JP6067398B2 - インクジェットプリンター - Google Patents

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Description

本発明は、インクを吐出することによって画像を記録するインクジェットプリンターに関する。
インクジェットヘッドから、紙や樹脂フィルムなどの記録媒体にインクを吐出し画像を記録するインクジェットプリンターが知られている。インクジェットプリンターは、高画質化、耐久性、信頼性などの性能の向上が求められている。インクジェットヘッドのノズル面に異物が付着していると、その影響でインクが吐出されないなどの吐出不良が生じる場合がある。そのため、一般的なインクジェットプリンターでは、インクジェットヘッドのノズル面に付着したインクを弾性体のワイプブレードで定期的に拭き取り、付着物を除去している。
また、インクジェットヘッドは記録媒体に対して数ミリメートルの間隔を隔て、記録媒体の幅方向を往復移動する。記録媒体が歪むなどの異常搬送があると、インクジェトヘッドと記録媒体が接触してしまう。インクジェットヘッドのノズルプレートは、樹脂製のプレートに細孔のノズルが設けられている。記録媒体とインクジェットヘッドが接触することで、ノズルに再生不可能な傷が生じる場合がある。傷により吐出不良が生じると、インクジェットヘッドを交換するしかなくなる。そのため、ノズルをガードするノズルのガード部材を備える構成が考えられている。
例えば、従来の技術として特許3233164号公報があげられる。この技術はヘッドのノズル面のノズル列の両脇を凸状のガード部材を配置することで、記録媒体が接触した場合であっても直接ノズルに当たりにくくして傷を防止するものである。
特許第3233164号公報
従来の技術では、ノズルのガード部材がノズル列の両側の夫々に板状のプレートを固定したものである。そのため、ノズルをワイプブレードで拭き取る場合に、正確に位置決めをしないとワイプブレードがガード部材に乗り上げてしまう。ワイプブレードがガード部材に乗り上げてしまうと、ノズル面とガード部材の高さが違うので、段差による角の部分が十分に払拭できずにごみが溜まってしまう恐れがある。また、ワイプブレードにガード部材のエッジ部分の鋭い角が当たり、当たったまま払拭すると、ワイプブレードのガード部材との接触部分に損傷が生じる恐れがある。また、ワイプブレードの耐久性が劣る原因となる。損傷部分では十分な払拭ができず、ごみ等が残ってしまう恐れがある。
このような問題に対して、本発明は、高画質な画像を記録でき、耐久性および信頼性の高いインクジェットヘッドおよびワイプブレードを備えるインクジェットプリンターを提供する。
本発明のインクジェットプリンターは、インクを吐出する複数のノズルからなるノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載し主走査方向に移動するキャリッジと、前記主走査方向に対して交差する方向に移動しながら前記記録ヘッドの前記ノズルが形成されたノズル面側を払拭するワイプブレードと、前記記録ヘッドの前記ノズルが設けられたノズル面に固定され、前記ノズル列に対応する部分に開口部を備えるノズルガードと、を有するインクジェットプリンターにおいて、前記ワイプブレードが、前記ノズル列の前記列方向に沿った両側の部分を払拭する部分と、前記ノズル面を払拭する部分と、に先端が3部分に分かれて構成され、前記ノズルガードの前記開口部は、前記ノズル列の前記列方向の一方側であって払拭を開始する側に前記ノズルガードの前記列方向の端部に向かい漸次幅が広くなる案内部を備え、前記ノズル面を払拭する部分の幅は、前記開口部の前記ノズル列の配置されている部分の幅より狭く、前記開口部の前記ノズル列の配置されている部分の幅の半分以上の幅であり、前記ワイプブレードの前記両側の部分を払拭する部分のうち、当該両側の部分のうちの一方側を払拭する部分の幅は、前記ノズルガードの前記開口部の両側の部分のうちの前記一方側を払拭する部分の幅より広く、前記ワイプブレードの前記両側の部分を払拭する部分のうち、当該両側の部分のうちの他方側を払拭する部分の幅は、前記ノズルガードの前記開口部の両側の部分のうちの前記他方側の部分の幅より広く、前記記録ヘッドを前記ワイプブレードで払拭する場合に、前記ノズル面を払拭する部分は、前記ノズル面を払拭する部分が前記案内部の側壁に接触するときは、前記側壁の接触位置に応じて前記ワイプブレードの移動方向に対して交差する方向および前記移動方向に湾曲して前記ノズル面を払拭し、前記ノズル面を払拭する部分が、前記案内部の側壁に接触しないときは、前記ワイプブレードの移動方向に湾曲して前記ノズル面を払拭し、前記記録ヘッドを前記ワイプブレードで払拭する場合に、一つの前記記録ヘッドに対して少なくとも個所の位置に前記キャリッジを移動し、該夫々の位置で払拭し、該個所の位置の第1の位置は、前記ワイプブレードの前記ノズル面を払拭する部分が前記案内部の一方側の側壁に接触する位置であり、該個所の位置の第2の位置は、前記ワイプブレードの前記ノズル面を払拭する部分が前記案内部の他方側の側壁に接触する位置であり、該3個所の位置の第3の位置は、前記ワイプブレードの前記ノズル面を払拭する部分が前記案内部の側壁に接触しない位置であり、前記第1の位置と前記第2の位置の何れの位置であっても前記ワイプブレードの前記両側の部分を払拭する部分により、前記ノズルガードの全幅を払拭することを特徴とする。
本発明によって、ワイプブレードの先端の場所による摩耗量の差を小さくして特定部分だけ極端に多く摩耗することを防止し、寿命を延ばすことを可能とし、インクジェットヘッドの清掃の正確性が格段に改善され、高画質な画像を記録でき、耐久性および信頼性の高いインクジェットヘッドおよびワイプブレードを備えるインクジェットプリンターを提供できる。
図1は、インクジェットプリンターの概略図である。 図2は、ワイピング機構の概略図である。 図3は、ノズルガードの例を示す図である。 図4は、ノズルガードとワイプブレードの関係の例を示す図である。 図5は、ワイプブレードの動作を説明する図である。 図6は、インクジェットプリンターのブロック図である。 図7は、ワイプシーケンスの動作を説明するフローチャートである。
図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
図1は、インクジェットプリンターの概略図である。本実施形態のインクジェットプリンター1は、図1に示すように、記録媒体50を水平に配置して図1の紙面奥行き方向に搬送し、インクジェット方式の記録ヘッド9からインクを吐出して、記録媒体50の表面に記録データに応じた画像や文字などを記録する。記録媒体50は、紙、樹脂フィルムなどである。この紙面奥行き方向を副走査方向と呼ぶ。
インクジェットプリンター1は、記録媒体50を搬送する搬送部4を備える。また、記録部ヘッド9および記録ヘッド9を複数搭載して記録媒体50の搬送方向と直交する方向に往復走査して記録を行うキャリッジ8と、記録ヘッド9を払拭するするワイプユニット10と、記録ヘッド9をキャップするキャッピングユニット12を備える。往復走査の方向を主走査方向と呼ぶ。また、インクジェットプリンター1は、記録データの受信や記録動作の制御を含めた装置全体の制御を行う制御手段を備える。
搬送部4は、図1の紙面奥行き方向に延ばされた略平板状のプラテン2上に、モータ5によって紙面に沿う水平軸回りに回転される複数の搬送ローラ対3を備える。そして、この搬送ローラ対3は、回転軸と平行な回転軸回りに回転自在に支持されたグリッドローラと、グリッドローラに付勢され連れ回るピンチローラを備える。記録媒体50はこのグリッドローラとピンチローラに挟まれて搬送される。グリッドローラが、回転することで紙面奥行き方向から手前方向に記録媒体50が搬送される。
キャリッジ8は、搬送部4、ワイプユニット10、およびキャッピングユニット12の上方で、記録媒体50の搬送方向と直交する方向に延在されたキャリッジレール7に沿って移動可能に設けられている。また、キャリッジ8をキャリッジレール7上で位置制御および速度制御可能に往復移動させるモータ6を備える。不図示のリニアスケールがキャリッジレール7に沿って設けられ、このリニアスケールの目盛を検出するリニアセンサーがキャリッジ8に備わる。キャリッジ8の位置を検出可能とし、キャリッジ8に定位置に固定されている複数の記録ヘッド9の位置もそれに応じて検出ができる。
さらに、記録ヘッド9に記録用のインクを供給する着脱可能なインクカートリッジ14を備え、インクカートリッジ14と記録ヘッド9はインクを供給するインクチューブ15によって接続されている。
本実施形態では、インクカートリッジ14には、カラー記録を行うための複数色のインクが備えられ、配管としての複数のインクチューブ15を介して、色ごとに、記録ヘッド9に供給できるようになっている。なお、インクカートリッジ14の内部には各々のインクに対応した複数のインクタンクが備えられ、各々のインクは各々対応するインクタンクに収容されている。
キャリッジ8は、下面側に、インクの色や記録範囲などに応じて、複数の記録ヘッド9が設けられ、インクチューブ15から供給されるインクは、同色の記録を行う記録ヘッド9に分配して供給される。また、キャリッジ8には、各記録ヘッド9の温度を適宜の温度範囲に保つための冷却ファン16が設けられている。
なお、記録ヘッド9の詳細は図示しないが、各ノズルにインクを供給するインク室や、圧電素子などを用いた吐出機構が設けられている。記録ヘッド9はその圧電素子などを用いた吐出機構によってインクの吐出及びノズルのインクメニスカスを微振動させる空駆動動作を行うことが可能な構成となっている。インクジェットプリンター1は、画像形成範囲外において、ノズルからインクを吐出させ、画像を記録する。また、ノズルは吐出機構の構成や記録画素ピッチなどに応じて適宜の個数及び配列ピッチで設けることができる。例えば、256個などの多数のノズルを配列することができる。例えば記録ヘッド9は、記録素子として圧電素子を用いてもよいし、記録素子としてヒータを用いた記録ヘッドであっても良い。
モータ6の位置制御、速度制御は、制御手段の制御信号に応じて行われる。記録動作時には記録ヘッド9が記録媒体50上を所定速度で往復移動するように、モータ6が制御される。また、モータ6はクリーニング動作時にはワイプユニット10の所定のワイピング位置に記録ヘッド9を移動できるようになっている。
ワイプユニット10は、本実施形態では、記録ヘッド9のノズル面を払拭する。またキャッピングユニット12は、記録ヘッド9のインクをノズルから外部に吸引することで記録ヘッド9をクリーニングする吸引クリーニングを行う。また未使用時にキャップすることでインクの乾燥を防止する。キャッピングユニット12の概略構成は、キャップ11、キャップ駆動部(不図示)、吸引ポンプ13、ポンプ駆動部(不図示)、大気開放弁(不図示)および大気開放弁駆動部(不図示)からなる。
これらのうち、少なくともキャップ11は記録ヘッド9ごとに設けられている。ただし、キャップ駆動部、吸引ポンプ13、大気開放弁および大気開放弁駆動部は、記録ヘッド9ごとに各動作を共通化できる場合には、複数のキャップ11に対して1台設ける構成としてもよい。
キャップ駆動部は、キャップ11の上下方向の位置を選択的に切り換えるための上下動を行うものであり、例えば、機械的、電磁的、流体的な適宜の昇降手段からなる。そのため、キャップ駆動部は、モータ6によってキャリッジレール7上を移動してキャッピングユニット12の上方に位置した状態の記録ヘッド9に対して、キャップ11を上下方向に進退させ、キャップ11が記録ヘッド9のノズル面を封止する状態と、封止を解除する状態とを切り換えることができるようになっている。
吸引ポンプ13は、吸引空間内の空気、インクなどの内容物を吸引して、吸引空間外に排出するためのものであり、適宜構成の流体ポンプ、例えばロータリポンプなどを採用することができる。インクカートリッジ14から記録ヘッド9までインクを通液させるための通液手段とここでは吸引ポンプ13を用いている。吸引ポンプ13は、吸引口が吸引管に接続され、排出口が排出管に接続されている。排出管の他端は、廃液ボトル(不図示)に接続されている。
ワイプユニット10は、記録ヘッド9をワイプユニット10の上方に移動させた状態で、記録ヘッド9のノズル面に対してワイプブレードを相対移動させることで、記録ヘッド9のノズル面を払拭して清掃する。
図2は、ワイピング機構の概略図である。記録ヘッド9をワイプするワイプユニット10を説明する。
ワイプブレード18がベルト17に固定されている。ベルト17は矢印19方向に回転する。回転に伴いベルト17に固定されているワイプブレード18が移動する。記録ヘッド9に対して、ワイプブレード18の先端が湾曲するように接触し、ノズル面を払拭する。記録ヘッド9およびベルト17の下側には、洗浄液22を蓄えた洗浄槽21が配置されている。洗浄槽21の中にワイプブレード18に接触するクリーニング部材23が備わる。クリーニング部材23はスポンジなどの多孔質部材で、洗浄液22に浸り、ワイプブレード18が当接しながら移動することで、ワイプブレード18に付着したごみを清掃する。ワイプブレード18は洗浄槽21に蓄えられた洗浄液22によって、洗浄される。また、洗浄液22を付着させた状態でノズル面を払拭することで、ノズル面に強固に付着したインクなどを除去しやすくする。点線で示したワイプブレード20はクリーニング部材23に当接した状態を示している。ワイプブレード20の先端が湾曲してクリーニング部材23に当接しながら、付着した物を除去する。
図3は、ノズルガードの例を示す図である。ノズルガード24は金属製のプレートであり、記録ヘッド9のノズル面30に被せて固定する。ノズル面30とノズルガード24は接着剤によって気密に固定される。キャッピングユニット12のキャップがこのノズルガード24に密着するので、拭き残しが無いことが望まれる。記録ヘッド9のノズル29は列状に並び、そのノズル列に沿って両側にノズルガード24のガード部27が備わる。すなわちノズル列を間に置くようにガード部27が備わる。このガード部27とノズル面30との高さの差によって、ノズル面30は記録媒体との接触を予防できる。さらに、このノズルガード24の開口部の側壁にそってワイプブレード18の一部が移動する。開口部の一方端26側はワイプブレード18のワイプ開始方向であり、他方端28側はワイプブレード18のワイプ終了方向である。一方端26側に、ワイプブレード18の移動を案内する案内部25が備わる。案内部25は、一方端26から他方端28に向かって徐々に狭くなるように構成されている。ノズル列は案内部25に挟まれた部分にはなく、開口部が一定の間隔で配置されているガード部27に対応する部分に配置される。そうしないと、案内部25によってワイプブレード18が案内されるので、払拭できない部分が生じる可能性があるからである。
また、ここではノズルガード24は開口部を含み一体構成であるが、開口部を挟み2体の構成にしてもよい。すなわち、ノズル列を間に置き、その両サイドに板状のノズルガードを夫々固定する。二つの板は別体のものである。すなわち、ノズル列の延長線上のノズル面には、ノズルガード24が無いような構成も可能である。例えば、矩形のノズルガードの角を切り落として、その部分を案内部とする5角形の形状とした構成もできる。
また、ノズルガード24は列状に並んだノズル29を境に左右対称の形状をしているので、左右のどちら側の案内部25の縁、すなわち開口部の側壁に沿ってワイプブレード18が移動してもノズル列を含むノズル面30を正確に払拭できる。
図4は、ノズルガードとワイプブレードの関係の例を示す図である。ワイプブレード18は、基底部31、第1ワイプ部32、第2ワイプ部33、第3ワイプ部34で構成されている。第1ワイプ部32と第2ワイプ部33の間は第1スリット35、第2ワイプ部33と第3ワイプ部34の間は第2スリット36が備わる。第1スリット35、第2スリット36は、細いUの字型の切れ込みである。スリットすなわちここではUの字型の溝に幅があるが、このような形状ではなく、スリットの幅が無くともよいが、幅が無いと、間にインクが入り込みやすく、そのインクを取り除くのが困難になることがあるので、できればスリットの幅があるほうがよい。また、第2ワイプ部33が単独で自由に湾曲できるのは、この様に両端の第1ワイプ部32と第3ワイプ部34から離されているからである。かりに接触していると、場合によっては、連れ動いてしまう恐れがある。
基底部31はベルト17に固定される。第1ワイプ部32、第2ワイプ部33、第3ワイプ部34はゴム等の樹脂製であり、弾力性があり、ノズル面30あるいはノズルガード24に当接すると湾曲し、当接が解除されると湾曲がなくなる。
第1ワイプ部32と第3ワイプ部34との距離37は、ガード部27間の距離39にほぼ等しく構成されている。また、第1ワイプ部32と第3ワイプ部34の幅は、ガード部27の幅よりも広く構成され、記録ヘッド9をワイプブレード18で払拭する際に多少の位置ずれが生じても全面払拭できる幅を持つ。第2ワイプ部33の幅38は、ガード部27間の距離39より狭いが、その半分より広く構成されている。払拭時に位置ずれしても、必ずノズル列を払拭できるようにするためである。
図5は、ワイプブレードの動作を説明する図である。記録ヘッド9のノズル面30を払拭する場合に、開口部の一方端26側から他方端28側に記録ヘッド9の端から端までワイプブレード18を摺動する。図中の矢印方向に移動する。また図では、徐々にワイプブレード18が移動している状態を示している。
第2ワイプ部は弾性のある樹脂製なので、位置ズレ等が生じても、案内部25によって、第2ワイプ部33が曲がって案内され図面左側のガード部27の縁に沿って摺動しながら移動する。このように、第2ワイプ33が曲がることで、開口部の角にノズルガード24の先端が当接しないように摺動することができるので、摩耗を少なくでき、ワイプブレード18の寿命が長くなる。また、第2ワイプ部33が紙面右側寄りに配置された場合は、案内部25によって案内され、図面右側のガード部27の縁に沿って摺動しながら移動する。縁に乗り上げることが無いので、鋭いエッジでワイプブレード18の先端が傷められることがなくなる。また、第2ワイプ33が開口部の縁、すなわち開口部の側壁に沿って曲がることで、ノズルガード24上に乗り上げることも無く、また必ずノズル列を払拭できる。
図6は、インクジェットプリンターのブロック図である。制御手段40は、演算、制御、判別、設定などの処理動作を実行するCPUを備える制御手段である。制御手段40はROM41に格納されていう制御プログラムに従って動作する。RAM43は、記録データのバッファや制御手段40による処理のワークエリア等として用いられる。キャリッジ移動モータ駆動回路43は制御手段40の制御によって動作し、キャリッジ8を移動させるモータ6を駆動する。キャリッジ位置検出センサー44は、キャリッジレール7に沿って配置されたリニアスケールの目盛を検出するリニアセンサーである。このセンサー出力に基づいてキャリッジ8の位置を演算して取得する。ヘッド駆動回路45は制御手段40によって制御される。ヘッド駆動回路45を介して、記録ヘッド9を動作させる。記録ヘッド9が複数搭載されている場合、制御部40及びヘッド駆動回路45は、各々の記録ヘッド9を個別に駆動させることができる。ヘッド駆動部45は制御手段40から入力された情報に基づいて、各記録ヘッド9のインク吐出もしくは不吐出のタイミングを生成し、記録ヘッド9を駆動させる。インク吐出をさせる場合は、オン波形を生成し、不吐出させる場合には、オフ波形を生成し、各記録ヘッド9へ転送する。吐出のタイミングはキャリッジ8の位置に応じて決められる。
記録媒体搬送手段46は、制御手段40の制御によって動作する。記録媒体搬送手段46は、モータ5、搬送ローラ対3を含む。搬送ローラ対3を動作させて記録媒体50を搬送する。ワイプブレード移動モータ駆動回路47は制御手段40の制御によって動作する。ワイプブレード移動モータ駆動回路47はベルト17を動かすモータを駆動する。
制御手段40の制御によってインクジェットプリンター1の各機能が制御される。また、制御手段40に予めワイピング動作条件の情報を格納しておくことで、所定のワイピング動作を行うことができる。上記ワイピング条件として、ワイプブレード18の移動速度及びワイプブレード18の記録ヘッド9のノズル面30の擦摺回数などが挙げられる。
図7は、ワイプシーケンスの動作を説明するフローチャートである。
記録ヘッド9のノズル面30を払拭する場合に、少なくとも2回の払拭をする。すなわち、ノズルガード24のガード部27の各辺の縁に沿って摺動させることでノズルカード24の開口部から露出するノズル面33およびノズルガード24の表面を払拭できる。例では3回行っている。1回目は右寄り、2回目は左寄り、3回目は中央を狙って払拭している。取り付け誤差、がたつきなどによる位置ズレの許容範囲をカバーできるようにするためである。また、ノズルブレード18が3分割され、夫々に間に隙間がある場合に、少なくとも2回の払拭で、お互いの回でそのお互いの隙間部分に対応する部分を払拭する必要があるので、複数回の払拭が必要になる。ワイプブレード18の動作についてフローチャートを用いて説明する。
ステップS1では、先ず1回目のワイプ位置に記録ヘッド9を移動する。制御手段40によって、キャリッジ8の位置を取得し、ワイプブレード18に相対する位置にキャリッジ8を移動し、次のステップ2に移行する。ワイプブレード18と記録ヘッド9のワイプ位置の許容される範囲の右端を狙ってキャリッジ8を移動する。
ステップS2では、1回目のワイプを行う。制御部40の制御によってベルト17を回転させる。1回目のワイプの回数は複数回でもよい。次にステップS3に移行する。
ステップS3では、2回目のワイプ位置に記録ヘッド9を移動する。制御手段40によって、キャリッジ8の位置を取得し、キャリッジ8を移動し、次のステップ4に移行する。ワイプブレード18と記録ヘッド9のワイプ位置の許容される範囲の左端を狙ってキャリッジ8を移動する。
ステップS4では、2回目のワイプを行う。制御部40の制御によってベルト17を回転させる。2回目のワイプの回数は複数回でもよい。次にステップS5に移行する。
ステップS5では、3回目のワイプ位置に記録ヘッド9を移動する。制御手段40によって、キャリッジ8の位置を取得し、ワイプブレード18に相対する位置にキャリッジ8を移動し、次のステップ6に移行する。ワイプブレード18と記録ヘッド9のワイプ位置の許容される範囲の中央を狙ってキャリッジ8を移動する。
ステップS6では、3回目のワイプを行う。制御部40の制御によってベルト17を回転させる。3回目のワイプの回数は複数回でもよい。
これで1つの記録ヘッド9のワイプ動作は終わりであるが、記録ヘッド9の汚れ度合いによっては、このシーケンスを複数回行ってもよい。
上述のようにワイプブレード18をワイプガード18の開口部の縁、すなわち側壁に沿って案内できるようにすることで、ワイプブレード18が払拭する部分から外れることが無く、またワイプブレード18の先端部の消耗を抑制でき、長く使うことができる。また、消耗していなければ拭く動作の仕上がりが良く、画像品質の劣化を防止できる。
本発明はインクジェットヘッドを備えるプリンターに利用できる。
1 インクジェットプリンター
2 プラテン
3 搬送ローラ対
5 モータ
6 モータ
7 キャリッジレール
8 キャリッジ
9 記録ヘッド
10 ワイプユニット
13 吸引ポンプ
17 ベルト
18 ワイプブレード
21 洗浄槽
22 洗浄液
24 ノズルガード
25 案内部
27 ガード部
30 ノズル面
31 基底部
32 第1ワイプ部
33 第2ワイプ部
34 第3ワイプ部
35 第1スリット
36 第2スリット
50 記録媒体

Claims (3)

  1. インクを吐出する複数のノズルからなるノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載し主走査方向に移動するキャリッジと、前記主走査方向に対して交差する方向に移動しながら前記記録ヘッドの前記ノズルが形成されたノズル面側を払拭するワイプブレードと、前記記録ヘッドの前記ノズルが設けられたノズル面に固定され、前記ノズル列に対応する部分に開口部を備えるノズルガードと、を有するインクジェットプリンターにおいて、
    前記ワイプブレードが、前記ノズル列の前記列方向に沿った両側の部分を払拭する部分と、前記ノズル面を払拭する部分と、に先端が3部分に分かれて構成され、前記ノズルガードの前記開口部は、前記ノズル列の前記列方向の一方側であって払拭を開始する側に前記ノズルガードの前記列方向の端部に向かい漸次幅が広くなる案内部を備え、
    前記ノズル面を払拭する部分の幅は、前記開口部の前記ノズル列の配置されている部分の幅より狭く、前記開口部の前記ノズル列の配置されている部分の幅の半分以上の幅であり、
    前記ワイプブレードの前記両側の部分を払拭する部分のうち、当該両側の部分のうちの一方側を払拭する部分の幅は、前記ノズルガードの前記開口部の両側の部分のうちの前記一方側を払拭する部分の幅より広く、
    前記ワイプブレードの前記両側の部分を払拭する部分のうち、当該両側の部分のうちの他方側を払拭する部分の幅は、前記ノズルガードの前記開口部の両側の部分のうちの前記他方側の部分の幅より広く、
    前記記録ヘッドを前記ワイプブレードで払拭する場合に、前記ノズル面を払拭する部分は、前記ノズル面を払拭する部分が前記案内部の側壁に接触するときは、前記側壁の接触位置に応じて前記ワイプブレードの移動方向に対して交差する方向および前記移動方向に湾曲して前記ノズル面を払拭し、前記ノズル面を払拭する部分が、前記案内部の側壁に接触しないときは、前記ワイプブレードの移動方向に湾曲して前記ノズル面を払拭し、前記記録ヘッドを前記ワイプブレードで払拭する場合に、一つの前記記録ヘッドに対して少なくとも個所の位置に前記キャリッジを移動し、該夫々の位置で払拭し、該個所の位置の第1の位置は、前記ワイプブレードの前記ノズル面を払拭する部分が前記案内部の一方側の側壁に接触する位置であり、該個所の位置の第2の位置は、前記ワイプブレードの前記ノズル面を払拭する部分が前記案内部の他方側の側壁に接触する位置であり、該3個所の位置の第3の位置は、前記ワイプブレードの前記ノズル面を払拭する部分が前記案内部の側壁に接触しない位置であり、前記第1の位置と前記第2の位置の何れの位置であっても前記ワイプブレードの前記両側の部分を払拭する部分により、前記ノズルガードの全幅を払拭することを特徴とするインクジェットプリンター。
  2. 前記ワイプブレードは、前記先端がU字型の溝で前記3部分に分けられていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンター。
  3. 前記ノズルガードは、前記ノズル面と対向する部分の厚みが均一の平板であり、前記開口部が前記ノズル列を囲む孔であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンター。
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