JP6089584B2 - ブロア - Google Patents

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Description

本発明は、気体の輸送を行うブロアに関するものである。
従来、電子機器の内部に設けられている熱源を冷却するため、あるいは燃料電池で発電するために必要な酸素を供給するためのブロアが各種考案されている。例えば特許文献1には圧電ブロアが開示されている。
図24は、特許文献1に係る圧電ブロア900の断面図である。圧電ブロア900は、内ケース1と、外ケース5と、を備えている。
内ケース1は、圧電素子20及び中間板22が接合されたダイヤフラム21と、ダイヤフラム21に接合されている枠板部13と、枠板部13に接合されている天板部10と、を有する。内ケース1は、ダイヤフラム21と枠板部13と天板部10とによってブロア室3を構成している。
天板部10は、ブロア室3の内部と外部とを連通させる第1通気孔11と、外ケース5に固定されている支持部4とを有している。複数の支持部4は、内ケース1を外ケース5に対して弾性的に支持する。
外ケース5は、内ケース1を間隔を設けて被覆し、内ケース1との間に通気路6を構成する。さらに、外ケース5は、第1通気孔11と対向する箇所に第2通気孔8を有する。
以上の構成において、交流駆動電圧が圧電素子20に印加されると、圧電素子20が伸縮し、圧電素子20の伸縮によりダイヤフラム21が屈曲振動する。そして、ダイヤフラム21の屈曲振動により、ブロア室3の体積が周期的に変化する。
詳述すると、交流駆動電圧が圧電素子20に印加されてダイヤフラム21が圧電素子20側へ屈曲すると、ブロア室3の体積が増大する。これに伴い、圧電ブロア900の外部の気体が通気路6及び第1通気孔11を介してブロア室3内に吸引される。
次に、交流駆動電圧が圧電素子20に印加されてダイヤフラム21がブロア室3側へ屈曲すると、ブロア室3の体積が減少する。これに伴い、ブロア室3内の気体が通気路6を介して第2通気孔8から吐出される。
このとき、ブロア室3から第1通気孔11を介して吐出される気体によって,圧電ブロア900の外部の気体が通気路6を介して引き込まれて第2通気孔8から吐出される。そのため、第2通気孔8から吐出される気体の流量が、引き込まれる気体の流量分多くなる。
国際公開第2009/148008号パンフレット
前記圧電ブロア900において内ケース1は一般的に、ダイヤフラム21と枠板部13と天板部10とが接着剤によって接合されることにより形成される。
例えば圧電ブロア900を内蔵する電子機器が、図24に示すように、Z方向へ落下して地面に衝突する。このとき、圧電ブロア900では、落下による衝撃力が外ケース5から支持部4を介して天板部10と枠板部13との接合部分に加わり、枠板部13と天板部10とが剥離してしまうという問題がある。
そこで本発明は、外部から衝撃力が加わったとしても、枠板部と天板部とが剥離することを従来よりも抑制できるブロアを提供することを目的とする。
本発明のブロアは、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)駆動部と、駆動部に接合されている枠板部と、駆動部に対向して枠板部に接合されている天板部と、を有し、駆動部と枠板部と天板部とによってブロア室を構成する第1筐体と、
第1筐体を間隔を設けて被覆する第2筐体と、を備え、
天板部には、ブロア室の内部と外部とを連通させる第1通気孔が設けられており、
枠板部は、第1筐体を第2筐体に対して弾性的に支持し、第2筐体に固定される支持部位を有し、
支持部位における第2筐体との固定部分から駆動部までの最短距離は、支持部位における第2筐体との固定部分から天板部までの最短距離よりも短い。
この構成では、駆動電圧が駆動部に印加されると、駆動部が屈曲振動する。そして、この駆動部の屈曲振動によりブロア室の体積が周期的に変化する。これにより、ブロアの外部の気体が第1通気孔からブロア室へ吸引され、ブロア室の気体が第1通気孔から吐出される。
ここで、第1筐体は、第1筐体から第2筐体への振動伝播を実質的に抑制する支持部位によって支持されているため、駆動部による第1筐体の振動が第2筐体に漏洩することを抑制できる。よって、この構成によれば、エネルギー損失が少ないため、消費電力あたりの吐出流量が多くなる。
また、この構成では、例えばブロアを内蔵する電子機器が落下して地面や床に衝突した時、外部からの衝撃力が、第2筐体から枠板の支持部位を介して、駆動部に加わった後、天板部に加わる。
よって、この構成のブロアでは、枠板を介して加わった外部からの衝撃力が、まず駆動部に分散されるため、天板部と枠板部との接合部分に加わる衝撃力が抑制される。
したがって、この構成のブロアによれば、外部から衝撃力が加わったとしても、天板部と枠板部とが剥離することを従来よりも抑制できる。
なお、この構成は、天板部と枠板部との接着力が、駆動部と枠板部との接着力より小さい構造を持つブロアに特に有効である。
(2)天板の外形は、駆動部の外形よりも小さいことが好ましい。
この構成では、例えばブロアを内蔵する電子機器が落下して地面や床に衝突した時、外部からの衝撃力が、天板部の外周よりも駆動部の外周に先に加わる。そのため、天板部と枠板部との接合部分に加わる衝撃力が従来よりも抑制される。
したがって、この構成のブロアによれば、外部から衝撃力が加わったとしても、天板部と枠板部とが剥離することを従来よりも抑制できる。
(3)枠板部は、ブロア室の一部を構成する側壁部位をさらに有し、
支持部位は、側壁部位の外周の縁から突出していることが好ましい。
この構成では、駆動部と枠板部の側壁部位と天板部とによってブロア室が構成される。そして、支持部位は、側壁部位の外周の縁から突出して第2筐体に固定される。
(4)支持部位の剛性は、側壁部位の剛性より低いことが好ましい。
この構成では、駆動部による第1筐体の振動が第2筐体に漏洩することをより抑制できる。よって、この構成によれば、エネルギー損失がより少ないため、消費電力あたりの吐出流量がより多くなる。
(5)駆動部は、振動板と、振動板に接合されている圧電素子と、から構成されており、
振動板の周縁が、枠板部に接合されていることが好ましい。
この構成では、駆動電圧が圧電素子に印加されると、圧電素子が伸縮し、圧電素子の伸縮により振動板が屈曲振動する。そして、この振動板の屈曲振動によりブロア室の体積が周期的に変化する。
(6)第2筐体は、第1筐体を間隔を設けて被覆して第1筐体との間に通気路を構成し、
第2筐体における第1通気孔と対向する領域には、第2通気孔が設けられていることが好ましい。
この構成では、ブロア室から第1通気孔を介して吐出される気体によって、ブロアの外部に存在する気体が通気路を介して引き込まれて第2通気孔から吐出される。そのため、第2通気孔から吐出される気体の流量が、引き込まれる気体の流量分多くなる。
従って、この構成によれば、消費電力あたりの吐出流量が大幅に多くなる。そのため、低消費電力でありながら吐出流量を多くすることができる。
この発明によれば、外部から衝撃力が加わったとしても、天板部と枠板部とが剥離することを従来よりも抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る圧電ブロア100の正面図である。 図1に示す圧電ブロア100の底面図である。 図1に示す圧電ブロア100の斜視図である。 図1に示す圧電ブロア100の分解斜視図である。 図1に示す圧電ブロア100のS−S線の断面図である。 図6(A)(B)は、図1に示す圧電ブロア100を1次振動モードの周波数(基本波)で共振駆動をさせた際における、圧電ブロア100のS−S線の断面図である。 本発明の実施形態の比較例に係る圧電ブロア800の分解斜視図である。 図7に示す圧電ブロア800の主要部の断面図である。 図4に示す圧電ブロア100においてZ方向の衝撃力が加わったときの圧電ブロア100における衝撃力の伝わり方と、図7に示す圧電ブロア800においてZ方向の衝撃力が加わったときの圧電ブロア800における衝撃力の伝わり方とを比較した要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係る圧電ブロア200の分解斜視図である。 図10に示す圧電ブロア200の主要部の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る圧電ブロア300の分解斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る圧電ブロア400の分解斜視図である。 図13に示す圧電ブロア400の主要部の断面図である。 図13に示す圧電ブロア400の要部正面図である。 図13に示す圧電ブロア400の要部斜視図である。 図13に示す圧電ブロア400の要部断面図である。 図7に示す圧電ブロア800の要部正面図である。 図7に示す圧電ブロア800の要部斜視図である。 図7に示す圧電ブロア800の要部断面図である。 図13に示す圧電ブロア400においてZ方向の衝撃力が加わったときに圧電ブロア400に生じる応力の分布を示す要部正面図である。 図7に示す圧電ブロア800においてZ方向の衝撃力が加わったときに圧電ブロア400に生じる応力の分布を示す要部正面図である。 図13に示す圧電ブロア400においてZ方向の衝撃力が加わったときに圧電ブロア400に生じる最大応力と、図7に示す圧電ブロア800においてZ方向の衝撃力が加わったときに圧電ブロア800に生じる最大応力とを比較した図である。 特許文献1に係る圧電ブロア900の断面図である。
《本発明の第1実施形態》
以下、本発明の第1実施形態に係る圧電ブロア100について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧電ブロア100の正面図である。図2は、図1に示す圧電ブロア100の底面図である。図3は、図1に示す圧電ブロア100の斜視図である。図4は、図1に示す圧電ブロア100の分解斜視図である。図3、図4は、圧電ブロア100を底面側から見た図である。図5は、図1に示す圧電ブロア100のS−S線の断面図である。
なお、本発明の「第1筐体」が内ケース101に相当する。本発明の「第2筐体」が外ケース102に相当する。また、本発明の「駆動部」が圧電素子40に相当する。また、本発明の「枠板部」が枠板60に相当する。本発明の「天板部」が天板70に相当する。また、本発明の「第1通気孔」が通気孔45に相当する。本発明の「第2通気孔」が吐出口24に相当する。詳細な説明については後述する。
圧電ブロア100は、図4に示すように、外ケース102、内ケース101、及びキャップ42を備えている。圧電ブロア100は、幅12mm×長さ12mm×ノズル18以外の領域の高さ1.7mmの寸法となっている。
外ケース102は、下方が開口した断面コ字状である。外ケース102は、例えば樹脂からなる。外ケース102は、空気が吐出される吐出口24が中心に設けられた9個のノズル18を有する。このノズル18は、外形の直径2.0mm×内形(即ち吐出口24)の直径0.8mm×高さ1.3mmの寸法となっている。外ケース102の四角には、ネジ穴56A〜56Dが設けられている。また、外ケース102の四辺には、図4に示すように凹部57A〜57Dが設けられている。
内ケース101は、圧電素子40と、圧電素子40に接合されている枠板60と、枠板60に接合されている天板70とを有する。内ケース101は、圧電素子40、枠板60、及び天板70によってブロア室36を構成している。
圧電素子40は、円板状であり、例えばチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスからなる。圧電素子40の厚みは、例えば0.1(mm)である。圧電素子40の直径は、例えば8.55(mm)である。圧電素子40は、印加された交流駆動電圧に応じて伸縮する。圧電素子40は、ブロア室36に面する中央部と中央部より外周に位置する周縁部とを有する。
枠板60は、円環状であり、例えば金属からなる。枠板60は、圧電素子40の周縁部の上面に接着剤で接合されている。そのため、枠板60の厚みは、ブロア室36の高さとなる。枠板60の厚みは、例えば0.15(mm)である。また、枠板60の内形の直径は、ブロア室36の直径となる。枠板60の内形の直径は、例えば4.1(mm)である。枠板60の外形の直径は、例えば9.4(mm)である。
枠板60は、円環状の側壁部位61と、側壁部位61の外周の縁から周方向へ水平に突出する鍵状の支持部位62A〜62Dと、外部回路に接続するための外部端子63とを有する。
4個の支持部位62A〜62Dは、外ケース102の凹部57A〜57Dに嵌入され、例えば接着剤などにより外ケース102の凹部57A〜57Dに固定される。これにより、内ケース101は、枠板60の4個の支持部位62A〜62Dによって外ケース102に対して弾性的に支持されている。
天板70は、可撓性を有し、例えば金属からなる。天板70は、円板状である。天板70の厚みは、例えば0.05(mm)である。天板70の外形は、圧電素子40の外形より小さい。天板70の直径は、例えば8.1(mm)である。
また、天板70には、ブロア室36の内部と外部とを連通させる9つの通気孔45が設けられている。これらの通気孔45は、外ケース102の吐出口24と対向する位置に設けられている。天板70は、枠板60の側壁部位61の上面に接着剤で接合されている。
なお、圧電ブロア100は、天板70と枠板60との接着力が、圧電素子40と枠板60との接着力より小さい構造を有している。
電極導通用板71は、圧電素子40に接続される内部端子73と、外部回路に接続される外部端子72とで構成されている。内部端子73の先端は圧電素子40の平板面にはんだで接合されている。はんだで接合される位置を圧電素子40の屈曲振動の節に相当する位置とすることにより、内部端子73の振動がより抑制できる。
キャップ42には、円板形状の吸引口53が設けられている。吸引口53の直径は、圧電素子40の直径より大きい。また、キャップ42には、外ケース102のネジ穴56A〜56Dに対応する位置に切欠き55A〜55Dが設けられている。キャップ42は、例えば樹脂からなる。
キャップ42は、外ケース102に接着剤で接合され、内ケース101を、外ケース102とともに収納する。そして、図5に示すように、外ケース102及びキャップ42は、内ケース101を間隔を設けて被覆して内ケース101との間に通気路31を形成する。
以上の構成において圧電ブロア100は、ノズル18の先端をCPU等の被冷却体(熱源)に向けて、配置される。そして、圧電ブロア100は、被冷却体に吐出口24から空気を吐出して被冷却体を冷却する。
以下、圧電ブロア100の動作時における空気の流れについて説明する。
図6(A)(B)は、図1に示す圧電ブロア100を1次振動モードの周波数(基本波)で共振駆動をさせた際における、圧電ブロア100のS−S線の断面図である。ここで、図中の矢印は、空気の流れを示している。
図5に示す状態において、圧電ブロア100の1次振動モードの周波数(基本波)に対応する交流駆動電圧が外部端子63,72から圧電素子40に印加されると、圧電素子40は同心円状に屈曲振動する。同時に、天板70は、圧電素子40の屈曲振動に伴うブロア室36の圧力変動により、圧電素子40の屈曲振動に伴って(この実施形態では振動位相が180°遅れて)同心円状に屈曲振動する。これにより、図6(A)(B)に示すように、圧電素子40及び天板70が屈曲変形してブロア室36の体積が周期的に変化する。
図6(A)に示すように、交流駆動電圧が圧電素子40に印加されて圧電素子40がブロア室36と逆側へ屈曲すると、ブロア室36の体積が増大する。これに伴い、圧電ブロア100の外部の空気が吸引口53、通気路31、及び通気孔45を介してブロア室36内に吸引される。なお、このときブロア室36からの空気の流出は無いものの、吐出口24から圧電ブロア100の外部への空気の流れの慣性力が働いている。
図6(B)に示すように、交流駆動電圧が圧電素子40に印加されて圧電素子40がブロア室36側へ屈曲すると、ブロア室36の体積が減少する。これに伴い、ブロア室36内の空気が通気孔45、通気路31を介して吐出口24から吐出される。
このとき、ブロア室36から吐出される空気によって、圧電ブロア100の外部の空気が吸引口53及び通気路31を介して引き込まれて吐出口24から吐出される。そのため、吐出口24から吐出される空気の流量が、外部から引き込まれる空気の流量分多くなる。
ここで、内ケース101は、外ケース102に対して支持部位62A〜62Dを介して支持されているため、圧電素子40による内ケース101の振動が外ケース102に漏洩することを抑制できる。よって、この構成によれば、エネルギー損失が少ないため、消費電力あたりの吐出流量が多くなる。
次に、本発明の実施形態の比較例に係る圧電ブロア800について説明する。
図7は、本発明の実施形態の比較例に係る圧電ブロア800の分解斜視図である。図8は、図7に示す圧電ブロア800の主要部の断面図である。圧電ブロア800が圧電ブロア100と相違する点は、枠板860及び天板870である。その他の構成については同じであるため、記載を省略する。
詳述すると、天板870は、円板部位871と、円板部位871の外周の縁から周方向へ水平に突出する鍵状の支持部位872A〜872Dと、外部端子873を有する点で天板70と相違する。その他の天板870の構成については天板70と同じである。
また、枠板860は支持部位62A〜62D及び外部端子63を有さない点で枠板60と相違する。その他の枠板860の構成については枠板60と同じである。
すなわち、圧電ブロア800は、図24に示す従来の圧電ブロア900と同様、枠板860でなく、天板870が支持部位872A〜872D及び外部端子873を有する構造となっている。
ここで、圧電ブロア100の外部からの衝撃力の伝わり方と圧電ブロア800の外部からの衝撃力の伝わり方とを比較する。
図9は、図4に示す圧電ブロア100においてZ方向の衝撃力が加わったときの圧電ブロア100における衝撃力の伝わり方と、図7に示す圧電ブロア800においてZ方向の衝撃力が加わったときの圧電ブロア800における衝撃力の伝わり方とを比較した要部断面図である。図9の右側は、図5の要部を拡大した断面図であり、図9の左側は、図8の要部を拡大した断面図である。
圧電ブロア100において、支持部位62Dにおける外ケース102との固定部分から圧電素子40までの最短距離は、支持部位62Dにおける外ケース102との固定部分から天板70までの最短距離よりも短い。同様に、支持部位62A〜62Cのそれぞれにおける外ケース102との固定部分から圧電素子40までの最短距離は、支持部位62A〜62Cのそれぞれにおける外ケース102との固定部分から天板70までの最短距離よりも短い。
そのため、例えば圧電ブロア100を内蔵する電子機器が落下して地面や床に衝突した時、外部から加わったZ方向の衝撃力は、まず外ケース102から枠板60の支持部位62A〜62D及び側壁部位61を介して、側壁部位61と圧電素子40との接合部分P1から圧電素子40に加わり、分散される。その後、衝撃力は、側壁部位61と天板70との接合部分P2から天板70に加わる。ここで、天板70の外形が圧電素子40の外形より小さいため、衝撃力は必ず、圧電素子40の外周に先に加わる。
よって、圧電ブロア100では、外部からの衝撃力がまず圧電素子40に分散されるため、天板70と枠板60との接合部分P2に加わる衝撃力が抑制される。
一方、例えば圧電ブロア800を内蔵する電子機器が落下して地面や床に衝突した時、外部から加わったZ方向の衝撃力は、まず外ケース102から支持部位872A〜872Dを介して天板870と枠板860との接合部分P3に加わる。すなわち圧電ブロア800では、衝撃力は天板870と枠板860との接合部分P3に集中して加わる。
したがって、圧電ブロア100によれば、外部から衝撃力が加わったとしても、天板70と枠板60との接合部分に衝撃力が加わる前に、圧電素子40に衝撃力が分散される。このため、天板70と枠板60とが剥離することを従来よりも抑制できる。
《本発明の第2実施形態》
以下、本発明の第2実施形態に係る圧電ブロア200について説明する。
図10は、本発明の第2実施形態に係る圧電ブロア200の分解斜視図である。図11は、図10に示す圧電ブロア200の断面図である。
圧電ブロア200が圧電ブロア100と相違する点は、振動板39を有する点である。その他の構成については同じであるため、記載を省略する。圧電ブロア200では、圧電素子40及び振動板39が本発明の「駆動部」を構成する。
詳述すると、内ケース201は、圧電素子40、振動板39、枠板60、及び天板70を有する。振動板39は、可撓性を有し、例えば金属からなる。振動板39は、円板状である。振動板39は、圧電素子40の上面に接着剤で接合されている。振動板39は、ブロア室36に面する中央部と中央部より外周に位置する周縁部とを有する。そして、振動板39の周縁部が、枠板60の側壁部位61に接合されている。
そのため、圧電ブロア200では内ケース201が、振動板39、枠板60、及び天板70によってブロア室36を構成している。
次に、圧電ブロア200の動作時における空気の流れについて説明する。
ここで、圧電ブロア200の1次振動モードの周波数(基本波)に対応する交流駆動電圧が外部端子63,72から圧電素子40に印加されると、圧電素子40が伸縮し、圧電素子40の伸縮によって振動板39が同心円状に屈曲振動する。同時に、天板70は、振動板39の屈曲振動に伴うブロア室36の圧力変動により、振動板39の屈曲振動に伴って(この実施形態では振動位相が180°遅れて)同心円状に屈曲振動する。これにより、図6(A)(B)に示す圧電ブロア100と同様に、振動板39及び天板70が屈曲変形してブロア室36の体積が周期的に変化する。
そのため、圧電ブロア200においても、ブロア室36から吐出される空気によって、圧電ブロア200の外部の空気が吸引口53及び通気路31を介して引き込まれて吐出口24から吐出される。そのため、吐出口24から吐出される空気の流量が、外部から引き込まれる空気の流量分多くなる。
さらに、内ケース201も、外ケース102に対して支持部位62A〜62Dを介して支持されている。そのため、圧電素子40による内ケース201の振動が外ケース102に漏洩することを抑制できる。
また、圧電ブロア200においても、支持部位62A〜62Dのそれぞれにおける外ケース102との固定部分から圧電素子40までの最短距離は、支持部位62A〜62Dのそれぞれにおける外ケース102との固定部分から天板70までの最短距離よりも短い。
そのため、例えば圧電ブロア200を内蔵する電子機器が落下して地面や床に衝突した時、外部から加わったZ方向の衝撃力はまず、外ケース102から部位62A〜62D及び側壁部位61を介して、振動板39と圧電素子40との接合部分から圧電素子40に加わり、分散される。その後、衝撃力は、側壁部位61と天板70との接合部分から天板70に加わる。そのため、天板70と枠板60との接合部分に加わる衝撃力が抑制される。
したがって、圧電ブロア200は、圧電ブロア100と同様の効果を奏する。
《本発明の第3実施形態》
以下、本発明の第3実施形態に係る圧電ブロア300について説明する。
図12は、本発明の第3実施形態に係る圧電ブロア300の分解斜視図である。
圧電ブロア300が圧電ブロア200と相違する点は、圧電素子40と振動板39との間に補強板44を有する点である。その他の構成については同じであるため、記載を省略する。
詳述すると、内ケース301は、圧電素子40、補強板44、振動板39、枠板60、及び天板70を有する。圧電ブロア300でも内ケース301が、振動板39、枠板60、及び天板70によってブロア室36を構成している。
補強板44は、可撓性を有し、例えば金属からなる。補強板44は、円板状である。補強板44は、圧電素子40の上面と振動板39の下面とに接合され、内ケース301の剛性を高めている。
したがって、圧電ブロア300によれば、圧電ブロア200と同様の作用効果を奏する。
なお、圧電ブロア300では、圧電素子40、補強板44及び振動板39が本発明の「駆動部」を構成する。
《本発明の第4実施形態》
以下、本発明の第4実施形態に係る圧電ブロア400について説明する。
図13は、本発明の第4実施形態に係る圧電ブロア400の分解斜視図である。図14は、図13に示す圧電ブロア400の断面図である。図15は、図13に示す圧電ブロア400の要部正面図である。図16は、図13に示す圧電ブロア400の要部斜視図である。図17は、図13に示す圧電ブロア400の要部断面図である。ここで、図15、図16は、圧電ブロア400を90°で4等分したものをキャップ42側からキャップ42を透視して見た図である。
圧電ブロア400が圧電ブロア100と相違する点は、枠板445、460を備える点である。その他の構成については同じであるため、記載を省略する。
詳述すると、内ケース401は、圧電素子40と、圧電素子40に接合されている枠板445と、枠板445に接合されている枠板460と、枠板460に接合されている天板70とを有する。内ケース401が、圧電素子40、枠板445、枠板460、及び天板70によってブロア室36を構成している。
枠板445は、円環状であり、例えば金属からなる。この実施形態では枠板445は、ステンレススチールからなる。枠板445は、圧電素子40の周縁部の上面に接着剤で接合されている。
枠板460は、円環状であり、例えば金属からなる。この実施形態では枠板460は、ステンレススチールからなる。枠板460は、枠板445の上面に接着剤で接合されている。枠板460は、円環状の側壁部位461と、側壁部位461の外周の縁から周方向へ水平に突出する鍵状の支持部位462A〜462Dと、外部回路に接続するための外部端子63とを有する。
4個の支持部位462A〜462Dは、外ケース102の凹部57A〜57Dに嵌入され、例えば接着剤などにより外ケース102の凹部57A〜57Dに固定される。これにより、内ケース401は、枠板460の4個の支持部位462A〜462Dによって外ケース102に対して弾性的に支持されている。すなわち、内ケース401も、内ケース401から外ケース102への振動伝播を実質的に抑制する支持部位462A〜462Dによって支持されている。
ここで、枠板445の厚みと枠板460の厚みとの和は、ブロア室36の高さとなる。すなわち、枠板445の厚みと枠板460の厚みとの和は、圧電ブロア100の枠板60の厚みに等しい。枠板445の厚みは、例えば0.10(mm)である。枠板460の厚みは、例えば0.05(mm)である。枠板60の厚みは、例えば0.15(mm)である。
そのため、圧電ブロア400では支持部位462A〜462Dの剛性は、厚みが薄い分、枠板445及び側壁部位461の接合体の剛性より低い。すなわち、圧電ブロア400の支持部位462A〜462Dの剛性は、圧電ブロア100の支持部位62A〜62Dの剛性より低い。
天板70は、枠板460の側壁部位461の上面に接着剤で接合されている。この実施形態では天板70は、42Niからなる。
なお、圧電ブロア400は、天板70と枠板460との接着力が、圧電素子40と枠板445との接着力より小さい構造を有している。
次に、圧電ブロア400の動作時における空気の流れについて説明する。
圧電ブロア400の1次振動モードの周波数(基本波)に対応する交流駆動電圧が外部端子63,72から圧電素子40に印加されると、図6(A)(B)に示す圧電ブロア100と同様に、圧電素子40及び天板70が屈曲変形してブロア室36の体積が周期的に変化する。
そのため、圧電ブロア400においても、ブロア室36から吐出される空気によって、圧電ブロア400の外部の空気が吸引口53及び通気路31を介して引き込まれて吐出口24から吐出される。そのため、吐出口24から吐出される空気の流量が、外部から引き込まれる空気の流量分多くなる。
ここで、圧電ブロア400の吐出流量と圧電ブロア100の吐出流量とを比較する。
Figure 0006089584
表1は、各圧電ブロア100、400に対して1次振動モードの周波数(基本波)に対応する10Vppの正弦波交流駆動電圧を印加したときの、各圧電ブロア100、400の吐出流量を測定した結果を示している。
表1に示す測定結果より、圧電ブロア400の吐出流量が圧電ブロア100の吐出流量に比べて約2倍まで増加していることが明らかとなった。
この結果から、圧電ブロア400は、圧電素子40による内ケース401の振動が外ケース102に漏洩することを圧電ブロア100より抑制できると考えられる。また、このような結果になった理由は、圧電ブロア400の支持部位462A〜462Dの剛性が圧電ブロア100の支持部位62A〜62Dの剛性より低いためであると考えられる。
したがって、圧電ブロア400によれば、エネルギー損失が少ないため、消費電力あたりの吐出流量が圧電ブロア100より多くなる。
次に、本発明の実施形態の比較例に係る圧電ブロア800について図7、図18〜図20を用いて説明する。圧電ブロア800の構成については前述しているため、ここでは、圧電ブロア800と圧電ブロア400との相違点について説明する。
図18は、図7に示す圧電ブロア800の要部正面図である。図19は、図7に示す圧電ブロア800の要部斜視図である。図20は、図7に示す圧電ブロア800の要部断面図である。ここで、図18、図19は、圧電ブロア800を90°で4等分したものをキャップ42側からキャップ42を透視して見た図である。圧電ブロア800が圧電ブロア400と相違する点は、枠板860及び天板870である。その他の構成については同じであるため、記載を省略する。
詳述すると、天板870の厚みは、天板70の厚みに等しい。さらに、天板870の厚みは、枠板460の厚みに等しい。そして、枠板860の厚みは、枠板445の厚みと枠板460の厚みとの和に等しい。枠板860の厚みは、例えば0.15mmである。
また、天板870の直径は、例えば9.4mmである。枠板860の直径は、例えば8.9mmである。
また、支持部位872A〜872Dのそれぞれにおける外ケース102との固定部分から圧電素子40までの最短距離X1は、支持部位872A〜872Dのそれぞれにおける外ケース102との固定部分から天板870までの最短距離X2よりも長い(図18、図20参照)。図18、図20において、最短距離X1は例えば0.85mmであり、最短距離X2は例えば0.35mmである。
ここで、圧電ブロア400の外部からの衝撃力の伝わり方と圧電ブロア800の外部からの衝撃力の伝わり方とを比較する。
圧電ブロア400においても、支持部位462A〜462Dのそれぞれにおける外ケース102との固定部分から圧電素子40までの最短距離X1は、支持部位462A〜462Dのそれぞれにおける外ケース102との固定部分から天板70までの最短距離X2よりも短い(図15、図17参照)。図15、図17において、最短距離X1は例えば0.85mmであり、最短距離X2は例えば1.30mmである。
そのため、例えば圧電ブロア400を内蔵する電子機器が落下して地面や床に衝突した時、外部から加わったZ方向の衝撃力が、まず外ケース102から枠板460の支持部位462A〜462D及び側壁部位461を介して、枠板445と圧電素子40との接合部分から圧電素子40に加わり、分散される。その後、衝撃力は、側壁部位461と天板70との接合部分から天板70に加わる。ここで、天板70の外形が圧電素子40の外形より小さいため、衝撃力は必ず、圧電素子40の外周に先に加わる。
よって、圧電ブロア400では、衝撃力がまず圧電素子40に分散されるため、天板70と枠板460との接合部分に加わる衝撃力が抑制される。
一方、例えば圧電ブロア800を内蔵する電子機器が落下して地面や床に衝突した時、図24に示す従来の圧電ブロア900と同様、外部から加わったZ方向の衝撃力は、まず外ケース102から支持部位872A〜872Dを介して天板870と枠板860との接合部分に加わる。すなわち圧電ブロア800では、衝撃力は天板870と枠板860との接合部分に集中して加わる。
したがって、圧電ブロア400は、圧電ブロア100と同様の効果を奏する。
図21は、図13に示す圧電ブロア400においてZ方向の衝撃力が加わったときに圧電ブロア400に生じる応力の分布を示す要部正面図である。図22は、図7に示す圧電ブロア800においてZ方向の衝撃力が加わったときに圧電ブロア400に生じる応力の分布を示す要部正面図である。
図21、図22においてハッチングの色が濃い領域ほど応力が大きく、ハッチングの色が薄い領域ほど応力が小さい。これより、圧電ブロア800における天板870と枠板860との接合部分に加わる応力が、圧電ブロア400における天板70と枠板460との接合部分に加わる応力より大きいことがわかる。
図23は、図13に示す圧電ブロア400においてZ方向の衝撃力が加わったときに圧電ブロア400に生じる最大応力と、図7に示す圧電ブロア800においてZ方向の衝撃力が加わったときに圧電ブロア800に生じる最大応力とをシミュレーションにて比較した図である。
図23に示すシミュレーション結果より、圧電ブロア800に生じる最大応力を100%としたとき、圧電ブロア400に生じる最大応力が8.3%まで減少することが明らかとなった。
以上のような結果になった理由は、圧電ブロア400では最短距離X1が最短距離X2よりも短いことにより(図15、図17参照)、応力が圧電素子40に分散したためであると考えられる。
よって、図21〜図23に示す結果より、最短距離X1が最短距離X2よりも短い構造の圧電ブロア400が、最短距離X1が最短距離X2よりも長い構造の圧電ブロア800より、外部から衝撃力が加わった際、天板70と枠板60とが剥離することを抑制できることが明らかとなった。
《その他の実施形態》
前記実施形態では気体として空気を用いているが、これに限るものではない。当該気体が、空気以外の他の気体であっても適用できる。
また、前記実施形態ではブロアの駆動源として圧電素子40を設けたが、これに限るものではない。例えば、電磁駆動で動作するブロアを使用してもよい。
また、前記実施形態では、圧電素子40はチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスからなるが、これに限るものではない。例えば、ニオブ酸カリウムナトリウム系及びアルカリニオブ酸系セラミックス等の非鉛系圧電体セラミックスの圧電材料などからなってもよい。
また、前記実施形態ではユニモルフ型の圧電振動子を使用しているが、これに限るものではない。振動板39の両面に圧電素子40を設けたバイモルフ型の圧電振動子を使用してもよい。
また、前記実施形態では圧電素子、枠板、天板などの各部材を接着剤によって接合されているが、これに限るものではない。例えば、各部材を熱融着などの他の方法によって接合されていても構わない。
また、前記実施形態では、支持部位は、外ケースの凹部に接着剤によって固定されているが、これに限るものではない。例えば、支持部位は、熱融着などの他の方法によって接合されていてもよいし、圧着、押圧、かしめ等によって狭持されていても構わない。
また、前記実施形態では円板状の振動板39及び円板状の天板70を用いたが、これに限るものではない。例えば、これらの形状が矩形板状や多角板状、楕円板状であってもよい。
また、前記実施形態では、圧電ブロア100を、1次振動モードの周波数(基本波)で共振駆動させたが、これに限るものではない。実施の際は、複数の振動の腹を有する、3次振動モード以上の奇数次の振動モードの周波数で共振駆動させても良い。
また、前記実施形態では、天板70が、振動板39又は圧電素子40の屈曲振動に伴って同心円状に屈曲振動する例を示したが、これに限るものではない。実施の際は、振動板39又は圧電素子40のみが屈曲振動してもよく、必ずしも天板70が、振動板39又は圧電素子40の屈曲振動に伴って屈曲振動しなくても良い。
最後に、前記実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…内ケース
3…ブロア室
4…支持部
5…外ケース
6…通気路
8…第2通気孔
10…天板部
11…第1通気孔
13…枠板部
18…ノズル
20…圧電素子
21…ダイヤフラム
22…中間板
24…吐出口
31…通気路
36…ブロア室
39…振動板
40…圧電素子
42…キャップ
44…補強板
45…通気孔
53…吸引口
55A〜55D…切欠き
56A〜56D…ネジ穴
57A〜57D…凹部
60…枠板
61…側壁部位
62A〜62D…支持部位
63,72…外部端子
70…天板
71…電極導通用板
72…外部端子
73…内部端子
100…圧電ブロア
101…内ケース
102…外ケース
200…圧電ブロア
201…内ケース
300…圧電ブロア
301…内ケース
400…圧電ブロア
401…内ケース
445…枠板
460…枠板
461…側壁部位
462A〜462D…支持部位
800…圧電ブロア
860…枠板
870…天板
871…円板部位
872A〜872D…支持部位
873…外部端子
900…圧電ブロア

Claims (6)

  1. 駆動部と、前記駆動部に接合されている枠板部と、前記駆動部に対向して前記枠板部に接合されている天板部と、を有し、前記駆動部と前記枠板部と前記天板部とによってブロア室を構成する第1筐体と、
    前記第1筐体を間隔を設けて被覆する第2筐体と、を備え、
    前記天板部には、前記ブロア室の内部と外部とを連通させる第1通気孔が設けられており、
    前記枠板部は、前記第1筐体を前記第2筐体に対して弾性的に支持し、前記第2筐体に固定される支持部位を有し、
    前記支持部位における前記第2筐体との固定部分から前記駆動部までの前記枠板部の平面内における最短距離は、前記支持部位における前記第2筐体との固定部分から前記天板部までの前記枠板部の平面内における最短距離よりも短い、ブロア。
  2. 前記天板の外形は、前記駆動部の外形よりも小さい、請求項1に記載のブロア。
  3. 前記枠板部は、前記ブロア室の一部を構成する側壁部位をさらに有し、
    前記支持部位は、前記側壁部位の外周の縁から突出している、請求項1または2に記載のブロア。
  4. 前記支持部位の剛性は、前記側壁部位の剛性より低い、請求項3に記載のブロア。
  5. 前記駆動部は、振動板と、前記振動板に接合されている圧電素子と、から構成されており、
    前記振動板の周縁が、前記枠板部に接合されている、請求項1から4のいずれか1項に記載のブロア。
  6. 前記第2筐体は、前記第1筐体を間隔を設けて被覆して前記第1筐体との間に通気路を構成し、
    前記第2筐体における前記第1通気孔と対向する領域には、第2通気孔が設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載のブロア。
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