JP6090039B2 - スピーカ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、帯域毎の音声信号処理を改善したスピーカ装置に関する。
一般に2ウェイスピーカ装置は、中低音用スピーカユニットと高音用スピーカユニットで構成される(たとえば特許文献1参照)。このスピーカ装置では、低音域の音声と中音域の音声が同じスピーカユニットから放音される、また、帯域別にオーディオ・アンプが分離されている場合でも同じオーディオ・アンプで増幅される。このため、低音域をブーストするなどの音質調整をした場合、中音域もこの調整の影響を受けて、若干ブーストされ、完全に帯域を切り離した制御をすることが困難である。また、低音域の影響を受けて中音域もブーストされてしまうと、オーディオ・アンプに大きな負荷がかかってしまう。
一方、前面のデザイン性を重視するなどの目的で、スピーカを背面に設けることも考えられる。たとえば、四角柱状の細長い筐体の四側面すべてに複数のスピーカユニットが設けられ、筐体を直立させて設置するスピーカ装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。このスピーカ装置は、各スピーカユニットがオーディオ信号を出力するタイミングを遅延・調整して、指向性を持たせた音波である音声ビームを出力する。このスピーカ装置は、音声ビームを部屋の床や天井の方向に出力して複数回反射させるので、間接音が多くの方向から聴取者に到達することになる。これにより、聴取者にスピーカ装置の明確な位置を感じさせないという効果が得られる。
特開平11−055780号公報
特開2007−37058号公報
特許文献2に記載のスピーカ装置を、例えば部屋のコーナーに置き、このコーナーの壁に対向するスピーカユニットから音声を放音させると、部屋のコーナーにおいて中音域がこもって音声が不明瞭になるという問題がある。また、特許文献2に記載のスピーカ装置は、前記のように筐体の四側面すべてに複数のスピーカユニットが設けられているので装飾などを施すことができず、そのデザインが制限されてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、2ウェイスピーカ装置の音質の制御性を改善するとともに、音声を壁面で反射させても明瞭さを維持でき、かつ筐体のデザインの自由度が高いスピーカ装置を提供することを目的とする。
この発明のスピーカ装置は、入力されたオーディオ信号音域成分信号を取り出す第1フィルタと、中音域よりも低い周波数域である低音域よび中音域よりも高い周波数域である高音域成分信号を取り出す第2フィルタと、第1フィルタから出力された信号を装置の前面方向に音声を放音するように設置された第2スピーカユニットと、第2フィルタから出力された信号を装置の背面方向に音声を放音するように設置された第1スピーカユニットと、を備えたことを特徴とする。
この発明では、低音域成分信号と高音域成分信号を同じ第1スピーカユニットから放音する。そして、中音域成分信号は、低音域成分信号とは別の第2スピーカユニットから放音する。これにより、2ウェイのスピーカ装置で、高音域、中音域、低音域を分離することができ、隣接した音域に影響を与えない独立したゲイン調整等が容易になる。
また、第2スピーカユニットとして、低音域の放音特性が抑制された中音域用スピーカを用い、第1フィルタを、低音域成分信号を含む中音域以下の信号取り出すローパスフィルタとしてもよい。
この発明において、背面方向に放音された第1スピーカユニットの音声は壁面で反射して部屋に伝搬するが、第2のスピーカユニットが中音域成分を前方に向けて放音するため音がこもることがない。
上記発明において、オーディオ信号として左右チャンネルのステレオ信号を入力し、左右チャンネル別々に左右の第1スピーカユニットを設けるとともに、左右チャンネル共通に中央の第2スピーカユニットを設け、中央の第2スピーカユニットに合成された(中音域の)信号が入力されるようにしてもよい。
また、この発明は、上記発明において、背面および上面に開口部を有する柱状の筐体を有し、背面の開口部に左右の第1スピーカユニットが設けられ、上面の開口部に中央の第2スピーカユニットが設けられ、さらに、第2スピーカユニットの上方に設けられ第2スピーカユニットから放音された音声を筐体の前面側に反射するリフレクタを備えたことを特徴とする。
この発明において、筐体を以下の上下三層構造にしてもよい。上面の開口部を含み第2スピーカユニットを収容する上層ボックス、背面の開口部を含み左右の第1スピーカユニットを収容する中層ボックス、および、第1、第2フィルタを含む電子回路を収容する下層ボックス。
この発明によれば、2ウェイスピーカ装置の音質の制御性を改善するとともに、音声を壁面で反射させても明瞭さを維持でき、かつ筐体のデザインの自由度が高いスピーカ装置を実現することが可能になる。
この発明の実施形態に係るスピーカ装置のブロック図 スピーカ装置に設けられたフィルタの特性を示す図 スピーカ装置をステレオ構成にした場合の外観図 この発明の第2の実施形態に係るスピーカ装置の構造図 図4のスピーカ装置のブロック図 この発明の第3の実施形態に係るスピーカ装置の外観図 図6のスピーカ装置の上端に設けられるヘッドピースの斜視図 図6のスピーカ装置の設置形態の例を示す図 図6のスピーカ装置の電子回路のブロック図
図面を参照して本発明の実施形態であるスピーカ装置について説明する。図1〜図3は、本発明の第1実施形態を説明する図である。図1はスピーカ装置のブロック図、図2はフィルタの特性を示す図、図3は2台のスピーカ装置を用いてステレオ構成にした形態を示す図である。
スピーカ装置200は、低音域と高音域の放音を担当するフルレンジのスピーカユニット210、および、中音域の放音を担当するミッドレンジ用のスピーカユニット211を有している。ここで、中音域は主として人の声をカバーする周波数帯域であり、例えば100Hz〜7000Hzの範囲である。なお、中音域はこれに限定されない。たとえば、電話回線の使用帯域である300〜3400Hzとしてもよい。高音域は中音域よりも高い周波数帯域、低音域は中音域よりも低い周波数帯域である。以下、中音域の下限周波数をFLと呼び、中音域の上限周波数をFHと呼ぶ。
図1のブロック図において、スピーカ装置200は、オーディオ信号入力部212、信号処理部201、スピーカ駆動部202、および、スピーカユニット210、211を有している。信号処理部201は、ローパスフィルタ220,227、ハイパスフィルタ221、ゲイン調整部223,224,228、および、加算器225を有している。また、スピーカ駆動部202は、アンプ226,229を有している。
オーディオ信号入力部212は、オーディオ信号を入力し、ローパスフィルタ220,227、および、ハイパスフィルタ221に供給する。ローパスフィルタ227は、中音域の上限周波数FH以下の信号を通過させるフィルタである。ローパスフィルタ227の周波数特性を図2(A)に示す。ローパスフィルタ227を通過したオーディオ信号は、ゲイン調整部228でゲインが調整され、アンプ229で増幅されてスピーカユニット211に供給される。ローパスフィルタ227から出力されたオーディオ信号には低音域の成分も含まれ、この信号がスピーカユニット211に供給されるが、スピーカユニット211がミッドレンジ用のスピーカユニットで、図2(A)の点線に示すように低音域が出ない特性であるため、スピーカユニット211から放音される音声は、図2(A)のフィルタ特性を点線で修正したような中音域の音声である。なお、ローパスフィルタ227は、中音域のバンドパスフィルタでもよい。ゲイン調整部228は、ローパスフィルタ227に含まれていてもよい。
ローパスフィルタ220は、中音域の下限周波数FL以下の信号を通過させるフィルタである。ローパスフィルタ220の周波数特性を図2(B)に示す。左側の曲線LPFがローパスフィルタ220の特性である。ローパスフィルタ220を通過した低音域のオーディオ信号は、ゲイン調整部223でゲインが調整されたのち加算器225に入力される。ハイパスフィルタ221は、中音域の上限周波数FH以上の信号を通過させるフィルタである。ハイパスフィルタの周波数特性を図2(B)に示す。右側の曲線HPFがハイパスフィルタ221の特性である。ハイパスフィルタ221を通過した高音域のオーディオ信号は、ゲイン調整部224でゲインが調整されたのち加算器225に入力される。加算器225は、低音域のオーディオ信号および高音域のオーディオ信号を加算合成する。この加算合成されたオーディオ信号は、アンプ226で増幅されてスピーカユニット210に供給される。なお、ゲイン調整部223、224は、それぞれローパスフィルタ220、ハイパスフィルタ221に含まれていてもよい。
このように、低音域の成分信号と高音域の成分信号を同じアンプで増幅して同じスピーカユニット210から放音するとともに、中音域の成分信号を低音域の成分信号と別のアンプで増幅し別のスピーカユニットから放音することにより、2ウェイのスピーカ装置で、高音域、中音域、低音域を分離することができ、独立したゲイン調整が容易になる。また、例えば低音域をブーストする場合、中低音/高音で系統を分ける従来のスピーカ装置では、中音域も低音域のブーストの影響を受けてゲインが上昇してしまい、中音域の音質が変化するうえ、中低音を増幅するアンプに負担を掛けることになるが、図1〜3に示したスピーカ装置200では、低音域をブーストしても中音域に影響を与えることがなく、音質が変化したり、スピーカユニットに負担を掛けることがない。
なお、この実施形態において、スピーカユニット210を装置の背面に設けてもよい。
図3は、図1に示したスピーカ装置200を2台用いてステレオ構成にした形態を示した図である。このステレオスピーカシステムは、左チャンネルのスピーカ装置200Lと右チャンネルのスピーカ装置200Rからなる。また、図4は、図1〜図3に示した2ウェイスピーカの帯域分離の方式を用いて構成された一体型のステレオスピーカ装置205を示す図である。
図4のスピーカ装置205は、前面に1つの中音域用のスピーカユニット211C、背面に2つ(左右チャンネル)のフルレンジスピーカユニット210L、210Rを備えている。なお、図4では、前面の中音域用のスピーカユニット211Cは、スピーカユニット自体が前方に向けて設けられているが、スピーカユニットの設置方向は前向きに限定されない。例えば、スピーカユニットを上向きに設置し、放音された音波を前方に反射させるリフレクタを設けてもよい。
図5は、図4に示したスピーカ装置205のブロック図である。このブロック図において、信号処理部201は、ローパスフィルタ220L,220R,227L,227R、ハイパスフィルタ221L,221R、ゲイン調整部223L,223R,224L,224R,228L,228R、および、加算器225L,225R,230Cを有している。また、スピーカ駆動部202は、アンプ226L,226R,229Cを有している。
左チャンネルオーディオ信号入力部212Lは、左チャンネルのオーディオ信号を入力し、ローパスフィルタ220L,227L、および、ハイパスフィルタ221Lに供給する。ローパスフィルタ220Lは、中音域の下限周波数FL以下の信号を通過させるフィルタである。ローパスフィルタ220Lを通過した低音域のオーディオ信号は、ゲイン調整部223Lでゲインが調整されたのち加算器225Lに入力される。ハイパスフィルタ221Lは、中音域の上限周波数FH以上の信号を通過させるフィルタである。ハイパスフィルタ221Lを通過した高音域のオーディオ信号は、ゲイン調整部224Lでゲインが調整されたのち加算器225Lに入力される。加算器225Lは、左チャンネルの低音域および高音域のオーディオ信号を加算合成する。この加算合成された オーディオ信号は、アンプ226Lで増幅されてスピーカユニット210Lに供給される。なお、ゲイン調整部223L、224Lは、それぞれローパスフィルタ220L、ハイパスフィルタ221Lに含まれていてもよい。
右チャンネルオーディオ信号入力部212Rは、右チャンネルのオーディオ信号を入力し、ローパスフィルタ220R,227R、および、ハイパスフィルタ221Rに供給する。
ローパスフィルタ220Rは、中音域の下限周波数FL以下の信号を通過させるフィルタである。ローパスフィルタ220Rを通過した低音域のオーディオ信号は、ゲイン調整部223Rでゲインが調整されたのち加算器225Rに入力される。ハイパスフィルタ221Rは、中音域の上限周波数FH以上の信号を通過させるフィルタである。ハイパスフィルタ221Rを通過した高音域のオーディオ信号は、ゲイン調整部224Rでゲインが調整されたのち加算器225Rに入力される。加算器225Rは、左チャンネルの低音域および高音域のオーディオ信号を加算合成する。この加算合成された オーディオ信号は、アンプ226Rで増幅されてスピーカユニット210Rに供給される。なお、ゲイン調整部223R、224Rは、それぞれローパスフィルタ220R、ハイパスフィルタ221Rに含まれていてもよい。
また、左チャンネルのローパスフィルタ227Lは、中音域の上限周波数FH以下の信号を通過させるフィルタである。ローパスフィルタ227Lを通過したオーディオ信号は、ゲイン調整部228Lでゲインが調整され、加算器230Cに入力される。右チャンネルのローパスフィルタ227Rは、中音域の上限周波数FH以下の信号を通過させるフィルタである。ローパスフィルタ227Rを通過したオーディオ信号は、ゲイン調整部228Rでゲインが調整され、加算器230Cに入力される。加算器230Cは、加算器230Cは、左右チャンネルの中音域のオーディオ信号を加算合成する。この加算合成された オーディオ信号は、アンプ229Cで増幅されてスピーカユニット211Cに供給される。なお、ゲイン調整部228L、228Rは、それぞれローパスフィルタ227L、ローパスフィルタ227Rに含まれていてもよい。
ローパスフィルタ227L、Rから出力されたオーディオ信号には低音域の成分も含まれるが、スピーカユニット211Cがミッドレンジ用のスピーカユニットで低音域の音声がでない特性であるため、スピーカユニット211Cから放音される音声は、上述の図2(A)のフィルタ特性を点線のスピーカ特性で修正した中音域の音声である。なお、ローパスフィルタ227L、Rは、中音域のバンドパスフィルタでもよい。
図4、図5のような一体型ステレオスピーカの構成にし、前面の1つのスピーカユニット211Cから左右チャンネル合成された中音域の音声を放音し、背面の2つのスピーカユニット210L、210Rから低音域および高音域の音声を左右チャンネル別々に放音することにより、このスピーカ装置は、図1〜図3のスピーカ装置の特徴に加えて以下のような特徴を備える。
前面に小さいスピーカユニットが1つであるため、また上向きに設ければ前面のスピーカが無しであるため、前面のデザイン性を良くすることができる。
背面には大型のスピーカユニットを設けることが可能であるため、前面のデザイン性を損ねることなく音質のよい低音を放音することができる。
高音域を背面の2つのスピーカユニットから放音することにより、壁の反射を用いて左右のステレオ感を出すことができる。
前面のスピーカユニットから、人の声などの中音域を放音することにより、こもりのないクリアな聴感を実現することができる。
なお、図4、図5に示した実施形態では、中音域用のスピーカユニット211Cを前面に1つ設けたが、中音域のステレオ感を強調したい場合などには、前面に左右チャンネル用の中音域用スピーカユニットをそれぞれ設けてもよい。
以下、図面を参照して本発明の第3実施形態に係るスピーカ装置について説明する。このスピーカ装置1は、図4,図5に示したスピーカ装置205を縦長にして、前面のスピーカユニット211Cを筐体の上方に上向きに設けた形状をしている。図6は、このスピーカ装置1の外観図であり、図6(A)が正面図、図6(B)が右側面図、図6(C)が背面図である。
スピーカ装置1は、複数のスピーカが収容される筐体11、筺体11を床面から支持する円板状のベース14、および、筺体11とベース14とを接続する棒状のピロー13を備えている。筐体11は、ピロー13およびベース14によって支持されて鉛直方向に立設される。
筐体11は、略四角柱の形状をなしており、上方向に向けて若干幅が狭まっている。すなわち、正確には四角錐台形状(四角錐の頂点側(頭部)を底面に平行な面で水平に切削した形状)である。筐体11の側面は、鉛直線に対して2パーセント傾斜している。スピーカ装置1は、2つの側面に挟まれる稜線部19を正面(ユーザ方向)にして設置される。以下の説明では、正面方向を前方、背面方向を後方と呼ぶ。また、左右の方向は、正面方向のユーザからスピーカ装置1を見たときの方向を用いる。
このスピーカ装置1では、図(B),(C)に示されるように、スピーカユニット210L、Rが後ろ向きに設けられており、筺体11の背面側にスピーカグリル12が設けられている。これにより、スピーカ装置1の正面側には、スピーカグリル12を設ける必要がなくなる。
筐体11の内部は、2枚の仕切り板によって仕切られており、上下方向に3つの空間を有する構造になっている。上部の空間がスピーカユニット211Cを収容する中音域用スピーカボックス30、中央部の空間がスピーカユニット210L、Rを収容するステレオスピーカボックス31、下部の空間が電子回路15を収容する回路ボックス32として用いられる。
また、中音域用スピーカボックス30は上面に開口しており、この開口部にスピーカユニット211Cが上向きに取り付けられている。スピーカユニット211Cのさらに上には、スピーカユニット211Cから放音された音声を前方に反射するヘッドピース10が設けられている。
図7は、ヘッドピースの斜視図である。ヘッドピース10は、放音口110を有する上部の本体部101と、本体部101の上面に配置された天板102と、下部のスカート106を備えている。本体部101の形状は略立方体である。ヘッドピース10の底板103には、その中央部に円形の開口部103Aが形成されている。開口部103Aの口径は、スピーカユニット211Cの口径とほぼ同じである。
本体部101の内側には、背板104である2つの側面113,114に挟まれた辺の下側の頂点105Cと、放音口110である(切り欠かかれた)2つの側面111、112の上辺とをつなぐ2つの三角形の面であるリフレクタ105(105A,105B)が形成されている。本体部101は略立方体であるため、リフレクタ105の左右の面105A、105Bは、それぞれ底板103などの水平面に対して約45度の角度をなしている。
スピーカユニット211Cの放音面は、ヘッドピース10の下方かつ同じ中心軸で真上に向けて設置されている。また、ヘッドピース10のリフレクタ105の面は、スピーカユニット211Cの放音面に対向して配置され、その傾斜角度は約45度である。そのため、スピーカユニット211Cから上方向に放音された音声は、図7に示す矢印130のようにリフレクタ105で反射されて左右の斜め前方に広がるように伝搬される。これにより、スピーカユニット211Cから音声が上向きに放音されても、リフレクタ105で反射されて筐体11側面の前面側から前方左右方向に、損失少なく伝搬することが可能になる。
図8は、スピーカ装置1の設置形態の一例を示す図である。スピーカ装置1は、部屋の隅(例えばコーナー)に壁を背にして設置される。正面側には、スピーカユニットやスピーカグリルがないるため、一般のスピーカ装置とは異なり装飾的なインテリアとしても機能する。
スピーカ装置1に音声信号が入力されたとき、スピーカユニット210L、Rから、左右チャンネルの音声がそれぞれ放音される。スピーカユニット210L、Rは背面方向(壁向きに)設けられているため、スピーカユニット210L、Rから放音された左右チャンネルの音声は、壁面で反射して前方(室内方向)に伝搬する。スピーカユニット210L、Rから放音された音声のうち、高音域の音声は直進性が強いため壁で良く反射し、聴取者にステレオ感を与えることに寄与する。また、低音域の音声は聴感上定位感が強くないため、壁面付近で鳴っているように聴こえてもユーザ(聴取者)にとって違和感が少ない。一方、中音域の音声は、人の話し声や歌声を含む音域であり、壁面で反射させると減衰が大きく、いわゆる「こもり」となって音声の明瞭度を低下させてしまう。そこで、このスピーカ装置1は、左右チャンネルの音声から中音域の成分を抽出し、この中音域の音声を上向きのスピーカユニット211Cから放音する。スピーカユニット211Cは上向きであるが、その上に設けられているヘッドピース10により、放音された中音域の音声は良好に前方に伝搬する。これにより、ユーザに、低音域から高音域までの音声を違和感なく明瞭に聴かせることが可能になる。
筺体11の回路ボックス32には電子回路15が内蔵されている。図9は、電子回路15の主要部のブロック図である。電子回路15は、コントローラ50、信号処理部201、オーディオアンプ202、入力選択部53、Bluetooth(登録商標)通信回路54、ケーブルコネクタ55などを有している。
コントローラ50は、マイコンで構成される。コントローラ50には、赤外線リモコン(不図示)によって送信される赤外線信号を受光する受光回路40が接続されている。受光回路40は、受光した赤外線信号を電子信号に変換してコントローラ50に入力する。コントローラ50は、受光回路40から入力された信号に基づいて、入力選択部53における入力信号の選択、信号処理部201における音質の調整、スピーカ駆動部202の音量の調整、および、Bluetooth通信回路54のオン/オフやパスワードの設定などを行う。
信号処理部201は、図5に示したものと同様の構成であり、入力選択部53から入力された(2チャンネルステレオ)のオーディオ信号の音質を調整するとともに、左右チャンネルの信号から中音域の成分を取り出してこれを合成し、第3チャンネル(センタチャンネル)のオーディオ信号として出力する。また、スピーカ駆動部202は、図5に示したものと同様の構成であり、3チャンネルのアンプ226L,Rおよびアンプ229を有しており、それぞれ左チャンネル、右チャンネルおよび中音域のオーディオ信号を増幅し、増幅した信号をそれぞれスピーカユニット210L、Rおよびスピーカユニット211Cに出力する。
図8に示したように、スピーカ装置1が背面側を部屋の壁に向けて設置された場合、スピーカユニット210L,210Rから放音された音声は壁面で反射(主に高音域)される。これにより、スリムな筐体から放音された音声でも広がりを持った響きにすることができる。このとき、中音域の音声が含まれていると壁面での反射によって不明瞭になってしまうが、本願では中音域の音声はスピーカユニット211Cから前面方向に放音されるので、左右チャンネルの音声の全音域を広がり感を持たせて上で明瞭に響かせることができる。また、筐体11の前面にスピーカユニットやスピーカグリルを設けていないので、前面側のデザインの自由度も高くなる。さらに、隣接する音域を1つのスピーカーユニットから出力していないので、高音域、中音域、低音域の独立したゲイン調整が可能となる。
なお、スピーカ装置1の筐体11の形状は四角錐台形状に限るものではなく、円錐台形状、円柱状、多角柱状など概ね柱状であればよい。この実施形態のいずれの構成部も、本発明の趣旨を損なわない範囲で変形は自由である。
1、200、205 スピーカ装置
10 ヘッドピース
11 筐体
15 電子回路
210L,R、211C スピーカユニット
30 中音域用スピーカボックス
31 ステレオスピーカボックス
32 回路ボックス
105 リフレクタ
201 信号処理部
202 スピーカ駆動部

Claims (5)

  1. 入力されたオーディオ信号ら、音域成分信号を取り出す第1フィルタと、
    前記中音域よりも低い周波数域である低音域よび前記中音域よりも高い周波数域である高音域成分信号を取り出す第2フィルタと、
    前記第1フィルタから出力された信号を装置の前面方向に音声を放音するように設置された第2スピーカユニットと、
    前記第2フィルタから出力された信号を装置の背面方向に音声を放音するように設置された第1スピーカユニットと、
    を備えたスピーカ装置。
  2. 前記第2スピーカユニットとして、前記低音域の放音特性が抑制された中音域用スピーカを用い、
    前記第1フィルタは、前記低音域成分信号を含む前記中音域以下の信号取り出すローパスフィルタである
    請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記オーディオ信号は、左右チャンネルのステレオ信号であり、
    前記第1スピーカユニットとして、左右チャンネル別々に左右の第1スピーカユニットを設けるとともに、
    前記第2スピーカユニットとして、左右チャンネル共通に中央の第2スピーカユニットを設け、該中央の第2スピーカユニットに、合成された左右チャンネルの信号が入力される
    請求項1または請求項2に記載のスピーカ装置。
  4. 背面および上面に開口部を有する柱状の筐体を有し、
    前記背面の開口部に前記左右の第1スピーカユニットが設けられ、
    前記上面の開口部に前記中央の第2スピーカユニットが設けられ、
    さらに、前記第2スピーカユニットの上方に設けられ、前記第2スピーカユニットから放音された音声を、前記筐体の前面側に反射するリフレクタを備えた
    請求項に記載のスピーカ装置。
  5. 前記筐体は、その内部が上下方向に、前記上面の開口部を含み、前記第2スピーカユニットを収容する上層ボックス、前記背面の開口部を含み、前記左右の第1スピーカユニットを収容する中層ボックス、および、前記第1およびフィルタを含む電子回路を収容する下層ボックスを含む複数の層に区切られている請求項に記載のスピーカ装置。
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