JP6072381B1 - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

構造を簡素化して大型化を防止し画角を十分に拡大することを目的として、本発明の撮像装置(1)は、結像光学系(2)と、視差像を撮像する撮像素子(3)とを備え、結像光学系(2)が、第1負レンズ群(4)と第1正レンズ群(5)と第2正レンズ群(6)とを備え、第1正レンズ群(5)と第1負レンズ群(4)とが共通中心軸に沿って配置され、第2正レンズ群(6)が、共通中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群(12,13)を備え、各視差像に対応して共通中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞り(17)を備え、第1負レンズ群(4)が、負屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、第1正レンズ群(5)が、フォーカスに際して共通中心軸に沿って移動する移動レンズ群(9)を1つのみ有し、移動レンズ群(9)を除く結像光学系(2)中の全てのレンズ成分が静止している。

Description

本発明は、撮像装置に関するものである。
ズーム倍率を変更可能な3D画像を撮影するとともに、広い視野範囲の2D画像を撮影する立体内視鏡装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この立体内視鏡装置は、撮像光学系として、4群ズーム方式の機械補正式ズームレンズに基づいて構成された第1レンズ群、第2レンズ群および第3レンズ群からなるズーム部と、その後段に配置された結像系の左右一対の第4レンズ群とを備えている。
標準ズーム時には、ズーム部の第2レンズ群および第3レンズ群を移動させる移動機構が制御されてズーム倍率が変更され、画像シフト時には、第3レンズ群および第4レンズ群を移動させる移動機構が制御されて全体の視野範囲が左右方向に拡大されるようになっている。
特開2014−140593号公報
特許文献1の立体内視鏡装置は、拡大観察を行いたい場合に、レンズ群を移動させる2つの移動機構を備えているため、構成が複雑で、立体内視鏡装置が大きく、長くなってしまう。
また、特許文献1の立体内視鏡装置では、輻湊角度を調節するために正の前置レンズが配置されているため、物体側に移動しない正のレンズでは、立体内視鏡装置に必要な広い画角を満足することができない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、構造を簡素化して大型化を防止し画角を十分に拡大することができる撮像装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、視差を有する2つの像を形成する結像光学系と、該結像光学系よりも像側に配置され視差像を撮像する撮像素子とを備え、前記結像光学系が、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群と、正の屈折力を有する第1正レンズ群と、正の屈折力を有する第2正レンズ群とを備え、前記第1正レンズ群と前記第1負レンズ群とが共通の中心軸に沿って配置され、前記第2正レンズ群が、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群を備え、前記第1正レンズ群よりも像側に、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞りを備え、前記中心軸上において物体側面および像側面の2面のみが空気と接するレンズをレンズ成分とするとき、前記第1負レンズ群が、負の屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、前記第1正レンズ群が、フォーカスに際して前記共通の中心軸に沿って移動する移動レンズ群を1つのみ有し、該移動レンズ群を除く前記結像光学系中の他の全てのレンズ成分が静止しており、前記移動レンズ群が、条件(1)を満足する撮像装置である。
(1) fm>(Dk×ΔD)/(ih×0.4)
ここで、fmは、前記移動レンズ群の焦点距離の絶対値、ΔDは、前記移動レンズ群の最大移動量、ihは、前記視差像の像高、Dkは、前記第2正レンズ群のそれぞれの最物体側レンズの中心軸間の距離である。
本態様によれば、物体からの光が撮像装置に入射すると、結像光学系において視差を有する2つの像が形成されて、撮像素子により2つの視差像が撮像される。物体からの光は第1負レンズ群により広い画角を確保することができ、第1負レンズ群により集光された光束の径は、その後段の第1正レンズ群によって小さいままに維持される。そして、第1正レンズ群を通過した光は、第1負レンズ群と第1正レンズ群との共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された2つの正レンズ群を備える第2正レンズ群に入射することにより、2つの視差像が分離され、撮像素子によってそれぞれ撮像される。
第1正レンズ群に備えられた移動レンズ群を1つのみ共通の中心軸に沿って移動させることにより、単一の移動機構によってフォーカス位置を調節することができる。これにより撮像装置の細径化および長さの短縮を図ることができる。すなわち、本態様によれば、構造を簡素化して大型化を防止し画角を十分に拡大することができる。また、入射瞳間距離(基線長)の小さい視差画像を取得することができる。
また、移動レンズ群の移動に伴う、視差像同士のズレを小さくすることができる。これにより、フォーカス位置を切り替えたときの融像を容易にして立体観察時の操作者の疲労を低減することができる。また、フォーカス時の収差変動を低減することができる。
上記態様においては、前記移動レンズ群が以下の条件(2)を満足していてもよい。
(2) fm/f1n1p<10
ここで、fmは前記移動レンズ群の焦点距離の絶対値、f1n1pは遠距離物体に合焦したときの前記第1負レンズ群および前記第1正レンズ群の合成焦点距離の絶対値である。
このようにすることで、移動レンズ群を大きく移動させることなく、像面を移動させることができる。条件(2)が上限値を上回らないようにすることで、移動レンズ群の屈折力を十分確保してフォーカス時の移動量を小さくし、小型化を図ることができる。
また、上記態様においては、前記第2正レンズ群の各前記正レンズ群が、物体側から像側に順に配置された、負の屈折力を有するレンズ群と正の屈折力を有するレンズ群とからなっていてもよい。
このようにすることで、第2正レンズ群から出射する光束を負の屈折力のレンズ群によって広げることができ、画角の広い光学系に対しても、収差の補正が容易となる。
また、上記態様においては、各前記明るさ絞りが、各前記第2正レンズ群中の前記負の屈折力を有するレンズ群と前記正の屈折力を有するレンズ群との間にそれぞれ配置されていてもよい。
このようにすることで、各明るさ絞りの開口によって、入射瞳間距離(基線長)を適度に近づけることができ、収差の補正を容易にすることができる。
また、本発明の他の態様は、視差を有する2つの像を形成する結像光学系と、該結像光学系よりも像側に配置され視差像を撮像する撮像素子とを備え、前記結像光学系が、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群と、正の屈折力を有する第1正レンズ群と、正の屈折力を有する第2正レンズ群とを備え、前記第1正レンズ群と前記第1負レンズ群とが共通の中心軸に沿って配置され、前記第2正レンズ群が、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群を備え、前記第1正レンズ群よりも像側に、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞りを備え、前記中心軸上において物体側面および像側面の2面のみが空気と接するレンズをレンズ成分とするとき、前記第1負レンズ群が、負の屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、前記第1正レンズ群が、フォーカスに際して前記共通の中心軸に沿って移動する移動レンズ群を1つのみ有し、該移動レンズ群を除く前記結像光学系中の他の全てのレンズ成分が静止しており、少なくとも一方の前記明るさ絞りの前記開口の中心が、前記共通の中心軸に対して前記開口と同じ前記視差方向にある前記正レンズ群の前記中心軸に対して偏心して配置されている撮像装置である。
このようにすることで、入射瞳位置を近づけたままでも視差像の結像位置をずらし、光束のケラレを小さくすることができる。
また、上記態様においては、2つの前記開口の中心間距離が、前記第2正レンズ群中の2つの正レンズ群の最物体側レンズの中心軸間距離よりも大きくてもよい。
このようにすることで、撮像画角を大きくした際の視差像のクロストークを軽減することができる。
また、上記態様においては、2つの前記開口の中心間距離が、前記第2正レンズ群中の2つの正レンズ群の最物体側レンズの中心軸間距離よりも小さくてもよい。
このようにすることで、視差像間隔を小さくし、撮像素子の撮像面を小型化することができる。
また、本発明の他の態様は、視差を有する2つの像を形成する結像光学系と、該結像光学系よりも像側に配置され視差像を撮像する撮像素子とを備え、前記結像光学系が、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群と、正の屈折力を有する第1正レンズ群と、正の屈折力を有する第2正レンズ群とを備え、前記第1正レンズ群と前記第1負レンズ群とが共通の中心軸に沿って配置され、前記第2正レンズ群が、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群を備え、前記第1正レンズ群よりも像側に、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞りを備え、前記中心軸上において物体側面および像側面の2面のみが空気と接するレンズをレンズ成分とするとき、前記第1負レンズ群が、負の屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、前記第1正レンズ群が、フォーカスに際して前記共通の中心軸に沿って移動する移動レンズ群を1つのみ有し、該移動レンズ群を除く前記結像光学系中の他の全てのレンズ成分が静止しており、前記第1負レンズ群が、前記負の屈折力を有するレンズ成分を含む2つのレンズ成分からなる撮像装置である
このようにすることで、第1負レンズ群を2つの負レンズ成分によって構成すれば、画角の確保と小型化を図ることができる。一方、第1負レンズ群を負レンズ成分と正レンズ成分によって構成すれば、画角の確保と収差の補正を容易にすることができる。
また、本発明の他の態様は、視差を有する2つの像を形成する結像光学系と、該結像光学系よりも像側に配置され視差像を撮像する撮像素子とを備え、前記結像光学系が、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群と、正の屈折力を有する第1正レンズ群と、正の屈折力を有する第2正レンズ群とを備え、前記第1正レンズ群と前記第1負レンズ群とが共通の中心軸に沿って配置され、前記第2正レンズ群が、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群を備え、前記第1正レンズ群よりも像側に、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞りを備え、前記中心軸上において物体側面および像側面の2面のみが空気と接するレンズをレンズ成分とするとき、前記第1負レンズ群が、負の屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、前記第1正レンズ群が、フォーカスに際して前記共通の中心軸に沿って移動する移動レンズ群を1つのみ有し、該移動レンズ群を除く前記結像光学系中の他の全てのレンズ成分が静止しており、前記第2正レンズ群が以下の条件(3)を満足する撮像装置である
(3) 0.1<fa/f2p<0.4
ここで、faは、前記第1負レンズ群および前記第1正レンズ群の前記共通の中心軸に略直交する方向に前記第2正レンズ群を移動させ、前記第1負レンズ群、前記第1正レンズ群および前記第2正レンズ群の各中心軸を直線上に並べ、遠距離物体に合焦したときの焦点距離、f2pは前記第2正レンズ群の焦点距離である。
条件(3)において、下限を下回らず且つ上限を上回らないように第2正レンズ群の屈折力を適度に持たせることで、共通レンズ群となる第1負レンズ群および第1正レンズ群の合成光学系と、第2正レンズ群の光学系の相互の偏芯による収差を抑えやすく構成できる。
すなわち、条件(3)の比率が下限を下回ると、第2正レンズ群の屈折力が相対的に弱くなり、共通レンズ群の屈折力が強くなり、偏芯による収差が大きく発生し補正することが難しくなる。一方、条件(3)の比率が上限値を上回ると、共通レンズ群の負の屈折力が大きくなり、後段で収差補正を行なうことが難しくなる。
また、上記態様においては、前記第1正レンズ群が、該第1正レンズ群中にて最も像側に配置され、像側に凸面を向け、且つ正レンズと負レンズとを有する接合レンズ成分を備え、以下の条件(4)を満足していてもよい。
(4) 2<|ra/Dk|<20
ここで、raは前記接合レンズ成分の像側面の曲率半径、Dkは前記第2正レンズ群のそれぞれの最物体側レンズの中心軸間の距離である。
条件(4)は第1正レンズ群の最も像側の屈折面の曲率を特定するものである。条件(4)が下限値を下回らないようにして曲率半径を大きくすることで、偏芯による色収差を低減することができる。また、条件(4)が上限を上回らないようにして曲率を適度に確保することで、光学系の径方向の寸法を小さくし易くなる。
また、上記態様においては、前記第1正レンズ群中の前記移動レンズ群が、正レンズと負レンズとを含む接合レンズ成分を備えていてもよい。
このようにすることで、色収差を低減することができる。
また、本発明の他の態様は、視差を有する2つの像を形成する結像光学系と、該結像光学系よりも像側に配置され視差像を撮像する撮像素子とを備え、前記結像光学系が、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群と、正の屈折力を有する第1正レンズ群と、正の屈折力を有する第2正レンズ群とを備え、前記第1正レンズ群と前記第1負レンズ群とが共通の中心軸に沿って配置され、前記第2正レンズ群が、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群を備え、前記第1正レンズ群よりも像側に、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞りを備え、前記中心軸上において物体側面および像側面の2面のみが空気と接するレンズをレンズ成分とするとき、前記第1負レンズ群が、負の屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、前記第1正レンズ群が、フォーカスに際して前記共通の中心軸に沿って移動する移動レンズ群を1つのみ有し、該移動レンズ群を除く前記結像光学系中の他の全てのレンズ成分が静止しており、前記第1正レンズ群が、2つの正レンズ成分と1つの負レンズ成分とからなり、前記移動レンズ群が、前記第1正レンズ群のいずれかの前記正レンズ成分である撮像装置である
このようにすることで、小型化と収差補正を両立することができる。
また、本発明の他の態様は、視差を有する2つの像を形成する結像光学系と、該結像光学系よりも像側に配置され視差像を撮像する撮像素子とを備え、前記結像光学系が、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群と、正の屈折力を有する第1正レンズ群と、正の屈折力を有する第2正レンズ群とを備え、前記第1正レンズ群と前記第1負レンズ群とが共通の中心軸に沿って配置され、前記第2正レンズ群が、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群を備え、前記第1正レンズ群よりも像側に、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞りを備え、前記中心軸上において物体側面および像側面の2面のみが空気と接するレンズをレンズ成分とするとき、前記第1負レンズ群が、負の屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、前記第1正レンズ群が、フォーカスに際して前記共通の中心軸に沿って移動する移動レンズ群を1つのみ有し、該移動レンズ群を除く前記結像光学系中の他の全てのレンズ成分が静止しており、条件(5)を満足する撮像装置である
(5) 遠距離物体に合焦したときの最大画角が100°以上である。
また、本発明の他の態様は、視差を有する2つの像を形成する結像光学系と、該結像光学系よりも像側に配置され視差像を撮像する撮像素子とを備え、前記結像光学系が、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群と、正の屈折力を有する第1正レンズ群と、正の屈折力を有する第2正レンズ群とを備え、前記第1正レンズ群と前記第1負レンズ群とが共通の中心軸に沿って配置され、前記第2正レンズ群が、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群を備え、前記第1正レンズ群よりも像側に、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞りを備え、前記中心軸上において物体側面および像側面の2面のみが空気と接するレンズをレンズ成分とするとき、前記第1負レンズ群が、負の屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、前記第1正レンズ群が、フォーカスに際して前記共通の中心軸に沿って移動する移動レンズ群を1つのみ有し、該移動レンズ群を除く前記結像光学系中の他の全てのレンズ成分が静止しており、条件(6)を満足する撮像装置である
(6) 0.2<D01<2
ここで、D01は入射瞳面間の距離である。
本発明によれば、構造を簡素化して大型化を防止し画角を十分に拡大することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の移動レンズ群が遠点位置(最遠点物体合焦時の移動レンズ群の位置)に配置されたときの主光線の光線追跡を示す図である。 図1の撮像装置の移動レンズが近点位置(最近点物体合焦時の移動レンズ群の位置)に配置されたときの主光線の光線追跡を示す図である。 図1の撮像装置の実施例に係る結像光学系のレンズ配列を示す図である。 図3の結像光学系の移動レンズ群が図2に示される遠点位置に配置されたときの、(a)光線L7、(b)光線L6、(c)光線L5、(d)光線L4、(e)光線L3、(f)光線L2、(g)光線L1を主光線とする光束の紙面方向(Y方向)での横収差を示す図である。 図3の結像光学系の移動レンズ群が図2に示される遠点位置に配置されたときの(a)光線L7、(b)光線L6、(c)光線L5、(d)光線L4、(e)光線L3、(f)光線L2、(g)光線L1を主光線とする光束の紙面に垂直な方向(X方向)での横収差を示す図である。 図3の結像光学系の移動レンズ群が図1に示される近点位置に配置されたときの(a)光線L7、(b)光線L6、(c)光線L5、(d)光線L4、(e)光線L3、(f)光線L2、(g)光線L1を主光線とする光束のY方向での横収差を示す図である。 図3の結像光学系の移動レンズ群が図1に示される近点位置に配置されたときの(a)光線L7、(b)光線L6、(c)光線L5、(d)光線L4、(e)光線L3、(f)光線L2、(g)光線L1を主光線とする光束のX方向での横収差を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る撮像装置の移動レンズ群が遠点位置に配置されたときの主光線の光線追跡を示す図である。 図8の撮像装置の移動レンズが近点位置に配置されたときの主光線の光線追跡を示す図である。 図8の撮像装置の実施例に係る結像光学系のレンズ配列を示す図である。 図10の結像光学系の移動レンズ群が図8に示される遠点位置に配置されたときの、(a)光線L1、(b)光線L2、(c)光線L3、(d)光線L4、(e)光線L5、(f)光線L6、(g)光線L7のコマ収差を示す図である。 図10の結像光学系の移動レンズ群が図8に示される遠点位置に配置されたときの(a)光線L1、(b)光線L2、(c)光線L3、(d)光線L4、(e)光線L5、(f)光線L6、(g)光線L7の倍率色収差を示す図である。 図10の結像光学系の移動レンズ群が図9に示される近点位置に配置されたときの(a)光線L1、(b)光線L2、(c)光線L3、(d)光線L4、(e)光線L5、(f)光線L6、(g)光線L7のコマ収差を示す図である。 図10の結像光学系の移動レンズ群が図9に示される近点位置に配置されたときの(a)光線L1、(b)光線L2、(c)光線L3、(d)光線L4、(e)光線L5、(f)光線L6、(g)光線L7の倍率色収差を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の移動レンズ群が遠点位置に配置されたときの主光線の光線追跡を示す図である。 図15の撮像装置の移動レンズが近点位置に配置されたときの主光線の光線追跡を示す図である。 図15の撮像装置の実施例に係る結像光学系のレンズ配列を示す図である。 図17の結像光学系の移動レンズ群が図15に示される遠点位置に配置されたときの、(a)光線L1、(b)光線L2、(c)光線L3、(d)光線L4、(e)光線L5、(f)光線L6、(g)光線L7を主光線とする光束のY方向での横収差を示す図である。 図17の結像光学系の移動レンズ群が図15に示される遠点位置に配置されたときの(a)光線L7、(b)光線L6、(c)光線L5、(d)光線L4、(e)光線L3、(f)光線L2、(g)光線L1を主光線とする光束のX方向での横収差を示す図である。 図17の結像光学系の移動レンズ群が図16に示される近点位置に配置されたときの(a)光線L7、(b)光線L6、(c)光線L5、(d)光線L4、(e)光線L3、(f)光線L2、(g)光線L1を主光線とする光束のY方向での横収差を示す図である。 図17の結像光学系の移動レンズ群が図16に示される近点位置に配置されたときの(a)光線L7、(b)光線L6、(c)光線L5、(d)光線L4、(e)光線L3、(f)光線L2、(g)光線L1を主光線とする光束のX方向での横収差を示す図である。 各実施形態に係る撮像装置を適用する硬性内視鏡の(a)全体図、(b)先端部を示す斜視図である。 各実施形態に係る撮像装置を適用する軟性電子内視鏡の全体図である。 各実施形態に係る撮像装置を適用する自動車の(a)フロント部分の斜視図、(b)側面図である。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る撮像装置1は、図1および図2に示されるように、結像光学系2と撮像素子3とを備えている。
結像光学系2は、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群4と、正の屈折力を有する第1正レンズ群5と、正の屈折力を有する第2正レンズ群6とを備えている。
第1負レンズ群4は、物体側から順に、像側に凹面を備える平凹レンズ(負の屈折力のレンズ成分)7と、物体側に凹面を有する1つのメニスカスレンズ8とを備えている。
第1正レンズ群5は、物体側から順に、物体側に凹面を有する1つのメニスカスレンズ(移動レンズ群)9と、両凹レンズ10と、物体側に凸面を有するメニスカスレンズおよび両凸レンズの接合レンズ11とを備えている。
第1負レンズ群4と第1正レンズ群5とは、図3に示されるように、共通の中心軸(共通中心軸)Sに沿って配置され、第1正レンズ群5のメニスカスレンズ9は中心軸Sに沿って移動可能に設けられている。
第2正レンズ群6は、図3に示されるように、共通中心軸Sを挟んで両側に間隔をあけて配置され、それぞれが中心軸(X1,X2),(Y1,Y2)を有する2つの正レンズ群12,13を備えている。各正レンズ群12,13は、物体側に凹面を有する負メニスカスレンズ14と、物体側に凸面を有する正メニスカスレンズ15と、物体側に凸面を有するメニスカスレンズおよび両凸レンズの接合レンズ16と、正メニスカスレンズ15と接合レンズ16との間に配置された開口を有する明るさ絞り17とを備えている。
物体からの光は、第1負レンズ群4によって集光された後、第1正レンズ群5を通過して第2正レンズ群6に入射する際に、視差に応じて分離され、第2正レンズ群6を構成する各正レンズ群12,13によって2つの視差像が結像されるようになっている。
撮像素子3は、第2正レンズ群6による視差像の結像位置に撮像面18を配置したCCDあるいはCMOS等によって構成されている。撮像面18の直前には撮像素子3のカバーガラスや赤外カットフィルタを光学的に等価な平行平板にて現したものが配置されている。
本実施形態に係る撮像装置1は、以下の条件(1)から()を満足している。
(1) fm>(Dk×ΔD)/(ih×0.4)
(2) fm/f1n1p<10
(3) 0.1<fa/f2p<0.4
(4) 2<|ra/Dk|<20
(5) 遠距離物体に合焦したときの最大画角が100°以上である。
(6) 0.2<D01<
ここで、
fmは、メニスカスレンズ9の焦点距離の絶対値、
ΔDは、メニスカスレンズ9の最大移動量、
ihは、視差像の像高、
Dkは、第2正レンズ群6を構成する2つの正レンズ群12,13のそれぞれの負メニスカスレンズ(最物体側レンズ)14の中心軸X1,Y1間の距離、
f1n1pは、遠距離フォーカス時の第1負レンズ群4および第1正レンズ群5の合成焦点距離の絶対値、
faは、第1負レンズ群4と第1正レンズ群5との共通中心軸Sに対して第2正レンズ群6を直交する方向に移動させ、第1負レンズ群4、第1正レンズ群5および第2正レンズ群6の各中心軸S,X1,X2を直線上に並べ、遠距離物体に合焦したときの焦点距離、
f2pは、第2正レンズ群6の焦点距離、
raは、第1正レンズ群5の接合レンズ11の像側面の曲率半径、
Dkは、第2正レンズ群6のそれぞれの最物体側レンズの中心軸X1,Y1間の距離、
D01は入射瞳面間の距離、
f1nは第1正レンズ群5の焦点距離
である。
メニスカスレンズ9の最大移動量ΔDによる像高の変化量ΔYは以下の関係式を満たす。
ΔY=ΔD×(Dk/2)/fm
そして、像高の変化量ΔYとして像高ihの20%より小さいこと、すなわち、
ΔY<ih×0.2
を条件とすると、条件(1)が導かれる。
このように構成された本実施形態に係る撮像装置1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る撮像装置1によれば、物体からの光が撮像装置1に入射すると、結像光学系2において視差を有する2つの像が形成されて、撮像素子3により2つの視差像が撮像される。物体からの光は第1負レンズ群4により広い画角を確保することができ、第1負レンズ群4により集光された光束の径は、その後段の第1正レンズ群5によって小さいままに維持される。そして、第1正レンズ群5を通過した光は、第1負レンズ群4と第1正レンズ群5との共通の中心軸Sを挟んで視差方向に並んで配置された2つの正レンズ群12,13を備える第2正レンズ群6に入射することにより、2つの視差像が分離され、撮像素子3によってそれぞれ撮像される。
第1正レンズ群5に備えられた1つのメニスカスレンズ9を共通中心軸Sに沿って移動させるので、単純な移動機構によってフォーカス位置を調節することができる。これにより撮像装置1の細径化および長さの短縮を図ることができる。すなわち、本実施形態に係る撮像装置1によれば、構造を簡素化して大型化を防止し画角を十分に拡大することができるという利点がある。
また、入射瞳間距離(基線長)の小さい視差画像を取得することができる。したがって、立体観察時に左右両眼によってそれぞれ観察する視差像の視差を大きくなり過ぎないようにすることができる。これにより、融像を容易にして、立体観察時における操作者の疲労を軽減することができるという利点がある。
また、第2正レンズ群6が、物体側から像側に順に配置された、負の屈折力を有するメニスカスレンズ(レンズ群)14と、正の屈折力を有する正メニスカスレンズ15および接合レンズ(レンズ群)16とからなっているので、第1正レンズ群5から出射する光束を負の屈折力のレンズ群14によって広角に集光することができ、画角の広い光学系に対しても、容易に収差を補正することができる。
また、第2正レンズ群6において、明るさ絞り17が、正の屈折力を有するメニスカスレンズ(レンズ群)15と正の屈折力を有する接合レンズ16との間にそれぞれ配置されていているので、各明るさ絞り17の開口によって、入射瞳間距離(基線長)を適度に近づけることができ、容易に収差を補正することができる。
なお、明るさ絞りは、第2正レンズ群6の2つの正レンズ群12,13のそれぞれの接合レンズ16の中心軸X2,Y2に対して外側に偏芯して配置されているが、物体側レンズ14の中心軸X1,Y1に対して偏心して配置されていてもよい。このようにすることで、入射瞳位置を近づけたままでも視差像の結像位置をずらし、撮像面間距離を小さくして小型化したり、逆に大きくしたりして光束のケラレを小さくすることができるという利点がある。
また、2つの明るさ絞り17の開口の中心間距離が、第2正レンズ群6中の2つの正レンズ群12,13の最物体側レンズ14の中心軸X1,Y1間距離よりも大きくてもよい。このようにすることで、撮像画角を大きくした際の視差像のクロストークを軽減することができる。
また、2つの明るさ絞り17の開口の中心間距離が、第2正レンズ群6中の2つの正レンズ群12,13の最物体側レンズ14の中心軸X1,Y1間距離よりも小さくてもよい。このようにすることで、視差像間隔を小さくし、撮像素子3の撮像面18を小型化することができる。
また、第1負レンズ群4として、像側に凹面を備える平凹レンズ7と、物体側に凹面を有する1つのメニスカスレンズ8とからなることとしたので、画角の確保と小型化を図ることができる。これに代えて、メニスカスレンズ8を正の屈折力を有する正レンズ成分によって構成してもよい。これにより、画角の確保と収差の補正を容易にすることができる。
また、本実施形態に係る撮像装置1においては、条件(1)を満たしているので、メニスカスレンズ9の移動に伴う、視差像同士のズレを小さくすることができる。これにより、フォーカス位置を切り替えたときの融像を容易にして立体観察時の操作者の疲労を低減することができる。また、フォーカス時の収差変動を低減することができる。
また、本実施形態に係る撮像装置1においては、条件(2)を満たしているので、メニスカスレンズ9を大きく移動させることなく、像面を移動させることができる。条件(2)が上限値を上回らないようにすることで、移動レンズ群9の屈折力を十分確保してフォーカス時の移動量を小さくし、小型化を図ることができる。
また、本実施形態に係る撮像装置1においては、条件(3)を満足しているので、条件(3)において、下限を下回らず且つ上限を上回らないように第2正レンズ群6の屈折力を適度に持たせることで、共通レンズ群としての第1負レンズ群4および第1正レンズ群5の合成光学系と、第2正レンズ群6との相互の偏芯による収差を抑えやすく構成することができる。
すなわち、条件(3)の比率が下限を下回ると、第2正レンズ群6の屈折力が相対的に弱くなり、共通レンズ群の屈折力が強くなり、偏芯による収差が大きく発生し、補正することが難しくなる。一方、条件(3)の比率が上限値を上回ると、共通レンズ群の負の屈折力が大きくなり、後段で収差補正を行なうことが難しくなる。
また、本実施形態に係る撮像装置1によれば、条件(4)を満足しているので、下限値を下回らないようにして曲率半径を大きくすることで、偏芯による色収差を低減することができる。また、上限値を上回らないようにして曲率を適度に確保することで、光学系の径方向の寸法を小さくし易くなる。
また、本実施形態に係る撮像装置1によれば、条件(5)を満足しているので、内視鏡のように広い画角を必要とする装置に適用することが可能となる。
また、本実施形態に係る撮像装置1によれば、条件(6)を満足しているので、視差が大きくなり過ぎず、立体観察し易くすることができる
ここで、本実施形態に係る撮像装置1の実施例について、図3から図7およびレンズデータを用いて以下に説明する。
図3は本実施例に係る撮像装置1の結像光学系2のレンズ配列を示している。また、図4から図7は本実施例の結像光学系2の各光線L1からL7に対応する収差図を示している。
本実施例においては、最大画角(遠点)は126°、焦点距離(遠点)は0.447、像高は0.4mm、Fnoは3.5である。
以下のレンズデータにおいて、rは曲率半径(mm)、dは面間隔(mm)、Ndはd線に対する屈折率、νはアッベ数を示している。また、OBJは被写体(物体)を示している。
面番号 r d Nd ν
OBJ ∞ 18
1 ∞ 0.4 1.63265 57.9917
2 1.50515 1.34349
3 −2.61624 1.17382 1.74482 42.7981
4 −3.08491 0.285601
5 −2.63066 0.908953 1.74256 44.9595
6 −2.55327 0.923544
7 −2.50621 0.816 1.48749 70.4047
8 3.5032 0.263045
9 4.27453 0.97815 1.76182 26.5174
10 2.94505 1.37011 1.64735 55.5233
11 −4.22202 0
12 ∞(仮想面) 0.248159
13 −1.59905 0.448159 1.48749 70.4047
14 −2.33316 0.4
15 3.12084 0.5 1.7552 27.579
16 15.3448 0.1
17 ∞(絞り) 0
18 ∞(仮想面) 0.1
19 1.5844 0.4 1.92286 18.8966
20 0.8 0.545631 1.58913 61.1341
21 −3.92172 0.99262
22 ∞ 0.85 1.51633 64.1411
23 ∞(仮想面) 0
24 ∞(撮像面)
上記レンズデータにおける物点、面間隔4および面間隔6は、メニスカスレンズ9が遠点位置に配置されているときの値を示しており、近点位置に配置されているときの値は、
dOBJ(物体面から第1面までの距離)=5mm、d4=1.05914mm、d6=0.150005mm
である。
また、第12面、第18面は第2正レンズ群6の中心軸(Y1,Y2)の偏芯を示すために記載した仮想面、第23面は像面であり、物体側直前の中心軸に対する偏芯量ydeは、それぞれ、
第12面:yde=−0.69174mm
第18面:yde=0.05mm
第23面:yde=−0.02567mm
である。
次に、本発明の第2の実施形態に係る撮像装置20について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態の説明において、上述した第1の実施形態に係る撮像装置1と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る撮像装置20は、図8および図9に示されるように、結像光学系21の第1負レンズ群22、第1正レンズ群23の構成において第1の実施形態に係る撮像装置1と相違している。
第1負レンズ群22は、物体側から順に、像側に凹面を備える平凹レンズ(負の屈折力のレンズ成分)7と、両凹レンズ24と、両凸レンズ25とを備えている。
また、第1正レンズ群23は、物体側から順に、物体側に凹面を有する1つのメニスカスレンズ(移動レンズ群)9と、物体側に凹面を有する両凹レンズおよび両凸レンズの接合レンズ26とを備えている。
本実施形態に係る撮像装置20によれば、第1負レンズ群22として、像側に凹面を備える平凹レンズ7と、両凹レンズ24と正の屈折力を有する両凸レンズ(正レンズ成分)25によって構成しているので、画角の確保と収差の補正を容易にすることができる。
また、本実施形態に係る結像光学系21の第2正レンズ群27は、共通中心軸Sを挟んで両側に間隔をあけて配置され、それぞれが中心軸X,Yを有する2つの正レンズ群12,13を備えている。各正レンズ群12,13は、物体側に凹面を有する負メニスカスレンズ14と、物体側に凹面を有する正メニスカスレンズ28と、物体側に凸面を有するメニスカスレンズおよび両凸レンズの接合レンズ16と、正メニスカスレンズ28と接合レンズ16との間に、中心軸X,Yより外側に偏心して配置された開口を有する明るさ絞り17とを備えている。
ここで、本実施形態に係る撮像装置20の実施例について、図10から図14およびレンズデータを用いて以下に説明する。
図10は本実施例に係る撮像装置20の結像光学系21のレンズ配列を示している。また、図11から図14は本実施例の結像光学系21の各光線L1からL7に対応する収差図を示している。
本実施例においては、最大画角(遠点)は130°、焦点距離(遠点)は0.492、像高は0.4mm、Fnoは3.5である。
面番号 r d Nd ν
OBJ ∞ 16
1 ∞ 0.4 1.58866 62.0814
2 2.01713 1.26438
3 −3.6754 1.12299 1.6516 58.5498
4 5.3895 0.607067
5 5.85923 0.902268 1.7269 40.2592
6 −5.7411 3.24553
7 −2.62954 0.571107 1.72 50.2298
8 −3.52953 0.1
9 −8.39925 0.959932 1.64771 42.6144
10 1.96304 1.28656 1.63854 55.3792
11 −4.60278 0
12 ∞(仮想面) 0.400404
13 −1.39988 0.600404 1.744 44.7857
14 −2.11725 0.4
15 −4.65582 0.5 1.75435 28.1623
16 −2.68959 0.1
17 ∞(絞り) 0
18 ∞(仮想面) 0.1
19 1.38124 0.4 1.92286 18.8966
20 0.8 0.697876 1.58913 61.1341
21 −16.4714 1.29711
22 ∞ 0.85 1.51633 64.1411
23 ∞(仮想面) 0
24 ∞(撮像面)
上記レンズデータにおける物点、面間隔6および面間隔8は、メニスカスレンズ9が遠点位置に配置されているときの値を示しており、近点位置に配置されているときの値は、
dOBJ(物体面から第1面までの距離)=4mm、d6=1.92651mm、d8=1.41902mm
である。
また、第12、第18面は第2正レンズ群27の中心軸Yと明るさ絞り17の偏芯を示すために記載した仮想面、第17面は明るさ絞り17、第22面は像面であり、物体側直前の中心軸に対する偏芯量ydeは、それぞれ、
第12面:yde=−0.7mm
第17面:yde=−0.05mm
第18面:yde=0.05mm
第23面:yde=−0.05725mm
である。
次に、本発明の第3の実施形態に係る撮像装置30について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態の説明において、上述した第1の実施形態に係る撮像装置1と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る撮像装置30は、図15および図16に示されるように、結像光学系31の第1正レンズ群32および第2正レンズ群33の構成において第1の実施形態に係る撮像装置1と相違している。
また、第1正レンズ群32は、物体側から順に、両凹レンズ34と物体側に凹面を有するメニスカスレンズ35と、物体側に凸面を有するメニスカスレンズおよび両凸レンズの接合レンズ36の移動レンズ群とを備えている。
第2正レンズ群33は、物体側から順に、物体側に凹面を有する負メニスカスレンズ14と、物体側に凸面を有するメニスカスレンズ37と、両凸レンズ38とを備え、負メニスカスレンズ14とメニスカスレンズ37との間に明るさ絞り17を備えている。
ここで、本実施形態に係る撮像装置30の実施例について、図17から図21およびレンズデータを用いて以下に説明する。
図17は本実施例に係る撮像装置30の結像光学系31のレンズ配列を示している。また、図18から図21は本実施例の結像光学系31の各光線L1からL7に対応する収差図を示している。
本実施例においては、最大画角(遠点)は130°、焦点距離(遠点)は0.461、像高は0.4mm、Fnoは3.5である。
面番号 r d Nd ν
OBJ ∞ 14.0
1 ∞ 0.4 1.62041 60.3227
2 1.74912 1.21081
3 −5.97642 1.06942 1.92286 18.8966
4 −3.39832 0.553496
5 −6.26141 0.848696 1.51633 64.1411
6 1.57833 0.436056
7 −2.42926 0.68 1.6968 55.5314
8 −3.26785 0.252086
9 6.01847 0.906361 1.84666 23.7775
10 2.01001 1.23299 1.66431 49.0461
11 −2.40937 0.176602
12 ∞(仮想面) 0.25
13 −0.917881 0.437624 1.48749 70.2353
14 −1.19867 0.01
15 ∞(絞り) 0.04
16 1.735 0.497624 1.7552 27.579
17 0.78 0.12
18 1.05684 0.60322 1.56883 56.363
19 −1.25682 1.23525
20 ∞ 0.85 1.51633 64.1411
21 ∞(仮想面) 0
22 ∞(撮像面)
上記レンズデータにおける物点、面間隔8および面間隔11は、移動レンズ群36が遠点位置に配置されているときの値を示しており、近点位置に配置されているときの値は、
dOBJ(物体面から第1面までの距離)=2.5mm、d8=0.408688mm、d11=0.02mmである。
また、第12面は第2正レンズ群33の中心軸Yの偏芯を示すために記載した仮想面であり、偏芯量ydeは、
第12面:yde=−0.5mm
である。
上記3つの実施例における条件(1)から()の値を表1に示す。
表1によれば、3つの実施例はいずれも条件(1)から()を満たしている。
Figure 0006072381
件(1)にて、さらに、
(1’) fm>3*(Dk×ΔD)/(ih×0.4)
を満足することがより好ましい。
件(2)の上限値を7とすることがより好ましい。
件(3)の下限値を0.2とすることがより好ましい。
件(3)の上限値を0.35とすることがより好ましい。
件(4)の下限値を4、さらには4.7とすることがより好ましい。
件(4)の上限値を10、さらには8とすることがより好ましい。
件(5)の下限値を125°とすることがより好ましい。
件(6)の下限値を0.4、さらには0.45とすることがより好ましい。
件(6)の上限値を1.2、さらには0.9とすることがより好ましい
本発明の各実施形態に係る撮像装置1,20,30の適用例について、以下に説明する。
図22は、各実施形態に係る撮像装置1,20,30を内視鏡に適用した例を示す図である。図22(a)は硬性内視鏡110の全体図であり、図22(b)は硬性内視鏡110の先端に取り付けた各実施形態に係る撮像装置1,20,30を示している。
また、図23は、軟性電子内視鏡113を示す全体図である。軟性電子内視鏡113の挿入部の先端に上記各実施形態に係る撮像装置1,20,30を取り付けて、撮影された画像に画像処理を施して歪みを補正し、表示装置114に立体的に表示するようにしている。
図22および図23に示されるように、内視鏡110,113に各実施形態に係る撮像装置1,20,30を適用することにより、広視野の画像を立体的に撮影して観察することができ様々な部位を立体的に観察することができる。
また、図24は、本発明の各実施形態に係る撮像装置1,20,30を自動車130に適用した例を示す図である。
図24(a),(b)に示されるように、撮像装置1,20,30を自動車130の各部に取り付けて、取得された画像に画像処理を施して歪みを補正し、車内の表示装置(図示略)に同時に立体的に表示するようにしている。
1,20,30 撮像装置
2,21,31 結像光学系
3 撮像素子
4,22 第1負レンズ群
5,23,32 第1正レンズ群
6,27,33 第2正レンズ群
9 メニスカスレンズ(移動レンズ群)
12,13 正レンズ群
17 明るさ絞り
36 接合レンズ(移動レンズ群)
S,X,Y,X1,X2,Y1,Y2 中心軸

Claims (14)

  1. 視差を有する2つの像を形成する結像光学系と、
    該結像光学系よりも像側に配置され視差像を撮像する撮像素子とを備え、
    前記結像光学系が、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群と、正の屈折力を有する第1正レンズ群と、正の屈折力を有する第2正レンズ群とを備え、
    前記第1正レンズ群と前記第1負レンズ群とが共通の中心軸に沿って配置され、
    前記第2正レンズ群が、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群を備え、
    前記第1正レンズ群よりも像側に、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞りを備え、
    前記中心軸上において物体側面および像側面の2面のみが空気と接するレンズをレンズ成分とするとき、
    前記第1負レンズ群が、負の屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、
    前記第1正レンズ群が、フォーカスに際して前記共通の中心軸に沿って移動する移動レンズ群を1つのみ有し、
    該移動レンズ群を除く前記結像光学系中の他の全てのレンズ成分が静止しており、
    前記移動レンズ群が、条件(1)を満足する撮像装置。
    (1) fm>(Dk×ΔD)/(ih×0.4)
    ここで、
    fmは前記移動レンズ群の焦点距離の絶対値、
    ΔDは前記移動レンズ群の最大移動量、
    ihは前記視差像の像高、
    Dkは前記第2正レンズ群のそれぞれの最物体側レンズの中心軸間の距離
    である。
  2. 前記移動レンズ群が、条件(2)を満足する請求項1に記載の撮像装置。
    (2) fm/f1n1p<10
    ここで、
    fmは前記移動レンズ群の焦点距離の絶対値、
    f1n1pは遠距離物体に合焦したときの前記第1負レンズ群および前記第1正レンズ群の合成焦点距離の絶対値
    である。
  3. 前記第2正レンズ群の各前記正レンズ群が、物体側から像側に順に配置された、負の屈折力を有するレンズ群と正の屈折力を有するレンズ群とからなる請求項1に記載の撮像装置。
  4. 各前記明るさ絞りが、各前記第2正レンズ群中の前記負の屈折力を有するレンズ群と前記正の屈折力を有するレンズ群との間にそれぞれ配置されている請求項に記載の撮像装置。
  5. 視差を有する2つの像を形成する結像光学系と、
    該結像光学系よりも像側に配置され視差像を撮像する撮像素子とを備え、
    前記結像光学系が、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群と、正の屈折力を有する第1正レンズ群と、正の屈折力を有する第2正レンズ群とを備え、
    前記第1正レンズ群と前記第1負レンズ群とが共通の中心軸に沿って配置され、
    前記第2正レンズ群が、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群を備え、
    前記第1正レンズ群よりも像側に、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞りを備え、
    前記中心軸上において物体側面および像側面の2面のみが空気と接するレンズをレンズ成分とするとき、
    前記第1負レンズ群が、負の屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、
    前記第1正レンズ群が、フォーカスに際して前記共通の中心軸に沿って移動する移動レンズ群を1つのみ有し、
    該移動レンズ群を除く前記結像光学系中の他の全てのレンズ成分が静止しており、
    少なくとも一方の前記明るさ絞りの前記開口の中心が、前記共通の中心軸に対して前記開口と同じ前記視差方向にある前記正レンズ群の前記中心軸に対して偏心して配置されている撮像装置。
  6. 2つの前記開口の中心間距離が、前記第2正レンズ群中の2つの正レンズ群の最物体側レンズの中心軸間距離よりも大きい請求項に記載の撮像装置。
  7. 2つの前記開口の中心間距離が、前記第2正レンズ群中の2つの正レンズ群の最物体側レンズの中心軸間距離よりも小さい請求項に記載の撮像装置。
  8. 視差を有する2つの像を形成する結像光学系と、
    該結像光学系よりも像側に配置され視差像を撮像する撮像素子とを備え、
    前記結像光学系が、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群と、正の屈折力を有する第1正レンズ群と、正の屈折力を有する第2正レンズ群とを備え、
    前記第1正レンズ群と前記第1負レンズ群とが共通の中心軸に沿って配置され、
    前記第2正レンズ群が、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群を備え、
    前記第1正レンズ群よりも像側に、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞りを備え、
    前記中心軸上において物体側面および像側面の2面のみが空気と接するレンズをレンズ成分とするとき、
    前記第1負レンズ群が、負の屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、
    前記第1正レンズ群が、フォーカスに際して前記共通の中心軸に沿って移動する移動レンズ群を1つのみ有し、
    該移動レンズ群を除く前記結像光学系中の他の全てのレンズ成分が静止しており、
    前記第1負レンズ群が、前記負の屈折力を有するレンズ成分を含む2つのレンズ成分からなる撮像装置。
  9. 視差を有する2つの像を形成する結像光学系と、
    該結像光学系よりも像側に配置され視差像を撮像する撮像素子とを備え、
    前記結像光学系が、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群と、正の屈折力を有する第1正レンズ群と、正の屈折力を有する第2正レンズ群とを備え、
    前記第1正レンズ群と前記第1負レンズ群とが共通の中心軸に沿って配置され、
    前記第2正レンズ群が、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群を備え、
    前記第1正レンズ群よりも像側に、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞りを備え、
    前記中心軸上において物体側面および像側面の2面のみが空気と接するレンズをレンズ成分とするとき、
    前記第1負レンズ群が、負の屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、
    前記第1正レンズ群が、フォーカスに際して前記共通の中心軸に沿って移動する移動レンズ群を1つのみ有し、
    該移動レンズ群を除く前記結像光学系中の他の全てのレンズ成分が静止しており、
    前記第2正レンズ群が、条件(3)を満足する撮像装置。
    (3) 0.1<fa/f2p<0.4
    ここで、
    faは、前記第1負レンズ群および前記第1正レンズ群の前記共通の中心軸に略直交する方向に前記第2正レンズ群を移動させ、前記第1負レンズ群、前記第1正レンズ群および前記第2正レンズ群の各中心軸を直線上に並べ、遠距離物体に合焦したときの焦点距離、
    f2pは前記第2正レンズ群の焦点距離
    である。
  10. 前記第1正レンズ群が、該第1正レンズ群中にて最も像側に配置され、像側に凸面を向け、且つ正レンズと負レンズとを有する接合レンズ成分を備え、
    条件(4)を満足する請求項1に記載の撮像装置。
    (4) 2<|ra/Dk|<20
    ここで、
    raは前記接合レンズ成分の像側面の曲率半径、
    Dkは前記第2正レンズ群のそれぞれの最物体側レンズの中心軸間の距離
    である。
  11. 前記第1正レンズ群中の前記移動レンズ群が、正レンズと負レンズとを含む接合レンズ成分を備える請求項1に記載の撮像装置。
  12. 視差を有する2つの像を形成する結像光学系と、
    該結像光学系よりも像側に配置され視差像を撮像する撮像素子とを備え、
    前記結像光学系が、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群と、正の屈折力を有する第1正レンズ群と、正の屈折力を有する第2正レンズ群とを備え、
    前記第1正レンズ群と前記第1負レンズ群とが共通の中心軸に沿って配置され、
    前記第2正レンズ群が、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群を備え、
    前記第1正レンズ群よりも像側に、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞りを備え、
    前記中心軸上において物体側面および像側面の2面のみが空気と接するレンズをレンズ成分とするとき、
    前記第1負レンズ群が、負の屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、
    前記第1正レンズ群が、フォーカスに際して前記共通の中心軸に沿って移動する移動レンズ群を1つのみ有し、
    該移動レンズ群を除く前記結像光学系中の他の全てのレンズ成分が静止しており、
    前記第1正レンズ群が、2つの正レンズ成分と1つの負レンズ成分とからなり、
    前記移動レンズ群が、前記第1正レンズ群のいずれかの前記正レンズ成分である撮像装置。
  13. 視差を有する2つの像を形成する結像光学系と、
    該結像光学系よりも像側に配置され視差像を撮像する撮像素子とを備え、
    前記結像光学系が、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群と、正の屈折力を有する第1正レンズ群と、正の屈折力を有する第2正レンズ群とを備え、
    前記第1正レンズ群と前記第1負レンズ群とが共通の中心軸に沿って配置され、
    前記第2正レンズ群が、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群を備え、
    前記第1正レンズ群よりも像側に、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞りを備え、
    前記中心軸上において物体側面および像側面の2面のみが空気と接するレンズをレンズ成分とするとき、
    前記第1負レンズ群が、負の屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、
    前記第1正レンズ群が、フォーカスに際して前記共通の中心軸に沿って移動する移動レンズ群を1つのみ有し、
    該移動レンズ群を除く前記結像光学系中の他の全てのレンズ成分が静止しており、
    条件(5)を満足する撮像装置。
    (5) 遠距離物体に合焦したときの最大画角が100°以上である。
  14. 視差を有する2つの像を形成する結像光学系と、
    該結像光学系よりも像側に配置され視差像を撮像する撮像素子とを備え、
    前記結像光学系が、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する第1負レンズ群と、正の屈折力を有する第1正レンズ群と、正の屈折力を有する第2正レンズ群とを備え、
    前記第1正レンズ群と前記第1負レンズ群とが共通の中心軸に沿って配置され、
    前記第2正レンズ群が、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置され、それぞれが中心軸を有する2つの正レンズ群を備え、
    前記第1正レンズ群よりも像側に、各前記視差像に対応して前記共通の中心軸を挟んで視差方向に並んで配置された開口を有する2つの明るさ絞りを備え、
    前記中心軸上において物体側面および像側面の2面のみが空気と接するレンズをレンズ成分とするとき、
    前記第1負レンズ群が、負の屈折力のレンズ成分を最も物体側に備え、
    前記第1正レンズ群が、フォーカスに際して前記共通の中心軸に沿って移動する移動レンズ群を1つのみ有し、
    該移動レンズ群を除く前記結像光学系中の他の全てのレンズ成分が静止しており、
    条件(6)を満足する撮像装置。
    (6) 0.2<D01<2
    ここで、D01は入射瞳面間の距離である。
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