JP5911379B2 - 立体撮像光学系及びそれを備えた内視鏡 - Google Patents

立体撮像光学系及びそれを備えた内視鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP5911379B2
JP5911379B2 JP2012130394A JP2012130394A JP5911379B2 JP 5911379 B2 JP5911379 B2 JP 5911379B2 JP 2012130394 A JP2012130394 A JP 2012130394A JP 2012130394 A JP2012130394 A JP 2012130394A JP 5911379 B2 JP5911379 B2 JP 5911379B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens group
optical axis
optical system
stereoscopic imaging
imaging optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012130394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013254125A (ja
Inventor
研野 孝吉
孝吉 研野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2012130394A priority Critical patent/JP5911379B2/ja
Publication of JP2013254125A publication Critical patent/JP2013254125A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5911379B2 publication Critical patent/JP5911379B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Description

本発明は、立体観察が可能な立体撮像光学系及びそれを備えた内視鏡に関する。
従来、立体視用に視差の異なる2つの画像を略同一の平面上に結像する光学系が開示されている(特許文献1〜3参照)。
特許文献1に記載された技術は、時分割で瞳分割を行うものである。
特許第4750175号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、立体視用に視差の異なる2つの画像を撮像面上に結像し、左右の光路を時分割で取り込み立体視するものであって、予め配置された2つの光路を時分割で選択的に選んで左右の映像を撮像する構成である。したがって、左右の映像を高速に切り替えるための可動部が必要になり、大型化してしまうものであった。
本発明は、小型かつ簡単な構造でありながら、任意の輻輳角で左右の映像を撮像する立体撮像光学系及びそれを備えた内視鏡を提供することを目的としている。
本発明の一実施形態である立体撮像光学系は、単一の光軸を持つ前レンズ群と、前記前レンズ群に対して物体と反対側に位置し、前記前レンズ群と同軸に配置された単一の光軸を持つ後レンズ群と、前記前レンズ群と前記後レンズ群との間で1回結像する結像面を含む位置に配置され光束を偏向する偏向部と、を有することを特徴とする。
また、前記前レンズ群の最も物体側の面より物体側に入射瞳位置を有する。
また、前記偏向部の前記光軸方向における中心位置と前記結像面との前記光軸方向における距離は、以下の条件式(1)を満足する。
d < |F| (1)
ただし、
dは前記偏向部の前記光軸方向における中心位置と前記結像面との前記光軸方向における距離、
Fは全系の焦点距離、
である。
また、前記偏向部は、2枚の板ガラスと、前記2枚の板ガラスを連結する蛇腹部と、前記2枚の板ガラス及び前記蛇腹部に囲まれた空間に満たされる液体と、を有する。
また、前記偏向部は、一方が平面、他方が傾斜面を有する2枚の板ガラスを有し、前記2枚の板ガラスは、前記平面が前記光軸に直交するように配置され、前記光軸を中心にそれぞれ回転可能に配置される。
さらに、本発明の一実施形態である内視鏡は、前記立体撮像光学系と、前記立体撮像光学系の像側に配置された撮像面を持つ撮像素子と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一実施形態である立体撮像光学系及びそれを備えた内視鏡によれば、小型かつ簡単な構造でありながら、任意の輻輳角で左右の映像を撮像することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る立体撮像光学系の断面図である。 実施例1の立体撮像光学系の断面図である。 実施例1に用いる偏向部を示す図である。 実施例1の立体撮像光学系の左右観察状態を示す図である。 実施例1の立体撮像光学系の収差図である。 実施例1の立体撮像光学系の収差図である。 実施例2の立体撮像光学系の断面図である。 実施例2の立体撮像光学系の左右観察状態を示す図である。 実施例2の立体撮像光学系の収差図である。 実施例2の立体撮像光学系の収差図である。 実施例3の立体撮像光学系の断面図である。 実施例3に用いる偏向部を示す図である。 実施例3に用いる偏向部の作動状態を示す図である。 実施例3の立体撮像光学系の左右観察状態を示す図である。 実施例3の立体撮像光学系の収差図である。 実施例3の立体撮像光学系の収差図である。 内視鏡の一例を示す図である。 ビデオ内視鏡の一例を示す図である。 手術用顕微鏡の一例を示す図である。
本発明の実施形態に係る立体撮像光学系について図面を参照して以下に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る立体撮像光学系の断面図である。なお、断面は、後述する座標系のY−Z断面である。
本発明の一実施形態に係る立体撮像光学系1は、単一の光軸Lcを持つ前レンズ群Gfと、前レンズ群Gfに対して物体と反対側に位置し、前レンズ群Gfと同軸に配置され単一の光軸Lcを持つ後レンズ群Gbと、前レンズ群Gfと後レンズ群Gbとの間で1回結像する結像面Imを含む位置に配置され光束を偏向する偏向部2と、を有する。
物体を出た光束は、単一の光軸を持つ前レンズ群Gfに入射し、太い光束となって前レンズ群Gfと後レンズ群Gbの間の光路中で一回結像をする。一回結像した空中像は、絞りSを有する後レンズ群Gbによって比較的細い光束でリレーされ撮像面に結像して撮像される。
この時、一回結像した結像面Imを含む位置に偏向部2を配置して、この偏向部2で光束を左右に振ることにより、後レンズ群Gb内の絞りSを固定しておいても、入射瞳Eは偏向部2により、光軸Lcと垂直方向に移動させることができる。そして、入射瞳Eの移動位置にタイミングをあわせて撮像することにより任意の視点の映像を立体撮像することが可能となる。
偏向部2の光軸Lc方向における中心位置2’と結像面Imとの光軸方向における距離は、以下の条件式(1)を満足する。
d < |F| (1)
ただし、
dは偏向部2の光軸Lc方向における中心位置2’と結像面Imとの光軸Lc方向における距離、
Fは全系の焦点距離、
である。
条件式(1)を満足しないと、偏向部2による像位置の移動が解像限界を超えて大きくなり、解像力が著しく低下する。
結像面Imを含む位置に偏向部2を配置することにより、物体面と偏向ぶ2は共役な位置関係となり、偏向部2により偏向角を変えても一時像位置は移動しないので、偏向角の変化中に撮像させても、映像がぶれて解像とコントラストを落とすことなく撮像することが可能となる。なお、偏向部2の光軸Lc方向における中心位置2’と結像面Imとの光軸方向における距離は、0であることがより好ましい。
後レンズ群Gbには、絞りSが配置される。絞りSは、前レンズ群Gfを通して物体側に入射瞳Eを形成する。
輻輳角は、人間が手で作業する場合の視距離が自然な立体感を得られる。眼幅60mmとして500mm先で作業する場合の輻輳角は、3.43degとなる。本実施形態では、この輻輳角を実現しつつ物体距離16mmを実現し、尚且つ光学系の外形を小さくすることに成功したものである。
一般に広画角を撮像出来る光学系のタイプとしては、最も物体側に強い負のレンズを配置するレンズタイプが知られているが、入射瞳を光学系内に配置し尚且つ輻輳角を確保しようとすると光学系内の左右の光路の入射瞳が光軸から大きく離れてしまい、結果的に光学系が大口径になってしまう。
この問題を解決する為に、入射瞳Eを前レンズ群Gfの最も物体側の面より更に物体側に配置することが重要である。この配置により輻輳角と観察画角を確保しつつ光学系の外形を小さくすることが可能となる。
次に、各実施例について説明する。
図2は、実施例1の立体撮像光学系の断面図である。なお、断面は、後述する座標系のY−Z断面である。
実施例1の立体撮像光学系1は、単一の光軸Lcを持つ前レンズ群Gfと、前レンズ群Gfと同軸に配置され単一の光軸Lcを持つ後レンズ群Gbと、前レンズ群Gfと後レンズ群Gbとの間で1回結像する結像面Imを含む位置に配置され光束を偏向する偏向部2と、を有する。実施例1の立体撮像光学系1は、特に、内視鏡に用いることが好ましい。
前レンズ群Gfは、物体側から像側へ順に、物体側に平面を向けた平凸正レンズLf1と、両凸正レンズLf2と像側に凸面を向けた正メニスカスレンズLf3の接合レンズSUf1と、を有する。
後レンズ群Gbは、物体側から像側へ順に、両凸正レンズLb1と、両凹負レンズLb2と両凸正レンズLb3の接合レンズSUb1と、両凸正レンズLr4と、を有する。
後レンズ群Gbの接合レンズSUb1の物体側には、絞りSが配置される。絞りSは、前レンズ群Gfを通して物体側に入射瞳Eを形成する。
入射瞳Eの位置は、前レンズ群Gfの最も物体側の面より物体側に配置される。
図3は、実施例1に用いる偏向部を示す図である。
実施例1の偏向部2は、2枚の板ガラス2a,2bと、2枚の板ガラス2a,2bを連結する蛇腹部2cと、2枚の板ガラス2a,2b及び蛇腹部2cに囲まれた空間に満たされる液体3と、を有する。
液体3は、本実施例では、水を使用するが、高屈折低分散の液体の方が好ましい。
実施例1の偏向部2は、蛇腹部2cを作動させることにより、光軸方向の厚みを変更することが可能である。偏向部2は、図2に示した結像面Imを含む位置に配置され、光軸方向の厚みを変更して、光束を左右に振ることによって、後レンズ群Gbの絞りSを固定しておいた状態で、入射瞳Eを光軸Lcに対して直交する方向で移動させることが可能となる。そして、入射瞳Eの移動にタイミングをあわせて撮像することにより、任意の視点の映像を撮像することが可能となる。
図4は、実施例1の立体撮像光学系の左右観察状態を示す図である。図4(a)は、左観察状態であり、図4(b)は、右観察状態である。なお、断面は、後述する座標系のX−Z断面である。
図4(a)に示すように、実施例1の立体撮像光学系1の左観察状態では、図3に示した偏向部2の蛇腹部2cの光軸に対して右側を折り、左側を伸ばすことで、射出瞳Eを光軸Lcに対して左側に移動させたものである。
また、図4(b)に示すように、実施例1の立体撮像光学系1の右観察状態では、図3に示した偏向部2の蛇腹部2cの光軸に対して左側を折り、右側を伸ばすことで、射出瞳Eを光軸Lcに対して右側に移動させたものである。
このような立体撮像光学系1によれば、小型かつ簡単な構造でありながら、任意の輻輳角で左右の映像を撮像することが可能となる。
図4及び図5は、実施例1の立体撮像光学系の収差図である。左観察状態と右観察状態は、対称なので、片側光路の収差図のみ示す。
これら諸収差図は、中央の括弧内に示された画角でのX方向及びY方向それぞれの656.3nm(C線:破線)、587.6nm(d線:実線)及び486.1nm(F線:一点鎖線)の各波長について示されている。以下、収差図に関しては同様である。
図7は、実施例2の立体撮像光学系の断面図である。なお、断面は、後述する座標系のY−Z断面である。
実施例2の立体撮像光学系1は、単一の光軸Lcを持つ前レンズ群Gfと、前レンズ群Gfと同軸に配置され単一の光軸Lcを持つ後レンズ群Gbと、前レンズ群Gfと後レンズ群Gbとの間で1回結像する結像面Imを含む位置に配置され光束を偏向する偏向部2と、を有する。実施例2の立体撮像光学系1は、特に、双眼実体顕微鏡に用いることが好ましい。
前レンズ群Gfは、物体側から像側へ順に、物体側に平面を向けた平凸正レンズLf1と、両凸正レンズLf2と両凹負レンズLf3の接合レンズSUf1と、を有する。
後レンズ群Gbは、物体側から像側へ順に、両凸正レンズLb1と、両凹負レンズLb2と両凸正レンズLb3の接合レンズSUb1と、両凸正レンズLr4と、を有する。
後レンズ群Gbの接合レンズSUb1の物体側には、絞りSが配置される。絞りSは、前レンズ群Gfを通して物体側に入射瞳Eを形成する。
入射瞳Eの位置は、前レンズ群Gfの最も物体側の面より物体側に配置される。
実施例2の偏向部2は、図3に示した実施例1の偏向部2と同様の構成である。
図8は、実施例2の立体撮像光学系の左右観察状態を示す図である。図8(a)は、左観察状態であり、図8(b)は、右観察状態である。なお、断面は、後述する座標系のX−Z断面である。
図8(a)に示すように、実施例2の立体撮像光学系1の左観察状態では、図3に示した偏向部2の蛇腹部2cの光軸に対して右側を折り、左側を伸ばすことで、射出瞳Eを光軸Lcに対して左側に移動させたものである。
また、図8(b)に示すように、実施例2の立体撮像光学系1の右観察状態では、図3に示した偏向部2の蛇腹部2cの光軸に対して左側を折り、右側を伸ばすことで、射出瞳Eを光軸Lcに対して右側に移動させたものである。
このような立体撮像光学系1によれば、小型かつ簡単な構造でありながら、任意の輻輳角で左右の映像を撮像することが可能となる。
図9及び図10は、実施例2の立体撮像光学系の収差図である。左観察状態と右観察状態は、対称なので、片側光路の収差図のみ示す。
図11は、実施例3の立体撮像光学系の断面図である。なお、断面は、後述する座標系のY−Z断面である。
実施例3の立体撮像光学系1は、単一の光軸Lcを持つ前レンズ群Gfと、前レンズ群Gfと同軸に配置され単一の光軸Lcを持つ後レンズ群Gbと、前レンズ群Gfと後レンズ群Gbとの間で1回結像する結像面Imを含む位置に配置され光束を偏向する偏向部2と、を有する。
前レンズ群Gfは、物体側から像側へ順に、物体側に平面を向けた平凸正レンズLf1と、両凸正レンズLf2と像側に凸面を向けた正メニスカスレンズLf3の接合レンズSUf1と、を有する。
後レンズ群Gbは、物体側から像側へ順に、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズLb1と、両凹負レンズLb2と両凸正レンズLb3の接合レンズSUb1と、両凸正レンズLr4と両凹負レンズLb5の接合レンズSUb2と、を有する。
後レンズ群Gbの物体側の接合レンズSUb1の物体側には、絞りSが配置される。絞りSは、前レンズ群Gfを通して物体側に入射瞳Eを形成する。
入射瞳Eの位置は、前レンズ群Gfの最も物体側の面より物体側に配置される。
図12は、実施例3に用いる偏向部を示す図である。図12(a)は、第1板ガラス、図12(b)は、第2板ガラスを示す図である。図13は、実施例3に用いる偏向部の作動状態を示す図である。
実施例3に用いる偏向部12は、一方が平面12a1、他方が傾斜面12a2を有する図12(a)に示した第1板ガラス12aと、一方が傾斜面12b2、他方が平面12b1を有する図12(b)に示した第2板ガラス12bを有する。なお、星印は、第1板ガラス12aと第2板ガラス12bの光軸方向の厚さが最も薄い部分である。
図13に示すように、偏向部12は、第1板ガラス12aの平面12a1と第2板ガラス12bの平面12a2を対向させて、それぞれ光軸Lcに直交するように光軸Lcを中心として配置する。第1板ガラス12aと第2板ガラス12bとの間には、空間を設ける。空間は、円滑に作動させるために形成したが、なくてもよい。
また、第1板ガラス12aと第2板ガラス12bは、光軸Lcを中心にそれぞれ回転可能とする。例えば、第1板ガラス12aと第2板ガラス12bを逆方向に回転可能とする。実施例3では、物体側から見て、第1板ガラス12aを時計方向に回転可能とし、第2板ガラス12bを反時計方向に回転可能とするが、第1板ガラス12aを反時計方向に回転可能とし、第2板ガラス12bを時計方向に回転可能としてもよい。さらに、第1板ガラス12aと第2板ガラス12bを同じ方向に回転可能としてもよい。
図13(a)は、左観察状態の偏向部12を示す図である。左観察状態の偏向部12は、第1板ガラス12aの最も薄い部分と第2板ガラス12bの最も薄い部分が光軸Lcに対して右側に配置されている。
図13(b)は、左観察状態から右観察状態へ回転移動する途中の偏向部12を示す図である。図13(a)に示した左観察状態から、図13(b)に示すように、第1板ガラス12aを物体側から見て時計方向に回転し、第2板ガラス12bを物体側から見て反時計方向に回転する。
図13(c)は、右観察状態の偏向部12を示す図である。右観察状態の偏向部12は、第1板ガラス12aの最も薄い部分と第2板ガラス12bの最も薄い部分が光軸Lcに対して左側に配置されている。
図13(d)は、右観察状態から左観察状態へ回転移動する途中の偏向部12を示す図である。図13(c)に示した右観察状態から、図13(d)に示すように、第1板ガラス12aを物体側から見て時計方向に回転し、第2板ガラス12bを物体側から見て反時計方向に回転する。
このように、実施例3に用いる偏向部12は、2枚の板ガラス12a,12bを回転移動させることにより、光軸方向の厚みを変更することが可能である。偏向部12は、図11に示した結像面Imを含む位置に配置され、光軸方向の厚みを変更して、光束を左右に振ることによって、後レンズ群Gbの絞りSを固定しておいた状態で、入射瞳Eを光軸Lcに対して直交する方向で移動させることが可能となる。そして、入射瞳Eの移動にタイミングをあわせて撮像することにより、任意の視点の映像を撮像することが可能となる。
図14は、実施例3の立体撮像光学系の左右観察状態を示す図である。図14(a)は、左観察状態であり、図14(b)は、右観察状態である。なお、断面は、後述する座標系のX−Z断面である。
図14(a)に示すように、実施例3の立体撮像光学系1の左観察状態では、図13に示した偏向部12薄い部分を光軸Lcに対して右側に配置することで、射出瞳Eを光軸Lcに対して左側に移動させたものである。
また、図14(b)に示すように、実施例3の立体撮像光学系1の右観察状態では、図13に示した偏向部12薄い部分を光軸Lcに対して右側に配置することで、射出瞳Eを光軸Lcに対して左側に移動させたものである。
図15及び図16は、実施例2の立体撮像光学系の収差図である。左観察状態と右観察状態は、対称なので、片側光路の収差図のみ示す。
以下に、上記実施形態1〜実施形態3の構成パラメータを示す。偏心は、光軸LcをZ軸とし、各面を左右方向に当たるX軸方向に与え、傾きβはY軸の周りに回転する方向である。また、偏心後は、偏心前の原点に戻り、面間隔で与えられたZ軸方向に進んで次の面の原点とする。屈折率及びアッベ数については、d線(波長587.56nm)に対するものを表記している。レンズデータは左右対称なので、片側のみを示す。長さの単位は、mmである。
実施例1
仕様

物体距離 16.00
NA 0.023
焦点距離 -2.35
倍率 -0.195
輻輳角(片側 deg) 3.44
像高 1.80×3.20(縦×横)

面データ
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ 16.00
1 ∞ 2.00 1.8830 40.7
2 -6.33 0.10
3 13.50 4.00 1.8830 40.7
4 -5.00 1.00 1.9229 18.9
5 -17.03 2.60
6 ∞ 0.10 偏心(1) 1.5163 64.1
7 ∞ 2.00 偏心(1) 1.3330 55.7
8 ∞ 0.10 偏心(2) 1.5163 64.1
9 ∞ 1.00 偏心(2)
10 95.26 2.00 1.8830 40.7
11 -8.31 5.97
12 絞り面 0.30
13 -4.11 1.00 1.9229 18.9
14 4.12 2.00 1.6031 60.6
15 -2.54 0.10
16 5.12 2.00 1.5688 56.3
17 -11.74 5.74
像 面 ∞

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β 14.78 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β -14.78 γ 0.00
実施例2
仕様

物体距離 16.00
NA 0.0645
焦点距離 -8.44
倍率 -2.00
輻輳角(片側 deg) 3.44
像高 1.80×3.20(縦×横)

面データ
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ 16.00
1 ∞ 2.00 1.8830 40.7
2 -13.19 0.10
3 6.79 3.00 1.8830 40.7
4 -5.00 1.00 1.9229 18.9
5 39.33 5.48
6 ∞ 0.10 偏心(1) 1.5163 64.1
7 ∞ 1.00 偏心(1) 1.3330 55.7
8 ∞ 0.10 偏心(2) 1.5163 64.1
9 ∞ 1.00 偏心(2)
10 7.64 1.00 1.8830 40.7
11 -3.01 2.34
12 絞り面 0.30
13 -1.44 1.00 1.7552 27.5
14 1.23 1.50 1.7408 27.8
15 -2.43 0.10
16 17.37 1.50 1.5688 56.3
17 -9.98 18.18
像 面 ∞

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β 10.02 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β -10.02 γ 0.00
実施例3
仕様

物体距離 10.00
NA 0.066
焦点距離 -3.68
倍率 -1.00
輻輳角(片側 deg) 3.44
像高 1.80×3.20(縦×横)

面データ
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ 11.00
1 ∞ 1.00 1.8830 40.7
2 -13.19 0.10
2 -10.41 0.10
3 9.90 1.50 1.8830 40.7
4 -5.00 0.70 1.9229 18.9
5 -50.24 10.04
6 ∞ 0.50 偏心(1) 1.8830 40.7
7 ∞ 0.10
8 ∞ 0.50 1.8830 40.7
9 ∞ 1.00 偏心(2)
10 -5.58 1.00 1.8830 40.7
11 -3.05 10.66
12 絞り面 0.30
13 -15.82 0.50 1.7195 29.2
14 0.96 1.00 1.7173 47.1
15 -3.85 0.10
16 1.81 1.00 1.7253 29.8
17 -1.22 0.50 1.7416 45.0
18 1.20 4.99
像 面 ∞

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β 10.02 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y 0.00 Z 0.00
α 0.00 β -10.02 γ 0.00
上記実施例1〜3について、条件式(1)の値を下記に示しておく。
実施例1 実施例2 実施例3
d 1.00 0.20 0.55
|f| 2.35 8.44 3.68
さらに、本実施形態の立体撮像光学系1は、撮像面を持つ撮像素子と共に、内視鏡に用いられることができる。
図17は、内視鏡の一例を示す図である。
図17に示すように、内視鏡101は、側視型の内視鏡である。内視鏡101は、細長で可撓性を有する挿入部102と、挿入部102の基端部に連設する操作部103と、この操作部103の側部から延出するユニバーサルコード104とを備えて主に構成されている。ユニバーサルコード104の基端部には、内視鏡の外部装置である図示しない光源装置、ビデオプロセッサなどに接続されるコネクタが設けられている。
挿入部102は、先端側から順に、硬質部材で形成した先端部105と、例えば上下左右方向に湾曲自在に構成された湾曲部106と、可撓性を有する可撓管部107とを連設して構成されている。先端部105は、その側面に、光学像を撮像するための観察窓109と、観察窓109の周囲を照明する照明範囲変換部110とを有している。照明範囲変換部110は、観察窓109の先端に設けられた後述する発光部108から出射される照明光の照明範囲を、観察窓109の先端側及び基端側に拡げる光学部材である。
操作部103には、湾曲部106の湾曲方向を変化させる湾曲操作ノブ111、112が設けられている。また、操作部103には、光源装置の光量調整、或いは図示しない表示装置に表示されている内視鏡画像の停止、或いは撮影などを遠隔的に指示する各種スイッチ113が設けられている。さらに、操作部103には、送気機能及び送水機能を制御する送気送水ボタン114、吸引機能を制御する吸引ボタン115が設けられている。
図17に示すように先端部105は、管状の先端部本体117と、円柱状の先端構成部118とを一体に固定して筒状に構成され、筒部の内部空間には先端側から順に図示しない照明光学系と観察光学系とが配置されている。先端部本体117及び先端構成部118は、例えば、ステンレス鋼などの金属部材、或いは、光を透過しない樹脂部材である。
なお、本実施形態の立体撮像光学系1は、図18に示すようなビデオ内視鏡、または図19に示すような手術用顕微鏡、測定器等に用いることも可能である。
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
1…立体撮像光学系
Gf…前レンズ群
Gb…後レンズ群
2,12…偏向部
I…像面

Claims (5)

  1. 単一の光軸を持つ前レンズ群と、
    前記前レンズ群に対して物体と反対側に位置し、前記前レンズ群と同軸に配置された単一の光軸を持つ後レンズ群と、
    前記前レンズ群と前記後レンズ群との間で1回結像する結像面を含む位置に配置され光束を偏向する偏向部と、
    を有し、
    前記前レンズ群の最も物体側の面より物体側に入射瞳位置を有する
    ことを特徴とする立体撮像光学系。
  2. 前記偏向部の前記光軸方向における中心位置と前記結像面との前記光軸方向における距離は、以下の条件式(1)を満足する
    請求項に記載の立体撮像光学系。
    d < |F| (1)
    ただし、
    dは前記偏向部の前記光軸方向における中心位置と前記結像面との前記光軸方向における距離、
    Fは全系の焦点距離、
    である。
  3. 前記偏向部は、
    2枚の板ガラスと、
    前記2枚の板ガラスを連結する蛇腹部と、
    前記2枚の板ガラス及び前記蛇腹部に囲まれた空間に満たされる液体と、
    を有する
    請求項1又は2に記載の立体撮像光学系。
  4. 前記偏向部は、
    一方が平面、他方が傾斜面を有する2枚の板ガラスを有し、
    前記2枚の板ガラスは、前記平面が前記光軸に直交するように配置され、前記光軸を中心にそれぞれ回転可能に配置される
    請求項1又は2に記載の立体撮像光学系。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の立体撮像光学系と、
    前記立体撮像光学系の像側に配置された撮像面を持つ撮像素子と、
    を備えたことを特徴とする内視鏡。

JP2012130394A 2012-06-08 2012-06-08 立体撮像光学系及びそれを備えた内視鏡 Active JP5911379B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012130394A JP5911379B2 (ja) 2012-06-08 2012-06-08 立体撮像光学系及びそれを備えた内視鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012130394A JP5911379B2 (ja) 2012-06-08 2012-06-08 立体撮像光学系及びそれを備えた内視鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013254125A JP2013254125A (ja) 2013-12-19
JP5911379B2 true JP5911379B2 (ja) 2016-04-27

Family

ID=49951647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012130394A Active JP5911379B2 (ja) 2012-06-08 2012-06-08 立体撮像光学系及びそれを備えた内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5911379B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6984745B2 (ja) 2018-05-14 2021-12-22 株式会社ニコン 画像表示装置、画像表示システム、画像表示方法及び画像処理プログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3860871B2 (ja) * 1996-12-17 2006-12-20 オリンパス株式会社 内視鏡装置
JP3345645B2 (ja) * 2000-06-20 2002-11-18 東京大学長 体腔内観察装置
KR100761438B1 (ko) * 2006-02-27 2007-09-27 이영화 근접 대상물의 입체동영상을 촬영하기 위한입체동영상촬영장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013254125A (ja) 2013-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8081380B2 (en) Stereoscopic zoom endoscope
JPH0882766A (ja) 立体視内視鏡
JP2004309930A (ja) 立体観察システム
EP2958482B1 (en) Endoscope with pupil expander
JP2017509925A (ja) 3dビデオ顕微鏡装置
JP2015135511A (ja) 医療用の光学観察装置のカメラアダプタおよびカメラ/アダプタ複合体
JP2014174390A (ja) 結像光学系、立体撮像装置、及び内視鏡
JP2012245056A (ja) 内視鏡
JP2014021293A (ja) 偏向光学系及びそれを備えた内視鏡
JP6072392B1 (ja) 内視鏡装置
JP2015210291A (ja) 立体撮像用光学系、立体撮像装置、及び内視鏡
JP6418578B2 (ja) 立体視硬性内視鏡
JP5911379B2 (ja) 立体撮像光学系及びそれを備えた内視鏡
WO2019106898A1 (ja) 立体視光学系及びそれを備えた内視鏡
JP6072381B1 (ja) 撮像装置
WO2020225924A1 (ja) 広角光学系、撮像装置、及び撮像システム
CN110623625A (zh) 用于二维腹腔镜的三维成像转换器
CN116327092B (zh) 光学系统和成像单元一体化设计的可旋转3d内窥镜及成像系统
CN110623626A (zh) 用于二维腹腔镜的二维-三维成像转换器
JP2013254124A (ja) 立体撮像光学系及びそれを備えた内視鏡
JP6984745B2 (ja) 画像表示装置、画像表示システム、画像表示方法及び画像処理プログラム
US20220346635A1 (en) Endoscope
CN220192970U (zh) 光学系统和成像单元一体化设计的可旋转3d内窥镜
JP4398003B2 (ja) 手術用顕微鏡
CN108107565A (zh) 一种立体内窥镜光学系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160329

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5911379

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250