JP6089277B2 - 照明器具 - Google Patents

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本発明は、照明器具に関するものである。
従来より、外部電源の停電時にバッテリを電源として光源を点灯させる非常用の照明装置が提供されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載された照明装置は、下面が開口する円筒状に形成された器具本体と、天井に設けられた設置孔を塞ぐようにして器具本体の下面開口に取り付けられる枠部材と、器具本体の筒内に収納される光源部、点灯ユニット及びバッテリとを備える。
この照明装置では、光源部が下側中央に配置され、さらに上下方向において光源部の一部と重なるようにして光源部の上側に点灯ユニット及びバッテリが配置されている。そのため、バッテリを交換する際には、枠部材及び光源部を取り外すことになる。
特開2012−79499号公報
上述の特許文献1に示した照明装置では、バッテリを交換する際に枠部材だけでなく光源部も取り外さなければならず、その分作業性がよくなかった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、非常用電源を交換する際の作業性を向上させた照明器具を提供することにある。
本発明の照明器具は、一面を露出させた状態で造営材に埋込配設される器具本体と、前記器具本体の内部において前記一面側に配置される光源ユニットと、外部電源の停電時に電力を供給する非常用電源と、複数の電子部品が実装された基板を有し、前記外部電源が正常に供給されている状態では前記外部電源により前記非常用電源を充電し、前記外部電源が停電になると前記非常用電源により前記光源ユニットを点灯させる電源装置とを備え、前記基板は、厚み方向が前記造営材の表面と平行になるようにして前記器具本体の内部に収納され、前記非常用電源は、前記器具本体の内部で且つ前記基板の一面側に配置され、前記光源ユニットは、前記器具本体の内部で且つ前記基板の他面側に配置されていることを特徴とする。
この照明器具において、前記複数の電子部品の全部が前記基板の他面に実装されているのが好ましい。
また、この照明器具において、前記複数の電子部品の各々は、前記基板の他面に実装される電子部品の最大高さが前記基板の一面に実装される電子部品の最大高さよりも高くなるように前記基板の何れかの面に実装されているのも好ましい。
また、この照明器具において、前記複数の電子部品の各々は、前記外部電源が接続される一次回路が前記基板の一面に形成され、前記光源ユニットが接続される二次回路が前記基板の他面に形成されるように前記基板の何れかの面に実装されているのも好ましい。
また、この照明器具において、前記非常用電源が正常か否かを表示する表示部を備え、前記表示部は、前記光源ユニット及び前記非常用電源を前記器具本体の前記一面側に投影させた際に前記光源ユニット及び前記非常用電源と重ならない位置で且つ前記器具本体の内部において前記一面側に配置されているのも好ましい。
また、この照明器具において、前記表示部は、前記基板に実装された発光素子からなるのも好ましい。
また、この照明器具において、前記非常用電源が正常か否かを検査するための操作部を備え、前記操作部は、前記光源ユニット、前記非常用電源及び前記表示部を前記器具本体の前記一面側に投影させた際に前記光源ユニット、前記非常用電源及び前記表示部と重ならない位置で且つ前記器具本体の内部において前記一面側に配置されているのも好ましい。
造営材の表面と平行な方向において光源ユニットと非常用電源とが干渉していないので、非常用電源を交換する際に光源ユニットを取り外さなくてもよく、従来の照明装置に比べて非常用電源を交換する際の作業性を向上させることができるという効果がある。
本実施形態の照明器具の一例を示し、(a)は天井に取り付けた状態を模式的に表した断面図、(b)は下側から見た模式的な平面図である。 同上の別の例を示し、(a)は分解斜視図、(b)は下側から見た模式的な平面図である。
以下に、照明器具の実施形態について図1及び図2を参照しながら説明する。本実施形態の照明器具10は、図1(a)に示すように、天井材100(造営材)に設けた埋込孔100aを通して天井に埋込配設される天井埋込型の非常灯であって、商用電源(外部電源)が停電になると光源を点灯させるものである。なお、以下の説明では特に断りがない限り、図1(a)中の上下方向を上下方向と規定して以下の説明を行う。
図1(a)は本実施形態の照明器具10を天井に取り付けた状態を模式的に表した断面図である。この照明器具10は、器具本体1と、カバー部材2と、光源ユニット3と、非常用電源4と、電源装置5と、端子台6とを備える。
器具本体1は、下面が開口し且つ上下方向に長い有底筒状に形成され、器具本体1の筒内には、光源ユニット3、非常用電源4、電源装置5及び端子台6が収納される。この器具本体1は、図1(a)に示すように、開口側(下側)を室内側(天井材100の下側)に露出させた状態で、天井材100に設けた埋込孔100aを通して天井に埋込配設される。
カバー部材2は、外径寸法が器具本体1の開口寸法より大きく設定された円板状の本体部21を有し、本体部21の上面には、外径寸法が器具本体1の開口寸法と同寸法に設定された扁平且つ円筒状の挿入部22が一体に設けられている。このカバー部材2は、挿入部22を器具本体1の筒内に挿入させた状態で器具本体1に取り付けられ、器具本体1の下面開口を閉塞する(図1(a)参照)。
カバー部材2において非常用電源4と対応する部位には、図1(b)に示すように、非常用電源4を挿通させる挿通孔21aが設けられており、この挿通孔21aを通して非常用電源4を着脱することができる。つまり、器具本体1からカバー部材2を取り外すことなく、非常用電源4を着脱することができる。また、カバー部材2において光源ユニット3と対応する部位には、図1(b)に示すように、光源ユニット3の照射面31を外部に露出させる開口部21bが設けられている。
光源ユニット3は、例えば発光ダイオード(LED)を光源とし、カバー部材2の開口部21bを通して照射面31を外部に露出させるようにして器具本体1の下面側(一面側)に配置される。この光源ユニット3は、商用電源の停電時に非常用電源4から供給される直流電力によって点灯し、商用電源が正常に供給されている状態では点灯しない。つまり、この光源ユニット3は、商用電源の停電時にのみ点灯する非常用の光源である。
非常用電源4は、上下方向に長い矩形箱状に形成された本体部41を有し、本体部41の内部には複数の蓄電池(図示せず)が上下方向に並べて収納されている。また、本体部41の上端には、端子台6との間を電気的に接続する接続部(図示せず)が設けられている。この非常用電源4は、商用電源が正常に供給されている間は電源装置5により蓄電池が充電され、商用電源が停電になると蓄電池に蓄積させた直流電力を光源ユニット3に供給する。
電源装置5は、図1(a)に示すように、上下方向に長い矩形板状に形成された基板51を有し、基板51の一面(図1(a)中の左側の面)には複数の電子部品52が実装されている。これらの電子部品52は、商用電源からの交流電力を所定の電圧値の直流電力に変換して非常用電源4の蓄電池に充電する充電回路と、非常用電源4の蓄電池に蓄積させた直流電力を光源ユニット3に供給して光源ユニット3を点灯させる給電回路とを形成する。
端子台6は、非常用電源4と電源装置5の間を電気的に接続するものであり、電源装置5との間が電線(図示せず)により電気的に接続されている。また、端子台6において非常用電源4の接続部と対応する部位には、上記接続部が差込接続される被接続部(図示せず)が設けられている。そして、非常用電源4側の接続部を端子台6側の被接続部に差し込むことで、端子台6を介して非常用電源4と電源装置5とが電気的に接続される。
ここで、図1(b)は照明器具10を下側から見た模式的な平面図である。本実施形態では、厚み方向が天井材100の表面と平行になるようにして基板51を器具本体1の筒内に収納し、基板51の一面側(図1(b)中の右側)に非常用電源4を、基板51の他面側(図1(b)中の左側)に光源ユニット3をそれぞれ配置している。また、本実施形態では、基板51に実装された複数の電子部品52と光源ユニット3とが、基板51に対して同じ側(図1(b)中の左側)に配置されている。
上述のように、天井材100の表面と平行な方向において基板51の一面側に非常用電源4を配置し、基板51の他面側に光源ユニット3を配置することで、天井材100の表面と平行な方向において光源ユニット3と非常用電源4とが干渉しない。そのため、非常用電源4を取り外す際に光源ユニット3を取り外さなくてもよく、従来の照明装置に比べて非常用電源4を交換する際の作業性を向上させることができる。
また、天井材100の表面と平行な方向において光源ユニット3と非常用電源4とが干渉しないように配置することで、光源ユニット3と非常用電源4を同じ高さに配置することができ、これにより器具全体の高さを低くすることができる。
さらに、本実施形態のように、基板51の一方の面(図1(b)中の左側の面)のみに電子部品52を実装することで、電源装置5の包括体積を小さくすることができる。また、本実施形態のように、基板51において非常用電源4と反対側の面のみに電子部品52を実装することで、天井材100と平行な方向において基板51を器具本体1の中央寄りに配置することができる。これにより、天井材100の表面と平行な方向における器具本体1の寸法を小さくすることができる。
図2(a)は本実施形態の照明器具の別の例を示す分解斜視図である。本例の照明器具10は、非常用電源4が正常か否かを検査するための操作部8と、非常用電源4が正常か否かを表示する表示部7とを備えている点で上述の照明器具10と異なっている。
本例の照明器具10は、器具本体1と、カバー部材2と、光源ユニット3と、非常用電源4と、電源装置5と、端子台(図示せず)と、表示部7と、操作部8とを備える。
器具本体1は、下面が開口し且つ上下方向に長い有底筒状に形成され、器具本体1の筒内には、光源ユニット3、非常用電源4、電源装置5及び端子台が収納される。また、器具本体1の開口端縁には、複数(図2(a)では2個)の発光ダイオード(LED)を有する表示部7と、複数(図2(a)では2個)の操作スイッチを有する操作部8とが配置されている。つまり、表示部7及び操作部8は、器具本体1の筒内において下面側(一面側)に配置されている。
カバー部材2は、外径寸法が器具本体1の開口寸法より大きく設定された円板状の本体部21を有し、本体部41の上面には、外径寸法が器具本体1の開口寸法と同寸法に設定された扁平且つ円筒状の挿入部22が一体に設けられている。このカバー部材2は、挿入部22を器具本体1の筒内に挿入させた状態で器具本体1に取り付けられ、器具本体1の下面開口を閉塞する。
カバー部材2において非常用電源4と対応する部位には、非常用電源4を挿通させる挿通孔21aが設けられており、カバー部材2において光源ユニット3と対応する部位には、光源ユニット3の照射面31を外部に露出させる開口部21bが設けられている。また、カバー部材2において表示部7と対応する部位には、円形の表示孔21cが各発光ダイオードと対応するようにして設けられており、カバー部材2において操作部8と対応する部位には、各操作スイッチを露出させる露出孔21dが設けられている。
なお、本例のカバー部材2には、図2(a)に示すように、一対の取付ばね9が取り付けられている。そして、天井材100に設けた埋込孔100aを通して器具本体1を天井に埋込配設した状態では、各取付ばね9が埋込孔100aの開口端縁に引っ掛かり、これにより照明器具10が天井に取り付けられる。
ここで、図2(b)は本例の照明器具10を下側から見た模式的な平面図であり、本例では、光源ユニット3及び非常用電源4を器具本体1の下面側(一面側)に投影させた際に光源ユニット3及び非常用電源4と重ならない位置に表示部7を配置している。また、本例では、光源ユニット3、非常用電源4及び表示部7を器具本体1の下面側(一面側)に投影させた際に光源ユニット3、非常用電源4及び表示部7と重ならない位置に操作部8を配置している。
その結果、図2(a)に示すように、表示部7及び操作部8を器具本体1の下面側(一面側)に配置できることから、器具本体1の高さを低くすることができ、結果的に器具全体の高さを低くすることができる。また、表示部7を設けることで非常用電源4が正常か否かを簡単に知ることができる。さらに、利用者が操作部8を操作するだけで非常用電源4の検査を行うことができる。
ここに、基板51の他面(光源ユニット3との対向面)に実装される電子部品52の最大高さが基板51の一面(非常用電源4との対向面)に実装される電子部品52の最大高さよりも高くなるように各電子部品52を実装するのも好ましい。この場合、天井材100と平行な方向において基板51を器具本体1の中央寄りに配置することができるので、天井材100の表面と平行な方向における器具本体1の寸法を小さくすることができる。
また、商用電源が接続される一次回路を形成する電子部品52を基板51の一面(非常用電源4との対向面)に実装し、光源ユニット3が接続される二次回路を形成する電子部品52を基板51の他面(光源ユニット3との対向面)に実装するのも好ましい。この場合、二次回路と光源ユニット3とが近接していることから、二次回路と光源ユニット3の間の配線長が短くなって配線を簡略化でき、さらに二次回路と光源ユニット3をコネクタ接続にした場合には配線レス化を図ることができる。
さらに、基板51に実装した発光素子(図示せず)により表示部7を構成するのも好ましい。この場合、上記発光素子を実装するための基板を別に設けなくてもいいことから、この基板を収納するためのスペースを設けなくてもよく、その分器具本体1を小さくすることができる。
照明器具10は、器具本体1と、光源ユニット3と、非常用電源4と、電源装置5とを備える。器具本体1は、一面を露出させた状態で天井材100に埋込配設される。光源ユニット3は、器具本体1の内部において上記一面側に配置される。非常用電源4は、外部電源の停電時に電力を供給する。電源装置5は、複数の電子部品52が実装された基板51を有し、外部電源が正常に供給されている状態では外部電源により非常用電源4を充電し、外部電源が停電になると非常用電源4により光源ユニット3を点灯させる。基板51は、厚み方向が天井材100の表面と平行になるようにして器具本体1の内部に収納される。非常用電源4は、器具本体1の内部で且つ基板51の一面側に配置され、光源ユニット3は、器具本体1の内部で且つ基板51の他面側に配置されている。
複数の電子部品52の全部が基板51の他面に実装されているのが好ましい。
複数の電子部品52の各々は、基板51の他面に実装される電子部品52の最大高さが基板51の一面に実装される電子部品52の最大高さよりも高くなるように基板51の何れかの面に実装されているのも好ましい。
複数の電子部品52の各々は、外部電源が接続される一次回路が基板51の一面に形成され、光源ユニット3が接続される二次回路が基板51の他面に形成されるように基板51の何れかの面に実装されているのも好ましい。
照明器具10は、非常用電源4が正常か否かを表示する表示部7を備える。表示部7は、光源ユニット3及び非常用電源4を器具本体1の上記一面側に投影させた際に光源ユニット3及び非常用電源4と重ならない位置で且つ器具本体1の内部において上記一面側に配置されているのも好ましい。
表示部7は、基板51に実装された発光素子からなるのも好ましい。
照明器具10は、非常用電源4が正常か否かを検査するための操作部8を備える。操作部8は、光源ユニット3、非常用電源4及び表示部7を器具本体1の上記一面側に投影させた際に光源ユニット3、非常用電源4及び表示部7と重ならない位置で且つ器具本体1の内部において上記一面側に配置されているのも好ましい。
1 器具本体
3 光源ユニット
4 非常用電源
5 電源装置
10 照明器具
51 基板
52 電子部品
100 天井材(造営材)

Claims (7)

  1. 一面を露出させた状態で造営材に埋込配設される器具本体と、
    前記器具本体の内部において前記一面側に配置される光源ユニットと、
    外部電源の停電時に電力を供給する非常用電源と、
    複数の電子部品が実装された基板を有し、前記外部電源が正常に供給されている状態では前記外部電源により前記非常用電源を充電し、前記外部電源が停電になると前記非常用電源により前記光源ユニットを点灯させる電源装置とを備え、
    前記基板は、厚み方向が前記造営材の表面と平行になるようにして前記器具本体の内部に収納され、
    前記非常用電源は、前記器具本体の内部で且つ前記基板の一面側に配置され、前記光源ユニットは、前記器具本体の内部で且つ前記基板の他面側に配置されていることを特徴とする照明器具。
  2. 前記複数の電子部品の全部が前記基板の他面に実装されていることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
  3. 前記複数の電子部品の各々は、前記基板の他面に実装される電子部品の最大高さが前記基板の一面に実装される電子部品の最大高さよりも高くなるように前記基板の何れかの面に実装されていることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
  4. 前記複数の電子部品の各々は、前記外部電源が接続される一次回路が前記基板の一面に形成され、前記光源ユニットが接続される二次回路が前記基板の他面に形成されるように前記基板の何れかの面に実装されていることを特徴とする請求項1又は3記載の照明器具。
  5. 前記非常用電源が正常か否かを表示する表示部を備え、
    前記表示部は、前記光源ユニット及び前記非常用電源を前記器具本体の前記一面側に投影させた際に前記光源ユニット及び前記非常用電源と重ならない位置で且つ前記器具本体の内部において前記一面側に配置されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の照明器具。
  6. 前記表示部は、前記基板に実装された発光素子からなることを特徴とする請求項5記載の照明器具。
  7. 前記非常用電源が正常か否かを検査するための操作部を備え、
    前記操作部は、前記光源ユニット、前記非常用電源及び前記表示部を前記器具本体の前記一面側に投影させた際に前記光源ユニット、前記非常用電源及び前記表示部と重ならない位置で且つ前記器具本体の内部において前記一面側に配置されていることを特徴とする請求項5又は6記載の照明器具。
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