JP6078926B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

ここに開示される技術は、光学系を備えるレンズ鏡筒に関する。
従来、固定枠の内側において第1回転枠、第1直進枠、第2直進枠および第2回転枠が外側から順次配置されたレンズ鏡筒が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2011−48346号公報 特開2011−13613号公報
しかしながら、従来のレンズ鏡筒では、第1直進枠の外側に第1回転枠が配置されているので、固定枠に対する第1回転枠の係合位置を、固定枠に対する第1直進枠の係合位置より前方に設ける必要がある。この場合、第1回転枠と直進枠が固定枠に対して最も前側に繰り出した状態で、固定枠と第1回転枠の係合部の強度を上げるには、固定枠の前端部を係合部よりも前側に設ける必要がある。
従って、固定枠のサイズを大きくする必要があるので、レンズ鏡筒をコンパクト化するにも限界がある。
ここに開示される技術は、上述のような状況に鑑みてなされたものであり、落下等の外力に強く、コンパクト化可能なレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
ここに開示されるレンズ鏡筒は、内周面に少なくとも1本の直進溝と、内周面に周方向に沿って形成される少なくとも1本のバヨネット溝と、を有する円筒状の第1枠と、第1直進枠の径方向内側に配置され、第1枠に対して相対的に回転可能であり、かつ、外周面に周方向に沿って形成されバヨネット溝に係合される少なくとも1つのバヨネット突起と、内周面から外周面に貫通しバヨネット突起と交差する少なくとも1本のカム溝と、を有する円筒状の第2枠と、第2枠の径方向内側に配置され、第1枠と同期して回転可能であり、かつ、外周面にカム溝を介して直進溝に係合される少なくとも1つの突起を有する円筒状の第3枠と、を備える。カム溝は、周方向に沿って形成される溝部を有する。バヨネット溝の被写体と反対側の後側面は、溝部の被写体と反対側の後側面と、第2枠の軸心に沿った方向において略同一位置にある。
ここに開示される技術によれば、落下等の外力に強く、コンパクト化可能なレンズ鏡筒を提供することができる。
デジタルカメラの斜視図 レンズ鏡筒の斜視図 レンズ鏡筒の分解斜視図 固定枠の斜視図 第1直進枠の斜視図 第1回転枠の斜視図 第1回転枠の側面図 図7のA−A断面図 図7のB−B断面図 第1回転枠及び第1直進枠の断面図 第2直進枠の斜視図 第2回転枠の斜視図 第3直進枠の斜視図 第2直進枠と第2回転枠と第3直進枠とを組み付けた模式図 第1レンズ群枠の斜視図 第2レンズ群枠の斜視図 シャッター枠の斜視図 レンズ鏡筒の模式断面図(沈胴状態) レンズ鏡筒の模式断面図(ワイド状態) レンズ鏡筒の模式断面図(テレ状態)
次に、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なっている場合がある。従って、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
なお、以下の実施形態では、撮像装置としてデジタルカメラを例に挙げて説明する。以下の説明では、横撮り姿勢のデジタルカメラを基準として、被写体側を「前」、被写体の反対側を「後」、鉛直上側を「上」、鉛直下側を「下」、被写体に向かって右側を「右」、被写体に向かって左側を「左」と表現する。横撮り姿勢とは、デジタルカメラの姿勢の一種であり、横撮り姿勢で撮影する場合、横長矩形画像の長辺方向は画像内における水平方向に略一致する。
〈デジタルカメラ1の構成〉
デジタルカメラ1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、デジタルカメラ1の斜視図である。図2は、レンズ鏡筒20の斜視図である。
デジタルカメラ1は、図1に示すように、筐体10と、レンズ鏡筒20と、を備える。
筐体10は、前板11と、後板12と、側板13と、によって構成される。前板11には、開口10Sが形成されている。
レンズ鏡筒20は、3段沈胴式のズーム機構を備える。レンズ鏡筒20は、非撮影時には筐体10に収容されており、撮影時には開口10Sから前方に繰り出される。具体的に、レンズ鏡筒20は、図2に示すように、第1移動鏡筒部21と、第2移動鏡筒部22と、第3移動鏡筒部23と、固定鏡筒部24と、を有している。
第1移動鏡筒部21は、固定鏡筒部24に対して繰り出し可能である。第2移動鏡筒部22は、第1移動鏡筒部21に対して繰り出し可能である。第3移動鏡筒部23は、第2移動鏡筒部22に対して繰り出し可能である。固定鏡筒部24は、筐体10内に固定される。レンズ鏡筒20が繰り出される場合、第1乃至第3移動鏡筒部21〜23のうち第3移動鏡筒部23が最も前方に位置する。
〈レンズ鏡筒20の詳細構成〉
次に、レンズ鏡筒20の詳細構成について、図面を参照しながら説明する。図3は、レンズ鏡筒20の分解斜視図である。
レンズ鏡筒20の第1乃至第3移動鏡筒部21〜23は、光学系の光軸AXに沿って固定鏡筒部24から繰り出される。光学系には、第1乃至第4レンズ群L1〜L4が含まれる。
なお、以下の説明では、光軸AXに平行な方向を「光軸方向」、光軸方向に垂直な方向を「径方向」、光軸AXを中心とする円に沿った方向を「周方向」と称する。光軸AXは、レンズ鏡筒20を構成する各枠の軸心と略一致する。「直進溝」とは、光軸方向に沿って設けられた溝を、意味する。「直進溝」は、直進枠と回転枠との両方に、設けられる。「バヨネット」または、「バヨネット機構」とは、周方向に沿って設けられる「バヨネット突起」および「バヨネット溝」をそれぞれ有する枠同士が、回転自在に係合する機構、かつ光軸方向に一体的に係合する機構を、意味する。
1.第1移動鏡筒部21
第1移動鏡筒部21は、第1直進枠110、第1回転枠210及び第1化粧枠301を有する。第1直進枠110は、後述する固定枠100の径方向内側に配置される円筒状の樹脂部材である。第1回転枠210は、第1直進枠110の径方向内側に配置される円筒状の樹脂部材である。第1化粧枠301は、第1直進枠110の外周を覆う円筒状の板金部材である。
2.第2移動鏡筒部22
第2移動鏡筒部22は、第2直進枠120、第2回転枠220、第3直進枠130、第2レンズ群枠320、第2レンズ群L2、第3レンズ群枠330、第3レンズ群L3、シャッター枠335および第2化粧枠302を有する。
第2直進枠120は、第1回転枠210の径方向内側に配置される円筒状の樹脂部材である。第2回転枠220は、第2直進枠120の径方向内側に配置される円筒状の樹脂部材である。第3直進枠130は、第2回転枠220の径方向内側に配置される円筒状の樹脂部材である。第2レンズ群枠320は、第3直進枠130の径方向内側に配置されており、ズーム用の第2レンズ群L2を支持する。第3レンズ群枠330は、シャッター枠335に収容され、像ぶれ補正用の第3レンズ群L3を支持する。第3レンズ群枠330は、径方向において揺動自在にシャッター枠335によって支持されており、第3レンズ群L3とともに像ぶれ補正機構を構成している。シャッター枠335は、第3直進枠130の径方向内側に配置されており、シャッター機構を内蔵する。シャッター枠335は、第3レンズ群枠330を径方向において揺動自在に支持する。シャッター枠335には、制御用フレキシブル配線335aが接続されている。制御用フレキシブル配線335aは、固定枠100の内周面に沿って配置され、図示しない制御装置に接続されている。制御用フレキシブル配線335aは、後述するシャッター機構や像ぶれ補正機構に制御信号と駆動用電力を、伝達する。第2化粧枠302は、第2直進枠120の外周を覆う円筒状の板金部材である。
3.第3移動鏡筒部23
第3移動鏡筒部23は、第1レンズ群枠310、第1レンズ群L1および第3化粧枠303を有する。
第1レンズ群枠310は、第2直進枠120と第2回転枠220との間に配置される。第1レンズ群枠310は、レンズ鏡筒20内に光を取り込むための第1レンズ群L1を支持する。第3化粧枠303は、第1レンズ群枠310の外周を覆う円筒状の板金部材である。
4.固定鏡筒部24
固定鏡筒部24は、固定枠100、第4レンズ群枠340、第4レンズ群L4、ズームモータ241、ズームギア242、フォーカスモータ243、マスターフランジ244、撮像素子245および撮像素子フレキシブル配線245aを有する。
固定枠100は、第1直進枠110および第1回転枠210の径方向外側に配置される円筒状の樹脂部材である。第4レンズ群枠340は、マスターフランジ244に取り付けられ、フォーカスモータ243によって光軸方向に駆動される。第4レンズ群枠340は、フォーカス調整用の第4レンズ群L4を支持する。
ズームモータ241は、第1乃至第3移動鏡筒部21〜23を繰り出すための駆動源であり、固定枠100の側面に取り付けられる。ズームギア242は、ズームモータ241の駆動力を第1回転枠210に伝達する。ズームギア242の前端は、固定枠100によって支持され、ズームギア242の後端は、マスターフランジ244によって支持される。フォーカスモータ243は、第4レンズ群枠340を光軸方向に駆動するための駆動源であり、マスターフランジ244に取り付けられる。マスターフランジ244は、固定枠100の後方を覆う板状の樹脂部材である。撮像素子245は、マスターフランジ244の中央に嵌め込まれる。撮像素子フレキシブル配線245aと、撮像素子245とが電気的に接続がされた状態で、撮像素子フレキシブル配線245aは、マスターフランジ244の後面に貼り付けられる。撮像素子フレキシブル配線245aは、図示しない制御装置に接続されており、撮像素子245からの信号を伝達する。
〈各枠の構成〉
以下において、レンズ鏡筒20を構成する枠について、図面を参照しながら説明する。具体的には、固定枠100、第1直進枠110、第1回転枠210、第2直進枠120、第2回転枠220、第3直進枠130、第1レンズ群枠310、第2レンズ群枠320、第3レンズ群枠330、およびシャッター枠335の構成について順次説明した後に、枠どうしの係合状態について説明する。
1.固定枠100の構成
図4は、固定枠100の斜視図である。
固定枠100は、固定枠本体101と、ズームギア支持部102と、を有する。
固定枠本体101は、円筒状に形成され、内周面100Sと外周面100Tを有する。
ズームギア支持部102は、外周面100Tから突出するように設けられる。ズームギア支持部102は、ズームギア242の前端を回転自在に支持する。本実施形態において、ズームギア支持部102は、前板11によって覆われるため、筐体10の外部に露出しない(図1参照)。なお、ズームギア242の歯部は、固定枠本体101の内側に突出している。
また、固定枠100は、5本の直進溝a1と、3本のカム溝b1と、を有する。ただし、図4では、3本の直進溝a1と2本のカム溝b1が図示されている。
5本の直進溝a1は、光軸方向に沿って内周面100Sに形成されており、周方向において適宜間隔をあけて配置される。
3本のカム溝b1は、光軸方向と交差するように内周面100Sに形成される。
2.第1直進枠110の構成
図5は、第1直進枠110の斜視図である。
第1直進枠110は、第1直進枠本体111と、5本の直進突起A1と、3本の直進溝a2と、バヨネット突起E0と、バヨネット溝e1と、バヨネット突起E0と、を有する。
直進枠本体111は、円筒状に形成され、内周面110Sと外周面110Tを有する。
5つの直進突起A1は、外周面110Tの後端部に立設される。5つの直進突起A1は、固定枠100の5本の直進溝a1に係合される。
3本の直進溝a2は、光軸方向に沿って内周面110Sに形成される。
バヨネット突起E0は、内周面110Sの前端部に配置される。バヨネット突起E0は、周方向に沿って円弧状に形成される。本実施形態において、バヨネット突起E0は、周方向において複数本に分断されている。
バヨネット溝e1は、内周面110Sの後端部において周方向に沿って円弧状に形成される。バヨネット溝e1は、3本の直進溝a2と交差している。
バヨネット突起E0は、内周面110Sの前端部に配置される。バヨネット突起E0は、周方向に沿って円弧状に形成される。本実施形態において、複数のバヨネット突起E0が、周方向に用意されている。
3.第1回転枠210の構成
図6は、第1回転枠210の斜視図である。図7は、第1回転枠210の側面図である。
第1回転枠210は、第1回転枠本体211と、フランジ部212aと、ギア部212bと、3つのリブ部219と、を有する。
第1回転枠本体211は、円筒状に形成され、内周面210Sと外周面210Tを有する。
フランジ部212aは、円環状に形成され、外周面210Tの後端部上に立設されている。
ギア部212bは、外周面210Tの後端部に立設されており、周方向に沿って形成される。詳細には、ギア部212bは、フランジ部212aの外周の一部おいて周方向に沿って形成される。ギア部212bがズームギア242に噛合することによって、第1回転枠210は、ズームモータ241の駆動力によって周方向に回転される。なお、フランジ部212a及びギア部212bは、カムフォロアB1に対して、光軸方向で略同じ位置で、かつ、周方向で異なる位置に、形成されている。図示しないが、ギア部212bは、第1直進枠110の直進突起A1よりも後方に位置している。
3つのリブ部219は、外周面210Tの前端部上に立設されている。3つのリブ部219は、周方向に沿って円弧状に形成されている。3つのリブ部219は、後述するカム溝b2を挟んでフランジ部212aと対向するように配置されている。特に、リブ部219は、図7に示すように、カム溝b2の前端に形成される溝部b2stに沿って形成されている。リブ部219を、孔形状である溝部b2stに対向して、配置することで、第1回転枠本体211の溝部b2stによる強度低下を、軽減できる。
ここで、図9Bは、第1回転枠210の軸心(光軸AXに一致)を通る切断面における第1回転枠210及び第1直進枠110の断面図である。図9Bでは、第1回転枠210と第1直進枠110とが組み合わされた状態が図示されているが、フランジ部212a及びリブ部219及び第1直進枠110以外の構成については図示されていない。
図9Bに示すように、フランジ部212aとリブ部219とは、第1回転枠210の軸心に沿った方向(すなわち、前後方向)において、第1回転枠210(第1回転枠本体211)の両端部に配置されている。
また、第1直進枠110は、フランジ部212aとリブ部219との間に挟まれている。第1直進枠110は、前後方向において、フランジ部212aとリブ部219との間にのみ存在している。すなわち、第1直進枠110は、フランジ部212aよりも後方に突出しておらず、かつ、リブ部219よりも前方に突出していない。
さらに、第1直進枠110のバヨネット突起E0が、溝部b2stに位置する場合、後述ように、バヨネット突起E0の光軸方向幅が、溝部b2stの光軸方向幅より小さいので、バヨネット突起E0と溝部b2stとは後側端面のみで当接し、両者の前側端面は当接しない。その為、溝部b2st付近では、バヨネット突起E0と溝部b2stとだけでは、バヨネット機構は成立しない。しかし、第1直進枠110の前側端部が、第1回転枠210のリブ部219の後面と当接する。このため、バヨネット突起E0と溝部b2stとの前側端面の代わりを、第1直進枠110の前側端部と第1回転枠210のリブ部219の後側端面とによって、代用している。これにより、バヨネット機構が成立している。言い換えると、バヨネット突起E0の後側端面は、第1直進枠110の前側端部から、溝部b2st後側端面の間に挟まった状態となる。また、バヨネット突起E0の後側端面は、第1回転枠210のリブ部219の後側端面から、溝部b2st後側端面の間に挟まった状態となる。このようにして、バヨネット機構を成立させている。
また、第1回転枠210は、3つのカムフォロアB1と、3つのバヨネット突起E1と、3本のカム溝b2と、バヨネット溝e0と、3本の直進溝a3と、を有する。ただし、図6では、直進溝a3は1本だけ図示されている。
3つのカムフォロアB1は、外周面210Tの後端部に立設される。3つのうち2つのカムフォロアB1は、ギア部212bの両端に配置されている。3つのカムフォロアB1は、固定枠100の3つのカム溝b1に係合される。
バヨネット突起E1は、外周面210Tの後端部において周方向に沿って形成される。バヨネット突起E1は、ギア部212bの前方に配置される。バヨネット突起E1は、第1直進枠110のバヨネット溝e1に係合される。本実施形態において、バヨネット突起E1とバヨネット溝e1とは、第1回転枠210を第1直進枠110に回転自在に係合し、かつ光軸方向に一体的に係合するためのバヨネット機構を構成している。
3本のカム溝b2は、内周面210Sから外周面210Tまで第1回転枠本体211を貫通している。3本のカム溝b2それぞれは、第1回転枠210の軸心(光軸AXに一致)に沿った方向(すなわち、前後方向)において、第1回転枠210の略全長にわたって形成されている。これによって、被駆動物(すなわち、第2直進枠120)の十分な移動量が確保されている。
また、カム溝b2は、図7に示すように、周方向に沿って、すなわち、光軸と平行な方向に対して略90°で、形成される溝部b2stを有する。溝部b2stは、外周面210Tの前端部に形成されている。これによって、第2直進枠120が前端に移動した場合に、直進カムフォロアAB2の前後が周方向に沿って形成された溝部b2stによって挟まれるので、その区間での第1回転枠210の回転量に対する光軸方向移動量が、ほぼ0となり、前後方向における第2直進枠120の停止位置の誤差を小さくできる。
ここで、図8は、図7のA−A断面図である。図8に示すように、溝部b2stは、被写体側に設けられる前側面213と、被写体と反対側に設けられる後側面214と、前側面213の内側に連なる前カム面215と、後側面214の内側に連なる後カム面216と、を有する。
前側面213と後側面214とは、前後方向において互いに対向している。後側面214は、前後方向において、後述するバヨネット溝e0の後側面218と光軸方向で同じ位置に形成されている(図7参照)。本実施形態では、後側面214と、バヨネット溝e0の後側面218とは、周方向に連続的に形成されている。言い換えると、溝部b2stの後側面214は、周方向において、バヨネット溝e0の後側面218と連なっている。具体的には、バヨネット溝e0の後側面218は、周方向において、後側面214と同一面に形成されている。そのため、溝部b2stの後側面214は、第1回転枠210が回転する際に、バヨネット突起E0の後側面と摺動する。
また、前カム面215と後カム面216とは、前後方向において互いに対向している。前カム面215及び後カム面216それぞれは、第2直進枠120が移動する際に、後述する直進カムフォロアAB2(図10参照)の両側面と摺動する。
このように、本実施形態に係る溝部b2stは、第2直進枠120の直進カムフォロアAB2とともにカム機構の一部を構成しつつ、バヨネット突起E0とともにバヨネット機構の一部をも構成している。なお、溝部b2stの径方向外側は、径方向内側に向かって略ストレート状に形成され、かつ、溝部b2stの径方向内側は、径方向外側に向かってテーパ状に形成されている。なお、溝部b2stの径方向外側は、径方向内側に向かってテーパ状に形成されていてもよい。ただし、テーパ状よりもストレート状の方が、バヨネット機構に光軸方向の力が掛かった場合に外れにくい。
バヨネット溝e0は、外周面210Tの前端部に形成される。バヨネット溝e0は、周方向に沿って円弧状に形成される。バヨネット溝e0は、3本のカム溝b2と交差している。具体的に、バヨネット溝e0は、カム溝b2のうち溝部b2stと重なるように形成されている。バヨネット溝e0には、バヨネット突起E0が係合される。
ここで、図9Aは、図7のB−B断面図である。図9Aに示すように、バヨネット溝e0は、被写体側に設けられる前側面217と、被写体と反対側に設けられる後側面218と、を有する。前側面217と後側面218は、第1直進枠110のバヨネット突起E0を挟み込むように形成されており、前側面217と後側面218の間隔は、上述の前側面213と後側面214の間隔よりも狭い。前側面217及び後側面218は、第1直進枠110が回転する際に、バヨネット突起E0の両側面と摺動する。
なお、上述の通り、バヨネット溝e0が有する後側面218の前後方向の位置は、溝部b2stが有する後側面214の前後方向の位置と同じである(図7参照)。また、後側面214及び後側面218のそれぞれは、周方向に連なっており、バヨネット突起E0を支持する面として機能する。
3本の直進溝a3は、内周面210Sにおいて光軸方向に沿って形成される。3本の直進溝a3のうち2つは近接しており、残り一つは120°〜180°離れて形成される。
以上のように、第1回転枠210では、リブ部219と、バヨネット溝e0と、バヨネット突起E1と、フランジ部212aとが、前方から順に並べられている。
なお、実施の形態では、第1回転枠210において、バヨネット溝e0をカム溝b2と交差させる位置に形成した。これは、第1回転枠210の光軸方向の長さをより短くすると共に、第1回転枠210のカム溝b2に係合されて移動する第2直進枠120の移動量を大きくするためである。
加えて、バヨネット溝e0は、第1回転枠210の被写体側の端部付近に形成するようにした。これは、バヨネット溝e0を第1回転枠210の中央付近に形成すると、レンズ鏡筒を組立てる際に、バヨネット突起E0をバヨネット溝e0まで通過させるのに必要な溝、すなわち肉薄部、を長い区間設けなければならなくなるためである。
4.第2直進枠120の構成
図10は、第2直進枠120の斜視図である。
第2直進枠120は、第2直進枠本体121と、2つの係止部122と、を有する。
第2直進枠本体121は、円筒状に形成され、内周面120Sと外周面120Tを有する。
2つの係止部122は、第2直進枠本体121の後端面上に立設され、後方に向かって突出している。また、2つの係止部122は、光軸AX(図3参照)を中心として略対称な位置に形成される。後述するように、2つの係止部122が第3直進枠130に係止されることによって、第3直進枠130の第2直進枠120に対する相対回転が抑止される。なお、本実施形態では、2つの係止部122のうち一方が他方よりも周方向に長く形成されている。
また、第2直進枠120は、3つの直進カムフォロアAB2と、3本の直進溝a4と、バヨネット溝e2と、を有する。
3つの直進カムフォロアAB2は、外周面120Tの後端部に立設され、周方向において略等ピッチで配置される。3つの直進カムフォロアAB2は、第1回転枠210の3本のカム溝b2に係合される。また、3つの直進カムフォロアAB2は、3本のカム溝b2に挿通され、かつ、第1直進枠110の3本の直進溝a2に係合される。
3本の直進溝a4は、光軸方向に沿って内周面120Sに形成される。3本の直進溝a4は、周方向において略等ピッチで配置される。
バヨネット溝e2は、周方向に沿って内周面120Sの後端部に形成される。バヨネット溝e2は、3本の直進溝a4と交差している。
5.第2回転枠220の構成
図11は、第2回転枠220の斜視図である。
第2回転枠220は、第2回転枠本体221と、3つの直進突起A3と、3つのバヨネット突起E2と、2本のバヨネット溝e3と、3本のカム溝b3と、3本のカム溝b4と、3本のカム溝b5と、を有する。ただし、図11では、カム溝b3、カム溝b4、カム溝b5が各々2本ずつ図示されている。
第2回転枠本体221は、円筒状に形成され、内周面220Sと外周面220Tを有する。
3つの直進突起A3は、外周面220Tの後端部に立設され、周方向において3つの直進突起A3のうち2つは近接しており、残り一つは近接する2つの直進突起A3から120°以上離れて形成される。3つの直進突起A3は、第1回転枠210の3つの直進溝a3に係合される。
3つのバヨネット突起E2は、外周面220Tの後端部において周方向に沿って形成される。3つのバヨネット突起E2は、3つの直進突起A3より前方に配置される。バヨネット突起E2は、第2直進枠120のバヨネット溝e2に係合される。本実施形態において、バヨネット突起E2とバヨネット溝e2とは、第2回転枠220を第2直進枠120に回転自在に係合するためのバヨネット機構を構成している。
2本のバヨネット溝e3は、周方向に沿って内周面220Sの略中央部に形成される。2本のバヨネット溝e3は、互いに平行に形成される。2本のバヨネット溝e3は、カム溝b4およびカム溝b5と交差する。
3本のカム溝b3は、光軸方向と交差するように外周面220Tに形成され、周方向において略等ピッチで配置される。
カム溝b4およびカム溝b5は、内周面220Sに形成される。カム溝b4およびカム溝b5は、互いに交差する。
6.第3直進枠130の構成
図12は、第3直進枠130の斜視図である。
第3直進枠130は、第3直進枠本体131と、フランジ部132と、2つの係止凹部133と、を有する。
第3直進枠本体131は、円筒状に形成され、内周面130Sと外周面130Tを有する。
フランジ部132は、円環状に形成され、外周面130Tの後端部上に立設されている。
2つの係止凹部133は、フランジ部132の外縁に形成される切り欠きである。2つの係止凹部133は、光軸AX(図3参照)を中心として略対称な位置に形成される。ここで、図13は、第2直進枠120と第2回転枠220と第3直進枠130とを組み付けた状態を示す模式図である。図13に示すように、第2直進枠120の2つの係止部122が第3直進枠130の2つの係止凹部133に係止されることによって、第3直進枠130の第2直進枠120に対する相対回転が抑止される。なお、2つの係止部122の一方が他方よりも周方向に長く形成されているのに対応して、2つの係止凹部133の一方が他方よりも周方向に長く形成されている。これによって、2つの係止凹部133の強度が向上されている。
また、第3直進枠130は、2つのバヨネット突起E3と、3つの直進溝a5と、3つの直進溝a6と、を有する。ただし、図12では、バヨネット突起E3は2つだけ図示されている。
2つのバヨネット突起E3は、外周面130Tの略中央部において周方向に沿って形成される。2つのバヨネット突起E3は、互いに平行に形成される。2つのバヨネット突起E3は、第2回転枠220の2本のバヨネット溝e3に係合される。本実施形態において、バヨネット突起E3とバヨネット溝e3とは、第3直進枠130を第2回転枠220に回転自在に係合するためのバヨネット機構を構成している。
3つの直進溝a5は、内周面130Sから外周面130Tまで第3直進枠本体131を貫通している。3つの直進溝a5は、光軸方向に沿って延びており、周方向において略等ピッチで配置される。
3つの直進溝a6は、内周面130Sから外周面130Tまで第3直進枠本体131を貫通している。3つの直進溝a6は、光軸方向に沿って延びており、周方向において略等ピッチで配置される。
本実施形態において、3つの直進溝a5と3つの直進溝a6とは、周方向において交互に配置されている。
7.第1レンズ群枠310の構成
図14は、第1レンズ群枠310の斜視図である。
第1レンズ群枠310は、第1レンズ群枠本体311と、3つの直進突起A4と、3つのカム突起B3と、を有する。
第1レンズ群枠本体311は、円筒状に形成され、内周面310Sと外周面310Tを有する。第1レンズ群枠本体311には、後方に向かって突出する3つの突出部311aが形成されている。
3つの直進突起A4は、突出部311aの外周面310Tに立設され、周方向において略等ピッチで配置される。3つの直進突起A4は、第2直進枠120の3本の直進溝a4に係合される。
3つのカム突起B3は、突出部311aの内周面310Sに立設され、周方向において略等ピッチで配置される。3つのカム突起B3は、第2回転枠220の3本のカム溝b3に係合される。
本実施形態において、3つの直進突起A4と3つのカム突起B3とは、突出部311aを挟んで略反対に配置されている。
8.第2レンズ群枠320の構成
図15は、第2レンズ群枠320の斜視図である。
第2レンズ群枠320は、第2レンズ群枠本体321と、3つの直進突起A5と、3つのカム突起B4と、を有する。
第2レンズ群枠本体321は、コップ状に形成され、外周面320Tを有する。
3つの直進突起A5は、外周面320Tの後端部上に形成され、周方向において略等ピッチで配置される。3つの直進突起A5は、第3直進枠130の3本の直進溝a5に係合される。
3つのカム突起B4は、3つの直進突起A5上に形成される。3つのカム突起B4は、第2回転枠220の3本のカム溝b4に係合される。
9.第3レンズ群枠330の構成
図16では、シャッター枠335の内部に第3レンズ群枠330が収容された状態が図示されている。図16を用いて、第3レンズ群枠330の構成を説明する。
第3レンズ群枠330すなわちOIS(Optical Image Stabilizer)ユニットは、主に、OIS枠400と、退避レンズ枠401と、像ぶれ補正用の第3レンズ群L3と、を有している。
OIS枠400は、シャッター枠335に装着されている。具体的には、OIS枠400は、光軸と垂直な面内で移動可能である。より具体的には、図示しないマグネットが、OIS枠400に固定されており、図示しないコイルが、マグネットに対向する位置においてシャッター枠335に固定されている。この状態において、電力が、図示しないカメラ回路からシャッター枠のコイルに供給されると、コイルに電流が流れ磁界が発生する。この磁界によってOIS枠400のマグネットが駆動され、この駆動力によりOIS枠400が光軸と垂直な面内で移動する。
退避レンズ枠401は、光軸と略平行な退避軸回りに移動可能に、OIS枠400に保持されている。退避レンズ枠401は、第3レンズ群L3が像ぶれ補正を実行可能な補正可能位置(第1姿勢)から、第3レンズ群L3が光軸から退避した退避位置(第2姿勢)へと、その位置を変更可能である。退避レンズ枠401は、少なくとも1つのレンズから構成される第3レンズ群L3を、保持している。
10.シャッター枠335の構成
続いて、図16を参照しながら、シャッター枠335の構成について説明する。
シャッター枠335は、シャッター枠本体336と、3つの直進突起A6と、3つのカム突起B5と、を有する。
シャッター枠本体336は、円筒状に形成され、外周面335Tを有する。
3つの直進突起A6は、外周面335T上に形成され、周方向において略等ピッチで配置される。3つの直進突起A6は、第3直進枠130の3本の直進溝a6に係合される。
3つのカム突起B5は、3つの直進突起A6の前端部に立設される。3つのカム突起B5は、第2回転枠220の3本のカム溝b5に係合される。
11.枠どうしの係合
図17乃至図19は、レンズ鏡筒20の断面図である。ただし、図17乃至図19は、光軸AXを通る複数の切断面が組み合わされた模式図である。なお、図17では、レンズ鏡筒20の沈胴状態が図示され、図18では、レンズ鏡筒20のワイド状態が図示され、図19では、レンズ鏡筒20のテレ状態が図示されている。本実施形態において、デジタルカメラ1の撮影可能状態とは、レンズ鏡筒20のワイド状態からテレ状態までの状態を意味する。
第1回転枠210のギア部212bは、ズームギア242に噛合される(不図示)。第1回転枠210のカムフォロアB1は、固定枠100のカム溝b1に係合される。従って、第1回転枠210は、ズームモータ241の駆動力によって周方向に回転しながら光軸方向に移動可能である。
第1直進枠110の直進突起A1は、固定枠100の直進溝a1に係合される。第1直進枠110のバヨネット溝e1には、第1回転枠210のバヨネット突起E1が係合される。従って、第1直進枠110は、第1回転枠210とともに光軸方向に直進可能である。
第2直進枠120の直進カムフォロアAB2は、第1回転枠210のカム溝b2に挿通され、かつ、第1直進枠110の直進溝a2に係合される。従って、第2直進枠120は、第1回転枠210の回転に応じて、光軸方向に移動可能である。
第2回転枠220の直進突起A3は、第1回転枠210の直進溝a3に係合される。また、第2回転枠220のバヨネット突起E2は、第2直進枠120のバヨネット溝e2に係合される。従って、第2回転枠220は、第1回転枠210とともに周方向に回転しながら、第2直進枠120とともに光軸方向に移動可能である。
第3直進枠130の係止凹部133には、第2直進枠120の係止部122が係止される。また、第3直進枠130のバヨネット突起E3は、第2回転枠220のバヨネット溝e3に係合される。第2回転枠220の3つの直進突起A3同士の間隔のうち少なくとも2つ間隔が略120°以上離れて配置され、第2直進枠120の2つの係止部122同士の間隔も同じく略120°以上離れて配置されており、ズーム駆動時の互いの相対回転角が略120°以下にされている。そのため、第3直進枠130は、第2回転枠220の回転に干渉することなく、第2直進枠120とともに光軸方向に移動可能である。
2つの係止部122の一方が他方よりも周方向に長く形成されているのに対応して、2つの係止凹部133の一方が他方よりも周方向に長く形成されているが、第3直進枠130が、第2回転枠220の回転に干渉しない範囲で周方向に長くすることが望ましい。
また、第2回転枠220の3つの直進突起A3同士の間隔のうち少なくとも2つの間隔が略150°で、第2直進枠120の2つの係止部122の間隔も同じく略150°であり、ズーム駆動時の互いの相対回転角が略150°以下とされている。そのため、第3直進枠130が第2回転枠220の回転に干渉することはない。さらに、他の角度でも同様である。
第1レンズ群枠310の直進突起A4は、第2直進枠120の直進溝a4に係合される。また、第1レンズ群枠310のカム突起B3は、第2回転枠220のカム溝b3に係合される。従って、第1レンズ群枠310は、第2回転枠220の回転に応じて、光軸方向に移動可能である。
第2レンズ群枠320の直進突起A5は、第3直進枠130の直進溝a5に係合される。また、第2レンズ群枠320のカム突起B4は、第2回転枠220のカム溝b4に係合される。従って、第2レンズ群枠320は、第2回転枠220の回転に応じて、光軸方向に移動可能である。
シャッター枠335の直進突起A6は、第3直進枠130の直進溝a6に係合される。また、シャッター枠335のカム突起B5は、第2回転枠220のカム溝b5に係合される。従って、シャッター枠335は、第2回転枠220の回転に応じて、光軸方向に移動可能である。
シャッター枠335には、第3レンズ群枠330が装着されており、シャッター枠335が第3直進枠130に対して光軸方向に直進すると、第3レンズ群枠330の退避レンズ枠401が、図示しない退避機構によって回動させられる。これにより、沈胴状態から撮影可能状態に移行する際には、退避レンズ枠401は、退避位置から補正可能位置へと移動する。また、撮影可能状態から沈胴状態に移行する際には、退避レンズ枠401は、補正可能位置から退避位置へと移動する。退避レンズ枠401が補正可能位置に配置された場合、第3レンズ群L3は、光軸と垂直な面内で移動可能である。すなわち、この状態では、像ぶれ補正が可能である。
以上のように、ズームモータ241の駆動力による第1回転枠210および第2回転枠220の回転によって、第1乃至第3直進枠110〜130と各レンズ群枠310,320,335の光軸方向に対する移動が実現されている。
〈レンズ鏡筒20の組立て方法〉
以下において、レンズ鏡筒20の組立て方法について説明する。
まず、第2回転枠220の後方から第3直進枠130を挿入する。続いて、第3直進枠130を周方向に回転させてテレ状態にする。
次に、第3直進枠130の後方から第2レンズ群枠320を挿入する。
次に、OIS枠400の前方から退避レンズ枠401を挿入し、退避レンズ枠401にOIS枠400を回動可能に取り付ける。
次に、シャッター枠335の前方からOIS枠400を挿入する。
次に、第3直進枠130の後方からシャッター枠335を挿入する。
続いて、第2レンズ群枠320を周方向に回転させて沈胴状態にする。
次に、第1レンズ群枠310の後方から第2回転枠220を挿入する。
次に、第1レンズ群枠310の前方から第2直進枠120を被せる。
次に、第1直進枠110の後方から第1回転枠210を挿入する。続いて、第1回転枠210の後方から第2直進枠120を挿入する。
次に、固定枠100の後方から第1直進枠110を挿入する。
最後に、各枠を回転させることによって沈胴状態にする。
〈作用及び効果〉
レンズ鏡筒20は、円筒状の第1直進枠110(第1枠の一例)と、円筒状の第1回転枠210(第2枠の一例)と、円筒状の第2直進枠120(第3枠の一例)と、を備える。
(1)第1直進枠110は、内周面110Sに形成される直進溝a2(直進溝の一例)と、内周面110Sにおいて周方向に沿って形成されるバヨネット突起E0(第1バヨネット突起の一例)と、を有する。
第1回転枠210は、第1直進枠110の径方向内側に配置され、第1直進枠110と相対的に回転可能である。第1回転枠210は、外周面210Tに周方向に沿って形成されバヨネット突起E0に係合されるバヨネット溝e0と、内周面210Sから外周面210Tに第1回転枠本体211を貫通し少なくとも一部がバヨネット突起E0と交差するカム溝b2(カム溝の一例)と、を有する。
第2直進枠120は、第1回転枠210の径方向内側に配置され、第1直進枠110と相対的に回転可能である。第2直進枠120は、外周面120Tに形成され、カム溝b2を介して直進溝a2に係合される直進カムフォロアAB2(突起の一例)を有する。
このように、第1回転枠210の外側に第1直進枠110が配置されているので、第1回転枠210のカムフォロアB1を第1直進枠110の第1直進突起A1より光軸方向後ろ側に配置できる。そのため、第1直進枠110の外側に第1回転枠210が配置される場合に比べて、レンズ鏡筒20の光軸方向における全長を大きくすることなく、第1回転枠210のカムフォロアB1と係合する固定枠100の第1直進溝a1の光軸方向前側端部の壁を分厚くすることができる。従って、第1回転枠210の固定枠100に対する移動量を維持しつつ、すなわちズーム倍率を維持しつつ、レンズ鏡筒20をコンパクト化できるとともに、落下等の外力に対する強度を向上させることができる。
また、第1回転枠210のギア部212bを第1直進枠110の直進突起A1の後方に配置できるので、図1に示すとおり、筐体10から固定枠100の前支持部102が突出することを抑制できる。従って、カメラのデザイン性も向上できる。
さらに、カム溝b2は、周方向に沿って形成される溝部b2stを有する。バヨネット溝e0の被写体と反対側の後側面218は、溝部b2stの被写体と反対側の後側面214と、前後方向において略同一位置にある。
そのため、カム溝b2とバヨネット溝e0とが重なる場合において、バヨネット溝e0だけでなくカム溝b2にもバヨネット突起E0を係合させることができる。従って、第1直進枠110と第1回転枠210とのバヨネット結合力を向上させることができる。
また、バヨネット溝e0が外周面210Tの前端部に形成されている。そのため、バヨネット突起E0を第1回転枠210の一端からバヨネット溝e0まで挿入するために外周面210Tを凹ませる領域を小さくすることができる。従って、第1回転枠210の強度が低下することを抑制できる。
また、カム溝b2が前後方向における第1回転枠210の全長にわたって形成されているので、第2直進枠120の十分な移動量が確保されている。さらに、第2直進枠120が前端に移動した場合に、直進カムフォロアAB2の前後が溝部b2stによって挟まれるので、前後方向における第2直進枠120の停止位置の誤差を小さくできる。
このように、本実施形態では、第1回転枠210の強度向上、第2直進枠120の移動量拡大、および第2直進枠120の停止精度向上を図りつつ、第1回転枠210と第2直進枠120のバヨネット結合力の向上が実現されている。
(2)バヨネット溝e0の被写体と反対側の後側面218と、溝部b2stの被写体と反対側の後側面214とは、周方向に連続的に形成されている。これにより、バヨネット溝e0と溝部b2stとの間で、バヨネット突起E0をスムーズに移動させることができる。
(3)従来、貫通溝を有する枠を備えるレンズ鏡筒が知られている(例えば、特開2009−134160号公報を参照)。
しかしながら、特許文献1に記載のレンズ鏡筒では、貫通溝が形成されることで枠の強度が低下するため、枠が撓みやすいという問題がある。
ここに開示される技術は、上述のような状況に鑑みてなされたものであり、貫通溝を有する枠の強度を向上可能なレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
ここに開示されるレンズ鏡筒は、内周面から外周面に貫通した少なくとも1本のカム溝と、外周面上において周方向に沿って形成される少なくとも1つのフランジ部と、カム溝を挟んでフランジ部と対向するように外周面上に形成される少なくとも1つのリブ部と、を有する円筒状の第1枠((1)の第2枠に対応)と、第1枠の径方向外側に配置され、第1枠に対して相対的に回転する円筒状の第2枠((1)の第1枠に対応)と、を備える。第2枠の少なくとも一部は、リブ部とフランジ部とによって挟まれており、リブ部を含む少なくとも一部の光軸方向断面において、リブ部とフランジとの間にのみ存在する。リブ部の一部は、カム溝における最も円筒軸方向の一方側に設けられた領域の円筒軸方向の一方側に形成される。
ここに開示される技術によれば、貫通溝を有する枠の強度を向上可能なレンズ鏡筒を提供することができる。
以下では、上記の構成及び効果を具体的に説明する。
レンズ鏡筒20は、第1回転枠210((2)の第1枠の一例、(1)の第2枠の一例)と、第1回転枠210の径方向外側に配置される第1直進枠110((2)の第2枠の一例、(1)の第1枠の一例)と、を備える。第1回転枠210は、内周面210Sから外周210Tまで貫通するカム溝b2と、外周面210T上において周方向に沿って形成されるフランジ部212と、カム溝b2を挟んでフランジ部212と対向するように外周面210T上に形成されるリブ部219と、を有する。第1直進枠110の少なくとも一部は、フランジ部212とリブ部219とによって挟まれており、第1回転枠210と組み合わされた場合に、断面においてフランジ部212とリブ部219との間にのみ存在する。フランジ部212とリブ部219とは、第1回転枠210の前後方向両端部に形成されている。
このように、リブ部219を外周面210T上に形成することによって、カム溝b2が形成されることによって強度が低下しやすい第1回転枠210の強度を向上させることができる。
また、第1回転枠210は、第1直進枠110のフランジ部212とリブ部219とによって挟まれているので、貫通溝が形成されないために強度が相対的に大きい第1直進枠110によって第1回転枠210を保持することができる。そのため、第1回転枠210が内側に変形することを抑制することができる。
(4)第1回転枠210は、バヨネット突起E1(第2バヨネット突起の一例)を、さらに有している。リブ部219、バヨネット溝e0、バヨネット突起E1およびフランジ部212a(フランジの一例)は、円筒軸方向において順に並んでいる。この場合でも、上記(3)と同様の効果を得ることができる。
(5)第1直進枠110のバヨネット突起E0が、溝部b2stに位置する場合、第1直進枠110の被写体側の端部が、第1回転枠210のリブ部219と当接する(図18を参照)。この場合、バヨネット突起E0とリブ部219とによって、第1回転枠210が、直進枠110に対して、光軸方向へ移動不能且つ周方向へ回転可能になる。これにより、第1回転枠210を、安定的に回転させることができる。
〈その他の実施形態〉
(A)上記実施形態において、レンズ鏡筒20は、第1直進枠110と第2直進枠120と第1レンズ群枠310とによる3段沈胴式であることとしたが、これに限られるものではない。レンズ鏡筒20は、第1直進枠110と第2直進枠120とによる2段沈胴式であってもよい。この場合、レンズ鏡筒20は、第2回転枠220および第3直進枠130を備えていなくてもよい。さらに、レンズ鏡筒20は、4段以上の沈胴式であってもよい。
(B)上記実施形態では、2つの枠のうち一方の枠にカム溝bが形成され、他方の枠にカム突起Bが形成されているが、これに限られるものではない。2つの枠のうち一方の枠にカム突起Bが形成され、他方の枠にカム溝bが形成されていてもよい。また、2つの枠のそれぞれにカム溝bとカム突起Bとが形成されていてもよい。
(C)上記実施形態では、2つの枠のうち一方の枠に直進溝aが形成され、他方の枠に直進突起Aが形成されているが、これに限られるものではない。2つの枠のうち一方の枠に直進突起Aが形成され、他方の枠に直進溝aが形成されていてもよい。また、2つの枠のそれぞれに直進溝aと直進突起Aとが形成されていてもよい。
(D)上記実施形態では、2つの枠のうち一方の枠にバヨネット溝eが形成され、他方の枠にバヨネット突起Eが形成されているが、これに限られるものではない。2つの枠のうち一方の枠にバヨネット突起Eが形成され、他方の枠にバヨネット溝eが形成されていてもよい。また、2つの枠のそれぞれにバヨネット溝eとバヨネット突起Eとが形成されていてもよい。
(E)上記実施形態では、第3レンズ群枠330が沈胴状態において第2レンズ群枠320の側方に退避することとしたが、これに限られるものではない。第3レンズ群枠330は、沈胴状態において第2レンズ群枠320の後方に配置されてもよい。
(F)上記実施形態において、カム溝b2の溝部b2stとバヨネット溝e0とは、外周面210Tの前端部に形成されることとしたが、これに限られるものではない。溝部b2stとバヨネット溝e0とは、外周面210Tの前端部から離間していてもよい。
(G)上記実施形態において、カム溝b2は、第1回転枠210の前後方向の全長にわたって形成されることとしたが、これに限られるものではない。カム溝b2は、第1回転枠210の前後端から離間していてもよい。
(H)上記実施形態において、カム溝b2とバヨネットe0を備えた第1回転枠210が回転することとしたが、これに限られるものではない。カム溝b2とバヨネットe0を備えた第2枠が直進し、その外側に配置された第1枠が回転してもよい。この場合、第3直進枠130に相当する第3枠は第1枠と同期して回転する。
(I)上記実施形態では、カム溝b2(貫通溝)が形成されることによって強度が低下しやすい第1回転枠210に対して、フランジ部212及びリブ部219を形成する場合について説明したが、これに限られるものではない。本発明は、貫通溝が形成される枠に対して適用可能である。すなわち、レンズ鏡筒20は、貫通溝を有する第1枠と、第1枠の外側に配置される第2枠と、を備えていればよい。
ここに開示された技術によれば、コンパクト化可能なレンズ鏡筒を提供することができる。また、ここに開示された技術によれば、貫通溝を有する枠の強度を向上可能なレンズ鏡筒を提供することができる。このため、例えば、カメラ、カメラ付き携帯電話、カメラ付きポータブル端末等に適用できる。
1 …デジタルカメラ
10 …筐体
20 …レンズ鏡筒
21 …第1移動鏡筒部
22 …第2移動鏡筒部
23 …第3移動鏡筒部
24 …固定鏡筒部
100…固定枠
110…第1直進枠
120…第2直進枠
122…係止部
130…第3直進枠
133…係止凹部
210…第1回転枠
212a…ギア部
220…第2回転枠
241…ズームモータ
242…ズームギア
310…第1レンズ群枠
320…第2レンズ群枠
330…第3レンズ群枠
335…シャッター枠
a1〜a6 …直進溝
A1,A3〜A6 …直進突起
b1〜b5 …カム溝
B1,B3〜B5 …カムフォロア
AB2 …直進カムフォロア
e1〜e3 …バヨネット溝
E1〜E3 …バヨネット突起

Claims (5)

  1. 内周面に少なくとも1本の直進溝と、内周面に周方向に沿って形成される少なくとも1本の第1バヨネット突起と、を有する円筒状の第1枠と、
    前記第1枠の径方向内側に配置され、前記第1枠に対して相対的に回転可能であり、かつ、外周面に周方向に沿って形成され前記第1バヨネット突起に係合される少なくとも1つのバヨネット溝と、内周面から外周面に貫通し少なくとも一部が前記バヨネット溝と交差する少なくとも1本のカム溝と、を有する円筒状の第2枠と、
    前記第2枠の径方向内側に配置され、前記第1枠と同期して回転可能であり、かつ、外周面に前記カム溝を介して前記直進溝に係合される少なくとも1つの突起を有する円筒状の第3枠と、
    を備え、
    前記カム溝は、周方向に沿って形成される溝部を有し、
    前記バヨネット溝の被写体と反対側の後側面は、前記溝部の被写体と反対側の後側面と、前記第2枠の軸心に沿った方向において略同一位置にある
    ンズ鏡筒。
  2. 前記バヨネット溝の被写体と反対側の後側面と、前記溝部の被写体と反対側の後側面とは、周方向に連続的に形成されている、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第2枠は、前記外周面上において周方向に沿って形成される少なくとも1つのフランジ部と、前記カム溝を挟んで前記フランジ部と対向するように前記外周面上に形成される少なくとも1つのリブ部とを、さらに有し、
    前記第1枠の少なくとも一部は、前記リブ部と前記フランジ部とによって挟まれており、前記リブ部を含む少なくとも一部の光軸方向断面において、前記リブ部と前記フランジとの間にのみ存在し、
    前記リブ部の一部は、前記カム溝における最も円筒軸方向の一方側に設けられた領域の円筒軸方向の一方側に形成される、
    請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記第2枠は、少なくとも1つの第2バヨネット突起、をさらに有し、
    前記リブ部、前記バヨネット溝、前記第2バヨネット突起および前記フランジは、前記円筒軸方向において順に並んでいる、
    請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第1枠の前記第1バヨネット突起が前記溝部に位置する場合、前記第1枠の被写体側の端部が、前記第2枠の前記リブ部と当接する、
    請求項3又は4に記載のレンズ鏡筒。
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