JP6074753B2 - 電気コネクタ組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、電気コネクタ組立体、特に嵌合時のロック機能そしてロック解除機能を有する電気コネクタ組立体に関する。
この種の電気コネクタ組立体としては、例えば、特許文献1に開示されている電気コネクタ組立体が知られている。
この特許文献1では、互いに円筒嵌合面が形成された嵌合筒部を有する第一コネクタと第二コネクタが軸線方向に嵌合されてロックされ、周方向に相対回転されることでロックが解除される。第一コネクタはその嵌合筒部の内周面に、そして第二コネクタはその嵌合筒部の外周面にそれぞれ円筒嵌合面が形成されている。第一コネクタは周方向の二箇所に円筒嵌合面から半径内方に向く突起状のロック部が設けられており、第二コネクタは周方向で上記ロック部に対応する位置に、軸線方向に延び半径方向に弾性撓み変位可能な可撓腕部(第一弾性片)が設けられていて、該可撓腕部の半径方向外面に突起状の被ロック部が形成されている。かくして、第一コネクタと第二コネクタは嵌合時に、ロック部が嵌合方向に被ロック部に当接することで、この被ロック部が形成されている可撓腕部に半径方向に撓み変位を生じさせてさらなるロック部の嵌合位置までの移動を可能としている。ロック部が被ロック部を乗り越えてロック位置に達すると上記可撓腕部は撓み変位が解除されて原形に復帰し、ロック部と被ロック部はコネクタ抜出方向で互いにロックされる。
第二コネクタは、被ロック部が設けられた上記可撓腕部に加え、該可撓腕部に隣接して周方向に延びる弧状可撓腕部(第二弾性片)も有している。該弧状可撓腕部は、周方向で上記可撓腕部から離反する位置に突起が設けられており、さらに、周方向でこの突起よりも先方位置には、第二コネクタの嵌合筒体に軸線方向に延びるロック解除用の軸方向溝が形成されている。かくして、ロック解除時には、第一コネクタを第二コネクタに対して上記弧状可撓腕部が延びる方向に回転させると、ロック部は上記弧状可撓腕部の突起で弧状可撓腕部に撓み変位をもたらしながら上記突起を乗り越え上記軸方向溝内に位置するようになる。かかる状態で、第一コネクタを抜出方向に引くと、該第一コネクタのロック部が第二コネクタの上記軸方向溝内を軸線方向に移動して、第一コネクタが抜出される。
特許第4711808号
しかしながら、特許文献1の電気コネクタ組立体にあっては、コネクタの構造が複雑化してしまい、それだけコネクタが弱体化するととともに、金型そしてその繁雑な成型工程により製造コストが高くなるという問題をかかえている。
特許文献1では、第二コネクタは軸線方向に延びるロック用の可撓腕部に加え、ロック解除用の弧状可撓腕部をも有し、さらには、ロック解除時のロック部の抜出方向での案内のための軸方向溝が形成されている。ロック用の可撓腕部に加え、周方向に延びるロック解除用の弧状可撓腕部を別途設けるということは、それだけ可撓部分が増えて構造が複雑になり上述の問題が生ずるというだけでなく、周方向でも、この弧状可撓腕部のために広い範囲の部位が占められてしまい、仮に他の機能をもたせたくともできずに、それだけ設計の自由度を失うということにもなる。
本発明は、このような従来のコネクタがかかえていた問題に鑑み、構造が簡単で強度も高く、安価に製造できるロック及びロック解除可能な機構を有する電気コネクタ組立体を提供することを課題とする。
本発明に係る電気コネクタ組立体は、軸線に沿って互いに嵌合・抜出可能な第一コネクタと第二コネクタとからなり、上記第一コネクタは上記軸線を中心とする円筒嵌合面が嵌合筒部に形成された第一ハウジングを有し、上記第二コネクタは上記軸線を中心とする円筒嵌合面が嵌合筒部に形成された第二ハウジングを有し、上記第一コネクタと上記第二コネクタとが嵌合終了時に抜出方向に対してロックされ、上記軸線まわりに相対回転操作させることでロックが解除されることとしている。
かかる電気コネクタ組立体において、本発明では、上記第一ハウジングは、嵌合筒部で半径方向に貫通していて嵌合方向先方に向け先つぼまりのV字状に延びるスリット溝により形成された可撓部を有し、該可撓部の嵌合方向端部には円筒嵌合面位置から半径方向内側に向けて突出するロック部が設けられており、上記第二ハウジングは、嵌合過程で上記ロック部に当接して該ロック部を半径方向外側に弾性撓み変位させてロック位置への嵌合方向移動を許容し、該ロック位置でのロック部と抜出方向で係止する係止段部が形成された被ロック部を有しており、第一ハウジングと第二ハウジングとを上記軸線まわりの周方向に相対回転操作させることにより、上記ロック部を半径方向外側に弾性撓み変位させて第二ハウジングの円筒嵌合面上に移動させることでロック解除するようになっており、上記スリット溝は、上記嵌合筒部の一部によって上記嵌合筒部の嵌合方向端部から軸線方向において離間された一つのV字状のスリット溝と、上記嵌合筒部の他の一部によって上記一つのV字のスリット溝から軸線方向において離間された、上記一つのV字のスリット溝の内側に位置する他のV字状のスリット溝とを有していて、両スリット溝間でV字帯状の可撓部を形成しており、第二ハウジングの被ロック部は、該第二ハウジングの円筒嵌合面から没入して嵌合筒部に形成された凹部の周壁面のうち嵌合方向先方に位置する壁面がロック部と当接する係止段部をなすように形成されていることを特徴としている。
このような構成の本発明によると、コネクタの嵌合によるロック時には、第一コネクタの可撓部が弾性撓み後に、ロック位置となる第二コネクタの被ロック部に到達すると、その弾性撓みを減じて被ロック部の係止段部とコネクタ抜出方向で係止する。ロック解除を行うときには、第一コネクタを第二コネクタに対し相対回転させ周方向移動させる。ロック部は周方向に移動して被ロック部の側縁からの反力を受けて半径外側に弾性撓みすることで被ロック部の範囲から脱して第二コネクタの円筒嵌合面上に位置してロック解除状態となる。したがって、この位置で第一コネクタを軸線方向に引くことにより第一コネクタの抜出が可能となる。かかる本発明では、第一コネクタがロック部付の可撓部を有し、第二コネクタの被ロック部が可撓部を有していなくとも第一コネクタのロック部を周方向に回転移動させるだけでロック解除が可能となるので、第二コネクタがきわめて簡単構造そして占有部が小さくなり、コネクタの小型化・低廉化・強度向上を図ることができる。また、本発明においては、第二ハウジングの被ロック部は、該第二ハウジングの円筒嵌合面から没入して嵌合筒部に形成された凹部の周壁面のうち嵌合方向先方に位置する壁面がロック部と当接する係止段部をなすように形成されているようにすることができることから、かかる被ロック部は円筒嵌合面から没入する単純な形状の凹部として形成でき、この凹部の周壁面のうちの嵌合方向先方に位置する壁面で係止段部を形成することができるので、形状が簡単で強度も大きい。
本発明において、第一ハウジングの可撓部は、嵌合方向先方に向け先つぼまりのV字状に延びるスリット溝により形状付けられているようにすることができる。可撓部はV字状スリット溝で形状付けられる形態なので、その基部が周方向で幅広となり強度が大きくなる。また、スリット溝は第一コネクタの第一ハウジングの嵌合筒部を半径方向に貫通して形成されているので、半径外方からスリット溝の位置を容易に目視でき、したがって半径内側にあるロック部自体が見えなくとも、該ロック部の周方向位置を第二コネクタの被ロック部に容易に対応させることができる。
本発明において、スリット溝は、一つのV字状のスリット溝と、これに対して間隔をもって内側に位置する他のV字状のスリット溝とを有していて、両スリット溝間でV字帯状の可撓部を形成しているようにすることができる。こうすることで、一つのスリット溝と他のスリット溝との間でのV字帯状の可撓部を形成するので、可撓部は両持梁状となり、軸線方向での寸法を大きくすることなく腕長を長くすることができてロック部における弾性撓み量を大きく確保できる。
本発明において、凹部は周方向両側に位置する側壁面のうち少なくとも一方の側壁面が凹部底面位置から円筒嵌合面位置に向け斜めに立ち上がる側方斜面をなし、該側方斜面がロック解除時にロック部を周方向にガイドして第一コネクタの周方向回転操作し、ロック解除した後、該円筒嵌合面を軸線に沿って滑り移動させてコネクタの抜出を可能としているようにすることができる。こうすることで、凹部の側壁面で底面から円筒嵌合面の位置まで立ち上がる側方斜面でロック部を周方向にガイドでき、そのガイドのための形状が簡単・小型化できて強度も大きく確保できる。さらには両側壁面を側方斜面とすることで、第一コネクタをどちらに回転してもロック解除が可能となる。
本発明において、ロック部は周方向両側に位置する側端面のうち少なくとも一方の側端面が該ロック部の突出端に向け側端面同士間の幅を狭める側方斜面をなし、ロック解除時に該側方斜面が凹部の側壁面でガイドされて第一コネクタの周方向回転操作を可能としてもよい。こうすることで、第二コネクタの凹部に側方斜面を形成しにくいときには、第一コネクタ側でロック部に側方斜面を形成することで、凹部に側方斜面を設けたときと同様のロック解除機能を得られる。
本発明において、被ロック部は嵌合過程でロック部を該被ロック部の頂部に向け案内する嵌合ガイド用斜面を有しているようにすることができる。こうすることで、嵌合ガイド用斜面でロック部を被ロック部の頂部へ案内し、ロック部が頂点を越えてロック位置へもたらされる。
本発明において、第二ハウジングは、嵌合過程で第一ハウジングのロック部を被ロック部に向け誘導する誘導溝が軸線方向で嵌合方向端部から被ロック部に向け延びるよう嵌合筒部の外周面に形成されていることが好ましい。こうすることで、誘導溝がロック部を被ロック部へ向け誘導する。
本発明において、誘導溝は、周方向での溝幅が嵌合方向端部で広く被ロック部に向け狭くなっていることとするのが好ましい。こうすることで、ロック部が嵌合開始時に誘導溝の広い範囲内に位置するように配されれば、嵌合の進行に伴い周方向の正規位置へ移動して被ロック部へ誘導されるようになる。
本発明は、以上のように、第一コネクタの第一ハウジングに形成したスリット溝によりロック部を備えた可撓部を形成し、第二コネクタの第二ハウジングには被ロック部としての係止段部を形成することで、特許文献1に係る従来技術の如く第二コネクタ側に可撓部を設ける必要がなく、ロック位置から周方向に円筒嵌合面に向ってロック部をガイドすることでロック解除可能としたので、第一コネクタの回転によりロック部が容易に嵌合円筒面へ移動しコネクタ抜出可能となり、ロック解除のための第二コネクタの構造がきわめて簡単、小型化そして高強度なものとなる。第二コネクタの小型化により、電気コネクタ組立体としても小型化になる。
本発明の一実施形態として、第一コネクタと第二コネクタから成る電気コネクタ組立体を、両コネクタの嵌合接続前の状態で示す斜視図である。 図1の第一コネクタの外ハウジングのみを示し、嵌合方向先方側から見たときの斜視図である。 図1のコネクタ組立体の嵌合接続前の断面図である。 図3のコネクタ組立体の嵌合接続後の断面図である。 図4の状態における第一コネクタのロック部と第二コネクタの被ロック部をロック状態で示す、軸線方向に対し直角方向な面での拡大断面図である。 図5のロック部と被ロック部をロック解除状態で示す断面図である。 本実施形態における変形例としての第一コネクタの第一ハウジングを示す、図2に対応の斜視図である。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施の形態を説明する。
本実施形態では、図1で斜視図によりそして図3で断面図により図示のプラグコネクタとして形成された第一コネクタ10と、レセプタクルコネクタとして形成された第二コネクタ30とで互いに嵌合されて一つのコネクタ組立体を形成する。
第一コネクタ10は、電気絶縁材で作られているハウジング11(以下、第一コネクタ10と第二コネクタ30のハウジングを区別するために、第一コネクタ10のハウジングを「第一ハウジング」、第二コネクタ30のハウジングを「第二ハウジング」と称する。)を有し、このハウジング11はスリーブ状の外ハウジング12とその中に配されている柱状の内ハウジング13とから成っている。外ハウジング12は、内ハウジング13に対して軸線Xまわりの周方向に相対回転可能に取り付けられている。図2には、外ハウジング12のみが斜視図で示されている。
内ハウジング13には、図3にも見られるように、軸線X方向に貫通した端子保持孔14が複数形成されていると共に、嵌合方向先方(第一コネクタそして第二コネクタで「嵌合方向先方」とは、互いの相手コネクタに向う方向をいう。)に開口し軸線Xの位置から放射状をなすように半径方向そして軸線X方向に延びる放射状スリット部15も形成されている。上記端子保持孔14には、端子16が嵌合方向先方に向け圧入、保持されている。該端子16は、嵌合方向先方の端部で第二コネクタ30のピン状の端子を受け入れる溝状部分をなし、その反対側端部でケーブルが結線されるようになっている。この端子16自体は、本発明の要旨をなすところではないので、これ以上の説明は省略する。かかる内ハウジング13の外周面には、後述の外ハウジング12との結合のための環状溝17が軸線X方向で隣接する二つの環状突部17A,17Bにより形成されている。一方の環状突部17Aには、周方向の複数位置で半径方向突出量を小さくしている切欠部17A−1が形成されている。
スリーブ状の外ハウジング12は、第一ハウジング11においては、コネクタ嵌合時に第二コネクタ30の外周面に位置するための嵌合筒部を形成する。該外ハウジング12は、上記内ハウジング13との間に、軸線方向で嵌合方向先端から上記環状突部17Aの位置まで延びる環状受入空間18を形成している。したがって、この環状受入空間18を形成する外ハウジング12の内周面は第二コネクタ30に対する円筒嵌合面19を形成する。上記外ハウジング12には、この円筒嵌合面19で該外ハウジング12を半径方向に貫通する略V字状のスリット溝20が、周方向の複数位置(図示の例では3箇所)に形成されている(特に、図1そして図2参照)。スリット溝20は、その形状のV字の頂部が嵌合方向先方に向いた先細り形状に形成されていて主スリット溝20Aと該主スリット溝20Aで囲まれる領域内に位置する副スリット溝20Bとを有し、主スリット溝20Aと副スリット溝20Bとの間でV字帯状の可撓部21を形成している。したがって、この可撓部21はV字の両基部から嵌合方向先方に延びる両持梁状をなし、その中央部21Aが嵌合方向で最も先方位置にあることとなる。したがって、この両持梁状の可撓部21は、円筒嵌合面19に対して半径方向に弾性撓み可能でありその撓み量は上記中央部21Aで最大となる。
上記外ハウジング12の外周面には、図1そして図2に見られるように、軸線方向で可撓部21の反対側に、軸線X方向に延びる補強突条部22が周方向の複数位置に設けられている。これらの補強突条部のうち周方向で可撓部21同士間に位置する補強突条部22は、可撓部21同士間で延び嵌合方向先端縁部にまで達している。
上記可撓部21の中央部21Aには、その半径方向内側で円筒嵌合面19の位置よりも半径方向内側に向けて突出するロック部23が設けられている。該ロック部23の壁面は、嵌合方向先方の前壁面23Aと周方向の側端面23Bの両者がU字状外面をなすようにして連続して形成されており、また、両者の下縁部には若干の丸味が与えられている。
一方、第二コネクタ30は、図1に見られるように、電気絶縁材から作られた第二ハウジング31と端子36を有している。第二ハウジング31は、半径方向に張り出し取付ねじ孔32Aが形成された取付フランジ32と、この取付フランジ32の位置を境にして嵌合方向先方側に円筒状の嵌合筒部33を、そして反対側に円筒外周面をもつ端子保持部34を有している。該端子保持部34には、第一コネクタ10の端子16に対応する周方向そして半径方向位置に、軸線X方向に延びる端子保持孔35が形成されていて、ここに端子36が圧入され、端子保持孔35の内面に形成された係止突起35Aと係止して保持されている。該端子36は、嵌合筒部33内へ突入する先端側がピン状をなして上記第一コネクタ10の端子16の溝状部分へ進入して電気的に接触するようになっている。該端子36は、本発明の要旨とするところではないので、これ以上の説明は省略する。
第二ハウジング31の嵌合筒部33内には、第一コネクタ10の端子16に対応して位置している複数の端子36間を仕切るように位置する放射状壁37が設けられている。該放射状壁37は、コネクタ嵌合時に、第一コネクタ10の放射状スリット15に嵌入するようにして、軸線Xから放射状半径方向そして該軸線X方向に延びる板状の壁板を放射状に連結した形態をなしている。上記嵌合筒部33は、その外周面に、第一コネクタ10の外ハウジング12の内周面に形成された円筒嵌合面19が嵌合するために対応して円筒嵌合面39が形成されている。
第二ハウジング31には、図1に見られるように、第一ハウジング11の可撓部21に形成されたロック部23と周方向で対応する位置に、該ロック部23と軸線X方向と係止し合う被ロック部38が設けられている。該被ロック部38は、第二ハウジング31の嵌合筒部33に形成された円筒嵌合面39から没して形成された凹部40の周壁面のうち嵌合方向先方に位置する(先方)壁面により形成された係止段部38Aを有している。すなわち、この壁面が円筒嵌合面39に対して直角な面となっていて凹部40の底面との間で段状をなし、第一コネクタ10のロック部23がコネクタ抜出方向で係止する係止段部38Aを形成する。この被ロック部38は、上記係止段部38Aに対し嵌合筒部33の開口縁側で該係止段部38Aに隣接する位置で上記係止段部38Aの周方向範囲内に嵌合ガイド用斜面38Bを有している。すなわち、上記被ロック部38は係止段部38Aと上記嵌合ガイド用斜面38Bの間の肉厚を有し、この肉厚でロック力に抗している。上記凹部40の周方向で両側に位置する側壁面には、凹部40の底面から傾斜をもって立ち上がる側方斜面41が形成されている。該側方斜面41は、上記第一コネクタ10が周方向に回転操作を受けたときに、上記凹部40内のロック位置にあるロック部23を周方向にガイドし、ロック解除可能位置となる上記円筒嵌合面39上で凹部40に対して側方の位置へもたらす機能を有する。側方斜面41を凹部40の周方向両側に設けたことにより、第一コネクタを周方向の任意の側(右側または左側)にロック解除のための回転操作を行うことができる。
上記凹部40に対して嵌合方向先方には、コネクタ嵌合過程で、第一コネクタ10のロック部23を凹部40と周方向で対応する位置に向け誘導する誘導溝42が形成されている。該誘導溝42は円筒嵌合面39に対して没するように形成されていて、その周方向の幅及び位置が、軸線X方向で上記凹部40に隣接する奥部位置では上記嵌合ガイド用斜面38Bと一致していて軸線X方向で嵌合ガイド用斜面38Bに連続している。上記誘導溝42は、嵌合筒部33の開口端縁位置では上記奥部位置での幅寸法よりも大きくなっていて半径方向に見ると略V字状をなす斜行側縁42Aを有している。かくして、ロック部23は嵌合筒部33の開口端縁位置で上記誘導溝42の周方向範囲に位置すれば、コネクタの嵌合過程でロック部23は、誘導溝42の斜行側縁42Aで案内されて上記嵌合ガイド用斜面38Bに到達することとなる。
かかる形態の本実施形態の第一コネクタ10と第二コネクタ30は、次の要領でコネクタ組立体として使用される。
先ず、第二コネクタ30がその取付フランジ32にて電子機器のパネル等(図示せず)の部材へ当接して位置決めされた後に取付ねじ孔32Aにて適宜ねじ部材で取り付けられる。第二コネクタ30の端子保持部34は電子機器内に位置し、その端子36はケーブル(図示せず)を介して電子機器の対応回路等に接続される。したがって、第二コネクタ30は、嵌合筒部33が電子機器のパネル外面から突出するように位置する。
これに対し、第一コネクタ10には、ケーブル(図示せず)が圧着結線された端子16が端子保持孔14にて保持されている。したがって第一コネクタ10は、コネクタ嵌合方向後方からケーブルが延出している。
第一コネクタ10は、すでに電子機器のパネルに取り付けられてある第二コネクタ30に対し、嵌合接続されて使用され、また抜出される。
第二コネクタ30への嵌合接続の際には、第一コネクタ10の外周面に形成されたスリット溝20を確認して可撓部21が第二コネクタ30の誘導溝42の範囲内に位置するように周方向位置を定めてから、嵌合筒部たる外ハウジング12と内ハウジング13の間に形成された環状受入空間18へ上記第二コネクタ30の嵌合筒部33が進入してくるようにして、第一コネクタ10を該第二コネクタ30に対して軸線Xに沿って押し込むように嵌合操作を行う。
上記第一コネクタ10の可撓部21が周方向にて第二コネクタ30の誘導溝42の範囲内に位置しているということは、上記可撓部21の半径方向内側に向けて突出するように設けられたロック部23が上記誘導溝42の範囲内に位置しているということである。したがって、第一コネクタ10を第二コネクタ30へ向け押し込むと、第一コネクタ10の端子16と第二コネクタ30の端子36との接続が深まると同時に、第一コネクタ10のロック部23は第二コネクタ30の誘導溝42の深部に位置する嵌合ガイド用斜面38Bに到達する。嵌合操作開始時には、ロック部23が周方向にて該嵌合ガイド用斜面38Bの範囲内になくとも、上記誘導溝42の範囲内にあれば、該誘導溝42の斜行側縁42Bに案内されて嵌合の進行に伴い、上記嵌合ガイド用斜面38Bの位置に到達する。
ロック部23が上記嵌合ガイド用斜面38Bに到達後も第一コネクタ10の第二コネクタ30への嵌合が深められると、上記ロック部23は嵌合ガイド用斜面38Bから半径外方に反力を受けて該反力により可撓部21が同方向に弾性撓みを生じ、該ロック部23が上記嵌合ガイド用斜面38Bに沿って移動し、凹部40に達する。ロック部23が凹部40内に収まると、上記可撓部21の弾性撓み量が減じてロック部23は、凹部40の係止段部38Aとコネクタ抜出方向で係止可能状態になる。かくして、図4に示すようなコネクタ嵌合終了状態となる。したがって、コネクタ嵌合終了後、第一コネクタ10が不用意に抜出方向に引かれても上記ロック部23での係止段部38Aとの当接により抜けが防止される。ロック部23が凹部40に位置したということは、第一コネクタ10と第二コネクタ30とは所定の嵌合状態に位置したということであって、したがって第一コネクタ10の端子16と第二コネクタ30の端子36とが所定の接触長をもった接続状態となっている。端子16と端子36は、周方向の複数位置でそれぞれの端子同士が接続されているが、各位置の端子16そして端子36は、第一コネクタ10の放射状スリット部15へ進入した第二コネクタ30の放射状壁37により、隔離状態で仕切られている。このように嵌合操作は、第二コネクタ30に向けて、第一コネクタ10を軸線Xに沿って押し込むだけで完了可能である。
次に、第一コネクタ10を第二コネクタ30から抜出する際には、先ず、第一コネクタ10を第二コネクタ30に対して周方向に回転操作してロック解除位置にもたらした後に、第一コネクタ10を抜出方向に引く。
第一コネクタ10を周方向の両側のうちのいずれか一方に向け回転操作すると、ロック部23は凹部40の底面(図5参照)から側方斜面41に向け周方向に移動し、その移動に伴い該側方斜面41に達すると、該側方斜面41から反力を受け該反力により可撓部21が半径外方に弾性撓みを生ずることで、該側方斜面41を昇りながらさらに周方向に移動して(図6参照)、凹部40外の円筒嵌合面39の位置にまで到達する。この位置で、第一コネクタ10を抜出方向に引けば、ロック部23が上記円筒嵌合面39上を軸線X方向に滑りながら移動してコネクタ抜出が完了する。仮に、上記ロック部23が上記凹部40から周方向に僅かに外れた位置で軸線方向に引かれて抜出されたときに、再び誘導溝42内に滑落してしまう場合があるが、かかる場合でも、ロック部23は上記誘導溝42の溝底面を滑りながら抜出方向に移動可能で、抜出に何ら支障はない。このように抜出操作は、第二コネクタ30に対して第一コネクタ10を周方向両側のうちのどちらか(右側または左側)に回転操作したうえで、第一コネクタ10を軸線Xに沿って引くことで完了可能である。
なお、本実施形態において、変形が可能である。例えば、第一コネクタ10の第一ハウジング11に形成された可撓部21を二つのV字状のスリット溝により形成せずとも一つのV字状のスリット溝によっても形成できる。図7の例では、図1における主スリット溝20Aに相当するスリット溝20’が形成されているのみであり、このV字状に延びるスリット溝20’の間の部分を可撓部21’としている。したがって、図1の例では、V字帯状の可撓部21が両持梁状をなしているのに対し、図7の例では、可撓部21’は片持梁状をなすこととなり、撓み易さは低下するが強度が向上する。片持梁とするか両持梁にするかは、コネクタがロック時そしてロック解除時に要求する使用環境により選定する。
次に、ロック部23は、図1の例では、その側端面23Bの下縁部に丸味が与えられてはいたものの、側端面23B全体としては、第一コネクタ10の半径方向に延びる面を形成していて、第二コネクタ30の第二ハウジング31に被ロック部として形成された凹部40の側方斜面41でガイドされてロック解除方向に移動できるようになっていたが、本実施形態の変形例としては、かかる側方斜面をロック部に設けてもよい。すなわち、上記ロック部の幅(周方向寸法)をロック部の突出方向(半径内方)に向け狭めるように上記ロック部の側端面を側方斜面と形成し、凹部の側端面を、凹部底面に対して直角な面としてもよい。勿論、ロック突部そして凹部の両方に側方斜面を形成することとしてもよい。
10 第一コネクタ
11 ハウジング
12 嵌合筒部(外ハウジング)
19 円筒嵌合面
20(20A,20B) スリット溝
21 可撓部
23 ロック部
30 第二コネクタ
31 第二ハウジング
33 嵌合筒部
38 被ロック部
38A 係止段部
38B 嵌合ガイド用斜面
39 円筒嵌合面
40 凹部
41 側方斜面
42 誘導溝
X 軸線

Claims (6)

  1. 軸線に沿って互いに嵌合・抜出可能な第一コネクタと第二コネクタとからなり、
    上記第一コネクタは上記軸線を中心とする円筒嵌合面が嵌合筒部に形成された第一ハウジングを有し、
    上記第二コネクタは上記軸線を中心とする円筒嵌合面が嵌合筒部に形成された第二ハウジングを有し、
    上記第一コネクタと上記第二コネクタとが嵌合終了時に抜出方向に対してロックされ、上記軸線まわりに相対回転操作させることでロックが解除されることとする電気コネクタ組立体において、
    上記第一ハウジングは、嵌合筒部で半径方向に貫通していて嵌合方向先方に向け先つぼまりのV字状に延びるスリット溝により形成された可撓部を有し、該可撓部の嵌合方向端部には円筒嵌合面位置から半径方向内側に向けて突出するロック部が設けられており、
    上記第二ハウジングは、嵌合過程で上記ロック部に当接して該ロック部を半径方向外側に弾性撓み変位させてロック位置への嵌合方向移動を許容し、該ロック位置でのロック部と抜出方向で係止する係止段部が形成された被ロック部を有しており、
    第一ハウジングと第二ハウジングとを上記軸線まわりの周方向に相対回転操作させることにより、上記ロック部を半径方向外側に弾性撓み変位させて第二ハウジングの円筒嵌合面上に移動させることでロック解除するようになっており、
    上記スリット溝は、上記嵌合筒部の一部によって上記嵌合筒部の嵌合方向端部から軸線方向において離間された一つのV字状のスリット溝と、上記嵌合筒部の他の一部によって上記一つのV字のスリット溝から軸線方向において離間された、上記一つのV字のスリット溝の内側に位置する他のV字状のスリット溝とを有していて、両スリット溝間でV字帯状の可撓部を形成しており、
    第二ハウジングの被ロック部は、該第二ハウジングの円筒嵌合面から没入して嵌合筒部に形成された凹部の周壁面のうち嵌合方向先方に位置する壁面がロック部と当接する係止段部をなすように形成されていることを特徴とする電気コネクタ組立体。
  2. 上記凹部は周方向両側に位置する側壁面のうち少なくとも一方の側壁面が凹部底面位置から円筒嵌合面位置に向け斜めに立ち上がる側方斜面をなし、該側方斜面がロック解除時にロック部を周方向にガイドして第一コネクタの周方向回転操作し、ロック解除した後、該円筒嵌合面を軸線に沿って滑り移動させてコネクタの抜出を可能とする請求項に記載の電気コネクタ組立体。
  3. ロック部は周方向両側に位置する側端面のうち少なくとも一方の側端面が該ロック部の突出端に向け側端面同士間の幅を狭める側方斜面をなし、ロック解除時に該側方斜面が凹部の側壁面でガイドされて第一コネクタの周方向回転操作を可能としていることとする請求項に記載の電気コネクタ組立体。
  4. 被ロック部は嵌合過程でロック部を該被ロック部の頂部に向け案内する嵌合ガイド用斜面を有していることとする請求項1乃至のいずれかに記載の電気コネクタ組立体。
  5. 第二ハウジングは、嵌合過程で第一ハウジングのロック部を被ロック部に向け誘導する誘導溝が軸線方向で嵌合方向端部から被ロック部に向け延びるよう嵌合筒部の外周面に形成されていることとする請求項1乃至のいずれかに記載の電気コネクタ組立体。
  6. 上記誘導溝は、周方向での溝幅が嵌合方向端部で広く被ロック部に向け狭くなっていることとする請求項に記載の電気コネクタ組立体。
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