JP6080675B2 - 密封装置 - Google Patents
密封装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6080675B2 JP6080675B2 JP2013093970A JP2013093970A JP6080675B2 JP 6080675 B2 JP6080675 B2 JP 6080675B2 JP 2013093970 A JP2013093970 A JP 2013093970A JP 2013093970 A JP2013093970 A JP 2013093970A JP 6080675 B2 JP6080675 B2 JP 6080675B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lip portion
- sealed space
- lip
- discharge port
- annular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
Description
上述のセグメントロール105は、図7に示すように、その両端部150が、円筒状の軸受ケース107によって転がり軸受106を介して水平軸回りに回転自在に支持されている。
ここで、潤滑油の排出流量を増大させるために、排出口115の閉塞部115bを更に薄く加工したり、閉塞部115bに設けられているスリット115cを十字に形成したり、更に長く形成したりするといった対応策を講ずることが考えられる。しかし、このような対応策を講ずると、スリット115cが開き過ぎて密封空間S1内の圧力が低下し、外部から冷却水が浸入する虞がある。
前記軸受ケースの内周面に当接している第1円筒部と、当該第1円筒部から径方向内方に延びる環状部と、当該環状部の内周から密封空間側に延びて前記回転軸と当接している第1リップ部と、当該第1リップ部よりも密封空間から遠い側において前記環状部の内周から前記第1リップ部と反対側に延びて前記回転軸と当接している第2リップ部と、を有し、全体が弾性素材からなるシール部と、
前記シール部の第1円筒部を介して前記軸受ケースに内嵌する第2円筒部と、当該第2円筒部の端部から径方向内方に延びて、前記シール部の環状部と接している円環部と、を有する芯金と、を備えたシール部材を有し、
前記環状部と前記円環部との周方向の一部に、密封空間内の潤滑剤を密封空間の外部に排出するための第1の排出口が形成されており、
前記第1の排出口は、閉塞部を備え、当該閉塞部には所定圧力が加わると開口するスリットが設けられており、
前記第1の排出口に対応する前記第1リップ部の周方向位置に、前記第1リップ部と前記第2リップ部との間に密封空間内の潤滑剤を排出するための第2の排出口を形成する凸部又は凹部が設けられ、
前記第2リップ部よりも前記密封空間から遠い側において前記回転軸と当接している第3リップ部を有し、全体が弾性素材からなる第2のシール部を更に備え、
前記第1の排出口に対応する前記第3リップ部の周方向位置に、前記シール部材と前記第2のシール部材との間の潤滑剤を外部空間に排出するための第3の排出口を形成する第2の凸部又は第2の凹部が設けられていることを特徴とする。
この場合、コイルばねの付勢力を適宜選択することで、密封空間内の圧力低下の抑制効果と潤滑剤の排出流量の増大との均衡を図ることができる。
以下、本発明の第1実施形態について添付図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る密封装置Aの使用状態を示す断面図である。
この実施形態においては、連続鋳造機のセグメントロール5を回転自在に支持する軸受装置Dに密封装置Aを適用した場合を示している。
第1,第2シール部材1,4は、セグメントロール5の縮径部50と軸受ケース7の間の環状空間を密封空間S1として外部空間S2から隔離している。転がり軸受6の内部に供給された潤滑油は、この密封空間S1内に溜められる。
縮径部50のロールネック51側に配設された第1シール部材1は、冷却水が多量に降りかかっても密封性を保てるように、二種類のシール(インナーシール10及びアウターシール30)を組み合わせた構成となっている。
第2リップ部14は、第1リップ部13よりも密封空間S1から遠い側において、第1芯金20の円環部22の内周縁に対して第1リップ部13と反対側(外部空間S2側)に延びてロールネック51の外周面に当接している。第2リップ部14の先端部の外周にはガータスプリング19が巻回されており、このガータスプリング19は、第2リップ部14をロールネック51に圧接している。第2リップ部14は、主に冷却水の密封空間S1内への侵入を防ぐ働きをする。
更に、凸部13aは、従来のインナーシール10の加硫用の金型に凸部13aに対応する凹部を設けるだけで、加硫時に容易に形成することができる。
以下、本発明の第2実施形態に係る密封装置Bの上記第1実施形態に係る密封装置Aと異なる構成について説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る密封装置Bを示す図であり、図4(A)は、第1シール部材1Aの上部側の拡大断面図であり、図4(B)は、外部空間S2側から第1シール部材1Aの上部を見た拡大側面図である。
詳しくは、第3リップ部31Aは、第1の排出口15に対応する周方向位置の内周側に、第3リップ部31Aの先端31bよりも径方向内方に突出する第2凸部31aを有している。第2凸部31aは、周方向に一定間隔を隔てて隣接するように複数(図示例では3個)配設されている。このような第2凸部31aを有する第3リップ部31Aがロールネック51の外周面に当接している。この第2凸部31aにより、第3リップ部31Aの上部とロールネック51の外周面との間には、インナーシール10とアウターシール30との間の閉空間S4と、外部空間S2とを連通する第3の排出口39が形成されている。第3の排出口39は、隣り合う第2凸部31aの間、及び周方向両端の第2凸部31aの外側隅部に形成されている。第2凸部31aは、例えば、高さが1mm程度、幅が3mm程度、隣り合う凸部31aの間隔が3mm程度に形成されている。なお、図示例では第1凸部13aは3個配設されている。
詳述すると、密封装置Bは、上記第3の排出口39により、インナーシール10とアウターシール30との間の閉空間S4と、外部空間S2とが連通している。このため、第1の排出口15又は第2の排出口16を通して閉空間S4に排出された潤滑油を、第3の排出口39を通して外部空間S2に排出することができる。これにより、閉空間S4に潤滑油が溜まって外部空間S2への排出が妨げられることを防止できる。また、第3の排出口39が形成されることで密封空間S1内の圧力が低下することもほとんどない。したがって、密封空間S1内の圧力の低下を抑制しつつ潤滑油の排出流量を第1実施形態に係る密封装置Aよりも更に効果的に増やすことができる。
以下、本発明の第3実施形態に係る密封装置Cの上記第1実施形態に係る密封装置Aと異なる構成について説明する。
図5は、本発明の第3実施形態に係る密封装置Cを示す図であり、図5(A)は、第1シール部材1Bの上部側の拡大断面図であり、図5(B)は、密封空間S1側から第1シール部材1Bの上部を見た拡大側面図である。
詳しくは、第1リップ部13Bは、第1の排出口15に対応する周方向位置の内周側に、第1リップ部13Bの長手方向に沿って凹んでいる凹部13cを有している。凹部13cは、円弧状に形成されており、図示例では一箇所形成されている。このような凹部13cを有する第1リップ部13Bがロールネック51の外周面に当接している。このため、第1リップ部13Bの上部とロールネック51の外周面との間には、密封空間S1と、第1リップ部13Bと第2リップ部14との間の閉空間S3とを連通する第2の排出口16Aが形成されている。凹部13cは、例えば、直径が10mm程度、最大深さが3mm程度に形成されている。
上記第3実施形態に係る密封装置Cによれば、上述の第1実施形態に係る密封装置Aと同様、密封空間S1内の圧力の低下を抑制しつつ潤滑油の排出流量を増やすことができる。
上述の各実施形態に係る密封装置A,B,Cにおいて、凸部(第1凸部)13a、第2凸部31a、及び凹部13cはそれぞれ適宜の形状、数及び寸法で配設することができる。また、各実施形態に係る密封装置A,B,Cにおいて、第1芯金20と第2芯金35は一体的に形成されていてもよい。また、第2実施形態に係る密封装置Bにおいて、第3リップ部31Aは、第2凸部31aの代わりに、第3の排出口を形成する第2の凹部を有していてもよい。更に、各実施形態に係る密封装置A,B,Cは、転がり軸受60の潤滑剤としてグリースを用いる場合にも適用できる。
(実施例1)
第1リップ部13Xの第1の排出口15に対応する周方向位置に第1凸部が3個形成されており、第3リップ部31Xには第2凸部又は第2凹部が形成されていない密封装置。第1凸部の寸法は、周方向幅が6.0mm、最大高さが0.5mm、隣り合う凸部同士の間隔が6.0mmである。
第1リップ部13Xの第1の排出口15に対応する周方向位置に第1凸部が6個形成されており、第3リップ部31Xには第2凸部又は第2凹部が形成されていない密封装置。第1凸部の寸法は実施例1と同一である。
(実施例3)
第1リップ部13Xの第1の排出口15に対応する周方向位置に第1凸部が3個形成されており、第3リップ部31Xの第1の排出口15に対応する周方向位置に第2凸部が3個形成されている密封装置。第1凸部及び第2凸部の寸法は実施例1の第1凸部と同一である。
第1リップ部13Xの第1の排出口15に対応する周方向位置に第1凹部が1個形成されており、第3リップ部31Xには第2凸部又は第2凹部が形成されていない密封装置。第1凹部の寸法は、直径が20.0mm、周方向幅が14.0mm、最大深さが2.5〜3.0mmである。
(比較例)
第1リップ部13X及び第3リップ部31Xの何れにも凸部又は凹部が形成されていない点以外は実施例1〜4と同じ構成の密封装置。
測定に使用した潤滑油の粘度はVG460である。潤滑油の排出流量と密封空間SX1内の圧力の測定は以下の方法で行った。
(1)第1シール部材1Xを模擬軸受ケース7Xに内嵌し、模擬回転軸5Xを模擬軸受ケース7Xに固定して模擬密封装置AXを組み立てた。このとき第1の排出口15を真下にするとともにエアー注入口を真上に配置して組み立てた。そして、エアー注入口にエアー注入管200を接続し、模擬密封装置AXの下部において密封空間SX1と連通するように圧力測定管210を接続した。
(3)エアー注入口から密封空間SX1内に圧力50kPa、流量90l/時でエアーのみを注入した。
(4)閉空間SX3に溜まった潤滑油が第3リップ部31Xと模擬回転軸5Xの間から潤滑油が外部空間SX2に流れ出し、ビーカー220に潤滑油が溜り出してから10分間の潤滑油の流量、及び10分後の密封空間SX1の内圧を測定した。
5:回転軸、6:転がり軸受、7:軸受ケース
10:インナーシール(シール部)、11:第1円筒部、12:環状部
13,13B:第1リップ部、13a:第1凸部(凸部)、13c:凹部
14:第2リップ部、15:第1の排出口、15b:閉塞部、15c:スリット
16,16A:第2の排出口、19:ガータスプリング(コイルばね)
20:第1芯金(芯金)、21:第2円筒部、22:円環部
30:アウターシール(第2のシール部)、31,31A:第3リップ部
31a:第2凸部(第2の凸部)、39:第3の排出口
S1:密封空間、S2:外部空間
Claims (2)
- 転がり軸受を内嵌させる軸受ケースを備え、この軸受ケースに前記転がり軸受を介して水平軸回りに回転自在に支持される回転軸と前記軸受ケースとの間の環状空間を密封して密封空間とし、この密封空間に潤滑剤が連続的に供給される密封装置において、
前記軸受ケースの内周面に当接している第1円筒部と、当該第1円筒部から径方向内方に延びる環状部と、当該環状部の内周から密封空間側に延びて前記回転軸と当接している第1リップ部と、当該第1リップ部よりも密封空間から遠い側において前記環状部の内周から前記第1リップ部と反対側に延びて前記回転軸と当接している第2リップ部と、を有し、全体が弾性素材からなるシール部と、
前記シール部の第1円筒部を介して前記軸受ケースに内嵌する第2円筒部と、当該第2円筒部の端部から径方向内方に延びて、前記シール部の環状部と接している円環部と、を有する芯金と、を備えたシール部材を有し、
前記環状部と前記円環部との周方向の一部に、密封空間内の潤滑剤を密封空間の外部に排出するための第1の排出口が形成されており、
前記第1の排出口は、閉塞部を備え、当該閉塞部には所定圧力が加わると開口するスリットが設けられており、
前記第1の排出口に対応する前記第1リップ部の周方向位置に、前記第1リップ部と前記第2リップ部との間に密封空間内の潤滑剤を排出するための第2の排出口を形成する凸部又は凹部が設けられ、
前記第2リップ部よりも前記密封空間から遠い側において前記回転軸と当接している第3リップ部を有し、全体が弾性素材からなる第2のシール部を更に備え、
前記第1の排出口に対応する前記第3リップ部の周方向位置に、前記シール部材と前記第2のシール部材との間の潤滑剤を外部空間に排出するための第3の排出口を形成する第2の凸部又は第2の凹部が設けられていることを特徴とする密封装置。 - 前記第2リップ部の外周には、前記第2リップ部を付勢して前記回転軸に押し付けるコイルばねが巻回されている請求項1に記載の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013093970A JP6080675B2 (ja) | 2013-04-26 | 2013-04-26 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013093970A JP6080675B2 (ja) | 2013-04-26 | 2013-04-26 | 密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014214831A JP2014214831A (ja) | 2014-11-17 |
JP6080675B2 true JP6080675B2 (ja) | 2017-02-15 |
Family
ID=51940797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013093970A Expired - Fee Related JP6080675B2 (ja) | 2013-04-26 | 2013-04-26 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6080675B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6449065B2 (ja) * | 2015-03-20 | 2019-01-09 | 光洋シーリングテクノ株式会社 | シール部材 |
CN107923536B (zh) | 2015-09-03 | 2018-11-20 | Nok株式会社 | 密封结构 |
CN106090230A (zh) * | 2016-08-29 | 2016-11-09 | 四川华德精工制造有限公司 | 一种多重密封聚四氟乙烯油封 |
JP7036568B2 (ja) * | 2017-10-24 | 2022-03-15 | 光洋シーリングテクノ株式会社 | 密封装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3976607B2 (ja) * | 2002-04-15 | 2007-09-19 | 光洋シーリングテクノ株式会社 | 連続鋳造機ロールネック用密封装置 |
JP2004028203A (ja) * | 2002-06-25 | 2004-01-29 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 2部材連結装置 |
-
2013
- 2013-04-26 JP JP2013093970A patent/JP6080675B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014214831A (ja) | 2014-11-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6080675B2 (ja) | 密封装置 | |
WO2013002252A1 (ja) | 転がり軸受 | |
WO2013132936A1 (ja) | 軸シール装置 | |
JP2004205037A (ja) | 流体冷却剤ユニオン | |
TWI606195B (zh) | A roller bearing device, and a backup roller for a rolling mill using the same | |
CN110462258A (zh) | 礼帽型波动齿轮装置 | |
US9958009B2 (en) | Roller bearing | |
ITUB20153371A1 (it) | Dispositivo di tenuta per unita? cuscinetto a rotolamento | |
JP6393557B2 (ja) | 密封装置 | |
TW201736731A (zh) | 無油式螺旋壓縮機 | |
JP2009264404A (ja) | 密封型転がり軸受ユニット及びシール環 | |
JP6030014B2 (ja) | 密封装置 | |
JP7036568B2 (ja) | 密封装置 | |
WO2017094599A1 (ja) | 密封装置 | |
JP5215200B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JP6449065B2 (ja) | シール部材 | |
JP2017026080A (ja) | 密封装置及びこれを備えた軸受装置 | |
JP5397407B2 (ja) | 直線作動装置に用いられるウェアリング | |
JP2018100730A (ja) | 密封装置 | |
EP2924324B1 (en) | Rotation shaft seal | |
JP5573825B2 (ja) | 回転機械 | |
JP6868983B2 (ja) | 密封装置 | |
JP2019019925A (ja) | 密封装置 | |
JP6141059B2 (ja) | ロータリーベーン舵取機のアクチュエーター内部シールの構造 | |
CN104525586A (zh) | 一种挤干辊 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161004 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161024 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170110 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6080675 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |