JP6067340B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、パンティライナー(おりものシート)、生理用ナプキン、失禁パッド、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
月経周期中の女性の憂鬱な気分を軽減する観点から、例えば、特許文献1には、衣類に接触する層における吸収性コアの外側領域にグラフィックが印刷されており、該グラフィックが身体に接触する層を通して見える吸収性物品が記載されている。また、特許文献2には、バックシートの衣類に面する側面上に印刷パターンが印刷されており、該印刷パターンがトップシートを通じて視認可能となっている物品が記載されている。
また、印刷以外にも、例えば、特許文献3には、フィルム状透明領域を有する第1層と色合いを有する第2層とを備える積層材料からなる体側ライナーを具備し、フィルム状透明領域を通して、第2層の色合いが認識可能な吸収性衣類が記載されている。
特表2005−523139号公報 特表2010−527681号公報 特表平10−506586号公報
しかし、特許文献1に記載の吸収性物品、或いは特許文献2に記載の物品のように、印刷によりグラフィックを形成する場合、印刷可能な素材又は印刷可能な場所を選定する必要があり、コストアップしてしまう場合もある。
その点、特許文献3に記載の吸収性衣類は、印刷以外のエンボス圧によって積層材料の第1層にフィルム状透明領域を形成し、該フィルム状透明領域を通して、積層材料の第2層の色合いを認識可能に形成しているので、印刷よりも、素材又は場所を選ばず、コストアップもし難い。しかし、特許文献3に記載の吸収性衣類は、体側ライナーの構成材料である積層材料の第1層のフィルム状透明領域を通して積層材料の第2層の色合いを認識可能としたものであるため、吸収性衣類を形成する材料の数が少なくとも1枚は増えてしまい、やはりコストアップしてしまう。
従って、本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、肌対向面側に配された表面層、非肌対向面側に配された防漏層、及び該表面層と該防漏層との間に配された吸収層を有し、着用者の前後方向に対応する縦方向と、該縦方向に直交する横方向とを備えた吸収性物品であって、前記表面層には、前記吸収層の外周縁よりも外方の領域に、その周辺よりも透明度の高い窓部が形成されており、前記防漏層は、前記表面層と異なる色に着色されており、前記吸収性物品を前記防漏層側から平面視して、該色が視認可能となっており、前記吸収性物品を前記表面層側から平面視して、前記表面層の前記窓部を介して前記防漏層の色が視認可能となっており、該窓部を介して見える前記防漏層の色と、前記表面層の前記外方の領域における該窓部以外の領域を介して見える前記防漏層の色とは、色の見え方が異なっている吸収性物品を提供することにより、前記課題を解決したものである。
本発明の吸収性物品によれば、コストアップし難く、高い意匠性を付与できる。このように意匠性が高められれば、情緒性が高められ、例えば月経周期中であれば、使用者の不快な感情を和らげることができる。
図1は、本発明の第1実施形態であるパンティライナーを表面シート側から見た平面図である。 図2は、図1のI−I線断面図である。 図3は、図1に示すパンティライナーの簡易的な組み立て図である。 図4(a)及び図4(b)は、窓部の他の形状を表した平面図である。 図5(a)は1個の窓部の拡大平面図であり、図5(b)は、図5(a)のII−II線断面図である。 図6は、本発明の第2実施形態であるパンティライナーを表面シート側から見た平面図である。 図7は、図6のIII−III線断面図である。
以下本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の吸収性物品の第1実施形態であるパンティライナー1A(以下、「ライナー1Aともいう)は、図1〜図3に示すように、肌対向面側に配された表面層、非肌対向面側に配された防漏層、及び該表面層と該防漏層との間に配された吸収層を有している。具体的には、ライナー1Aは、図1に示すように、液透過性の表面層としての表面シート2、液難透過性の防漏層(以下、裏面層とも言う)としての裏面シート3、両シート2,3間に配された液保持性の吸収層としての吸収体4を具備している。尚、本明細書で「表面層」とは、着用時に着用者の肌に対向(当接)する面を構成する1枚又は複数枚のものを意味し、「裏面層」とは、着用時に着用者の肌に対向(当接)する面とは反対側の面を構成する1枚又は複数枚のものを意味する。また、「吸収層」とは、1層又は複数の吸収構造体の層構造を指し、吸収層そのもの又は吸収層を被覆シートで包んだものを意味する。
ライナー1Aは、図1に示すように、着用者の前後方向に対応する縦方向と、該縦方向に直交する横方向とを備え、縦方向に長い形状を有しており、ライナー1Aの縦方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。ライナー1Aには、図2に示すように、裏面シート3の非肌対向面に、ライナー1Aを、ショーツ等の下着のクロッチ部(不図示)に固定するための粘着部(不図示)が配されている。ここで、図中のY方向とは、ライナー1Aの縦方向と同方向であり、中心線CLに平行な方向である。また、図中のX方向とは、ライナー1Aの横方向と同方向であり、中心線CLに垂直な方向である。また、図中のZ方向とは、ライナー1Aの厚み方向である。
ライナー1Aは、図1に示すように、着用者の液排出部(膣口等)に対向配置される領域である排泄部領域A、ライナー1Aの着用時に排泄部領域Aより着用者の腹側に配される前方領域B、及びライナー1Aの着用時に排泄部領域Aよりも着用者の背中側に配される後方領域Cを有している。ここで、「排泄部領域A」とは、着用者の排泄部(膣口)に当接する領域をいい、ライナー1Aのように、所謂ウイング部を有していない場合には、パンティライナー等の吸収性物品が個装形態に折り畳まれた際に生じるX方向に延びる2つの折り線で囲まれた領域を意味し、吸収性物品の製品長が長く3つの折線が生じる場合には、Y方向の前端から数えて第1折り線と第2折り線とに囲まれた領域、又はY方向の前端から数えて第1折り線と第3折り線とに囲まれた領域を意味する。尚、吸収性物品が所謂ウイング部を有している場合には、「排泄部領域A」とは、ウイング部の位置する領域を意味する。ここで言うウイング部は、着用者のショーツの股下部で折り返して固定する部位を言う。ウイング部の非肌対向面側にはショーツの固定する為の周知のズレ止め材が塗布される。
ライナー1Aの具備する表面シート2及び裏面シート3は、何れも、図1に示すように、縦方向(Y方向)に長い縦長の形状を有しており、排泄部領域A、前方領域B及び後方領域Cそれぞれにおいて、ライナー1Aの本体の輪郭と一致する輪郭を有している。このように、表面シート2及び裏面シート3は、ライナー1Aにおいては、互いに同形同大に形成されている。
ライナー1Aにおいては、図2,図3に示すように、表面シート2が縦方向(Y方向)に長い吸収体4の肌対向面を被覆し、裏面シート3が縦方向(Y方向)に長い吸収体4の非肌対向面を被覆しており、吸収体4の外周縁から延出する延出部分が、熱エンボス加工、超音波シール加工又はホットメルト等の接着剤等によって接合されて、図1,図2に示すように、周縁部に周縁シール部5を形成している。
表面シート2としては、通常、パンティライナー等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、親水性且つ液透過性の不織布等を用いることができる。具体的には、排泄された体液を速やかに吸収して吸収体4に伝達する吸収性の観点及び肌触りの良さの観点から、親水性のサーマルボンド不織布、エアースルー不織布、浸水性のスパンレース織布等が好ましい。
裏面シート3としては、通常、パンティライナー等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、透湿性フィルム単独、又は透湿性フィルムと不織布との積層体、撥水性不織布等を用いることができる。パンティライナー等の吸収性物品と身体との間にこもる湿度(いわゆる着装内湿度)を速やかに取り除く観点から、裏面シート3に透湿性を付与し、更に通気性を付与することが最も効果的である。
ここで「透湿性」とは、JIS Z0208やASTM E398に開示された概念の如く、気流移動を伴わず、熱力学の第二法則に従って、高湿度側から低湿度側に水蒸気拡散する性質であり、極微小の開孔を有する多孔フィルムや、水と相溶性の高い無孔フィルムで発現する性質である。一方「通気性」とは、文字通り通気する性質であり、典型的には各種布地のように気流が通る性質である。
吸収体4としては、通常、パンティライナー等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、各種公知のポリマーシート等を用いることができ、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であっても良い)又はこれに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コアを、透水性の薄紙や不織布からなるコアラップシートで被覆したものを用いることができる。
色差計で測定された表面層(ライナー1Aにおいては表面シート2)の色は、L***表色系におけるL*値が、パンティライナーが女性のデリケートエリアに使用する衛生品である観点から、60以上の白色であることが好ましく、80以上の白色であることが更に好ましい。色差計としては、日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333(商品名)等を用いることができる。JIS−Z−8729に規定する「L***表色系」では、L*は明るさを、a*、b*は色の方向を示しており、a*は略赤方向、−a*は略緑方向、b*は略黄色方向、−b*は略青方向を示している。上記簡易型分光色差計NF333による計測方法においては、ステープラータイプにてφ4mmのND110センサーを取り付けておき、該センサーの先端部にはOリング(小)を用い、光源C/2、視野角2°で計測する。なお、ここでの表面層の色とは、窓部21を除いた部分での色が上記範囲であればよい。また、測定時のサンプルは吸収性物品の形態で、表面層側からセンサーの先端部を接触させ、吸収性物品とセンサー先端部の間に隙間が生じないように押し当てて計測する。
本発明の吸収性物品の表面層には、吸収層の外周縁よりも外方の領域に、その周辺よりも透明度の高い窓部21が形成されている。ライナー1Aにおいては、図1に示すように、表面層としての表面シート2における、吸収層としての吸収体4の外周縁よりも外方の領域に、窓部21が形成されている。窓部21は、表面シート2における窓部21の周辺よりも透明度の高い部分である。透明度の高い窓部21は、表面層としての表面シート2に例えば熱エンボス加工、超音波シール加工等を施すことにより圧搾して形成できる。尚、ライナー1Aにおける窓部21は、加工性が簡便で且つコストを抑えられる観点から、表面シート2に熱エンボス加工を施すことにより圧搾してフィルム化して形成されている。このようにフィルム化された窓部21は、通常は窓部21全体が薄い層となっているが、薄い層の一部に孔が空いていてもよい。
また、「透明度の高い窓部21」の「透明度」は、透明度TPによって評価することができ、透明度TPの値が大きいほど、透明性が高く、シースルー効果が高い。透明度TPは、下記測定方法によって測定される背黒色値LB、背白色値LW及び黒色測定値LOを用い、下記(式1)によって算出できる。

透明度TP={(LW−LO)/(LW−LB)}×100・・・(1)

透明度TPは、20以上が好ましく、50以上が更に好ましく、70以上がなお好ましい。また、表面シート2の窓部21とそれ以外の部分とは、透明度TPの差が15以上であることが好ましく、25以上が更に好ましく、40以上であることがなお好ましい。
<背黒色値LB、背白色値LW及び黒色測定値LOの測定方法>
1.測定装置の調整
測定には、日本電色工業(株)の簡易型分光色差計NF333(商品名)を操作法ペンタイプで使用した。光源としてC/2を用いた。NF333のペンタイプセンサーの先端部分においては、φ4mmの先端径を選択し、この先端部分に、L*値24、a*値−1、b*値0の黒色紙(φ4mmで測定、厚み0.35mm)による、中央にφ1mmの円孔が形成された円孔プレートを取り付けて測定装置とした。円孔プレートは、平坦なプレート(吉成印刷(株)より入手、厚み0.35mm)に円孔を形成して作製されたもので、円孔の形成によってプレートの表裏面に盛り上り形状が形成された場合は、その盛り上がり形状をフェザー安全剃刀(株)の「FAS−10」等の刃物で取り除き、円孔プレートを平坦な形状に調整しておく。尚、φ4mmの先端径でのNF333に付属の標準板における測定において、白色基準板の測定値は、L*値96、a*値−1、b*値2であり、黒色基準板の測定値は、L*値0、a*値0、b*値6であった。これらの測定値は、何れも3回測定の平均値である。ここで、上記L*値とは、上述したように、JIS−Z−8729に規定する「L***表色系」における明るさを示している。
2.測定サンプルの準備
測定対象は、表面層に形成された窓部21である。上述したように、ライナー1Aに形成された窓部21は、表面シート2側から裏面シート3側に向かって圧搾した凹みとなっているので、このような窓部21の底部の大きさによっては、窓部21の底部に前記分光色差計NF333の先端部分を押し当てて正確な測定を行うことは困難な場合がある。そのような場合には、表面層に形成された窓部21を切り出して測定サンプルとし、該測定サンプルを、前記円孔プレートの円孔部分に固定して使用してもよい。測定サンプルの前記円孔プレートへの固定には、例えばニチバン(株)の「ナイスタックNW−15」等の汎用両面テープを使用する。
3.測定の手順
次に、以下の手順で背黒色値LB、背白色値LW及び黒色測定値LOを測定する。前記分光色差計NF333のペンタイプセンサー(NF333に付属のターゲットプレートを使用。)の先端部分に、測定サンプルが固定されていない前記円孔プレートを取り付け、その状態で該円孔プレートに、分光色差計NF333に付属の標準黒色板を当ててL*値を3回測定し、それらの平均値を背黒色値LBとした。また、標準黒色板に代えて、分光色差計NF333に付属の標準白色板を用いた以外は前記と同様にしてL*値を3回測定し、それらの平均値を背白色値LWとした。次いで、前述したように、測定サンプルを円孔プレートの円孔部分に固定し、該円孔プレートを、前記ペンタイプセンサーの先端部分に取り付けてL*値を3回測定し、それらの平均値を黒色測定値LOとした。尚、複数種の測定サンプルについて背黒色値LB、背白色値LW及び黒色測定値LOを測定する場合、ペンタイプセンサーのφ4mmの測定先端(前記黒色紙)及び円孔プレートを、測定サンプルの数だけ用意し、測定サンプル毎に該測定先端及び円孔プレートを交換することが好ましい。
上述のように形成された窓部21が、ライナー1Aにおいては、ライナー1Aの縦方向(Y方向)に沿う両側部それぞれにおける、吸収体4の外周縁よりも外方の領域に、縦方向(Y方向)に間隔を空けて複数個配されている。具体的には、窓部21は、ライナー1Aの縦方向(Y方向)に沿う各側部に、1個以上30個以下配されていることが好ましく、 1個以上15個以下配されていることが更に好ましく、例えばライナー1Aにおいては、9個配されている。各窓部21は、使用者が使用時に見てわかりやすい視認性を高める観点から、1個の窓部21の面積が、1mm2以上400mm2以下であることが好ましく、25mm2以上225mm2以下であることが更に好ましい。また、吸収体4の外周縁よりも外側の領域の全面積に対して、各窓部21面積の合計の比は10%以上、特に25%以上、更には35%以上が、使用者に良い印象を与える観点から好ましい。また、窓部21としてエンボス処理等の熱加工を使用する場合には、表面シート2と裏面シートの接合強度を与える観点からも上記範囲が好ましい。なお、当該比の上限値としては、80%以下、特に70%以下、更には60%以下であることが、視認される色の差による印象の観点、また、前述した熱加工の場合には良好な風合いを与える目的から、好ましい。
窓部21は、図1,図3に示すように、意匠性を有する図案で形成されていることが、使用者の情緒的価値を高める観点から好ましい。ここで、意匠性を有する図案としては、図1,図3に示すような花柄模様の他に、図4(a)に示すような意匠性の有る例えばハート型の記号、図4(b)に示すような複数の例えば楕円形が集まって1つの図案をイメージできる幾何学的模様等が挙げられる。
更に、窓部21には、図5(a),図5(b)に示すように、窓部21の周縁に沿って、圧搾による縁取り21aが形成されていることが、より明瞭に窓部が形成され、視認性及び情緒的価値を高める観点から好ましい。縁取り21aは、ライナー1Aを平面視して、窓部21の形状の全周縁に沿って形成されており、窓部21の底部21bよりも浅く形成されている。このように窓部21に縁取り21aが形成されていると、窓部21のZ方向の凹みが、縁取り21aの部分と、縁取り21aの部分よりも深い底部21bの部分とで、段階的に深くなっている。尚、図5(a),図5(b)に示す縁取り21aは、窓部21の形状に沿って1段で形成されているが、2段以上で形成されていてもよい。底部21bの部分の深さに対する縁取り21aの部分の深さの比(縁取り21aの部分の深さ/底部21bの部分の深さ)は、0.5以上1未満であることが好ましく、0.01以上1未満であることが更に好ましい。
また、防漏層(ライナー1Aにおいては裏面シート3)は、表面層(ライナー1Aにおいては表面シート2)と異なる色に着色されており、ライナー1Aを防漏層(ライナー1Aにおいては裏面シート3)側から平面視して、該色が視認可能となっている。裏面シート3の色と表面シート2の色とが異なる色であるとは、裏面シート3の色と表面シート2の色との違いを人が十分に視覚で認識できる色差を有していることを意味している。具体的には、色差計(日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333(商品名)等)で測定された表面層(ライナー1Aにおいては表面シート2)の色と、色差計で測定された防漏層(ライナー1Aにおいては裏面シート3)の色とは、JIS−Z−8729に規定する「L***表色系」におけるΔE*
が3以上であることが好ましく、より窓部のパターンが明瞭になる観点から、6以上、特に10以上であることが更に好ましい。ここで、ΔE*は、下記式(2)で求め
られる値である。

ΔE*=[(ΔL*2+(Δa*2+(Δb*2]1/2・・・(2)
(ΔL*、Δa*、Δb*は、2色間のL*値、a*値、b*値の差である。例えば
ΔL*は、ΔL*=L* 2−L* 1により計算される。)
上述したように、着色されたライナー1Aの裏面シート3は、ライナー1Aを裏面シート3側から平面視して、視認可能となっている。ここで、着色された裏面シート3が、ライナー1Aを裏面シート3側から平面視して、視認可能となっているとは、裏面シート3が、例えば透湿性フィルム又は撥水性不織布等から単独で形成されている場合においては、その肌対向面側のみならず、非肌対向面側も着色されていることを意味し、透湿性フィルムと不織布との積層体の場合においては、少なくとも該不織布の肌対向面側及び非肌対向面側が着色されていることを意味する。即ち、肌対向面への印刷(着色)が非肌対向面側から透けて見えるのではなく、直接視認可能なように、全面が印刷されていたり、フィルムの構成樹脂や不織布の構成繊維の樹脂に色付きの顔料が練り込まれて原着されていたりするものを用いていることを意味する。
以上のように構成されたライナー1Aは、ライナー1Aを表面層(ライナー1Aにおいては表面シート2)側から平面視して、表面層(ライナー1Aにおいては表面シート2)の窓部21を介して防漏層(ライナー1Aにおいては裏面シート3)の色が視認可能となっている。そして、窓部21を介して見える防漏層(ライナー1Aにおいては裏面シート3)の色と、表面層(ライナー1Aにおいては表面シート2)の、吸収層(ライナー1Aにおいては吸収体4)の外周縁よりも外方の領域における該窓部21以外の領域22を介して見える防漏層(ライナー1Aにおいては裏面シート3)の色とは、色の見え方が異なっている。ここで、窓部21を介して見える裏面シート3の色と、窓部21以外の領域22を介して見える裏面シート3の色とで、色の見え方が異なっているとは、ライナー1Aを表面シート2側から平面視して、窓部21を介して見える裏面シート3の色と、領域22を介して見える裏面シート3の色との違いを人が十分に視覚で認識できる色差を有していることを意味している。具体的には、色差計(日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333(商品名)等)で測定された窓部21を介して見える裏面シート3の色と、領域22を介して見える裏面シート3の色とは、JIS−Z−8729に規定する「L***表色系」におけるΔE*値が視認性の観点から、3以上であることが好ましく、6以上であるこ
とが更に好ましく、10以上であることがなお好ましい。ここで、ΔE*は、上記式
(2)で求められる値である。
更に、ライナー1Aにおいては、領域22を介して見える裏面シート3の色と、表面層(ライナー1Aにおいては表面シート2)の吸収層(ライナー1Aにおいては吸収体4)の外周縁よりも内方の領域23(図1,図2参照)を介して見える防漏層(ライナー1Aにおいては裏面シート3)の色とも、色の見え方が異なっている。具体的には、色差計(日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333(商品名)等)で測定された領域22を介して見える裏面シート3の色と、内方の領域23を介して見える裏面シート3の色とは、JIS−Z−8729に規定する「L***表色系」におけるΔE*値が使用者が見て判りやすい観点から、3以上であることが
好ましく、6以上であることが更に好ましく、10以上であることがなお好ましい。ここで、ΔE*は、上記式(2)で求められる値である。
上述した本発明の吸収性物品の実施形態であるライナー1Aを使用した際の作用効果について説明する。
ライナー1Aは、表面シート2に透明度の高い窓部21が形成されており、裏面シート3は表面シート2と異なる色に着色されており、図1に示すように、ライナー1Aを表面シート2側から平面視して、窓部21を介して見える裏面シート3の色と、窓部21以外の領域22を介して見える裏面シート3の色とは、色の見え方が異なっている。このように、単に表面シート2に窓部21を形成するだけで、色の見え方が異なる高い意匠性を付与でき、コストアップもし難い。また、このように意匠性を付与できれば、情緒性が高められ、例えば月経周期中であれば、使用者の不快な感情を和らげることができる。なお、周縁シール部5以外においては、表面シート2と裏面シート3とが窓部21のみで接合され、それ以外の部分では接合されていないようにすることで、窓部以外では裏面シート3の色がよりぼやけて見えることから、情緒性がより高まり、また、柔らかい雰囲気を醸し出すことで、使用者の気持ちを和らげるのにより効果的である。
特に、ライナー1Aの窓部21は、表面シート2を単に圧搾して形成されているので、印刷よりも、素材又は場所を選ばず、コストアップもし難い。
次に、本発明の吸収性物品の第2実施形態であるパンティライナー1B(以下、「ライナー1Bともいう)について、図6,図7に基づいて説明する。
ライナー1Bについては、第1実施形態のライナー1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、ライナー1Aと同様であり、ライナー1Aの説明が適宜適用される。
ライナー1Bの表面層は、液透過性の表面シート2と、表面シート2の縦方向(Y方向)に沿う両側部にそれぞれ配された液難透過性のサイドシート6,6とからなり、窓部61は、サイドシート6に形成されている。具体的に説明すると、表面層としての表面シート2及び裏面層としての裏面シート3は、それぞれ、図6,図7に示すように、吸収層としての吸収体4の肌対向面側の全面及び非肌対向面側の全面を覆っており、吸収体4の外周縁から延出している。吸収体4の外周縁から延出している表面シート2の延出部分と裏面シート3の延出部分とは、ライナー1Aと同様にして固定されている。また、表面シート2は、図7に示すように、横方向(X方向)の長さが裏面シート3の横方向(X方向)の長さよりも短くなっている。
ライナー1Bの縦方向(Y方向)に沿う両側部それぞれには、表面層としての表面シート2を介して表面層としてのサイドシート6が配されている。サイドシート6は、図7に示すように、表面シート2の肌対向面側であって、図6に示すように、縦方向(Y方向)の側部全域に亘って配設固定されている。尚、ライナー1Bの各サイドシート6は、単に、表面シート2の肌対向面側であって、側部全域に亘って配設固定されているだけであるが、例えば、各サイドシート6の横方向(X方向)の内方側(中心線CL寄り)の端部を、自由端とし、自由端近傍に立体ギャザー形成用の弾性部材を縦方向(Y方向)に伸長状態で配設固定して、着用時には、その弾性部材の収縮力により、自由端から所定幅の部分が表面シート2から離間して立体ギャザーを形成するようにしてもよい。
サイドシート6としては、通常、パンティライナー等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、液難透過性の不織布、具体的には、裏面シート3に用いられる撥水性不織布等が挙げられる。
色差計で測定された表面層(ライナー1Bにおいてはサイドシート6)の色は、L***表色系におけるL*値が、ライナー1Aの表面シート2と同じ観点から、60以上の白色であることが好ましく、80以上の白色であることが更に好ましい。
本発明の吸収性物品の表面層には、吸収層の外周縁よりも外方の領域に、その周辺よりも透明度の高い窓部61が形成されている。ライナー1Bにおいては、図6に示すように、表面層としてのサイドシート6における、吸収層としての吸収体4の外周縁よりも外方の領域で且つ表面層としての表面シート2の縦方向(Y方向)に沿う側縁よりも外方の領域に、窓部61が形成されている。窓部61は、サイドシート6における窓部61の周辺よりも透明度の高い部分である。透明度の高い窓部61は、表面層としてのサイドシート6に、ライナー1Aの窓部21と同様の加工等を施すことにより圧搾して形成できる。このようにフィルム化された窓部61は、通常は窓部61全体が薄い層となっているが、ライナー1Aの窓部21と同様に、薄い層の一部に孔が空いていてもよい。
また、「透明度の高い窓部61」の「透明度」は、ライナー1Aの窓部21と同様に、透明度TPによって評価することができる。
透明度TPは、20以上が好ましく、50以上が更に好ましく、70以上がなお好ましい。
上述のように形成された窓部61が、ライナー1Bにおいては、ライナー1Bの縦方向(Y方向)に沿う両側部それぞれにおける、吸収体4の外周縁よりも外方の領域で且つ表面層としての表面シート2の縦方向(Y方向)に沿う側縁よりも外方の領域に、縦方向(Y方向)に間隔を空けて複数個配されている。各側部に配される窓部61の好ましい個数、窓部61の1個当たりの好ましい面積は、ライナー1Aの窓部21と同様である。
窓部61は、ライナー1Aの窓部21と同様に、図6に示すように、意匠性を有する図案で形成されていることが好ましい。また、窓部61には、ライナー1Aの窓部21と同様に、窓部61の周縁に沿って、圧搾による縁取りが形成されていることが好ましい。
また、防漏層(ライナー1Bにおいては裏面シート3)は、表面層(ライナー1Bにおいてはサイドシート6)と異なる色に着色されており、ライナー1Bを防漏層(ライナー1Bにおいては裏面シート3)側から平面視して、該色が視認可能となっている。裏面シート3の色とサイドシート6の色とが異なる色であるとは、裏面シート3の色とサイドシート6の色との違いを人が十分に視覚で認識できる色差を有していることを意味している。具体的には、色差計(日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333(商品名)等)で測定された表面層(ライナー1Bにおいてはサイドシート6)の色と、色差計で測定された防漏層(ライナー1Bにおいては裏面シート3)の色とは、JIS−Z−8729に規定する「L***表色系」におけるΔE*値が3以上であることが好ましく、6以上であることが更に好ましく、10以
上がなお好ましい。
以上のように構成されたライナー1Bは、ライナー1Bを表面層(ライナー1Bにおいては表面シート2及びサイドシート6)側から平面視して、表面層(ライナー1Bにおいてはサイドシート6)の窓部61を介して防漏層(ライナー1Bにおいては裏面シート3)の色が視認可能となっている。そして、窓部61を介して見える防漏層(ライナー1Bにおいては裏面シート3)の色と、表面層(ライナー1Bにおいてはサイドシート6)の、吸収層(ライナー1Bにおいては吸収体4)の外周縁よりも外方の領域で且つ表面層としての表面シート2の縦方向(Y方向)に沿う側縁よりも外方の領域における該窓部61以外の領域62を介して見える防漏層(ライナー1Bにおいては裏面シート3)の色とは、色の見え方が異なっている。ここで、窓部61を介して見える裏面シート3の色と、窓部61以外の領域62を介して見える裏面シート3の色とで、色の見え方が異なっているとは、ライナー1Bを表面シート2側から平面視して、窓部61を介して見える裏面シート3の色と、領域62を介して見える裏面シート3の色との違いを人が十分に視覚で認識できる色差を有していることを意味している。具体的には、色差計(日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333(商品名)等)で測定された窓部61を介して見える裏面シート3の色と、領域62を介して見える裏面シート3の色とは、JIS−Z−8729に規定する「L***表色系」におけるΔE*値が、2.5以上であることが好ましく、5.
5以上であることが更に好ましく、9.5以上が尚好ましい。
更に、ライナー1Bにおいては、領域62を介して見える裏面シート3の色と、表面層(ライナー1Bにおいては表面シート2)の吸収層(ライナー1Bにおいては吸収体4)の外周縁よりも内方の領域23(図6,図7参照)を介して見える防漏層(ライナー1Bにおいては裏面シート3)の色とも、色の見え方が異なっている。具体的には、色差計(日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333(商品名)等)で測定された領域62を介して見える裏面シート3の色と、内方の領域23を介して見える裏面シート3の色とは、JIS−Z−8729に規定する「L***表色系」におけるΔE*値が、10以上であることが好ましく、20以上であること
が更に好ましい。
上述した本発明の吸収性物品の第2実施形態であるライナー1Bを使用した際の作用効果について説明する。
ライナー1Bの効果については、ライナー1Aの効果と同様であり、ライナー1Aの効果の説明が適宜適用される。
本発明の吸収性物品は、上述の第1実施形態のライナー1A、及び第2実施形態のライナー1Bに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の第1〜第2実施形態のライナー1A〜1Bにおける各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
例えば、上述の第1〜第2実施形態のライナー1A〜1Bにおいては、図1,図6に示すように、四隅の窓部21,61の大きさが大きく、その他の窓部21,61の大きさが一定の大きさに形成されているが、全ての窓部21,61の大きさが一定でもよく、全ての窓部21,61の大きさが異なっていてもよい。例えば、前方側Bから後方側Cに向かって窓部21,61の大きさが漸次大きくなるように形成されていてもよく、漸次小さくなるように形成されていてもよい。また、例えば、排泄部領域Aから前方側B及び後方側Cそれぞれに向かって窓部21,61の大きさが漸次大きくなるように形成されていてもよく、漸次小さくなるように形成されていてもよい。また、各窓部21,61どうしが、該窓部21,61よりも幅の小さい連結窓部によってつながるように配されていても良い。
また、上述の第1実施形態のライナー1Aにおいては、図2に示すように、窓部21が表面シート2にのみ形成されており、上述の第2実施形態のライナー1Bにおいては、図7に示すように、窓部61がサイドシート6にのみ形成されているが、吸収層(ライナー1A,1Bにおいては吸収体4)の外周縁よりも外方の領域であれば、表面シート2とサイドシート6とが重なる領域に、窓部が形成されていてもよい。
本発明の吸収性物品は、パンティライナー以外にも、例えば、失禁者用パッド、生理用ナプキン、使い捨ておむつ等に好適に用いることができる。
上述した実施形態に関し、さらに以下の吸収性物品を開示する。
〔1〕肌対向面側に配された表面層、非肌対向面側に配された防漏層、及び該表面層と該防漏層との間に配された吸収層を有し、着用者の前後方向に対応する縦方向と、該縦方向に直交する横方向とを備えた吸収性物品であって、前記表面層には、前記吸収層の外周縁よりも外方の領域に、その周辺よりも透明度の高い窓部が形成されており、前記防漏層は、前記表面層と異なる色に着色されており、前記吸収性物品を前記防漏層側から平面視して、該色が視認可能となっており、前記吸収性物品を前記表面層側から平面視して、前記表面層の前記窓部を介して前記防漏層の色が視認可能となっており、該窓部を介して見える前記防漏層の色と、前記表面層の前記外方の領域における該窓部以外の領域を介して見える前記防漏層の色とは、色の見え方が異なっている吸収性物品。
〔2〕前記窓部は、前記表面層を圧搾して形成されている前記〔1〕に記載の吸収性物品。
〔3〕色差計で測定された前記表面層の色と、色差計で測定された前記防漏層の色とは、L***表色系における色差(ΔE*値)が3以上である前記〔1〕又は〔
2〕に記載の吸収性物品。
〔4〕色差計で測定された前記表面層の色は、L***表色系におけるL*値が60以上の白色である前記〔1〕〜〔3〕の何れか1つに記載の吸収性物品。
〔5〕前記窓部は、意匠性を有する図案で形成されている前記〔1〕〜〔4〕の何れか1つに記載の吸収性物品。
〔6〕前記表面層は、液透過性の表面シートと、該表面シートの縦方向に沿う両側部にそれぞれ配された液難透過性のサイドシートとからなり、前記窓部は、前記サイドシートに形成されている前記〔1〕〜〔5〕の何れか1つに記載の吸収性物品。
〔7〕前記窓部は、その幅方向内側が前記吸収層と重なっており、その幅方向外側が該吸収層と重なっていない、前記〔1〕〜〔5〕の何れか1つに記載の吸収性物品。
〔8〕前記吸収層は幅方向中央で、その左右両外側よりも層数が多く、前記窓部は該総数の少ない部分と重なるように配されている前記〔1〕〜〔5〕の何れか1つに記載の吸収性物品。
〔9〕前記窓部は前記表面層と前記防漏層とを接合するヒートシールである前記〔1〕〜〔8〕のいずれか1つに記載の吸収性物品。
〔10〕前記吸収層外周縁より外側の領域の全面積に対して、当該領域に位置する各窓部の全面積の比が10%以上80%以下である前記〔1〕〜〔9〕のいずれか1に記さ胃の吸収性物品。
〔11〕前記窓部には、その周縁に沿って、前記圧搾による縁取りが形成されている前記〔2〕〜〔10〕の何れか1つに記載の吸収性物品。
〔12〕前記防漏層は前記非肌対抗面側の最も外側に設けられている前記〔1〕〜〔11〕の何れか1つに記載の吸収性物品。
〔13〕前記防漏層の非肌当接面側に最外不織布層が配されている前記〔1〕〜〔11〕の何れか1つに記載の吸収性物品。
〔14〕前記縦方向に沿って、所定の幅方向大きさを有する窓部が、複数、間欠的に配置されている前記〔1〕〜〔13〕のいずれか1つに記載の吸収性物品。
〔15〕前記複数の窓部の間が、該窓部よりも幅方向の大きさが小さい連結窓部によって連結されている前記〔14〕に記載の吸収性物品。
〔16〕前記表面層が、坪量10〜100g/m2の不織布である前記〔1〕〜〔15〕の何れか1つに記載の吸収性物品。
〔17〕前記窓部における色と前記外方の領域における該窓部以外の領域を介して見える前記防漏層の色との色差ΔEが3以上である、前記〔1〕〜〔16〕のいずれか1つに記載の吸収性物品。
1A,1B パンティライナー(吸収性物品)
2 表面シート
21 窓部
21a 縁取り
21b 底部
22 表面シートにおける吸収体の外周縁よりも外方の領域で且つ窓部21以外の領域
23 表面シートにおける吸収体の外周縁よりも内方の領域
3 裏面シート
4 吸収体
5 周縁シール部
6 サイドシート
61 窓部
62 サイドシートにおける吸収体の外周縁よりも外方の領域で且つ窓部21以外の領域
A 排泄部領域
B 前方領域
C 後方領域
CL 縦方向に延びる中心線

Claims (6)

  1. 肌対向面側に配された表面層、非肌対向面側に配された防漏層、及び該表面層と該防漏層との間に配された吸収層を有し、着用者の前後方向に対応する縦方向と、該縦方向に直交する横方向とを備えた吸収性物品であって、
    前記表面層には、前記吸収層の外周縁よりも外方の領域に、該表面層を圧搾して形成され、その周辺よりも透明度の高い、フィルム化された窓部が形成されており、
    前記窓部には、その周縁に沿って、該窓部の本体よりも圧搾の深さが浅い縁取りが形成されており、
    前記防漏層は、前記表面層と異なる色に着色されており、前記吸収性物品を前記防漏層側から平面視して、該色が視認可能となっており、
    前記吸収性物品を前記表面層側から平面視して、前記表面層の前記窓部を介して前記防漏層の色が視認可能となっており、該窓部を介して見える前記防漏層の色と、前記表面層の前記外方の領域における該窓部以外の領域を介して見える前記防漏層の色とは、色の見え方が異なっている吸収性物品。
  2. 前記表面層と前記防漏層とは、周縁部に形成された周縁シール部以外では、前記窓部のみで接合されている請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 色差計で測定された前記表面層の色と、色差計で測定された前記防漏層の色とは、L***表色系における色差(ΔE*値)が3以上である請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 色差計で測定された前記表面層の色は、L***表色系におけるL*値が60以上の白色である請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記窓部は、意匠性を有する図案で形成されている請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記表面層は、液透過性の表面シートと、該表面シートの縦方向に沿う両側部にそれぞれ配された液難透過性のサイドシートとからなり、
    前記窓部は、前記サイドシートに形成されている請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品。
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