JP6078259B2 - 交流パルスアーク溶接制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電極マイナス極性電流比率が大きな値に設定されても、安定した溶接状態を得ることができる交流パルスアーク溶接制御方法に関するものである。
交流パルスアーク溶接では、電極プラス極性期間中のピーク電流及びベース電流の通電と、電極マイナス極性期間中のベース電流の通電とを1周期として繰り返すことによって溶接が行われる。この交流パルスアーク溶接では、電極マイナス極性期間を調整することによって、溶接電流の平均値に占める電極マイナス極性期間の電流の比率である電極マイナス極性電流比率を変化させて、母材への入熱を制御することができる。このために、低入熱溶接が可能となり、高品質な薄板溶接を行うことができる。また、電極マイナス極性電流比率を変化させることによって、溶け込み深さ、余盛り高さ等のビード形状をワークに合わせて適正化することができる。通常、電極マイナス極性電流比率は0〜30%程度の範囲で使用される。ここで、電極マイナス極性電流比率が0%とは、直流パルスアーク溶接のことである。
ワークによっては、溶け込み部を小さくし、余盛り部を大きくした希釈率の小さなビード形状を形成する必要がある場合がある。例えば、鉄鋼材の薄板溶接において、溶接継手部に大きなギャップがあるワークを高速溶接するような場合である。このような場合には、ギャップを溶融金属で埋め、かつ溶け込みを小さくするために、希釈率の小さなビード形状が必要になる。このようなビード形状を形成するためには、電極マイナス極性電流比率を上記の通常範囲よりも大きな値である30%以上に設定する必要がある。ときには50%を超える値に設定する必要がある場合も生じる。このような場合には、電極プラス極性期間中のピーク電流及びベース電流の通電と、電極マイナス極性期間中のピーク電流及びベース電流の通電とを1周期として溶接を行う交流パルスアーク溶接方法が使用されている。以下、この従来技術(特許文献1参照)について説明する。以下の説明において、電極マイナス極性期間の溶接電流及び溶接電圧は負の値となるが、値の大小を記載したときはその絶対値の大小のことを意味している。
図6は、従来技術における交流パルスアーク溶接制御方法を示す溶接電流Iwの波形図である。同図において、0Aから上側が電極プラス極性EPを示し、下側が電極マイナス極性ENを示す。同図は、電極マイナス極性電流比率が通常範囲(0〜30%程度)よりも大きく設定された場合である。極性切換時のアーク切れを防止するために、極性切換時に短時間の間高電圧を溶接ワイヤと母材との間に印加している。以下、同図を参照して説明する。
時刻t1〜t2の電極マイナス極性ベース期間Tbn中は、臨界値未満の電極マイナス極性ベース電流Ibnを通電する。時刻t2〜t3の電極マイナス極性ピーク期間Tpn中は、電極マイナス極性ベース電流Ibnよりも大きな値の電極マイナス極性ピーク電流Ipnを通電する。時刻t3において極性を反転する。時刻t3〜t4の電極プラス極性ピーク期間Tp中は、臨界値以上の電極プラス極性ピーク電流Ipを通電する。時刻t4〜t5の電極プラス極性ベース期間Tb中は、臨界値未満の電極プラス極性ベース電流Ibを通電する。時刻t5〜t6は再び上記の電極マイナス極性ベース期間Tbnとなり、時刻t6〜t7は再び上記の電極マイナス極性ピーク期間Tpnとなり、時刻t7〜t8は再び上記の電極プラス極性ピーク期間Tpとなる。時刻t1〜t5の期間が1パルス周期Tfとなる。また、時刻t1〜t3の期間が、電極マイナス極性期間Tenとなる。上記の電極プラス極性ベース期間Tbを削除する場合もある。この場合には、電極マイナス極性ベース期間Tbn→電極マイナス極性ピーク期間Tpn→電極プラス極性ピーク期間Tp→電極マイナス極性ベース期間Tbnと繰り返される。
上記の電極プラス極性ピーク期間Tp、上記の電極プラス極性ピーク電流Ip、上記の電極マイナス極性ピーク期間Tpn、上記の電極マイナス極性ピーク電流Ipn、上記の電極マイナス極性ベース電流Ibn及び上記の電極プラス極性ベース電流Ibは、予め適正値に設定されている。また、溶接電圧の絶対値の平均値が予め定めた電圧設定値に等しくなるように上記のパルス周期Tfの長さがフィードバック制御(アーク長制御)される。このパルス周期Tfを変化させるために上記の電極プラス極性ベース期間Tb又は上記の電極マイナス極性ベース期間Tbnが上記のフィードバック制御によって変化する。上記の電極プラス極性ベース期間Tbがフィードバック制御によって変化するときは、上記の電極マイナス極性ベース期間Tbnは予め適正値に設定される。逆に、上記の電極マイナス極性ベース期間Tbnがフィードバック制御によって変化するときは、上記の電極プラス極性ベース期間Tbは予め適正値に設定される。同図においては、電極マイナス極性電流比率Renは以下のようになる。
Ren=((Tpn・|Ipn|+Tbn・|Ibn|)/(Tp・Ip+Tpn・|Ipn|+Tbn・|Ibn|+Tb・Ib))×100
溶接ワイヤの材質が鉄であり、シールドガスの種類が80%Ar+20%CO2の混合ガスである場合の各パラメータの設定値は、例えば以下のようになる。Tp=1.7ms、Ip=450A、Tpn=2.0〜10.0ms、Ipn=200〜500A、Ib=60A、Ibn=60Aとなる。そして、Tbnをフィードバック制御している場合には、Tb=0〜4.0msとなる。Tb=0のときは、電極プラス極性ベース期間がない場合である。フィードバック制御されるTbnの範囲は、10〜1ms程度である。
同図においては、上記の電極プラス極性ピーク電流Ip及び上記の電極マイナス極性ピーク電流Ipnの立上り及び立下りが急峻であり矩形波となる場合を示している。しかし、これらピーク電流の立上り及び又は立下りに所定の傾斜を持たせるようにして、台形波となるようにしても良い。アルミニウム材に対する交流パルスアーク溶接では、これらピーク電流を台形波にすることで、アーク力を弱くしてスパッタの発生を削減することができる。また、電極マイナス極性ピーク電流Ipnを、以下に説明するように、矩形波状に振動させても良い。
次に、同図において、溶滴の形成及び移行について説明する。時刻t4の電極プラス極性ピーク期間Tpの終了近傍において、溶滴が移行する。時刻t4〜t5の電極プラス極性ベース期間Tb中は、臨界値未満の小電流が通電し、かつ、極性が電極プラス極性EPであるので、溶接ワイヤ先端の溶融は少ししか生じず、溶滴はほとんど形成されない。時刻t5〜t6の電極マイナス極性ベース期間Tbn中は、溶接ワイヤ先端が溶融されて、小さな溶滴が形成される。これは、電極マイナス極性電流比率が大きくなるように設定されているために、電極マイナス極性ベース期間Tbnが長くなる。このために、電極マイナス極性ベース電流Ibnが臨界値未満の小電流値であっても、電極マイナス極性ENでは溶接ワイヤ先端の溶融が促進されるので小さな溶滴が形成されることになる。時刻t6〜t7の電極マイナス極性ピーク期間Tpn中は、大電流値の電極マイナス極性ピーク電流Ipnが通電するために、溶滴は次第に成長して大きくなる。この期間の後半部において溶滴にはくびれが次第に形成されるが、通常は溶滴のサイズが大きいために移行に至ることはない。時刻t7〜t8の電極プラス極性ピーク期間Tp中は、臨界値以上の大電流が通電するために、溶滴がさらに大きくなると共に、溶滴のくびれ部に強い電磁的ピンチ力が作用し、くびれが急速に進行して溶滴が移行する。この移行する溶滴サイズは直流パルスアーク溶接及び通常の電極マイナス極性電流比率での交流パルスアーク溶接の場合に比べて大きくなる。しかし、この大きなサイズの溶滴は、大電流値の電極プラス極性ピーク電流Ipによる強いアーク力によって溶融池に向けて押されるために、あまりスパッタを発生させずに移行することになる。上述したように、電極マイナス極性電流比率が大きな値に設定されているときは、電極マイナス極性ピーク期間Tpn中に溶滴が急速に成長することになり、ピーク期間中に移行させるべき溶滴のサイズが大きくなる。このために、ピーク期間を2つ設け、かつ、一方を電極マイナス極性ピーク期間Tpnとし、他方を電極プラス極性ピーク期間Tpとすることによって、大きなサイズの溶滴を移行させるようにしている。さらに、この2つのピーク期間の極性を変えることによって、電極マイナス極性電流比率を大きな値に設定しやすくしている。同図において、上記の電極プラス極性ベース期間Tbがフィードバック制御によって変化する場合に電極マイナス極性電流比率を変化させるときは、上記の電極マイナス極性ピーク期間Tpn、電極マイナス極性ピーク電流Ipn、電極マイナス極性ベース期間Tbn又は電極マイナス極性ベース電流Ibnの少なくとも1つ以上を変化させることによって行う。上記の電極マイナス極性ベース期間Tbnがフィードバック制御によって変化する場合に電極マイナス極性電流比率を変化させるときは、上記の電極マイナス極性ピーク期間Tpn、電極マイナス極性ピーク電流Ipn又は電極マイナス極性ベース電流Ibnの少なくとも1つ以上を変化させることによって行う。ここで、電極マイナス極性電流比率を通常範囲よりも大きく設定するためには、上記の電極マイナス極性ピーク期間Tpn又は上記の電極マイナス極性ピーク電流Ipnの少なくとも1つ以上を調整することによって行うことが望ましい。
図7は、電極マイナス極性ピーク電流Ipnが振動しているときの上述した図6において、時刻t2〜t3の電極マイナス極性ピーク期間Tpnのみを取り出して表示した溶接電流波形図である。これ以外の期間の溶接電流波形は、上述した図6と同一である。同図において、時刻t2以前の期間は電極マイナス極性ベース期間Tbnとなり、時刻t3以降の期間は極性が反転して電極プラス極性ピーク期間Tpとなる。以下、同図を参照して説明する。
時刻t2において、電極マイナス極性ベース期間Tbnから電極マイナス極性ピーク期間Tpnに切り換わり、電極マイナス極性ピーク電流Ipnが通電を開始する。この電極マイナス極性ピーク電流Ipnは、同図に示すように、所定の振幅W及び所定の振動周期Tsで矩形波状に振動する波形となる。同図においては、時刻t2〜t3の電極マイナス極性ピーク期間Tpn中に、電極マイナス極性ピーク電流Ipnは5周期にわたり振動している例である。
電極マイナス極性ピーク電流Ipnを振動させることによって、以下のような作用効果を奏する。
(1)電極マイナス極性電流比率を通常範囲よりも大きく設定するとアークの硬直性は弱くなる傾向がある。これに対して、電極マイナス極性ピーク電流Ipnを振動させると、アークの硬直性が強くなり、作業性が向上する。
(2)電極マイナス極性ピーク電流Ipnが振動していないときには、電極マイナス極性ピーク期間Tpn中の溶滴のくびれの形成が十分でない場合が時々生じる。このような状態になると、次の電極プラス極性ピーク期間Tp中に溶滴が移行できない場合が生じる。これに対して、電極マイナス極性ピーク電流Ipnが振動しているときには、溶滴に作用する持ち上げ力も強弱に変化するので、溶滴は上下に振動することになる。このために、溶滴のくびれの形成が促進されることになり、次の電極プラス極性ピーク期間Tpに確実に溶滴を移行させることができ、1パルス周期1溶滴移行状態をより高い確率で維持することができるようになる。
特開2010−234441号公報
上述したように、従来技術の交流パルスアーク溶接では、溶接ワイヤ先端の溶滴は、電極マイナス極性ベース期間Tbn中に少しづつ大きくなり、電極マイナス極性ピーク期間Tpnに入ると急速に成長して大きくなる。このときに、電極マイナス極性ピーク電流Ipnを振動させると、溶滴は上下に振動しながら成長して大きくなると共に、溶滴のくびれが次第に形成される。そして、電極プラス極性ピーク期間Tpに入ると、溶滴は成長を続けると共に、溶滴のくびれが急速に進行して、期間終了近傍において溶滴は溶融池へと円滑に移行する。溶滴の成長及び移行がこのサイクルで行われているときには、1パルス周期1溶滴移行状態となるので、スパッタ発生の少ない安定した溶接状態となる。
しかし、電極マイナス極性ピーク期間Tpn中に、溶接ワイヤ先端の溶滴と母材とが時々短絡状態になる場合が生じる。これは、電極マイナス極性ピーク期間Tpn中は、溶滴が上下に振動しており、溶滴が下向きに振動した状態のときに溶滴の先端と溶融池との距離が短くなり、接触する場合が生じるからである。電極プラス極性ピーク期間Tpになると、溶融池は強いアーク力によって窪んだ状態になり、溶滴と溶融池との距離は長くなるので、短絡はほとんど発生しなくなる。電極マイナス極性ピーク期間Tpn中に短絡が発生すると、短絡状態にある大きなサイズの溶滴に大電流が通電するので、溶滴は溶融池へと短絡移行するが、そのときに多くのスパッタを飛散させることになる。この結果、溶滴移行状態も不安定になり、1パルス周期1溶滴移行の状態も崩れることになる。したがって、電極マイナス極性ピーク期間Tpn中に短絡が発生しないようにすることが重要である。
そこで、本発明では、電極マイナス極性電流比率を通常範囲(0〜30%)よりも大きな値に設定して溶接したときに、電極マイナス極性ピーク期間Tpn中に短絡が発生することを抑制することができる交流パルスアーク溶接制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、溶接ワイヤを予め定めた送給速度で送給すると共に、電極マイナス極性ベース期間中は臨界値未満の電極マイナス極性ベース電流を通電し、続けて電極マイナス極性ピーク期間中は平均値が前記電極マイナス極性ベース電流よりも大きな値の振動する電極マイナス極性ピーク電流を通電し、続けて電極プラス極性ピーク期間中は臨界値以上の電極プラス極性ピーク電流を通電し、これらの溶接電流の通電を1周期として繰り返して溶接を行う交流パルスアーク溶接制御方法において、
前記電極マイナス極性ピーク電流の振動波形は、振幅が時間経過に対して次第に減少する波形である、
ことを特徴とする交流パルスアーク溶接制御方法である。
請求項2の発明は、前記振幅は、時間の経過に対して単調に減少する、
ことを特徴とする請求項1記載の交流パルスアーク溶接制御方法である。
請求項3の発明は、前記振幅は、時間の経過に対して単調に減少した後に所定値となる、
ことを特徴とする請求項1記載の交流パルスアーク溶接制御方法である。
請求項4の発明は、前記電極プラス極性ピーク期間に続けて、臨界値未満の電極プラス極性ベース電流を通電する電極プラス極性ベース期間を設けて1周期としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の交流パルスアーク溶接制御方法である。
本発明によれば、電極マイナス極性ピーク電流を振幅が時間経過に対して次第に減少する振動波形に設定する。従来技術のように、振幅を一定値として電極マイナス極性ピーク電流を振動させると、溶滴の成長に伴ってくびれの形成を促進することができる。しかし、電極マイナス極性ピーク期間の後半の期間において、大きく成長した溶滴が電流の振動に伴って下向きに振動したときに短絡が発生しやすくなるという問題が生じる。これに対して、本発明では、振動の振幅が次第に減少するために、溶滴が成長して大きくなるのに伴い溶滴を上下に振動させる力が弱くなるので、溶滴が下向きに振動したときの移動量も小さくなり、短絡の発生を抑制することができる。この結果、スパッタ発生量の少ない安定した1パルス周期1溶滴移行状態を確実に維持することができる。
本発明の実施の形態に係る交流パルスアーク溶接制御方法において、電極マイナス極性ピーク電流Ipnの振動波形を示す第1の溶接電流波形図である。 本発明の実施の形態に係る交流パルスアーク溶接制御方法において、電極マイナス極性ピーク電流Ipnの振動波形を示す第2の溶接電流波形図である。 本発明の実施の形態に係る交流パルスアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。 図3の振幅設定回路WRに内蔵されている振幅設定関数の第1の例を示す図である。 図3の振幅設定回路WRに内蔵されている振幅設定関数の第2の例を示す図である。 従来技術の交流パルスアーク溶接における電流波形図である。 電極マイナス極性ピーク電流Ipnが振動しているときの図6において、時刻t2〜t3の電極マイナス極性ピーク期間Tpnのみを取り出して表示した溶接電流波形図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本発明の実施の形態に係る交流パルスアーク溶接制御方法の溶接電流波形は、上述した図6と同一である。すなわち、電極マイナス極性ベース期間Tbn→電極マイナス極性ピーク期間Tpn→電極プラス極性ピーク期間Tp→電極プラス極性ベース期間Tbを1パルス周期Tfとする場合と、電極マイナス極性ベース期間Tbn→電極マイナス極性ピーク期間Tpn→電極プラス極性ピーク期間Tpを1パルス周期Tfとする場合とがある。但し、本実施の形態では、図7で上述したように、電極マイナス極性ピーク電流Ipnが振動した上で、その振動波形の振幅Wが時間経過に対して減少するように変化するものである。以下、この振動波形について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る交流パルスアーク溶接制御方法において、電極マイナス極性ピーク電流Ipnの振動波形を示す第1の溶接電流波形図である。これ以外の期間の溶接電流波形は、上述した図6と同一である。同図において、時刻t2以前の期間は電極マイナス極性ベース期間Tbnとなり、時刻t3以降の期間は極性が反転して電極プラス極性ピーク期間Tpとなる。同図は、上述した図7と対応している。以下、同図を参照して説明する。
時刻t2において、電極マイナス極性ベース期間Tbnから電極マイナス極性ピーク期間Tpnに切り換わり、電極マイナス極性ピーク電流Ipnが通電を開始する。この電極マイナス極性ピーク電流Ipnは、同図に示すように、中心電流値(正の値)がIpc[A]、振幅がW[A]、振動周期がTs[ms]となる矩形波状に振動する波形となる。時刻t2〜t22の期間が上記の振動周期Tsとなり、その逆数が振動周波数fs=1/Ts[Hz]となる。したがって、時刻t2〜t21の期間中はIpc+(W/2)が通電し、時刻t21〜t22の期間はIpc−(W/2)が通電する。ここで、デューティを(最大値(Ipc+(W/2))の通電期間/振動周期Ts)×100[%]とすると、同図では50%になっている。同図においては、時刻t2〜t3の電極マイナス極性ピーク期間Tpn中に、電極マイナス極性ピーク電流Ipnは5周期にわたり振動している例である。そして、振幅Wは、図7の従来技術では一定値であったが、同図では時間経過に対して単調に減少している。
上記の振幅W及び上記の振動周波数fsは、溶接ワイヤの材質、直径、送給速度、電極マイナス極性ピーク期間Tpnの長さ等に応じて適正値に設定される。振幅Wの設定範囲は、100〜300A程度であり、振動周波数fsの設定範囲は0.5〜2.0kHz程度である。同図は、電極マイナス極性ピーク電流Ipnが矩形波状に振動する場合であるが、正弦波、三角波又はノコギリ波状に振動するようにしても良い。
電極マイナス極性ピーク電流Ipnの振動波形の振幅Wを減少させることによって、アークの硬直性を強くするという従来からの効果に加えて、以下のような作用効果が新たに生じる。
従来技術のように、振幅Wを一定値として電極マイナス極性ピーク電流Ipnを振動させると、溶滴の成長に伴ってくびれの形成を促進することができる。しかし、電極マイナス極性ピーク期間Tpnの後半の期間において、大きく成長した溶滴が電流の振動に伴って下向きに振動したときに短絡が発生しやすくなるという問題が生じる。そこで、電極マイナス極性ピーク期間Tpnの開始時点からの経過時間に対して電極マイナス極性ピーク電流Ipnの振動波形の振幅Wを次第に減少させると、溶滴が成長して大きくなるのに伴い溶滴を上下に振動させる力が弱くなるので、溶滴が下向きに振動したときの移動量も小さくなり、短絡の発生を抑制することができる。この結果、スパッタ発生量の少ない安定した1パルス周期1溶滴移行状態を確実に維持することができる。
図2は、本発明の実施の形態に係る交流パルスアーク溶接制御方法において、電極マイナス極性ピーク電流Ipnの振動波形を示す第2の溶接電流波形図である。これ以外の期間の溶接電流波形は、上述した図6と同一である。同図において、時刻t2以前の期間は電極マイナス極性ベース期間Tbnとなり、時刻t3以降の期間は極性が反転して電極プラス極性ピーク期間Tpとなる。同図は、上述した図1と対応している。以下、同図を参照して説明する。
時刻t2において、電極マイナス極性ベース期間Tbnから電極マイナス極性ピーク期間Tpnに切り換わり、電極マイナス極性ピーク電流Ipnが通電を開始する。この電極マイナス極性ピーク電流Ipnは、同図に示すように、中心電流値(正の値)がIpc[A]、振幅がW[A]、振動周期がTs[ms]となる矩形波状に振動する波形となる。時刻t2〜t22の期間が上記の振動周期Tsとなり、その逆数が振動周波数fs=1/Ts[Hz]となる。したがって、時刻t2〜t21の期間中はIpc+(W/2)が通電し、時刻t21〜t22の期間はIpc−(W/2)が通電する。同図においては、時刻t2〜t3の電極マイナス極性ピーク期間Tpn中に、電極マイナス極性ピーク電流Ipnは5周期にわたり振動している例である。そして、振幅Wは、図7の従来技術では一定値であり、図1の本実施の形態では単調に減少する波形であったが、同図では時間経過に対して単調に減少した後に予め定めた振幅下限値Wbに収束する。ここでは、3周期までは単調に減少し、4周期及び5周期は振幅下限値Wbとなっている例である。
電極マイナス極性ピーク電流Ipnの振動波形の振幅Wを減少させた後に一定値(振幅下限値Wb)にすることによって、アークの硬直性を強くするという従来からの効果と、電極マイナス極性ピーク期間Tpn中の短絡の発生を抑制するという図1の効果とに加えて、以下のような作用効果が新たに生じる。
電極マイナス極性ピーク期間Tpnの開始時点からの経過時間に対して電極マイナス極性ピーク電流Ipnの振動波形の振幅Wを次第に減少させると、溶滴が成長して大きくなるのに伴い溶滴を上下に振動させる力が弱くなるので、溶滴が下向きに振動したときの移動量も小さくなり、短絡の発生を抑制することができる。このときに減少させる振幅Wに振幅下限値Wbを設けることによって、溶滴の上下振動の移動量を短絡の発生は抑制しつつ、くびれの進行は促進するようにすることができる。この結果、短絡の発生を抑制した上で、くびれが円滑に進行するのでより一層安定した1パルス周期1溶滴移行状態を維持することができる。
図3は、図1及び図2で上述した本発明の実施の形態に係る交流パルスアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。同図は、上記の電極マイナス極性ベース期間Tbnがフィードバック制御によって変化し、電極プラス極性ベース期間Tbが所定値の場合である。同図において、上述した極性切換時の高電圧印加回路については省略している。以下、同図を参照して各ブロックについて説明する。
インバータ回路INVは、3相200V等の交流商用電源(図示は省略)を入力として、整流及び平滑した直流電圧を、後述する電流誤差増幅信号Eiによるパルス幅変調制御によりインバータ制御を行い、高周波交流を出力する。インバータトランスINTは、高周波交流電圧をアーク溶接に適した電圧値に降圧する。2次整流器D2a〜D2dは、降圧された高周波交流を直流に整流する。電極プラス極性トランジスタPTRは後述する電極プラス極性駆動信号Pdによってオン状態になり、このときは溶接電源の出力は電極プラス極性EPになる。電極マイナス極性トランジスタNTRは後述する電極マイナス極性駆動信号Ndによってオン状態になり、このときは溶接電源の出力は電極マイナス極性ENになる。リアクトルWLは、リップルのある出力を平滑する。溶接ワイヤ1は、ワイヤ送給モータWMに結合された送給ロール5の回転によって溶接トーチ4内を送給されて、母材2との間にアーク3が発生する。溶接ワイヤ1と母材2との間には溶接電圧Vwが印加し、溶接電流Iwが通電する。
電圧検出回路VDは、上記の溶接電圧Vwを検出して、電圧検出信号Vdを出力する。電圧平均化回路VAVは、この電圧検出信号Vdの絶対値を平均化して、電圧平均値信号Vavを出力する。電圧設定回路VRは、予め定めた電圧設定信号Vrを出力する。電圧誤差増幅回路EVは、この電圧設定信号Vrと上記の電圧平均値信号Vavとの誤差を増幅して、電圧誤差増幅信号Evを出力する。電圧・周波数変換回路VFは、この電圧誤差増幅信号Evに比例した周波数の信号に変換して、この周波数ごとに短時間だけHighレベルになるパルス周期信号Tfを出力する。このパルス周期信号Tfは、パルス周期ごとに短時間Highレベルとなるトリガ信号である。
電極プラス極性ピーク期間設定回路TPRは、予め定めた電極プラス極性ピーク期間設定信号Tprを出力する。電極マイナス極性ピーク期間設定回路TPNRは、予め定めた電極マイナス極性ピーク期間設定信号Tpnrを出力する。電極プラス極性ベース期間設定回路TBRは、予め定めた電極プラス極性ベース期間設定信号Tbrを出力する。タイマ回路TMは、上記のパルス周期信号Tf、上記の電極プラス極性ピーク期間設定信号Tpr、上記の電極マイナス極性ピーク期間設定信号Tpnr及び上記の電極プラス極性ベース期間設定信号Tbrを入力として、パルス周期信号Tfが短時間Highレベルに変化するごとに、電極マイナス極性ピーク期間設定信号Tpnrによって定まる期間中はその値が1となり、続いて電極プラス極性ピーク期間設定信号Tprによって定まる期間中はその値が2となり、続いて電極プラス極性ベース期間設定信号Tbrによって定まる期間中はその値が3となり、それ以後の電極マイナス極性ベース期間中はその値が4となる、タイマ信号Tmを出力する。
中心電流設定回路IPCRは、電極マイナス極性ピーク電流の振動波形の中心電流値を設定するための中心電流設定信号Ipcrを出力する。振動周期設定回路TSRは、予め定めた振動周期設定信号Tsrを出力する。
振幅設定回路WRは、上記のタイマ信号Tmを入力として、タイマ信号Tmが1(電極マイナス極性ピーク期間)に変化した時点からの経過時間tを計測し、この経過時間tを入力とする予め定めた振幅設定関数によって算出された振幅設定信号Wrを出力する。この振幅設定関数の例を、図4及び図5にしめす。両図ともに、横軸は経過時間t(ms)を示し、縦軸は振幅設定信号Wr(A)を示す。図4の場合は、経過時間tに対して右肩下がりの直線となっている。同図では、t=0のときWr=200Aであり、t=10msのときWr=20Aとなっている。他方、図5の場合は、経過時間tに対して途中までは右肩下がりの直線となり、所定時間後は一定値の振幅下限値Wbとなっている。同図では、t=0のときWr=200Aであり、t=5msのときWr=50A(振幅下限値Wb)であり、t=10msのときWr=50Aとなっている。したがって、図4は振幅が時間経過に対して単調に減少する場合であり、上述した図1に対応している。他方、図5は振幅が時間経過に対して単調に減少した後に一定値となる場合であり、上述した図2に対応している。振幅設定関数は、溶接ワイヤの材質、直径、送給速度、電極マイナス極性ピーク期間の長さ等に応じて適正値に設定される。
電極マイナス極性ピーク電流設定回路IPNRは、上記の中心電流設定信号Ipcr、上記の振動周期設定信号Tsr及び上記の振幅設定信号Wrを入力として、中心電流設定信号Ipcrの値を中心値として振幅設定信号Wrによって定まる振幅及び振動周期設定信号Tsrによって定まる周期で矩形波状に振動する電極マイナス極性ピーク電流設定信号Ipnrを出力する。この電極マイナス極性ピーク電流設定信号Ipnrは、振幅設定信号Wrの値が時間経過に対して減少するので、図1又は図2のように、経過時間に対して振幅が減少する振動波形となる。振動波形は、矩形波だけでなく、正弦波、三角波又はノコギリ波であっても良い。
電極プラス極性ピーク電流設定回路IPRは、予め定めた電極プラス極性ピーク電流設定信号Iprを出力する。電極マイナス極性ベース電流設定回路IBNRは、予め定めた電極マイナス極性ベース電流設定信号Ibnrを出力する。電極プラス極性ベース電流設定回路IBRは、予め定めた電極プラス極性ベース電流設定信号Ibrを出力する。切換回路SWは、上記のタイマ信号Tm、上記の電極プラス極性ピーク電流設定信号Ipr、上記の電極マイナス極性ピーク電流設定信号Ipnr、上記の電極マイナス極性ベース電流設定信号Ibnr及び上記の電極プラス極性ベース電流設定信号Ibrを入力として、タイマ信号Tm=1のとき電極マイナス極性ピーク電流設定信号Ipnrを電流設定信号Irとして出力し、タイマ信号Tm=2のとき電極プラス極性ピーク電流設定信号Iprを電流設定信号Irとして出力し、タイマ信号Tm=3のとき電極プラス極性ベース電流設定信号Ibrを電流設定信号Irとして出力し、タイマ信号Tm=4のとき電極マイナス極性ベース電流設定信号Ibnrを電流設定信号Irとして出力する。電流検出回路IDは、上記の溶接電流Iwの絶対値を検出して、電流検出信号Idを出力する。電流誤差増幅回路EIは、上記の電流設定信号Irと上記の電流検出信号Idとの誤差を増幅して、電流誤差増幅信号Eiを出力する。
駆動回路DVは、上記のタイマ信号Tmを入力として、タイマ信号Tm=1又は4のとき電極マイナス極性駆動信号Ndを出力し、タイマ信号Tm=2又は3のとき電極プラス極性駆動信号Pdを出力する。これによって、電極マイナス極性ベース期間及び電極マイナス極性ピーク期間は電極マイナス極性となり、電極プラス極性ピーク期間及び電極プラス極性ベース期間は電極プラス極性となる。送給速度設定回路FRは、予め定めた送給速度設定信号Frを出力する。送給制御回路FCは、この送給速度設定信号Frを入力として、その値に対応した送給速度で溶接ワイヤ1を送給するための送給制御信号Fcを上記のワイヤ送給モータWMに出力する。
同図において、電極プラス極性ベース期間Tbを削除するときには、上記の電極プラス極性ベース期間設定信号Tbr=0に設定すれば良い。
上述した実施の形態によれば、電極マイナス極性ピーク電流を振幅が時間経過に対して次第に減少する振動波形に設定する。従来技術のように、振幅を一定値として電極マイナス極性ピーク電流を振動させると、溶滴の成長に伴ってくびれの形成を促進することができる。しかし、電極マイナス極性ピーク期間の後半の期間において、大きく成長した溶滴が電流の振動に伴って下向きに振動したときに短絡が発生しやすくなるという問題が生じる。これに対して、本実施の形態では、振動の振幅が次第に減少するために、溶滴が成長して大きくなるのに伴い溶滴を上下に振動させる力が弱くなるので、溶滴が下向きに振動したときの移動量も小さくなり、短絡の発生を抑制することができる。この結果、スパッタ発生量の少ない安定した1パルス周期1溶滴移行状態を確実に維持することができる。
1 溶接ワイヤ
2 母材
3 アーク
4 溶接トーチ
5 送給ロール
D2a〜D2d 2次整流器
DV 駆動回路
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
EN 電極マイナス極性
EP 電極プラス極性
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
FC 送給制御回路
Fc 送給制御信号
FR 送給速度設定回路
Fr 送給速度設定信号
fs 振動周波数
Ib 電極プラス極性ベース電流
Ibn 電極マイナス極性ベース電流
IBNR 電極マイナス極性ベース電流設定回路
Ibnr 電極マイナス極性ベース電流設定信号
IBR 電極プラス極性ベース電流設定回路
Ibr 電極プラス極性ベース電流設定信号
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
INT インバータトランス
INV インバータ回路
Ip 電極プラス極性ピーク電流
Ipc 中心電流値
IPCR 中心電流設定回路
Ipcr 中心電流設定信号
Ipn 電極マイナス極性ピーク電流
IPNR 電極マイナス極性ピーク電流設定回路
Ipnr 電極マイナス極性ピーク電流設定信号
IPR 電極プラス極性ピーク電流設定回路
Ipr 電極プラス極性ピーク電流設定信号
Ir 電流設定信号
Iw 溶接電流
Nd 電極マイナス極性駆動信号
NTR 電極マイナス極性トランジスタ
Pd 電極プラス極性駆動信号
PTR 電極プラス極性トランジスタ
Ren 電極マイナス極性電流比率
SW 切換回路
t 経過時間
Tb 電極プラス極性ベース期間
Tbn 電極マイナス極性ベース期間
TBR 電極プラス極性ベース期間設定回路
Tbr 電極プラス極性ベース期間設定信号
Ten 電極マイナス極性期間
Tf パルス周期(信号)
TM タイマ回路
Tm タイマ信号
Tp 電極プラス極性ピーク期間
Tpn 電極マイナス極性ピーク期間
TPNR 電極マイナス極性ピーク期間設定回路
Tpnr 電極マイナス極性ピーク期間設定信号
TPR 電極プラス極性ピーク期間設定回路
Tpr 電極プラス極性ピーク期間設定信号
Ts 振動周期
TSR 振動周期設定回路
Tsr 振動周期設定信号
VAV 電圧平均化回路
Vav 電圧平均値信号
VD 電圧検出回路
Vd 電圧検出信号
VF 電圧・周波数変換回路
VR 電圧設定回路
Vr 電圧設定信号
Vw 溶接電圧
W 振幅
Wb 振幅下限値
WL リアクトル
WM ワイヤ送給モータ
WR 振幅設定回路
Wr 振幅設定信号

Claims (4)

  1. 溶接ワイヤを予め定めた送給速度で送給すると共に、電極マイナス極性ベース期間中は臨界値未満の電極マイナス極性ベース電流を通電し、続けて電極マイナス極性ピーク期間中は平均値が前記電極マイナス極性ベース電流よりも大きな値の振動する電極マイナス極性ピーク電流を通電し、続けて電極プラス極性ピーク期間中は臨界値以上の電極プラス極性ピーク電流を通電し、これらの溶接電流の通電を1周期として繰り返して溶接を行う交流パルスアーク溶接制御方法において、
    前記電極マイナス極性ピーク電流の振動波形は、振幅が時間経過に対して次第に減少する波形である、
    ことを特徴とする交流パルスアーク溶接制御方法。
  2. 前記振幅は、時間の経過に対して単調に減少する、
    ことを特徴とする請求項1記載の交流パルスアーク溶接制御方法。
  3. 前記振幅は、時間の経過に対して単調に減少した後に所定値となる、
    ことを特徴とする請求項1記載の交流パルスアーク溶接制御方法。
  4. 前記電極プラス極性ピーク期間に続けて、臨界値未満の電極プラス極性ベース電流を通電する電極プラス極性ベース期間を設けて1周期としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の交流パルスアーク溶接制御方法。
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