JP6070594B2 - 異形鋼板を含むスラブ編成方法及びスラブ編成装置 - Google Patents

異形鋼板を含むスラブ編成方法及びスラブ編成装置 Download PDF

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Description

本発明は、長手方向に厚みが異なる異形鋼板を含むスラブ編成方法及びスラブ編成装置に関する。
例えば特許文献1に記載されているような長手方向に厚みが異なる異形鋼板であるLP鋼板(Longitudinally Profiled Steel Plate)を含む厚板製造では、数種類のオーダーを2次限的に組合せ、1枚の大板として圧延することで製造の効率化を図っている。その組合せを板取り(板組み・枚数取り)と呼称し、以下のトレードオフとなるポイントが求められる。板取り作業は、オーダーが大量・多岐に渡るため基本的にコンピュータを使用して行うが、制約条件が厳しいものやコンピュータでの組み残りは素材計算担当者が手作業で行うようにしている。
(1)組み合わせの隙間を最小化する:歩留ロス削減
(2)製造限界まで組み合わせ重量を最大化する:製造能率アップ
(3)製造すべきオーダーを漏らさず組み合わせる:納期補償
ここで、厚板品種は、形状の面から平鋼板及びLP鋼板に分類できる。LP鋼板は、圧延時のミル開度制御により長手方向に連続的な板厚差を付与した鋼板である。製品形状としては、主に、厚部平板部・テーパー部・薄部平板部からなる平板付きテーパーと、全長がテーパー部である平板なしテーパーに分類できる。
LP鋼板の板取りとしては、LP鋼板の平板部に、同等の板厚の平板製品を組み合わせることは可能である。従来、素材計算担当者の手作業によってLP鋼板に平板を付与する板取りを行っている。
特開2002−346609号公報
ところで、LP鋼板は、長手方向で板厚が異なるため、平鋼板と比較して製品としての情報量が多く、また、LP鋼板の製造は比較的近年から開始されたこともあり、コンピュータでの板取り計算は、平鋼板同士の組み合わせのみを対象としている。LP鋼板については素材計算担当者が手作業にて板取りを行っていたものの、大量かつ多岐に渡る素材計算作業において最適な板取を行うことは困難であるという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、LP鋼板を含むスラブ編成で、最適な板取りを行うことができる異形鋼板を含むスラブ編成方法及びスラブ編成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る異形鋼板を含むスラブ編成方法の一態様は、長手方向に厚みが異なる異形鋼板を含む板取りを行って板取り計画を作成するスラブ編成方法であって、記憶部に記憶されているオーダー情報中に異形鋼板が存在するときに、前記オーダー情報を探索して当該異形鋼板と同時に圧延可能な他の異形鋼板が存在するか否かを判定し、該当する異形鋼板が存在するときには探索を中止して、当該異形鋼板同士で第1の板取り計画を作成し、該当する異形鋼板が存在しないときに、前記オーダー情報から1枚取りの平板を探索し、該当する1枚取りの平鋼板を長手方向に組み合わせて合計重量が基準重量以上となるように第2の板取り計画を作成するようにしている。
また、本発明に係る異形鋼板を含むスラブ編成方法の他の態様は、長手方向に厚みが異なる異形鋼板を含む板取りを行って板取り計画を作成するスラブ編成方法であって、記憶部に記憶されているオーダー情報中に異形鋼板が存在するときに、前記オーダー情報を探索して当該異形鋼板と同時に圧延可能な他の異形鋼板が存在するか否かを判定し、該当する異形鋼板が存在するときには探索を中止して、当該異形鋼板同士で第1の板取り計画を作成し、該当する異形鋼板が存在しないときに、前記オーダー情報から前記異形鋼板の幅及び厚みが合致する1枚取りの平鋼板を探索し、該当する1枚取りの平鋼板が存在するときに1枚取りの平鋼板を長手方向に組み合わせて合計重量が基準重量以上となるように第2の板取り計画を作成し、1枚取りの平鋼板が存在しないときには、前記オーダー情報から前記異形鋼板と厚みが合致する2枚取りの平鋼板を探索し、探索した2枚取りの平鋼板を長手方向に組み合わせて許容長さを満足するように第3の板取り計画を作成するようにしている。
また、本発明に係る異形鋼板を含むスラブ編成装置の一態様は、平鋼板及び長手方向に厚みが異なる異形鋼板のオーダー情報を記憶するオーダー情報記憶装置と、該オーダー情報記憶装置に記憶されているオーダー情報中に前記異形鋼板が含まれているときに、前記オーダー情報を探索して当該異形鋼板と同時に圧延可能な他の異形鋼板が存在するか否かを判定し、該当する異形鋼板が存在するときに探索を中止して、当該異形鋼板同士で第1の板取り計画を作成する第1の板取計画作成と、該第1の板取計画作成で、該当する異形鋼板が存在しないときに、前記オーダー情報から前記異形鋼板に接続可能な1枚取りの平鋼板を探索し、該当する1枚取りの平鋼板を長手方向に組み合わせて合計重量が基準重量以上となるように第2の板取り計画を作成する第2の板取計画作成と、該第2の板取計画作成で、1枚取りの平鋼板が存在しないときに、前記オーダー情報から前記異形鋼板に接続可能な2枚取りの平鋼板を探索し、探索した2枚取りの平鋼板を長手方向に組み合わせて合計重量が基準重量以上となるように第3の板取り計画を作成する第3の板取計画作成、前記第1の板取計画作成部で作成した第1の板取計画と、前記第2の板取計画作成部で作成した第2の板取計画と、前記第3の板取計画作成部で作成した第3の板取計画とを格納する板取計画格納装置とを備えている。
本発明によれば、長手方向に厚みが異なる異形鋼板を含むスラブ編成を行う場合に、同時に圧延可能な異形鋼板を探索し、同時に圧延可能な異形鋼板が存在しないときに1枚取りまたは2枚取りの平鋼板を付与平鋼板として異形鋼板の長手方向に組み合わせることにより、異形鋼板の重量を確保して製造効率を向上させるとともに、歩留りを向上させることができる。
このとき、異形鋼板に組み合わせる平鋼板としては平鋼板同士の組み合わせで最適な組み合わせとなる平鋼板を抽出した残りの平鋼板を組み合わせるようにして、平鋼板の板取計画を優先させることが好ましい。
本発明の一実施形態を示すスラブ編成システムの構成を示すブロック図である。 平鋼板を示す斜視図である。 LP鋼板の各種形状を示す図である。 オーダー情報記憶装置に記憶されるオーダー情報の一例を示す説明図である。 スラブ編成装置で実行する板取計画処理手順の一例を示すフローチャートである。 図5の第1の板取計画処理の具体的手順を示すフローチャートである。 図5の第2の板取計画処理の具体的手順を示すフローチャートである。 図5の第3の板取計画処理の具体的手順を示すフローチャートである。 第1の板取計画の作成状態を示す説明図である。 第2の板取計画の作成状態を示す説明図である。 第3の板取計画の作成状態を示す説明図である。 第3の板取計画の作成順序を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
スラブ編成装置1は、図1に示すように、オーダー情報を格納するオーダー情報記憶装置としてのオーダー情報データベース2と、オーダー情報に基づいて板取計画を作成する板取計画作成装置3と、作成した板取計画を格納する板取計画データベース4とを備えている。
ここで、スラブ編成の対象となる鋼板としては、図2に示すように、幅W、長さL及び厚みTが設定された平鋼板10と、図3に示す長手方向に厚みが異なる異形鋼板であるLP鋼板11とに区別される。そして、LP鋼板11は、例えば図3(a)〜(h)に示す6種類の形状がある。すなわち、図3(a)に示す1方向LP鋼板11aは、一端から単純に厚みが減少するテーバー部のみから構成されている。また、図3(b)に示す等厚部付き1方向LP鋼板11bは、単純に厚みが減少するテーパー部とこのテーパー部の始端及び終端に連接する平板部とで構成されている。また、図3(c)に示す凸型2方向LP鋼板11cは、中央部の平板部と、この平板部の両端からそれぞれ単純に厚みが減少するテーパー部とで構成されている。また、図3(d)に示す凸型等厚部付2方向LP鋼板11dは、凸型2方向LP鋼板11cのテーパー部の両端部側に平板部が形成された構成を有する。また、図3(e)に示す凹型2方向LP鋼板11eは、両端部から中央部に向かって単純に厚みが減少する2つのテーパー部及び中央部の平板部で構成されている。図3(f)に示す凹型等厚部付2方向LP鋼板11fは、凹型2方向LP鋼板11eのテーパー部の両端部側に平板部を有する構成とされている。また、図3(g)に示す1方向2段LP鋼板11gは、一方向LP鋼板の中央部に平板部が付加された構成とされている。また、図3(h)に示す等厚部付1方向2段LP鋼板11hは、1方向2段LP鋼板11gのテーパー部の両端部側に平板部が付加された構成とされている。
これら平鋼板10及びLP鋼板11a〜11hのオーダー情報は、受注時にオーダー情報データベース2に格納される。オーダー情報としては、図4に示すように、オーダーIDと、成分データ、平鋼板であるかLP鋼板であるかを示す鋼板種別と、形状データと、重量とが格納される。ここで、形状データとしては、平鋼板10については、幅W、長さL及び厚みTが設定され、LP鋼板11a〜11hについては、幅Wと、各々の形状を表すテーパー部データ、平板部データ等が設定されている。
そして、オーダー情報データベース2では、オーダー情報が入力されると、同一チャージで製造可能な平鋼板及びLP鋼板がグルーピングされ、グループ毎にモールドコードが付与されている。
板取計画作成装置3は、オーダー情報データベース2に格納されているモールドコード毎にオーダー情報から平鋼板の最適な板取り計画を作成する平鋼板板取計画作成部31と、異形鋼板を含んで最適な板取計画を作成する異形鋼板板取計画作成部32とを備えている。
平鋼板板取計画作成部31は、オーダー情報に基づいて板取計画を作成する際に、異形鋼板板取計画作成部32より優先的に実行され、オーダー情報に基づいて平鋼板同士の最適な平鋼板板取計画を作成し、作成した平鋼板板取計画を板取計画データベース4に格納する。
異形鋼板板取計画作成部32は、異形鋼板のオーダー情報と、平鋼板板取計画作成部31で板取計画を行った残りの平鋼板のオーダー情報とに基づいてLP鋼板の板取計画を作成する。
この異形鋼板板取計画作成部32は、LP鋼板同士を並列に組み合わせて第1の板取計画を作成する第1の板取計画作成部33と、LP鋼板と一枚取り平鋼板とを長手方向に組み合わせて第2の板取計画を作成する第2の板取計画作成部34と、LP鋼板と二枚取り平鋼板とを長手方向に組み合わせて第3の板取計画を作成する第3の板取計画作成部35とを備えている。これら第1の板取計画作成部33、第2の板取計画作成部34及び第3の板取計画作成部35は、板取計画作成の優先順位が第1の板取計画作成部33、第2の板取計画作成部34及び第3の板取計画作成部35の順に設定されており、勝ち抜け方式を採用して板取計画の作成時間の短縮を図っている。
第1の板取計画作成部33では、オーダー情報データベース2に格納されている成分が同じ又は近い成分で且つ同一チャージで製造可能な平鋼板及びLP鋼板がグルーピングされたチャージコード毎に、LP鋼板の板取計画を作成する。このLP鋼板の板取計画を作成する際に、チャージコードでグルーピングされている平鋼板については素材計算幅が広い方から狭い方に次いで素材計算長が長い方から短い方に幅広優先>板長優先で並び替えを行って、探索用平鋼板グループを作成し、作成した探索用平鋼板グループをオーダー用情報データベース4内に格納する。また、LP鋼板については、オーダー情報を重量の小さい順に並び替える並び替え処理を行って探索用LP鋼板グループを作成し、作成した探索用LP鋼板グループをオーダー用情報データベース4内に格納する。
そして、第1の板取計画作成部33では、重量の小さいLP鋼板から順に第1の板取計画の作成を開始する。この第1の板取計画の作成は、並び替えた重量の最も小さいLP鋼板を探索元LP鋼板として選択し、探索用LP鋼板グループに格納されているLP鋼板のオーダー情報を探索して、探索元LP鋼板に対して寸法及び規格が完全に一致するLP鋼板が存在する否かを判定する。この判定結果が、探索元LP鋼板に対して形状及び規格が完全に一致する完全一致LP鋼板が存在する場合には、探索元LP鋼板と完全一致LP鋼板との合計幅が規定値以内で寸法制約等のチェックがOKであるかを判定し、OKである場合に、探索元LP鋼板と完全一致LP鋼板とを並列に板取りする第1の板取計画を作成し、これを板取計画データベース4の第1の板取計画格納部に登録するとともに、探索元LP鋼板及び完全一致LP鋼板を探索用LP鋼板グループから消去する。
また、第1の板取計画作成部33では、探索元LP鋼板に対して完全一致LP鋼板が存在しない場合には、再度探索用LP鋼板グループを探索して、目標成分コードが上下関係にあってテーパー形状種別が一致し、さらに厚さ情報及び長さ情報が全て一致する類似LP鋼板を探索する。類似LP鋼板が抽出されたら探索元LP鋼板と類似LP鋼板との合計幅が規定値以内で寸法制約等のチェックがOKであるかを判定し、合計幅が規定値以内で寸法制約等のチェックがOKである場合に、探索元LP鋼板と類似LP鋼板とを並列に板取する第1の板取計画を作成し、これを板取計画データベース4の第1の板取計画格納部に登録するとともに、探索元LP鋼板及び類似LP鋼板を探索用LP鋼板グループから消去する。
また、完全一致LP鋼板及び類似LP鋼板が存在しない場合には、探索元LP鋼板に対して第1の板取計画を作成するLP鋼板が存在しないものと判断して、次に重量が軽いLP鋼板を探索LP鋼板として設定し、この探索LP鋼板について完全一致LP鋼板又は類似鋼板が存在するか否かの判定を開始し、これらの判定処理をオーダー情報データベース2に格納されている探索用LP鋼板グループ内の全てのLP鋼板について実施する。
この結果、オーダー情報データベース2の探索用LP鋼板グループには、第1の板取計画作成部33で第1の板取計画を作成したLP鋼板を除くLP鋼板が残される。
第2の板取計画作成部34は、第1の板取計画作成部33で第1の板取計画が作成されなかったLP鋼板を重量が軽い順に探索元LP鋼板として設定し、オーダー情報データベース2の探索用平鋼板グループに残されている平鋼板を探索して、探索元LP鋼板の薄側部に連結可能な幅及び厚みが近い一枚取りの付与平鋼板が存在するか否かを判定し、一枚取りの付与平鋼板が存在する場合には探索元LP鋼板の重量と付与平鋼板の重量とを合計した合計重量が基準重量に達したか否かを判定し、基準重量に達したときには探索を中止して探索元LP鋼板に付与平鋼板を長手方向に連結した第2の板取計画を作成し、作成した第2の板取計画を板取計画データベース4の第2の板取計画格納部に格納するとともに、該当する付与平鋼板を探索用平鋼板グループから消去する。
また、第2の板取計画作成部34では、合計重量が基準重量に達しない場合には、再度付与平鋼板に連接可能な付与平鋼板を探索し、この付与平鋼板の探索を合計重量が基準重量に達するまで繰り返し、合計重量が基準重量に達した場合には探索元LP鋼板に探索した結果得られた全ての付与平鋼板を長手方向に組み合わせた第2の板取計画を作成し、作成した第2の板取計画を板取計画データベース4の第2の板取計画格納部に登録するとともに、探索した結果得られた付与平鋼板をオーダー情報データベース2の探索用平鋼板グループから消去する。また、探索元LP鋼板に連接する一枚取りの付与平鋼板が存在しない場合又は一枚取りの付与平鋼板が存在するが、最終的に合計重量が基準重量に達しない場合には、探索元LP鋼板に対する第2の板取計画の作成を終了し、次に重量が軽いLP鋼板を探索元LP鋼板として設定して付与平鋼板の探索を開始し、これらの判定処理をオーダー情報データベース2の探索用LP鋼板グループに格納されている全てのLP鋼板について実施する。
この結果、オーダー情報データベース2の探索用LP鋼板グループには、第1の板取計画作成部33で第1の板取計画を作成したLP鋼板、第2の板取計画作成部34で第2の板取計画を作成したLP鋼板を除くLP鋼板が残される。同様に探索用平鋼板グループには、第2の板取計画を作成した平鋼板を除く平鋼板が残される。
第3の板取計画作成部35は、探索元LP鋼板の薄側に幅方向二枚取りとなる付与平鋼板が存在する場合に、該当する付与鋼板を決定して第3の板取計画を作成する。
この第3の板取計画作成部35では、オーダー情報データベース2の探索用LP鋼板グループに残されているLP鋼板を重量が軽い順に探索元LP鋼板として設定し、軸側長手付与鋼板を探索する軸側長手付与処理を実行した後、軸側長手付与平鋼板に対して幅方向に対となる対側付与平鋼板を探索する対側付与処理を実行する。
軸側長手付与処理は、オーダー情報データベース2の探索用平鋼板グループに残されている平鋼板を探索して、探索元LP鋼板の薄側部に二枚取りで連結可能な幅及び厚みを有する軸側長手付与平鋼板が存在するか否かを判定する。この判定結果が、軸側長手付与平鋼板が存在する場合には、該当する軸側長手付与平鋼板を幅方向の一端が探索元LP鋼板の幅方向の一端側に合致するように長手方向に組み合わせ、探索元LP鋼板と軸側長手付与平鋼板との合計重量が基準重量に達したか否かを判定する。合計重量が基準重量に達したときには、軸側長手付与処理を終了し、対側付与処理に移行する。
この対側付与処理は、オーダー情報データベース2の探索用平鋼板グループに残されている平鋼板を探索して、軸側長手付与平鋼板の対側に付与可能な幅及び長さを有する対側付与平鋼板が存在するか否かを判定する。この判定結果が、対側付与平鋼板が存在する場合には、該当する対側付与平鋼板を第3の板取計画に追加し、LP鋼板と、追加した対側付与平鋼板と、この対側付与平鋼板と対となる軸側長手付与平鋼板との合計重量が基準重量を超えたか否かを判定する。そして、合計重量が基準重量を超えるまで、対側付与平鋼板の探索を継続し、合計重量が基準重量を超えたときに、LP鋼板の直後に余長を付与した後に、長手方向の粗切り位置を決定する。この粗切り位置の決定は、LP鋼板と付与平鋼板との連結位置と、最終的に付与された対側付与平鋼板及びこれと対をなす軸側長手付与鋼板の何れか長い方の端部を粗切り位置として決定することにより行う。この粗切り位置の決定と同時に探索元LP鋼板に対する第3の板取計画を確定し、確定した第3の板取計画を板取計画データベース4の第3の板取計画格納部に格納するとともに、探索した軸側長手付与平鋼板及び対側付与平鋼板をオーダー情報データベース2の探索用平鋼板グループから消去する。
ここで、軸側長手付与平鋼板を決定する際に、合計重量が基準重量に達する前に、該当する軸側長手付与平鋼板が存在しない状態となるか、対側付与平鋼板を決定する際に、合計重量が基準重量に達する前に、該当する対側付与平鋼板が存在しない状態となる場合には、探索元LP鋼板の第3の板取計画を終了し、次に軽いLP鋼板を探索元LP鋼板に設定し、設定した探索元LP鋼板について付与平鋼板の探索を開始し、これらの判定処理をオーダー情報データベース2の探索用LP鋼板グループに残されている全てのLP鋼板について実施する。
この結果、オーダー情報データベース2の探索用LP鋼板グループには、第1の板取計画作成部33で第1の板取計画を作成したLP鋼板、第2の板取計画作成部34で第2の板取計画を作成したLP鋼板、第3の板取計画作成部35で第3の板取計画を作成したLP鋼板を除くLP鋼板が残される。また、探索用平鋼板グループには第1〜第3の板取計画で付与された付与平鋼板を除く平鋼板が残される。
次に、板取計画作成装置3で実行する板取計画処理を図5〜図8について説明する。
この板取計画処理は、図5に示すように、まず、ステップS1でモールドコードを選択し、次いでステップS2に移行して、選択したモールドコードでのオーダー情報を平鋼板とLP鋼板とに分類してグループ化することにより、探索用平鋼板グループ及び探索用LP鋼板グループを作成する。
次いで、ステップS3に移行して平鋼板について平鋼板同士の最適な板取計画を作成する平鋼板板取処理を実行し、この平鋼板同士で歩留りを最大とする板取計画を作成し、作成した平鋼板板取計画を板取計画データベース4に格納するとともに、探索用平鋼板グループから平鋼板板取計画を作成した平鋼板を消去してからステップS4に移行する。
このステップS4では、板取計画データベース4の探索用平鋼板グループ及び探索用LP鋼板グループの並び替え処理を行ってからステップS5に移行する。
ここで、探索用平鋼板グループの平鋼板については、平鋼板を幅広優先で広い幅から狭い幅となるように並び替えるとともに、同一幅については板長が長い方から短い方に並び替える。
また、探索用LP鋼板グループのLP鋼板については重量が軽い方から重い方に順に並び替えるとともに、重量の一番重いLP鋼板をID番号“1”とし、これから重量が軽くなるに従って順に大きな値となり、一番軽い重量のLP鋼板のID番号が最大値となるようにID番号付けが行われる。
ステップS5では、探索元LP鋼板に対して幅方向で対となるLP鋼板を板取りする図6に示す第1の板取計画作成処理を行ってからステップS6に移行する。
このステップS6では、探索元LP鋼板に対して長手方向に接合可能な1枚取りの付与平鋼板を板取りする図7に示す第2の板取計画作成処理を行ってからステップS7に移行する。
このステップS7では、探索元LP鋼板に対して長手方向に接合可能な幅方向2枚取りの平鋼板を板取りする第3の板取計画を作成する図8に示す第3の板取計画作成処理を実行してから前記ステップS8に移行する。
このステップS8では、次のモールドコードが存在するか否かを判定し、次のモールドコードが存在する場合には前記ステップS1に戻り、全てのモールドコードについて板取計画処理が終了した場合には板取計画処理を終了する。
図5におけるステップS5の第1の板取計画作成処理は、図6に示すように、先ずステップS20で、探索元LP鋼板を設定する変数Jを現在の探索元LPグループ内のID番号の最大値Jmaxに設定し、次いでステップS21に移行して、第J番目の探索元LP鋼板を選択してからステップS22に移行する。
このステップS22では、探索元LP鋼板が幅方向に同時に板取り可能なLP鋼板であるか否かを判定する2×1取可否判定を行う。この2×1取可否判定は、例えばスリッター剪断不可避判定処理と、幅倍尺指定判定処理と、組み合わせ最小幅判定処理とを行う。
ここで、スリッター剪断不可避判定処理は、検索元LP鋼板が剪断可能範囲からスリッター剪断不可となるLP鋼板であるか否かを判定し、剪断可能範囲からスリッター剪断不可である場合には2×1取り不可能と判定し、剪断可能範囲からスリッター剪断可能である場合には2×1取りが可能であると判定する。
また、幅倍尺指定処理は、オーダー時に設定された幅倍指定が幅倍指定=“0”(幅倍指定不可)である場合には2×1取り不可能と判定し、幅倍指定がその他である場合には2×1取りが可能であると判定する。
また、組み合わせ最小(MIN)幅が、幅×2<組み合わせ最小幅であるときにスリッター組不可能であり2×1取り不可能と判定し、幅×2≧組み合わせ最小幅であるときに2×1取り可能であると判定する。
このステップS22の判定結果が2×1取り不可能と判定された場合には、直接後述するステップS35に移行し、変数Jを現在の値に対して“1”だけデクリメントする。
また、ステップS22の判定結果が2×1取り可能と判定された場合にはステップS23に移行して、探索元LP鋼板Aと寸法及び規格が完全に一致する完全一致LP鋼板を探索し、次いでステップS24に移行して、完全一致LP鋼板が有るか否かを判定する。
この判定結果が、完全一致LP鋼板が存在する場合には、後述するステップS34に移行して、探索元LP鋼板と完全一致LP鋼板とを2×1取りする第1の板取計画を作成して板取計画データベース4の第1の板取計画格納部に登録し、探索元LP鋼板及び完全一致LP鋼板を探索用LP鋼板グループから削除する。
また、ステップS24の判定結果が、探索元LP鋼板と完全に一致するLP鋼板が存在しない場合には、ステップS25に移行して、探索先LP鋼板を設定する変数Kを変数Jから“1”を減算した値K=J−1に設定し、次いでステップS26に移行して、探索用LP鋼板グループの第K番目のLP鋼板が存在するか否かを判定する。この判定結果が、第K番目のLP鋼板が存在しないときにはステップS27に移行して、変数Kを“1”だけデクリメントしてから前記ステップS26に戻り、第K番目のLP鋼板が存在する場合には、ステップS28に移行する。
このステップS28に移行して、第K番目のLP鋼板を探索先LP鋼板Bとして選択してからステップS29に移行する。
このステップS29では、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bとが規格(目標成分コード上位下位マスタ)が一致するか否かを判定し、両者の規格が不一致である場合には後述するステップS38に移行する。
また、ステップS29の判定結果が探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bとが規格(目標成分コード上位下位マスタ)が一致する場合にはステップS30に移行し、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bとのテーパー形状種別が一致するか否かを判定する。
このステップS30の判定結果が、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bとのテーパー形状種別が不一致である場合には後述するステップS38に移行する。
また、ステップS30の判定結果が、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bとのテーパー形状種別が一致であるときには、ステップS31に移行し、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bとの幅及び長さ情報が全て一致するか否かを判定する。
このステップS31の判定結果が、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bとの幅及び長さ情報が不一致であるときには、後述するステップS38に移行し、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bとの幅及び長さ情報の全てが一致する場合には、ステップS32に移行する。
このステップS32では、探索元LP鋼板Aの幅に探索先LP鋼板Bの幅を加算した値がマスター値以下であるか否かを判定する。この判定結果が、探索元LP鋼板Aの幅に探索先LP鋼板Bの幅を加算した値がマスター値を超えている場合には、後述するステップS38に移行する。
また、ステップS32の判定結果が、探索元LP鋼板Aの幅に探索先LP鋼板Bの幅を加算した値がマスター値以下であるときには、ステップS33に移行して、寸法制約等のチェックがOKであるか否かを判定する。
このステップS33の判定結果が寸法等のチェックがNOであるときには後述するステップS38に移行し、寸法等のチェックがOKであるときには、ステップS34に移行して、探索元LP鋼板A及び探索先LP鋼板Bを2×1取りする第1の板取計画を作成し、これを板取計画データベース4の第1の板取計画格納部に登録するとともに、LP鋼板A及びBを探索用LP鋼板グループから削除してからステップS35に移行する。
このステップS35では、変数Jを現在の値から“1”をデクリメントして更新してからステップS36に移行し、探索用LP鋼板グループ内に第J番目のLP鋼板が存在するか否かを判定し、第J番目のLP鋼板が存在する場合には前記ステップS21に戻り、第J番目のLP鋼板が存在しないときにはステップS37に移行する。
このステップS37では、変数Jが最小値を下回る値“0”であるか否かを判定し、J>0であるときには前記ステップS35に戻り、J=0であるときには第1の板取計画処理を終了する。
一方、ステップS38では、変数Kから“1”をデクリメントした値を新たな変数Kとし、次いでステップS39に移行して、探索用LP鋼板グループ内に第K番目のLP鋼板が存在するか否かを判定し、第K番目のLP鋼板が存在する場合には、前記ステップS28に戻り、第K番目のLP鋼板が存在しない場合にはステップS40に移行する。
このステップS40では変数Kが最小値K=1より小さい“0”であるか否かを判定し、K>0であるときには前記ステップS38に戻り、K=0であるときには前記ステップS35に移行する。
また、図5のステップS6のLP鋼板の第2の板取計画処理は、図7に示すように、先ずステップS41で、変数Mを探索用LP鋼板グループ内の最大値Mmaxに設定し、次いでステップS42に移行して、探索用LP鋼板グループ内の第M番目のLP鋼板を探索元LP鋼板として設定してからステップS43に移行する。
このステップS43では、探索用平鋼板グループを探索して、探索元LP鋼板に連接可能な1枚取りの長手付与平鋼板が有るか否かを判定する。この判定結果が、探索元LP鋼板に連接可能な1枚取りの長手付与平鋼板が無いときには後述するステップS48に移行する。
また、ステップS43の判定結果が、探索元LP鋼板に連接可能な長手付与平鋼板が有る場合には、ステップS44に移行して、探索元LP鋼板に長手付与平鋼板を付与した第2の板取計画を作成し、板取計画データベース4の第2の板取計画格納部に登録するとともに、長手付与平鋼板を探索用平鋼板グループから削除してからステップS45に移行する。
このステップS45では、探索元LP鋼板とこれに付与した長手付与平鋼板の合計重量が基準重量以上であるか否かを判定し、合計重量が基準重量以上であるときにはステップS46に移行して、探索元LP鋼板に対する第2の板取計画を確定してからステップS48に移行する。
また、ステップS45の判定結果が、合計重量が基準重量未満であるときには、ステップS47に移行して、付与された長手付与平鋼板に連接可能な長手付与平鋼板が有るか否かを判定し、この判定結果が、長手付与平鋼板が有る場合には前記ステップS44に戻る。
また、ステップS47の判定結果が、長手付与鋼板に連接可能な長手付与平鋼板が無いときにはステップS48に移行して、変数Mから“1”をデクリメントして新たな変数MとしてからステップS49に移行する。
このステップS49では、変数Mが最小値“1”より小さい“0”であるか否かを判定し、M>0であるときにはステップS42に戻り、M=0であるときには第2の板取計画処理を終了する。
また、図5のステップS7におけるLP鋼板の第3の板取処理は、図8に示すように、先ず、ステップS51で、変数Nを探索用LP鋼板グループ内に存在するID番号の最大値Nmaxを設定し、次いでステップS52に移行して、探索用LP鋼板グループの第N番目のLP鋼板を探索元LP鋼板として設定してからステップS53に移行する。
このステップS53では、探索用平鋼板グループを探索して探索元LP鋼板に連接可能な軸側長手付与平鋼板が有るか否かを判定し、連接可能な軸側長手付与平鋼板が無い場合には後述するステップS57に移行し、連接可能な軸側長手付与平鋼板が有る場合にはステップS54に移行する。
このステップS54では、探索元LP鋼板とこれに連接する軸側長手付与平鋼板とで第3の板取計画を作成してからステップS55に移行し、探索もとLP鋼板と軸側長手付与平鋼板との合計重量が基準重量以上となったか否かを判定する。ここで、合計重量は、探索元LP鋼板の重量に軸側付与平鋼板の重量に探索元LP鋼板幅/軸側付与平鋼板幅を乗算した値を加算して算出する。
そして、ステップS55の判定結果が、合計重量が基準重量未満であるときには、ステップS56に移行して、探索用平鋼板グループを探索して軸長手付与平鋼板に連接可能な軸側長手付与平鋼板が有るか否かを判定する。
このステップS56の判定結果が、連接可能な軸側長手付与平鋼板が有る場合には、前記す54に戻り、連接可能な軸側長手付与平鋼板が無い場合には、ステップS57に移行して、変数Nから“1”をデクリメントして新たな変数NとしてからステップS58に移行する。
このステップS58では、探索用LP鋼板グループ内に第N番目のLP鋼板が存在するか否かを判定し、第N番目のLP鋼板が存在する場合には前記ステップS52に戻り、第N番目のLP鋼板が存在しないときにはステップS59に移行する。
このステップS59では、変数Nが最小値“1”より小さい“0”に達したか否かを判定し、N>0であるときには前記ステップS57に戻り、N=0であるときには、ステップS60に移行する。
このステップS60では、後述する条件付採用基準を満足した仮登録が有るか否かを判定し、条件付採用分がないときには、探索用LP鋼板グループ内の全てのLP鋼板について第3の板取計画処理を行ったものと判断して第3の板取計画処理を終了する。
ステップS60の判定結果が、条件付採用分が有るときには、ステップS61に移行し条件付採用基準を満足しているか否かを判定する。この条件付採用基準は、大板長さが後述する条件付採用長以上且つ屑%が後述する第1の屑%より大きい第3の屑%以上に設定されている。
そして、ステップS61の判定結果が、条件付採用基準を満足している場合には、歩留りロスが大きいが面積が大きいので、第3の板取計画として確定し、板取計画データベース4の第3の板取計画格納部に登録するとともに、軸側付与平鋼板及び対側付与平鋼板を探索用平鋼板グループから削除してから前記ステップS60に戻る。
また、前記ステップS55の判定結果が、合計重量基準重量以上となったときには、ステップS63に移行し、全体の大板長さが連続加熱炉で搬送可能な長さ以上であるか否かを判定し、大板長さが搬送可能長さ以上であるときにはステップS64に移行して、無条件採用長として設定してからステップS66に移行する。
また、ステップS63の判定結果が、大板長さが連続加熱炉の搬送可能長さ未満であるときにはステップS65に移行して、条件付採用長として設定してからステップS66に移行する。
ステップS66では、軸側長手方向付与平鋼板の対側に付与可能な対側付与平鋼板が有るか否かを判定し、対側付与平鋼板が無いときにはそのまま前記ステップS57に移行する。
また、ステップS66の判定結果が、対側付与可能な対側付与平鋼板が有る場合には、ステップS67に移行して、対側付与鋼板を第3の板取計画に追加してからステップS68に移行して、合計重量が基準重量以上となったか否かを判定し、合計重量が基準重量未満であるときに前記ステップS63に戻って新たな対側付与平鋼板を探索する。
ステップS68の判定結果が、合計重量が基準重量以上となったときには、ステップS69に移行して、LP鋼板のテーパー直後に余長を付けるとともに、粗切り位置を設定してからステップS70に移行する。
このステップS70では、対側付与を終了した全体の大板が無条件採用基準を満足するか否かを判定する。この無条件採用基準は、大板長さが無条件採用長さ以上、且つ歩留りロスを表す屑%すなわち板重量に対する屑重量の百分率が第1の屑%以下に設定されている。
そして、ステップS70の判定結果が、無条件採用基準を満足する場合に、ステップS71に移行して、探索元LP鋼板と軸側付与平鋼板及び対側付与平鋼板とで第3の板取計画を確定し、板取計画データベース4の第3の板取計画格納部に登録するとともに、軸側付与平鋼板及び対側付与平鋼板を探索用平鋼板グループから削除してから前記ステップS57に移行する。
また、ステップS70の判定結果が、無条件採用基準を満たさない場合には、ステップS72に移行して、条件付採用基準を満足するか否かを判定する。ここで、条件付採用基準は、大板長さが条件付採用長さ以上、且つ第1の屑%より小さい第2の屑%以下に設定されている。
そして、ステップS72の判定結果が、条件付採用基準を満足している場合には、ステップS73に移行して、第3の板取計画の条件付き採用分として第3の板取計画格納部43に仮登録してから前記ステップS57に移行する。
また、前記ステップS72の判定結果が、条件付採用基準を満足しない場合には、そのまま前記ステップS57に移行する。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、オーダー情報データベース2に、平鋼板及びLP鋼板の各種オーダー情報がチャージ単位でモールドコード付けされて格納されているものとする。
この状態で、板取計画作成装置3で、図5に示す板取計画処理を実行すると、先ず、先頭のモールドコードを選択し(ステップS1)、選択されたモールドコードに含まれる平鋼板及びLP鋼板を個別にグルーピングして探索用平鋼板グループ及び探索用LP鋼板グループを作成し、作成した平鋼板グループ及びLP鋼板グループをオーダー情報データベースの探索用平鋼板グループ格納部21及び探索用LP鋼板グループ格納部22に格納する(ステップS2)。
そして、平鋼板グループ及びLP鋼板グループが作成されると、板取計画作成装置3では、平鋼板板取計画処理を実行する(ステップS3)。この平鋼板板取計画処理では、平鋼板グループに格納されている各種平鋼板を組み合わせて歩留り、重量等を考慮した最適な平鋼板板取計画を作成し、この平鋼板板取計画が作成された平鋼板を平鋼板グループから消去する。
そして、板取計画処理装置3では、図5の板取計画処理で、平鋼板板取計画で平鋼板同士で最適な板取計画を作成した後に、探索用平鋼板グループに残された平鋼板について所定の並び替えを行うとともに、探索用LP鋼板グループについても所定の並び替えを行う(ステップS4)。
ここで、探索平鋼板グループの並び替えは、前述したように平鋼板の幅が広い方から狭い方に順に並び替え、同一幅の平鋼板のなかで板長が長い方向から短い方に並び替える。すなわら、平鋼板の並び替えを幅広優先を最優先に適用し、次いで板長優先を適用する。
また、LP鋼板グループでは、重量の軽い方から重量が重い方に順に並び替える重量優先並び替えを行う。
さらに、板取計画処理装置3では、図5の板取計画処理で、探索元LP鋼板グループ内の各LP鋼板について第1の板取計画処理を実行する(ステップS5)。この第1の板取計画処理は、図6に示すように、探索元LP鋼板を決定する変数Jを探索用LP鋼板グループの最大値である“Jmax”に設定し(ステップS20)、第J番目のLP鋼板すなわち重量が一番軽いLP鋼板を探索元LP鋼板Aとして選択し(ステップS21)、選択された探索元LP鋼板Aに対して幅が2枚並列に板取が可能な幅であるか否かを判定する(ステップS22)。この判定結果が、2枚取りが不可能な幅である場合には、第1の板取計画の作成を中止して変数Jを“1”だけデクリメントし(ステップS35)、次いで次に探索元とすべきLP鋼板が有る場合には前記ステップS21に戻る。
探索元LP鋼板Aが、図9に示すように、2枚取りが可能な幅である場合には、探索LP用鋼板グループ内で探索元LP鋼板Aと寸法及び規格が完全に一致するLP鋼板を探索する(ステップS23)。このとき、探索元LP鋼板Aが造船用鋼板のうち船体構造用鋼板のように、完全に一致するLP鋼板が複数オーダーされている場合には、探索元LP鋼板Aとこれに完全に一致するLP鋼板を図9(a)に示すように組み合わせた第1の板取計画を作成し、探索元LP鋼板Aと完全に一致するLP鋼板とを板取計画データベース4の第1の板取計画格納部41に登録するとともに、探索元LP鋼板A及び完全一致鋼板を探索元グループから消去する(ステップS34)。
その後、変数Jを“1”だけデクリメントし(ステップS35)、探索用LP鋼板グループに第J番目の鋼板が存在するか否かを判定し、第J番目の鋼板が存在している場合には、前記ステップS21に戻って、第J番目のLP鋼板を探索元LP鋼板Aとして選択して前記と同様の第1の板取計画処理を行う。
ところが、ステップS24での判定結果が、探索元LP鋼板Aと完全に一致するLP鋼板が探索用LP鋼板グループに存在しない場合には、現在の変数Jから“1”だけデクリメントした値を変数Kとして設定し(ステップS25)、次いで第K番目のLP鋼板が探索用LP鋼板グループに存在するか否かを判定する(ステップS26)。
この判定結果が、第K番目のLP鋼板が存在しない場合には、変数Kを“1”だけデクリメントしてから再度ステップS26に移行して第K番目のLP鋼板が探索用LP鋼板グループに存在するか否かを判定する。
このステップS26の判定結果が、探索用LP鋼板グループ内に第K番目のLP鋼板が存在する場合には、この第K番目のLP鋼板を探索先LP鋼板Bとして選択する(ステップS28)。
次いで、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bとの規格が一致するか否かを判定し、規格が一致しない場合には、探索先LP鋼板Bが2枚取り不適当と判断して変数Kを探索用LP鋼板グループに第K番目のLP鋼板が存在するまで変数Kを“1”ずつデクリメントし(ステップS38)、第K番目のLP鋼板が存在すると、この第K番目のLP鋼板を探索先LP鋼板Bとして選択する(ステップS28)。
そして、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bとの規格が一致する場合には、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bのテーパー形状種別が一致するか否かを判定する(ステップS30)。
この判定結果が、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bのテーパー形状種別が一致しない場合には、探索先LP鋼板Bが探索G元LP鋼板Aに対して二枚取り不可能と判断して、変数Kをデクリメントして、第K番目のLP鋼板を探索先LP鋼板Bとして選択して、ステップS29及びステップS30の判定を順次行い、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bとのテーパー形状種別が一致する場合には、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bとの厚さ及び長さ情報が全て一致するか否かを判定する(ステップS31)。
この判定結果が、探索先LP鋼板Bの厚さ情報若しくは長さ情報の又は厚さ情報及び長さ情報の双方が一致しないときには、探索元LP鋼板Aに対する探索先LP鋼板Bの2枚取りが不可能と判断し、変数Kをデクリメントして次の探索先LP鋼板Bを選択する。
また、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bの厚さ及び長さ情報の全てが一致したときには、探索元LP鋼板Aの製品幅と探索先LP鋼板Bの製品幅との和がマスター値以下であるかを判定する(ステップS32)。この判定結果が、探索元LP鋼板Aの製品幅と探索先LP鋼板Bの製品幅との和がマスター値を超えているときには探索先LP鋼板Bが2枚取り不可能と判断し、変数Kをデクリメントして第K番目のLP鋼板を探索先LP鋼板Bとして選択する。
そして、ステップS32の判定結果が、探索元LP鋼板Aの製品幅と探索先LP鋼板Bの製品幅との和がマスター値以下であるときには、探索元LP鋼板A及び探索先LP鋼板Bの寸法制約等のチェックがOKであるか否かを判定する(ステップS33)。
この寸法制約等のチェックがNOであるときには、変数Kをデクリメントして第K番目のLP鋼板を探索先LP鋼板Bとして選択して、上記ステップS29〜S33の判定処理を行う。
そして、ステップS33での判定結果が寸法制約等のチェックがOKであるときには、探索元LP鋼板Aに対して探索先LP鋼板が2枚取り可能であると判断して図9(b)に示すように探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bとを組み合わせた第1の板取計画を作成し、探索元LP鋼板Aと探索先LP鋼板Bとを板取計画データベース4の第1の板取計画格納部41に登録するとともに、探索元LP鋼板A及び探索先LP鋼板Bを探索元グループから消去する(ステップS34)。
このようにして、探索元LP鋼板Aに対して完全一致するLP鋼板が存在するか、完全一致ではないが2枚取り可能な探索先LP鋼板Bが存在する場合には、両者を組み合わせた第1の板取計画を作成し、これを板取計画データベース4の第1の板取計画格納部41に登録するとともに、探索元LP鋼板A及び探索先LP鋼板Bを探索元グループから消去する。
この第1の板取計画処理を探索用LP鋼板グループ内で探索元LP鋼板AとなるLP鋼板が存在しなくなるまですなわち変数Jが“0”になるまで繰り返される。
したがって、上述した第1の板取計画処理が終了した時点では、探索用LP鋼板グループ内には、2枚取りが可能なLP鋼板は残されず、2枚取り不可能なLP鋼板のみが残される。
この探索用LP鋼板グループ内に残されたLP鋼板については、1枚取り可能な平鋼板を割り当てる第2の板取計画処理を実行する。
この第2の板取計画処理は、図7に示すように、探索用LP鋼板グループ内に残されたLP鋼板の最大値Mmaxを変数Mとして設定し(ステップS41)、第M番目のLP鋼板を探索元LP鋼板Cとして設定する(ステップS42)。
次いで、探索元LP鋼板Cの薄側に連接可能な長手付与平鋼板が存在するか否かを判定する(ステップS43)。この判定結果が、探索元LP鋼板Cの薄側に連接可能な平鋼板が存在しない場合には、変数Mをデクリメントして探索用LP鋼板グループに残されている次に軽いLP鋼板を探索元LP鋼板Cとして設定する。
ステップS43の判定結果が、探索元LP鋼板Cに連接可能な長手付与平鋼板FPが存在する場合には、図10に示すように、探索元LP鋼板Cに連接可能な長手付与平鋼板FPを追加した第2の板取計画を作成し(ステップS44)、次いで、探索元LP鋼板Cと長手付与平鋼板FPとの合計重量が歩留りを向上させる基準重量以上となったか否かを判定し、合計重量が基準重量以上となったときには、探索元LP鋼板に対する長手付与平鋼板の組み合わせを第2の板取計画を確定し、探索元LP鋼板Cと該当する平鋼板との組み合わせた第2の板取計画を板取計画データベース4の第2の板取計画格納部42に登録するとともに、探索元LP鋼板Cを探索用LP鋼板グループから削除し、且つ長手付与平鋼板FPを探索用平鋼板グループから削除する。
一方、前記ステップS45の判定結果が、探索元LP鋼板Cと長手付与平鋼板との合計重量が基準重量未満であるときには、長手付与平鋼板に連接可能な長手付与平鋼板FPが存在するか否かを判定する(ステップS47)。
この判定結果が、長手付与平鋼板FPが存在する場合には、該当する長手付与平鋼板FPを探索元LP鋼板Cの第2の板取計画に追加し、さらに合計重量が基準重量以上となったか否かを判定することを繰り返す。このとき、合計重量が基準重量に達しない状態で、長手付与平鋼板LPが存在しない状態となったときには、探索元LP鋼板Cの第2の板取計画を破棄し、探索用LP鋼板グループに残されている次に重量が軽いLP鋼板を探索元LP鋼板Cとして設定してから上記と同様の第2の板取計画処理を実行する。
そして、探索用LP鋼板グループ内の未探索のLP鋼板がなくなったときすなわち変数Mが“0”に達したときに、第2の板取計画処理を終了する。
この第2の板取計画処理を終了した時点では、探索元LP鋼板Cに1枚取りで連接不可能な長手付与平鋼板FPだけが探索用平鋼板グループに残される。
次いで、探索用LP鋼板グループにLP鋼板が残っている場合には、図8に示す第3の板取計画処理が実行される。この第3の板取計画処理では、先ず、探索用LP鋼板グループに残されているLP鋼板のうち重量が一番軽いLP鋼板を表す変数Mmaxを探索元LP鋼板Dとして設定し(ステップS52)、この探索元LP鋼板Dに対して、図11に示すように、軸側に連接可能な軸側長手付与平鋼板FPsを探索して合計重量が基準重量以上となるまで探索元LP鋼板Dに軸側長手付与平鋼板FPsを追加する軸側板取計画を実施する。そして、図12で点線図示の3つ目の軸側長手付与平鋼板FPsを追加したときに、合計重量9.5tonが基準重量9ton以上となったものとすると、この時点で、軸側長手平鋼板付与処理を終了する。
次いで、対側長手付与平鋼板FPpを探索する対側板取計画を実施する。この対側板取計画では、対側長手付与平鋼板FPpが追加される毎に、探索元LP鋼板D、対側長手付与平鋼板FPp及びこの対側長手付与平鋼板FPpに沿う軸側長手付与平鋼板FPsの合計重量が基準重量に達したか否かを判定する。そして、一枚目の対側長手付与平鋼板FP1pの次に2枚目の対側長手付与平鋼板FPp2を追加したときに、合計重量9.5tonとなり、基準重量9ton以上となったものとすると、この時点で板取り中止し、探索元LP鋼板の直後に余長を付与してからスリッターによる粗切り位置を設定する(ステップS69)。
次いで、探索元LP鋼板Dに付与された軸側長手付与平鋼板FPs及び対側長手付与平鋼板FPpの全てで構成される第3の板取計画が無条件採用基準を満足するか否かを判定し(ステップS70)、無条件採用基準すなわち大板長さが無条件採用長さ以上で且つ屑%が第1の屑%以下を満足する場合には、探索元LP鋼板Dに対する第3の板取計画を確定し、板取計画データベース4の第3の板取計画格納部43に格納するとともに、探索元LP鋼板を探索用LP鋼板グループから消去するとともに、該当する軸側付与平鋼板FPs及び対側付与平鋼板FTpを探索用平鋼板グループから消去する(ステップS71)。
また、無条件採用基準を満足しない場合には、条件付採用基準すなわち、大板長さが条件付採用長さ以上で且つ屑%が第1の屑%より小さい第2の屑パーセント以下を満足するか否かを判定する(ステップS72)。ここで、条件付採用基準を満足する場合すなわち、歩留りロスは大きいが大板の面積が大きいことで第3の板取計画の条件付き採用分として第3の板取計画格納部43に仮登録する。
このような第3の板取計画処理を探索用LP鋼板グループに残された全てのLP鋼板について終了して、変数Nが“0”になると、第3の板取計画格納部43に仮登録されている条件付採用分が存在するか否かを判定し(ステップS60)、条件付採用分が存在しないときには第3の板取計画処理を終了する。
条件付採用分が存在する場合には、条件付採用基準すなわち大板長さが条件付採用長さ以上で且つ屑%が第1の屑%より大きい第3の屑%以上を満足するか否かを判定し(ステップS72)、条件付採用基準を満足する場合には、歩留りロスは大きいが大板の面積が大きいものとして探索元LP鋼板Dに対する第3の板取計画を確定し、板取計画データベース4の第3の板取計画格納部43に格納するとともに、探索元LP鋼板を探索用LP鋼板グループから消去するとともに、該当する軸側付与平鋼板FPs及び対側付与平鋼板FTpを探索用平鋼板グループから消去してからステップS60に戻る。
この第3の板取計画処理が終了すると、探索用LP鋼板グループに所属したLP鋼板の殆どに対してLP鋼板を並列に付与するか又は長手付与平鋼板を1枚取り又は2枚取りで付与することができる。
このように、LP鋼板の板取計画が作成されると、この板取計画に沿って例えば連続鋳造された鋳片を切断してスラブを形成し、このスラブを連続加熱炉で加熱してから圧延し、第1の板取計画では軸方向にスリッターで切断し、幅方向に2分して2つのLP鋼板に分離する。
また,第2の板取計画では、同様に連続加熱炉で加熱してから圧延した後にスリッターで幅方向に切断してLP鋼板と平鋼板に分離する。
さらに、第3の板取計画では、同様に連続加熱炉で加熱してから圧延した後にスリッターで幅方向に切断してLP鋼板と平鋼板とを分離し、分離した平鋼板について軸方向にスリッターで切断し、軸側付与鋼板及び対側付与鋼板に分離し、さらに分離した軸側付与鋼板及び対側付与鋼板を幅方向に分離して各々の平鋼板に分離する。
このように上記実施形態によると、探索用LP鋼板に対するLP鋼板又は平鋼板を付与する第1〜第3の板取計画で、探索用LP鋼板グループで重量の軽い順にLP鋼板を探索元LP鋼板として選択して順次板取計画を作成し、板取計画を作成する毎に、対象となるLP鋼板及び平鋼板を探索用LP鋼板グループ及び探索用平鋼板グループから消去する所謂勝ち抜け方式で板取計画を作成して行くので、板取計画の作成を短時間で効率良く行うことができる。しかも、重量の軽いLP鋼板に対して、基準重量を確保することができることから、板取計画を作成したLP鋼板については圧延の前段階で行う連続加熱炉でのウォーキングビームで搬送可能な大きさとすることができ、単独では連続加熱が不可能なLP鋼板が生じることを確実に回避することができる。
また、LP鋼板の板取計画の作成が、LP鋼板同士の2枚取りを行う第1の板取計画、LP鋼板に1枚取りの長手付与平鋼板を連接する第2の板取計画及びLP鋼板に2枚取りの長手付与平鋼板を連接する第3の板取計画の順に優先順位を決定しているので、LP鋼板同士又はLP鋼板と平鋼板とを分離するスリッターの作業効率を向上させることができるとともに、屑の発生を抑制して歩留りを向上させながら効率良く板取計画を作成することができる。
さらに、LP鋼板の板取計画を最初に平鋼板同士の板取計画を行った残りの平鋼板を対象として行うので、歩留り及び効率の一番良い平鋼板の板取に影響を与えることなく、LP鋼板の板取を行うことができ、最良の板取計画を行うことができる。
また、LP鋼板に対して軸側軸方向付与鋼板及び対側軸方向付与鋼板を付与する第3の板取計画においては、軸側平鋼板付与処理を終了した段階で、大板の長さが無条件採用長である条件付採用長であるかをチェックし、対側軸平鋼板付与処理を終了した段階で、無条件採用基準を満足する場合には、第3の板取計画を確定し、無条件採用基準を満足しない場合でも、条件付採用基準を満足する場合には、全てのLP鋼板に対する第3の板取計画処理が終了した時点で、再度条件付採用基準を満足するか否かを判定し、条件付採用基準を満足する場合には第3の板取計画を確定する。
このため、大板長さが無条件採用長以上で且つ屑%が第1の屑%以下である場合には無条件に第3の板取計画を確定し、無条件採用長さには達しないが条件付採用長さ以上で、屑%が第1の屑%より小さい第2の屑%以下である場合には歩留りが良好であることで無条件に第3の板取計画を作成する。そして、歩留りロスは大きいが面積が大きい大板については第3の板取計画を仮登録し、全てのLP鋼板に対する第3の板取計画処理が終了した時点で、再度条件付採用基準を満足するか否かを判定し、大板長さが条件付採用長さ以上で且つ屑%が第1の屑%より大きい第3の屑%以上である場合には条件付採用基準を満足するものとして第3の板取計画を確定する。したがって、LP鋼板に対して2枚取りの平鋼板を付与する第3の板取計画で、無条件採用基準を満たすものはもとより条件付採用基準を満たすものも第3の板取計画を確定するので、板取計画が作成されないLP鋼板を少なくして効率の良い板取計画を作成することができる。
なお、上記実施形態では、オーダー情報データベース2と板取計画データベース4とを個別に設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、オーダー情報データベース2と板取計画データベース4とを共通のデータベースに構築するようにしてもよい。
1…スラブ編成装置
2…オーダー情報データベース
3…板取計画作成装置
4…板取計画データベース
10…平鋼板
11a〜11h…LP鋼板
21…探索用平鋼板グループ格納部
22…探索用LP鋼板グループ格納部
31…平鋼板板取計画作成部
32…異形鋼板板取計画作成部
33…第1の板取計画作成部
34…第2の板取計画作成部
35…第3の板取計画作成部
41…第1の板取計画格納部
42…第2の板取計画格納部
43…第3の板取計画格納部

Claims (10)

  1. 長手方向に厚みが異なる異形鋼板を含む板取りを行って板取り計画を作成するスラブ編成方法であって、
    記憶部に記憶されているオーダー情報中に異形鋼板が存在するときに、前記オーダー情報を探索して当該異形鋼板と同時に圧延可能な他の異形鋼板が存在するか否かを判定し、該当する異形鋼板が存在するときには探索を中止して、当該異形鋼板同士で第1の板取り計画を作成し、
    該当する異形鋼板が存在しないときに、前記オーダー情報から1枚取りの平板を探索し、該当する1枚取りの平鋼板を長手方向に組み合わせて合計重量が基準重量以上となるように第2の板取り計画を作成する
    ことを特徴とする異形鋼板を含むスラブ編成方法。
  2. 長手方向に厚みが異なる異形鋼板を含む板取りを行って板取り計画を作成するスラブ編成方法であって、
    記憶部に記憶されているオーダー情報中に異形鋼板が存在するときに、前記オーダー情報を探索して当該異形鋼板と同時に圧延可能な他の異形鋼板が存在するか否かを判定し、該当する異形鋼板が存在するときには探索を中止して、当該異形鋼板同士で第1の板取り計画を作成し、
    該当する異形鋼板が存在しないときに、前記オーダー情報から前記異形鋼板の幅及び厚みが合致する1枚取りの平鋼板を探索し、該当する1枚取りの平鋼板が存在するときに1枚取りの平鋼板を長手方向に組み合わせて合計重量が基準重量以上となるように第2の板取り計画を作成し、
    1枚取りの平鋼板が存在しないときには、前記オーダー情報から前記異形鋼板と厚みが合致する2枚取りの平鋼板を探索し、探索した2枚取りの平鋼板を長手方向に組み合わせて合計重量が基準重量以上となるように第3の板取り計画を作成する
    ことを特徴とする異形鋼板を含むスラブ編成方法。
  3. 前記第2の板取り計画を作成する場合には、前記オーダー情報から平鋼板同士を組み合わせて最適な組合せとなる平鋼板を抽出した残りの平鋼板を探索することを特徴とする請求項1又は2に記載の異形鋼板を含むスラブ編成方法。
  4. 前記第3の板取り計画を作成する場合には、前記オーダー情報から平鋼板同士の組み合わせで最適な組合せとなる平鋼板を抽出した残りの平鋼板を探索することを特徴とする請求項2に記載の異形鋼板を含むスラブ編成方法。
  5. 前記第2の板取り計画を作成する場合には、板取り探索前に、1枚取りの平鋼板を素計巾が広い方向から狭い順に並び替えを実施することを特徴とする請求項1又は2に記載の異形鋼板を含むスラブ編成方法。
  6. 前記第3の板取り計画を作成する場合には、板取り探索前に、1枚取りの平鋼板を素計巾が広い方向から狭い順に並び替えを実施することを特徴とする請求項2に記載の異形鋼板を含むスラブ編成方法。
  7. 板取り計画を作成する対象となる異形鋼板は、重量の小さい異形鋼板から重量の大きい異形鋼板の順で板取り計画を作成することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の異形鋼板を含むスラブ編成方法。
  8. 前記第3の板取り計画を作成する場合には、前記オーダー情報から探索した平鋼板を付与平鋼板として前記異形鋼板に対して長手方向に順次組み合わせる毎に、合計板取重量を算出し、算出した合計板取重量が基準重量を超えたときに付与平鋼板の軸組み合わせを終了し、軸方向長さが移動式加熱炉での移動可能長を超えている無条件採用長であるか当該無条件採用長には達しないが歩留りの良い条件付き採用長さを満足するか否かを判定し、無条件採用長及び条件付き採用長の何れかであるときに、次いで、前記オーダー情報から幅方向で対となる対側付与平鋼板を探索して組み合わせる対組み合わせを行い、全重量が基準重量を超えたとき及び組み合わせ可能な対側付与平鋼板がないときに対側付与平鋼板の対側組み合わせを終了し、無条件採用長さ及び条件付き採用長さと屑量による歩留りを考慮した無条件採用基準を満足する場合には第3の板取り計画を採用し、条件付き採用長さと屑量による歩留りを考慮した条件付き採用基準を満足する場合には、最終的な板取り計画終了時に歩留りロスが基準内であるときに当該第3の板取り計画を採用することを特徴とする請求項2、4及び6の何れか1項に記載の異形鋼板を含むスラブ編成方法。
  9. 前記無条件採用基準は、大板長さが無条件採用長さ以上、且つ歩留りロスを表す屑%が第1の屑%以下又は大板長さが無条件採用長さより短い条件付き採用長さ以上、且つ前記屑%が前記第1の屑%より小さい第2の屑%以下に設定され、前記条件付き採用基準は、大板長さが条件付き採用長さ以上、且つ前記屑%が前記第1の屑%より大きく設定された第3の屑%以上に設定されていることを特徴とする請求項8に記載のスラブ編成方法。
  10. 平鋼板及び長手方向に厚みが異なる異形鋼板のオーダー情報を記憶するオーダー情報記憶装置と、
    該オーダー情報記憶装置に記憶されているオーダー情報中に前記異形鋼板が含まれているときに、前記オーダー情報を探索して当該異形鋼板と同時に圧延可能な他の異形鋼板が存在するか否かを判定し、該当する異形鋼板が存在するときに探索を中止して、当該異形鋼板同士で第1の板取り計画を作成する第1の板取計画作成部と、
    該第1の板取計画作成部で、該当する異形鋼板が存在しないときに、前記オーダー情報から前記異形鋼板に接続可能な1枚取りの平鋼板を探索し、該当する1枚取りの平鋼板を長手方向に組み合わせて合計重量が基準重量以上となるように第2の板取り計画を作成する第2の板取計画作成部と、
    該第2の板取計画作成部で、1枚取りの平鋼板が存在しないときに、前記オーダー情報から前記異形鋼板に接続可能な2枚取りの平鋼板を探索し、探索した2枚取りの平鋼板を長手方向に組み合わせて合計重量が基準重量以上となるように第3の板取り計画を作成する第3の板取計画作成部と、
    前記第1の板取計画作成部で作成した第1の板取計画と、前記第2の板取計画作成で作成した第2の板取計画と、前記第3の板取計画作成で作成した第3の板取計画とを格納する板取計画格納装置と
    を備えていることを特徴とする異形鋼板を含むスラブ編成装置。
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