JP6078367B2 - 送信装置及び受信装置 - Google Patents

送信装置及び受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6078367B2
JP6078367B2 JP2013026098A JP2013026098A JP6078367B2 JP 6078367 B2 JP6078367 B2 JP 6078367B2 JP 2013026098 A JP2013026098 A JP 2013026098A JP 2013026098 A JP2013026098 A JP 2013026098A JP 6078367 B2 JP6078367 B2 JP 6078367B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coding rate
bit
code
encoding
bits
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013026098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014155195A (ja
Inventor
鈴木 陽一
陽一 鈴木
明記 橋本
明記 橋本
敬文 松▲崎▼
敬文 松▲崎▼
祥次 田中
祥次 田中
木村 武史
武史 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Broadcasting Corp filed Critical Japan Broadcasting Corp
Priority to JP2013026098A priority Critical patent/JP6078367B2/ja
Publication of JP2014155195A publication Critical patent/JP2014155195A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6078367B2 publication Critical patent/JP6078367B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Error Detection And Correction (AREA)

Description

本発明は、衛星放送及び地上放送並びに固定通信及び移動通信の技術分野に関するものであり、特に、デジタルデータの送信装置及び受信装置に関する。
白色雑音下での伝送性能を向上させる技法として、デジタル変調において、誤り訂正符号の強さと変調マッピングのビットとを適切に組み合わせることで、伝送性能の向上を可能とする符号化変調技術が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
この非特許文献1等に記載される符号化変調技術は、日本の衛星デジタル放送規格ISDB−S(例えば、非特許文献2参照)でも採用されており、伝送性能の向上に寄与する技法として実績がある。
非特許文献1に記載される技法の基本的な原理は、シンボルをマッピングした後の信号点間のユークリッド距離を考慮し、シンボルを構成するビット(以下、シンボル構成ビットと呼ぶ)のうち、ユークリッド距離が互いに短い信号点間で1/0が反転するビットに対しては強い誤り訂正を施し、ユークリッド距離が互いに長い信号点間で1/0が反転するビットに対しては逆に弱い誤り訂正を施す、又は符号化処理を施さないことによって、全体の情報効率を維持しつつ、雑音耐性を向上させる、というものである。
また、非特許文献1においては、8PSKを例とした集合分割法とよばれる信号点へのシンボル割り当て方法が提案されている。一例として、集合分割法による8PSK信号点へのシンボル割り当て方法の例を、図14を用いて説明する。
図14には、8PSKの各信号点に割り当てる、3ビットで構成されるシンボル(000、001、・・・、111)が既に記載されているが、これは以下の分割手順を使って信号点へのシンボルの割り当てを行った結果得られるものであり、集合分割を行っている時点においては未だ決定されていない。
最初の分割では8つの信号点のうち、隣接する信号点間のユークリッド距離が最大となる様に4つの信号点からなる2つの信号点群に分割する。ここで、2つの信号点群のうち、一方の信号点群には、シンボル構成ビットの第1ビットにa1=0を割り当て、他方にはa1=1を割り当てる。
次に、最初の分割で得られた4つの信号点で構成される2つの信号点群を、それぞれ、隣接する信号点間のユークリッド距離が最大となる様に2つの信号点からなる4つの信号点群に分割する。ここで、4つの信号点で構成される信号点群を2つの信号点群に分割する際に、一方の信号点群には、シンボル構成ビットの第2ビットにa2=0を割り当て、他方にはa2=1を割り当てる。
さらに、図14では省略したが、2回目の分割で得られた2つの信号点で構成される4つの信号点群を、それぞれ、1つの信号点からなる8つの信号点群に分割する。ここで、2つの信号点で構成される信号点群を1つの信号点に分割する際に、一方の信号点群には、シンボル構成ビットの第3ビットにa3=0を割り当て、他方にはa3=1を割り当てる。
以上の3段階の集合分割を行った結果、8つの信号点それぞれに、3ビットの固有のシンボルが割り当てられる。
こうした信号点へのシンボル割り当てを行うことで、8PSKの場合、第1ビット(図14中、a1に相当)は8PSKでの隣接ユークリッド距離、第2ビット(図14中、a2に相当)はQPSKの隣接ユークリッド距離、第3ビット(図14中、a3に相当)はBPSKのユークリッド距離の条件の下で各ビットの復号を行うことが可能となる。
予め送受間で集合分割法により得られた信号点へのシンボルの割り当てを共有し、送信側では、シンボルを構成する各ビットで伝送するデータについて、対応する信号点間のユークリッド距離に適した訂正能力の誤り訂正符号で符号化して変調し、受信側では、復調後に送信側の符号化に対応した復号を行うことで、雑音耐性の高い伝送システムが実現できる。
一方、集合分割法と同様によく利用されるシンボル割り当て方法として、グレイコードが挙げられる。一例として、グレイコードによる8PSK信号点へのシンボルの割り当て例を図15に示す。グレイコードは、隣接する信号点のシンボル同士が必ず1ビット異なるようにシンボルを信号点に割り当てる技法であり、集合分割法におけるビット毎に異なる最小ユークリッド距離で伝送する特徴はないものの、8PSKに割り当てられるシンボルにおける各ビットの最小ユークリッド距離の関係にある信号点の対の数は集合分割法に比べ少ない。例えば、図14及び図15において、第1ビットに着目すると、最小ユークリッド距離の関係にある信号点の対の数は、集合分割では8対あるのに対し、グレイコードでは4対のみである。従って、第1ビットに関する限り、グレイコードのほうが集合分割法よりも最小ユークリッド距離の信号点の対の数が少ないため、同一の雑音環境でビット誤り率(BER)がよい特性が得られる信号点配置となっている。一方、第2及び第3ビットに関して、集合分割法においては、信号点距離がそれぞれQPSK、BPSK相当となることから、グレイコードよりも同一の雑音環境でBERがよい特性が得られることになる。しかし、これは第1ビット目が正しく受信できることを前提とした性能であり、第1ビット目の復号性能が不十分な場合には、第2及び第3ビットの復号性能に悪影響を与え、結果的にシンボル構成ビット全体のBER特性は、グレイコードよりも悪い特性となる。
よって、DVB−S2やARIB STD−B44に記載の高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式(以下、高度衛星放送方式と呼ぶ。例えば、非特許文献3参照)においては、信号点へのシンボルの割り当て技法としてグレイコードが採用されている。
G. Ungerboeck, "Channel coding with multilevel/phase signals", IEEE Transaction Information Theory, Vol.IT-28, No.1, 1982年1月,p.55−67 "衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B20 3.0版"、[online]、平成10年11月6日策定、ARIB、[平成23年6月21日検索]、インターネット〈URL:http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2-STD-B20v3_0.pdf〉 "高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B44 1.0版"、[online]、平成21年7月29日策定、ARIB、[平成23年6月21日検索]、インターネット〈URL:http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2-STD-B44v1_0.pdf〉
前述したように、DVB−S2やARIB STD−B44に記載の高度衛星放送方式においては、集合分割法ではなく、グレイコードが採用されている。
図16に、従来技法における、グレイコードと集合分割法を8PSKに適用した時の各シンボル構成ビットのC/N対BER特性を示す。尚、図16に特性を示した集合分割法は、図14に示すように、信号点の分割を3段階で行い、各分割に対し、シンボルを構成する3ビットのうちの1ビットを第1ビットから順次割り当てることで、各信号点へのシンボルの割り当てを決定している。送信側においては、こうして得られたシンボルと信号点の対応関係に基づいてマッピングし、受信側においては、各分割に割り当てられたビットを第1ビットから逐次復号することを想定しているが、ここでは、各分割に割り当てられたビットの雑音耐性を個別に評価するため、第2ビットの特性については第1ビットが、第3ビットの性能については第1ビット及び第2ビットが、正しく受信された事象のみ抽出した特性を示している。図16から、従来技法による集合分割法では、上位ビットになるにつれてユークリッド距離の増大に伴う性能向上が期待できる。一方、第1ビットについてグレイコード8PSKと集合分割8PSKのBERを比較すると、後者の性能が劣っていることから、集合分割においては、第1ビットに適用する誤り訂正符号を強力なものにしないと、それ以下のビットの復号に第1ビットのビット誤りが影響を与え、結果的にシンボル全体のBERがグレイコードよりも劣化する可能性があることが分かる。
したがって、利用する誤り訂正符号の訂正能力や伝播路環境を考慮してシンボルを信号点に割り当てることが重要となる。
また、周波数利用効率の向上の観点からは多値変調の適用が望ましい。また、LDPC(Low Density Parity Check)符号やターボ符号は誤り訂正符号単体の性能としてはシャノン限界に近い性能を有するため有効である。
また、図14に示す8PSKを例とした集合分割法にLDPC符号やターボ符号などの誤り訂正符号を適用する上で、シンボル構成ビットの各ビットに対して個別の符号化率を設定可能な集合分割法の性能を十分に引き出すためには、目標とする所要C/N付近において、第1ビット〜第3ビットのすべての訂正能力が同一C/N環境で等しく訂正能力を発揮することが望ましい。即ち、図16の集合分割法において、所要C/Nを9dBに設定した場合、誤り訂正前の第1ビットBERは1.2×10−1、第2ビットBERは4.7×10−3、第3ビットBERは3.3×10−5であることから、シンボル構成ビットの各ビットの誤り訂正前のBERに関して大きな差があるため、十分エラーフリーが期待できる訂正能力を有する符号であり、且つ周波数利用効率の観点からパリティビット長ができるだけ短い符号を、シンボル構成ビットの各ビットに適用することが望ましい。
従来技術である高度衛星放送方式(非特許文献3)では、内符号としてLDPC符号、外符号としてBCH符号(訂正能力12ビットのBCH(65535,65343)短縮化符号)を用いる連接符号を採用しており、特にLDPC符号においては、符号化率41/120,49/120,61/120,73/120,81/120,89/120,97/120,101/120,105/120,109/120の10種類の符号化率が利用可能である。ここで、集合分割法にこれらの符号化率を有するLDPC符号を適用することを考える。前述したように、集合分割法は、例えば3ビットからなるシンボル構成ビットの場合、第1ビットから第3ビットへと順に符号化するにあたりユークリッド距離が拡大してゆく性質を有することから(図14参照)、第1ビットには目標の所要C/Nとなる符号化率を割り当て、第2ビット以降には第1ビットに割り当てた符号化率よりも高い符号化率を割り当てることを考慮すると、代表的な例として、第1ビットに符号化率61/120、第2ビットに符号化率109/120、第3ビットに109/120を割り当てることが想定される。
図17に、従来のLDPC符号における10種類の符号化率のうち、所要C/Nを9dBに設定して符号化率を割り当てる代表的な例として、第1ビットに符号化率61/120、第2ビットに符号化率109/120、第3ビットに109/120を割り当てた場合のC/N対BER特性を示す。ここで、8PSK変調方式における符号化率61/120のBER=1.0×10−7を満たす訂正前BERは1.29×10−1、符号化率109/120のBER=1.0×10−7を満たす誤り訂正前BERは1.5×10−2である。図17を参照するに、集合分割法に上記の符号化率のLDPC符号を適用した8PSKにおけるC/N対BER特性は、第1ビットに割り当てた符号化率61/120の訂正能力と、第1ビットの誤り訂正前BER特性が交差するC/N付近(C/N=8.9〜9.0dB)を基準に急峻な特性が得られ、第1ビットに関しては誤り訂正限界(即ち、誤り訂正能力の限界)のBERと訂正前のBERとの間に大きな差が生じていない。一方、C/N=9dB付近において、当該C/N対BER特性と交差する第2ビットの誤り訂正前のBERは5.1×10−3であり、符号率109/120の訂正能力と第2ビットの誤り訂正前BER特性が交差するC/Nは7.7dB付近であることから、第2ビットに関しては符号化率109/120が有する誤り訂正限界のBERと、訂正前のBERとの間に大きなかい離がみられる。同様に、第3ビットの誤り訂正前のBERは3.2×10−5であり、符号率109/120の訂正能力と第3ビットの誤り訂正前BER特性が交差するC/Nは7.5dBよりも小さい値(図示外)となることから、第3ビットに関しても符号化率109/120が有する誤り訂正限界のBERと、訂正前のBERとの間に大きなかい離が生じる。このかい離は符号化率109/120のLDPC符号における冗長なパリティビットに起因しており(即ち、設定した所要C/Nに対して必要以上の強度のLDPC符号化を施すこととなり)、周波数利用効率を十分に高めることができない要因となる。特に、第3ビットの誤り訂正前のBERは他のビットに比べ低く、内符号パリティそのものが過度に冗長なパリティビットとなってしまう。尚、図17に示す例では、所要C/Nを9dBに設定して、第1ビットに符号化率61/120、第2ビットに符号化率109/120、第3ビットに109/120を割り当てる例を代表的に説明したが、集合分割法におけるユークリッド距離が拡大してゆく性質を有することのみを考慮して、所要C/Nを設定し上述の10種類の符号化率のうちのいずれかを各ビットに割り当てる限り、第2ビット及び第3ビットで誤り訂正限界のBERと、訂正前のBERとの間に大きなかい離が生じることになる。
よって、従来システムの符号化率セットの利用では、集合分割法のような各ビットの訂正能力が異なる場合において、十分な符号化率の分解能が得られず、また、符号化率の大小についてダイナミックレンジが不足するため、全体の周波数利用効率を高めることができない問題が発生する。
本発明は、上述の問題を鑑みて為されたものであり、周波数利用効率を向上させるデジタルデータの送信装置及び受信装置を提供することを目的とする。
上述の問題を解決するために、本発明は、集合分割法による符号化変調方式にて、シンボル構成ビットの各ビットに対して、ビット毎の訂正能力に応じて定められた符号化率(これは、ビット毎に適用する符号化率としては、従来よりも細かい分解能となることを意味する)を有するLDPC符号を適用し、好適には、より高い訂正能力のBCH符号を外符号として適用することで、周波数利用効率を向上させたデジタルデータの送信装置及び受信装置を構成する。より高い訂正能力のBCH符号を外符号として適用するために、44880ビットからなる符号長のスロットを新たな信号形式で構成する。つまり、図18(a)に示す従来からの高度衛星放送方式のスロット構成は176ビットのスロットヘッダ及び6ビットのスタッフビットがある。図18(b)に示す本発明に係るスロット構成では、目標とする所要C/Nにおいて、シンボル構成ビットの最上位ビットのビット誤りが、高度衛星放送方式におけるBCH(65535,65343)短縮符号で十分に訂正できない場合には、スロットヘッダの176ビットについてはBCH符号のパリティに割り当て、従来の訂正能力12ビットのBCH(65535,65343)短縮化符号から訂正能力23ビットのBCH(65535,65167)短縮化符号に強化する。即ち、本発明に係るスロット構成は、目標とする所要C/Nが、十分に高い場合(即ち、BCH(65535,65343)短縮符号によって定まる所要C/Nよりも高い目標値となる場合)は、図18(a)の構成を採用し、目標とする所要C/Nに応じて、図18(a)のスロット構成と図18(b)のスロット構成を採用する。図11にBCH(65535,65167)短縮化符号の生成多項式を示す。図11より、BCH(65535,65167)短縮化符号の生成多項式は、上から順に23セットの多項式を乗算することで得ることが可能である。また、BCH(65535,65343)短縮化符号の生成多項式は、図11において上から順に12セットの多項式を乗算することで得ることが可能である。より具体的に、本発明の特徴事項について以下に述べる。
一点目の特徴事項は、
デジタルデータの伝送を行う送信装置において、LDPC符号及びBCH符号から構成される連接符号と、変調に用いる信号点へのシンボルの割り当てを行い、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割する集合分割法とを組み合わせる際に、当該連接符号は、シンボルを構成する各ビットの所要訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率を有し、当該集合分割法におけるシンボル構成ビットの各ビットに対してLDPC符号の符号化をするにあたり、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率で符号化し、第2ビット以降については前記所定数の符号化率のうち所要C/Nが前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/N(好適には、所要C/Nの±10%以内)となる最も高い符号化率で符号化することを特徴とする。これにより、集合分割法における周波数利用効率を高めることが可能となる。
二点目の特徴事項は、
前記LDPC符号において、LDPC符号の符号長が44880であることを特徴とする。これにより、MPEG−2 TSとの整合性の高い伝送が可能となる。
三点目の特徴事項は、
前記LDPC符号及びBCH符号の連接符号において、BCH符号がBCH(65535,65167)短縮化符号及びBCH(65535、65343)短縮化符号のうちいずれか一方であることを特徴とする。これにより、周波数利用効率向上のために内符号パリティを付加しない場合においても十分なエラー耐性を得ることが可能となる。
四点目の特徴事項は、
前記LDPC符号は、前記符号化率として及び47/120,53/120,60/120,112/120,114/120,115/120及び120/120(LDPCパリティなし)のうち3以上を有することを特徴とする。このようにビット毎の所要訂正能力に応じて定められた符号化率を有することにより、シンボル構成ビットのうち第1ビットについては所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率を適用し、第2ビット以降については前記所定数の符号化率のうち訂正能力が前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/N(好適には、所要C/Nの±10%以内)において十分確保される符号化率を適用することができるため、集合分割法における周波数利用効率を高めることが可能となる。
五点目の特徴事項は、
シンボル構成ビットが3ビットの際に、シンボル構成ビットの各ビットに適用する符号化率をそれぞれ(r‐1,r‐2,r‐3)としたとき、ビット毎の符号化率組み合わせを、(47/120,112/120,120/120)、(53/120,114/120,120/120)、(60/120,115/120,120/120)のうちのいずれかとすることを特徴とする。これにより、それぞれの平均符号化率において、所要C/Nを最適に低減した伝送が可能となる。
六点目の特徴事項は、
前記LDPC符号は、前記符号化率として0.39±10%,0.44±10%,0.50±10%,0.93±10%,0.95±10%,0.96±10%及び1.00(LDPCパリティなし)のうち3以上を有することを特徴とする。このようにビット毎の所要訂正能力に応じて定められた符号化率を有することにより、シンボル構成ビットのうち第1ビットについては所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率を適用し、第2ビット以降については前記所定数の符号化率のうち訂正能力が前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/N(好適には、所要C/Nの±10%以内)において十分確保される符号化率を適用することができるため、集合分割法における周波数利用効率を高めることが可能となる。
七点目の特徴事項は、
シンボル構成ビットが3ビットの際に、シンボル構成ビットの各ビットに適用する符号化率をそれぞれ(r‐1,r‐2,r‐3)としたとき、ビット毎の符号化率組み合わせを、(0.39±10%,0.93±10%,1.00)、(0.44±10%,0.95±10%,1.00)、(0.50±10%,0.96±10%,1.00)のうちのいずれかとすることを特徴とする。これにより、それぞれの平均符号化率において、所要C/Nを最適に低減した伝送が可能となる。
八点目の特徴事項は、
一点目〜七点目の特徴より構成された送信装置において、送信装置側で用いるLDPC符号及びBCH符号のうち1以上の符号化率に関する情報を、伝送多重制御信号によって伝送することにある。これにより用いる符号化率に応じて、符号化及び復号の整合がとれた送受信装置を提供することができる。
九点目の特徴事項は、
一点目〜八点目の特徴により構成された送信装置により送信された信号を受信する受信装置において、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割する集合分割により得られる信号点とシンボルの対応関係に基づいて、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては送信側で符号化された符号化率で、第2ビット以降については送信側で設定された前記所定数の符号化率のうち所要C/Nが前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/N(好適には、所要C/Nの±10%以内)となる最も高い符号化率で、各シンボル構成ビットに対応する復号処理を行うことにある。これにより、各分割に対応するシンボル構成ビットに対して、最適なビット誤り配分が可能となる。
十点目の特徴事項は、
一点目〜八点目の特徴により構成された送信装置により送信された信号を受信する受信装置において、送信側で符号化に用いた符号化率のLDPC符号及びBCH符号に対応する復号を行うことにある。これにより、効率の良い誤り訂正復号が可能となる。
十一点目の特徴事項は、
八点目の特徴により構成された送信装置により送信された信号を受信する受信装置において、LDPC符号及びBCH符号のうち1以上の符号化率情報について、伝送多重制御信号に基づいて判別することにある。これにより用いる符号化率に応じて、符号化及び復号の整合がとれた送受信装置を提供することができる。
以上の技法を取り入れて送信装置及び受信装置を構成することで、集合分割法と誤り訂正符号を組み合わせる際の伝送性能を向上させることが可能となる。
即ち、本発明の送信装置は、デジタルデータの伝送を行う送信装置であって、LDPC符号及びBCH符号から構成される連接符号化手段と、複数の符号語系列を入力シンボル系列とし、該入力シンボル系列のシンボル構成ビットを、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割する集合分割法により得られたシンボルと信号点との対応関係に基づいて、信号点系列に変換するシンボル/信号点変換手段と、前記シンボル/信号点変換手段により生成された信号点系列を直交変調する直交変調手段と、当該集合分割法におけるシンボル構成ビットの各ビットに対してLDPC符号の符号化率を個別に設定する符号化率設定手段とを備え、前記連接符号化手段はビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率を有し、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率を設定し、第2ビット以降については前記所定数の符号化率のうち所要C/Nが前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/N(好適には、所要C/Nの±10%以内)となる最も高い符号化率で符号化し、前記LDPC符号は、前記所定数の符号化率として47/120、53/120、60/120、112/120、114/120、115/120及び120/120(LDPCパリティなし)のうち3以上を有することを特徴とする。これにより、集合分割法における周波数利用効率を高めることが可能となる。また、この特徴を有効化させるために、本発明の送信装置において、LDPC符号の符号長を44880とするのが好適である。
また、本発明の送信装置において、前記BCH符号がBCH(65535,65167)短縮化符号及びBCH(65535、65343)短縮化符号のうちいずれか一方であることを特徴とする。これにより、周波数利用効率向上のために内符号パリティを付加しない場合においても十分なエラー耐性を得ることが可能となる。
また、本発明の送信装置において、前記シンボル構成ビットが3ビット際に、各ビットに適用する符号化率をそれぞれ(r‐1,r‐2,r‐3)としたとき、前記符号化率設定手段は、ビット毎の符号化率組み合わせとして、(47/120,112/120,120/120)、(53/120,114/120,120/120)、(60/120,115/120,120/120)のうちのいずれかを設定することを特徴とする。
また、本発明の送信装置は、デジタルデータの伝送を行う送信装置であって、LDPC符号及びBCH符号から構成される連接符号化手段と、複数の符号語系列を入力シンボル系列とし、該入力シンボル系列のシンボル構成ビットを、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割する集合分割により得られたシンボルと信号点との対応関係に基づいて、信号点系列に変換するシンボル/信号点変換手段と、前記シンボル/信号点変換手段により生成された信号点系列を直交変調する直交変調手段とを備え、前記連接符号化手段はビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率を有し、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率で符号化し、第2ビット以降については前記所定数の符号化率のうち所要C/Nが前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/Nとなる最も高い符号化率で符号化し、前記LDPC符号は、前記所定数の符号化率として0.39±10%,0.44±10%,0.50±10%,0.93±10%,0.95±10%,0.96±10%及び1.00(LDPCパリティなし)のうち3以上を有することを特徴とする。本符号化率を有するLDPC符号により、集合分割法における周波数利用効率を高めることが可能となる。
また、本発明の送信装置において、前記シンボル構成ビットが3ビット際に、各ビットに適用する符号化率をそれぞれ(r‐1,r‐2,r‐3)としたとき、前記符号化率設定手段は、ビット毎の符号化率組み合わせとして、(0.39±10%,0.93±10%,1.00)、(0.44±10%,0.95±10%,1.00)、(0.50±10%,0.96±10%,1.00)のうちのいずれかを設定することを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記直交変調手段は、前記LDPC符号及びBCH符号のうち1以上の符号化率に関する情報を、伝送多重制御信号(即ち、TMCC信号)により伝送する符号化率判別信号多重手段を備えることを特徴とする。これにより用いる符号化率に応じて、符号化及び復号の整合がとれた送受信装置を提供することができる。
また、本発明の送信装置において、前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率47/120に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、前記符号化率47/120の検査行列初期値テーブル(表1)は、以下の表からなることを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率53/120に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、前記符号化率53/120の検査行列初期値テーブル(表2)は、以下の表からなることを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率60/120に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、前記符号化率60/120の検査行列初期値テーブル(表3)は、以下の表からなることを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率112/120に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、前記符号化率112/120の検査行列初期値テーブル(表4)は、以下の表からなることを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率114/120に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、前記符号化率114/120の検査行列初期値テーブル(表5)は、以下の表からなることを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率115/120に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、前記符号化率115/120の検査行列初期値テーブル(表6)は、以下の表からなることを特徴とする。
また、本発明の受信装置は、デジタルデータの受信装置であって、LDPC符号及びBCH符号から構成される連接符号化を施した変調波信号を直交復調し、受信信号点系列を出力する直交復調手段と、複数の符号語系列を入力シンボル系列とし、該入力シンボル系列のシンボル構成ビットを、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割する集合分割法により得られる信号点とシンボルの対応関係に基づいて、当該シンボル構成ビットに対応する復号処理を行う復号手段とを備え、前記復号手段は、LDPC符号及びBCH符号に関してビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率を有し、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについて送信側で符号化された所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率で、第2ビット以降については送信側で符号化された前記所定数の符号化率のうち訂正能力が前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/N(好適には、所要C/Nの±10%以内)となる最も高い符号化率で、当該シンボル構成ビットに対応する復号処理を行い、 前記LDPC符号は、前記所定数の符号化率として47/120、53/120、60/120、112/120、114/120、115/120及び120/120(LDPCパリティなし)のうち3以上を有するか、又は前記所定数の符号化率として0.39±10%,0.44±10%,0.50±10%,0.93±10%,0.95±10%,0.96±10%及び1.00(LDPCパリティなし)のうち3以上を有することを特徴とする。これにより、各分割に対応するシンボル構成ビットに対して、最適なビット誤り配分が可能となる。
また、本発明の受信装置において、前記復号手段は、送信側で符号化に用いた符号化率のLDPC符号及びBCH符号に対応する復号を行うことを特徴とする。これにより、各分割段階に対応するシンボル構成ビットに対して、最適なBER特性が得られ雑音耐性に優れた伝送が可能となる。
また、本発明の受信装置において、前記復号手段は、前記LDPC符号及びBCH符号のうち1以上の符号化率情報について、伝送多重制御信号に基づいて判別する符号化率判別手段を備えることを特徴とする。これにより用いる符号化率に応じて、符号化及び復号の整合がとれた送受信装置を提供することができる。これにより用いる符号化率に応じて、符号化及び復号の整合がとれた送受信装置を提供することができる。
また、本発明の受信装置において、本発明の送信装置で送信した変調波信号を受信して、前記集合分割法におけるシンボル構成ビットの各ビットに対して個別に設定された前記LDPC符号の符号化率と前記検査行列に基づいて復号することを特徴とする。
本発明によれば、誤り訂正符号と多値変調の組み合わせにおける符号化変調の性能を向上させ、白色雑音下における伝送性能を向上させることが可能となる。
本発明における一実施形態の送信装置及び受信装置の構成例を示す図である。 本発明における一実施例として8PSKを例とした送信装置及び受信装置の構成例を示す図である。 本発明に係るM=3,第1ビットLDPC符号化率47/120、第2ビットLDPC符号化率112/120、第3ビットLDPC符号化率120/120、BCH(65535,65167)符号の場合のスロット構成例を示す図である。 本発明に係るケースA,ケースB,ケースCのC/N対BER特性(第2ビットの符号化率を可変とした場合)を示す図である。 本発明に係るM=3,第1ビットLDPC符号化率53/120、第2ビットLDPC符号化率114/120、第3ビットLDPC符号化率120/120、BCH(65535,65167)符号の場合のスロット構成例を示す図である。 本発明に係るM=3,第1ビットLDPC符号化率60/120、第2ビットLDPC符号化率115/120、第3ビットLDPC符号化率120/120、BCH(65535,65167)符号の場合のスロット構成例を示す図である。 本発明に係る8PSK変調適用時の全体符号化率0.775におけるC/N対BER特性を示す図である。 本発明に係る8PSK変調適用時の全体符号化率0.797におけるC/N対BER特性を示す図である。 本発明に係る8PSK変調適用時の全体符号化率0.819におけるC/N対BER特性を示す図である。 本発明に係る8PSK変調適用時の周波数利用効率対所要C/N特性を示す図である。 本発明に係るBCH(65535,65176)短縮化符号生成多項式を示す図である。 本発明に係るM=3,第1ビットLDPC符号化率53/120、第2ビットLDPC符号化率114/120、第3ビットLDPC符号化率120/120、BCH(65535,65343)符号の場合のスロット構成例を示す図である。 本発明に係るM=3,第1ビットLDPC符号化率60/120、第2ビットLDPC符号化率115/120、第3ビットLDPC符号化率120/120、BCH(65535,65343)符号の場合のスロット構成例を示す図である。 従来からの8PSKにおける集合分割法の分割例を示す図である。 8PSKにおける従来からのグレイコードによる信号点へのシンボル割り当ての例を示す図である。 8PSKにおける従来からの集合分割法及びグレイコードのC/N対BER特性を示す図である。 8PSKの集合分割法とLDPC符号の組み合わせ(a1:符号化率61/120,a2:符号化率109/120,a3:符号化率109/120)におけるC/N対BER特性を示す図である。 (a)高度衛星放送方式のスロット構成例と(b)23ビット訂正能力のBCH符号適用時のスロット構成例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態の送信装置及び受信装置を説明する。 図1は、本発明による一実施形態の送信装置10及び受信装置20のブロック図である。尚、実際の送信装置10は、誤り訂正符号の先頭を識別するために変調波信号に同期信号を多重する機能、ISDB−S等に採用されている伝送方式の設定等の情報を受信機に予告するための伝送多重制御信号(TMCC信号とも呼ぶ)を変調波信号に多重する機能などを有する。また、実際の受信装置20には、変調波信号に多重された同期信号を検出し誤り訂正符号の先頭を検出する同期検出機能や、伝送多重制御信号から伝送方式の設定等の情報を検出して変調方式や符号化率等の設定を行う制御機能などを有するが、その詳細な図示を省略している。
(装置構成)
〔送信装置〕
図1を参照するに、本実施形態の送信装置10は、前方向誤り訂正方式の送信装置であり、シリアル/パラレル変換部11と、誤り訂正符号化部12と、符号化率設定部13と、マッピング部14と、直交変調部15と、符号化率判別信号多重部16とを備える。即ち、送信装置10の機能ブロック構成は、集合分割法による符号化変調送信装置と変わらないが、誤り訂正符号化部12の処理及び、付随する符号化率設定部13が従来技法と異なる。
シリアル/パラレル変換部11は、1ビットの送信データ系列を、使用する変調方式の多値数をLとするとM=logLビットのデータ系列(8値変調の場合、M=log8=3ビットの系列)に変換し、誤り訂正符号化部12に送出する(Mを以下、変調次数と呼ぶ)。
誤り訂正符号化部12は、第1誤り訂正符号化部12‐1〜第M誤り訂正符号化部12‐Mから構成され、所定の誤り訂正符号(例えば、BCH符号及びLDPC符号)により符号化したM系統の符号語系列を生成する。
符号化率設定部13は、当該集合分割法におけるシンボル構成ビットの各ビットに対してLDPC符号の符号化率を個別に設定する。特に、本発明に係るLDPC符号は、ビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率(47/120,53/120,60/120,112/120,114/120,115/120及び120/120(LDPCパリティなし))を有し、符号化率設定部13は、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率を設定し、第2ビット以降については当該所定数の符号化率のうち訂正能力が当該所要C/Nに対して所定範囲内のC/N(好適には、所要C/Nの±10%以内)となる最も高い符号化率を設定する。これにより、誤り訂正符号化部12は、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割する集合分割法によるシンボル構成ビットの訂正能力を考慮した符号化率が設定され、第2ビット以降では、第1ビットの訂正限界C/N近傍において、十分な訂正能力を有し、且つ最も高い符号化率でLDPC符号化を行うことができる。これにより、集合分割法における周波数利用効率を高めることが可能となる。
マッピング部14は、当該3系統の符号語系列を入力シンボル系列とし、シンボルに対応した信号点のI軸及びQ軸の振幅値を変調信号点系列として出力する。尚、ここで、用いるシンボルと信号点との対応関係は、集合分割法により取得された関係を用いる。即ち、集合分割法では、分割毎に最小ユークリッド距離が一様に増大する様に、信号点を分割することで、シンボルと信号点の対応関係が取得される。したがって、マッピング部14は、上記対応関係に基づいて、複数の符号語系列からなる入力シンボル系列を信号点系列に変換するシンボル/信号点変換手段として機能する。この分割による最小ユークリッド距離の増大は、QAMの場合で√2倍、ASKの場合で2倍、PSKの場合でQAMとASKの場合の値の間、すなわち√2〜2倍の値とするのが一般的である。
直交変調部15は、マッピング部14により生成された変調信号系列に対して、ロールオフフィルタ処理を実行後、直交変調を施した変調波信号を、外部の伝送路に伝送する。
符号化率判別信号多重部16は、符号化率設定部13により誤り訂正符号化部12に対して設定したシンボル構成ビットの各ビット用の符号化率情報を、符号化率設定部13から受け取り伝送多重制御信号(即ち、TMCC信号)によって伝送するよう直交変調部15における変調波信号に多重する機能を有する。
〔受信装置〕
本実施形態の受信装置20は、前方向誤り訂正方式の受信装置であり、直交復調部21と、第1〜第Mビット対数尤度比計算部22‐1〜22‐Mと、第1〜第Mビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐Mと、パラレル/シリアル変換部24と、符号化率判別部25とを備える。すなわち、受信装置20の機能ブロック構成は、集合分割法による符号化変調受信装置と変わらないが、第1〜第Mビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐Mの処理が従来技法と異なる。
直交復調部21は、前述した本発明に係る集合分割法により得られたシンボルと信号点の対応関係に基づいて変調信号系列を変調した変調波信号を、伝送路を介して送信装置10から受信して直交復調し、主信号のシンボルに対応する受信信号点系列を出力する。したがって、直交復調部21は、本発明による集合分割法により得られたシンボルと信号点の対応関係に基づいて変調された変調信号点系列を直交復調することで復元し出力する、直交復調手段として機能する。
第1ビット対数尤度比計算部22‐1は、本発明に係る集合分割法により得られたシンボルと信号点の対応関係に基づいて、シンボルを構成する第1ビットについて当該ビットが1及び0である確率(尤度)P11及びP10を求め、それらの比P11/P10の自然対数(LLR:対数尤度比)を計算し、第1ビット誤り訂正復号部23‐1に送出する。
第1ビット誤り訂正復号部23‐1は、第1ビット対数尤度比計算部22‐1による第1ビットの対数尤度比を用いて、シンボルを構成する第1ビットに対して、符号化率判別部25から得られる第1ビット用符号化率情報にしたがって誤り訂正符号(例えば、LDPC符号とBCH符号の連接符号)の復号処理を実行し、第1ビットの復号結果を第2ビット対数尤度比計算部22‐2及びパラレル/シリアル変換部24に送出する。
第2ビット対数尤度比計算部22‐2は、本発明による集合分割法により得られたシンボルと信号点の対応関係に基づいて、シンボルを構成する第2ビットについて第1ビット同様に対数尤度比を計算して第2ビット誤り訂正復号部22‐2に送出する。
第2ビット誤り訂正復号部23‐2は、第2ビット対数尤度比計算部22‐2による第2ビットの対数尤度比を用いて、シンボルを構成する第2ビットに対して、符号化率判別部25から得られる第2ビット用符号化率情報にしたがって誤り訂正符号(例えば、LDPC符号及びBCH符号の連接符号)の復号処理を実行し、第2ビットの復号結果を次段のビット対数尤度比計算部(例えば、第Mビット対数尤度比計算部22‐M)及びパラレル/シリアル変換部24に送出する。第Mビット対数尤度比計算部22‐M及び第Mビット誤り訂正復号部23‐Mも同様に処理し、シンボルを構成する全てのビットを復号するまで逐次復号を行う。
このようにして、第1〜第Mビット対数尤度比計算部22‐1〜22‐M及び第1〜第Mビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐Mは、分割毎に最小ユークリッド距離が一様に増大する様に信号点を分割する集合分割法により得られたシンボルと信号点の対応関係に基づいて、ビット毎に得られる復号結果と対数尤度比を用いて、逐次復号を行う。したがって、第1〜第Mビット対数尤度比計算部22‐1〜22‐M及び第1〜第Mビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐Mは、上記集合分割を行い信号点へのシンボルの割り当てを行った信号点とシンボルの対応関係に基づいて各シンボル構成ビットの復号を行う復号手段として機能する。
パラレル/シリアル変換部24は、第1〜第Mビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐Mから得られるシンボルを構成するビットに対応するデータ系列の復号結果をパラレル/シリアル変換し、1ビットの受信データ系列を外部に送出する。
符号化率判別部25は、直交復調部21より得られる、誤り訂正符号の先頭を識別するために変調波信号に同期信号を多重する機能や伝送方式の設定等の情報を受信装置20に予告するための伝送多重制御信号を入力し、第1〜第Mビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐Mで使用する第1〜第Mビット用符号化率情報を伝送多重制御信号から判別して、第1〜第Mビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐Mにそれぞれ送出する。
次に図2を用いて、より具体的に、変調方式を8PSKとした場合における、本発明による一実施例について説明する。
(実施例)
図2は、本発明に係る表1から表6に示す、周期374、符号長44880ビットのLDPC符号(表1:符号化率47/120、表2:符号化率53/120、表3:符号化率60/120、表4:符号化率112/120、表5:符号化率114/120、表6:符号化率115/120)を符号化率情報とし、M=3として、第1ビットに、符号化率47/120、第2ビット符号化率112/120、第3ビットに120/120(LDPCパリティなし)を適用した送信装置10b及び受信装置20bの一実施例を示す図である。ここで、LDPC符号化率120/120は、送信側ではLDPC符号化を行わず、また、受信側ではLDPC復号を行わないことを意味する。従って、図2では第1〜第3ビットについて、送信装置10bには誤り訂正符号化部(BCH,LDPC)を記載したが、第3ビットについては、LDPC符号化器は実際には不要である。同様に、受信装置20bに第1〜第3ビットについて、対数尤度比計算部及び誤り訂正復号部(LDPC,BCH)を記載したが、第3ビットについては、対数尤度比計算部の代わりに、硬判定を行うデマッパを利用することも可能であり、また、LDPC符号復号器は実際には不要である。図2に示す送信装置10b及び受信装置20bは、図1に示した本発明による一実施形態の送信装置10及び受信装置20に対するM=3とした一実施例である。このため、同様な構成要素には同様な参照番号を付して(「b」を付した参照番号)、送信装置10b及び受信装置20bの順に説明する。
〔一実施例の送信装置〕
送信装置10bは、シリアル/パラレル変換部11bと、誤り訂正符号化部12bと、符号化率設定部13bと、マッピング部14bと、直交変調部15bと、符号化率判別信号多重部16bとを備える。
ここで、図2に示す送信装置10bは、図1に示す送信装置10と対する一実施例として詳細に説明する。
シリアル/パラレル変換部11bは、1ビットの送信データ系列をシンボル構成ビットとして3ビットのデータ系列に変換し、誤り訂正符号化部12bに送出する。
誤り訂正符号化部12bは生成した符号語系列をマッピング部14bに送出する。本例の誤り訂正符号化部12bは、第1誤り訂正符号化部12b‐1〜第3誤り訂正符号化部12b‐3から構成される。誤り訂正符号化部12bは、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割する集合分割法によるシンボル構成ビットの訂正能力を考慮し、第2ビット以降では、第1ビットの訂正限界C/N近傍において、十分な訂正能力を有し、且つ最も高い符号化率を選択する基準に基づき、符号化率設定部13bから第1誤り訂正符号化率r‐1、第2誤り訂正符号化率r‐2、第3誤り訂正符号化率r‐3を取得する。この事例においては、r‐1=47/120、r‐2=112/120、r‐3=120/120である。ここでは、第1誤り訂正符号化部16b‐1〜第3誤り訂正符号化部16b‐3は、ともにBCH(65535,65167)短縮化符号と上記LDPC符号を組み合わせた連接符号とし、符号語系列(a1)、(a2)、(a3)を生成する。生成された符号語系列の例を図3に示す。図3では、図18の(b)の構成を反映し、各符号語系列に相当するスロットのスロットヘッダは0ビットであり、BCH符号パリティ長は368ビットである。
マッピング部14bは、本例では、誤り訂正符号化部12bで生成された3系統の符号語系列(a3,a2,a1)を入力シンボル系列とし、後述するシンボルと信号点の対応関係に従って変調信号点系列を生成する。以降、直交変調部15bは、図1における説明と同様に処理して、変調波信号を生成する。また、符号化率判別信号多重部16bは、符号化率設定部13bにより誤り訂正符号化部12に対して設定したシンボル構成ビットの各ビット用の符号化率情報を、符号化率設定部13bから受け取り伝送多重制御信号(即ち、TMCC信号)によって伝送するよう直交変調部15bにおける変調波信号に多重する。
〔一実施例の受信装置〕
図2に示すように、受信装置20bは、直交復調部21bと、第1〜第3ビット対数尤度比計算部22b‐1〜22b‐3と、第1〜第3ビット誤り訂正復号部23b‐1〜23b‐3と、パラレル/シリアル変換部24b、符号化率判別部25bとを備える。
ここで、図2に示す受信装置21bは、図1に示す受信装置21と対する一実施例として詳細に説明する。
直交復調部21bは、前述した本発明に係る集合分割法により得られたシンボルと信号点の対応関係に基づいて変調信号系列を変調した変調波信号を、伝送路を介して送信装置10から受信して直交復調し、主信号のシンボルに対応する受信信号点系列を出力する。
第1〜第3ビット対数尤度比計算部22b‐1〜22b‐3及び第1〜第3ビット誤り訂正復号部23b‐1〜23b‐3は、直交復調部21bを経て得られる変調信号点系列について、シンボル構成ビット毎に得られる対数尤度比及び第2ビット以降の誤り訂正復号部については、その前段の復号結果を用いて、第1ビットから第3ビットまで逐次復号を行う。また、符号化率判別部25bでは、直交復調部21bより得られる、誤り訂正符号の先頭を識別するために変調波信号に同期信号を多重する機能や伝送方式の設定等の情報を受信装置20に予告するための伝送多重制御信号を入力し、第1〜第3ビット誤り訂正復号部23b‐1〜23b‐3で使用する第1〜第3ビット用符号化率情報を伝送多重制御信号から判別して、第1〜第3ビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐3にそれぞれ送出する。この事例においては、r‐1=47/120、r‐2=112/120、r‐3=120/120である。
パラレル/シリアル変換部24bは、第1〜第3ビット誤り訂正復号部23b‐1〜23b‐3から得られるシンボルを構成するビットに対応するデータ系列の復号結果をパラレル/シリアル変換し、1ビットの受信データ系列を外部に送出する。
ここで、前述の通り、集合分割法において多段復号を行う場合、前段の復号誤りが後段に伝播することから、第1ビットの復号特性改善が重要であり、特に集合分割法においては、周波数効率を高めるために、誤り訂正部12b及び符号化率情報13bにおける符号化率の選定基準が重要となる。
つまり、本発明に係るLDPC符号では、後述する符号化率の選定基準に基づいて符号化率の種類及び各ビットに適用する符号化率の組み合わせを選定しており、即ち、ビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率として、47/120,53/120,60/120,112/120,114/120,115/120及び120/120(LDPCパリティなし))を採用するように構成し、符号化率設定部13は、当該シンボル構成ビットの各ビットに適用するLDPC符号の符号化率の組み合わせとして、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率を設定し、第2ビット以降については当該所定数の符号化率のうち訂正能力が当該所要C/Nに対して所定範囲内のC/N(好適には、所要C/Nの±10%以内)となる最も高い符号化率を設定する。これにより、誤り訂正符号化部12は、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割する集合分割法によるシンボル構成ビットの訂正能力を考慮した符号化率が設定され、第2ビット以降では、第1ビットの訂正限界C/N近傍において、十分な訂正能力を有し、且つ最も高い符号化率でLDPC符号化を行うことができる。
そこで、第2ビット以降では、第1ビットの訂正限界C/N近傍において、十分な訂正能力を有し、且つ最も高い符号化率でLDPC符号化を行うのに最も適した符号化率の種類に関する選定基準について、伝送性能(シミュレーション結果)を基に説明する。伝送モデルは白色雑音を想定し、LDPC符号の復号反復回数は1段あたり最大50回に設定した。
まず、当該シンボル構成ビットの各ビットに適用するLDPC符号の符号化率の組み合わせに関して説明するために、図4に、図3の構成(ケースA:第1ビット符号化率47/120、第2ビット符号化率112/120、第3ビット符号化率120/120)におけるC/N対BER特性を示す。また、図4においては、上記例が最適な組み合わせであることを示す他の比較例として、第2ビットの符号化率を下げたケースB(第1ビット符号化率47/120、第2ビット符号化率111/120、第3ビット符号化率120/120)及び、第2ビットの符号化率を上げたケースC(第1ビット符号化率47/120、第2ビット符号化率113/120、第3ビット符号化率120/120)の特性も同様に示す。図4より、ケースAとケースBの特性は同一であり、ケースCはケースA、ケースBよりも劣ることが確認できる。更に、後述する図7に示すシミュレーション結果から、ケースAの符号化率組み合わせが最も良い性能を得られることが確認できる。
ここで、図3に示すビット毎の符号化率組み合わせ(ケースA:第1ビット符号化率47/120、第2ビット符号化率112/120、第3ビット符号化率120/120)とは異なり、ビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率を用いて、LDPC符号における全体符号化率が異なるビット毎の符号化率組み合わせを示す別の例を図5、図6に示す。図5及び図6は、BCH(65535、65167)符号を適用した場合のスロット構成に相当する。また、図5及び図6の事例においては、全体符号化率が図3より高いことから、BCH(65535,65343)符号を外符号に適用しても、全体性能をほとんど劣化させず伝送できることが期待できる。BCH(65535,65343)符号を適用した場合のスロット構成を図12、図13に示す。図5及び図12の場合、第1ビット符号化率53/120、第2ビット符号化率114/120、第3ビット符号化率120/120であり、図6及び図13の場合、第1ビット符号化率60/120、第2ビット符号化率115/120、第3ビット符号化率120/120である。また、情報ビットに着目した場合、(a1)〜(a3)の合計情報ビット長が図3の構成では、103224ビット、図5及び図12の構成では106216ビット、図6及び図13の構成では109208ビットであり、すべて187×8ビットで割り切れることから、図3、図5、図6、図12及び図13に示すいずれの構成も MPEG−2 TSスロット伝送に好適な構成となる。そこで、図3の構成を実施例1のスロット構成と称し、図5の構成を実施例2のスロット構成と称し、図6の構成を実施例3のスロット構成と称することにする。
実施例1(図3のスロット構成)、実施例2(図5のスロット構成)、実施例3(図6のスロット構成)の各構成が好適であることを示す例として、周波数利用効率一定の条件において、第1ビット、第2ビットの符号化率を変えた場合のC/N対BER特性を図7(実施例1)、図8(実施例2)、図9(実施例3)に示す。LDPC符号化率は、実施例1(図3のスロット構成)では0.775、実施例2(図5のスロット構成)では0.797、実施例3(図6のスロット構成)では0.819に該当する。図7〜図9の結果より、実施例1(図3のスロット構成)、実施例2(図5のスロット構成)、実施例3(図6のスロット構成)の各構成による符号化率の組み合わせが最も性能が良いことが確認できる。
図10に、実施例1(図3のスロット構成)、実施例2(図5のスロット構成)、実施例3(図6のスロット構成)の各構成を用いた場合の周波数利用効率対所要C/N特性を示す。所要C/Nは、図7〜図9の結果を線形外挿補間し、BER=1×10−11点を所用C/Nと定義した。図10には従来方式である高度衛星放送方式の所要C/N特性も掲載した。図10より、本発明による構成は、高度衛星放送方式と比較した場合、実施例1(図3のスロット構成)では、0.24dB,実施例2(図5のスロット構成)では0.20dB,実施例3(図6のスロット構成)では0.22dB,性能が向上していることが確認できる。また、8PSK限界と比較した場合、図8の構成では、0.62dB、実施例2(図5のスロット構成)では0.64dB,実施例3(図6のスロット構成)では0,62dBのギャップであり、8PSK限界に近い特性であることが確認できる。
また、本発明に係るLDPC符号の符号化器及び復号器は、特許第4688841号明細書又は特許第4856608号明細書等に開示されるものと同様に構成することができ、このLDPC符号の符号化・復号に用いる検査行列は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、各符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、LDPC符号の各符号化率47/120,53/120,60/120,112/120,114/120,115/120に対応する各検査行列初期値テーブルは、それぞれ上述した表1〜表6に示したものを利用する。これにより、本発明に係る集合分割法にLDPC符号を適用するにあたり、各分割段階に対応するシンボル構成ビットに対して、最適なBER特性が得られ雑音耐性に優れた伝送が可能となる。
図2において、これら6種類のテーブルに基づくLDPC符号化器および復号器を、それぞれ送信装置10bおよび受信装置20bの誤り訂正符号化部12bおよび誤り訂正復号部23bに構成するのが好適である。すなわち、送信装置10bは、所望の符号化率を(47/120,112/120,120/120)、(53/120,114/120,120/120)、(60/120,115/120,120/120)から選択し、符号化率設定部13bで誤り訂正符号化部12bの符号化率を設定するとともに、シンボル構成ビットの各ビットに適用する符号化率に関する情報を符号化率判別信号多重部16bにより伝送制御信号を使って送信し、受信装置20bは、この情報を受信し、シンボル構成ビットの各ビットに適用する符号化率を誤り訂正復号部23b‐1,23b‐2,23b‐3の各々に設定することで、所要C/Nおよび伝送可能な情報ビットレートの異なる3通りの伝送を自由に設定して伝送することが可能になる。
また、(47/120,112/120,120/120)、(53/120,114/120,120/120)、(60/120,115/120,120/120)のうち一部の符号化率、例えば(47/120,112/120,120/120)のみを利用したい場合には、47/120,112/120,120/120の符号化率についてのみ、送信装置10bおよび受信装置20bの誤り訂正符号化部12bおよび誤り訂正復号部23bに構成すればよく、伝送制御信号による符号化率設定も行わずに固定して利用することも可能である。すなわち、送受信装置(送信装置10bおよび受信装置20b)の用途によって、47/120,53/120,60/120,112/120,114/120,115/120,および120/120の符号化率のうち、3以上の所要数の符号化率のみに対応することで、最低限のコストで送受信装置を提供することも可能である。
なお、符号化率の高い(53/120,114/120,120/120)、(60/120,115/120,120/120)については、前述したとおり、BCH符号として、BCH(65535、65167)およびBCH(65535,65343)のいずれも利用可能である。従って、これらも含めて、伝送制御信号により設定することも可能である。また、符号化率(47/120,112/120,120/120)については、47/120および112/120についてのみ、BCH(65535,65343)を利用しても、ほとんど性能を劣化させずに伝送することも可能であることから、シンボル構成ビットのビット毎に伝送制御信号によりBCH符号を設定することも可能である。これにより、スロットヘッダの伝送を優先するか、伝送性能を優先するかの選択も可能となる。
上述の実施例では、3ビットのシンボル構成ビット(M=3)について説明したが、M≧3の場合も同様の手法により雑音体制に優れた伝送を実現することが可能である。特にM=3においては、集合分割法にLDPC符号を適用する際に、ビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率として、47/120,53/120,60/120,112/120,114/120,115/120及び120/120(LDPCパリティなし))を定めることにより、集合分割法における周波数利用効率を高めることが可能となる。
また、主に高度衛星方式に適用する場合について説明したが、その他の符号長の異なる伝送方式にも適用することが可能である。すなわち、47/120,53/120,60/120,112/120,114/120,115/120及び120/120の代わりに、0.39±10%,0.44±10%,0.50±10%,0.93±10%,0.95±10%,0.96±10%及び1.00の符号化率を適用することで、その他の符号長の異なる伝送方式にも全く同様に適用することが可能である。ここで±10%の範囲を持たせているのは、一般に誤り訂正符号の訂正能力は同一種類(例えばLDPC符号)の誤り訂正符号であれば、符号化率でほぼ決定されるものの、符号長や符号の完成度によってもわずかに訂正能力が異なり、一般にはより長い符号長で、なおかつ、サイクル2、4、6,・・・のより少ない符号の性能がより良くなることが知られており、こうした条件の違いによって生じる10%程度の差分を包含するためである。
上述の実施形態では特定の例を基に説明したが、様々な応用が可能である。例えば、変調方式は8PSKを例に説明したが、上記符号化率の組み合わせは他の3ビットデジタル変調方式(8QAM等)にも適用可能である。また、衛星放送、地上放送、移動通信、固定通信などの他の伝送方式にも適用可能である。
本発明によれば、誤り訂正符号と多値変調の組み合わせにおける符号化変調の性能を向上させ、白色雑音下における伝送性能を向上させることが可能となるので、誤り訂正符号と多値変調を利用する任意の用途に有用である。
10,10b 送信装置
11,11b シリアル/パラレル変換部
12,12b 誤り訂正符号化部
12‐1,12b‐1 第1誤り訂正符号化部
12‐2,12b‐2 第2誤り訂正符号化部
12‐3,12b‐3 第3誤り訂正符号化部
12‐M 第M誤り訂正符号化部
13,13b 符号化率設定部
14,14b マッピング部
15,15b 直交変調部
16,16b 符号化率判別信号多重部
20,20b 受信装置
21,21b 直交復調部
22‐1,22b‐1 第1ビット対数尤度比計算部
22‐2,22b‐2 第2ビット対数尤度比計算部
22‐3,22b‐3 第3ビット対数尤度比計算部
22‐M 第Mビット対数尤度比計算部
23‐1,23b‐1 第1ビット誤り訂正復号部
23‐2,23b‐2 第2ビット誤り訂正復号部
23‐3,23b‐3 第3ビット誤り訂正復号部
23‐M 第Mビット誤り訂正復号部
24,24‐b パラレル/シリアル変換部
25,25‐b 符号化率判別部

Claims (17)

  1. デジタルデータの伝送を行う送信装置であって、
    LDPC符号及びBCH符号から構成される連接符号化手段と、
    複数の符号語系列を入力シンボル系列とし、該入力シンボル系列のシンボル構成ビットを、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割する集合分割により得られたシンボルと信号点との対応関係に基づいて、信号点系列に変換するシンボル/信号点変換手段と、
    前記シンボル/信号点変換手段により生成された信号点系列を直交変調する直交変調手段とを備え、
    前記連接符号化手段はビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率を有し、
    当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率で符号化し、第2ビット以降については前記所定数の符号化率のうち所要C/Nが前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/Nとなる最も高い符号化率で符号化し、
    前記LDPC符号は、前記所定数の符号化率として47/120、53/120、60/120、112/120、114/120、115/120及び120/120(LDPCパリティなし)のうち3以上を有することを特徴とする送信装置。
  2. 前記LDPC符号の符号長が44880であることを特徴とする、請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記BCH符号がBCH(65535,65167)短縮化符号及びBCH(65535,65343)短縮化符号のうちいずれか一方であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の送信装置。
  4. 前記シンボル構成ビットが3ビットの際に、各ビットに適用する符号化率をそれぞれ(r‐1,r‐2,r‐3)としたとき、ビット毎の符号化率組み合わせとして、(47/120,112/120,120/120)、(53/120,114/120,120/120)、(60/120,115/120,120/120)のうちのいずれかとすることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の送信装置。
  5. デジタルデータの伝送を行う送信装置であって、
    LDPC符号及びBCH符号から構成される連接符号化手段と、
    複数の符号語系列を入力シンボル系列とし、該入力シンボル系列のシンボル構成ビットを、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割する集合分割により得られたシンボルと信号点との対応関係に基づいて、信号点系列に変換するシンボル/信号点変換手段と、
    前記シンボル/信号点変換手段により生成された信号点系列を直交変調する直交変調手段とを備え、
    前記連接符号化手段はビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率を有し、
    当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率で符号化し、第2ビット以降については前記所定数の符号化率のうち所要C/Nが前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/Nとなる最も高い符号化率で符号化し、
    前記LDPC符号は、前記所定数の符号化率として0.39±10%,0.44±10%,0.50±10%,0.93±10%,0.95±10%,0.96±10%及び1.00(LDPCパリティなし)のうち3以上を有することを特徴とす送信装置。
  6. 前記シンボル構成ビットが3ビットの際に、各ビットに適用する符号化率をそれぞれ(r‐1,r‐2,r‐3)としたとき、ビット毎の符号化率組み合わせとして、(0.39±10%,0.93±10%,1.00)、(0.44±10%,0.95±10%,1.00)、(0.50±10%,0.96±10%,1.00)のうちのいずれかとすることを特徴とする、請求項に記載の送信装置。
  7. 前記直交変調手段は、前記LDPC符号及びBCH符号のうち1以上の符号化率に関する情報を、伝送多重制御信号により伝送する符号化率判別信号多重手段を備えることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の送信装置。
  8. 前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、
    前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率47/120に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、
    前記符号化率47/120の検査行列初期値テーブルは、
    からなることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の送信装置。
  9. 前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、
    前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率53/120に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、
    前記符号化率53/120の検査行列初期値テーブルは、
    からなることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の送信装置。
  10. 前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、
    前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率60/120に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、
    前記符号化率60/120の検査行列初期値テーブルは、
    からなることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の送信装置。
  11. 前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、
    前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率112/120に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、
    前記符号化率112/120の検査行列初期値テーブルは、
    からなることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の送信装置。
  12. 前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、
    前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率114/120に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、
    前記符号化率114/120の検査行列初期値テーブルは、
    からなることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の送信装置。
  13. 前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、
    前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率115/120に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、
    前記符号化率115/120の検査行列初期値テーブルは、
    からなることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の送信装置。
  14. デジタルデータの受信装置であって、
    LDPC符号及びBCH符号から構成される連接符号化を施した変調波信号を直交復調し、受信信号点系列を出力する直交復調手段と、
    複数の符号語系列を入力シンボル系列とし、該入力シンボル系列のシンボル構成ビットを、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割する集合分割法により得られる信号点とシンボルの対応関係に基づいて、当該シンボル構成ビットに対応する復号処理を行う復号手段とを備え、
    前記復号手段は、LDPC符号及びBCH符号に関してビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率を有し、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについて送信側で符号化された所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率で、第2ビット以降については送信側で符号化された前記所定数のLDPC符号復号器うち所要C/Nが前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/Nとなる最も高い符号化率で、当該シンボル構成ビットに対応する復号処理を行い、前記LDPC符号は、前記所定数の符号化率として47/120、53/120、60/120、112/120、114/120、115/120及び120/120(LDPCパリティなし)のうち3以上を有するか、又は前記所定数の符号化率として0.39±10%,0.44±10%,0.50±10%,0.93±10%,0.95±10%,0.96±10%及び1.00(LDPCパリティなし)のうち3以上を有することを特徴とする受信装置。
  15. 前記復号手段は、送信側で符号化に用いた符号化率のLDPC符号及びBCH符号に対応する復号を行うことを特徴とする、請求項14に記載の受信装置。
  16. 前記復号手段は、前記LDPC符号及びBCH符号のうち1以上の符号化率情報について、伝送多重制御信号に基づいて判別する符号化率判別手段を備えることを特徴とする、請求項14又は15に記載の受信装置。
  17. 請求項から13のいずれか一項に記載の送信装置で送信した変調波信号を受信して、前記集合分割法におけるシンボル構成ビットの各ビットに対して個別に設定された前記LDPC符号の符号化率と前記検査行列に基づいて復号することを特徴とする受信装置。
JP2013026098A 2013-02-13 2013-02-13 送信装置及び受信装置 Active JP6078367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013026098A JP6078367B2 (ja) 2013-02-13 2013-02-13 送信装置及び受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013026098A JP6078367B2 (ja) 2013-02-13 2013-02-13 送信装置及び受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014155195A JP2014155195A (ja) 2014-08-25
JP6078367B2 true JP6078367B2 (ja) 2017-02-08

Family

ID=51576623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013026098A Active JP6078367B2 (ja) 2013-02-13 2013-02-13 送信装置及び受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6078367B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6113002B2 (ja) * 2013-07-03 2017-04-12 日本放送協会 送信装置及び受信装置
JP6487698B2 (ja) * 2015-01-19 2019-03-20 日本放送協会 送信装置及び受信装置
JP6487697B2 (ja) * 2015-01-19 2019-03-20 日本放送協会 送信装置及び受信装置
JP6654909B2 (ja) * 2016-01-20 2020-02-26 日本放送協会 送信装置及び受信装置
JP6970518B2 (ja) * 2016-03-31 2021-11-24 日本放送協会 送信装置及び受信装置
JP6970519B2 (ja) * 2016-03-31 2021-11-24 日本放送協会 送信装置及び受信装置
JP7449112B2 (ja) 2020-02-25 2024-03-13 日本放送協会 送信サーバ、送信装置、受信装置、符号化器、復号器、及びプログラム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4855348B2 (ja) * 2007-06-28 2012-01-18 ソニー株式会社 符号化器及び復号器、並びに送信装置及び受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014155195A (ja) 2014-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6078367B2 (ja) 送信装置及び受信装置
US10601449B2 (en) Apparatus and method for communicating data over a communication channel
KR102553814B1 (ko) 송신 장치 및 그의 부가 패리티 생성 방법
JP5771134B2 (ja) 送信装置及び受信装置
CA3031266C (en) Transmitting apparatus and interleaving method thereof
JP6871732B2 (ja) 送信装置及び受信装置
KR101752344B1 (ko) 데이터 처리 장치 및 데이터 처리 방법
KR102326036B1 (ko) 송신 장치 및 그의 쇼트닝 방법
KR101929296B1 (ko) 데이터 처리 장치 및 데이터 처리 방법
JP6113002B2 (ja) 送信装置及び受信装置
JP6970518B2 (ja) 送信装置及び受信装置
JP6970519B2 (ja) 送信装置及び受信装置
JP6654909B2 (ja) 送信装置及び受信装置
JP6626350B2 (ja) 送信装置及び受信装置
JP6487698B2 (ja) 送信装置及び受信装置
JP6487697B2 (ja) 送信装置及び受信装置
JP6778059B2 (ja) 送信装置及び受信装置
WO2023105685A1 (ja) 符号化回路、復号回路、符号化方法、復号方法及びコンピュータプログラム
KR101187070B1 (ko) 패리티 검사 행렬을 이용하여 부호화하는 방법
KR20160060027A (ko) 데이터 처리 장치 및 데이터 처리 방법
KR20160060029A (ko) 데이터 처리 장치 및 데이터 처리 방법
KR20230091081A (ko) 송신 장치 및 그의 리피티션 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6078367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250