JP6069161B2 - 無線通信システム、及び送信制御方法 - Google Patents
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図1は、本発明の第1の実施形態による無線通信システムの構成図である。同図に示すように、本実施形態の無線通信システムは、アクセスポイント10(以下、「アクセスポイント」を「AP」と記載する。)、集中制御局20、利用境界データベース30、伝搬環境モデルデータベース40、及び周波数共用管理データベース50を、光ファイバなどのコアネットワークであるネットワーク80により接続して構成される。同図においては、AP群を構成する複数のAP10を、AP10−1、…、AP10−(n+1)と記載している。
電波データ解析部22は、利用境界データベース30、伝搬環境モデルデータベース40、及び周波数共用管理データベース50それぞれに記憶されている利用境界情報、レイトレースパラメータ、及び送信パラメータを用いて、各AP10の与干渉量を面的に推定する。任意の周波数を利用するAP10間で互いに規定値以上の与干渉を与えないように利用境界60が定められたときに、電波データ解析部22による与干渉量の面的な推定を利用して集中制御局20が各AP10の送信電力や位相を制御し、利用境界60における与干渉量電力を規定値以下とする。この制御によって、電波の利用境界60の間隔を最小に保つことができる。このように、電波の利用境界60が各AP10間で交わらない状態を電波閉空間と定義する。
記憶部23は、電波データ解析部22により算出された各種情報を記憶する。
制御部24は、電波データ解析部22による解析結果に基づいて、AP10の送信電力や複数アンテナ間における信号の振幅ならびに位相差などを制御する。
アンテナウェイト計算部201は、各データベースに記憶されている利用境界情報、レイトレースパラメータ、及び送信パラメータを用いたレイトレースにより、各AP10の利用境界60上の任意の点の与干渉量電力を推定する。アンテナウェイト計算部201は、この推定した与干渉量電力と、周波数共用管理データベース50に記憶されている与干渉電力規定値との誤差が、誤差が小さいことを示す所定の基準を満たすときのアンテナウェイトを出力する。ここでは、アンテナウェイト計算部201は、与干渉量電力と与干渉電力規定値との誤差が最小となるときのアンテナウェイトを出力する。境界電力計算部202は、アンテナウェイト計算部201から出力されたアンテナウェイトを用いたときの利用境界60上の与干渉量電力の最大値をレイトレースにより推定する。送信電力抑圧量計算部203は、境界電力計算部202が推定した最大の与干渉量電力から、予め決められた与干渉量電力規定値を減算して送信電力抑圧量を算出し、出力する。送信電力計算部204は、アンテナウェイト計算部201が出力したアンテナウェイトから送信電力値を算出し、算出した送信電力値から送信電力抑圧量計算部203が出力した送信電力抑圧量を減算した値に基づいて、AP10に設定すべき送信電力値を計算する。パラメータ設定部205は、各AP10のアンテナウェイトと送信電力値とを制御部24へ出力する。
まず、集中制御局20の電波データ解析部22において、アンテナウェイト計算部201は、各AP10について、利用境界データベース30から利用境界情報を読み出し、伝搬環境モデルデータベース40からレイトレースパラメータを読み出し、周波数共用管理データベース50から送信パラメータとAP位置情報を読み出す。アンテナウェイト計算部201は、各AP10について、読み出したこれらの情報からレイトレースにより算出した利用境界60上の任意の点における与干渉量と、与干渉量の既定値との最小二乗誤差に基づいて各AP10のアンテナウェイトを算出し、境界電力計算部202に出力する(ステップS11)。さらに、アンテナウェイト計算部201は、算出した各AP10のアンテナウェイトを記憶部23に登録する。
ステップS11において、アンテナウェイト計算部201は、各AP10について、利用境界60上の各点の与干渉量電力Pr(θ,φ,pos,wk)と与干渉量電力の規定値X[dBm]との最小二乗誤差が最も小さくなるようなアンテナウェイトベクトルwを算出する。アンテナウェイトベクトルwの要素であるアンテナウェイトwkは、AP10が有するK本のアンテナのうちk番目のアンテナの送信信号に乗算する重み係数である。与干渉量電力Pr(θ,φ,pos,wk)は、利用境界60上の任意の点の方位、方角がAP10の位置posからθ、φの点における、当該AP10のk番目のアンテナによるアンテナウェイトwkを用いたときの与干渉量電力である。
図4(a)は、従来技術などによって、面的な与干渉制御を行わずに、APの送信電力のみを制御した場合の例である。境界90aは送信電力制御前の与干渉量が既定値以下となる空間の境界を示し、境界90bは送信電力制御後の与干渉量が既定値以下となる空間の境界を示している。APは、利用境界において与干渉量が最大となる点の方位及び方角の境界90a上の点91が、電波閉空間(利用境界内)となるように送信電力のみを制御している。そのため、境界90bは境界90aをそのまま縮小した空間となっており、必要以上に電波空間が縮小してしまっている。
本実施形態では、閉空間の利用者がAPの置局を行う場合において、APの設置位置を変えながら第1の実施形態と同様の送信電力算出処理を再帰的に実行し、送信電力が最大となる設置位置を事前に推定して利用者にレコメンドする。以下、第1の実施形態との差分を中心に説明する。
アンテナウェイト計算部201aは、レイトレースにより、計算機上で任意の設置位置にAP10を設置したときの、当該AP10の利用境界60上の任意の点の与干渉量電力を推定する。アンテナウェイト計算部201aは、この推定した与干渉量電力と、与干渉電力規定値と誤差が最小になるようなアンテナウェイトを出力する。パラメータ設定部205aは、AP10の設置位置の情報と対応付けて、その設置位置について算出されたアンテナウェイト及び送信電力値を周波数共用管理データベース50aに書き込む。
集中制御局20aのアンテナウェイト計算部201aは、利用空間内の任意の位置にAP10を設置したときの座標を表す設置位置情報を生成する(ステップS21)。なお、利用者が集中制御局20aの記憶部23に設置位置情報を事前に設定しておき、アンテナウェイト計算部201aが読み出すようにしてもよい。
電波データ解析部22aは、ステップS20からステップS26の処理を、再帰的に行う。つまり、アンテナウェイト計算部201aは、データ数、すなわち、アンテナウェイト及び送信電力値を算出した設置位置の数が事前に設定したしきい値未満である場合には異なる設置位置情報によりステップS20からの処理を行い(ステップS27:NO)、しきい値を越えた場合に再帰処理を終了する(ステップS27:YES)。
また、APの置局を行う場合には、事前に計算機上で算出した設置場所ごとの送信電力とアンテナウェイトをデータベースに登録しておくことで、ユーザにAPの送信電力が最大となる設置位置をレコメンドすることが可能となる。
20、20a 集中制御局
21 ネットワークインタフェース部
22、22a 電波データ解析部
23 記憶部
24、24a 制御部
30 利用境界データベース
40、40a 伝搬環境モデルデータベース
50、50a 周波数共用管理データベース(通知部)
60 利用境界
80 ネットワーク
201、201a アンテナウェイト計算部
202 境界電力計算部
203 送信電力抑圧量計算部
204 送信電力計算部
205、205a パラメータ設定部
Claims (5)
- ビーム指向性制御可能なアンテナを有する無線通信装置の設置位置と当該無線通信装置の利用境界との位置関係に対応した伝搬環境の情報、及び前記無線通信装置が無線通信を行うときの通信特性を表す情報に基づいて、前記無線通信装置の利用境界上の与干渉量と与干渉量の既定値との誤差が、誤差が小さいことを示す所定の基準を満たすときのアンテナウェイトを算出し、算出したアンテナウェイトを用いたときに前記利用境界上で最も与干渉電力が高い点が前記既定値以下となるときの送信電力を算出する電波データ解析部と、
前記電波データ解析部により算出された前記アンテナウェイト及び前記送信電力を用いるよう前記無線通信装置を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする無線通信システム。 - 前記電波データ解析部は、
前記無線通信装置の設置位置と当該無線通信装置の利用境界との位置関係に対応した伝搬環境の情報、及び前記無線通信装置が無線通信を行うときの通信特性を表す情報に基づいて前記無線通信装置の利用境界上の与干渉量電力と与干渉量電力の規定値との誤差が、誤差が小さいことを示す所定の基準を満たすときのアンテナウェイトを算出するアンテナウェイト計算部と、
前記伝搬環境の情報、及び前記通信特性を表す情報に基づいて、前記アンテナウェイト計算部により算出された前記アンテナウェイトを用いたときの利用境界上の与干渉量電力の最大値を推定する境界電力計算部と、
前記境界電力計算部により推定された前記与干渉量電力の最大値から前記与干渉電力の規定値を減算して送信電力抑圧量を算出する送信電力抑圧量計算部と、
前記アンテナウェイト計算部により算出された前記アンテナウェイトを用いたときの前記無線通信装置の送信電力値から、前記送信電力抑圧量計算部により算出された前記送信電力抑圧量を減算した値に基づいて前記無線通信装置に設定すべき送信電力を計算する送信電力計算部とを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記送信電力抑圧量計算部は、前記境界電力計算部により推定された前記与干渉量電力の最大値が前記与干渉電力の規定値以下である場合、前記送信電力抑圧量に所定の値を設定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。 - 前記電波データ解析部は、前記無線通信装置の異なる設置位置について前記アンテナウェイト、及び前記送信電力を算出し、
前記電波データ解析部により算出された前記送信電力に基づいて選択した前記設置位置を通知する通知部をさらに備え、
前記制御部は、前記通知部による通知に対応して承認を受けた前記設置位置について前記電波データ解析部が算出した前記アンテナウェイト及び前記送信電力を用いるよう前記無線通信装置を制御する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無線通信システム。 - 無線通信システムが実行する送信制御方法であって、
ビーム指向性制御可能なアンテナを有する無線通信装置の設置位置と当該無線通信装置の利用境界との位置関係に対応した伝搬環境の情報、及び前記無線通信装置が無線通信を行うときの通信特性を表す情報に基づいて、前記無線通信装置の利用境界上の与干渉量と与干渉量の既定値との誤差が、誤差が小さいことを示す所定の基準を満たすときのアンテナウェイトを算出し、算出したアンテナウェイトを用いたときに前記利用境界上で最も与干渉電力が高い点が前記既定値以下となるときの送信電力を算出する電波データ解析過程と、
前記電波データ解析過程において算出された前記アンテナウェイト及び前記送信電力を用いるよう前記無線通信装置を制御する制御過程と、
を有することを特徴とする送信制御方法。
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JP2013212280A JP6069161B2 (ja) | 2013-10-09 | 2013-10-09 | 無線通信システム、及び送信制御方法 |
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