JP6716228B2 - 医用画像処理装置および医用画像処理方法 - Google Patents

医用画像処理装置および医用画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、医用画像処理装置および医用画像処理方法に関する。
医用画像診断の分野では、複数時相の2以上の画像データを取得し、両画像間の差異にもとづいて血管狭窄評価や組織病変部検出をすることが行われている。
取得された複数時相の画像データは、画像間比較やフュージョン処理を行うことで、異常部の検出に用いることができる。また、取得された複数時相の画像データ間の差分処理(サブトラクション処理)を行うことで、取得された複数時相の画像データから血管狭窄評価の参考画像(サブトラクション画像)を生成することができる。
画像間比較やサブトラクション画像の精度を向上させるためには、複数時相の画像データにおいて、画像間位置合わせの精度を向上させることが重要である。そこで、複数時相の画像データにおける画像間位置合わせのための種々の技術が開発されている。
米国特許第7778490号明細書
しかし、複数時相の画像データにおける画像間には、被検体の動きや、造影剤による画素値の変動が存在する場合が多い。このため、画像間位置合わせを精度よく行うことは非常に難しい。
また、サブトラクション処理においては、造影による画像特性の変化が原因となり、剛体部分に位置合わせができない部分が生じることがある。この場合、位置合わせされなかった剛体部分の位置ズレがミスレジストレーションとなってサブトラクション画像にアーティファクトを生じさせてしまい、診断に悪影響を及ぼしてしまう。
本発明の一実施形態に係る医用画像処理装置は、上述した課題を解決するために、剛体領域抽出部および位置合わせ部を備える。剛体領域抽出部は、複数の医用画像データのうちの所定の医用画像データから剛体領域を抽出する。位置合わせ部は、複数の医用画像データのうちの第1の医用画像データおよび第2の医用画像データ間で、剛体領域に対しては剛体位置合わせを行うとともに、剛体領域を除く領域に対しては非剛体位置合わせを行う。
本発明の第1実施形態に係る医用画像処理装置の一構成例を示すブロック図。 制御部のCPUによる機能実現部の構成例を示す概略的なブロック図。 剛体領域抽出部により剛体領域が抽出されてマスク領域が設定される様子の一例を示す説明図。 第1の医用画像データおよび第2の医用画像データ間でマスク領域に対して剛体位置合わせが行われる様子の一例を示す説明図。 第1の医用画像データおよび第2の医用画像データ間で非マスク領域に対して非剛体位置合わせが行われる様子の一例を示す説明図。 図1に示す制御部のCPUにより、剛体領域の位置合わせ精度を向上させる際の手順の一例を示すフローチャート。
本発明に係る医用画像処理装置および医用画像処理方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る医用画像処理装置10の一構成例を示すブロック図である。
医用画像処理装置10は、図1に示すように、ディスプレイ11、入力回路12、記憶回路13、ネットワーク接続回路14および処理回路15を有する。
ディスプレイ11は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成され、処理回路15の制御に従って医用画像などの各種画像を表示する。
入力回路12は、少なくともポインティングデバイスを含み、たとえばマウス、トラックボール、キーボード、タッチパネル、テンキーなどの一般的な入力装置により構成され、ユーザの操作に対応した操作入力信号を処理回路15に出力する。
記憶回路13は、モダリティ100から出力される医用画像データ(ボリュームデータ(医用3次元画像データ)を含む)や再構成画像データを記憶する。モダリティ100は、たとえばX線CT(Computed Tomography)装置やMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、X線診断装置、核医学診断装置などの医用画像診断装置であって、被検体(患者)の撮像により得られた投影データにもとづいて医用画像データを生成可能な装置により構成することができる。
ネットワーク接続回路14は、ネットワーク101の形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。ネットワーク接続回路14は、この各種プロトコルに従って医用画像処理装置10と他の電気機器とを接続する。ここでネットワーク101とは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、病院基幹LAN(Local Area Network)などの無線/有線LANやインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。
医用画像処理装置10は、ネットワーク101を介して接続されたモダリティ100や画像サーバ102から医用画像データを受けてもよい。ネットワーク101を介して受信したボリュームデータもまた、記憶回路13に記憶される。なお、医用画像処理装置10は、モダリティ100の構成要件としてモダリティ100に内包されてもよい。
画像サーバ102は、たとえばPACS(Picture Archiving and Communication System:医用画像保管通信システム)に備えられる画像の長期保管用のサーバであり、ネットワーク101を介して接続されたX線CT(Computed Tomography)装置、磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置、X線診断装置、核医学診断装置などのモダリティ100で生成された再構成画像やボリュームデータなどを記憶する。
処理回路15は、プロセッサを少なくとも有し、たとえばプロセッサ、RAM、およびROMをはじめとする記憶回路などにより構成され、この記憶回路に記憶されたプログラムに従って医用画像処理装置10の動作を制御する。
処理回路15のプロセッサは、ROMをはじめとする記憶回路に記憶された位置合わせプログラムおよびこのプログラムの実行のために必要なデータをRAMへロードし、このプログラムに従って、剛体領域の位置合わせ精度を向上させるための処理を実行する。
処理回路15のRAMは、プロセッサが実行するプログラムおよびデータを一時的に格納するワークエリアを提供する。処理回路15のROMをはじめとする記憶回路は、医用画像処理装置10の起動プログラム、位置合わせプログラムや、これらのプログラムを実行するために必要な各種データを記憶する。なお、ROMをはじめとする記憶回路は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、プロセッサにより読み取り可能な記憶回路を含んだ構成を有し、これら記憶回路内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介してダウンロードされるように構成してもよい。
図2は、処理回路15のプロセッサによる実現機能例を示す概略的なブロック図である。
図2に示すように、処理回路15のプロセッサは、位置合わせプログラムによって、少なくとも画像取得機能21、仮位置合わせ機能22、剛体領域抽出機能23、位置合わせ機能24および画像生成機能25として機能する。これらの各機能は、それぞれプログラムの形態で記憶回路に記憶されている。
画像取得機能21は、複数の医用画像データをモダリティ100から、または画像サーバ102から取得し、記憶回路13に記憶させる。複数の医用画像データは、同一の被検体の同一の解剖学的領域を対象とした撮像により得られた医用画像データであるとよい。
仮位置合わせ機能22は、複数の医用画像データのうちの少なくとも第1の医用画像データおよび第2の医用画像データを、仮に位置合わせする。たとえば仮位置合わせ機能22は、ユーザによる入力回路12を介した手動の位置合わせに応じて第1の医用画像データおよび第2の医用画像データを仮に位置合わせする。この場合、ユーザはディスプレイ11に表示された第1の医用画像データおよび第2の医用画像データにもとづく医用画像Aおよび医用画像Bに対して、入力回路12を介して手動で仮の位置合わせを行う。
また、仮位置合わせ機能22は、第1の医用画像データおよび第2の医用画像データに対して全体に非剛体位置合わせおよび剛体位置合わせの少なくとも一方を施すことにより仮位置合わせを行ってもよい。
なお、仮の位置合わせは行われなくてもよい。仮の位置合わせが不要な場合は、医用画像処理装置10は仮位置合わせ機能22を備えずともよい。
図3は、剛体領域抽出機能23により剛体領域が抽出されてマスク領域が設定される様子の一例を示す説明図である。
剛体領域抽出機能23は、複数の医用画像データのうちの所定の医用画像データから剛体部分を含む剛体領域を特定し、所定の医用画像データから剛体領域を抽出する。
剛体領域として特定される画像領域は、たとえば骨領域、石灰化領域やステントなどに対応する領域である。なお、剛体領域の抽出対象となる所定の医用画像データは、位置合わせの対象となる第1の医用画像データおよび第2の医用画像データのいずれかであってもよい。
剛体領域抽出機能23は、剛体領域の輪郭を、剛体部分のエッジに沿った形状としてもよいし、剛体部分を囲むような楕円形状や矩形形状としてもよい。図3には、剛体部分を囲むような楕円形状を有する領域を、所定の医用画像データから剛体領域として抽出する場合の例について示した。
位置合わせの対象となる第1の医用画像データおよび第2の医用画像データは、たとえば、モダリティ100としてのX線CT装置により撮像された1シリーズまたは2以上のシリーズの医用画像データの一部であってもよい。また、第1の医用画像データおよび第2の医用画像データは、造影剤を注入する前に撮像した画像データ(非造影画像データ)と、造影剤を注入した後に撮像した画像データ(造影画像データ)でもよい。また、心電同期撮影された心拍位相違いの画像データでもよいし、呼吸同期撮影された呼吸位相違いの画像データでもよい。また、第1の医用画像データおよび第2の医用画像データは、互いに異なるモダリティ100により生成された画像であってもよい。
剛体領域の特定には、画素値の閾値や、ベイズ推定、微分エッジ法などの1つまたはこれらの組合せを用いることができる。たとえば医用画像データがCT画像データである場合は、所定のCT値を閾値として剛体領域を特定するとよい。また、医用画像データが造影画像データである場合には、ベイズ推定を用いることにより造影剤由来の画素値と剛体領域由来の画素値とを的確に分離することができる。
また、剛体領域抽出機能23は、所定の医用画像データから剛体領域を抽出する際に、所定の大きさより小さい剛体領域のみを抽出してもよい。たとえば、ユーザが注目する剛体部分(以下、注目剛体部分という)が心臓などの臓器内の石灰などの小さい体積の部分である場合には、注目剛体部分以外のたとえば背骨などの大きな体積の剛体部分は剛体領域として抽出しないことが好ましい。これは、注目剛体部分とともに注目剛体部分よりも大きい剛体部分が抽出され、両者がともに後述するマスク領域の設定時に1つのマスク領域に連結されてしまうと、当該1つのマスク領域に対する剛体位置合わせにおいて、注目剛体部分よりも大きい剛体部分の位置合わせが、一つの連結されたマスク領域で行われるため、注目剛体部分の位置合わせが不十分となることがあるためである。
そこで、剛体領域抽出機能23は、たとえば入力回路12を介してユーザにより設定されることにより、あるいは初期設定により、剛体領域に含めるべき注目剛体部分を設定する。そして、剛体領域抽出機能23は、この設定された注目剛体部分に応じた所定の大きさの情報を取得し、所定の医用画像データから所定の大きさより小さい剛体領域のみを抽出するとともに、所定の大きさ以上の剛体領域については抽出しないようにするとよい。
具体的には、剛体領域抽出機能23は、所定の医用画像データから剛体領域(たとえば、所定の画素値閾値以上の画素値を有する画素による連結成分(connected component))を特定したあと、特定した剛体領域のうち、医用画像データがボリュームデータである場合はその体積が、2次元医用画像データにあってはその面積が、注目剛体部分に応じた所定の大きさより小さい剛体領域のみを剛体領域として抽出する。注目剛体部分に対応する所定の大きさよりも小さい剛体領域のみを抽出することにより、注目剛体部分が小さい場合であっても、他の大きい剛体部分の悪影響を受けることなく精度よく剛体位置合わせを行なうことができる。
より具体的には、剛体領域抽出機能23は、たとえば入力回路12を介してユーザにより設定されることにより、あるいは初期設定により、「心臓の石灰」、「胆のうの石灰」、「背骨」など、注目剛体部分の種類を設定する。この場合、所定の大きさは、たとえば心臓の石灰に応じた所定の大きさは1.5cmであるなど、注目剛体部分の種類に応じた大きさとするとよい。
また、注目剛体部分は、ディスプレイ11に表示された医用画像上でユーザにより指定されることにより設定されてもよい。この場合、剛体領域抽出機能23は、ユーザがディスプレイ11に表示された医用画像を確認しながら入力回路12を介して手動により設定した輪郭を用いて注目剛体部分を設定してもよい。また、剛体領域抽出機能23は、ユーザから注目剛体部分に属すると考える1点の情報をクリック操作などにより入力回路12を介して与えられ、この1点の位置からセグメンテーション(領域拡張)することにより半自動で注目剛体部分を設定してもよい。
この場合、所定の大きさは、手動または半自動で設定された注目剛体部分を、たとえば数mmなどの所定の拡大幅だけ拡大した大きさとしてもよい。所定の拡大幅はゼロを含む。このとき、剛体領域抽出機能23は、さらに、注目剛体部分の種類を設定してもよい。手動または半自動により設定された注目剛体部分に所定の拡大幅を適用する場合であって、注目剛体部分の種類も設定されているときは、所定の拡大幅は、たとえば石灰であれば数mm、骨であれば数cmなど、注目剛体部分の種類に応じて設定されるとよい。
なお、注目剛体部分の種類と所定の大きさとを関連付けた情報や、注目剛体部分の種類と所定の拡大幅とを関連付けた情報は、あらかじめ記憶回路13に記憶されていてもよいし、ユーザにより入力回路12を介して剛体領域抽出機能23に与えられてもよい。
また、剛体領域抽出機能23は、自動抽出した剛体領域に対してユーザにより入力回路12を介して領域サイズや位置の変更指示を受け付けて、この変更指示に応じて剛体領域を修正してもよい。この場合、修正した剛体領域に対して剛体位置合わせが行われるとともに、修正した剛体領域を除く領域に対しては非剛体位置合わせが行われるとよい。また、たとえば以下で説明するマスク領域の設定基準となる領域としては、この変更指示に応じて修正した剛体領域を用いるとよい。
また、剛体領域抽出機能23は、ユーザにより入力回路12を介して、仮の剛体領域としての関心領域の設定指示を受け付けてもよい。この場合、剛体領域抽出機能23は、所定の医用画像データにおけるユーザにより設定された関心領域内で、剛体領域を抽出するとよい。
また、剛体領域抽出機能23は、抽出した剛体領域を包含するように剛体領域を拡張したマスク領域を設定し、所定の医用画像データからマスク領域のみを抽出したマスク画像を生成する。剛体領域抽出機能23は、たとえば剛体領域を所定画素分(たとえば10画素分)拡張することにより、マスク領域を設定する。また、医用画像データがボリュームデータの場合は、3次元方向に剛体領域の表面から所定のボクセル分拡張した領域をマスク領域としてマスク画像を生成する。また、剛体領域抽出機能23は、設定したマスク領域に対してユーザにより入力回路12を介して領域サイズや位置の変更指示を受け付けて、この変更指示に応じてマスク領域を修正してもよい。
位置合わせ機能24は、第1の医用画像データおよび第2の医用画像データ間で、剛体領域に対しては剛体位置合わせを行うとともに、剛体領域を除く領域(非剛体領域)に対しては非剛体位置合わせを行う。また、マスク領域が設定されている場合は、第1の医用画像データおよび第2の医用画像データ間で、マスク領域に対しては剛体位置合わせを行うとともに、マスク領域を除く領域(非マスク領域)に対しては非剛体位置合わせを行う。
図4は、第1の医用画像データおよび第2の医用画像データ間でマスク領域に対して剛体位置合わせが行われる様子の一例を示す説明図である。また、図5は、第1の医用画像データおよび第2の医用画像データ間で非マスク領域に対して非剛体位置合わせが行われる様子の一例を示す説明図である。なお、図4および図5に示した医用画像Aおよび医用画像Bは、それぞれ第1の医用画像データおよび第2の医用画像データにもとづく画像である。
マスク領域が設定されている場合、位置合わせ機能24は、たとえば複数の医用画像データの全てに対し、マスク画像を用いてマスク処理を行う(図3の最下図参照)。そして、位置合わせ機能24は、マスク処理後の第1の医用画像データおよびマスク処理後の第2の医用画像データに対して、マスク領域に対してのみ剛体位置合わせを行う(図4参照)。剛体位置合わせは、線形変換による画像レジストレーションである。線形変換とは、回転、平行移動、拡大・縮小、せん断を含む変換である。位置合わせ機能24は、第1の医用画像データと第2の医用画像データとの間の線形変換式を求めることにより剛体位置合わせを行う。
また、位置合わせ機能24は、マスク処理後の第1の医用画像データおよびマスク処理後の第2の医用画像データに対して、非マスク領域に対して非剛体位置合わせを行う(図5参照)。非剛体位置合わせは、非線形変換による画像レジストレーションである。非線形変換とは、線形変換ではない非線形な変換である。非線形変換としては、Bスプライン関数(B spline functions)によるFFD(free form deformation)やTPS(thin plate spline)などが挙げられる。
画像生成機能25は、位置合わせ機能24により剛体位置合わせおよび非剛体位置合わせを行われた第1の医用画像データおよび前記第2の医用画像データにもとづく医用画像Aおよび医用画像Bを生成してディスプレイ11に表示させる。また、画像生成機能25は、医用画像Aおよび医用画像Bを生成する際に、剛体位置合わせを行った領域および非剛体位置合わせを行った領域の境界に対してスムージング処理を施してもよい。
次に、本実施形態に係る医用画像処理装置10および医用画像処理方法の動作の一例について説明する。
図6は、図1に示す処理回路15のプロセッサにより、剛体領域の位置合わせ精度を向上させる際の手順の一例を示すフローチャートである。図6において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
この手順は、画像取得機能21により複数の医用画像データが取得されてスタートとなる。また、医用画像処理装置10が仮位置合わせ機能22を備える場合、仮位置合わせ機能22が複数の医用画像データのうちの少なくとも第1の医用画像データおよび第2の医用画像データを仮に位置合わせしてスタートとなる。また、以下の手順は、剛体領域抽出機能23がマスク領域を設定する場合の例について示した。
ステップS1において、剛体領域抽出機能23は、複数の医用画像データのうちの所定の医用画像データから剛体部分を含む剛体領域を特定し、所定の医用画像データから剛体領域を抽出する。
次に、ステップS2において、剛体領域抽出機能23は、抽出した剛体領域を包含するように剛体領域を拡張したマスク領域を設定する(図3の最下図参照)。
次に、ステップS3において、位置合わせ機能24は、マスク処理後の第1の医用画像データおよび第2の医用画像データに対して、マスク領域に対してのみ剛体位置合わせを行う(図4参照)。
次に、ステップS4において、位置合わせ機能24は、マスク処理後の第1の医用画像データおよびマスク処理後の第2の医用画像データに対して、非マスク領域に対して非剛体位置合わせを行う(図5参照)。
以上の手順により、剛体領域の位置合わせ精度を向上させることができる。なお、ステップS3およびステップ4は、記載された順序に沿って時系列的に行われずともよく、逆の順序で実行されてもよいし、並列的に実行されてもよい。
本実施形態に係る医用画像処理装置10は、医用画像データから剛体領域を抽出し、抽出した剛体領域に対しては剛体位置合わせを行う一方、抽出した剛体領域を除く領域(非剛体領域)に対しては非剛体位置合わせを行う。このため、剛体領域の位置合わせ精度を向上させることができる。したがって、位置合わせされた第1の医用画像データおよび第2の医用画像データのサブトラクション時におけるミスレジストレーションを大幅に低減することができる。よって、サブトラクション画像のアーティファクトを大幅に低減することができ、サブトラクション画像を用いた診断の精度を向上させることができる。
また、医用画像処理装置10は、造影剤由来の画素値と剛体領域由来の画素値とを的確に分離して剛体領域を抽出する。そして、この抽出した剛体領域に対してのみ剛体位置合わせを行う。このため、医用画像処理装置10によれば、造影画像と非造影画像間で位置合わせを行う場合、造影剤による画像特性の変化があっても、的確に位置合わせを行うことができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、医用画像データから剛体領域を抽出し、抽出した剛体領域に対しては剛体位置合わせを行う一方、抽出した剛体領域を除く領域(非剛体領域)に対しては非剛体位置合わせを行う。このため、剛体領域の位置合わせ精度を向上させることができる。
上記実施形態における仮位置合わせ機能22、剛体領域抽出機能23、位置合わせ機能24、画像生成機能25は、それぞれ特許請求の範囲における仮位置合わせ部、剛体領域抽出部、位置合わせ部、画像生成部の一例である。また、上記実施形態に係る「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。
また、記憶回路にプログラムを保存するかわりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成してもよい。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで各種機能を実現する。また、単一のプロセッサにより処理回路が構成されて単一のプロセッサが全機能を実現してもよいし、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶回路は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶回路が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、本発明の実施形態では、フローチャートの各ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
10…医用画像処理装置
11…ディスプレイ
22…仮位置合わせ機能
23…剛体領域抽出機能
24…位置合わせ機能
25…画像生成機能

Claims (13)

  1. 複数の医用画像データのうちの所定の医用画像データから、注目剛体部分の種類に応じてあらかじめ設定された所定の大きさよりも小さい剛体領域を抽出する剛体領域抽出部と、
    前記複数の医用画像データのうちの第1の医用画像データおよび第2の医用画像データ間で、前記剛体領域抽出部に抽出された前記剛体領域に対しては剛体位置合わせを行うとともに、前記剛体領域抽出部に抽出された前記剛体領域を除く領域に対しては非剛体位置合わせを行う位置合わせ部と、
    を備えた医用画像処理装置。
  2. 前記剛体領域抽出部は、
    前記抽出した前記剛体領域に対するユーザによる入力回路を介した修正指示に応じて前記剛体領域を修正し、
    前記位置合わせ部は、
    修正した剛体領域に対しては剛体位置合わせを行うとともに、前記修正した剛体領域を除く領域に対しては非剛体位置合わせを行う、
    請求項1記載の医用画像処理装置。
  3. 前記剛体領域抽出部は、
    ユーザによる入力回路を介して注目剛体部分の領域設定指示を受け付けると、この領域設定指示により設定された領域内で前記所定の医用画像データから前記剛体領域を抽出する、
    請求項1または2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記剛体領域抽出部は、
    前記所定の医用画像データから所定の画素値以上の画素値を有する画素を抽出することにより前記剛体領域を抽出する、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記剛体領域抽出部は、
    前記所定の医用画像データから前記剛体領域を抽出し、この剛体領域を包含するように前記剛体領域を拡張したマスク領域を設定し、
    前記位置合わせ部は、
    前記第1の医用画像データおよび前記第2の医用画像データ間で、前記マスク領域に対しては剛体位置合わせを行うとともに、前記マスク領域を除く領域に対しては非剛体位置合わせを行う、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記剛体領域抽出部は、
    前記設定した前記マスク領域に対するユーザによる入力回路を介した修正指示に応じて前記マスク領域を修正し、
    前記位置合わせ部は、
    修正したマスク領域に対しては剛体位置合わせを行うとともに、前記修正したマスク領域を除く領域に対しては非剛体位置合わせを行う、
    請求項5記載の医用画像処理装置。
  7. 前記複数の医用画像データは、
    同一の被検体の同一の解剖学的領域を対象とした撮像により得られた画像データである、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記位置合わせ部により剛体位置合わせおよび非剛体位置合わせを行われた前記第1の医用画像データおよび前記第2の医用画像データにもとづく第1の医用画像および第2の医用画像を生成してディスプレイに表示させる画像生成部、
    をさらに備えた請求項1ないし7のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記画像生成部は、
    前記剛体位置合わせを行った領域および前記非剛体位置合わせを行った領域の境界に対してスムージング処理を施して前記第1の医用画像および前記第2の医用画像を生成する、
    請求項8記載の医用画像処理装置。
  10. 前記第1の医用画像データおよび前記第2の医用画像データはそれぞれ、
    被検体に対して造影剤を注入する前に撮像された医用画像データおよび前記被検体に対して造影剤を注入した後に撮像された画像である、
    請求項1ないし9のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  11. 前記剛体領域抽出部による前記剛体領域の抽出の前に、前記第1の医用画像データおよび前記第2の医用画像データを仮に位置合わせしておく仮位置合わせ部、
    をさらに備えた請求項1ないし10のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  12. 前記所定の医用画像データは、
    前記第1の医用画像データおよび前記第2の医用画像データのいずれかである、
    請求項1ないし11のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  13. 複数の医用画像データを取得するステップと、
    前記複数の医用画像データのうちの所定の医用画像データから、注目剛体部分の種類に応じてあらかじめ設定された所定の大きさよりも小さい剛体領域を抽出するステップと、
    前記複数の医用画像データのうちの第1の医用画像データおよび第2の医用画像データ間で、前記剛体領域を抽出するステップで抽出された前記剛体領域に対して剛体位置合わせを行うステップと、
    前記複数の医用画像データのうちの第1の医用画像データおよび第2の医用画像データ間で、前記剛体領域を抽出するステップで抽出された前記剛体領域を除く領域に対して非剛体位置合わせを行うステップと、
    を有する医用画像処理方法。
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