JP6066001B1 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、定着ベルトの内周面に付着した潤滑油の減少を抑制する定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。【解決手段】内周面84Aに潤滑油92が塗布され回転する無端の定着ベルト84と、内周面84Aに沿って配置され内周面84Aに接する第1板状体94と、潤滑油92に毛細管現象を生じさせる間隔をおいて第1板状体94に沿って配置された第2板状体96と、第2板状体96のベルト回転方向D側の端部に設けられ、第1板状体94の端部よりベルト回転方向Dの下流側にて内周面84A側へ曲がった曲げ部96Dとを備えている。【選択図】図3
Description
本発明は、定着ベルトの内周面に潤滑油が塗布された定着装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、定着ベルトの外側に磁束発生部を配置し、定着ベルトを周回方向に案内する規制板を定着ベルトの内側に配置した電磁誘導加熱方式の定着部が記載されている。規制板は、横断面が多角形の辺のうち複数の頂点を含む線分を切り取ったような形状に形成され、頂点の位置だけがベルト内周面に接する。
特許文献2には、面状発熱体が示されており、面状発熱体は、通電によって発熱する抵抗発熱体が一定の形状の面を構成して発熱パターンを形成し、絶縁層の厚み方向一表面に形成されている。抵抗発熱体は、絶縁層の長手方向と略直交する方向に延びて、それぞれ略平行な状態で絶縁層の一表面に形成される複数の線状部と、隣接する線状部の延在方向端部同士を、絶縁層の長手方向に延びて1本の線路となるように接続して絶縁層の一表面に形成される低体積抵抗部とを含んでいる。
本発明は、第2板状体の下流側に定着ベルトの内周面側へ曲がる曲げ部を有しないものと比して、定着ベルトの内周面に付着した潤滑油の減少を抑制する定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の定着装置は、内周面に潤滑油が塗布され回転する無端の定着ベルトと、前記内周面に沿って配置され該内周面に接する第1板状体と、前記潤滑油に毛細管現象を生じさせる間隔をおいて前記第1板状体に沿って配置された第2板状体と、該第2板状体の前記定着ベルト回転方向側の端部に設けられ、前記第1板状体の端部より前記定着ベルト回転方向の下流側にて前記内周面側へ曲がった曲げ部と、を備え、前記曲げ部と前記第1板状体との間及び前記曲げ部の先端と前記内周面との間に、前記潤滑油に毛細管現象を生じさせる間隙を形成した。
請求項2の定着装置は、前記曲げ部と前記第1板状体との間及び前記曲げ部の先端と前記内周面との間に形成された間隙は、前記第1板状体と前記第2板状体との間の間隙と略同寸法である。
請求項3の定着装置は、前記曲げ部の先端部より前記内周面に沿って延びる延長部をさらに備え、該延長部と前記内周面との間に、前記潤滑油に毛細管現象を生じさせる間隙を形成した。
請求項4の定着装置は、前記延長部と前記内周面との間に形成された間隙は、前記第1板状体と前記第2板状体との間の間隙と略同寸法である。
請求項5の定着装置は、互いに対向する前記第1板状体又は前記第2板状体の少なくとも一方の対向面に前記定着ベルト回転方向に延びる複数の溝を形成した。
請求項6の定着装置は、前記第2板状体の上流側の端部に設けられ、前記第1板状体の端部より上流側に延び出た延出部をさらに備えている。
請求項7の画像形成装置は、媒体に画像を形成する形成部と、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の定着装置とを有する。
請求項6の定着装置は、前記第2板状体の上流側の端部に設けられ、前記第1板状体の端部より上流側に延び出た延出部をさらに備えている。
請求項7の画像形成装置は、媒体に画像を形成する形成部と、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の定着装置とを有する。
請求項1の定着装置は、第2板状体の下流側に定着ベルトの内周面側へ曲がる曲げ部を有しないものと比して、定着ベルトの内周面に付着した潤滑油の減少を抑制することができる。
請求項3の定着装置は、延長部を有しない場合と比して、第2板状体の曲げ部で定着ベルトの内周面に戻される潤滑油を内周面に沿って延びる延長部で均等に均すことができる。
請求項5の定着装置は、第1板状体又は第2板状体の一方の対向面にベルト回転方向に延びる溝を有しない場合と比して、第1板状体及び前記第2板状体間で送られる潤滑油のベルト回転方向への移動を促進できる。
請求項6の定着装置は、第1板状体の上流側の端部に溜まった潤滑油を第1板状体と第2板状体間に案内することができる。
請求項7の画像形成装置は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の定着装置を有しない場合と比して、潤滑油の補充等の保守管理を軽減できる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面に従って説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置100を示す概略構成図であり、この画像形成装置100は、一例として中間転写方式のプリンタを構成する。
画像形成装置100は、電子写真方式により各色成分のトナー像を形成する複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(1次転写)させる1次転写部10と、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を媒体Pに一括転写(2次転写)させる2次転写部20と、2次転写された画像を媒体P上に定着させる定着装置60と、を備えている。画像形成装置100には、各装置各部の動作を制御する制御部40も備えられている。ここで、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1K、中間転写ベルト15、1次転写部10、および2次転写部20の組合せが、本実施形態にいう画像形成部70の一例に相当する。
画像形成装置100は、いわゆるタンデム型のプリンタであり、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)が並列的に配置されている。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、使用するトナーの色が異なる以外は互いに等しい構成を有している。
イエローを担当する画像形成ユニット1Yに代表させて符号を付して説明すると、画像形成ユニット1Yは、矢印A方向に回転する感光体ドラム11と、感光体ドラム11を帯電する帯電器12と、感光体ドラム11上に露光ビームBmを照射して静電潜像を書き込むレーザ露光器13と、イエローのトナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより現像する現像器14と、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に転写する1次転写部10と、感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラムクリーナ17とを有する。
中間転写ベルト15は、例えば、樹脂に帯電防止剤を含有させた材料であるフィルム状の無端のベルトである。中間転写ベルト15は、複数のロールに架け渡されており、図1に示すB方向に周回移動している。中間転写ベルト15が架け渡されるロールは、中間転写ベルトを駆動する駆動ロール31と、中間転写ベルト15が感光体ドラム11の配列に沿って延びた領域の両端を支持する支持ロール32と、中間転写ベルト15に対して一定の張力を与える張力ロール33と、2次転写部に設けられる背面ロール25と、クリーニング部に設けられたクリーニング部背面ロール34である。駆動ロール31は、モータ(図示せず)により駆動されて、中間転写ベルト15を予め定められた速度で周回移動させる。張力ロール33は、中間転写ベルト15の蛇行を防止する補正ロールとしても機能する。
1次転写部10は、中間転写ベルト15を挟んで感光体ドラム11に対向して配置された1次転写ロール16を有する。1次転写ロール16は、感光体ドラム11との間に中間転写ベルト15を挟み付けている。1次転写ロール16には、トナーの帯電極性(本例では、マイナス極性。以下同じ。)とは逆極性の電圧(1次転写バイアス)が印加される。
2次転写部20は、中間転写ベルト15のトナー像保持面側に配置される2次転写ロール22と、背面ロール25と、背面ロール25に2次転写バイアスを印加する給電ロール26とを備えている。背面ロール25は、中間転写ベルト15の内周面側、すなわち、中間転写ベルト15を挟んで2次転写ロール22の反対側に配置されており、2次転写ロール22の対向電極をなしている。また、黒の画像形成ユニット1Kよりも下流側には、画質調整を行うための画像濃度センサ43が配設されている。
また、中間転写ベルト15の2次転写部20よりも下流側には、2次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去することで、中間転写ベルト15表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーナ35が設けられている。一方、イエローの画像形成ユニット1Yよりも上流側には、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにおける画像形成タイミングをとるための基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)42が配設されている。
さらに、画像形成装置100は、用紙搬送系として、媒体Pを収容する用紙収容部50と、この用紙収容部50に集積された媒体Pを繰り出す取り出しロール51と、媒体Pを搬送する搬送ロール52と、搬送ロール52により搬送された媒体Pを2次転写部20へと案内する案内部材53と、2次転写ロール22により2次転写された後の媒体Pを定着装置60へと搬送する搬送ベルト55と、媒体Pを定着装置60に導く定着入口ガイド56と、を備えている。
次に、画像形成部70の基本的なプロセスについて説明する。
画像形成部70は、図示しない画像読取装置やパーソナルコンピュータ(PC)から出力された画像データに画像処理を施した後、画像データをY、M、C、Kの4色の色材階調データに変換し、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kのレーザ露光器13に供給する。レーザ露光器13は、供給された色材階調データに応じて、例えば、半導体レーザから出射された露光ビームBmを画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各々の感光体ドラム11に照射する。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各感光体ドラム11は、帯電器12によって表面が帯電された後、このレーザ露光器13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの現像器14によって、Y、M、C、Kの各色のトナー像として現像される。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、1次転写部10において、中間転写ベルト15上の表面に順次重ね合わせて転写される。トナー像は、中間転写ベルト15の表面に順次転写された後、中間転写ベルト15の移動に伴って2次転写部20に搬送される。この一方で、用紙搬送系では、トナー像が2次転写部20に搬送されるタイミングに合わせて取り出しロール51が用紙収容部に収容された媒体Pを繰り出す。取り出しロール51によって繰り出された媒体Pは、搬送ロール52により搬送され、トナー像が保持された中間転写ベルト15の移動タイミングに合わせて2次転写部20に到達する。
2次転写部20は、中間転写ベルト15上に保持されたトナー像を、中間転写ベルト15と2次転写ロール22との間に挟み込まれた媒体P上に転写する。トナー像が静電転写された媒体Pは、搬送ベルト55によって定着装置60まで搬送される。定着装置60は、媒体P上のトナー像に熱および圧力を加え、媒体P上にトナー像を定着する。定着画像が形成された媒体Pは排紙部(図示しない)に排出される。
一方、2次転写部20で中間転写ベルト15から媒体Pに転写しきれず中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
[定着装置]
以下に画像形成装置100を構成する定着装置60について説明する。定着装置60は、図2にも示すように、定着ロール82と、定着ベルト84と、加熱部材86と、加圧ロール88とを含んで構成されている。
定着ベルト84は、周回移動の方向に無端な帯状のベルトであり、定着ベルト84は、定着ロール82と加熱部材86とに架け渡されている。定着ベルト84は、加圧ロール88と外周面同士が接触しており、定着ベルト84は、加圧ロール88の回転方向Cへの回転に伴い、ベルト回転方向Dに周回移動する。これに伴って、定着ロール82も回転方向Eへ回転する。
定着ベルト84は、加圧ロール88に対して相対的に加圧して配置されている。定着ベルト84と加圧ロール88とで形成されるニップ部には、定着入口ガイド56(図1参照)を介して媒体Pが供給される。なお、供給される媒体Pは、用紙に限られず、例えば樹脂フィルム等のシートであってもよい。
定着ベルト84の内周面84Aには、図3に示すように、潤滑油92が塗布されており、定着ベルト84と加熱部材86との摩擦が抑制されている。この潤滑油92としては、シリコンオイルを用いるが、常温では液状潤滑剤で無いグリース等の他の潤滑油であってもよい。
加熱部材86は、図3に示したように、定着ベルト84の内周面84Aに接触して定着ベルト84を所定の温度に加熱するための部材であり、加熱部材86は、定着ベルト84を一例として200℃弱に加熱する。これにより、図2示したように、加熱された定着ベルト84と加圧ロール88とで媒体Pを挟んで加熱及び加圧することにより未定着トナー像を定着ベルト84で加熱して溶融し媒体Pに定着する。
加熱部材86は、定着ベルト84の内周面84Aに沿って配置された第1板状体94と、第1板状体94に沿って配置された第2板状体96とを含んで構成されている。第1板状体94及び第2板状体96は、幅方向の両端部が筐体に支持されている。第1板状体94の内面94Aと第2板状体96の外面96Bとの間には、潤滑油92に毛細管現象を生じさせる間隔に設定された間隙97が上流側Uの端部から下流側Lの端部に渡って形成されている。
第1板状体94は、断面円弧状に形成されており、定着ベルト84の幅方向全域に接する幅寸法を有している。第1板状体94は、面状の発熱体で構成されており、第1板状体94の外面94Bが定着ベルト84の内周面84Aに接することで、定着ベルト84を内側から加熱するように構成されている。
第2板状体96も、断面円弧状に形成されており、第1板状体94と同幅寸法に設定されている。第2板状体96は、第1板状体94で加熱された際の温度分布を幅方向で均一化する機能を有しており、第2板状体96は、熱伝導性の高いアルミニウムなどの金属で形成されている。
第2板状体96は、ベルト回転方向Dの上流側Uの先端部が、第1板状体94の上流側Uの先端94Cより上流側Uへ延び出しており、この先端部によって延出部96Cが形成されている。
第2板状体96のベルト回転方向Dの下流側Lの基端部は、第1板状体94より下流側Lへ延び出した後、定着ベルト84の内周面84A側へ向けて屈曲されている。これにより、第2板状体96の基端部には、第1板状体94の基端94Dより下流側Lにて定着ベルト84の内周面84A側へ曲がった曲げ部96Dが形成されている。
曲げ部96Dと第1板状体94の基端94Dとの間には、間隙97Aが形成されており、この間隙97Aの寸法は、第1板状体94と第2板状体96間の間隙97と略同寸法に設定されている。また、曲げ部96Dの先端96Eと定着ベルト84の内周面84Aとの間にも、間隙97Bが形成されており、この間隙97Bの寸法も第1板状体94と第2板状体96間の間隙97と略同寸法に設定されている。
第2板状体96には、図4に示すように、第1板状体94の内面94Aに対向した当該第2板状体96の外面96Bにベルト回転方向Dに延びる複数の内側溝98が等間隔をおいて形成されている。内側溝98は、第2板状体96の上流側Uの端から下流側Lの端までの全長に渡って形成されており、この内側溝98は、第2板状体96の幅方向両縁部にも形成されている。
内側溝98は、断面矩形状に形成されており、内側溝98の深さ寸法は、内側溝98の底面98Aと第1板状体94の内面94Aとの離間距離が潤滑油92に毛細管現象を生じさせない寸法となるよう設定されている。
なお、本実施形態では、第2板状体96の外面96Bに内側溝98を形成した場合について説明するが、これに限定されるものではない。例えば第1板状体94の内面94Aに外側溝を形成したり、あるいは第1板状体94の内面94Aに外側溝を形成するとともに第2板状体96の外面96Bに内側溝98を設けても良い。
また、この内側溝98は、断面矩形状でなくても良く、断面V字状や断面U字状であっても良い。
以上の構成に係る本実施形態の作用を説明する。定着装置60において、定着ベルト84が回転すると、定着ベルト84の内周面84Aに塗布された潤滑油92の一部が加熱部材86の第1板状体94の先端94Cで掻き取られ、第1板状体94の上流側Uに貯留する。
このとき、加熱部材86を構成する第1板状体94と第2板状体96との間には、間隙97が形成されており、この間隙97で生ずる毛細管現象によって第1板状体94の上流側Uに貯留した潤滑油92を当該間隙97を介して下流側Lへ導くことができる。そして、間隙97に沿って下流側Lへ導かれた潤滑油92は、第2板状体96の曲げ部96Dによって定着ベルト84の内周面84Aに戻される。
このように、加熱部材86の上流側Uで掻き取った潤滑油92を加熱部材86の下流側Lで定着ベルト84の内周面84Aに戻すことができる。よって、定着ベルト84の内周面84Aに付着した潤滑油92の減少を抑制することができる。
これにより、定着ベルト84の内周面84Aから掻き取った潤滑油92を定着ベルト84の内周面84Aに戻すことができない場合と比較して、加熱部材86と定着ベルト84との摩擦の増大を抑制し、回転トルクの増大を抑制することができる。
これにより、定着ベルト84の内周面84Aから掻き取った潤滑油92を定着ベルト84の内周面84Aに戻すことができない場合と比較して、加熱部材86と定着ベルト84との摩擦の増大を抑制し、回転トルクの増大を抑制することができる。
このとき、第2板状体96の外面96Bには、ベルト回転方向Dに延びる複数の内側溝98が形成されている。このため、第1板状体94と第2板状体96間の間隙97に毛細管現象によって導かれた潤滑油92の幅方向への広がりを内側溝98によって抑制することができる。これにより、第1板状体94及び前記第2板状体96間で送られる潤滑油92のベルト回転方向Dへの移動が促進される。
そして、内側溝98の底面98Aから第1板状体94の内面94Aまでの離間距離は、潤滑油92に毛細管現象を生じさせない寸法に設定されている。これにより、内側溝98を境とする両側での潤滑油92の行き来を抑制することができ、内側溝98が無い場合と比して、潤滑油92のベルト回転方向Dへの移動が促進される。
また、この内側溝98は、第2板状体96の幅方向両縁部にも形成されている。このため、潤滑油92の加熱部材86側方への漏れが抑制される。
ここで、図5は、第2板状体96に設けられた内側溝98の効果を示す試験結果であり、温度に対するオイルの流出量が示されている。
この試験では、加熱部材86の上流側Uに潤滑油92を供給し加熱部材86を所定の温度に維持して1時間放置する。その後、加熱部材86の下流側Lより流出した潤滑油92の流出量を計測し、供給量との割合を示した。図中破線は、第2板状体96に内側溝98を有する本実施形態の試験結果であり、図中実線は、第2板状体96に内側溝98を有しない比較例の試験結果である。
第2板状体96に内側溝98を形成した本実施形態では、比較例と比較して、潤滑油92の流出量が増加している。特に、加熱部材86による定着ベルト84の加熱温度である200℃弱において、その効果は顕著である。
なお、本実施形態では、内側溝98の底面98Aと第1板状体94の内面94Aとの離間距離が潤滑油92に毛細管現象を生じさせない寸法となるよう設定されている場合について説明した。しかし、内側溝98は形成されていれば、内側溝98を形成しない場合と比較して、毛細管現象による作用を抑制できる。これにより、潤滑油92をベルト回転方向Dへ導く為の一定の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、内側溝98を第2板状体96の上流側Uの端から下流側Lの端までの全長に渡って形成したが、第2板状体96に部分的に設けても、潤滑油92をベルト回転方向Dへ導く為の一定の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、内側溝98を第2板状体96の上流側Uの端から下流側Lの端までの全長に渡って形成したが、第2板状体96に部分的に設けても、潤滑油92をベルト回転方向Dへ導く為の一定の効果を得ることができる。
一方、第2板状体96は、ベルト回転方向Dの上流側Uの先端部には、第1板状体94の上流側Uの先端94Cより上流側Uへ延び出した延出部96Cが形成されている。このため、第1板状体94の上流側Uに溜まった潤滑油92を第1板状体94と第2板状体96間の間隙97に案内することができる。
また、延出部96Cによって、潤滑油92の第2板状体96の内面96A側への回り込みを抑制することができる。
また、延出部96Cによって、潤滑油92の第2板状体96の内面96A側への回り込みを抑制することができる。
そして、このような定着装置60を備えた画像形成装置100にあっては、潤滑剤92の減少に起因した加熱部材86と定着ベルト84との摩擦の増大、及びこれに伴う回転トルクの増大を抑制することができるので、潤滑油92の補充等の保守管理を軽減できる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態を示す図であり、第1実施形態と同一又は同等部分については同符号を付して説明を割愛するとともに異なる部分についてのみ説明する。
図6は、第2実施形態を示す図であり、第1実施形態と同一又は同等部分については同符号を付して説明を割愛するとともに異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、加熱部材86の第2板状体96における曲げ部96Dの先端部からは、定着ベルト84の内周面84Aに沿って、下流側Lへ延びる延長部96Fが形成されている。この延長部96Fと定着ベルト84の内周面84A間の間隙97Cの寸法は、第1板状体94と第2板状体96間の間隙97と略同寸法に設定されている。
このように構成することで、延長部96Fを有しない場合と比して、第2板状体96の曲げ部96Dで定着ベルト84の内周面84Aに戻される潤滑油92を、内周面84Aに沿って延びる延長部96Fによって均等に均すことができる。
なお、これらの各実施形態では、定着ベルトの内側に配置された第1板状体94及び第2板状体96が面状の加熱部材86を構成する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、定着ベルト84を電磁誘導加熱するタイプの定着装置に用いることができる。
(第3実施形態)
すなわち、図7は、第3実施形態を示す図であり、定着ベルト84を電磁誘導加熱する定着装置110が示されている。本実施形態では、第1及び第2実施形態と同一又は同等部分については同符号を付して説明を割愛するとともに異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、図7は、第3実施形態を示す図であり、定着ベルト84を電磁誘導加熱する定着装置110が示されている。本実施形態では、第1及び第2実施形態と同一又は同等部分については同符号を付して説明を割愛するとともに異なる部分についてのみ説明する。
この定着装置110では、定着ベルト84に設けられた交流磁界導電層を電磁誘導加熱するIHヒータ114を備えている。定着ベルト84の内側に設けられた第1板状体94は、IHヒータ114で生成された交流磁界の磁路を形成するとともに電磁誘導加熱される感温磁性部材で構成されている。
また、第1板状体94に間隙97を介して設けられた第2板状体96は、第1板状体94を通過した磁力線Hを誘導するとともに第1板状体94で発生した熱を拡散させる誘導部材で構成されている。
このような構成であっても、前述と同様の作用効果を得ることができる。
なお、各実施形態において、第1板状体94を、面状の発熱体や感温磁性部材で構成するとともに、第2板状体96を熱伝導性部材や誘導部材で構成した場合について説明したが、これらに限定されるものではない。内周面84Aに潤滑油92が塗布された定着ベルト84の内側に配置される部材であれば、前述した効果を得ることができる。
60 定着装置
70 画像形成部(形成部の一例)
84 定着ベルト
84A 内周面
92 潤滑油
94 第1板状体
96 第2板状体
96D 曲げ部
96F 延長部
97 間隙
98 内側溝
100 画像形成装置
110 定着装置
D ベルト回転方向
L 下流側
P 媒体
U 上流側
70 画像形成部(形成部の一例)
84 定着ベルト
84A 内周面
92 潤滑油
94 第1板状体
96 第2板状体
96D 曲げ部
96F 延長部
97 間隙
98 内側溝
100 画像形成装置
110 定着装置
D ベルト回転方向
L 下流側
P 媒体
U 上流側
Claims (7)
- 内周面に潤滑油が塗布され回転する無端の定着ベルトと、
前記内周面に沿って配置され該内周面に接する第1板状体と、
前記潤滑油に毛細管現象を生じさせる間隔をおいて前記第1板状体に沿って配置された第2板状体と、
該第2板状体の前記定着ベルト回転方向側の端部に設けられ、前記第1板状体の端部より前記定着ベルト回転方向の下流側にて前記内周面側へ曲がった曲げ部と、
を備え、
前記曲げ部と前記第1板状体との間及び前記曲げ部の先端と前記内周面との間に、前記潤滑油に毛細管現象を生じさせる間隙を形成した定着装置。 - 前記曲げ部と前記第1板状体との間及び前記曲げ部の先端と前記内周面との間に形成された間隙は、前記第1板状体と前記第2板状体との間の間隙と略同寸法である請求項1に記載の定着装置。
- 前記曲げ部の先端部より前記内周面に沿って延びる延長部をさらに備え、
該延長部と前記内周面との間に、前記潤滑油に毛細管現象を生じさせる間隙を形成した請求項1又は請求項2に記載の定着装置。 - 前記延長部と前記内周面との間に形成された間隙は、前記第1板状体と前記第2板状体との間の間隙と略同寸法である請求項3に記載の定着装置。
- 互いに対向する前記第1板状体又は前記第2板状体の少なくとも一方の対向面に前記定着ベルト回転方向に延びる複数の溝を形成した請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の定着装置。
- 前記第2板状体の上流側の端部に設けられ、前記第1板状体の端部より上流側に延び出た延出部をさらに備えた請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の定着装置。
- 媒体に画像を形成する形成部と、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の定着装置とを有する画像形成装置。
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