JP6081253B2 - 保管容器 - Google Patents

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Description

本発明は、牛乳ビンやヨーグルト容器、ジュース等を一時的に収容し、上蓋を閉じた状態でロックすることが可能な保管容器に関する。
従来、玄関等に保管容器を設け、配達される牛乳ビンやヨーグルト容器等を保管容器に収容して一時的に保管することが行われている。
前記保管容器は、上面が開口して内部が物品保管部とされた容器本体と、容器本体の上面開口部を開閉可能な上蓋とで構成されている。
また、保管容器は玄関等の屋外に配置されることが多く、配達された牛乳ビン等を家人が取り出す前に盗難に会うおそれがあるため、上蓋の開放を防止するロック機構を設けたものが提案されている。
しかし、ロック機構を有する従来の保管容器は、細長い板状の解除キーを挿入して、一箇所の係合爪を押すことによってロックを解除するものであるため、他の細長い板状体を挿入してもロックを解除することが可能であり、ロック解除防止が充分とは言いがたかった。
特開2004−10092号公報
本発明は前記の問題に鑑みてなされたものであり、ロック解除防止効果の高い保管容器の提供を目的とする。
請求項1の発明は、上面が開口した容器本体と、前記容器本体の上面開口部を開閉可能な上蓋と、前記上蓋による閉状態をロックするロック装置とを備え、解除キーによって前記閉状態のロックを解除する保管容器において、前記上蓋は、一端側が前記容器本体の上面開口部の外側に回動可能に取り付けられ、反対側の縁から下方へ延設された把持片を有し、前記把持片は、前記把持片の容器本体側の面に該容器本体側へ突出する把持片本体爪を有し、前記容器本体の壁部外面には、前記上蓋の閉状態時に前記把持片本体爪と係合する把持片本体爪受け部を有し、前記把持片本体爪受け部は、前記上蓋の回動による閉によって、前記把持片本体爪が前記把持片本体爪受け部の下に進入して前記把持片本体爪受け部と前記把持片本体爪が上下に重なる位置に設けられ、前記ロック装置は、前記容器本体の壁部外面に固定された基体部と、前記基体部に装着され、前記閉状態における前記上蓋の把持片に接近して前記把持片の外面側に一部が重なって係合し前記把持片の外方変位を妨げるロック位置と、前記上蓋の把持片から離間して前記把持片との係合を解除するロック解除位置との間を横方向にスライド可能なスライド部材とを有し、前記基体部は、前記ロック位置の前記スライド部材と係合して該スライド部材が前記ロック解除位置へスライドするのを妨げる弾性係合片を、前記ロック位置のスライド部材で覆われる位置に有し、前記スライド部材は、上面に解除キー挿入口を有し、前記閉状態で前記スライド部材をロック位置へスライドさせることにより前記閉状態をロックし、ロック解除時には、前記ロック状態における前記スライド部材の上面の解除キー挿入口に上方から前記解除キーを挿入して該解除キーで前記弾性係合片を押すことにより前記弾性係合片の係合を解除し、その状態で前記解除キーと共に前記スライド部材を前記ロック解除位置へスライドさせることにより前記把持片に対する係合を解除することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記閉状態時に前記ロック位置で前記スライド部材の一部が重なる前記把持片の外面部分は、反対側に前記把持片本体爪が位置する部分であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記ロック装置の基体部と前記解除キーには、前記解除キーが前記弾性係合片の係合を解除した後、更に前記解除キー挿入口への前記解除キーの挿入が進行するに従い、前記解除キーを前記スライド部材と共に前記スライド部材のロック解除方向へスライドさせるスライド誘導機構を有することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3の何れか一項において、ロック装置プレートに前記ロック装置の基体部が設けられ、前記ロック装置プレートが前記容器本体の壁部外面に取り付けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、上蓋による閉状態時にスライド部材をロック位置へスライドさせることにより、上蓋の把持片にスライド部材が係合すると共に弾性係合片がスライド部材と係合してスライド部材のロック解除位置へのスライドが防止され、それにより把持片の外方変位を妨げて閉状態をロックするため、閉状態のロック操作を容易に行うことができる。一方、閉状態のロックを解除するには、ロック位置のスライド部材で覆われた位置に存在する弾性係合片を押して弾性係合片によるスライド部材に対する係合を解除し、その状態でスライド部材をロック解除位置まで横方向へスライドさせねばならず、正しい解除キーを用いない場合にはロック解除が容易ではなく、ロック解除防止効果を高めることができる。
請求項2の発明によれば、ロック状態時、把持片本体爪が設けられている把持片の部分の外面にスライド部材が重なって、把持片本体爪が設けられている把持片の部分が外方へ変位するのをスライド部材で防ぐため、容器本体の把持片本体爪受け部と把持片本体爪との係合を確実なものにでき、上蓋の閉状態をより確実に維持することができる。
請求項3の発明によれば、解除キーを解除キー挿入口へ挿入することによって、弾性係合片によるスライド部材に対する係合を解除し、その後の更なる解除キーの挿入によって、弾性係合片による係合を解除した状態でスライド部材をロック解除位置までスライドさせることができるため、正しい解除キーを使用すれば、ロック解除操作を容易に行うことができる。
請求項4の発明によれば、保管容器の使用者の要求に応じてロック装置を容器本体に設けたり、設けないようにしたりすることが簡単に可能となる。
本発明の一実施形態に係る保管容器の分解斜視図である。 ロック装置の斜視図である。 スライド部材の斜視図、正面図、背面図である。 解除キーの背面図、正面図、右側面図である。 ロック装置が取り付けられた保管容器の斜視図である。 ロック前の閉状態を示す保管容器の斜視図と右側面図である。 ロック後の保管容器の斜視図である。 ロック状態の保管容器の正面図とスライド部材付近の平面図である。 ロック状態のA−A断面図である。 B部拡大図である。 ロックを解除する際の保管容器と解除キーの斜視図である。
図1及び図5に示す本発明の一実施形態の保管容器10は、容器本体11、上蓋21、ロック装置31及びポケット部材65で構成され、前記容器本体11に対する上蓋の閉状態のロックを、図4に示す解除キー81によって解除可能なものである。
前記容器本体11は、上面が開口して内部が物品保管部となった箱体からなり、平面視外形が長方形からなる。前記容器本体11は、プラスチック製の外壁部14と内壁部15とその間に挟まれた発泡体(図示せず)とよりなる三層構造からなり、前記発泡体により良好な保冷性を有する。前記容器本体11の外壁部14の前側外面16には、略下半部の左右の縁にポケット部材取付孔17が上下4箇所に形成されている。また、前記容器本体11の上端外周にはフランジ18が形成され、前記フランジ18の下部には、前記容器本体11の前面側の位置に、把持片本体爪受け部19,19が下向きに形成されている。前記把持片本体爪受け部19,19の下面は孔になっており、後述のロック装置プレート32の上部固定用突部37、37の挿入に利用される。
一方、前記上蓋21は、前記容器本体11の上面開口部12に被さる大きさからなり、後端側22が前記容器本体11の上面開口部12の後部外側にヒンジ部材(図6の符号91で示す)で回動可能に取り付けられ、反対の前端側(すなわち自由端側)23には把持片25を有する。前記把持片25は、前記前端側23の縁から下方へ延設された把持片本体部26と、前記把持片本体部26の下部から該把持片本体部26の前面(すなわち外面)27に対して外方(前方)へ突出した把持片先端部28とで構成されている。前記把持片本体部26の容器本体11側の面(背面)には、該容器本体11側へ突出する把持片本体爪29,29を横方向に離れて有する。前記把持片本体爪29,29は、前記上蓋21を回動により閉じた際に、図9及び図10に示すように、前記容器本体11の把持片本体爪受け部19,19の下側に進入して前記把持片本体爪受け部19,19と前記把持片本体爪29,29が上下に重なって係合する位置に設けられている。前記上蓋21は、ロック解除状態で、前記把持片先端部28を使用者が外方へ曲げるようにして上げることにより、前記把持片本体爪受け部19,19と前記把持片本体爪29,29の係合を解除することができ、その状態で前記上蓋21を上方へ回動させることにより、前記容器本体11の上面開口部12を開口させることができる。前記上蓋21はプラスチック製の外層部材とその内面に設けられた発泡体とからなり、発泡体によって保冷性が高められている。
前記ロック装置31は、本実施例では、ロック装置プレート32と基体部42とスライド部材52とよりなる。図2にロック装置プレート32、基体部42及びスライド部材52を拡大して示す。
前記ロック装置プレート32は、略長方形の下半部33と、該下半部33よりも横幅が大の上半部34が一連に形成されたプラスチック製板体からなり、前記上半部34の前面に前記基体部42が横長に形成されている。なお、図示の例では、前記ロック装置プレート32の上半部34の前面には、強度向上等のためにリブ35が格子状に形成されている。前記ロック装置プレート32は、上端に上部固定用突部37、37が形成され、また下端に複数の下部固定用突部38が所定間隔で形成されている。前記上部固定用突部37、37を、前記容器本体11のフランジ18に下向きに形成されている前記把持片本体爪受け部19,19の下面の孔に挿入し、前記下部固定用突部38を後述のポケット部材65の底面壁部68の係合用凹部70に係合させ、その状態でポケット部材65を容器本体11の外壁部14の前側外面16に形成されている4箇所のポケット部材取付孔17に固定することにより、前記容器本体11の前側外面16に前記ロック装置プレート32が基体部42及びスライド部材52と共に取り付けられる。
前記基体部42は、横長な略直方体形状からなり、前記ロック装置プレート32が前記容器本体11の前側外面16に固定された際に、前記閉状態の上蓋21における把持片25の右側付近となる位置に設けられている。前記基体部42の上面と下面には、スライド部材52に対するスライド保持用上側リブ43とスライド保持用下側リブ45が横方向に延設されている。スライド保持用下側リブ45の右端には、スライド部材52の右方向最大スライド位置を規定するスライド規制突起45aが形成され、スライド部材52がロック解除方向(本実施形態では右方向)へスライドした際に、スライド部材52右端が前記スライド規制突起45aに当たることによってスライド部材52のそれ以上のスライドが規制される。本実施例では、前記スライド規制突起45aによってスライド部材52の停止した位置がロック解除位置である。一方、ロック位置は、前記スライド部材52がロック方向(本実施形態では左方向)へスライドして閉状態の前記上蓋21の把持片25と係合する位置をいう。
また、前記基体部42の前面(スライド部材側の面)46には弾性係合片47と、基体部側誘導ピン50が形成されている。
前記弾性係合片47は、右端47aが前記基体部42に固定され、左端47b側が前記基体部42の前面46から前記スライド部材52側(すなわち前方側)へ突出するように付勢された横長な片で構成されている。前記弾性係合片47の左右中間の所定位置には、押下用突部47cが形成されている。
前記基体部側誘導ピン50は、後述するスライド誘導機構の基体部42側の構成部であり、スライド部材52の上方から挿入される解除キー81の片面の誘導溝87に嵌まる位置に形成されている。
前記スライド部材52は、図2及び図3に示すように、起立した前面53とその上端と下端から背面方向へ延設された上面54と下面55とで構成される側面視略コの字形状のプラスチック製品からなり、前記基体部42の前面46に被さるように装着されて左右の横方向へスライド可能にされる。前記スライド部材52は、左側へのスライドでロック位置に移動し、反対の右側へのスライドでロック解除位置に移動する。前記スライド部材52は、ロック位置では、閉状態の前記上蓋21における把持片25の前面側(外面側)にスライド部材52の左端側が重なり、一方、ロック解除位置では、閉状態の前記上蓋21における把持片25の右方に位置し、前記把持片25とは重ならないように構成されている。なお、前記ロック位置で前記スライド部材52の左端側が重なる前記把持片25の前面部分(外面部分)は、反対側に一方の前記把持片本体爪29が位置する部分である。また、前記スライド部材52の上面54の自由端側には、下向きの上側スライド係合爪56が形成され、一方、下面55の自由端側には上向きの下側スライド係合爪57が形成されている。前記上側スライド係合爪56と下側スライド係合爪57は、前記スライド部材52が前記基体部42の前面46側に装着された際に、前記基体部42のスライド保持用上側リブ43とスライド保持用下側リブ45に係合し、前記スライド部材52が基体部42から外れるのを防止する。
前記スライド部材52の左端側には、内面59すなわち前記基体部42の前面46と対向する面59に、横方向の溝部58が形成されている。前記横方向の溝部58は、前記上蓋21が閉状態とされ、前記スライド部材52が左方向へスライドしてロック位置に到ると、前記閉状態の前記上蓋21における把持片本体部26の前面27に重なり、かつ把持片先端部28が前記横方向の溝部58内に嵌まり、前記把持片25とスライド部材52が係合する。一方、前記スライド部材52が右方向へスライドしてロック解除位置に到ると、前記スライド部材52の左端側が前記閉状態の前記上蓋21における把持片25の右方へ位置し、前記把持片25とスライド部材52との係合が解除(ロック解除)される。
前記スライド部材52の内面59すなわち基体部42の前面46と対向する面59には、前記スライド部材52がロック位置に到ったときに前記基体部42の弾性係合片47の左端47bと係合して、スライド部材52をロック位置に固定し、ロック解除位置(右方向)へスライドするのを防止するスライド防止用係合部60がリブ状に形成されている。
また、前記スライド部材52の上面54には、解除キー挿入口61が横長に形成されている。なお、前記スライド部材52の下面55にも、前記上面54の解除キー挿入口61と対応する位置に解除キー用開口(図示せず)が形成されており、前記上面54の解除キー挿入口61から挿入された解除キー81が前記スライド部材52を上下方向に貫通可能になっている。前記解除キー挿入口61は、右端側に誤挿入防止切り欠き61aが形成されている。前記誤挿入防止切り欠き61aは、前記解除キー挿入口61に解除キー81が挿入される際、解除キー81の誤挿入防止リブ89が挿入されることにより、解除キー61が裏表反対に挿入されるのを防止するものである。
また、前記ロックカバー部材52と前記上蓋21の把持片先端部28は、前記上蓋21の閉状態で前記スライド部材52をロック位置にスライドさせることによって前記閉状態がロックされたロック状態では、図9及び図10に示すように、前記把持片先端部28の先端28bと前記スライド部材52との隙間bが、前記把持片本体爪29と前記把持片本体爪受け部19との重なり寸法aより小さくなるように設定されている。
ポケット部材65は、プラスチック製からなり、前側壁部66と、前側壁部66の両側部から背面方向へ延設された側部壁部67、67と、前側壁部66の下部から背面方向へ延設された底面壁部68とで構成されている。前記側部壁部67、67には4個のポケット部材係合突起69が形成され、また、前記底面壁部68の先端には、複数の係合用凹部70が形成されている。前記ポケット部材65は、前記底面壁部68の複数の係合用凹部70に前記ロック装置プレート32の下端の複数の下部固定用突部38を係合させ、前記側部壁部67、67の4個のポケット部材係合突起69を、前記容器本体11の前側外面16における4箇所のポケット部材取付孔17に挿入し係合させることにより、前記ロック装置プレート32と基体部42及びスライド部材52と共に前記容器本体11の前側外面16に固定される。前記容器本体11の前側外面16の外面と前記ポケット部材65の内面間は、請求書や、パンフレット等の収容部として使用される。
解除キー81は、本実施例ではプラスチック製からなり、図4に示すように、縦長な平板状のキー本体部82を有する。前記キー本体部82は、前記スライド部材52の上面54の解除キー挿入口61に上方から挿入可能な大きさからなり、前面83の右端には、誤挿入防止リブ89が上下方向に立設されている。また、前記キー本体部82の裏面84には、弾性係合片押圧突部85が下端85a側の厚みを薄くして上下方向に形成されている。前記弾性係合片押圧突部85は、前記ロック位置とされた前記スライド部材52の上面の解除キー挿入口61に、前記誤挿入防止切り欠き61aと前記誤挿入防止リブ89とを位置合わせして前記解除キー81を下端側から挿入した際に、前記スライド部材52内のスライド防止用係合部60と左端47bで係合している弾性係合片47の前記押下用突部47cに当接して、前記押下用突部47cを前記容器本体11側へ押し、それにより前記弾性係合片47の左端47b側を前記容器本体11側へ変位させて前記スライド防止用係合部に対する係合を解除可能にされている。
また、前記解除キー81の裏面84の下部には、前記弾性係合片押圧突部85の横に、解除キー側誘導溝87が形成されている。前記解除キー側誘導溝87は、前記基体部42から突出している前記基体部側誘導ピン50と共にスライド誘導機構を構成する。前記解除キー側誘導溝87は下方が開口した三角形状の窪みからなり、前記スライド部材52の解除キー挿入口61から前記解除キー81がスライド部材52内に挿入された際に、前記基体部42から突出している前記基体部側誘導ピン50が、前記解除キー81の前記誘導溝87の窪みに嵌まり、前記解除キー81の挿入が進むに従って、前記基体部側誘導ピン50が前記誘導溝87の上壁内面88に当接して前記誘導溝87の上壁内面88に沿う方向へ、前記解除キー81とスライド部材52をスライドさせるように構成されている。前記誘導溝87の上壁内面88は、前面側から見て右側の位置(ロック解除側となる位置)88aから左側の位置(ロック側となる位置)88bへ向けて斜め上向きに傾斜している。前記スライド部材52の解除キー挿入口61に前記解除キー81が正しく挿入されて挿入が所定量進行した時点で、前記基体部42から突出している前記基体部側誘導ピン50に前記誘導溝87の上壁内面88の右側位置88aで当接し、前記解除キー81がさらに挿入されると、前記基体部側誘導ピン50に前記誘導溝87の上壁内面88が当接しながら解除キー81の挿入が進み、前記解除キー81とスライド部材52が右方のロック解除位置へ誘導され、スライドする。
なお、前記解除キー81の誘導溝87及び前記基体部側誘導ピン50は、前記解除キー81の弾性係合片押圧突部85が弾性係合片47の押下用突部47cを押して前記係合を解除した後に、前記スライド部材52及び解除キー81を、ロック解除位置方向へスライド開始させるように、前記上壁内面88及び基体部側誘導ピン50の位置、形状等が設定されている。
さらに前記解除キー81を前記解除キー挿入口61に上方から挿入する際に解除キー81を押すことになる解除キー81の上端には、前面側から見て右側(ロック位置側)から左側(ロック解除側)へ傾斜した傾斜面からなる押下部90が設けられ、前記解除キー81の上端の押下部90を下方へ押すことによって解除キー81にロック解除方向へ押す力が加わり、前記解除キー81とスライド部材52を右方のロック解除位置へスライドさせ易くしている。
前記保管容器10の閉状態時のロックについて説明する。図5に示すように、前記スライド部材52を右方のロック解除位置にした状態で、図6に示すように、前記上蓋21を回動させて前記容器本体11の上面開口部に被せ、閉状態とする。前記回動による上蓋21の閉時、前記上蓋21の把持片本体部26に形成されている前記把持片本体爪29,29は、前記容器本体11の外面の把持片本体爪受け部19,19の外側下部に一旦衝突し、さらに上蓋21を閉方向に回動させることにより、前記把持片25が弾性変形して前記把持片本体爪29,29が前記把持片本体爪受け部19,19の下側に進入する。これにより、前記把持片本体爪受け部19,19と把持片本体爪29,29が上下に重なって係合する。
次に、図7及び図8に示すように、前記スライド部材52を左方のロック位置へスライドさせる。これにより、前記スライド部材52の左端側が前記閉状態の上蓋21における把持片25の前面側(外面側)に、前記スライド部材52の左端側が重なることによって係合し、図9及び図10のように、前記把持片先端部28の先端28bと前記スライド部材52の前面53の裏側(溝部58の内面)との隙間bが、前記把持片本体爪29と前記把持片本体爪受け部19との重なり寸法aより小さくなり、前記把持片25の外方変位が妨げられて上蓋21の上方回動が防止される。また、前記スライド部材52をロック位置へスライドさせた際に、図8の(8−2)に示すように、前記基体部42の弾性係合片47が前記スライド部材52内のスライド防止用係合部60に係合して、前記スライド部材52のロック解除位置へのスライドを防止し、閉状態をロックする。
一方、閉状態でロックされた前記保管容器のロック解除には、図11に示すように、前記解除キー81のキー本体部82を、前記スライド部材52の前記解除キー挿入口61に上方から正しく挿入する。前記解除キー81の前記解除キー挿入口61への挿入により、前記弾性係合片47の押下用突部47cが、前記弾性係合片押圧突部85で前記容器本体11側へ押される。それにより、前記スライド部材52のスライド防止用係合部60に対する前記基体部42の弾性係合片47の係合が解除され、その後の解除キー81の更なる挿入により、前記スライド部材52が解除キー81と共に前記スライド誘導機構によりロック解除位置へスライドし、前記閉状態のロックが解除される。
このように、実施形態の保管容器は、上蓋による閉状態時にスライド部材をロック位置へスライドさせることにより閉状態をロックすることができ、ロックを容易に行うことができる。しかも、閉状態のロックを解除するには、ロック位置のスライド部材で覆われた位置に存在する弾性係合片を押して弾性係合片によるスライド部材に対する係合を解除し、その状態でスライド部材をロック解除位置まで横方向へスライドさせねばならず、正しい解除キーを用いない場合にはロック解除が容易ではなく、ロック解除防止効果を高めることができる。また、実施形態の保管容器は、保管容器の使用者の要求に応じてロック装置を容器本体に設けたり、設けないようにしたりすることが簡単に可能となり、しかも、ロック装置を設けない場合にも、ロック装置の取付用孔などがポケット部材で隠されて露出することがなく、外観が損なわれることもない。なお、本発明は、前記ロック装置プレートを介することなく、ロック装置の基体部を容器本体に固定したり形成したりしてもよい。また、実施形態では、前記把持片先端部28の先端28と前記スライド部材52との隙間bを、前記把持片本体爪29と前記把持片本体爪受け部19との重なり寸法aより小さくして、前記把持片25の外方変位を妨げて上蓋21の上方回動を防止したが、図10に示すように、前記把持片本体部26の前面と前記スライド部材52(上面54の容器本体11側端部)との隙間αを、前記把持片本体爪29と前記把持片本体爪受け部19との重なり寸法aより小さくしてもよい。
10 保管容器
11 容器本体
19 把持片本体爪受け部
21 上蓋
26 把持片本体部
28 把持片先端部
29 把持片本体爪
31 ロック装置
32 ロック装置プレート
42 基体部
44 弾性係合片
50 基体部側誘導ピン
52 スライド部材
60 スライド防止用係合部
81 解除キー
82 キー本体部
85 弾性係合片押圧突部
87 解除キー側誘導溝

Claims (4)

  1. 上面が開口した容器本体と、前記容器本体の上面開口部を開閉可能な上蓋と、前記上蓋による閉状態をロックするロック装置とを備え、解除キーによって前記閉状態のロックを解除する保管容器において、
    前記上蓋は、一端側が前記容器本体の上面開口部の外側に回動可能に取り付けられ、反対側の縁から下方へ延設された把持片を有し、
    前記把持片は、前記把持片の容器本体側の面に該容器本体側へ突出する把持片本体爪を有し、
    前記容器本体の壁部外面には、前記上蓋の閉状態時に前記把持片本体爪と係合する把持片本体爪受け部を有し、
    前記把持片本体爪受け部は、前記上蓋の回動による閉によって、前記把持片本体爪が前記把持片本体爪受け部の下に進入して前記把持片本体爪受け部と前記把持片本体爪が上下に重なる位置に設けられ、
    前記ロック装置は、前記容器本体の壁部外面に固定された基体部と、前記基体部に装着され、前記閉状態における前記上蓋の把持片に接近して前記把持片の外面側に一部が重なって係合し前記把持片の外方変位を妨げるロック位置と、前記上蓋の把持片から離間して前記把持片との係合を解除するロック解除位置との間を横方向にスライド可能なスライド部材とを有し、
    前記基体部は、前記ロック位置の前記スライド部材と係合して該スライド部材が前記ロック解除位置へスライドするのを妨げる弾性係合片を、前記ロック位置のスライド部材で覆われる位置に有し、
    前記スライド部材は、上面に解除キー挿入口を有し、
    前記閉状態で前記スライド部材をロック位置へスライドさせることにより前記閉状態をロックし、
    ロック解除時には、前記ロック状態における前記スライド部材の上面の解除キー挿入口に上方から前記解除キーを挿入して該解除キーで前記弾性係合片を押すことにより前記弾性係合片の係合を解除し、その状態で前記解除キーと共に前記スライド部材を前記ロック解除位置へスライドさせることにより前記把持片に対する係合を解除することを特徴とする保管容器。
  2. 前記閉状態時に前記ロック位置で前記スライド部材の一部が重なる前記把持片の外面部分は、反対側に前記把持片本体爪が位置する部分であることを特徴とする請求項1に記載の保管容器。
  3. 前記ロック装置の基体部と前記解除キーには、前記解除キーが前記弾性係合片の係合を解除した後、更に前記解除キー挿入口への前記解除キーの挿入が進行するに従い、前記解除キーを前記スライド部材と共に前記スライド部材のロック解除方向へスライドさせるスライド誘導機構を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の保管容器。
  4. ロック装置プレートに前記ロック装置の基体部が設けられ、前記ロック装置プレートが前記容器本体の壁部外面に取り付けられていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の保管容器。
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