JP6076239B2 - 積層鉄心、鉄心部材 - Google Patents

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Description

本発明は、モータや発電機に用いられる回転子や固定子の積層鉄心、鉄心部材に関するものである。
従来のモータの回転子の積層鉄心は、回転軸を支持固定する軸締結鉄心と、その外側に円環状に配置されたヨークと、その外周面に周方向に並ぶように設けられた永久磁石を有し、軸締結鉄心とヨークは樹脂により一体的に成型されている。
軸締結鉄心とヨークは、磁性材料を打ち抜いた鉄心片を積層して構成されている。このとき、軸締結鉄心用の鉄心片とヨーク用の鉄心片は、同一の磁性材料から円環状に打ち抜かれる。このように、従来の回転子の積層鉄心は、その完成形状と同じ形状で磁性材料から円環状に打ち抜いていたため、多くの端材が発生し材料歩留りが悪いという問題があった。
そこで、例えば特許文献1に示すように鉄心を周方向に分割して構成する方法が提案されている。
特開2005−137117号公報(2頁1行目〜12行目、図2)
特許文献1では、回転子の積層ヨーク部を周方向に分割した構成として、その分割積層鉄心用の鉄心片を磁性材料から切り出す際には、分割鉄心片を並べて配置した状態から切り出すことにより端材が少なくなるように工夫がなされている。しかし、特許文献1のように鉄心片を物理的に分離した構成とすると、部品点数が多くなり分離された連結部位を溶接や嵌合等の手段を講じて結合する必要があるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、生産性、経済性に優れた積層鉄心、鉄心部材を提供することを目的とする。
この発明に係る積層鉄心は、
複数の分割積層ヨーク部が円環状に連結されて形成される積層ヨーク部を備える積層鉄心において、
全ての隣接する前記分割積層ヨーク部同士は、前記分割積層ヨーク部の外周側の端部同士を薄肉に連結する少なくとも2箇所以上の第一積層薄肉連結部、及び、分割積層ヨーク部の内周側の端部同士を薄肉に連結する少なくとも2箇所以上の第二積層薄肉連結部で分離されることなく連結されているものである。
この発明に係る積層鉄心は、
複数の分割積層ヨーク部が円環状に連結されて形成される積層ヨーク部を備える積層鉄心において、
隣接する前記分割積層ヨーク部同士は、前記分割積層ヨーク部の外周側の端部同士を薄肉に連結する少なくとも2箇所以上の第一積層薄肉連結部、及び、分割積層ヨーク部の内周側の端部同士を薄肉に連結する少なくとも2箇所以上の第二積層薄肉連結部で分離されることなく連結されているものである。
この発明に係る鉄心部材は、
複数の分割積層ヨーク部が円環状に連結されて形成される積層ヨーク部の同一の積層を構成する磁性材料からなる鉄心部材であって、
隣接する分割ヨーク部同士は、前記分割ヨーク部の外周側の端部同士を薄肉に連結する少なくとも2箇所以上の第一薄肉連結部と、前記分割ヨーク部の内周側の端部同士を薄肉に連結する少なくとも2箇所以上の第二薄肉連結部で連結され、
全ての前記第一薄肉連結部と前記第二薄肉連結部は、それぞれの薄肉連結部を頂点にして前記分割ヨーク部の間にV字型の隙間を形成するように開いた状態で分離されることなく前記磁性材料から切り出されたものである。
この発明に係る積層鉄心、鉄心部材によれば、磁性材料から高密度に鉄心部材を切り出すことができるので、経済性の良い回転電機の積層鉄心が得られる。また、積層鉄心を構成する分割積層鉄心が物理的に分離されていないので、少ない部品点数で生産性良く回転電機の積層鉄心を製造できる。また、従来の分割鉄心のように分離された連結部位を溶接や嵌合等の手段を講じて結合する必要がなく、高い生産性で回転子の積層鉄心を製造することができる。
本発明の実施の形態1に係る積層鉄心の斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る積層ヨーク部を構成する鉄心部材の鋼板レイアウトを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る積層ヨーク部が円環状に展開される前の状態を示す斜視図、平面図である。 本発明の実施の形態1に係る円環状に展開中の積層ヨーク部の斜視図と平面図である。 本発明の実施の形態1に係る円環状に展開し終えた積層ヨーク部の斜視図と平面図である。 本発明の実施の形態1に係る積層ヨーク部の内側に、積層内側鉄心を配置した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る積層ヨーク部を構成する鉄心部材の鋼板レイアウトを示す図である。 本発明の実施の形態2に係る積層ヨーク部が円環状に展開される前の状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る円環状に展開中の積層ヨーク部と展開を終えた積層ヨーク部の平面図である。 本発明の実施の形態3に係る積層鉄心の斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る積層ヨーク部を構成する鉄心部材の鋼板レイアウトを示す図である。 図11の要部拡大図である。 本発明の実施の形態3に係る積層ヨーク部が円環状に展開される前の状態の積層ヨーク部と積層内側鉄心を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る積層ヨーク部を円環状に展開中の積層ヨーク部と積層内側鉄心の斜視図と平面図である。 本発明の実施の形態3に係る積層ヨーク部を円環状に展開し終えた積層ヨーク部と積層内側鉄心の斜視図と平面図である。 本発明の実施の形態4に係る積層ヨーク部が円環状に展開される前後の状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態4に係る積層ヨーク部が円環状に展開される前後の状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態4に係る積層ヨーク部が円環状に展開される前後の状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態5に係る積層鉄心を構成する鉄心部材の鋼板レイアウトを示す図と積層鉄心が円環状に展開される前後の状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態5に係る、コイルを巻装し、円環状に展開中の積層鉄心の平面図である。 本発明の実施の形態6に係る積層ヨーク部が円環状に展開される前、展開中、展開後の状態を示す平面図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る積層鉄心、鉄心部材を、図を用いて説明する。
本明細書中で、外周側、内周側、外周面、内周面、軸方向という場合であって、特に説明しない場合は、「積層鉄心」のとして見た場合の位置、方向、向きを指すものとする。
図1は、本発明の実施の形態1に係る積層鉄心100の斜視図である。
図1に示すように、積層鉄心100は、分割積層ヨーク部1を円環状に連結した積層ヨーク部10を外周に備え、中心部には、回転軸を挿入して締結するための穴21を備えた積層内側鉄心20を備える。そして、積層ヨーク部10と積層内側鉄心20の間には、積層ヨーク部10と積層内側鉄心20を絶縁しつつ、これらを一体として成型、固定する樹脂等からなる結合部材3が充填されている。
図2は、積層ヨーク部10を構成する鉄心部材4の鋼板レイアウトを示す図である。
図に示すように、積層ヨーク部10を構成する全ての分割積層ヨーク部1の同一の積層を構成する分割ヨーク部4a〜4hが連結されたヨーク部鉄心片群が順次搬送されながら鉄心部材4として打ち抜かれる。分割ヨーク部4a〜4hは、連結部を除いて同形状をしており、すべての分割ヨーク部4a〜4hの端部同士を隙間無く組み合わせると円環状になる。
ここで、4個の分割ヨーク部4a〜4dからなる鉄心片群を第一分割ヨーク部ユニット4Aとし、分割ヨーク部4e〜4hの4個の分割ヨーク部からなる鉄心片群を、第二分割ヨーク部ユニット4Bとする。本実施の形態においては、第一分割ヨーク部ユニット4Aと第二分割ヨーク部ユニット4Bは同形状の同一物である。第一分割ヨーク部ユニット4Aと第二分割ヨーク部ユニット4Bとは、鉄心となったときに内周側となる側が向き合うように最小限の隙間を挟んで配置されている。
同一の分割ヨーク部ユニットに属する隣接する分割ヨーク部は、第一薄肉連結部41により切り離されることなく外周側の端部同士を連結した状態で打ち抜かれる。すなわち、分割ヨーク部4aと分割ヨーク部4bの外周側の端部同士、分割ヨーク部4bと分割ヨーク部4cの外周側の端部同士、分割ヨーク部4cと分割ヨーク部4dの外周側の端部同士、分割ヨーク部4eと分割ヨーク部4fの外周側の端部同士、分割ヨーク部4fと分割ヨーク部4gの外周側の端部同士、分割ヨーク部4gと分割ヨーク部4hの外周側の端部同士は、第一薄肉連結部41によって連結されている。
各分割ヨーク部は、それぞれ連結された状態で4個の分割ヨーク部が横一列に整列させられているために、隣接する分割ヨーク部の間に第一薄肉連結部41を頂点にしてV字形状の隙間S41ができるように配置されている。
また、第一分割ヨーク部ユニット4Aと第二分割ヨーク部ユニット4Bとは、各分割ヨーク部ユニットの向き合う内周側の端部同士が第二薄肉連結部42によって連結されている。すなわち、分割ヨーク部4aと分割ヨーク部4hの図2の外側に示す端部同士が、第二薄肉連結部42で第二薄肉連結部42により切り離されることなく連結された状態で打ち抜かれる。同様に、分割ヨーク部4dと分割ヨーク部4eも、第二薄肉連結部42により連結されている。このとき、第二薄肉連結部42を挟む2個の分割ヨーク部の間にも、第二薄肉連結部42を頂点にしてV字形状の隙間S42ができるように配置されている。
このように、鉄心部材4(分割ヨーク部4a〜4h)を帯状の磁性材料からプレスで打ち抜いて製造する際には、全ての分割ヨーク部が隣接する分割ヨーク部の端部同士と内周側又は外周側において連結された状態で、しかも、鋼板レイアウトに余分な隙間が発生しないように内周面を向かい合わせにして2列に折り畳んだ配置で打ち抜かれる。
図3(a)は、複数の鉄心部材4を積層した積層ヨーク部10が円環状に展開される前の状態を示す斜視図である。
図3(b)は、図3(a)の平面図である。
プレスで磁性材料から打ち抜かれた鉄心部材4は、所定の枚数積層される。鉄心部材4の分割ヨーク部4a〜4hが積層された部分が、それぞれ分割積層ヨーク部1a〜1hとなる。また、鉄心部材4の第一薄肉連結部41が積層された部分は、6カ所の第一積層薄肉連結部11となり、鉄心部材4の第二薄肉連結部42が積層された部分は、2カ所の第二積層薄肉連結部12となる。また、鉄心部材4の隙間S41、S42が積み重なった部分が、積層ヨーク部10の隙間S11、S12となる。
また、第一分割ヨーク部ユニット4A、第二分割ヨーク部ユニット4Bが積層された部分が第一分割積層ヨーク部ユニット1A、第二分割積層ヨーク部ユニット1Bとなって、内周面が向かい合うように平行に2列に並べて、それぞれの分割積層ヨーク部が隣接する分割積層ヨーク部と、外周側端部または内周側端部において連結された状態で分離することなく連結されている。
図4(a)は、図3の状態から円環状に展開する途中の状態にある積層ヨーク部10の斜視図である。
図4(b)は、図4(a)の平面図である。
図5(a)は、円環状に展開し終えた積層ヨーク部10の斜視図である。
図5(b)は、図5(a)の平面図である。
図6は、積層ヨーク部10の内側に、積層内側鉄心20を配置した状態を示す斜視図である。
図3の状態で積層された積層ヨーク部10の隣接する各分割積層ヨーク部の間の隙間S11を、第一積層薄肉連結部11を頂点として各分割積層ヨーク部1a〜1hを回転させることにより閉じ、第一分割積層ヨーク部ユニット1A、第二分割積層ヨーク部ユニット1Bの端部同士が形成する隙間S12を、第二積層薄肉連結部12を頂点として各積層ヨーク部を回転させることにより閉じることにより、すべての分割積層ヨーク部1a〜1hを分離することなく積層ヨーク部10を円環状に形成できる。その後、図6に示すように、積層内側鉄心20を挿入して、積層ヨーク部10と積層内側鉄心20との間を樹脂等の結合部材3で結合することにより図1に示す積層鉄心100が完成する。
なお、積層ヨーク部10は、磁束を流すのに十分な径方向の厚みが得られるように設計されている。また、積層内側鉄心20の外周面には、積層内側鉄心20の中心部に嵌合する回転軸が回転した際に、積層内側鉄心20と結合部材3同士が、回転反力によりずれることを抑制するための回り止め凸部22が径方向に向けて形成されている。
本実施の形態に係る積層鉄心(積層ヨーク部10)、鉄心部材4によれば、磁性材料を経済的に利用でき、低コストに回転子の積層鉄心を製造することができる。
また、分割積層ヨーク部1a〜1hは、鉄心部材4を積層し、円環状に形成するまで分離されることがなく、全体を一部品として扱えるので、各部材を溶接や嵌合等の手段を講じて結合する必要がない。これにより、高い生産性で回転子の積層鉄心を製造することができる。
尚、本実施の形態では、分割積層ヨーク部が8個、第一積層薄肉連結部が6カ所、第二積層薄肉連結部が2カ所、第一分割積層ヨーク部ユニット1A、第二分割積層ヨーク部ユニット1Bがそれぞれ4個の分割積層ヨーク部により構成する例について示したが、これに限定されるものではない。円環状に形成可能な複数個の分割積層ヨーク部として連結して構成されるように分割積層ヨーク部は4個以上あれば良いので、第一、第二積層薄肉連結部は、それぞれ2個ケ所以上あれば良い。
また、積層内側鉄心20は別の磁性材料から切り出されれば良く、回転子全体の径に対して積層内側鉄心20は小径なので、並べて配置して切り出すことにより、材料歩留り良く生産することが可能である。また、本実施の形態では積層内側鉄心20を別途備える例について示したが、これに限定されるものではなく、積層内側鉄心が備えられていなくても良い。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る積層鉄心、鉄心部材を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図7は、本実施の形態に係る積層ヨーク部を構成する鉄心部材204の鋼板レイアウトを示す図である。
図8は、複数の鉄心部材204を積層した積層ヨーク部210が円環状に展開される前の状態を示す平面図である。
図9(a)は、図8の状態から円環状に展開する途中の状態にある積層ヨーク部210の平面図である。
図9(b)は、図9(a)の状態から完全に円環状に展開し終えた積層ヨーク部210の平面図である。
実施の形態1では、第一分割ヨーク部ユニット4Aと第二分割ヨーク部ユニット4Bは、実質的に同一の物であり、それらを積層した第一分割積層ヨーク部ユニット1Aと第二分割積層ヨーク部ユニット1Bも同一の物であった。本実施の形態では、第一分割ヨーク部ユニット4A及び、それを積層した第一分割積層ヨーク部ユニット1Aは、実施の形態1で利用した物をそのまま利用している。一方、第二分割ヨーク部ユニット204Bと、それを積層した第二分割積層ヨーク部ユニット201Bは、実施の形態1の第二分割ヨーク部ユニット4B、第二分割積層ヨーク部ユニット1Bとは構成が異なる。
図7に示すように、鉄心部材204を構成する第二分割ヨーク部ユニット204Bは、2種類、5個の分割ヨーク部を有する。まず、実施の形態1と同じ形状を有する3個の分割ヨーク部4f〜4h(第一分割ヨーク部、これらを積層した部分が、第一積層分割ヨーク部)である。そして、分割ヨーク部4fを中心から左右に2等分した形状を有する2個の分割ヨーク部204eと分割ヨーク部204i(第二分割ヨーク部、これらを積層した部分が、第二積層分割ヨーク部)である。
分割ヨーク部204e〜204iの隣接する外周側の端部同士は、4箇所の第一薄肉連結部41によって連結されている。第一分割ヨーク部ユニット4Aと第二分割ヨーク部ユニット204Bとは、各分割ヨーク部ユニットの向き合う内周側の端部同士が第二薄肉連結部42によって連結されている。その他、鉄心部材204を積層した状態から、第一分割積層ヨーク部ユニット1Aと第二分割積層ヨーク部ユニット201Bを円環状に展開する方法は実施の形態1と同様なので説明を省略する。
第二分割ヨーク部ユニット204Bをこのような構成とすることにより、第一分割ヨーク部ユニット4Aと第二分割ヨーク部ユニット204Bとをそれぞれの内周側が向き合うように一列に配置すると、分割ヨーク部4e〜4iのそれぞれの端部を、対向する分割ヨーク部4a〜4dの円弧状の内周面側ぎりぎりまで近づけて配置できる。これにより、実施の形態1の鉄心部材4よりも更に無駄のない歩留りのよい金型レイアウトを実現できる。
本実施の形態に係る積層鉄心(積層ヨーク部210)、鉄心部材204によれば、磁性材料を経済的に利用でき、低コストに回転子の積層鉄心を製造することができる。また、異なる形状の積層ヨーク部で構成されているので、設計の自由度が高い積層鉄心を製造することができる。尚、本実施の形態では2種類の分割ヨーク部を用いて構成する例を示したが、これに限定されるものではなく、円環状に形成可能な複数種類の形状の異なる積層ヨーク部により構成しても良い。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3に係る積層鉄心、鉄心部材を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図10は、本発明の実施の形態3に係る積層鉄心300の斜視図である。
実施の形態1では、分割ヨーク部(分割積層ヨーク部)を2つの分割ヨーク部ユニット(分割積層ヨーク部ユニット)というグループに分けて、同一の分割ヨーク部ユニット(分割積層ヨーク部ユニット)内の各分割ヨーク部(分割積層ヨーク部)は、外周側の端部同士を薄肉連結していた。さらに、2つの分割ヨーク部ユニット(分割積層ヨーク部ユニット)同士は、それぞれの両端部同士の内周側の端部同士を分離すること無く薄肉連結していた。これにより、同一の積層を構成するすべての分割ヨーク部を2列に、直線状に並べてプレスで打ち抜くことを可能としていた。
図10に示すように、本実施の形態に係る積層ヨーク部310は、周方向の長さで比較すると大小2種類、隣り合う分割積層ヨーク部との位置関係も含めると4種類の分割積層ヨーク部301a〜301dを有し、隣り合う分割積層ヨーク部の間は、薄肉連結部で内周側と外周側を交互に一体として連結されている。
図11は、本実施の形態に係る積層ヨーク部310と積層内側鉄心320を構成する鉄心部材304の鋼板レイアウトを示す図である。
鉄心部材304は、積層ヨーク部310と積層内側鉄心320の1つの積層を構成する全ての鉄心片を有する。そして、中心に内側鉄心片302を配置し、その外周を取り囲むように、4対の短い分割ヨーク部304a、304bと、4対の長い分割ヨーク部304c、304dとが交互に配置されている。全ての分割ヨーク部304a〜304dの周方向の一端部が、内側鉄心片302の外周面と対向し、他端部が内側鉄心片302の中心側とは反対側を向くように配置されている。
図12(a)〜(d)は、図11の要部拡大図であり、丸印P1〜P4の部分を拡大した図(分割ヨーク部以外の部材は省略)である。
図12(a)に示すように1対の分割ヨーク部304aと304bは、それぞれの分割ヨーク部304aと304bの内周側が向き合うように配置され、図11のレイアウトにおける外側の端部同士の内周側が第二薄肉連結部342xで連結されている。そして、分割ヨーク部304aと304bの、図11のレイアウトにおける外側の端部同士の間には、V字形状の隙間S342xが存在する。一方、分割ヨーク部304aと304bの内側の端部同士は結合されず、それらの間は開放されている。
同様に、図12(b)に示すように、1対の分割ヨーク部304cと304dは、それぞれの分割ヨーク部304cと304dの内周側が向き合うように配置され、図11のレイアウトにおける外側の端部同士の内周側が第二薄肉連結部342yで連結されている。そして、分割ヨーク部304cと304dの、図11のレイアウトにおける外側の端部同士の間には、V字形状の隙間S342yが存在する。一方、分割ヨーク部304cと304dの内側の端部同士は結合されず、それらの間は開放されている。
また、図12(c)に示すように隣接する分割ヨーク部304dと分割ヨーク部304aの内側鉄心片302と対向する外周側の端部同士は、第一薄肉連結部341xで連結され、分割ヨーク部304dと304aの、図11のレイアウトにおける内側の端部同士の間には、V字形状の隙間S341xが存在する。
同様に、図12(d)に示すように隣接する分割ヨーク部304bと分割ヨーク部304cの内側鉄心片302と対向する外周側の端部同士は、第一薄肉連結部341yで連結され、分割ヨーク部304bと304cの、図11のレイアウトにおける外側の端部同士の間には、V字形状の隙間S341yが存在する。
このように、全体のヨーク部を分離することなく、各分割ヨーク部304a〜304dを花弁状に折り畳んだ状態で1枚の鉄心片として電磁鋼板から切り出し可能となるように配置する。また、内側鉄心片302を同時に切り出せるように各分割ヨーク部304a〜304dの中間に配置する。
プレスで磁性材料から打ち抜かれた鉄心部材304は、所定の枚数積層される。帯状の磁性材料から鉄心部材304をプレスで製造する際には、図示しない下型のブランク部内で、積層ヨーク部310は花弁状に畳んだ状態で積層してかしめられ、その内側に内側鉄心片302が積層されてかしめられ、それぞれが別体として形成される。かしめは、鋼板の一部分を、一面が丸状に突出し、反対面が同形状に陥没するように半抜きし、上下の積層間においてそれぞれの凸部と凹部を嵌め合わせることで積層間の鋼板を結合している。また、かしめ部の形状は、丸状でなくても良く、断面がV字状になるように半抜きされた突起を結合させても良い。
図13は、複数の鉄心部材304を積層した積層ヨーク部310が円環状に展開される前の状態を示す積層ヨーク部310と積層内側鉄心320の斜視図である。
鉄心部材304の分割ヨーク部304a〜304dが積層された部分が、それぞれ、積層ヨーク部310の分割積層ヨーク部301a〜301dとなる。また、鉄心部材304の第一薄肉連結部341x、341yが積層された部分は、それぞれ、積層ヨーク部310の第一積層薄肉連結部311x、311yとなり、鉄心部材304の第二薄肉連結部342x、342yが積層された部分は、それぞれ、積層ヨーク部310の第二積層薄肉連結部312x、312yとなる。
また、鉄心部材304の隙間S341x、S341yが積み重なった部分が、積層ヨーク部10の隙間S311x、S311yとなり、鉄心部材304の隙間S342x、S342yが積み重なった部分が、積層ヨーク部310の隙間S312x、S312yとなる。また、内側鉄心片302が積み重なった部分が、積層内側鉄心320である。
図14(a)は、図13の状態から円環状に展開する途中の状態にある積層ヨーク部310と積層内側鉄心320の斜視図である。
図14(b)は、図14(a)の平面図である。
図15(a)は、円環状に展開し終えた積層ヨーク部310と積層内側鉄心320の斜視図である。
図15(b)は、図15(a)の平面図である。
図13の状態で積層された積層ヨーク部310の隣接する各分割積層ヨーク部301a〜301dの間の、軸方向断面がV字形状の隙間S311x、S311y、S312x、S312yを、それぞれ第一積層薄肉連結部311x、311y、第二積層薄肉連結部312x、312yを頂点として、各分割積層ヨーク部301a〜301dを回転させて閉じる。これにより、すべての分割積層ヨーク部301a〜301dを分離することなく内側中央に積層内側鉄心320を備えた積層ヨーク部310を円環状に形成できる。その後、積層ヨーク部310と積層内側鉄心320との間を樹脂等の結合部材3で一体的に結合することにより回転軸に対する同軸度が確保された積層鉄心300が完成する。
本実施の形態に係る本実施の形態に係る積層鉄心(積層ヨーク部310、積層内側鉄心320)、鉄心部材304によれば、積層ヨーク部310の同一の積層を構成する全ての分割ヨーク部304a〜304dを花弁状に折り畳んだ状態で1枚の鉄心片として電磁鋼板から切り出し可能となり、また、同時に内側鉄心片302を同時に切り出せるように各分割ヨーク部304a〜304dの中間に配置できる。これにより、磁性材料の経済性が良く、無駄のない歩留りのよい積層鉄心を得ることができる。
また、同一の積層を構成する全ての分割ヨーク部304a〜304dを分離することなく、1枚の鉄心片としてプレスで打ち抜き、鉄心部材304の積層から積層ヨーク部310として円環状に形成するまで分離されることがないので、一層、二部品(全ヨーク部の部分と内側鉄心片302)として扱える利点がある。例えば、分離された連結部位を溶接や嵌合等の手段を講じて結合する必要がなく、高い生産性で回転子の積層鉄心を製造することができる。
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4に係る積層鉄心、鉄心部材を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図16(a)は、複数の鉄心部材404xを積層した積層ヨーク部410が円環状に展開される前の状態を示す平面図である。
図16(b)は、図16(a)の状態から完全に円環状に展開し終えた積層ヨーク部410xの平面図である。
図16(a)、(b)に示すように、本実施の形態に係る積層ヨーク部410と、実施の形態1で説明した積層ヨーク部10との違いは、積層ヨーク部410を構成する分割積層ヨーク部401xa〜401xhの内周面には径方向に向けて突出する回り止め凸部405xが形成されている点である。従って、本実施の形態で採用する積層ヨーク部410の同一の積層を構成する鉄心部材404xの各分割ヨーク部についても平面図として見た場合には同形状となる凸部を備えている。
積層ヨーク部410xの内側には、実施の形態1と同様に積層内側鉄心20が挿入され(図16では図示せず)、積層ヨーク部410xと積層内側鉄心20との間は、樹脂等の結合部材3で結合されるのであるが、積層内側鉄心20の外周面に設けた回り止め凸部22と同様の凸部405xを、積層ヨーク部410xの内周面にも設けることにより積層内側鉄心20の中心部に嵌合する回転軸(図示しない)が回転した際に、積層ヨーク部410と結合部材3同士が、回転反力によりずれることを抑制できる。
図17(a)は、複数の鉄心部材404yを積層した積層ヨーク部410が円環状に展開される前の状態を示す平面図である。
図17(b)は、図17(a)の状態から完全に円環状に展開し終えた積層ヨーク部410yの平面図である。
図18(a)は、複数の鉄心部材404zを積層した積層ヨーク部410zが円環状に展開される前の状態を示す平面図である。
図18(b)は、図18(a)の状態から完全に円環状に展開し終えた積層ヨーク部410zの平面図である。
図17、図18は、図16を用いて説明した、積層ヨーク部に設けた回り止め凸部405xと同様の効果を奏する変形例である。
図17に示すように、各分割積層ヨーク部401ya〜401yhのように、各分割ヨーク部の内周面に径方向に凹んだ回り止め凹部405yを形成しても良いし、図18に示す分割積層ヨーク部401za〜401zhのように、各分割ヨーク部の内周面の両端2箇所に回り止め凹部405zを設けても、回り止め凸部405xと同様の効果を奏する。
実施の形態5.
以下、本発明の実施の形態5に係る積層鉄心、鉄心部材を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図19(a)は、本実施の形態に係る積層ヨーク部を構成する鉄心部材504の鋼板レイアウトを示す図である。
図19(b)は、複数の鉄心部材504を積層した積層鉄心510が円環状に展開される前の状態を示す平面図である。
図19(c)は、図19(b)の状態から完全に円環状に展開し終えた積層鉄心510の平面図である。
本実施の形態では、実施の形態1で示した積層ヨーク部10を構成する分割積層ヨーク部に、径方向外側に突出する積層ティース部61(突極)を備える点で実施の形態1と異なる。図19(c)のように積層鉄心500は磁極ごとに分割された12個の分割積層鉄心501a〜501lを円環状に配置して構成されている。分割積層鉄心501a〜501lは、積層ティース部61を径方向外周側に向けて放射状に有している。実際には、積層鉄心510を円環状に展開する前に、積層ティース部61にコイルを巻装するが、積層鉄心510の形状を示すために図19(c)では省略している。
まず、積層鉄心510の簡単な製造工程を説明する。
図19(a)のように、12個の分割鉄心(鉄心片)を連結した鉄心部材504を順次プレスで切り出して積層して図19(b)の状態の積層鉄心510を構成し、その状態で各積層ティース部61にコイルを巻装してから図19(c)のように円環状に展開する。
次に、各図の詳細を説明する。
図19(a)に示すように、積層鉄心510を構成する全ての分割積層鉄心501の同一の積層を構成する鉄心片509a〜509lが連結された鉄心片群が順次搬送されながら、帯状の磁性材料から鉄心部材504として打ち抜かれる。鉄心片509a〜509lは、連結部を除いて同形状をしており、すべての鉄心片509a〜509lの分割ヨーク部504a〜504lの周方向の端部同士を隙間無く組み合わせると円環状になる。
ここで、鉄心片509a〜509fの6個の鉄心片からなる鉄心片群を、分割鉄心ユニット509Aとし、鉄心片509g〜509lの6個の鉄心片からなる鉄心片群を、分割鉄心ユニット509Bとする。本実施の形態においては、分割鉄心ユニット509Aと分割鉄心ユニット509Bは同形状の同一物である。
同一の分割鉄心ユニットに属する隣接する分割ヨーク部間は、第一薄肉連結部541により切り離されることなく外周側の端部同士を連結した状態で打ち抜かれる。すなわち、分割ヨーク部504aと分割ヨーク部504bの外周側の端部同士、同様に、分割ヨーク部504bと分割ヨーク部504c、分割ヨーク部504cと分割ヨーク部504d、分割ヨーク部504dと分割ヨーク部504e、分割ヨーク部504eと分割ヨーク部504f、分割ヨーク部504gと分割ヨーク部504h、分割ヨーク部504hと分割ヨーク部504i、分割ヨーク部504iと分割ヨーク部504j、分割ヨーク部504jと分割ヨーク部504k、分割ヨーク部504kと分割ヨーク部504lの間は第一薄肉連結部541によって連結されている。
同一の分割鉄心ユニットに属する隣接するそれぞれ6個の分割ヨーク部504a〜504f、504g〜504lは、それぞれ連結された状態で6個の分割ヨーク部を横一列に整列させるために、隣接する分割ヨーク部の間に第一薄肉連結部541を頂点にしてV字形状の隙間S541ができるように配置されている。分割鉄心ユニット509Aと分割鉄心ユニット509Bとは、積層鉄心となったときに内周側となる側が向き合うように(ヨーク部同士が向き合うように)配置されている。
分割鉄心ユニット509Aと分割鉄心ユニット509Bとは、各分割鉄心ユニットの向き合う内周側の端部同士が第二薄肉連結部542によって連結されている。すなわち、分割ヨーク部504aと分割ヨーク部504lの図19(a)の外側に示す端部同士が、第二薄肉連結部542により切り離されることなく連結された状態で打ち抜かれる。同様に、分割ヨーク部504fと分割ヨーク部504gも、第二薄肉連結部542により連結されている。このとき、第二薄肉連結部542を挟む分割ヨーク部の間にも、第二薄肉連結部542を頂点にしてV字形状の隙間S542ができるように配置されている。
鉄心部材504の鋼板レイアウトが示すように、隣接する鉄心部材504は、隣の鉄心部材504の6個のティース部6の間(スロット部)に、隣の鉄心部材504の6個のティース部6が収まるように配置される。
このように鉄心部材504(鉄心片509a〜509l)を帯状の磁性材料からプレスで製造する際には、全ての分割ヨーク部504a〜504lが、隣接する分割ヨーク部の端部同士と内周側又は外周側において連結された状態で、しかも、内側に余分な隙間が発生しないように内側を向かい合わせにして2列に折り畳んだ配置で打ち抜かれる。
次に、図19(b)について詳述する。図19(b)は、鉄心部材504が所定の枚数積層された積層鉄心510が円環状に展開される前の状態を示す平面図である。磁性材料からプレスで打ち抜かれた鉄心部材504は、所定の枚数積層される。鉄心部材504のそれぞれの鉄心片509a〜509lが積層された部分が、それぞれ、積層鉄心510の分割積層鉄心501a〜5011となる。また、鉄心部材504の第一薄肉連結部541が積層された部分は、積層鉄心510の第一積層薄肉連結部511となり、鉄心部材504の第二薄肉連結部542が積層された部分は、積層鉄心510の第二積層薄肉連結部512となる。また、鉄心部材504の隙間S541、S542が積み重なった部分が、積層鉄心510の隙間S511、S512となる。
また、分割鉄心ユニット509A、509Bが積層された部分を、分割積層鉄心ユニット501A、501Bとし、分割積層鉄心ユニット501A、501Bの内周面が向かい合うように平行に2列に並べられた状態となる。同一の分割積層鉄心ユニットに属する分割積層ヨーク部514a〜514f、514g〜514lは、両隣の分割積層ヨーク部と外周側端部において第一積層薄肉連結部511により連結され、分割積層鉄心ユニット501A、501Bの両端の分割積層ヨーク部の外側端部同士(514aと514l、514fと514g)は、その内周側端部において第二積層薄肉連結部512により連結され、すべての分割積層ヨーク部514a〜514fは、分離することなく連結されている。
図20(a)は、図19(b)の状態に積層した積層鉄心510にコイル7を巻装している状態を示す平面図である。
分割積層鉄心501a〜501lの各積層ティース部61の半数は、同じ方向を向いて並んで配置されているので、図に示すように複数のノズル8と分割積層鉄心501a〜501fの積層ティース部61が対向してそれぞれ横一列に並び、複数の積層ティース部61に同時にコイル7を巻線できる。これにより、コイル7の巻装の生産効率を向上させることができる。
図20(b)は、図20(a)で示したコイル7の巻装を終えた積層鉄心510を円環状に展開する途中の状態を示す斜視図である。
図20(a)のように、円環状に展開する前に全ての積層ティース部61にコイル7を巻装した後、図20(b)に示すように積層鉄心510を円環状に展開する。
積層鉄心510を円環状に展開するには、隣接する各分割積層ヨーク部514f〜514lの間のV字状の隙間S511を、第一積層薄肉連結部511を頂点として各分割積層ヨーク部514a〜514lを回転させることにより閉じ、分割積層鉄心ユニット501A、501Bの端部同士が形成するV字状の隙間S512を、第二積層薄肉連結部12を頂点として各積層ヨーク部を回転させることにより閉じる。
このようにすれば、すべての分割積層ヨーク部514a〜514lを分離することなく円環状に形成できる。その後、実施の形態1と同様に、積層内側鉄心20を挿入して、積層鉄心510と積層内側鉄心20との間を樹脂等の結合部材3で結合することにより積層鉄心が完成する。
本実施の形態に係る積層鉄心510、鉄心部材504によれば、各鉄心部材504の打ち抜き時において、隣の鉄心部材504のスロットに次の鉄心部材504のティース部6が収まるように配置されているので、無駄のない歩留りの良い金型レイアウトを実現できる。
また、積層鉄心510は、鉄心部材504の積層から各分割積層鉄心501a〜501lを円環状に形成するまで分離されることがなく一部品として扱えるので、高い生産性で積層鉄心510を製造することができる。
また、分割積層鉄心501a〜501f、501g〜501lの各積層ティース部61が同じ方向(搬送方向)を向いて一列に配置されているので、コイル7を巻装するノズル8と分割積層鉄心501a〜501lの積層ティース部61が対向してそれぞれ横一列に並び、複数の積層ティース部61に同時にコイル7を巻装できるようになり、コイル7の巻装効率を向上させることができる。
尚、本実施の形態では積層鉄心510を12個の分割積層鉄心501a〜501lにより構成するとしたが、これに限定されるものではなく、円環状に形成可能な複数個の分割積層鉄心により構成されていれば良い。
また、本実施の形態では各分割積層鉄心にコイル7を巻装する例を示したが、これに限定されるものではなく、SRモータのような巻線を必要としない回転子にも用いられる。
実施の形態6.
以下、本発明の実施の形態6に係る積層鉄心、鉄心部材を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図21(a)は、複数の鉄心部材604を積層した積層ヨーク部610が円環状に展開される前の状態を示す平面図である。
図21(b)は、図20(a)の状態から円環状に展開する途中の状態にある積層ヨーク部610の平面図である。
図21(c)は、円環状に展開し終えた積層ヨーク部610の平面図である。
本実施の形態に係る回転子の積層ヨーク部610と実施の形態1に係る回転子の積層ヨーク部10との違いは、積層ヨーク部610には永久用の磁石挿入穴615を設けている点である。その他の構成は実施の形態1と同じであるので省略する。
図21に示すように回転子の積層鉄心を構成する各分割積層ヨーク部601a〜601hは、それぞれ径方向に貫通する永久磁石用の磁石挿入穴615を有する。
本実施の形態に係る回転子の積層鉄心によれば、磁性材料の経済性が良く、低コストで磁石埋め込み形の回転子用の積層鉄心を製造することができる。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100,300,510 積層鉄心、
1,1a〜1h,201e,201i,301a〜301d,401xa〜401zh,514a〜514l,601a 分割積層ヨーク部、
501,501a〜501l 分割積層鉄心、1A 第一分割積層ヨーク部ユニット、
1B,201B、501A 分割積層鉄心ユニット、第二分割積層ヨーク部ユニット、
10,210,310,410x〜410z,610 積層ヨーク部、
11,311x,511 第一積層薄肉連結部、
12,312x,512 第二積層薄肉連結部、2 内側鉄心片、3 結合部材、
4,204,304,404x〜404z,504,604 鉄心部材、
4A 第一分割ヨーク部ユニット、4B,204B 第二分割ヨーク部ユニット、
4a〜4h,204a〜204i,304a〜304d,504a〜504l 分割ヨーク部、
41,341x,341y,541 第一薄肉連結部、
42,342x,342y,542 第二薄肉連結部、7 コイル、8 ノズル、
20,320 積層内側鉄心、21 穴、22,405x 凸部、
405y,405z 凹部、6 ティース部、61 積層ティース部、
S11,S311x,S511 隙間、S12,S312x,S512 隙間、
S41,S341x,S341y,S541 隙間、
S42,S342x,S342y,S542 隙間、509A 分割鉄心ユニット、
509B 分割鉄心ユニット、509a〜509l 鉄心片、615 磁石挿入穴。

Claims (12)

  1. 複数の分割積層ヨーク部が円環状に連結されて形成される積層ヨーク部を備える積層鉄心において、
    全ての隣接する前記分割積層ヨーク部同士は、前記分割積層ヨーク部の外周側の端部同士を薄肉に連結する少なくとも2箇所以上の第一積層薄肉連結部、及び、前記分割積層ヨーク部の内周側の端部同士を薄肉に連結する少なくとも2箇所以上の第二積層薄肉連結部で分離されることなく連結されている積層鉄心。
  2. 前記積層鉄心は、隣接する複数の前記分割積層ヨーク部の外周側の端部同士が前記第一積層薄肉連結部により連結された2つの分割積層ヨーク部ユニットからなり、
    各前記分割積層ヨーク部ユニットの両端の前記分割積層ヨーク部の内周側の端部同士が前記第二積層薄肉連結部により連結されている請求項1に記載の積層鉄心。
  3. 前記分割積層ヨーク部ユニットは、前記積層鉄心を円環状に構成した状態における周方向の長さが等しい第一分割積層ヨーク部ユニットと第二分割積層ヨーク部ユニットからなり、
    前記第二分割積層ヨーク部ユニットは、前記第一分割積層ヨーク部ユニットを構成する前記分割積層ヨーク部としての第一分割積層ヨーク部の他に、外周面の周方向の長さが前記第一分割積層ヨーク部と異なる前記分割積層ヨーク部としての第二分割積層ヨーク部を有する請求項2に記載の積層鉄心。
  4. 前記第二分割積層ヨーク部は、外周の周方向の長さが前記第一分割積層ヨーク部の外周の周方向の長さの半分であり、
    前記第二分割積層ヨーク部ユニットは、少なくとも2個の前記第二分割積層ヨーク部を、両端部に備える請求項3に記載の積層鉄心。
  5. 前記分割積層ヨーク部は、磁極毎に分割され、
    各前記分割積層ヨーク部は、前記分割積層ヨーク部の周方向中央部から径方向、外側に突出する突極を有する請求項1又は請求項2に記載の積層鉄心。
  6. 前記第一積層薄肉連結部と前記第二積層薄肉連結部が、隣接する前記分割積層ヨーク部間に交互に配置されている請求項1に記載の積層鉄心。
  7. 各前記分割積層ヨーク部の内周側には、径方向に向かって形成された凹部または凸部を有する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の積層鉄心。
  8. 前記分割積層ヨーク部の内部に、前記積層鉄心の軸方向に延在する磁石挿入穴を備えた請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の積層鉄心。
  9. 複数の分割積層ヨーク部が円環状に連結されて形成される積層ヨーク部の同一の積層を構成する磁性材料からなる鉄心部材であって、
    隣接する分割ヨーク部同士は、前記分割ヨーク部の外周側の端部同士を薄肉に連結する少なくとも2箇所以上の第一薄肉連結部と、前記分割ヨーク部の内周側の端部同士を薄肉に連結する少なくとも2箇所以上の第二薄肉連結部で連結され、
    全ての前記第一薄肉連結部と前記第二薄肉連結部は、それぞれの前記薄肉連結部を頂点にして前記分割ヨーク部の間にV字型の隙間を形成するように開いた状態で分離されることなく前記磁性材料から切り出された鉄心部材。
  10. 前記鉄心部材は、隣接する複数の前記分割ヨーク部の外周側の端部同士が第一薄肉連結部により連結された2つの分割ヨーク部ユニットからなり、
    各前記分割ヨーク部ユニットの両端の前記分割ヨーク部の内周側、端部同士が第二薄肉連結部により連結され、
    2つの前記分割ヨーク部ユニットは、向かい合わせに2列に、直線状に並べて配置された状態で前記磁性材料から切り出される請求項9に記載の鉄心部材。
  11. 前記鉄心部材は、前記第一薄肉連結部と前記第二薄肉連結部とが、隣接する前記分割ヨーク部間に交互に配置されたヨーク部鉄心片群と、
    前記磁性材料の前記ヨーク部鉄心片群に囲まれた内側の領域から切り出される回転軸締結用の内側鉄心片とからなる請求項10に記載の鉄心部材。
  12. 前記分割ヨーク部は、磁石挿入穴を備えた請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の鉄心部材。
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