JP6072434B2 - コンクリート構造物表面の長さ変化測定方法及び装置 - Google Patents
コンクリート構造物表面の長さ変化測定方法及び装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6072434B2 JP6072434B2 JP2012121446A JP2012121446A JP6072434B2 JP 6072434 B2 JP6072434 B2 JP 6072434B2 JP 2012121446 A JP2012121446 A JP 2012121446A JP 2012121446 A JP2012121446 A JP 2012121446A JP 6072434 B2 JP6072434 B2 JP 6072434B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- measuring
- length
- concrete structure
- change
- measurement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
Description
コンタクトゲージ法は、ダイヤルゲージを付属した測定器(コンタクトストレインゲージ)を用いて、コンクリート供試体の表面の長さ変化を測定するもので、この方法では、供試体の表面にゲージプラグを貼り付け又は埋め込み、このケージプラグにコンタクトストレインゲージを押し付けて、コンクリート供試体の長さ変化を測定する。
ダイヤルゲージ法は、ダイヤルゲージを付属した測定器(測長枠)を用いて、コンクリート供試体の中心軸の長さ変化を測定するもので、この方法では、供試体の上下各面の中心にゲージプラグを埋め込み、供試体を測長枠に嵌め込んで、供試体の各ゲージプラグと測定器上下のスピンドルとを接触させて、供試体の長さ変化を測定する。
(1)屋外のコンクリート構造物の測定では、コンクリート中の粗骨材の分布と偏り、水分量や空気泡の不均一さなどに起因する長さ変化量のばらつきの影響をできるだけ低減して、安定した正確な長さ変化量を測定することが求められるため、測定する標点の間隔は可能な限り長いことが望ましい。
これに対して、ダイヤルゲージ法は、標点の間隔が400mmとなる角柱供試体の長さ変化量を測定する方法で、供試体の測定に限られており、現場の実構造物への適用はできない。
コンタクトゲージ法では、ゲージプラグ(標点)を200mmピッチで複数個所に直列配置することで、それぞれの標点間隔の変化をダイヤルゲージで読み取ることができ、現場の実構造物への適用が可能であるものの、測定する標点の間隔が短く、測定作業が煩雑になり、多くの時間を必要とする。また、この方法を現場で実施する場合、コンタクトストレインゲージのケージプラグへの当て方に個人差が出やすく、長さ変化量を正確に測定するためには、熟練者による測定が必要である。
ひずみゲージ法では、ゲージの長さが最大120mm、ひずみ計で最大200mであるため、現場の実構造物への適用を考えると、測定する標点の間隔は短く、測定作業が煩雑になる。
(2)屋外のコンクリート構造物の測定においては、当然のことながら、屋外での測定となるため、屋外での測定の可否が重要である。
これに対して、ダイヤルゲージ法は、角柱供試体の長さ変化に限られる室内試験であるため、現場の実構造物に適用することができない。
コンタクトゲージ法は、供試体の寸法に制限されず、また、標準尺に熱膨張率の小さいインバー鋼が用いられることから、屋外での使用は可能である。
ひずみゲージ法では、ゲージ自体に絶縁低下を防ぐ処置を行え、また、防水型の製品を使用できるので、屋外での使用が可能である。
(3)屋外のコンクリート構造物の測定においては、測定期間は、一般に、長期間に亘り、例えば、乾燥収縮に起因する長さ変化を測定する場合、6か月程度の測定が必要となる。
これに対して、特にひずみゲージ法では、電源を常に確保して測定を維持する必要があるところ、建設現場では、足場の盛り換えや配電盤の頻繁な移動によって、電源を一時的に停止することが多く、この場合、電源再開時の測定値がシフトすることがある。
(a)ダイヤルゲージ法では、供試体の測定に限られるため、現場の実構造物に適用することができない。
(b)コンタクトゲージ法では、コンクリート構造物の長さ変化を測定するには、標点の間隔が短く、測定作業が煩雑になる。特に、この方法の場合、熟練者による測定が必須である。
(c)ひずみゲージ法では、コンクリート構造物の長さ変化を測定するには、標点の間隔が短く、測定作業が煩雑になる。特に、この方法の場合、長期間に亘る電源の確保が難しい。
よって、屋外のコンクリート構造物に生じる長さ変化量を長期間に亘って測定するには、いずれの方法も満足できるものではない。
この場合、各測定尺の一端間に2mmから5mmまでの間隔を設け、各標点間の外寸を20mm以内とすることが好ましい。
また、各標点間の間隔長さの測定にマイクロメータを含む変位測定装置を用い、前記各標点間の外寸を0.001mm単位で測定することが好ましい。
また、この長さ変化測定装置は各部に次のような構成が採用されることが好ましい。
(1)各測定尺は線膨張係数が既知の鋼材からなる。
(2)各標点は突起状の部材からなる。
(3)各支持装置は測定尺の自重による回転方向の動きを規制する手段を併せて有する。
(4)各標点間の間隔長さの測定にマイクロメータを含む変位測定装置が採用される。
図1に示すように、このコンクリート構造物表面の長さ変化測定方法は、コンクリート構造物の表面に2つの標点を設け、これら標点間の間隔長さを測定して、コンクリート構造物表面の長さ変化を測定するものであり、特に、この方法では、一端に標点11を設けた所定の長さからなる2本一対の測定尺1を、各測定尺1の一端を所定の小さい間隔を介して近接させ、各測定尺1の長さ方向を実コンクリート構造物C(以下、単に実構造物Cという。)の表面の長さ測定方向に向けて、各測定尺1の他端を実構造物Cの表面に支持固定することにより、実構造物Cの表面に設置して、この一対の測定尺1の各標点11間の間隔長さを測定する。
この場合、一対の測定尺1をそれぞれ、曲げ変形が生じない程度の剛性を有する材料により、細長い板状又は棒状に形成し、各測定尺1の一端に突起状の標点11を設ける。
また、この場合、図2に示すように、各測定尺1の実構造物Cの表面への設置に際し、各測定尺1の一端間に2mm乃至5mmの間隔を設け、各標点11の外側の間隔を20mm以内とする。
図3に示すように、この種の実構造物Cは、幅が一定に仕上がるように、通常、型枠を貫通して複数のセパレータSが設置される。このセパレータSの設置間隔は、一般に、コンクリートの側圧に対抗できるように設計されており、型枠せき板の剛性などを考慮して、各セパレータSが450mmピッチ若しくは600mmピッチに配置されることが多い。
そこで、型枠脱型後の実構造物の複数のセパレータSのねじ部S1を使って、一対の測定尺1を支持固定する。
この場合、各測定尺1の長さ(実測部)をセパレータSの配置ピッチに概ね合わせて、約450mm前後乃至600mm前後とし、支持固定側になる他端にボルト通し孔12を穿孔する。このボルト通し孔12に取付ボルト22を挿通する。そして、実構造物C表面の長さを測定しようとする位置に配置される左右方向又は上下方向に連続する例えば3個のセパレータSのうち、両端となる各セパレータSのねじ部S1からプラスチックコーン(図示省略)を撤去した後、当該両端のねじ部S1にそれぞれ長ナット21を締結して、一方の測定尺1を一方端のセパレータSと中央となるセパレータSとの間に配置し、他端に通した取付ボルト22を一方端のセパレータSの長ナット21に螺合して、一方の測定尺1の他端を一方端のセパレータSのねじ部S1に固定する。同様にして、他方の測定尺1の他端を他方端のセパレータSのねじ部S1に固定する。
このようにして一対の測定尺1をそれぞれ、実構造物Cの表面に、左右方向又は上下方向に連続する例えば3個のセパレータSのねじ部S1のうち両端のねじ部S1を利用して、中央のセパレータSのねじ部S1を中心に左右対称又は上下対称に設置し、各測定尺1の標点11を有する一端を相互に対向させる。
また、この方法では、各標点11の外側の間隔が20mm程度で、一対の測定尺1の2つの支持点(両端のセパレータSのねじ部S1)間の距離を概ね900mm〜1200mmとしているので、2標点11間の間隔長さは(従来に比べて)短く、実構造物Cの表面の長さ変化を測定するための2測定点間の距離は(従来に比べて)大幅に長尺化される。したがって、この方法では、2標点11間の間隔長さを測定して、概ね900mm〜1200mm離れた一対の測定尺1の2つの支持点間の変位量を測定するので、実構造物Cの表面の長さ変化を、2測定点間の距離を十分に長くして、正確に測定することができる。そして、実構造物Cに生じた表面ひずみの測定から、ひび割れ発生の危険度を判定することができる。
さらに、この方法では、僅か20mm程度の2標点11間の間隔長さを測定するので、この2標点11間の間隔長さの測定に1/1000mm読みのマイクロメータを用い、2標点11間の間隔長さを1/1000mm単位で読み取ることで、実構造物Cの表面の長さ変化を、簡易に、数マイクロの精度で正確に測定することができる。
またさらに、この方法では、一対の測定尺1間の2つの標点11間の間隔長さを変位測定装置により測定するだけでよく、電気式の計測器を用いることがないので、電源を不要として、実構造物Cの表面の長さ変化(量)を、長期間に亘り、安定的に測定することができる。したがって、実構造物Cの長さ変化(量)の測定は、測定の目的に合致するように設定した初回の測定時期(初期値)の測定以降、測定間隔は指数的に長期化させる。例えば乾燥収縮による長さ変化を測定する場合、最初の1か月は1週間に1回、2、3か月の間は2週間に1回、4か月から6か月の間は1月に1回程度の測定頻度で目的は達成される。
図4に示すように、この長さ変化測定装置Mは、コンクリート構造物の表面に2つの標点を設け、これら標点間の間隔長さを測定して、コンクリート構造物表面の長さ変化を測定する形式の装置で、特に、この装置Mは、一端に標点11を有し、他端に被支持部を有し、所定の長さからなる2本一対の測定尺1と、各測定尺1の他端を実構造物Cの表面に支持固定するための一対の支持装置2とを備えて構成される。
また、この装置Mは、型枠脱型後の実構造物Cの表面の、コンクリート内部に通された複数のセパレータSのねじ部S1を利用して取り付けられる形式が採用される。
これらの測定尺1の一端に標点11が形成され、他端にボルト通し孔12が穿たれる。この場合、各標点11は突起状の部材からなり、ここでは特に、硬質のプラスチック棒やステンレス鋼など、半年程度の屋外の腐食環境に置かれても腐食しにくい材料により、円筒状又は角筒状に形成される。各標点11は、各測定尺1の一方の側面の一端に当該側面に対して直角方向に突状に設けられる。また、ボルト通し孔12は後述する支持装置2の取付ボルト22が挿通可能に形成される。
この場合、長ナット21、取付ボルト22のいずれも、硬質のプラスチック棒やステンレス鋼など、半年程度の屋外の腐食環境に置かれても腐食しにくい材料からなるものが好ましい。
また、この支持装置2は、各測定尺1の自重による回転方向の動きを規制する手段、すなわち、各測定尺1の一端の垂れ下がりによるズレを防止する手段として、各測定尺1の一端を支持するための支持プレート23(図2参照)と、各測定尺23の回り止め用のワッシャ24とを併せて備える。この場合、支持プレート23はアングル鋼により形成されて、断面L字形の2面からなり、実構造物Cの表面に取り付けられて、各測定尺1の一端を支持するようになっている。ワッシャ24は凹凸形状の面を有するタイプのもので、取付ボルト22をこのワッシャ24を介して測定尺1の他端に通して、長ナット21に締結することにより、取付ボルト22と測定尺1との間に介在され、測定尺1の回転方向の動きを規制するようになっている。
また、各測定尺の回転方向の動きを規制する他の手段として、カウンタウェイトが用いられてもよく、この場合、各測定尺の他端にカウンタウェイトを吊り下げて、測定尺の回転方向の動きを規制するようにしてもよい。
すなわち、実構造物Cの表面の長さを測定しようとする位置に配置される左右方向又は上下方向に連続する例えば3個のセパレータSのうち、両端となる各セパレータSのねじ部S1からプラスチックコーン(図示省略)が撤去され、当該各ねじ部S1に長ナット21が締結される。一方の測定尺1は一方端のセパレータSと中央となるセパレータSとの間に配置され、他端に通した取付ボルト22を一方端のセパレータSの長ナット21に螺合して、一方の測定尺1の他端が一方端のセパレータSのねじ部S1に固定される。同様にして、他方の測定尺1は他端が他方端のセパレータSのねじ部S1に固定される。このようにして一対の測定尺1はそれぞれ、実構造物Cの表面に、左右方向又は上下方向に連続する例えば3個のセパレータSのねじ部S1のうち両端のねじ部S1を利用して、中央のセパレータSのねじ部S1を中心に左右対称又は上下対称に設置され、各測定尺1の標点11を有する一端が相互に対向される。
なお、この場合、各測定尺1の一端間に2mm乃至5mmの間隔が設定され、各標点11の外側の間隔が20mm以内に設定される。
また、この場合、回り止め用のワッシャ24が各取付ボルト22と各測定尺1の他端との間に介在されており、また、支持プレート23が実構造物Cの表面(中央のセパレータ付近)に取り付けられて、各測定尺1の一端が支持されるので、各測定尺1の回転方向の動きが規制され、各測定尺1のブレが防止される。
この長さ変化測定装置Mにより、既述の長さ変化測定方法を実施することができ、当該測定方法と同様の作用効果が得ることができる。
なお、各測定尺1は測定中の気温によって熱膨張することがある。例えば、5℃の温度変化によって50μ程度のひずみ変化が生じた場合、コンクリートのひび割れ発生限界ひずみ100μから150μに対して無視できない。そこで、この装置Mによる実構造物Cの表面の長さ変化測定においては、0.1℃の読み取り精度を有する温度計によって初回の測定時期から温度変化量を読み取り、各測定尺1の温度変化に伴う長さ変化量を補正する。
本願出願人は、既述の長さ変化測定装置の試験測定器を作り、この試験測定器で、既述の長さ変化測定装置の精度の確認を行った。
(1)目的
本願出願人は、コンクリート構造物の型枠を取り外した後の給水養生に、水中養生と同様の養生効果が期待できる浸水養生システム(以下、アクアカーテンシステムという。)を実用化させている。なお、アクアカーテンシステムは、コンクリートの表面に被着する浸水養生シートと、給水ポンプ、及びこの給水ポンプから延び、コンクリートの表面と浸水養生シートとの間に配置される給水用の配管を有し、コンクリートの表面と浸水養生シートとの間に養生水を供給する給水装置と、吸引機、この吸引機から延び、コンクリートの表面と浸水養生シートとの間に配置される吸引用の配管、及びこの配管上に介在され、空気と養生水及び当該養生水に含まれる粉塵や小径の石などを分離して排出する除水除塵機を有し、コンクリートの表面と浸水養生シートとの間の空気を養生水とともに吸引する吸引装置とを備え、コンクリートの表面と浸水養生シートとの間を空気の吸引により負圧にして密着させ、その隙間に養生水を流すことにより、コンクリートの表面を水膜で覆うようにしたものである。
実構造物にこのアクアカーテンシステムを適用する目的の一つとして、収縮ひび割れの抑制効果を挙げる。この効果は、部材の収縮ひずみを高精度に測定することにより、定量的に評価できると考えられる。かかる測定を実現するには、実構造物の長さ変化を、現場で、長期の測定期間に亘り、測定点間の距離を十分長くして、測定できる方法及び装置が必要となる。
従来のコンタクトゲージ法(JIS A 1129-2)では、基長を20cmとし、連続した測定点数を増やすことによって測定点間の距離を長尺化できる。しかし、現場での測定は試験室での測定と異なり、測定に多くの時間がかかる。これに対して、試験測定器は、測定点間の距離を900〜1200mmとし、変位測定に1/1000mm読みのマイクロメータを使用し、支点間の変位量を読み取ることで、数マイクロの精度で変位を測定することができると考える。
そこで、実構造物でのひずみ測定に先立ち、幅10cm、高さ10cm、長さ120cmの正方形断面の角柱供試体に対して、コンタクトゲージ法、ダイヤルゲージ法(JIS A 1129-3)、試験測定器による比較計測を実施し、試験計測器の精度の確認を行った。
(2)試験測定器による測定方法
試験測定器は、長さ450〜600mmの2本の測定尺と支持装置とからなる。Pコン撤去後のセパレータのねじ部を利用して、2本の測定尺を取付ボルトで固定し、また、供試体の中央に支持プレートを設け、この支持プレートで各測定尺の相互に対向する端部を支持して、各測定尺のブレを防止する。コンクリートの収縮によって、各測定尺間の変位を測定する。各測定尺の温度変化による変位は線膨張係数により補正する。
(3)試験方法
コンクリートの配合と測定方法を表1に、養生方法を表2に示す。なお、表1中、長尺ひずみ測定器は試験測定器を指す。試験環境は、温度20℃、相対湿度60%である。長さ変化の測定は、型枠取り外し時、アクアカーテン終了時、その後1週間間隔、2週間間隔で実施した。
図5にセメントの種類及び養生方法毎に得られたひずみを示した。試験測定器により測定されたひずみの増加速度は、他の二つのJIS法と同程度になっている。したがって、実構造物の長さ変化を測定するために検討した試験測定器は、十分な測定精度を有していると考えられる。ただし、ひずみの大きさは、コンタクトゲージ法>ダイヤルゲージ法>試験測定器の順となっている。この理由として、コンタクトゲージ法は、供試体の収縮が最も大きい表面での測定であり、ダイヤルゲージ法は、中心軸の長さ変化であることから10cm×10cmの正方形断面の平均ひずみでの測定、試験測定器は、Pコンの長さの2.5cmを差し引いた断面での平均ひずみの測定と考えると、先の順位は説明できる。
(5)まとめ
試験測定器の精度は他の二つのJIS法と同程度であり、実構造物の測定に適用することができる。実構造物の測定では、実構造物のセパレータのねじ部を利用して、まったく同様の手順で長さ変化量を測定することになる。
1 測定尺
11 標点
12 ボルト通し孔
2 支持装置
21 長ナット
22 取付ボルト
23 支持プレート
24 ワッシャ
C 実コンクリート構造物
S セパレータ
S1 ねじ部
Claims (8)
- コンクリート構造物の表面の長さ変化を測定するコンクリート構造物表面の長さ変化測定方法であって、
一端に標点を設けた所定の長さからなる一対の測定尺を、
当該各測定尺の一端を所定の小さい間隔を介して近接させ、当該各測定尺の長さ方向を前記コンクリート構造物の表面の長さ測定方向に向け、当該各測定尺の他端を、当該各測定尺の他端にボルト通し孔を穿ち取付ボルトを挿通し、前記コンクリート構造物の型枠脱型後の表面のコンクリート内部に通されたセパレータのねじ部に長ナットを介して締結して、前記セパレータのねじ部に固定することにより、
前記コンクリート構造物の表面に設置し、
前記各測定尺の前記各標点間の間隔長さを測定する、
ことを特徴とするコンクリート構造物表面の長さ変化測定方法。 - 各測定尺の一端間に2mmから5mmまでの間隔を設け、各標点間の外寸を20mm以内とする請求項1に記載のコンクリート構造物表面の長さ変化測定方法。
- 各標点間の間隔長さの測定にマイクロメータを含む変位測定装置を用い、前記各標点間の外寸を0.001mm単位で測定する請求項1又は2に記載のコンクリート構造物表面の長さ変化測定方法。
- コンクリート構造物の表面の長さ変化を測定するコンクリート構造物表面の長さ変化測定装置であって、
一端に標点を有し、他端にボルト通し孔を有し、所定の長さからなる一対の測定尺と、
前記コンクリート構造物の型枠脱型後の表面の、コンクリート内部に通されたセパレータのねじ部に締結可能な長ナット、及び前記各測定尺の他端のボルト通し孔に挿通し、前記長ナットに螺合可能な取付ボルトを有し、前記各測定尺の他端を前記コンクリート構造物の表面に支持固定するための一対の支持装置と、
を備え、
前記各測定尺は、当該各測定尺の一端が所定の小さい間隔を介して近接され、当該各測定尺の長さ方向を前記コンクリート構造物の表面の長さ測定方向に向けられ、当該各測定尺他端が前記各支持装置により前記セパレータのねじ部に固定されて、コンクリート構造物の表面に設置され、
前記各測定尺の前記各標点間の間隔長さを測定する、
ことを特徴とするコンクリート構造物表面の長さ変化測定装置。 - 各測定尺は線膨張係数が既知の鋼材からなる請求項4に記載のコンクリート構造物表面の長さ変化測定装置。
- 各標点は突起状の部材からなる請求項4又は5に記載のコンクリート構造物表面の長さ変化測定装置。
- 各支持装置は測定尺の自重による回転方向の動きを規制する手段を併せて有する請求項4乃至6のいずれかに記載のコンクリート構造物表面の長さ変化測定装置。
- 各標点間の間隔長さの測定にマイクロメータを含む変位測定装置が採用される請求項4乃至7のいずれかに記載のコンクリート構造物表面の長さ変化測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012121446A JP6072434B2 (ja) | 2012-05-29 | 2012-05-29 | コンクリート構造物表面の長さ変化測定方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012121446A JP6072434B2 (ja) | 2012-05-29 | 2012-05-29 | コンクリート構造物表面の長さ変化測定方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013246108A JP2013246108A (ja) | 2013-12-09 |
JP6072434B2 true JP6072434B2 (ja) | 2017-02-01 |
Family
ID=49845992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012121446A Active JP6072434B2 (ja) | 2012-05-29 | 2012-05-29 | コンクリート構造物表面の長さ変化測定方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6072434B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6383635B2 (ja) * | 2014-10-22 | 2018-08-29 | 前田建設工業株式会社 | 構造物に対する変位計の取付具 |
CN106767357A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-05-31 | 中国建筑材料科学研究总院 | 墙体结构变形测量装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3294334B2 (ja) * | 1992-10-05 | 2002-06-24 | 洋太郎 畑村 | 構造物の変形検出器 |
JP2000065508A (ja) * | 1998-08-17 | 2000-03-03 | Sanko:Kk | 歪み・変位検出装置 |
JP2006337200A (ja) * | 2005-06-02 | 2006-12-14 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | クラック幅表示器 |
-
2012
- 2012-05-29 JP JP2012121446A patent/JP6072434B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013246108A (ja) | 2013-12-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9891208B2 (en) | Concrete temperature stress testing machine system and concrete temperature stress testing method | |
JP5546952B2 (ja) | 力のモニタリング方法および装置 | |
KR101086868B1 (ko) | 교량용 탄성받침의 변형량 측정 및 점검장치 | |
CN105698650A (zh) | 动态监测弯曲角度的支辊式试验装置 | |
CN103954262A (zh) | 一种圆柱形试件径向变形测量装置 | |
CN104237298A (zh) | 电子平板玻璃收缩率的测试方法 | |
JP6072434B2 (ja) | コンクリート構造物表面の長さ変化測定方法及び装置 | |
CN104155333A (zh) | 一种电线电缆线膨胀系数测量装置及测量方法 | |
JP2009503504A5 (ja) | ||
KR20180027669A (ko) | 교량 거더의 처짐 측정 장치 | |
US10254191B2 (en) | Inclining test equipment | |
CN102175125A (zh) | 利用振弦式应变计测量混凝土温度约束应变的精确度的检测方法 | |
CN203949656U (zh) | 一种圆柱形试件径向变形测量装置 | |
CN106225647B (zh) | 大口径环抛修正盘表面形状误差的检测方法 | |
CN212568229U (zh) | 一种沥青混合料弯曲试验夹具 | |
CN105806210A (zh) | 高分辨率应变测试方法 | |
JP2019514005A (ja) | 凝集体構造の応力を測定するための方法及び検査装置 | |
JP2010185814A (ja) | 携帯型硬度測定装置 | |
CN104089812A (zh) | 一种用于对薄膜样品施加均匀应力的四点法装置 | |
CN103542978A (zh) | 压力传感器计量测试夹具 | |
CN102564861A (zh) | 砼动弹性模量测量装置 | |
CN102607911A (zh) | 金属力学性能测试用打点装置 | |
RU2412428C1 (ru) | Устройство для определения остаточных напряжений в деталях с электропроводными покрытиями | |
CN101109612A (zh) | 铜管直度的测量方法 | |
CN207197426U (zh) | 一种测量样块角度的装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150427 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160309 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160405 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160601 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161130 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6072434 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |