JP6067624B2 - 筐体用材料、電子機器用筐体及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維強化プラスチックであるプリプレグを複数層積層して構成された筐体用材料、該筐体用材料を用いた電子機器用筐体及び該電子機器用筐体を用いた電子機器に関する。
ノートブック型のパーソナルコンピュータ(ノート型PC)、タブレット型のパーソナルコンピュータ(タブレット型PC)、スマートフォン及び携帯電話等の各種の電子機器の筐体は、軽量、薄型且つ高強度である必要がある。そこで、電子機器の筐体には、炭素繊維等の強化繊維にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグ(繊維強化プラスチック)を複数層積層して成形した筐体用材料が広く用いられている。
ところで、上記のような電子機器は所定の電磁波シールド性を有する必要がある。例えば、特許文献1には、プリプレグで形成した筐体用材料の表面に金属箔を貼り付けることで所望の電磁波シールド性を確保する構成が開示されている。
特開2010−150390号公報
ところが、上記のような従来技術では、プリプレグを複数層積層して形成された筐体用材料の表面の広い領域に這わせるようにして、後付け作業によって金属箔を貼り付ける必要がある。従って、取り扱い性や貼り付け易さを考慮した場合、金属箔はある程度の厚み、例えば0.2mm程度の厚みを有する必要がある。このため、この金属箔の厚み分だけ電子機器用筐体の厚みが増加することになり、電子機器全体の薄型化に対する障壁となっている。特に、ノート型PC等の携帯用情報機器に対する薄型化の要望は強く、僅かな厚みであっても削減できることが望ましい。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、十分な導電性の確保と薄型化とを両立することができる筐体用材料、該筐体用材料を用いた電子機器用筐体及び該電子機器用筐体を用いた電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る筐体用材料は、導電性を有する強化繊維に熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグを複数層積層して構成され、電子機器に用いられる筐体用材料であって、表面の一部に導電性を有する接地部材が配設されると共に、該接地部材が前記強化繊維と電気的に接続されていることを特徴とする。
このような構成によれば、表面の一部に露出した接地部材と筐体用材料の全域に渡って延在する導電性を有する強化繊維との間の導通が確保される。このため、筐体用材料の表面の広い領域に渡って金属箔を貼り付けることなく、十分な導電性及び電磁波シールド性の確保と薄型化とを両立させることができる。
前記プリプレグの層間に金属箔を挟んで一体化され、前記強化繊維を介して前記接地部材と前記金属箔とが電気的に接続されていると、導電性をより確実に確保することができる。
前記強化繊維は炭素繊維であるとよい。
表面に前記接地部材を配置した状態で加熱しながら加圧して一体化したことで、隣接するプリプレグの層同士の炭素繊維が互いに接触配置されていると、接地部材をプリプレグと確実に一体化させることができる。また、接地部材によってプリプレグの各層を押圧して圧縮することができるため、各層間の強化繊維同士を容易に接触させることができる。
前記接地部材は、前記プリプレグに対して積層方向に刺し込まれて前記金属箔と接触した突起部を有すると、金属箔と接地部材との間を確実に導通させることができる。
前記接地部材の外面と、前記接地部材が配設されていない部分の表面とが、面一であると、接地部材が筐体用材料の表面上で突出することがない。
本発明に係る電子機器用筐体は、上記構成の筐体用材料を用いたことを特徴とする。
この場合、筐体内側となる表面に前記接地部材が配設されていると、接地部材が電子機器用筐体の外面に露出せず、また筐体内部での導通を容易に確保できる。
本発明に係る電子機器は、上記構成の電子機器用筐体を用いたことを特徴とする。
この場合、ディスプレイ装置を設ける筐体として前記電子機器用筐体を用いると、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置部分での電磁波シールド性を確実に確保することができる。
内部に無線通信用のアンテナを設ける筐体として前記電子機器用筐体を用いると共に、該電子機器用筐体は少なくとも前記アンテナと重なる位置に前記接地部材を有すると、アンテナでの電磁波シールド構造において接地部材から炭素繊維や金属箔を介して容易に接地することができる。
本発明によれば、接地部材と導電性を有する強化繊維との間の導通が確保され、筐体用材料の表面に金属箔を後付け作業によって貼り付ける必要がないため、十分な導電性及び電磁波シールド性の確保と薄型化とを両立させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る筐体用材料で形成された電子機器用筐体で構成した蓋体を備える電子機器の斜視図である。 図2は、電子機器用筐体の背面カバーの構成を模式的に示す平面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る筐体用材料の構成を模式的に示す一部切欠斜視図である。 図4は、図3に示す筐体用材料の構成を模式的に示す断面図である。 図5は、図3に示す筐体用材料の接地部材が配設された部分での構成を模式的に示す断面図である。 図6は、変形例に係る接地部材の構成図であり、図6(A)は、正面図であり、図6(B)は、底面図である。 図7は、図6に示す接地部材を用いた筐体用材料の構成を模式的に示す断面図である。
以下、本発明に係る筐体用材料について、この材料で形成した電子機器用筐体を備えた電子機器との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る筐体用材料10で形成された電子機器用筐体12で構成した蓋体14を備える電子機器16の斜視図である。本実施形態では、筐体用材料10で形成された電子機器用筐体12をノート型PCである電子機器16の蓋体14に利用した構成を例示する。筐体用材料10は、デスクトップ型PC、タブレット型PC、スマートフォン又は携帯電話等、各種の電子機器の筐体用材料として利用可能である。
図1に示すように、電子機器16は、キーボード装置18を有する機器本体20と、液晶ディスプレイ等からなるディスプレイ装置22を有する蓋体14とを備える。蓋体14は、左右一対のヒンジ24により機器本体20に対して開閉可能に連結されている。
機器本体20は、上面カバー26aと底面カバー26bとを有する本体筐体26を備える。上面カバー26aは、機器本体20の上面をキーボード装置18等と共に覆うカバー部材である。底面カバー26bは、機器本体20の側面及び底面を覆うカバー部材である。本体筐体26の内部には、図示しない基板、演算処理装置、ハードディスク装置及びメモリ等の各種電子部品が収納されている。機器本体20の上面には、入力装置として、キーボード装置18、ポインティングスティック28及びタッチパッド30が設けられている。
蓋体14は、背面カバー12aと正面カバー12bとを有する電子機器用筐体12を備える。背面カバー12aは、蓋体14の側面及び背面を覆うカバー部材であり、本実施形態に係る筐体用材料10によって形成されている。正面カバー12bは、蓋体14の正面をディスプレイ装置22と共に覆うカバー部材である。蓋体14の正面に設けられたディスプレイ装置22は、蓋体14が機器本体20に対して閉じられた場合にキーボード装置18等と対面した状態で蓋体14と機器本体20との間で収納される。電子機器用筐体12内部の上端部付近には、左右一対のアンテナ32,32が設けられている。各アンテナ32は、無線通信等で用いる電波の送受信に用いられる。
次に、電子機器用筐体12を構成する背面カバー12a及びこの背面カバー12aを形成する筐体用材料10の構成について具体的に説明する。
図2は、電子機器用筐体12の背面カバー12aの構成を模式的に示す平面図であり、ディスプレイ装置22等が収納される背面カバー12aの内面を示した図である。
図2に示すように、背面カバー12aは、周縁部に電子機器用筐体12の側面となる壁部が起立形成されたパネル状のカバー部材である。背面カバー12aは、蓋体14の背面となる面が筐体用材料10によって形成されている。背面カバー12aの下縁部には、一対のヒンジ24,24が配設される一対の凹部34,34が切欠き形成されている。
図3は、本発明の一実施形態に係る筐体用材料10の構成を模式的に示す一部切欠斜視図である。
図3に示すように、筐体用材料10は、導電性を有する強化繊維である炭素繊維36にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂38を含浸させたプリプレグ40a,40bを積層して形成されており、中間にアルミ箔42を挟み込んだものである。
炭素繊維36は、引き揃えることによって整列させたものであり、一方のプリプレグ40aと他方のプリプレグ40bとでは、炭素繊維36の配列が直交している。プリプレグ40a,40bの積層構造はアルミ箔42を境にして対称に構成してあり、中間層となるアルミ箔42から上下面に向かってプリプレグ40a、プリプレグ40bの順に積層してある。
本実施形態では、このように上面から下面に向かってプリプレグ40b、プリプレグ40a、アルミ箔42、プリプレグ40a、プリプレグ40bの順に5層(プリプレグ40a,40bのみでは4層)積層した構成を例示するが、プリプレグ40a,40bの積層数や積層順は適宜変更可能であり、アルミ箔42の設置枚数も適宜変更可能である。但し、筐体用材料10の反りを考慮すると、プリプレグ40a,40bとアルミ箔42とが積層方向で中間から上下面に向かって対称構造となっていることが好ましい。
筐体用材料10の表面には、金属製の接地部材44が配設されている。接地部材44は、アルミニウムや銅等の導電性を有する金属板である。詳細は後述するが、接地部材44は、プリプレグ40a,40b及びアルミ箔42を加熱しながら加圧して積層体である筐体用材料10を形成する際に一体的に配設される。これにより、接地部材44の外面は筐体用材料10の表面と面一となり、その大部分は筐体用材料10の内部に埋没している。
筐体用材料10の各寸法は適宜変更可能であるが、例えば、筐体用材料10の積層方向の厚みが1mm程度であり、プリプレグ40a,40bの厚みが0.2mm程度であり、接地部材44の厚みが0.5mm程度である。アルミ箔42は、アルミニウムを厚さ0.2mm〜0.006mm程度まで圧延で薄く伸ばしたものである。アルミ箔42は、筐体用材料10の全域に渡る外形を有するものであり、アルミ箔に代えて銅箔等、各種の金属箔を用いてもよい。また、炭素繊維36の直径は、例えば0.007mm程度である。本実施形態の場合、各プリプレグ40a,40b内には、それぞれ60〜70重量パーセント程度の炭素繊維36が含まれる。
図4は、図3に示す筐体用材料10の構成を模式的に示す断面図であり、図5は、図3に示す筐体用材料10の接地部材44が配設された部分での構成を模式的に示す断面図である。図4及び図5では、プリプレグ40a,40b中に含まれる炭素繊維36の状態を明示するために炭素繊維36の直径を大きく誇張して図示しているが、実際の炭素繊維36は上記の通りプリプレグ40a,40bの厚みよりも相当に小さな直径を有するものであり、図7についても同様な図示としている。
筐体用材料10は、上記した積層構造となるように、プリプレグ40a,40bを形成するための炭素繊維36及び熱硬化性樹脂38とアルミ箔42とを積層し、その上面の所望の位置に接地部材44を配置し、所定の金型で例えば180℃程度に加熱しながら加圧成形して熱硬化性樹脂38を硬化させる。
これにより、接地部材44が配置されていない部分では、図4に示すように、プリプレグ40a,40b及びアルミ箔42が積層された筐体用材料10が形成される。
一方、接地部材44が配置された部分では、図5に示すように、接地部材44の直下に位置するプリプレグ40a,40b及びアルミ箔42が押圧されて積層方向に圧縮される。この部分では、各プリプレグ40a,40bの炭素繊維36が接地部材44からの押圧力を受けて移動しながら互いに接触し、硬化前の熱硬化性樹脂38を押し出す。これにより、隣接する層同士の炭素繊維36が互いに接触した状態でその周囲に熱硬化性樹脂38が含浸された状態に成形される。具体的には、最上層のプリプレグ40bの炭素繊維36とその下層のプリプレグ40aの炭素繊維36とが互いに接触し、同様に最下層のプリプレグ40bの炭素繊維36とその上層のプリプレグ40aの炭素繊維36とが互いに接触した状態にある。さらに、アルミ箔42を挟むプリプレグ40a,40aの炭素繊維36とアルミ箔42とが互いに接触した状態にある。
これにより、筐体用材料10では、接地部材44とアルミ箔42との間が炭素繊維36を介して電気的に接続されている。すなわち、筐体用材料10は、その表面の大部分は熱硬化性樹脂38で覆われているため導電性を持たないが、接地部材44の部分に導電性を有し、この接地部材44と電気的に接続された炭素繊維36及びアルミ箔42がその外形全域に渡って延在していることになる。
図6は、変形例に係る接地部材46の構成図であり、図6(A)は、正面図であり、図6(B)は、底面図である。また、図7は、図6に示す接地部材46を用いた筐体用材料10の構成を模式的に示す断面図である。
上記では、薄い直方体形状の金属板からなる接地部材44を用いた構成を例示したが、この接地部材46は、金属板46aの下面に針状の突起部46bを複数設けた構成からなる。図6(A)及び図6(B)に示すように、本実施形態では金属板46aの下面に突起部46bを6本配列した構成を例示しているが、突起部46bの設置数や設置位置は適宜変更可能である。金属板46a及び突起部46bは、アルミニウムや銅等の導電性を有する金属で形成されている。
接地部材46を用いた筐体用材料10の場合にも、上記した積層構造となるように、プリプレグ40a,40bを形成するための炭素繊維36及び熱硬化性樹脂38とアルミ箔42とを積層し、その上面の所望の位置に接地部材46を配置し、所定の金型で例えば180℃程度に加熱しながら加圧成形する。なお接地部材36の突起部46bは先端が尖っているため、積層体の上面に容易に且つ安定して位置決め配置した状態で成形を行うことができる。
これにより、接地部材46が配置された部分では、図7に示すように、接地部材46の直下に位置するプリプレグ40a,40b及びアルミ箔42が押圧されて積層方向に圧縮される。この際、接地部材46の突起部46bが炭素繊維36を押し分けながら積層方向に進入し、アルミ箔42に刺し込まれて接触した状態となる。そのため、接地部材46を構成する金属板46aとアルミ箔42との間が突起部46bを介して電気的に接続される。さらに、この部分では、図5に示す構成例と同様に、各プリプレグ40a,40bの炭素繊維36が接地部材46からの押圧力を受けて移動しながら互いに接触すると共に、隣接する層同士の炭素繊維36が互いに接触した状態でその周囲に熱硬化性樹脂38が含浸された状態である。このため、金属板46a及び突起部46bとアルミ箔42との間が炭素繊維36によっても電気的に接続されている。
接地部材46を構成する金属板46aは上記した接地部材44と同程度の厚み寸法でよく、また、突起部46bは、図7に示すようにアルミ箔42まで到達可能であり且つ最下層のプリプレグ40bを突き抜けない長さ寸法に設定されるとよい。
なお、接地部材46では、表面に露出する金属板46aとアルミ箔42との間を突起部46bによって確実に導通させることができる。従って、接地部材46とアルミ箔42とを用いる場合には、図5に示す接地部材44のように必ずしも炭素繊維36を圧縮して炭素繊維36同士を接触させる必要はない。このため、接地部材46の金属板46aは接地部材44に比べて大幅に薄いものを用いることもできる。
以上のような接地部材44(46)は、図2に示すように、例えば、電子機器用筐体12の背面カバー12aの内面において、ヒンジ24に近接する位置と、アンテナ32と重なる位置に対応するように配置される。
本実施形態に係る電子機器16では、蓋体14から機器本体20への配線はヒンジ24に通されている。そこで、接地部材44(46)をヒンジ24に近接する位置に配置することにより、蓋体14の背面カバー12aでの電磁波シールド構造においてヒンジ24を介して機器本体20へと容易に接地することができる。また、アンテナ32と重なる位置に接地部材44(46)を配置することにより、アンテナ32での電磁波シールド構造において、接地部材44(46)からアルミ箔42及び炭素繊維36を介してヒンジ24から機器本体20へと接地することができる。
なお、本実施形態に係る筐体用材料10では、上記のように接地部材44(46)による押圧により各層間の炭素繊維36が互いに接触して導通する。このため、アルミ箔42を省略してもよく、その場合にも筐体用材料10の全域に渡って十分な電磁波シールド性を確保することができる。勿論、アルミ箔42を設けることで成形時に全ての炭素繊維36同士が十分に接触されなかった場合であっても確実に電磁波シールド性を確保できる。
以上のように、本実施形態に係る筐体用材料10は、表面の一部に導電性を有する接地部材44(46)が配設されると共に、接地部材44(46)が炭素繊維36と電気的に接続されている。これにより、表面の一部に露出した接地部材44(46)と筐体用材料10の全域に渡って延在する炭素繊維36との間の導通が確保される。このため、従来技術のように筐体用材料10の表面の広い領域に渡って金属箔を貼り付けずに、筐体用材料10の十分な導電性及び電磁波シールド性の確保と薄型化とを両立させることができる。
筐体用材料10では、プリプレグ40a,40bの層間にアルミ箔42を挟んで一体化され、炭素繊維36を介して接地部材44(46)とアルミ箔42とが電気的に接続されているため、筐体用材料10の導電性がより確実に確保されている。なお、従来は筐体用材料の表面に対して金属箔を後付け作業によって貼り付ける必要があったため、ある程度の厚みを持った金属箔を使用する必要があり、筐体用材料の薄型化の障壁となっていた。これに対し、本実施形態に係る筐体用材料10の場合には、その成形時に一体的にアルミ箔42を挟み込むため、後付け作業の場合よりもアルミ箔42の取り扱い性や配置のし易さの点で優位性があり、より薄いアルミ箔42を用いることができ、アルミ箔42によって筐体用材料10の厚みが増加することはない。
また、筐体用材料10では、表面に接地部材44(46)を配置した状態で加熱しながら加圧して一体化することで、接地部材44(46)の外面が筐体用材料10の表面と面一となる。そのため、接地部材44(46)によって筐体用材料10の厚みが増加することもない。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、筐体用材料10を電子機器16を構成する蓋体14の電子機器用筐体12に用いた構成を例示したが、筐体用材料10は機器本体20を構成する本体筐体26の底面カバー26b等に用いてもよく、図示しないタブレット型PCやスマートフォンではその背面カバーに用いるとよい。
10 筐体用材料
12 電子機器用筐体
12a 背面カバー
12b 正面カバー
14 蓋体
16 電子機器
18 キーボード装置
20 機器本体
22 ディスプレイ装置
24 ヒンジ
26 本体筐体
26a 上面カバー
26b 底面カバー
32 アンテナ
36 炭素繊維
38 熱硬化性樹脂
40a,40b プリプレグ
42 アルミ箔
44,46 接地部材
46a 金属板
46b 突起部

Claims (10)

  1. 導電性を有する強化繊維に熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグを複数層積層して構成され、電子機器に用いられる筐体用材料であって、
    表面の一部に導電性を有する接地部材が配設されると共に、該接地部材が前記強化繊維と電気的に接続されており、
    さらに、前記プリプレグの層間に金属箔を挟んで一体化され、前記強化繊維を介して前記接地部材と前記金属箔とが電気的に接続されていることを特徴とする筐体用材料。
  2. 請求項記載の筐体用材料において、
    前記強化繊維は炭素繊維であることを特徴とする筐体用材料。
  3. 請求項記載の筐体用材料において、
    表面に前記接地部材を配置した状態で加熱しながら加圧して一体化したことで、隣接するプリプレグの層同士の炭素繊維が互いに接触配置されていることを特徴とする筐体用材料。
  4. 請求項のいずれか1項に記載の筐体用材料において、
    前記接地部材は、前記プリプレグに対して積層方向に刺し込まれて前記金属箔と接触した突起部を有することを特徴とする筐体用材料。
  5. 請求項記載の筐体用材料において、
    前記接地部材の外面と、前記接地部材が配設されていない部分の表面とが、面一であることを特徴とする筐体用材料。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の筐体用材料を用いたことを特徴とする電子機器用筐体。
  7. 請求項記載の電子機器用筐体において、
    筐体内側となる表面に前記接地部材が配設されていることを特徴とする電子機器用筐体。
  8. 請求項又は記載の電子機器用筐体を用いたことを特徴とする電子機器。
  9. 請求項記載の電子機器において、
    ディスプレイ装置を設ける筐体として前記電子機器用筐体を用いたことを特徴とする電子機器。
  10. 請求項又は記載の電子機器において、
    内部に無線通信用のアンテナを設ける筐体として前記電子機器用筐体を用いると共に、該電子機器用筐体は少なくとも前記アンテナと重なる位置に前記接地部材を有することを特徴とする電子機器。

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