JP6082907B2 - 表示装置及び表示装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、表示装置、より具体的には、発光素子を備えた表示装置、及び、表示装置の製造方法に関する。
近年、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、単に、有機EL素子と略称する)を発光素子として用いた照明装置や有機エレクトロルミネッセンス表示装置(以下、単に、有機EL表示装置と略称する)が普及しつつある。そして、有機EL表示装置にあっては、効率良く光を取り出す技術の開発が強く求められている。光取出し効率が低いと、有機EL素子における実際の発光量を有効に活用していないことになり、消費電力等の点で大きな損失を生じる要因となるからである。
光取出し効率の向上を図るために、リフレクタを有する有機EL表示装置が、例えば、特開2007−248484号公報に開示されている。この特許公開公報に開示された有機EL表示装置にあっては、封止用基板30において、各表示素子(発光素子)20に対向して導光部50が設けられている。そして、導光部(リフレクタ)50は、表示素子20に対向する面に入射面51、反対側に射出面52を有すると共に入射面51から射出面52に向かって広がる、例えば台形の断面を有しており、その側面53には反射膜54が設けられている。反射膜54の構成材料として、アルミニウム(Al)や銀(Ag)等の金属の単体又は合金、誘電体多層膜が挙げられている。また、隣り合う導光部50の反射膜54で囲まれた部分は、空気で占められていてもよいし、少なくとも一部が中間層40で埋め込まれていてもよい。表示素子20が設けられた駆動用基板10と、導光部50が設けられた封止用基板30とは、表示素子20と導光部50とが対向するように、例えば熱硬化型樹脂や紫外線硬化型樹脂から成る接着層41によって貼り合わされている。また、導光部50内外に屈折率差をつけることにより、側面53で全反射を生じさせるようにしてもよいとされている。尚、以上に説明した従来のリフレクタ構造を、便宜上、『対向リフレクタ構造』と呼ぶ場合がある。
特開2007−248484号公報
この特許公開公報に開示された有機EL表示装置にあっては、上述したとおり、表示素子20が接着層41で覆われている。即ち、表示素子20と導光部50との間には接着層41が存在するので、表示素子20から出射された光が、表示素子20と接着層41との界面で全反射され、表示素子20から出射された光の外部への取出し効率の低下を招く虞がある。また、表示素子20から出射され、接着層41を通過した光が、導光部50の反射膜54に入射せず、隣り合う導光部50の反射膜54で囲まれた部分に入射してしまう場合があり得る。更には、導光部50内外に屈折率差をつけることにより側面53で全反射を生じさせるようにしてもよいとされているが、どの程度の屈折率差をつければよいか、具体的には何ら記載されていない。
従って、本開示の第1の目的は、発光素子からの外部への光取出し効率の一層の向上を図ることができる表示装置及びその製造方法を提供することにあり、また、本開示の第2の目的は、発光素子からの外部への光取出し効率の一層の向上を図ることができる、簡素な表示装置の製造方法を提供することにある。
上記の第1の目的を達成するための本開示の表示装置は、
(A)第1電極、発光層を備えた有機層から構成された発光部、及び、第2電極が積層されて成る発光素子が、複数、形成された第1基板、並びに、
(B)第2電極の上方に配された第2基板、
を具備し、
第1基板は、複数の発光素子を備える側に、
側面の断面形状が直線又は曲線である切頭回転体の形状を有し、頂面で各発光素子に接しており、各発光素子からの光を伝播して外部に出射する第1部材、及び、
第1部材と第1部材との間を充填する第2部材、
から成る光反射層をさらに備え、
第1部材の屈折率をn1、第2部材の屈折率をn2としたとき、
1.1≦n1≦1.8
好ましくは、
1.2≦n1≦1.6
を満足し、且つ、
1−n2≧0.2
好ましくは、
1−n2≧0.3
を満足し、
第1部材と対向する第2部材の表面において、第1部材を伝播した光が、少なくとも一部分、反射される。即ち、第1部材と対向する第2部材の表面は光反射部(リフレクタ)に相当する。
上記の第1の目的を達成するため本開示の第1の態様に係る表示装置の製造方法は、
(A)第1電極、発光層を備えた有機層から構成された発光部、及び、第2電極が積層されて成る発光素子が、複数、形成された第1基板、並びに、
(B)第2電極の上方に配された第2基板、
を具備し、
第1基板は、
各発光素子からの光を伝播して外部に出射する第1部材、及び、
第1部材と第1部材との間を充填する第2部材、
から成る光反射層を備え、
第1部材と対向する第2部材の表面において、第1部材を伝播した光が、少なくとも一部分、反射される表示装置の製造方法であって、
第1基板上に層間絶縁層を形成し、層間絶縁層上に第1電極を形成した後、
第1電極及び層間絶縁層上に第2部材構成層を形成し、次いで、第1電極上の第2部材構成層を選択的に除去することで、開口部の斜面が傾斜した第2部材を得た後、
開口部の底部に露出した第1電極上から開口部の斜面に亙り、発光部及び第2電極を形成し、次いで、
第2電極上に第1部材を形成する、
各工程を備えている。
上記の第2の目的を達成するため本開示の第2の態様に係る表示装置の製造方法は、
(A)第1電極、発光層を備えた有機層から構成された発光部、及び、第2電極が積層されて成る発光素子が、複数、形成された第1基板、並びに、
(B)第2電極の上方に配された第2基板、
を具備し、
第1基板は、
各発光素子からの光を伝播して外部に出射する第1部材、及び、
第1部材と第1部材との間を充填する第2部材、
から成る光反射層を備え、
第1部材と対向する第2部材の表面において、第1部材を伝播した光が、少なくとも一部分、反射される表示装置の製造方法であって、
第1部材と相補的な形状を有するスタンパを準備し、
支持基板上に樹脂材料を塗布した後、
スタンパを用いて樹脂材料を賦形した後、スタンパを取り除き、凸部を有する樹脂材料層を得た後、
樹脂材料層の凸部の頂部を平坦化し、次いで、樹脂材料層の凸部と凸部との間を接着剤層で埋め込み、その後、
支持基板から樹脂材料層を剥がし、接着剤層を第1基板に接着し、以て、接着剤層から成る第2部材、及び、樹脂材料層から成る第1部材から構成された光反射層を得る、
各工程を備えている。
本開示の表示装置にあっては、第1部材の屈折率n1の値、及び、第1部材の屈折率n1と第2部材の屈折率n2との差の値が規定されているので、第1部材と第2部材との界面に光反射部材等を設けなくとも、発光素子からの外部への光取出し効率の一層の向上を図ることができる。また、本開示の第1の態様に係る表示装置の製造方法にあっては、第2電極上に、直接、第1部材を形成するので、従来の技術のように、第2電極とリフレクタとの間に接着層が存在することに起因した発光素子から出射された光の取出しロスが無い。更には、本開示の第2の態様に係る表示装置の製造方法は、スタンパを用いて接着剤層から成る第2部材及び樹脂材料層から成る第1部材から構成された光反射層を得ることができるので、簡素な製造方法にて、発光素子からの外部への光取出し効率の一層の向上を図ることができる表示装置を製造することができる。
図1は、実施例1の表示装置の模式的な一部断面図である。 図2の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例1〜実施例5の表示装置における副画素の配列を表す模式図である。 図3は、実施例1の表示装置及び比較例1’の表示装置における輝度の放射角分布をシミュレーションした結果を示すグラフである。 図4の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例3の表示装置及び比較例3の表示装置における光線の入出射状態をシミュレーションした結果を示す図である。 図5の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例3の表示装置、比較例3の表示装置、及び、比較例3’の表示装置における輝度の放射角分布をシミュレーションした結果を示すグラフ、及び、実施例3の表示装置において、発光素子から出射された光の視野角をパラメータとした第1部材中でのエネルギー分布を示すグラフである。 図6は、実施例4の表示装置の模式的な一部断面図である。 図7は、実施例4Bの表示装置における輝度の放射角分布をシミュレーションした結果を示すグラフである。 図8は、実施例5の表示装置の模式的な一部断面図である。 図9の(A)、(B)及び(C)は、実施例1の表示装置の製造方法(本開示の第1の態様に係る表示装置の製造方法)の概要を説明するための第1基板等の模式的な一部端面図である。 図10の(A)及び(B)は、図9の(C)に引き続き、実施例1の表示装置の製造方法の概要を説明するための第1基板等の模式的な一部端面図である。 図11は、図10の(B)に引き続き、実施例1の表示装置の製造方法の概要を説明するための第1基板等の模式的な一部端面図である。 図12の(A)〜(D)は、実施例1の表示装置の別の製造方法(本開示の第2の態様に係る表示装置の製造方法)の概要を説明するためのガラス基板等の模式的な一部端面図である。 図13は、実施例4の表示装置の変形例の模式的な一部断面図である。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本開示を説明するが、本開示は実施例に限定されるものではなく、実施例における種々の数値や材料は例示である。尚、説明は、以下の順序で行う。
1.本開示の表示装置、並びに、本開示の第1の態様及び第2の態様に係る表示装置の製造方法、全般に関する説明
2.実施例1(本開示の表示装置、並びに、本開示の第1の態様及び第2の態様に係る表示装置の製造方法)
3.実施例2(実施例1の変形)
4.実施例3(実施例1の別の変形)
5.実施例4(実施例1の更に別の変形)
6.実施例5(実施例1の更に別の変形)、その他
[本開示の表示装置、並びに、本開示の第1の態様及び第2の態様に係る表示装置の製造方法、全般に関する説明]
本開示の表示装置、並びに、本開示の第1の態様及び第2の態様に係る表示装置の製造方法によって得られる表示装置を、以下、総称して、『本開示の表示装置等』と呼ぶ場合がある。
本開示の表示装置、あるいは、本開示の第2の態様に係る表示装置の製造方法によって得られる表示装置において、発光素子と第1部材とは接していることが好ましい。これによって、発光部から出射された光は、必ず、しかも、直接、第1部材に入射するので、光取出し効率の低下を招くことが無い。
上記の好ましい構成を含む本開示の表示装置等において、各発光素子からの光は第2基板を介して外部に出射される形態とすることができる。尚、このような表示装置を『上面発光型の表示装置』と呼ぶ場合がある。但し、このような形態に限定されるものではなく、各発光素子からの光は第1基板を介して外部に出射される構造とすることもできる。尚、このような表示装置を『下面発光型の表示装置』と呼ぶ場合がある。
上記の好ましい形態において、即ち、上面発光型の表示装置において、
光反射層の上に保護膜及び封止材料層が更に備えられており、
保護膜の屈折率をn3、封止材料層の屈折率をn4としたとき、
|n3−n4|≦0.3
好ましくは、
|n3−n4|≦0.2
を満足する構成とすることが好ましく、これによって、保護膜と封止材料層との界面で光が反射又は散乱されることを効果的に防止することができる。尚、第1部材と保護膜を同時に形成し、第1部材と保護膜とが一体となった構造としてもよい。また、このような好ましい構成を含む上面発光型の表示装置において、発光素子の中心部からの光の光量を1としたとき、発光素子から第1部材及び第2基板を介して外部に出射される光の光量は、1.5乃至2.0である構成とすることができる。
表示装置をカラー表示装置とする場合、1つの画素は、赤色を発光する赤色発光副画素、緑色を発光する緑色発光副画素、及び、青色を発光する青色発光副画素の3つの副画素、あるいは、4つ以上の副画素から構成される。このようなカラー表示装置にあっては、赤色発光副画素を赤色光を発光する発光素子から構成し、緑色発光副画素を緑色光を発光する発光素子から構成し、青色発光副画素を青色光を発光する発光素子から構成してもよいし、上記の好ましい構成を含む上面発光型の表示装置において、第2基板はカラーフィルターを備えている構成とし、発光素子は白色光を発光する構成とし、各色発光副画素を、白色光を発光する発光素子とカラーフィルターとの組合せから構成してもよい。第2基板は遮光膜(ブラックマトリクス)を備えている構成としてもよい。同様に、下面発光型の表示装置において、第1基板は、カラーフィルターや遮光膜(ブラックマトリクス)を備えている構成とすることができる。
以上に説明した好ましい形態、構成を含む本開示の表示装置等において、1つの発光素子によって1つの画素(あるいは副画素)が構成されている形態とすることができ、この場合、第1部材は切頭円錐形(あるいは切頭回転体)の形状を有し、光入射面の直径をR1、光出射面の直径をR2、高さをHとしたとき、
0.5≦R1/R2≦0.8
0.5≦H/R1 ≦2.0
を満足する形態とすることができる。尚、切頭円錐形の斜面の断面形状(切頭円錐形の軸線を含む仮想平面で切頭円錐形を切断したときの断面形状。以下においても同様)は直線状であってもよいし、複数の線分の組合せであってもよいし、曲線から構成されていてもよい。発光部の直径をR0としたとき、
0.5≦R0/R1≦1.0
を満足することが好ましい。
あるいは又、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本開示の表示装置等において、複数の発光素子が集合して1つの画素(あるいは副画素)が構成されている形態とすることができ、この場合、第1部材は切頭円錐形(あるいは切頭回転体)の形状を有し、光入射面の直径をR1、光出射面の直径をR2、高さをHとしたとき、
0.5≦R1/R2≦0.8
0.5≦H/R1 ≦2.0
を満足する形態とすることができる。1つの画素(あるいは副画素)を構成する発光素子の数として、3乃至1000を例示することができる。尚、切頭円錐形の斜面の断面形状は直線状であってもよいし、複数の線分の組合せであってもよいし、曲線から構成されていてもよい。発光部の直径をR0としたとき、
0.5≦R0/R1≦1.0
を満足することが好ましい。
更には、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本開示の表示装置等において、第1部材を構成する材料として、Si1-xx、ITO、IZO、TiO2、Nb25、臭素含有ポリマー、硫黄含有ポリマー、チタン含有ポリマー、ジルコニウム含有ポリマーを挙げることができるし、第2部材を構成する材料として、SiO2、MgF、LiF、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系ポリマー、シリコーン系ポリマーを挙げることができる。
以上に説明した好ましい形態、構成を含む本開示の表示装置等(以下、これらの表示装置を総称して、再び、『本開示の表示装置等』と呼ぶ場合がある)において、第1部材と第2部材との間に、第2電極が形成されている、あるいは、有機層及び第2電極が形成されている形態もある。このような場合、第2部材と第2電極との界面において、あるいは又、第2部材と有機層との界面において、第1部材を伝播した光が、少なくとも一部分、反射されるが、これらの形態も、「第1部材と対向する第2部材の表面において、第1部材を伝播した光が、少なくとも一部分、反射される」形態に包含される。
本開示の表示装置等において、1つの発光素子によって1つの画素(あるいは副画素)が構成されている形態にあっては、限定するものではないが、画素(あるいは副画素)の配列として、ストライプ配列、ダイアゴナル配列、デルタ配列、又は、レクタングル配列を挙げることができる。また、複数の発光素子が集合して1つの画素(あるいは副画素)が構成されている形態にあっては、限定するものではないが、画素(あるいは副画素)の配列として、ストライプ配列を挙げることができる。
上面発光型の表示装置における第1電極、あるいは又、下面発光型の表示装置における第2電極(これらの電極を、便宜上、『光反射電極』と呼ぶ場合がある)を構成する材料(光反射材料)として、光反射電極をアノード電極として機能させる場合、例えば、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、クロム(Cr)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、タンタル(Ta)といった仕事関数の高い金属あるいは合金(例えば、銀を主成分とし、0.3質量%乃至1質量%のパラジウム(Pd)と、0.3質量%乃至1質量%の銅(Cu)とを含むAg−Pd−Cu合金や、Al−Nd合金)を挙げることができる。更には、アルミニウム(Al)及びアルミニウムを含む合金等の仕事関数の値が小さく、且つ、光反射率の高い導電材料を用いる場合には、適切な正孔注入層を設けるなどして正孔注入性を向上させることで、アノード電極として用いることができる。光反射電極の厚さとして、0.1μm乃至1μmを例示することができる。あるいは又、誘電体多層膜やアルミニウム(Al)といった光反射性の高い反射膜上に、インジウムとスズの酸化物(ITO)やインジウムと亜鉛の酸化物(IZO)等の正孔注入特性に優れた透明導電材料を積層した構造とすることもできる。一方、光反射電極をカソード電極として機能させる場合、仕事関数の値が小さく、且つ、光反射率の高い導電材料から構成することが望ましいが、アノード電極として用いられる光反射率の高い導電材料に適切な電子注入層を設けるなどして電子注入性を向上させることで、カソード電極として用いることもできる。
一方、上面発光型の表示装置における第2電極、あるいは又、下面発光型の表示装置における第1電極(これらの電極を、便宜上、『半光透過電極』と呼ぶ場合がある)を構成する材料(半光透過材料あるいは光透過材料)として、半光透過電極をカソード電極として機能させる場合、発光光を透過し、しかも、有機層に対して電子を効率的に注入できるように仕事関数の値の小さな導電材料から構成することが望ましく、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ナトリウム(Na)、ストロンチウム(Sr)、アルカリ金属又はアルカリ土類金属と銀(Ag)[例えば、マグネシウム(Mg)と銀(Ag)との合金(Mg−Ag合金)]、マグネシウム−カルシウムとの合金(Mg−Ca合金)、アルミニウム(Al)とリチウム(Li)の合金(Al−Li合金)等の仕事関数の小さい金属あるいは合金を挙げることができ、中でも、Mg−Ag合金が好ましく、マグネシウムと銀との体積比として、Mg:Ag=5:1〜30:1を例示することができる。あるいは又、マグネシウムとカルシウムとの体積比として、Mg:Ca=2:1〜10:1を例示することができる。半光透過電極の厚さとして、4nm乃至50nm、好ましくは、4nm乃至20nm、より好ましくは6nm乃至12nmを例示することができる。あるいは又、半光透過電極を、有機層側から、上述した材料層と、例えばITOやIZOから成る所謂透明電極(例えば、厚さ3×10-8m乃至1×10-6m)との積層構造とすることもできる。積層構造とした場合、上述した材料層の厚さを1nm乃至4nmと薄くすることもできる。また、透明電極のみで構成することも可能である。あるいは又、半光透過電極に対して、アルミニウム、アルミニウム合金、銀、銀合金、銅、銅合金、金、金合金等の低抵抗材料から成るバス電極(補助電極)を設け、半光透過電極全体として低抵抗化を図ってもよい。一方、半光透過電極をアノード電極として機能させる場合、発光光を透過し、しかも、仕事関数の値の大きな導電材料から構成することが望ましい。
第1電極や第2電極の形成方法として、例えば、電子ビーム蒸着法や熱フィラメント蒸着法、真空蒸着法を含む蒸着法、スパッタリング法、化学的気相成長法(CVD法)やMOCVD法、イオンプレーティング法とエッチング法との組合せ;スクリーン印刷法やインクジェット印刷法、メタルマスク印刷法といった各種印刷法;メッキ法(電気メッキ法や無電解メッキ法);リフトオフ法;レーザアブレーション法;ゾル・ゲル法等を挙げることができる。各種印刷法やメッキ法によれば、直接、所望の形状(パターン)を有する第1電極や第2電極を形成することが可能である。尚、有機層を形成した後、第1電極や第2電極を形成する場合、特に真空蒸着法のような成膜粒子のエネルギーが小さな成膜方法、あるいは又、MOCVD法といった成膜方法に基づき形成することが、有機層のダメージ発生を防止するといった観点から好ましい。有機層にダメージが発生すると、リーク電流の発生による「滅点」と呼ばれる非発光画素(あるいは非発光副画素)が生じる虞がある。また、有機層の形成からこれらの電極の形成までを大気に暴露することなく実行することが、大気中の水分による有機層の劣化を防止するといった観点から好ましい。場合によっては、第1電極あるいは第2電極のいずれか一方は、パターニングしなくともよい。
本開示の表示装置等にあっては、複数の発光素子は第1基板上に形成されている。ここで、第1基板として、あるいは又、第2基板として、高歪点ガラス基板、ソーダガラス(Na2O・CaO・SiO2)基板、硼珪酸ガラス(Na2O・B23・SiO2)基板、フォルステライト(2MgO・SiO2)基板、鉛ガラス(Na2O・PbO・SiO2)基板、表面に絶縁膜が形成された各種ガラス基板、石英基板、表面に絶縁膜が形成された石英基板、表面に絶縁膜が形成されたシリコン基板、ポリメチルメタクリレート(ポリメタクリル酸メチル,PMMA)やポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルフェノール(PVP)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)に例示される有機ポリマー(高分子材料から構成された可撓性を有するプラスチック・フィルムやプラスチック・シート、プラスチック基板といった高分子材料の形態を有する)を挙げることができる。第1基板と第2基板を構成する材料は、同じであっても、異なっていてもよい。但し、下面発光型の表示装置にあっては、第1基板は、発光素子が出射する光に対して透明であることが要求される。
本開示の表示装置等として、有機エレクトロルミネッセンス表示装置(有機EL表示装置と略称する)を挙げることができ、有機EL表示装置をカラー表示の有機EL表示装置としたとき、有機EL表示装置を構成する有機EL素子のそれぞれによって、上述したとおり、副画素が構成される。ここで、1画素は、上述したとおり、例えば、赤色を発光する赤色発光副画素、緑色を発光する緑色発光副画素、及び、青色を発光する青色発光副画素の3種類の副画素から構成されている。従って、この場合、有機EL表示装置を構成する有機EL素子の数をN×M個とした場合、画素数は(N×M)/3である。有機EL表示装置は、例えば、パーソナルコンピュータを構成するモニター装置として使用することができるし、テレビジョン受像機や携帯電話、PDA(携帯情報端末,Personal Digital Assistant)、ゲーム機器に組み込まれたモニター装置として使用することができる。あるいは又、電子ビューファインダー(Electronic View Finder,EVF)や頭部装着型ディスプレイ(Head Mounted Display,HMD)に適用することができる。あるいは又、本開示の表示装置等として、その他、液晶表示装置用のバックライト装置や面状光源装置を含む照明装置を挙げることができる。
有機層は、発光層(例えば、有機発光材料から成る発光層)を備えているが、具体的には、例えば、正孔輸送層と発光層と電子輸送層との積層構造、正孔輸送層と電子輸送層を兼ねた発光層との積層構造、正孔注入層と正孔輸送層と発光層と電子輸送層と電子注入層との積層構造等から構成することができる。また、これらの積層構造等を『タンデムユニット』とする場合、有機層は、第1のタンデムユニット、接続層、及び、第2のタンデムユニットが積層された2段のタンデム構造を有していてもよく、更には、3つ以上のタンデムユニットが積層された3段以上のタンデム構造を有していてもよく、これらの場合、発光色を赤色、緑色、青色と各タンデムユニットで変えることで、全体として白色を発光する有機層を得ることができる。有機層の形成方法として、真空蒸着法等の物理的気相成長法(PVD法);スクリーン印刷法やインクジェット印刷法といった印刷法;転写用基板上に形成されたレーザ吸収層と有機層の積層構造に対してレーザを照射することでレーザ吸収層上の有機層を分離して、有機層を転写するといったレーザ転写法、各種の塗布法を例示することができる。有機層を真空蒸着法に基づき形成する場合、例えば、所謂メタルマスクを用い、係るメタルマスクに設けられた開口を通過した材料を堆積させることで有機層を得ることができるし、有機層を、パターニングすること無く、全面に形成してもよい。
上面発光型の表示装置において、第1電極は、例えば、層間絶縁層上に設けられている。そして、この層間絶縁層は、第1基板上に形成された発光素子駆動部を覆っている。発光素子駆動部は、1又は複数の薄膜トランジスタ(TFT)から構成されており、TFTと第1電極とは、層間絶縁層に設けられたコンタクトプラグを介して電気的に接続されている。層間絶縁層の構成材料として、SiO2、BPSG、PSG、BSG、AsSG、PbSG、SiON、SOG(スピンオングラス)、低融点ガラス、ガラスペーストといったSiO2系材料;SiN系材料;ポリイミド樹脂やノボラック系樹脂、アクリル系樹脂、ポリベンゾオキサゾール等の絶縁性樹脂を、単独あるいは適宜組み合わせて使用することができる。層間絶縁層の形成には、CVD法、塗布法、スパッタリング法、各種印刷法等の公知のプロセスが利用できる。発光素子からの光が層間絶縁層を通過するような構成、構造の下面発光型の表示装置にあっては、層間絶縁層は、発光素子からの光に対して透明な材料から構成する必要があるし、発光素子駆動部は発光素子からの光を遮らないように形成する必要がある。下面発光型の表示装置にあっては、第2電極の上方に発光素子駆動部を設けることも可能である。
有機層の上方には、有機層への水分の到達防止を目的として、上述したとおり、絶縁性あるいは導電性の保護膜を設けることが好ましい。保護膜は、特に真空蒸着法のような成膜粒子のエネルギーが小さい成膜方法、あるいは又、CVD法やMOCVD法といった成膜方法に基づき形成することが、下地に対して及ぼす影響を小さくすることができるので好ましい。あるいは又、有機層の劣化による輝度の低下を防止するために、成膜温度を常温に設定し、更には、保護膜の剥がれを防止するために保護膜のストレスが最小になる条件で保護膜を成膜することが望ましい。また、保護膜の形成は、既に形成されている電極を大気に暴露することなく形成することが好ましく、これによって、大気中の水分や酸素による有機層の劣化を防止することができる。更には、表示装置が上面発光型である場合、保護膜は、有機層で発生した光を例えば80%以上、透過する材料から構成することが望ましく、具体的には、無機アモルファス性の絶縁性材料、例えば、以下に示す材料を例示することができる。このような無機アモルファス性の絶縁性材料は、グレインを生成しないため、透水性が低く、良好な保護膜を構成する。具体的には、保護膜を構成する材料として、発光層で発光した光に対して透明であり、緻密で、水分を透過させない材料を用いることが好ましく、より具体的には、例えば、アモルファスシリコン(α−Si)、アモルファス炭化シリコン(α−SiC)、アモルファス窒化シリコン(α−Si1-xx)、アモルファス酸化シリコン(α−Si1-yy)、アモルファスカーボン(α−C)、アモルファス酸化・窒化シリコン(α−SiON)、Al23を挙げることができる。尚、保護膜を導電材料から構成する場合、保護膜を、ITOやIZOのような透明導電材料から構成すればよい。
本開示の表示装置等は、更に一層の光取出し効率の向上を図るために、共振器構造を備えていてもよい。具体的には、第1電極と有機層との界面によって構成された第1界面と、第2電極と有機層との界面によって構成された第2界面との間で、発光層で発光した光を共振させて、その一部を第2電極から出射させる形態とすることができる。尚、このような表示装置を、便宜上、『本開示の表示装置−A』と呼ぶ。そして、発光層の最大発光位置から第1界面までの距離をL1、光学距離をOL1、発光層の最大発光位置から第2界面までの距離をL2、光学距離をOL2とし、m1及びm2を整数としたとき、以下の式(1−1)、式(1−2)、式(1−3)及び式(1−4)を満たしている。
0.7{−Φ1/(2π)+m1}≦2×OL1/λ≦1.2{−Φ1/(2π)+m1} (1−1)
0.7{−Φ2/(2π)+m2}≦2×OL2/λ≦1.2{−Φ2/(2π)+m2} (1−2)
1<L2 (1−3)
1<m2 (1−4)
ここで、
λ :発光層で発生した光のスペクトルの最大ピーク波長(あるいは又、発光層で発生し た光の内の所望の波長)
Φ1:第1界面で生じる反射光の位相シフト量(単位:ラジアン)
但し、−2π<Φ1≦0
Φ2:第2界面で生じる反射光の位相シフト量(単位:ラジアン)
但し、−2π<Φ2≦0
である。
尚、発光層の最大発光位置から第1界面までの距離L1とは、発光層の最大発光位置から第1界面までの実際の距離(物理的距離)を指し、発光層の最大発光位置から第2界面までの距離L2とは、発光層の最大発光位置から第2界面までの実際の距離(物理的距離)を指す。また、光学距離とは、光路長とも呼ばれ、一般に、屈折率nの媒質中を距離Lだけ光線が通過したときのn×Lを指す。以下においても、同様である。従って、有機層の平均屈折率をn0としたとき、
OL1=L1×n0
OL2=L2×n0
の関係がある。ここで、平均屈折率n0とは、有機層を構成する各層の屈折率と厚さの積を合計し、有機層の厚さで除したものである。
本開示の表示装置−Aにおいて、第1電極の平均光反射率は50%以上、好ましくは80%以上であり、第2電極の平均光透過率は50%乃至90%、好ましくは60%乃至90%であることが望ましい。尚、以上の技術的事項は、「第2電極」を『第1電極』と読み替え、「第2電極」を『第1電極』と読み替えることで、後述する本開示の表示装置−Bに対しても適用することができる。
また、本開示の表示装置−Aにおいて、第1電極は光反射材料から成り、第2電極は半光透過材料から成り、最も光取出し効率を高くし得るm1=0,m2=1である形態とすることができる。本開示の表示装置−Aを含む本開示の表示装置等にあっては、正孔輸送層(正孔供給層)の厚さと電子輸送層(電子供給層)の厚さは、概ね等しいことが望ましい。あるいは又、正孔輸送層(正孔供給層)よりも電子輸送層(電子供給層)を厚くしてもよく、これによって、低い駆動電圧で高効率化に必要、且つ、十分な発光層への電子供給が可能となる。即ち、アノード電極に相当する第1電極と発光層との間に正孔輸送層を配置し、しかも、電子輸送層よりも薄い膜厚で形成することで、正孔の供給を増大させることが可能となる。そして、これにより、正孔と電子の過不足がなく、且つ、キャリア供給量も十分多いキャリアバランスを得ることができるため、高い発光効率を得ることができる。また、正孔と電子の過不足がないことで、キャリアバランスが崩れ難く、駆動劣化が抑制され、発光寿命を長くすることができる。
あるいは又、第1電極と有機層との界面によって構成された第1界面と、第2電極と有機層との界面によって構成された第2界面との間で、発光層で発光した光を共振させて、その一部を第1電極から出射させる形態とすることができる。尚、このような表示装置を、便宜上、『本開示の表示装置−B』と呼ぶ。そして、発光層の最大発光位置から第1界面までの距離をL1、光学距離をOL1、発光層の最大発光位置から第2界面までの距離をL2、光学距離をOL2とし、m1及びm2を整数としたとき、以下の式(2−1)、式(2−2)、式(2−3)及び式(2−4)を満たす。
0.7{−Φ1/(2π)+m1}≦2×OL1/λ≦1.2{−Φ1/(2π)+m1} (2−1)
0.7{−Φ2/(2π)+m2}≦2×OL2/λ≦1.2{−Φ2/(2π)+m2} (2−2)
1>L2 (2−3)
1>m2 (2−4)
ここで、
λ :発光層で発生した光のスペクトルの最大ピーク波長(あるいは又、発光層で発生し た光の内の所望の波長)
Φ1:第1界面で生じる反射光の位相シフト量(単位:ラジアン)
但し、−2π<Φ1≦0
Φ2:第2界面で生じる反射光の位相シフト量(単位:ラジアン)
但し、−2π<Φ2≦0
である。
本開示の表示装置−Bにおいて、第1電極は半光透過材料から成り、第2電極は光反射材料から成り、最も光取出し効率を高くし得るm1=1,m2=0である形態とすることができる。本開示の表示装置−Bを含む本開示の表示装置等にあっても、正孔輸送層(正孔供給層)の厚さと電子輸送層(電子供給層)の厚さは、概ね等しいことが望ましい。あるいは又、正孔輸送層(正孔供給層)よりも電子輸送層(電子供給層)を厚くしてもよく、これによって、低い駆動電圧で高効率化に必要、且つ、十分な発光層への電子供給が可能となる。即ち、アノード電極に相当する第2電極と発光層との間に正孔輸送層を配置し、しかも、電子輸送層よりも薄い膜厚で形成することで、正孔の供給を増大させることが可能となる。そして、これにより、正孔と電子の過不足がなく、且つ、キャリア供給量も十分多いキャリアバランスを得ることができるため、高い発光効率を得ることができる。また、正孔と電子の過不足がないことで、キャリアバランスが崩れ難く、駆動劣化が抑制され、発光寿命を長くすることができる。
第1電極及び第2電極は入射した光の一部を吸収し、残りを反射する。従って、反射光に位相シフトが生じる。この位相シフト量Φ1,Φ2は、第1電極及び第2電極を構成する材料の複素屈折率の実数部分と虚数部分の値を、例えばエリプソメータを用いて測定し、これらの値に基づく計算を行うことで求めることができる(例えば、"Principles of Optic", Max Born and Emil Wolf, 1974(PERGAMON PRESS) 参照)。尚、有機層、その他の屈折率もエリプソメータを用いて測定することで求めることができる。
本開示の表示装置−Aあるいは本開示の表示装置−Bを含む本開示の表示装置等において、第1部材は回転体の一部(切頭回転体)から構成されており、回転体の回転軸である第1部材の軸線をz軸としたとき、z軸を含む仮想平面で第1部材を切断したときの第1部材の断面形状は、台形、あるいは、放物線の一部から構成されていてもよいし、それ以外から構成されていてもよく、回転体として、例えば、球面、回転楕円面、回転放物面とすることもできるし、3次以上の多項式、二葉線、三葉線、四葉線、連珠形、蝸牛線、正葉線、螺獅線、疾走線、公算曲線、引弧線、懸垂線、擺線、餘擺線、星芒形、半3次放物線、リサジュー曲線、アーネシー曲線、外サイクロイド、心臓形、内サイクロイド、クロソイド曲線、螺線に例示される曲線の一部を回転させて得られる曲面とすることもできる。また、場合によっては、複数の線分の組合せ、線分と曲線の組合せを回転させて得られる面とすることもできる。
実施例1は、本開示の表示装置、具体的には、有機EL表示装置、並びに、本開示の第1の態様及び第2の態様に係る表示装置の製造方法に関する。実施例1の表示装置(以下、有機EL表示装置と呼ぶ場合がある)の模式的な一部断面図を図1に示し、副画素の配列を表す模式図を図2の(A)に示す。実施例1の有機EL表示装置は、アクティブマトリックス型のカラー表示の有機EL表示装置であり、上面発光型の表示装置である。即ち、第2電極を通して光が出射される。
図1に示すように、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例5の有機EL表示装置は、
(A)第1電極21、例えば有機発光材料から成る発光層を備えた有機層23から構成された発光部24、及び、第2電極22が積層されて成る発光素子10が、複数、形成された第1基板11、並びに、
(B)第2電極22の上方に配された第2基板34、
を具備している。
ここで、実施例1、あるいは、後述する実施例2〜実施例4の有機EL表示装置における各発光素子(有機EL素子)10は、より具体的には、
(a)第1電極21、
(b)開口部25を有し、開口部25の底部に第1電極21が露出した第2部材52、
(c)開口部25の底部に露出した第1電極21の部分の上に少なくとも設けられ、例えば有機発光材料から成る発光層を備えた有機層23、及び、
(d)有機層23上に形成された第2電極22、
を具備している。
そして、実施例1、あるいは、後述する実施例2〜実施例5の有機EL表示装置において、第1基板11は、
各発光素子10からの光を伝播して外部に出射する第1部材51、及び、
第1部材51と第1部材51との間を充填する第2部材52、
から成る光反射層50を備えている。
実施例1あるいは後述する実施例2、実施例4、実施例5の有機EL表示装置は、電子ビューファインダー(EVF)や頭部装着型ディスプレイ(HMD)に適用される、高精細表示装置である。一方、後述する実施例3の有機EL表示装置は、例えば、テレビジョン受像機といった実施例1等の有機EL表示装置よりも大型の有機EL表示装置である。
そして、1つの画素は、赤色を発光する赤色発光副画素、緑色を発光する緑色発光副画素、青色を発光する青色発光副画素の3つの副画素から構成されている。また、第2基板34はカラーフィルター33を備えており、発光素子10は白色光を発光し、各色発光副画素は、白色光を発光する発光素子10とカラーフィルター33との組合せから構成されている。カラーフィルター33は、通過光が赤色となる領域、緑色となる領域、青色となる領域から構成されている。但し、このような構造に限定するものではなく、例えば、2つのタンデムユニットが積層された2段のタンデム構造を有しており、有機層23の全体は白色を発光する構造とすることもできる。1タンデムユニットは、例えば、正孔輸送層及び電子輸送層を兼ねた発光層の積層構造から構成されている。また、カラーフィルター33とカラーフィルター33との間に、遮光膜(ブラックマトリクス)を備えていてもよい。画素数は2048×1236であり、1つの発光素子10は1つの副画素を構成し、発光素子(具体的には有機EL素子)10は画素数の3倍である。実施例1あるいは後述する実施例2、実施例4、実施例5の有機EL表示装置において、副画素の配列は、図2の(A)に示すように、疑似デルタ配列であり、実線で囲んだ1画素の大きさは5μm×5μmである。尚、図2の(A)には、4つの画素を示す。図2の(A)あるいは(B)において、赤色発光副画素を「R」で示し、緑色発光副画素を「G」で示し、青色発光副画素を「B」で示す。ここで、発光素子10と第1部材51とは接している。具体的には、第2電極22と第1部材51とは、直接、接している。
また、第1部材51は切頭円錐形(あるいは切頭回転体)の形状を有し、光入射面(実施例1にあっては、第1基板11に対向する面)の直径をR1、光出射面(実施例1にあっては、第2基板34に対向する面)の直径をR2、高さをHとしたとき、これらの値は、例えば、表1に示すとおりであり、
0.5≦R1/R2≦0.8
0.5≦H/R1 ≦2.0
を満足している。尚、切頭円錐形の斜面は直線状である。即ち、第1部材51の軸線を含む仮想平面で第1部材51を切断したときの第1部材51の断面形状は台形である。
実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例4においては、第1電極21をアノード電極として用い、第2電極22をカソード電極として用いる。第1電極21は、光反射材料、具体的には、Al−Nd合金から成り、第2電極22は、半光透過材料、具体的には、マグネシウム(Mg)を含む導電材料、より具体的には、厚さ10nmのMg−Ag合金から成る。第1電極21は、真空蒸着法とエッチング法との組合せに基づき形成されている。また、第2電極22は、特に真空蒸着法のような成膜粒子のエネルギーが小さい成膜方法によって成膜されており、パターニングはされていない。第1電極21及び第2電極22の屈折率測定結果を、以下の表2に示す。測定は、波長530nmにおいて行った結果である。第1電極21の光反射率及び第2電極22の光透過率の測定結果は以下のとおりである。
第1電極21の光反射率:85%
第2電極22の光透過率:57%
実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例5において、有機EL素子を構成する第1電極21は、CVD法に基づき形成されたSiONから成る層間絶縁層16(より具体的には、上層層間絶縁層16B)上に設けられている。そして、この層間絶縁層16は、第1基板11上に形成された有機EL素子駆動部を覆っている。有機EL素子駆動部は、複数のTFTから構成されており、TFTと第1電極21とは、層間絶縁層(より具体的には、上層層間絶縁層16B)に設けられたコンタクトプラグ18、配線17、コンタクトプラグ17Aを介して電気的に接続されている。尚、図面においては、1つの有機EL素子駆動部につき、1つのTFTを図示した。TFTは、第1基板11上に形成されたゲート電極12、第1基板11及びゲート電極12上に形成されたゲート絶縁膜13、ゲート絶縁膜13上に形成された半導体層に設けられたソース/ドレイン領域14、並びに、ソース/ドレイン領域14の間であって、ゲート電極12の上方に位置する半導体層の部分が相当するチャネル形成領域15から構成されている。尚、図示した例にあっては、TFTをボトムゲート型としたが、トップゲート型であってもよい。TFTのゲート電極12は、走査回路(図示せず)に接続されている。
実施例1あるいは後述する実施例2、実施例4、実施例5において、第1基板11はシリコン基板から構成されており、第2基板は、無アルカリガラスあるいは石英ガラスから構成されている。一方、後述する実施例3あるいは実施例4A〜実施例4Dにおいて、第1基板11及び第2基板は、無アルカリガラスあるいは石英ガラスから構成されている。
また、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例5において、第1部材51はSi1-xxから成り、第2部材52はSiO2から成る。第1部材51の屈折率n1、第2部材52の屈折率n2を以下の表2に示すが、
1.1≦n1≦1.8
を満足し、且つ、
1−n2≧0.20
を満足している。また、第1部材51と対向する第2部材52の表面において(即ち、第1部材51と第2部材52との界面において)、第1部材51を伝播した光が、少なくとも一部分、反射される。より具体的には、第1部材51と第2部材52との間に有機層23及び第2電極22が形成されているので、第2部材52と有機層23との界面において、第1部材51を伝播した光が、少なくとも一部分、反射される。ここで、第1部材51と対向する第2部材52の表面は光反射部(リフレクタ)53に相当する。このような構造を、便宜上、『アノードリフレクタ構造』と呼ぶ。
更には、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例4において、光反射層50の上には、保護膜31及び封止材料層32が更に備えられている。Si1-yyから成る保護膜31の屈折率n3、エポキシ樹脂から成る封止材料層32の屈折率n4を以下の表2に示すが、
|n3−n4|≦0.3
を満足している。保護膜31は、有機層23への水分の到達防止を目的として、プラズマCVD法に基づき形成されている。尚、第1部材51と保護膜31を同時に形成し、第1部材51と保護膜31とが一体となった構造としてもよい。また、図1においては、第1部材51の頂面と、第2部材52上の第2電極22の頂面とを同一レベルで示しているが、第1部材51は第2部材52上の第2電極22を覆っていてもよい。即ち、第1部材51は全面を覆っていてもよい。
[表1]
[表2]
また、第1部材と対向する第2部材の表面に(即ち、第1部材と第2部材との界面に)Al膜から成る光反射層を形成した場合(比較例1)と、実施例1の構成、構造を有する有機EL表示装置(但し、n1−n2=0.20)と、光反射層50の代わりにSiO2層を設けたことを除き、実施例1の有機EL表示装置と同じ構成、構造を有する比較例1’の有機EL表示装置における輝度の放射角分布をシミュレーションした結果を、図3に示す。尚、図3の横軸は視野角(単位:度)であり、縦軸は、輝度相対値(比較例1’における視野角0度での輝度を「1」として正規化した値)である。図3から、実施例1の構成、構造を有する有機EL表示装置(但し、n1−n2=0.20)と、第1部材と対向する第2部材の表面にAl膜から成る光反射層を形成した比較例1の有機EL表示装置との間で、輝度の放射角分布に差異は認められなかった。云い換えれば、n1−n2≧0.20とすれば、第1部材と対向する第2部材の表面にAl膜から成る光反射層を形成した場合と同等の輝度向上効果を得ることができることが判った。
以下、実施例1の有機EL表示装置の製造方法(本開示の第1の態様に係る表示装置の製造方法)の概要を、図9の(A)〜(C)、図10の(A)〜(B)、及び、図11を参照して説明する。
[工程−100]
先ず、第1基板11上に、副画素毎にTFTを、周知の方法で作製する。TFTは、第1基板11上に形成されたゲート電極12、第1基板11及びゲート電極12上に形成されたゲート絶縁膜13、ゲート絶縁膜13上に形成された半導体層に設けられたソース/ドレイン領域14、並びに、ソース/ドレイン領域14の間であって、ゲート電極12の上方に位置する半導体層の部分が相当するチャネル形成領域15から構成されている。尚、図示した例にあっては、TFTをボトムゲート型としたが、トップゲート型であってもよい。TFTのゲート電極12は、走査回路(図示せず)に接続されている。次に、第1基板11上に、TFTを覆うように、SiO2から成る下層層間絶縁層16AをCVD法にて成膜した後、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術に基づき、下層層間絶縁層16Aに開口16’を形成する(図9の(A)参照)。
[工程−110]
次いで、下層層間絶縁層16A上に、真空蒸着法とエッチング法との組合せに基づき、アルミニウムから成る配線17を形成する。尚、配線17は、開口16’内に設けられたコンタクトプラグ17Aを介して、TFTのソース/ドレイン領域14に電気的に接続されている。配線17は、信号供給回路(図示せず)に接続されている。そして、全面にSiO2から成る上層層間絶縁層16BをCVD法にて成膜する。次いで、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術に基づき、上層層間絶縁層16B上に開口18’を形成する(図9の(B)参照)。
[工程−120]
その後、上層層間絶縁層16B上に、真空蒸着法とエッチング法との組合せに基づき、Al−Nd合金から成る第1電極21を形成する(図9の(C)参照)。尚、第1電極21は、開口18’内に設けられたコンタクトプラグ18を介して、配線17に電気的に接続されている。
[工程−130]
次いで、第2部材52を形成する。具体的には、全面に、SiO2から成る第2部材構成層52AをCVD法にて形成し、第2部材構成層52A上にレジスト材料層52Bを形成する。次いで、レジスト材料層52Bを露光、現像することで、レジスト材料層52Bに開口部52Cを形成する(図10の(A)参照)。その後、RIE法に基づき、レジスト材料層52B及び第2部材構成層52Aをエッチングすることで、テーパー形状を第2部材構成層52Aに付与し(図10の(B)参照)、最終的に、開口部25の側壁が傾斜した第2部材52を得ることができる(図11参照)。尚、エッチング条件の制御によってテーパー形状を第2部材構成層52Aに付与することができる。但し、第2部材52の形成方法は、このような形成方法に限定されず、例えば、全面に、SiO2あるいはポリイミド樹脂から成る第2部材構成層を成膜した後、フォトリソグラフィ技術及びウエットエッチング技術に基づき図11に示す第2部材52を形成してもよい。
[工程−140]
次に、開口部25の底部に露出した第1電極21の部分の上を含む第2部材52上に(即ち、全面に)、有機層23を形成する。尚、有機層23は、例えば、有機材料から成る正孔輸送層、電子輸送層を兼ねた発光層が順次積層されている。有機層23は、抵抗加熱に基づき、有機材料を真空蒸着することで得ることができる。
[工程−150]
その後、表示領域の全面に第2電極22を形成する。第2電極22は、N×M個の有機EL素子を構成する有機層23の全面を覆っている。第2電極22は、第2部材52及び有機層23によって第1電極21とは絶縁されている。第2電極22は、有機層23に対して影響を及ぼすことのない程度に成膜粒子のエネルギーが小さい成膜方法である真空蒸着法に基づき形成されている。また、有機層23を大気に暴露することなく、有機層23の形成と同一の真空蒸着装置内において連続して第2電極22の形成を行うことで、大気中の水分や酸素による有機層23の劣化を防止することができる。具体的には、Mg−Ag(体積比10:1)の共蒸着膜を厚さ10nm成膜することで、第2電極22を得ることができる。
[工程−160]
次いで、全面に(具体的には第2電極22上に)、窒化シリコン(Si1-xx)から成る第1部材51を形成し、平坦化処理を施すことで、第1部材51及び第2部材52から成る光反射層50を得ることができる。こうして、アノードリフレクタ構造を得ることができる。
[工程−170]
その後、光反射層50上に、窒化シリコン(Si1-yy)から成る絶縁性の保護膜31を真空蒸着法に基づき形成する。尚、第1部材51と保護膜31を同時に形成し、第1部材51と保護膜31とが一体となった構造としてもよい。このような構造にあっては、開口部25の影響によって保護膜31の頂面に凹部が形成される場合があるが、上述したとおり|n3−n4|の値を規定することで、この凹部において発光素子10から出射された光が散乱されることを効果的に防止することができる。
[工程−180]
次いで、カラーフィルター33が形成された第2基板34と、保護膜31が形成された第1基板11とを、封止材料層32を用いて接着する。最後に、外部回路との接続を行うことで、有機EL表示装置を完成させることができる。
あるいは又、本開示の第2の態様に係る表示装置の製造方法に基づき光反射層を形成することもできる。以下、本開示の第2の態様に係る表示装置の製造方法、より具体的には、光反射層50の作製方法を、以下、図12を参照して説明する。
[工程−100A]
先ず、第1部材51と相補的な形状を有するスタンパを準備する。具体的には、第1部材51と相補的な形状を有するスタンパ(雌型)60を、電鋳、エッチング、その他の切削加工等の公知技術を利用して形成する。
[工程−110A]
一方、支持基板上に樹脂材料を塗布する。具体的には、例えば、光透過性を有するガラス基板61上に、紫外線硬化型の樹脂材料62を塗布(形成)する(図12の(A)参照)。
[工程−120A]
そして、スタンパ60を用いて樹脂材料62を賦形した後、スタンパ60を取り除き、凸部64を有する樹脂材料層63を得る。具体的には、この樹脂材料62にスタンパ60を押し付けた状態で、支持基板(ガラス基板61の)側からエネルギー線(具体的には、紫外線)を照射することで樹脂材料62を硬化させ、樹脂材料層63を得た後(図12の(B)参照)、スタンパ60を取り除く。こうして、凸部64を有する樹脂材料層63を得ることができる(図12の(C)参照)。樹脂材料層63の凸部64が、第1部材51に相当する。
[工程−130A]
その後、樹脂材料層63の凸部64の頂部を平坦化し、次いで、樹脂材料層63の凸部64と凸部64との間を接着剤層65で埋め込む(図12の(D)参照)。
[工程−140A]
次いで、支持基板(ガラス基板61)から樹脂材料層63を剥がし、発光素子等が形成された第1基板11に樹脂材料層63を載置し、即ち、接着剤層65が発光素子10からの光の出射を妨げないように接着剤層65を第2電極22の上に配置し、接着剤層65によって接着する。尚、第1基板11は、[工程−100]〜[工程−120]に引き続き、第1電極21及び上層層間絶縁層16B上において、有機層23の形成及び第2電極22の形成を[工程−140]〜[工程−150]と同様にして実行することで得ることができる。こうして、接着剤層65から成る第2部材52、及び、樹脂材料層63から成る第1部材51から構成された光反射層50を得ることができる。即ち、アノードリフレクタ構造を得ることができる。
[工程−150A]
その後、光反射層50上に絶縁性の保護膜31をプラズマCVD法に基づき形成する。そして、カラーフィルター33が形成された第2基板34と、保護膜31が形成された第1基板11とを、封止材料層32を用いて接着する。最後に、外部回路との接続を行うことで、有機EL表示装置を完成させることができる。尚、紫外線硬化型の樹脂材料62の代わりに、熱硬化型の樹脂材料や、熱可塑性樹脂を用いることもできる。
実施例1の有機EL表示装置にあっては、第1部材51の屈折率n1の値、及び、第1部材51の屈折率n1と第2部材52の屈折率n2との差の値が規定されているので、第1部材51と対向する第2部材52の表面において(即ち、第1部材51と第2部材51との界面において)、光反射部材等を設けなくとも、第1部材51を伝播した光を、少なくとも一部分、確実に反射することができるし、各発光素子10からの光が第1部材51によって全反射されることを抑制することができる。即ち、発光素子10と第1部材51とは接しているので、具体的には、第2電極22と第1部材51とは直接接しているので、各発光素子10からの光が第1部材51によって全反射されることを抑制することができ、各発光素子10からの光をロス無く外部に取り出すことができる。しかも、駆動電流密度が1/2以下、輝度効率が2倍以上、混色割合が3%以下という目標の全てを達成することができる。
こうして得られた表示装置は、実施例1の表示装置、あるいは又、
(A)第1電極21、発光層を備えた有機層23から構成された発光部24、及び、第2電極22が積層されて成る発光素子10が、複数、形成された第1基板11、並びに、
(B)第2電極22の上方に配された第2基板34、
を具備し、
第1基板11は、
発光素子10上に形成され、発光素子10からの光を伝播して外部に出射する第1部材51、及び、
第1部材51と第1部材51との間を充填する第2部材52、
から成る光反射層50を備えた表示装置であり、
第1部材51と対向する第2部材52の表面において(即ち、第1部材51と第2部材52との界面において)、第1部材51を伝播した光が、少なくとも一部分、反射される。
実施例2は、実施例1の変形である。実施例2の有機EL表示装置にあっては、実施例1の構成、構造を有する有機EL表示装置において、R1、R2、H、切頭円錐形の第1部材の斜面の角度(θ)、保護膜31の厚さ、封止材料層32の厚さ、カラーフィルター33の厚さ、発光部24の直径R0(具体的には、第1電極21の直径)、発光部24の中心から隣接する発光部24の中心までの距離(発光部形成ピッチ)、開口率を、表1に示す値とした。このような実施例2の有機EL表示装置は、前述したとおり、電子ビューファインダー(EVF)や頭部装着型ディスプレイ(HMD)に好ましくは適用される高精細表示装置である。また、光反射層50の代わりにSiO2層を設けたことを除き、実施例2の有機EL表示装置と同じ構成、構造を有する有機EL表示装置を比較例2とした。
そして、実施例2及び比較例2の有機EL表示装置における輝度の放射角分布をシミュレーションした。その結果、放射角が±10度の範囲内にあっては、比較例2に比べて、実施例2の有機EL表示装置の輝度効率は2.55倍高く、駆動電流密度は0.355倍となった。また、カラーフィルターが0.3μm水平方向にずれたと想定したとき、比較例2に比べて、実施例2の有機EL表示装置の輝度効率は2.49倍高く、駆動電流密度は0.363倍となり、混色割合は1.18%となった。従来の有機EL表示装置と比較して、駆動電流密度を1/2以下、輝度効率を2倍以上、混色割合を3%以下とするといった目標の全てを、実施例2の有機EL表示装置は達成していた。尚、発光素子10の中心部からの光の光量を「1」としたとき、実施例2の有機EL表示装置において、発光素子10から第1部材51及び第2基板34を介して外部に出射される光の光量は、「1.6」であった。
実施例3も、実施例1の変形である。実施例3にあっては、有機EL表示装置をテレビジョン受像機とした。実施例3においては、1副画素の大きさが実施例1の1副画素の大きさよりも大きい。従って、1つの発光素子10によって1つの副画素を構成すると、必然的に光反射層50の厚さが厚くなってしまう。それ故、実施例3にあっては、複数の(具体的には、64個の)発光素子10が集合して1つの副画素が構成されている。尚、1つの発光素子10の大きさは10μm×10μmであり、
0.5≦R1/R2≦0.8
0.5≦H/R1 ≦2.0
を満足している。切頭円錐形の斜面は直線状である。また、副画素の配列は、図2の(B)に示すように、ストライプ配列である。尚、図2の(B)では、図面の簡素化のため、1つの副画素が3つの発光素子10の集合体から構成されているように図示している。
以上の点を除き、実施例3の有機EL表示装置は、実施例1において説明した有機EL表示装置の構成、構造と類似した構成、構造とすることができるので、詳細な説明は省略する。尚、例えば、全面に、ポリイミド樹脂から成る第2部材構成層を成膜した後、フォトリソグラフィ技術及びウエットエッチング技術に基づき図11に示す第2部材52を形成することができる。
実施例3において、前述したとおり、第1基板11及び第2基板はガラス基板から構成されている。また、有機層23を、赤色発光副画素を赤色光を発光する赤色発光・発光素子から構成し、緑色発光副画素を緑色光を発光する緑色発光・発光素子から構成し、青色発光副画素を青色光を発光する青色発光・発光素子から構成する。尚、発光素子は、例えば、正孔輸送層及び電子輸送層を兼ねた発光層の積層構造から構成され、白色発光する構造とすることができる。更には、このような積層構造を有する2つのタンデムユニットが積層された2段のタンデム構造から成る構成としてもよい。有機層を真空蒸着法に基づき形成する場合、例えば、所謂メタルマスクを用い、係るメタルマスクに設けられた開口を通過した材料を堆積させることで、赤色発光・発光素子、緑色発光・発光素子及び青色発光・発光素子のそれぞれを構成する有機層を得ることができる。
実施例3の有機EL表示装置にあっては、実施例1と基本的に同様の構成、構造を有する有機EL表示装置において、R1、R2、H、切頭円錐形の第1部材の斜面の角度(θ)、保護膜31の厚さ、封止材料層32の厚さ、カラーフィルター33の厚さ、発光部24の直径R0(具体的には、第1電極21の直径)等を表1に示したとおりとした。実施例3の有機EL表示装置にあっても、第2電極22と第1部材51とは、直接、接している。
また、比較例3の有機EL表示装置にあっては、表1に示す直径R0の発光部が形成されており、第2基板上にカラーフィルター及びリフレクタが形成されている。そして、第2基板のリフレクタと第1基板の発光素子とが、接着層を介して接着されている。即ち、前述した『対向リフレクタ構造』を有する従来の有機EL表示装置である。接着層の厚さを3.5μmとした。また、比較例3’の有機EL表示装置は、比較例3の有機EL表示装置からリフレクタが除かれた構造を有する。
そして、実施例3の有機EL表示装置と、比較例3及び比較例3’の有機EL表示装置とにおいてシミュレーションを行い、正面輝度、光取出し効率、視野角45度及び視野角60度における正面輝度に対する輝度比の値を求めた。その結果を以下の表3に示す。また、実施例3の表示装置及び比較例3の表示装置における光線の入出射状態をシミュレーションした結果を図4の(A)及び(B)に示し、実施例3の表示装置、比較例3、比較例3’の表示装置における輝度の放射角分布をシミュレーションした結果を図5の(A)に示す。尚、図5の(A)の横軸は視野角(単位:度)であり、縦軸は、輝度相対値(比較例3’における視野角0度での輝度を「1」として正規化した値)である。そして、比較例3’の有機EL表示装置における各種の値を「1.0」として、実施例3、比較例3の有機EL表示装置における値を求めた。尚、表3中、「視野角A」は、正面輝度に対する視野角45度における輝度割合であり、「視野角B」は、正面輝度に対する視野角60度における輝度割合である。
[表3]
正面輝度 光取出し効率 視野角A 視野角B
実施例3 2.2倍 1.9倍 87% 79%
比較例3 1.6倍 1.4倍 31% 20%
比較例3’ 1.0倍 1.0倍
図5の(A)及び表3からも、実施例3の有機EL表示装置にあっては、第2電極22と第1部材51とが、直接、接しているので、発光素子10から出射された光の取出しロスが無く、比較例3に比べて、実施例3の有機EL表示装置は格段に優れた特性を有している。また、図5の(A)から、実施例3の有機EL表示装置は、比較例3、比較例3’の有機EL表示装置よりも、正面輝度の値が高いだけでなく、大きな視野角において高い輝度相対値を有していることが判る。即ち、実施例3の有機EL表示装置は、観察者が有機EL表示装置をどの角度から眺めても、より高い輝度を有していることが判り、実施例3の有機EL表示装置は、テレビジョン受像機のための有機EL表示装置として好ましい有機EL表示装置である。
また、実施例3の表示装置において、発光素子10から出射された光の視野角(単位:度)をパラメータとした第1部材51中でのエネルギー分布をシミュレーションした結果を図5の(B)に示す。ここで、リフレクタを設けない場合には、第1部材(屈折率1.81)から空気中に光を出射できる限界の角度(臨界角)は、
arcsin(1.0/1.81)= 33°
となる。従って、図5の(B)の0°乃至33°の範囲の光を空気中に出射することができる。これは、第1部材中に出射される光のうちの31%に当たる。比較例3では、第2基板のリフレクタと第1基板の発光素子とが接着層を介して接着されているので、接着層を介してリフレクタに光が入射する。接着剤(アクリル系の場合、1.5程度)中に入射できる光の臨界角は、
arcsin(1.5/1.81)= 56°
となる。従って、最大では、図5の(B)の0°乃至56°の範囲の光を利用することができる。これは、第1部材中に出射される光のうちの75%に当たる。一方、第2電極22と第1部材51とが、直接、接している実施例3にあっては、最大で図5の(B)の0°乃至90°の範囲の光を利用することができる。これは、第1部材中に出射する光の100%である。従って、実施例3にあっては、リフレクタを設けない場合に比べて、最大、100/33=3倍の光を利用することができる。また、比較例3の構成と比べても、最大限利用できる光同士で比べて、100/75=1.3倍の光を利用することができる。尚、発光素子10から第1部材51への光取出し効率を計算し、第1部材51内部における発光強度を掛け合わせて第1部材51中での光強度を得た後、全波長に亙って積分することで、特定の視野角でのエネルギーを求めることができる。図5の(B)から、高い視野角の値にあっても発光素子10から出射された光は高いエネルギーを有することが判る。云い換えれば、実施例3の表示装置にあっては、高い視野角であっても明るい画像を観察することができると云える。
実施例4も、実施例1の変形である。実施例1においては、第1部材51の頂面と第2部材52の頂面を、略同一平面に位置させた。即ち、第2部材52と第2部材52との間を第1部材51で充填した。一方、実施例4にあっては、図6に模式的な一部断面図を示すように、第2部材52と第2部材52との間に、層状の第1部材51Aを形成する。具体的には、第2電極22上に、1.806の屈折率n1を有し、平均厚さ0.2μmの層状の第1部材51Aを形成する。尚、第1電極21の上方であって、第2部材52及びその上に形成された層状の第1部材51Aによって囲まれた領域を、『領域51B』と呼ぶ。そして、全面に、即ち、領域51B、及び、第2部材52の頂面の上方の領域には、窒化シリコン(Si1-yy)から成る絶縁性の保護膜31が形成されている。更には、保護膜31の上には、封止材料層32、カラーフィルター33が形成されている。尚、領域51B内には封止材料層32の一部が延在している。
以上の点を除き、実施例4の有機EL表示装置は、実施例1の有機EL表示装置と同様の構成、構造を有するので、詳細な説明は省略する。
実施例4Aとして、層状の第1部材51Aの屈折率n1と保護膜31の屈折率n3との差(|n1−n3|)を一定(=0.2)とし、第1部材51Aの屈折率n1を変化させたときの光量比をシミュレーションした結果を、以下の表4に示す。ここで、比較例3’の光量を「1.00」としている。また、第2部材52の屈折率n2を1.61としている。尚、この実施例4Aの有機EL表示装置の光反射層のパラメータは、実施例3の有機EL表示装置の光反射層等のパラメータ(表1参照)及び副画素の配列と同じである。
[表4]
ケース 層状の第1部材51Aの屈折率n1 保護膜31の屈折率n3 光量比
(11) 1.9 1.7 1.32
(12) 1.8 1.6 1.33
(13) 1.7 1.5 1.37
(14) 1.6 1.4 1.27
(15) 1.8 2.0 1.45
(16) 1.7 1.9 1.47
(17) 1.6 1.8 1.51
(18) 1.5 1.7 1.56
(19) 1.4 1.6 1.60
(20) 1.3 1.5 1.64
表4から、層状の第1部材51Aの屈折率n1と保護膜31の屈折率n3との差が0.2あれば、層状の第1部材51Aは光反射部(リフレクタ)としての機能を十分に発揮し得ることが判る。また、保護膜31の屈折率n3よりも層状の第1部材51Aの屈折率n1の方が高い場合、光量比が減少することが判る(ケース(11)〜ケース(14)参照))。更には、視野角と輝度相対値(比較例3’における視野角0度での輝度を「1」として正規化した値)との関係を調べたところ、ケース(11)及びケース(12)にあっては、視野角−90度から視野角約−40度までは輝度相対値は増加し、視野角約−40度から視野角0度まで輝度相対値は減少し、視野角0度から視野角約40度まで輝度相対値は再び増加し、視野角約40度から視野角90度まで輝度相対値は再び減少するという、即ち、2つのピークが輝度相対値に存在するという結果が得られ、正面から有機EL表示装置を眺めたとき輝度が低下することが判った。以上のシミュレーション結果から、保護膜31の屈折率n3から層状の第1部材51Aの屈折率n1を減じた値(=n3−n1)が0.2以上であることが好ましいとの結論を得ることができた。
また、実施例4Bとして、保護膜31の屈折率n3を1.8、一定とし、領域51B内に延在している封止材料層32の屈折率n4を変化させたときの光量比をシミュレーションした結果を、以下の表5に示す。尚、比較例3’の光量を「1.00」としている。ここで、第2部材52の屈折率n2を1.61、層状の第1部材51Aの屈折率n1を1.806としている。また、視野角と輝度相対値(視野角0度での輝度を「1」として正規化した値)との関係を調べた結果を、図7に示す。尚、図7において、「A」は下記のケース(22)の場合を示し、「B」は下記のケース(27)の場合を示し、「C」は比較例3’の場合を示す。この実施例4Bの有機EL表示装置の光反射層のパラメータは、実施例3の有機EL表示装置の光反射層のパラメータ(表1参照)及び副画素の配列と同じである。
[表5]
ケース 保護膜31の屈折率n3 封止材料層32の屈折率n4 光量比
(21) 1.8 1.80 1.72
(22) 1.8 1.70 1.63
(23) 1.8 1.60 1.56
(24) 1.8 1.55 1.51
(25) 1.8 1.50 1.46
(26) 1.8 1.45 1.42
(27) 1.8 1.40 1.37
表5及び図7から、保護膜31の屈折率n3と封止材料層32の屈折率n4との差が大きくなるに従い、光量比の値は減少する一方、大きな視野角の値における輝度相対値は、視野角0度の場合よりも高くなる。また、ケース(26)にあっては、光量比が1.5を下回る。従って、保護膜31の屈折率n3を1.8としたとき、封止材料層32の屈折率n4は1.5以上であることが好ましいことが判る。即ち、|n3−n4|≦0.3を満足することが好ましいことが判る。
更には、実施例4C及び実施例4Dとして、実施例3の有機EL表示装置の光反射層のパラメータ(表1参照)と同じパラメータを有し、また、副画素の配列と同じ配列を有する有機EL表示装置において、R2の値を以下の表6及び表7のとおり変化させたときの光量比をシミュレーションした結果を、以下の表6及び表7に示す。ここで、比較例3’の光量を「1.00」としている。
[表6]
ケース R2(μm) R2/R1 光量比
(31) 8.62 1.57 1.32
(32) 8.96 1.63 1.44
(33) 9.34 1.70 1.55
(34) 9.74 1.77 1.63
(35) 10.02 1.82 1.67
(36) 10.10 1.84 1.70
(37) 10.78 1.96 1.71
[表7]
ケース R2(μm) R2/R1 光量比
(41) 5.31 1.52 1.20
(42) 5.54 1.58 1.24
(43) 5.76 1.64 1.28
(44) 5.95 1.70 1.32
(45) 6.16 1.76 1.36
(46) 6.39 1.83 1.41
(47) 6.63 1.89 1.44
(48) 6.90 1.97 1.47
表6及び表7から、R2/R1の値が大きくなるに従い、光量比の値は増加するが、R2/R1の値が「2.00」に近づくに従い、光量比の増加割合が低下することが判る。また、視野角と輝度相対値(比較例3’における視野角0度での輝度を「1」として正規化した値)との関係を調べたところ、R2/R1の値が1.5あるいはそれ以下では、視野角−90度から視野角が増加するに従い、輝度相対値は増加して第1の極大値を取った後、減少し、視野角0度で極小値を取り、増加して、第2の極大値を取った後、減少することが判った。以上の結果から、R2/R1の値は1.6以上、2.0以下であることが好ましいことが判った。
実施例5も、実施例1の変形であるが、実施例5にあっては、各発光素子10からの光は第1基板11を介して外部に出射される。即ち、実施例5の表示装置は、下面発光型の表示装置である。実施例5の表示装置(アクティブマトリックス型のカラー表示の有機EL表示装置)の模式的な一部断面図を図8に示す。尚、副画素の配列状態は、図2の(A)に示したと同様である。
第1部材51は切頭円錐形(あるいは切頭回転体)の形状を有し、光入射面(実施例5にあっては、第2基板34に対向する面)の直径をR1、光出射面(実施例5にあっては、第1基板11に対向する面)の直径をR2、高さをHとしたとき、例えば、
1 =2.3μm
2 =3.8μm
1/R2=0.61
H =1.5μm
0 =2.0μm
であり、
0.5≦R1/R2≦0.8
0.5≦H/R1 ≦2.0
を満足している。尚、切頭円錐形の斜面は直線状である。即ち、第1部材51の軸線を含む仮想平面で第1部材51を切断したときの第1部材51の断面形状は台形である。
実施例5においては、第2電極22をアノード電極として用い、第1電極21をカソード電極として用いる。第2電極22は、光反射材料、具体的には、Al−Nd合金から成り、第1電極21は、半光透過材料、具体的には、マグネシウム(Mg)を含む導電材料、より具体的には、厚さ10nmのMg−Ag合金から成る。第2電極22は、特に真空蒸着法のような成膜粒子のエネルギーが小さい成膜方法によって成膜されている。また、第1電極21は、真空蒸着法とエッチング法との組合せに基づき形成されている。第1電極21及び第2電極22の屈折率測定結果、第1電極21の平均光反射率測定結果、第2電極22の平均光透過率測定結果は、実施例1に示したと同様である。但し、実施例1の測定値において、「第1電極21」を『第2電極22』と読み替え、「第2電極22」を『第1電極21』と読み替える。
実施例5において、有機EL素子を構成する第1電極21は、第1部材51及び第2部材52から成る光反射層50上に設けられている。そして、この光反射層50は、第1基板11上に形成された有機EL素子駆動部(図示せず)を覆っている。有機EL素子駆動部は、複数のTFTから構成されており、TFTと第1電極21とは、第2部材52に設けられたコンタクトプラグ、配線(これらも図示せず)を介して電気的に接続されている。場合によっては、有機EL素子駆動部を発光部24の上方に設けてもよい。
実施例5において、発光部24の上には、実施例1と同様に、保護膜31及び封止材料層32が更に備えられている。
実施例5の構成、構造を有する有機EL表示装置において、
1 =2.3μm
2 =3.8μm
H =1.5μm
切頭円錐形の第1部材の斜面の角度:63度
とし、保護膜31の厚さを3.0μm、封止材料層32の厚さを10μm、カラーフィルター33の厚さを2.0μmとし、発光部24の直径(具体的には、第1電極21の直径)を2.0μmとしたときの実施例5Aの有機EL表示装置と、光反射層50の代わりにSiO2層を設けたことを除き、実施例5Aの有機EL表示装置と同じ構成、構造を有する比較例5Aの有機EL表示装置における輝度の放射角分布をシミュレーションした。その結果、放射角が±10度の範囲内にあっては、比較例5Aに比べて、実施例5Aの有機EL表示装置の輝度効率は2.2倍高かった。また、駆動電流密度は0.4倍となった。また、カラーフィルターが0.3μm水平方向にずれたと想定したときには、実施例5Aの有機EL表示装置の輝度効率は2.3倍高く、駆動電流密度は0.5倍となり、混色割合は1.3%となった。
実施例5の有機EL表示装置にあっても、第1部材51の屈折率n1の値、及び、第1部材51の屈折率n1と第2部材52の屈折率n2との差を規定することで、第1部材51と対向する第2部材52の表面において(即ち、第1部材51と第2部材52との界面において)、光反射部材等を設けなくとも、第1部材51を伝播した光を、少なくとも一部分、確実に反射することができるし、各発光素子10からの光が第1部材51によって全反射されることを確実に防止することができる。しかも、駆動電流密度が1/2以下、輝度効率が2倍以上、混色割合が3%以下という目標の全てを達成することができた。尚、実施例5の有機EL表示装置の構造を実施例3の有機EL表示装置に適用し、有機EL表示装置をテレビジョン受像機とすることもでき、この場合には、実施例3と同様に、複数の発光素子10が集合して1つの副画素を構成すればよい。
以上、好ましい実施例に基づき本開示を説明したが、本開示はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例における有機EL表示装置や有機EL素子の構成、構造、有機EL表示装置や有機EL素子を構成する材料等は例示であり、適宜変更することができる。例えば、図13に実施例4の表示装置の変形例の模式的な一部断面図を示すように、領域51B内に、封止材料層32の一部を延在させる代わりに、保護膜31の屈折率n3よりも高い屈折率n5を有する高屈折率領域51Cを設けてもよい。これによって、保護膜31から高屈折率領域51Cに侵入し、保護膜31と高屈折率領域51Cとの界面である斜面51Dに衝突した光の多くは、高屈折率領域51Cに戻される結果、発光素子からの外部への光取出し効率の一層の向上を図ることができる。尚、例えば、
5−n3≧0.3
を満足することが好ましい。
尚、本開示は、以下のような構成を取ることもできる。
[1]《表示装置》
(A)第1電極、発光層を備えた有機層から構成された発光部、及び、第2電極が積層されて成る発光素子が、複数、形成された第1基板、並びに、
(B)第2電極の上方に配された第2基板、
を具備し、
第1基板は、
各発光素子からの光を伝播して外部に出射する第1部材、及び、
第1部材と第1部材との間を充填する第2部材、
から成る光反射層を備え、
第1部材の屈折率をn1、第2部材の屈折率をn2としたとき、
1.1≦n1≦1.8
1−n2≧0.20
を満足し、
第1部材と対向する第2部材の表面において(あるいは又、第1部材と第2部材との界面において)、第1部材を伝播した光が、少なくとも一部分、反射される表示装置。
[2]発光素子と第1部材とは接している[1]に記載の表示装置。
[3]各発光素子からの光は第2基板を介して外部に出射される[1]又は[2]に記載の表示装置。
[4]光反射層の上に保護膜及び封止材料層が更に備えられており、
保護膜の屈折率をn3、封止材料層の屈折率をn4としたとき、
|n3−n4|≦0.3
を満足する[3]に記載の表示装置。
[5]発光素子の中心部からの光の光量を1としたとき、発光素子から第1部材及び第2基板を介して外部に出射される光の光量は、1.5乃至2.0である[3]又は[4]に記載の表示装置。
[6]第2基板は、カラーフィルターを備えている[3]乃至[5]のいずれか1項に記載の表示装置。
[7]1つの発光素子によって1つの画素が構成されている[1]乃至[6]のいずれか1項に記載の表示装置。
[8]第1部材は切頭円錐形の形状を有し、光入射面の直径をR1、光出射面の直径をR2、高さをHとしたとき、
0.5≦R1/R2≦0.8
0.5≦H/R1 ≦2.0
を満足する[7]に記載の表示装置。
[9]複数の発光素子が集合して1つの画素が構成されている[1]乃至[6]のいずれか1項に記載の表示装置。
[10]第1部材は切頭円錐形の形状を有し、光入射面の直径をR1、光出射面の直径をR2、高さをHとしたとき、
0.5≦R1/R2≦0.8
0.5≦H/R1 ≦2.0
を満足する[9]に記載の表示装置。
[11]第1部材は、Si1-xx、ITO、IZO、TiO2、Nb25、臭素含有ポリマー、硫黄含有ポリマー、チタン含有ポリマー、又は、ジルコニウム含有ポリマーから成り、第2部材は、SiO2、MgF、LiF、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系ポリマー、又は、シリコーン系ポリマーから成る[1]乃至[10]のいずれか1項に記載の表示装置。
[12]《表示装置の製造方法:第1の態様》
(A)第1電極、発光層を備えた有機層から構成された発光部、及び、第2電極が積層されて成る発光素子が、複数、形成された第1基板、並びに、
(B)第2電極の上方に配された第2基板、
を具備し、
第1基板は、
各発光素子からの光を伝播して外部に出射する第1部材、及び、
第1部材と第1部材との間を充填する第2部材、
から成る光反射層を備え、
第1部材と対向する第2部材の表面において(あるいは又、第1部材と第2部材との界面において)、第1部材を伝播した光が、少なくとも一部分、反射される表示装置の製造方法であって、
第1基板上に層間絶縁層を形成し、層間絶縁層上に第1電極を形成した後、
第1電極及び層間絶縁層上に第2部材構成層を形成し、次いで、第1電極上の第2部材構成層を選択的に除去することで、開口部の斜面が傾斜した第2部材を得た後、
開口部の底部に露出した第1電極上から開口部の斜面に亙り、発光部及び第2電極を形成し、次いで、
第2電極上に第1部材を形成する、
各工程を備えている表示装置の製造方法。
[13]《表示装置の製造方法:第2の態様》
(A)第1電極、発光層を備えた有機層から構成された発光部、及び、第2電極が積層されて成る発光素子が、複数、形成された第1基板、並びに、
(B)第2電極の上方に配された第2基板、
を具備し、
第1基板は、
各発光素子からの光を伝播して外部に出射する第1部材、及び、
第1部材と第1部材との間を充填する第2部材、
から成る光反射層を備え、
第1部材と対向する第2部材の表面において(あるいは又、第1部材と第2部材との界面において)、第1部材を伝播した光が、少なくとも一部分、反射される表示装置の製造方法であって、
第1部材と相補的な形状を有するスタンパを準備し、
支持基板上に樹脂材料を塗布した後、
スタンパを用いて樹脂材料を賦形した後、スタンパを取り除き、凸部を有する樹脂材料層を得た後、
樹脂材料層の凸部の頂部を平坦化し、次いで、樹脂材料層の凸部と凸部との間を接着剤層で埋め込み、その後、
支持基板から樹脂材料層を剥がし、接着剤層を第1基板に接着し、以て、接着剤層から成る第2部材、及び、樹脂材料層から成る第1部材から構成された光反射層を得る、
各工程を備えている表示装置の製造方法。
10・・・発光素子(有機エレクトロルミネッセンス素子、11・・・第1基板、12・・・ゲート電極、13・・・ゲート絶縁膜、14・・・ソース/ドレイン領域、15・・・チャネル形成領域、16・・・層間絶縁層、16’,18’・・・開口、16A・・・下層層間絶縁層、16B・・・上層層間絶縁層、17・・・配線、17A,18・・・コンタクトプラグ、21・・・第1電極、21A・・・第1界面、22・・・第2電極、22A・・・第2界面、23・・・有機層、23A・・・発光層、24・・・発光部、25・・・開口部、31・・・保護膜、32・・・封止材料層、33・・・カラーフィルター、34・・・第2基板、50・・・光反射層、51・・・第1部材、51B・・・第1電極の上方であって、第2部材及びその上に形成された層状の第1部材によって囲まれた領域、51C・・・高屈折率領域、51D・・・保護膜と高屈折率領域との界面である斜面、52・・・第2部材、53・・・光反射部(リフレクタ)、60・・・スタンパ(雌型)、61・・・ガラス基板、62・・・樹脂材料、63・・・樹脂材料層、64・・・凸部、65・・・接着剤層

Claims (13)

  1. (A)第1電極、発光層を備えた有機層から構成された発光部、及び、第2電極が積層されて成る発光素子が、複数、形成された第1基板、並びに、
    (B)第2電極の上方に配された第2基板、
    を具備し、
    第1基板は、複数の発光素子を備える側に、
    側面の断面形状が直線又は曲線である切頭回転体の形状を有し、頂面で各発光素子に接しており、各発光素子からの光を伝播して外部に出射する第1部材、及び、
    第1部材と第1部材との間を充填する第2部材、
    から成る光反射層をさらに備え、
    第1部材の屈折率をn1、第2部材の屈折率をn2としたとき、
    1.1≦n1≦1.8
    1−n2≧0.20
    を満足し、
    第1部材と対向する第2部材の表面において、第1部材を伝播した光が、少なくとも一部分、反射される表示装置。
  2. 前記切頭回転体の形状は、側面の断面形状が直線又は曲線である切頭円錐形である請求項1に記載の表示装置。
  3. 各発光素子からの光は第2基板を介して外部に出射される請求項1に記載の表示装置。
  4. 光反射層の上に保護膜及び封止材料層が更に備えられており、
    保護膜の屈折率をn3、封止材料層の屈折率をn4としたとき、
    |n3−n4|≦0.3
    を満足する請求項2に記載の表示装置。
  5. 発光素子の中心部からの光の光量を1としたとき、発光素子から第1部材及び第2基板を介して外部に出射される光の光量は、1.5乃至2.0である請求項2に記載の表示装置。
  6. 第2基板は、カラーフィルターを備えている請求項2に記載の表示装置。
  7. 1つの発光素子によって1つの画素が構成されている請求項1に記載の表示装置。
  8. 第1部材は切頭円錐形の形状を有し、光入射面の直径をR1、光出射面の直径をR2、高さをHとしたとき、
    0.5≦R1/R2≦0.8
    0.5≦H/R1≦2.0
    を満足する請求項6に記載の表示装置。
  9. 複数の発光素子が集合して1つの画素が構成されている請求項1に記載の表示装置。
  10. 第1部材は切頭円錐形の形状を有し、光入射面の直径をR1、光出射面の直径をR2、高さをHとしたとき、
    0.5≦R1/R2≦0.8
    0.5≦H/R1≦2.0
    を満足する請求項8に記載の表示装置。
  11. 第1部材は、Si1-xx、ITO、IZO、TiO2、Nb25、臭素含有ポリマー、硫黄含有ポリマー、チタン含有ポリマー、又は、ジルコニウム含有ポリマーから成り、第2部材は、SiO2、MgF、LiF、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系ポリマー、又は、シリコーン系ポリマーから成る請求項1に記載の表示装置。
  12. (A)第1電極、発光層を備えた有機層から構成された発光部、及び、第2電極が積層されて成る発光素子が、複数、形成された第1基板、並びに、
    (B)第2電極の上方に配された第2基板、
    を具備し、
    第1基板は、
    各発光素子からの光を伝播して外部に出射する第1部材、及び、
    第1部材と第1部材との間を充填する第2部材、
    から成る光反射層を備え、
    第1部材と対向する第2部材の表面において、第1部材を伝播した光が、少なくとも一部分、反射される表示装置の製造方法であって、
    第1基板上に層間絶縁層を形成し、層間絶縁層上に第1電極を形成した後、
    第1電極及び層間絶縁層上に第2部材構成層を形成し、次いで、第1電極上の第2部材構成層を選択的に除去することで、開口部の斜面が傾斜した第2部材を得た後、
    開口部の底部に露出した第1電極上から開口部の斜面に亙り、発光部及び第2電極を形成し、次いで、
    第2電極上に第1部材を形成する、
    各工程を備えている表示装置の製造方法。
  13. (A)第1電極、発光層を備えた有機層から構成された発光部、及び、第2電極が積層されて成る発光素子が、複数、形成された第1基板、並びに、
    (B)第2電極の上方に配された第2基板、
    を具備し、
    第1基板は、
    各発光素子からの光を伝播して外部に出射する第1部材、及び、
    第1部材と第1部材との間を充填する第2部材、
    から成る光反射層を備え、
    第1部材と対向する第2部材の表面において、第1部材を伝播した光が、少なくとも一部分、反射される表示装置の製造方法であって、
    第1部材と相補的な形状を有するスタンパを準備し、
    支持基板上に樹脂材料を塗布した後、
    スタンパを用いて樹脂材料を賦形した後、スタンパを取り除き、凸部を有する樹脂材料層を得た後、
    樹脂材料層の凸部の頂部を平坦化し、次いで、樹脂材料層の凸部と凸部との間を接着剤層で埋め込み、その後、
    支持基板から樹脂材料層を剥がし、接着剤層を第1基板に接着し、以て、接着剤層から成る第2部材、及び、樹脂材料層から成る第1部材から構成された光反射層を得る、
    各工程を備えている表示装置の製造方法。
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