JP6087012B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
(1)フレキシブルプリント基板(FPC)又はフレキシブルフラットケーブル(FFC)の接続対象物が着脱自在に挿入され、かつ基板の表面である基板実装面に、前記接続対象物の挿入方向が前記基板実装面に対し略平行になるように実装されるコネクタであって、前記接続対象物が挿入された状態で、前記接続対象物の両表面のうち、前記基板実装面とは反対側に位置する表面に少なくとも接触可能な接触部、及び前記基板実装面に実装される接続部を有する所要数のコンタクトと、該コンタクトが保持されるとともに前記接続対象物が挿入される挿入口を有するハウジングと、前記挿入口とは反対側に位置し前記コンタクトを押圧するスライダーとを備えるコネクタにおいて、前記コンタクトは、前記挿入口側に位置し、前記接続対象物の、前記基板実装面とは反対側に位置する表面に接触可能な接触部である第1接触部と、前記挿入口とは反対側であるスライダー装着側に位置し、かつ前記第1接触部とは反対方向で、前記基板実装面と略平行に延設された位置関係にある第1押受部と、前記スライダー装着側に位置し、前記基板実装面に実装される前記接続部である第1接続部と、前記第1接触部と前記第1接続部との間に位置する第1連結部と、前記第1連結部よりも前記挿入口側に位置し、前記第1接続部とは反対方向で、かつ前記基板実装面と略平行に延設された位置関係にある第1延設部と、有する第1コンタクトを含み、前記ハウジングには、前記スライダー装着側から前記挿入口側に向かう方向に延び、前記第1コンタクトを保持する第1挿入溝が形成され、前記スライダーは、前記ハウジングとの連結状態を維持しながら回転するように構成され、前記所要数の第1コンタクトの配列ピッチ方向に連設するとともに、長短といった異なる寸法の断面形状をもつ押圧部を有し、前記所要数の第1コンタクトの第1押受部の先端側部分が、それぞれ貫通可能に係合する別個独立の係止孔が形成され、前記係止孔が、前記押圧部と、該押圧部に対向して位置する対向壁と、前記押圧部および前記対向壁を連結する連結壁とにより画定され、前記押圧部は、前記スライダーの回転に伴って回動することにより、前記断面形状を利用して前記第1押受部及び前記第1接続部を押圧し、少なくとも前記第1押受部を前記基板から離れる方向に移動させ、かつ、前記スライダーの回転可動範囲で前記所要数のコンタクトに接する部分の少なくとも一部を、滑らかな凸曲面で形成してなることを特徴とするコネクタ。
図1(A)、(B)は、本発明のコネクタを示したものであって、図1(A)はスライダーが開いた状態(未作動初期状態)のハウジングの挿入口側から見た場合、図1(B)はスライダーが開いた状態の第1接続部側から見た場合を示し、また、図2(A)、(B)は、図1(A)に示すコネクタを、あるコンタクト部分で切断したときの斜視図であって、図2(A)はスライダーが開いた状態、図2(B)は接続対象物(FPC)が挿入された後にスライダーが閉じた状態(作動完了状態)で示し、さらに、図3はスライダーの斜視図である。図4は2つの接触部を持った第1コンタクトの斜視図である。
まず、本発明のポイントである第1コンタクト14について説明する。この第1コンタクトは金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。第1コンタクト14の材質としては、バネ性や導電性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。
第1コンタクト14は、挿入口18側に位置し、FPC又はFFCの接続対象物40の、基板実装面(図示せず)とは反対側に位置する表面40aに接触可能な第1接触部22aと、前記挿入口18とは反対側であるスライダー装着側に位置し、かつ第1接触部22aとは反対方向で、前記基板実装面と略平行に延設された位置関係にある第1押受部20aと、前記スライダー装着側に位置し、前記基板実装面に実装される第1接続部24aと、第1接触部と第1接続部との間に位置する第1連結部34aと、第1連結部34aよりも挿入口18側に位置し、第1接続部24aとは反対方向で、かつ基板実装面と略平行に延設された位置関係にある第1延設部22eとを有し、図4では、全体として略H字形状をしており、主に接続対象物(図2(B)ではFFC40)と接触する第1接触部22aと、基板に接続する第1接続部24aと、ハウジング12に固定する第1固定部42aと、第1接触部22aと第1接続部24aとの間に設けられた第1連結部34aと、第1連結部34aから、第1接触部22aとは反対側に延設され、前記第1接続部24aと対向して位置する前記第1押受部20aと、第1連結部34aから、第1接続部24aとは反対側に延設され、第1接触部22aと対向して位置する第1延設部22eとを備え、さらに、第1延設部22eに接続対象物40と接触する第3接触部22cとを備えており、第1接触部22aと第1連結部34aと第1接続部24aとは、略クランク形状となる位置関係で配置された場合を示している。第1及び第3接触部22a、22cは、接続対象物40と接触し易いように凸部形状にしており、第1接続部24aは、図1に示す本実施例では表面実装タイプ(SMT)の場合を示しているが、ディップタイプでも良い。即ち、2つの第1及び第3接触部22a、22cを設けて、接続対象物40を挟持するようにする。この接続対象物40の挿入方向に対して、直角方向両側に第1及び第3接触部22a、22cを設けることで、接続対象物40を2つの第1及び第3接触部22a、22cで挟持することになり、確実に接続対象物40と接触できるようになる。
12、121、62 ハウジング
14 第1コンタクト
142 第2コンタクト
16、161、66 スライダー
18 挿入口
20a、20b 第1及び第2押受部
22a〜22d 第1〜第4接触部
22e 第1延設部
24a、24b 第1及び第2接続部
26 第1突出部
28 軸部分
30 係止孔
34a、34b 第1及び第2連結部
35 対向壁
36、68 押圧部
37 連結壁
38 第1挿入溝
40 接続対象物又はFPC
42、42a 固定部
44 第2延設部
70 受け部
72 スリット
74 装着部
76 固定具
Claims (16)
- フレキシブルプリント基板(FPC)又はフレキシブルフラットケーブル(FFC)の接続対象物が着脱自在に挿入され、かつ基板の表面である基板実装面に、前記接続対象物の挿入方向が前記基板実装面に対し略平行になるように実装されるコネクタであって、
前記接続対象物が挿入された状態で、前記接続対象物の両表面のうち、前記基板実装面とは反対側に位置する表面に少なくとも接触可能な接触部、及び前記基板実装面に実装される接続部を有する所要数のコンタクトと、
該コンタクトが保持されるとともに前記接続対象物が挿入される挿入口を有するハウジングと、
前記挿入口とは反対側に位置し前記コンタクトを押圧するスライダーと
を備えるコネクタにおいて、
前記コンタクトは、
前記挿入口側に位置し、前記接続対象物の、前記基板実装面とは反対側に位置する表面に接触可能な接触部である第1接触部と、
前記挿入口とは反対側であるスライダー装着側に位置し、かつ前記第1接触部とは反対方向で、前記基板実装面と略平行に延設された位置関係にある第1押受部と、
前記スライダー装着側に位置し、前記基板実装面に実装される前記接続部である第1接続部と、
前記第1接触部と前記第1接続部との間に位置する第1連結部と、
前記第1連結部よりも前記挿入口側に位置し、前記第1接続部とは反対方向で、かつ前記基板実装面と略平行に延設された位置関係にある第1延設部と、
を有する第1コンタクトを含み、
前記ハウジングには、前記スライダー装着側から前記挿入口側に向かう方向に延び、前記第1コンタクトを保持する第1挿入溝が形成され、
前記スライダーは、
前記ハウジングとの連結状態を維持しながら回転するように構成され、
前記所要数の第1コンタクトの配列ピッチ方向に連設するとともに、長短といった異なる寸法の断面形状をもつ押圧部を有し、
前記所要数の第1コンタクトの第1押受部の先端側部分が、それぞれ貫通可能に係合する別個独立の係止孔が形成され、前記係止孔が、前記押圧部と、該押圧部に対向して位置する対向壁と、前記押圧部および前記対向壁を連結する連結壁とにより画定され、
前記押圧部は、前記スライダーの回転に伴って回動することにより、前記断面形状を利用して前記第1押受部及び前記第1接続部を押圧し、少なくとも前記第1押受部を前記基板から離れる方向に移動させ、かつ、前記スライダーの回転可動範囲で前記所要数のコンタクトに接する部分の少なくとも一部を、滑らかな凸曲面で形成してなることを特徴とするコネクタ。 - 前記コンタクトは、前記第1コンタクトと、該第1コンタクト以外の他のコンタクトである第2コンタクトとを備え、
これら第1及び第2コンタクトは、ハウジングへの挿入方向を互い違いに変えて千鳥に配置され、
前記ハウジングには、前記嵌合口側から前記スライダー装着側に向かう方向に延び、前記第2コンタクトを保持する第2挿入溝が形成され、
前記第2コンタクトは、
前記挿入口側に位置し、前記接続対象物の、前記基板実装面とは反対側に位置する表面に接触可能な接触部である第2接触部と、
前記スライダー装着側に位置し、かつ前記第2接触部とは反対方向で、前記基板実装面と略平行に延設された位置関係にある第2押受部と、
前記挿入口側に位置し、前記基板実装面に実装される前記接続部である第2接続部と、
前記第2接触部と前記第2接続部との間に位置する第2連結部と、
を有し、
前記スライダーは、
前記ハウジングとの連結状態を維持しながら回転するように構成され、
前記所要数の第1及び第2コンタクトの配列ピッチ方向に連設するとともに、長短といった異なる寸法の断面形状をもつ押圧部を有し、
前記所要数の第1及び第2コンタクトの第1及び第2押受部の先端側部分が、それぞれ貫通可能に係合する別個独立の係止孔が形成され、前記係止孔が、前記押圧部と、該押圧部に対向して位置する対向壁と、前記押圧部および前記対向壁を連結する連結壁とにより画定され、
前記押圧部は、前記スライダーの回転に伴って回動することにより、前記断面形状を利用して前記第1コンタクトの前記第1押受部及び前記第1接続部並びに前記第2コンタクトの前記第2押受部を押圧し、少なくとも前記第1及び第2押受部を前記基板から離れる方向に移動させ、かつ、前記スライダーの回転可動範囲で前記所要数のコンタクトに接する部分の少なくとも一部を、滑らかな凸曲面で形成してなることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。 - 前記第1挿入溝は、前記ハウジングを貫通しており、前記挿入口側から見て、前記第1延設部の、前記接続対象物と対向する表面全体が視認できるように構成してなる請求項1又は2に記載のコネクタ。
- 前記スライダーの押圧部が少なくとも接触移動する、前記第2コンタクトの第2押受部の部分及び前記第2押受部に対向する前記ハウジングの部分を、フラットに形成してなる請求項2に記載のコネクタ。
- 前記第2コンタクトは、前記第2連結部よりも前記スライダー装着側に位置し、かつ前記第2接続部と反対方向に延設される第2延設部を有し、前記スライダーの押圧部が少なくとも接触移動する、前記第2コンタクトの第2押受部の部分及び前記第2延設部の部分を、フラットに形成してなる請求項2に記載のコネクタ。
- 前記第2挿入溝は、前記ハウジングを貫通している請求項2、4又は5に記載のコネクタ。
- 前記第2コンタクトの前記第2接続部と前記第2連結部との間に、前記第2接触部と向き合う位置関係にあり、前記接続対象物の、前記基板実装面側に位置する表面に接触可能な第4接触部が設けられている請求項2〜6のいずれか1項に記載のコネクタ。
- 前記第2コンタクトは、前記第2押受部に押圧可能な隣接位置で前記スライダーの前記押圧部を回転させるときの前記スライダーの反発力に起因して、前記スライダーの中央部が前記挿入口とは反対側の方向に膨れ移動するのを防止するための膨れ防止手段を有する請求項2〜7のいずれか1項に記載のコネクタ。
- 前記第2コンタクトの前記膨れ防止手段は、第2押受部の先端側部分に設けた第2突出部である請求項8に記載のコネクタ。
- 前記第2コンタクトの第2押受部の少なくとも先端側部分は、前記スライダーが開いた状態では、前記係止孔内または前記係止孔を貫通して外方に位置し、前記スライダーが閉じた状態では、前記コネクタの高さ方向に見て、前記係止孔を構成する前記押圧部の上方にあって、かつ前記連結壁の上端を越えない位置にある請求項2〜9のいずれか1項に記載のコネクタ。
- 前記第1コンタクトの前記第1延設部の先端側部分には、前記第1接触部と向き合う位置関係にあり、前記接続対象物の、前記基板実装面側に位置する表面に接触可能な第3接触部が設けられる請求項1〜10のいずれか1項に記載のコネクタ。
- 前記スライダーの押圧部が少なくとも接触移動する、前記第1コンタクトの第1押受部の部分及び前記第1接続部の部分を、ともにフラットに形成する請求項1〜11のいずれか1項に記載のコネクタ。
- 前記第1コンタクトは、前記第1押受部及び前記第1接続部との間で前記スライダーの前記押圧部を回転させるときの前記スライダーの反発力に起因して、前記スライダーの中央部が挿入口とは反対側の方向に膨れ移動するのを防止するための膨れ防止手段を有する請求項1〜12のいずれか1項に記載のコネクタ。
- 前記第1コンタクトの前記膨れ防止手段は、第1押受部の先端側部分に設けた第1突出部である請求項13に記載のコネクタ。
- 前記第1コンタクトの第1押受部の少なくとも先端側部分は、前記スライダーが開いた状態では、前記係止孔内または前記係止孔を貫通して外方に位置し、前記スライダーが閉じた状態では、前記コネクタの高さ方向に見て、前記係止孔を構成する前記押圧部の上方にあって、かつ前記連結壁の上端を越えない位置にある請求項1〜14のいずれか1項に記載のコネクタ。
- 前記ハウジングは、前記スライダーの押圧部によって、前記コンタクトの押受部が押圧されて変位する際、前記押受部の変位を妨げることのないよう、全てのコンタクトに対応する、前記ハウジングを切り欠いた一つの切欠部を有する請求項1〜15のいずれか1項に記載のコネクタ。
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