JP6071311B2 - 柱状物切断機 - Google Patents
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Description
また、リングレールには、コンクリート柱表面に向けて出入りする調整ボルトが、円周方向に略等間隔に4箇所、かつ、上下2段に配置されている。そして、この調整ボルトの突出長さを調整することによって、リングレールがコンクリート柱に取り付けられる。
このように、リングレールがコンクリート柱に取り付けられたり、取り外されたりする毎に、全ての接合ボルトの取外し及び取付け作業が必要であった。さらに、2つのリングレール部材が完全に分離されるため、2つのリングレール部材を水平方向に対向して配置する作業などが、煩雑であった。そのため、リングレールをコンクリート柱に容易かつ素早く取り付けることが困難であるという問題があった。
また、リングレールがコンクリート柱に取り付けられる際には、コンクリート柱の軸芯とリングレールの軸芯とが、一致するように取り付ける必要がある。しかしながら、リングレールに設けられている調整ボルトの突出長さを調整することによって、リングレールがコンクリート柱に取り付けられる構造では、リングレールをコンクリート柱に容易かつ素早く取り付けることが困難であった。
特に、コンクリート柱は、直径増加率が1/75(=(根元部の直径−先端部の直径)/コンクリート柱の長さ)である。そのため、コンクリート柱の長さ方向における径の変化に対して、調整ボルトの突出長さを調整して対応する構造では、コンクリート柱に素早く取り付けることができなかった。
また、本発明は、間隔調整部材は略ラチェットによる締め付け構造を有し、締め付け部材は略ボルトによる締め付け構造を有していること、を特徴とする、柱状物切断機である。
本発明では、ベース部材及び案内部材は、一対の台部材もしくは一対の案内アーム部材を対向して配置して、その間に柱状物を挟み込んだ状態で、間隔調整部材によって、おおよその位置決めをされる。その後、ベース部材及び案内部材は、柱状物の軸芯と、ベース部材及び案内部材の軸芯とが、一致した状態で、締め付け部材によって、柱状物に容易かつ素早く取り付けられる。
また、本発明は、ベース部材は、平面視が略対称の略V字形状の一対の台部材を有し、案内部材は、平面視が略対称の略円弧形状の一対の案内アーム部材を有していること、を特徴とする、柱状物切断機である。
本発明では、ベース部材は、略V字形状の一対の台部材が、柱状物に局所的に堅固に当接し、切断中の柱状物カッターの振動に耐えることができる。
また、本発明は、案内部材は、柱状物の表面に当接する複数のガイドローラを有し、複数のガイドローラは、柱状物の円周方向に略等間隔に少なくとも4箇所配設されていること、を特徴とする、柱状物切断機である。
本発明では、案内部材は、柱状物の円周方向に略等間隔に配設されているガイドローラによって、柱状物の周りを円滑に周回できる。
また、本発明は、案内部材は、底面に摺接部が設けられており、摺接部がベース部材の上面に摺接していること、を特徴とする、柱状物切断機である。
本発明では、案内部材の底面に設けられた摺接部が、ベース部材の上面を円滑に摺接しながら移動するため、案内部材は、がたつくことなく、安定して柱状物の周りを周回する。従って、柱状物カッターも、がたつくことなく、安定して柱状物の周りを周回する。
また、本発明は、台部材は、上板と下板とが支柱にて固定されている構造であり、案内アーム部材は、上板と下板とが支柱にて固定されている構造であること、を特徴とする、柱状物切断機である。
本発明では、ベース部材及び案内部材が軽量化できる。
また、本発明は、柱状物カッターのホイールカバーに設けたダスト排出口にホースを介して連結された集塵機を備えたこと、を特徴とする、柱状物切断機である。
本発明では、柱状物カッターで柱状物を切断する際に生じる柱状物を構成する、コンクリート等の粉塵などが、飛び散らない。
図1は、本発明に係る一実施の形態であるコンクリート柱切断機の外観斜視図である。コンクリート柱切断機1は、建柱されているコンクリート柱Cを、建柱された状態で、コンクリート柱Cの中間で切断することができる。コンクリート柱Cは、直径増加率が1/75(=(根元部の直径−先端部の直径)/コンクリート柱の長さ)である、截頭錐体もしくは円錐台状の錐体である。
コンクリート柱切断機1は、概略、建柱されたコンクリート柱Cに取り付けられるベース部材2と、ベース部材2の上面に載置される、コンクリートカッター8をコンクリート柱Cの表面上において案内する案内部材4と、案内部材4に載置され、コンクリートカッター8を支持しているカッター保持部材6と、コンクリート柱Cを切断するコンクリートカッター8と、切断時に発生する塵埃を集める集塵機10と、で構成されている。
ベース部材2は、建柱されているコンクリート柱の中間位置に巻回されて固定されるもので、コンクリート柱を切断する場所の位置決め、及び、案内部材4を載置させて支持するレールとしての機能を有する。
ベース部材2は、コンクリート柱Cの外表面を構成する曲線の接線もしくは接点を有する、平面視が略V字形状の第1台部材20と、第1台部材20と略対称形状の略V字形状の第2台部材22と、一対の第1台部材20及び第2台部材22のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部20a及び間隔調整部材取付け部22aを連結する間隔調整部材24と、一対の第1台部材20及び第2台部材22のそれぞれの他端部である締め付け部材取付け部20b及び締め付け部材取付け部22bを連結する締め付け部材26と、を有している。
ベース部材2の第1台部材20の本体の一端部である間隔調整部材取付け部20a及び第2台部材22の本体の一端部である間隔調整部材取付け部22aは、コンクリート柱Cの外向き径方向に延在しており、第1台部材20の本体の他端部である締め付け部材取付け部20b及び第2台部材22の本体の他端部である締め付け部材取付け部22bも、コンクリート柱Cの外向き径方向に延在している。
間隔調整部材取付け部20aと間隔調整部材取付け部22aとは、(法線方向である)略平行にのび、締め付け部材取付け部20bと締め付け部材取付け部22bとは、(法線方向である)略平行にのびている。
比較的薄い上板200,220と下板202,222とによって、第1台部材20及び第2台部材22を構成して、第1台部材20及び第2台部材22は、軽量化が図られている。第1台部材20及び第2台部材22は、冷間圧延鋼などからなる。
第1台部材20の本体及び第2台部材22の本体のそれぞれの中央部20c、22cの屈曲部は、円弧状に曲がっており、コンクリート柱Cに固定された時の締め付け応力が、本体の中央部20c、22cの一箇所に局所的に集中しない形状となっている。
上板200の上面は平坦な面となっており、その上面に載置される案内部材4がコンクリート柱Cの周りを円滑に周回できるようになっている。
板状の上下板補強用支柱205は、上板200の下面と下板202の上面との間に架設され、第1台部材20の中央部20cの屈曲部に配設されている。
板状の上下板補強用支柱204〜206は、コンクリート柱Cの径方向に延在している。
補助ロープ取付金具用支柱210と補助ロープ取付金具用支柱211とは、それぞれ、離れた位置において配設されている。補助ロープ取付金具用支柱210と補助ロープ取付金具用支柱211とは、この実施の形態においては、上下板補強用支柱204と205との間、並びに、上下板補強用支柱205と206との間に配設されている。
コ字形の補助ロープ取付金具用支柱210,211は、それぞれの胴部210a,211aが上下板補強用支柱205の延在方向と平行になるように(言い換えると、一対の脚部210b及び一対の脚部211bが上下板補強用支柱205の延在方向と垂直になるように)、並設されている。
なお、このコ字形の補助ロープ取付金具用支柱210,211は、補助ロープ取付金具212(後述)の取り付け部材としても機能する。
なお、この円柱状の爪部材用支柱248は、間隔調整部材24の爪部材244の回転軸としても機能する。
なお、この逆L字形の締め付け部材用支柱268は、締め付け部材26のボルト260の係止部材としても機能する。
上板220の上面は平坦な面となっており、案内部材4がコンクリート柱Cの周りを円滑に周回できるようになっている。
板状の上下板補強用支柱225は、上板220の下面と下板222の上面との間に架設され、第2台部材22の中央部22cの屈曲部に配設されている。板状の上下板補強用支柱224〜226は、コンクリート柱Cの径方向に延在している。板状の上下板補強用支柱227は、第2台部材22の一端部である間隔調整部材取付け部22aの近傍に配設されている。
板状の上下板補強用支柱227は、支柱224の延在方向と平行な方向に延在している。
補助ロープ取付金具用支柱210と補助ロープ取付金具用支柱211とは、それぞれ、離れた位置において配設されている。補助ロープ取付金具用支柱210と補助ロープ取付金具用支柱211とは、この実施の形態においては、上下板補強用支柱224と225との間、並びに、上下板補強用支柱225と226との間に配設されている。
コ字形の補助ロープ取付金具用支柱230,231は、それぞれの胴部230a,231aが上下板補強用支柱225の延在方向と平行になるように(言い換えると、一対の脚部230b及び一対の脚部231bが上下板補強用支柱225の延在方向と垂直になるように)、並設されている。
なお、このコ字形の補助ロープ取付金具用支柱230,231は、補助ロープ取付金具213(後述)の取り付け部材としても機能する。
なお、この円柱状の間欠爪止め部材固定用支柱242は、間隔調整部材24の間欠爪止め部材240の固定側支軸としても機能する。
なお、この円柱状の締め付け部材貫通用支柱270は、締め付け部材26のボルト260の固定用支軸としても機能する。
図6はベース部材2の間隔調整部材24が締まった状態を示す図で、(A)は背面図であり、(B)は一部断面平面図である。図7は間隔調整部材24が緩められた状態を示す一部断面平面図である。
間隔調整部材24は、第1台部材20の一端部である間隔調整部材取付け部20a及び第2台部材22の一端部である間隔調整部材取付け部22aで、かつ、第1台部材20の上板200及び第2台部材22の上板220と第1台部材20の下板202及び第2台部材22の上板222との間に配設されている。
間欠爪止め部材240は、主面240aに、複数の矩形状の係止孔240dが、間欠爪止め部材240の長さ方向に、所定の間隔をおいて間欠的に形成されている。
間欠爪止め部材240は、主面240aが内側向き(コンクリート柱C側向き)で、上面240bと下面240cとが、外側向き(コンクリート柱C側とは反対側向き)で水平になるようにして、一対の第1台部材20の一端部である間隔調整部材取付け部20aと第2台部材22の一端部である間隔調整部材取付け部22aとに取り付けられ、間隔調整部材取付け部20a及び間隔調整部材取付け部22aの延在方向(コンクリート柱Cの外向き径方向)と交差ないしは直交する方向にのびている。間欠爪止め部材240は、第1台部材20を第2台部材22から離間させる向き(方向)であって間隔調整部材取付け部20aより外方に突き出るようにのびている。すなわち、第1台部材20と第2台部材22とを同一の高さとした状態において、コンクリート柱Cの中心と中央部20c及び中央部22cとを結ぶ線(L3)と平行にのびている。
間欠爪止め部材240の他端側(開放端側)は、第1台部材20の間隔調整部材取付け部20aに設けられている垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)250の挿通穴250aに挿通されて、第1台部材20及び第2台部材22を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向にのびる。
間欠爪止め部材240の他端側は、第1台部材20及び第2台部材22をコンクリート柱Cに固定するときに、第1台部材20及び第2台部材22をコンクリート柱Cに固定するとき近づける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線(L1)方向)とは平行な方向に延びている。
さらに、間欠爪止め部材240の他端側(開放端側)には、抜け防止用ストッパ(ネジ)241が、設けられている。抜け防止用ストッパ(ネジ)241は、間欠爪止め部材240が、垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)250の挿通穴250aから抜けて外れることを防止するために、螺着されている。
垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)250は、第1台部材20の間隔調整部材取付け部20aの上板200と下板202の間に固定され、間欠爪止め部材240と略直交するように配設されている。垂直板250には、挿通穴250aが形成されている。
間欠爪止め部材240は、この挿通穴250aに挿通されており、間欠爪止め部材240は、原則として、抜け防止用ストッパ(ネジ)241によって、垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)250の挿通穴250aから外れない構造になっている。
爪部材244は、一対の爪部材板245a,245bと、両者に繋がったハンドル246と、で構成されている。爪部材244は、間欠爪止め部材240の外側から、間欠爪止め部材240の係止孔240dに係止可能である。
以上の構成からなる間隔調整部材24は、ラチェット構造であるため、図6に示すように、爪部材244が間欠爪止め部材240の係止孔240dに係止された状態(間隔調整部材24が締まった状態)において、爪部材244が、間欠爪止め部材240に対して、相対的に、移動方向が矢印F1の一方向に(間欠爪止め部材240の固定側方向に)制限され、逆方向に移動できない。
次に、爪部材244が、間欠爪止め部材240に係止した状態で、間欠爪止め部材240に沿って、間欠爪止め部材240に対して、相対的に、図6に示した矢印F1の一方向に(間欠爪止め部材240の固定側方向に)移動することによって、第1台部材20の間隔調整部材取付け部20aと第2台部材22の間隔調整部材取付け部22aとの間の距離が調整される。つまり、間隔調整部材24の爪部材244と係止孔240dとを係止する位置の調整によって、第1台部材20の間隔調整部材取付け部20aと第2台部材22の間隔調整部材取付け部22aとの間の距離を調整することができる。
こうして、間隔調整部材24によって、第1台部材20の一端部である間隔調整部材取付け部20aと第2台部材22の一端部である間隔調整部材取付け部22aとは連結され、第1台部材20及び第2台部材22がコンクリート柱Cをおおよその位置で挟み込む。
図8はベース部材2の締め付け部材26の構成を示す図で、(A)は分解平面図であり、(B)は分解正面図である。図9は締め付け部材26が締まった状態を示す図で、(A)は一部断面平面図であり、(B)は正面図である。図10はベース部材の締め付け部材が緩められて外された状態を示す平面図である。
締め付け部材26は、第1台部材20の他端部である締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の他端部である締め付け部材取付け部22bとにおいて、かつ、第1台部材20の上板200及び第2台部材22の上板220と第1台部材20の下板202及び第2台部材22の下板222との間において、配設されている。
ボルト260は、ネジ山が形成されている円柱状の頭部260aと、長穴265が形成されている胴部260bと、複数の円環凸部266が間欠的につば状に突出している円柱状の脚部260cと、で構成されている。
ボルト260の頭部260aは、第1台部材20を第2台部材22に近接させる向き(方向)であって、締め付け部材取付け部22bより外方に突き出るようにのびている。すなわち、第1台部材20と第2台部材22とを同一の高さとした状態において、コンクリート柱Cの中心と中央部20c及び中央部22cとを結ぶ線(L3)と平行にのびている。
ボルト260の脚部260cは、第1台部材20を第2台部材22から離間させる向き(方向)であって、間隔調整部材取付け部20aより外方に突き出るようにのびている。すなわち、第1台部材20と第2台部材22とを同一の高さとした状態において、コンクリート柱Cの中心と中央部20c及び中央部22cとを結ぶ線(L3)と平行にのびている。
長穴265は、ボルト260の軸方向に延在しており、穴幅は締め付け部材貫通用支柱270の直径より若干大きい寸法に設定され、穴長はボルト260の軸方向の移動可能距離より若干長い寸法に設定されている。
脚部260cの複数の円環凸部266は、ボルト軸部に等間隔で配置されている。
L字形部材271の胴部271cは、第2台部材22の締め付け部材取付け部22bに設けられている締め付け部材貫通用支柱270を通り、第1台部材20及び第2台部材22を同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向にのびる。胴部271cは、第1台部材20及び第2台部材22をコンクリート柱Cに固定するときに、第1台部材20及び第2台部材22を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線(L2)方向)とは平行な方向に延在している。ケース262のL字形部材271及び水平板272は、第1台部材20を第2台部材22に近接させる向き(方向)であって締め付け部材取付け部22bより外方に突き出るようにのびている。すなわち、第1台部材20と第2台部材22とを同一の高さとした状態において、コンクリート柱Cの中心と中央部20c及び中央部22cとを結ぶ線(L3)と平行にのびている。
脚部271aは、前記コンクリート柱Cの接線方向と垂直な方向(法線方向)に延在している。
水平板272には、締め付け部材貫通用支柱270が貫通するための支柱用穴272aが形成されている。L字形部材271の脚部271aには、ボルト用穴271bが形成されている。
ボルト260は、ボルト用穴271bを貫通して、ケース262内に、頭部260aの一部と胴部260bの一部(もしくは、胴部260bの全部)とが収容されている。
締め付け部材貫通用支柱270は、水平板272の支柱用穴272aに嵌挿されており、これによって、ケース262は、第2台部材22の他端部である締め付け部材取付け部22bに固定されている。
締め付け部材貫通用支柱270は、長穴265を貫通している。従って、ボルト260は、軸方向に移動可能である。
締め付け部材係止用支柱268は、その中央部に、外側に向かって開口しているボルト挿入部268aが形成されている。ボルト挿入部268aの開口幅は、ボルト260の円環凸部266の直径より若干大きい寸法に設定されている。従って、ボルト260の脚部260cは、ボルト挿入部268aに挿入することができる。
そして、ボルト挿入部268aの奥の下側には、ボルト260のボルト軸部の直径より若干大きい径の円弧状凹部268bが形成されている。従って、ボルト260の脚部260cのボルト軸部が、この円弧状凹部268bに嵌まると、ボルト260が軸方向に移動したとき、円環凸部266が締め付け部材係止用支柱268に引っ掛かることになる。
ボルト260の他端側(開放端側)は、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bに設けられている締め付け部材係止用支柱268の円弧状凹部268bを通り、第1台部材20及び第2台部材22をコンクリート柱Cに固定するときに、第1台部材20及び第2台部材22を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線(L2)方向)とは平行な方向に延びている。ボルト260は、コンクリート柱Cの接線方向と平行な方向に延びている。
次に、蝶ナット264が締められ、図9に示すように、ボルト260が、締め付け部材係止用支柱268に対して、相対的に、図9に示した矢印F3の方向に(ボルト260の固定側の方向に)移動すると、円環凸部266が締め付け部材係止用支柱268に引っ掛かり、円環凸部266と締め付け部材係止用支柱268とが堅固に係止される。
これによって、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の締め付け部材取付け部22bとの間の距離が調整される。つまり、締め付け部材26の円環凸部266と締め付け部材係止用支柱268との係止位置の調整によって、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の締め付け部材取付け部22bとの間の距離を調整することができる。
こうして、間隔調整部材24によって、第1台部材20及び第2台部材22で、コンクリート柱Cがおおよその位置で挟み込まれた後、締め付け部材26によって、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の締め付け部材取付け部22bとが連結されて、ベース部材2は、コンクリート柱Cの軸芯とベース部材2の軸芯とが一致した状態で、コンクリート柱Cに堅固かつ素早く取り付けられる。
補助ロープ取付金具212は逆コ字形状であり、第1台部材20の外側方向に水平に張り出している。補助ロープ取付金具212の両方の脚部の先端部は、それぞれ、補助ロープ取付金具用支柱210,211に、その中央部を貫通した状態で固定されている。補助ロープ取付金具213はコ字形状であり、第2台部材22の外側方向に水平に張り出している。補助ロープ取付金具213の両方の脚部の先端部は、それぞれ、補助ロープ取付金具用支柱230,231に、その中央部を貫通した状態で固定されている。補助ロープ取付金具212,213は、一般構造用鋼などからなる。
これらの補助ロープ取付金具212,213には、コンクリート柱Cに登って高所作業をする作業員の安全帯のフックが掛けられ、作業員の落下防止の支えとしての役割がある。
一方、直径が290mm〜360mm(代表値)の大きな径のコンクリート柱Cの場合には、図11に示すベース部材(大)3が使用される。図11はベース部材(大)を示す平面図であり、図12は正面図であり、図13は背面図であり、図14は右側面図である。
なお、図11〜図14において、図2〜図5で説明した部品及び部分と同様のものについては、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
第1台部材30及び第2台部材32を構成する上板300,320と下板302,322との間隔は、コンクリート柱Cの直径増加率によって影響を受けることなく、固定されている。
比較的薄い上板300,320と下板302,322とによって、第1台部材30及び第2台部材32を構成して、第1台部材30及び第2台部材32の軽量化が図られている。
案内部材4は、ベース部材(小)2・ベース部材(大)3の上面に載置され、コンクリート柱Cの周りを周回するものである。
比較的薄い上板400と下板402とによって第1案内アーム部材40を構成し、上板420と下板422とによって第2案内アーム部材42を構成し、上板480と下板482とによって、カッター支持部48を構成して、第1案内アーム部材40、第2案内アーム部材42及びカッター支持部48は、軽量化が図られている。
案内アーム部材40,42及びカッター支持部48は、冷間圧延鋼などからなる。
なお、この爪部材装着用支柱448は、間隔調整部材44の爪部材444を装着するための基体としても機能する。
なお、この逆L字形の締め付け部材係止用支柱468は、締め付け部材46のボルト460の係止部材としても機能する。
上下板補強用支柱424〜426、間欠爪止め部材固定用支柱442及び締め付け部材貫通用支柱470は、円柱状鋼などからなる。
なお、この円柱状の間欠爪止め部材固定用支柱442は、間隔調整部材44の間欠爪止め部材440の固定側支軸としても機能する。
図21は案内部材4の間隔調整部材44を示す図で、(A)は図19の拡大背面図であり、(B)は図15の拡大平面図である。
間隔調整部材44は、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42の一端部である間隔調整部材取付け部40a,42aで、かつ、上板400、420と下板402,422との間の高さ方向の中央部に配設されている。
間欠爪止め部材440の他端側(開放端側)は、第1案内アーム部材40の間隔調整部材取付け部40aに設けられている爪部材装着用支柱448の垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)448a,448bの挿通穴448aa,448bbに挿通されて、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向にのびる。
間欠爪止め部材440の他端側は、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42をコンクリート柱Cに取り付けるときに、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42をコンクリート柱Cに固定するとき近づける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線方向)とは平行な方向に延びている。
さらに、間欠爪止め部材440の他端側(開放端側)には、抜け防止用ストッパ(ネジ)441が、設けられている。抜け防止用ストッパ(ネジ)441は、間欠爪止め部材440が、垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)448a,448bの挿通穴448aa,448bbから抜けて外れることを防止するために、螺着されている。
垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)448a,448bは、第1案内アーム部材40の間隔調整部材取付け部40aの上板400と下板402の間に固定され、間欠爪止め部材440と略直交するように配設されている。垂直板448a,448bには、挿通穴448aa,448bbが形成されている。
間欠爪止め部材440は、これらの挿通穴448aa,448bbに挿通されており、間欠爪止め部材440は、原則として、抜け防止用ストッパ(ネジ)441によって、垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)448a,448bの挿通穴448aa,448bbから外れない構造になっている。
爪部材444は、一対の爪部材板445a,445bと、両者に繋がったハンドル446と、で構成されている。爪部材444は、間欠爪止め部材440の外側から、間欠爪止め部材440の係止孔440dに係止可能である。
以上の構成からなる間隔調整部材44は、ラチェット構造であるため、図21に示すように、爪部材444が間欠爪止め部材440の係止孔440dに係止された状態(間隔調整部材44が締まった状態)において、爪部材444が、間欠爪止め部材440に対して、相対的に、移動方向が矢印F1の一方向に(間欠爪止め部材440の固定側方向に)制限され、逆方向に移動できない。
次に、爪部材444が、間欠爪止め部材440に係止した状態で、間欠爪止め部材440に沿って、間欠爪止め部材440に対して、相対的に、図21に示した矢印F1の一方向に(間欠爪止め部材440の固定側方向に)移動することによって、第1案内アーム部材40の間隔調整部材取付け部40aと第2案内アーム部材42の間隔調整部材取付け部42aとの間の距離が調整される。つまり、間隔調整部材44の爪部材444と係止孔440dとを係止する位置の調整によって、第1案内アーム部材40の間隔調整部材取付け部40aと第2案内アーム部材42の間隔調整部材取付け部42aとの間の距離を調整することができる。
こうして、間隔調整部材44によって、第1案内アーム部材40の一端部である間隔調整部材取付け部40aと第2案内アーム部材42の一端部である間隔調整部材取付け部42aとが連結されて、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42が、コンクリート柱Cをおおよその位置で挟み込む。
図22は案内部材4の締め付け部材46を示す図で、(A)は図15の拡大平面図であり、(B)は図16の拡大正面図である。
締め付け部材46は、第1案内アーム部材40の他端部である締め付け部材取付け部40bと第2案内アーム部材42の他端部である締め付け部材取付け部42bとにおいて、かつ、第1案内アーム部材40の上板400及び第2案内アーム部材42の上板420と第1案内アーム部材40の下板402及び第2案内アーム部材42の下板422との間の高さ方向の中央部において、配設されている。
長穴465は、ボルト460の軸方向に延在しており、穴幅は締め付け部材貫通用支柱470の直径より若干大きい寸法に設定され、穴長はボルト460の軸方向の移動可能距離より若干長い寸法に設定されている。
脚部460cの複数の円環凸部466は、ボルト軸部に等間隔で配置されている。
L字形部材471の胴部471cは、第1案内アーム部材40の締め付け部材取付け部40bに設けられている締め付け部材係止用支柱468の円弧状凹部468bを通り、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向にのびる。胴部471cは、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42をコンクリート柱Cに取り付けるときに、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線方向)とは平行な方向に延在している。
脚部471aは、前記コンクリート柱Cの接線方向と垂直な方向に延在している。
水平板472には、締め付け部材貫通用支柱470が貫通するための支柱用穴472aが形成されている。L字形部材471の脚部471aには、ボルト用穴471bが形成されている。
ボルト460は、ボルト用穴471bを貫通して、ケース462内に、頭部460aの一部と胴部460bの一部(もしくは、胴部460bの全部)とが収容されている。
締め付け部材貫通用支柱470は、水平板472の支柱用穴472aに螺着されており、これによって、ケース462は、第2案内アーム部材42の他端部である締め付け部材取付け部42bに固定されている。
締め付け部材貫通用支柱470は、長穴465を貫通している。従って、ボルト460は、軸方向に移動可能である。
締め付け部材係止用支柱468は、その中央部に、外側に向かって開口しているボルト挿入部468aが形成されている。ボルト挿入部468aの開口幅は、ボルト460の円環凸部466の直径より若干大きい寸法に設定されている。従って、ボルト460の脚部460cは、ボルト挿入部468aに挿入することができる。
そして、ボルト挿入部468aの奥の下側には、ボルト460のボルト軸部の直径より若干大きい径の円弧状凹部468bが形成されている。従って、ボルト460の脚部460cのボルト軸部が、この円弧状凹部468bに嵌まると、ボルト460が軸方向に移動したとき、円環凸部466が締め付け部材係止用支柱468に引っ掛かることになる。
ボルト460の他端側(開放端側)は、第1案内アーム部材40の締め付け部材取付け部40bに設けられている締め付け部材係止用支柱468の円弧状凹部468bを通り、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42をコンクリート柱Cに取り付けるときに、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線方向)とは平行な方向に延びている。
一方、締め付け部材46が緩められて外される場合は、蝶ナット464が緩められる。これにより、ボルト460が、締め付け部材係止用支柱468に対して、相対的に、ボルト460の開放端側の方向に移動できる余裕ができるので、締め付け部材係止用支柱468と円環凸部466との係止が緩む。この結果、第1案内アーム部材40の締め付け部材取付け部40bは、動きが自由となり、ボルト460が締め付け部材係止用支柱468のボルト挿入部468aから外される。
次に、蝶ナット464が締められ、ボルト460が、締め付け部材係止用支柱468に対して、相対的に、図22に示した矢印F3の方向に(ボルト460の固定側の方向に)移動すると、円環凸部466が締め付け部材係止用支柱468に引っ掛かり、円環凸部466と締め付け部材係止用支柱468とが堅固に係止される。
これによって、第1案内アーム部材40の締め付け部材取付け部40bと第2案内アーム部材42の締め付け部材取付け部42bとの間の距離が調整される。つまり、締め付け部材46の円環凸部466と締め付け部材係止用支柱468との係止位置の調整によって、第1案内アーム部材40の締め付け部材取付け部40bと第2案内アーム部材42の締め付け部材取付け部42bとの間の距離を調整することができる。
こうして、間隔調整部材44によって、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42で、コンクリート柱Cがおおよその位置で挟み込まれた後、締め付け部材46によって、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42の他端部である締め付け部材取付け部40b,42bが連結されて、案内部材4は、コンクリート柱Cの軸芯と、案内部材4の軸芯とが、一致した状態で、コンクリート柱Cに堅固かつ素早く取り付けられる。
図15〜図20に示すように、案内部材4の上段のガイドローラ410a〜413aは、コンクリート柱Cの円周方向に略等間隔に少なくとも4箇所配設されている。同様に、下段のガイドローラ410b〜413bも、それぞれ、平面視で、ガイドローラ410a〜413aと同じ位置に配設されている。
上段のガイドローラ412a,413aは、第2案内アーム部材42の上板420の上面に、回転軸を垂直方向に揃えて、水平面上を回転軸のまわりを回転するように回転自在に固定されている。下段のガイドローラ412b,413bは、第2案内アーム部材42の下板422の上面に、回転軸を垂直方向に揃えて、水平面上を回転軸のまわりを回転するように回転自在に固定されている。
案内部材4は、底面に4つの摺接部430〜433が設けられている。摺接部430〜433は、それぞれ、コンクリート柱Cの円周方向に略等間隔に配設されている。
同様に、摺接部432は、平面視で円弧形もしくはI字形で、摺接棒部432aと脚棒部432b及び脚棒部432cとを備えている。摺接部433は、平面視で円弧形もしくはI字形で、摺接棒部433aと脚棒部433b,433cとを備えている。摺接部432及び摺接部433は、それぞれ、第2案内アーム部材42の下板422の下面に取り付けられている。
摺接部430〜433は、案内部材4を、ベース部材(小)2の第1台部材20及び第2台部材22の上面に、同一の高さ位置(通常、水平)に載置するために、脚棒部430b〜433cは同一の長さであり、摺接棒部430a〜433aは同一の高さ位置である。摺接部430〜433は、横断面の形状が円形の鋼線などからなる。
摺接棒部430a〜433aは、第1台部材20の間隔調整部材取付け部20aと第2台部材22の間隔調整部材取付け部22aとの間の距離及び第1台部材20の締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の締め付け部材取付け部22bとの間の距離よりも長い長さを備えている。
而して、摺接部430〜433は、第1台部材20の間隔調整部材取付け部20aと第2台部材22の間隔調整部材取付け部22aとの間の間隙を越えて跨ぐことができ、且つ、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の締め付け部材取付け部22bとの間の間隙を越えて跨ぐことができる。
図23は、案内部材をベース部材の上に載置したときの、両者の位置関係を示す平面図であり、図24はその底面図である。なお、以下において、ベース部材(小)2を例にして説明するけれども、ベース部材(大)3の場合も同様である。
カッター保持部材6は、案内部材4の上に回転軸を介して回動自在に載置される。カッター保持部材6は、コンクリートカッター8を固定するためのものである。
而して、保持部材6に固定されたコンクリートカッター8は、コンクリート柱Cに接近させたり離したりすることができる。
コンクリートカッター8は、コンクリート柱を円周方向に水平に切断可能である。図27は、コンクリートカッター8を示す図で、(A)は上側から見た外観斜視図であり、(B)は下側から見た分解斜視図である。なお、コンクリートカッター8は市販の周知のものと同様のものであり、その詳細な説明は省略する。
図1に示すように、集塵機10は、概略、集塵機本体100と、ダストバッグ102と、排気口104と、グリップ108と、肩帯110と、を備えている。集塵機10は、コンクリート柱を切断する時に発生するコンクリート塵などを集塵する。集塵機10は市販の周知のものと同様のものであり、その詳細な説明は省略する。
次に、以上の構成からなるコンクリート柱切断機1を用いて、建柱されているコンクリート柱Cを、建柱された状態で、コンクリート柱Cの中間で切断する手順について説明する。図29〜図31は、コンクリート柱切断機1の使用手順を説明するための外観斜視図である。本実施の形態は、ベース部材(小)2を例にして説明するが、ベース部材(大)3の場合も同様である。
補助ロープ取付金具212,213には、コンクリート柱Cに登って高所作業をする作業員の安全帯のフックが掛けられ、作業員の落下防止の支えとしての役割もある。そこで、本実施の形態のコンクリート柱カッター1のベース部材(小)2及びベース部材(大)4を製作し、落下衝撃試験を行った。図32は、落下衝撃試験を説明するための説明図である。
実施例として、本実施の形態のコンクリート柱カッター1のベース部材(小)2を製作した。比較例1として、ベース部材(小)2において、間隔調整部材(ラチェット)24の代わりに締め付け部材(ボルト)26としたベース部材(すなわち、第1台部材20と第2台部材22と間が、締め付け部材(ボルト)26のみによって連結されているベース部材)を製作した。比較例2として、ベース部材(小)2において、締め付け部材(ボルト)26の代わりに間隔調整部材(ラチェット)24としたベース部材(すなわち、第1台部材20と第2台部材22と間が、間隔調整部材(ラチェット)24のみによって連結されているベース部材)を製作した。
2,3 ベース部材
4 案内部材
6 カッター保持部材
8 コンクリートカッター
10 集塵機
20 第1台部材
20a 間隔調整部材取付け部
20b 締め付け部材取付け部
20c 中央部
22 第2台部材
22a 間隔調整部材取付け部
22b 締め付け部材取付け部
22c 中央部
24 間隔調整部材
26 締め付け部材
30 第1台部材
30a 間隔調整部材取付け部
30b 締め付け部材取付け部
30c 中央部
32 第2台部材
32a 間隔調整部材取付け部
32b 締め付け部材取付け部
32c 中央部
40 第1案内アーム部材
40a 間隔調整部材取付け部
40b 締め付け部材取付け部
40c 中央部
42 第2案内アーム部材
42a 間隔調整部材取付け部
42b 締め付け部材取付け部
42c 中央部
44 間隔調整部材
46 締め付け部材
48 カッター支持部
60 載置台
62 係止台
64 カッター本体固定用帯
66 回転軸
80 カッター本体
82 切断ホイール
84 ホイールカバー
84b 下面
85 円形開口部
86 グリップ
90 ハンドル
92 スイッチの引き金
94 ダスト排出口
100 集塵機本体
102 ダストバッグ
104 排気口
108 グリップ
110 肩帯
112 ホース
200,220 上板
202,222 下板
204〜206 上下板補強用支柱
210,211 補助ロープ取付金具用支柱
248 爪部材用支柱
268 締め付け部材係止用支柱
224〜227 上下板補強用支柱
230,231 補助ロープ取付金具用支柱
242 間欠爪止め部材固定用支柱
270 締め付け部材貫通用支柱
212,213 補助ロープ取付金具
214〜216 フック
217〜219 楔
240 間欠爪止め部材
240a 主面
240b 上面
240c 下面
240d 係止孔
241 抜け防止用ストッパ(ネジ)
244 爪部材
246 ハンドル
250 垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)
250a 挿通穴
260 ボルト
260a 頭部
260b 胴部
260c 脚部
262 ケース
264 蝶ナット
265 長穴
266 円環凸部
268a ボルト挿入部
268b 円弧状凹部
271 L字形部材
271a 脚部
271b ボルト用穴
271c 胴部
272 水平板
272a 支柱用穴
300,320 上板
302,322 下板
400,420,480 上板
402,422,482 下板
404〜406 上下板補強用支柱
448 爪部材装着用支柱
468 締め付け部材係止用支柱
410a〜413a,410b〜413b ガイドローラ
424〜426 上下板補強用支柱
442 間欠爪止め部材固定用支柱
470 締め付け部材貫通用支柱
430〜433 摺接部
430a〜433a 摺接棒部
430b〜433c 脚棒部
440 間欠爪止め部材
440a 主面
440b 上面
440c 下面
440d 係止孔
441 抜け防止用ストッパ(ネジ)
444 爪部材
445a,445b 爪部材板
446 ハンドル
448a,448b 垂直板
448aa,448bb 挿通穴
448c,448d 水平板
449 回転軸
460 ボルト
460a 頭部
460b 胴部
460c 脚部
462 ケース
464 蝶ナット
465 長穴
466 円環凸部
468a ボルト挿入部
468b 円弧状凹部
471 L字形部材
471a 脚部
471b ボルト用穴
472 水平板
472a 支柱用穴
484,485 円筒状上下板補強用支柱
488 円筒状軸受け
490a〜492a,490b〜492b 円形穴
600 第1載置部
602 第2載置部
620 折り返し部
640,642 脚部
644 長穴
646 ネジ
C コンクリート柱
Claims (5)
- 建柱されている柱状物を、建柱された状態で、柱状物の中間で切断することができる柱状物切断機であって、
柱状物を水平方向に切断可能な円盤状の切断ホイールを有する柱状物カッターと、
建柱されている前記柱状物の中間位置に巻回されて固定されるベース部材と、
前記ベース部材の上面に載置され、前記柱状物の周りを周回する案内部材と、
前記案内部材の上に回転軸を介して回動自在に載置された、前記柱状物カッターを固定するためのカッター保持部材と、を備え、
前記ベース部材は、一対の台部材と、一対の台部材のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部を連結する間隔調整部材と、一対の台部材のそれぞれの他端部である締め付け部材取付け部を連結する締め付け部材と、を有し、
前記案内部材は、一対の案内アーム部材と、一対の案内アーム部材のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部を連結する間隔調整部材と、一対の案内アーム部材のそれぞれの他端部である締め付け部材取付け部を連結する締め付け部材と、を有し、
前記ベース部材および前記案内部材の前記間隔調整部材は、ラチェットによる締め付け構造により構成され、
前記ベース部材および前記案内部材の締め付け部材は、ボルトによる締め付け構造により構成されていること、
を特徴とする、柱状物切断機。 - 前記ベース部材は、平面視が略対称の略V字形状で、少なくとも2箇所で柱状物に接する一対の台部材を有し、前記案内部材は、平面視が略対称で柱状物の外周面に対応した形状の一対の案内アーム部材を有していること、を特徴とする、請求項1に記載の柱状物切断機。
- 前記案内部材は、一対の案内部材の対向する側面が、柱状物の外周面の形状に対応した形状を備え、該対向する側面に前記柱状物の表面に当接する複数のガイドローラを有し、
複数の前記ガイドローラは、前記柱状物の円周方向に沿って複数個配設されていること、を特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の柱状物切断機。 - 前記案内部材は、底面に、前記ベース部材の上面に摺接するための摺接部が設けられていること、を特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の柱状物切断機。
- 柱状物を水平方向に切断可能な円盤状の切断ホイールを有する柱状物カッターと、
建柱されている前記柱状物の中間位置に巻回されて固定されるベース部材と、
前記ベース部材の上面に載置され、前記コンクリート柱の周りを周回する案内部材と、
前記案内部材の上に回転軸を介して回動自在に載置された、前記柱状物カッターを固定するためのカッター保持部材と、を備え、
前記ベース部材は、一対の台部材と、一対の台部材のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部を連結する間隔調整部材と、一対の台部材のそれぞれの他端部である締め付け部材取付け部を連結する締め付け部材と、を有し、
前記案内部材は、一対の案内アーム部材と、一対の案内アーム部材のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部を連結する間隔調整部材と、一対の案内アーム部材のそれぞれの他端部である締め付け部材取付け部を連結する締め付け部材と、を有し、
前記ベース部材および前記案内部材の前記間隔調整部材は、ラチェットによる締め付け構造により構成され、
前記ベース部材および前記案内部材の締め付け部材は、ボルトによる締め付け構造により構成されている柱状物切断機を使用して、建柱されている柱状物を、建柱された状態で、柱状物を切断する工法であって、
前記ベース部材の間隔調整部材によっておおよその位置で一対の台部材を挟み込む工程と、
前記ベース部材の締め付け部材によって一対の台部材を締め付ける工程と、
前記案内部材の間隔調整部材によっておおよその位置で一対の案内アーム部材を挟み込む工程と、
前記案内部材の締め付け部材によって一対の案内アーム部材を締め付ける工程と、
前記案内部材を前記柱状物の周りを周回させることによって、前記柱状物カッターにより柱状物を切断する工程と、
を含む、柱状物を切断する工法。
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