JP6089578B2 - リニアガイド装置の案内レール取付方法及びダミーベアリング - Google Patents

リニアガイド装置の案内レール取付方法及びダミーベアリング Download PDF

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Description

本発明は、リニアガイド装置の案内レールを被取付部に取り付ける方法、及び、リニアガイド装置の案内レールの取り付けに使用するダミーベアリングに関する。
リニアガイド装置は、軸方向に延びる転動体軌道面を有する案内レールと、案内レールの転動体軌道面に対向する転動体軌道面を有するスライダと、案内レールの転動体軌道面及びスライダの転動体軌道面の間に形成される転動体転動路内に転動自在に配された複数の転動体と、を備えている。そして、スライダが転動体の転動を介して軸方向に相対移動可能に案内レールに支持されている。
案内レールは、1つの部材で構成されている場合もあるが、長尺な場合には、一直線状に接続された複数のレール部品で構成される。その場合には、複数のレール部品を一直線状に且つレール部品同士の接続部分に段差が生じないように接続して、案内レールを構成する必要がある。
よって、複数のレール部品で構成される案内レールを基台上に取り付ける際には、従来は、例えばストレートエッジを用いることにより基台上に直線状の基準面を設け、レール部品を前記基準面に対して平行に配置するか、あるいは、レール部品を前記基準面に突き当てて、複数のレール部品を一直線状に且つレール部品同士の接続部分に段差が生じないように並べつつ、取付ボルト等を用いて各レール部品を基台に固定していた。
また、特許文献1には、複数のレール部品を一直線状に且つレール部品同士の接続部分に段差が生じないように接続するためのレール継ぎ治具が開示されている。このレール継ぎ治具は、スライダと略同一形状で同様の構成の部品である。2つのレール部品の端面を突き合わせて同軸且つ一直線状に配置し、2つのレール部品の接続部分を覆うようにレール継ぎ治具を組み付ければ、2つのレール部品の芯出しがなされる。
実開平7−23823号公報
しかしながら、基準面を用いる従来の方法では、複数のレール部品を一直線状に且つレール部品同士の接続部分に段差が生じないように接続することは容易ではなく、多くの労力を要していた。
また、特許文献1に開示のレール継ぎ治具は、2つのレール部品の芯出しを簡単且つ正確に行うためのころ押し部材を備えているため、リニアガイド装置の寸法、仕様等が異なる場合には、それぞれに適したレール継ぎ治具を設計、製作する必要がある。よって、レール継ぎ治具の製作には、時間や手間を要していた。また、レール継ぎ治具は複数の部品で構成されているため、高コストであった。
そこで、本発明は上記のような従来技術が有する問題点を解決し、複数のレール部品からなる案内レールを、多くの労力を要することなく基台等の被取付部に取り付ける方法を提供することを課題とする。また、複数のレール部品からなる案内レールを多くの労力を要することなく被取付部に取り付けることができ、製作が容易で安価なダミーベアリングを提供することを併せて課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の態様は、次のような構成からなる。すなわち、本発明の一態様に係るリニアガイド装置の案内レール取付方法は、同軸且つ一直線状に配置された複数のレール部品からなり且つ軸方向に延びる転動体軌道面を有する案内レールと、前記案内レールの転動体軌道面に対向する転動体軌道面を有するスライダと、前記案内レールの転動体軌道面及び前記スライダの転動体軌道面の間に形成される転動体転動路内に転動自在に配された複数の転動体と、を備え、前記スライダが前記転動体の転動を介して軸方向に相対移動可能に前記案内レールに組み付けらているリニアガイド装置の前記案内レールを、被取付部に取り付ける方法であって、前記スライダと略同一形状を有するダミースライダと、前記転動体と略同一形状を有するダミー転動体と、を備え、前記ダミー転動体の転動を介して前記レール部品に軸方向に相対移動可能に組み付け可能なダミーベアリングを用い、2つの前記レール部品を同軸且つ一直線状に配置し、前記ダミーベアリングを前記2つのレール部品に跨るように前記2つのレール部品の境界部分に組み付け、前記ダミーベアリングの組み付けにより前記2つのレール部品の位置決めをした上で前記被取付部に取り付ける工程を備えることを特徴とする。
このリニアガイド装置の案内レール取付方法においては、前記レール部品には、互いに対向する2面を貫通する貫通孔が、ボルトを挿通して前記レール部品を前記被取付部に取り付けるための取付穴として形成され、一定の間隔を空けて軸方向に複数個並んで配置されており、前記ダミーベアリングには、前記レール部品に組み付けた状態で前記レール部品の貫通孔と連通しうる貫通孔が形成されており、前記レール部品の貫通孔の一方の開口を前記被取付部に対向させて前記レール部品を前記被取付部上に配し、前記ダミーベアリングの貫通孔と前記レール部品の貫通孔とが連通するように、前記2つのレール部品の境界部分に前記ダミーベアリングを組み付け、前記レール部品の貫通孔内に挿通されたボルトを、前記ダミーベアリングの貫通孔の開口から挿入した治具で回して、前記レール部品を前記被取付部に取り付けてもよい。
また、前記ダミーベアリングの軸方向長さは、前記レール部品の貫通孔同士の間隔の2倍以上としてもよい。
さらに、中予圧以上の予圧を付与して前記ダミーベアリングを前記レール部品に組み付けてもよい。
また、本発明の他の態様に係るダミーベアリングは、同軸且つ一直線状に配置された複数のレール部品からなり且つ軸方向に延びる転動体軌道面を有する案内レールと、前記案内レールの転動体軌道面に対向する転動体軌道面を有するスライダと、前記案内レールの転動体軌道面及び前記スライダの転動体軌道面の間に形成される転動体転動路内に転動自在に配された複数の転動体と、を備え、前記スライダが前記転動体の転動を介して軸方向に相対移動可能に前記案内レールに組み付けられているリニアガイド装置の前記案内レールを、被取付部に取り付ける際に使用され、前記スライダと略同一形状を有するダミースライダと、前記転動体と略同一形状を有するダミー転動体と、を備え、前記ダミー転動体の転動を介して前記レール部品に軸方向に相対移動可能に組み付け可能となっていることを特徴とする。
このダミーベアリングにおいては、前記レール部品には、互いに対向する2面を貫通する貫通孔が、ボルトを挿通して前記レール部品を前記被取付部に取り付けるための取付穴として形成され、一定の間隔を空けて軸方向に複数個並んで配置されており、前記レール部品に組み付けた状態で前記レール部品の貫通孔と連通しうる貫通孔が形成されていてもよい。
また、軸方向長さは、前記レール部品の貫通孔同士の間隔の2倍以上としてもよい。
本発明のリニアガイド装置の案内レール取付方法は、ダミーベアリングを用いるので、複数のレール部品からなる案内レールを、多くの労力を要することなく基台等の被取付部に取り付けることができる。
また、本発明のダミーベアリングは、複数のレール部品からなる案内レールを多くの労力を要することなく被取付部に取り付けることができるとともに、製作が容易で安価である。
リニアガイド装置の構造を示す斜視図である。 図1のリニアガイド装置を軸方向から見た正面図である。 本発明に係るリニアガイド装置の案内レール取付方法の一実施形態を説明する平面図である。 本発明に係るリニアガイド装置の案内レール取付方法の一実施形態を説明する側面図である。
本発明に係るリニアガイド装置の案内レール取付方法及びダミーベアリングの実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係るリニアガイド装置の案内レール取付方法により得られたリニアガイド装置の一例を示す斜視図である。また、図2は、図1のリニアガイド装置を軸方向から見た正面図(ただし、エンドキャップを省略して図示している)である。さらに、図3,4は、本発明に係るリニアガイド装置の案内レール取付方法の一実施形態を説明する平面図及び側面図である。
なお、これらの各図においては、同一又は相当する部分には、同一の符号を付してある。また、これ以降の説明において「断面」と記した場合は、特に断りがない限り、軸方向に直交する平面で切断した場合の断面を意味する。さらに、これ以降の説明における上,下,左,右等の方向を示す用語は、特に断りがない限り、説明の便宜上、図2におけるそれぞれの方向を意味するものである。
軸方向に延びる断面形状略四角形の案内レール1の上に、スライダ2が軸方向に相対移動可能に組み付けられている。この案内レール1は、軸方向両端面の他に、軸方向に延びる4つの外面を有するが、前記4つの外面のうち上面1bと左右両側面1a,1aとが交差する稜部には、軸方向に延びる断面ほぼ1/4円弧形状の凹溝からなる転動体転動溝(本発明の構成要件である転動体軌道面に相当する)10,10が形成されている。また、案内レール1の左右両側面1a,1aの上下方向略中間位置には、軸方向に延びる断面ほぼ1/2円弧形状(半円形)の凹溝からなる転動体転動溝10,10が形成されている。なお、転動体転動溝10の形状は、上記のような断面ほぼ1/4円弧形状と断面ほぼ1/2円弧形状との組み合わせに限定されるものではなく、全て断面ほぼ1/4円弧形状としてもよいし、全て断面ほぼ1/2円弧形状としてもよい。
また、スライダ2は、案内レール1が有する前記4つの外面のうち上面1bに沿う平板部7と、平板部7の左右両側部からそれぞれ下方に延び側面1aに沿う2つの腕部6,6と、からなる。平板部7と腕部6,6とのなす角度は直角であり、スライダ2の断面形状は、案内レール1の上面1b及び左右両側面1a,1aに沿う形状をなしている。そして、スライダ2は、両腕部6,6の間に案内レール1を挟むようにして、案内レール1の上に相対移動可能に組み付けられている。
このようなスライダ2は、スライダ本体2Aと、その軸方向両端部に着脱可能に取り付けられたエンドキャップ2B,2Bと、で構成されている。さらに、スライダ2の軸方向両端部(各エンドキャップ2Bの端面)には、案内レール1とスライダ2との間の隙間の開口部分のうち軸方向に向く開口部分を密封するサイドシール5,5が装着されている。さらに、スライダ2の下部には、案内レール1とスライダ2との間の隙間の開口部分のうち下方向に向く開口部分をシールするアンダーシール8が装着されている。このサイドシール5,5及びアンダーシール8により、外部から前記隙間への異物の侵入や、前記隙間から外部への潤滑剤の流出が防止されている。
さらに、スライダ本体2Aの左右両腕部6,6の内側面の角部及び上下方向略中央部には、案内レール1の転動体転動溝10,10,10,10に対向する断面ほぼ1/2円弧形状(半円形)の転動体転動溝11,11,11,11(本発明の構成要件である転動体軌道面に相当する)が形成されている。そして、案内レール1の転動体転動溝10,10,10,10とスライダ2の転動体転動溝11,11,11,11との間に、断面ほぼ円形の転動体転動路14,14,14,14が形成されていて、これらの転動体転動路14は軸方向に延びている。
なお、転動体転動溝11の形状は、断面ほぼ1/2円弧形状に限定されるものではなく、断面ほぼ1/4円弧形状としてもよい。あるいは、断面ほぼ1/4円弧形状と断面ほぼ1/2円弧形状との組み合わせとしてもよい。また、案内レール1及びスライダ2が備える転動体転動溝10,11の数は片側二列に限らず、例えば片側一列又は三列以上などであってもよい。
さらにまた、スライダ2は、スライダ本体2Aの左右両腕部6,6の肉厚部分の上部及び下部に、転動体転動路14と平行をなして軸方向に貫通する貫通孔からなる直線路13,13,13,13を備えている。
一方、エンドキャップ2Bは、例えば樹脂材料の射出成形品からなり、スライダ本体2Aとの当接面(裏面)の左右両側に、転動体転動路14とこれに平行な直線路13とを連通させる半ドーナッツ状の湾曲路を上下に有している。そして、直線路13と両端の湾曲路とで、転動体3を転動体転動路14の終点から始点へ送り循環させる転動体戻し路が構成され(転動体戻し路は、転動体転動路14と同数設けられている)、この転動体戻し路と転動体転動路14とで、略環状の転動体循環路が形成されている。この略環状の転動体循環路は、案内レール1を挟んで左右両側に形成される。この転動体循環路内には、例えば鋼球からなる多数の転動体3が転動自在に装填されていて、これらの転動体3の転動を介してスライダ2が案内レール1に沿って軸方向に相対移動するようになっている。
案内レール1に組み付けられたスライダ2を案内レール1に沿って軸方向に移動させると、転動体転動路14内に装填されている転動体3は、転動体転動路14内を転動しつつ案内レール1に対してスライダ2と同方向に移動する。そして、転動体3が転動体転動路14の終点に達すると、エンドキャップ2B内に備えられたタング部によって転動体転動路14からすくい上げられ、湾曲路へ送られる。湾曲路に入った転動体3はUターンして直線路13に導入され、直線路13を通って反対側の湾曲路に至る。転動体3は、ここで再びUターンして転動体転動路14の始点に戻り、このような転動体循環路内の循環を無限に繰り返す。
このような本実施形態のリニアガイド装置においては、案内レール1は、1つの部材で構成されているのではなく、複数のレール部品20で構成されている。レール部品20は、断面の形状及び大きさが案内レール1と同一である短尺の略棒状部材である。複数のレール部品20が、外縁が一致するようにそれぞれの軸方向端面を対向させつつ同軸且つ一直線状に配置され、被取付部である基台100に取り付けられて、一直線状の案内レール1が構成されている。
レール部品20を基台100に取り付ける手段は特に限定されるものではないが、例えばボルトによる締結があげられる。レール部品20に、互いに対向する上面及び下面を貫通する貫通孔21を、ボルトを挿通してレール部品20を基台100に取り付けるための取付穴として形成する。この貫通孔21は、一定の間隔Fを空けて軸方向に複数個並べて形成することが好ましい。そして、各貫通孔21にボルト(図示せず)を上面側の開口から挿通して基台100に対して締結し固定する。
ここで、複数のレール部品20から案内レール1を構成しリニアガイド装置を得る方法について、図3,4を参照しながら説明する。
まず、ダミーベアリング30を用意する。ダミーベアリング30は、スライダ2と略同一形状を有するダミースライダ30Aと、転動体3と略同一形状を有するダミー転動体と、を備えている。そして、ダミーベアリング30は、ダミー転動体の転動を介してレール部品20に軸方向に相対移動可能に組み付け可能とされている。つまり、ダミーベアリング30は、スライダ2とほぼ同様の構成を有する部品である。
すなわち、ダミーベアリング30は、スライダ2と同様に、レール部品20の上面に沿う平板部と、平板部の左右両側部からそれぞれ下方に延びレール部品20の側面に沿う2つの腕部と、からなる。平板部と腕部とのなす角度は直角であり、ダミーベアリング30の断面形状は、レール部品20の上面及び左右両側面に沿う形状をなしている。そして、ダミーベアリング30は、両腕部の間にレール部品20を挟むようにして、レール部品20の上に相対移動可能に組み付けることができるようになっている。また、ダミーベアリング30は、スライダ2と同様に、ダミー転動体の軌道面(転動溝)や、ダミー転動体を循環させる略環状の循環路も備えている。
次に、2つのレール部品20を同軸且つ一直線状に配置し、ダミーベアリング30を一方のレール部品20に組み付ける。そして、ダミーベアリング30を軸方向に移動させ、2つのレール部品20に跨るように2つのレール部品の境界部分に位置させる。ダミーベアリング30は、スライダ2と同様にレール部品20に組み付けられることから、2つのレール部品20はダミーベアリング30の組み付けにより位置決めされ、2つのレール部品20,20の軸方向端面は、外縁がほぼ完全に一致した状態で対向する。よって、2つのレール部品20,20の接続部分には、段差がほとんど生じない。このとき、ダミーベアリング30の軸方向中央部を前記境界部分に位置させることが好ましい。そうすれば、2つのレール部品20の位置決めがより正確になされるため、2つのレール部品20,20の接続部分に段差がより生じにくい。
このように接続された2つのレール部品20を、貫通孔21の下面側の開口を基台100に対向させて基台100上の所望の位置に配し、ボルト等で基台100に取り付けると、外縁がほぼ完全に一致した状態で、2つのレール部品20,20を同軸且つ一直線状に基台100に取り付けることができる。よって、隣接するレール部品20,20の接続部分に段差が生じることはほとんどない。
基台100に取り付けられたレール部品20に対して、上記と同様にダミーベアリング30を用いて新たに別のレール部品20を接続し基台100に取り付ける作業を繰り返せば、所望の長さの案内レール1を形成することができる。そして、完成した案内レール1にスライダ2を組み付ければ、リニアガイド装置を得ることができる。
ダミーベアリング30を組み付けるのみで、外縁がほぼ完全に一致した状態で2つのレール部品20,20を位置決めすることができるので、複数のレール部品20からなる案内レール1を、多くの労力を要することなく基台100に取り付けることができる。よって、背景技術の項において前述した、基準面を用いる従来の方法よりも、複数のレール部品20からなる案内レール1を容易に基台100に設置することができる。
また、ダミーベアリング30を組み付けるのみで、2つのレール部品20,20の外縁がほぼ完全に一致した状態とすることができるので、レール部品20等に対して、同状態とするための加工等を施す必要がない。よって、リニアガイド装置を容易に製造することができる。
また、ダミーベアリング30は、軸方向長さが異なることを除いては基本的にはスライダ2と同一設計であるので、スライダ2と同一工程で製造することが可能である。よって、ダミーベアリング30は容易且つ安価に製造することができる。さらに、特許文献1に開示のレール継ぎ治具のように2つのレール部品の芯出しを行うためのころ押し部材を備えている必要はなく、ダミースライダ30A(スライダ2がスライダ本体2Aとエンドキャップ2B,2Bとで構成されているのと同様に、ダミースライダ30Aは、軸方向長さが異なることを除いてはスライダ本体2Aとほぼ同一構成の部品であるダミースライダ本体と、エンドキャップ2B,2Bと同一構成の部品であるダミーエンドキャップとで構成されている)とダミー転動体のみで構成されていてもよいので、ダミーベアリング30は製作が容易で安価である。
ボルトを用いてレール部品20を基台100に取り付ける場合には、ダミーベアリング30を組み付けた状態のままボルトの締結ができるように、ダミーベアリング30に貫通孔31を設けることが好ましい。例えば、ダミーベアリング30の軸方向略中央部に貫通孔31を形成するとよい。ダミーベアリング30に形成する貫通孔31の数は、1個でもよいし複数(図の例では2個)でもよい。複数の場合には、一定の間隔を空けて軸方向に複数個並べて形成することが好ましく、その間隔は、レール部品20の貫通孔21の間隔Fと同一とすることが好ましい。
前述したように、レール部品20には、レール部品20の上面及び下面を貫通する貫通孔21が形成されているが、ダミーベアリング30にも、ダミーベアリング30の上面及び下面を貫通する貫通孔31を形成する。そして、ダミーベアリング30の貫通孔31は、ダミーベアリング30をレール部品20に組み付けた状態で、レール部品20の貫通孔21と連通しうるように形成する。つまり、ダミーベアリング30を軸方向に移動させ2つのレール部品の境界部分に位置させた状態で、両貫通孔21,31が連通し一直線状となるように、貫通孔31をダミーベアリング30に形成する。
両貫通孔21,31が連通し一直線状となるようにダミーベアリング30を軸方向に移動させたら、ボルト締結用の治具である例えば六角レンチ40を、貫通孔31の上面側の開口から挿入し、貫通孔21内に挿通されたボルトを回して、レール部品20を基台100に取り付ける。
このように、ダミーベアリング30をレール部品20に組み付けた状態でボルトを回して、レール部品20を基台100に取り付けることができるので、複数のレール部品20からなる案内レール1を、多くの労力を要することなく基台100に取り付けることができる。
なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
例えば、ダミーベアリング30の軸方向長さは特に限定されるものではないが、通常のリニアガイド装置の長型タイプの製品スライダよりも軸方向長さが長いことが好ましく、レール部品20の貫通孔21同士の間隔Fの2倍以上であることがより好ましい。そうすれば、2つのレール部品20の位置決めがより正確になされるため、2つのレール部品20,20の接続部分に段差がより生じにくい。
また、ダミーベアリング30をレール部品20に組み付ける際には予圧が付与されるが、ダミーベアリング30の耐久性は考慮する必要がないので、中予圧(予圧記号Z3)以上の予圧を付与して組み付けることが好ましい。そうすれば、2つのレール部品20の位置決めがより正確になされるため、2つのレール部品20,20の接続部分に段差がより生じにくい。
なお、「中予圧以上の予圧」とは、転動体の最大接触面圧が以下のような数値となる予圧を意味する。すなわち、転動体がボールである場合は、最大接触面圧が1200MPa以上となる予圧であり、転動体がころである場合は、最大接触面圧が800MPa以上となる予圧である。
さらに、レール部品20は、全て同一形状のものを用いることが好ましいが、断面の形状及び大きさが同一であれば、軸方向長さは異なっていてもよい。
さらに、本実施形態のリニアガイド装置においては、転動体3としてボールを用いたが、転動体はボールに限定されるものではなく、ころでもよい。
さらに、本実施形態のリニアガイド装置においては、転動体転動溝10は、案内レール1の上面1bと左右両側面1a,1aとが交差する稜部と、案内レール1の左右両側面1a,1aの上下方向略中間位置に形成されていたが、案内レール1の上面1bと左右両側面1a,1aとに形成されていてもよいし、案内レール1の左右両側面1a,1aのみに形成されていてもよい。その場合には、スライダ2の転動体転動溝11は、スライダ2の内面における、案内レール1の転動体転動溝10に対向する位置に形成される。
1 案内レール
2 スライダ
3 転動体
10 転動体転動溝
11 転動体転動溝
14 転動体転動路
20 レール部品
21 貫通孔
30 ダミーベアリング
30A ダミースライダ
31 貫通孔
40 六角レンチ
100 基台

Claims (5)

  1. 同軸且つ一直線状に配置された複数のレール部品からなり且つ軸方向に延びる転動体軌道面を有する案内レールと、前記案内レールの転動体軌道面に対向する転動体軌道面を有するスライダと、前記案内レールの転動体軌道面及び前記スライダの転動体軌道面の間に形成される転動体転動路内に転動自在に配された複数の転動体と、を備え、前記スライダが前記転動体の転動を介して軸方向に相対移動可能に前記案内レールに組み付けらているリニアガイド装置の前記案内レールを、被取付部に取り付ける方法であって、
    前記スライダと略同一形状を有するダミースライダと、前記転動体と略同一形状を有するダミー転動体と、を備え、前記ダミー転動体の転動を介して前記レール部品に軸方向に相対移動可能に組み付け可能なダミーベアリングを用い、
    2つの前記レール部品を同軸且つ一直線状に配置し、前記ダミーベアリングを前記2つのレール部品に跨るように前記2つのレール部品の境界部分に組み付け、前記ダミーベアリングの組み付けにより前記2つのレール部品の位置決めをした上で前記被取付部に取り付ける工程を備え
    前記レール部品には、互いに対向する2面を貫通する貫通孔が、ボルトを挿通して前記レール部品を前記被取付部に取り付けるための取付穴として形成され、一定の間隔を空けて軸方向に複数個並んで配置されており、
    前記ダミーベアリングには、前記レール部品に組み付けた状態で前記レール部品の貫通孔と連通しうる貫通孔が形成されており、
    前記レール部品の貫通孔の一方の開口を前記被取付部に対向させて前記レール部品を前記被取付部上に配し、前記ダミーベアリングの貫通孔と前記レール部品の貫通孔とが連通するように、前記2つのレール部品の境界部分に前記ダミーベアリングを組み付け、前記レール部品の貫通孔内に挿通されたボルトを、前記ダミーベアリングの貫通孔の開口から挿入した治具で回して、前記レール部品を前記被取付部に取り付けることを特徴とするリニアガイド装置の案内レール取付方法。
  2. 前記ダミーベアリングの軸方向長さが、前記レール部品の貫通孔同士の間隔の2倍以上であることを特徴とする請求項1に記載のリニアガイド装置の案内レール取付方法。
  3. 中予圧以上の予圧を付与して前記ダミーベアリングを前記レール部品に組み付けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリニアガイド装置の案内レール取付方法。
  4. 同軸且つ一直線状に配置された複数のレール部品からなり且つ軸方向に延びる転動体軌道面を有する案内レールと、前記案内レールの転動体軌道面に対向する転動体軌道面を有するスライダと、前記案内レールの転動体軌道面及び前記スライダの転動体軌道面の間に形成される転動体転動路内に転動自在に配された複数の転動体と、を備え、前記スライダが前記転動体の転動を介して軸方向に相対移動可能に前記案内レールに組み付けられているリニアガイド装置の前記案内レールを、被取付部に取り付ける際に使用され、
    前記スライダと略同一形状を有するダミースライダと、前記転動体と略同一形状を有するダミー転動体と、を備え、前記ダミー転動体の転動を介して前記レール部品に軸方向に相対移動可能に組み付け可能となっており、
    前記レール部品には、互いに対向する2面を貫通する貫通孔が、ボルトを挿通して前記レール部品を前記被取付部に取り付けるための取付穴として形成され、一定の間隔を空けて軸方向に複数個並んで配置されており、
    前記レール部品に組み付けた状態で前記レール部品の貫通孔と連通しうる貫通孔が形成されていることを特徴とするダミーベアリング。
  5. 軸方向長さが、前記レール部品の貫通孔同士の間隔の2倍以上であることを特徴とする請求項4に記載のダミーベアリング。
JP2012233164A 2012-10-22 2012-10-22 リニアガイド装置の案内レール取付方法及びダミーベアリング Active JP6089578B2 (ja)

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