JP6075427B2 - 印刷制御方法、及び、プリンタードライバー - Google Patents

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本発明は、既存アプリケーションから出力される印刷データを用いて当該アプリケーションの機能を拡張するための機能拡張プログラム等に関し、特に、既存アプリケーションのプログラムを変更することなしに、かつ、既存プリンタードライバーを使用せずに多彩な機能拡張を容易に実現することのできる機能拡張プログラム等に関する。
スーパーマーケットなどの小売販売業においては販売管理システムであるPOSシステムが普及しており、当該システムでは、サーバーとネットワークで接続される複数の端末装置(レジ)が当該装置に備えられるアプリケーションに従って動作し各種の処理を実行する。また、通常、当該端末装置には、それぞれ、プリンターが設けられ、上記アプリケーションの指示によりレシートやクーポンの出力を実行する。また、このような出力を伴うPOSシステムと類似した構成のシステムとしては、病院で用いられるシステム、運送会社で用いられるシステムなどがある。
このようなシステムにおいても、導入後の技術向上や業務改善要望に伴って、機能拡張の必要が出てくるが、かかるシステムは一般に業務の中枢として常時利用されているものであり、また、他のシステムとも複雑に連携している場合も多いため、そのアプリケーションを改変することは通常容易ではない。
かかる課題については、出力処理系の機能に関し、従来、以下のような提案がなされている。
下記特許文献1では、すでに存在するアプリケーションプログラムを修正する必要なしに、従来のモデムに必要とされていたマイクロプロセッサおよびメモリを除去することが可能なパーソナルコンピュータ中でモデム機能を実行する装置について記載されている。
また、下記特許文献2には、アプリケーションを変更することなく、1つの通信ポートにアクセスすることにより、他の通信ポートに接続されているプリンターへも同時に印刷を実行させることができ、複製印刷を可能にする装置について記載されている。
特開平8−69427号公報 特開2006−338443号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載の内容では、モデム機能、複製印刷機能など出力系の限られた機能を実現するに留まり、他の多彩な要望を実現することはできない。また、上記特許文献2では、OSカーネル層での処理であるため、一般に機能構築(プログラム開発等)が容易ではなく機能も限られてしまうという課題がある。
また、このようなシステムにおいてプリンターを置き換え、新規のプリンターで運用する場合には、ルール上、既存プリンター用のドライバーを使用することを避けたい。
そこで、本発明の目的は、既存アプリケーションから出力される印刷データを用いて当該アプリケーションの機能を拡張するための機能拡張プログラムであって、既存アプリケーションのプログラムを変更することなしに、かつ、既存プリンタードライバーを使用せずに多彩な機能拡張を容易に実現することのできる機能拡張プログラム、等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、印刷制御方法において、所定のプリンターに依存したコマンドによる、前記プリンターが受信して印刷可能な印刷データを出力する前記所定のプリンター用のプリンタードライバーに向けて、アプリケーションから印刷データが出力されたときに、前記プリンタードライバーで取得する前に前記印刷データを仮想ドライバーで取得し、前記仮想ドライバーで、取得された前記印刷データをプリンター用のコマンドに変換処理することなく、通信ポートに出力する、ことである。
更に、上記発明において、その好ましい態様は、前記通信ポートに前記仮想ドライバーから出力された印刷データを、前記通信ポートで取得する前に、仮想ポートで取得する、ことを特徴とする。
更にまた、上記発明において、その好ましい態様は、前記仮想ポートで取得された前記印刷データをデータ解析部に転送し、前記データ解析部で転送された前記印刷データを出力する通信ポート、及び前記印刷データの加工内容を決定する、ことを特徴とする。
更に、上記発明において、その好ましい態様は、前記データ解析部で解析された前記印刷データをデータ加工部に送信し、前記データ解析部で解析された加工内容で前記印刷データの加工処理を行う、ことを特徴とする。
更に、上記発明において、その好ましい態様は、前記データ加工部で加工処理された印刷データを、前記加工処理された印刷データを前記データ解析部で決定された前記印刷データを出力する通信ポートに接続されたプリンターに依存したコマンドに変換する処理を行う、ことを特徴とする
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、プリンタードライバーが、所定のプリンターに依存したコマンドによる、前記プリンターが受信して印刷可能な印刷データを出力する前記所定のプリンター用のプリンタードライバーに向けて、アプリケーションから印刷データが出力されたときに、前記プリンタードライバーで取得する前に前記印刷データを取得し、取得された前記印刷データをプリンター用のコマンドに変換処理することなく、通信ポートに出力する、ことである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
本発明を適用したPOS端末装置の実施の形態例に係る概略構成図である。 POS端末装置の概略機能構成図である。 機能拡張処理の処理手順を例示したフローチャートである。 POSシステムの改良を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用したPOS端末装置の実施の形態例に係る概略構成図である。また、図2は、当該POS端末装置の概略機能構成図である。図1及び図2に示すPOS端末装置2が本発明を適用した装置であり、当該装置(機能拡張装置)では、POSアプリケーション201から既存のプリンタードライバー(プリンター3A用ドライバー202)に向けて出力される印刷データを仮想ドライバー210が取得し、プリンター用のコマンドへの変換処理をせずに取得した印刷データを既存プリンター(プリンター3A)が接続される通信ポート209Aへ送信する。送信された印刷データは、当該通信ポート209Aが受け取る前に、OSカーネル層230の仮想ポート203で取得される。その後、取得されたデータをアプリケーション層220のポートハンドラー204が受け取り、所定の機能拡張処理を実行する。その後、ポートハンドラー204から処理後のデータに対応した通信ポート209へ処理後の印刷データを出力する。本POS端末装置2は、かかる処理を実行することにより、POSアプリケーション201のプログラムを変更することなく、かつ、既存のプリンタードライバーを使用することなく、当該アプリケーションの機能を容易に拡張するものである。
本実施の形態例では、スーパーマーケットなどで用いられるPOSシステムを想定しており、図1に示すように、POSサーバー1にネットワーク4を介して複数のPOS端末装置2が接続される構成をしている。POSサーバー1は、コンピューターシステムで構成され、上記複数のPOS端末装置2の管理とそれらのPOS端末装置2から取得される各種データの集計、管理等の処理を実行する。
POS端末装置2は各レジに設置され、それぞれ、プリンター3と接続される。プリンター3は、POS端末装置2から出力される印刷データに従って、レシートやクーポンを出力する。従って、POS端末装置2はプリンター3のホスト装置と位置づけられる。
各POS端末装置2は、図1に示すように、POS端末本体21、ディスプレイ22、キーボード23、バーコードリーダー24、及びカードリーダー25等を備える。ディスプレイ22は、顧客に商品の金額等を表示し、キーボード23は、価格や商品コードなどの商品情報、性別、年代などの顧客情報をオペレーターが入力するために用いられる。また、バーコードリーダー24は、商品に付されたバーコードを読み取って商品情報を取得し、カードリーダー25は、各種カードに記憶された情報を読み取って、清算に必要な情報などを取得する。
POS端末本体21は、上述したキーボード23、バーコードリーダー24、及びカードリーダー25から取得される情報に基づいて、レシートやクーポンに印刷する情報を生成して、プリンター3へ出力する。当該POS端末本体21は、コンピューターで構成され、図示していないが、CPU、RAM、ROM、HDDなどを備えている。後述するPOSアプリケーション201のプログラムや機能拡張処理のための各プログラムは、一例として、上記ROMに記憶され、それらのプログラムに従ってCPUが動作することにより各処理が実行される。
また、POS端末装置2は、図2に示すような機能構成となっている。POSアプリケーション201は、上述したレシートやクーポンに印刷する情報を生成して出力する処理を行うが、ここで生成されるデータは機能拡張前の元データである。また、生成されるデータは、そのままプリンター3Aへ出力できる形式のデータ、あるいは、プリンター3A用ドライバー202に渡す形式のデータである。前者は、テキストだけの印刷など簡単な印刷データの場合に生成される。また、後者は、一般的なプリンタードライバーが処理可能な標準フォーマット(例えば、Windows(登録商標)のGDI形式)のデータとして、プリンター3A用ドライバー202及びプリンター3Aが接続される通信ポート209Aへ向けて出力される。
また、プリンター3A用ドライバー202は、プリンター3A用のプリンタードライバーであり、POSアプリケーション201から出力されたデータを、プリンター3Aの機種(デバイス)に依存したコマンドによる、プリンター3Aが受信して印刷可能な印刷データとして出力する。なお、プリンター3A及び当該プリンター3A用ドライバー202は、本発明に基づくシステム改良を行う前から、当該POSシステムに設けられていた装置である。
なお、POSアプリケーション201とプリンター3A用ドライバー202は、図2に示すように、コンピューターのオペレーティングシステム(OS)に基づきその上でプログラムが各処理を実行するアプリケーション層220に位置する。また、両者は、それぞれの処理内容を指示する上記ROMに格納されたプログラムと当該プログラムに従って処理を実行する上記CPU等によって構成される。
次に、仮想ドライバー210は、上記POSアプリケーション201から上記プリンター3A用ドライバー202へ向けて出力された印刷データ(ここでは、元印刷データと呼ぶ)を、プリンター3A用ドライバー202が受け取る前に取得し、上述した標準フォーマットの形式のまま、当該印刷データに設定された通信ポート209Aに向けて出力する部分である。
仮想ポート203は、POSアプリケーション201又は仮想ドライバー210から出力された元印刷データを、通信ポート209Aが受け取る前に上記オペレーティングシステムが位置するOSカーネル層230で受け取る部分である。そして、仮想ポート203は、取得した元印刷データをポートハンドラー204へ引き渡す。
次に、ポートハンドラー204、データ解析部205、データ加工部206、コマンド変換部207、及びデータ格納部208は、元印刷データを用いた機能拡張部であり、これら各部の処理により、上記POSアプリケーション201の機能を拡張することが可能になる。
ポートハンドラー204は、上記仮想ポート203から引き渡された元印刷データをデータ解析部205に転送すると共に、機能拡張処理後の印刷データ(ここでは、処理後印刷データと呼ぶ)を受け取って、当該データに対応した通信ポート209へ処理後印刷データを出力する処理を行う。
データ解析部205は、元印刷データを解析して機能拡張の処理内容を決定すると共に、処理後印刷データを出力する通信ポート209を決定する部分である。
データ加工部206は、データ解析部205が決定した処理内容に従って、元印刷データを加工する部分である。
また、コマンド変換部207は、印刷データを、処理後印刷データが出力される通信ポート209に接続されたプリンター3が処理可能なコマンドに変換する部分である。
データ格納部208は、上記データ解析部205及びデータ加工部206が使用する各種データを記憶する部分である。ここには、例えば、ロゴのデータが格納され、ロゴのないレシートの元印刷データにロゴを追加する場合などに用いられる。なお、当該データ格納部208は上記HDD等で構成される。
以上説明した機能拡張部における処理の具体的な手順については後述する。
なお、仮想ドライバー210、仮想ポート203、ポートハンドラー204、データ解析部205、データ加工部206、及び、コマンド変換部207は、それぞれ、各部が行う処理を指示する上記ROM等に格納されたプログラムと当該プログラムに従って処理を実行する上記CPU等によって構成される。また、これらの部分に係るプログラムが本発明の機能拡張プログラムに相当する。
次に、POS端末装置2には、物理層240に通信ポート209A及び209Bが備えられ、それぞれ、プリンター3A及び3Bに接続される。ここでは、一例として、通信ポート209Aは、シリアル通信のCOM通信ポートであり、通信ポート209Bは、USB通信を行うUSB通信ポートである。また、プリンター3については、一例として、プリンター3Aがモノクロプリンターであり、プリンター3Bがカラープリンターである。また、ここでは、上述の通り、プリンター3Aは本発明に基づく改良の前から設けられていた既存プリンターであり、プリンター3Bは本発明に基づく改良に伴って新規に設けられたプリンターである。
なお、ここでは、2つ通信ポート209が備えられ、2つのプリンター3がPOS端末装置2に接続されるが、接続される通信ポート209及びプリンター3の数はこれに限定されることはなく、1でもよいし3以上でもよい。
以上説明をしたような構成を有する本POS端末装置2では、元印刷データを用いたPOSアプリケーションの機能拡張処理に特徴があり、以下、その具体的な処理手順について説明する。図3は、当該機能拡張処理の処理手順を例示したフローチャートである。まず、前述の通り、POSアプリケーション201からプリンター3A用ドライバー202に向けて、又は、直接通信ポート209Aに向けて元印刷データが出力される(ステップS1)。当該元印刷データは、プリンター3Aから出力することを想定している、例えば、レシートの印刷データであり、従って、出力先の通信ポートには通信ポート209Aが指定され、前者では上記標準フォーマットで、後者ではプリンター3Aに依存したコマンドで表現されている。
次に、プリンター3A用ドライバー202に向けて出力された元印刷データは、仮想ドライバー210によって、プリンター3A用ドライバー202が受け取る前に取得される(ステップS2)。かかる処理は、プリンター3Aの名称を仮想ドライバー210の名称とし、プリンター3Aの名称を別の名称とする設定をレジストリー上で行うことにより実現され、かかる設定変更はOSの起動時に実行される。
その後、仮想ドライバー210は、取得した元印刷データを上述した標準フォーマットのまま、当該データに設定されている通信ポート209Aに向けて送信する(ステップS2)。
次に、仮想ドライバー210から送信された、又は、上記POSアプリケーション201から直接通信ポート209Aに向けて出力された元印刷データは、指定された通信ポート209Aに届く前に、OSカーネル層230で仮想ポート203によって受け取られる(ステップS3)。かかる処理は、いずれの通信ポート209へ向けたデータも、まず、仮想ポート203が受け取るように、レジストリーの(優先度の)設定を変更しておくことで実現され、かかる設定変更はOSの起動時に実行される。その後、受け取られた元印刷データは、仮想ポート203からアプリケーション層220のポートハンドラー204に送付される(ステップS3)。
次に、ポートハンドラー204は、送付された元印刷データを、データ解析部205に転送する(ステップS4)。データ解析部205では、元印刷データのコマンドを解釈し、当該データの内容を解析する(ステップS5)。元印刷データが仮想ドライバー210を介して送付された場合には標準フォーマットのデータを解釈し、そうでない場合には、プリンター3A用のコマンドを解釈する。そして、解析結果から、機能拡張内容(加工内容)及び出力先通信ポート209を決定する。
具体的には、元印刷データによる印刷物の種類(例えば、レシート、クーポン、ジャーナル等)の把握、元印刷データに所定のデータ(文字列、イメージ等)が含まれるか否かのチェック、または、元印刷データに含まれる所定のデータの内容の把握などを行い、その結果に応じてそれぞれ予め定められている加工内容を決定する。そして、当該加工の結果得られる処理後印刷データの出力に相応しいプリンター3に対応する通信ポート209を決定する。また、機能拡張内容としては、印刷データによる印刷内容の変更(データの追加、削除)、出力先プリンター3の変更、新たな出力の生成、印刷データに含まれる情報の他目的への活用などがあり、これらの中から所定の内容が予め定められている。なお、より具体的な機能拡張内容の例については後述する。
当該データ解析部205で決定された上記出力先通信ポート209は、ポートハンドラー204に通知され、また、決定された上記機能拡張内容(加工内容)は、データ加工部206に通知される。また、データ解析部205は、上記処理過程で必要に応じてデータ格納部208に格納された情報を参照する。例えば、データ格納部208には、上記各解析結果と加工内容を関係付けた情報が記憶される。なお、元印刷データに関わらず加工内容及び出力先が固定の場合には、当該データ解析部205は必要なく、元印刷データはポートハンドラー204からデータ加工部206に引き渡される。
次に、データ加工部206が元印刷データに対する加工処理を実行する(ステップS6)。具体的には、上記決定された機能拡張内容に従って印刷データの加工を実行し、処理後印刷データを生成する。具体的な処理例については後述する。かかる加工処理においても、必要に応じてデータ格納部208のデータが参照される。なお、当該データ加工部206は、複数の処理内容がある場合には、各処理内容に対応した複数の加工部から構成されるようにしてもよい。また、上記データ解析部205の判断が、データ加工(機能拡張)を行わないというものである場合には、当該データ加工部206は加工処理を実行しない。
次に、データ加工部206で生成された上記処理後印刷データは、コマンド変換部207に引き渡される。コマンド変換部207では、処理後印刷データを出力先プリンター3用のコマンドに変換する処理を実行する(ステップS7)。ここでは、前述したとおり、データ解析部205が出力先通信ポート209を決定しているので、その通信ポート209に接続されるプリンター3に依存したコマンドにデータ形式を変換するが、元印刷データが仮想ドライバー210を経由している場合には、上記標準フォーマットを当該プリンター3に依存したコマンドに変換する処理を行う。
また、仮想ドライバー210を経由していない場合には、プリンター3A用のコマンドから、出力先プリンター3用のコマンドに変換する処理を実行する。例えば、プリンター3B用のコマンドに変換する。なお、この場合において、プリンター3Bがプリンター3Aと同じコマンドを用いる場合、又は、出力先プリンターがプリンター3Aである場合には、当該変換処理を行わない。
処理後のデータはポートハンドラー204へ引き渡される。なお、コマンド変換を必要としない場合には、データ加工部206から転送された印刷データがポートハンドラー204へ引き渡される。
次に、ポートハンドラー204は、引き渡された処理後印刷データを上記決定された通信ポート209へ出力する(ステップS8)。本実施例では、通信ポート209A及び/又は通信ポート209Bへ出力される。なお、機能拡張処理がなされない場合には、元印刷データが元々指定された通信ポート209(ここでは、209A)に出力される。
その後、印刷データが通信ポート209から接続されるプリンター3へ送信され、プリンター3において当該印刷データによる印刷が実行され、レシートなどの印刷物が出力される(ステップS9)。例えば、プリンター3Aから出力されればモノクロの印刷物が得られ、プリンター3Bから出力されればカラーの印刷物が得られる。
以上説明したような手順で、本POS端末装置2における機能拡張処理が実行されるが、以下に、機能拡張処理の具体例を説明する。
上述した印刷データによる印刷内容の変更処理については、例えば、省資源の観点から出力紙の量を減少させるべく、印刷する文字列の行間を狭くするあるいは省く処理を元印刷データに対して行う。この処理では、データ解析部205が印刷物の種類の判別結果に基づいて当該処理を決定し、データ加工部206が当該処理を実行する。
また、レシートやクーポンにその店のロゴを追加することができる。この場合には、やはり、データ解析部205が印刷物の種類の判別結果に基づいて当該処理を決定し、データ加工部206は、データ格納部208に収められるロゴの画像データを読み出して当該ロゴを元印刷データに追加する処理を実行する。
他の例としては、モノクロの元印刷データの全部又は一部をカラーに変更することもできる。この場合には、データ解析部205が印刷物の種類の判別結果に基づいて、あるいは、色付けを行う所定のデータを検出したことに基づいて当該処理を決定し、データ加工部206が、対象部分をカラーデータに変更する処理を実行する。この場合には、本実施例では、出力するプリンター3が変更されるので、コマンド変換部207による処理も実行されることになる。
次に、出力するプリンター3を変更することを主とした機能拡張の例を説明する。まず、全ての印刷物あるいは一部の印刷物を、新しい印刷品質の高いプリンター3に出力するように変更する場合がある。本実施例で、プリンター3Bの印刷品質が高い場合には、元印刷データがプリンター3B用のデータに変換され、出力先が通信ポート209Bに変更される。
また、複数のプリンター3に出力するようにすること(複製印刷)もできる。この場合には、データ加工部206が元印刷データを出力数に合わせて複製し、コマンド変換部207は、その各印刷データについて出力先に応じたコマンド変換を実施する。本実施例では、プリンター3A及びプリンター3Bから同じ印刷物が出力されることになる。また、上述したデータ変更の処理と合わせて処理を実行してもよく、プリンター3B用のデータでは、例えば、カラーのロゴを追加するといったことも可能である。
さらに、印刷データの内容に応じて出力先を変更するようにすることもできる。例えば、レストランにおける注文票を出力する場合に、料理内容により厨房が異なる場所であるケースでは、データ解析部205は、元印刷データが示す料理内容から注文票を出力すべき厨房を決定し、その厨房に設置されたプリンター3を出力先として決定する処理を行う。また、一つの元印刷データに、複数の厨房で料理する品物が含まれている場合には、各厨房毎の注文票に分割して、それぞれの厨房に設置されたプリンター3に各注文票を出力するようにしてもよい。
次に、新たな印刷物を生成する例として、元印刷データがレシートのデータであり、当該データに所定の商品が含まれる場合等に新たにクーポンを発行する、ということもできる。例えば、データ解析部205は、元印刷データにクーポンを発行すべき商品のデータを検出すると、元印刷データはそのままプリンター3Aからモノクロで出力し、当該商品に関するクーポンをプリンター3Bからカラーで出力する、と決定する。当該決定を受けて、データ加工部206は、データ格納部208に格納されたクーポン用のデータを読み出し、クーポンの印刷データを生成する。その後、コマンド変換部207等で適宜処理が行なわれ、レシートとクーポンが出力される。
また、上述のように、元印刷データに含まれる情報を取得して他の目的に活用する、という機能拡張を行うことも可能である。例えば、元印刷データがレシートのデータである場合に、販売された商品、販売された時間等の情報を取得して集計し、その情報を販売計画を行うシステム(アプリケーション)に送信するようにすることもできる。この場合には、データ加工部206が上記情報の取得及び集計を実行する。
以上説明したように、本実施の形態例に係るPOS端末装置2では、POSアプリケーション201から出力された印刷データを用いて印刷物の出力を主としたPOSシステムの機能拡張を実行することができる。そして、当該機能拡張を行わないPOS端末装置及びPOSシステムを、比較的容易な方法で本POS端末装置2及びそれを含むPOSシステムに改良することができる。
図4は、当該改良を説明するための図である。当該図は、図2と同じ機能構成図であり、実線部分が上述した機能拡張を行わないPOS端末装置及びPOSシステムを示している。すなわち、改良前のシステムは、POSアプリケーション201から直接又はプリンタードライバー202を介して出力された印刷データが通信ポート209Aで受け取られ、プリンター3Aから出力がなされる構成となっている。そして、このような構成のシステムに対して、破線で示される部分を追加することにより、本POS端末装置2及びそれを含むPOSシステムにすることが可能である。
すなわち、既存のPOSアプリケーション201を変更することなく、上述した機能拡張プログラム、データ格納部208のデータ、及び新たなプリンター3Bを追加することにより、既存プリンタードライバー(202)を使用しない処理で既存のPOSシステムの機能拡張が可能となる。そして、この改良(追加)は、新たなプリンター3Bの設置と上記機能拡張プログラムとデータを含む当該プリンタードライバーソフトウェアのインストールという作業で実行され得る。なお、当該改良後は、プリンター3A用ドライバー202及びプリンター3Aがない構成でもよい。
このように、本実施の形態例に係る機能拡張プログラムを用いることにより、既存のPOSアプリケーションプログラムの変更を伴わない容易な方法で、POSシステムの機能を多彩に拡張することができるようになる。また、主な機能拡張処理は、コンピューターのアプリケーション層で行うように構成するので、多彩な処理を実行させるプログラムの開発を容易に行うことができる。
また、既存のプリンタードライバー(プリンター3A用ドライバー202)を用いない処理となるので、プリンター3Aでないプリンター、ここでは、プリンター3Bを用いた出力を行う際にルール上問題とならない。
また、仮想ドライバー210を介したルートで処理を行う場合には、処理対象データが上述した標準フォーマットであるので、処理が容易であるという利点がある。
また、上述したシステムの改良後に、既存のプリンタードライバーを消失した場合にも処理が可能である。
なお、本実施の形態例では、POSサーバー1が複数のPOS端末装置2と接続されるシステムであったが、本発明は、当該構成に限らず、POS端末装置とプリンターが接続される環境に対して適用することができる。
また、本実施の形態例ではPOSシステムの例を示したが、本発明は、POSシステムに限らず、病院や運送会社で使用されるシステムなど、プリンターからの印刷物の出力を含む所定のアプリケーションを備えたシステムに適用可能であり、特に、既存のアプリケーションプログラムの改変が困難である場合に有効である。
また、本実施の形態例では、POSアプリケーションのプログラムや機能拡張処理のためのプログラムがROMに記憶されている例を示したが、これらプログラムはROMに限らず、RAMやHDD等の記憶媒体に記憶されていてもよい。また、これらプログラムは別々の記憶媒体に記憶されていてもよい。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
1 POSサーバー、 2 POS端末装置、 3 プリンター、 4 ネットワーク、 21 POS端末本体、 22 ディスプレイ、 23 キーボード、 24 バーコードリーダー、 25 カードリーダー、 201 POSアプリケーション、 202 プリンター3A用ドライバー、 203 仮想ポート、 204 ポートハンドラー、 205 データ解析部、 206 データ加工部、 207 コマンド変換部、 208 データ格納部、 209 通信ポート、 210 仮想ドライバー、 220 アプリケーション層、 230 OSカーネル層、 240 物理層

Claims (6)

  1. 所定のプリンターが受信して印刷可能であり、前記所定のプリンターに依存したコマンドによる第2印刷データを通信ポートに出力する前記所定のプリンター用のプリンタードライバーに向けて、アプリケーションから第1印刷データが出力されたときに、前記所定のプリンター用のプリンタードライバーで取得する前に前記第1印刷データを仮想ドライバーで取得し、
    前記仮想ドライバーで、取得された前記第1印刷データを前記コマンドに変換処理することなく仮想ポートに出力し、前記所定のプリンター用のプリンタードライバーは介さないことを特徴とする印刷制御方法。
  2. 記仮想ドライバーから出力された前記第1印刷データを、前記通信ポートが前記第2印刷データを取得する前に、前記仮想ポートで取得する請求項1に記載の印刷制御方法。
  3. 前記通信ポートは複数あり、データ解析部で、前記仮想ポートで取得された前記第1印刷データを解析し、前記複数の通信ポートから一の通信ポートを決定し、前第1印刷データの加工内容を決定する請求項2に記載の印刷制御方法。
  4. 前記データ解析部で解析された前記第1印刷データをデータ加工部に送信し、前記データ解析部で解析された加工内容で前記第1印刷データの加工処理を行う請求項3に記載の印刷制御方法。
  5. 前記データ加工部で加工処理された前記第1印刷データを、前記データ解析部で決定された前記一の前記通信ポートに接続されたプリンターに依存したコマンドに変換して出力する処理を行う請求項4に記載の印刷制御方法。
  6. 所定のプリンターが受信して印刷可能であり、前記所定のプリンターに依存したコマンドによる第2印刷データを通信ポートに出力する前記所定のプリンター用のプリンタードライバーに向けて、アプリケーションから第1印刷データが出力されたときに、前記所定のプリンター用のプリンタードライバーで取得する前に前記第1印刷データを取得し、
    取得された前記第1印刷データを前記コマンドに変換処理することなく、仮想ポートに出力し、前記所定のプリンター用のプリンタードライバーは介さないことを特徴とするプリンタードライバー。
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