JP6064774B2 - 雑音除去装置、雑音除去方法、及び雑音除去プログラム - Google Patents

雑音除去装置、雑音除去方法、及び雑音除去プログラム Download PDF

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Description

本発明は、雑音除去装置、雑音除去方法、及び雑音除去プログラムに関する。
携帯型の音声収録装置に搭載されたマイクロフォンで周囲の音声を収録する際に、風による雑音(以下、風雑音)や装置の筐体等にタッチすることで発生するタッチ音(以下、タッチ雑音)が問題になることがある。
風雑音は、主に1KHz以下の周波数成分からなるため、低域周波数成分の風雑音成分を除去する手法で低減されることが多い。手法の一つとして本出願人による先の出願、特願2012−23013で提案したように、Lchの音声信号とRchの音声信号との差信号の低域周波数成分を風雑音成分として、周波数領域で差し引くことで風雑音を低減する手法がある。一方、タッチ雑音はインパルス状の雑音であり、広い周波数帯域をもつため特定の帯域を除去することにより低減することは難しく、インパルス状の雑音部分を減衰させたり、あるいは完全に遮断してから遮断期間を前後の信号等で補間する手法がとられる(特許文献1)。
この2つの雑音を低減させる手法は対象とする雑音に対しては有効であるが、対象としない雑音に対して行うと効果がないだけでなく音質を損ねる結果になることがある。例えば風雑音に対してタッチ雑音の低減手法を用いると、比較的長い時間に亘って収録対象音声が減衰することになって、音質を損ねてしまう。また、風雑音を低減させる手法をタッチ雑音に適用しても雑音低減効果が小さい。
特許文献2では、2つのマイクロフォンのそれぞれ低域周波数成分の差成分信号の絶対値と和成分信号の絶対値とを比較し、差成分信号の絶対値の方が和成分信号の絶対値の和よりも大きい状態が所定期間以上連続した場合に風雑音とみなして、風雑音低減処理を行う方法が開示されている。
特開2005−303681号公報 特開2009−36831号公報
しかしながら、所定期間以上連続していることを判定した後で風雑音の低減手段(特許文献2では、HPF)の動作を開始させるものとすると、その所定期間の間、風雑音は低減されないことになってしまう。また、特許文献2では、タッチ雑音についての低減手段について記載されていない。そのため、特許文献2の方法をもってしても風雑音とタッチ雑音の両方の低減効果は十分ではないという問題点がある。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、風雑音とタッチ雑音を的確に判別し、そのどちらも低減させることができる雑音除去装置、雑音除去方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の1)〜3)に記載の手段よりなる。
すなわち、
1)第一の音声信号を取得する第一の集音手段と、
第二の音声信号を取得する第二の集音手段と、
前記第一の音声信号の第一の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第一の周波数帯域の成分との差である第一の差信号およびその和である第一の和信号を算出する第一の算出手段と、
前記第一の音声信号の第二の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第二の周波数帯域の成分との差である第二の差信号およびその和である第二の和信号を算出する第二の算出手段と、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第一の雑音低減処理を行い、第一の低減処理信号を出力する第一の雑音低減処理手段と、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第二の雑音低減処理を行い、第二の低減処理信号を出力する第二の雑音低減処理手段と、
前記第一の低減処理信号または前記第二の低減処理信号を選択して出力する切替手段と、
前記第一の差信号の振幅と前記第一の和信号の振幅とに基づいて前記第一の低減処理信号を選択するか否かを判定して、前記第一の低減処理信号を選択すると判定した場合には前記第一の低減処理信号を出力するように前記切替手段を制御する第一の制御手段と、
前記第二の差信号の振幅と前記第二の和信号の振幅とに基づいて前記第二の雑音低減処理手段を制御する第二の制御手段と、
を有することを特徴とする雑音除去装置。
2)複数のチャンネルから入力される複数の音声信号のうちの一つのチャンネルの第一の音声信号の第一の周波数帯域の成分と他の一つのチャンネルの第二の音声信号の前記第一の周波数帯域の成分との差である第一の差信号およびその和である第一の和信号を算出するステップと、
前記第一の差信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の和信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の音声信号の第二の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第二の周波数帯域の成分との差である第二の差信号およびその和である第二の和信号を算出するステップと、
前記第二の差信号の振幅を算出するステップと、
前記第二の和信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第一の雑音低減処理を行って第一の低減処理信号を算出するステップと、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第二の雑音低減処理を行って第二の低減処理信号を算出するステップと、
前記第一の低減処理信号または前記第二の低減処理信号を選択して出力するステップと、
前記第一の差信号の振幅と前記第一の和信号の振幅とに基づいて前記第一の低減処理信号を選択するか否かを判定して、前記第一の低減処理信号を選択すると判定した場合には前記第一の低減処理信号を出力するように制御するステップと、
前記第二の差信号の振幅と前記第二の和信号の振幅とに基づいて前記第二の雑音低減処理を制御するステップと、
を備える雑音除去方法。
3)雑音を除去する雑音除去方法をコンピュータに対して実行させる雑音除去プログラムであって、
複数のチャンネルから入力される複数の音声信号のうちの一つのチャンネルの第一の音声信号の第一の周波数帯域の成分と他の一つのチャンネルの第二の音声信号の前記第一の周波数帯域の成分との差である第一の差信号およびその和である第一の和信号を算出するステップと、
前記第一の差信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の和信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の音声信号の第二の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第二の周波数帯域の成分との差である第二の差信号およびその和である第二の和信号を算出するステップと、
前記第二の差信号の振幅を算出するステップと、
前記第二の和信号の振幅を算出するステップと、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第一の雑音低減処理を行って第一の低減処理信号を算出するステップと、
前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第二の雑音低減処理を行って第二の低減処理信号を算出するステップと、
前記第一の低減処理信号または前記第二の低減処理信号を選択して出力するステップと、
前記第一の差信号の振幅と前記第一の和信号の振幅とに基づいて前記第一の低減処理信号を選択するか否かを判定して、前記第一の低減処理信号を選択すると判定した場合には前記第一の低減処理信号を出力するように制御するステップと、
前記第二の差信号の振幅と前記第二の和信号の振幅とに基づいて前記第二の雑音低減処理を制御するステップと、
を備える雑音除去プログラム。
本発明によれば、風雑音とタッチ雑音を的確に判別し、そのどちらも低減させることができる雑音除去装置、雑音除去方法、及び雑音除去プログラムを提供することができる。
実施の形態1に係る雑音除去装置の構成図である。 実施の形態1に係る風雑音/タッチ雑音検出手段の構成図である。 実施の形態1に係る風雑音低減手段の構成図である。 実施の形態1に係るタッチ雑音低減手段の構成図である。 実施の形態1に係るタッチ雑音低減手段の減衰特性を示すグラフである。 実施の形態1に係る切替手段の構成図である。 実施の形態2に係る雑音除去装置の構成図である。 実施の形態2に係る風雑音検出手段の構成図である。 実施の形態2に係るタッチ雑音検出手段の構成図である。
以下、本発明に係る雑音除去装置を実施するための好適な実施の形態を説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1にかかる雑音除去装置の構成を示す図である。携帯型の音声収録装置の筐体に配置された、図示しない2つのマイクロフォンからステレオの左、右チャンネル(Lch,Rch)の音声信号がA/D変換されて入力端子101,102から入力される。2つのマイクロフォンは、第一の集音手段と第二の集音手段であり、左、右チャンネルの音声信号は、第一の音声信号と第二の音声信号である。
雑音除去装置100は、風雑音/タッチ雑音検出手段105、風雑音低減手段106、タッチ雑音低減手段107、切替手段108、入力端子101、入力端子102、出力端子103、出力端子104を備えている。
なお、雑音除去装置100は、アナログ回路及びデジタル回路などで実現してもよく、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)などのソフトウエアで実現してもよく、これらの組み合わせで実現してもよい。
左のマイクロフォンからの音声信号Lchは、入力端子101に入力される。右のマイクロフォンからの音声信号Rchは、入力端子102に入力される。各チャンネルの音声信号は、風雑音/タッチ雑音検出手段105と第一の雑音低減処理手段である風雑音低減手段106と第二の雑音低減処理手段であるタッチ雑音低減手段107に入力する。風雑音/タッチ雑音検出手段105からは、タッチ雑音低減を制御する信号がタッチ雑音低減手段107へ出力される。また、風雑音低減手段106の出力信号とタッチ雑音低減手段107の出力信号とを切り替えるための制御信号が切替手段108へと出力される。また、風雑音/タッチ雑音検出手段105は風雑音低減手段の動作のON,OFFの制御も行う。
風雑音低減手段106の出力信号は、切替手段108の一方の入力(A入力)となる。タッチ雑音低減手段107の出力信号は、切替手段108の他方の入力(B入力)となる。切替手段108では、A入力とB入力とが切り替えられて出力される。
切替手段108の出力は、図示しない符号化手段に入力されて、圧縮符号化等が行われて記録媒体に記録される。あるいは、図示しないD/A変換手段によりアナログ信号に変換されて、スピーカー等に出力される。
図2は、風雑音/タッチ雑音検出手段105の内部の構成を示す図である。図1の入力端子101,102からのLch,Rchの音声信号が入力端子201,202から入力される。各信号は減算器205、加算器206に入力し、減算と加算が行われて差信号と和信号が生成される。
減算器205の出力である差信号は、帯域通過フィルタ207,209に入力する。加算器206の出力である和信号は、帯域通過フィルタ208,210に入力する。ここで、帯域通過フィルタ207の通過帯域は比較的低く、帯域通過フィルタ209の通過帯域は帯域通過フィルタ207に比較して高い。例えば、帯域通過フィルタ207の通過帯域は50Hz〜300Hzであり、帯域通過フィルタ209の通過帯域は500Hz〜1.5KHzである。また、帯域通過フィルタ208は帯域通過フィルタ207と同様の特性をもち、帯域通過フィルタ210は帯域通過フィルタ209と同様の特性をもつ。
減算器205と帯域通過フィルタ207との組み合わせで、第一の差信号を算出している。加算器206と帯域通過フィルタ208との組み合わせで、第一の和信号を算出している。第一の算出手段は、減算器205、帯域通過フィルタ207、加算器206、および帯域通過フィルタ208とで構成されている。減算器205と帯域通過フィルタ209との組み合わせで、第二の差信号を算出している。加算器206と帯域通過フィルタ210との組み合わせで、第二の和信号を算出している。第二の算出手段は、減算器205、帯域通過フィルタ209、加算器206および帯域通過フィルタ210とで構成されている。
帯域通過フィルタ207の通過帯域を50Hz〜300Hzとすることは、従来例で同様の場合に用いられる帯域よりも低い帯域となっている。従来例では、1KHz以下の通過帯域としている。通過帯域を50Hz〜300Hzとしても、風雑音については、その帯域の低域周波数成分が多く存在するために、フィルタ出力として比較的大きな振幅の信号が出力される。一方、タッチ雑音はインパルス性の雑音であって広い周波数帯域をもつが、50Hz〜300Hzの低域周波数成分は小さく、通過帯域を50Hz〜300Hzとした帯域通過フィルタの出力振幅は、ほとんど0となる。
近接して配置された2つのマイクロフォンに入力する音声信号は、数KHz以下の低域周波数成分はほぼ等しい信号であり、それ以上の周波数ではマイクロフォン間の距離の応じた差をもつ信号である。大気中での音速を340m/秒としたとき、1KHzの周波数の信号の波長は34cmであり、2つのマイクロフォン間の距離が2cmである場合、ほぼ等しい信号波形が入力する。従って、その差信号はほぼ0となる。一方、10KHzの周波数の信号の波長は3.4cmであり、この周波数の信号が2つのマイクロフォンの並びの横方向から信号が入来した場合、2つのマイクロフォンには逆相の信号波形として入力する。従って、その差信号は大きな振幅の信号となる。
風雑音によるマイクロフォンに発生する信号は、風による乱流によって起こされるものであり、近接したマイクロフォンであっても乱流の状況が異なるために、その差信号は低域周波数帯域においても大きな振幅をもつ。また、風雑音信号の周波数帯域は1KHz以下の成分が主であって、数十Hz以下の周波数成分も含む。
タッチ雑音は、人の指等が筐体に触れたことにより発生するものであり、インパルス性の雑音であって広い周波数帯域をもつが、500Hz以下の低域周波数成分は小さい。また、タッチ雑音は、近接した2つのマイクロフォンであっても、異なった波形の信号となる。タッチ雑音は筐体を伝搬してマイクロフォンに到達しているものと考えられ、その振動がマイクロフォンに伝わる際に差異が生じるものと考えられる。
差信号が入力される帯域通過フィルタ207の出力信号は、音声信号については、ほぼ0となり、風雑音については比較的大きな振幅の出力信号となる。また、タッチ雑音については、出力信号がほぼ0となる。
同様に差信号が入力される帯域通過フィルタ209の出力信号は、音声信号については、ほぼ0となり、風雑音については比較的大きな振幅の出力信号となる。また、タッチ雑音についても、比較的大きな振幅の出力信号となる。
和信号が入力される帯域通過フィルタ208の出力信号は、音声信号については入力信号の周波数分布に応じた信号となり、風雑音についても比較的大きな振幅の出力信号となる。また、タッチ雑音については、出力信号がほぼ0となる。
同様に和信号が入力される帯域通過フィルタ210の出力信号は、音声信号については、入力信号の周波数分布に応じた信号となり、風雑音についても比較的大きな振幅の出力信号となる。また、タッチ雑音についても、比較的大きな振幅の出力信号となる。
帯域通過フィルタ207,209,208,210の出力は、絶対値化器211,212,213および214に入力して、絶対値化されて出力される。絶対値化は、比較器215,216での振幅の比較を容易にするために行う。代わりに二乗演算器によって二乗値化した値を出力してもよい。また、絶対値化したそれぞれの信号を、図示しない低域通過フィルタなどで時間軸で平滑化したデータを出力するようにしてもよい。
絶対値化器211の出力信号と、絶対値化器213の出力信号とが、比較器215に入力される。同様に、絶対値化器212の出力信号と、絶対値化器214の出力信号とが、比較器216に入力される。
比較器215では、絶対値化器211の出力信号(第一の差信号に係る絶対値信号)Sdiff_Lと絶対値化手段213の出力信号(第一の和信号に係る絶対値信号)Ssum_Lとを比較する。また、Sdiff_Lの大きさそのものを参照する。所定の係数k_L(k_Lは、例えば0.5)と、所定の閾値Vth_L とで、次の(1)式かつ(2)式が成立する場合に、
Figure 0006064774
Figure 0006064774
比較器215は出力信号CMP_L =1を出力し、それ以外の場合にCMP_L =0を出力する。CMP_Lは、出力端子203から出力される。
比較器216では、絶対値化器212の出力信号(第二の差信号に係る絶対値信号)Sdiff_Hと絶対値化器214の出力信号(第二の和信号に係る絶対値信号)Ssum_Hとを比較する。また、Sdiff_Hの大きさを参照する。さらに、比較器215の出力信号CMP_L を参照する。所定の係数k_H(k_Hは、例えば0.5)と、所定の閾値Vth_H とで、次の(3)式かつ(4)式かつ(5)式が成立する場合に、
Figure 0006064774
Figure 0006064774
Figure 0006064774
比較器216は出力信号CMP_H =1を出力し、それ以外の場合にCMP_H =0を出力する。CMP_Hは出力端子204から出力される。
比較器215では、第一の周波数帯域の第一の音声信号と第二の音声信号の差である第一の差信号の振幅とその和である第一の和信号の振幅とに基づいてCMP_Lを生成する。第一の差信号の振幅が所定の閾値以上で、かつ第一の和信号の振幅の所定の比率以上の振幅である場合にCMP_L=1が出力される。前述のように、本実施の形態では第一の所定の周波数帯域をBPF207,208の通過域50Hz〜300Hzとしている。この周波数帯域で和信号の振幅と差信号の振幅についての条件が成立するのは風雑音の場合のみである。
比較器216では、第二の周波数帯域の第一の音声信号と第二の音声信号の差である第二の差信号の振幅とその和である第二の和信号の振幅とに基づいてCMP_Hを生成する。第二の差信号の振幅が所定の閾値以上で、かつ第二の和信号の振幅の所定の比率以上の振幅であり、さらに比較器215からの信号CMP_L=0の場合にCMP_H=1が出力される。前述のように、本実施の形態では第二の所定の周波数帯域をBPF209,210の通過域500Hz〜1.5KHzとしている。この周波数帯域で和信号の振幅と差信号の振幅についての条件が成立するのは風雑音の場合とタッチ雑音の場合であるが、さらにCMP_L=0の条件を加味することでタッチ雑音の場合のみとなる。
第一の制御手段は、絶対値化器211、絶対値器213、比較器215とで構成されている。第二の制御手段は、絶対値化器212、絶対値化器214および比較器216とで構成されている。
なお、図2の風雑音/タッチ雑音検出手段105では、入力信号の差信号と和信号を算出し、算出した差信号、和信号を帯域通過フィルタに入力する構成としているが、入力信号をまず帯域通過フィルタに入力し、帯域通過フィルタの出力の差信号と和信号を求めるようにしてもよい。その場合、帯域通過フィルタ207,209に入力端子201からのLchの音声信号を入力し、帯域通過フィルタ208,210に入力端子202からのRchの音声信号を入力する。帯域通過フィルタ207と208の出力の差信号と和信号を算出し、差信号を絶対値化器211に入力させる。和信号を絶対値化器213に入力させる。また、帯域通過フィルタ209と210の出力の差信号と和信号を算出し、差信号を絶対値化器212に入力させる。和信号を絶対値化器214に入力させる。他の構成は図2と同様とする。
図3は、風雑音低減手段106の内部の構成を示す図である。図1の入力端子101,102からのLch,Rchの音声信号が入力端子301,302から入力される。風雑音低減手段106は、Lchの音声信号とRchの音声信号との差信号の低域周波数成分を風雑音成分として、周波数領域で差し引くことで風雑音を低減するものである。
LchとRchの音声信号は、それぞれSTFT処理手段308,310に入力する。また、減算器306でLchとRchの音声信号の差信号が算出され、定数倍器307で1/2倍された後、STFT処理手段309に入力する。
STFT(Short Time Fourier Transform)処理手段は、入力信号を所定時間ごとにずらしながら所定長のフレームにまとめてフレーム化し、各フレームに対して、所定の時間窓を掛ける処理を行い、時間窓をかけた信号に対してFFT(Fast Fourier Transform)処理を実行し、各フレームの各周波数における位相値および振幅値を出力するものである。
256次のFFTであれば、128個の振幅値 |Y(t,k×f0)| (K=0〜127)と位相値
φy(k×f0) (K=0〜127) を出力する。Lchの信号については、|YL(t,k×f0)|,φyL(k×f0)、Rchの信号については、|YR(t,k×f0)|,φyR(k×f0)、差信号については、|Ys(t,k×f0)|,φys(k×f0) で表す。
Lchの信号と差信号のそれぞれ低周波域の振幅値データは、係数乗算/減算処理手段311に入力する。例えば、低域の32個ずつのデータ、|YL(t,k×f0)|,|Ys(t,k×f0)| (K=0〜31)である。係数乗算/減算処理手段では、|Ys(t,k×f0)| (K=0〜31) の各データに所定の係数Cを乗算する。Cは、1前後の値である。
次に、その乗算結果をLch信号の振幅値データから減算する。ここで、次の(6)式のように減算結果が負になる場合は、0に置き換える。
Figure 0006064774
この減算結果とLchの信号の高周波域の振幅値データ|YL(t,k×f0)| (K=32〜127)とLchの信号の位相値 φyL(k×f0) (K=0〜127) は、IFFT処理手段313に入力する。IFFT処理手段313では、これらの振幅情報と位相情報を用いて、IFFT(Inverse FFT)処理を行う。
IFFT処理手段313の出力は、波形合成手段315に入力される。波形合成手段315では、インバースウィンドイング処理、波形合成処理を行って、Lchの音声信号を出力端子303から出力する。
同様にRchの信号と差信号のそれぞれ低周波域の振幅値データは、係数乗算/減算処理手段312に入力され、係数乗算、減算されて出力される。この減算結果とRchの信号の位相値 φyR(k×f0) (K=0〜127) は、IFFT処理手段314に入力する。IFFT処理手段314では、これらの振幅情報と位相情報を用いて、IFFT(Inverse FFT)処理を行う。IFFT処理手段314の出力は、波形合成手段316に入力され、波形合成手段315と同様の処理が行われて、Rchの音声信号が出力端子304から出力される。
この風雑音低減手段106は、比較手段215の出力信号CMP_L が1の期間のみ動作し、CMP_L が0の期間は動作を停止するように制御される。風雑音低減手段106は比較的演算量が多く、動作時の消費電力が多い。風雑音は常時発生しているわけではないので、風雑音が発生していない期間は動作を停止させることで消費電力を削減できる。
図4は、タッチ雑音低減手段107の内部の構成を示す図である。図1の入力端子101、102からのLch,Rchの音声信号が入力端子401,402から入力される。また、図1の風雑音/タッチ雑音検出手段からタッチ雑音検出結果である出力信号CMP_Hが入力端子405に入力される。タッチ雑音低減手段107は、タッチ雑音検出時から所定の期間だけ音声信号を減衰させるものである。
入力信号405の立ち上がりを検出して、カウンタ406がリセットされる。その後、音声信号のサンプリング周期に同期してカウントアップし、所定の時間T3に相当する値に到達したところでカウントアップを停止し、その値を保持する。カウンタ406のカウント値は減衰曲線生成手段407に入力する。減衰曲線生成手段407は、入力されるカウント値に従って、図5に示す減衰曲線に相当する減衰係数を生成する。すなわち、所定の時間T1に相当するカウント値までは、カウント値に従って小さくなり、T2までその値を保って、T3まで大きくなる。具体的には、入力されるカウント値に係るデータをアドレスとし、減衰係数に係る値を出力するROM(読み出し専用メモリ)等で構成することができる。
減衰曲線生成手段407から出力される減衰係数は、乗算器408、乗算器409に入力される。乗算器408の他方の入力には、入力端子401から入力された音声信号が入力され、減衰係数との乗算が行われて出力される。同様に、乗算器409の他方の入力には、入力端子402から入力された音声信号が入力され、減衰係数との乗算が行われて出力される。
図6は、切替手段108の内部の構成を示す図である。図1の風雑音低減手段106の出力信号であるLch,Rchの音声信号が入力端子501,502からそれぞれ入力される。また、図1のタッチ雑音低減手段107の出力信号であるLch,Rchの音声信号が入力端子503,504からそれぞれ入力される。また、図1の風雑音/タッチ雑音検出手段から風雑音検出信号CMP_Lが入力端子505から入力される。切替手段108は、風雑音低減手段106からの入力信号とタッチ雑音低減手段107からの入力信号を切り替えて出力するものである。
入力端子501からの音声信号は、係数乗算器508に入力する。入力端子502からの音声信号は、係数乗算器510に入力する。係数乗算器508、係数乗算器510の制御信号として、入力端子505からの風雑音検出信号CMP_Lが入力する。係数乗算器508、係数乗算器510は、風雑音検出信号CMP_L = 1のときに、乗算係数1を乗算し、CMP_L = 0のときに、乗算係数0を乗算する。
入力端子503からの音声信号は、係数乗算器509に入力する。入力端子504からの音声信号は、係数乗算器511に入力する。係数乗算器509、係数乗算器511は、風雑音検出信号CMP_L = 1のときに、乗算係数0を乗算し、CMP_L = 0のときに、乗算係数1を乗算する。
係数乗算器508の出力と係数乗算器509の出力は加算器512に入力され、加算
演算が行われて、出力端子506から出力される。係数乗算器510の出力と係数乗算器
511の出力は加算器513に入力され、加算演算が行われて、出力端子507から出力
される。
従って、風雑音を検出して、CMP_L =1である期間は風雑音低減手段の出力信号が選択されて出力され、風雑音が検出されずにCMP_L =0である期間はタッチ雑音低減手段の出力信号が選択されて出力される。
なお、入力端子505からの信号CMP_Lを図示しない時定数手段に入力し、その出力信号αを係数乗算器508,509,510,511に入力するようにしてもよい。時定数手段では、CMP_Lが0から1に立ち上がる場合には音声信号のサンプリング周期に同期してα=0,α=0.2,α=0.4,α=0.6,α=0.8,α=1.0 と階段状に増加させる。CMP_Lが1から0に立ち下がる場合には音声信号のサンプリング周期に同期してα=1.0,α=0.8,α=0.6,α=0.4,α=0.2,α=0 と階段状に減少させる。出力信号αは、係数乗算器508,510では乗算係数として使用され、係数乗算器509,511では(1−α)として乗算係数として使用される。このように、階段状に変化させることで、切り替えに伴う違和感を減じることができる。
以上のように、本実施の形態では、第一の音声信号と第二の音声信号のそれぞれ第一の周波数帯域の成分の差である第一の差信号の振幅と和である第一の和信号の振幅とに基づいて生成した信号CMP_Lによって、第一の雑音低減処理であるところの風雑音低減処理を行った信号を選択して出力している。また、第一の音声信号と第二の音声信号のそれぞれ第二の周波数帯域の成分の差である第二の差信号の振幅と和である第二の和信号の振幅と信号CMP_Lに基づいて、第二の雑音低減処理であるところのタッチ雑音低減処理を制御している。
また、信号CMP_Lが0の期間は、風雑音低減処理手段106の動作を停止するようにしている。
本実施の形態によれば、タッチ雑音に対して誤って風雑音低減処理を行うことがなくなり、また風雑音に対して誤ってタッチ雑音低減処理を行うことがなくなる。その結果、雑音の特性に合致した低減処理を施すことができるので、音質の劣化を最低限に抑えることが可能になる。また、風雑音低減手段106の動作を風雑音発生時以外は停止することができるので、消費電力を低減することができる。
なお、図2の風雑音/タッチ雑音検出手段105内の比較手段216で、(5)式については要件としないでCMP_Hを生成してもよい。その場合、風雑音の場合でもタッチ雑音低減処理が機能することになり、消費電力の点では不利となる。ただし、切替手段108では風雑音低減手段106からの出力信号が選択されるために、出力信号には影響を与えない。
<実施の形態2>
次に、本発明による雑音除去装置の第2の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図7は、実施の形態2にかかる雑音除去装置の構成を示す図であり、第一の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。
実施の形態1と同様に2つのマイクロフォンからステレオの左、右チャンネル(Lch,Rch)の音声信号がA/D変換されて入力端子601と602から入力される。入力されたLch,Rchの音声信号は、第一の雑音低減処理手段である風雑音低減手段106、風雑音検出手段605と切替手段108のB入力に入力する。風雑音低減手段106は、実施の形態1の図1の風雑音低減手段106と同様のものである。なお、風雑音低減手段106への入力に対して風雑音低減処理のために遅延が生じて出力される場合は、切替手段108のB入力の前に図示しない遅延手段を設けて遅延を補償するようにしてもよい。
風雑音低減手段106の出力信号は、切替手段108のA入力となる。切替手段108
は、実施の形態1の図1の風雑音低減手段106と同様のものである。風雑音検出手段605は風雑音の有無を検出して、風雑音低減手段106の出力信号と入力端子601,602からの信号とを切り替えるための制御信号を切替手段108へ出力する。
切替手段108の出力信号は、タッチ雑音検出手段606と第二の雑音低減処理手段であるタッチ雑音低減手段107とに入力する。タッチ雑音低減手段107は、図1のタッチ雑音低減手段107と同様のものであり、その出力信号が出力端子603,604から出力される。タッチ雑音検出手段107は、タッチ雑音を検出してタッチ雑音低減を制御する信号をタッチ雑音低減手段107へ出力する。
図8は、風雑音検出手段605の内部の構成を示す図である。図6の入力端子601,602からのLch,Rchの音声信号が入力端子701,702から入力される。各信号は、帯域通過フィルタ706,707に入力する。
帯域通過フィルタ706,707は、図2の帯域通過フィルタ207と同様のものであり、その通過帯域は50Hz〜300Hzである。帯域通過フィルタ706,707の出力は、減算器704、加算器705に入力し、減算と加算が行われて差信号と和信号が生成される。差信号は絶対値化器708で、和信号は絶対値化器709でそれぞれ絶対値化されて、比較器710に入力される。
第一の算出手段は、帯域通過フィルタ706,707、減算器704および加算器705とで構成されている。
比較器710では、絶対値化器708の出力信号(第一の差信号に係る絶対値信号)Sdiff_Lと絶対値化器709の出力信号(第一の和信号に係る絶対値信号)Ssum_Lとを比較する。また、第一の差信号に係る絶対値信号入力Sdiff_Lの大きさを参照する。
所定の係数k_L(k_Lは、例えば0.5)と、所定の閾値Vth_L とで、次の(7)式かつ(8)式が成立する場合に、
Figure 0006064774
Figure 0006064774
比較器710は出力端子703から出力信号CMP_L =1を出力し、それ以外の場合にCMP_L =0を出力する。
第一の制御手段は、絶対値化器708、絶対値器709および比較器710とで構成されている。
比較器710の出力信号CMP_Lは、切替手段108の入力端子504に入力される。切替手段108の内部の構成は図6に示すものであり、実施の形態1で説明したような動作を行う。
前述したように、近接した2つのマイクロフォンからの音声信号の低域周波数帯域、特に、300Hz以下の周波数帯域の差信号では、音声信号、タッチ雑音成分はほぼ0となり、風雑音が主成分となる。従って、風雑音低減手段106からの出力CMP_Lは風雑音がある場合のみCMP_L =1となり、風雑音が無く、音声信号あるいはタッチ雑音がある場合にはCMP_L =0のままである。
切替手段108は、CMP_L =1の場合にA入力を選択して出力し、CMP_L =0の場合はB入力を選択して出力する。また、実施の形態1と同様に、CMP_L =0の場合に風雑音低減手段106の動作を停止する。
図9は、タッチ雑音検出手段606の内部の構成を示す図である。図7の切替手段108からのLch,Rchの音声信号が入力端子801,802から入力される。各信号は、減算器804、加算器805に入力し、減算と加算が行われて差信号と和信号が生成される。差信号は帯域通過フィルタ806に入力する。和信号は帯域通過フィルタ807に入力する。帯域通過フィルタ806,807は、図2の帯域通過フィルタ209と同様のものであり、その通過帯域は、500Hz〜1.5KHzである。
第二の算出手段は、減算器804、加算器805、帯域通過フィルタ806および帯域通過フィルタ807とで構成されている。
帯域通過フィルタ806の出力は絶対値化器808で、帯域通過フィルタ807の出力は絶対値化器809でそれぞれ絶対値化されて、比較器810に入力される。
比較器810では、絶対値化器808の出力信号(第二の差信号に係る絶対値信号)Sdiff_Hと絶対値化器809の出力信号(第二の和信号に係る絶対値信号)Ssum_Hとを比較する。また、第二の差信号に係る絶対値信号Sdiff_Hの大きさを参照する。
所定の係数k_H(k_Hは、例えば0.5)と、所定の閾値Vth_H とで、次の(9)式かつ(10)式が成立する場合に、
Figure 0006064774
Figure 0006064774
比較器810は、出力端子803から出力信号CMP_H =1を出力し、それ以外の場合にCMP_H =0を出力する。
第二の制御手段は、絶対値化器808、絶対値化器809および比較器810とで構成されている。
出力信号CMP_H は、タッチ雑音低減手段107に入力する。タッチ雑音低減手段107は実施の形態1の図1のタッチ雑音低減手段107と同様であり、その内部構成を図4に示す。CMP_H は、入力端子405に入力する。タッチ雑音低減手段107の動作は、すでに説明した通りである。
帯域通過フィルタ806,807の通過帯域は500Hz〜1.5KHzであり、前述したように、近接して配置された2つのマイクロフォンの信号の差信号が入力した場合、音声信号については出力信号の振幅がほぼ0となる。一方、タッチ雑音については、差信号が入力した場合には比較的大きな振幅の出力信号となる。また本来であれば、風雑音についても比較的大きな振幅の出力信号になるが、本実施の形態の場合には前段の風雑音低減手段106で風雑音分が低減された信号についての差信号であるので、風雑音による出力信号の振幅は小さい。
従って、タッチ雑音検出手段606で第二の差信号に係る絶対値と第二の和信号にかかる絶対値を上記のように比較することで、タッチ雑音のみを検出することができる。さらに検出した信号によって、タッチ雑音低減手段をタッチ雑音入力時のみ動作させることができるので、効果的にタッチ雑音を低減できる。
なお、図8の風雑音検出手段605では、まず帯域通過フィルタをかけてから差信号と
和信号を算出する構成としたが、図2や図9のようにまず差信号と和信号を算出して、そ
れらに対して帯域通過フィルタをかける構成としてもよい。また図9のタッチ雑音検出手
段では、まず差信号と和信号を算出して、それらに対して帯域通過フィルタをかける構成
としたが、図8のようにまず帯域通過フィルタをかけてから差信号と和信号を算出する構
成としてもよい。
また、絶対値化器の二乗演算器への置き換えや絶対値化した信号に対し低域通過フィルタなどで時間軸での平滑化を行うなど、実施の形態1で記述した変形を同様に行うことができる。
以上のように、本実施の形態では、第一の音声信号と第二の音声信号のそれぞれ第一の所定の周波数帯域の成分の差である第一の差信号の振幅と和である第一の和信号の振幅とに基づいて、第一の雑音低減処理であるところの風雑音低減処理を行った信号とその処理を行っていない音声信号とを選択して出力する。さらにその出力信号について、第一の音声信号に係る信号と第二の音声信号に係る信号のそれぞれ第二の所定の周波数帯域の成分の差である第二の差信号の振幅と和である第二の和信号の振幅とに基づいて、第二の雑音低減処理を行う。
本実施の形態によれば、タッチ雑音に対して誤って風雑音低減処理を行うことがなくなり、風雑音に対して誤ってタッチ雑音低減処理を行うことがなくなる。その結果、雑音の特性に合致した低減処理を施すことができるので、音質の劣化を最低限に抑えることが可能になる。また、風雑音低減手段の動作を風雑音発生時以外は停止することができるので、消費電力を低減することができる。
上記した雑音除去するための処理は、コンピュータプログラムによって実行されてもよい。上述した雑音除去プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。
また、雑音除去プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、雑音除去プログラムをコンピュータに供給できる。
また、コンピュータが上述の実施の形態の機能を実現する雑音除去プログラムを実行することにより、上述の実施の形態の機能が実現される場合だけでなく、この雑音除去プログラムが、コンピュータ上で稼動しているOS(Operating System)もしくはアプリケーションソフトウェアと共同して、上述の実施の形態の機能を実現する場合も、本発明の実施の形態に含まれる。
100,600 雑音除去装置
101,102,201,202,301,302 入力端子
401,402,405,501,502,503,504 入力端子
601,602,701,702,801,802 入力端子
103,104,203,204,303,304 出力端子
403,404,506,507,603,604 出力端子
703,803 出力端子
105 風雑音/タッチ雑音検出手段
106 風雑音低減手段
107 タッチ雑音低減手段
108 切替手段
205 減算器
206 加算器
207,208,209,210 帯域通過フィルタ(BPF)
211,212,213,214 絶対値化器
215,216 比較器
306 減算器
307 定数乗算器
308,309,310 STFT処理手段
311,312 係数乗算/減算処理手段
313,314 IFFT処理手段
315,316 波形合成手段
406 カウンタ
407 減衰曲線生成手段
408,409 乗算器
508,509,510,511 係数乗算器
512,513 加算器
605 風雑音検出手段
606 タッチ雑音検出手段
706,707,806,807 帯域通過フィルタ(BPF)
708,709,808,809 絶対値化器
704,804 減算器
705,805 加算器
710,810 比較器

Claims (7)

  1. 第一の音声信号を取得する第一の集音手段と、
    第二の音声信号を取得する第二の集音手段と、
    前記第一の音声信号の第一の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第一の周波数帯域の成分との差である第一の差信号およびその和である第一の和信号を算出する第一の算出手段と、
    前記第一の音声信号の第二の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第二の周波数帯域の成分との差である第二の差信号およびその和である第二の和信号を算出する第二の算出手段と、
    前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第一の雑音低減処理を行い、第一の低減処理信号を出力する第一の雑音低減処理手段と、
    前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第二の雑音低減処理を行い、第二の低減処理信号を出力する第二の雑音低減処理手段と、
    前記第一の低減処理信号または前記第二の低減処理信号を選択して出力する切替手段と、
    前記第一の差信号の振幅と前記第一の和信号の振幅とに基づいて前記第一の低減処理信号を選択するか否かを判定して、前記第一の低減処理信号を選択すると判定した場合には前記第一の低減処理信号を出力するように前記切替手段を制御する第一の制御手段と、
    前記第二の差信号の振幅と前記第二の和信号の振幅とに基づいて前記第二の雑音低減処理手段を制御する第二の制御手段と、
    を有することを特徴とする雑音除去装置。
  2. 前記第二の制御手段が、前記第一の差信号の振幅、前記第一の和信号の振幅、前記第二の差信号の振幅及び前記第二の和信号の振幅に基づいて前記第二の雑音低減処理手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の雑音除去装置
  3. 第一の音声信号を取得する第一の集音手段と、
    第二の音声信号を取得する第二の集音手段と、
    前記第一の音声信号の第一の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第一の周波数帯域の成分との差である第一の差信号およびその和である第一の和信号を算出する第一の算出手段と、
    前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第一の雑音低減処理を行い、第一の低減処理信号を出力する第一の雑音低減処理手段と、
    前記第一の低減処理信号または前記第一の音声信号及び前記第二の音声信号を選択して第一の選択後信号および第二の選択後信号を出力する切替手段と、
    前記第一の差信号の振幅と前記第一の和信号の振幅とに基づいて前記第一の低減処理信号を選択するか否かを判定して、前記第一の低減処理信号を選択すると判定した場合には前記第一の低減処理信号を出力するように前記切替手段を制御する第一の制御手段と、
    前記第一の選択後信号の第二の周波数帯域の成分と前記第二の選択後信号の前記第二の周波数帯域の成分との差である第二の差信号およびその和である第二の和信号を算出する手段と、
    前記第一の選択後信号と前記第二の選択後信号に対して第二の雑音低減処理を行う第二の雑音低減手段と、
    前記第二の差信号の振幅と前記第二の和信号の振幅とに基づいて前記第二の雑音低減手段を制御する第二の制御手段と、
    を有することを特徴とする雑音除去装置。
  4. 前記第一の周波数帯域が前記第二の周波数帯域よりも低周波数帯域であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の雑音除去装置。
  5. 前記第一の低減処理信号が選択されない期間に、前記第一の雑音低減処理手段の動作を停止させることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の信号処理装置。
  6. 複数のチャンネルから入力される複数の音声信号のうちの一つのチャンネルの第一の音声信号の第一の周波数帯域の成分と他の一つのチャンネルの第二の音声信号の前記第一の周波数帯域の成分との差である第一の差信号およびその和である第一の和信号を算出するステップと、
    前記第一の差信号の振幅を算出するステップと、
    前記第一の和信号の振幅を算出するステップと、
    前記第一の音声信号の第二の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第二の周波数帯域の成分との差である第二の差信号およびその和である第二の和信号を算出するステップと、
    前記第二の差信号の振幅を算出するステップと、
    前記第二の和信号の振幅を算出するステップと、
    前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第一の雑音低減処理を行って第一の低減処理信号を算出するステップと、
    前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第二の雑音低減処理を行って第二の低減処理信号を算出するステップと、
    前記第一の低減処理信号または前記第二の低減処理信号を選択して出力するステップと、
    前記第一の差信号の振幅と前記第一の和信号の振幅とに基づいて前記第一の低減処理信号を選択するか否かを判定して、前記第一の低減処理信号を選択すると判定した場合には前記第一の低減処理信号を出力するように制御するステップと、
    前記第二の差信号の振幅と前記第二の和信号の振幅とに基づいて前記第二の雑音低減処理を制御するステップと、
    を備える雑音除去方法。
  7. 雑音を除去する雑音除去方法をコンピュータに対して実行させる雑音除去プログラムであって、
    複数のチャンネルから入力される複数の音声信号のうちの一つのチャンネルの第一の音声信号の第一の周波数帯域の成分と他の一つのチャンネルの第二の音声信号の前記第一の周波数帯域の成分との差である第一の差信号およびその和である第一の和信号を算出するステップと、
    前記第一の差信号の振幅を算出するステップと、
    前記第一の和信号の振幅を算出するステップと、
    前記第一の音声信号の第二の周波数帯域の成分と前記第二の音声信号の前記第二の周波数帯域の成分との差である第二の差信号およびその和である第二の和信号を算出するステップと、
    前記第二の差信号の振幅を算出するステップと、
    前記第二の和信号の振幅を算出するステップと、
    前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第一の雑音低減処理を行って第一の低減処理信号を算出するステップと、
    前記第一の音声信号および前記第二の音声信号に対して第二の雑音低減処理を行って第二の低減処理信号を算出するステップと、
    前記第一の低減処理信号または前記第二の低減処理信号を選択して出力するステップと、
    前記第一の差信号の振幅と前記第一の和信号の振幅とに基づいて前記第一の低減処理信号を選択するか否かを判定して、前記第一の低減処理信号を選択すると判定した場合には前記第一の低減処理信号を出力するように制御するステップと、
    前記第二の差信号の振幅と前記第二の和信号の振幅とに基づいて前記第二の雑音低減処理を制御するステップと、
    を備える雑音除去プログラム。
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