JP6071583B2 - 制御装置、過給システム、制御方法およびプログラム - Google Patents
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Description
この過給装置では、複雑な演算を瞬時に処理する高価な制御装置を用いず簡単な構成でハイブリッド排気タービン過給機の回転数を制御し、ハイブリッド排気タービン過給機のサージングを防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態における過給システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、情報の経路を実線で示し、電力の経路を一点鎖線で示し、吸排気の経路を二点鎖線で示している。
図1において、過給システム1は、制御装置100と、ハイブリッド過給機200−1〜200−n(nは、n≧2の整数)とを具備する。ハイブリッド過給機200−i(iは、1≦i≦nの整数)は、排気タービン210−iと、コンプレッサ220−iと、発電機230−iと、軸240−iとを具備する。
加えて、図1には、エンジン910と、コンバータ920−1〜920−nと、系統連係インバータ930と、電力系統940と、上位装置950とが示されている。
排気タービン210−1〜210−nは、それぞれ、エンジン910の排気により駆動されて、軸240−1〜240−nを回転させる。
軸240−1〜210−nは、それぞれ、排気タービン210−1〜210−n、コンプレッサ220−1〜220−nおよび発電機230−1〜230−nに接続されている。軸240−1〜210−nは、それぞれ、排気タービン210−1〜210−nが生成する回転力をコンプレッサ220−1〜220−nおよび発電機230−1〜230−nへ伝達する。
発電機230−1〜230−nは、それぞれ、軸240−1〜240−nを介して排気タービン210−1〜210−nによりコンプレッサ220−1〜220−nとともに駆動され、発電する際に排気タービン210−1〜210−nに対して力学的な負荷を与える。
発電機230−1〜200−nの各々は、負荷機器の一例に該当する。但し、本発明における負荷機器は発電機に限らない。例えば、他の機器に動力を供給する負荷機器など、様々な負荷機器を本発明における負荷機器とすることができる。
電力系統940は、発電機230−1〜230−nなどの電源装置からの電力を電力負荷(電力を消費する機器)へ供給する。
例えば、過給システム1が船舶に設けられており、電源装置として発電機230−1〜230−nとディーゼル発電機とが設置されている場合、電力系統940は、発電機230−1〜230−nやディーゼル発電機からの電力を、船内の各機器へ供給する。定速航行中などはディーゼル発電機が停止し、発電機230−1〜230−nが、船内にて必要な電力の全てを発電する。
なお、系統連係インバータ930に代えて、コンバータ920−1〜920−nの各々に1台ずつコンバータを配置するようにしてもよい。
上位装置950は、例えば電力系統940全体の制御装置など制御装置100よりも上位側の装置であり、制御装置100に対して電力指令値を送信する。上位装置950が送信する電力指令値は、負荷機器の出力に関する指令値の一例に該当する。
図2は、制御装置100の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、制御装置100は、電力指令値取得部110と、状態情報取得部120と、サージ判定部130と、回転数差判定部140と、発電電力決定部150と、制御情報出力部160とを具備する。発電電力決定部150は、電力割当部151と、サージング解消電力割当調整部152と、回転数差減少電力割当調整部153とを具備する。
状態情報取得部120は、各機器の状態を示す情報を取得する。例えば、状態情報取得部120は、コンプレッサ220−1〜220−nの各々の給気温度や、給気圧力や、ハイブリッド過給機200−1〜200−nの各々の回転数を取得する。また、状態情報取得部120は、発電機230−1〜230−nの各々の発電電力や、発電機230−1〜230−nの各々が出力する各相の電圧および電流を取得する。また、状態情報取得部120は、エンジン910の負荷や回転数を取得する。
ここでいうサージないしサージングは、コンプレッサを流れる流量が下流側の圧力との関係において不足することで、圧力や流量の振動などの異常が生じることである。サージングによる振動が激しい場合、コンプレッサや配管系が破損するおそれがある。
また、ここでいうサージ領域とは、サージングが発生すると考えられる流量および圧力比の領域である。後述するように、サージ領域は、コンプレッサマップにおいてサージラインを用いて示される。
電力割当部151は、電力指令値取得部110が取得した電力指令値を発電機230−1〜230−nの各々に、発電電力指令値として割り当てる。電力割当部151は、割当部の一例に該当する。
サージング解消電力割当調整部152は、サージング解消割当調整部の一例に該当する。
回転数差減少電力割当調整部153は、回転数差減少割当調整部の一例に該当する。
図1に示す構成のように複数のハイブリッド過給機が並列に配置されている場合、ハイブリッド過給機それぞれの仕様の違いにより、性能のばらつきが生じ得る。あるいは、仕様が同じでも個体差、または、エンジンからの配置位置や配管形状の差などにより、性能のばらつきが生じ得る。
このように、ハイブリッド過給機の性能のばらつきの影響を他のハイブリッド過給機も分担するように動作する。かかる性能のばらつきの影響の他機器による分担や、次に説明する最大発電電力の設定により、充分な回転数を得られている通常の動作においてはサージングを回避し得る。
図4の例では、線L112に示されるように、特に、発電機230−2の発電電力が増加している。
図5において、線L121は、ハイブリッド過給機200−1の回転数を示し、線L122は、ハイブリッド過給機200−2の回転数を示す。
また、ハイブリッド過給機200−2の回転数の低下に伴い、エンジン910における燃焼状態が変化し、排気タービン210−1および210−2のいずれに対する排気圧力も低下している。このため、線L121に示されるように、ハイブリッド過給機200−1の回転数も幾分低下している。
図6において、線L131は、ハイブリッド過給機200−1の状態(特に、流量、および、入口と出口との圧力比)を示し、線L132は、ハイブリッド過給機200−2の状態を示す。
また、線L151、L152、L153およびL154は、何れもハイブリッド過給機の回転数を、空気温度20℃の場合に換算した補正回転数にて示す等値線である。これらの線のうち、線L151が最も小さい回転数を示しており、回転数の小さい順に、線L151、L152、L153、L154となっている。
このように、回転数の小さいハイブリッド過給機は、比較的サージングが発生し易い。従って、複数のハイブリッド過給機の回転数にばらつきがある場合、回転数の小さいハイブリッド過給機にサージングが発生する恐れがある。
但し、図4に示すようにハイブリッド過給機200−2は、最大発電電力を超えた発電電力となっている。逆に言えば、充分な回転数を得られている状態では、最大発電電力の範囲内(すなわち、最大発電電力以下の発電電力)で運転することでサージングを回避することができる。
しかしながら、ハイブリッド過給機の回転数を同じにする回転数制御では、ハイブリッド過給機の回転数を大きくすることで、必要な発電電力を得られないおそれがある。この点について、図7〜図9を参照して説明する。なお、以下では、ハイブリッド過給機が2台(n=2)の場合を例に説明するが、ハイブリッド過給機が3台以上(n≧3)の場合も同様に、ハイブリッド過給機の回転数を大きくすることで、必要な発電電力を得られないおそれがある。
図7〜図9では、過給機状態のばらつきが生じた場合、具体的にはハイブリッド過給機200−1の吸入空気温度が上昇した場合の例を示しており、吸入空気温度の上昇によって、ハイブリッド過給機200−1の回転数(線L221参照)が上昇している。そこで、回転数の小さいハイブリッド過給機200−2の回転数(線L222参照)を増加させて、ハイブリッド過給機200−1の回転数(線L221参照)と同じにする回転数制御を行っている。
図8において、線L211は、発電機230−1の発電電力を示し、線L212は、発電機230−2の発電電力を示す。
このように、ハイブリッド過給機の回転数を同じにする回転数制御を最大発電電力の範囲内で行った場合、各機器の性能や必要な発電電力の大きさによっては、必要な発電電力を得られないおそれがある。
なお、サージラインを示す線L140や、ハイブリッド過給機の回転数を、空気温度20℃の場合に換算した補正回転数にて示す等値線である線L151、L152、L153およびL154や、サージ領域である領域A11は、図6の場合と同様である。
図10〜図12では、図7〜図9の場合と同様、過給機状態のばらつきが生じた場合、具体的にはハイブリッド過給機200−1の吸入空気温度が上昇した場合の例を示している。一方、図7〜図9を参照して説明した回転数制御とは異なり、制御装置100は、最大発電電力の範囲内で、発電機230−1の発電電力と発電機230−2の発電電力とが同じになるように発電電力の制御を行っている。この制御により、発電機230−1の発電電力を示す線L311と、発電機230−2の発電電力を示す線L312とが重なっている。すなわち、発電機230−1の発電電力と発電機230−2の発電電力とが同じになっている。また、発電機230−1および230−2のいずれも、最大発電電力の範囲内で発電している。
図11において、線L321は、ハイブリッド過給機200−1の回転数を示し、線L322は、ハイブリッド過給機200−2の回転数を示す。
なお、ハイブリッド過給機の回転数差が大きくなった場合、制御装置100は、後述するように、発電電力の制御にて回転数差を小さくする。
なお、サージラインを示す線L140や、ハイブリッド過給機の回転数を、空気温度20℃の場合に換算した補正回転数にて示す等値線である線L151、L152、L153およびL154や、サージ領域である領域A11は、図6や図9の場合と同様である。
図13は、制御装置100が行う処理の手順の一例を示すフローチャートである。例えば、制御装置100は、発電機230−1〜230−nが発電を開始すると、同図の処理を開始する。
なお、電力指令値が変更された場合のみ上位装置950が電力指令値を送信するなど、上位装置950が電力指令値を送信する時間間隔が長い場合、電力指令値取得部110が電力指令値を記憶しておくようにしてもよい。この場合、電力指令値取得部110は、上位装置950からの電力指令値を受信する毎に記憶している電力指令値を更新する。そして、電力指令値取得部110は、ステップS111や、後述するステップS151において、記憶している電力指令値を読み出す。
サージ領域のハイブリッド過給機有りと判定した場合(ステップS114:NO)、サージング解消電力割当調整部152は、サージ領域にあるハイブリッド過給機の発電電力を減少させる(ステップS141)。例えば、サージング解消電力割当調整部152は、サージ領域にあるハイブリッド過給機に対する発電電力指令値から所定の値を減算する。あるいは、サージング解消電力割当調整部152が、サージ領域にあるハイブリッド過給機に対する発電電力指令値の、ハイブリッド過給機200−1〜200−n全体に対する発電電力指令値における割合を所定の割合だけ減少させるようにしてもよい。
例えば、サージング解消電力割当調整部152は、サージ領域外にあるハイブリッド過給機の各々について、コンプレッサマップにおけるサージラインまでの距離を算出し、算出した距離の最も長いハイブリッド過給機を、サージ領域から最も離れたハイブリッド過給機として検出する。そして、サージング解消電力割当調整部152は、サージ領域から最も離れたハイブリッド過給機に対する発電電力指令値に、ステップS141で減算した値を加算する。これにより、サージング解消電力割当調整部152は、ハイブリッド過給機200−1〜200−n全体の発電電力を一定に保つ。
ステップS142の後、ステップS113へ戻る。
そして、回転数差判定部140は、検出した回転数が最大のハイブリッド過給機と回転数が最小のハイブリッド過給機との回転数差の大きさが回転数差上限値以下か否かを判定する(ステップS122)。
ステップS132の後、ステップS113へ戻る。
ステップS151の後、電力割当部151は、ステップS151において電力指令値取得部110が取得した電力指令値を、発電機230−1〜230−nに、発電電力の比を維持して割り当てる(ステップS152)。例えば、電力割当部151は、発電機230−1〜230−nの各々に対する発電電力の比を算出する。そして、電力割当部151は、電力指令値取得部110が取得した電力指令値を、算出した比に応じて各発電機に割り当てる。
ステップS152の後、ステップS113へ戻る。
あるいは、上位装置950が一定周期毎に電力指令値を送信するようにし、電力指令値取得部110が、当該周期毎にステップS151における処理を行うようにしてもよい。
このように待ち時間を設けることで、制御装置100の処理負荷を軽減することができる。
また、制御装置100は、発電機230−1〜230−nの発電電力を制御するので、比較的容易に必要な電力を確保することができる。より具体的には、電力割当部151が、サージング解消電力割当調整部152や、回転数差減少電力割当調整部153が、必要な電力を発電機230−1〜230−nに割り当てて、発電機230−1〜230−nに対する発電電力指令値を決定するので、より確実に、必要な電力を確保し得る。
このように、制御装置100は、サージングを回避し、かつ、必要な発電電力など負荷機器からの必要な出力を得られる可能性を高めることができる。
これにより、発電機230−1〜230−nの発電する電力と、必要な電力との差を、より小さくすることができる。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
100 制御装置
110 電力指令値取得部
120 状態情報取得部
130 サージ判定部
140 回転数差判定部
150 発電電力決定部
151 電力割当部
152 サージング解消電力割当調整部
153 回転数差減少電力割当調整部
160 制御情報出力部
200 ハイブリッド過給機
210 排気タービン
220 コンプレッサ
230 発電機
240 軸
910 エンジン
920 コンバータ
930 系統連係インバータ
940 電力系統
950 上位装置
Claims (9)
- 内燃機関のエンジン燃焼室からの排気により駆動される排気タービンと、前記排気タービン毎に設けられ、当該排気タービンにより駆動されて前記内燃機関の前記エンジン燃焼室へ給気するコンプレッサと、前記排気タービンにより前記コンプレッサとともに駆動されて前記排気タービンに負荷を与える負荷機器と、を具備する複数の過給機を制御する制御装置であって、
前記エンジン燃焼室からの排気は、共通する排気室を経由して前記複数の過給機の各々の排気タービンに流入するように構成され、
前駆複数の過給機の各々のコンプレッサからの給気は、共通する吸気室を経由して前記エンジン燃焼室に流入するように構成され、
前記制御装置は、
前記負荷機器の出力に関する指令値を取得する指令値取得部と、
前記指令値を各負荷機器に割り当てる割当部と、
サージ領域にある過給機の有無を判定するサージ判定部と、
サージ領域にある過給機有りと前記サージ判定部が判定すると、当該サージ領域にある過給機の負荷を減少させるように前記指令値の割当調整を行うサージング解消割当調整部と、
過給機の回転数差の大きさが回転数差上限値以下か否かを判定する回転数差判定部と、
回転数差上限値より大きい回転数差の過給機有りと前記回転数差判定部が判定すると、回転数最大の過給機の負荷を増大させ、回転数最小の過給機の負荷を減少させるように前記指令値の割当調整を行う回転数差減少割当調整部と、
を具備することを特徴とする制御装置。 - 前記割当部は、少なくとも前記指令値の割当調整が行われる毎に、割当調整にて得られた割合で前記指令値を各負荷機器に割り当てることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記回転数差減少割当調整部は、
前記回転数差上限値より大きい回転数差の過給機有りと前記回転数差判定部が判定すると、前記回転数最小の過給機の負荷を減少させるとともに、前記回転数最小の過給機における負荷の減少分を補うために、前記回転数最大の過給機を含む他の一又は複数の過給機の負荷を増大させるように前記指令値の割当調整を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。 - 複数の過給機と、
前記複数の過給機を制御する制御部とを具備し、
前記複数の過給機の各々は、
内燃機関のエンジン燃焼室からの排気により駆動される排気タービンと、
前記排気タービン毎に設けられ、当該排気タービンにより駆動されて前記内燃機関の前記エンジン燃焼室へ給気するコンプレッサと、
前記排気タービンにより前記コンプレッサとともに駆動されて前記排気タービンに負荷を与える負荷機器と、
を具備し、
前記エンジン燃焼室からの排気は、共通する排気室を経由して前記複数の過給機の各々の排気タービンに流入するように構成され、
前駆複数の過給機の各々のコンプレッサからの給気は、共通する吸気室を経由して前記エンジン燃焼室に流入するように構成され、
前記制御部は、
前記負荷機器の出力に関する指令値を取得する指令値取得部と、
前記指令値を各負荷機器に割り当てる割当部と、
サージ領域にある過給機の有無を判定するサージ判定部と、
サージ領域にある過給機有りと前記サージ判定部が判定すると、当該サージ領域にある過給機の負荷を減少させるように前記指令値の割当調整を行うサージング解消割当調整部と、
過給機の回転数差の大きさが回転数差上限値以下か否かを判定する回転数差判定部と、
回転数差上限値より大きい回転数差の過給機有りと前記回転数差判定部が判定すると、回転数最大の過給機の負荷を増大させ、回転数最小の過給機の負荷を減少させるように前記指令値の割当調整を行う回転数差減少割当調整部と、
を具備することを特徴とする過給システム。 - 前記回転数差減少割当調整部は、
前記回転数差上限値より大きい回転数差の過給機有りと前記回転数差判定部が判定すると、前記回転数最小の過給機の負荷を減少させるとともに、前記回転数最小の過給機における負荷の減少分を補うために、前記回転数最大の過給機を含む他の一又は複数の過給機の負荷を増大させるように前記指令値の割当調整を行うことを特徴とする請求項4に記載の過給システム。 - 内燃機関のエンジン燃焼室からの排気により駆動される排気タービンと、前記排気タービン毎に設けられ、当該排気タービンにより駆動されて前記内燃機関の前記エンジン燃焼室へ給気するコンプレッサと、前記排気タービンにより前記コンプレッサとともに駆動されて前記排気タービンに負荷を与える負荷機器と、を具備する複数の過給機を制御装置が制御する制御方法であって、
前記エンジン燃焼室からの排気は、共通する排気室を経由して前記複数の過給機の各々の排気タービンに流入するように構成され、
前駆複数の過給機の各々のコンプレッサからの給気は、共通する吸気室を経由して前記エンジン燃焼室に流入するように構成され、
前記制御方法は、
前記負荷機器の出力に関する指令値を取得する指令値取得ステップと、
前記指令値を各負荷機器に割り当てる割当ステップと、
サージ領域にある過給機の有無を判定するサージ判定ステップと、
サージ領域にある過給機有りと前記サージ判定ステップにて判定すると、当該サージ領域にある過給機の負荷を減少させるように前記指令値の割当調整を行うサージング解消割当調整ステップと、
過給機の回転数差の大きさが回転数差上限値以下か否かを判定する回転数差判定ステップと、
回転数差上限値より大きい回転数差の過給機有りと前記回転数差判定ステップにて判定すると、回転数最大の過給機の負荷を増大させ、回転数最小の過給機の負荷を減少させるように前記指令値の割当調整を行う回転数差減少割当調整ステップと、
を具備することを特徴とする制御方法。 - 前記回転数差減少割当調整ステップは、
前記回転数差上限値より大きい回転数差の過給機有りと前記回転数差判定ステップにて判定すると、前記回転数最小の過給機の負荷を減少させるとともに、前記回転数最小の過給機における負荷の減少分を補うために、前記回転数最大の過給機を含む他の一又は複数の過給機の負荷を増大させるように前記指令値の割当調整を行うことを特徴とする請求項6に記載の制御方法。 - 内燃機関のエンジン燃焼室からの排気により駆動される排気タービンと、前記排気タービン毎に設けられ、当該排気タービンにより駆動されて前記内燃機関の前記エンジン燃焼室へ給気するコンプレッサと、前記排気タービンにより前記コンプレッサとともに駆動されて前記排気タービンに負荷を与える負荷機器と、を具備する複数の過給機を制御するコンピュータが読み込み可能なプログラムであって、
前記エンジン燃焼室からの排気は、共通する排気室を経由して前記複数の過給機の各々の排気タービンに流入するように構成され、
前駆複数の過給機の各々のコンプレッサからの給気は、共通する吸気室を経由して前記エンジン燃焼室に流入するように構成され、
前記コンピュータに、
前記負荷機器の出力に関する指令値を取得する指令値取得ステップと、
前記指令値を各負荷機器に割り当てる割当ステップと、
サージ領域にある過給機の有無を判定するサージ判定ステップと、
サージ領域にある過給機有りと前記サージ判定ステップにて判定すると、当該サージ領域にある過給機の負荷を減少させるように前記指令値の割当調整を行うサージング解消割当調整ステップと、
過給機の回転数差の大きさが回転数差上限値以下か否かを判定する回転数差判定ステップと、
回転数差上限値より大きい回転数差の過給機有りと前記回転数差判定ステップにて判定すると、回転数最大の過給機の負荷を増大させ、回転数最小の過給機の負荷を減少させるように前記指令値の割当調整を行う回転数差減少割当調整ステップと、
を実行させるためのプログラム。 - 前記回転数差減少割当調整ステップは、
前記回転数差上限値より大きい回転数差の過給機有りと前記回転数差判定ステップにて判定すると、前記回転数最小の過給機の負荷を減少させるとともに、前記回転数最小の過給機における負荷の減少分を補うために、前記回転数最大の過給機を含む他の一又は複数の過給機の負荷を増大させるように前記指令値の割当調整を行うことを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
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