JP6113002B2 - 送信装置及び受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、衛星放送及び地上放送並びに固定通信及び移動通信の技術分野に関するものであり、特に、デジタルデータの送信装置及び受信装置に関する。
白色雑音下での伝送性能を向上させる技法として、デジタル変調において、信号点に割り当てられたシンボルを構成する各ビットに適切な訂正能力の誤り訂正符号を適用することで、伝送性能の向上を可能とする符号化変調技術が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
この非特許文献1等に記載される符号化変調技術は、日本の衛星デジタル放送規格ISDB−S(例えば、非特許文献2参照)でも採用されており、伝送性能の向上に寄与する技法として実績がある。
非特許文献1に記載される技法の基本的な原理は、シンボルをマッピングした後の信号点間のユークリッド距離を考慮し、シンボルを構成するビット(以下、シンボル構成ビットと呼ぶ)のうち、ユークリッド距離が互いに短い信号点間で1/0が反転するビットに対しては強い誤り訂正を施し、ユークリッド距離が互いに長い信号点間で1/0が反転するビットに対しては逆に弱い誤り訂正を施す、又は符号化処理を施さないことによって、全体の情報効率を維持しつつ、雑音耐性を向上させる、というものである。
また、非特許文献1においては、8PSKを例とした集合分割法とよばれる信号点へのシンボル割り当て方法が提案されている。一例として、集合分割法による8PSK信号点へのシンボル割り当て方法の例を、図7を用いて説明する。
図7には、8PSKの各信号点に割り当てる、3ビットで構成されるシンボル(000、001、・・・、111)が既に記載されているが、これは以下の分割手順を使って信号点へのシンボルの割り当てを行った結果得られるものであり、集合分割を行っている時点においては未だ決定されていない。
最初の分割では8つの信号点のうち、隣接する信号点間のユークリッド距離が最大となる様に4つの信号点からなる2つの信号点群に分割する。ここで、2つの信号点群のうち、一方の信号点群には、シンボル構成ビットの第1ビットにa1=0を割り当て、他方にはa1=1を割り当てる。
次に、最初の分割で得られた4つの信号点で構成される2つの信号点群を、それぞれ、隣接する信号点間のユークリッド距離が最大となる様に2つの信号点からなる4つの信号点群に分割する。ここで、4つの信号点で構成される信号点群を2つの信号点群に分割する際に、一方の信号点群には、シンボル構成ビットの第2ビットにa2=0を割り当て、他方にはa2=1を割り当てる。
さらに、図7では省略したが、2回目の分割で得られた2つの信号点で構成される4つの信号点群を、それぞれ、1つの信号点からなる8つの信号点群に分割する。ここで、2つの信号点で構成される信号点群を1つの信号点に分割する際に、一方の信号点群には、シンボル構成ビットの第3ビットにa3=0を割り当て、他方にはa3=1を割り当てる。
以上の3段階の集合分割を行った結果、8つの信号点それぞれに、3ビットの固有のシンボルが割り当てられる。
こうした信号点へのシンボル割り当てを行うことで、8PSKの場合、第1ビット(図7中、a1に相当)は8PSKでの隣接ユークリッド距離、第2ビット(図7中、a2に相当)はQPSKの隣接ユークリッド距離、第3ビット(図7中、a3に相当)はBPSKのユークリッド距離の条件の下で各ビットの復号を行うことが可能となる。
予め送受間で集合分割法により得られた信号点へのシンボルの割り当てを共有し、送信側では、シンボルを構成する各ビットで伝送するデータについて、対応する信号点間のユークリッド距離に適した訂正能力の誤り訂正符号で符号化して変調し、受信側では、復調後に送信側の符号化に対応した復号を行うことで、雑音耐性の高い伝送システムが実現できる。
一方、集合分割法と同様によく利用されるシンボル割り当て方法として、グレイコードが挙げられる。一例として、グレイコードによる8PSK信号点へのシンボルの割り当て例を図8に示す。グレイコードは、隣接する信号点のシンボル同士が必ず1ビット異なるようにシンボルを信号点に割り当てる技法であり、集合分割法におけるビット毎に異なる最小ユークリッド距離で伝送する特徴はないものの、8PSKに割り当てられるシンボルにおける各ビットの最小ユークリッド距離の関係にある信号点の対の数は集合分割法に比べ少ない。例えば、図7及び図8において、第1ビットに着目すると、最小ユークリッド距離の関係にある信号点の対の数は、集合分割では8対あるのに対し、グレイコードでは4対のみである。従って、第1ビットに関する限り、グレイコードのほうが集合分割法よりも最小ユークリッド距離の信号点の対の数が少ないため、同一の雑音環境でビット誤り率(BER)がよい特性が得られる信号点配置となっている。一方、第2及び第3ビットに関しては、信号点距離がそれぞれQPSK、BPSK相当となる集合分割法の方が、グレイコードよりも同一の雑音環境でBERがよい特性が得られることになる。しかし、これは第1ビット目が正しく受信できることを前提とした性能であり、第1ビット目の復号性能が不十分な場合には、第2及び第3ビットの復号性能に悪影響を与える。また、第1ビットの復号性能が十分であっても、第2ビットの復号性能が十分でない場合には、第3ビットの復号性能に悪影響を与える。こうした場合には、結果的にシンボル構成ビット全体のBER特性は、グレイコードよりも悪い特性となることも想定される。
DVB−S2やARIB STD−B44に記載の高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式(以下、高度衛星放送方式と呼ぶ。例えば、非特許文献3参照)においては、シンボルを構成するすべてのビットに対して1つの誤り訂正符号を適用する簡素な回路構成で性能を引き出すことが可能なグレイコードが採用されている。
図9に、従来技法における、グレイコードと集合分割法を8PSKに適用した時の各シンボル構成ビットのC/N対BER特性を示す。尚、図9に特性を示した集合分割法は、図7に示すように、信号点の分割を3段階で行い、各分割に対し、シンボルを構成する3ビットのうちの1ビットを第1ビットから順次割り当てることで、各信号点へのシンボルの割り当てを決定している。
送信側においては、こうして得られたシンボルと信号点の対応関係に基づいてマッピングし、受信側においては、各分割に割り当てられたビットを第1ビットから逐次復号することを想定しているが、ここでは、各分割に割り当てられたビットの雑音耐性を個別に評価するため、第2ビットの特性については第1ビットが、第3ビットの性能については第1ビット及び第2ビットが、正しく受信された事象のみ抽出した特性を示している。
図9から、従来技法による集合分割法では、上位ビットになるにつれてユークリッド距離の増大に伴う性能向上が期待できる。一方、第1ビットについてグレイコード8PSKと集合分割8PSKのBERを比較すると、後者の性能が劣っていることから、集合分割においては、第1ビットに適用する誤り訂正符号を強力なものにしないと、それ以下のビットの復号に第1ビットのビット誤りが影響を与え、結果的にシンボル全体のBERがグレイコードよりも劣化する可能性があることが分かる。
したがって、集合分割によるシンボルの信号点への割り当てを行う場合、シンボルを構成する各ビットに適用する誤り訂正符号の選択が重要となる。
誤り訂正符号としては、LDPC(Low Density Parity Check)符号やターボ符号など、誤り訂正符号単体の性能としてはシャノン限界に近い性能を有する符号の採用が有効である。
また、図7に示す8PSKを例とした集合分割法にLDPC符号やターボ符号などの誤り訂正符号を適用し、シンボル構成ビットの各ビットに対して個別の符号化率を設定して性能を十分に引き出すためには、目標とする所要C/N付近において、第1ビット〜第3ビットのすべての訂正能力が同一C/N環境で等しく訂正能力を発揮することが望ましい。即ち、図9の集合分割法において、所要C/Nを9dBに設定した場合、誤り訂正前の第1ビットBERは1.2×10−1、第2ビットBERは4.7×10−3、第3ビットBERは3.3×10−5であることから、シンボル構成ビットの各ビットの誤り訂正前のBERに関して大きな差があるため、これらのビット誤り率を所望のビット誤り率(例えばBER=1.0×10−7)に低減する訂正能力を有する符号であり、且つ周波数利用効率の観点からパリティビット長ができるだけ短い符号を、シンボル構成ビットの各ビットに適用することが望ましい。
従来技術である高度衛星放送方式(非特許文献3)では、内符号としてLDPC符号、外符号としてBCH符号(訂正能力12ビットの短縮化BCH(65535,65343)符号)を用いる連接符号を採用しており、特にLDPC符号においては、符号化率41/120,49/120,61/120,73/120,81/120,89/120,97/120,101/120,105/120,109/120の10種類の符号化率が利用可能である。ここで、集合分割法にこれらの符号化率を有するLDPC符号を適用することを考える。前述したように、集合分割法は、例えばシンボルが3ビットで構成される場合、第1ビットから第3ビットへと順にユークリッド距離が拡大してゆく性質を有することから(図7参照)、第1ビットには目標とする所要C/Nにおいて誤り訂正前のビット誤りを所望のビット誤り率以下に訂正可能な符号化率の符号を割り当て、第2ビット以降には第1ビットに割り当てた符号化率よりも高い符号化率の符号を割り当てる必要がある。
図10に、従来の高度衛星放送方式で対応しているLDPC符号の10種類の符号化率から、第1ビットに符号化率61/120、第2ビットに符号化率109/120、第3ビットに符号化率109/120を選択して割り当てた場合の誤り訂正後のC/N対BER特性を示す。ここで、符号化率61/120の誤り訂正後のBER=1.0×10−7を満たす誤り訂正前のBERは1.29×10−1、符号化率109/120の誤り訂正後のBER=1.0×10−7を満たす誤り訂正前のBERは1.5×10−2である。また、誤り訂正後にBER=1.0×10−7を満たすC/Nは、第1ビットに符号化率61/120を適用した場合に約9.0dB、第2ビットに符号化率109/120を適用した場合に約7.7dB、第3ビットに符号化率109/120を適用した場合に約4.7dBとなる。これらの第2ビット及び第3ビットのC/Nは第1ビットと同じ9.0dBとなることが理想であるが、ここでは第2ビット及び第3ビットに過剰な訂正能力の誤り訂正符号が割り当てられていることになる。
即ち、図10には上記の各ビット用の符号化率を適用した際の誤り訂正後のBER特性を示しているが、BER曲線の立下りのC/Nが約9dBとなっており、第1ビットの性能がそのまま反映されたものとなっている。第2ビット及び第3ビットについては、必要以上の訂正能力を有しているが、第1ビットの性能によって本来の性能が制限されている状態であるといえる。そこで、第2ビット及び第3ビットに、符号化率61/120よりも大きい符号化率のうち、C/Nが約9dBで第1ビットの訂正後のBERと同程度のビット誤り率まで訂正可能な符号化率の符号を適用できれば所要C/Nを上げずに周波数利用効率を上げることができることになる。
このように、従来システムである高度衛星方式が対応している符号化率のみ利用する場合には、集合分割法のようなシンボル構成ビットの各ビットの誤り率が大きく異なる場合において、十分な精度で符号化率を設定することができず、また、選択可能な符号化率の範囲も制限されるため、全体の周波数利用効率を高めることが困難となる。
尚、従来技術である集合分割法を用いて各ビットの符号化率の最適化を図る技法が知られている(例えば、非特許文献4参照)。この技法では、前述した従来の高度衛星放送方式で対応しているLDPC符号の10種類の符号化率のみを利用する場合に、符号化率の範囲が不足する課題に対して、所要C/N=9dBを想定し、最適となるLDPC符号化率の組み合わせを示すとともに、最小ユークリッド距離がBPSKと同等である第3ビットについては、23ビット訂正能力を有する短縮化BCH(65535,65167)符号のみを割り当てて訂正することで、周波数利用効率の改善を図っている。
この技法は従来システムの外符号とは異なる短縮化BCH(65535,65167)符号を追加して適用することになるため、システム変更のインパクトが大きい。また、第3ビットに適用したBCH符号の訂正能力によって目標とする所要C/Nがほぼ決まってしまうため、所要C/N毎に異なるBCH符号を用意する必要があるほか、目標とする所要C/Nをより劣悪な雑音環境に対処するため8dB以下に設定する場合、BCH符号の訂正能力では十分な性能を引き出せない場合も発生する。
例えば、図11に、集合分割法の第3ビットに対して、短縮化BCH(65535,65167)符号を適用した場合のC/N対BER特性を示す。図11より、短縮化BCH(65535,65167)符号のみの適用では、所要C/N=8dB以下の領域においては、BER=1×10−8を下回ることができず、十分な性能を満たすことが出来ないことが分かる。
一方、集合分割における第1ビットについて、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数を減少させる分割を含む集合分割法により信号点へのシンボルの割り当てを行うことで、集合分割における各ビットのユークリッド距離の関係を変更し、第1ビットと第2ビット間の誤り率特性を均一化する技法が開示されている(例えば、非特許文献5参照)。
G. Ungerboeck, "Channel coding with multilevel/phase signals", IEEE Transaction Information Theory, Vol.IT-28, No.1, 1982年1月,p.55−67 "衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B20 3.0版、[online]、平成10年11月6日策定、ARIB、[平成23年6月21日検索]、インターネット〈URL:http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2-STD-B20v3_0.pdf〉 "高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B44 1.0版、[online]、平成21年7月29日策定、ARIB、[平成23年6月21日検索]、インターネット〈URL:http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2-STD-B44v1_0.pdf〉 鈴木他, "LDPC符号を用いた集合分割8PSK符号化変調の性能改善に関する一検討", 電子情報通信学会技術研究報告, vol. 112, no. 440, 2013年2月14日, pp. 47-52 鈴木他, "LDPC 符号を用いた32QAM 符号化変調方式の性能改善に関する一検討", 電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集, 2011巻1号,B-5-21, 2011年8月30日,p.400
上述の通り、集合分割法を利用するデジタルデータの送信装置及び受信装置を構成する際に、符号化変調を構成する際に各シンボル構成ビットに割り当てる符号の符号化率の範囲を縮減し符号設計を容易にする技法として非特許文献5に開示される技法がある。しかしながら、非特許文献5に開示される技法のみでは、例えば、8PSK変調において、現行BSデジタル放送と同等の回線マージンを確保でき、より劣悪な雑音環境に対処可能な8dB程度以下の低所要C/Nで、高符号化率の符号化変調を実現する点に課題が残る。即ち、集合分割法を利用するデジタルデータの送信装置及び受信装置を構成する際に、異なる種類の連接符号をビット毎に構成することなく、より低い所要C/N(例えば、8dB以下)が所望される用途において、如何にして、周波数利用効率を改善し高符号化率の符号化変調を実現するかについての課題が依然として存在する。
本発明は、上述の問題を鑑みて為されたものであり、周波数利用効率を向上させ、耐雑音性に優れたデジタルデータの送信装置及び受信装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数を減少させるように分割する改良型の集合分割法による符号化変調方式を新たに構成し、シンボル構成ビットの各ビットに対して、ビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率(これは、第2ビット以降のビット毎に適用する符号化率としては同一にすることを意味する)を有するLDPC符号を適用することで、周波数利用効率を向上させたデジタルデータの送信装置及び受信装置を構成する。
この改良型の集合分割法(本願明細書中、「ハイブリッド集合分割法」と称する)の一例として、8PSK信号点へのシンボル割り当て方法によるシンボル割り当て例を図12に、8PSK信号点へのシンボル割り当て方法の例を図13に示す。また、図12に示すシンボル割り当て方法の場合の、各シンボル構成ビットのC/N対BER特性を図14に示す。
このハイブリッド集合分割は、従来の集合分割法とは異なり、第1ビットに対応する分割については、従来の集合分割法同様に、最小ユークリッド距離が拡大する一方、第2ビット以降の分割において、ユークリッド距離は拡大せず、最小ユークリッド距離関係となる信号点の対が2から1へと減少する分割となることが図13より分かる。また、第2ビット及び第3ビットの訂正能力が均一化されることが、図14より分かる。
ハイブリッド集合分割法を用いることで、第1ビットについては、従来の集合分割法と同様の訂正能力の符号化率の符号を適用しつつ、高い符号化率の適用が要求される第2ビット及び第3ビットについては、両方の訂正能力を均一化することができる。
図14において、所要C/N=8dBにおけるBERに着目すると、第2ビット及び第3ビットともに、BERは5.8×10−3であることから、LDPC符号の設計においては、従来の集合分割法の第3ビットの例(図11のC/N=8dBにおいてBER=2×10−4)と比較した場合、要求される符号化率が低下し、十分長いパリティ長を確保できるため、LDPC符号の設計が容易となり、所要C/Nを低く設定する場合においても、LDPC符号などの最適な誤り訂正符号を適用することで、さらなる周波数利用効率を改善することが可能となる。より具体的に、本発明の特徴事項について以下に述べる。
一点目の特徴事項は、
デジタルデータの伝送を行う送信装置において、LDPC符号及びBCH符号から構成される連接符号を用いて、変調に用いる信号点へのシンボルの割り当てを行い、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数を減少させるように分割するハイブリッド集合分割法を構成し、当該連接符号におけるLDPC符号は、シンボルを構成する各ビットの所要訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率を有し、当該集合分割法におけるシンボル構成ビットの各ビットに対してLDPC符号の符号化をするにあたり、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率で符号化し、第2ビット以降については前記所定数の符号化率のうち前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/N(好適には、所要C/Nの±10%以内)となる最も高い符号化率で符号化し、且つ第2ビット以降のビットには、同一の符号化率で符号化することを特徴とする。より具体的には、シンボル構成ビットにおけるLDPC符号化に関して、より低い所要C/Nに対応するために、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては目標とする所要C/Nに対応する誤り訂正前のビット誤り率を所望のビット誤り率に低減できる訂正能力の符号化率で符号化し、第2ビット以降については当該所定数の符号化率のうち訂正能力が当該所要C/Nに対して所定範囲内のC/N(好適には、所要C/Nの±10%以内)にて、誤り訂正前のビット誤り率を所望のビット誤り率に低減できる訂正能力の符号化率のうち最も高い符号化率で符号化し、且つ第3ビット以降のビットには、第2ビットと同じ符号化率で符号化する。これにより、当該集合分割法における周波数利用効率を高めることが可能となる。
二点目の特徴事項は、
前記LDPC符号において、LDPC符号の符号長が44880であることを特徴とする。これにより、MPEG−2 TSとの整合性の高い伝送が可能となる。
三点目の特徴事項は、
前記LDPC符号は、前記所定数の符号化率として、第1ビットに符号化率0.325に対して精度±10%(例えば、39/120),第2ビット以降に符号化率0.95に対して精度±10%(例えば、114/120)を有し、ユークリッド距離の短い順に低い符号化率を割り当てることを特徴とする。このようにビット毎の所要訂正能力に応じて定められた符号化率を有することにより、シンボル構成ビットのうち第1ビットについては所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率を適用し、第2ビット以降については前記所定数の符号化率のうち訂正能力が前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/N(好適には、所要C/Nの±10%以内)において十分確保される符号化率を適用することができるため、当該集合分割法における周波数利用効率を高めることが可能となる。
四点目の特徴事項は、
前記LDPC符号は、シンボル構成ビットが3ビットの際に、シンボル構成ビットの各ビットに適用する符号化率をそれぞれ(r‐1,r‐2,r‐3)としたとき、ビット毎の符号化率組み合わせを(0.325±10%,0.95±10%,0.95±10%)とすることを特徴とする。これにより、所要C/Nを最適に低減した伝送が可能となる。
五点目の特徴事項は、
一点目〜四点目の特徴より構成された送信装置において、送信装置側で用いるLDPC符号の符号化率情報を、伝送多重制御信号によって伝送することにある。これにより用いる符号化率に応じて、符号化及び復号の整合がとれた送信装置及び受信装置を提供することができる。
六点目の特徴事項は、
一点目〜五点目の特徴により構成された送信装置により送信された信号を受信する受信装置において、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数を減少させるように分割するハイブリッド集合分割法により得られる信号点とシンボルの対応関係に基づいて、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては送信側で符号化された符号化率で、第2ビット以降については送信側で設定された前記所定数の符号化率のうち所要C/Nが前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/N(好適には、所要C/Nの±10%以内)となる最も高い符号化率で、各シンボル構成ビットに対応する復号処理を行うことにある。これにより、各分割に対応するシンボル構成ビットに対して、最適なビット誤り配分が可能となる。
七点目の特徴事項は、
一点目〜五点目の特徴により構成された送信装置により送信された信号を受信する受信装置において、送信側で設定した符号化率のLDPC符号及びBCH符号に対応する復号を行うことにある。これにより、効率の良い誤り訂正復号が可能となる。
八点目の特徴事項は、
五点目の特徴により構成された送信装置により送信された信号を受信する受信装置において、LDPC符号の符号化率を伝送多重制御信号に基づいて判別することにある。これにより用いる符号化率に応じて、符号化及び復号の整合がとれた送信装置及び受信装置を提供することができる。
以上の技法を取り入れて送信装置及び受信装置を構成することで、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数を減少させるように分割するハイブリッド集合分割法を構成するとともに、このハイブリッド集合分割法の各ビットが有する訂正能力を考慮した符号化率により連接符号を構成することにより、伝送性能を向上させることが可能となる。
即ち、本発明の送信装置は、デジタルデータの伝送を行う送信装置であって、LDPC符号及びBCH符号から構成される連接符号化手段と、複数の符号語系列を入力シンボル系列とし、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数を減少させるように分割するハイブリッド集合分割法により得られたシンボルと信号点との対応関係に基づいて、信号点系列に変換するシンボル/信号点変換手段と、前記シンボル/信号点変換手段により生成された信号点系列を直交変調する直交変調手段とを備え、前記連接符号化手段は、LDPC符号に関して、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率で符号化し、第2ビット以降については前記所定数の符号化率のうち前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/Nとなる最も高い符号化率で符号化し、且つ第2ビット以降のビットには、同一の符号化率で符号化することを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記LDPC符号の符号長が44880ビットであることを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記LDPC符号は、第1ビットに符号化率0.325に対して精度±10%,第2ビット以降に符号化率0.95に対して精度±10%を有し、ユークリッド距離の短い順に低い符号化率を割り当てることを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記LDPC符号は、前記シンボル構成ビットが3ビットの際に、第1ビットに符号化率0.325±10%,第2ビット及び第3ビットに符号化率0.95±10%を有し、ユークリッド距離の短い順に低い符号化率を割り当てることを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記LDPC符号の符号化率に関する情報を、伝送多重制御信号により伝送する符号化率判別信号多重手段を更に備えることを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率0.325に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、前記符号化率0.325の検査行列初期値テーブル(表1)は、以下の表からなることを特徴とする。
また、本発明の送信装置において、前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率0.95に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、前記符号化率0.95の検査行列初期値テーブル(表2)は、以下の表からなることを特徴とする。
更に、本発明の受信装置は、デジタルデータの受信装置であって、LDPC符号及びBCH符号から構成される連接符号化を施した変調波信号を直交復調し、受信信号点系列を出力する直交復調手段と、複数の符号語系列を入力シンボル系列とし、該入力シンボル系列のシンボル構成ビットを、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数を減少させるように分割するハイブリッド集合分割法により得られる信号点とシンボルの対応関係に基づいて、当該シンボル構成ビットに対応する復号処理を行う復号手段とを備え、前記復号手段のLDPC符号は、ビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率を有し、前記復号手段は、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについて送信側で符号化された所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率で復号し、第2ビット以降については送信側で符号化された前記所定数の符号化率のうち前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/Nとなる最も高い符号化率であり、且つ第2ビット以降のビットについて、第2ビットと同一の符号化率で復号することにより、当該シンボル構成ビットに対応する復号処理を行うことを特徴とする。
また、本発明の受信装置において、前記復号手段は、送信側で設定した符号化率のLDPC符号及びBCH符号に対応する復号を行うことを特徴とする。
また、本発明の受信装置において、前記復号手段は、前記LDPC符号の符号化率を、伝送多重制御信号に基づいて判別する符号化率判別手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の受信装置において、前記復号手段は、請求項1から5のいずれか一項に記載の送信装置で送信した変調波信号を受信して、前記ハイブリッド集合分割法におけるシンボル構成ビットの各ビットに対して個別に設定された前記LDPC符号の符号化率に基づいて復号することを特徴とする。
また、本発明の受信装置において、前記復号手段は、請求項6又は7に記載の送信装置で送信した変調波信号を受信して、前記集合分割法におけるシンボル構成ビットの各ビットに対して個別に設定された前記LDPC符号の符号化率と前記検査行列に基づいて復号することを特徴とする。
本発明によれば、デジタルデータの送信装置及び受信装置においてハイブリッド集合分割法を構成して用いることにより、誤り訂正符号と多値変調の組み合わせにおける符号化変調の性能を向上させ、白色雑音下における伝送性能を向上させることが可能となる。特に、デジタルデータの送信装置及び受信装置において、異なる種類の連接符号をビット毎に構成することなく、より低い所要C/N(例えば、8dB以下)となるよう周波数利用効率を改善し、高符号化率の符号化変調を実現することが可能となる。
本発明における一実施形態の送信装置及び受信装置の構成例を示す図である。 本発明における一実施例として8PSKを例とした送信装置及び受信装置の構成例を示す図である。 本発明に係る,M=3、第1ビットLDPC符号化率0.325、第2ビットLDPC符号化率0.95、第3ビットLDPC符号化率0.95の場合のスロット構成例を示す図である。 本発明に係るケースA,ケースBの白色雑音下のC/N対BER特性を示す図である。 本発明に係るケースA,ケースBの12GHz帯衛星中継器経由のC/N対BER特性を示す図である。 本発明による一実施例において所要C/N改善量を示す図である。 従来からの8PSKにおける集合分割法の分割例を示す図である。 従来からの8PSKにおけるグレイコードによる信号点へのシンボル割り当ての例を示す図である。 従来からの8PSKにおける集合分割法及びグレイコードのC/N対BER特性を示す図である。 従来からの8PSKにおける集合分割法とLDPC符号の組み合わせ(a1:符号化率61/120,a2:符号化率109/120,a3:符号化率109/120)におけるC/N対BER特性を示す図である。 従来からの8PSKにおける集合分割法の第3ビットに、短縮化BCH(65535,65167)符号を適用した場合のC/N対BER特性を示す図である。 本発明に係るハイブリッド集合分割法による8PSKの信号点とビットの対応を示す図である。 本発明に係るハイブリッド集合分割法による8PSKにおける分割例を示す図である。 本発明に係るハイブリッド集合分割法による8PSKにおけるC/N対BER特性を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態の送信装置及び受信装置を説明する。 図1は、本発明による一実施形態の送信装置10及び受信装置20のブロック図である。
(装置構成)
〔送信装置〕
図1を参照するに、本実施形態の送信装置10は、前方向誤り訂正方式の送信装置であり、シリアル/パラレル変換部11と、誤り訂正符号化部12と、符号化率設定部13と、ハイブリッド集合分割マッピング部14と、直交変調部15と、符号化率判別信号多重部16とを備える。即ち、送信装置10の機能ブロック構成は、集合分割法による符号化変調の送信装置と対比した場合、誤り訂正符号化部12の処理及び、付随する符号化率設定部13、並びに、ハイブリッド集合分割マッピング部14が従来技法と異なる。
シリアル/パラレル変換部11は、1ビットの送信データ系列を、使用する変調方式の多値数をLとするとM=logLビットのデータ系列(8値変調の場合、M=log8=3ビットの系列)に変換し、誤り訂正符号化部12に送出する(Mを以下、変調次数と呼ぶ)。
誤り訂正符号化部12は、第1誤り訂正符号化部12‐1〜第M誤り訂正符号化部12‐Mから構成され、所定の誤り訂正符号(例えば、BCH符号及びLDPC符号)により符号化したM系統の符号語系列を生成する。本実施形態において、特に、誤り訂正符号化部12及び後述するハイブリッド集合分割マッピング部14が、従来技法の符号化変調と異なる。ハイブリッド集合分割マッピング部14の信号点とシンボルの対応関係は従来の集合分割法とは異なる集合分割により導出される。この集合分割(ハイブリッド集合分割法)では、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数を減少させるように分割する。よって、第2ビット以降では、雑音耐性のほぼ等しい複数のシンボル構成ビットが存在し、これらのシンボル構成ビットについては、同等の訂正能力の誤り訂正符号を適用する。したがって、誤り訂正符号化部12は、ハイブリッド集合分割法に応じて定めたビット毎の符号化率で、複数のデータ系列に誤り訂正を施した符号語系列を生成する符号化手段として機能する。
符号化率設定部13は、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数を減少させるよう分割するハイブリッド集合分割法におけるシンボル構成ビットの各ビットに対してLDPC符号の符号化率を個別に設定する。特に、本実施形態におけるLDPC符号は、ビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率(好適には、第1ビット用に0.325±10%、第2ビット以降用に0.95±10%)を有し、符号化率設定部13は、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては目標とする所要C/Nに対応する誤り訂正前のビット誤り率を所望のビット誤り率に低減できる訂正能力の符号化率を設定し、第2ビット以降については当該所定数の符号化率のうち訂正能力が当該所要C/Nに対して所定範囲内のC/N(好適には、所要C/Nの±10%以内)において、誤り訂正前のビット誤り率を所望のビット誤り率に低減できる訂正能力の符号化率のうち最も高い符号化率を設定する。また、本発明に係るハイブリッド集合分割法においては、第2ビット以降のビットは訂正能力が均一になることから、同一の符号化率を設定する。これにより、誤り訂正符号化部12は、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数が減少するように分割するハイブリッド集合分割法によるシンボル構成ビットの訂正能力を考慮した符号化率が設定され、第2ビット以降では、第1ビットの訂正限界C/N近傍において、十分な訂正能力を有し、且つ最も高い符号化率でLDPC符号化を行うことができる。これにより、周波数利用効率を高めることが可能となる。
ハイブリッド集合分割マッピング部14は、当該M系統の符号語系列を入力シンボル系列とし、シンボルに対応した信号点のI軸及びQ軸の振幅値を変調信号点系列として出力する。尚、用いるシンボルと信号点との対応関係は、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数を減少させるよう分割するハイブリッド集合分割法により定まる対応関係を用いる。したがって、ハイブリッド集合分割マッピング部14は、この対応関係に基づいて、複数の符号語系列からなる入力シンボル系列を信号点系列に変換するシンボル/信号点変換手段として機能する。
直交変調部15は、ハイブリッド集合分割マッピング部14により生成された変調信号系列に対して、ロールオフフィルタ処理を実行後、直交変調を施した変調波信号を、外部の伝送路に伝送する。
符号化率判別信号多重部16は、符号化率設定部13により誤り訂正符号化部12に対して設定したシンボル構成ビットの各ビット用の符号化率情報を、符号化率設定部13から受け取り伝送多重制御信号(即ち、TMCC信号)によって伝送するよう直交変調部15における変調波信号に多重する機能を有する。
〔受信装置〕
本実施形態の受信装置20は、前方向誤り訂正方式の受信装置であり、直交復調部21と、第1〜第Mビット対数尤度比計算部22‐1〜22‐Mと、第1〜第Mビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐Mと、パラレル/シリアル変換部24と、符号化率判別部25とを備える。即ち、受信装置20の機能ブロック構成は、集合分割法による符号化変調の受信装置と変わらないが、第1〜第Mビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐Mの処理が従来技法と異なる。
直交復調部21は、前述した本発明に係るハイブリッド集合分割法により得られたシンボルと信号点の対応関係に基づいて変調信号系列を変調した変調波信号を、伝送路を介して送信装置10から受信して直交復調し、主信号のシンボルに対応する受信信号点系列を出力する。したがって、直交復調部21は、本発明に係るハイブリッド集合分割法により得られたシンボルと信号点の対応関係に基づいて変調された変調信号点系列を直交復調することで復元し出力する、直交復調手段として機能する。
符号化率判別部25は、直交復調部21より得られる、誤り訂正符号の先頭を識別するために変調波信号に同期信号を多重する機能や伝送方式の設定等の情報を受信装置20に予告するための伝送多重制御信号を入力し、第1〜第Mビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐Mで使用する第1〜第Mビット用符号化率情報を伝送多重制御信号から判別して、第1〜第Mビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐Mにそれぞれ送出する。
第1ビット対数尤度比計算部22‐1は、本発明に係るハイブリッド集合分割法により得られたシンボルと信号点の対応関係に基づいて、シンボルを構成する第1ビットについて当該ビットが1及び0である確率(尤度)P11及びP10を求め、それらの比P11/P10の自然対数(LLR:対数尤度比)を計算し、第1ビット誤り訂正復号部23‐1に送出する。
第1ビット誤り訂正復号部23‐1は、第1ビット対数尤度比計算部22‐1による第1ビットの対数尤度比を用いて、シンボルを構成する第1ビットに対して、符号化率判別部25から得られる第1ビット用符号化率情報にしたがって誤り訂正符号(例えば、LDPC符号とBCH符号の連接符号)の復号処理を実行し、第1ビットの復号結果を第2ビット対数尤度比計算部22‐2及びパラレル/シリアル変換部24に送出する。
第2ビット対数尤度比計算部22‐2は、本発明に係るハイブリッド集合分割法により得られたシンボルと信号点の対応関係に基づいて、シンボルを構成する第2ビットについて第1ビット同様に対数尤度比を計算して第2ビット誤り訂正復号部23‐2に送出する。
第2ビット誤り訂正復号部23‐2は、第2ビット対数尤度比計算部22‐2による第2ビットの対数尤度比を用いて、シンボルを構成する第2ビットに対して、符号化率判別部25から得られる第2ビット用符号化率情報にしたがって誤り訂正符号(例えば、LDPC符号及びBCH符号の連接符号)の復号処理を実行し、第2ビットの復号結果を次段のビット対数尤度比計算部及びパラレル/シリアル変換部24に送出する。以下、第Mビット対数尤度比計算部22‐M及び第Mビット誤り訂正復号部23‐Mまで同様に処理し、シンボルを構成する全てのビットを復号するまで逐次復号を行う。
このようにして、第1〜第Mビット対数尤度比計算部22‐1〜22‐M及び第1〜第Mビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐Mは、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数が減少するように分割するハイブリッド集合分割法により得られたシンボルと信号点の対応関係に基づいて、ビット毎に得られる復号結果と対数尤度比を用いて、逐次復号を行う。したがって、第1〜第Mビット対数尤度比計算部22‐1〜22‐M及び第1〜第Mビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐Mは、本発明に係るハイブリッド集合分割法により信号点へのシンボルの割り当てが行われた信号点とシンボルの対応関係に基づいて各シンボル構成ビットの復号を行う復号手段として機能する。
パラレル/シリアル変換部24は、第1〜第Mビット誤り訂正復号部23‐1〜23‐Mから得られるシンボルを構成するビットに対応するデータ系列の復号結果をパラレル/シリアル変換し、1ビットの受信データ系列を外部に送出する。
次に図2を用いて、より具体的に、変調方式を8PSKとした場合における、本発明による一実施例について説明する。
(実施例)
図2は、本発明に係る表1及び表2に示す符号化率毎の検査行列初期値テーブルを用いた、周期374、符号長44880ビットのLDPC符号の符号化率に関する情報(表1:符号化率0.325、表2:符号化率0.95)を符号化率情報とし、M=3として、第1ビットに、符号化率0.325、第2ビット及び第3ビットに符号化率0.95を適用した送信装置10b及び受信装置20bの一実施例を示す図である。図2に示す送信装置10b及び受信装置20bは、図1に示した本発明による一実施形態の送信装置10及び受信装置20に対するM=3とした一実施例である。このため、同様な構成要素には同様な参照番号を付して(「b」を付した参照番号)、送信装置10b及び受信装置20bの順に説明する。
〔一実施例の送信装置〕
送信装置10bは、シリアル/パラレル変換部11bと、誤り訂正符号化部12bと、符号化率設定部13bと、ハイブリッド集合分割マッピング部14bと、直交変調部15bと、符号化率判別信号多重部16bとを備える。
ここで、図2に示す送信装置10bは、図1に示す送信装置10に対する一実施例として詳細に説明する。
シリアル/パラレル変換部11bは、1ビットの送信データ系列をシンボル構成ビットとして3ビットのデータ系列に変換し、誤り訂正符号化部12bに送出する。
誤り訂正符号化部12bは生成した符号語系列をハイブリッド集合分割マッピング部14bに送出する。本例の誤り訂正符号化部12bは、第1誤り訂正符号化部12b‐1〜第3誤り訂正符号化部12b‐3から構成される。誤り訂正符号化部12bは、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数が減少するように分割するハイブリッド集合分割法によるシンボル構成ビットについて、ビット毎の訂正能力を考慮して予め定められたLDPCの符号化率で、連接符号の符号化を行う。特に、シンボル構成ビットにおける第2ビット以降では、第1ビットの訂正限界C/N近傍において、十分な訂正能力を有し、且つ最も高い符号化率を選択する基準に基づき、符号化率設定部13bから誤り訂正符号化部12bに対し、第1誤り訂正符号化率r‐1、第2誤り訂正符号化率r‐2、第3誤り訂正符号化率r‐3を設定する。この事例においては、r‐1=0.325、r‐2=r‐3=0.95である。ここでは、第1誤り訂正符号化部12b‐1〜第3誤り訂正符号化部12b‐3は、ともに短縮化BCH(65535,65343)符号と当該符号化率によるLDPC符号を組み合わせた連接符号とし、符号語系列(a1)、(a2)、(a3)を生成する。生成された符号語系列の例を図3に示す。図3では、BCH符号パリティ長は192ビットである。この図3に示すスロット構成は、詳細に後述するように、所定の選定基準に基づいて定めたものであり、ハイブリッド集合分割法に基づいてシンボル構成ビットの各ビットに符号化率を割り当て、3系統の符号語系列(a3,a2,a1)とする際の好適例である。
ハイブリッド集合分割マッピング部14bは、本例では、誤り訂正符号化部12bで生成された3系統の符号語系列(a3,a2,a1)を入力シンボル系列とし、前述のシンボルと信号点の対応関係(図13)に従って変調信号点系列を生成する。以降、直交変調部15bは、図1における説明と同様に処理して、変調波信号を生成する。また、符号化率判別信号多重部16bは、符号化率設定部13bにより誤り訂正符号化部12bに対して設定したシンボル構成ビットの各ビット用の符号化率情報を、符号化率設定部13bから受け取り伝送多重制御信号(即ち、TMCC信号)によって伝送するよう直交変調部15bにおける変調波信号に多重する。
〔一実施例の受信装置〕
図2に示すように、受信装置20bは、直交復調部21bと、第1〜第3ビット対数尤度比計算部22b‐1〜22b‐3と、第1〜第3ビット誤り訂正復号部23b‐1〜23b‐3と、パラレル/シリアル変換部24bと、符号化率判別部25bとを備える。
ここで、図2に示す受信装置20bは、図1に示す受信装置20に対する一実施例として詳細に説明する。
直交復調部21bは、前述した本発明に係るハイブリッド集合分割法により得られたシンボルと信号点の対応関係に基づいて変調信号系列を変調した変調波信号を、伝送路を介して送信装置10bから受信して直交復調し、主信号のシンボルに対応する受信信号点系列を出力する。
符号化率判別部25bでは、直交復調部21bより得られる、同期信号から誤り訂正符号の先頭を識別するとともに、第1〜第3ビット誤り訂正復号部23b‐1〜23b‐3で使用する第1〜第3ビット用符号化率情報を伝送多重制御信号から判別して、第1〜第3ビット誤り訂正復号部23b‐1〜23b‐3にそれぞれ送出する。この事例においては、r‐1=0.325、r‐2=r‐3=0.95である。第1〜第3ビット対数尤度比計算部22b‐1〜22b‐3及び第1〜第3ビット誤り訂正復号部23b‐1〜23b‐3は、直交復調部21bを経て得られる変調信号点系列について、符号化率情報判別部25bから取得した符号化率情報に基づき誤り訂正符号(例えば、LDPC符号及びBCH符号の連接符号)の復号処理を実行し、特に、シンボル構成ビット毎に得られる対数尤度比及び第2ビット以降の誤り訂正復号部については、その前段の復号結果を用いて、第1ビットから第3ビットまで逐次復号を行う。
パラレル/シリアル変換部24bは、第1〜第3ビット誤り訂正復号部23b‐1〜23b‐3から得られるシンボルを構成するビットに対応するデータ系列の復号結果をパラレル/シリアル変換し、1ビットの受信データ系列を外部に送出する。
ここで、前述の通り、集合分割法において多段復号を行う場合、前段の復号誤りが後段に伝播することから、第1ビットの復号特性改善が重要であり、特にハイブリッド集合分割法においては、従来からの集合分割法と同様に、周波数効率を高めるために、誤り訂正符号化部12b及び符号化率設定部13bにおける符号化率の選定基準が重要となる。
つまり、本発明に係るLDPC符号では、後述する符号化率の選定基準に基づいて符号化率の種類及び各ビットに適用する符号化率の組み合わせを選定しており、即ち、ビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率として、第1ビットに0.325±10%、第2ビット及び第3ビットに0.95±10%に相当する値を採用するように構成するのが好適である。このとき、符号化率設定部13bは、当該シンボル構成ビットの各ビットに適用するLDPC符号の符号化率の組み合わせとして、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては目標とする所要C/Nにおいて、誤り訂正前のビット誤り率を、所望のビット誤り率に訂正可能な符号化率を設定し、第2ビット以降については当該所定数の符号化率のうち訂正能力が当該所要C/Nに対して所定範囲内のC/N(好適には、所要C/Nの±10%以内)において、誤り訂正前のビット誤り率を、所望のビット誤り率以下に訂正可能な符号化率のうち、最も高い符号化率を設定する。これにより、誤り訂正符号化部12bは、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数が減少するように分割するハイブリッド集合分割法によるシンボル構成ビットの訂正能力を考慮し、また、第2ビット以降では、第1ビットの訂正限界C/N近傍において、十分な訂正能力を有し、且つ最も高い符号化率により、LDPC符号化を行うことができる。
本発明に係るLDPC符号における符号化率の種類及び各ビットに適用する符号化率の組み合わせの選定基準に関して、r‐1=0.325、r‐2=r‐3=0.95が、第1ビットの訂正限界C/N近傍において、十分な訂正能力を有し、且つ最も高い符号化率でLDPC符号化を行うのに最も適した符号化率の組み合わせであることを、伝送性能(シミュレーション結果)を基に説明する。伝送モデルは白色雑音を想定し、LDPC符号の復号反復回数は1段あたり最大50回に設定した。
まず、所要C/N=8dBを満たす一例として、高度衛星放送方式の8PSKにおける符号化率89/120の白色雑音下での所要C/Nは7.9dBであることから、全体符号化率89/120を基準符号化率に設定する。ここで、89/120はLDPC符号化率に相当する。全体符号化率を89/120とする場合、シンボル構成ビットの各ビットに割り当てる符号化率の合計が267/120となるように符号化率を配分する必要がある。また、ここではLDPC符号化率を3スロットに配分する構成とする。以上の条件を満たす組み合わせの一例として、ケースA:第1ビット符号化率37/120、第2ビット符号化率=第3ビット符号化率115/120、ケースB:第1ビット符号化率39/120、第2ビット符号化率=第3ビット符号化率114/120、ケースC:第1ビット符号化率41/120、第2ビット符号化率=第3ビット符号化率113/120LDPCの3ケースが挙げられる。上記3ケースにおける、白色雑音下でのC/N対BER特性を図4に示す。図4より、第1ビット符号化率を下げるほど低C/Nにおける全体性能が改善する一方、第1ビット符号化率を下げすぎると、第2ビットの符号が訂正限界を超えてしまい、高C/Nにおいては、逆に全体性能が劣化してしまうことが分かる。よって、図4より、ケースBが最も良い性能を示す符号化率の組み合わせであることが分かる。また、ケースBが従来方式(高度衛星放送方式)よりも優れた特性であることを示すため、図4には、高度衛星放送方式8PSK89/120の特性を併記した。図4より、ケースBが高度衛星放送方式8PSK89/120より優れた特性を示すことが分かる。
図3に示したスロット構成は、このケースBのスロット構成に相当する。ここで、ケースBの符号化率は、39/120≒0.325、114/120≒0.95である。また、第1ビット符号化率に対応するスロット(a1)の情報ビット長14212ビット、第2ビット符号化率、第3ビット符号化率に対応するスロット(a2)、(a3)の情報ビット長42262ビットの合計は98736ビットであり、187×8ビットで割り切れることから、MPEG−2 TSスロット伝送に好適な構成となる。そこで、図3の構成を本実施例のスロット構成と称することにする。
本実施例のスロット構成が衛星伝送路上においても好適であることを示す例として、入力フィルタ、TWTA、出力フィルタで構成される12GHz帯衛星中継器構成により衛星伝送路歪みを加えた場合のC/N対BER特性を図5に示す。従来方式と比較するため、図5には、同一条件における高度衛星放送方式8PSKにおける符号化率89/120の特性を併記した。図5より、ケースBが高度衛星放送方式8PSKにおける符号化率89/120より優れた特性を示すことが分かる。
図6に、本実施例と高度衛星放送方式8PSKにおける符号化率89/120の、白色雑音及び12GHz帯衛星中継器経由における所要C/Nを示す。所要C/Nは、図4及び図5の結果を線形外挿し、BER=1×10−11を満足するC/Nと定義した。図6より、本発明による構成は、高度衛星放送方式と比較した場合、白色雑音において0.08dB,衛星中継器経由では0.23dB,性能が向上していることが確認できる。
また、本発明に係るLDPC符号の符号化器及び復号器は、特許第4688841号明細書又は特許第4856608号明細書等に開示されるものと同様に構成することができ、このLDPC符号の符号化・復号に用いる検査行列は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、各符号化率に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成され、LDPC符号の各符号化率0.325,0.95に対応する各検査行列初期値テーブルは、それぞれ上述した表1及び表2に示したものを利用する。これにより、本発明に係る集合分割法にLDPC符号を適用するにあたり、各分割段階に対応するシンボル構成ビットに対して、最適なBER特性が得られ雑音耐性に優れた伝送が可能となる。
また、主に高度衛星方式に適用する場合について説明したが、その他の符号長の異なる伝送方式にも適用することが可能である。即ち、39/120,114/120,114/120の代わりに、0.325±10%,0.95±10%,0.95±10%の符号化率を適用することで、その他の符号長の異なる伝送方式にも全く同様に適用することが可能である。ここで±10%の範囲を持たせているのは、一般に誤り訂正符号の訂正能力は同一種類(例えばLDPC符号)の誤り訂正符号であれば、符号化率でほぼ決定されるものの、符号長や符号の完成度によってもわずかに訂正能力が異なり、一般にはより長い符号長で、なおかつ、サイクル4,6,・・・のより少ない符号の性能がより良くなることが知られており、こうした条件の違いによって生じる10%程度の差分を包含するためである。
上述の実施形態では特定の例を基に説明したが、様々な応用が可能である。例えば、変調方式は8PSKを例に説明したが、上記符号化率の組み合わせは他の3ビットデジタル変調方式(8QAM等)にも適用可能である。また、衛星放送、地上放送、移動通信、固定通信などの他の伝送方式にも適用可能である。
本発明によれば、誤り訂正符号と多値変調の組み合わせにおける符号化変調の性能を向上させ、白色雑音下における伝送性能を向上させることが可能となるので、誤り訂正符号と多値変調を利用する任意の用途に有用である。
10,10b 送信装置
11,11b シリアル/パラレル変換部
12,12b 誤り訂正符号化部
12‐1,12b‐1 第1誤り訂正符号化部
12‐2,12b‐2 第2誤り訂正符号化部
12‐3,12b‐3 第3誤り訂正符号化部
12‐M 第M誤り訂正符号化部
13,13b 符号化率設定部
14,14b ハイブリッド集合分割マッピング部
15,15b 直交変調部
16,16b 符号化率判別信号多重部
20,20b 受信装置
21,21b 直交復調部
22‐1,22b‐1 第1ビット対数尤度比計算部
22‐2,22b‐2 第2ビット対数尤度比計算部
22‐3,22b‐3 第3ビット対数尤度比計算部
22‐M 第Mビット対数尤度比計算部
23‐1,23b‐1 第1ビット誤り訂正復号部
23‐2,23b‐2 第2ビット誤り訂正復号部
23‐3,23b‐3 第3ビット誤り訂正復号部
23‐M 第Mビット誤り訂正復号部
24,24‐b パラレル/シリアル変換部
25,25‐b 符号化率判別部

Claims (12)

  1. デジタルデータの伝送を行う送信装置であって、
    LDPC符号及びBCH符号から構成される連接符号化手段と、
    複数の符号語系列を入力シンボル系列とし、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数を減少させるように分割するハイブリッド集合分割法により得られたシンボルと信号点との対応関係に基づいて、信号点系列に変換するシンボル/信号点変換手段と、
    前記シンボル/信号点変換手段により生成された信号点系列を直交変調する直交変調手段とを備え、
    前記連接符号化手段は、LDPC符号に関して、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについては所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率で符号化し、第2ビット以降については前記所定数の符号化率のうち前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/Nとなる最も高い符号化率で符号化し、且つ第2ビット以降のビットには、同一の符号化率で符号化することを特徴とする送信装置。
  2. 前記LDPC符号の符号長が44880であることを特徴とする、請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記LDPC符号は、第1ビットに符号化率0.325に対して精度±10%,第2ビット以降に符号化率0.95に対して精度±10%を有し、ユークリッド距離の短い順に低い符号化率を割り当てることを特徴とする、請求項1又は2に記載の送信装置。
  4. 前記LDPC符号は、前記シンボル構成ビットが3ビットの際に、第1ビットに符号化率0.325±10%,第2ビット及び第3ビットに符号化率0.95±10%を有し、ユークリッド距離の短い順に低い符号化率を割り当てることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の送信装置。
  5. 前記LDPC符号の符号化率に関する情報を、伝送多重制御信号により伝送する符号化率判別信号多重手段を更に備えることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の送信装置。
  6. 前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、
    前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率0.325に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、
    前記符号化率0.325の検査行列初期値テーブルは、
    からなることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の送信装置。
  7. 前記連接符号化手段は、符号化率毎に固有の検査行列を用いて当該デジタルデータをLDPC符号化する符号化器を備え、
    前記符号化器は、44880ビットからなる符号長で符号化率毎に予め定めた検査行列初期値テーブルを初期値として、符号化率0.95に応じた情報長に対応する部分行列の1の要素を、列方向に374列毎の周期で配置して構成した検査行列を用いてLDPC符号化を行う手段を有し、
    前記符号化率0.95の検査行列初期値テーブルは、
    からなることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の送信装置。
  8. デジタルデータの受信装置であって、
    LDPC符号及びBCH符号から構成される連接符号化を施した変調波信号を直交復調し、受信信号点系列を出力する直交復調手段と、
    複数の符号語系列を入力シンボル系列とし、該入力シンボル系列のシンボル構成ビットを、第1ビットについては、一様に信号点間の最小ユークリッド距離が拡大するように分割し、第2ビット以降では、最小ユークリッド距離の拡大を伴わず、最小ユークリッド距離の信号点対数を減少させるように分割するハイブリッド集合分割法により得られる信号点とシンボルの対応関係に基づいて、当該シンボル構成ビットに対応する復号処理を行う復号手段とを備え、
    前記復号手段のLDPC符号は、ビット毎の訂正能力に応じて定められた所定数の符号化率を有し、前記復号手段は、当該シンボル構成ビットのうち第1ビットについて送信側で符号化された所要C/Nに対応する訂正能力の符号化率で復号し、第2ビット以降については送信側で符号化された前記所定数の符号化率のうち前記所要C/Nに対して所定範囲内のC/Nとなる最も高い符号化率であり、且つ第2ビット以降のビットについて、第2ビットと同一の符号化率で復号することにより、当該シンボル構成ビットに対応する復号処理を行うことを特徴とする受信装置。
  9. 前記復号手段は、送信側で設定した符号化率のLDPC符号及びBCH符号に対応する復号を行うことを特徴とする、請求項8に記載の受信装置。
  10. 前記復号手段は、前記LDPC符号の符号化率を、伝送多重制御信号に基づいて判別する符号化率判別手段を備えることを特徴とする、請求項8又は9に記載の受信装置。
  11. 前記復号手段は、請求項1から5のいずれか一項に記載の送信装置で送信した変調波信号を受信して、前記ハイブリッド集合分割法におけるシンボル構成ビットの各ビットに対して個別に設定された前記LDPC符号の符号化率に基づいて復号することを特徴とする受信装置。
  12. 前記復号手段は、請求項6又は7に記載の送信装置で送信した変調波信号を受信して、前記集合分割法におけるシンボル構成ビットの各ビットに対して個別に設定された前記LDPC符号の符号化率と前記検査行列に基づいて復号することを特徴とする受信装置。
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