JP6078407B2 - ベルジャ - Google Patents
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Description
チャンバ内を陰圧にして処理対象物に対して所定の処理を行うための真空処理装置の前記チャンバを構成する石英ガラス製のベルジャであって、
下端が開放した釣り鐘型の本体部と、
前記本体部の下端に沿って形成されたフランジ部と、
前記本体部の側面において前記フランジ部よりも上側の部位に形成され、前記本体部の周方向に沿って延在する突条部と、
を有し、
前記突条部は、前記フランジ部に対して平行に延在しており、
前記フランジ部と前記突条部との対向間隔が、前記本体部の側面からの前記突条部の突出長の2倍以下であるベルジャを提供する。
本発明は、
チャンバ内を陰圧にして処理対象物に対して所定の処理を行うための真空処理装置の前記チャンバを構成する石英ガラス製のベルジャであって、
下端が開放した釣り鐘型の本体部と、
前記本体部の下端に沿って形成されたフランジ部と、
前記本体部の側面において前記フランジ部よりも上側の部位に形成され、前記本体部の周方向に沿って延在する突条部と、
を有し、
前記フランジ部と前記突条部との間の隙間に対して着脱可能に嵌め込まれるリング状の吊り上げ用治具を更に備え、
前記フランジ部と前記突条部との間の隙間に前記吊り上げ用治具が取り付けられた状態で前記吊り上げ用治具を昇降させることによって、当該ベルジャの全体を昇降可能であるベルジャを提供する。
本実施形態に係るベルジャ10は、チャンバ110内を陰圧にして処理対象物に対して所定の処理を行うための真空処理装置100(図6)のチャンバ110を構成する石英ガラス製のベルジャ10である。このベルジャ10は、下端が開放した本体部11と、本体部11の下端に沿って形成されたフランジ部12と、本体部11の側面11aにおいてフランジ部12よりも上側の部位に形成され、本体部11の周方向に沿って延在する突条部13と、を有する。以下、詳細に説明する。
本実施形態に係る真空処理装置100は、チャンバ110内を陰圧にして処理対象物(例えば、基板200)に対して所定の処理を行うための装置である。チャンバ110は、石英ガラス製で下端が開放したベルジャ10と、ベルジャ10の開放端10cが気密状態で固定されて、ベルジャ10の開放端10cを閉塞する取付ベース部120と、を備えている。ベルジャ10の構成は、上述した通りである。
マニホールド130のガス導入口131は、図示しないガス供給装置に接続され、ガス排出口132は、図示しない真空ポンプ及び排気装置に接続されている。
ガス供給装置から、ガス導入口131を介してチャンバ110内にガスを導入するとともに、ガス排出口132からチャンバ110内のガスを排気しながら、加熱装置によってチャンバ110内を加熱することによって、基板200に対して各種の処理を行うことができる。
図7はベルジャ10の作製方法の例を説明するための分解図(正面断面図)である。
大型の石英ガラス製品を一連のガラス成形工程で一括して作製するのは困難である。このため、ベルジャ10は、例えば、複数部分に分けて作製し、それら複数の部分を相互に溶接することによって作製する。例えば、図7に示すように、断面コ字状のリング形状の下端部10aは、それ以外の釣り鐘型の部分10dとは別個に作製する。その後、部分10dに対して下端部10aを溶接することによって、ベルジャ10を作製する。なお、部分10dについても、適宜、複数の部分(図示略)に分けて作製し、それらを互いに溶接することによって作製する。
以下、参考形態の例を付記する。
1.チャンバ内を陰圧にして処理対象物に対して所定の処理を行うための真空処理装置の前記チャンバを構成する石英ガラス製のベルジャであって、
下端が開放した釣り鐘型の本体部と、
前記本体部の下端に沿って形成されたフランジ部と、
前記本体部の側面において前記フランジ部よりも上側の部位に形成され、前記本体部の周方向に沿って延在する突条部と、
を有するベルジャ。
2.前記突条部は、前記フランジ部に対して平行に延在している1.に記載のベルジャ。
3.前記突条部は、前記本体部の側面の全周に亘って延在している2.に記載のベルジャ。
4.当該ベルジャにおいて、前記突条部と、前記フランジ部と、前記本体部における前記突条部と前記フランジ部との間の部分と、からなる部分の断面形状はコ字状である2.又は3.に記載のベルジャ。
5.前記フランジ部と前記突条部との対向間隔が、前記本体部の側面からの前記突条部の突出長の2倍以下である2.から4.までの何れか一に記載のベルジャ。
6.前記フランジ部と前記突条部との間の隙間に対して着脱可能に嵌め込まれるリング状の吊り上げ用治具を更に備え、
前記フランジ部と前記突条部との間の隙間に前記吊り上げ用治具が取り付けられた状態で前記吊り上げ用治具を昇降させることによって、当該ベルジャの全体を昇降可能である1.から4.までの何れか一に記載のベルジャ。
7.前記吊り上げ用治具は、前記フランジ部の周方向において複数の部分に分割され、
これら複数の部分が前記フランジ部と前記突条部との間の隙間に嵌め込まれた状態で、これら複数の部分が互いに連結されて、前記吊り上げ用治具がリング状に形成される6.に記載のベルジャ。
8.前記吊り上げ用治具は、前記複数の部分を相互に締結する締結具を備え、
前記締結具を締め付けることによって、リング状の前記吊り上げ用治具が縮径される7.に記載のベルジャ。
9.チャンバ内を陰圧にして処理対象物に対して所定の処理を行うための真空処理装置であって、
前記チャンバは、
石英ガラス製で下端が開放したベルジャと、
前記ベルジャの開放端が気密状態で固定されて、前記ベルジャの開放端を閉塞する取付ベース部と、
を備え、
前記ベルジャは、
下端が開放した釣り鐘型の本体部と、
前記本体部の下端に沿って形成されたフランジ部と、
前記本体部の側面において前記フランジ部よりも上側の部位に形成され、前記本体部の周方向に沿って延在する突条部と、
を有する真空処理装置。
10.前記取付ベース部は、
前記チャンバにガスを導入するガス導入口と、前記チャンバからガスを排出するガス排出口と、を少なくとも有するマニホールドを含む9.に記載の真空処理装置。
10a 下端部
10b 溝
10c 開放端
10d 部分
11 本体部
11a 側面
11b 部分
12 フランジ部
13 突条部
20 吊り上げ用治具
21 分割部分
21a 周方向端面
21b 雌ネジ
22 締結具
22a 雄ネジ
22b 雄ネジ
30 固定具
31 雄ネジ
32 固定穴
40 吊り下げ部材
50 固定部材
60 係止部材
100 真空処理装置
110 チャンバ
120 取付ベース部
130 マニホールド
131 ガス導入口
132 ガス排出口
140 下蓋
150 固定板
160 止着具
170 Oリング
180 Oリング
190 カセット
200 基板
D 対向間隔
L1 突出長
L2 突出長
Claims (7)
- チャンバ内を陰圧にして処理対象物に対して所定の処理を行うための真空処理装置の前記チャンバを構成する石英ガラス製のベルジャであって、
下端が開放した釣り鐘型の本体部と、
前記本体部の下端に沿って形成されたフランジ部と、
前記本体部の側面において前記フランジ部よりも上側の部位に形成され、前記本体部の周方向に沿って延在する突条部と、
を有し、
前記突条部は、前記フランジ部に対して平行に延在しており、
前記フランジ部と前記突条部との対向間隔が、前記本体部の側面からの前記突条部の突出長の2倍以下であるベルジャ。 - チャンバ内を陰圧にして処理対象物に対して所定の処理を行うための真空処理装置の前記チャンバを構成する石英ガラス製のベルジャであって、
下端が開放した釣り鐘型の本体部と、
前記本体部の下端に沿って形成されたフランジ部と、
前記本体部の側面において前記フランジ部よりも上側の部位に形成され、前記本体部の周方向に沿って延在する突条部と、
を有し、
前記フランジ部と前記突条部との間の隙間に対して着脱可能に嵌め込まれるリング状の吊り上げ用治具を更に備え、
前記フランジ部と前記突条部との間の隙間に前記吊り上げ用治具が取り付けられた状態で前記吊り上げ用治具を昇降させることによって、当該ベルジャの全体を昇降可能であるベルジャ。 - 前記吊り上げ用治具は、前記フランジ部の周方向において複数の部分に分割され、
これら複数の部分が前記フランジ部と前記突条部との間の隙間に嵌め込まれた状態で、これら複数の部分が互いに連結されて、前記吊り上げ用治具がリング状に形成される請求項2に記載のベルジャ。 - 前記吊り上げ用治具は、前記複数の部分を相互に締結する締結具を備え、
前記締結具を締め付けることによって、リング状の前記吊り上げ用治具が縮径される請求項3に記載のベルジャ。 - 前記突条部は、前記フランジ部に対して平行に延在している請求項2から4までのいずれか一項に記載のベルジャ。
- 前記突条部は、前記本体部の側面の全周に亘って延在している請求項1又は5に記載のベルジャ。
- 当該ベルジャにおいて、前記突条部と、前記フランジ部と、前記本体部における前記突条部と前記フランジ部との間の部分と、からなる部分の正面断面における断面形状はコ字状である請求項5又は6に記載のベルジャ。
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