JP6073936B2 - プロセス空間の高さ別に加熱温度が調節可能なヒータを備える基板処理装置 - Google Patents

プロセス空間の高さ別に加熱温度が調節可能なヒータを備える基板処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、基板処理装置に関し、さらに詳しくは、複数のヒータを異なる高さに配置することにより、高さに応じてプロセス空間の加熱温度を異ならせることができる基板処理装置に関する。
通常の選択エピタキシープロセス(selective epitaxy process)は、蒸着反応及びエッチング反応を伴う。蒸着反応及びエッチング反応は、多結晶層及びエピタキシャル層に対して比較的に異なる反応速度にて同時に発生する。蒸着プロセス中に、少なくとも一つの第2の層の上に、既存の多結晶層及び/又は非結晶層が蒸着される間に、エピタキシャル層は単結晶の表面の上に形成される。しかしながら、蒸着された多結晶層は、一般に、エピタキシャル層よりも高い速度にてエッチングされる。このため、腐食ガスの濃度を変えることにより、ネット選択プロセス(net selective process)がエピタキシー材料の蒸着及び制限又は非制限の多結晶材料の蒸着をもたらす。例えば、選択エピタキシープロセスは、蒸着物をスペーサーの上に残すことなく、単結晶シリコンの表面の上にシリコン含有材料のエピ層(epilayer)の形成をもたらすことができる。
このような選択エピタキシープロセスのプロセス空間を加熱するための熱源として、通常、熱線を用いたヒータが用いられる。しかしながら、このような熱線を用いたヒータは、プロセス空間の加熱温度を変える場合に、長時間を要するため生産性が低下するという問題がある。
国際公開第2008/073926号公報 大韓民国公開特許公報10−2009−0035430号
本発明の目的は、高さに応じてプロセス空間の加熱温度を異ならせることができる基板処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、プロセス空間内の温度を速やかに変えることができる基板処理装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、基板処理能を向上させることができる基板処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、下記の詳細な説明及び添付図面から一層明確になる。
上述した目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る基板処理装置は、基板に対するプロセスが行われる基板処理装置において、上部が開放され、一方の側に前記基板が出入りする通路が形成される下部チャンバと、前記下部チャンバの開放された上部を閉塞し、前記プロセスが行われるプロセス空間を提供する外部反応チューブと、1枚以上の前記基板が上下方向に積載され、その内部に前記基板が積載される積載位置及び前記基板に対する前記プロセスが行われるプロセス位置に切り換え可能な基板ホルダと、前記外部反応チューブの内部に配設され、前記プロセス位置に置かれた前記基板ホルダの周縁部に配置されて前記基板に対する反応領域を画成する内部反応チューブと、前記外部反応チューブの内部に配設されて前記反応領域内に反応ガスを供給するガス供給ユニットと、前記外部反応チューブをそれぞれ異なる高さで取り囲むように配置され、前記プロセス空間を加熱する複数のヒータとを備えることを特徴とする。
好ましくは、前記ヒータの加熱温度は異なる。
また、好ましくは、前記ヒータは、ハロゲンガスが充填される内部空間を有し、周縁部の一部が開放されたリング状のヒータ管と、前記内部空間に配設され、光を放射する発熱線と、前記ヒータ管の開放された両端にそれぞれ取着されて前記内部空間を密閉し、前記発熱線と電気的に接続される一対の端子部と、前記端子部と電気的に接続されて前記発熱線に電流を供給する電源とを備える。
さらに、好ましくは、前記複数のヒータのそれぞれの電源が供給する前記電流の強さは異なる。
さらに、好ましくは、前記基板処理装置は、前記外部反応チューブを取り囲むように配置され、内周面を凹ませて形成される複数の嵌合溝を有する断熱フレームをさらに備え、前記ヒータ管は前記嵌合溝に嵌設される。
さらに、好ましくは、前記断熱フレームは断熱材である。
さらに、好ましくは、前記基板処理装置は、前記端子部が露出される一方の面が貫設された複数の通孔を有し、前記通孔は前記プロセス空間の上下方向に千鳥状に配置され、前記断熱フレームを取り囲むように配置されるカバーをさらに備える。
本発明の一実施形態によれば、プロセス空間の高さに応じて加熱温度を異ならせることができ、特に、速やかにプロセス空間の温度を変えることができる他、基板処理能を向上させることができる
図1は本発明の一実施形態に係る半導体製造設備を概略的に示す平面図である。 図2は本発明の一実施形態により処理された基板を示す図である。 図3は本発明の一実施形態によりエピタキシャル層を形成する方法を示すフローチャートである。 図4は図1に示すエピタキシャル装置を概略的に示す図である。 図5は図1に示す下部チャンバ及び基板ホルダを示す断面図である。 図6は図1に示す外部反応チューブ及び内部反応チューブと供給ノズル及び排気ノズルとを概略的に示す断面図である。 図7は図1に示す供給ノズルの配置及び熱電対の配置を示す断面図である。 図8は図1に示す排気ノズルの配置及び熱電対の配置を示す断面図である。 図9は図1に示す供給ノズルにそれぞれ接続される供給ラインを示す図である。 図10は図1に示す内部反応チューブ内における反応ガスの流動を示す図である。 図11は図1に示す基板ホルダがプロセス位置に切り替わった様子を示す図である。 図12は図6に示す供給ノズルに関する変形された実施形態を概略的に示す斜視図である。 図13は図12に示す供給ノズルを示す斜視図である。 図14は図12に示す供給ノズルを示す断面図である。 図15は図12に示す供給ノズル及び排気ノズルによる反応ガスの流動を示す図である。 図16は図13に示す供給ノズルに関する変形された実施形態を概略的に示す斜視図である。 図17は図16に示す供給ノズルを示す断面図である。 図18は図11に示すカバー、断熱フレーム及びヒータの配置を示す正面図である。 図19は図11に示すヒータ管、端子部及びリード線の配置を示す側面図である。 図20は図19におけるA−A線の断面図である。 図21(a)は図20に示すヒータの平面図であり、図21(b)は図21(a)の断面図である。
以下、図1から図17に基づき、本発明の好適な実施形態に係るプロセス空間の高さ別に加熱温度が調節可能なヒータを備える基板処理装置について説明する。本発明の実施形態は種々の形態に変形可能であり、本発明の範囲が後述する実施形態に限定されるものと解釈されてはならない。これらの実施形態は当該発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に本発明をさらに詳細に説明するために提供されるものである。よって、図示の各要素の形状はより明確な説明を強調するために誇張されている。
一方、以下では、エピタキシャルプロセスを例にとって説明しているが、本発明はエピタキシャルプロセスを含む様々な半導体製造プロセスに応用可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体製造設備1を概略的に示す平面図である。半導体製造設備1は、プロセス設備2と、設備前方端部モジュール(Equipment Front End Module:EFEM)3と、境界壁(interface wall)4とを備える。設備前方端部モジュール3はプロセス設備2の前方に取り付けられて、基板Sが収容された容器(図示せず)とプロセス設備2との間にウェーハWを搬送する。
設備前方端部モジュール3は、複数のロードポート(load ports)60及びフレーム50を有する。フレーム50は、ロードポート60とプロセス設備2との間に配設される。基板Sを収容する容器は、オーバーヘッドトランスファ(overhead transfer)、オーバーヘッドコンベヤ(overhead conveyor)又は自動案内車両(automatic guided vehicle)などの搬送手段(図示せず)によりロードポート60の上に置かれる。
容器としては、前開き一体形ポッド(Front Open Unified Pod:FOUP)などの密閉用容器が使用可能である。フレーム50内には、ロードポート60に置かれた容器とプロセス設備2との間に基板Sを搬送するフレームロボット70が配設される。フレーム50内には、容器の扉を自動的に開閉する開扉器(図示せず)が配設される。また、フレーム50には、清浄空気がフレーム50内の上部から下部に流れるように清浄空気をフレーム50内に供給するファンフィルターユニット(Fan Filter Unit:FFU)(図示せず)が配設される。
基板Sに対しては、プロセス設備2内において所定のプロセスが行われる。プロセス設備2は、搬送チャンバ102、ロードロックチャンバ106、洗浄チャンバ108a、108b、バッファチャンバ110及びエピタキシャルチャンバ(又はエピタキシャル装置)112a、112b、112cを備える。
搬送チャンバ102は、上部から眺めたときに概ね多角形状を有し、ロードロックチャンバ106、洗浄チャンバ108a、108b、バッファチャンバ110及びエピタキシャルチャンバ112a、112b、112cは、搬送チャンバ102の側面に配設される。
ロードロックチャンバ106は、搬送チャンバ102の側部のうち設備前方端部モジュール3と隣り合う側部に配設される。基板Sはロードロックチャンバ106内に一時的に滞留した後に、プロセス設備2に搬入されて基板Sに対するプロセスが行われ、プロセスが終わった後に、基板Sはプロセス設備2から搬出されてロードロックチャンバ106内に一時的に滞留する。搬送チャンバ102、洗浄チャンバ108a、108b、バッファチャンバ110及びエピタキシャルチャンバ112a、112b、112cは真空に維持され、ロードロックチャンバ106は、真空及び大気圧に切り替わる。ロードロックチャンバ106は、外部汚染物質が、搬送チャンバ102、洗浄チャンバ108a、108b、バッファチャンバ110及びエピタキシャルチャンバ112a、112b、112cに流入することを防ぐ。なお、基板Sの搬送中に基板Sが大気に露出されないので、基板Sの上に酸化膜が成長することを防ぐことができる。
ロードロックチャンバ106と搬送チャンバ102との間及びロードロックチャンバ106と設備前方端部モジュール3との間には、ゲート弁(図示せず)が配設される。設備前方端部モジュール3とロードロックチャンバ106との間に基板Sが搬送される場合、ロードロックチャンバ106と搬送チャンバ102との間に配設されるゲート弁が閉弁され、ロードロックチャンバ106と搬送チャンバ102との間に基板Sが搬送される場合、ロードロックチャンバ106と設備前方端部モジュール3との間に配設されるゲート弁が閉弁される。
搬送チャンバ102は、基板ハンドラ104を備える。基板ハンドラ104は、ロードロックチャンバ106、洗浄チャンバ108a、108b、バッファチャンバ110及びエピタキシャルチャンバ112a、112b、112cの間に基板Sを搬送する。搬送チャンバ102は、基板Sが搬送されるときに真空を維持するように封止される。真空を維持することは、基板Sが汚染物(例えば、O、粒子状物質など)に露出されることを防ぐためである。
エピタキシャルチャンバ112a、112b、112cは、基板Sの上にエピタキシャル層を形成するために配設される。本実施形態においては、3つのエピタキシャルチャンバ112a、112b、112cが配設される。エピタキシャルプロセスは洗浄プロセスに比べて長時間がかかるため、複数のエピタキシャルチャンバを用いて製造の歩留まりを向上させることができる。本実施形態とは異なり、4以上又は2以下のエピタキシャルチャンバが配設される。
洗浄チャンバ108a、108bは、エピタキシャルチャンバ112a、112b、112c内において基板Sに対するエピタキシャルプロセスが行われる前に基板Sを洗浄するために配設される。エピタキシャルプロセスが成功裏に行われるためには、結晶性基板の上に存在する酸化物の量が最小となる必要がある。基板の表面の酸素含有量が高すぎる場合に酸素原子が種子基板上の蒸着材料の結晶学的な配置を妨げるため、エピタキシャルプロセスには悪影響が及ぼされる。例えば、シリコンエピタキシャル蒸着に際して、結晶性基板上の過度な酸素は、原子単位の酸素原子クラスタにより、シリコン原子をそのエピタキシャル位置から変位させる虞がある。このような局所的な原子変位は、層がより厚く成長するときに後続原子配列に誤差を引き起こす虞がある。この現象は、いわゆる積層欠陥又はヒロック(hillock defects)と呼ばれる。基板表面の酸素化(oxygenation)は、例えば、基板が搬送されるときに大気に曝される場合に発生し得る。このため、基板Sの上に形成された自然酸化膜(native oxide)(又は表面酸化物)を除去する洗浄プロセスが洗浄チャンバ108a、108b内において行われる。
洗浄プロセスは、ラジカル状態の水素(H)とNF3ガスとを使用するドライエッチングプロセスである。例えば、基板の表面に形成されたシリコン酸化膜をエッチングする場合、チャンバ内に基板を配設してチャンバ内に真空雰囲気を形成した後、チャンバ内においてシリコン酸化膜と反応する中間生成物を発生させる。
例えば、チャンバ内に水素ガスのラジカル(H)とフッ化物ガス(例えば、フッ化窒素(NF3))などの反応性ガスを供給すると、下記の反応式(1)に示すように反応性ガスが還元されて、NHy(x、yは、任意の整数)などの中間生成物が生成される。
+ NF → NH…(1)
中間生成物は、シリコン酸化膜(SiO2)との反応性が高いため、中間生成物がシリコン基板の表面に達すると、シリコン酸化膜と選択的に反応して下記の反応式(2)に示すように反応生成物((NH42SiF6)が生成される。
NH+ SiO → (NH42SiF6 + HO …(2)
次いで、シリコン基板を100℃以上に加熱すると、下記の反応式(3)に示すように反応生成物が熱分解して熱分解ガスになって蒸発するので、結果的に基板の表面からシリコン酸化膜を除去することができる。下記の反応式(3)に示すように、熱分解ガスには、HFガスやSiF4ガスなどフッ素を含有するガスが含有される。
(NH42SiF6 → NH+ HF + SiF …(3)
上述したように、洗浄プロセスは、反応生成物を生成する反応プロセス及び反応生成物を熱分解するヒーティングプロセスを含み、反応プロセス及びヒーティングプロセスは、洗浄チャンバ108a、108b内において同時に行ってもよく、洗浄チャンバ108a、108bのうちいずれか一方において反応プロセスを行い、洗浄チャンバ108a、108bのうち他方においてヒーティングプロセスを行ってもよい。
バッファチャンバ110は、洗浄プロセスが行われた基板Sが積載される空間と、エピタキシャルプロセスが行われた基板Sが積載される空間とを提供する。洗浄プロセスが行われると、基板Sは、エピタキシャルチャンバ112a、112b、112cに搬送される前にバッファチャンバ110に搬送されて、該バッファチャンバ110内に積載される。エピタキシャルチャンバ112a、112b、112cは、複数枚の基板Sに対する単一のプロセスが行われるバッチ型(batch type)であってもよく、エピタキシャルチャンバ112a、112b、112c内においてエピタキシャルプロセスが行われると、該エピタキシャルプロセスが行われた基板Sは、バッファチャンバ110内に順次に積載され、一方、洗浄プロセスが行われた基板Sは、エピタキシャルチャンバ112a、112b、112c内に順次に積載される。この際、基板Sを、バッファチャンバ110内に縦方向に積載することができる。
図2は、本発明の一実施形態により処理された基板を示す図である。上述したように、基板Sに対するエピタキシャルプロセスが行われる前に、基板Sに対する洗浄プロセスが洗浄チャンバ108a、108b内において行われ、洗浄プロセスを用いて基板70の表面に形成された酸化膜72を除去することができる。酸化膜は、洗浄チャンバ108a、108b内において洗浄プロセスを用いて除去することができる。洗浄プロセスにより基板70の表面の上にエピタキシー表面74が露出され、これによりエピタキシャル層の成長が促される。
次いで、基板Sの上に対するエピタキシャルプロセスがエピタキシャルチャンバ112a、112b、112c内において行われる。エピタキシャルプロセスは化学気相蒸着により行われ、エピタキシー表面74の上にエピタキシャル層76が形成される。基板70のエピタキシー表面74は、シリコンガス(例えば、SiCl4、SiHCl3、SiH2Cl2、SiH3Cl、Si26又はSiH4)並びにキャリアガス(例えば、N2及び/又はH2)を含む反応ガスに露出される。また、エピタキシャル層76にドーパントを含めることが求められる場合、シリコン含有ガスに、ドーパント含有ガス(例えば、アルシン(AsH3)、ホスフィン(PH3)及び/又はジボラン(B26))を含めることができる。
図3は、本発明の一実施形態によりエピタキシャル層を形成する方法を示すフローチャートである。本方法は、ステップS10から始まる。ステップS20において、基板Sは、エピタキシャルプロセス前に洗浄チャンバ108a、108bに搬送され、基板ハンドラ104は、基板Sを洗浄チャンバ108a、108bに搬送する。搬送は、真空に維持される搬送チャンバ102により行われる。ステップS30において、基板Sに対する洗浄プロセスが行われる。上述したように、洗浄プロセスは、反応生成物を生成する反応プロセス及び反応生成物を熱分解するヒーティングプロセスを含む。反応プロセス及びヒーティングプロセスは、洗浄チャンバ108a、108b内において同時に行ってもよく、洗浄チャンバ108a、108bのうちの何れか一方において反応プロセスを行い、洗浄チャンバ108a、108bのうちの他方においてヒーティングプロセスを行ってもよい。
ステップS40において、洗浄プロセスが行われた基板Sは、バッファチャンバ110に搬送されてバッファチャンバ110内に積載され、該バッファチャンバ110内においてエピタキシャルプロセスを待つ。ステップS50において、基板Sはエピタキシャルチャンバ112a、112b、112cに搬送され、この搬送は、真空に維持される搬送チャンバ102により行われる。ステップS60において、基板Sの上にエピタキシャル層が形成される。次いで、基板Sは、ステップS70において、更にバッファチャンバ110に搬送されてバッファチャンバ110内に積載され、ステップS80において処理が終わる。
図4は、図1に示すエピタキシャル装置を概略的に示す図であり、図5は、図1に示す下部チャンバ及び基板ホルダを示す断面図である。エピタキシャル装置(又はエピタキシャルチャンバ)は、上部が開放された形状を有する下部チャンバ312bを備え、該下部チャンバ312bは、搬送チャンバ102と連結される。下部チャンバ312bは搬送チャンバ102と連通される通路319を有し、基板Sは通路319を介して搬送チャンバ102から下部チャンバ312bに搬入される。ゲート弁(図示せず)は通路319の外側に配設され、該通路319はゲート弁により開閉される。
エピタキシャル装置は、複数枚の基板Sが積載される基板ホルダ328を備え、基板Sは基板ホルダ328の上に上下方向に積載される。例えば、基板ホルダ328は15枚の基板Sを積載することができる。基板ホルダ328が下部チャンバ312bの内部に形成される積載空間内に位置する間に(又は「積載位置」)、基板Sは基板ホルダ328内に積載される。後述するように、基板ホルダ328は昇降自在であり、基板ホルダ328のスロットの上に基板Sが積載されれば、基板ホルダ328は上昇して基板ホルダ328の次のスロットの上に基板Sが積載される。基板ホルダ328の上に全ての基板が積載されれば、基板ホルダ328は外部反応チューブ312aの内部に移動し(又は「プロセス位置」)、外部反応チューブ312aの内部においてエピタキシャルプロセスが行われる。
遮熱プレート316は、基板ホルダ328の下部に配設され、基板ホルダ328とともに昇降する。基板ホルダ328がプロセス位置に切り替わると、図11に示すように、遮熱プレート316は、内部反応チューブ314の開放された下部を閉塞する。遮熱プレート316は、セラミック、クォーツ又はメタルにセラミックを被覆した材質であり、プロセスが行われるときに反応領域内の熱が積載空間に移動することを遮断する。
反応領域内に供給された反応ガスのうちの一部は、内部反応チューブ314の開放された下部を介して積載空間に移動し、このとき、積載空間が所定の温度以上であれば、反応ガスのうちの一部が積載空間の内壁に蒸着される。このため、遮熱プレート316を介して積載空間が加熱されることを防ぐ必要があり、これにより反応ガスが積載空間の内壁に蒸着されることを防ぐことができる。
下部チャンバ312bは、排気ポート344、補助排気ポート328a及び補助ガス供給ポート362を有する。排気ポート344は「L」字状を呈し、後述する排気ノズル334は、排気ポート344を介して第1の排気ライン342と連結される。なお、補助排気ポート328aは補助排気ライン328bと連結され、下部チャンバ312bの内部の積載空間は補助排気ポート328aを介して排気可能である。
補助ガス供給ポート362は、補助ガス供給ライン(図示せず)に連結され、補助ガス供給ラインを介して供給されたガスを積載空間内に供給する。例えば、不活性ガスが補助ガス供給ポート362を介して積載空間内に供給される。不活性ガスを積載空間内に供給することにより、プロセス空間内に供給された反応ガスが積載空間に移動することが防がれる。
より具体的に、不活性ガスを積載空間内に連続して供給し、且つ、補助排気ポート328aを介して排気することにより、プロセス空間内に供給された反応ガスが積載空間に移動することが防がれる。このとき、積載空間内の圧力がプロセス空間内の圧力よりも僅かに高くなるように設定することができる。積載空間内の圧力がプロセス空間内の圧力よりも僅かに高い場合、プロセス空間内の反応ガスは積載空間に移動することができない。
図6は、図4に示す外部反応チューブ及び内部反応チューブと供給ノズル及び排気ノズルとを概略的に示す断面図である。外部反応チューブ312aは、上部が開放された下部チャンバ312bの上部を閉塞し、エピタキシャルプロセスが行われるプロセス空間を提供する。支持フランジ442は、下部チャンバ312bと外部反応チューブ312aとの間に配設され、外部反応チューブ312は、支持フランジ442の上部に配設される。下部チャンバ312bの積載空間及び外部反応チューブ312aのプロセス空間は、支持フランジ442の中央に形成された開口を介して互いに連通され、上述したように、基板ホルダ328の上に全ての基板が積載されれば、基板ホルダ328は外部反応チューブ312aのプロセス空間に移動する。
内部反応チューブ314は、外部反応チューブ312aの内部に配設され、内部反応チューブ314は基板Sに対する反応領域を提供する。外部反応チューブ312aの内部は内部反応チューブ314により反応領域と非反応領域とに画成され、反応領域は内部反応チューブ314の内部に位置し、非反応領域は内部反応チューブ314の外部に位置する。基板ホルダ328は、プロセス位置への切り替わり時に反応領域に位置し、反応領域はプロセス空間よりも小さな体積を有する。このため、反応ガスを反応領域内に供給する場合に、反応ガスの使用量を最小化させることができ、反応ガスを基板ホルダ328内に積載された基板Sに集中させることができる。内部反応チューブ314は、上部が閉塞された状態で下部が開放され、基板ホルダ328は、内部反応チューブ314の下部を介して反応領域に移動する。
図4に示すように、ヒータ326はリング状を呈し、外部反応チューブ312aを異なる高さで取り囲むように配置される。ヒータ326は、外部反応チューブ312aの内部のプロセス空間を加熱し、これにより、プロセス空間(又は反応領域)は、エピタキシャルプロセスが行えるような温度に達する。カバー324は、支持フレーム327を介して上部昇降ロッド337と連結され、昇降モータ338により上部昇降ロッド337が回転することにより、支持フレーム327は昇降可能である。
エピタキシャル装置はガス供給ユニットをさらに備え、該ガス供給ユニットは、供給ノズルユニット332及び排気ノズルユニット334を備える。供給ノズルユニット332は、複数の供給管332a及び複数の供給ノズル332bを備え、該供給ノズル332bは、供給管332aとそれぞれ連結される。それぞれの供給ノズル332bは円形の管状を呈し、供給口332cは、供給ノズル332bの先端に配設されて反応ガスは供給口332cを介して吐き出される。供給口332cは円形の断面を有し、図6に示すように、供給ノズル332bは、供給口332cの高さが異なるように配置される。
供給管332a及び供給ノズル332bは、外部反応チューブ312aの内部に配設される。供給管332aは上下に延び、供給ノズル332bは、供給管332aに対してそれぞれ概ね垂直に配置される。供給口332cは、内部反応チューブ314の内側に配設され、これにより、供給口332cを介して吐き出された反応ガスは内部反応チューブ314の内部の反応領域に集中される。内部反応チューブ314は複数の貫通孔374を有し、供給ノズル332bの供給口332cは、該貫通孔374を介してそれぞれ内部反応チューブ314の内側に配置される。
図7は、図6に示す供給ノズルの配置及び熱電対の配置を示す断面図である。図7に示すように、供給ノズル332bは、断面が円形の供給口332cをそれぞれ有する。供給ノズル332bの供給口332cは、内部反応チューブ314の内壁に沿って円周方向に配置され、それぞれ異なる高さに配設される。基板ホルダ328がプロセス位置に切り替わると、供給ノズル332bは、基板ホルダ328の上に置かれた基板Sに向かってそれぞれ反応ガスを噴射する。このとき、供給口332cの高さは、それぞれの基板Sの高さと略一致する。図6に示すように、供給ノズル332bは、支持フランジ442に形成された供給ライン372を介してそれぞれ反応ガスソース(図示せず)と連結される。
反応ガスソースは、蒸着用ガス(シリコンガス(例えば、SiCl、SiHCl、SiHCl、SiHCl、Si又はSiH)並びにキャリアガス(例えば、N及び/又はH))を供給するか、あるいは、エッチング用ガスを供給する。選択エピタキシープロセスは、蒸着反応及びエッチング反応を伴う。本実施形態においては、図示はしないが、エピタキシー層にドーパントを含めることが求められる場合、ドーパント含有ガス(例えば、アルシン(AsH3)、ホスフィン(PH3)及び/又はジボラン(B26))が供給される。なお、洗浄又はエッチングの場合、塩化水素(HCl)が供給される。
図6に示すように、排気ノズルユニット334は、複数の排気管334a及び複数の排気ノズル334bを備え、該排気ノズル334bは、排気管334aとそれぞれ連結される。排気口334cは、排気ノズル334bの先端に配設されて未反応ガス及び反応副産物を吸入する。排気口334cはスロット状の断面を有し、図6に示すように、排気ノズル334bは、排気口334cの高さが異なるように配置される。
排気管334a及び排気ノズル334bは、外部反応チューブ312aの内部に配設される。排気管334aは上下に延び、排気ノズル334bは、排気管334aに対してそれぞれ概ね垂直に配置される。排気口334cは、内部反応チューブ314の内側に配設され、これにより、排気口334cを介して内部反応チューブ314の内部の反応領域から未反応ガス及び反応副産物を有効に吸入することができる。内部反応チューブ314は複数の貫通孔376を有し、排気ノズル334bの排気口334cは、該貫通孔376を介してそれぞれ内部反応チューブ314の内側に配置される。
図8は、図6に示す排気ノズルの配置及び熱電対の配置を示す断面図である。図8に示すように、排気ノズル334bは、断面がスロット状の排気口334cをそれぞれ有する。排気ノズル334bの排気口334cは、内部反応チューブ314の内壁に沿って円周方向に配置され、それぞれ異なる高さに配設される。基板ホルダ328がプロセス位置に切り替わると、供給ノズル332bは基板ホルダ328の上に置かれた基板Sに向かってそれぞれ反応ガスを噴射し、このとき、内部反応チューブ314内には未反応ガス及び反応副産物が発生する。排気ノズル334bは、未反応ガス及び反応副産物を吸入して外部に排出する。排気口334cの高さは、それぞれの基板Sの高さと略一致する。排気ノズル334bは、図4に示すように、下部チャンバ312bに形成された排気ポート344を介して第1の排気ライン342と連結され、未反応ガス及び反応副産物は、該第1の排気ライン342を介して排出される。開閉弁は、第1の排気ライン342上に配設されて該第1の排気ライン342を開閉し、ターボポンプ348は、第1の排気ライン342上に配設されて第1の排気ライン342を介して未反応ガス及び反応副産物を強制的に排出する。第1の排気ライン342は、第2の排気ライン352に連結され、第1の排気ライン342に沿って移動した未反応ガス及び反応副産物は、第2の排気ライン352を介して排出される。
一方、補助排気ポート328aは下部チャンバ312bに形成され、補助排気ライン328bが補助排気ポート328aと連結される。補助排気ライン328bは第2の排気ライン352と連結され、第1及び第2の補助弁328c、328dは、補助排気ライン328b上に配設されて補助排気ライン328bを開閉する。補助排気ライン328bは、連結ライン343を介して第1の排気ライン342に連結され、連結弁343aは、連結ライン343上に配設されて該連結ライン343を開閉する。
図7及び図8に示すように、熱電対(thermocouples)382、384は、外部反応チューブ312aと内部反応チューブ314との間に配設され、熱電対382、384は、上下方向に配置されて高さに応じた温度を測定する。このため、作業者は、プロセス空間内の温度を高さに応じて把握することができ、温度分布がプロセスに及ぼす影響を予め点検することができる。
図9は、図6に示す供給ノズルユニットにそれぞれ連結される供給ラインを示す図である。図9に示すように、供給ノズルユニット332は、それぞれ別々の供給ライン372を介して反応ガスソース(図示せず)と連結される。このため、複数の供給ノズルを有する供給ノズルユニット332を介して均一な流量の反応ガスを内部反応チューブ314の反応領域に供給することができる。もし、1本の供給ライン372が複数の供給ノズルに連結される場合は、供給ノズルごとに異なる流量の反応ガスを供給することができ、これにより、基板ホルダ328上の位置に応じて工程率が異なってくる。
図10は、図6に示す内部反応チューブ内における反応ガスの流動を示す図である。上述したように、供給ノズル332bの供給口332cは、内部反応チューブ314の内壁に沿って円周方向に配置され、それぞれ異なる高さに配設される。
また、排気ノズル334bの排気口334cは、内部反応チューブ314の内壁に沿って円周方向に配置され、それぞれ異なる高さに配設される。このとき、同じ高さを基準として、供給口332cの中心と排気口334cの中心とは対称をなす。すなわち、基板ホルダ328に積載された基板Sの中心を基準として、供給ノズル332bの供給口332c及び排気ノズル334bの排気口334cは、互いに反対側に配設される。このため、供給ノズル332bから噴射された反応ガスは反対側に配設される排気ノズル334bに向かって流れ(矢印にて表示)、これにより、反応ガスと基板Sの表面とが反応するのに十分な時間が確保される。このとき、プロセス中に発生する未反応ガス及び反応副産物は、排気ノズル334bを介して吸入されて排出される。
また、図10に示すように、基板ホルダ328に積載された基板Sの高さに応じて反応ガスの流動は異なり、基板Sの高さに応じて反応ガスの流動は位相差を有する。すなわち、供給ノズル332bの供給口332cの位置及び排気ノズル334bの排気口334cの位置が基板Sの高さに応じて位相差を有するため、同様に、反応ガスの位相も基板Sの高さに応じて位相差を有する。図10を参照すると、(1)は最上端に配設される供給ノズル332bから排気ノズル334bに向かう反応ガスの流動を示し、(2)は最下端に配設される供給ノズル332bから排気ノズル334bに向かう反応ガスの流動を示す。(1)と(2)との間には所定の角度の位相差がある。このため、供給口から噴射された反応ガスは、他の高さにある供給口から噴射された反応ガスにより拡散される効果を奏する。すなわち、位相差を有する反応ガスの流動の間に干渉が起こり、これにより、反応ガスは干渉により拡散された状態で排気ノズル334bに向かって移動する。
さらに、供給ノズル332bの供給口332cは円形であるのに対し、排気ノズル334bの排気口334cはスロット状である。このため、供給ノズル332bの供給口332cから噴射された反応ガスは、排気口334cの形状に応じて所定の幅を有するように拡散され(図10に示す)、これにより、反応ガスが基板Sの表面と接触する面積が増大される。なお、十分な反応を誘導することにより、未反応ガスの発生が抑えられる。反応ガスは、供給口332cから排気口334cに至るまで基板Sの上において流動を形成する。
一方、図4に示すように、基板ホルダ328は回転軸318と連結され、該回転軸318は、下部チャンバ312bを貫通して昇降モータ319a及び回転モータ319bと連結される。回転モータ319bはモータハウジング319c上に配設され、該回転モータ319bは、エピタキシャルプロセスが行われる間に回転軸318を駆動して該回転軸318とともに基板ホルダ328(及び基板S)を回転させる。これは、反応ガスが供給口332cから排気口334cに向かって流れ、基板Sに対する蒸着が供給口332c側から排気口334c側に向かって行われることから、反応ガスの濃度が下がる傾向があるためである。このような結果を防いで基板Sの表面において均一な蒸着が行われるように基板Sは回転可能である。
モータハウジング319cはブラケット319dに固定され、該ブラケット319dは、下部チャンバ312bの下部に連結された下部ガイド上に連結されて昇降ロッド319eに沿って昇降する。ブラケット319dは下部ロッド419に螺合され、該下部ロッド419は昇降モータ319aにより回転される。すなわち、昇降モータ319aの回転により下部ロッド419は回転し、これにより、ブラケット319d及びモータハウジング319cは一緒に昇降可能である。このため、回転軸318及び基板ホルダ328は一緒に昇降可能である。基板ホルダ328は、昇降モータ319aにより積載位置及びプロセス位置に切り替わる。蛇腹318aは、下部チャンバ312bとモータハウジング319cとを連結し、これにより、下部チャンバ312bの内部の気密が保持される。図11は、図4に示す基板ホルダがプロセス位置に切り替わった様子を示す図である。
一方、図11に示すように、遮熱プレート316は基板ホルダ328の下部に配設され、回転軸318が昇降することに伴い、基板ホルダ328とともに昇降する。
遮熱プレート316は、内部反応チューブ314の開放された下部を閉塞して、該内部反応チューブ314の内部の熱が下部チャンバ312b内の積載空間に移動することを防ぐ。
図12は、図6に示す供給ノズルに関する変形された実施形態を概略的に示す斜視図である。図13は図12に示す供給ノズルを示す斜視図であり、図14は図12に示す供給ノズルを示す断面図である。
図12から図14に示すように、供給ノズル332bは、吐出方向に沿って断面積が増大される内部空間を有し、供給管332aを介して供給される反応ガスは、供給ノズル332bの内部空間に沿って拡散される。供給ノズル332bは、先端に形成された供給口332cを有し、該供給口332cはスロット状の断面を有する。供給口332cの断面積は、排気口334cの断面積と略一致する。
図15は、図12に示す供給ノズル及び排気ノズルによる反応ガスの流動を示す図である。図15に示すように、供給ノズル332bから噴射された反応ガスは、反対側に配設される排気ノズル334bに向かって流れる(矢印にて表示)。このとき、反応ガスは、供給ノズル332bの内部空間を介して拡散された状態で供給口332cを介して吐き出された後に、排気ノズル334bの排気口334cを介して吸入されるため、該反応ガスは、供給口332cから排気口334cに至るまでに所定の幅(供給口332cの断面積及び排気口334cの断面積と略一致する)を有する流動を形成する。
また、以上において説明はしなかったが、図6及び図12に示す排気ノズル334bは、図12から図14に示す供給ノズル332bと同じ構造を有する。すなわち、排気ノズル334bは、吸入方向に沿って断面積が減少するような内部空間を有し、排気口334cを介して吸入された未反応ガス及び反応副産物は排気ノズル334bの内部空間に沿って集まった後に排気管334aに移動する。
図16は、図13に示す供給ノズルに関する変形された実施形態を概略的に示す斜視図であり、図17は、図16に示す供給ノズルを示す断面図である。図16及び図17に示すように、供給ノズル332bは噴射板332dを備え、該噴射板332dは供給口332cの上に配設される。噴射板332dは、複数の噴射孔332eを有し、供給ノズル332bの内部空間に沿って拡散された反応ガスは噴射孔332eを介して噴射される。
図18は、図11に示すカバー、断熱フレーム及びヒータの配置を示す正面図であり、図19は、図11に示すヒータ管、端子部及びリード線の配置を示す側面図であり、図20は、図19のA−A線の断面図であり、図21(a)は図20に示すヒータの平面図であり、図21(b)は図21(a)の断面図である。図18から図21に基づいて、断熱フレーム325、ヒータ326及びカバー324について説明する。
断熱フレーム325は、ヒータ326を既に設定された個所に固定しながら該ヒータ326同士の摩擦を防ぐためのものであり、外部反応チューブ312aを取り囲むように配置され、内周面には半径方向に円形の嵌合溝325aが凹設される。複数の嵌合溝325aがプロセス空間の上下方向に離設され、嵌合溝325aには後述するヒータ管326aが嵌設される。断熱フレーム325は、熱伝導率の低いセラミック材質などからなる断熱材であることが好ましい。このようにヒータ326の間に断熱材を配置してヒータ間に熱が伝導することを防ぐことにより、プロセス空間の高さに応じた加熱温度が一層効率よく調節される。
複数のヒータ326は、外部反応チューブ312aをそれぞれ異なる高さで取り囲むように配置され、該外部反応チューブ312aの内部のプロセス空間がエピタキシャルプロセスを行えるような温度に達するようにプロセス空間を加熱する。ヒータ326の加熱温度はそれぞれ異なる。したがって、プロセス空間の高さに応じて加熱温度を異ならせることができる。プロセス空間の下方に進むにつれて加熱温度を高めることにより、プロセス空間の対流の流れが円滑になって速やかなエピタキシャルプロセスが行われる。
このようなヒータ326は、ヒータ管326a、発熱線326b、一対の端子部326c及びリード線326dを備える。
ヒータ管326aは、ハロゲンガス(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アスタチンガス)が充填される内部空間を有し、周縁部の一部が開放されたリング状(「C」状リング)を有する。ヒータ管326aは、後述する断熱フレーム325の嵌合溝325aに嵌設される。
発熱線326bは、ヒータ管326aの内部空間に差し込まれ、電流の印加により光を放射する。発熱線326bは、電源(図示せず)と電気的に接続されるリード線326dが端子部326cを介して電流を印加できるように該端子部326cに電気的に接続される。発熱線326bの材質としては、高強度及び高耐熱のタングステンを使用することが好ましい。
端子部326cは、ヒータ管326aの両端に取着されて該ヒータ管326aの開放された内部空間を密閉する。端子部326cは、発熱線326bに電気的に接続されて該発熱線326bに電流を供給する。リード線326dは、端子部326cと電気的に接続され、該端子部326cに電流を供給する。すなわち、電源(図示せず)がリード線326dに供給する電流は、端子部326cを介して発熱線326bに流れる。このとき、発熱線326bが熱を放射して外部反応チューブ312aの内部のプロセス空間を加熱する。
電源(図示せず)はリード線326dと電気的に接続されて、該リード線326dに電流を供給する。複数のヒータ326に一つの電源(図示せず)が連結されてもよく、また、複数のヒータ326にそれぞれの電源(図示せず)が別途に連結されて該ヒータ326のそれぞれに供給される電流の大きさを異ならせてもよい。これは、上述したヒータ326の加熱温度をそれぞれ異ならせてもよいことに対応する。
カバー324は、外部からの塵埃の流入を遮断したり熱損失を最小化したりするために配設されるものであり、断熱フレーム325を取り囲むように配置される。カバー324には、ヒータ326の端子部326c又はリード線326dが外部に露出されるように複数の通孔324aが貫設される。通孔324aは、プロセス空間の上下方向に千鳥状に配置される。これにより、外部に放出される熱の損失が極力抑えられる。
本実施形態に係るヒータを用いてプロセス空間を加熱する際、プロセス空間の温度の可変速度は80〜200[℃/min]であり、従来の熱線ヒータの可変速度の10〜20[℃/min]と比べて8倍以上速やかに温度を変えることができる。
本発明を好適な実施形態を挙げて詳細に説明したが、これとは異なる実施形態も採用可能である。よって、後述する特許請求の範囲の技術的思想及び範囲は好適な実施形態に何ら限定されない。
1:半導体製造設備
2:プロセスモジュール
3:設備前方端部モジュール
4:境界壁
60:ロードポート
70:基板
72:酸化膜
74:エピタキシー表面
102:搬送チャンバ
104:基板ハンドラ
108a、108b:洗浄チャンバ
110:バッファチャンバ
112a、112b、112c:エピタキシャルチャンバ
312a:外部反応チューブ
312b:下部チャンバ
314:内部反応チューブ
316:遮熱プレート
318:回転軸
319:通路
328:基板ホルダ
324:カバー
325:断熱フレーム
326:ヒータ
332:供給ノズルユニット
334:排気ノズルユニット

Claims (6)

  1. 基板に対するプロセスが行われる基板処理装置において、
    上部が開放され、一方の側に前記基板が出入りする通路が形成される下部チャンバと、
    前記下部チャンバの開放された上部を閉塞し、前記プロセスが行われるプロセス空間を提供する外部反応チューブと、
    1枚以上の前記基板が上下方向に積載され、その内部に前記基板が積載される積載位置及び前記基板に対する前記プロセスが行われるプロセス位置に切り換え可能な基板ホルダと、
    前記外部反応チューブの内部に配設され、前記プロセス位置に置かれた前記基板ホルダの周縁部に配置されて前記基板に対する反応領域を画成する内部反応チューブと、
    前記外部反応チューブの内部に配設されて前記反応領域内に反応ガスを供給するガス供給ユニットと、
    前記外部反応チューブをそれぞれ異なる高さで取り囲むように配置され、前記プロセス空間を加熱する複数のヒータと、
    前記ヒータを固定し、前記外部反応チューブを取り囲むように配置される断熱フレームと、
    塵埃の流入を遮断したり熱損失を低減させたりするために前記断熱フレームの外側を取り囲むように配置されるカバーと、
    を備え、
    前記外部反応チューブの外部は、前記断熱フレーム及び前記カバーにより取り囲まれることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記ヒータの加熱温度は、異なることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記ヒータは、
    ハロゲンガスが充填される内部空間を有し、周縁部の一部が開放されたリング状のヒータ管と、
    前記内部空間に配設され、光を放射する発熱線と、
    前記ヒータ管の開放された両端にそれぞれ取着されて前記内部空間を密閉し、前記発熱線と電気的に接続される一対の端子部と、
    前記端子部と電気的に接続されて前記発熱線に電流を供給する電源と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 前記複数のヒータのそれぞれの電源が供給する前記電流の強さは、異なることを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記断熱フレームは、内周面を凹ませて形成される複数の嵌合溝を有
    前記ヒータ管は、前記嵌合溝に嵌設されることを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 前記カバーは、前記端子部が露出される一方の面が貫設された複数の通孔を有し、前記通孔は前記プロセス空間の上下方向に千鳥状に配置されることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
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