JP6063852B2 - 直流き電保護継電装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、直流き電保護継電装置に関する。
図12に示す一般的なき電回路において、変電所SSおよび変電所SSは、例えば数十km間隔で設けられる。
各変電所SS,SSからは直流電力がき電線31に供給される。
変電所SSは、交流電源41、整流器42、変流器(CT)43、き電遮断器45、連絡遮断装置46、および直流き電保護継電装置47を備える。
交流電源41から供給される交流電力は、整流器42によって直流電力に変換され、き電遮断器45を通過してき電線31の一端に供給される。
同様に変電所SSは、交流電源51、整流器52、CT53、き電遮断器55、連絡遮断装置56、および直流き電保護継電装置57を備える。
交流電源51から供給される交流電力は、整流器52によって直流電力に変換され、き電遮断器55を通過してき電線31の他端に供給される。
整流器42,52によって変換された直流電力は、レール32にも供給され、き電線31およびレール32は、電気車33に電力を供給する。
直流き電保護継電装置47,57は、CT43,53からき電線31の電流値を取得し、き電線31で故障等が発生した場合にき電遮断器45,55を開放する。
例えば、直流き電保護継電装置47がき電線3の故障を検出した場合、変電所SSのき電遮断器45を開放する。また、連絡遮断装置46,56は互いに連絡線34で接続されるため、直流き電保護継電装置47は変電所SSの連絡遮断装置46を介して変電所SSの連絡遮断装置56に遮断指令信号を出力する。すなわち、き電遮断器55は、直流き電保護継電装置57あるいは連絡遮断装置56によって開放される。
特開2011−53189号公報
き電線31で故障が発生し、故障点抵抗Rが0.45[Ω]の場合の故障点区間長比率dと、所定時間当たりの故障点における電流の変化値ΔI、所定時間当たりの変電所SSに流れる電流の変化値ΔI、所定時間当たりの変電所SSに流れる電流の変化値ΔIとの関係の一例を図13に示す。また、故障点抵抗Rが0.7[Ω]の場合の故障点区間長比率dと、所定時間当たりの故障点における電流の変化値ΔI、所定時間当たりの変電所SSに流れる電流の変化値ΔI,所定時間当たりの変電所SSに流れる電流の変化値ΔIとの関係の一例を図14に示す。
ここで、故障点区間長比率dは、変電所SSから変電所SSまでの距離を1としたときの変電所SSから故障点までの比率である。例えば、d=0.5のときは両変電所SS,SSの中間地点にて故障が発生することを表す。
図13,14において、電流の変化値ΔIが閾値ΔIsetを超えると直流き電保護継電装置47が動作し、電流の変化値ΔIが閾値ΔIsetを超えると直流き電保護継電装置57が動作することを示す。
図13では、d=0〜0.6にて変電所SSの直流き電保護継電装置47が動作し、d=0.4〜1.0にて変電所SSの直流き電保護継電装置57が動作することになる。
一方、図14では、d=0〜0.4にて変電所SSの直流き電保護継電装置47が動作し、d=0.6〜1.0にて変電所SSの直流き電保護継電装置57が動作するが、d=0.4〜0.6にて無保護区間が生じてしまう。すなわち、故障点抵抗Rが増加することで、両変電所SS,SSから無保護になってしまう区間が生じてしまう。
次に、故障点抵抗Rを0.6[Ω]としたときの(a)電流と時間との関係の一例、(b)電流の変化値と時間との関係の一例、(c)き電遮断器の遮断動作と時間との関係の一例を図15乃至図17に示す。なお、図15では、故障点区間長比率d=0、図16では、故障点区間長比率d=0.25、図17では、故障点区間長比率d=0.5である。図15(c)、図16(c)、図17(c)中の「act1」は、変電所SSのき電遮断器45の動作を表し、「act2」は、変電所SSのき電遮断器55の動作を示す。
図15より、d=0のとき変電所SSのき電遮断器45は、およそt=50[ms]で開放され、変電所SSのき電遮断器55は開放されない。
図16より、d=0.25のとき変電所SSのき電遮断器45は、およそt=63[ms]で開放され、その後変電所SSのき電遮断器55は、およそt=135[ms]で開放される。
図17より、d=0.5のとき変電所SSのき電遮断器45、変電所SSのき電遮断器55ともに開放されない。
すなわち、両変電所SS,変電所SS間のどの地点にて故障が発生するかにより、直流き電保護継電装置47,57は、近端動作、遠端不動作となり近端開放後の遠端側の電流の変化値も閾値に到達しない場合がある。そのため、き電線31の保護は近端側のき電保護継電装置47,57と連絡遮断装置46,56に委ねられる。
そこで、本発明の実施形態はこれらの課題を解決するために、き電線の故障検出に対する感度を改善することができる直流き電保護継電装置を提供するものである。
上記課題を達成するために、実施形態の直流き電保護継電装置は、遮断器あるいは開閉器に接続され、電気車に電力を供給する直流き電線の電流値を一定時間ごとに取得する電流検出部と、前記電流検出部で取得された前記電流値の正成分である電流正成分を算出する電流正成分算出部と、前記電流検出部により取得された第1電流値から、前記電流正成分算出部にて算出された第1電流正成分と、前記電流検出部により前記第1電流値の第1所定回数前に取得された第2電流値から、前記電流正成分算出部にて算出された第2電流正成分とに基づいて、前記電流正成分の変化率を示す突進率を算出する突進率算出部と、前記突進率が、予め整定された突進率比較値以上か否かを判定し、前記突進率比較値以上と判定された場合に、検出信号を出力する検出信号出力部と、前記第1電流正成分と、前記電流検出部により前記第1電流値の第2所定回数前に取得された第3電流値から前記電流正成分算出部にて算出された第3電流正成分との差である電流変化値を算出する電流変化値算出部と、前記電流変化値算出部により算出された前記電流変化値と、予め整定された電流変化比較値との差である電流変化差分を算出する差分算出部と、前記差分算出部により算出された電流変化差分に、予め整定された係数を乗じて前記一定時間ごとに積算した電流変化積算値を算出する積算値算出部と、電流変化積算値が、予め整定された判定値以上か否かを判定し、前記判定値以上と判定された場合に、制御信号を出力する制御信号出力部と、前記検出信号出力部から前記検出信号を取得し、かつ前記制御信号出力部から前記制御信号を取得した場合に、前記遮断器あるいは前記開閉器を開放するトリップ指令を出力するトリップ指令出力部とを有する。
本実施形態に係る直流き電保護継電装置とその周辺装置の構成を示す全体構成図。 本実施形態に係る直流き電保護継電装置の構成を示すブロック図。 本実施形態に係る直流き電保護継電装置のリレー演算部の構成を示すブロック図。 本実施形態に係る直流き電保護継電装置の動作を示すフローチャート。 本実施形態に係る直流き電保護継電装置のリレー演算部の動作を示すフローチャート。 本実施形態に係る直流き電保護継電装置において算出された電流変化値ΔI(m)と時間との関係を示す一例。 本実施形態に係る直流き電保護継電装置において算出された電流変化値ΔI(m)および電流変化積算値Σd(m)と時間との関係を示す一例。 本実施形態に係る直流き電保護継電装置において算出された電流変化値ΔI(m)と時間との関係を示す一例。 本実施形態に係る直流き電保護継電装置において算出された電流変化値ΔI(m)および電流変化積算値Σd(m)と時間との関係を示す一例。 本実施形態に係る直流き電保護継電装置において算出された電流変化値ΔI(m)と時間との関係を示す一例。 本実施形態に係る直流き電保護継電装置において算出された電流変化値ΔI(m)および電流変化積算値Σd(m)と時間との関係を示す一例。 従来のき電回路図。 従来のき電回路において故障点区間長比率dと、所定時間当たりの故障点における電流の変化値ΔI、所定時間当たりの変電所SSに流れる電流の変化値ΔI、所定時間当たりの変電所SSに流れる電流の変化値ΔIとの関係の一例(R=0.45[Ω])。 従来のき電回路において故障点区間長比率dと、所定時間当たりの故障点における電流の変化値ΔI、所定時間当たりの変電所SSに流れる電流の変化値ΔI,所定時間当たりの変電所SSに流れる電流の変化値ΔIとの関係の一例(R=0.7[Ω])。 従来のき電回路における(a)電流と時間との関係の一例、(b)電流の変化値と時間との関係の一例、(c)き電遮断器の遮断動作と時間との関係の一例(d=0)。 従来のき電回路における(a)電流と時間との関係の一例、(b)電流の変化値と時間との関係の一例、(c)き電遮断器の遮断動作と時間との関係の一例(d=0.25)。 従来のき電回路における(a)電流と時間との関係の一例、(b)電流の変化値と時間との関係の一例、(c)き電遮断器の遮断動作と時間との関係の一例(d=0.5)。
以下、実施形態を図面に基づき説明する。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る直流き電保護継電装置とその周辺装置の構成を示す全体構成図である。
直流電気鉄道のき電系統においては、1区間のき電線3の両端にそれぞれ変電所1,2が接続され、各変電所1,2からは所要とする直流電力がき電線3に供給される。
変電所1は、交流電源11、整流器12、断路器13、変流器(CT)14、き電遮断器15、連絡遮断装置16、交流遮断器17および直流き電保護継電装置100を備える。
交流電源11から供給される交流電力は、整流器12によって直流電力に変換され、き電遮断器15を通過してき電線3の一端に供給される。
同様に変電所2は、交流電源21、整流器22、断路器23、CT24、き電遮断器25、連絡遮断装置26、交流遮断器27および直流き電保護継電装置200を備える。
交流電源21から供給される交流電力は、整流器22によって直流電力に変換され、き電遮断器25を通過してき電線3の他端に供給される。
整流器12,22によって変換された直流電力は、レール4にも供給され、き電線3およびレール4は、図示しない電気車に電力を供給する。
直流き電保護継電装置100,200は、CT14,24からき電線3の電流値を取得し、き電線3で故障等が発生した場合にき電遮断器15,25を開放する。
例えば、直流き電保護継電装置100がき電線3の故障を検出した場合、変電所1のき電遮断器15を開放する。また、連絡遮断装置16,26は互いに連絡線5で接続されるため、直流き電保護継電装置100は変電所1の連絡遮断装置16を介して変電所2の連絡遮断装置26に遮断指令信号を出力する。すなわち、き電遮断器25は、直流き電保護継電装置200あるいは連絡遮断装置26によって開放される。
次に、直流き電保護継電装置100の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る直流き電保護継電装置の構成を示すブロック図である。直流き電保護継電装置200は、直流き電保護継電装置100と同様の構成であるため説明を省略する。
直流き電保護継電装置100は、入力変換器101、アナログフィルタ102、AD変換器103、リレー演算部104を備える。
入力変換器101は、CT14およびアナログフィルタ102に接続され、CT14により測定されたき電線3の電流値を取得し、アナログフィルタ102に出力する処理部である。
アナログフィルタ102は、入力変換器101およびAD変換器103に接続され、入力変換器101から取得した電流値のノイズや高調波成分を除去し、AD変換器103に出力する処理部である。
AD変換器103は、アナログフィルタ102、リレー演算部104に接続され、アナログフィルタ102から取得したアナログデータの電流値をディジタル化し、リレー演算部104に出力する処理部である。
次に、リレー演算部104の構成について図3を用いて説明する。図3は本実施形態に係る直流き電保護継電装置のリレー演算部の構成を示すブロック図である。
リレー演算部104は、主にCPUによって動作されるプログラムによって実現され、HDD、SSD、RAM等の図示しない記憶媒体に保存される。
リレー演算部104は、電流検出部201、電流正成分算出部202、突進率算出部203、検出信号出力部204、電流変化値算出部205、差分算出部206、積算値算出部207、制御信号出力部208、トリップ指令出力部209を有する。
電流検出部201は、AD変換器103によりディジタル化された電流値Ispを一定時間ごとに取得する処理部である。
電流正成分算出部202は、電流検出部201で取得された電流値Isp(m)の正成分(電流正成分)I (m)を算出する処理部である。具体的には、下記の数式(1)により算出される。ここで、m=1,2,・・・,pであり、pはサンプリング数を表す。
Figure 0006063852

数式(1)において、Isp(m)が負の場合、分子はゼロになる。
突進率算出部203は、電流検出部201により直前(m回目のサンプリング)に取得された電流値(第1電流値)から電流正成分算出部202にて算出された電流正成分(第1電流正成分)I (m)と、電流検出部201により第1電流値の1つ前(m−1回目のサンプリング)に取得された電流値(第2電流値)から電流正成分算出部202にて算出された電流正成分(第2電流正成分)I (m−1)とに基づいて突進率αを算出する処理部である。具体的には、下記の数式(2)により算出される。
Figure 0006063852

すなわち、突進率は電流正成分の変化率を示している。ここで、係数kαは予め定められ、算出する単位時間当たりの電流増加量を調整するための係数である。
検出信号出力部204は、突進率算出部203により算出された突進率が、数式(3)に示すように突進率比較値kα以上か否かを判定し、突進率が突進率比較値kα以上と判定された場合に、検出信号を出力する処理部である。
α≧kα (3)
ここで、突進率比較値kαは、予め整定される整定値である。
電流変化値算出部205は、第1電流正成分と、電流検出部201により第1電流値の所定回数T前に取得された第3電流値から電流正成分算出部202にて算出された電流正成分(第3電流正成分)I (m−T)との差である電流変化値ΔI(m)を算出する処理部である。具体的には、下記の数式(4)により算出される。
ΔI(m)=I (m)−I (m−T) (4)
ここで、
T≧1 (5)
である。
差分算出部206は、電流変化値算出部205により算出された電流変化値ΔI(m)と、電流変化比較値kとの差である電流変化差分d(m)を算出する処理部である。具体的には、下記の数式(6)により算出される。
(m)=ΔI(m)−k (6)
ここで、電流変化比較値kは、予め整定される整定値である。
積算値算出部207は、差分算出部206により算出された電流変化差分d(m)に、係数kを乗じて一定時間ごと(サンプリングごと)に積算した電流変化積算値Σd(m)を算出する処理部である。具体的には、下記の数式(7)により算出される。
Figure 0006063852

ただし、数式(7)においてΣd(m)が負になった場合は、Σd(m)=0として置き換える。
制御信号出力部208は、積算値算出部207により算出された電流変化積算値Σd(m)が、数式(8)に示すように判定値kΣd以上か否かを判定し、判定値kΣd以上と判定された場合に、制御信号を出力する処理部である。
Σd(m)≧kΣd (8)
トリップ指令出力部209は、検出信号出力部204から出力された検出信号を取得し、かつ制御信号出力部208から出力された制御信号を取得した場合に、き電遮断器15を開放するトリップ指令を出力する処理部である。
トリップ指令出力部209は、き電遮断器15に代わる開閉器を開放するトリップ指令を出力するように構成されてもよい。
次に、直流き電保護継電装置100の動作について図4を用いて説明する。図4は、本実施形態に係る直流き電保護継電装置の動作を示すフローチャートである。
入力変換器101は、CT14により測定されたき電線3の電流値を取得し、アナログフィルタ102に出力する(S301)。
アナログフィルタ102は、入力変換器101から取得した電流値のノイズや高調波成分を除去し、AD変換器305に出力する(S302)。
AD変換器103は、アナログフィルタ102から取得したアナログデータの電流値をディジタル化し、リレー演算部104に出力する(S303)。
リレー演算部104は、AD変換器103からディジタル化された電流値を取得し、リレー演算を行い、条件を満たした場合にき電遮断器15を開放するトリップ指令を出力する(S304)。
次に、リレー演算部104の動作について図5を用いて詳しく説明する。図5は、本実施形態に係る直流き電保護継電装置のリレー演算部の動作を示すフローチャートである。
電流検出部201は、AD変換器103によりディジタル化された電流値を一定時間ごとに取得する(S401)。
電流正成分算出部202は、電流検出部201で取得された電流値の正成分である電流正成分を算出する(S402)。
突進率算出部203は、電流検出部201により直前に取得された第1電流値から電流正成分算出部202にて算出された第1電流正成分と、電流検出部201により第1電流値の1つ前に取得された第2電流値から電流正成分算出部202にて算出された第2電流正成分とに基づいて突進率を算出する(S403)。
検出信号出力部204は、突進率算出部203により算出された突進率が、突進率比較値以上か否かを判定する(S404)。
検出信号出力部204は、突進率算出部203により算出された突進率が突進率比較値以上と判定された場合(S404 YES)に、検出信号を出力する(S405)。
電流変化値算出部205は、第1電流正成分と、電流検出部201により第1電流値の所定回数前に取得された第3電流値から電流正成分算出部202にて算出された第3電流正成分との差である電流変化値を算出する(S406)。
差分算出部206は、電流変化値算出部205により算出された電流変化値と、電流変化比較値との差である電流変化差分を算出する(S407)。
積算値算出部207は、差分算出部206により算出された電流変化差分に、係数を乗じて一定時間ごと(サンプリングごと)に積算した電流変化積算値を算出する(S408)。
制御信号出力部208は、積算値算出部207により算出された電流変化積算値が判定値以上か否かを判定する(S409)。
制御信号出力部208は、電流変化積算値が判定値以上と判定された場合(S409 YES)に、制御信号を出力する(S410)。
トリップ指令出力部209は、検出信号出力部204から出力された検出信号を取得し、かつ制御信号出力部208から出力された制御信号を取得した場合に、き電遮断器15を開放するトリップ指令を出力する(S411)。
次にシミュレーション結果を示す。
図6は、本実施形態に係る直流き電保護継電装置において算出された電流変化値ΔI(m)と時間との関係を示す一例である。
また、図7は、本実施形態に係る直流き電保護継電装置において算出された電流変化値ΔI(m)および電流変化積算値Σd(m)と時間との関係を示す一例である。
図6、図7において、故障点抵抗R=1.0[Ω]、故障点区間長比率d=0、電流変化比較値k=500[A]、判定値kΣd=10000、閾値ΔIset=1000[A]である。
閾値ΔIsetは、き電遮断器15,25を開放する動作判定として電流変化値ΔI(m)を用いた場合の閾値であり、その場合、電流変化値ΔI(m)が閾値ΔIsetを超えると、き電遮断器15,25が開放される。以下同様である。
図6、図7中のΔI1(m)は変電所1の直流き電保護継電装置100により算出された電流変化値を、ΔI2(m)は変電所2の直流き電保護継電装置200により算出された電流変化値を表し、以下同様である。
また、図7中のΣd1(m)は変電所1の直流き電保護継電装置100により算出された電流変化積算値を、Σd2(m)は変電所2の直流き電保護継電装置200により算出された電流変化積算値を表し、以下同様である。
図6に示すように、動作判定として電流変化値ΔI(m)を用いた場合、上記の条件では近端側の変電所1のき電遮断器15は開放されるが、遠端側の変電所2のき電遮断器25は開放されない。
一方、図7に示すように、本実施形態に係る直流き電保護継電装置によれば、近端側の変電所1の直流き電保護継電装置100、遠端側の変電所2の直流き電保護継電装置200ともに数式(8)を満たす。
なお、変電所2の直流き電保護継電装置200は、t=96[ms]にて数式(8)を満たしている。
すなわち、直流き電保護継電装置100,200において、電流変化値ΔI(m)と電流変化比較値kとの差である電流変化差分d(m)に、係数kを乗じて積算することで、電流変化積算値Σd(m)は判定値kΣd以上となるため、き電遮断器15,25の両方を開放することが可能となる。
図8は、本実施形態に係る直流き電保護継電装置において算出された電流変化値ΔI(m)と時間との関係を示す一例である。
また、図9は、本実施形態に係る直流き電保護継電装置において算出された電流変化値ΔI(m)および電流変化積算値Σd(m)と時間との関係を示す一例である。
図8、図9において、故障点抵抗R=1.0[Ω]、故障点区間長比率d=0.2、電流変化比較値k=500[A]、判定値kΣd=10000、閾値ΔIset=1000[A]である。
図8に示すように、動作判定として電流変化値ΔI(m)を用いた場合、上記の条件では近端側の変電所1のき電遮断器15は開放されるが、遠端側の変電所2のき電遮断器25は開放されない。
一方、図9に示すように、本実施形態に係る直流き電保護継電装置によれば、近端側の変電所1の直流き電保護継電装置100、遠端側の変電所2の直流き電保護継電装置200ともに数式(8)を満たすため、き電遮断器15,25の両方を開放することが可能となる。
なお、変電所1の直流き電保護継電装置100は、t=29[ms]にて数式(8)を満たし、変電所2の直流き電保護継電装置200は、t=99[ms]にて数式(8)を満たしている。
図10は、本実施形態に係る直流き電保護継電装置において算出された電流変化値ΔI(m)と時間との関係を示す一例である。
また、図11は、本実施形態に係る直流き電保護継電装置において算出された電流変化値ΔI(m)および電流変化積算値Σd(m)と時間との関係を示す一例である。
図10、図11において、故障点抵抗R=1.0[Ω]、故障点区間長比率d=0.2、電流変化比較値k=500[A]、判定値kΣd=10000、閾値ΔIset=1000[A]である。
図10に示すように、動作判定として電流変化値ΔI(m)を用いた場合、上記の条件では近端側の変電所1のき電遮断器15、遠端側の変電所2のき電遮断器25ともに開放されない。
一方、図11に示すように、本実施形態に係る直流き電保護継電装置によれば、近端側の変電所1の直流き電保護継電装置100、遠端側の変電所2の直流き電保護継電装置200ともに数式(8)を満たすため、き電遮断器15,25の両方を開放することが可能となる。
なお、変電所1の直流き電保護継電装置100、変電所2の直流き電保護継電装置200ともに、t=86[ms]にて数式(8)を満たしている。
以上説明したように本実施形態に係る直流き電保護継電装置によれば、き電線3の故障検出に対する感度を改善することができる。
本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,2,SS,SS…変電所
3,31…き電線
4,32…レール
5,34…連絡線
11,21,41,51…交流電源
12,22,42,52…整流器
13,23…断路器
14,24,43,53…変流器(CT)
15,25,45,55…き電遮断器
16,26,46,56…連絡遮断装置
17,27…交流遮断器
33…電気車
47,57,100,200…直流き電保護継電装置
101…入力変換器
102…アナログフィルタ
103…AD変換器
104…リレー演算部
201…電流検出部
202…電流正成分算出部
203…突進率算出部
204…検出信号出力部
205…電流変化算出部
206…差分算出部
207…積算値算出部
208…制御信号出力部
209…トリップ指令出力部

Claims (1)

  1. 遮断器あるいは開閉器に接続され、電気車に電力を供給する直流き電線の電流値を一定時間ごとに取得する電流検出部と、
    前記電流検出部で取得された前記電流値の正成分である電流正成分を算出する電流正成分算出部と、
    前記電流検出部により取得された第1電流値から、前記電流正成分算出部にて算出された第1電流正成分と、前記電流検出部により前記第1電流値の第1所定回数前に取得された第2電流値から、前記電流正成分算出部にて算出された第2電流正成分とに基づいて、前記電流正成分の変化率を示す突進率を算出する突進率算出部と、
    前記突進率が、予め整定された突進率比較値以上か否かを判定し、前記突進率比較値以上と判定された場合に、検出信号を出力する検出信号出力部と、
    前記第1電流正成分と、前記電流検出部により前記第1電流値の第2所定回数前に取得された第3電流値から前記電流正成分算出部にて算出された第3電流正成分との差である電流変化値を算出する電流変化値算出部と、
    前記電流変化値算出部により算出された前記電流変化値と、予め整定された電流変化比較値との差である電流変化差分を算出する差分算出部と、
    前記差分算出部により算出された電流変化差分に、予め整定された係数を乗じて前記一定時間ごとに積算した電流変化積算値を算出する積算値算出部と、
    電流変化積算値が、予め整定された判定値以上か否かを判定し、前記判定値以上と判定された場合に、制御信号を出力する制御信号出力部と、
    前記検出信号出力部から前記検出信号を取得し、かつ前記制御信号出力部から前記制御信号を取得した場合に、前記遮断器あるいは前記開閉器を開放するトリップ指令を出力するトリップ指令出力部と
    を有する直流き電保護継電装置。
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