JP6081138B2 - 放射線検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放射線検知装置に関わり、特に、高エネルギーの放射線を検出する放射線検知装置に関する。
低エネルギーの放射線(例えば、ガンマ線)を用いた放射線検知装置は、医療用途等において、広く使用されている。このような放射線検知装置においては、CdTe(テルル化カドミウム:Cadmium Telluride)素子等の半導体素子を使って、低エネルギーの放射線(例えば、600keV以下)を検出することができる。
特開2010−185753号公報
特許文献1には、放射線を検出可能な半導体素子と、該半導体素子をその両面に搭載した基板と、FPC(Flexible printed circuits)とを備えた放射線検出器(放射線検知装置)が開示されている。そして、当該FPCは、半導体素子を基板と挟み込むように設け、素子用電極に接続する接続パターンを有し、かつ可撓性を有する。
特許文献1の記載の従来の放射線検知装置では、600[keV]以上の放射線エネルギーまで検出することができなかった。
本発明の目的は、放射線のエネルギーが600[keV]以上の高エネルギーであっても検出可能な放射線検知装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の放射線検知装置は、放射線を検出可能な半導体素子が前記放射線の入射方向に複数個並べて、プリント配線基板の表面及び裏面それぞれに搭載され、前記半導体素子が検出した放射線を当該検出したエネルギーに応じた電気信号に変換して出力する変換部を具備した前記入射方向に長い短冊状の検出素子実装基板と、前記検出素子実装基板を前記入射方向に直交する第1の方向に複数個並べて搭載した板状の放射線検出モジュールと、前記入射方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向に複数個並べて搭載された前記放射線検出モジュールを含み、前記放射線検出モジュールを防塵しかつ遮光する外壁を備えたセル部と、前記セル部の下方に設けられ、前記検出素子実装基板それぞれが出力する電気信号を集計するベース部と、を備える。
本発明によれば、高エネルギーの放射線を検出可能な放射線検知装置を実現できる。
本発明の一実施例の放射線検知装置の回路構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例の放射線検知装置の放射線検出モジュールの構成例の詳細を示す図である。 本発明の一実施例の放射線検知装置の制御基板121の一実施例の構成の詳細を示す図である。 本発明の放射線検知装置の一実施例の放射線検出モジュールの構成を説明するための図であって、放射線検出モジュールを表面から見た図である。 本発明の放射線検知装置の一実施例の放射線検出モジュールの構成を説明するための図であって、放射線検出モジュールを裏面から見た図である。 本発明の放射線検知装置の一実施例の放射線検出モジュールのサイドフレーム401を説明する斜視図である。 本発明の放射線検知装置の一実施例の放射線検出モジュールの検出素子実装基板本体を示す図である。 本発明の放射線検知装置の一実施例に使用するCdTe素子を説明するための図である。 本発明の放射線検知装置の一実施例に使用する検出素子実装基板402に使用するFPCを示す図である。 本発明の放射線検知装置の一実施例に使用する基板同士を接続する基板接続用FPCを示す図である。 本発明の放射線検知装置の一実施例の放射線検出モジュールの検出素子実装基板を示す図である。 本発明の放射線検出モジュール101を放射線検知装置に挿入した状態での部分断面図である。 本発明の放射線検知装置100のベース部の一実施例であって、放射線検出モジュール101を挿入して取付けることを説明するための斜視図である。 本発明の一実施例の放射線検知装置のダストパーテションを示す斜視図である。 本発明の一実施例の放射線検知装置において、ベース部にダストパーテションを取付けることを説明するための斜視図である。 本発明の一実施例の放射線検知装置において、ベース部にダストパーテションを取付けた後、さらにセル部を被せ、放射線検出モジュールを覆う様子を説明するための斜視図である。 本発明の放射線検知装置の一実施例の外観を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、各図の説明において、共通な機能を有する構成要素には同一の参照番号を付し、できるだけ説明の重複を避ける。
図1は、本発明の一実施例の放射線検知装置の回路構成を示すブロック図である。100は本発明の一実施例の放射線検知装置である。放射線検知装置100において、101−0〜101−14は放射線検出モジュール、121は制御基板、141はDC電源基板、161は高電圧電源基板、181は12[V]のDC電力を制御基板121に供給する電源、182はコンソールPC(Personal Computer)である。また、109は各種信報線である。各種信号線109の信号には、例えば、102はReset信号、103はCS信号、104はSCK信号、105はSDD信号、106はSDI信号、107はバッファステータス信号、108はリードビジー信号がある。放射線検出モジュール101−0及び101−14は、各種信号線109によって制御基板121と電気的に接続している。図1では、放射線検出モジュール101−1〜101−13を図示していないが、放射線検出モジュール101−0及び101−14と同一の接続である。
図1において、放射線検出モジュール101−0〜101−14は、それぞれ、入射してきたガンマ線を、ガンマ線のエネルギーに応じた電気信号に変換して制御基板121に出力する。制御基板121は、放射線検出モジュール101−0〜101−14のそれぞれから入力された電気信号を集計し、USBケーブルを介して、集計した情報をコンソールPC182に出力する。
コンソールPC182は、入力された情報を取り込み、かつ外部機器等に出力する。即ち、コンソールPC182は、入力されたエネルギーの情報を、直接あるいはネットワークを介して、モニタ、プリンタ、記憶装置、等の外部機器に出力する。また、コンソールPC182は、エネルギーの情報を自機に内蔵されたメモリに格納することや自機に装備されたモニタ画面に表示するようにしても良い。
なお、制御基板121が外部機器に出力するためのインタフェースの方式は、USB2.0方式であってもUSB3.0方式でも良く、また、USB方式ではなく、他の方式のインタフェースを用いて外部機器等に出力しても良い。
なお、電源181は、DC電源基板141に電力を供給し、DC電源基板141上のDC−DCコンバータ142は、供給された電力から、所定のDC電圧を生成し、制御基板121や高電圧電源基板161に供給する。即ち、制御基板121及び高電圧電源基板161は、DC電源基板141から所定の電源が供給されることによって動作可能となる。
また、高電圧電源基板161の電源部162は、DC電源基板141から供給された電源(電圧D+5[V])から−500〜−1000[V]の高電圧HVを生成し、HVスイッチ162に出力する。HVスイッチ162は、制御基板121から入力される制御信号に応じて、−500〜−1000[V]の高電圧HVを放射線検出モジュール101−0〜101−14に供給する。
図2は、図1の放射線検出モジュール101−0〜101−14の1つの構成例の詳細を示す図である。以降の説明において、放射線検出モジュール101−0〜101−14を総称して、放射線検出モジュール101として説明する場合がある。
図2の放射線検出モジュール101において、1011は検出素子実装基板、1012はASIC(Application Specific Integrated Circuit)基板である。また、検出素子実装基板1101において、111は32個のCdTe素子を含む素子ブロック、112は素子ブロック111を構成するCdTe回路である。1つの素子ブロック111は、32個のCdTe回路によって構成される。32個のCdTe回路は、それぞれ、高電圧電源基板161から電力HVを供給される。また、検出素子実装基板1101は、3組の素子ブロック111で構成される。
さらに、ASIC基板1012は、3組のASIC回路113で構成され、ASIC回路113は、それぞれ、64組のアナログ回路ブロック1131で構成される。また、それぞれのASIC回路113の出力には、A/Dコンバータ115が接続され、出力アナログ信号をデジタル信号に変換して、FPGA(Field Programmable Gate Array)117−1または117−2に出力する。
ASIC回路113とFPGA117−1または117−2間には、各種信号線114が接続される。各種信号線114は、例えば、Reset信号線、SCI信号線、Trigger信号線、及びControl信号線である。なお、2組のASIC回路113は、FPGA117−1と接続され、もう1組のASIC回路113は、FPGA117−2と接続される。さらに、FPGA117−2には、Pull−up/down回路116が接続される。
その他、FPGA117−1及び117−2は、それぞれ、制御基板121と各種信号線109で接続される。各種信号線109によって、制御基板121から放射線検出モジュール101に、それぞれ、Reset信号102、CS信号103、SCK信号104、及びSDD信号105が出力される。同様に、放射線検出モジュール101から制御基板121に、SDI信号106、バッファステータス信号107、及びリードビジー信号108が出力される。また、FPGA117−1及び117−2には、それぞれ、EEPROM119が接続され、さらにFPGA117−1には温度データを格納したメモリが接続される。
図3は、図1の制御基板121の一実施例の構成の詳細を示す図である。制御基板121において、1211はFPGA_A、1212はFPGA_B、1213は温度センサ、1214は湿度センサ、1215は電圧センサ、1216はUSB peripheral controllerである。また、FPGA_B1212において、1217と1218はデータバス、131はFPGA_A1211それぞれとFPGA_B1212間の各機器とデータバス1217を介して通信するためのインタフェース部である。また、132は放射線モジュール101を制御するためのモジュール制御装置、133はアクイジションコントローラ(Acquisition Controller)、134はイベントバッファ(Event Buffer)である。さらに、135は温度センサ1213、湿度センサ1214、及び電圧センサ1215とFPGA_B1212間の各機器とデータバス1218を介して通信するためのインタフェース部である。また、136はHV制御部、137はコマンドデコーダ、138はUSB peripheral controller1216とコマンドデコーダ137間で通信するためのインタフェース部である。
図1〜図3で説明したように、本発明の放射線検知装置100は、CdTe回路112を1440個搭載する。即ち、CdTe素子を1440個搭載する。図1において、1組の放射線検出モジュール101には、3組の素子ブロック111を有し、1組の素子ブロック111には、32個のCdTe素子を有する。合計すると、1組の放射線検出モジュール101は、32個×3組=96個のCdTe素子を有する。その結果、放射線検知装置100は、15組の放射線検出モジュール101が搭載されているので、96個×15組=1440個のCdTe素子を有する。
製品の組み立て完了後の結果から、正常に動作しない(不良の)場合には、不良のCdTe素子を正常なCdTe素子に交換する必要がある。しかし、従来の製品構造では、不良のCdTe素子が搭載された放射線検出モジュール1011組毎に交換する必要があり、例え、不良のCdTe素子が1個だけしかない場合でも、不良のCdTe素子だけ交換することができなかった。
そこで、本発明の放射線検知装置100は、以下に述べるような構成とした。
即ち、放射線モジュール101をフレーム構造とし、短冊状の基板の両面に縦方向に4個(合計8個)のCdTe素子を搭載する。この短冊状の基板を放射線検出モジュール101のフレームの上下で固定するようにして取付けるようにしたものである。この結果、放射線検出モジュール101毎に交換せずに、不良のCdTe素子があった場合には、短冊状の検出素子実装基板単位で、不良品を交換可能とした。
以下、図面を使って、本発明の放射線検知装置100について説明する。放射線検知装置の回路構成は、図1を用いる。
図4A、図4B及び図4Cは、本発明の放射線検知装置の一実施例の放射線検出モジュールの構成を説明するための図である。図4Aは、放射線検出モジュールの一方の面(本書では、表面と称する)を示す図であり、図4Bは、放射線検出モジュールの他方の面(本書では、裏面と称する)を示す図である。また、図4Cは、サイドフレーム401を説明する斜視図である。
401はサイドフレーム、402は検出素子実装基板、403は検出素子実装基板402をサイドフレーム401の上辺に固定するためのネジ、404はFPC、405は検出素子実装基板402とFPC404の接続部である。また、406は櫛状のフィン83に貼ったガスケット82を接触させる梁、407はサイドフレーム401と梁406とを固定するネジ、1012はASIC基板、409はASIC基板1012の下側に取り付けられたピンヘッダである。さらに、410はネジ、411はガイド、412は位置決めピン、42は検出素子実装基板402の取付け方向、441〜449、44a、44b、44cは検出素子実装基板402の上部取付け穴、451、45cは検出素子実装基板402の下部取付け穴、41は空間(開口部)である。
図4A及び図4Bにおいて、サイドフレーム401は、中央部に検出素子実装基板402を取付けるための空間を設けている(図4Dの空間41参照。)。従って、検出素子実装基板402の1つは、サイドフレーム401の上下に設けられた上部取付け穴441と下部取付け穴451に、ネジ403によって垂直に取り付けられる(図4Cの取付け方向42参照。)。同様に、上部取付け穴442と下部取付け穴452にも別の検出素子実装基板が取り付けられ、・・・、上部取付け穴44cと下部取付け穴45cにも別の検出素子実装基板が取り付けられ、合計12個の検出素子実装基板が1つの板状の放射線検出モジュール101に搭載される。ここで、検出素子実装基板402の本体(後述する図5A参照)は、プリント配線基板であり、検出素子実装402を上下方向に垂直(放射線の入射方向に平行)に保持するための剛性を有するガラスエポキシ基板等のリジッド基板である。
なお、検出素子実装基板402には、サイドフレーム401に固定するためのネジ穴の他に、上部と下部の両側に2つの位置決め用の凹部442が設けられている。位置決め用凹部442が、サイドフレーム401に設けられた位置決めピン412に嵌合することによって、検出素子実装基板402はサイドフレーム401に位置決めされる。
次に、検出素子実装基板402の詳細について、図5A、図5B、図5C、図5D及び図5Eを用いて説明する。図5Aは、本発明の放射線検知装置の一実施例の放射線検出モジュールの検出素子実装基板本体を示す図である。図5Bは、本発明の放射線検知装置の一実施例に使用するCdTe素子を説明するための図である。図5Cは、本発明の放射線検知装置の一実施例に使用する検出素子実装基板402に使用するFPCを示す図である。図5Dは、本発明の放射線検知装置の一実施例に使用する基板同士を接続する基板接続用FPCを示す図である。図5Eは、本発明の放射線検知装置の一実施例の放射線検出モジュールの検出素子実装基板402を示す図である。
50は検出素子実装基板本体、52はCdTe素子、54はFPC、56は検出素子実装基板402とASIC基板との所定の電極同士を電気的に接続するための基板接続用FPCである。
図5A〜図5Eにおいて、CdTe素子52は、電極パッド501〜504によって、検出素子実装基板本体50に機械的及び電気的に接続される。FPC54の電極545は、コネクタ505によって検出素子実装基板本体50の所定の電極と電気的に接続され、多端は、FPC54の電極541〜544のいずれか1つに接続される。また、基板接続用FPC56の一方の電極561は、コネクタ506によって、検出素子実装基板本体50の所定の電極と接続され、多方の電極562は、ASIC基板1012の所定の電極と電気的に接続される。
検出素子実装基板本体50には、上述の部品が搭載される他に、電気的に動作させるための電子部品509が搭載される。
次に、図5Bに示すように、CdTe素子52は、略直方体の形状を有し、正面図から見た形状521も長方形である(例えば、幅dw=10[mm]、長さdh=15[mm])。また、側面から見た形状522も長方形である(例えば、幅dw=8.0[mm]、厚みdt=2[mm])。また、形状522を拡大表示した形状532で示すように、CdTe素子52は、素子本体523の上面にカソード電極524を備え、下面にアノード電極525を備える。アノード電極525は、検出素子実装基板本体50の電極パッド501乃至504のいずれかに接続される。そして、カソード電極524は、FPC54の電極541乃至544のいずれかに接続される。
例えば、電極パッド501にアノード電極525が接続された場合には、当該CdTe素子のカソード電極は、FPC54の電極541と接続される。そして、電極パッド502と電極542は、同じCdTe素子の当該アノード電極及びカソード電極が接続される。同様に、電極パッド503と電極543が同じCdTe素子の当該アノード電極及びカソード電極が接続され、電極パッド504と電極544が同じCdTe素子の当該アノード電極及びカソード電極が接続される。
上述のように、検出素子実装基板402は、放射線検出モジュール101のサイドフレーム401にネジ等の固定具で固定されるが、不良品であった場合には、固定具を着脱することによって、個々に、別の検出素子実装基板と交換可能である。
図6は、図4A〜図4C、及び図5A〜図5Eで説明した本発明の放射線検出モジュール101を放射線検知装置に挿入した状態での部分断面図である。
図6は、ASIC基板1012のB面を検出素子実装基板402のB面より0.3[mm]浮かせた場合の間隔を数値(単位:mm)で示した図である。検出素子実装基板402がASIC基板1012のA面とB面とに均等に振り分けられる。また、放射線検出モジュール101間の間隔は、6.8[mm]である。
図7は、本発明の放射線検知装置100のベース部の一実施例であって、放射線検出モジュール101を挿入して取付けることを説明するための斜視図である。
図7において、放射線検出モジュール101は、そのサイドフレーム401の両辺(両端)が、下部ガイドレール71に沿って挿入され、ピンヘッダ409が、ベース部701の制御基板121のコネクタ72に嵌合され、両者は電気的及び機械的に接続される。
15組の放射線検出モジュール101は、端から順にガイドに沿って挿入される。これらの放射線検出モジュール101間の隙間の保持は、下部ガイドレール71がサイドフレーム401の両端を挟み込むことで実現される。またその他に、放射線検出モジュール101のサイドフレーム401に設けられ、上下に板状に伸びて間隔方向に突きだしたガイド411が、放射線検出モジュール101間の間隔を保持する機能を有する。
上述のように、ガイド411及び下部ガイドレール71は、放射線検出モジュール101を、放射線の入射方向に平行にガイドする。
図8は、本発明の一実施例の放射線検知装置のダストパーテションを示す斜視図である。また、図9は、本発明の一実施例の放射線検知装置におけるダストパーテションについて説明するための斜視図である。図8は、構成が分かり易いように上下を逆にして描いている。
図7では、ベース部701に15組の放射線検出モジュール101を15組挿入することについて説明した。その後、図8に示すようなストパーテション81を図9に示すように、ベース部701に15組の放射線検出モジュール101の下部に挿入する。即ち、図9に示すように、ダストパーテション81の櫛状のフィン83をモジュール101間に挿入する。
ダストパーテション81は、下方からの塵埃及び光の侵入を防ぐためのものである。また、ダストパーテション81の、少なくとも櫛状のフィン83及びその隣の部分(全面でも良い)の下面には、導電性のガスケット82が貼りつけられ、密閉性及び遮光性を増す効果と共に、放射線検出モジュールとダストパーテション、ケースとの導通を図り、検出信号のノイズを低減させるようにしている。
ダストパーテション81の挿入部分は、図2に示した放射線検出モジュール101の、検出素子実装基板1011とASIC基板1012の間である。
図10は、図9で説明したように、ベース部701にダストパーテション81を取付けた後、さらにセル部703を被せ、放射線検出モジュール101を覆う様子説明するための斜視図である。図10は、構成が分かり易いように上下を逆にして描いている。
図10において、セル部702は、箱状であり、下方の1面(図10では、上面)だけが空いている。その空いた面から、2個の上部ガイドレール91を箱の底の面の両端に対向して配置し、ネジ92によってセル部702に固定する。固定後のセル部を、セル703と称する。この上部ガイドレール91のガイド方向は、下方にある下部ガイドレール71のガイド方向と同じで、かつ、放射線検出モジュール101が上下2つのガイドレール71と91に垂直に挿入可能に設けられる。上部ガイドレール91もまた、放射線検出モジュール101を放射線の入射方向に沿って平行にガイドする。
このセル部703を、図9で説明したダストパーテション81がすでに取り付けられているベース部701に被せて取付ける(後述の図11参照。)。
この時、上部ガイドレール91と下部ガイドレール71は、放射線検出モジュール101が上下2つのガイドレール71と91に垂直に挿入され、保持されるように、上下2つのガイドレールが対向するように設けられる。
このセル部703の上部をガイドして固定する。この結果、15組の放射線検出モジュール101は、すべて、上下2つのガイドレール71と91で固定することができるため、耐振動性が向上する。
図11は、本発明の放射線検知装置の一実施例の外観を示す斜視図である。図11の放射線検知装置100において、ベース部701の側面には、冷却ファン74が設けられ、その反対側の面には、吸気口が設けられて、ベース部701内を空冷している。なお、空冷媒体の流れる方向は、放射線検出モジュール101の検出素子実装基板402が搭載される面と平行になるように設けるのが望ましい。この結果、効率的に冷却が可能となる。
次に、セル部703は、外界から塵埃が侵入しないよう、かつ、光が漏れこまないように、密閉構造の外壁を備える。また、機械的強度を保つ必要もある。このため、セル部703やベース部701の外壁は、ジュラルミン等の軽量金属または金属合金を組み合わせて構成している。しかし、軽量化やコスト低減のために、所定の強度が保持可能であるならば、一部または全部に、プラスチック系モールド、木、あるいは紙を用いても良い。ただし、セル部703の外壁は、光が漏れないように、遮光性を持たせた材料を使用する。
また、例えば、本発明の放射線検知装置は、セル部703の上部の面77にガンマ線等の放射線を入射させて、入射した放射線のエネルギーを測定するものである。このことから、この面77だけを、ある程度強度があって、遮光性があって、かつ軽量で、塵埃の侵入を防ぐことが可能な材料を使用するようにしても良い。即ち、好ましくは、機械的強度が確保可能であるならば、面77をできるだけ薄い板で構成し、入射する放射線を妨げない(面77を構成する材料が放射線を吸収しない)ようにする。
なお、上述の実施例では、放射線の測定方向(入射する面77)を上向きとして説明した。しかし、本発明の放射線検知装置を回転させ、入射する面77をどの方向に向けても良いことは自明である。
上述の実施例によれば、製品の組み立て完了後の結果から、正常に動作しない不良のCdTe素子があっても、放射線検知装置全体または放射線検出モジュール谷でCdTe素子を交換する必要はなく、検出素子実装基板単位でCdTe素子を交換することができるため、製造コストを大幅に低減することができる。
上述の実施例によれば、小型で高エネルギーの放射線を測定可能な多くの長所を有する放射線検知装置を実現できる。
特に、CdTe素子はシンチレーション効率による検出ロスがなく、Cd、Teそれぞれの原子の原子量が比較的大きいため、放射線の検出効率が高い。
また、CdTe素子は、ワイドギャップ・エネルギー半導体として分類されるので、室温でも性能を維持することが可能である。
さらに、上述の実施例によれば、小さな容積に多数のCdTe素子を搭載できるので、非常に高い計数率で放射線を検出することができる。同様に、多数のCdTe素子は、全容積が大きく、高エネルギー(例えば、6[MeV]まで)の放射線を検出することができる。
また、本発明の放射線検知装置では、多チャネルの入力ポートを有したASICを用いて、多数のCdTe素子からの信号を同時に処理することができるようにした。即ち、本発明の放射線検知装置は、非常に高レートで放射線を検出可能である。
また、上述の実施例によれば、60〜70℃までCdTe素子の性能を維持することができ、液体窒素のような低温冷却装置で冷やす必要がない。上述の実施例では、空冷ファンを使用しているが、ASICやFPGAのような電子機器の部品を冷やすために使用されているだけであり、CdTe素子の冷却は不要としている。
以上、本発明を実施例によって詳細に説明した。しかし、本発明は、上述の実施例に限定されるわけではなく、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者であれば、本発明の思想と精神に基づいて、本発明を修正若しくは変更できる発明が含まれることは勿論である。
また、上記実施例では、ガンマ線を検出するためにCdTe素子を使用したが、他の半導体素子であっても良いことは自明である。さらに、ガンマ線以外の放射線を、CdTe素子あるいは他の素子を使って検出するような放射線検知装置にも適用可能である。
41:空間、 42:取付け方向、 50:検出素子実装基板本体、 52:CdTe素子、 54:FPC、 56:基板接続用FPC、 71:下部ガイドレール、 72:コネクタ、 74:冷却ファン、 77: 81:ダストパーテション、 82:導電性のガスケット、 83:櫛状のフィン、 91:上部ガイドレール、 92:ネジ、 100:放射線検知装置、 101、101−0〜101−14:放射線検出モジュール、 102:Reset信号、 103:CS信号、 104:SCK信号、 105:SDD信号、 106:SDI信号、 107:バッファステータス信号、 108:リードビジー信号、 109:各種信号線、 111:素子ブロック、 112:CdTe回路、 113:ASIC回路、 114:各種信号線、 116:Pull−up/down回路、 117−1、117−2:FPGA、 121:制御基板、 131、135、137:インタフェース部、 132:モジュール制御装置、 133: アクイジションコントローラ、 134:イベントバッファ、 136:HV制御部、 141:DC電源基板、 161:高電圧電源基板、 181:電源、 182:コンソールPC、 401:サイドフレーム、 402:検出素子実装基板、 403:ネジ、 404:FPC、 405:接続部、 406:梁、 407:ネジ、 409:ピンヘッダ、 410:ネジ、 411:ガイド、 412:位置決めピン、 441〜449、44a、44b、44c:上部取付け穴、 451、452、45c:下部取付け穴、 501〜504:電極パッド、 505、506:コネクタ、 509:電子部品、 521、522、523:CdTe素子の形状、 541〜544:電極、 545、561、562:電極、 701:ベース部、 702、703:セル部、 710:ガンマ線、 1011:検出素子実装基板、 1012:ASIC基板、 1131:アナログ回路ブロック、 1211:FPGA_A、 1212:FPGA_B、 1213:温度センサ、 1214:湿度センサ、 1215:電圧センサ、 1216:USB peripheral controller。

Claims (5)

  1. 放射線を検出可能な半導体素子が前記放射線の入射方向に複数個並べて、プリント配線基板の表面及び裏面それぞれに搭載され、前記半導体素子が検出した放射線を当該検出したエネルギーに応じた電気信号に変換して出力する前記入射方向に長い短冊状の検出素子実装基板と、
    前記検出素子実装基板を前記入射方向に直交する第1の方向に複数個並べて搭載した板状の放射線検出モジュールと、
    前記入射方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向に複数個並べて搭載された前記放射線検出モジュールを含み、前記放射線検出モジュールを防塵しかつ遮光する外壁を備えたセル部と、
    前記セル部の下方に設けられ、前記検出素子実装基板それぞれが出力する電気信号を集計するベース部と、を備え
    前記検出素子実装基板は、コネクタを備え、前記半導体素子が搭載される検出素子実装基板本体と、前記検出素子実装基板本体の前記コネクタに接続される基板接続用FPCとからなる
    ことを特徴とする放射線検知装置。
  2. 請求項1記載の放射線検知装置において、
    前記基板は、前記放射線検出モジュールにネジ等の固定具で固定され、個々に別の検出素子実装基板と交換可能である
    ことを特徴とする放射線検知装置。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載の放射線検知装置において、
    前記ベース部は、前記放射線検出モジュールの両端下部を前記入射方向に沿ってガイドする第1のガイドレールと、前記放射線検出モジュールのそれぞれと前記ベース部とを電気的に接続するコネクタを有し、前記入射方向に沿って前記放射線検出モジュールを着脱可能とした
    ことを特徴とする放射線検知装置。
  4. 請求項3記載の放射線検知装置において、
    前記セル部は、前記放射線検出モジュールの両端上部を前記入射方向に沿ってガイドする第2のガイドレールを有した
    ことを特徴とする放射線検知装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の放射線検知装置において、
    前記セル部は、前記ベース部との境界部に、前記ベース部からの塵埃の侵入を防ぐためのダストパーテションが挿入される
    ことを特徴とする放射線検知装置。
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