JP6074675B2 - チェーンケースおよび電動自転車 - Google Patents

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本発明は自転車のチェーンを覆う自転車用のチェーンケースおよびチェーンケースを備えた自転車に関するものである。
自転車には、ペダルが取り付けられたクランクの回転を駆動輪(多くは後輪)に伝達するチェーンが設けられている。そして、このチェーンは、一般にチェーンケースで覆われており、搭乗者の衣服などがチェーンに接触して汚れることなどを防止している。
このチェーンケースは、チェーンだけでなく、クランク軸に設けられチェーンと歯合している(噛み合っている)ペダルスプロケットをも覆うように構成されることがしばしばある。
さらに、搭乗者の踏力を補助駆動ユニット(モータなどの駆動装置、及び減速器、出力軸、外装ケースその他で構成されるユニット)の駆動力で補助する電動自転車においては、例えば特許文献1に記載されているように、補助駆動ユニットの駆動力をチェーンに伝達するための補助スプロケットを、チェーンケースに設けられた補助スプロケットカバー部によって覆うように構成されることがある。
特開2000−335464号公報
しかし、従来の補助スプロケットカバー部を有するチェーンケースは、補助スプロケットカバー部が補助スプロケットの外側方を覆うように配置されているため、搭乗者がペダルから足を踏み外してチェーンケースに足をぶつけてしまったときや、バランスを崩して横転してしまったときなど、自転車の側方から外力が作用した際にチェーンケースが変位または変形し、補助スプロケットカバー部が補助スプロケットに干渉してしまい、これにより補助スプロケットやカバー部が損傷する可能性や、チェーンが補助スプロケットから外れてしまう可能性があるという問題があった。また、変位あるいは変形の度合いによっては、チェーンケースがペダルスプロケットやチェーンに干渉してしまうおそれもあった。
本発明は、このような問題点に鑑み、側方から外力が作用した場合にも補助スプロケット等に影響を及ぼさないチェーンケースを提供することを目的とする。
本発明は、補助動力をチェーンへ付与する補助駆動ユニットが備えられ、チェーンに歯合する補助スプロケットが前記補助駆動ユニットによって回転駆動される電動自転車に装着されるチェーンケースにおいて、前記チェーンの少なくとも一部を覆う本体カバー部と、前記補助駆動ユニットの側面に対向して前記補助スプロケットの外側方を覆う補助スプロケットカバー部と、を有し、前記補助駆動ユニットと前記補助スプロケットカバー部との間に前記補助スプロケットが位置するように車体へ装着可能であり、前記補助駆動ユニットに向かって突出して前記補助スプロケットカバー部と前記補助スプロケットとの間を所定間隔に保つ間隔保持部材が設けられていることを特徴とする。
また、間隔保持部材が補助スプロケットカバー部に設けられていることを特徴とする。
また、補助スプロケットカバー部が本体カバー部に対して着脱自在であることを特徴とする。
また、補助スプロケットカバー部に、第1の係止爪及び第2の係止爪が設けられ、本体カバー部に、前記第2の係止爪が挿入される係止孔が形成され、前記第1の係止爪は、本体カバー部の縁部から内側へ回り込み、前記第2の係止爪が前記係止孔へ挿入される方向とは逆方向において、本体カバー部の縁部に係止することを特徴とする。
また、本発明の電動自転車は、補助動力をチェーンへ付与する補助駆動ユニットが備えられ、チェーンに歯合する補助スプロケットが前記補助駆動ユニットによって回転駆動され、チェーンケースを有する電動自転車であって、前記チェーンケースは、前記チェーンの少なくとも一部を覆う本体カバー部と、前記補助駆動ユニットの側面に対向して前記補助スプロケットの外側方を覆う補助スプロケットカバー部と、を有し、前記補助スプロケットが前記補助駆動ユニットと前記補助スプロケットカバー部との間に位置し、前記補助スプロケットカバー部と前記補助スプロケットとの間を所定間隔に保つ間隔保持部材が設けられていることを特徴とする。
本発明のチェーンケースは、補助スプロケットカバー部と補助スプロケットとの間を所定間隔に保つ間隔保持部材を設けているので、搭乗者がペダルから足を踏み外してチェーンケースに足をぶつけてしまった際や、バランスを崩して横転してしまった際などに、チェーンケースへ自転車側方から外力が作用して補助スプロケットカバー部が変位や変形しても、間隔保持部材によって補助スプロケットとの補助スプロケットカバー部との間隔が保持されるため、補助スプロケットカバー部が補助スプロケットやペダルスプロケットに干渉してしまうことを防止することができる。
また、補助スプロケットカバー部を本体カバー部に対して着脱自在とすることにより、本体カバー部と補助スプロケットカバー部とのどちらかが損傷した場合に、損傷した部材だけを取り替えればよく、保守コストが低減される。また、本体カバー部と補助スプロケットカバー部とを別々の材料で構成することができ、複雑な塗装作業を行わずとも、本体カバー部と補助スプロケットカバー部とを別々の色彩とすることが容易に可能となる。
また、補助スプロケットカバー部の第1の係止爪が本体カバー部の縁部から内側へ回り込み、第2の係止爪が本体カバー部の係止孔へ挿入され、第1の係止爪は第2の係止爪が本体カバー部の係止孔に挿入される方向とは逆方向において、本体カバー部の縁部に係止することで、本体カバー部と補助スプロケットカバー部との取り付け状態は、第2の係止爪が本体カバー部の係止孔に挿入される方向から外力を受けても、その逆方向から外力を受けても、容易には外れない安定した取り付け状態となる。
本発明の実施形態の一例に係るチェーンケースを備えた電動自転車を示す側面図(自転車の進行方向に対して側方から見た図) 同実施形態における図1のA−A線矢視断面図 同実施形態における電動自転車のペダルスプロケット近傍領域を示す斜視図 同実施形態における電動自転車のペダルスプロケット近傍領域を示す図1のB−B線矢視断面図 同実施形態におけるチェーンケースを示す図であり、図1の視点を正面として、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は背面図 同実施形態におけるチェーンケースを示す斜視図 同実施形態におけるチェーンケースの本体カバー部と補助スプロケットカバー部との取り付け構造を示す斜視図 同実施形態における本体カバー部と補助スプロケットカバー部との係止箇所を示す図であり、(a)は図5(d)のC−C線矢視断面図、(b)は図5(d)のD−D線矢視断面図 別実施形態における電動自転車のペダルスプロケット近傍領域を示す断面図
以下、本発明の実施形態の一例に係るチェーンケースおよびチェーンケースを備えた電動自転車について、図面を参照しながら説明する。
図1には本発明の実施形態の一例としてのチェーンケース1を備えた電動自転車10の側面図を、図2には図1のA−A線断面図(チェーンケース1の内部が見えるように、クランク15を外し、チェーンケース1の下方を一部破断した状態を示す)を、図3にはペダルスプロケット20近傍領域の斜視図(構造が見えやすいように、チェーンケース1を外した状態を示す)を、図4にはペダルスプロケット20近傍領域の図1のB−B線断面図を、図5,図6にはチェーンケース1を、図7にはチェーンケース1の本体カバー部2と補助スプロケットカバー部3との取り付け構造を、図8には本体カバー部2と補助スプロケットカバー部3との係止箇所の断面図を、図9には別の実施形態におけるペダルスプロケット20近傍領域の断面図を示す。
図1における電動自転車10は、車体フレーム11と、前車輪12および後車輪13と、ハンドル14と、クランク15(クランク軸15a)およびペダル16と、補助駆動力(アシスト力)を発生させる駆動装置としての電動モータ(図示せず)などを有する補助駆動ユニット17と、電動モータに駆動用の電力を供給する二次電池からなるバッテリ18と、ペダル16からの踏力(人力駆動力)を後車輪13に伝達するチェーン19等が設けられている。
また、車体フレーム11は、図1,図2,図3に示すように、ヘッドパイプ11a、前ホーク11b、メインパイプ11c、補助駆動ユニット17を支持するための支持ブラケット11d、立パイプ11e、チェーンステー11f、シートステー11hなどから構成されている。
車体フレーム11において、メインパイプ11cの後端部と、立パイプ11eの下端部と、チェーンステー11fの前端部とが、支持ブラケット11dなどにより連結され、支持ブラケット11dから垂下する姿勢で、補助駆動ユニット17が取り付けられている。
そして、図3,図4に示すように、補助駆動ユニット17の右側面に近接して、クランク軸15aと一体的に回転するように取り付けられたペダルスプロケット(前ギヤや前スプロケットとも称される)20が配設されている。なお、補助駆動ユニット17は、図4に示すように、モータ17aと、出力軸17bと、モータ17aの回転を減速して出力軸17bに伝える減速器としての減速歯車17cと、モータ17aや減速歯車17cを収容する外装ケース17dとを有している。
また、補助駆動ユニット17の右側面における後部寄り箇所には、補助駆動ユニット17の出力軸17bと一体的に回転するように取り付けられて補助駆動力が出力される補助スプロケット21や、チェーン19に一定の張力を付与するアイドラギヤ(アイドラスプロケットとも称す)22が組みつけられている。
また、図1に示すように、後車輪13のハブには、小径のホイールギヤ(後ギヤや後スプロケットとも称される)23が取り付けられている。
そして、ペダルスプロケット20、補助スプロケット21、アイドラギヤ22、ホイールギヤ23にわたってチェーン19が掛け渡されており、ペダルに加えられた踏力(人力駆動力)がペダルスプロケット20を介してチェーン19に伝達されるとともに、補助スプロケット21からの補助駆動力がチェーン19に伝達され、これらの踏力と補助駆動力との合力がチェーン19を介してホイールギヤ23に伝達されることで、後車輪13が回転駆動されるよう構成されている。
また、図5,図6に示すように、本実施形態のチェーンケース1は、本体カバー部2と補助スプロケットカバー部3とを有するものである。本体カバー部2の外周縁は、内側(車体フレーム11側を内側とする)に向けて屈曲された縁部となっており、そのうち前方外周縁(自転車の進行方向側を前方とする)には、自転車本体との固定用ねじ26が挿通される2つの長孔2bが形成されており、本体カバー部2の前方中央部には、自転車のクランクを通す丸孔2cが形成されている。なお、この丸孔2cは、本体カバー部2に形成された開口部へ、合成樹脂で構成された環状の縁取り部材2dを取り付けて構成されている。
そして、チェーンケース1は、図1,図4に示すように、ペダルスプロケット20の右側方に近接して、チェーン19の一部を覆うように配設される。チェーンケース1の本体カバー部2は、ペダルスプロケット20と、チェーン19とペダルスプロケット20との噛み合い部分と、チェーン19の後方へ延びる領域の上側部分と、を覆う。また、補助スプロケットカバー部3は、補助スプロケット21の外側方を覆う。
ここで、図4に示すように、チェーンケース1が装着された状態においては、補助スプロケット21は補助スプロケットカバー部3と補助駆動ユニット17の外装ケース17dとの間に位置している。
そして、図2,図4に示すように、補助スプロケットカバー部3と補助駆動ユニット17との間には、間隔保持部材60が設けられている。この間隔保持部材60は、補助スプロケットカバー部3の平坦部30と補助駆動ユニット17の外装ケース17dとの間隔L1を保つことにより、補助スプロケットカバー部3の平坦部30と補助スプロケット21との間を所定の間隔L2に保つものである。
本実施形態においては、間隔保持部材60は、チェーンケース1が車体フレーム11に取り付けられた状態において、補助駆動ユニット17に向かって突出し、その先端部(補助駆動ユニット17側の端部)が補助駆動ユニット17の外装ケース17dの表面に当接する形で、補助スプロケットカバー部3の下端部に設けられている。
また、図7に示すように、補助スプロケットカバー部3は、本実施形態においては本体カバー部2に対して着脱自在となっている。
本実施形態における補助スプロケットカバー部3は、合成樹脂で構成され、図6,図7に示すように、平坦な表面を有する平坦部30を有している。この平坦部30は、補助スプロケットカバー部3の下部前端から後部上端にわたって車体の内側方向(車体フレーム11側)へ屈曲した略L字状の第1の縁部32と、第1の縁部32の前後両端部を曲線的に接続する第2の縁部34とで囲まれている。
そして、図6,図7,図8に示すように、第1の縁部32と第2の縁部34との接続部分(補助スプロケットカバー部3の前後両端部)にはそれぞれ、本体カバー部2の縁部から内側(車体フレーム11側)へ回り込むことで内側に係止して本体カバー部2の厚み寸法を包み込み可能なU字形状の第1の係止爪32aが設けられており、第2の縁部34のうち第1の係止爪32aの間には複数(ここでは3つ)の第2の係止爪34aが設けられている。第2の係止爪34aは、平坦部30よりも内側へ突き出るとともに、第2の縁部34から前方へと突出した形状となっている。
そして、平坦部30には複数(ここでは2つ)の接合片30aが設けられている。なお、間隔保持部材60は、ここでは第1の縁部32における第1の係止爪32a(前方側)の近くに、平坦部30に対して突出する形で補助スプロケットカバー部3と一体的に設けられている。
第1の係止爪32aと第2の係止爪34aは、平坦部30に対して間隔保持部材60と同じ方向(車体フレーム11側)に突出する形で一体的に形成されているが、その突出量は間隔保持部材60よりは小さく形成されている。
一方、本体カバー部2には、クランク15を通す丸孔2cの後方に、補助スプロケットカバー部3を取り付けるための取り付け面31が設けられている。取り付け面31は、その平坦な表面上に、補助スプロケットカバー部3の接合片30aを接合するための接合部30bが設けられており、補助スプロケットカバー部3の前方縁部には、補助スプロケットカバー部3の第2の係止爪34aを通すための係止孔34bが設けられている。
本体カバー部2に補助スプロケットカバー部3を取り付ける際には、補助スプロケットカバー部3全体をわずかに屈曲させながら、第1の係止爪32aを本体カバー部2の内側へ回りこませ、さらに第2の係止爪34aを図5(d),図8(b)に示す矢印Xの方向(挿入方向)で係止孔34bへと挿入させる。
すると、図8(a)に示すように、第1の係止爪32aが本体カバー部2の縁部の厚み寸法を包み込むようにして内側から外側へ向けて係止し、かつ図5(d),図8(a)に示す矢印Yの方向(矢印Xの方向とは逆方向であり、第2の係止爪34aの離脱方向に相当する方向)において第1の係止爪32aが係止する。そして、図8(b)に示すように第2の係止爪34aも係止孔34bを通って本体カバー部2の内側に係止した状態となる。
これにより、本体カバー部2に補助スプロケットカバー部3が取り付けられた状態となる。
さらに、補助スプロケットカバー部3の接合片30aと、本体部2の接合部30bとを、図6に示すようなねじ30cによるねじ留め、あるいはリベット接合などにより接合することによって、本体カバー部2と補助スプロケットカバー部3とが互いに固定された状態となる。
このように、補助スプロケットカバー部3を本体カバー部2の取り付け面31に外側方(表側)から重ねるようにし、さらに図6,図8に示すように、補助スプロケットカバー部3の第1の係止爪32aと第2の係止爪34aを本体カバー部2の内側(裏側)に係止させることで、本体カバー部2と補助スプロケットカバー部3との取り付け状態は、表側からも裏側からも係止し、かつ図5(d),図8(a),図8(b)における矢印X及び矢印Yの方向のどちらからも係止した状態となるため、どの方向から外力を受けても、容易には外れない、安定した取り付け状態となる。
また、取り付け面31を、本体カバー部2から一体的に延び補助スプロケットカバー部3の第1の縁部32の手前まで至る構造としておくと、補助スプロケットカバー部3で覆われる領域は、本体カバー部2の取り付け面31と補助スプロケットカバー部3との重ねあわせによる二重構造となり、より強固な構造となる。
そして、このような取り付け構造であれば、本体カバー部2と補助スプロケットカバー部3とを別の材料(例えば金属と合成樹脂)で構成することができるので、複雑な塗装作業を行わずとも、本体カバー部2と補助スプロケットカバー部3とを別々の色彩とすることが容易に可能となる。
以上が本実施形態におけるチェーンケース1の構造である。
次に、チェーンケース1を車体フレーム11に取り付ける構造について説明する。図3に示されている、補助駆動ユニット17を支持する支持ブラケット11dにおいては、上述したように車体フレーム11におけるメインパイプ11cの後端部と立パイプ11eの下端部とチェーンステー11fの前端部とが連結されているが、これに加えて、チェーンケース1の前方部が、カバー前金具25を介して車体フレーム11に取り付けられて固定される。
カバー前金具25は、図4に示すように、ボルト28が挿通されるボルト孔25aと、固定用ねじ26が取り付けられるねじ留め孔25bとを有する。そして、カバー前金具25は、図2,図3,図4に示すように、複数のボルト孔25aにそれぞれ差し込まれた固定ボルト28によって車体フレーム11(支持ブラケット11dなど)に固定され、2本の固定用ねじ26がチェーンケース1の長孔2bを通してねじ留め孔25bへとそれぞれねじ込まれることで、チェーンケース1の前方部が、カバー前金具25を介して車体フレーム11に固定される。
そして、図1に破線で示すように、チェーンステー11fの後端部近傍箇所には、上方に突出して、チェーンケース1の後端部を取り付ける、取り付け片部11gが形成されている。また、図5,図6に示すように、チェーンケース1の後端部には長孔5が形成されている。そして、上記のように、チェーンケース1の前方部をカバー前金具25を介して車体フレーム11の支持ブラケット11dなどに取り付けた後に、チェーンケース1の後端部を、チェーンステー11fの取り付け片部11gに当接させ、チェーンケース1の長孔5を通して係止用ねじ29を取り付け片部11gに形成されたねじ孔にねじ込むことで、チェーンケース1の後端部が車体フレーム11に固定される。
以上が本実施形態における電動補助自転車10およびこれに備えられたチェーンケース1の構造、およびその取り付け構造である。
次に、チェーンケース1の補助スプロケットカバー部3の外側方から外力が作用した場合の様子について説明する。
補助スプロケットカバー部3の外側方(図4における右側)から外力Fが作用したとき、補助スプロケットカバー部3は、補助スプロケット21やペダルスプロケット20の配置されている内側(車体フレーム11側)へ向けて押圧され、補助スプロケットカバー部3は内側に向けて変位しようとする。
しかし、補助スプロケットカバー部3に設けられた間隔保持部材60の先端部が、補助駆動ユニット17の外装ケース17d表面に当接しているため、補助スプロケットカバー部3を押圧する力は間隔保持部材60を介して外装ケース17dによって阻止され、補助スプロケットカバー部3は内側に向かって変位することができない。このため、外力Fが作用しても、補助スプロケットカバー部3の平坦部30と補助駆動ユニット17との間隔L1は、間隔保持部材60の長さL0程度に維持される。そのため、補助スプロケットカバー部3の平坦部30と補助スプロケット21との間隔L2も、スプロケットカバー部1bが補助スプロケット21に接触しない程度の所定間隔に保たれる。
上記の実施形態においては、間隔保持部材60の先端部を補助駆動ユニット17の外装ケース17dの表面に当接させているが、別の実施形態として、図9に示すように、間隔保持部材60の先端部と外装ケース17dとの間に多少の間隔を設けてもよい。具体的には、間隔保持部材60の先端部と外装ケース17dとの間隔L3が、平坦部30と補助スプロケット21との間隔L2よりも短くなる程度の間隔(L2>L3)であればよい。
この場合、外力Fによる変形または変位によって補助スプロケットカバー部3の平坦部30が補助スプロケット21にまで達するより先に、間隔保持部材60の先端部が補助駆動ユニット17の表面に当接する。
これにより、補助スプロケットカバー部3はそれ以上内側に向かって変位できず、この場合の補助スプロケットカバー部3の平坦部30の変位量は、間隔L3程度に留められる。そのため、外力Fが作用した後の補助スプロケットカバー部3と補助スプロケット21との間隔(すなわち間隔L2−間隔L3)は、補助スプロケットカバー部3が補助スプロケット21に接触しないような所定間隔に保たれる(L2−L3>0)。
なお、上記の実施形態においては、間隔保持部材60をチェーンケース1の補助スプロケットカバー部3の下端部に設けたが、間隔保持部材60の位置は、外側方から外力が作用してチェーンケース1が内側に押圧された際にチェーンケース1と外装ケース17dとの間隔を保つことによってチェーンケース1と補助スプロケット21との間を所定間隔に保つことができる位置であればよく、例えば補助スプロケットカバー部3の上端部や中央部に設けてもよい。
また、間隔保持部材60をチェーンケース1側ではなく補助駆動ユニット17側に設けてもよく、例えば外装ケース17dから突出する突起部を設ける構成としてもよい。あるいは間隔保持部材60をチェーンケース1とも補助駆動ユニット17とも別体として、チェーンケース1と補助駆動ユニット17との間にブロック状の構造物を挟む構成としてもよい。
本発明は、搭乗者の踏力を補助駆動ユニットの駆動力で補助する電動自転車およびそのチェーンケースに良好に適用できるのみならず、踏力が作用しない状態で、駆動ユニットの駆動力のみで走行する電動自転車にも適用できる。
1 チェーンケース
2 本体カバー部
3 補助スプロケットカバー部
10 電動自転車
11 車体フレーム
17 補助駆動ユニット
15 クランク
19 チェーン
20 ペダルスプロケット
21 補助スプロケット
60 間隔保持部材

Claims (5)

  1. 補助動力をチェーンへ付与する補助駆動ユニットが備えられ、チェーンに歯合する補助スプロケットが前記補助駆動ユニットによって回転駆動される電動自転車に装着されるチェーンケースにおいて、
    前記チェーンの少なくとも一部を覆う本体カバー部と、
    平坦な表面を有する平坦部を備えており、かつ前記補助駆動ユニットの側面に対向して前記補助スプロケットの外側方を覆う補助スプロケットカバー部と、を有し、
    前記補助駆動ユニットと前記補助スプロケットカバー部との間に前記補助スプロケットが位置するように車体へ装着可能であり、
    前記平坦部から前記補助駆動ユニットに向かって突出して前記補助スプロケットカバー部と前記補助スプロケットとの間を所定間隔以上に保つ間隔保持部材が前記補助スプロケットカバー部に設けられており、
    前記間隔保持部材の先端部と前記補助駆動ユニットとの間隔が、前記平坦部と前記補助スプロケットとの間隔よりも短くなっていること
    を特徴とするチェーンケース。
  2. 補助スプロケットカバー部が本体カバー部に対して着脱自在であることを特徴とする請求項に記載のチェーンケース。
  3. 補助スプロケットカバー部に、第1の係止爪及び第2の係止爪が設けられ、
    本体カバー部に、前記第2の係止爪が挿入される係止孔が形成され、
    前記第1の係止爪は、本体カバー部の縁部から内側へ回り込み、前記第2の係止爪が前記係止孔へ挿入される方向とは逆方向において、本体カバー部の縁部に係止すること
    を特徴とする請求項2に記載のチェーンケース。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のチェーンケースを有することを特徴とする電動自転車。
  5. 補助動力をチェーンへ付与する補助駆動ユニットが備えられ、チェーンに歯合する補助スプロケットが前記補助駆動ユニットによって回転駆動され、チェーンケースを有する電動自転車であって、
    前記チェーンケースは、
    前記チェーンの少なくとも一部を覆う本体カバー部と、
    平坦な表面を有する平坦部を備えており、かつ前記補助駆動ユニットの側面に対向して前記補助スプロケットの外側方を覆う補助スプロケットカバー部と、を有し、
    前記補助スプロケットが前記補助駆動ユニットと前記補助スプロケットカバー部との間に位置し、
    前記平坦部から前記補助駆動ユニットに向かって突出して前記補助スプロケットカバー部と前記補助スプロケットとの間を所定間隔以上に保つ間隔保持部材が前記補助スプロケットカバー部に設けられており、
    前記間隔保持部材の先端部と前記補助駆動ユニットとの間隔が、前記平坦部と前記補助スプロケットとの間隔よりも短くなっていること
    を特徴とする電動自転車。
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