JP6066626B2 - 樹脂成形体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂を主成分とする樹脂組成物からなり、ウエルド強度と耐熱性に優れた成形体を製造する方法に関するものである。
一般に、成形用の原料として、ポリプロピレン樹脂(PP)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹脂)、ポリアミド樹脂(PA6、PA66)、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC)等の樹脂が使用されている。このような樹脂から製造された成形体は、成形性、機械的特性に優れているため、様々な分野で幅広く用いられている。しかしながら、このような樹脂から得られた成形体は、廃棄する際にゴミの量を増すうえに、自然環境下で殆ど分解されないために、埋設処理しても半永久的に地中に残留するという問題がある。
一方、近年、環境保全の見地からポリ乳酸をはじめとする生分解性ポリエステル樹脂が注目されている。生分解性ポリエステル樹脂の中でもポリ乳酸、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートなどは、大量生産可能なためコストも安く、有用性が高いという利点がある。そのうち、ポリ乳酸は既にトウモロコシやサツマイモ等の植物を原料として製造可能となっており、使用後に焼却されても、これらの植物の生育時に吸収した二酸化炭素を考慮すると、炭素の収支として中立であることから、特に、地球環境への負荷の低い樹脂とされている。
しかしながら、ポリ乳酸樹脂を単独で使用する際には、成形性や機械的特性が、従来使用されているポリオレフィン樹脂やポリアミド系樹脂などの各種成形用樹脂に比べて劣るという問題がある。それらの問題を改善するために、種々の添加剤を添加することにより、ポリ乳酸樹脂そのものを改質したり、あるいは、従来使用の各種樹脂と混合(アロイ化)したりすることにより、低環境負荷性と成形性、機械的特性を両立することなどが検討されている。
従来使用されている各種樹脂のうち、ポリオレフィン樹脂は、経済的なメリット、通常のプラスチック用途に充分対応できる機械的特性の観点から、広範囲に用いられている。これらのポリオレフィン樹脂とポリ乳酸樹脂とをアロイ化することにより、ポリオレフィン樹脂へ低環境負荷性を付与することは、特に二酸化炭素の固定化の面で、大きな貢献となる。
しかしながら、ポリオレフィン樹脂はポリ乳酸樹脂との相溶性に乏しく、単に混合しただけでは両者のアロイ化は困難であった。そこで、ポリオレフィン樹脂とポリ乳酸樹脂に、各種の相溶化剤を配合することにより、両者を充分に相溶させた樹脂組成物を得る方法が多く提案されている。
例えば、特許文献1では、ポリプロピレン系樹脂、ポリ乳酸樹脂および相溶化剤として、エポキシ基を有するエチレン系重合体を含む樹脂組成物が提案されている。
また、相溶化剤として、スチレン・エチレンブチレン・スチレンブロックポリマー(以下、単に「SEBS」と称する場合がある)を用いる技術が検討されている。例えば、特許文献2では、ポリオレフィン樹脂とポリ乳酸樹脂、相溶化剤としてSEBSを含有する樹脂組成物が提案され、SEBSを5〜10質量%含有する樹脂組成物が記載されている。
一般に、樹脂組成物を射出成形により成形体を得る際には、金型内で溶融樹脂の流れが合流して融着した部分に細い線(ウエルドライン)が発生する不良が生じやすい。ウエルドラインは、融着不良によって生じたものであるので、成形体の外観を損なうものであり、また、融着した部分(ウエルド部)は特に曲げ強度に劣るものである。
中でも2種類以上のポリマーを主成分とする樹脂組成物(ポリマーアロイ)は、本質的には非相溶系のポリマーを組み合わせたものであるため、射出成形時にはこのようなウエルドラインの発生が顕著となりやすい。
しかしながら、上記したような既に提案されている、ポリマーアロイを得る方法のいずれにおいても、ポリマーアロイにおいて大きな問題である、射出成形時の溶融樹脂の合流部(ウエルド部)の融着不良を改善することについては、ほとんど検討がなされていなかった。また、いずれの特許文献に記載の樹脂組成物も、相溶性を向上させるために、相溶化剤の添加量が多く、これによってもウエルド部の強度低下が生じやすくなっており、また相溶化剤の添加量が多いことにより耐熱性の低下も生じていた。
特開2007−277444号公報 特開2008−111043号公報
本発明は、上記の問題点を解決しようとするものであり、ポリ乳酸樹脂とポリオレフィン樹脂の相溶性が向上し、成形性よく成形体を得ることができ、特に射出成形において、ウエルドラインの発生を抑えることができ、充分なウエルド強度を備え、かつ耐熱性にも優れる射出成形体を得ることが可能となる、成形体の製造方法を提供することを技術的な課題とするものである。
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、ポリ乳酸樹脂(A)を45〜92質量%、ポリプロピレン樹脂(B)を1〜53質量%、スチレン含有量50%以上のスチレン・エチレンブチレン・スチレンブロックコポリマー(C)を1.5〜15質量%、メタクリル系樹脂(D)を0.5〜5質量%含有する樹脂組成物(M)と、ポリプロピレン樹脂(N)とを質量比率(M/N)20/80〜60/40の割合で混合した樹脂組成物を用い、射出成形することを特徴とする樹脂成形体の製造方法を要旨とするものである。
本発明の製造方法は、ポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂に、相溶化剤として、特定のSEBSと、メタクリル系樹脂とを含有する樹脂組成物(M)をマスターポリマーとし、この樹脂組成物(M)をポリプロピレン樹脂(N)と特定の比率で混合し、射出成形するものであるため、相溶化剤の配合量が少なくても、ポリ乳酸樹脂とポリオレフィン樹脂の相溶性が向上し、かつ、樹脂組成物の結晶性が向上する。このため、ウエルドラインの発生を抑えることができ、かつ短い成形サイクルで成形性よく成形体を得ることができ、ウエルド強度、耐熱性ともに優れた射出成形体を得ることが可能となる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の成形体の製造方法は、後述する各成分からなる樹脂組成物(M)と、ポリプロピレン樹脂(N)とを質量比率(M/N)20/80〜60/40の割合で混合した後、射出成形することにより樹脂成形体を得る方法である。
つまり、ポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂を主成分とする樹脂組成物からなる成形体を得る方法であって、ポリ乳酸樹脂(A)、ポリプロピレン樹脂(B)、SEBS(C)、メタクリル系樹脂(D)を特定量含有する樹脂組成物(M)をポリプロピレン樹脂(N)で希釈した後、射出成形する方法である。
本発明においては、樹脂組成物(M)をポリプロピレン樹脂(N)で希釈した後、射出成形する方法を採用することにより、結晶核剤を添加しなくても、成形性よく耐熱性に優れた成形体を得ることが可能となる。この点について以下に説明する。
ポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂を主要な成分とする成形体においては、より耐熱性の高いポリプロピレン樹脂が結晶化することで耐熱性が発現している。本発明においては、ポリ乳酸樹脂(A)、ポリプロピレン樹脂(B)、SEBS(C)、メタクリル系樹脂(D)を特定量含有する樹脂組成物(M)を予め作製しておき、これをポリプロピレン樹脂(N)で希釈すると、樹脂組成物(M)が一種の核剤的に作用し、ポリプロピレン樹脂(N)の結晶化を促進する。この結果、樹脂組成物(M)をポリプロピレン樹脂(N)に混合した樹脂組成物の結晶性が向上し、結晶核剤を添加しなくても、成形性よく耐熱性に優れた成形体を得ることが可能となる。
さらに、このような方法を採用することにより、ポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂の相溶性が向上し、特にウエルド融着性が向上し、ウエルド強度に優れた成形体を得ることが可能となる。
まず、本発明の製造方法で用いる樹脂組成物(M)について説明する。樹脂組成物(M)は、ポリ乳酸樹脂(A)、ポリプロピレン樹脂(B)、スチレン含有量50%以上のSEBS(C)、メタクリル系樹脂(D)を含有するものである。
ポリ乳酸樹脂(A)としては、ポリ(L−乳酸)、ポリ(D−乳酸)、及びこれらの混合物又は共重合体、ステレオコンプレックス共晶体などを挙げることができる。
得られる成形体の機械的特性や耐熱性を考慮して、ポリ乳酸樹脂(A)の融点は160℃以上であることが好ましい。融点が160℃未満であると、耐熱性に劣る場合がある。ポリ乳酸樹脂の融点は、L−乳酸とD−乳酸との共重合比率によって異なる。ポリ乳酸樹脂の融点を160℃以上とするためには、L−乳酸を主体とするポリ乳酸樹脂とし、D−乳酸の割合を3モル%以下とすることが好ましい。なお、通常、ポリ乳酸樹脂の融点の上限は190℃程度である。
さらに、成形体を得る際の成形性と耐熱性の点から、ポリ乳酸樹脂(A)は、上記したポリ(L−乳酸)とポリ(D−乳酸)の含有比率であるL/D比(mol%比)が、0.05/99.95〜2/98(mol%)、もしくは99.95/0.05〜98/2(mol%)であることが好ましい。
また、ポリ乳酸樹脂(A)の分子量は特に限定されないが、重量平均分子量(Mw)が5万〜30万の範囲であることが好ましく、より好ましくは8万〜25万の範囲であり、さらに好ましくは10万〜20万の範囲である。重量平均分子量が30万を超えると、ポリ乳酸樹脂の溶融粘度が高すぎて、溶融混練時の流動性が損なわれることで、ポリオレフィン樹脂との相溶性が低下する場合がある。また、成形加工時の負荷が高くなって、操業性や成形性が低下する場合がある。一方、重量平均分子量が5万未満であると、耐衝撃性が低下したり、劣化が著しく早くなったりする場合がある。
ポリ乳酸樹脂(A)のメルトフローインデックス(MFI)は、0.1〜50g/10分が好ましく、0.2〜20g/10分がより好ましく、0.5〜10g/10分が特に好ましい。MFIが50g/10分を超える場合は、溶融粘度が低すぎて得られる成形体の機械的特性や耐熱性が劣る場合がある。また、MFIが0.1g/10分未満の場合は、溶融混練時の流動性が損なわれることで、ポリオレフィン樹脂との相溶性が低下する場合がある。また、成形加工時の負荷が高くなって、操業性や成形性が低下する場合がある。なお、本発明においてMFIとは、190℃、荷重21.2Nにおいて、JIS規格K−7210(試験条件4)により測定した値である。
ポリ乳酸樹脂(A)は公知の溶融重合法で、あるいは、さらに固相重合法を併用して製造される。また、ポリ乳酸樹脂(A)のMFIを所定の範囲に調節する方法として、MFIが大きすぎる場合は、少量の鎖長延長剤、例えば、ジイソシアネート化合物、ビスオキサゾリン化合物、エポキシ化合物、酸無水物等を用いて樹脂の分子量を増大させる方法が挙げられる。逆に、MFIが小さすぎる場合はMFIの大きなポリエステル樹脂や低分子量化合物と混合する方法が挙げられる。
樹脂組成物(M)中のポリ乳酸樹脂(A)の含有量は45〜92質量%であり、好ましくは65〜90質量%である。ポリ乳酸樹脂(A)の割合がこの範囲より多いと、射出成形後の成形体のウエルド強度や耐熱性が低下する。一方、この範囲より少ないと、環境への貢献が低下する。
次に、ポリプロピレン樹脂(B)としては、ブロックコポリマータイプ、ランダムコポリマータイプ、ホモポリマータイプのものを用いることができる。中でも、ウエルド強度や耐熱性に優れる点から、ブロックコポリマータイプを用いることが好ましい。ポリプロピレン樹脂(B)は有機化過酸化物などで三次元架橋されたものでもよいし、一部が塩素化されていてもよいし、酢酸ビニル、アクリル酸、メタアクリル酸、無水マレイン酸などとの共重合体でもかまわない。
ポリプロピレン樹脂(B)のメルトフローインデックス(MFI)は、0.1〜50g/10分が好ましく、より好ましくは、0.5〜50g/10分の範囲である。MFIが50g/10分を超える場合は、溶融粘度が低すぎて得られる成形体の機械的特性や耐熱性が劣る場合がある。また、MFIが0.1g/10分未満の場合は、溶融混練時の流動性が損なわれることで、ポリ乳酸樹脂との相溶性が低下する場合がある。また、成形加工時の負荷が高くなって、操業性や成形性が低下する場合がある。
樹脂組成物(M)中のポリプロピレン樹脂(B)の含有量は、1〜53質量%であり、好ましくは2〜10質量%である。ポリプロピレン樹脂(B)の割合がこの範囲より多いと、ポリ乳酸樹脂(A)の含有量が減ることから環境への貢献が低下する。一方、この範囲より少ないと、上記したような結晶性の向上効果を奏することができず、また、ポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂の相溶性を向上させることができず、射出成形後の成形体のウエルド強度や耐熱性が低下する。
そして、樹脂組成物(M)中には、ポリ乳酸樹脂(A)とポリプロピレン樹脂(B)の相溶性を向上させることを目的として、スチレン含有量50%以上のSEBS(C)とメタクリル系樹脂(D)とを含むことが必要である。SEBS(C)はポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂の相溶化剤として主に作用するものであり、メタクリル系樹脂(D)はSEBS(C)の相溶効果を増強する働きをする。これにより相溶化剤の含有量が少なくても、ポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂の相溶性を向上させることが可能となるものである。このため、本発明の方法において、樹脂組成物(M)をポリプロピレン樹脂(N)と混合して射出成形する際に、ポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂が良好に相溶し、ウエルドラインの発生を抑制することができ、十分なウエルド強度を有する成形体を得ることができる。
SEBS(C)は、ポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂の相溶性を向上させ、特に成形時のウエルド部の融着を強化し、ウエルドラインの発生を抑制させるものである。これにより、ウエルド部の融着を強化することができ、脆弱性を改善した十分なウエルド強度を備えた成形体を得ることが可能となる。さらに、SEBS(C)は、樹脂組成物の耐衝撃性を向上させる効果も有する。
SEBS(C)としては、スチレン含有量50%以上のものを用いる。スチレン含有量が50%未満のものであると、成形時のウエルド部の融着を強化することができず、得られる成形体はウエルド強度に劣るものとなる。スチレン含有量50%以上のSEBS(C)としては、旭化成ケミカルズ社製の『タフテックH1043』などが挙げられる。
樹脂組成物(M)中のSEBS(C)の含有量は、1.5〜15質量%であり、好ましくは3〜10質量%である。この範囲より少ないと、ポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂の相溶性の向上効果に乏しく、射出成形後の成形体のウエルド強度が低くなったり、耐衝撃性の向上効果に乏しくなる。一方、この範囲を超えると、射出成形後の成形体の耐熱性や機械的特性(強度等)が低いものとなる。
メタクリル系樹脂(D)は、ポリ乳酸樹脂と良好な相溶性を有することによって、SEBS(C)の効果をさらに増強し、ポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂の相溶性をより向上させる働きを有する。特に、成形時のウエルド部の融着を強化し、ウエルド強度を向上させる働きを有する。
メタクリル系樹脂(D)は、種々のものを用いることができ、具体的な樹脂としては、各種メタクリル酸エステルの重合体あるいはメタクリル酸の重合体が挙げられる。あるいはこれらを単量体として含む共重合体が挙げられる。このうち、特にメタクリル酸メチルを主要な単量体として含むポリメタクリル酸メチル系樹脂が、汎用性(価格)、耐熱性などの点からこのましい。
ポリメタクリル酸メチル系樹脂のうち、市販の代表的なものとしては、例えば、三菱レイヨン社製「アクリペット」シリーズや住友化学社製の「スミペックス」シリーズのものが挙げられる。
樹脂組成物(M)中のメタクリル系樹脂(D)の含有量は、0.5〜5質量%であり、好ましくは0.8〜3.5質量%である。この範囲より少ないと、上記したようなSEBS(C)の効果をさらに増強させることができない。一方、この範囲を超えると、射出成形後の成形体の耐熱性が低下したり、ウエルド部強度ががかえって低いものとなる。
また、樹脂組成物(M)中には、本発明の効果を損なわない範囲において、主成分であるポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂以外の他の樹脂成分を含有していてもよい。
このような他の樹脂成分としては、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ(アクリル酸)、ポリ(アクリル酸エステル)、ポリブタジエン、AS(アクリロニトリル−スチレン)樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート及びそれらの共重合体等が挙げられる。
樹脂組成物(M)を製造する方法としては、ポリ乳酸樹脂(A)、ポリプロピレン樹脂(B)、SEBS(C)およびメタクリル系樹脂(D)を均一に混練する方法が好ましく、その混練手段は、特に限定されないが、一軸あるいは二軸の押出機を用いて溶融混練する方法を挙げることができる。混練状態をよくするために、二軸の押出機を使用することが好ましい。混練温度は(ポリ乳酸樹脂の融点+20)℃〜(ポリ乳酸樹脂の融点+100)℃の範囲が好ましい。また、混練時間は20秒〜30分が好ましい。この範囲より低温や短時間であると、混練が不充分となる場合があり、逆に、高温や長時間であると樹脂の分解や着色が起きる場合がある。
そして、本発明の成形体の製造方法は、上記した各成分からなる樹脂組成物(M)と、ポリプロピレン樹脂(N)とを質量比率(M/N)20/80〜60/40の割合で混合した後、射出成形することにより樹脂成形体を得る方法である。
ここで、本発明に用いるポリプロピレン樹脂(N)は、上記したポリプロピレン樹脂(B)と同様に、ブロックコポリマータイプ、ランダムコポリマータイプ、ホモポリマータイプのものを用いることができる。中でも、ウエルド強度と耐熱性を両立させる点から、ポリプロピレン樹脂(N)もブロックコポリマータイプのものを用いることが好ましい。
また、ポリプロピレン樹脂(N)のMFIもポリプロピレン樹脂(B)と同様の範囲のものとすることが好ましい。つまり、ポリプロピレン樹脂(N)とポリプロピレン樹脂(B)とは同じものを用いることが最も好ましい。
本発明の製造方法においては、樹脂組成物(M)とポリプロピレン樹脂(N)とを質量比率(M/N)20/80〜60/40の割合で混合する。中でも、25/75〜35/65の割合で混合することが好ましい。ポリプロピレン樹脂(N)の質量比率がこの範囲よりも小さいと、得られる成形体はウエルド強度や耐熱性に劣るものとなる。一方、ポリプロピレン樹脂の質量比率がこの範囲よりも大きいとポリ乳酸樹脂の含有量が少なくなるため、得られる成形体の環境貢献性が不足する場合がある。
そして、樹脂組成物(M)と、ポリプロピレン樹脂(N)とを混合した後、射出成形する際、射出成形機のシリンダ温度は180〜195℃とすることが好ましい。シリンダ温度がこの範囲よりも低いと、得られる成形体にヒケなどが生じやすくなる。一方、この温度よりも高いと、得られる成形体にバリなどが生じやすくなる。
ポリ乳酸樹脂(A)と、ポリプロピレン樹脂(N)との相溶性を向上させる観点から、ポリ乳酸樹脂(A)の190℃におけるメルトフローインデックス(MFIPLA)と、ポリプロピレン樹脂(N)の230℃におけるメルトフローインデックス(MFIPP)との比(MFIPLA/MFIPP)が、0.1〜10の範囲にあることが好ましく、0.2〜8の範囲であることがより好ましい。なお、それぞれの樹脂のメルトフローインデックス(MFI)の測定温度として前記の温度を採用するのは、MFIにはこの測定温度が一般に用いられていること、および本発明の樹脂組成物の製造時におけるポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂との溶融混練温度に近いことの理由による。
さらに、本発明の製造方法で得られる成形体においては、ポリ乳酸樹脂(A)の耐湿熱性(耐久性)を向上させ、成形体の強度や外観を長期間、安定的に維持することを目的として、加水分解抑制剤が配合されていてもよい。加水分解抑制剤としては、耐湿熱性への効果の観点から、カルボジイミド化合物を主成分とするものを用いることが好ましい。カルボジイミド化合物としては、種々のものを用いることができ、例えば、脂肪族モノカルボジイミド、脂肪族ポリカルボジイミド、脂環族モノカルボジイミド、脂環族ポリカルボジイミド、芳香族モノカルボジイミド、芳香族ポリカルボジイミドなどが挙げられる。
さらに、本発明の製造方法で得られる成形体においては、本発明の効果を損なわない範囲において、顔料、熱安定剤、酸化防止剤、耐候剤、可塑剤、滑剤、離型剤、帯電防止剤等の添加剤を添加することができる。難燃剤としては、特に限定されないが、例えば、リン系難燃剤や水酸化金属などが挙げられる。熱安定剤や酸化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノール類、ヒンダードアミン、イオウ化合物、銅化合物、アルカリ金属のハロゲン化物などが例示される。なお、本発明の製造方法においてこれらを添加する方法は特に限定されず、添加のタイミングも特に限定されない。
本発明の製造方法で得られる樹脂成形体の具体例としては、パソコン周辺の各種部品および筐体、携帯電話部品および筐体、その他OA機器部品等の電化製品用樹脂部品、バンパー、インストルメントパネル、コンソールボックス、ガーニッシュ、ドアトリム、天井、フロア、エンジン周りのパネル等の自動車用樹脂部品等が挙げられる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。実施例および比較例の評価に用いた測定法は次の通りである。
(1)曲げ強度
一般物性測定用試験片(ISO型)を用い、ISO178に従って、この試験片の曲げ強度を測定した。曲げ強度は45MPa以上であることが好ましく、50MPa以上であることがさら好ましい。
(2)ウエルド強度
ASTM型ウエルド測定用試験片(両端から樹脂が充填され、中央部でウエルド形成)を用い、ISO178に従って、この試験片のウエルド曲げ強度を測定した。ウエルド曲げ強度は30MPa以上であることが好ましく、32MPa以上であることがさらに好ましい。
(3)耐熱性(DTUL)
一般物性測定用試験片(ISO型)を用い、ISO75に従って、荷重0.45MPaで熱変形温度を測定した。熱変形温度は82℃以上であることが好ましく、84℃以上であることがさらに好ましい。
(4)耐衝撃性
一般物性測定用試験片(ISO型)を用い、ISO170に従って、シャルピー衝撃強度(kJ/m2)を測定した。シャルピー衝撃強度は3.0kJ/m2以上であることが好ましく、3.2kJ/m2以上であることがさらに好ましい。
また、実施例および比較例に用いた各種原料は次の通りである。
〔ポリ乳酸樹脂(A)〕
・A−1:ネイチャーワークス社製「3001D」(L/D比:98.6/1.4、Mw:130000、MFI:10g/10分)
〔ポリプロピレン樹脂(B)、(M)〕
・B−1:日本ポリプロ社製「ノバテックPP−BC03C」(ブロックコポリマータイプ、MFI:30g/10分)、
・B−2:日本ポリプロ社製「ノバテックPP−MA1B」(ホモポリマータイプ、MFI:21g/10分)、
・B−3:日本ポリプロ社製「ノバテックPP−MG03B」(ランダムコポリマータイプ、MFI:30g/10分)
〔SEBS(C)〕
・C−1:旭化成ケミカルズ社製「タフテックH1043」(スチレン67%、MI=2.0)
〔その他のSEBS〕
・S−1:旭化成ケミカルズ社製「タフテックM1943」(スチレン20%、MI=8.0)
・S−2:JSR社製「ダイナロン8630P」(スチレン15%、MI=15)
〔メタクリル系樹脂(D)〕
・D−1:三菱レイヨン社製「アクリペットVH」
〔結晶核剤〕
・K−1:新日本理化社製「リカクリアPC1」(プロパントリカルボキサミド系)
実施例1
二軸押出機(東芝機械社製、「TEM37BS型」)を用い、ポリ乳酸樹脂(A)として87.0質量%のA−1、ポリプロピレン樹脂(B)として6.7質量%のB−1、SEBS(C)として、5.0質量%のC−1、メタクリル系樹脂(D)として、1.3質量%のD−1を用い、これらをドライブレンドして押出機の根元供給口から供給し、バレル温度220℃、スクリュー回転数180rpm、吐出20kg/hの条件で、ベントを効かせながら押出混練を実施した。押出機先端から吐出された樹脂をペレット状にカッティングして樹脂組成物(M)(ペレット状のもの)を得た。
次に、この樹脂組成物(M) を85℃×10時間熱風乾燥したもの、および、ポリプロピレン樹脂(N)としてB−1を用い、質量比率(M/N)=29/71で混合したのち、東芝機械社製IS−80G型射出成形機を用いてシリンダ温度190℃、金型温度40℃で射出成形に供した。その際、金型を適宜変更することにより、前記の各評価方法に応じた試験片〔一般物性測定用試験片(ISO型)、ASTM型ウエルド測定用試験片〕を成形した。
実施例2〜3
ポリプロピレン樹脂(N)の種類を表1に示すものに変更した以外は、実施例1と同様にして試験片(樹脂成形体)を成形した。
実施例4〜12、比較例1〜6
樹脂組成物(M)中の各成分の量を変更した以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物(M)を得た。そして、この樹脂組成物(M)を用い、実施例1と同様にして試験片(樹脂成形体)を成形した。
比較例7〜8
SEBS(C)に代えて、スチレン含有量が少ないその他のSEBSを使用した以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物(M)を得た。そして、この樹脂組成物(M)を用い、実施例1と同様にして試験片(樹脂成形体)を成形した。
実施例13〜14、比較例9
樹脂組成物(M)とポリプロピレン樹脂(N)との質量比率を表1に示す値に変更した以外は、実施例1と同様にして試験片(樹脂成形体)を成形した。
比較例10
二軸押出機(東芝機械社製、「TEM37BS型」)を用い、ポリ乳酸樹脂(A)として25.2質量%のA−1、ポリプロピレン樹脂(B)として72.6質量%のB−1、SEBS(C)として、1.5質量%のC−1、メタクリル系樹脂(D)として、0.4質量%のD−1を用い、これらをドライブレンドして押出機の根元供給口から供給し、バレル温度220℃、スクリュー回転数180rpm、吐出20kg/hの条件で、ベントを効かせながら押出混練を実施した。押出機先端から吐出された樹脂をペレット状にカッティングして樹脂組成物(M)(ペレット状のもの)を得た。
次に、この樹脂組成物(M) を85℃×10時間熱風乾燥し、東芝機械社製IS−80G型射出成形機に樹脂組成物(M)のみを供給し、シリンダ温度190℃、金型温度40℃で射出成形した。その際、金型を適宜変更することにより、前記の各評価方法に応じた試験片〔一般物性測定用試験片(ISO型)、ASTM型ウエルド測定用試験片〕を成形した。
比較例11〜12
樹脂組成物(M)中の各成分の量を表1に示す値に変更し、結晶核剤K−1を表1に示す量添加した以外は、比較例10と同様にして樹脂組成物(M)を得た。そして、この樹脂組成物(M)のみを用い、比較例10と同様にして試験片(樹脂成形体)を成形した。
実施例1〜14、比較例1〜12で得られた樹脂成形体の組成、特性値を表1に示す。
表1から明らかなように、実施例1〜14は本発明の製造方法を採用したため、結晶核剤を含有しなくても、樹脂組成物の結晶性が向上し、かつポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂の相溶性が良好となり、この結果、短い成形サイクルで成形性よく成形体を得ることができ、得られた成形体はウエルド強度、耐熱性ともに優れたものであった。
一方、比較例1では、樹脂組成物(M)中のポリプロピレン樹脂(B)の含有量が過小であったため、得られた成形体はウエルド強度と耐熱性に劣るものであった。比較例2では、樹脂組成物(M)中のポリ乳酸樹脂(A)の含有量が過多であったため、得られた成形体は、ウエルド強度、耐熱性に劣るものであった。比較例3では、、樹脂組成物(M)中のSEBS(C)の含有量が過少であったため、得られた成形体は、ウエルド強度、耐衝撃性に劣るものであった。比較例4では、樹脂組成物(M)中のSEBS(C)の含有量が過多であったため、得られた成形体は、曲げ強度、耐熱性に劣るものであった。比較例5では、樹脂組成物(M)中のメタクリル系樹脂(D)の含有量が過少であったため、SEBS(C)の効果を増強させることができず、得られた成形体はウエルド強度に劣るものであった。比較例6では、樹脂組成物(M)中のメタクリル系樹脂(D)の含有量が過多であったため、得られた成形体は、ウエルド強度、耐熱性に劣るものであった。比較例7および8では、樹脂組成物(M)中に含有するSEBSとしてスチレン含有量が50%未満のものを用いたため、得られた成形体は、ウエルド強度に劣るものであった。
比較例9では、樹脂組成物(M)とポリプロピレン樹脂(N)との質量比率(M/N)において、ポリプロピレン樹脂(N)の量が過少であったため、得られた成形体は、耐熱性とウエルド強度に劣るものであった。比較例10では、樹脂組成物(M)のみで成形体を得たため、得られた成形体は耐熱性、ウエルド強度ともに劣るものであった。比較例11では、樹脂組成物(M)に結晶核剤を少量配合して成形体を得たが、その耐熱性改善の効果は小さく、やはり本発明の製造方法を採用しなかったため、得られた成形体は、耐熱性とウエルド強度ともに劣るものであった。比較例12では、比較例11よりも結晶核剤を多く配合して成形体を得たため、ある程度は耐熱性を向上させることができたが、得られた成形体は、結晶核剤がウエルド融着性に悪影響を及ぼしたため、ウエルド強度に劣るものであった。

Claims (2)

  1. ポリ乳酸樹脂(A)を45〜92質量%、ポリプロピレン樹脂(B)を1〜53質量%、スチレン含有量50%以上のスチレン・エチレンブチレン・スチレンブロックコポリマー(C)を1.5〜15質量%、メタクリル系樹脂(D)を0.5〜5質量%含有する樹脂組成物(M)と、ポリプロピレン樹脂(N)とを質量比率(M/N)20/80〜60/40の割合で混合した樹脂組成物を用い、射出成形することを特徴とする樹脂成形体の製造方法。
  2. ポリプロピレン樹脂(B)として、ブロックコポリマータイプのもののみを用いることを
    特徴とする請求項1記載の樹脂成形体の製造方法。
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