JP6076136B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍装置に関する。
従来の冷凍装置のうち、電動機を冷却する冷媒を供給する電動機冷却用冷媒回路を備え、電動機の外壁温度に基づいて電動機冷却用膨張弁の開度を制御することで、電動機冷却用冷媒の流量調整を行っているものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特許第4749178号公報(段落[0018])
従来の冷凍装置(特許文献1)は、運転条件が安定している場合、電動機の外壁温度に基づいて電動機冷却用膨張弁の開度を制御することで、電動機を安定的に冷却することができた。
しかしながら、電動機を収容した圧縮機のケーシングは鋳物等の肉厚構造で構成されているため、電動機室壁面の質量は大きく、電動機室壁面は発熱量に対して熱容量が大きい。よって、電動機巻線温度が上昇した場合、電動機室内壁が内部から加熱され、電動機室内壁全体に熱が伝達された後、電動機室外壁温度が上昇する。このようなケーシングの肉厚構造が、電動機室内部温度の変化と、電動機外壁温度の変化とに応答遅れを生じさせているため、電動機外壁温度に基づいた電動機冷却用膨張弁の開度の制御は、そのような応答遅れを伴うものとなっていた。
上記で説明した応答遅れが存在するため、運転条件が急変した場合、電動機外壁温度に基づいて電動機冷却用膨張弁の開度を制御していたのでは、ケーシングの肉厚構造に起因して、応答に遅れが生じていた。そして、このような応答遅れに起因して、電動機を冷却する冷媒の流量調整にも遅れが生じていた。このような冷媒の流量調整の遅れは、電動機外壁温度をハンチングさせ、ハンチング幅を拡大させていた。
したがって、電動機外壁温度に基づいて電動機冷却用膨張弁の開度が制御されたとしても、運転条件が急変した場合には、運転条件に追従して電動機を安定的に冷却することができず、電動機外壁温度のハンチングを抑制することができないという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、運転条件が急変した場合であっても、運転条件に追従して電動機を安定的に冷却し、電動機外壁温度のハンチングを抑制することができる冷凍装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る冷凍装置は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機の冷媒出口側に、凝縮器、第1膨張弁、及び蒸発器が順次第1冷媒配管で接続され、前記蒸発器の冷媒出口側が前記圧縮機の吸込側に接続されて構成される第1冷媒回路と、前記凝縮器と、前記第1膨張弁との間を分岐して、前記冷媒の一部を流通させる第2冷媒配管が前記圧縮機に接続されて構成される第2冷媒回路と、前記圧縮機の外郭を形成している筐体に収容され、前記圧縮機を駆動させる電動機と、前記第2冷媒配管を流通する前記冷媒の流量を調整する第2膨張弁と、前記第2膨張弁の開度を制御する制御装置と、を備え、前記第2冷媒配管は、前記筐体のうち、前記電動機の側に接続され、前記電動機に前記冷媒を供給し、前記制御装置は、前記電動機の駆動に関連する電気特性値の単位時間当たりの変化率として第1変化率を算出する第1変化率算出処理を行い、前記第1変化率が予め決められた閾値以上であるか否かを判定し、該第1変化率が該閾値以上であると、該第1変化率に応じて前記第2膨張弁の開度を変更し、前記第2膨張弁の開度を変更してから一定時間経過した後に前記変化率として第2変化率を算出し、前記第2変化率の値が前記第1変化率未満であるか否かを判定し、該第2変化率の値が該第1変化率未満である場合、前記第2膨張弁の開度を維持し、該第2変化率の値が該第1変化率以上である場合、前記第1変化率算出処理に戻るものである。
本発明は、運転条件が急変したか否かを圧縮機の電気特性値の単位時間当たりの変化率に基づいて判定し、そのような変化率に基づいて電動機冷却用膨張弁の開度を制御する。よって、運転条件が急変した場合であっても、運転条件に追従して電動機を安定的に冷却し、電動機外壁温度のハンチングを抑制することができる。したがって、エネルギー消費量を低減させることができるという効果を有する。
本発明の実施の形態1における冷凍装置1の概略構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における制御装置91の内部機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における変化率処理部251の内部機能構成、変化率処理部251と連動して動作する各機能構成、及びそれらの間で通信される各種データ等の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における電動機室内温度の変動を表した波形と電動機外壁温度の変動を表した波形との比較例を示す図である。 本発明の実施の形態1における冷凍装置1の制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2における変化率処理部251の内部機能構成、変化率処理部251と連動して動作する各機能構成、及びそれらの間で通信される各種データ等の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2における冷凍装置1の制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態3における変化率処理部251の内部機能構成、変化率処理部251と連動して動作する各機能構成、及びそれらの間で通信される各種データ等の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3における冷凍装置1の制御例を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態1〜3の動作を行うプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的又は個別に実行される処理をも含む。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における冷凍装置1の概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、冷凍装置1は、二段圧縮機11、凝縮器21、主膨張弁31、蒸発器41、中間冷却器51、中間冷却器用膨張弁61、電動機冷却用膨張弁71、電動機外壁温度検出装置81、及び制御装置91等を備える。
冷凍装置1は、概略的には、運転条件が急変した場合であったとしても、二段圧縮機11の電気特性値の単位時間当たりの変化率に基づいて判定し、そのような変化率に基づいて電動機冷却用膨張弁71の開度を制御する。よって、運転条件が急変した場合であったとしても、運転条件に追従して電動機15を安定的に冷却し、電動機外壁温度のハンチングを抑制する。この結果、冷凍装置1は、エネルギー消費量を低減している。以下、冷凍装置1の詳細について図を用いて順に説明する。
図1に示すように、二段圧縮機11は、低段圧縮機構12と、高段圧縮機構13とが直列に接続され、冷媒を圧縮して吐出する。低段圧縮機構12と、高段圧縮機構13との間には、中間圧室14が形成されている。二段圧縮機11は、筐体16を備え、筐体16は二段圧縮機11の外郭を形成している。二段圧縮機11は、低段圧縮機構12及び高段圧縮機構13を収容する領域と、低段圧縮機構12及び高段圧縮機構13を駆動させることで二段圧縮機11を駆動させる電動機15を収容する領域である電動機室17とが設けられている。電動機室17には、電動機15が収容されている。また、電動機室17側の筐体16の外壁側には、筐体16の電動機室17側の外壁温度を検出する電動機外壁温度検出装置81が設けられている。
なお、二段圧縮機11の容量制御は、電動機15を回転させるインバータを用いた回転数制御を前提としているが、特にこれに限定しない。例えば、二段圧縮機11の容量制御は、例えば、スライドバルブのような容量調整弁を用いることで行われてもよい。また、二段で圧縮する構成に限定しない。例えば、三段以上の多段圧縮機であってもよく、一段で圧縮する圧縮機であってもよい。
二段圧縮機11の高段圧縮機構13の冷媒出口側には、第1冷媒配管3_1を介して、凝縮器21の冷媒入口側が接続されている。凝縮器21の冷媒出口側には、第1冷媒配管3_2を介して、中間冷却器51の第1入口53側が接続されている。中間冷却器51の第1出口54側には、第1冷媒配管3_3を介して、蒸発器41の冷媒入口側が接続されている。蒸発器41の冷媒出口側には、第1冷媒配管3_4を介して、二段圧縮機11の低段圧縮機構12の吸込側が接続されている。
第1冷媒配管3_3の途中には、主膨張弁31が設けられている。主膨張弁31は、開度が制御されることで、蒸発器41に流入する冷媒の流量を調整している。また、第1冷媒配管3_3の途中には、第1分岐点5が設けられ、第1分岐点5には、第1冷媒配管3_5が接続されている。第1冷媒配管3_5は、第1分岐点5と、二段圧縮機11の中間圧室14側との間に設けられ、途中に、中間冷却器用膨張弁61が設けられている。また、第1冷媒配管3_5は、中間冷却器51の第2入口55と、中間冷却器51の第2出口56との間を接続している。中間冷却器用膨張弁61は、開度が制御されることで第2入口55に流入する冷媒の流量を調整している。
また、第1冷媒配管3_3の途中には、第2分岐点6が設けられ、第2分岐点6には、第2冷媒配管4が接続されている。第2冷媒配管4は、第2分岐点6と、電動機室17側との間に設けられるものであって、途中に、電動機冷却用膨張弁71が設けられている。電動機冷却用膨張弁71は、開度が制御されることで電動機室17側に流入する冷媒の流量を調整している。
制御装置91は、二段圧縮機11の駆動、すなわち、電動機15の駆動を制御している。制御装置91には、電動機外壁温度検出装置81の検知結果、例えば、筐体16の電動機室17側の外壁温度が供給されている。また、制御装置91には、二段圧縮機11の電気特性値、例えば、電動機15の電気特性値が供給されている。電動機15の電気特性値とは、例えば、電動機15に流れる電流値、電動機15に印加される電圧値、及び電動機15が消費する電力値等である。制御装置91は、電動機15に制御指令を供給している。また、制御装置91は、主膨張弁31、中間冷却器用膨張弁61、及び電動機冷却用膨張弁71に開度を制御する指令であるパルス数等を供給している。
なお、第1冷媒配管3_1、第1冷媒配管3_2、第1冷媒配管3_3、第1冷媒配管3_4、及び第1冷媒配管3_5を総称して第1冷媒配管3と称する。
また、上記で説明した接続構成から、二段圧縮機11の高段圧縮機構13の冷媒出口側に、凝縮器21、中間冷却器51、中間冷却器用膨張弁61、主膨張弁31、及び蒸発器41が順次第1冷媒配管3で接続され、蒸発器41の冷媒出口側が低段圧縮機構12の吸込側に接続されることで、冷媒回路が構成される。
また、上記で説明した接続構成から、中間冷却器51及び中間冷却器用膨張弁61と、主膨張弁31との間に、冷媒の一部である冷媒を流通させる第2冷媒配管4が二段圧縮機11に接続されることで、冷媒回路が構成される。
つまり、制御装置91は、冷媒回路を流通する冷媒の流量と、冷媒回路を流通する冷媒の流量とを制御している。例えば、制御装置91は、主膨張弁31の開度を制御して調整することで、冷媒回路を流通する冷媒の流量を制御している。また、例えば、制御装置91は、電動機冷却用膨張弁71の開度を制御して調整することで、冷媒回路を流通する冷媒の流量を制御している。
なお、主膨張弁31は、本発明における第1膨張弁に相当する。また、電動機冷却用膨張弁71は、本発明における第2膨張弁に相当する。
次に、冷凍装置1の冷媒の流れについて説明する。二段圧縮機11で圧縮された高温かつ高圧の冷媒のガスは凝縮器21で凝縮される。凝縮された冷媒の冷媒液は、中間冷却器51で過冷却され、主膨張弁31を経て、二相流となる。二相流となった冷媒は、蒸発器41へ流入する。蒸発器41では、二相流となった冷媒は、被冷却物と熱交換することで、冷媒は蒸発し、過熱ガスとなる。過熱ガスとなった冷媒は、二段圧縮機11へ吸い込まれ、冷凍サイクルを一巡する。
また、中間冷却器51を出て、過冷却されて過冷却液となった冷媒は、第1分岐点5で2つに分岐する。
例えば、過冷却液となった冷媒の一部は、第1冷媒配管3_5を流通することで、中間冷却器用膨張弁61を通過して減圧され、低温の二相流となり、さらに、中間冷却器51を通過することで、凝縮器21から中間冷却器51に流入した凝縮された冷媒の冷媒液を過冷却し、二段圧縮機11の中間圧室14へ注入される。
また、例えば、過冷却液となった冷媒の一部は、第1分岐点5を通過した後、第2分岐点6で2つに分岐する。
例えば、過冷却液となった冷媒は、第2冷媒配管4を流通することで、電動機冷却用膨張弁71を通過して減圧され、低温の二相流となり、二段圧縮機11の電動機室17へ注入されて電動機15を冷却する。
なお、第2分岐点6で分岐し、主膨張弁31へ向かう冷媒については上記で説明したのでその説明については省略する。
次に、制御装置91の機能構成について図2及び図3を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1における制御装置91の内部機能構成の一例を示す図である。図2に示すように、制御装置91には、電動機外壁温度、電気特性値、冷媒温度、及び冷媒圧力等が入力され、主膨張弁31、中間冷却器用膨張弁61、及び電動機冷却用膨張弁71等の膨張弁群131の開度を制御する。また、制御装置91は、膨張弁群131から各種データがフィードバックされることで、フィードバック制御が行われている。
具体的には、制御装置91は、制御部101及び駆動部121等を備える。制御部101は、電動機外壁温度、電気特性値、冷媒温度、及び冷媒圧力等に基づいて膨張弁群131の開度を決定し、駆動部121に制御に必要なパルス数を供給する。駆動部121は、供給されたパルス数に基づいて、膨張弁群131の開度を制御する。
さらに具体的には、制御部101は、データ取得部201、記憶部221、変化率処理部251、計時部252、運転条件判定部255、回転角センサ部261、弁開度センサ部263及び弁開度演算部271等を備える。
データ取得部201は、温度取得部211及び電気特性値取得部212等を備える。温度取得部211は、例えば、電動機外壁温度を取得し、記憶部221及び変化率処理部251に供給する。電気特性値取得部212は、二段圧縮機11の電気特性値、例えば、電流値、電圧値、及び電力値等の少なくとも何れか一つを記憶部221及び変化率処理部251に供給する。
記憶部221は、取得データ群231、閾値データ群232、演算用データ群233、電流値用開度変更データテーブル234、及び電力値用開度変更データテーブル235等を備える。取得データ群231は、例えば、データ取得部201から供給される各種データを格納する領域である。閾値データ群232は、各種演算に用いられる閾値を格納する領域である。演算用データ群233は、演算中に使用している各種パラメータを一時的に保管する領域である。電流値用開度変更データテーブル234は、例えば、電流値の時間当たりの変化率と、電動機冷却用膨張弁71の開度の変更割合とが紐付けされて設定されているテーブルを格納する領域である。電力値用開度変更データテーブル235は、例えば、電力値の時間当たりの変化率と、電動機冷却用膨張弁71の開度の変更割合とが紐付けされて設定されているテーブルを格納する領域である。
変化率処理部251、計時部252、運転条件判定部255、及び弁開度演算部271の詳細については後述するが、要するに、電気特性値の時間当たりの変化率に応じて弁開度に必要なパルス数を求める処理が実行される。
回転角センサ部261は、主膨張弁31、中間冷却器用膨張弁61、及び電動機冷却用膨張弁71等の膨張弁群131の回転角の検出結果を取得し、弁開度演算部271に供給する。弁開度センサ部263は、主膨張弁31、中間冷却器用膨張弁61、及び電動機冷却用膨張弁71等の膨張弁群131の弁開度の検出結果を取得し、弁開度演算部271に供給する。
なお、上記で説明した各構成は一例を示し、特にこれらに限定しない。要するに、上記で説明した機能が実行されればよい。
図3は、本発明の実施の形態1における変化率処理部251の内部機能構成、変化率処理部251と連動して動作する各機能構成、及びそれらの間で通信される各種データ等の一例を示す図である。
運転条件判定部255は、運転条件が急変した場合と、運転条件が安定している場合とを判定する。運転条件判定部255は、例えば、蒸発器41の冷媒温度又は冷媒圧力等に基づいて、蒸発器41の熱交換量が急変したか否かを判定する。運転条件が安定している場合、運転条件判定部255は、変化率処理部251及び弁開度演算部271に動作切替指令を供給する。次に、弁開度演算部271は、電動機外壁温度が、電動機外壁温度許容範囲閾値に収まるように電動機冷却用膨張弁71の開度を調整するパルスを必要なパルス数だけ図2で説明した駆動部121に供給する。
一方、運転条件判定部255は、運転条件が急変した場合、変化率処理部251及び弁開度演算部271に動作切替指令を供給する。次に、変化率処理部251は、電気特性値に応じて、開度変更指令又は開度維持指令を弁開度演算部271に供給する。また、変化率処理部251は、弁開度演算部271に開度変更指令を供給し、弁開度演算部271に主膨張弁31の開度を制御させる。
変化率処理部251は、変化率演算部301、変化率判定部302、及び経過時間判定部303等を備える。経過時間判定部303は、計時部252から供給される経過時間と、記憶部221に格納されている経過時間閾値とに基づいて、経過時間を判定し、判定結果を変化率演算部301に供給する。
変化率演算部301は、電気特性値と、経過時間判定部303から供給される判定結果とに基づいて、第1変化率又は第2変化率を演算し、演算結果を変化率判定部302等に供給する。なお、第1変化率については、記憶部221にも供給し、変化率判定部302が後の処理で再利用する。また、第1変化率とは、変化率演算部301の一連の処理ルーチンの中で一番目に求めた変化率である。また、第2変化率とは、変化率演算部301の一連の処理ルーチンの中で二番目に求めた変化率である。よって、同一の処理ルーチンが繰り返されるたびに、一番目に求めた変化率が第1変化率として処理され、二番目に求めた変化率が第2変化率として処理される。つまり、一連の処理ルーチンは、2つの変化率で各種判定処理が実行される。
変化率判定部302は、第1変化率、第2変化率、及び急変状態判定第1閾値等に基づいて、開度変更指令を弁開度演算部271に供給するか、開度維持指令を弁開度演算部271に供給するかを判定する。
なお、上記で説明した各構成は一例を示し、特にこれらに限定しない。要するに、上記で説明した機能が実行されればよい。
なお、制御装置91の各機能をハードウェアで実現するか、ソフトウェアで実現するかは問わない。つまり、本発明の実施の形態1で説明される各ブロック図は、ハードウェアのブロック図と考えても、ソフトウェアの機能ブロック図と考えてもよい。例えば、各ブロック図は、回路デバイス等のハードウェアで実現されてもよく、図示しないプロセッサ等の演算装置上で実行されるソフトウェアで実現されてもよい。
図4は、本発明の実施の形態1における電動機室内温度の変動を表した波形と電動機外壁温度の変動を表した波形との比較例を示す図である。図4に示すように、従来の運転制御の場合の波形311と、変化率を用いた運転制御の場合の波形312とは相違する。
例えば、従来の運転制御の場合の波形311では、電動機外壁温度目標上限と、電動機外壁温度目標下限とを大きく逸脱する状態が示されている。具体的には、第1ハンチング幅332は、電動機外壁温度目標上限及び電動機外壁温度目標下限を大幅に超えている。また、従来の運転制御の場合の波形311では、電動機外壁温度波形321と、電動機室内部温度波形322との間の第1応答遅れ幅331は大きい。
一方、変化率を用いた運転制御の場合の波形312では、電動機外壁温度目標上限と、電動機外壁温度目標下限とを大きく逸脱する状態とはなっていない。具体的には、第2ハンチング幅352は、電動機外壁温度目標上限と、電動機外壁温度目標下限とからそれほど離れていない状態となっており、第1ハンチング幅332よりも小さくなっている。また、変化率を用いた運転制御の場合の波形312では、電動機外壁温度波形341と、電動機室内部温度波形342との間の第2応答遅れ幅351は、第1応答遅れ幅331と比べて小さくなっている。
つまり、変化率を用いた運転制御を行えば、電動機外壁温度のハンチングを抑制することができ、応答遅れも改善できる。したがって、運転条件が急変した場合であっても、変化率を用いて運転制御すれば、その変化に追従させていくことができる。
図5は、本発明の実施の形態1における冷凍装置1の制御例を説明するフローチャートである。
(ステップS11)
冷凍装置1は、電動機外壁温度を取得する。
(ステップS12)
冷凍装置1は、電動機外壁温度許容範囲閾値を取得する。
(ステップS13)
冷凍装置1は、電動機外壁温度と電動機外壁温度許容範囲閾値とに基づいて電動機冷却用膨張弁71の開度を制御し、処理を終了する。具体的には、冷凍装置1は、電動機外壁温度を電動機外壁温度許容範囲閾値に収まるように、少なくとも、主膨張弁31の開度を制御する。
以上、ステップS11の処理〜ステップS13の処理が、運転条件安定時の電動機冷却用膨張弁71の開度の制御である。
(ステップS21)
冷凍装置1は、主膨張弁31の開度を変更する。
(ステップS22)
冷凍装置1は、経過時間閾値を取得する。
(ステップS23)
冷凍装置1は、時間のカウントを開始する。
(ステップS24)
冷凍装置1は、カウントした時間が経過時間閾値を超えたか否かを判定する。冷凍装置1は、カウントした時間が経過時間閾値を超えた場合、ステップS25に進む。一方、冷凍装置1は、カウントした時間が経過時間閾値を超えない場合、ステップS24に戻る。
(ステップS25)
冷凍装置1は、圧縮機電流値の単位時間当たりの第1変化率を求める。
(ステップS26)
冷凍装置1は、急変状態判定第1閾値を取得する。急変状態判定第1閾値は、二段圧縮機11の電流値の時間当たりの変動が図1に示す電動機室17の許容範囲を超えたか否かを判定する閾値である。
(ステップS27)
冷凍装置1は、第1変化率が急変状態判定第1閾値未満であるか否かを判定する。冷凍装置1は、第1変化率が急変状態判定第1閾値未満である場合、運転条件安定時の処理であるステップS11に戻る。一方、冷凍装置1は、第1変化率が急変状態判定第1閾値未満でない場合、ステップS28に進む。
(ステップS28)
冷凍装置1は、第1変化率に基づいて電動機冷却用膨張弁71の開度を変更する。
(ステップS29)
冷凍装置1は、経過時間閾値を取得する。
(ステップS30)
冷凍装置1は、時間のカウントを開始する。
(ステップS31)
冷凍装置1は、カウントした時間が経過時間閾値を超えたか否かを判定する。冷凍装置1は、カウントした時間が経過時間閾値を超えた場合、ステップS32に進む。一方、冷凍装置1は、カウントした時間が経過時間閾値を超えない場合、ステップS31に戻る。
(ステップS32)
冷凍装置1は、圧縮機電流値の単位時間当たりの第2変化率を求める。
(ステップS33)
冷凍装置1は、第2変化率が第1変化率未満であるか否かを判定する。冷凍装置1は、第2変化率が第1変化率未満である場合、ステップS34に進む。一方、冷凍装置1は、第2変化率が第1変化率未満でない場合、ステップS22に戻る。
つまり、第2変化率の方が第1変化率に比べて大きい場合には、第1変化率を演算した時点と比べてさらに電流値の単位時間当たりの変化率が大きくなっていることを意味している。すなわち、運転条件は安定していない。そこで、この場合には、再度、電流値の単位時間当たりの変化率を求めていく。この動作で、時間差をおいて求めた電流値の単位時間当たりの変化率同士を比較できるため、運転条件が安定した状態に戻ったか否かを判定することができる。
(ステップS34)
冷凍装置1は、電動機冷却用膨張弁71の開度を維持する。つまり、第2変化率が第1変化率未満であるため、運転条件が安定していると判断し、電動機冷却用膨張弁71の開度を維持した制御を実行する。
(ステップS35)
冷凍装置1は、経過時間閾値を取得する。
(ステップS36)
冷凍装置1は、時間のカウントを開始する。
(ステップS37)
冷凍装置1は、カウントした時間が経過時間閾値を超えたか否かを判定する。冷凍装置1は、カウントした時間が経過時間閾値を超えた場合、ステップS38に進む。一方、冷凍装置1は、カウントした時間が経過時間閾値を超えない場合、ステップS37に戻る。
(ステップS38)
冷凍装置1は、冷凍装置終了指令を受信したか否かを判定する。冷凍装置1は、冷凍装置終了指令を受信した場合、処理を終了する。一方、冷凍装置1は、冷凍装置終了指令を受信しない場合、運転条件安定時のステップS11の処理に戻る。
以上、ステップS21の処理〜ステップS37の処理が、運転条件急変時の電動機冷却用膨張弁71の開度の制御である。
なお、圧縮機電流値とは、電動機15に流れる電流値が対応している。
上記の説明から、運転条件安定時、すなわち、通常運転時、制御装置91は電動機外壁温度が予め定めた電動機外壁温度の許容範囲内になるように電動機冷却用膨張弁71の開度を制御する。
一方、運転条件急変時、例えば、蒸発器41での熱交換量が急変した場合、二段圧縮機11の運転条件も急変する。よって、制御装置91は、主膨張弁31の開度を変更する。また、制御装置91は、電動機冷却用膨張弁71の開度を変更するか否かを二段圧縮機11の電気特性値、例えば、二段圧縮機11の単位時間当たりの電流値の変化率に基づいて決定する。
具体的には、制御装置91は、二段圧縮機11の電流値の単位時間当たりの変化率が急変状態判定第1閾値以上の場合、電動機冷却用膨張弁71の開度を変更し、二段圧縮機11の電流値の単位時間当たりの変化率が急変状態判定第1閾値未満の場合、通常運転時と同様の処理、すなわち、電動機外壁温度が予め定めた電動機外壁温度の許容範囲内になるように電動機冷却用膨張弁71の開度を制御する。
よって、運転条件が急変した場合には、電動機外壁温度に基づいて判定する処理ではなく、二段圧縮機11の電流値の単位時間当たりの変化率に基づいて判定する処理に移行するため、筐体16の肉厚構造に依存することなく、運転条件に追従して電動機15を安定的に冷却することができる。したがって、電動機外壁温度のハンチングが抑制されるため、エネルギー消費量を低減させることができる。
なお、ステップS11の処理〜ステップS13の処理においては、制御装置91が電動機外壁温度に基づいて電動機冷却用膨張弁71の制御を行う一例について説明したが、特にこれに限定しない。例えば、制御装置91は、電動機15の巻線温度又は電動機15の固定子鉄心の温度に基づいて電動機冷却用膨張弁71の制御を行ってもよい。
また、第2冷媒回路が設けられ、上記で説明した電動機冷却用膨張弁71の制御が実行されれば、筐体16の肉厚構造に依存することなく、運転条件に追従して電動機15を安定的に冷却することができる。よって、第1冷媒回路は、上記で説明した構成に限定しない。例えば、第1冷媒回路の構成要素として、一段の圧縮機構を備える圧縮機が設けられていてもよい。また、第1冷媒回路の構成要素として、中間冷却器51、中間冷却器用膨張弁61、及び第1冷媒配管3_5は特に設けなくてもよい。
以上、本実施の形態1において、冷媒を圧縮して吐出する二段圧縮機11の冷媒出口側に、凝縮器21、主膨張弁31、及び蒸発器41が順次第1冷媒配管3で接続され、蒸発器41の冷媒出口側が二段圧縮機11の吸込側に接続されて構成される第1冷媒回路と、凝縮器21と、主膨張弁31との間を分岐して、冷媒の一部を流通させる第2冷媒配管4が二段圧縮機11に接続されて構成される第2冷媒回路と、二段圧縮機11の外郭を形成している筐体16に収容され、二段圧縮機11を駆動させる電動機15と、第2冷媒配管4を流通する冷媒の流量を調整する電動機冷却用膨張弁71と、電動機冷却用膨張弁71の開度を制御する制御装置91と、を備え、第2冷媒配管4は、筐体16のうち、電動機15の側に接続され、電動機15に冷媒を供給し、制御装置91は、電動機15の駆動に関連する電気特性値の単位時間当たりの変化率に応じて電動機冷却用膨張弁71の開度を制御する冷凍装置1が構成される。
上記構成のため、運転条件が急変した場合であっても、運転条件に追従して電動機15を安定的に冷却し、電動機外壁温度のハンチングを抑制することができる。したがって、エネルギー消費量を低減させることができる。
また、本実施の形態1において、制御装置91は、電気特性値として、二段圧縮機11を流れる電流値の単位時間当たりの変化率に応じて、電動機冷却用膨張弁71の開度を制御する。
上記構成のため、運転条件が急変した場合であっても、特に顕著に、運転条件に追従して電動機15を安定的に冷却し、電動機外壁温度のハンチングを抑制することができる。したがって、エネルギー消費量を特に顕著に低減させることができる。
また、本実施の形態1において、制御装置91は、電動機冷却用膨張弁71の開度を調整するパルス数の増減に応じて、電動機冷却用膨張弁71の開度を調整し、電流値の単位時間当たりの変化率が大きくなるにつれ、パルス数を増加する。
上記構成のため、電流値の単位時間当たりの変化率に応じて電動機冷却用膨張弁71の開度を調整するパルス数を調整できるため、運転条件が急変した場合であっても、即座に電動機冷却用膨張弁71の開度を調整することができる。よって、運転状況に対する追従性をさらに向上させることができる。
実施の形態2.
実施の形態1との相違点は、二段圧縮機11の電流値の単位時間当たりの変化率と、電動機冷却用膨張弁71の開度の変更割合とが、予め設定されている点である。
なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、実施の形態1と同一の機能及び構成についてはその説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態2における変化率処理部251の内部機能構成、変化率処理部251と連動して動作する各機能構成、及びそれらの間で通信される各種データ等の一例を示す図である。
図6に示すように、記憶部221には、電流値の単位時間当たりの変化率と、電動機冷却用膨張弁71の開度変更割合とが設定されている。変化率判定部302は、記憶部221に設定されている開度変更割合に基づいて、開度変更指令等を作成し、弁開度演算部271に供給する。
例えば、電流値の単位時間当たりの変化率と、電動機冷却用膨張弁71の開度変更割合とが、マトリクス状に定義され、互いのデータが関連付けて紐付けされている。よって、電流値の単位時間当たりの変化率が指定されれば、それに対応する電動機冷却用膨張弁71の開度変更割合が指定される。なお、該当するデータがない場合、定義されているデータ同士が補間処理されることで、求められればよい。つまり、電流値の単位時間当たりの変化率と、電動機冷却用膨張弁71の開度変更割合との写像関係が記憶部221に設定されていればよい。
図7は、本発明の実施の形態2における冷凍装置1の制御例を説明するフローチャートである。
ステップS68の処理が、実施の形態1と相違する点である。
(ステップS68)
冷凍装置1は、第1変化率及び開度変更割合に基づいて電動機冷却用膨張弁71の開度を変更する。つまり、冷凍装置1は、図2に示す記憶部221の電流値用開度変更データテーブル234に記憶されている開度変更割合を、図6に示す変化率判定部302で処理させることで、開度変更割合に基づいて開度変更指令を弁開度演算部271に供給させる。そして、冷凍装置1は、図6に示す弁開度演算部271から必要なパルス数を図2に示す駆動部121に供給させ、駆動部121から電動機冷却用膨張弁71の開度を制御させる。
以上、本実施の形態2において、制御装置91は、電動機冷却用膨張弁71の開度を調整するパルス数の増減に応じて、電動機冷却用膨張弁71の開度を調整し、電流値の単位時間当たりの変化率と、電動機冷却用膨張弁71の開度の変更割合とが紐付けして設定され、開度の変更割合に基づいてパルス数を変更する。
上記構成のため、電動機冷却用膨張弁71の開度を調整するのに要する時間を大幅に短縮できるため、運転状況に対する追従性の応答時間を特に顕著に短縮することできる。よって、無駄な電動機外壁温度のハンチングをさらに抑制でき、エネルギー消費量をさらに低減させることができる。
実施の形態3.
実施の形態1及び実施の形態2との相違点は、二段圧縮機11の電力値の単位時間当たりの変化率に基づいて処理が実行される点である。
なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1及び実施の形態2と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、実施の形態1及び実施の形態2と同一の機能及び構成についてはその説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態3における変化率処理部251の内部機能構成、変化率処理部251と連動して動作する各機能構成、及びそれらの間で通信される各種データ等の一例を示す図である。
図8に示すように、変化率演算部301には、電気特性値として、二段圧縮機11の電力値が供給される。変化率演算部301は、二段圧縮機11の電力値に基づいて、電力値の単位時間当たりの変化率を求める。
また、記憶部221には、電力値の単位時間当たりの変化率と、電動機冷却用膨張弁71の開度変更割合とが設定されている。変化率判定部302は、記憶部221に設定されている開度変更割合に基づいて、開度変更指令等を作成し、弁開度演算部271に供給する。
例えば、電力値の単位時間当たりの変化率と、電動機冷却用膨張弁71の開度変更割合とが、マトリクス状に定義され、互いのデータが関連付けて紐付けされている。よって、電力値の単位時間当たりの変化率が指定されれば、それに対応する電動機冷却用膨張弁71の開度変更割合が指定される。なお、該当するデータがない場合、定義されているデータ同士が補間処理されることで、求められればよい。つまり、電力値の単位時間当たりの変化率と、電動機冷却用膨張弁71の開度変更割合との写像関係が記憶部221に設定されている。
図9は、本発明の実施の形態3における冷凍装置1の制御例を説明するフローチャートである。
ステップS105の処理及びステップS112の処理が、実施の形態1及び実施の形態2と相違する点である。
(ステップS105)
制御装置91は、圧縮機電力値の単位時間当たりの第1変化率を求める。
(ステップS112)
制御装置91は、圧縮機電力値の単位時間当たりの第2変化率を求める。
なお、圧縮機電力値とは、電動機15が消費する電力値が対応している。
上記の説明から、制御装置91は、二段圧縮機11の電力値を用いて単位時間当たりの変化率を求めている。よって、電流及び電圧の両方の電気特性値が連動して変化するインバータ駆動の冷凍装置1において、運転状況に対する追従性の応答時間を向上させることができる。
なお、二段圧縮機11の電力値の求め方は特に限定しない。電流値から演算で求めてもよい。図示しない電力計等で検出した結果を利用してもよい。要するに、二段圧縮機11が消費する電力値が変化率の演算に利用されればよい。
以上、本実施の形態3において、制御装置91は、電動機冷却用膨張弁71の開度を調整するパルス数の増減に応じて、電動機冷却用膨張弁71の開度を調整し、電気特性値として、二段圧縮機11が消費する電力値の単位時間当たりの変化率に応じて、電動機冷却用膨張弁71の開度を制御し、電力値の単位時間当たりの変化率と、電動機冷却用膨張弁71の開度の変更割合とが紐付けして設定され、開度の変更割合に基づいてパルス数を変更するものである。
上記構成のため、電力値の単位時間当たりの変化率に基づいて電動機冷却用膨張弁71の開度が制御されるため、電流及び電圧の両方の電気特性値が変化するインバータ駆動の冷凍装置1は特に顕著に運転状況に対する追従性の応答時間を特に顕著に短縮することができる。
なお、本実施の形態1〜3は、単独で実施されてもよく、組み合わせて実施されてもよい。いずれの場合においても、上記で説明した有利な効果を奏することとなる。
1 冷凍装置、3、3_1、3_2、3_3、3_4、3_5 第1冷媒配管、4 第2冷媒配管、5 第1分岐点、6 第2分岐点、11 二段圧縮機、12 低段圧縮機構、13 高段圧縮機構、14 中間圧室、15 電動機、16 筐体、17 電動機室、21 凝縮器、31 主膨張弁、41 蒸発器、51 中間冷却器、53 第1入口、54 第1出口、55 第2入口、56 第2出口、61 中間冷却器用膨張弁、71 電動機冷却用膨張弁、81 電動機外壁温度検出装置、91 制御装置、101 制御部、121 駆動部、131 膨張弁群、201 データ取得部、211 温度取得部、212 電気特性値取得部、221 記憶部、231 取得データ群、232 閾値データ群、233 演算用データ群、234 電流値用開度変更データテーブル、235 電力値用開度変更データテーブル、251 変化率処理部、252 計時部、255 運転条件判定部、261 回転角センサ部、263 弁開度センサ部、271 弁開度演算部、301 変化率演算部、302 変化率判定部、303 経過時間判定部、311 従来の運転制御の場合の波形、312 変化率を用いた運転制御の場合の波形、321、341 電動機外壁温度波形、322、342 電動機室内部温度波形、331 第1応答遅れ幅、332 第1ハンチング幅、351 第2応答遅れ幅、352 第2ハンチング幅。

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機の冷媒出口側に、凝縮器、第1膨張弁、及び蒸発器が順次第1冷媒配管で接続され、前記蒸発器の冷媒出口側が前記圧縮機の吸込側に接続されて構成される第1冷媒回路と、
    前記凝縮器と、前記第1膨張弁との間を分岐して、前記冷媒の一部を流通させる第2冷媒配管が前記圧縮機に接続されて構成される第2冷媒回路と、
    前記圧縮機の外郭を形成している筐体に収容され、前記圧縮機を駆動させる電動機と、
    前記第2冷媒配管を流通する前記冷媒の流量を調整する第2膨張弁と、
    前記第2膨張弁の開度を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記第2冷媒配管は、
    前記筐体のうち、前記電動機の側に接続され、前記電動機に前記冷媒を供給し、
    前記制御装置は、
    前記電動機の駆動に関連する電気特性値の単位時間当たりの変化率として第1変化率を算出する第1変化率算出処理を行い、
    前記第1変化率が予め決められた閾値以上であるか否かを判定し、該第1変化率が該閾値以上であると、該第1変化率に応じて前記第2膨張弁の開度を変更し、
    前記第2膨張弁の開度を変更してから一定時間経過した後に前記変化率として第2変化率を算出し、
    前記第2変化率の値が前記第1変化率未満であるか否かを判定し、該第2変化率の値が該第1変化率未満である場合、前記第2膨張弁の開度を維持し、該第2変化率の値が該第1変化率以上である場合、前記第1変化率算出処理に戻る、
    ことを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記電気特性値として、前記電動機を流れる電流値の単位時間当たりの変化率に応じて、前記第2膨張弁の開度を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記第2膨張弁の開度を調整するパルス数の増減に応じて、前記第2膨張弁の開度を調整し、
    前記電流値の単位時間当たりの変化率が大きくなるにつれ、前記パルス数を増加する
    ことを特徴とする請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記第2膨張弁の開度を調整するパルス数の増減に応じて、前記第2膨張弁の開度を調整し、
    前記電流値の単位時間当たりの変化率と、前記第2膨張弁の開度の変更割合とが紐付けして設定され、
    前記開度の変更割合に基づいて前記パルス数を変更する
    ことを特徴とする請求項2に記載の冷凍装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記第2膨張弁の開度を調整するパルス数の増減に応じて、前記第2膨張弁の開度を調整し、
    前記電気特性値として、前記電動機が消費する電力値の単位時間当たりの変化率に応じて、前記第2膨張弁の開度を制御し、
    前記電力値の単位時間当たりの変化率と、前記第2膨張弁の開度の変更割合とが紐付けして設定され、
    前記開度の変更割合に基づいて前記パルス数を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
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