JP6066796B2 - エンジニアリング装置およびエンジニアリング方法 - Google Patents

エンジニアリング装置およびエンジニアリング方法 Download PDF

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Description

この発明は、ネットワークに接続されているデバイスのオブジェクト情報を取得するエンジニアリング装置およびエンジニアリング方法に関するものである。
建物内の複数のフィールド制御機器の監視・制御を行う監視システムとして、BACnet(Building Automation and Control networking protocol)などのオープンネットワークを用いて、空調設備、照明設備、電気設備および防災設備などの異なるメーカのシステムを接続し、監視・制御を行うマルチベンダ対応システムが普及している。
このBACnetに対応した監視システムを構築するに当たり、国内では、エンジニアリング装置にて、事前に各ベンダからBACnet仕様に応じたデバイスのオブジェクト情報をカンマ区切りにしたCSVフォーマットのファイルとして入手することが定着している。そして、エンジニアリング装置が入手したCSVファイルに基づいて、監視装置で管理を行うデバイス情報、監視ポイント情報、オブジェクト情報などの管理情報を記録したJOBファイルを作成する。また、エンジニアリング装置は、作成したJOBファイルに基づいて、監視装置で管理を行う上位コントローラを動作させるための動作ファイルを作成し、対応する上位コントローラにダウンロードする。
また、例えば特許文献1に係るエンジニアリング装置では、他社のCSVファイルを読み込み、自社システム内で起動させるための補足を行った上で自社装置にダウンロードすることで、実際の機器を接続する前の接続動作確認を行っている。
一方、海外では、ベンダ間で上記のような取り決めがされていないため、CSVファイルの授受は行われていない。
その対策として、BACnet通信で他社デバイスからオブジェクト情報を直接取得し、任意のCSVフォーマット(例えば、IEIEJ−G−0006:2006CSVファイルフォーマット、IEIEJ−P−0003:2000CSVファイルフォーマットや、Siemensフォーマットなど)でCSVファイルを自動作成している。
特開2009−295090号公報
一方、CSVファイルの作成後、監視装置に連絡なしに他社デバイスのオブジェクト情報の変更(オブジェクトの追加、削除やプロパティの変更など)が行われる可能がある。しかしながら、従来のエンジニアリング装置では、このような事態に対して対策を行っていないという課題があった。そのため、他社ベンダへの確認またはCSVファイルの再自動作成を行い、それまでのCSVファイルとの差分確認を行うことで、他社デバイスのオブジェクト情報に変更がないかを漏れなく把握する必要がある。この場合、エンジニアリング装置に通信負荷が発生し、また、他社ベンダへの確認では誤った情報が通知される恐れがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、システムに不要な通信負荷を発生させることなく、他社デバイスのオブジェクト情報の変更を効率的かつ漏れなく検出することができるエンジニアリング装置およびエンジニアリング方法を提供することを目的としている。
この発明に係るエンジニアリング装置は、ネットワークに接続されているデバイスを検索するデバイス検索部と、デバイス検索部により検索されたデバイスが有するオブジェクトのオブジェクトIDをデバイスから取得するオブジェクトID取得部と、オブジェクトID取得部により取得されたオブジェクトIDが付与されたオブジェクトの属性を示すプロパティをデバイスから取得するプロパティ取得部とを備え、オブジェクトIDおよびプロパティから成るオブジェクト情報を保持するエンジニアリング装置であって、ネットワーク上を流れる通信メッセージを監視する通信メッセージ監視部と、通信メッセージ監視部による監視結果に基づいて、該当するオブジェクト情報を取得するオブジェクト情報取得部とを備え、オブジェクト情報取得部は、通信メッセージ監視部により通信メッセージを基に未知のデバイスまたは未知のデバイスの未知のオブジェクトが検出された場合に、当該デバイスが有するオブジェクトのオブジェクトIDを取得して当該オブジェクトのプロパティを取得する第1のオブジェクト情報取得部を有するものである。
また、この発明に係るエンジニアリング方法は、ネットワークに接続されているデバイスを検索するデバイス検索部と、デバイス検索部により検索されたデバイスが有するオブジェクトのオブジェクトIDをデバイスから取得するオブジェクトID取得部と、オブジェクトID取得部により取得されたオブジェクトIDが付与されたオブジェクトの属性を示すプロパティをデバイスから取得するプロパティ取得部とを備え、オブジェクトIDおよびプロパティから成るオブジェクト情報を保持するエンジニアリング装置によるエンジニアリング方法であって、ネットワーク上を流れる通信メッセージを監視する通信メッセージ監視ステップと、通信メッセージ監視ステップによる監視結果に基づいて、該当するオブジェクト情報を取得するオブジェクト情報取得ステップとを有し、オブジェクト情報取得ステップは、通信メッセージ監視ステップにおいて通信メッセージを基に未知のデバイスまたは未知のデバイスの未知のオブジェクトを検出した場合に、当該デバイスが有するオブジェクトのオブジェクトIDを取得して当該オブジェクトのプロパティを取得するものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、システムに不要な通信負荷を発生させることなく、他社デバイスのオブジェクト情報の変更を効率的かつ漏れなく検出することができる。
この発明の実施の形態1に係るエンジニアリング装置が適用された監視システムの全体構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るエンジニアリング装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるCSVファイルの一例を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるオブジェクト情報取得部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る上位コントローラの構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るエンジニアリング装置によるCSVファイル作成・再作成の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における入出力部による、デバイス検索後の画面イメージ例を示す図である。 この発明の実施の形態1における入出力部による、オブジェクトリスト取得後の画面イメージ例を示す図である。 この発明の実施の形態1における入出力部による、プロパティ取得後の画面イメージ例を示す図である。 この発明の実施の形態1における入出力部による、CSVファイル作成要否を選択するための画面イメージ例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るエンジニアリング装置により作成されたCSVファイルの一例を示す図である。 この発明の実施の形態1における通信メッセージの一例を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る監視システムの構成を示す図であり、通信ネットワークとしてBACnetを用いた場合を示している。
監視システムは、図1に示すように、エンジニアリング装置1、監視装置2、表示装置3、複数の上位コントローラ4(自社の上位コントローラ4a、他社の上位コントローラ4b)、複数の下位コントローラ5、および複数のBACnetルータ6(図1では一つを例示する)などから構成されている。
エンジニアリング装置1は、BACnetに対応した監視システムを構築するものである。このエンジニアリング装置1は、システムを構築する際に、BACnetの規格に合わせて、監視装置2で監視・制御を行う上位コントローラ4a、当該上位コントローラ4aに接続された下位コントローラ5および不図示のフィールド制御装置(制御機器)のオブジェクトの属性情報(詳細は後述する)を記述したCSV形式のCSVファイル(オブジェクトファイル)を作成する。そして、このCSVファイルに基づいてシステムの構成情報、およびI/O情報などの管理情報を記録したJOBファイルを作成する。また、エンジニアリング装置1は、作成したJOBファイルに基づいて、各上位コントローラ4aを動作させるための動作ファイルを作成して、対応する上位コントローラ4aにダウンロードする。
なお、他社の上位コントローラ4bに対しては、他社のエンジニアリング装置によりエンジニアリングが行われる。
監視装置2は、BACnetを介して接続される複数の上位コントローラ4を監視・制御するものである。この監視装置2による監視・制御情報は表示装置3に表示される。
上位コントローラ4は、監視装置2による制御に従い、下位ネットワークを介して接続される複数の下位コントローラ5を監視・制御するものである。ここで、上位コントローラ4aは、エンジニアリング装置1からダウンロードした動作ファイルに基づいて動作する。また、上位コントローラ4bは、他社のエンジニアリング装置からダウンロードした動作ファイルに基づいて動作する。また、上位コントローラ4は、下位ネットワークに接続されたフィールド制御装置の設定などの情報を含むオブジェクト情報を有する。
なお、上位コントローラ4aは、BACnetルータ6を介してBACnetに接続される構成であってもよい。
下位コントローラ5は、上位コントローラ4による制御に従い、下位ネットワークを介して接続される複数の不図示のフィールド制御装置を制御するものである。フィールド制御装置は各種センサ、アクチュエータなどを具備し、下位コントローラ5がこれらをオブジェクトとして扱い、制御する。例えばあるオブジェクトが温度センサの温度データを取得するために使用され、下位コントローラ5が取得した温度データは上位コントローラ4へ通知される。通知された情報を基にした動作指示は、上位コントローラ4から下位コントローラ5へ通知され、下位コントローラ5がオブジェクト制御によりフィールド制御装置を動作させる(例えば空調機の発停制御)。
次に、エンジニアリング装置1のCSVファイル作成・再作成に関する構成について説明する。図2はこの発明の実施の形態1に係るエンジニアリング装置1の構成を示すブロック図である。
エンジニアリング装置1は、図2に示すように、ファイル仕様選択部11、ファイル仕様記憶部12、デバイス検索部13、デバイス記憶部14、送受信部15、通信情報設定部16、サービス情報取得部17、オブジェクトリスト取得部(オブジェクトID取得部)18、オブジェクトリスト記憶部19、プロパティ取得部20、プロパティ記憶部21、オブジェクトファイル作成部22、オブジェクトファイル記憶部23、入出力部24、通信ログ化部25、通信ログ情報監視部(通信メッセージ監視部)26、オブジェクト情報取得方法選択部27、オブジェクト情報逐次選択部28、オブジェクト情報取得部29およびオブジェクトファイル再作成部30を有している。
ファイル仕様選択部11は、監視システムのBACnetのプロトコルに合わせて、作成するCSVファイル(オブジェクトファイル)のフォーマット(仕様)を選択するものである。この際、ファイル仕様選択部11は、所定のファイルフォーマットを選択するか、入出力部24を通じてユーザにより指示されたファイルフォーマットを選択する。
図3に、BACnetのプロトコルの一つであるIEIEJ−G−0006:2006仕様のCSVフォーマットの一例を示す。図3に示すように、CSVファイルは、一つのオブジェクトについて、カラム1〜38の順に、プロパティ(オブジェクトの属性を表す情報)の項目に対応する情報が記述される。
例えば、ファイルフォーマットが「75,77,79,117,65,69」の場合、会議室に設置された空調機の温度計測値のために使用されるオブジェクトは「12582910,会議室温度,1,62,40.0,10.0」のように記述される。このオブジェクトは、オブジェクトID(プロパティID75)が「12582910」であり、オブジェクト名(77)は「会議室温度」、オブジェクトタイプ(79)は「0(Analog Input)」、単位(117)は「62(℃を表す数字)」、温度データの最大値(65)は「40.0」、最小値(69)は「10.0」であることを示す。
なお、オブジェクトとは、温度センサなどのフィールド制御機器のデータを抽象化し、プロパティの集合として定義したものであり、ANSI/ASHRAE Standard 135−2004に規定されている。本実施の形態中のオブジェクト情報は、このオブジェクトを意味する。
なお、図3ではIEIEJ−G−0006:2006仕様のファイルフォーマットを例に示したが、この他にも、IEIEJ−P−0003:2000仕様や、独自仕様(例えばSiemens)などのファイルフォーマットを用いてもよい。これらのファイルフォーマットは予めファイル仕様記憶部12に与えておけばよい。
なお、BACnetの場合ではCSV形式のフォーマットを用いるが、これに限定されるものではなく、BACnet以外のネットワークの場合にはそれに対応したフォーマットを用いればよい。
デバイス検索部13は、BACnetに接続されている上位コントローラ4b(デバイス)を検索するものである。この際、デバイス検索手段13は、応答を要求する応答要求メッセージを作成して、送受信部15を介して上位コントローラ4bへブロードキャスト送信する。そして、デバイス検索部13は、上位コントローラ4bからの応答を送受信部15を介して確認することで、正常に接続されてオンライン上にいる上位コントローラ4bを検索する。このデバイス検索部13によるデバイス検索結果はデバイス記憶部14に出力され、記憶される。
送受信部15は、BACnetを介して、またはBACnetを介しBACnetルータ6を経由して、上位コントローラ4bとの間でデータの送受信を行うものである。
通信情報設定部16は、通信相手の上位コントローラ4bがBACnetルータ6を経由してBACnetに接続している場合に、このBACnetルータ6に通知する通信情報を設定するものである。通信情報としては、IP(Internet Protocol)アドレス、プロパティ数/分、プロトコル選択などが含まれる。
サービス情報取得部17は、デバイス検索部13により検索された上位コントローラ4bがサポートしているサービス情報(Protocol_Services_Supportedプロパティ)を当該上位コントローラ4bから取得するものである。この際、サービス情報取得部17は、まず、サービス情報を要求するサービス情報要求メッセージを作成して、通信情報設定部16により設定された通信情報を付与し、送受信部15を介して上位コントローラ4bへ送信する。そして、サービス情報取得部17は、上位コントローラ4bからの返信(サービス情報)を送受信部15を介して受け取る。
なお、送受信部15では、一定時間待ってもサービス情報を受信できない場合に、メッセージを再送するなどしてもよい。
ここで、サービス情報には、ReadProperty(単一オブジェクトの単一プロパティを参照する)、ReadPropertyMultiple(単一オブジェクトの複数プロパティを参照するか、複数ポイントの複数プロパティを参照する)、セグメンテーションサポートの有無(セグメント化したメッセージの送受信を行うか否か)などが含まれる。
オブジェクトリスト取得部18は、サービス情報取得部17により取得されたサービス情報およびファイル仕様選択部11により選択されたファイル仕様に基づいて、上位コントローラ4bが有するオブジェクト情報を取得するための前段階として、上位コントローラ4bが有するオブジェクト(オブジェクトID)の一覧を示すオブジェクトリストを当該上位コントローラ4bから取得するものである。この際、オブジェクトリスト取得部18は、まず、サービス情報およびファイル仕様に基づいて、上位コントローラ4bのオブジェクトリストを要求するオブジェクトリスト要求メッセージを作成し、送受信部15を介して上位コントローラ4bへ送信する。そして、オブジェクトリスト取得部18は、上位コントローラ4bからの返信(オブジェクトリスト)を送受信部15を介して受け取る。このオブジェクトリスト取得部18により取得されたオブジェクトリストはオブジェクトリスト記憶部19に出力され、記憶される。
なお、送受信部15では、一定時間待ってもオブジェクトリストを受信できない場合に、メッセージを再送するなどしてもよい。
プロパティ取得部20は、サービス情報取得部17により取得されたサービス情報に基づいて、オブジェクトリスト取得部18により取得されたオブジェクトリスト内の各オブジェクトの属性を示すプロパティを上位コントローラ4bから取得するものである。この際、プロパティ取得部20は、まず、サービス情報およびオブジェクトリストに基づいて、全てのオブジェクトのプロパティを要求するプロパティ要求メッセージを作成し、送受信部15を介して上位コントローラ4bへ送信する。そして、プロパティ取得部20は、上位コントローラ4bからの返信(プロパティ)を送受信部15を介して受け取る。このプロパティ取得部20により取得されたオブジェクトID毎のプロパティはプロパティ記憶部21に出力され、記憶される。
なお、送受信部15では、オブジェクト毎にプロパティの取得を繰り返してもよいし、一定時間待ってもプロパティを受信できない場合にメッセージを再送するなどしてもよい。
また、プロパティの取得は、上位コントローラ4b毎にサポートする形態に応じて行えばよい。例えば、サポート情報に基づいて、オブジェクト毎のプロパティ要求メッセージを作成してもよいし、全てのオブジェクト一括のプロパティ要求メッセージを作成してもよい。
また、プロパティ取得部20は、ファイル仕様選択部11により選択されたファイル仕様に基づいて、オブジェクト毎に必要となるプロパティを選択して、特定のプロパティを要求するプロパティ要求メッセージを作成してもよい。
オブジェクトファイル作成部22は、ファイル仕様選択部11により選択されたファイル仕様をファイル仕様記憶部12から取得し、このファイル仕様に必要なプロパティをプロパティ記憶部21から取得して、CSVファイルを作成するものである。このオブジェクトファイル作成部22により作成されたCSVファイルはオブジェクトファイル記憶部23に出力され、記憶される。
なお、エンジニアリング装置1では、CSVファイルに含まれる各オブジェクトの情報を、監視装置2の監視する各監視ポイントに関連付けることで、JOBファイルおよび動作ファイルを作成することになる。
入出力部24は、通信情報の設定画面を表示してユーザの入力を受け付けて通信情報設定部16に設定したり、ファイル仕様の選択画面を表示してユーザの指示入力を受け付けてファイル仕様選択部11に出力したり、ファイル仕様の作成画面を表示してユーザが新たに作成したファイル仕様をファイル仕様記憶部12に記憶させたりするものである。また、デバイス検索部13、オブジェクトリスト取得部18、プロパティ取得部20およびオブジェクト情報取得部29により得られた情報を表示してユーザに提示する機能も有している。なお、入出力部24として、キーボード(およびマウスなど)とディスプレイのように別体の入力装置と出力(表示)装置を用いてもよいし、タッチパネルのように入力と出力(表示)が一体となった装置を用いてもよい。
通信ログ化部25は、BACnet上を流れる(監視装置2と上位コントローラ4との間での)通信メッセージをログ化し、通信ログ情報として保持するものである。
通信ログ情報監視部26は、通信ログ化部25に保持された通信ログ情報を監視するものである。なお、通信ログ情報監視部26では、通信ログ情報からデバイスID、オブジェクトID、プロパティIDを取得する。
オブジェクト情報取得方法選択部27は、オブジェクト情報取得部29によるオブジェクト情報の取得方法を選択するものである。ここで、オブジェクト情報取得方法選択部27は、オブジェクト情報の取得方法として、以下の3つの取得方法のうちのいずれかを選択する。第1の取得方法は、通信ログ情報監視部26により未知の上位コントローラ4bまたは未知のオブジェクトが検出された場合に、システム全体のオブジェクト情報を取得する方法である。第2の取得方法は、通信ログ情報監視部26により未知の上位コントローラ4b、未知のオブジェクトまたはプロパティの変更が検出された場合に、当該検出された未知の上位コントローラ4b、未知のオブジェクトまたは変更されたプロパティに関するオブジェクト情報のみを取得する方法である。第3の取得方法は、通信ログ情報監視部26により未知の上位コントローラ4b、未知のオブジェクトまたはプロパティの変更が検出された場合に、当該検出された未知の上位コントローラ4b、未知のオブジェクトまたは変更されたプロパティに関するオブジェクト情報のうち、オブジェクト情報逐次選択部28により選択されたオブジェクト情報のみを取得する方法である。
オブジェクト情報逐次選択部28は、オブジェクト情報取得方法選択部27により第3の取得方法が選択された場合に、通信ログ情報監視部26による監視結果に基づいて、逐次、取得対象のオブジェクト情報を選択するものである。この際、通信ログ情報監視部26による監視結果を入出力部24を介してユーザに提示し、ユーザが例えばデバイス、オブジェクト、プロパティのチェックボックスを選択することで、取得対象のオブジェクト情報の選択を行う。また、初期値では、第2の取得方法により取得可能なオブジェクト情報全てが選択された状態となっている。
オブジェクト情報取得部29は、デバイス記憶部14、オブジェクトリスト記憶部19およびプロパティ記憶部21により記憶された各情報、通信ログ情報監視部26による監視結果およびオブジェクト情報取得方法選択部27により選択されたオブジェクト情報の取得方法に基づいて、該当するオブジェクト情報を取得するものである。また、オブジェクト情報取得方法選択部27により第3の取得方法が選択された場合には、オブジェクト情報逐次選択部28により選択されたオブジェクト情報を取得する。このオブジェクト情報取得部29により取得されたオブジェクト情報(オブジェクトID毎のプロパティ)はプロパティ記憶部21に出力され、記憶される。このオブジェクト情報取得部29の詳細については後述する。
オブジェクトファイル再作成部30は、オブジェクト情報取得部29により取得されてプロパティ記憶部21に記憶されたオブジェクト情報を考慮して、CSVファイルの再作成を行うものである。すなわち、オブジェクト情報取得部29によるオブジェクト情報の取得後に、ファイル仕様選択部11により選択されたファイル仕様をファイル仕様記憶部12から取得し、このファイル仕様に必要なプロパティをプロパティ記憶部21から取得して、CSVファイルを再作成する。このオブジェクトファイル再作成部30により再作成されたCSVファイルはオブジェクトファイル記憶部23に出力され、記憶される。
次に、オブジェクト情報取得部29の詳細構成について、図4を参照しながら説明する。
このオブジェクト情報取得部29は、図4に示すように、第1〜4のオブジェクト情報取得部291〜294から構成されている。
第1のオブジェクト情報取得部291は、オブジェクト情報取得方法選択部27により第2の取得方法が選択され、通信ログ情報監視部26により通信ログ情報を基に未知の上位コントローラ4bまたは未知の上位コントローラ4bの未知のオブジェクトが検出された場合に、当該上位コントローラ4bのサービス情報・オブジェクトリスト(オブジェクトID)・プロパティの取得を行うものである。この第1のオブジェクト情報取得部291は、サービス情報取得部2911、オブジェクトリスト取得部2912およびプロパティ取得部2913から構成されている。
サービス情報取得部2911は、サービス情報取得部17と同様の処理により、通信ログ情報監視部26により検出された未知の上位コントローラ4bがサポートしているサービス情報を当該上位コントローラ4bから取得するものである。
また、オブジェクトリスト取得部2912は、オブジェクトリスト取得部18と同様の処理により、サービス情報取得部2911により取得されたサービス情報およびファイル仕様選択部11により選択されたファイル仕様に基づいて、上記未知の上位コントローラ4bのオブジェクトリストを当該上位コントローラ4bから取得するものである。
また、プロパティ取得部2913は、プロパティ取得部20と同様の処理により、サービス情報取得部2911により取得されたサービス情報に基づいて、オブジェクトリスト取得部2512により取得されたオブジェクトリスト内の各オブジェクトのプロパティを上記未知の上位コントローラ4bから取得するものである。
第2のオブジェクト情報取得部292は、オブジェクト情報取得方法選択部27により第2の取得方法が選択され、通信ログ情報監視部26により通信ログ情報を基に既知の上位コントローラ4bにおいてオブジェクトの追加または変更が検出された場合に、当該上位コントローラ4bの各オブジェクトのプロパティの取得、あるいは当該追加または変更が検出されたオブジェクトのみのプロパティの取得を行い、また、通信ログ情報監視部26により通信ログ情報を基に既知の上位コントローラ4bにおいてオブジェクトの削除が検出された場合に、当該上位コントローラ4bの各オブジェクトのプロパティの取得を行うものである。この第2のオブジェクト情報取得部292は、プロパティ取得部2921から構成されている。
プロパティ取得部2921は、プロパティ取得部20と同様の処理により、サービス情報取得部17により取得されたサービス情報に基づいて、通信ログ情報監視部26により取得されたオブジェクトIDが示す各オブジェクトのプロパティを取得する、または上記追加または変更が検出されたオブジェクトのみのプロパティを上記既知の上位コントローラ4bから取得するものである。
第3のオブジェクト情報取得部293は、オブジェクト情報取得方法選択部27により第2の取得方法が選択され、通信ログ情報監視部26により通信ログ情報を基に既知の上位コントローラ4bの既知のオブジェクトにおいてプロパティの変更が検出された場合に、当該上位コントローラ4bの各オブジェクトのプロパティの取得あるいは当該変更が検出されたプロパティのみの取得を行うものである。この第3のオブジェクト情報取得部293は、プロパティ取得部2931から構成されている。
プロパティ取得部2931は、プロパティ取得部20と同様の処理により、サービス情報取得部17により取得されたサービス情報に基づいて、通信ログ情報監視部26により取得されたオブジェクトIDが示す各オブジェクトのプロパティを上記既知の上位コントローラ4bから取得する、または上記変更が検出されたオブジェクトのみのプロパティを上記通信ログ情報あるいは上記既知の上位コントローラ4bから取得するものである。
また、第1〜3のオブジェクト情報取得部291〜293は、オブジェクト情報取得方法選択部27により第3の取得方法が選択された場合には、上記取得対象のオブジェクト情報のうち、オブジェクト情報逐次選択部28により選択されたオブジェクト情報のみを取得する。
第4のオブジェクト情報取得部294は、オブジェクト情報取得方法選択部27により第1の取得方法が選択され、通信ログ情報監視部26により通信ログ情報を基に未知の上位コントローラ4bまたは未知のオブジェクトが検出された場合に、ネットワークに接続されている上位コントローラ4bの検索、当該検索された上位コントローラ4bのサービス情報・オブジェクトリスト(オブジェクトID)・プロパティの取得を行うものである。また、第4のオブジェクト情報取得部294は、通信ログ情報監視部26により通信ログ情報を基に既知の上位コントローラ4bにおいてオブジェクトの削除が検出された場合には、オブジェクト情報の取得は行わない。この第4のオブジェクト情報取得部294は、デバイス検索部2941、サービス情報取得部2942、オブジェクトリスト取得部2943およびプロパティ取得部2944から構成されている。
デバイス検索部2941は、デバイス検索部13と同様の処理により、BACnetに接続されている上位コントローラ4bを検索するものである。
サービス情報取得部2942は、サービス情報取得部17と同様の処理により、デバイス検索部2941により検索された上位コントローラ4bがサポートしているサービス情報を当該上位コントローラ4bから取得するものである。
また、オブジェクトリスト取得部2943は、オブジェクトリスト取得部18と同様の処理により、サービス情報取得部2942により取得されたサービス情報およびファイル仕様選択部11により選択されたファイル仕様に基づいて、上記未知の上位コントローラ4bのオブジェクトリストを当該上位コントローラ4bから取得するものである。
また、プロパティ取得部2944は、プロパティ取得部20と同様の処理により、サービス情報取得部2942により取得されたサービス情報に基づいて、オブジェクトリスト取得部2943により取得されたオブジェクトリスト内の各オブジェクトのプロパティを上記未知の上位コントローラ4bから取得するものである。
次に、上位コントローラ4bの構成を説明する。図5はこの発明の実施の形態1に係る上位コントローラ4bの構成を示すブロック図である。
上位コントローラ4bは、図5に示すように、送受信部41、メッセージ解析部42、および情報記憶部43から構成される。
送受信部41は、BACnetを介して、またはBACnetを介しBACnetルータ6を経由して、エンジニアリング装置1との間でデータの送受信を行うものである。
メッセージ解析部42は、送受信部41を介してエンジニアリング装置1から受信した各種メッセージ(応答要求メッセージ、サービス情報要求メッセージ、オブジェクトリスト要求メッセージまたはプロパティ要求メッセージ)を解析し、要求に応じた情報を情報記憶部43から取得し、送受信部41を介して送信するものである。
情報記憶部43は、この上位コントローラ4bがサポートするサービスの一覧、この上位コントローラ4bが監視・制御するフィールド制御装置のオブジェクト情報(例えばオブジェクトID、オブジェクト名、オブジェクトタイプといったプロパティ)などを記憶しているものである。
次に、上記のように構成されたエンジニアリング装置1によるCSVファイル作成・再作成動作について、図6を参照しながら説明する。
ここでは、図1に示す監視システムのうち、BACnetルータ6に接続された上位コントローラ4bと、この上位コントローラ4bに接続される不図示の下位コントローラおよびフィールド制御装置とが他社製であるものと仮定する。
このエンジニアリング装置1による動作では、まず、ファイル仕様選択部11は、監視システムのBACnetのプロトコルに合わせて、作成するCSVファイルのフォーマットを選択する(ステップST1)。
また、デバイス検索部13は、ネットワークに接続されている上位コントローラ4bを検索する(ステップST2)。このデバイス検索部13によるデバイス検索結果はデバイス記憶部14に記憶され、また、入出力部24によりユーザに提示される。
図7は、入出力部24による、デバイス検索後の画面イメージ例を示す図である。この図7では、検索された上位コントローラ4b毎に、上位コントローラ4bを識別するためのデバイスIDや、デバイス名、IPアドレスなどの情報が表示されている。
また、通信情報設定部16は、BACnetルータ6のための通信情報を設定する(ステップST3)。
次いで、サービス情報取得部17は、デバイス検索部13により検索された上位コントローラ4bがサポートしているサービス情報(Protocol_Services_Supportedプロパティ)を当該上位コントローラ4bから取得する(ステップST4)。この際、上位コントローラ4bへのサービス情報要求メッセージに、通信情報設定部16により設定された通信情報を付与して送信を行う。
次いで、オブジェクトリスト取得部18は、サービス情報取得部17により取得されたサービス情報およびファイル仕様選択部11により選択されたファイル仕様に基づいて、上位コントローラ4bが有するオブジェクトの一覧を示すオブジェクトリストを当該上位コントローラ4bから取得する(ステップST5)。このオブジェクトリスト取得部18によるオブジェクトリスト取得結果はオブジェクトリスト記憶部19に記憶され、また、入出力部24によりユーザに提示される。
図8は、入出力部24による、オブジェクトリスト取得後の画面イメージ例を示す図である。この図8では、特定の上位コントローラ4bが有するオブジェクトを一覧表示しており、オブジェクトを識別するためのオブジェクトIDなどの情報が表示されている。
次いで、プロパティ取得部20は、サービス情報取得部17により取得されたサービス情報に基づいて、オブジェクトリスト取得部18により取得されたオブジェクトリスト内の各オブジェクトの属性を示すプロパティを上位コントローラ4bから取得する(ステップST6)。このプロパティ取得部20によるプロパティ取得結果(オブジェクトID毎のプロパティ)はプロパティ記憶部21に記憶され、また、入出力部24によりユーザに提示される。
図9は、入出力部24による、プロパティ取得後の画面イメージ例を示す図である。この図9では、図8に示す情報(オブジェクトID)に加え、各オブジェクトの属性を示すプロパティ(オブジェクト名や、オブジェクト種別、単位など)が表示されている。
次いで、オブジェクトファイル作成部22は、ファイル仕様選択部11により選択されたファイル仕様をファイル仕様記憶部12から取得し、このファイル仕様に必要なプロパティをプロパティ記憶部21から取得して、CSVファイルを作成する(ステップST7)。このオブジェクトファイル作成部22により作成されたCSVファイルはオブジェクトファイル記憶部23に出力され、記憶される。
なおこの際、オブジェクトリスト内の全オブジェクトを対象にしてCSVファイルを作成する場合に限らず、例えばユーザにより選択されたオブジェクトのみを対象にしてCSVファイルを作成するようにしてもよい。例えば図10では、左側のチェックボックスを選択・解除することで、オブジェクトに対するCSV出力の要否が選択可能である。
以上の処理を、他社の上位コントローラ4bのようにCSVファイル作成が必要な上位コントローラ4に対してそれぞれ実施すればよい。なお、自社の上位コントローラ4aからも同様にCSVファイルを作成してもよいし、予めCSV形式で作成されたCSVファイルを外部から取得してオブジェクトファイル記憶部23に記憶させてもよい。
図11に、CSVファイルの一例を示す。なお図11に示すCSVファイルは、その構成の一例を示すものであり図10とは関連していない。このCSVファイルは、図3に示すIEIEJ−G−0006:2006仕様のファイルフォーマットに基づいて作成されたものであり、フィールド制御装置として冷凍機CH−1、空調機AHU−1を例として、オブジェクトID、単位、単位のプロパティID、最小値、最大値などが割り当てられている。
その後、エンジニアリング装置1では、オブジェクトファイル記憶部23に記憶されたCSVファイルを用いて、JOBファイル・動作ファイルを作成し、対応する上位コントローラ4にダウンロードする。また、当該上位コントローラ4は、この動作ファイルに基づいて動作を開始する。
そして、監視装置2と上位コントローラ4との間で通信メッセージの送受信が開始されると、エンジニアリング装置1の通信ログ化部25では、この通信メッセージをログ化し、通信ログ情報として保持する。ここで、ネットワーク上を流れる通信メッセージとしては、例えば図12に示すように、上位コントローラ4から監視装置2に警報発生を通知するためのメッセージがある。このメッセージは、(a)に示す状態変化通知と(b)に示す警報発生通知(いつ警報が生じたかを示す通知)から構成されている。
次いで、通信ログ情報監視部26では、通信ログ化部25に保持された通信ログ情報を監視する(ステップST8)。
一方、オブジェクト情報取得方法選択部27は、オブジェクト情報取得部29によるオブジェクト情報の取得方法(第1〜3の取得方法のうちのいずれか)を選択する(ステップST9)。
次いで、オブジェクト情報取得部29は、デバイス記憶部14、オブジェクトリスト記憶部19およびプロパティ記憶部21により記憶された各情報、通信ログ情報監視部26による監視結果およびオブジェクト情報取得方法選択部27により選択されたオブジェクト情報の取得方法に基づいて、該当するオブジェクト情報を取得する(ステップST10)。
ここで、オブジェクト情報取得方法選択部27により第2の取得方法が選択され、通信ログ情報監視部26により、通信ログ情報から新たに参入してきた上位コントローラ4bのI−Amメッセージが検出された場合、あるいは未知の上位コントローラ4bのオブジェクトの状態変化通知メッセージ、Event通告メッセージ、警報通知メッセージなどが検出された場合、未知の上位コントローラ4bまたは未知の上位コントローラ4bの未知のオブジェクトが検出されたと判断し、第1のオブジェクト情報取得部291は、当該上位コントローラ4bのサービス情報・オブジェクトリスト(オブジェクトID)・プロパティを取得する。この第1のオブジェクト情報取得部291によるオブジェクト情報取得結果(オブジェクトID毎のプロパティ)はプロパティ記憶部21に記憶される。
また、オブジェクト情報取得方法選択部27により第2の取得方法が選択され、通信ログ情報監視部26により、通信ログ情報から既知の上位コントローラ4bにおいてオブジェクトの追加または変更が検出された場合には、第2のオブジェクト情報取得部292は、当該上位コントローラ4bの各オブジェクトのプロパティの取得、あるいは当該追加または変更が検出されたオブジェクトのみのプロパティの取得を行う。また、通信ログ情報から既知の上位コントローラ4bにおいてオブジェクトの削除が検出された場合には、第2のオブジェクト情報取得部292は、当該上位コントローラ4bの各オブジェクトのプロパティの取得を行う。この第2のオブジェクト情報取得部292によるオブジェクト情報取得結果(オブジェクトID毎のプロパティ)はプロパティ記憶部21に記憶される。
ここで、例えば、図1の左下の枠内に示すように、ある上位コントローラ4bにおいて、初期状態ではオブジェクトAI(Analog Input)が1〜20まで存在していたのに対し、その後、(a)に示すように、未知のオブジェクトAI−21に関する通信メッセージが検出された場合には、オブジェクトの追加が発生したとみなし、その上位コントローラ4bのオブジェクトリスト・プロパティの取得または当該オブジェクト(AI−21)のみのプロパティの取得を行う。一方、ある上位コントローラ4bにおいて、初期状態ではオブジェクトBO(Binary Output)が1〜20まで存在していたのに対し、その後、(c)に示すように、オブジェクトBO−20が存在しない旨のメッセージを検出した場合には、オブジェクトの削除が発生したとみなし、その上位コントローラ4bのオブジェクトリスト・プロパティの取得を行う。
また、オブジェクト情報取得方法選択部27により第2の取得方法が選択され、通信ログ情報監視部26により、通信ログ情報から既知の上位コントローラ4bの既知のオブジェクトにおいてプロパティの変更が検出された場合には、第3のオブジェクト情報取得部293は、該当通信ログ情報からのプロパティの取得、または、当該上位コントローラ4bの各オブジェクトのプロパティの取得あるいは当該変更が検出されたプロパティのみの取得を行う(ステップST11)。この第3のオブジェクト情報取得部293によるオブジェクト情報取得結果(オブジェクトID毎のプロパティ)はプロパティ記憶部21に記憶される。
ここで、例えば、図1の左下の枠内において、ある上位コントローラ4bにおいて、初期状態ではBI(Binary Input)−1〜20の通告タイプが全て1であったのに対し、その後、(b)に示すように、BI−1〜10の通告タイプが0に変更された旨のメッセージを検出した場合には、プロパティの変更が発生したとみなし、オブジェクトリスト・プロパティの取得またはプロパティ(BI−1〜10)のみの取得を行う。
また、オブジェクト情報取得方法選択部27により第1の取得方法が選択され、通信ログ情報監視部26により通信ログ情報を基に未知の上位コントローラ4bまたは未知のオブジェクトが検出された場合には、第4のオブジェクト情報取得部294は、ネットワークに接続されている上位コントローラ4bの検索、当該検索された上位コントローラ4bのサービス情報・オブジェクトリスト(オブジェクトID)・プロパティの取得を行う。この第4のオブジェクト情報取得部294によるオブジェクト情報取得結果(オブジェクトID毎のプロパティ)はプロパティ記憶部21に記憶される。
なお、第4のオブジェクト情報取得部294は、通信ログ情報監視部26により通信ログ情報を基に既知の上位コントローラ4bにおいてオブジェクトの削除が検出された場合には、オブジェクト情報の取得は行わない。
例えば、ある上位コントローラ4bのオブジェクトが削除されている場合、エンジニアリング装置1または監視装置2からのReadメッセージに対して、“unknown object”が返信される。この場合、第4のオブジェクト情報取得部294では、オブジェクトリストの再取得・プロパティの再取得は行わない。そして、オブジェクトファイル再作成部30にて、エンジニアリング装置1で保持しているオブジェクト情報から該当オブジェクトが削除される。
また、オブジェクト情報取得方法選択部27により第3の取得方法が選択された場合には、第1〜3のオブジェクト情報取得部291〜293は、上記取得対象のオブジェクト情報のうち、オブジェクト情報逐次選択部28により選択されたオブジェクト情報の取得を行う。
ここで、ステップST8は本発明の通信メッセージ監視ステップに相当し、ステップST10は本発明のオブジェクト情報取得ステップに相当する。
次いで、オブジェクトファイル再作成部30は、オブジェクト情報取得部29(第1〜4のオブジェクト情報取得部291〜294)によるオブジェクト情報の取得結果を考慮して、オブジェクトファイル作成部22と同様の処理により、CSVファイルの再作成を行う(ステップST11)。このオブジェクトファイル再作成部30により作成されたCSVファイルはオブジェクトファイル記憶部23に出力され、記憶される。
その後、エンジニアリング装置1では、再作成したCSVファイルを基に変更内容を監視情報2に通知する。
なお、図6では、BACnetルータ6を経由して上位コントローラ4bとの間で通信を行う場合の例を説明したが、BACnetルータ6を経由せず上位コントローラ4bとの間で通信を行ってもよいことは言うまでもない。その場合にはステップST3のルータ設定を省略してよい。
以上のように、この実施の形態1によれば、CSVファイルを自動作成した後、BACnet上を流れる通信メッセージをログ化した通信ログ情報を監視し、その監視結果に基づいて該当するオブジェクト情報を取得するように構成したので、システムに不要な通信負荷を発生させることなく、他社デバイスのオブジェクト情報の変更を効率的かつ漏れなく検出することができる。
また、他社デバイスだけでなく、自社デバイスに対しても同様のエンジニアリングを行うことが可能である。例えば自社の他の作業者が、他のエンジニアリング装置から自社デバイスのオブジェクト情報を追加、削除または変更した場合にも同様に動作させることで、オブジェクト情報の変更を効率的かつ漏れなく検出することができる。
なお、実施の形態1では、通信ログ情報監視部26において、通信ログ化部25に保持されている通信ログ情報を監視するように構成したが、これに限るものではなく、BACnet上を流れる通信メッセージを直接監視するようにしてもよい。
また、BACnet上を流れる通信メッセージは、ブロードキャスト送信されたものであってもよいし、ユニキャスト送信されたものであってもよいし、グローバルブロードキャスト送信されたものであってもよい。なお、ユニキャスト送信された通信メッセージの場合には、エンジニアリング装置1にて当該通信メッセージを受信可能な手段(例えばミラーポートなど)を設ける必要がある。
また、実施の形態1では、オープンネットワークとしてBACnetを用いた場合について示したが、これに限るものではなく、その他のオープンネットワークを用いるようにしてもよい。また、単体のオープンネットワークに限らず、複数のオープンネットワークを用いるようにしてもよい。
また、実施の形態1では、エンジニアリング装置1が、オブジェクト情報をCSVファイルとして入手して動作ファイルを作成する場合について示した。しかしながら、これに限るものではなく、例えばB−AWS(BACnet Advanced Operator Workstation)の形態のように、オブジェクト情報を、監視装置2、及びエンジニアリング装置1のメモリ、データベース上で直接保持して、エンジニアリング、監視、制御に使用する場合についても本発明を適用可能である。また、この場合には、ファイル仕様選択部11によるフォーマットの選択は不要である。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 エンジニアリング装置
2 監視装置
3 表示装置
4,4a,4b 上位コントローラ
5 下位コントローラ
6 BACnetルータ
11 ファイル仕様選択部
12 ファイル仕様記憶部
13,2941 デバイス検索部
14 デバイス記憶部
15 送受信部
16 通信情報設定部
17,2911,2942 サービス情報取得部
18,2912,2943 オブジェクトリスト取得部(オブジェクトID取得部)
19 オブジェクトリスト記憶部
20,2913,2921,2931,2944 プロパティ取得部
21 プロパティ記憶部
22 オブジェクトファイル作成部
23 オブジェクトファイル記憶部
24 入出力部
25 通信ログ化部
26 通信ログ情報監視部
27 オブジェクト情報取得方法選択部
28 オブジェクト情報逐次選択部
29 オブジェクト情報取得部
30 オブジェクトファイル再作成部
41 送受信部
42 メッセージ解析部
43 情報記憶部
291〜294 第1〜4のオブジェクト情報取得部

Claims (7)

  1. ネットワークに接続されているデバイスを検索するデバイス検索部と、前記デバイス検索部により検索されたデバイスが有するオブジェクトのオブジェクトIDを前記デバイスから取得するオブジェクトID取得部と、前記オブジェクトID取得部により取得されたオブジェクトIDが付与されたオブジェクトの属性を示すプロパティを前記デバイスから取得するプロパティ取得部とを備え、前記オブジェクトIDおよび前記プロパティから成るオブジェクト情報を保持するエンジニアリング装置であって、
    前記ネットワーク上を流れる通信メッセージを監視する通信メッセージ監視部と、
    前記通信メッセージ監視部による監視結果に基づいて、該当するオブジェクト情報を取得するオブジェクト情報取得部とを備え、
    前記オブジェクト情報取得部は、
    前記通信メッセージ監視部により前記通信メッセージを基に未知のデバイスまたは未知のデバイスの未知のオブジェクトが検出された場合に、当該デバイスが有するオブジェクトのオブジェクトIDを取得して当該オブジェクトのプロパティを取得する第1のオブジェクト情報取得部を有する
    ことを特徴とするエンジニアリング装置。
  2. 前記オブジェクト情報取得部は、
    前記通信メッセージ監視部により前記通信メッセージを基に既知のデバイスにおいてオブジェクトの追加または変更が検出された場合に、当該デバイスが有するオブジェクトのプロパティを取得する、または当該追加または変更されたオブジェクトのプロパティを取得し、前記通信メッセージ監視部により前記通信メッセージを基に既知のデバイスにおいてオブジェクトの削除が検出された場合に、当該デバイスが有するオブジェクトのプロパティを取得する第2のオブジェクト情報取得部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のエンジニアリング装置。
  3. 前記オブジェクト情報取得部は、
    前記通信メッセージ監視部により前記通信メッセージを基に既知のデバイスの既知のオブジェクトにおいてプロパティの変更が検出された場合に、当該デバイスが有するオブジェクトのプロパティを取得する、または当該変更が検出されたプロパティを取得する第3のオブジェクト情報取得部を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のエンジニアリング装置。
  4. 前記オブジェクト情報取得部は、
    前記通信メッセージ監視部により前記通信メッセージを基に未知のデバイスまたは未知のオブジェクトが検出された場合に、前記ネットワークに接続されているデバイスを検索し、当該検索したデバイスが有するオブジェクトのオブジェクトIDを取得して当該オブジェクトのプロパティを取得し、前記通信メッセージ監視部により前記通信メッセージを基に既知のデバイスにおいてオブジェクトの削除が検出された場合には、前記オブジェクト情報は取得しない第4のオブジェクト情報取得部を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載のエンジニアリング装置。
  5. 前記通信メッセージ監視部による監視結果に基づいて、逐次、取得対象のオブジェクト情報を選択するオブジェクト情報逐次選択部を備え、
    前記オブジェクト情報取得部は、前記オブジェクト情報逐次選択部により選択されたオブジェクト情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載のエンジニアリング装置。
  6. 前記オブジェクト情報取得部によるオブジェクト情報の取得方法を選択するオブジェクト情報取得方法選択部を備え、
    前記オブジェクト情報取得部は、前記オブジェクト情報取得方法選択部により選択された取得方法によりオブジェクト情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載のエンジニアリング装置。
  7. ネットワークに接続されているデバイスを検索するデバイス検索部と、前記デバイス検索部により検索されたデバイスが有するオブジェクトのオブジェクトIDを前記デバイスから取得するオブジェクトID取得部と、前記オブジェクトID取得部により取得されたオブジェクトIDが付与されたオブジェクトの属性を示すプロパティを前記デバイスから取得するプロパティ取得部とを備え、前記オブジェクトIDおよび前記プロパティから成るオブジェクト情報を保持するエンジニアリング装置によるエンジニアリング方法であって、
    前記ネットワーク上を流れる通信メッセージを監視する通信メッセージ監視ステップと、
    前記通信メッセージ監視ステップによる監視結果に基づいて、該当するオブジェクト情報を取得するオブジェクト情報取得ステップとを有し、
    前記オブジェクト情報取得ステップは、前記通信メッセージ監視ステップにおいて前記通信メッセージを基に未知のデバイスまたは未知のデバイスの未知のオブジェクト検出した場合に、当該デバイスが有するオブジェクトのオブジェクトIDを取得して当該オブジェクトのプロパティを取得す
    ことを特徴とするエンジニアリング方法。
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