JP6079427B2 - 同軸ケーブルの接続構造およびアンテナ装置 - Google Patents

同軸ケーブルの接続構造およびアンテナ装置 Download PDF

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本発明は、同軸ケーブルの接続構造およびアンテナ装置に関するものである。
従来のアンテナ装置として、給電線路にマイクロストリップ線路を用いたものが一般的に知られている。しかし、給電線路にマイクロストリップ線路を用いた場合、給電線路における損失が大きくなってしまうという問題があった。
給電線路における損失を抑制するために、給電線路に同軸ケーブルを用いたアンテナ装置も提案されているが、アンテナ素子の数が多くなると配線が複雑になってしまうという問題があった。
そこで、給電線路における損失を抑制し、かつ構造を簡単にすることが可能なアンテナ装置として、給電線路となる中心導体板を2枚のグランド板で挟み込んで構成されるトリプレート線路を用いたアンテナ装置が開発されている。
特開2003−258403号公報
ところで、基地局アンテナとして使用されるアンテナ装置では、風などによる振動の影響を受けるため、同軸ケーブルをトリプレート線路に接続する接続部においても、振動環境下で安定した接続を得られる機械的強度が要求される。
特許文献1には、半田付けにより同軸ケーブルを固定する方法が提案されているが、半田付けのみで固定を行った場合、接続部にて十分な機械的強度が得られず、振動環境下で安定した接続を得ることは困難である。また、トリプレート線路に用いるグランド板がアルミニウムなどの半田付けが困難な部材からなる場合には、適用が困難であるという問題もある。
なお、接続部に耐振動性の高い同軸ケーブルコネクタなどを設けることも考えられるが、この場合、コストが高くなってしまう。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、接続部の機械的強度が高く振動環境下で安定した接続が得られ、かつ低コストな同軸ケーブルの接続構造およびアンテナ装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、中心導体の外周に絶縁体と外部導体を順次設けた同軸ケーブルを、中心導体板を空気層を介して2枚のグランド板で挟み込んで構成されるトリプレート線路に接続する際の接続構造であって、前記同軸ケーブルの先端部が固定され、前記外部導体と電気的に接続されるケーブル固定部と、前記2枚のグランド板の間隔と同じ高さに形成され、前記2枚のグランド板間に配置され前記2枚のグランド板にネジ止め固定されることで、前記グランド板に電気的に接続されるグランド板固定部と、を一体に形成した導電性の部材からなる接続ブロックを備え、前記同軸ケーブルの先端部を前記ケーブル固定部に固定すると共に、前記グランド板固定部を前記2枚のグランド板間に配置して前記2枚のグランド板にネジ止め固定することで、前記外部導体を前記接続ブロックを介して前記2枚のグランド板に電気的に接続するように構成した同軸ケーブルの接続構造である。
前記接続ブロックの前記グランド板と接触するグランド接触面には、前記グランド板との接触面積を減らすために凹凸が形成されていてもよい。
前記グランド接触面が長方形であり、その短辺方向の中央部に長辺方向に沿って凹溝を形成することで、前記凹凸が形成されていてもよい。
前記接続ブロックには、前記2枚のグランド板のいずれか一方に前記接続ブロックを固定するための仮止め部が設けられていてもよい。
前記グランド板は、アルミニウムからなってもよい。
前記ケーブル固定部は、前記2枚のグランド板の間隔よりも高く形成され、前記2枚のグランド板の一方に、前記ケーブル固定部を避ける接続ブロック配置用切欠きを形成してもよい。
前記同軸ケーブルの前記中心導体は、前記トリプレート線路の前記中心導体板の一方の面に半田固定されることで、前記中心導体板と電気的に接続され、前記中心導体と前記中心導体板の半田固定部分と対向する前記グランド板に、前記接続ブロック配置用切欠きと連通する調整用切欠きが形成されていてもよい。
前記ケーブル固定部は、前記グランド板固定部と同じ高さに形成され、前記グランド板固定部と共に前記2枚のグランド板に接触するように構成されてもよい。
前記接続ブロックを前記グランド板に固定するネジ止め箇所が2箇所以上であってもよい。
また、本発明は、中心導体の外周に絶縁体と外部導体を順次設けた同軸ケーブルを、給電線路となる中心導体板を空気層を介して2枚のグランド板で挟み込んで構成されるトリプレート線路に接続したアンテナ装置であって、前記同軸ケーブルの先端部が固定され、前記外部導体と電気的に接続されるケーブル固定部と、前記2枚のグランド板の間隔と同じ高さに形成され、前記2枚のグランド板間に配置され前記2枚のグランド板にネジ止め固定されることで、前記グランド板に電気的に接続されるグランド板固定部と、を一体に形成した導電性の部材からなる接続ブロックを備え、前記同軸ケーブルの先端部を前記ケーブル固定部に固定すると共に、前記グランド板固定部を前記2枚のグランド板間に配置して前記2枚のグランド板にネジ止め固定することで、前記外部導体を前記接続ブロックを介して前記2枚のグランド板に電気的に接続するように構成したアンテナ装置である。
本発明によれば、接続部の機械的強度が高く振動環境下で安定した接続が得られ、かつ低コストな同軸ケーブルの接続構造およびアンテナ装置を提供できる。
本発明の一実施の形態に係る同軸ケーブルの接続構造を示す図であり、(a)は横断面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 図1の同軸ケーブルの接続構造に用いる接続ブロックを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は各部の寸法を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るアンテナ装置の斜視図および要部拡大図である。 図3のアンテナ装置の他の方向から見た斜視図である。 図3のアンテナ装置のVSWR特性を示すグラフ図である。 (a),(b)は、本発明における接続ブロックの変形例を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施の形態に係る同軸ケーブルの接続構造を示す図であり、(a)は横断面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
図1(a)〜(c)に示すように、同軸ケーブルの接続構造1は、同軸ケーブル2をトリプレート線路7に接続する際の接続構造である。
同軸ケーブル2は、中心導体3の外周に絶縁体4、外部導体5、シース6を順次設けて構成される。ここでは、外部導体5の外径が約6mm(5D)の同軸ケーブル2を用いた。
トリプレート線路7は、中心導体板8を空気層9を介して2枚のグランド板10,11で挟み込んで構成される。つまり、トリプレート線路7は、グランド板10と、中心導体板8と、グランド板11とを、所定の間隔で離間して配置して構成される。グランド板10,11としては、軽量かつ低コストで耐候性に優れるアルミニウムからなるものを用いる。ここでは、2枚のグランド板10,11の間隔を5mmとした。
本実施の形態に係る同軸ケーブルの接続構造1では、導電性の部材からなる接続ブロック12を備え、この接続ブロック12を介して、同軸ケーブル2をグランド板10,11に固定すると共に、同軸ケーブル2の外部導体5とトリプレート線路7の2枚のグランド板10,11とを電気的に接続するように構成されている。
接続ブロック12としては、金属からなるものを用いるとよく、望ましくは、耐候性が高く(錆びにくく)、導電率が高く、低コストで半田付けが可能な材料からなるものを用いるとよい。本実施の形態では、接続ブロック12に用いる材料として、上述の条件を満たす黄銅を用いた。
図1および図2に示すように、接続ブロック12は、同軸ケーブル2の先端部が固定され、外部導体5と電気的に接続されるケーブル固定部13と、2枚のグランド板10,11にネジ止め固定されることで、グランド板10,11に電気的に接続されるグランド板固定部14と、2枚のグランド板10,11のいずれか一方に接続ブロック12を固定するための仮止め部15と、を一体に形成して構成される。
本実施の形態では、グランド板10,11がアルミニウムからなり半田付けが困難であるため、ネジ止めにより接続ブロック12をグランド板10,11に固定する。
ケーブル固定部13は、直方体形状に形成され、その高さ方向および幅方向の中央部には、外部導体5を露出させた同軸ケーブル2の先端部を挿入するケーブル挿入穴13aが形成されている。ケーブル挿入穴13aは、ケーブル固定部13を厚さ方向に貫通するように形成されている。なお、ここでいう高さ方向は、接続ブロック12をグランド板10,11に取り付けた際のグランド板10,11の法線方向と一致し、厚さ方向は、接続ブロック12からの同軸ケーブル2の延出方向と一致する。幅方向は、これら高さ方向および厚さ方向と垂直な方向である。
ケーブル固定部13には、高さ方向の一方の面(図1(a)の上側の面)からケーブル挿入穴13aまで貫通するように、半田流入穴13bが形成されている。同軸ケーブル2の先端部をケーブル挿入穴13aに挿入し、半田流入穴13bからケーブル挿入穴13aに半田を流し込むことにより、同軸ケーブル2がケーブル固定部13に半田固定され、外部導体5とケーブル固定部13とが電気的に接続される。
なお、ケーブル固定部13において同軸ケーブル2を固定する構造はこれに限定されるものではなく、例えば、ケーブル固定部13にU字状の溝を形成し、その溝に同軸ケーブル2の先端部を挿入して半田付けする、といった構造としてもよい。
グランド板固定部14は、ケーブル固定部13と同じ厚さの直方体形状に形成され、ケーブル固定部13から幅方向に延びるようにケーブル固定部13と一体に形成されている。グランド板固定部14は、2枚のグランド板10,11の間隔と同じ高さに形成され、2枚のグランド板10,11間に配置される。
本実施の形態では、同軸ケーブル2として外部導体5の外径が2枚のグランド板10,11の間隔よりも大きいものを用いているため、ケーブル固定部13は、グランド板10,11の間隔よりも高く形成されることになる。ケーブル固定部13とグランド板固定部14は、その高さ方向の他方の面(図1(a)における下方の面)が一致するように形成されており、ケーブル固定部13とグランド板固定部14の高さ方向の一方の面(図1(a)における上方の面)間には段差が形成されている。
つまり、本実施の形態で用いる接続ブロック12では、ケーブル固定部13の高さ方向の一方の面(図1(a)における上方の面)が、グランド板固定部14よりも突出し、グランド板固定部14を2枚のグランド板10,11間に配置したときに、グランド板10よりも突出する。よって、このケーブル固定部13の突出部分を避けるために、一方のグランド板10には、接続ブロック配置用切欠き10aが形成されている。このように構成することで、グランド板10,11間の間隔よりも太い同軸ケーブル2も使用可能となる。
図1(b),(c)に示すように、同軸ケーブル2の中心導体3は、トリプレート線路7の中心導体板8の一方の面に半田20を用いて半田固定されることで、中心導体板8と電気的に接続される。この中心導体3と中心導体板8の半田固定部分と対向するグランド板10には、接続ブロック配置用切欠き10aと連通する調整用切欠き10bが形成されている。調整用切欠き10bは、半田固定部分がグランド板10に近づき過ぎて特性が悪化してしまうことを抑制すると共に、同軸ケーブル2とトリプレート線路7の接続部分におけるインピーダンスを調整する役割を果たすものである。
グランド板固定部14の幅方向および厚さ方向の中央部には、固定用ネジ16を通すためのネジ穴14aが形成されている。グランド板10,11間にグランド板固定部14を挿入し、グランド板10,11とグランド板固定部14を挟み込むように固定用ネジ16によりネジ止め固定すると、グランド板10,11とグランド板固定部14が固定されると共に、ネジ止めによる圧力でグランド板10,11とグランド板固定部14が面接触して電気的に接続される。
ところで、接続ブロック12のグランド板10,11と接触するグランド接触面を平面とした場合、加工精度が十分でないと、微少な浮き等が発生して特性劣化の原因となってしまう。そこで、本実施の形態では、接続ブロック12のグランド接触面に、グランド板10,11との接触面積を小さし、ネジ締めによる面接触の圧力を高めるための凹凸を形成している。
本実施の形態では、グランド接触面は幅方向に長い長方形に形成されているが、その短辺方向の中央部に長辺方向に沿って凹溝17を形成することで、グランド接触面に凹凸を形成している。このように構成することで、凹溝17を挟んだ2つの面でグランド板固定部14がグランド板10,11に接触することとなり、グランド板固定部14を安定してかつ強固にグランド板10,11に固定し、安定した導通を実現することが可能になる。
仮止め部15は、ケーブル固定部13およびグランド板固定部14と同じ厚さの直方体形状に形成され、グランド板固定部14から幅方向に(ケーブル固定部13と反対方向に)延びるように一体に形成されている。グランド板固定部14の幅方向および厚さ方向の中央部には、固定用ネジ18を通すためのネジ穴15aが形成されている。
本実施の形態では、グランド板固定部14のネジ穴14aと、仮止め部15のネジ穴15aの2箇所で接続ブロック12をグランド板10,11に固定しているが、接続ブロック12の回転を抑制し接続ブロック12を強固に固定するために、接続ブロック12をグランド板10,11に固定するネジ止め箇所は2箇所以上とすることが望ましい。
仮止め部15を備えることで、同軸ケーブル2の中心導体3を中心導体板8に半田付けする際の位置ずれを抑制し、組立作業を容易に行うことが可能になる。また、グランド板10を取り外す際にも接続ブロック12がグランド板11から外れなくなるので、メンテナンス等の作業を容易に行うことが可能になる。
本実施の形態では、仮止め部15は、図1(a)における下方のグランド板11に接続ブロック12を固定するように構成されており、その高さ方向の他方の面(図1(a)における下方の面)が、ケーブル固定部13およびグランド板固定部14と一致するように形成されている。
また、グランド板固定部14は、固定用ネジ18の頭部をグランド板10,11間に収容できるように、グランド板固定部14よりも高さが低く形成されている。そのため、接続ブロック12は、全体として見ると、高さ方向の一方の面(図1(a)における上方の面)が、3段の階段状に形成されている。
本実施の形態では、ケーブル固定部13とグランド板固定部14と仮止め部15の高さ方向の他方の面(図1(a)における下方の面)は、全てグランド板11に接触するグランド接触面となるので、その全てにわたるように凹溝17が形成されている。
本実施の形態で用いた接続ブロック12の各部の寸法を図2(c)に示す。なお、図2(c)に示す寸法はあくまで一例であり、適宜変更可能である。
次に、同軸ケーブル2とトリプレート線路7を接続する手順を説明する。
本実施の形態に係る同軸ケーブルの接続構造1では、まず、同軸ケーブル2の先端部をケーブル固定部13のケーブル挿入穴13aに挿入し、半田流入穴13bからケーブル挿入穴13aに半田を流し込むことにより、同軸ケーブル2をケーブル固定部13に半田固定し、外部導体5とケーブル固定部13とを電気的に接続する。これにより、同軸ケーブル2の先端部に接続ブロック12が固定された状態となる。
その後、グランド板10を取り外した状態で、固定用ネジ18によりグランド板11に仮止め部15を固定し、グランド板11に対して接続ブロック12を固定して同軸ケーブル2を仮止めする。同軸ケーブル2を仮止めした後、同軸ケーブル2の中心導体3を、トリプレート線路7の中心導体板8に半田20を用いて半田付けする。
その後、グランド板10を取り付けて、ケーブル固定部13が接続ブロック配置用切欠き10aに、グランド板固定部14が2枚のグランド板10,11間に配置された状態とし、固定用ネジ16によりグランド板固定部14を2枚のグランド板10,11にネジ止め固定する。
これにより、グランド板固定部14と2枚のグランド板10,11とが面接触して電気的に接続され、同軸ケーブル2の外部導体5が、接続ブロック12を介して2枚のグランド板10,11に電気的に接続される。以上により、本実施の形態に係る同軸ケーブルの接続構造1が得られる。
次に、本実施の形態に係るアンテナ装置を説明する。
図3および図4に示すように、アンテナ装置31は、給電線路にトリプレート線路7を用いており、このトリプレート線路7と同軸ケーブル2との接続箇所に、本発明の同軸ケーブルの接続構造1を用いたものである。アンテナ装置31では、トリプレート線路7の中心導体板8が給電線路(給電ライン)となり、各アンテナ素子32に電気的に接続されている。アンテナ装置31は、例えば、移動体通信用の基地局アンテナであり、図示していないが、その周囲はレドームにより覆われている。
アンテナ装置31では、トリプレート線路7と同軸ケーブル2の接続箇所が2箇所設けられており、グランド板10の両側に接続ブロック配置用切欠き10aを形成して、それぞれの箇所で、本発明の同軸ケーブルの接続構造1によりトリプレート線路7と同軸ケーブル2を接続している。
ここでは、一例として、十字状のアンテナ素子対33を8つ備え、これらアンテナ素子対33を鉛直方向に一直線状に配置した構造のアンテナ装置31を示しているが、アンテナ素子32やアンテナ素子対33の形状や数など、アンテナ装置31の構造はこれに限定されるものではない。
調整用切欠き10bの同軸ケーブル2の延出方向に沿った長さ(図1(c)の上下方向の長さ)を3mm、幅(図1(c)の左右方向の長さ)を4mmとし、接続ブロック12の各寸法を図2(c)のように設定した場合におけるアンテナ装置31の同軸ケーブル接続部のVSWR(電圧定在波比)特性は図5のようになる。なお、中心導体3の延出長は、中心導体板8との重なり長さが2mmとなるように調整しており、調整用切欠き10bの同軸ケーブル2の延出方向に沿った長さは、この重なり長に1mmを加えた長さになっている。
基地局アンテナでは、同軸ケーブル接続部の使用周波数におけるVSWRが約1.1以下となることが求められるが、図5に示すように、アンテナ装置31では、周波数2.5GHz程度の帯域であってもVSWRが1.1以下となっており、広い帯域でインピーダンス整合をとることが可能である。また、1.5〜2.0GHz程度の帯域においては、VSWRが1.05以下となっており、十分なインピーダンス整合をとることが可能である。
本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態に係る同軸ケーブルの接続構造1では、同軸ケーブル2の先端部が固定され、外部導体5と電気的に接続されるケーブル固定部13と、2枚のグランド板10,11の間隔と同じ高さに形成され、2枚のグランド板10,11間に配置され2枚のグランド板10,11にネジ止め固定されることで、グランド板10,11に電気的に接続されるグランド板固定部14と、を一体に形成した導電性の部材からなる接続ブロック12を備え、同軸ケーブル2の先端部をケーブル固定部13に固定すると共に、グランド板固定部14を2枚のグランド板10,11間に配置して2枚のグランド板10,11にネジ止め固定することで、外部導体5を接続ブロック12を介して2枚のグランド板10,11に電気的に接続するように構成している。
同軸ケーブルの接続構造1では、接続ブロック12をネジ止め固定しているため、接続部の機械的強度が高く振動環境下で安定した接続を得ることが可能であり、またグランド板10,11がアルミニウムなど半田付けが困難な部材からなる場合であっても、安定した導通を得ることが可能になる。
また、同軸ケーブルの接続構造1では、同軸ケーブルコネクタなどの高価な部品を用いていないため、低コストである。
さらに、同軸ケーブル2を接続ブロック12に半田固定して、接続ブロック12をグランド板10,11にネジ止め固定するという簡易な工程で組立が可能であり、組立作業を容易に行うことが可能になる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、グランド板10,11の間隔よりも径の大きい同軸ケーブル2を用いたために、ケーブル固定部13をグランド板固定部14よりも高く形成する必要があったが、グランド板10,11の間隔よりも径の小さい同軸ケーブル2を用いる場合には、図6(a)に示すように、ケーブル固定部13を、グランド板固定部14と同じ高さに形成するようにしてもよい。この場合、ケーブル固定部13とグランド板固定部14の両者が2枚のグランド板10,11に接触するように構成し、接続ブロック配置用切欠き10aを省略することが可能になる。
さらに、上記実施の形態では、仮止め部15を1つ形成したが、図6(b)に示すように、仮止め部15を複数形成することも可能である。図6(b)では、一例として、ケーブル固定部13を幅方向から挟むように2つのグランド板固定部14を設け、さらにケーブル固定部13と2つのグランド板固定部14を幅方向から挟むように2つの仮止め部15を形成した場合を示しているが、ケーブル固定部13、グランド板固定部14、および仮止め部15の位置関係や、グランド板固定部14や仮止め部15の数はこれに限定されるものではない。
1 同軸ケーブルの接続構造
2 同軸ケーブル
3 中心導体
4 絶縁体
5 外部導体
6 シース
7 トリプレート線路
8 中心導体板
9 空気層
10,11 グランド板
12 接続ブロック
13 ケーブル固定部
14 グランド板固定部
15 仮止め部
16,18 固定用ネジ
17 凹溝

Claims (10)

  1. 中心導体の外周に絶縁体と外部導体を順次設けた同軸ケーブルを、
    中心導体板を空気層を介して2枚のグランド板で挟み込んで構成されるトリプレート線路に接続する際の接続構造であって、
    前記同軸ケーブルの先端部が固定され、前記外部導体と電気的に接続されるケーブル固定部と、前記2枚のグランド板の間隔と同じ高さに形成され、前記2枚のグランド板間に配置され前記2枚のグランド板にネジ止め固定されることで、前記グランド板に電気的に接続されるグランド板固定部と、を一体に形成した導電性の部材からなる接続ブロックを備え、
    前記同軸ケーブルの先端部を前記ケーブル固定部に固定すると共に、前記グランド板固定部を前記2枚のグランド板間に配置して前記2枚のグランド板にネジ止め固定することで、前記外部導体を前記接続ブロックを介して前記2枚のグランド板に電気的に接続するように構成し、
    前記接続ブロックの前記グランド板と接触するグランド接触面には、前記グランド板との接触面積を減らすために凹凸が形成されている
    ことを特徴とする同軸ケーブルの接続構造。
  2. 前記グランド接触面が長方形であり、その短辺方向の中央部に長辺方向に沿って凹溝を形成することで、前記凹凸が形成されている
    請求項記載の同軸ケーブルの接続構造。
  3. 前記接続ブロックには、前記2枚のグランド板のいずれか一方に前記接続ブロックを固定するための仮止め部が設けられている
    請求項1または2に記載の同軸ケーブルの接続構造。
  4. 前記グランド板は、アルミニウムからなる
    請求項1〜いずれかに記載の同軸ケーブルの接続構造。
  5. 中心導体の外周に絶縁体と外部導体を順次設けた同軸ケーブルを、
    中心導体板を空気層を介して2枚のグランド板で挟み込んで構成されるトリプレート線路に接続する際の接続構造であって、
    前記同軸ケーブルの先端部が固定され、前記外部導体と電気的に接続されるケーブル固定部と、前記2枚のグランド板の間隔と同じ高さに形成され、前記2枚のグランド板間に配置され前記2枚のグランド板にネジ止め固定されることで、前記グランド板に電気的に接続されるグランド板固定部と、を一体に形成した導電性の部材からなる接続ブロックを備え、
    前記同軸ケーブルの先端部を前記ケーブル固定部に固定すると共に、前記グランド板固定部を前記2枚のグランド板間に配置して前記2枚のグランド板にネジ止め固定することで、前記外部導体を前記接続ブロックを介して前記2枚のグランド板に電気的に接続するように構成し、
    前記ケーブル固定部は、前記2枚のグランド板の間隔よりも高く形成され、
    前記2枚のグランド板の一方に、前記ケーブル固定部を避ける接続ブロック配置用切欠きを形成した
    軸ケーブルの接続構造。
  6. 前記同軸ケーブルの前記中心導体は、前記トリプレート線路の前記中心導体板の一方の面に半田固定されることで、前記中心導体板と電気的に接続され、
    前記中心導体と前記中心導体板の半田固定部分と対向する前記グランド板に、前記接続ブロック配置用切欠きと連通する調整用切欠きが形成されている
    請求項記載の同軸ケーブルの接続構造。
  7. 前記ケーブル固定部は、前記グランド板固定部と同じ高さに形成され、前記グランド板固定部と共に前記2枚のグランド板に接触するように構成される
    請求項1〜いずれかに記載の同軸ケーブルの接続構造。
  8. 前記接続ブロックを前記グランド板に固定するネジ止め箇所が2箇所以上である
    請求項1〜いずれかに記載の同軸ケーブルの接続構造。
  9. 中心導体の外周に絶縁体と外部導体を順次設けた同軸ケーブルを、
    給電線路となる中心導体板を空気層を介して2枚のグランド板で挟み込んで構成されるトリプレート線路に接続したアンテナ装置であって、
    前記同軸ケーブルの先端部が固定され、前記外部導体と電気的に接続されるケーブル固定部と、前記2枚のグランド板の間隔と同じ高さに形成され、前記2枚のグランド板間に配置され前記2枚のグランド板にネジ止め固定されることで、前記グランド板に電気的に接続されるグランド板固定部と、を一体に形成した導電性の部材からなる接続ブロックを備え、
    前記同軸ケーブルの先端部を前記ケーブル固定部に固定すると共に、前記グランド板固定部を前記2枚のグランド板間に配置して前記2枚のグランド板にネジ止め固定することで、前記外部導体を前記接続ブロックを介して前記2枚のグランド板に電気的に接続するように構成し、
    前記接続ブロックの前記グランド板と接触するグランド接触面には、前記グランド板との接触面積を減らすために凹凸が形成されている
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  10. 中心導体の外周に絶縁体と外部導体を順次設けた同軸ケーブルを、
    給電線路となる中心導体板を空気層を介して2枚のグランド板で挟み込んで構成されるトリプレート線路に接続したアンテナ装置であって、
    前記同軸ケーブルの先端部が固定され、前記外部導体と電気的に接続されるケーブル固定部と、前記2枚のグランド板の間隔と同じ高さに形成され、前記2枚のグランド板間に配置され前記2枚のグランド板にネジ止め固定されることで、前記グランド板に電気的に接続されるグランド板固定部と、を一体に形成した導電性の部材からなる接続ブロックを備え、
    前記同軸ケーブルの先端部を前記ケーブル固定部に固定すると共に、前記グランド板固定部を前記2枚のグランド板間に配置して前記2枚のグランド板にネジ止め固定することで、前記外部導体を前記接続ブロックを介して前記2枚のグランド板に電気的に接続するように構成し、
    前記ケーブル固定部は、前記2枚のグランド板の間隔よりも高く形成され、
    前記2枚のグランド板の一方に、前記ケーブル固定部を避ける接続ブロック配置用切欠きを形成した
    ことを特徴とするアンテナ装置。
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