JP6064774B2 - 雑音除去装置、雑音除去方法、及び雑音除去プログラム - Google Patents
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Description
この2つの雑音を低減させる手法は対象とする雑音に対しては有効であるが、対象としない雑音に対して行うと効果がないだけでなく音質を損ねる結果になることがある。例えば風雑音に対してタッチ雑音の低減手法を用いると、比較的長い時間に亘って収録対象音声が減衰することになって、音質を損ねてしまう。また、風雑音を低減させる手法をタッチ雑音に適用しても雑音低減効果が小さい。
特許文献2では、2つのマイクロフォンのそれぞれ低域周波数成分の差成分信号の絶対値と和成分信号の絶対値とを比較し、差成分信号の絶対値の方が和成分信号の絶対値の和よりも大きい状態が所定期間以上連続した場合に風雑音とみなして、風雑音低減処理を行う方法が開示されている。
1)第一の音声信号を取得する第一の集音手段と、
第二の音声信号を取得する第二の集音手段と、
前記第一の音声信号の第一の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第一の周波数帯域の成分との差である第一の差信号およびその和である第一の和信号を算出する第一の算出手段と、
前記第一の音声信号の第二の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第二の周波数帯域の成分との差である第二の差信号およびその和である第二の和信号を算出する第二の算出手段と、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第一の雑音低減処理を行い、第一の低減処理信号を出力する第一の雑音低減処理手段と、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第二の雑音低減処理を行い、第二の低減処理信号を出力する第二の雑音低減処理手段と、
前記第一の低減処理信号または前記第二の低減処理信号を選択して出力する切替手段と、
前記第一の差信号の振幅と前記第一の和信号の振幅とに基づいて前記第一の低減処理信号を選択するか否かを判定して、前記第一の低減処理信号を選択すると判定した場合には前記第一の低減処理信号を出力するように前記切替手段を制御する第一の制御手段と、
前記第二の差信号の振幅と前記第二の和信号の振幅とに基づいて前記第二の雑音低減処理手段を制御する第二の制御手段と、
を有することを特徴とする雑音除去装置。
2)複数のチャンネルから入力される複数の音声信号のうちの一つのチャンネルの第一の音声信号の第一の周波数帯域の成分と他の一つのチャンネルの第二の音声信号の前記第一の周波数帯域の成分との差である第一の差信号およびその和である第一の和信号を算出するステップと、
前記第一の差信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の和信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の音声信号の第二の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第二の周波数帯域の成分との差である第二の差信号およびその和である第二の和信号を算出するステップと、
前記第二の差信号の振幅を算出するステップと、
前記第二の和信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第一の雑音低減処理を行って第一の低減処理信号を算出するステップと、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第二の雑音低減処理を行って第二の低減処理信号を算出するステップと、
前記第一の低減処理信号または前記第二の低減処理信号を選択して出力するステップと、
前記第一の差信号の振幅と前記第一の和信号の振幅とに基づいて前記第一の低減処理信号を選択するか否かを判定して、前記第一の低減処理信号を選択すると判定した場合には前記第一の低減処理信号を出力するように制御するステップと、
前記第二の差信号の振幅と前記第二の和信号の振幅とに基づいて前記第二の雑音低減処理を制御するステップと、
を備える雑音除去方法。
3)雑音を除去する雑音除去方法をコンピュータに対して実行させる雑音除去プログラムであって、
複数のチャンネルから入力される複数の音声信号のうちの一つのチャンネルの第一の音声信号の第一の周波数帯域の成分と他の一つのチャンネルの第二の音声信号の前記第一の周波数帯域の成分との差である第一の差信号およびその和である第一の和信号を算出するステップと、
前記第一の差信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の和信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の音声信号の第二の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第二の周波数帯域の成分との差である第二の差信号およびその和である第二の和信号を算出するステップと、
前記第二の差信号の振幅を算出するステップと、
前記第二の和信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第一の雑音低減処理を行って第一の低減処理信号を算出するステップと、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第二の雑音低減処理を行って第二の低減処理信号を算出するステップと、
前記第一の低減処理信号または前記第二の低減処理信号を選択して出力するステップと、
前記第一の差信号の振幅と前記第一の和信号の振幅とに基づいて前記第一の低減処理信号を選択するか否かを判定して、前記第一の低減処理信号を選択すると判定した場合には前記第一の低減処理信号を出力するように制御するステップと、
前記第二の差信号の振幅と前記第二の和信号の振幅とに基づいて前記第二の雑音低減処理を制御するステップと、
を備える雑音除去プログラム。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1にかかる雑音除去装置の構成を示す図である。携帯型の音声収録装置の筐体に配置された、図示しない2つのマイクロフォンからステレオの左、右チャンネル(Lch,Rch)の音声信号がA/D変換されて入力端子101,102から入力される。2つのマイクロフォンは、第一の集音手段と第二の集音手段であり、左、右チャンネルの音声信号は、第一の音声信号と第二の音声信号である。
なお、雑音除去装置100は、アナログ回路及びデジタル回路などで実現してもよく、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)などのソフトウエアで実現してもよく、これらの組み合わせで実現してもよい。
左のマイクロフォンからの音声信号Lchは、入力端子101に入力される。右のマイクロフォンからの音声信号Rchは、入力端子102に入力される。各チャンネルの音声信号は、風雑音/タッチ雑音検出手段105と第一の雑音低減処理手段である風雑音低減手段106と第二の雑音低減処理手段であるタッチ雑音低減手段107に入力する。風雑音/タッチ雑音検出手段105からは、タッチ雑音低減を制御する信号がタッチ雑音低減手段107へ出力される。また、風雑音低減手段106の出力信号とタッチ雑音低減手段107の出力信号とを切り替えるための制御信号が切替手段108へと出力される。また、風雑音/タッチ雑音検出手段105は風雑音低減手段の動作のON,OFFの制御も行う。
風雑音低減手段106の出力信号は、切替手段108の一方の入力(A入力)となる。タッチ雑音低減手段107の出力信号は、切替手段108の他方の入力(B入力)となる。切替手段108では、A入力とB入力とが切り替えられて出力される。
切替手段108の出力は、図示しない符号化手段に入力されて、圧縮符号化等が行われて記録媒体に記録される。あるいは、図示しないD/A変換手段によりアナログ信号に変換されて、スピーカー等に出力される。
図2は、風雑音/タッチ雑音検出手段105の内部の構成を示す図である。図1の入力端子101,102からのLch,Rchの音声信号が入力端子201,202から入力される。各信号は減算器205、加算器206に入力し、減算と加算が行われて差信号と和信号が生成される。
減算器205の出力である差信号は、帯域通過フィルタ207,209に入力する。加算器206の出力である和信号は、帯域通過フィルタ208,210に入力する。ここで、帯域通過フィルタ207の通過帯域は比較的低く、帯域通過フィルタ209の通過帯域は帯域通過フィルタ207に比較して高い。例えば、帯域通過フィルタ207の通過帯域は50Hz〜300Hzであり、帯域通過フィルタ209の通過帯域は500Hz〜1.5KHzである。また、帯域通過フィルタ208は帯域通過フィルタ207と同様の特性をもち、帯域通過フィルタ210は帯域通過フィルタ209と同様の特性をもつ。
帯域通過フィルタ207の通過帯域を50Hz〜300Hzとすることは、従来例で同様の場合に用いられる帯域よりも低い帯域となっている。従来例では、1KHz以下の通過帯域としている。通過帯域を50Hz〜300Hzとしても、風雑音については、その帯域の低域周波数成分が多く存在するために、フィルタ出力として比較的大きな振幅の信号が出力される。一方、タッチ雑音はインパルス性の雑音であって広い周波数帯域をもつが、50Hz〜300Hzの低域周波数成分は小さく、通過帯域を50Hz〜300Hzとした帯域通過フィルタの出力振幅は、ほとんど0となる。
近接して配置された2つのマイクロフォンに入力する音声信号は、数KHz以下の低域周波数成分はほぼ等しい信号であり、それ以上の周波数ではマイクロフォン間の距離の応じた差をもつ信号である。大気中での音速を340m/秒としたとき、1KHzの周波数の信号の波長は34cmであり、2つのマイクロフォン間の距離が2cmである場合、ほぼ等しい信号波形が入力する。従って、その差信号はほぼ0となる。一方、10KHzの周波数の信号の波長は3.4cmであり、この周波数の信号が2つのマイクロフォンの並びの横方向から信号が入来した場合、2つのマイクロフォンには逆相の信号波形として入力する。従って、その差信号は大きな振幅の信号となる。
風雑音によるマイクロフォンに発生する信号は、風による乱流によって起こされるものであり、近接したマイクロフォンであっても乱流の状況が異なるために、その差信号は低域周波数帯域においても大きな振幅をもつ。また、風雑音信号の周波数帯域は1KHz以下の成分が主であって、数十Hz以下の周波数成分も含む。
タッチ雑音は、人の指等が筐体に触れたことにより発生するものであり、インパルス性の雑音であって広い周波数帯域をもつが、500Hz以下の低域周波数成分は小さい。また、タッチ雑音は、近接した2つのマイクロフォンであっても、異なった波形の信号となる。タッチ雑音は筐体を伝搬してマイクロフォンに到達しているものと考えられ、その振動がマイクロフォンに伝わる際に差異が生じるものと考えられる。
差信号が入力される帯域通過フィルタ207の出力信号は、音声信号については、ほぼ0となり、風雑音については比較的大きな振幅の出力信号となる。また、タッチ雑音については、出力信号がほぼ0となる。
同様に差信号が入力される帯域通過フィルタ209の出力信号は、音声信号については、ほぼ0となり、風雑音については比較的大きな振幅の出力信号となる。また、タッチ雑音についても、比較的大きな振幅の出力信号となる。
和信号が入力される帯域通過フィルタ208の出力信号は、音声信号については入力信号の周波数分布に応じた信号となり、風雑音についても比較的大きな振幅の出力信号となる。また、タッチ雑音については、出力信号がほぼ0となる。
同様に和信号が入力される帯域通過フィルタ210の出力信号は、音声信号については、入力信号の周波数分布に応じた信号となり、風雑音についても比較的大きな振幅の出力信号となる。また、タッチ雑音についても、比較的大きな振幅の出力信号となる。
帯域通過フィルタ207,209,208,210の出力は、絶対値化器211,212,213および214に入力して、絶対値化されて出力される。絶対値化は、比較器215,216での振幅の比較を容易にするために行う。代わりに二乗演算器によって二乗値化した値を出力してもよい。また、絶対値化したそれぞれの信号を、図示しない低域通過フィルタなどで時間軸で平滑化したデータを出力するようにしてもよい。
絶対値化器211の出力信号と、絶対値化器213の出力信号とが、比較器215に入力される。同様に、絶対値化器212の出力信号と、絶対値化器214の出力信号とが、比較器216に入力される。
比較器215では、絶対値化器211の出力信号(第一の差信号に係る絶対値信号)Sdiff_Lと絶対値化手段213の出力信号(第一の和信号に係る絶対値信号)Ssum_Lとを比較する。また、Sdiff_Lの大きさそのものを参照する。所定の係数k_L(k_Lは、例えば0.5)と、所定の閾値Vth_L とで、次の(1)式かつ(2)式が成立する場合に、
φy(k×f0) (K=0〜127) を出力する。Lchの信号については、|YL(t,k×f0)|,φyL(k×f0)、Rchの信号については、|YR(t,k×f0)|,φyR(k×f0)、差信号については、|Ys(t,k×f0)|,φys(k×f0) で表す。
Lchの信号と差信号のそれぞれ低周波域の振幅値データは、係数乗算/減算処理手段311に入力する。例えば、低域の32個ずつのデータ、|YL(t,k×f0)|,|Ys(t,k×f0)| (K=0〜31)である。係数乗算/減算処理手段では、|Ys(t,k×f0)| (K=0〜31) の各データに所定の係数Cを乗算する。Cは、1前後の値である。
同様にRchの信号と差信号のそれぞれ低周波域の振幅値データは、係数乗算/減算処理手段312に入力され、係数乗算、減算されて出力される。この減算結果とRchの信号の位相値 φyR(k×f0) (K=0〜127) は、IFFT処理手段314に入力する。IFFT処理手段314では、これらの振幅情報と位相情報を用いて、IFFT(Inverse FFT)処理を行う。IFFT処理手段314の出力は、波形合成手段316に入力され、波形合成手段315と同様の処理が行われて、Rchの音声信号が出力端子304から出力される。
係数乗算器508の出力と係数乗算器509の出力は加算器512に入力され、加算
演算が行われて、出力端子506から出力される。係数乗算器510の出力と係数乗算器
511の出力は加算器513に入力され、加算演算が行われて、出力端子507から出力
される。
<実施の形態2>
次に、本発明による雑音除去装置の第2の実施形態を図面を参照しながら説明する。
実施の形態1と同様に2つのマイクロフォンからステレオの左、右チャンネル(Lch,Rch)の音声信号がA/D変換されて入力端子601と602から入力される。入力されたLch,Rchの音声信号は、第一の雑音低減処理手段である風雑音低減手段106、風雑音検出手段605と切替手段108のB入力に入力する。風雑音低減手段106は、実施の形態1の図1の風雑音低減手段106と同様のものである。なお、風雑音低減手段106への入力に対して風雑音低減処理のために遅延が生じて出力される場合は、切替手段108のB入力の前に図示しない遅延手段を設けて遅延を補償するようにしてもよい。
は、実施の形態1の図1の風雑音低減手段106と同様のものである。風雑音検出手段605は風雑音の有無を検出して、風雑音低減手段106の出力信号と入力端子601,602からの信号とを切り替えるための制御信号を切替手段108へ出力する。
帯域通過フィルタ706,707は、図2の帯域通過フィルタ207と同様のものであり、その通過帯域は50Hz〜300Hzである。帯域通過フィルタ706,707の出力は、減算器704、加算器705に入力し、減算と加算が行われて差信号と和信号が生成される。差信号は絶対値化器708で、和信号は絶対値化器709でそれぞれ絶対値化されて、比較器710に入力される。
第一の算出手段は、帯域通過フィルタ706,707、減算器704および加算器705とで構成されている。
所定の係数k_L(k_Lは、例えば0.5)と、所定の閾値Vth_L とで、次の(7)式かつ(8)式が成立する場合に、
第二の算出手段は、減算器804、加算器805、帯域通過フィルタ806および帯域通過フィルタ807とで構成されている。
第二の制御手段は、絶対値化器808、絶対値化器809および比較器810とで構成されている。
和信号を算出する構成としたが、図2や図9のようにまず差信号と和信号を算出して、そ
れらに対して帯域通過フィルタをかける構成としてもよい。また図9のタッチ雑音検出手
段では、まず差信号と和信号を算出して、それらに対して帯域通過フィルタをかける構成
としたが、図8のようにまず帯域通過フィルタをかけてから差信号と和信号を算出する構
成としてもよい。
本実施の形態によれば、タッチ雑音に対して誤って風雑音低減処理を行うことがなくなり、風雑音に対して誤ってタッチ雑音低減処理を行うことがなくなる。その結果、雑音の特性に合致した低減処理を施すことができるので、音質の劣化を最低限に抑えることが可能になる。また、風雑音低減手段の動作を風雑音発生時以外は停止することができるので、消費電力を低減することができる。
また、雑音除去プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、雑音除去プログラムをコンピュータに供給できる。
101,102,201,202,301,302 入力端子
401,402,405,501,502,503,504 入力端子
601,602,701,702,801,802 入力端子
103,104,203,204,303,304 出力端子
403,404,506,507,603,604 出力端子
703,803 出力端子
105 風雑音/タッチ雑音検出手段
106 風雑音低減手段
107 タッチ雑音低減手段
108 切替手段
205 減算器
206 加算器
207,208,209,210 帯域通過フィルタ(BPF)
211,212,213,214 絶対値化器
215,216 比較器
306 減算器
307 定数乗算器
308,309,310 STFT処理手段
311,312 係数乗算/減算処理手段
313,314 IFFT処理手段
315,316 波形合成手段
406 カウンタ
407 減衰曲線生成手段
408,409 乗算器
508,509,510,511 係数乗算器
512,513 加算器
605 風雑音検出手段
606 タッチ雑音検出手段
706,707,806,807 帯域通過フィルタ(BPF)
708,709,808,809 絶対値化器
704,804 減算器
705,805 加算器
710,810 比較器
Claims (7)
- 第一の音声信号を取得する第一の集音手段と、
第二の音声信号を取得する第二の集音手段と、
前記第一の音声信号の第一の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第一の周波数帯域の成分との差である第一の差信号およびその和である第一の和信号を算出する第一の算出手段と、
前記第一の音声信号の第二の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第二の周波数帯域の成分との差である第二の差信号およびその和である第二の和信号を算出する第二の算出手段と、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第一の雑音低減処理を行い、第一の低減処理信号を出力する第一の雑音低減処理手段と、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第二の雑音低減処理を行い、第二の低減処理信号を出力する第二の雑音低減処理手段と、
前記第一の低減処理信号または前記第二の低減処理信号を選択して出力する切替手段と、
前記第一の差信号の振幅と前記第一の和信号の振幅とに基づいて前記第一の低減処理信号を選択するか否かを判定して、前記第一の低減処理信号を選択すると判定した場合には前記第一の低減処理信号を出力するように前記切替手段を制御する第一の制御手段と、
前記第二の差信号の振幅と前記第二の和信号の振幅とに基づいて前記第二の雑音低減処理手段を制御する第二の制御手段と、
を有することを特徴とする雑音除去装置。 - 前記第二の制御手段が、前記第一の差信号の振幅、前記第一の和信号の振幅、前記第二の差信号の振幅及び前記第二の和信号の振幅に基づいて前記第二の雑音低減処理手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の雑音除去装置
- 第一の音声信号を取得する第一の集音手段と、
第二の音声信号を取得する第二の集音手段と、
前記第一の音声信号の第一の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第一の周波数帯域の成分との差である第一の差信号およびその和である第一の和信号を算出する第一の算出手段と、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第一の雑音低減処理を行い、第一の低減処理信号を出力する第一の雑音低減処理手段と、
前記第一の低減処理信号または前記第一の音声信号及び前記第二の音声信号を選択して第一の選択後信号および第二の選択後信号を出力する切替手段と、
前記第一の差信号の振幅と前記第一の和信号の振幅とに基づいて前記第一の低減処理信号を選択するか否かを判定して、前記第一の低減処理信号を選択すると判定した場合には前記第一の低減処理信号を出力するように前記切替手段を制御する第一の制御手段と、
前記第一の選択後信号の第二の周波数帯域の成分と前記第二の選択後信号の前記第二の周波数帯域の成分との差である第二の差信号およびその和である第二の和信号を算出する手段と、
前記第一の選択後信号と前記第二の選択後信号に対して第二の雑音低減処理を行う第二の雑音低減手段と、
前記第二の差信号の振幅と前記第二の和信号の振幅とに基づいて前記第二の雑音低減手段を制御する第二の制御手段と、
を有することを特徴とする雑音除去装置。 - 前記第一の周波数帯域が前記第二の周波数帯域よりも低周波数帯域であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の雑音除去装置。
- 前記第一の低減処理信号が選択されない期間に、前記第一の雑音低減処理手段の動作を停止させることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の信号処理装置。
- 複数のチャンネルから入力される複数の音声信号のうちの一つのチャンネルの第一の音声信号の第一の周波数帯域の成分と他の一つのチャンネルの第二の音声信号の前記第一の周波数帯域の成分との差である第一の差信号およびその和である第一の和信号を算出するステップと、
前記第一の差信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の和信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の音声信号の第二の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第二の周波数帯域の成分との差である第二の差信号およびその和である第二の和信号を算出するステップと、
前記第二の差信号の振幅を算出するステップと、
前記第二の和信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第一の雑音低減処理を行って第一の低減処理信号を算出するステップと、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第二の雑音低減処理を行って第二の低減処理信号を算出するステップと、
前記第一の低減処理信号または前記第二の低減処理信号を選択して出力するステップと、
前記第一の差信号の振幅と前記第一の和信号の振幅とに基づいて前記第一の低減処理信号を選択するか否かを判定して、前記第一の低減処理信号を選択すると判定した場合には前記第一の低減処理信号を出力するように制御するステップと、
前記第二の差信号の振幅と前記第二の和信号の振幅とに基づいて前記第二の雑音低減処理を制御するステップと、
を備える雑音除去方法。 - 雑音を除去する雑音除去方法をコンピュータに対して実行させる雑音除去プログラムであって、
複数のチャンネルから入力される複数の音声信号のうちの一つのチャンネルの第一の音声信号の第一の周波数帯域の成分と他の一つのチャンネルの第二の音声信号の前記第一の周波数帯域の成分との差である第一の差信号およびその和である第一の和信号を算出するステップと、
前記第一の差信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の和信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の音声信号の第二の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第二の周波数帯域の成分との差である第二の差信号およびその和である第二の和信号を算出するステップと、
前記第二の差信号の振幅を算出するステップと、
前記第二の和信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第一の雑音低減処理を行って第一の低減処理信号を算出するステップと、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第二の雑音低減処理を行って第二の低減処理信号を算出するステップと、
前記第一の低減処理信号または前記第二の低減処理信号を選択して出力するステップと、
前記第一の差信号の振幅と前記第一の和信号の振幅とに基づいて前記第一の低減処理信号を選択するか否かを判定して、前記第一の低減処理信号を選択すると判定した場合には前記第一の低減処理信号を出力するように制御するステップと、
前記第二の差信号の振幅と前記第二の和信号の振幅とに基づいて前記第二の雑音低減処理を制御するステップと、
を備える雑音除去プログラム。
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