JP6079884B2 - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも操舵トルクに基づいて演算された電流指令値をPI制御し、車両の操舵系にモータによるアシスト力を付与するようにした電動パワーステアリング制御装置に関し、特にハンドル、電流指令値、モータ速度等の振動抑制対象の振動が所定周波数の範囲内で所定時間以上継続する場合の抑制を図り、操舵フィーリングを向上した電動パワーステアリング制御装置に関する。
車両のステアリング機構にモータの回転力で操舵補助力(アシスト力)を付与する電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に操舵補助力を付与するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置(EPS)は、操舵補助力のトルクを正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、操舵補助指令値(電流指令値)とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデューティの調整で行っている。
電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図1に示して説明すると、ハンドル1のコラム軸(ステアリングシャフト、ハンドル軸)2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4a及び4b、ピニオンラック機構5、タイロッド6a,6bを経て、更にハブユニット7a,7bを介して操向車輪8L,8Rに連結されている。また、コラム軸2には、ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられており、ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット(ECU)30には、バッテリ13から電力が供給されると共に、イグニションキー11を経てイグニションキー信号が入力される。コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクThと車速センサ12で検出された車速Velとに基づいてアシスト(操舵補助)指令の電流指令値の演算を行い、電流指令値に補償等を施した電流制御値Eによってモータ20に供給する電流を制御する。なお、車速VelはCAN(Controller Area Network)等から受信することも可能である。
コントロールユニット30は主としてCPU(MPUやMCU等も含む)で構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと図2のようになる。
図2を参照してコントロールユニット30の機能及び動作を説明すると、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTh及び車速センサ12で検出された車速Velは、電流指令値Iref1を演算する電流指令値演算部31に入力される。電流指令値演算部31は、入力された操舵トルクTh及び車速Velに基づいてアシストマップ等を用いて、モータ20に供給する電流の制御目標値である電流指令値Iref1を演算する。電流指令値Iref1は加算部32Aを経て電流制限部33に入力され、最大電流を制限された電流指令値Iref3が減算部32Bに入力され、フィードバックされているモータ電流値Imとの偏差I(Iref3−Im)が演算され、その偏差Iref4が操舵動作の特性改善のためのPI制御部35に入力される。PI制御部35で特性改善された電圧制御指令値VrefがPWM制御部36に入力され、更に駆動部としてのインバータ回路37を介してモータ20がPWM駆動される。モータ20の電流値Imはモータ電流検出器38で検出され、減算部32Bにフィードバックされる。
また、加算部32Aには補償信号生成部34からの補償信号CMが加算されており、補償信号CMの加算によって操舵システム系の特性補償を行い、収れん性や慣性特性等を改善するようになっている。補償信号生成部34は、セルフアライニングトルク(SAT)343と慣性342を加算部344で加算し、その加算結果に更に収れん性341を加算部345で加算し、加算部345の加算結果を補償信号CMとしている。
更に、PI制御部35は例えば図3に示すように、電流指令値Iref4を比例ゲインGpで比例制御する比例部351と、電流指令値Iref4を積分ゲインGiで積分する積分部352と、比例部351の出力Irefp及び積分部352の出力Irefiを加算して電圧制御指令値Vref(=Irefp+Irefi)を出力する加算部353とで構成されている。
このような電動パワーステアリング装置のCPU(マイクロコンピュータ等)は、上述のようにPI制御によって、モータを制御するための電圧制御指令値を生成する。PI制御のゲインは、車両の種類毎に適切な値に調整される。
PI制御のゲインを大きくすると、ノイズ等に起因する異音や振動が発生する。そのため、PI制御のゲインは、振動や異音が発生しないように制限しておく必要があるが、このようにPI制御のゲインを制限すると、電流制御の周波数特性が低下し、操舵補助の応答性を高めるのが困難である。また、PI制御のゲインを十分に低くした場合であってもなお、操舵系の共振周波数付近での振動を完全には回避することができず、必ずしも良好な操舵フィーリングが得られていなかった。
このような問題を解決するものとして、例えば特開2006−188183号公報(特許文献1)に示される電動パワーステアリング装置が提案されている。即ち、特許文献1の電動パワーステアリング装置は、操作部材の振動を検出する振動検出手段を設け、振動検出手段によって操作部材の振動が検出されたときに、PI制御の比例ゲイン及び積分ゲインのうちの少なくともいずれか一方を低下させるゲイン変更手段を備えている。
特開2006−188183号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置では、ハンドル振動抑制のために振動波形の抽出を行っていないため、全周波数範囲に亘って演算処理しなければならないため、処理容量が大きくなってしまう問題がある。また、ハンドル振動波形の抽出を、差分ピークホールド処理等で行っており、ピーク間値が所定の閾値を超えたときに、振動が継続したとしてゲインを変更しているため、ピーク間の計測を正確に行う必要があり、計算容量が大きくなってしまう問題がある。
また、振動成分としてはハンドルのトルクの他に、電流指令値やモータ速度等の振動もあるが、特許文献1ではこのような振動に対する対策を一切施していない。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、計算容量の小さいフーリエ級数の式に基づいてハンドルや電流指令値等の振動抑制対象の振動成分を検出すると共に、所定周波数の振動が所定時間以上継続した場合にのみ、PI制御部のゲインを変更して振動を抑制し、操舵フィーリングを向上した電動パワーステアリング制御装置を提供することにある。
本発明は、少なくとも操舵トルクに基づいて演算された電流指令値をPI制御し、PI制御された制御指令値によりモータを駆動して操舵をアシスト制御する電動パワーステアリング制御装置において、振動抑制対象の振動を検出して振動信号を出力する振動検出部と、全てのサンプリングデータが所定の範囲内に収まるという第1条件を満足するか否かを判定し、その後に、全ての前記サンプリングデータが閾値より大きいという第2条件を満足するか否かを判定することによって、前記振動信号が所定時間以上継続したときに継続信号を出力する継続時間判定部と、前記継続信号に基づいて前記PI制御のゲインを変更するゲイン設定部と、を具備し、前記振動抑制対象が、前記操舵トルク、前記電流指令値、前記モータのモータ速度であり、前記振動信号の5〜20Hzの周波数及び所定時間以上の継続において、前記振動抑制対象の振動抑制を行うことにより達成される。
本発明の上記目的は、前記振動検出部が、前記振動抑制対象の5〜20Hzの周波数を抽出するBPFと、正弦波を生成する正弦波生成部と、余弦波を生成する余弦波生成部と、前記BPFで処理された振動抑制対象信号に前記正弦波を乗算する第1乗算部と、前記振動抑制対象信号に前記余弦波を乗算する第2乗算部と、前記第1乗算部からの第1乗算信号を積分する第1積分部と、前記第2乗算部からの第2乗算信号を積分する第2積分部と、前記第1積分部からの第1積分信号を2乗する第1の2乗部と、前記第2積分部からの第2積分信号を2乗する第2の2乗部と、前記第1の2乗部からの第1乗算信号と前記第2の2乗部からの第2乗算信号を加算して前記振動信号を出力する加算部と、で構成されていることにより、或いは前記第1積分部及び前記第2積分部が所定周期で初期化されるようになっていることにより、或いは変更される前記PI制御のゲインが、比例ゲイン又は積分ゲインであることにより、或いは変更される前記PI制御のゲインが、比例ゲイン及び積分ゲインであることにより、より効果的に達成される。
本発明に係る電動パワーステアリング制御装置によれば、BPF(バンドパスフィルタ)を用いて操舵トルク、電流指令値、モータ速度等の振動抑制対象の所定周波数成分のみを抽出し、抽出された周波数成分のみを処理しているので、演算処理の容量を小さくすることが可能である。また、振動継続の判定にフーリエ級数の式をベースにし、ピーク間計測を用いていないため、計算容量が小さくて安価なCPUを利用することができる。
更に本発明では、所定数の過去値と現在値のサンプリングデータから最小値と最大値を決定し、複数の出力値がある範囲内に収まる第1条件を設定し、その後に、所定時間が継続するか否かを閾値と比較する第2条件を判定しているので、演算を簡易化することができる。
電動パワーステアリング装置の概要を示す構成図である。 電動パワーステアリング装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 PI制御部の構成例を示すブロック図である。 本発明の構成例を示すブロック図である。 振動検出部の構成例を示すブロック図である。 本発明の動作例を示すフローチャート一部である。 本発明の動作例を示すフローチャート一部である。 操舵トルクとBPF処理後の操舵トルクの一例を示す波形図である。 三角関数を乗算した後の波形例を示す波形図である。 積分部の出力である積部波形の一例を示す波形図である。 振動の継続性を判定する動作例を示すフローチャートである。 振動の継続性を判定する動作を説明するための図である。
本発明では、計算容量が小さくて済むフーリエ級数の式をベースにして、ハンドル、電流指令値等の振動抑制対象の振動信号から抑制に必要な振動成分のみを抽出し、振動継続時間が所定時間を超えたときにPI制御のゲイン(比例ゲイン、積分ゲイン)を変更する。本発明によれば、抽出した周波数成分について、振動が所定時間継続したときにのみPI制御のゲインを変更しているので、小さな計算容量で、効率的で経済的に振動抑制対象の振動の抑制を図ることができる。
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態では、振動抑制対象としてハンドル振動について説明するが、電流指令値やモータ速度等の振動についても同様に振動抑制対象として適用することができる。
本発明では、ハンドル振動を抑制したい周波数成分を操舵トルクから抽出するが、下記数1に示すフーリエ級数をベースにしている。角周波数ω[rad/s]を抽出したい角周波数とし、所定周期をTとしている。
Figure 0006079884
そして、数1の2/Tを考慮しないと、振幅成分Anを下記数2から求めることができる。
Figure 0006079884
また、演算を簡略化するために、数2の平方根を外すと下記数3となり、このAnを振幅成分とすることができる。
Figure 0006079884
以上を前提にして、本発明を説明する。
図4は本発明の構成例を図2に対応させて示しており、本発明では、振動抑制対象の操舵トルクThに基づいて、ハンドルの振動を所定周波数範囲で検出する振動検出部200と、振動検出部200で検出された振動信号VSに基づいて、振動が所定時間以上継続しているか否かを判定する継続時間判定部220と、継続時間判定部220からの継続信号CTに基づいて、PI制御部35のゲイン(Gp,Gi)を変更するゲイン設定信号GSを出力するゲイン設定部230とが新たに付加されている。PI制御部35のゲイン変更は比例ゲインGp又は積分Giのいずれか一方でも良く、或いは比例ゲインGp及び積分ゲインGiの両方を変更するようにしても良い。
なお、本発明では、補償信号生成部34による補償信号CMによる補償は、必須のものではない。
例えば操舵トルクThに10Hzの継続的な振動が含まれているとする。今回、10Hzの継続振動状態を判定する場合を考える。振動検出部200は例えば図5に示すような構成となっており、演算周期は例えば1msである。操舵トルクThはバンドパスフィルタ(BPF)201に入力され、オフセット成分の低周波数と高周波のノイズ成分等の振動抑制対象信号としての振動操舵トルクThaは、乗算部204s及び204cに入力される。発振部202は時間tに従って角周波数ω(=2πf)の周波数信号FSを出力し、周波数信号FSは正弦波(sin)生成部203s及び余弦波(cos)生成部203cに入力され、それぞれ正弦波sin(ωt)及び余弦波cos(ωt)を生成する。なお、fは所定周波数10Hzとする。
正弦波sin(ωt)は乗算部204sに入力され、振動操舵トルクThaとの乗算値Ths(=Tha・sin(ωt))は積分部205sに入力され、余弦波cos(ωt)は乗算部204cに入力され、振動操舵トルクThaとの乗算値Thc(=Tha・cos(ωt))は積分部205cに入力される。積分部205s及び205cは所定周期(例えば500ms)で積分値=0にリセットされるようになっている。積分部205sからの積分値ITsは2乗部206sに入力されて2乗され、積分部205cからの積分値ITcは2乗部206cに入力されて2乗され、各2乗値Ms及びMcは加算部207に入力されて加算され、加算値(=Ms+Mc)が振動信号VSとして出力される。
振動検出部200からの振動信号VSは継続時間判定部220に入力され、継続時間判定部220は、振動信号VSが所定時間(例えば1.5秒)継続したときに継続信号CTを出力する。継続信号CTはゲイン設定部230に入力され、ゲイン設定部230は、PI制御部35の比例ゲインGp、積分ゲインGiを変更するゲイン設定信号GSを出力する。PI制御部35は変更された新たな比例ゲインGp、積分ゲインGiでPI制御を実施する。
振動検出部200、継続時間判定部220、ゲイン設定部230以外の動作は図2と同様であり、その説明は省略する。
このような構成において、その動作例を図6及び図7のフローチャートを参照して説明する。
振動検出部200は操舵トルクThを入力し(ステップS1)、振動検出部200内のBPF201は所定周波数(例えば5〜20Hz)の振動成分を抽出する(ステップS2)。図8は操舵トルクTh[Nm]と、BPF201でBPF処理された振動抑制対象信号としての振動操舵トルクTha[Nm]との関係を示しており、BPF処理されていることが分かる。ただし、本例では、10Hzの振幅1Nmの振動とし、抽出したい周波数はf=10Hz、BPFは1次LPFが10Hz、1次HPFが10Hzとしている。
一方、発振部202は角周波数ω(=2πf)の周波数信号FSを発振して正弦波生成部203s及び余弦波生成部203cに入力し、正弦波生成部203sは正弦波sin(ωt)を生成し(ステップS3)、余弦波生成部203cは余弦波cos(ωt)を生成する(ステップS4)。正弦波sin(ωt)は乗算部204sに入力され、余弦波cos(ωt)は乗算部204cに入力される。なお、正弦波sin(ωt)及び余弦波cos(ωt)の生成順序は任意であり、先に余弦波の生成をしても良い。
乗算部204sはBPF処理された振動操舵トルクThaと正弦波sin(ωt)の乗算を行い(ステップS10)、積分部205sは乗算信号Thsを積分する(ステップS11)。積分部205sで積分された積分信号ITsは2乗部206sに入力され、2乗部206sで2乗される(ステップS12)。同様に、乗算部204cはBPF処理された振動操舵トルクThaと余弦波cos(ωt)の乗算を行い(ステップS20)、積分部205cは乗算信号Thcを積分する(ステップS21)。積分部205cで積分された積分信号ITcは2乗部206cに入力され、2乗部206cで2乗される(ステップS22)。なお、積分の順序は正弦波、余弦波について任意であり、先に余弦波の処理を実施しても良い。
乗算部204s及び204cでの乗算後の各波形は図9に示すようになり、図9の細線が正弦波sin(ωt)の乗算信号THsの波形例を示し、太線が余弦波cos(ωt)の乗算信号THcの波形例を示している。図10は、正弦波sin(ωt)の乗算信号THsと乗算信号THsの積分結果である積分信号ITsの波形例を示している。本例では初期化時間を500msとしており、500ms毎に0に初期化されている。余弦波cos(ωt)についても同様である。
2乗部206cで2乗された2乗値Ms及び2乗部206cで2乗された2乗値mcは加算部207に入力されて加算され(ステップS23)、積分部205cが初期化時間であるか否かを判定し(ステップS24)、初期化時間であれば初期化を行い(ステップS25)、その後に、また、初期化時間でない場合には初期化することなく、加算値である振動信号VSが継続時間判定部220に入力され、振動が継続性あるものか否かが判定される(ステップS30)。振動が継続性ある場合には継続信号CTを出力し、ゲイン設定部230は継続信号に基づいてゲイン設定信号GSを出力して、PI制御部35の比例ゲインGp、積分ゲインGiを変更する(ステップS40)。比例ゲインGp、積分ゲインGiの変更はいずれもゲインを下げる方向に変更し、変更は線形であっても非線形であっても良く、徐変で変更しても良い。
一方、上記ステップS30において、振動に継続性がなく一時的と判定された場合には、上記ステップS1にリターンして上記動作を繰り返す。
上記ステップS30の判定動作は、詳細には図11に示すフローに従って実施される。
先ず加算値である振動信号VSを1サンプリング目(y[k])として入力し(ステップS31)、メモリ(図示せず)に記憶する(ステップS32)。その後、3サンプリング目のy[k−2]となるまで振動信号VSを入力し(ステップS33)、3サンプリングデータy[k]、y[k−1]、y[k−2]が入力された段階で、2つの過去値と現在値の中から最大値ymax及び最小値yminを決定し(ステップS34)、設定係数を“a”とし、“ymin≧a・ymax”であるか否かを判定する(ステップS35)。この第1条件の判定は、3つの出力値が相対的に、ある範囲内にあるかどうかの判別である。
上記ステップS35の第1条件の判定において、“ymin≧a・ymax”である場合には、各出力値y[k]、y[k−1]、y[k−2]が所定の閾値ythより大きいか否かの第2条件を判定し(ステップS36)、各出力値y[k]、y[k−1]、y[k−2]が閾値ythより大きいときに、継続信号CTを出力して(ステップS37)終了となる。
上記ステップS35の第1条件の判定において、第1条件が成立せず“ymin<a・ymax”である場合にはリターンとなり、また、上記ステップS36の第2条件の判定において、出力値y[k]、y[k−1]、y[k−2]のいずれか1つでも閾値yth以下である場合にはリターンとなる。なお、本例では3サンプリングデータに基づいて処理しているが、過去値のサンプリング数は任意である。
図12は積分部の動作例を示しており、本例でも500ms毎に初期化されている。出力値yの更新直前の値をy[k]、閾値をyth=0.01とし、設定係数“a”=0.8である。そして、1.5sec時のy[k]=y[3]=0.0159、y[k−1]=y[2]=0.0159、y[k−2]=y[1]=0.0149である。そして、本例ではymax=0.0159、ymin=0.0149であるため、第1条件を満たしている。更に各値はいずれも閾値ythよりも大きいため、第2条件も満たしている。このため、継続振動の判定条件としての第1条件及び第2条件が満たされる。よって、1.5sec以降において、振動を抑制するための処理を行い、操舵トルクの振動が収束している。
上述の実施形態では振動抑制対象を操舵トルクThとして説明したが、電流指令値の振動を抑制する場合には、電流指令値Iref1若しくはIref2を振動検出部200に入力して同様の制御を行えば良く、モータ速度の振動を抑制する場合には、モータ20に接続された回転センサ(例えばレゾルバ)等に基づくモータ速度信号を振動検出部200に入力して同様の制御を行えば良い。また、操舵トルクTh、電流指令値Iref1若しくはIref2、モータ速度を振動抑制対象として同時に制御することも可能である。
なお、更新周期は、ある抽出周波数の3周期以上でも良い。また、振動検出部は、異なる値に設定したものを複数設け、いずれか1つが継続振動を検出した場合に、継続振動検出状態となるようにしても良い。更に、継続振動の検出においては、最新の出力値が過去の出力値から最小二乗法などで算出した値と比較し、ある割合よりも大きい場合には継続振動検出状態となるようにしても良い。
1 ハンドル
2 コラム軸(ステアリングシャフト、ハンドル軸)
10 トルクセンサ
12 車速センサ
20 モータ
30 コントロールユニット(ECU)
31 電流指令値演算部
33 電流制限部
35 PI制御部
36 PWM制御部
37 インバータ回路
200 振動検出部
201 バンドパスフィルタ(BPF)
202 発振部
203s 正弦波生成部
203c 余弦波生成部
204s、204c 乗算部
205s、205c 積分部
206s、206c 2乗部
220 継続時間判定部
230 ゲイン設定部

Claims (5)

  1. 少なくとも操舵トルクに基づいて演算された電流指令値をPI制御し、PI制御された制御指令値によりモータを駆動して操舵をアシスト制御する電動パワーステアリング制御装置において、
    振動抑制対象の振動を検出して振動信号を出力する振動検出部と、
    全てのサンプリングデータが所定の範囲内に収まるという第1条件を満足するか否かを判定し、その後に、全ての前記サンプリングデータが閾値より大きいという第2条件を満足するか否かを判定することによって、前記振動信号が所定時間以上継続したときに継続信号を出力する継続時間判定部と、
    前記継続信号に基づいて前記PI制御のゲインを変更するゲイン設定部と、
    を具備し、
    前記振動抑制対象が、前記操舵トルク、前記電流指令値、前記モータのモータ速度であり、前記振動信号の5〜20Hzの周波数及び所定時間以上の継続において、前記振動抑制対象の振動抑制を行うことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  2. 前記振動検出部が、
    前記振動抑制対象の5〜20Hzの周波数を抽出するBPFと、
    正弦波を生成する正弦波生成部と、
    余弦波を生成する余弦波生成部と、
    前記BPFで処理された振動抑制対象信号に前記正弦波を乗算する第1乗算部と、
    前記振動抑制対象信号に前記余弦波を乗算する第2乗算部と、
    前記第1乗算部からの第1乗算信号を積分する第1積分部と、
    前記第2乗算部からの第2乗算信号を積分する第2積分部と、
    前記第1積分部からの第1積分信号を2乗する第1の2乗部と、
    前記第2積分部からの第2積分信号を2乗する第2の2乗部と、
    前記第1の2乗部からの第1乗算信号と前記第2の2乗部からの第2乗算信号を加算して前記振動信号を出力する加算部と、
    で構成されている請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  3. 前記第1積分部及び前記第2積分部が所定周期で初期化されるようになっている請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  4. 変更される前記PI制御のゲインが、比例ゲイン又は積分ゲインである請求項1乃至3のいずれかに記載の電動パワーステアリング制御装置。
  5. 変更される前記PI制御のゲインが、比例ゲイン及び積分ゲインである請求項1乃至3のいずれかに記載の電動パワーステアリング制御装置。
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