JP6071311B2 - 柱状物切断機 - Google Patents

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Description

本発明は、建柱されている柱状物切断機に関し、特に、例えば建柱された状態で、截頭錐体もしくは円錐台状のコンクリート柱の中間で切断することができる、コンクリート柱切断機に関する。
従来、截頭錐体もしくは円錐台状のコンクリート柱切断機(電柱切断機)としては、特許文献1に記載のものが提案されている。このコンクリート柱切断機は、建柱されているコンクリート柱の中間位置に巻回されて固定されるリングレールと、リングレールに跨乗してコンクリート柱の周りを周回する周回ブロックと、コンクリート柱に対して直径方向に向けて周回ブロック上に固定されるラックと、ラックに取り付けられて水平方向に切断可能なコンクリートカッターと、で構成されている。
リングレールは、2分割された同一形状のリングレール部材から構成されている。そして、この2つのリングレール部材は、両端部で接合ボルトによって接合されて一体化され、円筒状のリングレールとされる。
また、リングレールには、コンクリート柱表面に向けて出入りする調整ボルトが、円周方向に略等間隔に4箇所、かつ、上下2段に配置されている。そして、この調整ボルトの突出長さを調整することによって、リングレールがコンクリート柱に取り付けられる。
コンクリートカッターは、ラック及び周回ブロックを介して、リングレールのレールに沿って移動して、コンクリート柱の表面に切断ホイール(カッターブレード)を当接させ、コンクリート柱を切断する。
特開2006−316610号公報
ここで、リングレールがコンクリート柱に取り付けられる際には、先ず、2つのリングレール部材の両端部を接合している接合ボルトが全て外され、2つのリングレール部材が完全に分離される。次に、2つのリングレール部材は、コンクリート柱を間に挟んで、水平方向に対向して配置された後、再び、両端部が接合ボルトによって接合されて一体化され、円筒状のリングレールとされる。コンクリート柱の切断が終了して、リングレールがコンクリート柱から外される際も、同様に、2つのリングレール部材の両端部を接合している接合ボルトが全て外され、2つのリングレール部材が完全に分離される。
このように、リングレールがコンクリート柱に取り付けられたり、取り外されたりする毎に、全ての接合ボルトの取外し及び取付け作業が必要であった。さらに、2つのリングレール部材が完全に分離されるため、2つのリングレール部材を水平方向に対向して配置する作業などが、煩雑であった。そのため、リングレールをコンクリート柱に容易かつ素早く取り付けることが困難であるという問題があった。
また、リングレールがコンクリート柱に取り付けられる際には、コンクリート柱の軸芯とリングレールの軸芯とが、一致するように取り付ける必要がある。しかしながら、リングレールに設けられている調整ボルトの突出長さを調整することによって、リングレールがコンクリート柱に取り付けられる構造では、リングレールをコンクリート柱に容易かつ素早く取り付けることが困難であった。
特に、コンクリート柱は、直径増加率が1/75(=(根元部の直径−先端部の直径)/コンクリート柱の長さ)である。そのため、コンクリート柱の長さ方向における径の変化に対して、調整ボルトの突出長さを調整して対応する構造では、コンクリート柱に素早く取り付けることができなかった。
それゆえに、本発明の目的は、柱状物に容易かつ素早く取り付けることができる柱状物切断機を提供することである。
本発明は、建柱されている柱状物を、建柱された状態で、柱状物の中間で切断することができる柱状物切断機であって、柱状物を水平方向に切断可能な円盤状の切断ホイールを有する柱状物カッターと、建柱されている柱状物の中間位置に巻回されて固定されるベース部材と、ベース部材の上面に載置され、柱状物の周りを周回する案内部材と、案内部材の上に回転軸を介して回動自在に載置された、柱状物カッターを固定するためのカッター保持部材と、を備え、ベース部材は、一対の台部材と、一対の台部材のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部を連結する間隔調整部材と、一対の台部材のそれぞれの他端部である締め付け部材取付け部を連結する締め付け部材と、を有し、案内部材は、一対の案内アーム部材と、一対の案内アーム部材のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部を連結する間隔調整部材と、一対の案内アーム部材のそれぞれの他端部である締め付け部材取付け部を連結する締め付け部材と、を有していること、を特徴とする、柱状物切断機である。
また、本発明は、間隔調整部材は略ラチェットによる締め付け構造を有し、締め付け部材は略ボルトによる締め付け構造を有していること、を特徴とする、柱状物切断機である。
本発明では、ベース部材及び案内部材は、一対の台部材もしくは一対の案内アーム部材を対向して配置して、その間に柱状物を挟み込んだ状態で、間隔調整部材によって、おおよその位置決めをされる。その後、ベース部材及び案内部材は、柱状物の軸芯と、ベース部材及び案内部材の軸芯とが、一致した状態で、締め付け部材によって、柱状物に容易かつ素早く取り付けられる。
また、本発明は、ベース部材は、平面視が略対称の略V字形状の一対の台部材を有し、案内部材は、平面視が略対称の略円弧形状の一対の案内アーム部材を有していること、を特徴とする、柱状物切断機である。
本発明では、ベース部材は、略V字形状の一対の台部材が、柱状物に局所的に堅固に当接し、切断中の柱状物カッターの振動に耐えることができる。
また、本発明は、案内部材は、柱状物の表面に当接する複数のガイドローラを有し、複数のガイドローラは、柱状物の円周方向に略等間隔に少なくとも4箇所配設されていること、を特徴とする、柱状物切断機である。
本発明では、案内部材は、柱状物の円周方向に略等間隔に配設されているガイドローラによって、柱状物の周りを円滑に周回できる。
また、本発明は、案内部材は、底面に摺接部が設けられており、摺接部がベース部材の上面に摺接していること、を特徴とする、柱状物切断機である。
本発明では、案内部材の底面に設けられた摺接部が、ベース部材の上面を円滑に摺接しながら移動するため、案内部材は、がたつくことなく、安定して柱状物の周りを周回する。従って、柱状物カッターも、がたつくことなく、安定して柱状物の周りを周回する。
また、本発明は、台部材は、上板と下板とが支柱にて固定されている構造であり、案内アーム部材は、上板と下板とが支柱にて固定されている構造であること、を特徴とする、柱状物切断機である。
本発明では、ベース部材及び案内部材が軽量化できる。
また、本発明は、柱状物カッターのホイールカバーに設けたダスト排出口にホースを介して連結された集塵機を備えたこと、を特徴とする、柱状物切断機である。
本発明では、柱状物カッターで柱状物を切断する際に生じる柱状物を構成する、コンクリート等の粉塵などが、飛び散らない。
本発明によれば、柱状物、特にコンクリート柱に容易かつ素早く取り付けることができる柱状物切断機が得られる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
本発明に係る一実施の形態であるコンクリート柱切断機の外観斜視図である。 ベース部材(小)を示す平面図である。 ベース部材(小)を示す正面図である。 ベース部材(小)を示す背面図である。 ベース部材(小)を示す右側面図である。 ベース部材の間隔調整部材が締まった状態を示す図で、(A)は背面図であり、(B)は一部断面平面図である。 ベース部材の間隔調整部材が緩められた状態を示す一部断面平面図である。 ベース部材の締め付け部材の構成を示す図で、(A)は分解平面図であり、(B)は分解正面図である。 ベース部材の締め付け部材が締まった状態を示す図で、(A)は一部断面平面図であり、(B)は正面図である。 ベース部材の締め付け部材が緩められて外された状態を示す平面図である。 ベース部材(大)を示す平面図である。 ベース部材(大)を示す正面図である。 ベース部材(大)を示す背面図である。 ベース部材(大)を示す右側面図である。 案内部材を示す平面図である。 案内部材を示す平面図である。 案内部材を示す正面図である。 図15に示した案内部材の右側面図である。 案内部材を示す底面図である。 案内部材を示す背面図である。 図18に示した案内部材の右側面図である。 案内部材の間隔調整部材を示す図で、(A)は図19の拡大背面図であり、(B)は図15の拡大平面図である。 案内部材の締め付け部材を示す図で、(A)は図15の拡大平面図であり、(B)は図16の拡大正面図である。 案内部材をベース部材の上に載置したときの、両者の位置関係を示す平面図である。 案内部材をベース部材の上に載置したときの、両者の位置関係を示す底面図である。 保持部材を示す図で、(A)は平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は右側面図である。 保持部材を示す底面図である。 コンクリートカッターを示す図で、(A)は上側から見た外観斜視図であり、(B)は下側から見た分解斜視図である。 コンクリートカッターとカッター保持部材の取り付け状態を説明するための斜視図である。 コンクリート柱切断機の使用手順を説明するための外観斜視図である。 図29に続く使用手順を説明するための外観斜視図である。 図30に続く使用手順を説明するための外観斜視図である。 落下衝撃試験を説明するための説明図である。
(コンクリート柱切断機の概略構成)
図1は、本発明に係る一実施の形態であるコンクリート柱切断機の外観斜視図である。コンクリート柱切断機1は、建柱されているコンクリート柱Cを、建柱された状態で、コンクリート柱Cの中間で切断することができる。コンクリート柱Cは、直径増加率が1/75(=(根元部の直径−先端部の直径)/コンクリート柱の長さ)である、截頭錐体もしくは円錐台状の錐体である。
コンクリート柱切断機1は、概略、建柱されたコンクリート柱Cに取り付けられるベース部材2と、ベース部材2の上面に載置される、コンクリートカッター8をコンクリート柱Cの表面上において案内する案内部材4と、案内部材4に載置され、コンクリートカッター8を支持しているカッター保持部材6と、コンクリート柱Cを切断するコンクリートカッター8と、切断時に発生する塵埃を集める集塵機10と、で構成されている。
(ベース部材の構成)
ベース部材2は、建柱されているコンクリート柱の中間位置に巻回されて固定されるもので、コンクリート柱を切断する場所の位置決め、及び、案内部材4を載置させて支持するレールとしての機能を有する。
図2ないし図5は、ベース部材2の説明図であり、図2はベース部材2の平面図であり、図3は正面図であり、図4は背面図であり、図5は右側面図である。
ベース部材2は、コンクリート柱Cの外表面を構成する曲線の接線もしくは接点を有する、平面視が略V字形状の第1台部材20と、第1台部材20と略対称形状の略V字形状の第2台部材22と、一対の第1台部材20及び第2台部材22のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部20a及び間隔調整部材取付け部22aを連結する間隔調整部材24と、一対の第1台部材20及び第2台部材22のそれぞれの他端部である締め付け部材取付け部20b及び締め付け部材取付け部22bを連結する締め付け部材26と、を有している。
第1台部材20及び第2台部材22は、平面視が略V字形状の本体を備え、第1台部材20の本体と第2台部材22の本体とが対向する内側縁がコンクリート柱Cの外表面を構成する曲線の接線もしくは接点を有する。
ベース部材2の第1台部材20の本体の一端部である間隔調整部材取付け部20a及び第2台部材22の本体の一端部である間隔調整部材取付け部22aは、コンクリート柱Cの外向き径方向に延在しており、第1台部材20の本体の他端部である締め付け部材取付け部20b及び第2台部材22の本体の他端部である締め付け部材取付け部22bも、コンクリート柱Cの外向き径方向に延在している。
間隔調整部材取付け部20aと間隔調整部材取付け部22aとは、(法線方向である)略平行にのび、締め付け部材取付け部20bと締め付け部材取付け部22bとは、(法線方向である)略平行にのびている。
第1台部材20及び第2台部材22は、それぞれ、平板状の上板200,220と平板状の下板202,222とが、両者の間に配設されている複数の支柱にて固定されている構造である。第1台部材20を構成する上板200と下板202との間隔及び第2台部材22を構成する上板220と下板222との間隔は、コンクリート柱Cの直径増加率によって影響を受けることない距離をあけて、固定されている。
比較的薄い上板200,220と下板202,222とによって、第1台部材20及び第2台部材22を構成して、第1台部材20及び第2台部材22は、軽量化が図られている。第1台部材20及び第2台部材22は、冷間圧延鋼などからなる。
第1台部材20及び第2台部材22は、それぞれ、コンクリート柱Cにおいて、同一の高さ位置で円周方向において2箇所、かつ、上下2段で、コンクリート柱Cに当接している。従って、ベース部材2は、コンクリート柱Cの円周方向において略等間隔に4箇所の接点で、かつ、上下2段の接線で、コンクリート柱Cに当接している。
第1台部材20の本体及び第2台部材22の本体のそれぞれの中央部20c、22cの屈曲部は、円弧状に曲がっており、コンクリート柱Cに固定された時の締め付け応力が、本体の中央部20c、22cの一箇所に局所的に集中しない形状となっている。
より具体的には、第1台部材20は、平面視が略V字形状の上板200と、上板200と同じ形状の下板202と、上下板補強用支柱204〜206と、補助ロープ取付金具用支柱210及び補助ロープ取付金具用支柱211と、爪部材用支柱248と、締め付け部材係止用支柱268と、を有している。
上下板補強用支柱204〜206、補助ロープ取付金具用支柱210,211、爪部材用支柱248及び締め付け部材係止用支柱268は、それぞれ、上端部が上板200に固定され、下端部が下板202に固定されている。上板200と下板202とは、それぞれの上面及び下面が平行になるように、並列されている。
上板200の上面は平坦な面となっており、その上面に載置される案内部材4がコンクリート柱Cの周りを円滑に周回できるようになっている。
板状の上下板補強用支柱204及び上下板補強用支柱206は、上板200の下面と下板202の上面との間に架設され、第1台部材20がコンクリート柱Cに固定された時に、第1台部材20がコンクリート柱Cに当接する接点部分(もしくは、その近傍)に配設されている。
板状の上下板補強用支柱205は、上板200の下面と下板202の上面との間に架設され、第1台部材20の中央部20cの屈曲部に配設されている。
板状の上下板補強用支柱204〜206は、コンクリート柱Cの径方向に延在している。
平面視がコ字形の板状の補助ロープ取付金具用支柱210及び補助ロープ取付金具用支柱211は、上板200の下面と下板202の上面との間に架設されている。
補助ロープ取付金具用支柱210と補助ロープ取付金具用支柱211とは、それぞれ、離れた位置において配設されている。補助ロープ取付金具用支柱210と補助ロープ取付金具用支柱211とは、この実施の形態においては、上下板補強用支柱204と205との間、並びに、上下板補強用支柱205と206との間に配設されている。
コ字形の補助ロープ取付金具用支柱210,211は、それぞれの胴部210a,211aが上下板補強用支柱205の延在方向と平行になるように(言い換えると、一対の脚部210b及び一対の脚部211bが上下板補強用支柱205の延在方向と垂直になるように)、並設されている。
なお、このコ字形の補助ロープ取付金具用支柱210,211は、補助ロープ取付金具212(後述)の取り付け部材としても機能する。
円柱状の爪部材用支柱248は、上板200の下面と下板202の上面との間に架設され、第1台部材20の一端部である間隔調整部材取付け部20aに配設されている。
なお、この円柱状の爪部材用支柱248は、間隔調整部材24の爪部材244の回転軸としても機能する。
平面視が逆L字形の締め付け部材用支柱268は、第1台部材20の他端部である締め付け部材取付け部20bで、上板200の下面と下板202の上面との間に配設されている。
なお、この逆L字形の締め付け部材用支柱268は、締め付け部材26のボルト260の係止部材としても機能する。
以上のように、上下板補強用支柱204〜206、補助ロープ取付金具用支柱210,211、爪部材用支柱248及び締め付け部材係止用支柱268は、第1台部材20がコンクリート柱Cに固定された時に応力負担が大きい部分に配設され、第1台部材20の耐応力性を向上させる。
同様に、第2台部材22は、平面視が第1台部材20の上板200と略対称の略V字形状の上板220と、上板220と同じ形状の下板222と、上下板補強用支柱224〜227と、補助ロープ取付金具用支柱230及び補助ロープ取付金具用支柱231と、間欠爪止め部材固定用支柱242と、締め付け部材貫通用支柱270と、を有している。
上下板補強用支柱224〜227、補助ロープ取付金具用支柱230,231、間欠爪止め部材固定用支柱242及び締め付け部材貫通用支柱270は、それぞれ、上端部が上板220に固定され、下端部が下板222に固定されている。上板220と下板222とは、それぞれの上面及び下面が平行になるように、並列されている。
上板220の上面は平坦な面となっており、案内部材4がコンクリート柱Cの周りを円滑に周回できるようになっている。
板状の上下板補強用支柱224及び上下板補強用支柱226は、上板220の下面と下板222の上面との間に架設され、第2台部材22がコンクリート柱Cに固定された時に、第2台部材22がコンクリート柱Cに当接する部分(もしくは、その近傍)に配設されている。
板状の上下板補強用支柱225は、上板220の下面と下板222の上面との間に架設され、第2台部材22の中央部22cの屈曲部に配設されている。板状の上下板補強用支柱224〜226は、コンクリート柱Cの径方向に延在している。板状の上下板補強用支柱227は、第2台部材22の一端部である間隔調整部材取付け部22aの近傍に配設されている。
板状の上下板補強用支柱227は、支柱224の延在方向と平行な方向に延在している。
平面視がコ字形の板状の補助ロープ取付金具用支柱230及び補助ロープ取付金具用支柱231は、上板220の下面と下板222の上面との間に架設されている。
補助ロープ取付金具用支柱210と補助ロープ取付金具用支柱211とは、それぞれ、離れた位置において配設されている。補助ロープ取付金具用支柱210と補助ロープ取付金具用支柱211とは、この実施の形態においては、上下板補強用支柱224と225との間、並びに、上下板補強用支柱225と226との間に配設されている。
コ字形の補助ロープ取付金具用支柱230,231は、それぞれの胴部230a,231aが上下板補強用支柱225の延在方向と平行になるように(言い換えると、一対の脚部230b及び一対の脚部231bが上下板補強用支柱225の延在方向と垂直になるように)、並設されている。
なお、このコ字形の補助ロープ取付金具用支柱230,231は、補助ロープ取付金具213(後述)の取り付け部材としても機能する。
円柱状の間欠爪止め部材固定用支柱242は、上板220の下面と下板222の上面との間に架設され、第2台部材22の一端部である間隔調整部材取付け部22aに配設されている。
なお、この円柱状の間欠爪止め部材固定用支柱242は、間隔調整部材24の間欠爪止め部材240の固定側支軸としても機能する。
円柱状の締め付け部材貫通用支柱270は、第2台部材22の他端部である締め付け部材取付け部22bで、上板220の下面と下板222の上面との間に配設されている。
なお、この円柱状の締め付け部材貫通用支柱270は、締め付け部材26のボルト260の固定用支軸としても機能する。
以上のように、上下板補強用支柱224〜227、補助ロープ取付金具用支柱230及び補助ロープ取付金具用支柱231、間欠爪止め部材固定用支柱242及び締め付け部材貫通用支柱270は、第2台部材22がコンクリート柱Cに固定された時に応力負担が大きい部分に配設され、第2台部材22の耐応力性を向上させる。
(ベース部材の間隔調整部材の構成)
図6はベース部材2の間隔調整部材24が締まった状態を示す図で、(A)は背面図であり、(B)は一部断面平面図である。図7は間隔調整部材24が緩められた状態を示す一部断面平面図である。
間隔調整部材24は、第1台部材20の一端部である間隔調整部材取付け部20a及び第2台部材22の一端部である間隔調整部材取付け部22aで、かつ、第1台部材20の上板200及び第2台部材22の上板220と第1台部材20の下板202及び第2台部材22の上板222との間に配設されている。
間隔調整部材24は、いわゆるラチェットによる締め付け構造であり、間欠爪止め部材(ラック)240と、間欠爪止め部材固定用支柱242と、爪部材244と、爪部材用支柱248と、で構成されている。
間欠爪止め部材240は、平板状冷間圧延鋼などからなり、横断面の形状が略コ字形の柱状である。間欠爪止め部材240は、主面240aと、主面240aの上端に主面240aに垂設された上面240bと、主面240aの下端に主面240aに垂設された下面240cと、を備える。
間欠爪止め部材240は、主面240aに、複数の矩形状の係止孔240dが、間欠爪止め部材240の長さ方向に、所定の間隔をおいて間欠的に形成されている。
間欠爪止め部材240は、主面240aが内側向き(コンクリート柱C側向き)で、上面240bと下面240cとが、外側向き(コンクリート柱C側とは反対側向き)で水平になるようにして、一対の第1台部材20の一端部である間隔調整部材取付け部20aと第2台部材22の一端部である間隔調整部材取付け部22aとに取り付けられ、間隔調整部材取付け部20a及び間隔調整部材取付け部22aの延在方向(コンクリート柱Cの外向き径方向)と交差ないしは直交する方向にのびている。間欠爪止め部材240は、第1台部材20を第2台部材22から離間させる向き(方向)であって間隔調整部材取付け部20aより外方に突き出るようにのびている。すなわち、第1台部材20と第2台部材22とを同一の高さとした状態において、コンクリート柱Cの中心と中央部20c及び中央部22cとを結ぶ線(L3)と平行にのびている。
すなわち、間欠爪止め部材240の上面240b及び下面240cの一端部は、第2台部材22の間隔調整部材取付け部22aに設けられている固定側支軸としても機能する円柱状の間欠爪止め部材固定用支柱242に回動自在に固定されている。
間欠爪止め部材240の他端側(開放端側)は、第1台部材20の間隔調整部材取付け部20aに設けられている垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)250の挿通穴250aに挿通されて、第1台部材20及び第2台部材22を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向にのびる。
間欠爪止め部材240の他端側は、第1台部材20及び第2台部材22をコンクリート柱Cに固定するときに、第1台部材20及び第2台部材22をコンクリート柱Cに固定するとき近づける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線(L1)方向)とは平行な方向に延びている。
さらに、間欠爪止め部材240の他端側(開放端側)には、抜け防止用ストッパ(ネジ)241が、設けられている。抜け防止用ストッパ(ネジ)241は、間欠爪止め部材240が、垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)250の挿通穴250aから抜けて外れることを防止するために、螺着されている。
垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)250は、第1台部材20の間隔調整部材取付け部20aの上板200と下板202の間に固定され、間欠爪止め部材240と略直交するように配設されている。垂直板250には、挿通穴250aが形成されている。
間欠爪止め部材240は、この挿通穴250aに挿通されており、間欠爪止め部材240は、原則として、抜け防止用ストッパ(ネジ)241によって、垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)250の挿通穴250aから外れない構造になっている。
爪部材244は、第1台部材20の一端部である間隔調整部材取付け部20aに配設された、回転自在の爪部材用支柱248に固定されている。従って、爪部材244も、間欠爪止め部材240から外れない構造になっている。
爪部材244は、一対の爪部材板245a,245bと、両者に繋がったハンドル246と、で構成されている。爪部材244は、間欠爪止め部材240の外側から、間欠爪止め部材240の係止孔240dに係止可能である。
以上の構成からなる間隔調整部材24は、ラチェット構造であるため、図6に示すように、爪部材244が間欠爪止め部材240の係止孔240dに係止された状態(間隔調整部材24が締まった状態)において、爪部材244が、間欠爪止め部材240に対して、相対的に、移動方向が矢印F1の一方向に(間欠爪止め部材240の固定側方向に)制限され、逆方向に移動できない。
一方、図7に示すように、爪部材244がハンドル246で回動され、爪部材244が間欠爪止め部材240の係止孔240dから外された状態(間隔調整部材24が緩められた状態)において、爪部材244は、間欠爪止め部材240に対して、相対的に、双方向矢印F2が示す両方向に、間欠爪止め部材240に沿って移動可能となる。
従って、ベース部材2がコンクリート柱Cに取り付けられる際には、先ず、図7に示すように、爪部材244が、間欠爪止め部材240の係止孔240dから外された状態で、第1台部材20と第2台部材22とが、コンクリート柱Cを間に挟んで配置される。その後、爪部材244がハンドル246で回動され、図6に示すように、爪部材244が間欠爪止め部材240の係止孔240dに係止された状態(間隔調整部材24が締まった状態)にされる。
次に、爪部材244が、間欠爪止め部材240に係止した状態で、間欠爪止め部材240に沿って、間欠爪止め部材240に対して、相対的に、図6に示した矢印F1の一方向に(間欠爪止め部材240の固定側方向に)移動することによって、第1台部材20の間隔調整部材取付け部20aと第2台部材22の間隔調整部材取付け部22aとの間の距離が調整される。つまり、間隔調整部材24の爪部材244と係止孔240dとを係止する位置の調整によって、第1台部材20の間隔調整部材取付け部20aと第2台部材22の間隔調整部材取付け部22aとの間の距離を調整することができる。
このとき、爪部材244が間欠爪止め部材240の係止孔240dに係止された状態(間隔調整部材24が締まった状態)において、爪部材244は、間欠爪止め部材240に対して、相対的に、移動方向が矢印F1の一方向に(間欠爪止め部材240の固定側方向に)制限され、逆方向に移動できないため、間隔調整部材24は、素早く締まり、コンクリート柱Cを素早く挟み込むことができる。
こうして、間隔調整部材24によって、第1台部材20の一端部である間隔調整部材取付け部20aと第2台部材22の一端部である間隔調整部材取付け部22aとは連結され、第1台部材20及び第2台部材22がコンクリート柱Cをおおよその位置で挟み込む。
間隔調整部材24による第1台部材20と第2台部材22との間の連結は、切断中のコンクリートカッター8の振動などに耐えることができる。
(ベース部材の締め付け部材の構成)
図8はベース部材2の締め付け部材26の構成を示す図で、(A)は分解平面図であり、(B)は分解正面図である。図9は締め付け部材26が締まった状態を示す図で、(A)は一部断面平面図であり、(B)は正面図である。図10はベース部材の締め付け部材が緩められて外された状態を示す平面図である。
締め付け部材26は、第1台部材20の他端部である締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の他端部である締め付け部材取付け部22bとにおいて、かつ、第1台部材20の上板200及び第2台部材22の上板220と第1台部材20の下板202及び第2台部材22の下板222との間において、配設されている。
締め付け部材26は、いわゆるボルトによる締め付け構造であり、ボルト260と、ケース262と、蝶ナット264と、締め付け部材係止用支柱268と、締め付け部材貫通用支柱270と、で構成されている。締め付け部材26は、一般構造用鋼などからなる。
ボルト260は、締め付け部材取付け部20b及び締め付け部材取付け部22bの延在方向(コンクリート柱Cの外向き径方向)と交差ないしは直交する方向にのびている。
ボルト260は、ネジ山が形成されている円柱状の頭部260aと、長穴265が形成されている胴部260bと、複数の円環凸部266が間欠的につば状に突出している円柱状の脚部260cと、で構成されている。
ボルト260の頭部260aは、第1台部材20を第2台部材22に近接させる向き(方向)であって、締め付け部材取付け部22bより外方に突き出るようにのびている。すなわち、第1台部材20と第2台部材22とを同一の高さとした状態において、コンクリート柱Cの中心と中央部20c及び中央部22cとを結ぶ線(L3)と平行にのびている。
ボルト260の脚部260cは、第1台部材20を第2台部材22から離間させる向き(方向)であって、間隔調整部材取付け部20aより外方に突き出るようにのびている。すなわち、第1台部材20と第2台部材22とを同一の高さとした状態において、コンクリート柱Cの中心と中央部20c及び中央部22cとを結ぶ線(L3)と平行にのびている。
長穴265は、ボルト260の軸方向に延在しており、穴幅は締め付け部材貫通用支柱270の直径より若干大きい寸法に設定され、穴長はボルト260の軸方向の移動可能距離より若干長い寸法に設定されている。
脚部260cの複数の円環凸部266は、ボルト軸部に等間隔で配置されている。
ケース262は、平面視がL字形のL字形部材271と、このL字形部材271の上部に接合された水平板272と、からなる。
L字形部材271の胴部271cは、第2台部材22の締め付け部材取付け部22bに設けられている締め付け部材貫通用支柱270を通り、第1台部材20及び第2台部材22を同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向にのびる。胴部271cは、第1台部材20及び第2台部材22をコンクリート柱Cに固定するときに、第1台部材20及び第2台部材22を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線(L2)方向)とは平行な方向に延在している。ケース262のL字形部材271及び水平板272は、第1台部材20を第2台部材22に近接させる向き(方向)であって締め付け部材取付け部22bより外方に突き出るようにのびている。すなわち、第1台部材20と第2台部材22とを同一の高さとした状態において、コンクリート柱Cの中心と中央部20c及び中央部22cとを結ぶ線(L3)と平行にのびている。
脚部271aは、前記コンクリート柱Cの接線方向と垂直な方向(法線方向)に延在している。
水平板272には、締め付け部材貫通用支柱270が貫通するための支柱用穴272aが形成されている。L字形部材271の脚部271aには、ボルト用穴271bが形成されている。
ボルト260は、ボルト用穴271bを貫通して、ケース262内に、頭部260aの一部と胴部260bの一部(もしくは、胴部260bの全部)とが収容されている。
蝶ナット264は、ボルト260の頭部260aに螺着されている。
締め付け部材貫通用支柱270は、水平板272の支柱用穴272aに嵌挿されており、これによって、ケース262は、第2台部材22の他端部である締め付け部材取付け部22bに固定されている。
締め付け部材貫通用支柱270は、第2台部材22の締め付け部材取付け部22bの上板220と下板222との間に架設されている。
締め付け部材貫通用支柱270は、長穴265を貫通している。従って、ボルト260は、軸方向に移動可能である。
締め付け部材係止用支柱268は、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bの上板200と下板202との間に架設されている。
締め付け部材係止用支柱268は、その中央部に、外側に向かって開口しているボルト挿入部268aが形成されている。ボルト挿入部268aの開口幅は、ボルト260の円環凸部266の直径より若干大きい寸法に設定されている。従って、ボルト260の脚部260cは、ボルト挿入部268aに挿入することができる。
そして、ボルト挿入部268aの奥の下側には、ボルト260のボルト軸部の直径より若干大きい径の円弧状凹部268bが形成されている。従って、ボルト260の脚部260cのボルト軸部が、この円弧状凹部268bに嵌まると、ボルト260が軸方向に移動したとき、円環凸部266が締め付け部材係止用支柱268に引っ掛かることになる。
ボルト260の一端側は、第2台部材22の締め付け部材取付け部22bの締め付け部材貫通用支柱270に、ケース262を介して回動自在に固定されている。
ボルト260の他端側(開放端側)は、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bに設けられている締め付け部材係止用支柱268の円弧状凹部268bを通り、第1台部材20及び第2台部材22をコンクリート柱Cに固定するときに、第1台部材20及び第2台部材22を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線(L2)方向)とは平行な方向に延びている。ボルト260は、コンクリート柱Cの接線方向と平行な方向に延びている。
以上の構成からなる締め付け部材26は、いわゆるボルト構造であるため、図9に示すように、ボルト260の脚部260cが締め付け部材係止用支柱268の円弧状凹部268bに嵌めこまれて、蝶ナット264が締められると、ボルト260が、締め付け部材係止用支柱268に対して、相対的に、図9に示した矢印F3の方向に(ボルト260の固定側の方向に)移動して、円環凸部266が締め付け部材係止用支柱268に引っ掛かり、円環凸部266と締め付け部材係止用支柱268とが堅固に係止する。これにより、締め付け部材26が締められた状態となる。
一方、図10に示すように、締め付け部材26が緩められて外される場合は、蝶ナット264が緩められる。これにより、ボルト260が、締め付け部材係止用支柱268に対して、相対的に、図10に示した矢印F4の方向に(ボルト260の開放端側の方向に)移動できる余裕ができるので、締め付け部材係止用支柱268と円環凸部266との係止が緩む。この結果、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bは、動きが自由となり、ボルト260が締め付け部材係止用支柱268のボルト挿入部268aから外される。
従って、締め付け部材26によって、第1台部材20及び第2台部材22の他端部である締め付け部材取付け部20b,22bが締め付けられる際には、先ず、図10に示すように、蝶ナット264が緩められた状態で、ボルト260の脚部260cが、ボルト挿入部268aに挿入されて円弧状凹部268bに嵌め込まれる。
次に、蝶ナット264が締められ、図9に示すように、ボルト260が、締め付け部材係止用支柱268に対して、相対的に、図9に示した矢印F3の方向に(ボルト260の固定側の方向に)移動すると、円環凸部266が締め付け部材係止用支柱268に引っ掛かり、円環凸部266と締め付け部材係止用支柱268とが堅固に係止される。
これによって、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の締め付け部材取付け部22bとの間の距離が調整される。つまり、締め付け部材26の円環凸部266と締め付け部材係止用支柱268との係止位置の調整によって、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の締め付け部材取付け部22bとの間の距離を調整することができる。
こうして、間隔調整部材24によって、第1台部材20及び第2台部材22で、コンクリート柱Cがおおよその位置で挟み込まれた後、締め付け部材26によって、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の締め付け部材取付け部22bとが連結されて、ベース部材2は、コンクリート柱Cの軸芯とベース部材2の軸芯とが一致した状態で、コンクリート柱Cに堅固かつ素早く取り付けられる。
締め付け部材26による第1台部材20と第2台部材22と間の連結は、切断中のコンクリートカッター8の振動などに耐えることができる。
(ベース部材の補助ロープ取付金具の構成)
補助ロープ取付金具212は逆コ字形状であり、第1台部材20の外側方向に水平に張り出している。補助ロープ取付金具212の両方の脚部の先端部は、それぞれ、補助ロープ取付金具用支柱210,211に、その中央部を貫通した状態で固定されている。補助ロープ取付金具213はコ字形状であり、第2台部材22の外側方向に水平に張り出している。補助ロープ取付金具213の両方の脚部の先端部は、それぞれ、補助ロープ取付金具用支柱230,231に、その中央部を貫通した状態で固定されている。補助ロープ取付金具212,213は、一般構造用鋼などからなる。
これらの補助ロープ取付金具212,213には、コンクリート柱Cに登って高所作業をする作業員の安全帯のフックが掛けられ、作業員の落下防止の支えとしての役割がある。
さらに、補助ロープ取付金具212には、フック214,215が掛けられ、それらの先端部には楔217,218が吊られている。補助ロープ取付金具213には、フック216が掛けられ、その先端部には楔219が吊られている。楔217〜219は、ステンレス鋼などからなる。
以上の構成からなるベース部材2(以下において、ベース部材(小)2と称する)は、直径が220mm〜290mm(代表値)のコンクリート柱Cに取り付け可能である。
(ベース部材(大)の構成)
一方、直径が290mm〜360mm(代表値)の大きな径のコンクリート柱Cの場合には、図11に示すベース部材(大)3が使用される。図11はベース部材(大)を示す平面図であり、図12は正面図であり、図13は背面図であり、図14は右側面図である。
なお、図11〜図14において、図2〜図5で説明した部品及び部分と同様のものについては、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
ベース部材(大)3は、コンクリート柱Cに略点接触する、平面視が略V字形状の第1台部材30と、第1台部材30と略対称形状の略V字形状の第2台部材32と、一対の第1台部材30及び第2台部材32のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部30a,32aを連結する間隔調整部材24と、一対の第1台部材30及び第2台部材32のそれぞれの他端部である締め付け部材取付け部30b,32bを連結する締め付け部材26と、を有している。
第1台部材30及び第2台部材32は、それぞれ、コンクリート柱Cにおいて、同一の高さ位置で円周方向に2箇所、かつ、上下2段で、コンクリート柱Cに当接している。従って、ベース部材(大)3は、コンクリート柱Cの円周方向に略等間隔に4箇所、かつ、上下2段で、コンクリート柱Cに当接している。
第1台部材30及び第2台部材32のそれぞれの中央部30c、32cの屈曲部は、前述のベース部材(小)2の第1台部材20及び第2台部材22の屈曲部と比較して、より平坦化されて曲がっている。言い換えると、中央部30c、32cの屈曲部は、大きな局率半径で曲がっている。
また、第1台部材30及び第2台部材32のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部30a,32aは、コンクリート柱Cの周方向に延在しており、他端部である締め付け部材取付け部30b,32bも、コンクリート柱Cの周方向に延在している。これに対して、前述のベース部材(小)2の第1台部材20及び第2台部材22の一端部である間隔調整部材取付け部20a,22aは、コンクリート柱Cの外向き径方向に延在しており、他端部である締め付け部材取付け部20b,22bも、コンクリート柱Cの外向き径方向に延在している。
第1台部材30及び第2台部材32は、それぞれ、上板300,320と下板302,322とが、両者の間に配設されている複数の支柱にて固定されている構造である。より具体的には、第1台部材30は、平面視が略V字形状の上板300と、上板300と同じ形状の下板302と、上下板補強用支柱204〜206と、補助ロープ取付金具用支柱210,211と、爪部材用支柱248と、締め付け部材係止用支柱268と、で構成されている。
同様に、第2台部材32は、平面視が第1台部材30の上板300と略対称の略V字形状の上板320と、上板320と同じ形状の下板322と、上下板補強用支柱224〜227と、補助ロープ取付金具用支柱230,231と、間欠爪止め部材固定用支柱242と、締め付け部材貫通用支柱270と、で構成されている。
第1台部材30及び第2台部材32を構成する上板300,320と下板302,322との間隔は、コンクリート柱Cの直径増加率によって影響を受けることなく、固定されている。
比較的薄い上板300,320と下板302,322とによって、第1台部材30及び第2台部材32を構成して、第1台部材30及び第2台部材32の軽量化が図られている。
これらのベース部材(小)2・ベース部材(大)3は、容易にコンクリート柱Cに取り付けることができ、かつ、コンクリートカッター8の稼動時の振動及び衝撃などでコンクリート柱Cから外れたり、緩んだりしない構造となっている。
(案内部材の構成)
案内部材4は、ベース部材(小)2・ベース部材(大)3の上面に載置され、コンクリート柱Cの周りを周回するものである。
図15ないし図20は、案内部材4の説明図であり、図15は案内部材4を示す平面図であり、図16は正面図であり、図17は図15に示した案内部材4の右側面図である。図18は案内部材4を示す底面図であり、図19は背面図であり、図20は図18に示した案内部材4の右側面図である。
案内部材4は、コンクリート柱Cの外周面の形状に対応した平面視が略円弧形状の第1案内アーム部材40と、第1案内アーム部材40と略対称形状でコンクリート柱Cの外周面の形状に対応した略円弧形状の第2案内アーム部材42と、第2案内アーム部材42から延在しているカッター支持部48と、一対の第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部40a及び間隔調整部材取付け部42aを連結する間隔調整部材44と、一対の第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42のそれぞれの他端部である締め付け部材取付け部40b及び締め付け部材取付け部42bを連結する締め付け部材46と、コンクリート柱Cの表面に当接するガイドローラ410a〜413a及びガイドローラ410b〜413bと、ベース部材(小)2又はベース部材(大)3の上面に摺接する摺接部430〜433とを有している。
第1案内アーム部材40、第2案内アーム部材42及びカッター支持部48は、それぞれを構成する、上板400,上板420及び上板480と下板402,下板422及び下板482とが、両者の間に配設されている複数の支柱にて固定されている構造である。
比較的薄い上板400と下板402とによって第1案内アーム部材40を構成し、上板420と下板422とによって第2案内アーム部材42を構成し、上板480と下板482とによって、カッター支持部48を構成して、第1案内アーム部材40、第2案内アーム部材42及びカッター支持部48は、軽量化が図られている。
ここで、第1案内アーム部材40、第2案内アーム部材42及びカッター支持部48の上板と下板との間の距離は、前記ベース部材2の第1台部材20及び第2台部材22の上板と下板との間の距離と比較して、大きく設定されている。これは、後述のカッター保持部材6の回転軸66の長さを長くして、回転部分のがたつきを抑えるためである。
案内アーム部材40,42及びカッター支持部48は、冷間圧延鋼などからなる。
より具体的には、第1案内アーム部材40は、平面視が略円弧形状の上板400と、上板400と同じ形状の下板402と、上下板補強用支柱404〜406と、爪部材装着用支柱448と、締め付け部材係止用支柱468と、で構成されている。
上下板補強用支柱404〜406、爪部材装着用支柱448及び締め付け部材係止用支柱468は、それぞれ、上端部が上板400に固定され、下端部が下板402に固定されて、上板400と下板402との間に架設されている。
円柱状の上下板補強用支柱404,405,406は、円柱状鋼からなり、等間隔に、かつ、ガイドローラ410a,411aと交互に配設されている。
爪部材装着用支柱448は、第1案内アーム部材40の一端部である間隔調整部材取付け部40aに配設されている。爪部材装着用支柱448は、上板400と下板402との間に配設されている2枚の垂直板448a及び垂直板448bと、この2枚の垂直板448a,448bの上部及び下部にそれぞれ架橋されている2枚の水平板448c及び水平板448dと、で構成されている。垂直板448a並びに垂直板448b及び水平板448c並びに水平板448dは、冷間圧延鋼などからなる。
なお、この爪部材装着用支柱448は、間隔調整部材44の爪部材444を装着するための基体としても機能する。
平面視が逆L字形の締め付け部材係止用支柱468は、第1案内アーム部材40の他端部である締め付け部材取付け部40bに配設されている。締め付け部材係止用支柱468は、冷間圧延鋼などからなる。
なお、この逆L字形の締め付け部材係止用支柱468は、締め付け部材46のボルト460の係止部材としても機能する。
以上のように、上下板補強用支柱404〜406、爪部材装着用支柱448及び締め付け部材係止用支柱468は、第1案内アーム部材40がコンクリート柱Cに固定された時の応力を均等に負担するように配設され、第1案内アーム部材40の耐応力性を向上させる。
同様に、第2案内アーム部材42は、平面視が第1案内アーム部材40の上板400と略対称の略円弧形状の上板420と、上板420と同じ形状の下板422と、複数の支柱424〜426,442,470と、で構成されている。上下板補強用支柱424〜426、間欠爪止め部材固定用支柱442及び締め付け部材貫通用支柱470は、それぞれ、上端部が上板420に固定され、下端部が下板422に固定されている。
円柱状の上下板補強用支柱424〜426、間欠爪止め部材固定用支柱442及び締め付け部材貫通用支柱470は、等間隔に配設され、かつ、上下板補強用支柱424〜426は、ガイドローラ412a及びガイドローラ413aと交互に配設されている。
上下板補強用支柱424〜426、間欠爪止め部材固定用支柱442及び締め付け部材貫通用支柱470は、円柱状鋼などからなる。
円柱状の間欠爪止め部材固定用支柱442は、第2案内アーム部材42の一端部である間隔調整部材取付け部42aに配設されている。
なお、この円柱状の間欠爪止め部材固定用支柱442は、間隔調整部材44の間欠爪止め部材440の固定側支軸としても機能する。
円柱状の締め付け部材貫通用支柱470は、第2案内アーム部材42の他端部である締め付け部材取付け部42bに配設されている。なお、この円柱状の締め付け部材貫通用支柱470は、締め付け部材46の固定用支軸としても機能する。
以上のように、上下板補強用支柱424〜426、間欠爪止め部材固定用支柱442及び締め付け部材貫通用支柱470は、第2案内アーム部材42がコンクリート柱Cに固定された時の応力を均等に負担するように配設され、第2案内アーム部材42の耐応力性を向上させる。
また、カッター支持部48は、平面視が略三角形状の上板480と、上板480と同じ形状の下板482と、円筒状上下板補強用支柱484及び上下板補強用支柱485と、円筒状軸受け488と、で構成されている。
上板480は、第2案内アーム部材42の上板420から延在している。下板482は、第2案内アーム部材42の下板422から延在している。円筒状上下板補強用支柱484並びに上下板補強用支柱485及び円筒状軸受け488は、それぞれ、上端部が開口した状態で上板480に固定され、下端部が開口した状態で下板482に固定されている。
円筒状軸受け488は、平面視が略三角形状のカッター支持部48の頂部近傍に配設されている。円筒状軸受け488の内径は、後述の保持部材6の回転軸66の外径より若干小さい寸法に設定されている。従って、この筒状軸受け488には、カッター保持部材6の回転軸66が挿入可能であり、挿入された回転軸66は、その外周面が円筒状軸受け488の内周面に摺接しながら回動することができる。
上板480には、円形穴490a〜492aが形成され、下板482にも、平面視で、円形穴490a〜492aと同一位置に、円形穴490b〜492bが形成されている。
以上のように、円筒状上下板補強用支柱484,485及び円筒状軸受け488は、コンクリートカッター8を載置した保持部材6が、カッター支持部48に取り付けられた時の応力に、カッター支持部48が十分耐えられるように配設されている。
(案内部材の間隔調整部材の構成)
図21は案内部材4の間隔調整部材44を示す図で、(A)は図19の拡大背面図であり、(B)は図15の拡大平面図である。
間隔調整部材44は、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42の一端部である間隔調整部材取付け部40a,42aで、かつ、上板400、420と下板402,422との間の高さ方向の中央部に配設されている。
間隔調整部材44は、いわゆるラチェットによる締め付け構造であり、間欠爪止め部材(ラック)440と、間欠爪止め部材固定用支柱442と、爪部材444と、爪部材装着用支柱448と、回転軸449と、で構成されている。
間欠爪止め部材440は、平板状冷間圧延鋼などからなり、横断面の形状が略コ字形の柱状である。間欠爪止め部材440は、主面440aと、主面440aの上端に主面440aに垂設された上面440bと、主面440aの下端に主面440aに垂設された下面440cと、を備える。間欠爪止め部材440は、主面440aに、複数の矩形状の係止孔440dが、間欠爪止め部材440の長さ方向に、所定の間隔をおいて間欠的に形成されている。間欠爪止め部材440は、主面440aが内側向き(コンクリート柱C側向き)で、上面440bと下面440cとが、外側向き(コンクリート柱C側とは反対側向き)に水平になるようにして、一対の第1案内アーム部材40の一端部である間隔調整部材取付け部40aと第1案内アーム部材42の一端部である間隔調整部材取付け部42aとに取り付けられ、間隔調整部材取付け部40a及び間隔調整部材取付け部42aの延在方向(コンクリート柱Cの外向き径方向)と交差ないしは直交する方向にのびている。
すなわち、間欠爪止め部材440の一端部は、第2案内アーム部材42の間隔調整部材取付け部42aに設けられている固定側支軸としても機能する円柱状の間欠爪止め部材固定用支柱442に回動自在に固定されている。
間欠爪止め部材440の他端側(開放端側)は、第1案内アーム部材40の間隔調整部材取付け部40aに設けられている爪部材装着用支柱448の垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)448a,448bの挿通穴448aa,448bbに挿通されて、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向にのびる。
間欠爪止め部材440の他端側は、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42をコンクリート柱Cに取り付けるときに、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42をコンクリート柱Cに固定するとき近づける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線方向)とは平行な方向に延びている。
さらに、間欠爪止め部材440の他端側(開放端側)には、抜け防止用ストッパ(ネジ)441が、設けられている。抜け防止用ストッパ(ネジ)441は、間欠爪止め部材440が、垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)448a,448bの挿通穴448aa,448bbから抜けて外れることを防止するために、螺着されている。
垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)448a,448bは、第1案内アーム部材40の間隔調整部材取付け部40aの上板400と下板402の間に固定され、間欠爪止め部材440と略直交するように配設されている。垂直板448a,448bには、挿通穴448aa,448bbが形成されている。
間欠爪止め部材440は、これらの挿通穴448aa,448bbに挿通されており、間欠爪止め部材440は、原則として、抜け防止用ストッパ(ネジ)441によって、垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)448a,448bの挿通穴448aa,448bbから外れない構造になっている。
爪部材444は、回転軸449に固定されている。回転軸449は、爪部材装着用支柱448の水平板448cと448dとの間に回転自在に取り付けられている。従って、爪部材444も、間欠爪止め部材440から外れない構造になっている。
爪部材444は、一対の爪部材板445a,445bと、両者に繋がったハンドル446と、で構成されている。爪部材444は、間欠爪止め部材440の外側から、間欠爪止め部材440の係止孔440dに係止可能である。
以上の構成からなる間隔調整部材44は、ラチェット構造であるため、図21に示すように、爪部材444が間欠爪止め部材440の係止孔440dに係止された状態(間隔調整部材44が締まった状態)において、爪部材444が、間欠爪止め部材440に対して、相対的に、移動方向が矢印F1の一方向に(間欠爪止め部材440の固定側方向に)制限され、逆方向に移動できない。
一方、爪部材444がハンドル446で回動され、爪部材444が間欠爪止め部材440の係止孔440dから外された状態(間隔調整部材44が緩められた状態)において、爪部材444は、間欠爪止め部材440に対して、相対的に、左右両方向に、間欠爪止め部材440に沿って移動可能となる。
従って、案内部材4がコンクリート柱Cに取り付けられる際には、爪部材444が、間欠爪止め部材440の係止孔440dから外された状態で、第1案内アーム部材40と第2案内アーム部材42とが、コンクリート柱Cを間に挟んで配置される。その後、爪部材444がハンドル446で回動され、爪部材444が間欠爪止め部材440の係止孔440dに係止された状態(間隔調整部材44が締まった状態)にされる。
次に、爪部材444が、間欠爪止め部材440に係止した状態で、間欠爪止め部材440に沿って、間欠爪止め部材440に対して、相対的に、図21に示した矢印F1の一方向に(間欠爪止め部材440の固定側方向に)移動することによって、第1案内アーム部材40の間隔調整部材取付け部40aと第2案内アーム部材42の間隔調整部材取付け部42aとの間の距離が調整される。つまり、間隔調整部材44の爪部材444と係止孔440dとを係止する位置の調整によって、第1案内アーム部材40の間隔調整部材取付け部40aと第2案内アーム部材42の間隔調整部材取付け部42aとの間の距離を調整することができる。
このとき、爪部材444が間欠爪止め部材440の係止孔440dに係止された状態(間隔調整部材44が締まった状態)において、爪部材444は、間欠爪止め部材440に対して、相対的に、移動方向が矢印F1の一方向に(間欠爪止め部材440の固定側方向に)制限され、逆方向に移動できないため、間隔調整部材44は、素早く締まり、コンクリート柱Cを素早く挟み込むことができる。
こうして、間隔調整部材44によって、第1案内アーム部材40の一端部である間隔調整部材取付け部40aと第2案内アーム部材42の一端部である間隔調整部材取付け部42aとが連結されて、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42が、コンクリート柱Cをおおよその位置で挟み込む。
間隔調整部材44による第1案内アーム部材40と第2案内アーム部材42との間の連結は、切断中のコンクリートカッター8の振動などに耐えることができる。
(案内部材の締め付け部材の構成)
図22は案内部材4の締め付け部材46を示す図で、(A)は図15の拡大平面図であり、(B)は図16の拡大正面図である。
締め付け部材46は、第1案内アーム部材40の他端部である締め付け部材取付け部40bと第2案内アーム部材42の他端部である締め付け部材取付け部42bとにおいて、かつ、第1案内アーム部材40の上板400及び第2案内アーム部材42の上板420と第1案内アーム部材40の下板402及び第2案内アーム部材42の下板422との間の高さ方向の中央部において、配設されている。
締め付け部材46は、いわゆるボルトによる締め付け構造であり、ボルト460と、ケース462と、蝶ナット464と、締め付け部材係止用支柱468と、締め付け部材貫通用支柱470と、で構成されている。締め付け部材46は、一般構造用鋼などからなる。
ボルト460は、ネジ山が形成されている円柱状の頭部460aと、長穴465が形成されている胴部460bと、複数の円環凸部466が間欠的につば状に突出して形成されている円柱状の脚部460cと、で構成されている。
長穴465は、ボルト460の軸方向に延在しており、穴幅は締め付け部材貫通用支柱470の直径より若干大きい寸法に設定され、穴長はボルト460の軸方向の移動可能距離より若干長い寸法に設定されている。
脚部460cの複数の円環凸部466は、ボルト軸部に等間隔で配置されている。
ケース462は、平面視がL字形のL字形部材471と、このL字形部材471の上部に接合された水平板472と、からなる。
L字形部材471の胴部471cは、第1案内アーム部材40の締め付け部材取付け部40bに設けられている締め付け部材係止用支柱468の円弧状凹部468bを通り、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向にのびる。胴部471cは、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42をコンクリート柱Cに取り付けるときに、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線方向)とは平行な方向に延在している。
脚部471aは、前記コンクリート柱Cの接線方向と垂直な方向に延在している。
水平板472には、締め付け部材貫通用支柱470が貫通するための支柱用穴472aが形成されている。L字形部材471の脚部471aには、ボルト用穴471bが形成されている。
ボルト460は、ボルト用穴471bを貫通して、ケース462内に、頭部460aの一部と胴部460bの一部(もしくは、胴部460bの全部)とが収容されている。
蝶ナット464は、ボルト460の頭部460aに螺着されている。
締め付け部材貫通用支柱470は、水平板472の支柱用穴472aに螺着されており、これによって、ケース462は、第2案内アーム部材42の他端部である締め付け部材取付け部42bに固定されている。
締め付け部材貫通用支柱470は、第2案内アーム部材42の上板420と下板422との間に架設されている。
締め付け部材貫通用支柱470は、長穴465を貫通している。従って、ボルト460は、軸方向に移動可能である。
締め付け部材係止用支柱468は、第1案内アーム部材40の上板400と下板402との間に架設されている。
締め付け部材係止用支柱468は、その中央部に、外側に向かって開口しているボルト挿入部468aが形成されている。ボルト挿入部468aの開口幅は、ボルト460の円環凸部466の直径より若干大きい寸法に設定されている。従って、ボルト460の脚部460cは、ボルト挿入部468aに挿入することができる。
そして、ボルト挿入部468aの奥の下側には、ボルト460のボルト軸部の直径より若干大きい径の円弧状凹部468bが形成されている。従って、ボルト460の脚部460cのボルト軸部が、この円弧状凹部468bに嵌まると、ボルト460が軸方向に移動したとき、円環凸部466が締め付け部材係止用支柱468に引っ掛かることになる。
ボルト460の一端側は、第2案内アーム部材42の締め付け部材貫通用支柱470に、ケース462を介して回動自在に固定されている。
ボルト460の他端側(開放端側)は、第1案内アーム部材40の締め付け部材取付け部40bに設けられている締め付け部材係止用支柱468の円弧状凹部468bを通り、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42をコンクリート柱Cに取り付けるときに、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線方向)とは平行な方向に延びている。
以上の構成からなる締め付け部材46は、いわゆるボルトによる締め付け構造であるため、図22に示すように、ボルト460の脚部460cが締め付け部材係止用支柱268の円弧状凹部468bに嵌めこまれて、蝶ナット464が締められると、ボルト460が、締め付け部材係止用支柱468に対して、相対的に、図22に示した矢印F3の方向に(ボルト460の固定側の方向に)移動して、円環凸部466が締め付け部材係止用支柱468に引っ掛かり、円環凸部466と締め付け部材係止用支柱468とが堅固に係止する。これにより、締め付け部材46が締められた状態となる。
一方、締め付け部材46が緩められて外される場合は、蝶ナット464が緩められる。これにより、ボルト460が、締め付け部材係止用支柱468に対して、相対的に、ボルト460の開放端側の方向に移動できる余裕ができるので、締め付け部材係止用支柱468と円環凸部466との係止が緩む。この結果、第1案内アーム部材40の締め付け部材取付け部40bは、動きが自由となり、ボルト460が締め付け部材係止用支柱468のボルト挿入部468aから外される。
従って、締め付け部材46によって、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42の他端部である締め付け部材取付け部40b,42bが締め付けられる際には、まず、蝶ナット464が緩められた状態で、ボルト460の脚部460cが、ボルト挿入部468aに挿入されて円弧状凹部468bに嵌め込まれる。
次に、蝶ナット464が締められ、ボルト460が、締め付け部材係止用支柱468に対して、相対的に、図22に示した矢印F3の方向に(ボルト460の固定側の方向に)移動すると、円環凸部466が締め付け部材係止用支柱468に引っ掛かり、円環凸部466と締め付け部材係止用支柱468とが堅固に係止される。
これによって、第1案内アーム部材40の締め付け部材取付け部40bと第2案内アーム部材42の締め付け部材取付け部42bとの間の距離が調整される。つまり、締め付け部材46の円環凸部466と締め付け部材係止用支柱468との係止位置の調整によって、第1案内アーム部材40の締め付け部材取付け部40bと第2案内アーム部材42の締め付け部材取付け部42bとの間の距離を調整することができる。
こうして、間隔調整部材44によって、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42で、コンクリート柱Cがおおよその位置で挟み込まれた後、締め付け部材46によって、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42の他端部である締め付け部材取付け部40b,42bが連結されて、案内部材4は、コンクリート柱Cの軸芯と、案内部材4の軸芯とが、一致した状態で、コンクリート柱Cに堅固かつ素早く取り付けられる。
締め付け部材46による第1案内アーム部材40と第2案内アーム部材42との間の連結は、切断中のコンクリートカッター8の振動などに耐えることができる。
(案内部材のガイドローラの構成)
図15〜図20に示すように、案内部材4の上段のガイドローラ410a〜413aは、コンクリート柱Cの円周方向に略等間隔に少なくとも4箇所配設されている。同様に、下段のガイドローラ410b〜413bも、それぞれ、平面視で、ガイドローラ410a〜413aと同じ位置に配設されている。
上段のガイドローラ410a,411aは、第1案内アーム部材40の上板400の上面に、回転軸を垂直方向に揃えて、水平面上を回転軸のまわりを回転するように回転自在に固定されている。下段のガイドローラ410b,411bは、第1案内アーム部材40の下板402の上面に、回転軸を垂直方向に揃えて、水平面上を回転軸のまわりを回転するように回転自在に固定されている。
上段のガイドローラ412a,413aは、第2案内アーム部材42の上板420の上面に、回転軸を垂直方向に揃えて、水平面上を回転軸のまわりを回転するように回転自在に固定されている。下段のガイドローラ412b,413bは、第2案内アーム部材42の下板422の上面に、回転軸を垂直方向に揃えて、水平面上を回転軸のまわりを回転するように回転自在に固定されている。
つまり、第1案内アーム部材40は、上段のガイドローラ410a,411a及び下段のガイドローラ410b,411bを介して、コンクリート柱Cの円周方向に2箇所、かつ、上下2段で、コンクリート柱Cに転がり接触している。第2案内アーム部材42は、上段のガイドローラ412a,413a及び下段のガイドローラ412b,413bを介して、コンクリート柱Cの円周方向に2箇所、かつ、上下2段で、コンクリート柱Cに転がり接触している。従って、案内部材4は、コンクリート柱Cに堅固に固定される。ガイドローラ410a〜413bはゴム材や樹脂材などからなる。第2案内アーム部材42は、図15Bに示すように、3箇所配設されてもよい。
従って、案内部材4は、コンクリート柱Cの円周方向に略等間隔に配設されているガイドローラ410a〜413bによって、コンクリート柱Cの周りを円滑に周回できる。さらに、案内部材4は、容易にコンクリート柱Cに取り付けられ、かつ、コンクリートカッター8の稼動時の振動及び衝撃などでコンクリート柱Cから外れたり、緩んだりしない構造となっている。
(案内部材の摺接部の構成)
案内部材4は、底面に4つの摺接部430〜433が設けられている。摺接部430〜433は、それぞれ、コンクリート柱Cの円周方向に略等間隔に配設されている。
摺接部430は、平面視で円弧形もしくはI字形で、摺接棒部430aと脚棒部430b及び脚棒部430cとを備えている。摺接部431は、平面視で円弧形もしくはI字形で、摺接棒部431aと脚棒部431b,431cとを備えている。摺接部430及び摺接部431は、それぞれ、第1案内アーム部材40の下板402の下面に取り付けられている。
同様に、摺接部432は、平面視で円弧形もしくはI字形で、摺接棒部432aと脚棒部432b及び脚棒部432cとを備えている。摺接部433は、平面視で円弧形もしくはI字形で、摺接棒部433aと脚棒部433b,433cとを備えている。摺接部432及び摺接部433は、それぞれ、第2案内アーム部材42の下板422の下面に取り付けられている。
摺接部430〜433は、案内部材4を、ベース部材(小)2の第1台部材20及び第2台部材22の上面に、同一の高さ位置(通常、水平)に載置するために、脚棒部430b〜433cは同一の長さであり、摺接棒部430a〜433aは同一の高さ位置である。摺接部430〜433は、横断面の形状が円形の鋼線などからなる。
摺接棒部430a〜433aは、第1台部材20の間隔調整部材取付け部20aと第2台部材22の間隔調整部材取付け部22aとの間の距離及び第1台部材20の締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の締め付け部材取付け部22bとの間の距離よりも長い長さを備えている。
而して、摺接部430〜433は、第1台部材20の間隔調整部材取付け部20aと第2台部材22の間隔調整部材取付け部22aとの間の間隙を越えて跨ぐことができ、且つ、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の締め付け部材取付け部22bとの間の間隙を越えて跨ぐことができる。
摺接部430〜433は、ベース部材(小)2・ベース部材(大)3の上面に摺接する。従って、案内部材4は、ベース部材(小)2・ベース部材(大)3の上面を円滑に摺動でき、コンクリート柱Cの周りを容易に回転できる構造となっている。
(案内部材をベース部材の上に載置したときの、両者の位置関係)
図23は、案内部材をベース部材の上に載置したときの、両者の位置関係を示す平面図であり、図24はその底面図である。なお、以下において、ベース部材(小)2を例にして説明するけれども、ベース部材(大)3の場合も同様である。
ベース部材(小)2及び案内部材4は、それぞれ、コンクリート柱Cに水平に(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交して)取り付けられる。案内部材4は、コンクリート柱Cに固定されているベース部材(小)2の上面に載置され、コンクリート柱Cの周りを、図23において双方向矢印F5で示すように周回する。ベース部材(小)2は、コンクリート柱Cにおいて、同一の高さ位置で円周方向に略等間隔に4箇所、かつ、上下2段で、コンクリート柱Cに圧接する。案内部材4は、ガイドローラ410a〜413bを介して、コンクリート柱Cにおいて、同一の高さ位置で円周方向に4箇所、かつ、上下2段で、コンクリート柱Cに転がり接触する。
平面視で、案内部材4の第1案内アーム部材40は、略円弧形状をしており、その内周側(コンクリート柱C側)端部とコンクリート柱Cの表面との間に、全内周にわたって略等距離の間隙が形成される。同様に、案内部材4の第2案内アーム部材42は、略円弧形状をしており、その内周側(コンクリート柱C側)端部とコンクリート柱Cの表面との間に、全内周にわたって略等距離の間隙が形成される。
案内部材4のガイドローラ410a〜411bは、それぞれ、その一部が、第1案内アーム部材40のコンクリート柱C側端部からコンクリート柱Cに向かって突出し、コンクリート柱Cの表面に転がり接触している。同様に、案内部材4のガイドローラ412a〜413bは、それぞれ、その一部が、第2案内アーム部材42のコンクリート柱C側端部からコンクリート柱Cに向かって突出し、コンクリート柱Cの表面に転がり接触している。
平面視で、案内部材4の第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42の幅は、ベース部材(小)2の第1台部材20及び第2台部材22の幅より広く設定されている。これは、案内部材4が、ベース部材(小)2及びベース部材(大)3に共用できるように設計されているからである。
また、平面視で、案内部材4の第1案内アーム部材40は、ベース部材(小)2の第1台部材20のコンクリート柱Cに圧接する部分とその近傍を残して、第1台部材20を覆っている。同様に、案内部材4の第2案内アーム部材42は、ベース部材(小)2の第2台部材22のコンクリート柱Cに圧接する部分とその近傍を残して、第2台部材22を覆っている。
案内部材4は、底面に、コンクリート柱Cの円周方向に略等間隔に配設されている4つの摺接部430〜433が設けられている。摺接部430〜433の摺接棒部430a〜433aは同一の高さ位置であるため、案内部材4は、ベース部材(小)2の第1台部材20及び第2台部材22の上面に、同一の高さ位置(通常、水平)に載置される。従って、案内部材4は、コンクリート柱Cに固定されているベース部材(小)2の上面を、摺接部430〜433を介して円滑に摺動でき、コンクリート柱Cの周りを容易に周回できる。
さらに、平面視で、各摺接部430〜433は、ベース部材(小)2の第1台部材20及び/又は第2台部材22に最大限摺接できるように配置されている。たとえば、ベース部材(小)2を、直径が比較的大きいコンクリート柱Cに取り付けた場合、第1台部材20と第2台部材22同士は、円周方向において、間隔が開くことになる。しかし、その場合であっても、案内部材4は、4つの摺接部430〜433のうち、対向する少なくとも2つの摺接部が、ベース部材(小)2の上面に常に摺接した状態で周回する。従って、案内部材4は、傾くことなく、安定して周回することができる。
また、平面視で、ベース部材(小)2の間隔調整部材24とコンクリート柱Cの表面との間の距離が、案内部材4の間隔調整部材44とコンクリート柱Cの表面との間の距離と比較して、短くなっている。同様に、ベース部材(小)2の締め付け部材26とコンクリート柱Cの表面との間の距離も、案内部材4の締め付け部材46とコンクリート柱Cの表面との間の距離と比較して、短くなっている。
これにより、ベース部材(小)2の間隔調整部材24と、案内部材4の間隔調整部材44とが、段違いに配設されることになる。同様に、ベース部材(小)2の締め付け部材26と、案内部材4の締め付け部材46とが、段違いに配設されることになる。従って、ベース部材(小)2をコンクリート柱Cに取り付けた後、案内部材4をコンクリート柱Cに取り付ける際の間隔調整部材44(もしくは、締め付け部材46)を締めたり、緩めたりする作業が容易となる。
なお、本実施の形態においては、ベース部材(小)2及び案内部材4をコンクリート柱Cに取り付ける際、平面視で、間隔調整部材24と間隔調整部材44とが(言い換えると、締め付け部材26と締め付け部材46とが)、並設されているけれども、かならずしも並設される必要はない。例えば、ベース部材(小)2の間隔調整部材24と案内部材4の間隔調整部材44とが、180度ずれた位置になるように(言い換えると、ベース部材(小)2の間隔調整部材24と案内部材4の締め付け部材46とが並設するように)、配置されていてもよい。あるいは、ベース部材(小)2と案内部材4とは、ベース部材(小)2の間隔調整部材24と案内部材4の間隔調整部材44とが、90度ずれた位置になるように(言い換えると、垂直な位置関係になるように)、配置されていてもよい。
以上の構成からなる案内部材4は、直径が220mm〜360mm(代表値)のコンクリート柱Cに取り付け可能である。
(カッター保持部材の構成)
カッター保持部材6は、案内部材4の上に回転軸を介して回動自在に載置される。カッター保持部材6は、コンクリートカッター8を固定するためのものである。
図25は、カッター保持部材6を示す図で、(A)は平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は右側面図である。図26はカッター保持部材6を示す底面図である。カッター保持部材6は、載置台60と、係止台62と、カッター本体固定用帯64と、回転軸66と、で構成されている。カッター保持部材6は、冷間圧延鋼などからなる。
載置台60は、平面視が矩形であり、第1載置部600と、第1載置部600より高さがある第2載置部602と、を有している。第1載置部600の上面には、コンクリートカッター8のホイールカバー84が載置される。第2載置部602の上面には、コンクリートカッター8のカッター本体80が載置される。
係止台62は、載置台60の前方から延在している。係止台62の先端部には、円弧形状の折り返し部620が形成されている。折り返し部620は、コンクリートカッター8のホイールカバー84の下面84bに形成された円形開口部85(後述)に係止するためのものである。従って、折り返し部620の円弧形状の局率半径は、円形開口部85の半径と略等しい寸法に設定されている。
カッター本体固定用帯64は、コンクリートカッター8のカッター本体80を固定するためのものである。カッター本体固定用帯64は、逆U字形であり、両脚部640,642に垂直方向に延在している長穴644が形成されている。カッター本体固定用帯64は、ネジ646を長穴644に通して第2載置部602の上部に螺着させることによって、第2載置部602に固定されている。
回転軸66は、横断面が円形の筒形状であり、載置台60の底面から垂直に伸びている。この回転軸66は、案内部材4の円筒状軸受け488の上端の開口から挿入可能である。回転軸66は、軸を中心にして円筒状軸受け488内を摺接しながら回動することができる。これによって、カッター保持部材6は、案内部材4に回転自在に取り付けることができる。
而して、保持部材6に固定されたコンクリートカッター8は、コンクリート柱Cに接近させたり離したりすることができる。
(コンクリートカッターの構成)
コンクリートカッター8は、コンクリート柱を円周方向に水平に切断可能である。図27は、コンクリートカッター8を示す図で、(A)は上側から見た外観斜視図であり、(B)は下側から見た分解斜視図である。なお、コンクリートカッター8は市販の周知のものと同様のものであり、その詳細な説明は省略する。
コンクリートカッター8は、概略、カッター本体80と、円盤状の切断ホイール82と、ホイールカバー84と、グリップ86と、ハンドル90と、スイッチの引き金92と、ダスト排出口94と、電源コード96と、を備えている。
ホイールカバー84は、カッター本体80の前方下側に配設されている。ホイールカバー84の下面84bには、第1フランジ87a、リング88、切削ホイール82、第2フランジ87b及び六角ボルト89を回転軸83に順に着脱するための作業エリアを確保するため、円弧形開口部85が形成されている。
コンクリートカッター8は、保持部材6の上に取り付けられる。図28は、コンクリートカッター8と保持部材6との取り付けを説明するための斜視図である。
コンクリートカッター8のホイールカバー84の円形開口部85の縁部は、保持部材6の折り返し部620を乗り越えた後、回り込むようにして、折り返し部620に係止している。ホイールカバー84は、カッター保持部材6の第1載置部600の上に載置されている。
一方、コンクリートカッター8のカッター本体80は、カッター本体固定用帯64によって、保持部材6の第2載置部602の上に固定されている。
(集塵機の構成)
図1に示すように、集塵機10は、概略、集塵機本体100と、ダストバッグ102と、排気口104と、グリップ108と、肩帯110と、を備えている。集塵機10は、コンクリート柱を切断する時に発生するコンクリート塵などを集塵する。集塵機10は市販の周知のものと同様のものであり、その詳細な説明は省略する。
集塵機本体100の側面に設けたホース取付口106と、コンクリートカッター8のダスト排出口92とは、ダストホース112を介して連結されている。ダストバッグ102は、集塵機本体100から着脱可能であり、集塵したコンクリート塵などを溜めることができる構造となっている。なお、集塵機10を使用した場合は、衛生的に切断作業をすることができるが、コンクリート柱切断機の仕様によっては必ずしも必要なものではない。
(コンクリート柱切断機の使用手順)
次に、以上の構成からなるコンクリート柱切断機1を用いて、建柱されているコンクリート柱Cを、建柱された状態で、コンクリート柱Cの中間で切断する手順について説明する。図29〜図31は、コンクリート柱切断機1の使用手順を説明するための外観斜視図である。本実施の形態は、ベース部材(小)2を例にして説明するが、ベース部材(大)3の場合も同様である。
図29に示すように、先ず、ベース部材(小)2が、建柱されているコンクリート柱Cの中間位置に巻回されて取り付けられる。ベース部材(小)2は、コンクリート柱Cに接線もしくは接点を有する、平面視が略V字形状の第1台部材20と、第1台部材20と略対称形状の略V字形状の第2台部材22と、を有している。第1台部材20及び第2台部材22は、それぞれ、上板200,220と下板202,222とが、両者の間に配設されている複数の支柱にて固定されている構造である。
ベース部材2がコンクリート柱Cに取り付けられる際には、ラチェット構造を有する間隔調整部材24によって、第1台部材20及び第2台部材22の一端部である間隔調整部材取付け部20a,22aが連結され、コンクリート柱Cが、第1台部材20及び第2台部材22によって、おおよその位置で挟み込まれる。その後、ベース部材(小)2は、ボルト構造を有する締め付け部材26によって、第1台部材20及び第2台部材22の他端部である間隔調整部材取付け部20b,22bが連結され、コンクリート柱Cに堅固に容易かつ素早く取り付けられる。
より詳細に説明する。第1台部材20及び第2台部材22は、間隔調整部材24の爪部材244が、間欠爪止め部材240の係止孔240dから外された状態で、コンクリート柱Cを間に挟んで、水平に(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交するように)配置される。その後、爪部材244がハンドル246で回動され、爪部材244が間欠爪止め部材240の係止孔240dに係止された状態(間隔調整部材24が締まった状態)にされる。
次に、爪部材244が、間欠爪止め部材240に係止した状態で、間欠爪止め部材240に沿って、間欠爪止め部材240に対して、相対的に、図6に示した矢印F1の一方向に(間欠爪止め部材240の固定側方向に)移動することによって、第1台部材20の間隔調整部材取付け部20aと第2台部材22の間隔調整部材取付け部22aとの間の距離が調整される。つまり、間隔調整部材24の爪部材244と係止孔240dとの係止位置の調整によって、第1台部材20の間隔調整部材取付け部20aと第2台部材22の間隔調整部材取付け部22aとの間の距離が調整される。
このとき、爪部材244が間欠爪止め部材240の係止孔240dに係止された状態(間隔調整部材24が締まった状態)において、爪部材244は、間欠爪止め部材240に対して、相対的に、移動方向が矢印F1の一方向に(間欠爪止め部材240の固定側方向に)制限され、逆方向に移動できないため、間隔調整部材24は、素早く締まり、コンクリート柱Cを素早く挟み込むことができる。
間隔調整部材24は、第1台部材20及び第2台部材22をコンクリート柱Cに固定するときに、第1台部材20及び第2台部材22を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線方向)とは平行な方向に延びている。
こうして、間隔調整部材24は、第1台部材20及び第2台部材22によって、おおよその位置でコンクリート柱Cを挟み込む。
次に、締め付け部材26によって、第1台部材20及び第2台部材22の他端部である締め付け部材取付け部20b,22bが締め付けられる。すなわち、蝶ナット264が緩められた状態で、ボルト260の脚部260cが、ボルト挿入部268aに挿入されて円弧状凹部268bに嵌め込まれる。
次に、蝶ナット264が締められ、ボルト260が、締め付け部材係止用支柱268に対して、相対的に、図9に示した矢印F3の方向に(ボルト260の固定側の方向に)移動すると、円環凸部266が締め付け部材係止用支柱268に引っ掛かり、円環凸部266と締め付け部材係止用支柱268とが堅固に係止される。
これによって、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の締め付け部材取付け部22bとの間の距離が調整される。つまり、締め付け部材26の円環凸部266と締め付け部材係止用支柱268とを係止する位置の調整によって、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の締め付け部材取付け部22bとの間の距離が調整される。
締め付け部材26は、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bに設けられている締め付け部材係止用支柱268の円弧状凹部268bを挿通して、第1台部材20及び第2台部材22をコンクリート柱Cに取り付けるときに、第1台部材20及び第2台部材22を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線方向)と平行な方向に延びている。
こうして、間隔調整部材24によって、第1台部材20及び第2台部材22で、コンクリート柱Cがおおよその位置で挟み込まれた後、締め付け部材26によって、第1台部材20の締め付け部材取付け部20bと第2台部材22の締め付け部材取付け部22bとが連結されて、ベース部材2は、コンクリート柱Cの軸芯と、ベース部材2の軸芯とが、一致した状態で、コンクリート柱Cに堅固かつ素早く取り付けられる。
この結果、ベース部材2は、コンクリート柱Cにおいて、同一の高さ位置で円周方向に略等間隔に4箇所、かつ、上下2段で、コンクリート柱Cに当接した状態で、コンクリート柱Cに水平に(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交して)取り付けられる。
次に、案内部材4が、ベース部材(小)2の上に載置され、コンクリート柱Cの周りを周回するようにしてコンクリート柱Cに取り付けられる。案内部材4は、平面視が略円弧形状の第1案内アーム部材40と、第1案内アーム部材40と略対称形状の略円弧形状の第2案内アーム部材42と、を有している。第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42は、それぞれ、上板400,420と下板402,422とが、両者の間に配設されている複数の支柱にて固定されている構造である。
案内部材4がコンクリート柱Cに取り付けられる際には、前記ベース部材2のコンクリート柱Cへの取り付け方法と同様に、ラチェット構造を有する間隔調整部材44によって、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42の一端部である間隔調整部材取付け部40a,42aが連結され、コンクリート柱Cが、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42によって、おおよその位置で挟み込まれる。その後、案内部材4は、ボルト構造を有する締め付け部材46によって、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42の他端部である間隔調整部材取付け部40b,42bが連結され、コンクリート柱Cに堅固に容易かつ素早く取り付けられる。
より詳細に説明する。第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42は、間隔調整部材44の爪部材444が、間欠爪止め部材440の係止孔440dから外された状態で、コンクリート柱Cを間に挟んで、ベース部材2の上に水平に(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交するように)配置される。その後、爪部材444がハンドル446で回動され、爪部材444が間欠爪止め部材440の係止孔440dに係止された状態(間隔調整部材44が締まった状態)にされる。
次に、爪部材444が、間欠爪止め部材440に係止した状態で、間欠爪止め部材440に沿って、間欠爪止め部材440に対して、相対的に、図21に示した矢印F1の一方向に(間欠爪止め部材440の固定側方向に)移動することによって、第1案内アーム部材40の間隔調整部材取付け部40aと第2案内アーム部材42の間隔調整部材取付け部42aとの間の距離が調整される。つまり、間隔調整部材44の爪部材444と係止孔440dとの係止位置の調整によって、第1案内アーム部材40の間隔調整部材取付け部40aと第2案内アーム部材42の間隔調整部材取付け部42aとの間の距離が調整される。
このとき、爪部材444が間欠爪止め部材440の係止孔440dに係止された状態(間隔調整部材44が締まった状態)において、爪部材444は、間欠爪止め部材440に対して、相対的に、移動方向が矢印F1の一方向に(間欠爪止め部材440の固定側方向に)制限され、逆方向に移動できないため、間隔調整部材44は、素早く締まり、コンクリート柱Cを素早く挟み込むことができる。
間隔調整部材44は、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42をコンクリート柱Cに固定するときに、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線方向)と平行な方向に延びている。
こうして、間隔調整部材44は、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42によって、コンクリート柱Cを、おおよその位置で挟み込む。
次に、締め付け部材46によって、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42の他端部である締め付け部材取付け部40b,42bが締め付けられる。すなわち、蝶ナット464が緩められた状態で、ボルト460の脚部460cが、ボルト挿入部468aに挿入されて円弧状凹部468bに嵌め込まれる。
次に、蝶ナット464が締められ、ボルト460が、締め付け部材係止用支柱468に対して、相対的に、図22に示した矢印F3の方向に(ボルト460の固定側の方向に)移動すると、円環凸部466が締め付け部材係止用支柱468に引っ掛かり、円環凸部466と締め付け部材係止用支柱468とが堅固に係止される。
これによって、第1案内アーム部材40の締め付け部材取付け部40bと第2案内アーム部材42の締め付け部材取付け部42bとの間の距離が調整される。つまり、締め付け部材46の円環凸部466と締め付け部材係止用支柱468との係止位置の調整によって、第1案内アーム部材40の締め付け部材取付け部40bと第2案内アーム部材42の締め付け部材取付け部42bとの間の距離が調整される。
締め付け部材46は、第1案内アーム部材40の締め付け部材取付け部40bに設けられている締め付け部材係止用支柱468の円弧状凹部468bを挿通して、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42をコンクリート柱Cに取り付けるときに、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42を、同一平面(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交する平面)上において近付ける方向と略同一の方向(コンクリート柱Cの接線方向)と平行な方向に延びている。
こうして、間隔調整部材44によって、第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42で、コンクリート柱Cがおおよその位置で挟み込まれた後、締め付け部材46によって、第1案内アーム部材40の締め付け部材取付け部40bと第2案内アーム部材42の締め付け部材取付け部42bとが連結される。
この結果、案内部材4は、コンクリート柱Cの軸芯と案内部材4の軸芯とが一致した状態で、コンクリート柱Cに水平に(コンクリート柱Cの軸芯に対して直交して)、コンクリート柱Cに堅固かつ素早く取り付けられる。案内部材4は、コンクリート柱Cに固定されているベース部材(小)2の上面に載置され、コンクリート柱Cの周りを周回する。案内部材4は、ガイドローラ410a〜413bを介して、コンクリート柱Cにおいて、同一の高さ位置で円周方向に略等間隔で4箇所、かつ、上下2段で、コンクリート柱Cに転がり接触する。案内部材4は、底面に摺接部430〜433が設けられており、摺接部430〜433がベース部材(小)2の上面に摺接している。
次に、図30に示すように、コンクリートカッター8が固定されているカッター保持部材6が、案内部材4に差し込まれ、案内部材4の上に回動自在に載置される。
すなわち、コンクリートカッター8は、カッター本体固定用帯64によって、カッター保持部材6の上に固定されている。カッター保持部材6の回転軸66は、案内部材4の円筒状軸受け488の上端の開口から挿入される。回転軸66は、その外周面が円筒状軸受け488の内周面に摺接しながら回動することができる。これによって、カッター保持部材6は、案内部材4に回転自在に取り付けられる。
コンクリートカッター8は、コンクリート柱Cを水平方向に切断可能な円盤状の切断ホイール82を有している。コンクリートカッター8のホイールカバー84に設けたダスト排出口94には、ホース112を介して集塵機10が連結される。
次に、図31に示すように、コンクリートカッター8は、カッター保持部材6と共にコンクリート柱C側に回転され、切断ホイール82がコンクリート柱Cに当てられる。その後、案内部材4が、ベース部材2の上面を摺動しながら、コンクリート柱Cの周りを周回することによって、カッター保持部材6と共にコンクリートカッター8が手前に引かれ、コンクリート柱Cが切断される。
以上の構成からなるコンクリート柱切断機1において、ベース部材2及び案内部材4は、一対の第1台部材20及び第2台部材22もしくは一対の第1案内アーム部材40及び第2案内アーム部材42を対向して配置して、その間にコンクリート柱Cを挟み込んだ状態で、間隔調整部材24,44によって、おおよその位置決めをされる。その後、ベース部材2及び案内部材4は、コンクリート柱Cの軸芯と、ベース部材2及び案内部材4の軸芯とが、一致した状態で、締め付け部材26,46によって、コンクリート柱Cに容易かつ素早く取り付けられる。
また、コンクリート柱Cは、直径増加率が1/75(=(根元部の直径−先端部の直径)/コンクリート柱Cの長さ)であるけれども、コンクリート柱切断機1は、間隔調整部材24,44及び締め付け部材26,46の係止位置の調整によって、一対の第1台部材20と第2台部材22との間の距離、及び、一対の第1案内アーム部材40と第2案内アーム部材42との間の距離を調整することができる。従って、コンクリート柱Cのどの位置においても、コンクリート柱切断機1が容易かつ素早く取り付けられ、コンクリート柱Cの長さ方向における径の変化に対応することができる。
さらに、コンクリート柱Cの表面と保持部材6とは略等距離の間隔で固定され、かつ、案内部材4はコンクリート柱Cを中心にして略一定の直径の円周上を移動(周回)することができるので、コンクリート柱Cの径方向に対するコンクリートカッター8の移動距離は略同一であり、効率良く短時間にコンクリート柱Cを切断することができる。
(落下衝撃試験)
補助ロープ取付金具212,213には、コンクリート柱Cに登って高所作業をする作業員の安全帯のフックが掛けられ、作業員の落下防止の支えとしての役割もある。そこで、本実施の形態のコンクリート柱カッター1のベース部材(小)2及びベース部材(大)4を製作し、落下衝撃試験を行った。図32は、落下衝撃試験を説明するための説明図である。
図32に示すように、落下衝撃試験は、ベース部材(小)2又はベース部材(大)3が、建柱されたコンクリート柱Cに取り付けられた後、補助ロープが、補助ロープ取付金物に固定される。補助ロープは、一方の端部にフックが取り付けられ、他方の端部に85kgwの錘が固定されている。繊維ロープのフックは、補助ロープ取付金物に掛けられる。その後、錘を、ベース部材(小)2又はベース部材(大)3の上面と錘の上面とを合わせた位置から1200mm落下させて、ベース部材(小)2又はベース部材(大)3が、コンクリート柱Cから脱落するか否かを試験する。
落下衝撃試験の結果、ベース部材(小)2又はベース部材(大)3は、コンクリート柱Cから脱落せず、良好な評価が得られた。
(コンクリート柱Cへの取り付け評価)
実施例として、本実施の形態のコンクリート柱カッター1のベース部材(小)2を製作した。比較例1として、ベース部材(小)2において、間隔調整部材(ラチェット)24の代わりに締め付け部材(ボルト)26としたベース部材(すなわち、第1台部材20と第2台部材22と間が、締め付け部材(ボルト)26のみによって連結されているベース部材)を製作した。比較例2として、ベース部材(小)2において、締め付け部材(ボルト)26の代わりに間隔調整部材(ラチェット)24としたベース部材(すなわち、第1台部材20と第2台部材22と間が、間隔調整部材(ラチェット)24のみによって連結されているベース部材)を製作した。
製作されたこれら3種類のベース部材を使用して、コンクリート柱Cへの取り付け評価を行った。
実施例のベース部材(小)2の場合(いわゆる、ラチェット−ボルトの場合)は、コンクリート柱Cに容易かつ素早く取り付けることができた。
一方、比較例1のベース部材の場合(いわゆる、ボルト−ボルトの場合)は、ベース部材がコンクリート柱Cに取り付けられたり、取り外されたりする毎に、全てのボルトを緩めて取り外したり、締め付けて取り付けたりする作業が必要であった。さらに、第1台部材20と第2台部材22とが完全に分離されるため、第1台部材20と第2台部材22とを水平方向に対向して配置する作業などが、煩雑であった。そのため、比較例1のベース部材をコンクリート柱Cに容易かつ素早く取り付けることは困難であった。
また、比較例2のベース部材の場合(いわゆる、ラチェット−ラチェットの場合)は、第1台部材20と第2台部材22とでコンクリート柱Cを間に挟み込むため、2箇所あるラチェットによる連結のうち、1箇所のラチェットによる連結を外す必要がある。しかし、ラチェットによる連結は、原則として、外れ難い構造であるため、比較例2のベース部材をコンクリート柱Cに容易かつ素早く取り付けることは困難であった。さらに、ラチェットによる連結は、ボルトによる連結と比較して、締付け力が弱く、ベース部材をコンクリート柱Cに堅固に取り付けることが困難であった。
なお、この発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変形される。
1 コンクリート柱切断機
2,3 ベース部材
4 案内部材
6 カッター保持部材
8 コンクリートカッター
10 集塵機
20 第1台部材
20a 間隔調整部材取付け部
20b 締め付け部材取付け部
20c 中央部
22 第2台部材
22a 間隔調整部材取付け部
22b 締め付け部材取付け部
22c 中央部
24 間隔調整部材
26 締め付け部材
30 第1台部材
30a 間隔調整部材取付け部
30b 締め付け部材取付け部
30c 中央部
32 第2台部材
32a 間隔調整部材取付け部
32b 締め付け部材取付け部
32c 中央部
40 第1案内アーム部材
40a 間隔調整部材取付け部
40b 締め付け部材取付け部
40c 中央部
42 第2案内アーム部材
42a 間隔調整部材取付け部
42b 締め付け部材取付け部
42c 中央部
44 間隔調整部材
46 締め付け部材
48 カッター支持部
60 載置台
62 係止台
64 カッター本体固定用帯
66 回転軸
80 カッター本体
82 切断ホイール
84 ホイールカバー
84b 下面
85 円形開口部
86 グリップ
90 ハンドル
92 スイッチの引き金
94 ダスト排出口
100 集塵機本体
102 ダストバッグ
104 排気口
108 グリップ
110 肩帯
112 ホース
200,220 上板
202,222 下板
204〜206 上下板補強用支柱
210,211 補助ロープ取付金具用支柱
248 爪部材用支柱
268 締め付け部材係止用支柱
224〜227 上下板補強用支柱
230,231 補助ロープ取付金具用支柱
242 間欠爪止め部材固定用支柱
270 締め付け部材貫通用支柱
212,213 補助ロープ取付金具
214〜216 フック
217〜219 楔
240 間欠爪止め部材
240a 主面
240b 上面
240c 下面
240d 係止孔
241 抜け防止用ストッパ(ネジ)
244 爪部材
246 ハンドル
250 垂直板(間欠爪止め部材ガイド板)
250a 挿通穴
260 ボルト
260a 頭部
260b 胴部
260c 脚部
262 ケース
264 蝶ナット
265 長穴
266 円環凸部
268a ボルト挿入部
268b 円弧状凹部
271 L字形部材
271a 脚部
271b ボルト用穴
271c 胴部
272 水平板
272a 支柱用穴
300,320 上板
302,322 下板
400,420,480 上板
402,422,482 下板
404〜406 上下板補強用支柱
448 爪部材装着用支柱
468 締め付け部材係止用支柱
410a〜413a,410b〜413b ガイドローラ
424〜426 上下板補強用支柱
442 間欠爪止め部材固定用支柱
470 締め付け部材貫通用支柱
430〜433 摺接部
430a〜433a 摺接棒部
430b〜433c 脚棒部
440 間欠爪止め部材
440a 主面
440b 上面
440c 下面
440d 係止孔
441 抜け防止用ストッパ(ネジ)
444 爪部材
445a,445b 爪部材板
446 ハンドル
448a,448b 垂直板
448aa,448bb 挿通穴
448c,448d 水平板
449 回転軸
460 ボルト
460a 頭部
460b 胴部
460c 脚部
462 ケース
464 蝶ナット
465 長穴
466 円環凸部
468a ボルト挿入部
468b 円弧状凹部
471 L字形部材
471a 脚部
471b ボルト用穴
472 水平板
472a 支柱用穴
484,485 円筒状上下板補強用支柱
488 円筒状軸受け
490a〜492a,490b〜492b 円形穴
600 第1載置部
602 第2載置部
620 折り返し部
640,642 脚部
644 長穴
646 ネジ
C コンクリート柱

Claims (5)

  1. 建柱されている柱状物を、建柱された状態で、柱状物の中間で切断することができる柱状物切断機であって、
    柱状物を水平方向に切断可能な円盤状の切断ホイールを有する柱状物カッターと、
    建柱されている前記柱状物の中間位置に巻回されて固定されるベース部材と、
    前記ベース部材の上面に載置され、前記柱状物の周りを周回する案内部材と、
    前記案内部材の上に回転軸を介して回動自在に載置された、前記柱状物カッターを固定するためのカッター保持部材と、を備え、
    前記ベース部材は、一対の台部材と、一対の台部材のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部を連結する間隔調整部材と、一対の台部材のそれぞれの他端部である締め付け部材取付け部を連結する締め付け部材と、を有し、
    前記案内部材は、一対の案内アーム部材と、一対の案内アーム部材のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部を連結する間隔調整部材と、一対の案内アーム部材のそれぞれの他端部である締め付け部材取付け部を連結する締め付け部材と、を有し
    前記ベース部材および前記案内部材の前記間隔調整部材は、ラチェットによる締め付け構造により構成され、
    前記ベース部材および前記案内部材の締め付け部材は、ボルトによる締め付け構造により構成されていること、
    を特徴とする、柱状物切断機。
  2. 前記ベース部材は、平面視が略対称の略V字形状で、少なくとも2箇所で柱状物に接する一対の台部材を有し、前記案内部材は、平面視が略対称で柱状物の外周面に対応した形状の一対の案内アーム部材を有していること、を特徴とする、請求項1に記載の柱状物切断機。
  3. 前記案内部材は、一対の案内部材の対向する側面が、柱状物の外周面の形状に対応した形状を備え、該対向する側面に前記柱状物の表面に当接する複数のガイドローラを有し、
    複数の前記ガイドローラは、前記柱状物の円周方向に沿って複数個配設されていること、を特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の柱状物切断機。
  4. 前記案内部材は、底面に、前記ベース部材の上面に摺接するための摺接部が設けられていること、を特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の柱状物切断機。
  5. 柱状物を水平方向に切断可能な円盤状の切断ホイールを有する柱状物カッターと、
    建柱されている前記柱状物の中間位置に巻回されて固定されるベース部材と、
    前記ベース部材の上面に載置され、前記コンクリート柱の周りを周回する案内部材と、
    前記案内部材の上に回転軸を介して回動自在に載置された、前記柱状物カッターを固定するためのカッター保持部材と、を備え、
    前記ベース部材は、一対の台部材と、一対の台部材のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部を連結する間隔調整部材と、一対の台部材のそれぞれの他端部である締め付け部材取付け部を連結する締め付け部材と、を有し、
    前記案内部材は、一対の案内アーム部材と、一対の案内アーム部材のそれぞれの一端部である間隔調整部材取付け部を連結する間隔調整部材と、一対の案内アーム部材のそれぞれの他端部である締め付け部材取付け部を連結する締め付け部材と、を有し、
    前記ベース部材および前記案内部材の前記間隔調整部材は、ラチェットによる締め付け構造により構成され、
    前記ベース部材および前記案内部材の締め付け部材は、ボルトによる締め付け構造により構成されている柱状物切断機を使用して、建柱されている柱状物を、建柱された状態で、柱状物を切断する工法であって、
    前記ベース部材の間隔調整部材によっておおよその位置で一対の台部材を挟み込む工程と、
    前記ベース部材の締め付け部材によって一対の台部材を締め付ける工程と、
    前記案内部材の間隔調整部材によっておおよその位置で一対の案内アーム部材を挟み込む工程と、
    前記案内部材の締め付け部材によって一対の案内アーム部材を締め付ける工程と、
    前記案内部材を前記柱状物の周りを周回させることによって、前記柱状物カッターにより柱状物を切断する工程と、
    を含む、柱状物を切断する工法。
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