JP6082422B2 - 遠心分離機の試料容器用のアダプタ、アダプタ群及び遠心分離システム - Google Patents

遠心分離機の試料容器用のアダプタ、アダプタ群及び遠心分離システム Download PDF

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Description

本発明は遠心分離機の試料容器用のアダプタに関する。試料容器、例えば血液バッグは、遠心分離機において試料を収容及び分離するために用いられる容器である。遠心分離機では、物質混合物に高い加速力が付与されて、物質混合物が分離される。このために、物質混合物は試料容器内に置かれ、その後、試料容器内に遠心力が発生して分離処理が行われるように回転駆動される。これによって、例えば個々の液体を互いに分離し、あるいは固体粒子を液体から分離することができる。高い加速度値によって、試料容器及びその内容物には大きな力が作用するため、試料容器は高度な機械的安定性を示さなければならず、あるいは安定化されなければならない。
試料容器には様々な種類があるため、異なる幾何学的形状の試料容器を遠心分離機バケットに適合させるべく、アダプタが用いられる。試料容器はアダプタ内に収容され、このアダプタは遠心分離機バケット内に挿入される。後者は次いで遠心分離機ロータに搭載され、遠心分離運転中に回転するよう駆動される。
また、試料の収容に用いられる試料容器の壁は、重量及び費用削減のため、可能な限り薄肉であることが望ましい。しかしながらその結果、試料容器の安定性が、しばしば試料容器がもはや自立できない程度にまで、失われてしまう。同じ問題は、例えば血液の遠心分離に使用されるバッグ又はバッグシステムとして設計された試料容器についても生じる。このような試料容器の場合、アダプタは、容器を支持するとともに、その形状を維持する働きもするであろう。
さらに、より効率的な遠心分離を目的として、次第に大型の試料容器が用いられるようになっている。遠心分離運転毎に所定の制限時間が設定されることから、バッチ時間を節約し総費用を削減するために、可能な最大の容量の試料容器が使用される。しかしながら、遠心分離時に発生する高い加速力によって非常に大きな力が解放され、これが試料容器及びアダプタの両方に作用する。その結果、試料容器及びアダプタが、ほとんど又は全く互いに分離できない程度にまで変形され得る。また、試料容器とアダプタとが互いにしっかりと食い込んで容易には分離され得なくなっているので、試料容器の取り外しの際に負傷の危険が高まる可能性が生じている。そして、変形した試料容器がもはや再使用できないという追加的な可能性もあり、これもやはり遠心分離処理の費用を増加させる。上記の危険に起因して、比較的容量の大きい試料容器は、通常、加速に関して制限を受けるが、それには分離効率の低減が伴う。
参照によりその全体が本明細書に組み込まれる特許文献1には、側壁に分離又は拡張ジョイントを有する試料容器用のアダプタが記載されている。これによって試料容器を容易に取り外すためにアダプタを拡張することが可能となり、それがアダプタと試料容器との分離を有利に促進するとともに、試料容器への損傷の危険を低減する。これは逆に言えば、高加速時でもより大容量の試料容器の遠心分離を行うことも可能にする。しかしながら、ここで、より複雑な形状又はホースなどの付属品を有する試料容器の遠心分離の際には、試料容器又はその付属部品がアダプタの分離ジョイントに絡み付き得るため、遠心分離中に試料容器が損傷したり、あるいは取り外し工程が困難になることがわかっている。こうした分離ジョイントの不利な効果は、例えば、ホース接続を有する複数の血液バッグをパッケージで遠心分離する血液バッグシステムにおいて、その遠心分離の際に発生し得る。
独国特許出願公開第10 2012 013 641号
したがって、本発明の目的は、特許文献1に記載された遠心分離機アダプタのすべての利点を提供すると同時に、遠心分離中及び取り外し時に分離ジョイントが原因で試料容器に対して起こり得る損傷の危険を低減する、試料容器用のアダプタを提供することである。
この目的は、請求項1の特徴を有する試料容器用アダプタによって達成される。好適な実施形態は従属請求項に記載されている。また、この目的は、請求項13の特徴を有するアダプタ群及び請求項14の特徴を有する遠心分離システムによって達成される。
したがって、本発明は、その最も広範な態様において、遠心分離機バケット内に試料容器を挿入するためのアダプタに係り、該アダプタは、試料容器を受容するための空洞を画定すると共に、ベース部(a base region)と、隣接する側壁部(an adjoining side wall region)とを含み、上端が空洞の開口縁部(the opening edge )を規定する、バケット状の基体と、試料容器を空洞内に挿入可能であり、且つ、開口縁部によって画定される挿入口と、を備える。基体の側壁部には少なくとも1つの分離ジョイントがあり、この分離ジョイントは開口縁部からベース部に向かう方向に延伸し、印加された力によって、開口縁部が開始ポジションに比べてより大きな外周を有するように、側壁部を開始ポジションから拡張ポジションへと拡張させる。側壁部は分離ジョイントによって互いに分離される2つの端部(two edge region)を有し、これらは少なくとも開始ポジションにおいては半径方向に重畳され、すなわち半径方向で重なり合っており、また周方向に重複することで、重複部(an overlap region)を形成している。
このように、本発明によるアダプタは、分離ジョイントの改良された実装性及び少なくとも開始ポジションに存在する重複部に関して、特許文献1に記載の従来技術と相違している。これらの改良は、特に試料容器の挿入中及びアダプタからの取り外しの際、ならびに遠心分離中に試料容器を保護する目的に資するものであり、したがって試料容器への損傷を防止するのに役立つ。よってこのアダプタは、形状及び構造の点では基本的に特許文献1に記載のアダプタに対応しているが、分離ジョイントに隣接して位置する本発明によるアダプタの側壁部の端部が、半径方向に互いに重なり合い、且つ、周方向に重複するという点では、特許文献1に記載のアダプタと相違している。特許文献1に記載のアダプタの場合、アダプタ側壁の端部は、その正面端が互いに隣接し、周方向では分離ジョイントによって互いに分離されている。一方、本発明によるアダプタの場合、分離ジョイントは、半径方向で見て重複している端部の間にあり、アダプタの周方向で見てアダプタ基体の側壁部の側端部に相当する。したがって、例えば、本発明によるアダプタを分離ジョイントの周辺において半径方向で内側から外側に向かって観察すると、第1及び第2の端部が前後になって分離ジョイントにより分離されている。よって、少なくとも開始ポジションにおいては、端部は周方向に重なり合ってずれ、重複部における端部の正面端が互いに逆方向を向いている。
重複部は、(血液バッグの一部などの)試料容器の部分又は(例えば血液バッグシステムにおいて血液バッグを接続するホースなどの)試料容器と接続された部品が、アダプタの空洞から外部へ突出したり、あるいは分離ジョイントに絡み付いたり、食い込んだり、挟まったりする危険を軽減する。これは、遠心分離中ならびにアダプタの着脱の際の損傷に対する試料容器の保護を大幅に強化する。100〜3000ミリリットルといった大容量で非常に薄肉の容器壁を有する試料容器もまた、何ら損傷の危険なく遠心分離可能である。
試料容器を損傷に対してさらに良好に保護するために、本発明によるアダプタは、さらなる好適な特徴を備えていてもよい。例えば、前記した端部は、開始ポジションにおいて、1箇所でのみならず、分離ジョイントの長手方向全延長の少なくとも50%、好適には全長にわたって重複するのが好都合である。この場合、基体の側壁部は、分離ジョイントの周方向の各点で外部に対して閉じられる。したがって側壁にはもはや空隙が存在せず、上述のようにその空隙内に試料容器の部分が突出して損傷されることがない。
本発明によれば、既に特許文献1に記載されているように、2つの重複する端部を生じさせる1つの分離ジョイントが、アダプタにおいては一般的に十分であり得る。これは、有利には、側壁部における方向及び伸長に関して、アダプタ空洞内の試料容器の容易な取り外し及び容易な挿入が可能であるように設計される。好適には、分離ジョイントは開口縁部から下方の基底部へと延び、すなわちその一端が、挿入口とは逆方向の側壁部の下端を超えて延伸する。好適な一実施形態においては、本発明によるアダプタは、1つよりも多くの分離ジョイント、より好適には2つの分離ジョイントを備え、これらは有利にはアダプタの両側に配置される。ここで、分離ジョイントの各々の周辺に2つの重複する側壁端部を備えた各重複部を有するのが好適であり、この各重複部は、少なくともアダプタの開始ポジションにおいて存在する。
しかしながら、試料容器に損傷を与える危険は、アダプタが開始ポジションにあるときばかりでなく、アダプタが拡張ポジションにあるとき、又は拡張ポジションから開始ポジションへと戻されるときにも存在する。この危険を打ち消すため、端部は、例えばアダプタの装着時など伸長ポジションにあっても、側壁部の分離ジョイントの極力長い部分、好適には全長にわたって、重複するように設計される。アダプタは通常、側壁を手動で引き離すことにより拡張されるが、その拡張が行われると、端部は、分離ジョイントの下部域よりも開口縁部に隣接する部分において、より遠くに引き離される。したがって、好適な一実施形態においては、開始ポジションにおける重複部の幅は、分離ジョイントの長さ又は高さの伸長の全体にわたって周方向に増大する。その結果、例えば楔形の重複部が生じる。このようにして、アダプタは、たとえ拡張状態であっても周方向に閉じた側壁部を有し、したがって挟み込みによる損傷に対する試料容器の極力高い保護を提供する。分離ジョイントがアダプタの底部へと伸長する場合には、重複部がアダプタの側壁部にあれば足りる。もっとも、重複部が底部へと伸長することもまた可能である。
少なくとも開始ポジションにおいて、2つの重複する端部間の半径方向の距離が、試料容器のいずれの部分も端部の重複部に届かない程度に小さいと、さらに都合がよい。開始ポジションにおいて、端部が半径方向に、より好適には分離ジョイントの長手方向の全長に沿って、互いに直接当接していると、特に好都合である。
試料容器の一部が重複部に侵入し、それによって損傷を受ける危険は、重複している端部が互いに固定されるか、又は相互に移動可能に互いを収容すると、さらに軽減することができる。この固定は、端部が半径方向に引き離されないようにするものであってもよい。代替的に又は追加的には、アダプタは、試料容器の快適な挿入及びアダプタの空洞からの取り外しに十分な程度を超える開口縁部の過度な拡張が防止されるように設計されていてもよい。好適な設計では、例えば、2つの端部のうち一方が側縁に沿ってフォーク状の形状を有するように提供されるため、このフォーク形状の第1の端部が第2の端部を収容することができる。すると、少なくとも開始ポジションにおいて、第2の端部がフォーク形状の第1の端部に係合する。このようにして、試料容器が分離ジョイントから保護されると同時に、分離ジョイントの周辺においてアダプタの側壁に追加的な安定性がもたらされる。この場合におけるフォーク形状の第1の端部は、アダプタの拡張及び収縮の際にこれらの動きが誘導されて行われるよう第2の端部用のガイドとしての役割も果たし、それによってアダプタの取り扱いが容易になる。
アダプタが過度な引き離し力により必要な程度を超えて拡張されるのを防ぐため、アダプタは移動制限手段を備えていてもよい。この移動制限手段は、端部がもはや重複しなくなり、そのために試料容器が再び高い損傷の危険にさらされ得る、過度の拡張を防止する。そのような、過度の意図せぬ拡張を防止するため、フォーク形状の第1の端部を有する記載の実施形態においては、端部の先端部(the edges of the edge regions)をより肉厚にするのが有用である。より具体的には、フォーク形状の第1の端部の一方又は両方の先端部と、第1の端部に係合する第2の端部の先端部とが肉厚にされて提供されるが、各先端部の一部を肉厚にすれば足り得る。もっとも、これらの肉厚にされた部分は、互いに係合する端部の全長にわたって延伸するのがより好適である。このようにして、第2の端部は、その肉厚にされた先端部がフォーク形状の第1の端部に固定される。すると、側壁は、何ら大きな力を印加することなく、肉厚にされた部分が互いにぶつかる範囲までのみ引き離され得る。この停止ポジションは、試料容器の取り外し及び挿入が用意に可能であるように寸法決めされる。この点において、この点を超えてアダプタを拡張するのに必要な力が突然増大するので、ユーザは手動の拡張時に触覚的にこれに気がつく。したがって、2つの端部が意図せず引き離されることが防止され、アダプタの適切な取り扱いが著しく簡易化されるとともに、試料容器が効果的に保護される。
本発明の別の態様は、試料容器を分離ジョイントで損傷を受けることから保護するだけでなく、遠心分離中の試料容器の安定性を保証するものである。特許文献1に既に記載されているように、アダプタの内部形状、すなわち空洞の形状及び大きさは、アダプタに装着される試料容器の外部形状と適合される。アダプタの基本形状の試料容器への適合が良好であればあるほど、試料容器には遠心分離中により安定性がもたらされる。さらなる好適な特徴は、本発明の好適な適用分野は血液バッグシステムの遠心分離であるという事実から生じる。
血液バッグシステムは通常、3つ〜4つの血液バッグを備えており、これらはホースを介して、必要に応じてフィルタ及び/又はサテライトバッグを介して相互に接続されている。これらの血液バッグのうちの1つは、全血バッグとも称され、遠心分離の当初には密に充填されている。残りの血液バッグは、通常は空であり、遠心分離の目的のためにホース及び全血バッグと一緒に梱包され、ホース及び空の血液バッグが全血バッグの同じ側に配置されるように、血液バッグパッケージを形成する。まとめられた血液バッグシステムは、通常は、ホース及び空の血液バッグの部分よりも全血バッグの部分の方がより高く且つ幅広である。このため、血液バッグを遠心分離するとき、アダプタの基体の断面及び/又は開口縁部が、直立した血液バッグパッケージを上面図で見たときの外形におおよそ一致するやかん状の外形を有するのが好適である。具体的には、この断面は、真直ぐに伸びる少なくとも2つの側壁部と、曲線状に伸びる側壁部とを有する。真直ぐな側壁部は、分離ジョイントと、ひいてはその中の重複部とを配置するのに特に適している。なぜなら、そうすればアダプタが平坦な側壁部に沿って直線的に展開又は拡張され得るためである。特に好適には、断面の外形は丸みを帯びた角を有する台形に対応し、したがって丸みを帯びた角を介して相互に接続された4つの真直ぐな側壁部を有する。血液バッグシステムは、この場合には、全血バッグが台形の幅広の側に配置されると同時に残りの血液バッグ及びホースが台形の狭い側の方に配置されるように、アダプタ内に挿入される。その結果、アダプタの開始ポジションにおいては、血液バッグシステムのすべての構成要素が側壁に密に当接し、それによって最適な安定性がもたらされる。この基本的なアダプタ形状の追加的な利点は、上述したフォーク形状の端部などの他の好適な特徴を、特に容易に組み合わせることもできるということである。例えば、ガイド要素としてのフォーク形状の端部の機能は真直ぐな側壁部によって支持され、これがアダプタの取り扱いを全般的に容易にする。
試料容器を安定化させるためには、アダプタの底部の形状をまとめられた血液バッグシステムに適応させることも有用である。そこで、まとめられた状態において全血バッグと血液バッグシステムの他の部分との高さが相違することから、アダプタは、好適には底部の一部が、底部の残りの部分及び側壁と比べて斜めになるように造形される。この底部の傾斜部(beveled part of the bottom region)は、より詳細には、平坦な側壁部に沿って延伸しており、底部の残りの直線部(straight part)から始まって、開口縁部の方向へと上り傾斜する。血液バッグシステムをアダプタに挿入する場合、特に、遠心分離の当初には密に充填されている全血バッグは水平な底部(straight bottom region)に配置されるが、残りの血液バッグ、あればホース及びフィルタ、及び/又はサテライトバッグはそれらのより低い高さに対応する斜めの底部に配置される。底部が傾斜しているため、血液バッグシステムのこれらの部分は、全血バッグの方向に押圧される。これにより、全血バッグは、同様に隣接する側壁部に押し付けられる。その結果以降は、全血バックは、直立ポジションのまま支持される。
アダプタの基体は単構成要素構造又は多構成要素構造を有し得る。後者の場合には、アダプタの個々の構成要素は、連続的な分離ジョイントによって互いに分離される。個々の構成要素が互いに接続されてアダプタ一式を形成する。この接続は、好適には底部において行われる。ここで、基体はちょうど2つの構成要素から形成されるのが特に好適である。2つの基体構成要素の接続によれば、好適には、例えば基体構成要素の互いに対する展開動作が制限される形で、両者の間にある程度の遊びが許容される。こうして、2構成要素からなるアダプタが得られ、その基体構成要素をある程度まで展開して離すことができる。このようにして、単一構成要素構造のアダプタと比較して、アダプタの拡張に必要な力が定義される程度まで軽減されてもよい。別の利点は単一構成要素の製造がより容易であるという点にあり、単一構成要素は前記アダプタ一式よりも単純な形状を有する。これは、特に、プラスチック材料を用いた射出成形による製造を容易にする。また、基体の材料に加えられる圧力が少なくなるので、アダプタの寿命が延びる。これは、単一構成要素構造と比べ、同じ拡張の際に材料に作用する力が少なくなるためである。これにより、頻繁に使用されると湾曲又は破損するというアダプタの傾向が少なくなる。基体構成要素の接続は、例えばスナップ接続又はプラグ接続として造形されてもよい。斜めの底部がある場合には、基体構成要素は、好適には底部の傾斜部において相互に接続される。
構成要素へのアダプタの分解は、便宜上、構成要素が略同一の大きさを有するように行われる。構成要素が2つの場合には、分離ジョイントは、好ましくは平坦な、対向する側壁部に沿って延伸するとよい。その結果、重複部は、相互の動きを妨げることなく、互いに対して鋏のように動く。したがって、拡張及び閉鎖の工程は、ユーザにより非常に良好に制御可能であるとともに、アダプタ自体の外形(shape)によりガイドされる。これにより全体としてアダプタの取り扱いがさらに向上する。
本発明によるアダプタ、特にその基体を成す好適な材料に関しては、特許文献1を参照することができる。したがって、プラスチック材料、特に射出成形に適したプラスチック材料が好適である。既に特許文献1に記載されているように、本発明の範囲においても、形状及び/又は材料を適切に選択することによって、開口縁部を拡張する力が除去されると側壁部が自動的に開始ポジションに戻るように、アダプタを設計することができる。開始ポジションへと戻ることは、跳ね戻り(recoiling)後の開始ポジションにおけるアダプタ基体の開口縁部の外周が、拡張前の当初の外周と、最大で±10%、好適には最大で±5%、より好適には±2%以下、そして非常に好適には最大で±1%だけ異なる程度の跳ね戻りを含むものと理解することもできる。試料容器に作用する跳ね戻り力(the recoiling force)によって、試料容器は遠心分離中にさらに安定化され、正しいポジションに維持される。また、アダプタの跳ね戻り特性(the recoiling properties)は取り扱いを容易にする。なぜなら、アダプタの跳ね戻りを阻む反作用力がない場合は、必要に応じてアダプタを手動により開始ポジションに移動させなくても、基体の跳ね戻り力によってこの移動が自動的に行われるためである。
こうした跳ね戻り特性を保証するため、基体は、特許文献1に記載されているように、好適には可撓性、より詳細にはエラストマ系のプラスチック材料から成る。これは、基本的には、開始ポジションでは空洞内に配設される試料容器を収容するとともに該試料容器を安定的に保持するのに必要な剛性を有する。但し、基体は、試料容器を取り外すために拡張ポジションへと湾曲されると共に、その後、そのような拡張力が除去されるとすぐに開始ポジションへと跳ね戻るよう十分に機械的に柔軟な、任意の適切なプラスチック材料であってもよい。既に述べたように、この方式は特にアダプタ基体の製造に適しているため、好適には射出成形可能なプラスチック材料が用いられる。これに関して、エラストマ系プラスチック材料は、弾性変形が可能なすべてのプラスチック材料、すなわち単独重合体、共重合体、及び、無機物や繊維などの充填剤入りの又は充填剤入りでないポリマブレンドを備えるものと理解されるべきである。これは特に熱可塑性エラストマを含む。適切且つ好適なプラスチック材料の具体例はポリオレフィンであり、より具体的にはポリプロピレン、又はポリアミドである。そのようなプラスチック材料のブレンド又は共重合体が用いられてもよい。
造形を用いて、アダプタ基体の跳ね戻り特性を生じさせることもできる。例えば、底部と側壁部との間に湾曲した移行区域があってもよく、これにより、特に分離ジョイントが底部へと延伸している場合に、拡張状態における張力の増大が達成され、したがって開始ポジションへ向かう跳ね戻り力が高くなる。既に特許文献1に記載されているように、基体の外部表面上には、アダプタを強固にする目的で、また必要な場合には跳ね戻り特性を高めるために、補強リブが設けられてもよい。補強リブは、好適には側壁部から底部へと延伸する。リブは、遠心分離機バケットの接触面に合わせて容易に調節可能であるとともに、そこから容易に取り外され得る。リブは基体の一部を形成しており、機械的減衰効果を与えるように可撓性の材料から成っていてもよい。また、補強リブは、アダプタ空洞の形状(したがって、アダプタと空洞内に置かれた試料容器との間の適合)を損なうことなく、アダプタと遠心分離機バケットとの間におけるより良好な適合を可能にするべく、アダプタの外部形状を規定する働きをしてもよい。
アダプタを非常に容易に取り外すとともに拡張するために、例えばピンの形をした少なくとも1つの突起が、基体の上端部に適切に設けられる。これにより、側壁部を曲げて開き、アダプタ空洞から試料容器を取り外すことが容易になる。突起は基体に一体的に結合されていても、別の部品として接続されていてもよいが、前者が好適である。
拡張及び閉鎖のため、形状及び材料を選択することで、本発明によるアダプタでは、特に、分離ジョイントにより分離された側壁部を互いに対して移動させ又は互いに固定するために、追加的な蝶番やフック等の締結手段を省いている。これは製造及び取り扱いを大幅に容易にする。
別の態様では、本発明はアダプタ群に係る。該アダプタ群においては、遠心分離機バケット内の利用可能な空間を最適に利用するために、本発明によるいくつかのアダプタ、好適には2つのアダプタがまとめられている。したがって、例えばアダプタ群の2つのアダプタの各々が、その外部形状が遠心分離機バケットの内部形状の半分と相補完的であるように形成されるという点において、特にアダプタ群の外部形状が遠心分離機バケットの内部形状に一致する。全般的に取り扱いを容易にするとともに、特に遠心分離機バケット内への各アダプタの同時挿入(a coordinated insertion)を可能にするために、各アダプタは、好適には接続要素と接続される。該接続要素はハンドルであるのが適当であり、該ハンドルによって、各アダプタを非常に容易に遠心分離機バケットから取り外すと共に挿入することができる。
さらなる態様においては、本発明は、試料容器と、本発明によるアダプタ又はアダプタ群と、遠心分離機バケットとを備えた遠心分離システムに関する。アダプタ又はアダプタ群を収容する遠心分離機バケットでは、遠心分離システムを遠心分離機のロータに締結するための手段が提供される。試料容器は、アダプタ又はアダプタ群のアダプタのうちの1つに収容され、この試料容器は具体的には血液バッグ又は血液バッグシステムである。遠心分離システムは、同数の試料容器とアダプタとを含むのが適切である。
以下、典型的な実施形態を参照して本発明をより詳細に説明する。もっとも、本発明はこれらの典型的な実施形態に限定されるものではなく、したがって他の組み合わせ及び適用が可能である。以下の図表において、同一の部分は同一の参照番号により識別される。
本発明によるアダプタの典型的な実施形態の上面図を示す。 投入工程の際の図1のアダプタの側面図である。 投入済みの図2のアダプタの拡張ポジションにおける側面図及び重複部の拡大詳細図を示す。 遠心分離機バケットへの挿入の際の図2のアダプタを備えたアダプタ群の側面図を示す。 (a)は図4のアダプタ群を備えた本発明による遠心分離システムの側面図を示し、(b)は、(a)の遠心分離システムの上面図を示す。
図1は、アダプタ20の典型的な実施形態を上面図で示す。アダプタは拡張されていない開始ポジション(starting position)P1にあり、投入されておらず、すなわち何ら試料容器を収容していない。図示された典型的な実施形態のアダプタ20は、試料容器としての血液バッグシステムの遠心分離用に用いられる。図2は、血液バッグシステム11の挿入の際の図1のアダプタ20を部分透視側面図で示す。
アダプタ20の基体21はバケット状であり、側壁部(a side wall region)22と底部(a bottom region)24とを備えている。これらの2つの部分(regions)が空洞25を取り囲み、該空洞の大きさ及び形状は、血液バッグシステムがぴったりと適合して空洞内に挿入可能であり且つ安全に保管され得るように与えられる。側壁部22の上端を形成し、且つ、血液バッグシステムが空洞25に挿入される挿入口26を規定する開口縁部(an opening edge)27、及び、側壁部の断面は、やかん状の形状を有するように与えられる。図1からわかるように、この形状は、丸みを帯びた角を有する台形にいくらか対応している。図2に示すように(矢印Eを参照)、血液バッグシステムは、全血バッグ110が空洞25の台形の幅広側にあり、一方サテライトバッグ及びホース111が狭い側に向けられるように挿入される。側壁部22に隣接する底部24は2つの異なる部分、すなわち水平な底部(a straight bottom)240と、その水平な底部240から始まり開口縁部27へ向かって上方に立ち上がる斜めの底部(a beveled bottom region)241とを備えている。血液バッグシステムが底部24に立っているアダプタ20の投入状態においては、全血バッグは水平な底部240に立つことになり、その一方でより高さの小さい残りの部品111は底部の傾斜部241(the beveled part 241 of the bottom region)に位置している。したがって、血液バッグシステムの部品111は、全血バッグ110に押し付けられるとともに、同様に該全血バッグを図1及び図2の右手に示す垂直の側壁部に押し付ける。この結果、遠心分離中であっても全血バッグ110は安定し直立状態のままである。
血液バッグシステム11の挿入及び取り外しを容易にするため、アダプタ20を、図1に示す開始ポジションP1から拡張ポジション(an expanded position)P2(図2〜図4)へと移動させることができる。このために、基体21を2つの基体構成要素210,211に分割する分離ジョイントが存在している。分離ジョイントは2つの分離ジョイント23,23’から成り、これらは開口縁部27から対向する真直ぐな側壁部224,224’の全高に沿って斜めの底部(傾斜部)241まで下方に延伸し、斜めの底部241において一体となって1つの連続的な分離ジョイントを形成する。2つの別々の構成要素210,211は、湾曲した矢印によって示されるごとく互いに離れる方向に移動可能に、底部24の区域において相互に固定される。2つの基体構成要素210,211を引き離すと、開口縁部27は拡張する。すなわち、挿入口26は、拡張ポジションP2(図3を参照)においては開始ポジション(図1)と比較して拡大される。しかしながら、拡張ポジションP2において、基体21の側壁部22は依然として周方向Uでは閉じている。その理由は、基体には、半径方向Rで重なり合い、且つ、周方向Uで重複する分離ジョイント23の上に突出している端部220,221が設けられているためである。端部220,221は、重複部222が、一方では側壁部の全高にわたって延伸し、他方では開始ポジションP1にも拡張ポジションP2にもあるように形成される。したがって、端部220,221の重複は、特に開口縁部27の周辺では、ポジションP2において基体の側壁に空隙が生じることを防ぐのに十分なほど大きく、このポジションP2では、アダプタ20からの血液バッグシステム11の快適な取り外しが可能である。このようにして、開始ポジションP1においても拡張ポジションP2においても、血液バッグシステム11の部品の挟み込みが防止され、したがってその損傷が防止される。
本例においては、重複部222の端部のうちの一方がフォーク形状の部分(a fork-shaped region)として設計されており、これが他方の端部221を収容する。このフォーク形状の部分223は、少なくとも側壁部22の全高にわたって形成されており、また必要に応じて底部24にも形成される。したがって、端部220,221は、一方では周方向Uで重複して、その結果側壁部22が周方向Uで閉じられ、他方では半径方向Rでも互いに当接する。これらの2つの特徴は、組み合わせることで特に効果的に、遠心分離される血液バッグシステム11の部品が分離ジョイント23,23’に挟み込まれることを防止し、したがって血液バッグシステム11への損傷の危険を効果的に軽減する。
図3は、拡張ポジションにあり血液バッグシステム11を挿入されている、図1及び2のアダプタ20の上面図を示す。図からわかるように、フォーク形状の部分223は、拡張ポジションP2にあっても、開口縁部27でも依然として第1の端部221がフォーク形状の部分223内に位置しているほど、幅広い。端部220と221との間の重複部は、拡張ポジションP2においても依然として、側壁部22の全高にわたって存在している。血液バッグシステム11の容易な挿入のために必要とするよりも大きくアダプタが拡張され、その結果、側壁部においてマージン区域の間に空隙が生じるほど該マージン区域が遠くに引き離されるのを防ぐため、端部の先端部225,225’(the edges 225,225’ of the edge regions)は肉厚にされていてもよい。これを拡大詳細Aに示す。端部221’及びフォーク形状の部分223’の先端部は楔形状の断面(a wedge-shaped cross-section)を有する。端部221’の押し込み時に、その肉厚にされた先端部225がフォーク形状の部分223’の肉厚にされた先端部225’の背後に係合するので、端部は大きな力を印加するか、又はフォーク形状の部分223’を意図的に広げたときにのみ、引き離され得る。肉厚部分は、好適には側壁部22の全高にわたって延伸する。しかしながら、端部に沿って部分的にのみ肉厚部分を設けることも可能である。
血液バッグシステム11の形をした試料容器をアダプタ20内に挿入した後、該アダプタは遠心分離機バケット内に置かれ、これがその後、順に、遠心分離において既知の手法で遠心分離機のロータ(図示せず)に固定される。図4は、アダプタ20に収容された血液バッグシステム11の遠心分離機バケット40への挿入を示す。各構成要素が部分透過側面図で示されている。図示する場合においては、遠心分離機バケットは、本発明によるアダプタ群30を形成する2つのアダプタ20,20’を合わせて収容するよう設計されている。2つのアダプタ20,20’は、真直ぐな高い側壁部が互いに接触するように配置され、共通のハンドル31によって結び付けられている。このハンドルにより、アダプタ群30を矢印Eの方向で遠心分離機バケット内に容易に挿入することができる。その際、構成要素211及び211’の展開された側壁部は、遠心分離機バケット40の内壁に沿って摺動すると共に、湾曲した矢印の方向で内部に向かって押しつけられる。こうして、アダプタ20,20’は拡張ポジションP2から開始ポジションP1へと戻される。
代替的な実施形態においては、アダプタ20,20’は、拡張ポジションから開始ポジションへの戻りが自動的に起こるように形成されていてもよい。通常はプラスチックでできているアダプタは、この場合、その弾性的性質によって自動的に開始ポジションへと跳ね戻るプラスチック材料から作製される。跳ね戻り特性は、アダプタの適切な造形によっても強化することができる。
図5は、アダプタ群が遠心分離機バケット内に完全に挿入された状態の図4の構成を示す。このようにして得られた本発明による遠心分離システム50を、図5(a)においては部分透視側面図で、図5(b)においては上面図で示す。該システムは、遠心分離機バケット40と、2つのアダプタ20,20’を備えたアダプタ群30と、その内部に挿入された血液バッグシステム11,11’とを備えている。血液バッグシステム11,11’を備えたアダプタ群30は、遠心分離機バケット40の上端41から突出しないか又は最小程度だけ突出するため、該遠心分離機バケットは、必要に応じて蓋で密閉されてもよいし、あるいは、使用される遠心分離機の種類に応じて遠心分離機の蓋により覆われてもよい。アダプタ20,20’の側壁部及び底部は、表面積の大部分にわたって遠心分離機バケット40の内壁及び底部に当接し、それによって開始ポジションP1に保持される。血液バッグシステムは、アダプタ20,20’内において直立ポジションで安定化され、このようにしてつぶれることなく遠心分離され得る。血液バッグシステムの部品が各アダプタの空隙に引き込まれるおそれはない。なぜなら、血液バッグシステムには周方向に閉じたアダプタ表面が提供されているためである。したがって、血液バッグシステムへの損傷には最小の危険しか存在しない。

Claims (14)

  1. 試料容器(11)を収容するための空洞(25)を画定するとともに、底部(24)と、隣接する側壁部(22)とを有し、上端が前記空洞(25)の開口縁部(27)を規定する、バケット状の基体(21)と、
    前記試料容器(11)を前記空洞(25)内に挿入可能であり、且つ、前記開口縁部(27)によって画定される挿入口(26)と、
    を備え、
    前記基体(21)の前記側壁部(22)には、少なくとも1つの分離ジョイント(23)があり、該分離ジョイントは前記開口縁部(27)から前記底部(24)に向かう方向に延伸し、力の印加により、前記開口縁部(27)が開始ポジション(P1)に比べてより大きな外周を有するように、前記側壁部(22)を前記開始ポジション(P1)から拡張ポジション(P2)へと拡張させる、遠心分離機バケット(40)に前記試料容器(11)を挿入するためのアダプタ(20)であって、
    前記側壁部(22)は前記分離ジョイント(23)によって互いに分離される2つの端部(220,221)を有し、前記端部は、前記開始ポジション(P1)及び前記拡張ポジション(P2)において、半径方向に互いに重なり合い、且つ、周方向(U)に重複することで、重複部(222)を形成することを特徴とする、アダプタ(20)。
  2. 前記基体(21)は、前記力が除去されると前記側壁部(22)が自動的に前記開始ポジション(P1)に跳ね戻るように設けられることを特徴とする、請求項1に記載のアダプタ(20)。
  3. 前記端部のうちの一方(220)がフォーク形状の部分(223)として設けられ、前記端部のうちの他方(221)が少なくとも前記開始ポジション(P1)において前記フォーク形状の部分(223)に係合することを特徴とする、請求項1又は2に記載のアダプタ(20)。
  4. 前記端部(220,221)の先端部(225,225’)が肉厚にされていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載のアダプタ(20)。
  5. 前記開始ポジション(P1)において、前記重複部(222)の前記周方向(U)の幅(B)が、前記分離ジョイント(23)の全長にわたり前記開口縁部(27)に向かって増大することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載のアダプタ(20)。
  6. 前記基体(21)は、可撓性のプラスチック材料で作製されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つに記載のアダプタ(20)。
  7. 前記基体(21)の断面及び/又は前記開口縁部(27)は、やかん状の外形を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つに記載のアダプタ(20)。
  8. 前記底部(24)は、水平な底部(240)から始まり前記開口縁部(27)の方向に斜めに上がる傾斜部(241)を備えることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つに記載のアダプタ(20)。
  9. 前記分離ジョイント(23)は、前記開口縁部(27)から前記底部(24)へ下方に延伸することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一つに記載のアダプタ(20)。
  10. 互いに対向する側壁部(224,224’)に配置される、2つの分離ジョイント(23,23’)を有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一つに記載のアダプタ(20)。
  11. 前記基体(21)は、前記分離ジョイント(23)により互いに分離される2つの基体構成要素(210,211)からなることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一つに記載のアダプタ(20)。
  12. 前記基体構成要素(210,211)は、前記底部(24)において互いに接続されていることを特徴とする、請求項11に記載のアダプタ(20)。
  13. 続要素(31)によって互いに接続されている、請求項1〜12のいずれか一つに記載の少なくとも2つのアダプタ(20,20’)を備えたアダプタ群(30)。
  14. 遠心分離システム(50)であって、
    前記遠心分離システム(50)を遠心分離機のロータに締結するための遠心分離機バケット(40)と、
    前記遠心分離機バケット(40)に収容された請求項1〜12のいずれか一つに記載のアダプタ(20)、又は、前記遠心分離機バケット(40)に収容された請求項13に記載のアダプタ群(30)と、
    血液バッグシステム(11)である試料容器と、
    を備えた遠心分離システム。
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