JP6064962B2 - 車両の動力伝達装置 - Google Patents

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本発明は、動力源から差動装置に動力を伝達するプロペラシャフトを備えた車両の動力伝達装置に関する。
車体前部にエンジンや変速機等を含む動力源が配置されると共に車体後部に後輪用の差動装置が配置される四輪駆動車や後輪駆動車等の車両では、前記動力源から差動装置に動力を伝達するプロペラシャフトが車体前後方向に延びるように配設される。
このような車両では、車体フロアの車幅方向の中央部に、下方が開放されたトンネル部が車体前後方向に延びるように設けられ、プロペラシャフトは、エンジンから車体後方に延びる排気管と共にトンネル部内側の空間に収容される。
また、プロペラシャフトの前端部及び後端部は、前記動力源の出力軸及び前記差動装置の入力軸にそれぞれ自在継手を介して連結される。前記自在継手として、十字軸形継手などの不等速自在継手や等速ボールジョイントなどの等速自在継手が用いられ、プロペラシャフトは、この自在継手の部分で屈曲可能に構成されている。
ところで、車両では、例えば正面衝突時などの車体前方から衝撃荷重が作用するときに、乗員の安全性を確保するために、車体前部に配置された動力源を車体後方に移動させつつ車体前部を圧壊させることで衝撃荷重を吸収するように構成することが一般に知られている。
このように衝撃荷重を吸収するように構成された車両において、車体前部の動力源から車体後部の差動装置まで延びるようにプロペラシャフトが配設されている場合、車体前方からの衝撃荷重の作用時に、プロペラシャフトが車体前後方向に突っ張ることにより動力源の車体後方への移動が妨げられるおそれがある。
これに対し、例えば特許文献1には、前側分割シャフトと後側分割シャフトとに2分割されたプロペラシャフトにおいて、前側分割シャフトと後側分割シャフトとを連結する自在継手の少なくとも一部が一方の分割シャフトと共に他方の分割シャフトの内部に嵌入されることにより軸方向に収縮可能に構成されると共に、後輪用の差動装置が車体前方からの衝撃荷重の作用時にその車体前方側が下方側に回動するように車体に支持されたものが開示されている。
これによれば、車体前方からの衝撃荷重の作用時に、プロペラシャフトが軸方向に収縮すると共に、プロペラシャフトと後輪用の差動装置とを連結する自在継手の部分を屈曲させてプロペラシャフトの前端部が車体後方へ移動するので、プロペラシャフトが連結された動力源を車体後方へ移動させることができ、車体後方に移動させつつ車体前部を圧壊させて衝撃荷重を吸収することができると考えられる。
また、車体前部の動力源から車体後部の差動装置に動力を伝達するプロペラシャフトは、例えば動力源と差動装置との間の距離が長い場合などには、例えば特許文献2に開示されるように、3つの分割シャフトに分割されて構成されることがある。
図9に示すように、このプロペラシャフト101は、車両102の車体前部に配置されたエンジン103を含む動力源104の出力軸と車体後部に配置された後輪用の差動装置105の入力軸とにそれぞれ自在継手106、107を介して連結され、動力源104から差動装置105に動力を伝達するように構成されている。
前記プロペラシャフト101は、第1分割シャフト111、第2分割シャフト112及び第3分割シャフト113に分割され、第1分割シャフト111と第2分割シャフト112とが自在継手114を介して連結され、第2分割シャフト112と第3分割シャフト113とが自在継手115を介して連結されている。
前記プロペラシャフト101はまた、車体フロア121の車幅方向の中央部に設けられたトンネル部122内側の空間に収容された状態で、第2分割シャフト112の車体前方側及び車体後方側がそれぞれ支持ブラケット116、117によって車体に回転可能に支持されると共に、第2分割シャフト112に、車体前方からの衝撃荷重の作用時に第2分割シャフト112に入力された荷重を支持ブラケット116、117に伝達する円板状の荷重伝達部118、119を備えている。
前記車両102にはまた、トンネル部122を覆うように車幅方向に延び、車体前方からの衝撃荷重の作用時に支持ブラケット116、117に係合する係合部を有するトンネル補強部材123、124が備えられている。そして、車体前方から衝撃荷重が作用するとき、荷重伝達部118、119によって支持ブラケット116、117が押圧されて支持ブラケット116、117とトンネル補強部材123、124とが係合した後に支持ブラケット116、117が車体から離脱され、プロペラシャフト101が下方に屈曲され、衝撃荷重を吸収するように構成されている。
特開2011−207343号公報 特開2005−297626号公報
しかしながら、ホイールベースが長い車両や、動力源の後輪駆動用出力軸が後輪駆動車における後輪駆動用出力軸に比べて前方に位置するエンジン横置き式の四輪駆動車などでは、車体前部の動力源と車体後部の差動装置との間の距離がさらに長くなることがある。
これに対し、特許文献2に記載されるプロペラシャフトの第1、第2及び第3分割シャフトの何れかを長くすることが考えられるが、分割シャフトを長くすると、正面衝突時などの車体前方からの衝撃荷重の作用時に、分割シャフトが地面へ接触するおそれがある。
例えば、図9に示すプロペラシャフト101において、エンジン103の下方側を上方側に対して前方側に移動させてエンジン103を後方側に傾斜して配置し、第1分割シャフト111をさらに長くする場合、車体前方からの衝撃荷重の作用時に、第1分割シャフト111が地面へ接触しやすくなる。
また、例えば、第1分割シャフトの車体後方側に、プロペラシャフトを軸方向に収縮する機構や後輪用の差動装置の車体前方側を下方側へ回動させる機構等の衝撃吸収機構が備えられている場合には、車体前方からの衝撃荷重の作用時に、前記衝撃吸収機構を機能させるように第1分割シャフトに入力される荷重を前記衝撃吸収機構に伝達することが求められる。
そこで、本発明は、プロペラシャフトが、動力源側から第1、第2及び第3分割シャフトに分割されてなる車両の動力伝達装置において、車体前方からの衝撃荷重の作用時に、第1分割シャフトが地面に接触することを抑制すると共に、第1分割シャフトの車体後方側に衝撃吸収機構が備えられている場合に第1分割シャフトに入力された荷重を前記衝撃吸収機構に伝達することができる車両の動力伝達装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る車両の動力伝達装置は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、車体前部に配置された動力源と車体後部に配置された差動装置とにそれぞれ自在継手を介して連結されて前記動力源から前記差動装置に動力を伝達するプロペラシャフトを備え、該プロペラシャフトが、前記動力源側から第1分割シャフト、第2分割シャフト及び第3分割シャフトに分割されると共に、前記第1分割シャフト、前記第2分割シャフト及び前記第3分割シャフトがそれぞれ自在継手を介して連結されてなる車両の動力伝達装置であって、前記第1分割シャフトを車体に回転自在に支持する第1支持ブラケットと、前記第1支持ブラケットの車体後方において前記第2分割シャフト又は前記第3分割シャフトを車体に回転自在に支持する第2支持ブラケットと、を備え、前記第1支持ブラケットは、前記動力源への車体前方からの衝撃荷重の作用時に、車体から離脱することなく該第1支持ブラケット内部を前記第1分割シャフトが車体後方に移動するように設けられ、前記第2支持ブラケットは、前記衝撃荷重の作用時に、前記第2分割シャフト又は前記第3分割シャフトに入力された荷重によって車体から離脱するように設けられ、前記第2分割シャフトと前記第3分割シャフトとは、該第2分割シャフトと第3分割シャフトとを連結する自在継手の少なくとも一部が、前記衝撃荷重の作用時に、該第2分割シャフトと第3分割シャフトの一方と共に該第2分割シャフトと第3分割シャフトの他方側に移動して該第2分割シャフトと第3分割シャフトの他方の内部に嵌入されることにより前記第2分割シャフトと前記第3分割シャフトの全体が縮小可能に構成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両の動力伝達装置において、前記差動装置は、該差動装置の車体前方側を車体に支持する支持部を備え、前記衝撃荷重の作用時に、該差動装置に入力された荷重によって前記支持部による車体に対する支持が解除されることにより該差動装置の車体前方側が下方側へ回動するように構成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の車両の動力伝達装置において、前記第1支持ブラケットは、前記第1分割シャフトの車体後方側を車体に支持するように設けられていることを特徴とする。
上記の構成により、本願の請求項1に記載の発明によれば、動力源から差動装置に動力を伝達するプロペラシャフトが、動力源側から第1、第2及び第3分割シャフトに分割されて自在継手を介して連結されている。そして、第1支持ブラケットによって第1分割シャフトが車体に支持され、その車体後方において第2支持ブラケットによって第2又は第3分割シャフトが車体に支持されている。
前記第1支持ブラケットは、動力源への車体前方からの衝撃荷重の作用時に、車体から離脱することなく第1支持ブラケット内部を第1分割シャフトが車体後方に移動するように設けられ、前記第2支持ブラケットは、衝撃荷重の作用時に、第2又は第3分割シャフトに入力された荷重によって車体から離脱するように設けられる。
これにより、車体前方からの衝撃荷重の作用時に、第1支持ブラケットによって第1分割シャフトの下方側への移動を抑制することができるので、第1分割シャフトが地面へ接触することを抑制することができる。また、車体前方からの衝撃荷重の作用時に、第1分割シャフトの下方側への移動を抑制することができるので、第1分割シャフトの車体後方側に衝撃吸収機構が備えられている場合に、第1分割シャフトに入力された荷重を前記衝撃吸収機構に伝達することができる。また、車体前方からの衝撃荷重の作用時に、第1分割シャフトと第2分割シャフトとを連結する自在継手、及びその車体後方に配置される他の自在継手、例えば第3分割シャフトと差動装置とを連結する自在継手における屈曲が許容され、動力源を車体後方側に移動させて衝撃吸収性を高めることができる。
また、第2分割シャフトと第3分割シャフトとは、これらを連結する自在継手の少なくとも一部が、衝撃荷重の作用時に、これらの一方と共にこれらの他方側に移動してその内部に嵌入されて第2分割シャフトと第3分割シャフトの全体が縮小可能に構成されることにより、衝撃荷重の作用時に、動力源を車体後方側へ移動させて衝撃吸収性を高めることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、差動装置は、衝撃荷重の作用時に、支持部による車体に対する支持が解除されて差動装置の車体前方側が下方側へ回動するように構成されることにより、衝撃荷重の作用時に、第3分割シャフトと差動装置とを連結する自在継手を屈曲させることができ、動力源を車体後方側へ移動させて衝撃吸収性を高めることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、第1支持ブラケットは、第1分割シャフトの車体後方側を車体に支持するように設けられることにより、衝撃荷重の作用時に、第1分割シャフトの車体前方側を支持するように設けられる場合に比して、第1分割シャフトの下方側への移動を抑制することができ、前記効果を有効に奏することができる。
本発明の実施形態に係る動力伝達装置を備えた車体を模式的に示す側面図である。 プロペラシャフトにおける第2分割シャフトと第3分割シャフトとを連結する自在継手及びその近傍を示す図である。 図1におけるY3−Y3線に沿った車体の断面図である。 図1におけるY4方向から見た車体の平面図である。 図1におけるY5方向から見た車体の平面図である。 図1におけるY6方向から見た車体の底面図である。 図1の車体の要部を拡大した図である。 前記車体に車体前方から衝撃荷重が作用したときの動力伝達装置を説明するための説明図である。 従来の動力伝達装置を備えた車体を模式的に示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る動力伝達装置を備えた車体を模式的に示す側面図、図2は、プロペラシャフトにおける第2分割シャフトと第3分割シャフトとを連結する自在継手及びその近傍を示す図、図3は、図1におけるY3−Y3線に沿った車体の断面図、図4は、図1におけるY4方向から見た車体の平面図、図5は、図1におけるY5方向から見た車体の平面図、図6は、図1におけるY6方向から見た車体の底面図、図7は、図1の車体の要部を拡大した図である。
図1に示す本発明の実施形態に係る動力伝達装置を備えた車体1は、エンジンの出力軸が前輪及び後輪の車軸と並行に配置されると共にエンジンの出力が前輪及び後輪に分配されるエンジン横置き式の四輪駆動車の車体であり、車体1は、車体前部に配置される動力源2と、車体後部に配置される後輪用の差動装置10と、動力源2から後輪用の差動装置10まで車体前後方向に延びて動力源2から後輪用の差動装置10に動力を伝達する動力伝達シャフトとしてのプロペラシャフト20とを有している。
動力源2は、エンジン3と、エンジン3の出力を前輪4と後輪6とに伝達するための変速機(不図示)と、該変速機からの駆動力を左右の前輪4に車軸5を介して伝達する前輪用の差動装置(不図示)と、後輪6に伝達する駆動力を取り出すトランスファー(不図示)とを有している。
車体1では、エンジン3は、上下方向に延びるシリンダ軸3aが車体後方側に傾斜するように配置され、エンジン3の下方側を上方側に対して前方側に移動させた状態で車体後方側に傾斜するように配置されている。
後輪用の差動装置10は、エンジン3の出力が前記変速機、前記トランスファー及びプロペラシャフト20を通じて伝達されることにより動力源2からの動力が伝達されると共に、伝達された動力源2からの動力を、車軸7を介して左右の後輪6に伝達するようになっている。
プロペラシャフト20は、車室8の底面を構成する車体フロア9に設けられたトンネル部9a(図3参照)の内側の空間に配置され、該プロペラシャフト20の前端部が動力源2に第1自在継手31を介して連結され、該プロペラシャフト20の後端部が後輪用の差動装置10に第2自在継手32を介して連結されている。車体1ではまた、図1に示すように、プロペラシャフト20の近傍にエンジン3から車体後方側に延びる排気管40が配置されている。
前記プロペラシャフト20は、動力源2側から第1分割シャフト21、第2分割シャフト22及び第3分割シャフト23に分割されて構成され、第1分割シャフト21と第2分割シャフト22とが第3自在継手33を介して連結され、第2分割シャフト22と第3分割シャフト23とが第4自在継手34を介して連結されている。
前述したように、プロペラシャフト20の前端部である第1分割シャフト21の前端部は、第1自在継手31を介して動力源2に連結され、プロペラシャフト20の後端部である第3分割シャフト23の後端部は、第2自在継手32を介して後輪用の差動装置10に連結されている。
第1自在継手31、第2自在継手32、第3自在継手33としては、十字軸形継手が用いられ、前記自在継手31、32、33はそれぞれ、該自在継手31、32、33で連結される2つの部材の回転軸を屈曲可能に構成されると共に、該自在継手31、32、33で連結される2つの部材で回転伝達可能に構成されている。
第1自在継手31は、動力源2、具体的には動力源2の出力軸と第1分割シャフト21との間で屈曲可能に且つ回転伝達可能に構成され、第2自在継手32は、第3分割シャフト23と後輪用の差動装置10、具体的には後輪用の差動装置10の入力軸との間で屈曲可能に且つ回転伝達可能に構成され、第3自在継手33は、第1分割シャフト21と第2分割シャフト22との間で屈曲可能に且つ回転伝達可能に構成されている。
一方、第4自在継手34としては、スライド式等速ボールジョイントが用いられ、前記自在継手34は、該自在継手34で連結される2つの部材の回転軸を屈曲可能に構成されると共に、該自在継手34で連結される2つの部材で回転伝達可能に構成されている。前記自在継手34はまた、該自在継手34の少なくとも一部が、該自在継手34で連結される2つの部材の一方と共に他方側に移動して他方の内部に嵌入されることにより、該自在継手34で連結される2つの部材の全体が軸方向に伸縮可能に構成されている。
図2に示すように、第4自在継手34は、第2分割シャフト22の後端部に結合されたシャフト34aと、該シャフト34aにスプライン嵌合されて連結された内輪34bと、第3分割シャフト23の前端部に結合された外輪34cと、内輪34bと外輪34cとの間に介装されて内輪34bと外輪34cとの間で動力を伝達するボール34dと、内輪34bの外周面と外輪34cの内周面との間に配置されてボール34dを保持するケージ34eとを備え、第2分割シャフト22と第3分割シャフト23の間で屈曲可能に且つ回転伝達可能に構成されている。
第4自在継手34はまた、内輪34bの外周面に設けられた内輪34bの軸方向に延びるボール溝34fと、外輪34cの内周面に設けられた外輪34cの軸方向に延びるボール溝34gとを有し、内輪34bと外輪34cとが相対的に軸方向に移動可能に構成されている。このようにして、第4自在継手34で連結される第2分割シャフト22と第3分割シャフト23の全体が軸方向に伸縮可能に構成されている。なお、内輪34bは、スナップリング34hによってシャフト34aに対して軸方向に固定されている。
また、第4自在継手34によって連結される第2分割シャフト22の後端部と第3分割シャフト23の前端部が嵌合されるように、第2分割シャフト22の後端部には、第3分割シャフト23の前端部に嵌合状態で挿入可能な挿入部22aが設けられ、該挿入部22aは、第3分割シャフト23の前端部の内径より小さく形成されている。
第2分割シャフト22の後端部にはまた、挿入部22aの車体前方側に挿入部22aから外方に延びる段差部22bが設けられ、第2分割シャフト22と第3分割シャフト23との嵌合が所定距離D1で規制されるようになっている。正面衝突時などの車体前方からの衝撃荷重の作用時に、図2の二点鎖線で示すように、第2分割シャフト22の挿入部22aが第3分割シャフト23の前端部に挿入されて嵌合されて第2分割シャフト22の段差部22bに第3分割シャフト23の前端部が当接すると、第2分割シャフト22と第3分割シャフト23とが相対的に屈曲不能に結合されるようになっている。
車体1はまた、プロペラシャフト20を該車体1に回転自在に支持する2つの支持ブラケット50、60を備えている。第1支持ブラケット50は、第1分割シャフト21を車体1に回転自在に支持するように設けられ、第2支持ブラケット60は、第1支持ブラケット50の車体後方において第2分割シャフト22を車体1に回転自在に支持するように設けられている。
第1支持ブラケット50は、図3に示すように、第1分割シャフト21の外周に圧入により結合された軸受51と、該軸受51の外周に圧入により結合された弾性ブッシュ52と、該弾性ブッシュ52の外周に取り付けられた上側支持部材53及び下側支持部材54とを備えている。
軸受51は、略円筒状に形成された内輪51aと、該内輪51aと同心状に略円筒状に形成された外輪51bと、該内輪51aと外輪51bとの間に介装された複数のボール51cとを備え、内輪51aと外輪51bとが相対回転可能に構成されている。軸受51は、第1分割シャフト21の外面に圧入されて固定されている。
弾性ブッシュ52は、略円筒状に形成された金属製の内筒52aと、該内筒52aと同心状に略円筒状に形成された金属製の外筒52bと、該内筒52aと外筒52bとを連結する弾性体としてのラバー52cとを備え、軸受51の外面に圧入されて固定されている。
弾性ブッシュ52はまた、正面衝突時などの車体前方からの衝撃荷重の作用時に、内筒52aと外筒52bとが相対的に軸方向に離間する方向に移動されてラバー52cに所定以上の荷重が入力されるとラバー52cが破断されるようになっている。
上側支持部材53は、弾性ブッシュ52の外周に沿って略U字状に形成されて弾性ブッシュ52の上部を保持する保持部53aと、該保持部53aの両端部から外方に延びるフランジ部53bとを備え、該フランジ部53bには、図4に示すように、車体前後方向に延びる長穴53cが形成されている。
一方、下側支持部材54は、略平板状に形成されて弾性ブッシュ52の下部を保持する保持部54aと、該保持部54aの両端部から外方に延びるフランジ部54bとを備え、該フランジ部54bには、車体前後方向に延びる長穴54cが形成されている。下側支持部材54のフランジ部54b及び長穴54cは、上側支持部材53のフランジ部53b及び長穴53cと同様に形成されている。
上側支持部材53と下側支持部材54とは、図3に示すように、上側支持部材53のフランジ部53bと下側支持部材54のフランジ部54bとを重ね合わせた状態で溶接されて閉断面状に形成され、弾性ブッシュ52の外周に固定して取り付けられている。
車体1における車体フロア9には、具体的にはトンネル部9aの縦壁部9bには、第1支持ブラケット50を取り付けるための取付部材41が接合されている。取付部材41は、トンネル部9の縦壁部9bに沿って略上下方向に延びる縦壁部41aと該縦壁部41aの上端部から略水平方向に延びる水平部41bとを備え、該水平部41bは、略矩形状に形成され、その略中央にボルト挿通穴41cが形成されている。
図3及び図4に示すように、第1分割シャフト21の車体後方側に取り付けられた前記支持部材53、54のフランジ部53b、54bを、車体フロア9に接合された取付部材41の水平部41bに重ね合わせ、その後に、締結ボルト42を、支持部材53、54の長穴53c、54c及び取付部材41のボルト挿通穴41cを通じてナット43と螺合することにより、第2分割シャフト22は車体1に回転可能に支持される。
このようにして、第1支持ブラケット50は、正面衝突時などの動力源2への車体前方からの衝撃荷重の作用時に、車体1から離脱することなく、弾性ブッシュ52のラバー52cが破断されて第1支持ブラケット50内部を第1分割シャフト21が車体後方に移動されるように構成されている。
第1支持ブラケット50の車体後方に配置される第2支持ブラケット60は、
第2分割シャフト22を支持すると共に、前記支持部材53、54のフランジ部53b、54bに形成された長穴53c、54cの車体前方側が開口されて車体前後方向に延びるスリットが形成されていることを除き、第1支持ブラケット50と同様に構成されている。同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、第2支持ブラケット60は、上側及び下側支持部材53、54のフランジ部53b、54bにそれぞれ形成された長穴53c、54cの車体前方側がそれぞれ開口され、該フランジ部53b、54bに車体前後方向に延びるスリット53dが形成されている。
このスリット53dによって、動力源2への車体前方からの衝撃荷重の作用時に、第2支持ブラケット60に車体前方から所定以上の荷重が入力されると、具体的には第2支持ブラケット60の上側及び下側支持部材53、54に車体前方から所定以上の荷重が入力されると、上側及び下側支持部材53、54のフランジ部53b、54bが締結ボルト42から抜け、第2支持ブラケット60が車体1から離脱するようになっている。
車体1にはまた、図2及び図5に示すように、第2分割シャフト22における第2支持ブラケット60の車体前方側に、車体前方からの衝撃荷重の作用時に第2分割シャフト22に入力された荷重を第2支持ブラケット60に伝達する円板状の荷重伝達部70が設けられている。
荷重伝達部70は、第2分割シャフト22に取り付けられる上側支持部材53の略U字状に形成される部分の円弧状部分に略等しい半径を有するように円形状に形成されている。これにより、正面衝突時などの動力源2への車体前方からの衝撃荷重の作用時に、弾性ブッシュ52のラバー52cが破断されて第2分割シャフト22が車体後方に移動されると、次に荷重伝達部70によって第2分割シャフト22に入力された荷重が第2支持ブラケット60に伝達され、所定以上の荷重が伝達されると第2支持ブラケット60が車体1から離脱される。
本実施形態では、第1及び第2支持ブラケット50、60の軸受51、弾性ブッシュ52及び支持部材53、54の保持部53a、54aは車体前後方向に略等しい長さを有するように形成されている。荷重伝達部70は、車体前方からの衝撃荷重の作用時に、弾性ブッシュ52のラバー52cが破断されて第2分割シャフト22が車体後方に移動されると、弾性ブッシュ52及び支持部材53、54に当接して第2分割シャフト22に入力される荷重を第2支持ブラケット60に伝達する。
荷重伝達部70はまた、図2に示すように、該荷重伝達部70と第2支持ブラケット60との軸方向における離間距離D2が、第4自在継手34による第2分割シャフト22と第3分割シャフト23との縮小可能距離D1より小さくなるように設けられている。
車体1はまた、車体前部に、車体前後方向に延びるサイドフレームやその前方に配置されたクラッシュカン等の衝撃吸収部材を備え、車体前方からの衝撃荷重が入力される際に、動力源2を後方へ移動させつつ車体前部を圧壊させることで、衝撃荷重を吸収することができるようになっている。
一方、車体後部には、図6に示すように、車体前後方向に延びる左右一対のリアサイドフレーム81と、一対のリアサイドフレーム81間に架設されて車幅方向に延びる第1クロスメンバ82と、第1クロスメンバ82の車体後方において左右一対のリアサイドフレーム81間に架設されて車幅方向に延びる第2クロスメンバ83とが備えられている。第1クロスメンバ82は、その車幅方向中央部が上方に膨出するように湾曲して形成されている。
車体後部に配置されてプロペラシャフト20の後端部に連結される差動装置10は、該差動装置10の車体前方側を車体1に支持する前側支持部12と、該差動装置10の車体後方側を車体1に支持する後側支持部13とを備えると共に、後輪6に連結された車軸7を支持するようになっている。
差動装置10は、図6に示すように、装置本体11が第1クロスメンバ82の下方に配置されている。前側支持部12は、装置本体11から車幅方向外側に延びる前側取付ブラケット14を備え、前側取付ブラケット14は、該前側取付ブラケット14の外方側が車体前方から見て略円形状に形成され、この円形状部分がラバー15を介して第1クロスメンバ82に締結ボルト16を用いて取り付けられることにより、差動装置10の車体前方側を第1クロスメンバ82に支持する。
また、前側支持部12の前側取付ブラケット14には、該前側取付ブラケット14の車体前方側に溝部14aが形成されている。前側取付ブラケット14の溝部14aは、前側取付ブラケット14の他の部分に比して脆弱な脆弱部として機能し、差動装置10に車体前方側から所定以上の荷重が入力されるとき該溝部14aを起点として前側取付ブラケット14が分断され、前側支持部12による差動装置10の車体前方側の車体1に対する支持が解除される。
一方、後側支持部13は、図6及び図7に示すように、装置本体11の後端部から車体後方側に延びる後側取付ブラケット17を備えている。後側取付ブラケット17は、車体後方側に円柱状に延びるピン部17aを備え、ピン部17aの車体前後方向中央部には外方側に膨出する膨出部17bが形成されている。
後側取付ブラケット17のピン部17aは、第2クロスメンバ83の上面に固着されたラバーなどの弾性体83aに取り付けられている。弾性体83aには、上方側に開口するピン部17aと略同形状をしたスリット83bが形成されており、該スリット83b内にピン部17aが挿入されることにより後側支持ブラケット17が第2クロスメンバ83に取り付けられている。これにより、後側支持部13は、差動装置10の車体後方側を第2クロスメンバ83に支持する。
また、後側支持部13の後側取付ブラケット17は、差動装置10に車体前方から所定以上の荷重が入力されて前側支持部12による差動装置10の車体1に対する支持が解除され、差動装置10の重心が車軸7より車体前方側に位置するために差動装置10の車体前方側が車軸7を支点として下方側へ回動されるとき、ピン部17aがスリット83bから抜けるようになっており、後側支持部13による差動装置10の車体1に対する支持も解除されるようになっている。
このようにして構成された車体1に車体前方から衝撃荷重が作用して動力源2に車体前方から衝撃荷重が作用するときの動力伝達装置について説明する。
図8は、前記車体に車体前方から衝撃荷重が作用したときの動力伝達装置を説明するための説明図である。図8(a)に示すように、車体1に車体前方から衝撃荷重が作用して動力源2に車体前方から荷重Fが作用すると、動力源2が後方へ移動し始める。動力源2が後方へ移動するとき車体前部が圧潰されて衝撃荷重が吸収される。
そして、図8(b)に示すように、車体前方からの荷重Fに伴って動力源2が車体後方へ移動されると、第1分割シャフト21に入力された荷重によって、第1支持ブラケット50は弾性ブッシュ52のラバー52cが破断されて第1支持ブラケット50内部を第1分割シャフト21が車体後方に移動される。
第2支持ブラケット60についても、第1分割シャフト21を通じて第2分割シャフト22に入力された荷重によって弾性ブッシュ52のラバー52cが破断され、第2支持ブラケット60内部を第2分割シャフト22が車体後方に移動される。
また、第1及び第2支持ブラケット50、60について弾性ブッシュ52のラバー52cが破断されて第1分割シャフト21と第2分割シャフト22とが車体後方に移動されるとき、第2分割シャフト22と第3分割シャフト23とは、第4自在継手34の少なくとも一部が第2分割シャフト22と共に第3分割シャフト23側に移動して第3分割シャフト23の内部に嵌入されることにより第2分割シャフト22と第3分割シャフト23の全体が縮小され、第2分割シャフト22と第3分割シャフト23とが相対的に屈曲不能に結合される。
本実施形態では、第2分割シャフト22に設けられた荷重伝達部70と第2支持ブラケット60との離間距離D2が、第4自在継手34による第2分割シャフト22と第3分割シャフト23との縮小可能距離D1より小さいので、第2分割シャフト22の段差部22bに第3分割シャフト23の前端部が当接するまでに、荷重伝達部70によって第2支持ブラケット60が車体1から離脱される。
さらに、車体前方からの荷重Fに伴って動力源2が車体後方へ移動されると、第1、第2及び第3分割シャフト21、22、23を通じて差動装置10に入力された荷重によって、前側支持部12による差動装置10の車体1に対する支持が解除され、図8(c)に示すように、車軸7を支点として差動装置10が下方側へ回動されると共に後側支持部13による差動装置10の車体1に対する支持も解除される。
差動装置10の車体前方側が下方側へ回動されるとき、第2支持ブラケット60は車体1から離脱しているので、差動装置10に第2自在継手32を介して連結される第3分割シャフト23の後端部も下方側へ移動される。第2分割シャフト22と屈曲不能に結合された第3分割シャフト23の後端部が下方側へ移動されるとき、第1支持ブラケット50は車体1に取り付けられているので、第2分割シャフト22の前端部に第3自在継手33を介して連結される第1分割シャフト21が軸方向に略平行に車体後方側に移動され、第1分割シャフト21に連結された駆動源2が車体後方に移動される。このようにして、プロペラシャフト20が突っ張ることなく動力源2を車体後方へ移動させて衝撃吸収性を高めることができる。
本実施形態では、前側取付ブラケット14に形成された溝部14aを起点として前側取付ブラケット14が分断され、前側支持部12による差動装置10の車体前方側の車体1に対する支持が解除されているが、例えば開口部を形成するなど、前側取付ブラケット14の他の部分に比して脆弱なその他の脆弱部を形成し、該脆弱部を起点として前側取付ブラケット14を分断させ、前側支持部12による差動装置10の車体前方側の車体1に対する支持を解除させるようにすることも可能である。
また、本実施形態では、第2分割シャフト22と第3分割シャフト23とは、該第2分割シャフト22と第3分割シャフト23を連結する自在継手34の少なくとも一部が、第2分割シャフト22と共に第3分割シャフト23側に移動して第3分割シャフト23の内部に嵌入されて第2分割シャフト22と第3分割シャフト23の全体が縮小可能に構成されているが、第2分割シャフト22と第3分割シャフト23を連結する自在継手の少なくとも一部を、第3分割シャフト23と共に第2分割シャフト22側に移動して第2分割シャフト22の内部に嵌入させて第2分割シャフト22と第3分割シャフト23の全体を縮小可能に構成することも可能である。
このように、本実施形態では、動力源2から差動装置10に動力を伝達するプロペラシャフト20が、動力源2側から第1、第2及び第3分割シャフト21、22、23に分割されて自在継手33、34を介して連結されている。そして、第1支持ブラケット50によって第1分割シャフト21が車体1に支持され、その車体後方において第2支持ブラケット60によって第2分割シャフト22が車体1に支持されている。
第1支持ブラケット50は、動力源2への車体前方からの衝撃荷重の作用時に、車体1から離脱することなく第1支持ブラケット50内部を第1分割シャフト21が車体後方に移動するように設けられ、第2支持ブラケット60は、衝撃荷重の作用時に、第2分割シャフト22に入力された荷重によって車体1から離脱するように設けられる。
これにより、車体前方からの衝撃荷重の作用時に、第1支持ブラケット50によって第1分割シャフト21の下方側への移動を抑制することができるので、第1分割シャフト21が地面へ接触することを抑制することができる。また、車体前方からの衝撃荷重の作用時に、第1分割シャフト21の下方側への移動を抑制することができるので、第1分割シャフト21の車体後方側に衝撃吸収機構が備えられている場合に、第1分割シャフト21に入力された荷重を前記衝撃吸収機構に伝達することができることができる。また、車体前方からの衝撃荷重の作用時に、第1分割シャフト21と第2分割シャフト22とを連結する自在継手33、及びその車体後方に配置される他の自在継手、例えば第3分割シャフト23と差動装置10とを連結する自在継手32における屈曲が許容され、動力源2を車体後方側に移動させて衝撃吸収性を高めることができる。
また、第2分割シャフト22と第3分割シャフト23とは、これらを連結する自在継手34が、衝撃荷重の作用時に、これらの一方と共にこれらの他方側に移動してその内部に嵌入されて縮小可能に構成されることにより、衝撃荷重の作用時に、動力源を車体後方側へ移動させて衝撃吸収性を高めることができる。
また、差動装置10は、衝撃荷重の作用時に、支持部12による車体1に対する支持が解除されて差動装置10の車体前方側が下方側へ回動するように構成されることにより、衝撃荷重の作用時に、第3分割シャフト23と差動装置10とを連結する自在継手32を屈曲させることができ、動力源2を車体後方側へ移動させて衝撃吸収性を高めることができる。
また、第1支持ブラケット50は、第1分割シャフト21の車体後方側を車体1に支持するように設けられることにより、衝撃荷重の作用時に、第1分割シャフト21の車体前方側を支持するように設けられる場合に比して、第1分割シャフト21の下方側への移動を抑制することができる。
本実施形態では、第2支持ブラケット60が第1支持ブラケット50の車体後方において第2分割シャフト22を車体1に回転可能に支持するように設けられているが、第2支持ブラケット60を、第3分割シャフト23を車体1に回転可能に支持するように設けることも可能である。かかる場合にも、第2支持ブラケット60の車体前方側に第3分割シャフト23に入力された荷重を第2支持ブラケット60に伝達する荷重伝達部70が設けられる。
なお、本実施形態では、エンジン横置き式の四輪駆動車の車体について説明しているが、これに限定されるものでなく、車体前部にエンジンや変速機等を含む動力源が配置されると共に車体後部に後輪用の差動装置が配置される他の四輪駆動車や後輪駆動車等についても同様に適用することができる。
本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能である。
以上のように、本発明によれば、プロペラシャフトが第1、第2及び第3分割シャフトに分割された車両において、衝撃荷重の作用時に、第1分割シャフトが地面に接触することを抑制すると共に、第1分割シャフトの後方側に衝撃吸収機構が備えられる場合に第1分割シャフトへの入力荷重を前記衝撃吸収機構に伝達することが可能となるから、四輪駆動車や後輪駆動車等の車両の製造分野において好適に利用される可能性がある。
1 車体
2 動力源
10 後輪用の差動装置
12 前側支持部
13 後側支持部
20 プロペラシャフト
21 第1分割シャフト
22 第2分割シャフト
23 第3分割シャフト
31、32、33、34 自在継手
50 第1支持ブラケット
60 第2支持ブラケット
70 荷重伝達部

Claims (3)

  1. 車体前部に配置された動力源と車体後部に配置された差動装置とにそれぞれ自在継手を介して連結されて前記動力源から前記差動装置に動力を伝達するプロペラシャフトを備え、該プロペラシャフトが、前記動力源側から第1分割シャフト、第2分割シャフト及び第3分割シャフトに分割されると共に、前記第1分割シャフト、前記第2分割シャフト及び前記第3分割シャフトがそれぞれ自在継手を介して連結されてなる車両の動力伝達装置であって、
    前記第1分割シャフトを車体に回転自在に支持する第1支持ブラケットと、
    前記第1支持ブラケットの車体後方において前記第2分割シャフト又は前記第3分割シャフトを車体に回転自在に支持する第2支持ブラケットと、
    を備え、
    前記第1支持ブラケットは、前記動力源への車体前方からの衝撃荷重の作用時に、車体から離脱することなく該第1支持ブラケット内部を前記第1分割シャフトが車体後方に移動するように設けられ、
    前記第2支持ブラケットは、前記衝撃荷重の作用時に、前記第2分割シャフト又は前記第3分割シャフトに入力された荷重によって車体から離脱するように設けられ、
    前記第2分割シャフトと前記第3分割シャフトとは、該第2分割シャフトと第3分割シャフトとを連結する自在継手の少なくとも一部が、前記衝撃荷重の作用時に、該第2分割シャフトと第3分割シャフトの一方と共に該第2分割シャフトと第3分割シャフトの他方側に移動して該第2分割シャフトと第3分割シャフトの他方の内部に嵌入されることにより前記第2分割シャフトと前記第3分割シャフトの全体が縮小可能に構成されている、
    ことを特徴とする車両の動力伝達装置。
  2. 前記差動装置は、該差動装置の車体前方側を車体に支持する支持部を備え、前記衝撃荷重の作用時に、該差動装置に入力された荷重によって前記支持部による車体に対する支持が解除されることにより該差動装置の車体前方側が下方側へ回転するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の動力伝達装置。
  3. 前記第1支持ブラケットは、前記第1分割シャフトの車体後方側を車体に支持するように設けられている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両の動力伝達装置。
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