JP6068032B2 - 医用画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、医用画像処理装置に関する。
従来、X線CT装置やMRI装置などによって灌流(Perfusion:パーフュージョン)画像を生成して、例えば、脳組織や、肝臓組織、膵臓組織などの毛細血管における血流動態を解析することが行われている。例えば、X線CT装置においては、非イオン性ヨード造影剤を投与した被検体の頭部又は腹部を時系列に沿って撮影したX線CT画像からCT値の経時的濃度変化を算出する。そして、X線CT装置は、算出したCT値の経時的濃度変化から組織内の毛細血管を通過する血流動態を表す指標を組織上にマッピングしたパーフュージョン画像を生成する。
ここで、パーフュージョン解析では、上述したように複数位相のデータを収集するために、数十秒〜数分間の撮影時間を要する。その間、患者が呼吸動を完全に抑制し続けることは困難である。また、腹部臓器においては心拍動や蠕動運動など自律運動が多く見られ、これらを静止させることは不可能である。そこで、パーフュージョン解析においては、複数位相のデータ間で臓器などの全体に対して線形、或いは非線形の位置合わせが実行される。しかしながら、上述した従来技術においては、パーフュージョン解析の解析精度に一定の限界があった。
特開2010−213760号公報
本発明が解決しようとする課題は、パーフュージョン解析の解析精度を向上させることを可能にする医用画像処理装置を提供することである。
実施形態の医用画像処理装置は、抽出手段と、解析手段と、表示制御手段とを備える。抽出手段は、経時的に収集された複数の3次元医用画像データのうち、所定の位相の3次元医用画像データに含まれる関心領域に対応する対応領域を、前記所定の位相とは異なる複数の位相の3次元医用画像データからそれぞれ抽出する。解析手段は、前記関心領域と、前記抽出手段によって抽出された対応領域とに対して、局所的にパーフュージョン解析を実行する。表示制御手段は、前記解析手段によって解析された領域の局所パーフュージョン画像を所定の表示部にて表示させる。前記抽出手段は、前記関心領域の可動範囲に基づいて、前記所定の位相とは異なる複数の位相の3次元医用画像データにおける前記関心領域と類似した領域を検索し、前記類似した領域を前記対応領域として抽出する。
図1は、第1の実施形態に係る医用画像処理装置の構成の一例を示す図である。 図2は、従来技術に係る課題を説明するための図である。 図3は、図2に示すデータを用いてパーフュージョン解析を行った結果を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る画像取得部によって取得される複数位相のボリュームデータの一例を説明するための図である。 図5は、第1の実施形態に係る設定部による関心領域の設定の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係る解析部による関心領域の補正の一例を説明するための図である。 図7は、第1の実施形態に係る表示制御部によって表示制御される表示画像の一例を説明する。 図8は、第1の実施形態に係る医用画像処理装置による処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、第1の実施形態に係るパーフュージョン解析を実行した解析結果の一例を示す図である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る医用画像処理装置100の構成の一例を示す図である。図1に示すように、医用画像処理装置100は、入力部110と、表示部120と、通信部130と、記憶部140と、制御部150とを有する。例えば、医用画像処理装置100は、ワークステーションや、任意のパーソナルコンピュータなどであり、図示しない医用画像診断装置や、画像保管装置などとネットワークを介して接続される。医用画像診断装置は、例えば、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置などである。また、医用画像診断装置は、3次元の医用画像データ(例えば、パーフュージョン解析を行うための複数位相の3次元医用画像データなど)を生成可能である。画像保管装置は、医用画像を保管するデータベースである。具体的には、画像保管装置は、医用画像診断装置から送信された3次元医用画像データを記憶部に格納し、これを保管する。なお、以下では、3次元医用画像データを、ボリュームデータと記す場合がある。
上述した医用画像処理装置100と、医用画像診断装置と、画像保管装置とは、例えば、病院内に設置された院内LAN(Local Area Network)により、直接的、又は間接的に相互に通信可能な状態となっている。例えば、PACS(Picture Archiving and Communication System)が導入されている場合、各装置は、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に則って、医用画像等を相互に送受信する。
第1の実施形態に係る医用画像処理装置100は、医用画像診断装置によって生成された3次元の医用画像データにおいて、パーフュージョン解析の解析精度を向上させることを可能にする。ここで、まず、従来技術におけるパーフュージョン解析の解析精度について説明する。上述したように、従来技術におけるパーフュージョン解析においては、患者の体動や、臓器の自律運動などによる複数位相のボリュームデータ間の位置ずれを補正するために、臓器などの全体に対して線形、或いは非線形の位置合わせが実行される。
しかしながら、従来技術では位置合わせの対象が全体であるため、解析対象となる関心領域(例えば、病変部位など)の位置ずれが精度よく補正されない場合がある。図2は、従来技術に係る課題を説明するための図である。ここで、図2においては、パーフュージョン解析の対象となる複数位相のボリュームデータを肝臓全体で位置合わせした後の同一アキシャル(Axial)面を示す。また、図2の(A)〜(D)は、(A)から順に撮影された時系列順のデータを示す。
図2に示すように、肝臓全体で位置合わせした場合には、(A)〜(D)までの画像で肝臓全体の形状はほぼ同一となっており、肝臓全体の位置合わせが精度よく行われている。しかしながら、矢印10で示す腫瘍部分について注視した場合、(A)〜(D)で腫瘍部分が見え隠れしている。すなわち、従来技術では、腫瘍部分に関する位置合わせが精度よく行われていない。これは、例えば、位置合わせが実行された際に、肝臓における特徴部分の位置を合わせようとしたために、小さな腫瘍領域の位置合わせが精度よく行われなかったためと考えられる。
図3は、図2に示すデータを用いてパーフュージョン解析を行った結果を示す図である。ここで、肝実質が、動脈及び門脈によって血流支配されていることから、図3においては、図3の(A)に動脈パーフュージョン画像(Arterial Perfusion Image)を示し、図3の(B)に門脈パーフュージョン画像(Portal Perfusion Image)を示す。
例えば、従来技術によって位置合わせしたボリュームデータを用いてパーフュージョン解析を行った場合、図3に示すように、画像の左下側にある腫瘍領域のパーフュージョンの値が、門脈パーフュージョン画像において高くなっている。一般的に、肝細胞ガンの多くは、動脈によって血流支配されることから、図3に示すパーフュージョン解析は、精度よく行われていないと考えられる。このように、従来技術では、パーフュージョン解析の精度に一定の限界がある。そこで、本願では、パーフュージョン解析の解析精度を向上させる医用画像処理装置100を提供することを目的とする。
図1に戻って、入力部110は、マウス、キーボード、トラックボール等であり、医用画像処理装置100に対する各種操作の入力を操作者から受け付ける。具体的には、入力部110は、パーフュージョン解析の対象となる複数位相のボリュームデータを画像保管装置から取得するための情報の入力などを受け付ける。例えば、入力部110は、パーフュージョン解析の対象となるCT画像のボリュームデータを取得するための入力を受け付ける。また、入力部110は、ボリュームデータに対して関心領域を設定するための入力操作を受付ける。
表示部120は、立体表示モニタとしての液晶パネル等であり、各種情報を表示する。具体的には、表示部120は、操作者から各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)や、後述する制御部150による処理によって生成されたパーフュージョン画像等を表示する。なお、制御部によって生成されるパーフュージョン画像については、後述する。通信部130は、NIC(Network Interface Card)等であり、他の装置との間で通信を行う。
記憶部140は、図1に示すように、画像データ記憶部141と、画像記憶部142とを有する。例えば、記憶部140は、ハードディスク、半導体メモリ素子等であり、各種情報を記憶する。画像データ記憶部141は、通信部130を介して画像保管装置から取得したパーフュージョン解析の対象となる複数位相のボリュームデータを記憶する。画像記憶部142は、後述する制御部150の処理中の画像データや、処理によって生成されたパーフュージョン画像群等を記憶する。なお、パーフュージョン画像については後述する。
制御部150は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路であり、医用画像処理装置100の全体制御を行なう。
また、制御部150は、図1に示すように、例えば、画像取得部151と、設定部152と、抽出部153と、解析部154と、画像生成部155と、表示制御部156とを有する。そして、制御部150は、パーフュージョン解析の対象となる複数位相のボリュームデータにおける関心領域を自動抽出して、抽出した関心領域に対してパーフュージョン解析を実行する。以下、パーフュージョン解析の対象となる複数位相のボリュームデータとして、CT画像のボリュームデータを用いる場合を一例に挙げて説明する。
画像取得部151は、通信部130を介して、図示しない画像保管装置からパーフュージョン解析の対象となる複数位相のボリュームデータを取得して、画像データ記憶部141に格納する。例えば、画像取得部151は、入力部110を介して操作者から入力された情報に基づいて、X線CT装置によって収集されたパーフュージョン解析の対象となる複数位相のボリュームデータを取得して、画像記憶部141に格納する。
図4は、第1の実施形態に係る画像取得部151によって取得される複数位相のボリュームデータの一例を説明するための図である。ここで、図4においては、複数位相のボリュームデータから生成されたコロナル(Coronal)面のCT画像を示しているが、実際には、画像取得部151は、図4の(A)〜(G)が生成されたボリュームデータそれぞれを取得する。また、図4における各位相の(A)〜(G)は、(A)から(G)まで順に撮影された時系列順のデータを示す。また、図4における(B)〜(G)は、各CT画像における右側の領域のみを示す。
また、図4においては、各ボリュームデータに対して定点観察した場合の画像を示す。すなわち、図4においては、ボリュームデータにおける所定の座標のCT画像を示す。例えば、複数位相のボリュームデータにおいては、患者の体動などにより、図4に示すように、腫瘍20がY軸方向に移動している。
図1に戻って、設定部152は、所定の位相のボリュームデータにおけるボクセルの特徴量に基づいて、関心領域を設定する。例えば、設定部152は、所定の1位相のボリュームデータに対して、ボリュームデータの画素値(ボクセル値)に基づく領域拡張法を適用することで、操作者により指定された臓器(例えば、腎臓など)や、腫瘍などを関心領域として抽出する。そして、設定部152は、抽出した腫瘍などを関心領域として設定する。
また、例えば、設定部152は、操作者によって指定されたROI(Region Of Interest)を関心領域として設定する。また、例えば、設定部152は、操作者によって指定されたROI内で予め設定されたCT値の閾値を上回る領域を関心領域として設定する。なお、CT値の閾値は、操作者によって任意に設定される。例えば、操作者は、解析対象とする部位ごとに固有の閾値を設定することが可能である。
また、設定部152は、ボリュームデータ、或いは、操作者によって指定されたROIにおいて、目的に応じた領域をセグメンテーションし、セグメンテーションした領域を関心領域として設定する。図5は、第1の実施形態に係る設定部152による関心領域の設定の一例を示す図である。ここで、図5においては、図4の(A)に示す位相のボリュームデータから生成したアキシャル面のCT画像を示す。例えば、図5に示すように、設定部152は、図4の(A)に示す位相の腫瘍20を関心領域として設定する。
なお、図4においては、時系列的に1番最初のボリュームデータである(A)で関心領域を設定する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、任意の位相のボリュームデータで関心領域を設定する場合であってもよい。
図1に戻って、抽出部153は、経時的に収集された複数のボリュームデータのうち、所定の位相のボリュームデータに含まれる関心領域に対応する対応領域を、所定の位相とは異なる複数の位相のボリュームデータからそれぞれ抽出する。具体的には、抽出部153は、関心領域の可動範囲に基づいて、所定の位相とは異なる複数の位相のボリュームデータにおける関心領域と類似した領域を検索し、類似した領域を対応領域として抽出する。
ここで、抽出部153は、関心領域の形状に関する情報及び関心領域に対応するボクセルの特徴量の分布に基づいて、類似した領域を検索する。例えば、抽出部153は、図4の(A)のボリュームデータで設定された関心領域(腫瘍20)に対応する対応領域を図4の(B)のボリュームデータから抽出する。このとき、抽出部153は、関心領域の可動範囲に基づいて、(B)のボリュームデータから対応領域を抽出する。
一例を挙げると、関心領域が肺腫瘍である場合には、抽出部153は、肺の可動範囲(例えば、6cm〜10cm)を3次元的に検索して、対応領域を抽出する。言い換えると、抽出部153は、(B)のボリュームデータを対象として、(A)のボリュームデータに設定された関心領域の3次元座標と同一の座標から、例えば、6cm〜10cmの範囲で3次元的に対応領域を検索する。
ここで、抽出部153は、対応領域を抽出する手法として、パターンマッチングや、重心法、NMI(Neutral Mutual Information)などの手法により、関心領域に酷似する対応領域を抽出する。すなわち、複数位相のボリュームデータにおいては、造影剤の流れによって関心領域の染まり方が異なるため、異なる位相間で関心領域が全く同一に示されるケースは少ない。従って、抽出部153は、関心領域の形状から探索するパターンマッチングと、CT値の分布から探索する重心法及びNMIなどとを、単一、或いは、複合的に用いて、関心領域に酷似する対応領域を探索する。
そして、抽出部153は、(B)のボリュームデータから関心領域に酷似する対応領域を抽出すると、抽出した(B)の対応領域(関心領域)に酷似する領域を、図4の(C)のボリュームデータから抽出する。抽出部153は、各位相のボリュームデータから関心領域に対応する対応領域を順に抽出する。これにより、体動などによって関心領域が移動したとしても、移動に追従して関心領域を抽出することが可能である。
図1に戻って、解析部154は、関心領域と、抽出部153によって抽出された対応領域とに対して、局所的にパーフュージョン解析を実行する。具体的には、解析部154は、抽出部153によって抽出された対応領域の3次元的な配置状態を、関心領域の3次元的な配置状態に補正した後、パーフュージョン解析を実行する。
図6は、第1の実施形態に係る解析部154による関心領域の補正の一例を説明するための図である。ここで、図6において、立法体21、22、及び23は、それぞれ異なる位相の関心領域を示す。すなわち、立法体21、22、及び23は、抽出部153によって抽出された各位相の関心領域(対応領域)である。また、図6の平面は、ボリュームデータの絶対座標におけるY軸平面を示す。
例えば、複数位相のボリュームデータに含まれる関心領域は、図6に示すように、3次元的に位置がずれている。一例を挙げると、図6に示すように、関心領域22は、関心領域21と比較して、Y軸方向、及びZ軸方向に位置ずれが発生している。また、関心領域23は、関心領域21及び22と比較して、回転による位置ずれが発生している。
そこで、解析部154は、関心領域間の位置合わせを行った後に、パーフュージョン解析を実行する。例えば、解析部154は、図6に示す関心領域23を回転させて、関心領域21に対する位置合わせを実行する。そして、解析部154は、それぞれの関心領域を対象にパーフュージョン解析を実行する。解析部154は、すべての位相の関心領域について位置合わせの補正を実行したのち、それら関心領域を対象としてパーフュージョン解析を実行する。
図1に戻って、画像生成部155は、所定の位相のボリュームデータにおける関心領域を含む全領域の静止画と、各位相における関心領域のパーフュージョン画像とを生成する。具体的には、画像生成部155は、単一の位相のボリュームデータからCT画像を生成する。また、画像生成部155は、解析部154によるパーフュージョン解析による解析結果に基づいて、各位相の関心領域を色付けしたパーフュージョン画像をそれぞれ生成する。そして、画像生成部155は、生成したCT画像及びパーフュージョン画像を画像記憶部142に格納する。
表示制御部156は、解析部154によって解析された領域のパーフュージョン画像を表示部120にて表示させる。具体的には、表示制御部156は、所定の位相のボリュームデータにおける関心領域以外の領域を静止画で示し、関心領域に相当する位置に解析部154によって解析された領域のパーフュージョン画像を動画像で示した表示画像を表示部120にて表示させる。
図7は、第1の実施形態に係る表示制御部156によって表示制御される表示画像の一例を説明する。ここで、図7においては、図5に示す画像と同様のアキシャル面のCT画像を示す。例えば、表示制御部156は、図7に示すように、関心領域の部分にパーフュージョン画像30を重畳させた表示画像を表示部120にて表示させる。すなわち、表示制御部156は、CT画像の関心領域上で各位相のパーフュージョン画像を時系列順に連続的に切り替えて表示させることで、関心領域のみが動画像となった表示画像を表示部120にて表示させる。
図8は、第1の実施形態に係る医用画像処理装置100による処理の手順を示すフローチャートである。図8においては、パーフュージョン解析の対象となる複数位相のボリュームデータが取得された後の処理について示す。また、図8においては、CT画像を用いる場合について説明する。
図8に示すように、第1の実施形態に係る医用画像処理装置100においては、設定部152は、1位相におけるボリュームデータに対して関心領域を設定する(ステップS101)。そして、抽出部153は、関心領域が設定された位相の前後の位相におけるボリュームデータから関心領域に酷似する対応領域を抽出する(ステップS102)。
そして、抽出部153は、新たに抽出した対応領域に酷似した対応領域を次の位相のボリュームデータから抽出する(ステップS103)。そして、解析部154は、関心領域間の位置合わせを実行する(ステップS104)。その後、抽出部153は、全てのボリュームデータから対応領域を抽出したか否かを判定する(ステップS105)。
ここで、全てのボリュームデータから対応領域を抽出していない場合には(ステップS105、No)、抽出部153は、ステップS103に戻って、新たに抽出した対応領域に酷似した対応領域を次の位相のボリュームデータから抽出する。一方、全てのボリュームデータから対応領域を抽出した場合には(ステップS105、Yes)、解析部154は、各位相の関心領域を対象として、パーフュージョン解析を実行する(ステップS106)。
そして、画像生成部155は、CT画像と、各位相の関心領域を対象としたパーフュージョン画像とを生成する(ステップS107)。その後、関心領域をパーフュージョン画像の動画像で示し、その他の領域をCT画像の静止画で示した表示画像を表示部120にて表示させて、処理を終了する(ステップS108)。
上述したように、第1の実施形態によれば、抽出部153は、経時的に収集された複数のボリュームデータのうち、所定の位相のボリュームデータに含まれる関心領域に対応する対応領域を、所定の位相とは異なる複数の位相のボリュームデータからそれぞれ抽出する。そして、解析部154は、関心領域と、抽出部153によって抽出された対応領域とに対して、局所的にパーフュージョン解析を実行する。そして、表示制御部156は、解析部154によって解析された領域の局所パーフュージョン画像を表示部120にて表示させる。従って、第1の実施形態に係る医用画像処理装置100は、体動などにより移動した関心領域の移動に追従して、パーフュージョン解析を実行することができ、パーフュージョン解析の解析精度を向上させることを可能にする。
図9は、第1の実施形態に係るパーフュージョン解析を実行した解析結果の一例を示す図である。図9においては、図2に示すデータを用いて第1の実施形態に係るパーフュージョン解析を行った結果を示す図である。ここで、図9においては、図9の(A)に動脈パーフュージョン画像を示し、図9の(B)に門脈パーフュージョン画像を示す。
例えば、第1の実施形態に係るパーフュージョン解析を行った場合、図9の(B)の矢印11に示すように、腫瘍領域のパーフュージョンの値が、動脈パーフュージョン画像と比較して、門脈パーフュージョン画像で低くなっている。このように、第1の実施形態に係る医用画像処理装置は、従来技術と比較して(図3参照)、パーフュージョン解析の精度を向上させることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、抽出部153は、関心領域の可動範囲に基づいて、所定の位相とは異なる複数の位相の3次元医用画像データにおける関心領域と類似した領域を検索し、類似した領域を対応領域として抽出する。従って、第1の実施形態に係る医用画像処理装置100は、関心領域に酷似した対応領域の抽出を、より正確、かつ、迅速に実行することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、抽出部153は、関心領域の形状に関する情報及び関心領域に対応するボクセルの特徴量に基づいて、類似した領域を検索する。従って、第1の実施形態に係る医用画像処理装置100は、造影の違いによる関心領域の変化に柔軟に対応することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、設定部152は、所定の位相のボリュームデータにおけるボクセルの特徴量に基づいて、関心領域を設定する。そして、抽出部153は、設定部152によって設定された関心領域に対応する対応領域を、所定の位相とは異なる複数の位相のボリュームデータからそれぞれ抽出する。従って、第1の実施形態に係る医用画像処理装置100は、関心領域の設定、及び追従を自動で実行することができ、操作者の利便性を向上させることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、解析部154は、抽出部153によって抽出された対応領域の3次元的な配置状態を、関心領域の3次元的な配置状態に補正した後、パーフュージョン解析を実行する。従って、第1の実施形態に係る医用画像処理装置100は、位置合わせ後にパーフュージョン解析を実行することができ、より精度の高い解析結果を提供することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、表示制御部156は、所定の位相のボリュームデータにおける関心領域以外の領域を静止画で示し、関心領域に相当する位置に解析部154によって解析された領域のパーフュージョン画像の表示画像を表示部120にて表示させる。従って、第1の実施形態に係る医用画像処理装置100は、病変部位の位置関係を把握させつつ、精度の高いパーフュージョン解析の解析結果を提供することを可能にする。
(第2の実施形態)
さて、これまで第1の実施形態について説明したが、上述した第1の実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
上述した第1の実施形態では、CT画像を用いる場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、MR画像などを用いる場合であってもよい。
また、上述した第1の実施形態では、画像取得部151が、画像保管装置又は医用画像診断装置からボリュームデータを取得する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、医師がフラッシュメモリや外付けハードディスクなどの可搬性の記憶媒体でボリュームデータを持ち運び、医用画像処理装置100の画像データ記憶部141に格納する場合であってもよい。かかる場合、画像取得部151によるボリュームデータの取得は実行されなくてもよい。
また、上述した第1の実施形態では、医用画像処理装置100について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、図1に示す医用画像処理装置100の記憶部140と制御部150とが医用画像診断装置に組み込まれ、医用画像診断装置にて上述した処理が実行される場合であってもよい。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の医用画像処理装置によれば、パーフュージョン解析の解析精度を向上させることを可能にする。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 医用画像処理装置
110 入力部
150 制御部
151 画像取得部
152 設定部
153 抽出部
154 解析部
155 画像生成部
156 表示制御部

Claims (6)

  1. 経時的に収集された複数の3次元医用画像データのうち、所定の位相の3次元医用画像データに含まれる関心領域に対応する対応領域を、前記所定の位相とは異なる複数の位相の3次元医用画像データからそれぞれ抽出する抽出手段と、
    前記関心領域と、前記抽出手段によって抽出された対応領域とに対して、局所的にパーフュージョン解析を実行する解析手段と、
    前記解析手段によって解析された領域の局所パーフュージョン画像を所定の表示部にて表示させる表示制御手段と、
    を備え
    前記抽出手段は、前記関心領域の可動範囲に基づいて、前記所定の位相とは異なる複数の位相の3次元医用画像データにおける前記関心領域と類似した領域を検索し、前記類似した領域を前記対応領域として抽出することを特徴とする医用画像処理装置。
  2. 前記抽出手段は、前記関心領域の形状に関する情報及び前記関心領域に対応するボクセルの特徴量の分布に基づいて、前記類似した領域を検索することを特徴とする請求項に記載の医用画像処理装置。
  3. 経時的に収集された複数の3次元医用画像データのうち、所定の位相の3次元医用画像データに含まれる関心領域に対応する対応領域を、前記所定の位相とは異なる複数の位相の3次元医用画像データからそれぞれ抽出する抽出手段と、
    前記関心領域と、前記抽出手段によって抽出された対応領域とに対して、局所的にパーフュージョン解析を実行する解析手段と、
    前記解析手段によって解析された領域の局所パーフュージョン画像を所定の表示部にて表示させる表示制御手段と、
    前記所定の位相の3次元医用画像データにおけるボクセルの特徴量に基づいて、前記関心領域を設定する設定手段と、
    を備え、
    前記抽出手段は、前記設定手段によって設定された関心領域に対応する対応領域を、前記所定の位相とは異なる複数の位相の3次元医用画像データからそれぞれ抽出することを特徴とする医用画像処理装置。
  4. 経時的に収集された複数の3次元医用画像データのうち、所定の位相の3次元医用画像データに含まれる関心領域に対応する対応領域を、前記所定の位相とは異なる複数の位相の3次元医用画像データからそれぞれ抽出する抽出手段と、
    前記関心領域と、前記抽出手段によって抽出された対応領域とに対して、局所的にパーフュージョン解析を実行する解析手段と、
    前記解析手段によって解析された領域の局所パーフュージョン画像を所定の表示部にて表示させる表示制御手段と、
    を備え、
    前記解析手段は、前記抽出手段によって抽出された対応領域の3次元的な配置状態を、前記関心領域の3次元的な配置状態に補正した後、前記パーフュージョン解析を実行することを特徴とする医用画像処理装置。
  5. 経時的に収集された複数の3次元医用画像データのうち、所定の位相の3次元医用画像データに含まれる関心領域に対応する対応領域を、前記所定の位相とは異なる複数の位相の3次元医用画像データからそれぞれ抽出する抽出手段と、
    前記関心領域と、前記抽出手段によって抽出された対応領域とに対して、局所的にパーフュージョン解析を実行する解析手段と、
    前記解析手段によって解析された領域の局所パーフュージョン画像を所定の表示部にて表示させる表示制御手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記所定の位相の3次元医用画像データにおける前記関心領域以外の領域を示す静止画、前記関心領域に相当する位置に前記解析手段によって解析された領域のパーフュージョン画像とを合成した表示画像を前記所定の表示部にて表示させることを特徴とする医用画像処理装置。
  6. 経時的に収集された複数の3次元医用画像データのうち、所定の位相の3次元医用画像データに含まれる関心領域に対応する対応領域を、前記所定の位相とは異なる複数の位相の3次元医用画像データからそれぞれ抽出する抽出手段と、
    前記関心領域と、前記抽出手段によって抽出された対応領域とに対して、局所的にパーフュージョン解析を実行する解析手段と、
    前記解析手段によって解析された領域の局所パーフュージョン画像を所定の表示部にて表示させる表示制御手段と、
    を備え、
    前記抽出手段は、前記関心領域の探索範囲を設定し、前記探索範囲に基づいて、前記所定の位相とは異なる複数の位相の3次元医用画像データにおける前記関心領域と類似した領域を検索し、前記類似した領域を前記対応領域として抽出することを特徴とする医用画像処理装置。
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