JP6069995B2 - 情報処理システム及び情報送信方法 - Google Patents
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Description
また、このような通信を行う際、パケットという情報の伝達単位を用い、パケットサイズを一定にして通信を行う技術が既に知られている。
(1)共有メモリを使用したデータの受け渡しを行う。
(2)共有メモリサイズを超えるデータは、複数回に分けてパケット送信を行う。
(3)送信側と受信側で1パケット毎にハンドシェーク(書き込み完了と読み込み完了の通知)を行う。
また、このような問題は、コントローラ部とUI部の間の通信以外でも、画像処理装置以外の情報処理装置においても、同様に発生するものである。
上記第2のモジュールに、上記変更手段による変更後のパケットサイズでデータを受信中に上記第1のモジュールへ送信すべきデータを検出した場合に、上記第1のモジュールに対してパケットのサイズを上記基本サイズに戻すことを要求する要求手段を備えるものである。
図1は、この発明による情報処理システムの一実施形態である画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
この画像形成装置1は、例えば複合機であり、図1に示すように、コントローラ部10、UI(ユーザインタフェース)部20、およびエンジン部30を備え、それらをシステムバス50により接続した構成としている。
HDD15は、不揮発性記憶媒体であり、後述するアプリケーションやプラットフォーム等の各種処理を実現するためのプログラムを含む各種データを格納している。
エンジン部30は、後述するプリンタ機能,スキャナ機能,コピー機能,FAX機能を実現させるため、原稿の画像をスキャンして読み取るスキャナ部(画像読取部)、シート材への印刷を行うプロッタ部(画像形成部)、ファクシミリ通信を行う通信部等を備えている。
エンジン部30のハードウェア構成は、上述したプロッタ部を構成する白黒画像形成部301およびカラー画像形成部302と、スキャナ部を含むその他ハードウェアリソース303とを含んで構成される。
OS101は、UNIX(登録商標)などのオペレーティングシステムであり、サービスモジュール層およびアプリケーションモジュール層の各プログラムをそれぞれプロセスとして並列実行する。
アプリケーションモジュール層には、ブラウザアプリ201、プリンタアプリ202、コピーアプリ203、ファクスアプリ204、ネットファイルアプリ205、および工程検査アプリ206を実装している。
BCS111は、Webページに関する処理制御を行う。
ECS112は、ハードウェアリソース等のエンジン部30を制御するモジュールである。
MCS113は、メモリ制御をするモジュールであり、例えば、RAM13の画像メモリの取得および開放、HDD15の利用等を行う。
FCS114は、ファクシミリ送受信、ファクシミリ読み取り、ファクシミリ受信印刷等を行うモジュールである。
NCS116は、ネットワークとアプリケーションモジュール層の各アプリケーションプログラムとの仲介処理を行わせるモジュールである。
SCS117は、コマンドの内容に応じたアプリケーションモジュール層の各アプリケーションプログラムの起動管理および終了管理を行うモジュールである。
SRM118は、システムの制御およびリソースの管理を行うモジュールである。
プリンタアプリ202は、プリンタサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
コピーアプリ203は、コピーサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ネットファイルアプリ205は、ネットファイルサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
工程検査アプリ206は、各処理工程の検査サービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
この比較例におけるパケット通信のシーケンスは、パケットサイズが固定である。
UI部20は、コントローラ部10へデータを送信する場合、図6の(a)に示すように、基本サイズのパケットに分割したデータを順次コントローラ部10に送信する(S101a〜S101n)。
パケットに関する情報の中には、データ全体のパケット数を示す情報が含まれているため、データを受信する側のコントローラ部10では、次の判断を行う。
そして、全部のデータが正常に送信されたと判断した場合に、データを正常に受信できた旨を伝える信号ACKをデータ送信元のUI部20に送信する(S102)。もし、UI部20からデータが正常に送信されていないと判断した場合には、データを正常に受信できなかった旨を伝える信号NACKをデータ送信元のUI部20に送信する。
UI部20は、コントローラ部10から1パケットのデータを受信する毎に、次のパケット送信を許可する信号PAKをコントローラ部10に送信するという通信を繰り返す(S202a〜S202n)。
コントローラ部10は、UI部20から信号PAKを受信する毎に、次の1パケットのデータを送信するという通信を繰り返す(S201b〜S201n)。
この比較例では、コントローラ部10からUI部20へデータ送信を行う場合、UI部20へ1パケットのデータ毎に信号PAKが送られるため、オーバヘッドが大きくなる。特に、画像データ(描画データ)など大量のデータ通信が行われる場合は、信号ACK、PAK、NACKによるオーバヘッドが通信性能に影響を与える可能性がある。
図3は、図2に示した画像形成装置1の主要機能の構成を示すブロック図である。
この画像形成装置1のコントローラ部10は、図3に示すように、送信部500、受信部510、および調整部520を備えている。それらは、図1のCPU11が図2に示したプログラムのうちの対応するプログラムを実行することにより実現することができる。
パケット送信手段501は、パケットのデータ(以下単に「パケット」ともいう)を指定された通信相手(ここではUI部20)へ送信する手段であり、送信しようとするデータを一定サイズのパケットに分割する手段としての機能も有している。
パケット情報送信手段502は、パケット情報を上記通信相手に送信する手段である。
パケット受信手段511は、通信相手からパケットを受信する手段である。
パケット情報受信手段512は、通信相手からパケットの情報を受信する手段である。
調整部520は、パケットサイズ変更手段530を備えている。
(A1)通信相手に送信しようとするデータの種類又はサイズに応じて、動的に送信パケットのサイズを予め定められた所定の基本サイズ(「通常サイズ」ともいう)からより大きなサイズに変更する。
(A2)送信パケットのサイズの変更に先立ち、パケットサイズが変更される旨を伝える信号PSEをパケット送信手段501によって通信相手へ送信させる。
(A4)送信パケットのサイズ変更を無効にする。この機能は、通信相手からの指示により、送信パケットのサイズ変更を無効にする設定がなされていた場合に、実現することができる。
(B2)変更後のパケットサイズでデータを受信中に通信相手へ送信すべきデータを検出した場合に、通信相手に対してデータを割り込みで送信する旨を伝える信号PAK2(割り込み要求)をパケット情報送信手段502によって送信させる(受信パケットのサイズを基本サイズに戻すことを要求させる)。
パケットサイズ復帰手段531は、パケット送信手段501による変更したサイズでのパケットの送信が完了した場合に、送信パケットのサイズを基本サイズに戻す手段である。
パケットサイズ自動リセット手段532は、送信パケットのサイズが所定の基本サイズから変更された後のパケットサイズでパケット送信手段501によって所定パケット数の送信が実行された場合に、送信パケットのサイズを基本サイズに戻す(自動リセットする)手段である。
パケット送受信中断・再開・切替制御手段534は、パケット送信手段501によるパケットの送信及びパケット受信手段511によるパケットの受信の中断、再開、パケットサイズの切り替えを制御する手段である。
受信部610は、パケット受信手段611と、パケット情報受信手段612とを備えている。これらの機能も、コントローラ部10の受信部510における各手段と同様である。
検知部630は、キー操作検知手段631を備えている。このキー操作検知手段631は、UI部20の操作部上のキーの押下(ユーザの操作)を検知する手段である。また、検知した操作の内容をコントローラ部10に伝えるための操作データを生成する機能も有する。
コントローラ部10は、いずれかの送信先(ここではUI部20とする)へのデータ送信を行う際に図4の処理を開始し、まずステップS1で送信しようとしているデータの種類を検知する。
そして、ステップS2へ進み、その検知したデータの種類が画像データであるか否かを判断し、YESであればステップS3へ、NOであればステップS11へそれぞれ移行する。
その後、ステップS12へ進み、UI部20への送信完了を待って、図4の処理を終了する。
このとき、拡大したサイズで送信するパケット数も決定し、合わせて通知する。このパケット数は、送信すべきデータのサイズをもとに、送信完了に必要なパケット数としてもよいし、常に一定の数としてもよい。また、常に一定の数であれば、これをUI部20に記憶させておくことにより、UI部20と通信を行う場合には、当該パケット数の通知を不要とすることができる。
その後、ステップS4でUI部20からの次のパケット送信を許可する信号PAKの受信(許可通知受信)を待って、ステップS5へ進む。
次に、ステップS6へ進み、画像データを拡大サイズのパケットに分割してUI部20への送信を開始する。それによって、分割した各拡大サイズのデータ(パケット)を順次UI部20へ送信することになる。
ステップS14では、UI部20へのデータ送信を中断する。
次に、ステップS15へ進み、送信パケットサイズを基本サイズに戻した後、UI部20からのデータの受信完了を待って、ステップS3の処理へ戻る。
そして、UI部20へのデータ送信がまだ完了していない場合には、ステップS7の判断へ戻って、上述と同様の処理を行う。
UI部20へのデータ送信が完了した場合には、ステップS10へ進み、送信パケットサイズを基本サイズに戻し、図4の処理を終了する。
この例では、送信しようとしているデータの種類が画像データである例である。従って、コントローラ部10は、図4のステップS2の処理でYESと判断する。そして、パケットサイズが拡大される旨を伝える信号PSEをUI部20へ送信して(S51)、UI部20に受信パケットサイズを拡大するように指示する。
信号PAKを受けたコントローラ部10は、送信パケットサイズを予め定められた拡大サイズ(UI部20側の受信パケットサイズと同一サイズ)に拡大して、画像データをその拡大サイズのパケットに分割して、UI部20への各パケットデータの送信をする(S53a〜S53n)。
例えば、送信パケットサイズを64バイトから1024バイトに拡大することが考えられる。この場合、画像データを1024バイトのパケットに分割し、各1024バイトのパケットの送信を行う。この際、UI部20からコントローラ部10への送信は、パケットを拡大せず、64バイトのまま行われる。信号PAKも64バイトのままとなる。
それによって、UI部20では再び受信パケットサイズを拡大し、コントローラ部10へ信号PAKを送信する(S56)。コントローラ部10は、これを受信すると、再びステップS53aと同様にUI部20への拡大サイズのパケット送信を開始する(S57a〜S57n)。
すなわち、キーの押下に応じて、コントローラ部10に即時に送信すべき操作データが発生するため、実行中の通信に割り込んでこれを送信するための処理を行う。具体的には、パケットデータの受信に対して、信号ACKの代わりに、データを割り込みで送信する旨を伝える信号PAK2(割り込み要求)をコントローラ部10へ送信する(S58)。続いて、押下されたキーに関するデータをコントローラ部10へ送信する(S59)。
操作データが正しくコントローラ部10へ送信されたことを確認したUI部20は、信号PAKをコントローラ部10へ送信する(S61)。
操作データはサイズが小さいため、拡大サイズのパケットを行っても徒に送信データ量が増すだけであるので、このように小さいサイズのパケットを用いる方が高速な通信が可能となる。
また、信号PAK2から信号PAKまでの間は割り込みを行ったUI部20からの送信を優先し、コントローラ部10は、ハンドシェークに必要なもの以外、UI部20へのパケット送信が禁止される。
(a)第1のモジュール(コントローラ部10又はUI部20)は、第2のモジュール(UI部20又はコントローラ部10)に送信しようとするデータの種類又はサイズに応じて、動的に送信パケットのサイズを基本サイズから変更(拡大)する。このことにより、送信すべきデータの特性に合ったパケットサイズを選択し、第1のモジュールから第2のモジュールへのデータ送信に要する時間を短縮することができる。
(f)また、第1のモジュールに対し、送信パケットのサイズ変更を行わない設定を可能としてもよい。この場合、第1のモジュールは信号PSEの送信を行わない。このようにすれば、装置特有の様々な動作の影響を考慮し、第1のモジュールから第2のモジュールへのデータ送信を確実に行うことができる。
この発明の実施形態であるプログラムは、コントローラ部10のCPU11に上述した機能を実現させるためのプログラムである。そして、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードし、コンピュータにインストールして実行させることも可能である。
例えば、上述した実施形態ではコントローラ部10とUI部20が同等なパケットサイズ変更手段530,650を備えている例について説明したが、これには限られない。一方のみがパケットサイズの変更を要求する機能(信号PSEを送信する機能)を備えていてもよい。この場合、信号PAK2を送信する機能は、他方のみが備えていればよい。
また、パケットのサイズを3段階以上に変更可能とすることも考えられる。この場合、例えば信号PSEにより変更後のパケットサイズを伝達したり、信号PSEと対応する機能の信号として、変更後のパケットサイズに対応して信号PSEa,PSEb等の複数の信号を用意したりすることが考えられる。
さらに、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが対象となることは言うまでもない。
さらにまた、以上説明してきた実施形態、動作例及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
13:RAM 14:通信I/F 15:HDD 20:UI部
30:エンジン部 50:システムバス 101:オペレーティングシステム
111:ブラウザコントロールサービス
112:エンジンコントロールサービス 113:メモリコントロールサービス
114:ファクスコントロールサービス
115:オペレーションコントロールサービス
116:ネットワークコントロールサービス 117:システムコントロールサービス
118:システムリソースマネージャ 201:ブラウザアプリ
202:プリンタアプリ 203:コピーアプリ 204:ファクスアプリ
205:ネットファイルアプリ 206:工程検査アプリ
301:白黒画像形成部 302:カラー画像形成部
303:その他ハードウェアリソース 500,600:送信部
501,601:パケット送信手段 502,602:パケット情報送信手段
510,610:受信部 511,611:パケット受信手段
512,612:パケット情報受信手段 520,620:調整部
530,650:パケットサイズ変更手段 531,651:パケットサイズ復帰手段
532,652:パケットサイズ自動リセット手段
533,653:割り込み拒否手段
534,654:パケット送受信中断・再開・切替制御手段
630:検知部 631:キー操作検知手段
Claims (7)
- 第1のモジュールと第2のモジュールとを備え、前記第1のモジュールと前記第2のモジュールとの間でデータを送受信する際に、該データを一定サイズのパケットに分割して送受信する情報処理システムであって、
前記第1のモジュールが、前記第2のモジュールに送信しようとするデータの種類又はサイズに応じて、動的に前記パケットのサイズを所定の基本サイズから変更する変更手段を備え、
前記第2のモジュールに、前記変更手段による変更後のパケットサイズでデータを受信中に前記第1のモジュールへ送信すべきデータを検出した場合に、前記第1のモジュールに対してパケットのサイズを前記基本サイズに戻すことを要求する要求手段を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 前記変更手段は、前記要求手段による要求の後前記第2のモジュールから送信されるデータの受信完了後、再度前記パケットのサイズを所定の基本サイズから変更する手段であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記第1のモジュールが、前記第2のモジュールに対して前記要求手段を動作させないことを要求する手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
前記変更手段による変更後のパケットサイズで所定パケット数の送信を実行した場合、パケットのサイズを前記基本サイズに戻す手段を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
前記変更手段による前記パケットのサイズ変更を無効にする手段を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 前記第2のモジュールが操作部と表示部を備えたユーザインタフェースであり、
前記第1のモジュールが前記ユーザインタフェースを制御する制御手段であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 第1のモジュールと第2のモジュールとを備え、前記第1のモジュールと前記第2のモジュールとの間でデータを送受信する際に、該データを一定サイズのパケットに分割して送受信する情報処理システムにおける情報送信方法であって、
前記第1のモジュールが、前記第2のモジュールに送信しようとするデータの種類又はサイズに応じて、動的に前記パケットのサイズを所定の基本サイズから変更し、
前記第2のモジュールが、前記基本サイズから変更後のパケットサイズでデータを受信中に前記第1のモジュールへ送信すべきデータを検出した場合に、前記第1のモジュールに対してパケットのサイズを前記基本サイズに戻すことを要求することを特徴とする情報送信方法。
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