JP6070265B2 - バッテリパックの取付構造 - Google Patents

バッテリパックの取付構造 Download PDF

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Description

この発明は、多数のセルをパックケース内に収容したバッテリパックの取付構造の改良に関する。
特許文献1に記載のように、例えば電気自動車では動力源として比較的大型のバッテリパックが搭載されている。
特開2009−193942号公報
例えば、複数のバッテリモジュールを含む一対のスタック(バッテリ群)が直線状の空間を間に構成するように互いに離間して並列に配置される取付構造の場合、これらのスタックが一対のチャンネル部材とプレート部材とを用いてバッテリパック内に固定・支持される。各チャンネル部材は、空間内に張り出したベース部および該ベース部の一方の側縁からパックケース底面へ向かって略L字形に折れ曲がった取付フランジを有する構造をなし、プレート部材は、両ベース部の間を橋渡しするように両ベース部の上にボルト等を用いて固定される。
このような取付構造においては、車両走行振動に起因して、スタック同士が空間を狭める方向に倒れようとする曲げが入力するような場合に、一対のチャンネル部材に架け渡されるプレート部材に応力が集中するために、このプレート部材の剛性が十分でないと、上記の曲げによるスタックの振動を抑制することができない。
この発明の目的は、一対のチャンネル部材間に架け渡されるプレート部材の剛性を向上することで、振動を有効に抑制することができる新規なバッテリパックの取付構造を提供することにある。
本発明に係るバッテリパックの取付構造は、バッテリパックのパックケース内にそれぞれ固定され、かつ直線状の空間を間に構成するように互いに離間して配置された第1のバッテリ群および第2のバッテリ群と、上記空間の長手方向に沿って延び、上記空間内に張り出したベース部および該ベース部の一方の側縁からパックケース底面へ向かう上下方向に沿って略L字形に折れ曲がった取付フランジをそれぞれ有し、この取付フランジにおいて各バッテリ群に各々固定される一対のチャンネル部材と、上記一対のチャンネル部材の両ベース部に配置され、両ベース部の間を橋渡しするように各ベース部に固定されたプレート部材と、を有している。そして、このプレート部材に、上記上下方向へ折曲する曲げ部を形成するとともに、この曲げ部に、突出又は陥没するビード部を形成している。
この発明によれば、曲げ部及びビード部によってプレート部材の剛性を向上し、振動の発生を抑制することができる。
本発明の一実施例に係るバッテリパックを備えた電気自動車の側面図。 この電気自動車の底面図。 バッテリパックの斜視図。 アッパケースを取り外してパックケース内部を示した平面図。 バッテリモジュールの斜視図。 チャンネル部材及びプレート部材を示す斜視図。 スタック間の取付構造を示す断面図。 チャンネル部材及びプレート部材の要部を拡大して示す斜視図。 同じくチャンネル部材及びプレート部材の要部を拡大して示す斜視図。 チャンネル部材の斜視図。 同じくチャンネル部材の斜視図。 プレート部材の斜視図。 同じくプレート部材の要部を拡大して示す斜視図。
以下、この発明の取付構造を電気自動車用のバッテリパックに適用した一実施例について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1および図2は、この発明に係る取付構造を内部に具備したバッテリパック1が用いられる電気自動車2の概略を示している。この電気自動車2は、車体3の前部に駆動モータユニット4が搭載され、前輪5を駆動する構成となっている。駆動モータユニット4のエネルギ源となるバッテリパック1は、全体としてほぼ矩形の箱状をなしており、後輪6よりも前方の位置において、車体フロア3aの下面に下側から取り付けられている。従って、バッテリパック1は、その下面が車両下面側に露出しているとともに、周囲の車体フロア3aに比較して下方へ突出した状態となっている。なお、下からパネルで覆って露出しないようにしても良い。
図3は、上記バッテリパック1の外観を示す斜視図である。このバッテリパック1は、下側部分を構成するロアケース11と上側部分を構成するアッパケース12とからなる密閉されたパックケース10内に、後述するように多数のセルを収容したものである。
ロアケース11およびアッパケース12はいずれもアルミニウム合金のダイキャストからなり、周縁部において複数本のボルトにより互いに結合されている。両者の接合面には、その接合の際に、予めシール材として液体ガスケットが塗布されており、これによってパックケース10内が密閉空間となっている。従って、外部からの水分等の流入が防止され、バッテリモジュールの接続部等の腐食が抑制される。
図4は、上記パックケース10のアッパケース12を取り除き、バッテリパック1の内部の構成を示した平面図である。本発明においてセルの構成は発明の要部ではなく、特に限定されるものではないが、本実施例では、例えばラミネートフィルムでシールされた平坦形状のリチウムイオンセルが用いられ、複数個のセルを重ねて平坦な矩形の箱状の金属ケース内に収容することで、バッテリモジュール21が構成される。このバッテリモジュール21はさらに複数個積層され、4箇所のコーナ部において、長いボルトからなるテンションロッド22によって締め付けることで、互いに固定したバッテリ群としてのスタック20として構成される。そして、最終的には、2つのスタック20(以下、必要に応じて一方を第1スタック20Aと呼び、他方を第2スタック20Bと呼ぶ)がパックケース10内に収容される。従って、合計で数十個のバッテリモジュール21がパックケース10内に収容されるとともに互いに直列に接続され、車両の駆動に必要な数百ボルトの電圧を得ている。
図4において、図上方が車両前方に、図下方が車両後方に、それぞれ対応しており、パックケース10は、平面視において、車両の幅方向に沿った寸法が車両前後方向に沿った寸法よりも長い長方形をなしている。そして、偏平な矩形の箱状をなすバッテリモジュール21の各々は、車両前後方向に沿った平面に沿って個々に配置されており、車両幅方向に多数積層されてスタック20となっている。第1スタック20Aはパックケース10内の車両前方寄りの領域内に配置され、第2スタック20Bはパックケース10内の車両後方寄りの領域内に配置されている。これらの第1スタック20Aおよび第2スタック20Bは、パックケース10の長手方向(つまり車両幅方向)に延びる中心線Mを挟んで、基本的に対称に配置されており、後述するように、それぞれロアケース11に固定されている。図4に明らかなように、矩形をなすパックケース10の内部空間の大部分は、バッテリモジュール21によって占められている。
図5は、バッテリモジュール21を示しており、一方の端部(詳しくは上記中心線M側となる端部)に複数の端子23が設けられている。そして、複数個のバッテリモジュール21の中の一部のバッテリモジュール21においては、上記端子23の上方および下方の位置に、それぞれパックケース10の底面と平行な方向に延びる一対のスタッドボルト33が設けられている。これらのスタッドボルト33は、バッテリモジュール21の金属ケースに溶接等で固定されたバッテリモジュールブラケット34に取り付けられている。残りのバッテリモジュール21は、上記のスタッドボルト33やバッテリモジュールブラケット34は具備していない。一実施例では、各スタック20において、スタッドボルト33を具備するバッテリモジュール21とスタッドボルト33を具備しないバッテリモジュール21とが交互に配置されている。
上記の一対のスタッドボルト33の中で、バッテリモジュール21の下側に位置するスタッドボルト33は、スタック20をロアケース11に固定するために用いられる。
図4において、上記パックケース10内の車両左側の端部には、第1スタック20Aの一端部に隣接するような形で、偏平な矩形の箱状をなす第1バッテリコントローラ25が収容されている。なお、この車両左側の端部の壁面には、強電回路を遮断するためのサービスプラグ28が配置されている。またパックケース10内の車両右側の端部には、ジャンクションボックス27が収容されている。なお、車両側の駆動モータユニット4への電力供給を行うためのメインプラグ(図示せず)が、車両右側の端部の壁面に配置されている。さらに、第2スタック20Bの上面、詳しくはジャンクションボックス27寄りの位置に、偏平な矩形の箱状をなす第2バッテリコントローラ26が配置されている。この第2バッテリコントローラ26は、第2スタック20Bの多数のバッテリモジュール21の上端縁に沿う平面に対して、局部的に上方に突出した配置となる。この第2バッテリコントローラ26の配置に対応して、パックケース10のアッパケース12上面には、図3に示すように、部分的に高くなった膨出部12aが設けられている。
上記第1バッテリコントローラ25および第2バッテリコントローラ26は、基本的に同一の構成を有するものであって、冗長な制御系を構成している。
上記のようにパックケース10内に設けられる第1,第2コントローラ25,26や各バッテリモジュール21に設けられた図示せぬサーミスタ等を互いに接続するために、上記パックケース10内には、複数のハーネスが設けられており、特に、上記中心線Mに沿って、信号ラインとなるハーネス31がパックケース10の一端部から他端部へと亘って配置されている。なお、この明細書において「ハーネス」とは、複数本の電線を纏めて可撓性保護チューブで覆った集合体を意味し、例えば1本のハーネスが複数本のハーネスに分岐することもあり、逆に複数本のハーネスが1本もしくはいくつかののハーネスとして纏められることもある。ハーネス31の一端部は第1バッテリコントローラ25に接続され、ハーネス31の他端部は第2バッテリコントローラ26に接続される。
前述したように、2つのスタック20つまり第1スタック20Aおよび第2スタック20Bは、パックケース10の中心線Mを挟んで実質的に対称に配置されているが、このとき、両者間に適宜な空間35(例えば数センチメートル程度の間隔)が生じるように、両スタック20A,20Bが互いに離間して並列に配置されている。各スタック20A,20Bは、多数のバッテリモジュール21が直線的に積み重ねられたものであるので、上記の空間35は、実質的に一定(バッテリモジュール21端面の凹凸を無視すれば)の幅でもって中心線Mに沿って直線状に延びており、下端がロアケース11底面に達し、かつ上端が開放された凹溝状をなす。そして、この空間35を通して、上記ハーネス31がパックケース10の一端部から他端部へと延びている。
次に、本実施例の要部をなす取付構造について説明する。なお、図6及び図7にも示すように、以下の説明において、空間35の長手方向に沿う方向を長手方向α1と呼び、2つのスタック20A,20Bの並列方向(図7の左右方向)を幅方向α2と呼び、両方向α1,α2に直交するスタック20A,20Bの上下方向(図7の上下方向)を上下方向α3と呼ぶ。
本実施例の取付構造は、図6および図7に示すように、第1,第2スタック20A,20Bの側面(空間35に臨む面)にそれぞれ固定される一対のチャンネル部材41(以下、必要に応じて、第1スタック20A側の部材を第1チャンネル部材41Aと呼び、第2スタック20B側の部材を第2チャンネル部材41Bと呼ぶ)と、これら一対のチャンネル部材41の間を橋渡しするように両チャンネル部材41の上に固定される平坦な帯状のプレート部材42と、を備えている。上記プレート部材42の複数箇所には、両チャンネル部材41の間において上記ハーネス31を保持するためのクリップ43が設けられている。
上記チャンネル部材41は、鋼板をプレス成形したものであって、図6〜図11にも示すように、上記空間35の長手方向α1に沿って(つまり中心線Mに沿って)直線状に延びた平坦な帯状のベース部45と、このベース部45の一方の側縁から略L字形に90度折れ曲がり、パックケース底面へ向かって上下方向α3に沿って延在する取付フランジ47と、同じくベース部45の他方の長手方向α1の端部の側縁から略L字形に90度折れ曲がったガイドフランジ46と、を備えている。上記ベース部45には、上記プレート部材42を固定するための複数のスタッドボルト48が溶接により固定されている。
上記取付フランジ47は、チャンネル部材41の全長に亘って連続したものとしてもよいが、本実施例では、複数個のタブとして部分的に形成されており、各タブに取付孔47aが設けられている。一方、ガイドフランジ46は、チャンネル部材41の一方の長手方向α1の端部にのみタブとして設けられている。
上記取付フランジ47は、図6〜図9に示すように、前述したバッテリモジュール21端部のスタッドボルト33(上下一対のスタッドボルト33の中の上側のスタッドボルト33)を用いて、スタック20上部側面に固定される。すなわち、上記取付孔47aにスタッドボルト33が挿通され、かつナット49が締め付けられる。
上記のようにスタック20の側面に固定された取付フランジ47は、ロアケース11の底面に対し直交した姿勢となり、従って、上記ベース部45は、ロアケース11の底面に対し実質的に平行な姿勢となる。換言すれば、ベース部45は、各スタック20A,20Bから空間35内に棚状に張り出している。
ここで、図示例では、実質的な部品点数の削減を図るために、第1チャンネル部材41Aと第2チャンネル部材41Bとが、全く同一の部品であり、互いに逆向きの姿勢で取り付けられている。但し、第1チャンネル部材41Aと第2チャンネル部材41Bとを互いに形状が異なる別々の部品としてもよい。
これら第1チャンネル部材41Aと第2チャンネル部材41Bとを架け渡すように、2つのプレート部材42が長手方向α1に直列に配置されている。両プレート部材42は同一形状を有しており、各プレート部材42は、上記のように棚状に張り出した2つのベース部45の上に支持され、かつ各ベース部45における複数のスタッドボルト48にナット49を介して固定されている。上記スタッドボルト48は、ベース部45から上方へ向かって突出しており、従って、ナット49はプレート部材42の上面側から締め付けられる。
各プレート部材42は、鋼板からなり、2つのチャンネル部材41のベース部45の間の間隙(35)に配置され、この間隙内を長手方向α1に沿って帯状に延びる剛性向上部54と、この剛性向上部54から幅方向α2へ張り出した複数の固定片部55と、を有している。固定片部55には、スタッドボルト48が貫通する複数のボルト貫通孔52が貫通形成されており、このスタッドボルト48及びナット49によりプレート部材42がチャンネル部材41のベース部45に固定されている。
剛性向上部54には、幅方向α2の中央に沿った複数箇所に、クリップ43用の円形の取付孔53が貫通形成されており、この取付孔53に、それぞれクリップ43が装着される。図8に示すように、この剛性向上部54の幅方向α2の寸法D2は、両チャンネル部材41のベース部45の互いに対向する先端縁同士の最短距離D1よりも短く設定されており(D2<D1)、従って、両チャンネル部材41のベース部45と干渉することなく両ベース部45の間に配置されている。
また、この剛性向上部54には、上下方向α3に折曲する複数の曲げ部56が形成されており、これらの曲げ部56によって、剛性向上部54は、全体としては上下方向α3に矩形状の凹凸形状・段付形状に折曲する構造となっている。但し、個々の曲げ部56は、応力集中を緩和するように所定の曲率を有する湾曲形状をなしている。つまり、剛性向上部54は、図8及び図9にも示すように、上下方向α3に離間する平行な上片部57及び下片部58と、曲げ部56を介して両者57,58を繋ぐ垂直片部59と、を有する構造となっており、上片部57に沿って固定片部55が形成され、下片部58にクリップ43用の取付孔53が形成されている。そして、垂直片部59において、一対のベース部45の間を上下方向α3に横切る形となっている。
更に、曲げ部56から垂直片部59にかけての部分には、その幅方向α2の中央部に、部分的に窪んだビード部60が形成されている。なお、ビード部60を突出する形状としても良い。
固定片部55は、第1チャンネル部材41Aに固定される第1固定片部55Aと、第2チャンネル部材41Bに固定される第2固定片部55Bとで、長手方向α1に関して互いに離間して配置されている。つまり、第1固定片部55Aと第2固定片部55Bとが長手方向α1にオフセットして形成されている。
このような本実施例の特徴的な構成及び作用効果について、以下に列記する。
[1]図13に示すように、プレート部材42に、上下方向α1に折曲する複数の曲げ部56を形成するとともに、これらの曲げ部56の幅方向α2の中央部に、突出又は陥没するビード部60を形成しているために、主に曲げ部56が長手方向α1を軸とする幅方向α2の曲げβ1に対する応力を受ける形となり、この幅方向α2の曲げβ1に対する剛性が向上するとともに、主にビード部60が幅方向α2を軸とする長手方向α1の曲げβ2に対する応力を受ける形となって、この長手方向α1の曲げβ2に対する剛性が向上する。このようにプレート部材42の剛性を向上することによって、車両走行振動に起因するプレート部材42の面振動を抑制し、ひいてはスタック20の振動を抑制することができる。
[2]互いに固定されるプレート部材42とチャンネル部材41との接触面積が大きくなると、加振時に両者42,41が擦れることで、プレート部材42やチャンネル部材41の表面に施したサビ防止用のメッキが剥がれ、サビを生じるおそれがある。また、異音発生の原因となるおそれがある。
これに対して本実施例では、プレート部材42を、一対のベース部45の間に配置される幅の狭い帯状の剛性向上部54と、この剛性向上部54から幅方向α2へ張り出したタブ状の固定片部55と、を有する構造とし、このタブ状の固定片部55でプレート部材42をベース部45に固定しているために、固定片部55でのみプレート部材42とチャンネル部材41とが接触する形となり、両者の接触面積を十分に小さくすることができる。このように接触面積を小さくすることによって、上述したサビの発生や異音発生を抑制することができる。しかも、固定片部55を除く剛性向上部54を、チャンネル部材41間の間隙(D1)よりも幅方向寸法(D2)の小さい幅狭な帯状の形状とすることで、軽量化を図ることができる。
[3]更に、剛性向上部54は、一対のベース部45の間を上下方向α3に横切るように、曲げ部56によって上下方向α3に折曲形成されているために、一対のチャンネル部材41が互いに接近する方向(図9の矢印Y1,矢印Y2の方向)に変形しようとしても、両チャンネル部材41のベース部45の間に介在する剛性向上部54が干渉し、この剛性向上部54がいわゆるつっかえ棒の形となって、一対のチャンネル部材41が互いに接近する方向に大きく変形することを確実に防止することができる。
[4]図10及び図11に示すように、チャンネル部材41のベース部45には、プレート部材42の固定用のスタッドボルト48が溶接により固定されているために、この溶接部分に応力が発生する。ここで本実施例では、図12にも示すように、上記のスタッドボルト48が貫通するボルト貫通孔52が形成されたプレート部材42の固定片部55のうち、第1チャンネル部材41Aに固定される第1固定片部55Aと、第2チャンネル部材41Bに固定される第2固定片部55Bとを、長手方向α1に関して互いに離間して配置している。つまり、剛性向上部54から幅方向α2の一方側(図12の左下側)へ張り出した第1固定片部55Aと、他方側(図12の右上側)へ張り出した第2固定片部55Bとを、長手方向α1で異なる位置に形成している。従って、プレート部材42に対する第1チャンネル部材41Aと第2チャンネル部材41Bとの固定位置(溶接部分)が長手方向α1で異なる位置となり、応力集中箇所を長手方向α1に分散させることができるために、更に信頼性・耐久性を向上することができる。
以上、この発明の一実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、当業者には自明なように、種々の変更が可能である。例えば、上記実施例では、複数のバッテリ群として2つのスタック20を備えているが、さらに多数の群に分割された構成とすることができ、また、複数のバッテリ群が非対称に配置された構成であってもよい。また、チャンネル部材41の具体的な形状およびスタック20に対する支持についても、種々の態様が可能である。また、電気自動車用以外の用途のバッテリパックにおいても、本発明は同様に適用できる。更に、曲げ部56やビード部60の具体的な形状についても、上記の実施例に限られず、例えば波状あるいはジグザグ形状の曲げ部56であっても良い。
1…バッテリパック
10…パックケース
11…ロアケース
20…スタック
21…バッテリモジュール
31…ハーネス
35…空間
41…チャンネル部材
42…プレート部材
47…取付フランジ
54…剛性向上部
55…固定片部
56…曲げ部
60…ビード部

Claims (4)

  1. バッテリパックのパックケース内にそれぞれ固定され、かつ直線状の空間を間に構成するように互いに離間して配置された第1のバッテリ群および第2のバッテリ群と、
    上記空間の長手方向に沿って延び、上記空間内に張り出したベース部および該ベース部の一方の側縁からパックケース底面へ向かう上下方向に沿って略L字形に折れ曲がった取付フランジをそれぞれ有し、この取付フランジにおいて各バッテリ群に各々固定される一対のチャンネル部材と、
    上記一対のチャンネル部材の両ベース部に配置され、両ベース部の間を橋渡しするように各ベース部に固定されたプレート部材と、を有し、
    このプレート部材に、上記上下方向へ折曲する曲げ部を形成するとともに、この曲げ部に、突出又は陥没するビード部を形成したことを特徴とするバッテリパックの取付構造。
  2. 上記プレート部材が、上記一対のベース部の間の間隙に配置され、この間隙内を長手方向に沿って帯状に延び、上記曲げ部が形成された剛性向上部と、この剛性向上部から側方へ張り出して、上記ベース部に固定される固定片部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のバッテリパックの取付構造。
  3. 上記剛性向上部は、上記一対のベース部の間を上下方向に横切るように、上記曲げ部によって上下方向に折曲形成されていることを特徴とする請求項2に記載のバッテリパックの取付構造。
  4. 上記固定片部は、第1のバッテリ群に固定される第1のチャンネル部材に固定される第1の固定片部と、第2のバッテリ群に固定される第2のチャンネル部材に固定される第2の固定片部と、を有し、
    これら第1の固定片部と第2の固定片部とが上記長手方向に互いに離間して配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバッテリパックの取付構造。
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