JP6063830B2 - 現金管理装置 - Google Patents

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本発明は、補充用の現金の管理に用いられる現金管理装置に関する。
銀行等の金融機関において、本体から引き出し可能に設けられた複数の収納部に現金を収納し管理する現金管理装置が用いられている。この現金管理装置では、金種データと入出の区別データと数量データとを入力して、対応する収納部に対して現金の入出庫を行うようになっている(例えば特許文献1参照)。そして、特に小束紙幣を収納する収納部は、それぞれが単一金種のみを収納するようになっている。
特開2012−48363号公報
ところで、複数の束金種の小束紙幣を入出庫する場合、担当者は、対応する収納部のそれぞれについて引き出しおよび押し込みを行って現金の入出庫を行う必要がある。したがって、作業が面倒であり、また処理に時間がかかるという問題があった。
本発明は、複数の束金種の小束紙幣の入出庫を容易かつ短時間で行うことができる現金管理装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、現金管理装置本体と、該現金管理装置本体に対してスライド開閉可能に設けられ引き出された開状態で小束紙幣が入出庫可能となる複数の小束収納部と、束収納部の小束紙幣の入出庫を管理する制御手段とを有する現金管理装置であって、少なくとも一つの小束収納部が、一つにすべての束金種の小束紙幣を収納可能な全束金種収納部であり、前記制御手段は、前記全束金種収納部に他の小束収納部からの小束紙幣の移動を可能とする補充作業用の小束収納部間移動モードを実行可能であり、前記全束金種収納部のすべての束金種の小束紙幣の入出庫を管理可能であことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記制御手段は、前記全束金種収納部に収納されている少なくとも一の束金種の小束紙幣の量が所定量以下になると通知手段により通知を行うことを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記通知手段は、管理者用の通信端末装置に通知を行うことを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項2又は3に係る発明において、前記通知手段による通知の可否を設定可能な設定手段を有することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1乃至のいずれか一項に係る発明において、前記全束金種収納部に収納されているすべての小束紙幣の束金種と数量とを判別する判別手段が設けられていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記制御手段は、一度開状態とされた前記全束金種収納部が閉状態とされる際に前記判別手段によって前記全束金種収納部内のすべての小束紙幣の束金種と数量とを判別させることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1乃至のいずれか一項に係る発明において、前記制御手段は、前記小束収納部からの小束紙幣の取り出しを可能とする小束出庫モードの実行が可能であり、前記全束金種収納部に対して一の前記小束出庫モードを実行する際に、当該一の小束出庫モードの実行開始に当たって操作手段に入力された取出内容に含まれる全束金種の小束紙幣が、当該一の小束出庫モードの一度のみの前記開状態で前記全束金種収納部から取り出し可能であることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1乃至のいずれか一項に係る発明において、前記制御手段は、前記小束収納部への小束紙幣の収納を可能とする小束入庫モードの実行が可能であり、前記全束金種収納部に対して一の前記小束入庫モードを実行する際に、当該一の小束入庫モードの実行開始に当たって操作手段に入力された収納内容に含まれる全束金種の小束紙幣が、当該一の小束入庫モードの一度のみの前記開状態で前記全束金種収納部に収納可能であることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1乃至8のいずれか一項に係る発明において、前記制御手段は、前記小束収納部間移動モードの実行開始に当たって操作手段に入力された移動内容にしたがって移動元の小束収納部からの小束紙幣の取り出しおよび前記全束金種収納部への小束紙幣の収納を可能とするとともに移動元の小束収納部から前記全束金種収納部への小束紙幣の移動状況を管理することを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項9に係る発明において、前記小束収納部間移動モードは、前記操作手段に前記移動内容の入力を受け付ける入力受付ステップと、入力された前記移動内容にしたがって移動元の小束収納部のロックを解除し該移動元の小束収納部を引き出し可能な状態とする移動元ロック解除ステップと、前記全束金種収納部のロックを解除し該全束金種収納部を引き出し可能な状態とする移動先ロック解除ステップと、前記移動元の小束収納部の小束紙幣の取り出し状況を確認する取出確認ステップと、前記全束金種収納部の小束紙幣の収納状況を確認する収納確認ステップと、を有することを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項10に係る発明において、前記制御手段は、前記入力受付ステップにおいて、前記操作手段への移動元の小束収納部の指定入力時には、前記少なくとも一の束金種の小束紙幣を収納し移動元となり得る小束収納部のみを選択入力可能とすることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項10または11に係る発明において、前記制御手段は、前記入力受付ステップにおいて、移動元の小束収納部および前記全束金種収納部の現在の在高を表示手段に表示可能であることを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項10乃至12のいずれか一項に係る発明において、前記制御手段は、前記移動元ロック解除ステップの実行後に移動元の小束収納部が閉状態から開状態となり再び閉状態になると、前記移動先ロック解除ステップを実行することを特徴とする。
請求項14に係る発明は、請求項10乃至13のいずれか一項に係る発明において、前記制御手段は、前記入力受付ステップにおいて入力された移動元の小束収納部から取り出されるべき小束紙幣の内容と、前記取出確認ステップにおいて確認した当該移動元の小束収納部から実際に取り出された小束紙幣の内容との一致を判定することを特徴とする。
請求項15に係る発明は、請求項10乃至14のいずれか一項に係る発明において、前記制御手段は、前記入力受付ステップにおいて入力された前記全束金種収納部へ収納されるべき小束紙幣の内容と、前記収納確認ステップにおいて確認した当該全束金種収納部に実際に収納された小束紙幣の内容との一致を判定することを特徴とする。
請求項16に係る発明は、請求項9乃至15のいずれか一項に係る発明において、前記制御手段は、一つの小束収納部内での小束紙幣の移動を可能とする小束収納部内移動モードを実行可能であることを特徴とする。
請求項17に係る発明は、請求項乃至16のいずれか一項に係る発明において、前記制御手段は、小束紙幣の移動内容をログ記憶手段に記憶させることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、少なくとも一つの小束収納部が、一つにすべての束金種の小束紙幣を収納可能な全束金種収納部であり、制御手段が、全束金種収納部のすべての束金種の小束紙幣の入出庫を管理可能であるため、この全束金種収納部に対し、束金種のあらゆる組み合わせを一度に入出庫することができる。したがって、複数の束金種の小束紙幣の入出庫を容易かつ短時間で行うことができる
請求項2に係る発明によれば、制御手段は、一つにすべての束金種の小束紙幣を収納可能な全束金種収納部に収納されている少なくとも一の束金種の小束紙幣の量が所定量以下になると通知手段により通知を行うため、全束金種収納部に収納されている少なくとも一の束金種の小束紙幣の量が減って、全束金種収納部の開閉だけでは出庫に対応できなくなる可能性が高くなると、通知を行って、少なくとも一の金種の小束紙幣の他の小束収納部から全束金種収納部への補充作業を操作者に行わせることができる。よって、補充後は、全束金種収納部の開閉だけで出庫に対応できることになり、出庫の作業効率の低下を抑制することが可能となる。
請求項に係る発明によれば、通知手段は、管理者用の通信端末装置に通知を行うため、全束金種収納部に収納されている少なくとも一の束金種の小束紙幣の量が減って、全束金種収納部の開閉だけでは出庫に対応できなくなる可能性が高いことを管理者に通知することができる。
請求項に係る発明によれば、設定手段により、通知手段による通知の可否を設定可能であるため、通知が必要な運用および不要な運用のいずれにも対応可能となる。
請求項に係る発明によれば、全束金種収納部に収納しているすべての小束紙幣の束金種と数量とを判別する判別手段が設けられているため、全束金種収納部内の小束紙幣の束金種および数量を管理することができる。
請求項に係る発明によれば、一度開状態とされた全束金種収納部が閉状態とされる際に判別手段によって全束金種収納部内のすべての小束紙幣の束金種と数量とを判別させるため、判別手段を移動させることなく、全束金種収納部内の小束紙幣の束金種および数量を把握することができる。
請求項に係る発明によれば、全束金種収納部に対して一の小束出庫モードを実行する際に、当該一の小束出庫モードの実行開始に当たって操作手段に入力された取出内容に含まれる全束金種の小束紙幣が、当該一の小束出庫モードの一度のみの開状態で全束金種収納部から取り出し可能であるため、この全束金種収納部から束金種のあらゆる組み合わせを一度に出庫することができる。したがって、複数の束金種の小束紙幣からの出庫を容易かつ短時間で行うことが確実にできる。
請求項に係る発明によれば、全束金種収納部に対して一の小束入庫モードを実行する際に、当該一の小束入庫モードの実行開始に当たって操作手段に入力された収納内容に含まれる全束金種の小束紙幣が、当該一の小束入庫モードの一度のみの開状態で全束金種収納部に収納可能であるため、この全束金種収納部に束金種のあらゆる組み合わせを一度に入庫することができる。したがって、複数の束金種の小束紙幣への入庫を容易かつ短時間で行うことが確実にできる。
請求項9に係る発明によれば、制御手段が、全束金種収納部に他の小束収納部からの小束紙幣の移動を可能とする補充作業用の小束収納部間移動モードを実行可能であり、この小束収納部間移動モードの実行開始に当たって操作手段に入力された移動内容にしたがって移動元の小束収納部からの小束紙幣の取り出しおよび移動先の全束金種収納部への小束紙幣の収納を可能とするとともに移動元の小束収納部から移動先の全束金種収納部への小束紙幣の移動状況を管理するため、小束紙幣の補充作業を行う際に必要な操作数を減らすことが可能となる。したがって、小束紙幣の補充のための移動処理を容易かつ正確に短時間で行うことが可能となる。
請求項10に係る発明によれば、入力受付ステップでは操作手段に移動内容の入力を受け付けることになり、移動元ロック解除ステップでは、入力された移動内容にしたがって移動元の小束収納部のロックを解除しこの小束収納部を引き出し可能な状態とすることになる。これにより操作者が移動元の小束収納部を引き出して小束紙幣を取り出すことになる。また、移動先ロック解除ステップでは、全束金種収納部のロックを解除しこの全束金種収納部を引き出し可能な状態とすることになる。これにより操作者が移動先の全束金種収納部を引き出して、上記のように移動元の小束収納部から取り出した小束紙幣を収納することになる。また、取出確認ステップでは、移動元の小束収納部の小束紙幣の取り出し状況を確認することになり、収納確認ステップでは、移動先の全束金種収納部の小束紙幣の収納状況を確認することになる。よって、小束紙幣の補充作業を行う際に必要な操作数を確実に減らすことができる。したがって、小束紙幣の補充のための移動処理を容易かつ正確に短時間で行うことが確実にできる。
請求項11に係る発明によれば、制御手段が、入力受付ステップにおいて、操作手段への移動元の小束収納部の指定入力時には、全束金種収納部において収納量が所定量以下となった少なくとも一の束金種の小束紙幣を収納し移動元となり得る小束収納部のみを選択入力可能とするため、移動元の選択ミスを減らすことができる。したがって、小束紙幣の補充のための移動処理を容易かつ正確に短時間で行うことが一層確実にできる。
請求項12に係る発明によれば、制御手段が、入力受付ステップにおいて、移動元の小束収納部および移動先の全束金種収納部の現在の在高を表示手段に表示可能であるため、移動元の小束収納部および移動先の全束金種収納部の現在の在高を表示手段に表示させることで、移動元の選択ミスをさらに減らすことができる。したがって、小束紙幣の補充のための移動処理を容易かつ正確に短時間で行うことが一層確実にできる。
請求項13に係る発明によれば、移動元ロック解除ステップの実行後に移動元の小束収納部が閉状態から開状態となり再び閉状態になると、制御手段が、移動先ロック解除ステップを自動的に実行することになるため、さらに操作数を減らすことができる。したがって、小束紙幣の補充のための移動処理を容易かつ正確に短時間で行うことが一層確実にできる。
請求項14に係る発明によれば、制御手段が、入力受付ステップにおいて入力された移動元の小束収納部から取り出されるべき小束紙幣の内容と、取出確認ステップにおいて確認した当該移動元の小束収納部から実際に取り出された小束紙幣の内容との一致を判定するため、例えば不一致の場合にアラームを発生させることにより、移動元の小束収納部からの取り出しミスや不正行為を防止することができる。
請求項15に係る発明によれば、制御手段が、入力受付ステップにおいて入力された移動先の全束金種収納部へ収納されるべき小束紙幣の内容と、収納確認ステップにおいて確認した当該移動先の全束金種収納部に実際に収納された小束紙幣の内容との一致を判定するため、例えば不一致の場合にアラームを発生させることにより、移動先の全束金種収納部への収納ミスや不正行為を防止することができる。
請求項16に係る発明によれば、制御手段が、小束収納部内移動モードを実行することで、一つの小束収納部内での小束紙幣の移動が可能となり、一つの小束収納部内での小束紙幣の整理を行うことができる。
請求項17に係る発明によれば、小束紙幣の移動内容をログ記憶手段に記憶させるため、小束紙幣の移動内容を後で確認することができる。したがって、移動のミスや不正行為を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る現金管理装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置を示す制御系のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の小束収納部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の小束収納部近傍を示す部分斜視図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の小束収納部を示す平面図であって、(A)は現金管理装置本体に配置される小束セット検知センサとの対応関係を示すもの、(B)は現金管理装置本体に配置される左端検出ラインセンサ、左側帯検出ラインセンサ、右側帯検出ラインセンサおよび右端検出ラインセンサとの対応関係を示すものである。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の収納部近傍を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の収納部の前部近傍を示す部分斜視図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の収納部の後部近傍を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の入力受付ステップでの表示部の移動元選択画面の表示内容を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の入力受付ステップでの表示部の移動先選択画面を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の入力受付ステップでの表示部の数量入力画面の表示内容を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の入力受付ステップでの表示部の在高表示画面の表示内容を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の移動元ロック解除ステップでの表示部の表示内容を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の移動先ロック解除ステップでの表示部の表示内容を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の収納部間移動処理後の印字内容の一例を示す正面図である。
本発明の一実施形態に係る現金管理装置を図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る現金管理装置10は、店舗の係員側スペースに設置されて係員により取り扱われるものであり、より窓口カウンタに近い位置で用いられる。現金管理装置10は、現金として主に小束紙幣を入出庫可能に収納する収納庫型の装置である。なお、本実施形態に係る現金管理装置10では収納しないが、小束紙幣に加えて棒金硬貨を入出庫可能に収納しても良い。
現金管理装置10は、箱型の現金管理装置本体11と、この現金管理装置本体11に上下方向に複数段具体的には10段設けられた収納部12とを有している。これら収納部12は、それぞれが、左右側壁に設けられたスライドレール13を介して現金管理装置本体11に対して水平方向に沿ってスライド開閉可能となっている。これら収納部12は、前方に引き出され、後方に押し込まれることになり、このように前後方向にのみ所定範囲で移動可能となるように現金管理装置本体11に連結されている。すべての収納部12は、いずれも現金管理装置本体11から引き出された開状態で現金が入出庫可能、つまり係員による現金の装置内への収納(入庫)および装置外への取り出し(出庫)が可能となる。言い換えれば、すべての収納部12は、現金管理装置本体11に押し込まれた閉状態では現金の入出庫が不可となっている。
収納部12のうち、最上段のものは、予備収納部12(a)となっており、結束されていないバラ紙幣および汚損紙幣等の現金と金券等を収納する。また、上から2〜9段の8つは、小束紙幣を収納する小束収納部12(b)となっており、最下段の1つは、大束紙幣を収納する大束収納部12(c)となっている。小束紙幣は、一束が所定枚数(100枚)の単一金種の紙幣からなっており、大束紙幣は、一つが所定束数(10束)の単一金種の小束紙幣からなっている。
具体的に、収納部12のうち、上から2段目の小束収納部12(b)−1は、一段つまり一つにすべての束金種の小束紙幣を収納可能な全束金種収納部となっている。よって、小束収納部12(b)−1が一度開状態となれば、この一度の開状態のみで、全束金種の小束紙幣が小束収納部12(b)−1から取り出し可能となり、全束金種の小束紙幣が小束収納部12(b)−1に収納可能となる。ここで、すべての束金種とは、現時点で日本国内において少なくとも金融機関から小束紙幣の状態で顧客に出金することがあるすべての金種であり、具体的には、万円券の小束紙幣、五千円券の小束紙幣、二千円券の小束紙幣および千円券の小束紙幣の4種類である。小束収納部12(b)−1に収納される小束紙幣はすべて流通券の小束紙幣となっている。
また、収納部12のうち、上から3段目の小束収納部12(b)−2は、一つに単一束金種である万円券の小束紙幣のみを収納する単一束金種収納部となっており、上から4段目の小束収納部12(b)−3も、一つに単一束金種である万円券の小束紙幣のみを収納する単一束金種収納部となっている。つまり、現金管理装置10は、同じ束金種の単一束金種収納部を複数有している。小束収納部12(b)−2,12(b)−3のそれぞれに収納される小束紙幣もすべて流通券の小束紙幣となっている。
また、収納部12のうち、上から5段目の小束収納部12(b)−4は、一つに単一束金種である千円券の小束紙幣のみを収納する単一束金種収納部となっており、上から6段目の小束収納部12(b)−5は、一つに単一束金種である五千円券の小束紙幣のみを収納する単一束金種収納部となっている。また、収納部12のうち、上から7段目の小束収納部12(b)−6は、一つに単一束金種である二千円券の小束紙幣のみを収納する単一束金種収納部となっている。つまり、現金管理装置10は、単一束金種収納部をすべての束金種分有している。小束収納部12(b)−4〜12(b)−6のそれぞれに収納される小束紙幣もすべて流通券の小束紙幣となっている。
また、収納部12のうち、上から8段目の小束収納部12(b)−7は、一つに所定の二つの束金種である万円券の小束紙幣および千円券の小束紙幣のみを収納する二束金種収納部となっている。小束収納部12(b)−7に収納される小束紙幣もすべて流通券の小束紙幣となっている。なお、小束収納部12(b)−7に、いずれも使用頻度が低い五千円券の小束紙幣および二千円券の小束紙幣の二つの束金種のみを収納しても良い。この場合、上記した6段目の小束収納部12(b)−5を、五千円券ではなく、使用頻度が高い千円券の流通券の小束紙幣のみを収納する単一束金種収納部としたり、使用頻度が高い万円券の流通券の小束紙幣のみを収納する単一束金種収納部としたりでき、7段目の小束収納部12(b)−6を、二千円券ではなく、千円券の流通券の小束紙幣のみを収納する単一束金種収納部としたり、万円券の流通券の小束紙幣のみを収納する単一束金種収納部としたりすることができる。このように構成すれば、万円券の小束紙幣を3段の小束収納部12(b)に収納し且つ千円券の小束紙幣を2段の小束収納部12(b)に収納したり、万円券の小束紙幣を2段の小束収納部12(b)に収納し且つ千円券の小束紙幣を3段の小束収納部12(b)に収納したりすることができる。
上から9段目の小束収納部12(b)−8は、一つに単一束金種である万円券の小束紙幣のみを収納する単一束金種収納部となっている。この小束収納部12(b)−8に収納される小束紙幣はすべて新券の小束紙幣となっている。つまり、小束収納部12(b)−8は、一つに新券の小束紙幣のみを収納する新券束収納部となっている。
大束収納部12(c)は、例えば所定の二つの束金種である万円券の大束紙幣および千円券の大束紙幣を収納している。
勿論、収納部12の全体の数や、全束金種収納部に設定される小束収納部12(b)の数、単一束金種収納部に設定される小束収納部12(b)の数および収納金種、二束金種収納部に設定される小束収納部12(b)の数および収納金種、新券束収納部に設定される小束収納部12(b)の数および収納金種、大束収納部12(c)の数および収納金種等は、任意に設定可能である。
現金管理装置本体11の上部には、窓口担当者等の操作者によって操作入力がなされるとともに操作者に対して表示を行う操作表示部15と、データを紙面への印字により出力するプリンタ16とが設けられている。操作表示部15は、操作者に対して操作ガイダンスや管理データ等の情報を表示する表示部(通知手段,表示手段)17と、操作者のIDカードを走査するカードリーダ18と、操作者により操作されるキーボード等の操作部(操作手段,設定手段)19と、操作者に対して音声を出力する音声発生部20と、管理者用のパーソナルコンピュータ(通信端末装置)21に店舗内LANを介して通信する通信部(通知手段)24とを有している。
現金管理装置本体11には、複数の収納部12のそれぞれに対して、収納部12を閉状態で個別にロックする図2に示すロック機構22が一対一で対応するように設けられており、図1に示す複数の収納部12のそれぞれの高さ位置が合う側方に、ロック機構22のロック解除時のみ点滅する表示灯23が一対一で対応するように設けられている。さらに、現金管理装置本体11には、図2に示すように、操作表示部15、プリンタ16、ロック機構22、表示灯23および通信部24に接続されてこれらを制御するとともに複数の収納部12のそれぞれの小束紙幣等の入出庫を管理する制御部(制御手段,通知手段,設定手段)25と、複数の収納部12のそれぞれに収納している小束紙幣の数量情報および金種情報や処理関連のデータ等を記憶する記憶部(ログ記憶手段)26とが設けられている。
収納部12は、図3に示すように、取っ手30が中央に設けられた前板部31と、前板部31の左右両側から後方に延出する一対の側板部32と、一対の側板部32の後端部同士を連結する後板部33とを有する枠体34を有している。
図3に示すように、小束収納部12(b)は、結束された小束紙幣Tを入出庫可能に収納するもので、上記した枠体34内に固定される複数、具体的には前後に5つ左右に2列の合成樹脂製の小束トレイ40を有している。小束紙幣Tは、単一金種の紙幣を所定枚数(100枚)集積し、規定位置に結束テープtを巻回して、この結束テープtを接着することで形成されている。
各小束トレイ40は、機体前後方向に対し直交して立設された前壁部41と、機体前後方向に対し直交して立設された後壁部42と、機体左右方向に対し直交して立設された左右一対の側壁部43と、これらで囲まれた部分の下部を閉塞する水平に沿う底部44とを有し、上方に開口し下方に凹む形状をなすトレイ本体45と、トレイ本体45の底部44に、前壁部41および後壁部42と平行を維持しつつ前後移動可能に設けられた札押さえ板46と、札押さえ板46を後壁部42に向けて付勢する図示略の付勢部材とを有している。トレイ本体45の底部44には、札押さえ板46のスライドを案内するスライド溝47と、小束紙幣Tのセット検知用のセンサ溝48とが、前後方向に延在し上下方向に貫通するように形成されている。
各小束トレイ40には、小束紙幣Tが、その長辺方向を左右にし短辺方向を上下にし厚さ方向を前後にした立位状態で、上方から挿入されることになり、小束紙幣Tは、この立位状態のまま、底部44に載置され、後壁部42と札押さえ板46とに挟持されて収納されることになる。小束トレイ40には、小束紙幣Tが1束から10束まで収納可能であり、複数の小束紙幣Tは、上記立位状態のまま前後方向に重ねられて後壁部42と札押さえ板46とに挟持されることになる。つまり、小束トレイ40には、後壁部42と、札押さえ板46と、一対の側壁部43と、底部44とで、下方に凹む上方開口形状の束収納凹部49が形成されることになり、小束紙幣Tは、束収納凹部49にその上部開口を介して上方から挿入されて収納される。一つの小束トレイ40には束収納凹部49が一カ所のみ形成されている。
なお、各小束トレイ40は、それぞれ予め設定された単一金種の小束紙幣Tのみが束収納凹部49に収納されるように決められており、小束収納部12(b)には、それぞれに収納する束金種に応じた束収納凹部49を有する小束トレイ40が設けられている。具体的に、小束収納部12(b)−1は、万円券の小束紙幣Tのみを収納する束収納凹部49が形成された小束トレイ40と、五千円券の小束紙幣Tのみを収納する束収納凹部49が形成された小束トレイ40と、二千円券の小束紙幣Tのみを収納する束収納凹部49が形成された小束トレイ40と、千円券の小束紙幣Tのみを収納する束収納凹部49が形成された小束トレイ40とを有している。
また、小束収納部12(b)−2,12(b)−3は、万円券の小束紙幣Tのみを収納する束収納凹部49が形成された小束トレイ40のみを有している。また、小束収納部12(b)−4は、千円券の小束紙幣Tのみを収納する束収納凹部49が形成された小束トレイ40のみを有しており、小束収納部12(b)−5は、五千円券の小束紙幣Tのみを収納する束収納凹部49が形成された小束トレイ40のみを有している。また、小束収納部12(b)−6は、二千円券の小束紙幣Tのみを収納する束収納凹部49が形成された小束トレイ40のみを有しており、小束収納部12(b)−7は、万円券の小束紙幣Tのみを収納する束収納凹部49が形成された小束トレイ40および千円券の小束紙幣Tのみを収納する束収納凹部49が形成された小束トレイ40のみを有している。また、小束収納部12(b)−8は、万円券の小束紙幣Tのみを収納する束収納凹部49が形成された小束トレイ40のみを有している。
各小束トレイ40の束収納凹部49を構成する一対の側壁部43間の幅は、収納対象金種の小束紙幣Tの長さよりも若干広い幅となっている。また、各小束トレイ40の束収納凹部49を構成する底部44の高さは、いずれの小束トレイ40においても収納対象金種の小束紙幣Tを載置した場合にその上端部の小束収納部12(b)での上端部の高さ位置が一定するように設定されている。つまり、高さ(短辺方向長さ)が低い小束紙幣Tを収納する小束トレイ40は、これが配置された小束収納部12(b)での底部44の高さ位置が高くなっており、高さが高い小束紙幣Tを収納する小束トレイ40は、これが配置された小束収納部12(b)での底部44の高さ位置が低くなっている。ただし、各束収納凹部49の底部44までの深さは、収納した小束紙幣Tを取り出し容易とすべく上方に突出させるように設定されている。
小束トレイ40の束収納凹部49には、設定金種以外の長さの長い金種の小束紙幣Tと、設定金種以外の高さの高い金種の小束紙幣Tとは、適正な収納が困難となり、これにより、一部の誤収納を簡易的に規制するようになっている。つまり、設定金種の小束紙幣Tよりも長さの長い小束紙幣Tは、一対の側壁部43間で折れ曲がって収納が困難となり、設定金種の小束紙幣Tよりも高さの高い小束紙幣Tは、直ぐ上にある収納部12の前板部31に干渉して、この小束紙幣Tが収納された小束収納部12(b)の現金管理装置本体11への押し込みを阻害する。各束収納凹部49には、それぞれの側壁部43の上面に、収納対象の金種を目視可能に明示する金種明示部50が設けられている。なお、日本国内で流通する紙幣の場合は、全種類、高さが一定であることから、すべての小束トレイ40の小束収納部12(b)における底部44の高さ位置も一定となる。各小束トレイ40に収納すべき設定金種を示す収納金種データは、予め設定されて記憶部26に記憶されることになる。
図4に示すように、現金管理装置本体11の収納部12が挿入される収納部挿入空間形成部65のうち小束収納部12(b)が挿入されるすべての収納部挿入空間形成部65の下部の前端部には、図3に示す小束収納部12(b)の左右2列の小束トレイ40のそれぞれのセンサ溝48の直ぐ下側となる位置に、センサ溝48を介して小束紙幣Tのセット検知を行う光学反射型の小束セット検知センサ66が位置固定で設けられている。なお、各センサ溝48は、束収納凹部49における小束紙幣Tの結束テープtが所定の一側(左側)にあるときの、結束テープtの位置に合わせて形成されており、よって、各小束セット検知センサ66も、図5(A)に示すように、束収納凹部49における小束紙幣Tの結束テープtが所定の一側(左側)にあるときの、結束テープtの位置に合わせて配置されている。なお、センサ溝48は他側である右側にあっても、左右両側にあっても良く、いずれの場合であっても、小束セット検知センサ66はセット検知だけではなく、帯である結束テープtの検出センサの補助としても機能する。例えば、左側に小束セット検知センサ66があったときに、結束テープtも左側にあれば、小束セット検知センサ66がその結束テープtも検出でき、逆に結束テープtが右側であれば、小束セット検知センサ66が左側に結束テープtがないことを検出できる。
また、図4に示すように、現金管理装置本体11の収納部12が挿入される収納部挿入空間形成部65のうち小束収納部12(b)が挿入されるすべての収納部挿入空間形成部65の上部の前端部には、小束収納部12(b)の左右2列の小束トレイ40のそれぞれの上方近接位置に、図5(B)にも示すように、小束紙幣Tの左端位置を検出する左端検出ラインセンサ67、小束紙幣Tの左側に結束テープtつまり帯がある場合にこれを検出する左側帯検出ラインセンサ68、小束紙幣Tの右側に結束テープtがある場合にこれを検出する右側帯検出ラインセンサ69および小束紙幣Tの右端位置を検出する右端検出ラインセンサ70の4つのセンサが位置固定で設けられている。左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70は検出素子を左右方向に並べた光学反射型のラインセンサとなっている。
小束セット検知センサ66は、1つの小束収納部12(b)に対し左右方向に並べられて2個設けられ、また、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の組が、1つの小束収納部12(b)に対し左右方向に並べられて2組設けられている。
小束セット検知センサ66は、発光素子が検出方向を上方に向けており、上方に発光した光の上方からの反射光を対応する受光素子で受光するようになっている。その結果、各小束収納部12(b)のそれぞれの直ぐ下に設けられた小束セット検知センサ66が、これらの直ぐ上で前後にスライドする小束収納部12(b)の各束収納凹部49に収納された小束紙幣Tの下端部の反射光データである貨幣検出反射データをセンサ溝48を介して取得することになる。
左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70は、各発光素子が検出方向を下方に向けており、下方に発光した光の下方からの反射光を対応する受光素子で受光するようになっている。その結果、各小束収納部12(b)のそれぞれの直ぐ上に設けられた左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70が、これらの直ぐ下で前後にスライドする小束収納部12(b)の各束収納凹部49に収納された小束紙幣Tの上端部の反射光データである貨幣検出反射データを取得することになる。
なお、検出対象となる小束収納部12(b)が最も現金管理装置本体11から引き出されて図示略の前端位置ストッパに当接し停止する前端位置から最も現金管理装置本体11に押し込まれて図示略の後端位置ストッパに当接し停止する後端位置まで移動すると、小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70は、検出対象となる小束収納部12(b)の各束収納凹部49の前後方向の全範囲を検出できるようになっている。小束セット検知センサ66は、小束収納部12(b)の開閉に伴って通過する、この小束収納部12(b)内の小束紙幣Tの下端部から貨幣検出反射データを取得することになり、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70は、小束収納部12(b)の開閉に伴って通過する、この小束収納部12(b)内の小束紙幣Tの上端部から貨幣検出反射データを取得することになる。
ここで、制御部25は、小束セット検知センサ66の貨幣検出反射データから、反射光量が多いセンサ溝48上の紙幣あるいは結束テープtと、紙幣がなく反射光量が少なくなる他の部分(センサ溝48上の空間、センサ溝48以外の部分)とを区別することで、小束紙幣Tが収納されている範囲を検出する。
また、小束紙幣Tには、一束ずつに結束テープtが巻回されており、この結束テープtが上端部にも存在することから、制御部25は、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69の貨幣検出反射データから、反射光量が多い結束テープtと、結束テープtが巻回されず反射光量が少なくなる紙幣部分と、紙幣がなく反射光量がさらに少なくなる他の部分(束収納凹部49内外の空間)とを区別することになる。
また、制御部25は、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69の貨幣検出反射データから、隣り合う小束紙幣Tの結束テープtと結束テープtとの間の反射光量が少なくなる部分や、隣り合う小束紙幣Tの結束テープtと紙幣との間の反射光量が少なくなる部分を検出することで、隣り合う小束紙幣Tの間部分を検出する。
さらに、制御部25は、左端検出ラインセンサ67および右端検出ラインセンサ70の貨幣検出反射データから、反射光量が多い紙幣部分と、紙幣がなく反射光量が少なくなる他の部分(束収納凹部49内外の空間)とを区別することで、紙幣部分の端部を検出した各受光素子の位置から小束紙幣Tの長さ方向の両端部の位置を検出する。
制御部25は、後述するロータリエンコーダ88で検知ディスク87のスリットを検知する毎に小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70のそれぞれの貨幣検出反射データを取り込むことになり、取り込んだそれぞれの貨幣検出反射データを、後述するロータリエンコーダ88の開閉位相データに基づいて、例えば所定の一定開閉速度での貨幣検出反射データに補正する。
そして、制御部25は、小束セット検知センサ66で小束紙幣Tが検出されている範囲を基準として検出範囲を設定し、この検出範囲における、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69の補正後の貨幣検出反射データと、記憶部26に記憶された小束紙幣T用の数量マスタデータとを照合することで、小束収納部12(b)内の小束紙幣Tの数量である数量検出データを取得する。例えば、補正後の貨幣検出反射データの中で、一つの結束テープtと判断できる、数量マスタデータの結束テープ判断基準光量データ以上の光量があり且つ数量マスタデータの結束テープ判断基準面積データ以上の纏まった面積を有する結束テープ部分を数えて、これを小束紙幣Tの数量である数量検出データとする。勿論、制御部25は、小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の左側の組と、小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の右側の組とのそれぞれについて、別々に、小束紙幣Tの数量検出データを取得する。
また、制御部25は、上記検出範囲における、左端検出ラインセンサ67および右端検出ラインセンサ70の補正後の貨幣検出反射データと、記憶部26に記憶された金種マスタデータとを照合することで、小束収納部12(b)内の小束紙幣Tの金種である金種検出データを取得する。例えば、左端検出ラインセンサ67および右端検出ラインセンサ70の補正後の貨幣検出反射データの中で、上記のように検出した結束テープ部分と前後方向位置が同じ部分のデータから、光量が金種マスタデータの紙幣判断基準光量データ以上となる部分と未満となる部分との境界位置を割り出し、左右両側の境界位置間の長さを、金種マスタデータの金種基準長さデータと比較して、許容範囲内で一致する金種基準長さデータに対応する金種を、この結束テープ部分に対応する小束紙幣Tの金種とする金種検出データを取得する金種判断を行う。勿論、制御部25は、小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の左側の組と、小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の右側の組とのそれぞれについて、別々に、小束紙幣Tの束金種を示す金種検出データを取得する。
小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の組の左右二組が、小束収納部12(b)に収納されているすべての小束紙幣Tの束金種と数量とを判別する判別部(判別手段)94を構成しており、このような判別部94がすべての小束収納部12(b)にそれぞれ設けられている。そして、制御部25は、複数の小束収納部12(b)のそれぞれに対して設けられた判別部94により検出された小束紙幣Tの数量検出データおよび金種検出データから、複数の小束収納部12(b)のそれぞれに収納されているすべての小束紙幣の入出庫を管理可能となっている。つまり、制御部25は、全束金種収納部である小束収納部12(b)−1に収納されているすべての束金種の小束紙幣の入出庫を管理可能であり、小束収納部12(b)−2〜12(b)−6に収納されている単一束金種の小束紙幣の入出庫を管理可能であり、小束収納部12(b)−7に収納されている二つの束金種の小束紙幣の入出庫を管理可能である。
なお、制御部25は、小束収納部12(b)内のすべての束収納凹部49について、左端検出ラインセンサ67および右端検出ラインセンサ70で検出される規定の金種以外の金種の小束紙幣Tが収納されていること、つまり対応金種の収納位置に収納されていない異金種小束紙幣Tを検出すると、表示部17に警告表示を行わせ、音声発生部20で警告音を発生させる。
現金管理装置本体11には、小束収納部12(b)が挿入されるすべての収納部挿入空間形成部65のそれぞれの前端位置と後端位置とに、図6に示すように、支持軸81,82を介して歯付プーリ83,84が位置固定で回転可能に設けられており、後端の歯付プーリ84の上側にも、支持軸85を介して歯付プーリ86が位置固定で回転可能に設けられている。支持軸85には、所定の等間隔でスリットが形成された検知ディスク87が歯付プーリ86と一体回転するように設けられており、現金管理装置本体11には、検知ディスク87の上側に検知ディスク87の回転を検知するロータリエンコーダ88が位置固定で設けられている。なお、ロータリエンコーダ88は、検知ディスク87のスリットの検知数から検知ディスク87の回転量を検知することになり、単位時間当たりのスリットの検知数から検知ディスク87の回転速度を検知することになる。
そして、三つの歯付プーリ83,84,86にはタイミングベルト91が巻回されており、このタイミングベルト91には、収納部12のうちの挿入されたものの後端部が固定されている。これにより、収納部12が開閉されるとこれに連動してタイミングベルト91が回転して三つの歯付プーリ83,84,86および検知ディスク87を回転させることになり、よって、ロータリエンコーダ88が、検知ディスク87の回転データである個別の収納部12の開閉位相データを取得することになる。制御部25は、この開閉位相データから収納部12の開閉方向およびその位置を割り出すことになり、移動量を時間で除算することで収納部12の開閉速度を割り出すことになる。なお、検知ディスク87と一体回転する歯付プーリ86の前方にはタイミングベルト91の弛みをとるテンションプーリ92が設けられている。
また、現金管理装置本体11には、すべての収納部挿入空間形成部65のそれぞれの後端位置に、収納部12のうちの挿入されたものの後端部の検知片95を検知することで、この収納部12が現金管理装置本体11に最も押し込まれた後端位置である全閉位置にあることを示す開閉位相データを取得する全閉検知センサ96が位置固定で設けられている。現金管理装置本体11には、すべての収納部挿入空間形成部65のそれぞれの前端位置に、収納部12のうちの挿入されたものの後端部の検知片95を検知することで、この収納部12が現金管理装置本体11から最も引き出された前端位置である全開位置にあることを示す開閉位相データを取得する全開検知センサ97が位置固定で設けられている。つまり、全閉検知センサ96および全開検知センサ97は、収納部12の開閉位相データを取得する。
加えて、現金管理装置本体11には、すべての収納部挿入空間形成部65のそれぞれの前部位置に、図7に示すように、収納部12のうちの挿入されたものの側板部32から突出する係合ピン101に係合することでこの収納部12を全閉位置でロックするロック機構22が設けられている。つまり、収納部12のそれぞれに対して、収納部12を閉状態で個別にロックするロック機構22が設けられている。
各ロック機構22は、ソレノイド102と、ソレノイド102の駆動で支持軸103を中心に回動する鉤形のロック部材104とを有している。ロック部材104は、前端の爪部105が下降状態にあるとき係合ピン101に係合して収納部12を引き出し不可にロックする一方、ソレノイド102が電気的に駆動され、爪部105が上昇状態となると係合ピン101への係合を解除して収納部12を引き出し可能とし開作動を許容する状態となる。また、収納部12の引き出し後にソレノイド102の駆動が解除されると、ロック部材104は、爪部105が下降状態となり、この状態で、収納部12が全閉位置に戻されると、係合ピン101が爪部105を押し上げた後に下降させることになり、爪部105が係合ピン101に係合して収納部12を引き出し不可に自動的かつ機械的にロックする。
加えて、現金管理装置本体11には、すべての収納部挿入空間形成部65のそれぞれの後端位置に、一つの収納部12が引き出された状態では他のすべての収納部12の引き出しを規制することで現金管理装置10の転倒を防止する図8に示す転倒防止機構110が設けられている。この転倒防止機構110は、現金管理装置本体11に上下に移動可能に支持された昇降体111と、収納部12のそれぞれの後端部に設けられた作動ピン112とを有している。昇降体111は、各収納部12の位置に、前下がりで傾斜する溝部113が形成された規制部材114を有している。
転倒防止機構110は、一つの収納部12が引き出されると、その作動ピン112が、図8(A)から図8(B)に示すように、溝部113を移動することで溝部113の傾斜により昇降体111を上昇させる。この状態では、図8(B)に示すように、他の収納部12の作動ピン112の前方に、規制部材114が溝部113の後端を作動ピン112よりも上昇させた状態で配置されることになり、これにより、規制部材114が作動ピン112に当接して収納部12の引き出しを規制する。
昇降体111は摩擦により下降が規制されるようになっており、図8(B)から図8(A)に示すように、引き出されていた収納部12が戻されると、その作動ピン112が溝部113を移動することで溝部113の傾斜により昇降体111を下降させる。この状態では、図8(A)に示すように、すべて収納部12の作動ピン112の前方に、規制部材114が溝部113の後端を作動ピン112と高さを合わせた状態で配置されることになり、これにより、規制部材114が作動ピン112を溝部113に挿入させることが可能となり、すべての収納部12について択一的な引き出しを許容する状態となる。
そして、本実施形態において、制御部25は、すべての小束収納部12(b)のそれぞれについて、一の小束収納部12(b)に対して設けられた全閉検知センサ96および全開検知センサ97の検知結果である開閉位相データからこの一の小束収納部12(b)が開閉両端位置以外にあり、かつ、この一の小束収納部12(b)に対して設けられたロータリエンコーダ88の開閉位相データからこの一の小束収納部12(b)が停止していると判定した状態にあるとき、この一の小束収納部12(b)に対して設けられた小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70のいずれかの貨幣検出反射データに所定の変化が生じると、不正処理が生じたと判定する。不正処理が生じたと判定すると、制御部25は、その旨のアラーム表示を表示部17に表示させるとともに、アラーム音を音声発生部20に発生させて警告する。
小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70における貨幣検出反射データのこの所定の変化は、数量マスタデータに基づいて変化の有無が判定されるものであり、具体的には、貨幣検出反射データが、数量マスタデータのうち小束紙幣Tが有ることを判定する束有判定基準データ以上である、小束紙幣Tを検出していると判定する状態から、束有判定基準データ未満である、小束紙幣Tを検出していないと判定する状態への変化と、小束紙幣Tを検出していないと判定する状態から、検出していると判定する状態への変化との両方となっている。なお、貨幣検出反射データの上記の所定の変化として、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70のいずれかが、指を検出していない状態から指を検出したと判定できる状態への変化を合わせても良い。
以上の構成の本実施形態に係る現金管理装置10において、制御部25は、小束収納部12(b)−1〜12(b)−7からの小束紙幣Tの取り出しを可能とする小束出庫モード、小束収納部12(b)−1〜12(b)−7への小束紙幣Tの収納を可能とする小束入庫モード、小束収納部12(b)−1〜12(b)−7に対する小束紙幣Tの取り出しおよび収納を可能とする小束入庫・出庫モード、小束収納部12(b)−8からの新券の小束紙幣Tの取り出しを可能とする新券束出庫モード、小束収納部12(b)−8への新券の小束紙幣Tの収納を可能とする新券束入庫モード、小束収納部12(b)−1〜12(b)−7の異なるもの同士の間で小束紙幣Tの移動を可能とする小束収納部間移動モード、小束収納部12(b)−1〜12(b)−8のいずれか一つ内での小束紙幣Tの移動を可能とする小束収納部内移動モード、大束収納部12(c)から大束紙幣の取り出しを可能とする大束出庫モード、および大束収納部12(c)への大束紙幣の収納を可能とする大束入庫モード等を実行可能となっている。
小束収納部間移動モードは、例えば、全束金種の小束紙幣Tを収納することにより各束金種それぞれの収納量が少なくなる小束収納部12(b)−1に対して、他の小束収納部12(b)−2〜12(b)−7から小束紙幣Tを補充したり、業務効率を向上させるため二つの小束収納部12(b)−2,12(b)−3にばらけて収納されていた同一束金種の小束紙幣Tを、これらのうちのいずれか一方に纏めたりする際に実行されるもので、小束収納部12(b)−1〜12(b)−7の一つまたは複数から小束紙幣Tを取り出し、取り出した小束紙幣Tをそのまま小束収納部12(b)−1〜12(b)−7の他の一つに収納する装置内移動時に選択される。
具体的に、同一束金種の小束紙幣Tが相互移動可能となる異なる小束収納部12(b)の組み合わせは、例えば、以下のようになっている。なお、新券の小束紙幣Tのみを収納する9段目の小束収納部12(b)−8については、小束収納部間移動モードの選択対象外となっている。
全束金種の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−1と、単一の束金種である万円券の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−2との組み合わせ。
全束金種の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−1と、単一の束金種である万円券の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−3との組み合わせ。
全束金種の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−1と、単一の束金種である千円券の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−4との組み合わせ。
全束金種の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−1と、単一の束金種である五千円券の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−5との組み合わせ。
全束金種の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−1と、単一の束金種である二千円券の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−6との組み合わせ。
全束金種の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−1と、2つの束金種である万円券の小束紙幣Tおよび千円券の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−7との組み合わせ。
全束金種の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−1と、これに収納可能な束金種を収納している小束収納部12(b)−2〜12(b)−7のうちの複数との組み合わせ。
単一の束金種である万円券の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−2と、単一の束金種である万円券の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−3との組み合わせ。
単一の束金種である万円券の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−2と、2つの束金種である万円券の小束紙幣Tおよび千円券の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−7との組み合わせ。
単一の束金種である万円券の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−3と、2つの束金種である万円券の小束紙幣Tおよび千円券の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−7との組み合わせ。
単一の束金種である千円券の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−4と、2つの束金種である万円券の小束紙幣Tおよび千円券の小束紙幣Tを収納可能な小束収納部12(b)−7との組み合わせ。
「小束出庫モード、小束入庫モード、小束入庫・出庫モード」
小束出庫モード、小束入庫モード、小束入庫・出庫モードのいずれかを実行する入出庫取引時は、特開2012−48363号公報に記載された入出庫取引時とほぼ同様である。以下、入出庫取引時の正常時の流れについて説明する。
まず、一の入出庫取引の開始にあたって、表示部17に表示された選択画面にしたがって小束出庫モード、小束入庫モード、小束入庫・出庫モードのいずれか一つのモードが操作部19への入力で選択され、カードリーダ18にIDカードが走査され操作部19に操作者識別データが入力されると、制御部25は、カードリーダ18で読み取ったカード識別データおよび操作部19に入力された操作者識別データを、記憶部26に予め記憶されたマスタデータと比較する承認処理を行う。カード識別データおよび操作者識別データの両方がマスタデータにあれば、制御部25は、小束出庫モード、小束入庫モード、小束入庫・出庫モードのいずれか選択された一つのモードを実行する。
小束出庫モードを実行する場合、実行開始にあたって、制御部25は、出庫される小束紙幣Tについての金種を示す金種入力データおよび金種毎の数量である取引数量入力データ等の取出内容の操作部19への入力を受け付ける。小束入庫モードを実行する場合も、実行開始にあたって、制御部25は、入庫される小束紙幣Tについての金種入力データ、および金種毎の取引数量入力データ等の収納内容の操作部19へ入力を受け付ける。小束入庫・出庫モードを実行する場合も、実行開始にあたって、制御部25は、入庫される小束紙幣Tについての金種入力データおよび金種毎の取引数量入力データの操作部19へ入力と、出庫される小束紙幣Tについての金種入力データ、および金種毎の取引数量入力データの操作部19へ入力を受け付ける。操作部19を介してこれら入力データが入力されると、制御部25は、出庫、入庫、入庫・出庫のいずれか一つを示す区別データ、金種入力データおよび取引数量入力データを表示部17に表示させるとともに、確定操作の入力を待ち、確定操作が操作部19に入力されると、この一の入出庫取引の取引識別データとして、日時情報、操作者識別データ、区別データ、金種入力データおよび金種別の取引数量入力データを記憶部26に記憶する。
そして、制御部25は、入力された金種入力データに含まれる金種の小束紙幣Tを収納している小束収納部12(b)−1〜12(b)−7のいずれか対応するものについて、対応するロック機構22のロックを解除して開作動可能とするとともに対応する表示灯23を点滅させる。このとき、制御部25は、入力された金種別の取引数量入力データに含まれる小束紙幣Tの金種別の数量と、各小束収納部12(b)−1〜12(b)−7に既に収納されている小束紙幣Tの量と、各小束収納部12(b)−1〜12(b)−7にこれから収納可能な小束紙幣Tの量との関係から、小束収納部12(b)−1〜12(b)−7のうちのロックを解除するものの数が最小限となるように設定する。つまり、基本的には、全束金種が収納可能な小束収納部12(b)−1のみの開閉で対応する。なお、複数の小束収納部12(b)のロック機構22によるロックが解除されても、転倒防止機構110によって、一つの小束収納部12(b)が引き出されると、他の小束収納部12(b)の引き出しは規制されることになる。以下、全束金種が収納可能な小束収納部12(b)−1のみの開閉で対応する場合を例にとり説明する。
制御部25は、例えば、入力された金種入力データに含まれる金種の小束紙幣Tを収納している小束収納部12(b)−1について、対応するロック機構22のロックを解除して開作動可能とするとともに対応する表示灯23を点滅させる。すると、操作者は、ロックが解除された小束収納部12(b)−1を手動により前端位置まで移動させることになり、この状態で、小束紙幣Tの出庫、入庫あるいは入庫・出庫の両方を行うことになる。
制御部25は、小束収納部12(b)−1の現金管理装置本体11からの引き出しが開始されると、小束収納部12(b)−1用の全閉検知センサ96、ロータリエンコーダ88および全開検知センサ97の開閉位相データからこの小束収納部12(b)−1の開閉位置を検出することになり、これらの開閉位相データからこの小束収納部12(b)−1が後端位置から前端位置まで正常に移動したか否かを判断する。小束収納部12(b)−1を前端位置に移動させた状態で、操作者は、小束収納部12(b)−1に対する小束紙幣Tの出庫、入庫あるいはこれら両方を行うことになる。
この小束収納部12(b)−1が後端位置から前端位置まで正常に移動したと判断した後、ロータリエンコーダ88が検知ディスク87の回転の検知を開始し且つ全開検知センサ97が検知片95を検知しない状態となることで、この小束収納部12(b)−1の閉方向の移動開始を検出すると、制御部25は、この小束収納部12(b)−1に対して設けられた判別部94を構成する小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の組の左右二組について、これらを駆動して、閉庫時の貨幣検出反射データの取り込みを開始させる。そして、ロータリエンコーダ88が検知ディスク87の回転の検知を停止し且つ全閉検知センサ96が検知片95を検知する状態となることで、この小束収納部12(b)−1が後端位置に正常に閉庫されたことが検出されると、判別部94の貨幣検出反射データの取り込みを終了させる。
このように小束収納部12(b)−1が前端位置から後端位置に正常に閉庫されると、制御部25は、この小束収納部12(b)−1の表示灯23を消灯し、この小束収納部12(b)−1に対して設けられた判別部94を構成するセンサ66〜70の左右二組についての閉庫時の貨幣検出反射データから、上記のようにして、この小束収納部12(b)−1の各束収納凹部49に収納された小束紙幣Tの数量検出データおよび個々の小束紙幣Tの金種検出データを取得する。制御部25は、今回取得した金種別の数量検出データと、記憶部26に記憶されている直前のこの小束収納部12(b)−1の金種別の数量検出データとから、この小束収納部12(b)−1における増減分となる、今回の一の入出庫取引での、実取引の数量である数量実取引データおよび実取引の金種である金種実取引データを総合した金種別の数量実取引データを割り出す。そして、制御部25は、この金種別の数量実取引データを、今回の一の入出庫取引で入力された取引数量入力データと金種入力データとを総合した金種別の取引数量入力データと照合し、差異が存在したか否かを判定する。
差異が存在しなければ、制御部25は、今回割り出した金種別の数量実取引データと、今回取得した金種別の数量検出データとを、この一の入出庫取引の取引識別データと関連付けて記憶部26に記憶し、この小束収納部12(b)−1に対する開閉取引が終了したと判断する。
以上により、制御部25は、全束金種収納部である小束収納部12(b)−1に対して一の小束出庫モードを実行する際に、当該一の小束出庫モードの実行開始に当たって操作部19に入力された取出内容に含まれる全束金種の小束紙幣Tが、当該一の小束出庫モードの一度のみの開状態で小束収納部12(b)−1から取り出し可能となる。また、制御部25は、全束金種収納部である小束収納部12(b)−1に対して一の小束入庫モードを実行する際に、当該一の小束出庫モードの実行開始に当たって操作部19に入力された収納内容に含まれる全束金種の小束紙幣Tが、当該一の小束入庫モードの一度のみの開状態で小束収納部12(b)−1に収納可能となる。
なお、この一の入出庫取引で、小束収納部12(b)−1ではなく、小束収納部12(b)−2〜12(b)−7のいずれか一つに対して上記開閉取引が行われる場合も、同様に、対応して設けられた判別部94の判別結果に基づいて金種別の数量実取引データを割り出し、金種別の取引数量入力データと照合することになる。また、小束収納部12(b)−1〜12(b)−7のうちの複数のものに対して上記開閉取引が行われる場合も、それぞれに対して設けられた判別部94の判別結果に基づいて金種別の数量実取引データを割り出し、これらを合算した金種別の数量実取引データと、金種別の取引数量入力データと照合することになる。
制御部25は、小束収納部12(b)−1〜12(b)−7のうち、一の入出庫取引においてロックが解除されたすべてのものが開閉されてロック状態になると、この一の入出庫取引が終了したと判断して、この一の入出庫取引の内容のログデータとして、この一の入出庫取引の取引識別データ、日時情報、操作者識別データ、区別データ、金種入力データ、金種別の取引数量入力データおよび金種別の数量実取引データを関連つけて記憶部26に記憶する。このログデータはプリンタ16に印字可能である。
なお、新券束入庫モード、新券束出庫モードのいずれかを実行する新券束入出庫取引時には、制御部25は、上記と同様の入出庫取引を、新券束用の小束収納部12(b)−8に対して行うことになる。ここで、新券束の出庫は窓口等での通常の取引で生じることになるが、新券束の入庫は窓口等での通常の取引では生じ難い。このため、制御部25は、新券束用の小束収納部12(b)−8への新券束入庫モードについては、カードリーダ18で読み取ったカード識別データおよび操作部19に入力された操作者識別データが管理者権限を有するものである場合に限り、実行可能とする。これにより、流通券束の入庫が誤って新券束用の小束収納部12(b)−8に対して行われてしまうことを抑制する。
一の入出庫取引が終了すると、制御部25は、全束金種収納部である2段目の小束収納部12(b)−1について、すべての収納対象の束金種の小束紙幣Tの数量検出データを確認する。そして、この束金種毎の数量検出データを、束金種毎に設定された所定の補充判断基準量(所定量)と金種毎に比較する。つまり、小束収納部12(b)−1内の小束紙幣Tの収納量が所定の補充判断基準量以下になっているか否かを束金種毎に判定する。補充判断基準量は、例えば、金種毎の収納量の最大値に対し所定の割合(例えば10%)となる値、あるいは残りの束数(例えば5束)等に設定される。取引量が多い千円券の小束紙幣および万円券の小束紙幣の補充判断基準量は、取引量が少ない五千円券の小束紙幣および二千円券の小束紙幣の補充判断基準量よりも大きな値に設定される。
この判定で、小束収納部12(b)−1に収納されている全束金種のうちの少なくともいずれか一つの束金種の束数が補充判断基準量以下となっている場合、制御部25は、補充判断基準量以下となっている束金種の小束紙幣Tを小束収納部12(b)−1に補充する補充作業の推進メッセージを含む補充作業推進通知を、予め設定されている通知パターンにしたがって、表示部17およびパーソナルコンピュータ21の設定された少なくとも一方に出力する。なお、このような補充作業推進通知に関して、制御部25は、操作部19への設定操作の入力で、表示部17のみに通知、パーソナルコンピュータ21のみに通知、表示部17およびパーソナルコンピュータ21の両方への通知、表示部17およびパーソナルコンピュータ21の両方への非通知の4つの通知パターンから一つを予め選択設定可能となっている。
この補充作業推進通知の表示部17の表示およびパーソナルコンピュータ21に送信された電子メールのうちの少なくともいずれか一方からなる通知に基づいて、操作者が、後述する収納部間移動モードで補充作業を行うことになる。勿論、小束収納部12(b)−1に収納されている全束金種の小束紙幣Tの収納量が補充判断基準量を超えている場合については、補充作業推進通知を、表示部17およびパーソナルコンピュータ21のいずれにも出力しない。また、非通知に設定されている場合も、補充作業推進通知を、表示部17およびパーソナルコンピュータ21のいずれにも出力しない。
補充作業推進通知を出力後、後述する収納部間移動モードで補充作業が行われると、制御部25は、この収納部間移動モードの終了時に、2段目の小束収納部12(b)−1について、検出された束金種別の数量検出データから、再度、小束収納部12(b)−1内の小束紙幣Tの収納量が所定の判断基準量以下になっているか否かを束金種毎に判定する。小束収納部12(b)−1内の全束金種の小束紙幣Tの収納量が、それぞれの補充判断基準量以下になっていない、つまりそれぞれの補充判断基準量を超えていると、制御部25は、補充作業推進停止通知を、設定されている通知パターンにしたがって、表示部17およびパーソナルコンピュータ21の設定された少なくとも一方に出力する。補充作業推進停止通知は、表示部17に対しては、補充作業推進通知の表示を終了させる信号であり、管理者用のパーソナルコンピュータ21には、補充作業が終了した旨の電子メールとなる。この補充作業推進停止通知を受けると、表示部17は、補充作業推進通知を表示させていた場合、この表示を終了する。
「小束収納部間移動モード」
小束収納部間移動モードの実行時は、特開2012−48363号公報に記載された入出庫取引時とほぼ同様にして出庫取引と入庫取引とを連続的に行わせる。以下、公報に記載された入出庫取引時と異なる部分を中心に説明する。
まず、一つの現金管理装置10内の複数の小束収納部12(b)間で小束紙幣Tを移動する一の小束収納部間移動処理の開始にあたって、表示部17に表示された選択画面にしたがって小束収納部間移動モードが操作部19への入力で選択され、カードリーダ18にIDカードが走査され操作部19に操作者識別データが入力されると、制御部25は、カードリーダ18で読み取ったカード識別データおよび操作部19に入力された操作者識別データを、記憶部26に予め記憶されたマスタデータと比較する承認処理を行う。カード識別データおよび操作者識別データの両方がマスタデータにあると、制御部25は、小束収納部間移動モードを実行する。なお、収納部間移動モードには、収納部間移動が可能な範囲で任意に設定を行う任意設定用の収納部間移動モードと、全束金種収納部である小束収納部12(b)−1に他の小束収納部12(b)−2〜12(b)−7からの小束紙幣の移動を可能とする補充作業用の収納部間移動モードとがある。以下は、任意設定用の収納部間移動モードを中心に説明し、必要に応じて、補充作業用の収納部間移動モードについての説明を補足する。
操作部19への操作入力に基づいて小束収納部間移動モードを実行する場合、実行開始にあたって、制御部25は、操作部19に移動内容の入力を受け付ける入力受付ステップを実行する。制御部25は、入力受付ステップにおいて、まず、小束収納部間移動処理が可能な小束収納部12(b)のみを操作部19への選択操作が可能な状態とする。そして、小束収納部12(b)を表示部17に表示させて、表示された小束収納部12(b)の中から移動元の小束収納部12(b)の選択を促す。具体的に、小束収納部間移動処理が可能な小束収納部12(b)の組み合わせは、小束収納部12(b)−1,12(b)−2の組み合わせと、小束収納部12(b)−1,12(b)−3の組み合わせと、小束収納部12(b)−1,12(b)−4の組み合わせと、小束収納部12(b)−1,12(b)−5の組み合わせと、小束収納部12(b)−1,12(b)−6の組み合わせと、小束収納部12(b)−1,12(b)−7の組み合わせと、小束収納部12(b)−2,12(b)−3の組み合わせと、小束収納部12(b)−2,12(b)−7の組み合わせと、小束収納部12(b)−3,12(b)−7の組み合わせと、小束収納部12(b)−4,12(b)−7の組み合わせ等である。
このため、制御部25は、収納部12のうちの2段目〜8段目の小束収納部12(b)−1〜12(b)−7のみについて、移動元として操作部19への選択操作を受け付ける状態となる。つまり、9段目の新券束用の小束収納部12(b)−8および10段目の大束収納部12(c)の操作部19への選択操作は受け付けない状態となる。なお、このとき、2段目〜8段目の小束収納部12(b)−1〜12(b)−7であっても、小束紙幣Tが収納されていない空のものについては、移動元として選択操作を受け付けない状態となる。
そして、制御部25は、図9に示すように、表示部17の表示領域A1に、移動元の小束収納部12(b)の選択を促す表示を表示させる。さらに、制御部25は、選択不可な9段目の小束収納部12(b)−8および10段目の大束収納部12(c)を除く、2段目〜8段目の小束収納部12(b)−1〜12(b)−7の各段数とそれぞれの小束収納部12(b)−1〜12(b)−7が収納する金種とを示す表示領域A2を表示部17に表示させる。
そして、この表示領域A2において、例えば、移動元として選択可能であって現在選択待機状態にある万券用の3段目の小束収納部12(b)−2を第1の色(例えば緑色)で示し、移動元として選択可能であって現在選択待機状態にない、2段目の全束金種の小束収納部12(b)−1と、4段目の万券用の小束収納部12(b)−3と、5段目の千円券の小束収納部12(b)−4と、6段目の五千円券の小束収納部12(b)−5と、7段目の二千円券の小束収納部12(b)−6と、8段目の万円券および千円券の小束収納部12(b)−7とを第2の色(例えば白色)で示す。なお、3段目の小束収納部12(b)−2が現在選択待機状態になければ、これを第2の色で示すことになり、他の現在選択待機状態にある小束収納部12(b)を第1の色で示すことになる。他方、表示部17の表示領域A2において、空の状態等にあって移動元として選択不可な小束収納部12(b)がある場合、これを第3の色(例えば灰色)で示す。表示部17の表示領域A3には、第1の色で枠取りしその内側に現在選択待機状態にある3段目の小束収納部12(b)−2の段数を表示させる。
上記のように移動元として3段目の小束収納部12(b)−2が選択待機状態にあり、この状態で確定操作が操作部19へ入力されると、これが、移動元として3段目の小束収納部12(b)−2を選択する指定入力操作となる。このように移動元として3段目の小束収納部12(b)−2が選択入力されると、制御部25は、小束収納部12(b)−2を移動元に設定するとともに、移動元と同一金種である万円券の小束紙幣Tを収納していて移動先となり得る2段目の小束収納部12(b)−1、4段目の小束収納部12(b)−3および8段目の小束収納部12(b)−7のみについて操作部19への選択操作を受け付ける状態となる。
それとともに、制御部25は、図10に示すように、表示部17の表示領域A2において、決定された移動元の3段目の小束収納部12(b)−2を第4の色(例えば青色)とし、移動先として選択可能であって現在選択待機状態にある2段目の小束収納部12(b)−1を第1の色(例えば緑色)とし、移動先として選択可能であって現在選択待機状態にない4段目の小束収納部12(b)−3および8段目の小束収納部12(b)−7を第2の色(例えば白色)で示し、束金種が異なり移動先として選択不可な、5〜7段目の小束収納部12(b)−4〜12(b)−6を第3の色(例えば灰色)で示す。このようにして、2段目、4段目および8段目が移動先として選択可能であることを表示する。勿論、2段目の小束収納部12(b)−1が現在選択待機状態になければ、これを第2の色で示すことになり、その際には選択待機状態にある4段目の小束収納部12(b)−3または8段目の小束収納部12(b)−7を第1の色で示すことになる。表示部17の表示領域A3には、第1の色で枠取りしその内側に現在選択待機状態にある2段目の小束収納部12(b)−1の段数を表示させる。
上記したように移動先として2段目の小束収納部12(b)−1が選択待機状態にあり、この状態で確定操作が操作部19へ入力されると、これが、移動先として2段目の小束収納部12(b)−1を選択する指定入力操作となる。このように移動先として2段目の小束収納部12(b)−1が選択入力されると、制御部25は、小束収納部12(b)−1を移動先に設定する。
つまり、制御部25は、入力受付ステップにおいて、操作部19への移動元の小束収納部12(b)の指定入力時には移動元となり得る小束収納部12(b)のみを選択入力可能とする。そして、移動元の小束収納部12(b)が選択されると、次に行われる、操作部19への移動先の小束収納部12(b)の指定入力時には移動先となり得る小束収納部12(b)のみを選択入力可能とする。
なお、例えば、全束金種用の小束収納部12(b)−1と五千円券用の小束収納部12(b)−5との組や、全束金種用の小束収納部12(b)−1と二千円券用の小束収納部12(b)−6との組のように、移動元の小束収納部12(b)が選択されると移動先の小束収納部12(b)が選択の余地なく決まる場合、制御部25は、移動元が選択されると移動先を自動設定する。
また、上記のように移動元の小束収納部12(b)の選択を先に行わせるのではなく、移動先の小束収納部12(b)の選択を先に行わせるようにしても良い。この場合も、制御部25は、入力受付ステップにおいて、操作部19への移動先の小束収納部12(b)の指定入力時には移動先となり得る小束収納部12(b)のみを選択入力可能とする。そして、移動先の小束収納部12(b)が選択されると、移動元が複数から選択可能である場合には、操作部19への移動元の小束収納部12(b)の指定入力時には移動元となり得る小束収納部12(b)のみを選択入力可能とし、移動元の小束収納部12(b)が必然的に決まる場合はこれを自動設定することになる。
入力受付ステップにおいて、次に、制御部25は、図11に示すように、表示部17の表示領域B1に、移動する小束紙幣Tの束金種である移動金種入力データおよび移動する小束紙幣Tの数量である移動数量入力データの入力を促す表示を表示させ、表示領域B2に移動元の段数、表示領域B3に移動先の段数を表示させて、表示領域B4に、移動金種入力データおよび移動数量入力データの入力を受け付ける状態となる。ここでは、小束紙幣Tを移動させるため、移動数量入力データはその束数または金額での入力となる。
例えば、移動元として3段目の万券用の小束収納部12(b)−2が、移動先として2段目の全束金種用の小束収納部12(b)−1が設定されている場合は、万円券の小束紙幣Tのみが移動可能となるため、万円券の小束紙幣Tの数量の入力のみを受け付ける。このとき、束数が入力されると表示領域B4に、束金種(図示例では万円券)と束数(図示例では10束)を表示させるとともに金額(図示例では10000000円)を自動計算して表示させ、金額が入力されると表示領域B4に、金額(図示例では10000000円)を表示させるとともに束数(図示例では10束)を自動計算して表示させる。また、例えば、移動元として8段目の万円券および千円券用の小束収納部12(b)−7が、移動先として2段目の全束金種用の小束収納部12(b)−1が設定されている場合は、万円券の小束紙幣Tおよび千円券の小束紙幣Tが移動可能となるため、万円券の小束紙幣Tおよび千円券の小束紙幣Tの少なくともいずれか一方の数量の入力を受け付ける状態となる。
ここで、制御部25は、移動数量入力データの設定の参考のため、図11に示す画面切替キーB5が操作部19により選択操作されると、表示部17の画面が切り替わり、図12に示すように、表示領域B6に移動元の小束収納部12(b)の収納束金種および現在の在高(図示例では万円券が30束=30000000円)を、表示領域B7に移動先の小束収納部12(b)の収納束金種および現在の在高(図示例では万円券が5束=5000000円、五千円券が10束=5000000円、二千円券が10束=2000000円、千円券が20束=2000000円)を表示するようになっている。図12に示すACキーB8が操作部19により選択操作されると、制御部25は、表示部17の表示を図11に示す画面に戻す。
制御部25は、移動数量入力データの入力を受け付けるが、その際に、移動元の在高の範囲内であり、かつ移動先の在高に加算しても移動先の移動対象束金種の収納上限量を超えない範囲での移動数量入力データのみを受け付ける。このような移動数量入力データが操作部19に入力されて確定操作が操作部19に入力されると、制御部25は、今回の小束収納部間移動処理の処理識別データに、日時情報、操作者識別データ、移動元の小束収納部12(b)の識別データ、移動先の小束収納部12(b)の識別データ、移動金種入力データおよび移動数量入力データを含む移動内容を関連付けて記憶部26に記憶して、入力受付ステップを終了し、次の移動元ロック解除ステップを実行する。
なお、補充作業推進通知の出力中に操作部19への操作入力に基づいて補充作業用の収納部間移動モードを実行する場合、制御部25は、入力受付ステップにおいて、移動先として全束金種用の小束収納部12(b)−1を自動設定するとともに、出力中の補充作業推進通知に含まれる、補充判断基準量以下となっている束金種の小束紙幣Tを収納しており移動元となり得る小束収納部12(b)−2〜12(b)−7のうちの少なくともいずれか一つのみを移動元として操作部19への選択操作が可能な状態とする。例えば、出力中の補充作業推進通知に含まれる束金種が万円券である場合、制御部25は、万円券の小束紙幣Tを収納している3段目の小束収納部12(b)−2、4段目の小束収納部12(b)−3および8段目の小束収納部12(b)−7を、操作部19への選択操作が可能な状態とする。また、出力中の補充作業推進通知に含まれる束金種が万円券と千円券とである場合、制御部25は、万円券の小束紙幣Tを収納している3段目の小束収納部12(b)−2および4段目の小束収納部12(b)−3と、千円券の小束紙幣Tを収納している5段目の小束収納部12(b)−4と、万円券の小束紙幣Tおよび千円券の小束紙幣Tを収納している8段目の小束収納部12(b)−7とを、操作部19への選択操作が可能な状態とする。
補充作業推進通知に含まれる、補充判断基準量以下となっている束金種の小束紙幣Tが一金種である場合はこの金種の小束紙幣Tを収納している、小束収納部12(b)−2〜12(b)−7のうちのいずれか一つが選択されることになる。また、補充作業推進通知に含まれる、補充判断基準量以下となっている束金種の小束紙幣Tが複数金種である場合はこれらの束金種の小束紙幣Tをすべて出庫可能となるように、小束収納部12(b)−2〜12(b)−7のうちのいずれか一つまたは複数が選択されることになる。
補充作業用の収納部間移動モードの入力受付ステップにおいて、次に、制御部25は、補充作業推進通知に含まれる、補充判断基準量以下となっている束金種である移動金種入力データを自動設定するとともに、移動する小束紙幣Tの数量である移動数量入力データの入力を受け付ける状態となる。例えば、補充作業推進通知に含まれる、補充判断基準量以下となっている束金種が万円券と千円券とである場合は、万円券の小束紙幣Tおよび千円券の小束紙幣Tのそれぞれの数量の入力を受け付ける状態となる。
制御部25は、移動数量入力データの入力を受け付ける際に、補充作業推進通知に含まれる、小束収納部12(b)−1の補充判断基準量以下となっている束金種が補充判断基準量を上回ることになる範囲での移動数量入力データのみを受け付ける。その際にも、移動数量入力データの設定の参考のため、図12に示すように、表示領域B6に移動元の小束収納部12(b)の収納束金種および現在の在高(図示例では万円券が30束=30000000円)を、表示領域B7に移動先の全束金種収納部である小束収納部12(b)−1の収納束金種および現在の在高(図示例では万円券が5束=5000000円、五千円券が10束=5000000円、二千円券が10束=2000000円、千円券が20束=2000000円)を表示するようになっている。移動数量入力データが操作部19に入力されて確定操作が操作部19に入力されると、制御部25は、上記と同様に、移動内容を記憶部26に記憶して、入力受付ステップを終了し、次の移動元ロック解除ステップを実行する。
「移動元ロック解除ステップ」
移動元ロック解除ステップは、今回の小束収納部間移動処理の移動内容にしたがって移動元の小束収納部12(b)のロックを解除し移動元の小束収納部12(b)を引き出し可能な状態とするステップである。制御部25は、移動元ロック解除ステップの実行にあたり、今回の小束収納部間移動処理の入力受付ステップで入力された移動内容に含まれる移動元の識別データが示す一または複数の小束収納部12(b)について、対応するロック機構22のロックを解除して開作動可能とするとともに対応する表示灯23を点滅させる。さらに、制御部25は、表示部17に、図13に示すように、表示領域C1に、表示灯23が点滅している移動元の小束収納部12(b)の引き出しを促す表示を行い、表示領域C2に、ロック解除状態にある移動元の小束収納部12(b)(図示例では3段目の小束収納部12(b)−2)を示し、表示領域C3に取り出す小束紙幣Tの束金種(図示例では万円券)を、表示領域C4に取り出すべき束数(図示例では10束)を、表示領域C5に取り出し後の移動元の在高(図示例では20束)を、それぞれ表示させて、移動元ロック解除ステップを終了し、次の取出確認ステップを実行する。
「取出確認ステップ」
この取出確認ステップは、移動元の小束収納部12(b)の小束紙幣Tの取り出し状況を確認するステップである。移動元ロック解除ステップの後、今回の小束収納部間移動処理の移動内容に含まれる移動元の識別データが示す一の小束収納部12(b)の現金管理装置本体11からの引き出しが開始されると、制御部25は、この一の小束収納部12(b)用の全閉検知センサ96、ロータリエンコーダ88および全開検知センサ97の開閉位相データからこの一の小束収納部12(b)の開閉位置を検出することになり、これらの開閉位相データからこの一の小束収納部12(b)が後端位置から前端位置まで正常に移動したか否かを判断する。小束収納部12(b)を前端位置に移動させた状態で、操作者は小束紙幣Tの出庫を行うことになる。
この一の小束収納部12(b)が後端位置から前端位置まで正常に移動したと判断した後、ロータリエンコーダ88が検知ディスク87の回転の検知を開始し且つ全開検知センサ97が検知片95を検知しない状態となることで、この一の小束収納部12(b)の閉方向の移動開始を検出すると、制御部25は、この一の小束収納部12(b)に対して設けられた判別部94を構成する小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の組の左右二組について、これらを駆動して、閉庫時の貨幣検出反射データの取り込みを開始させる。そして、ロータリエンコーダ88が検知ディスク87の回転の検知を停止し且つ全閉検知センサ96が検知片95を検知する状態となることで、この一の小束収納部12(b)が後端位置に正常に閉庫されたことが検出されると、制御部25は、判別部94による貨幣検出反射データの取り込みを終了させる。なお、この一の小束収納部12(b)は、後端位置に正常に閉庫されると、対応するロック機構22により現金管理装置本体11に自動的にロックされる。
この一の小束収納部12(b)が前端位置から後端位置に正常に閉庫されると、制御部25は、この一の小束収納部12(b)の表示灯23を消灯し、この一の小束収納部12(b)に対して設けられた判別部94のセンサ66〜70の左右二組についての閉庫時の貨幣検出反射データから、上記のようにして、この一の小束収納部12(b)の各束収納凹部49に収納された小束紙幣Tの数量検出データを取得する。制御部25は、今回取得した数量検出データと、記憶部26に記憶されている直前のこの一の小束収納部12(b)の数量検出データとから、この一の小束収納部12(b)における減分となる、今回の一の出庫取引での、実移動の束金種別の数量である束金種別の数量実移動データを割り出す。
補充作業用の収納部間移動モードにおいては複数の小束収納部12(b)が移動元として設定される場合があり、その場合は、以上を、移動元として設定されたすべての小束収納部12(b)に対して繰り返す。なお、その場合も、複数の小束収納部12(b)のロック機構22によるロックが解除されるが、転倒防止機構110によって、一つの小束収納部12(b)が引き出されると、他の小束収納部12(b)の引き出しは規制されることになる。
そして、制御部25は、束金種別の数量実移動データを、入力受付ステップで入力された移動内容に含まれる束金種別の移動数量入力データと照合し、差異が存在したか否かを判定する。つまり、制御部25は、入力受付ステップにおいて入力された移動元の小束収納部12(b)から取り出されるべき小束紙幣Tの内容と、取出確認ステップにおいて確認した当該移動元の小束収納部12(b)から実際に取り出された小束紙幣Tの内容との一致を判定する。
差異が存在しなければ、制御部25は、今回の取出確認ステップで割り出した束金種別の数量実移動データと、今回の取出確認ステップで取得した束金種別の数量検出データとを、今回の小束収納部間移動処理の処理識別データと関連付けて記憶部26に記憶し、取出確認ステップが終了したと判断して、次の移動先ロック解除ステップを実行する。つまり、制御部25は、移動元ロック解除ステップの実行後に移動元の小束収納部12(b)が閉状態から開状態となり再び閉状態になると、移動先ロック解除ステップを実行する。差異が存在した場合には、制御部25は、移動元である小束収納部12(b)の対応するロック機構22のみのロックを解除して開作動可能とするとともに対応する表示灯23のみを点滅させて、表示部17に移動元の小束収納部12(b)からの出庫にミスがあった旨とミスの内容(出庫不足であるか出庫超過であるかとその数量)の表示を行わせるとともに、音声発生部20にエラー音を発生させる。
「移動先ロック解除ステップ」
移動先ロック解除ステップは、入力受付ステップで入力された移動内容にしたがって移動先の小束収納部12(b)のロックを解除し移動先の小束収納部12(b)を引き出し可能な状態とするステップである。制御部25は、移動先ロック解除ステップの実行にあたり、今回の小束収納部間移動処理の移動内容に含まれる移動先の識別データが示す一の小束収納部12(b)について、対応するロック機構22のロックを解除して開作動可能とするとともに対応する表示灯23を点滅させる。さらに、制御部25は、図14に示すように、表示部17の表示領域D1に、表示灯23が点滅している小束収納部12(b)の引き出しを促す表示を行い、表示領域D2に、ロック解除状態にある移動先の小束収納部12(b)(図示例では2段目の小束収納部12(b)−1)を示し、表示領域D3に収納する小束紙幣Tの束金種(図示例では万円券)を、表示領域D4に収納すべき(受け入れるべき)束数(図示例では10束)を、表示領域D5に移動先の収納後の在高(図示例では15束)を、それぞれ表示させて、移動先ロック解除ステップを終了し、次の収納確認ステップを実行する。補充作業用の収納部間移動モードにおいては、この移動先ロック解除ステップで、制御部25が、小束収納部12(b)−1について、対応するロック機構22のロックを解除して開作動可能とするとともに対応する表示灯23を点滅させる。つまり、全束金種収納部である小束収納部12(b)−1を引き出し可能な状態としこの小束収納部12(b)−1への小束紙幣Tの収納を可能とする。
「収納確認ステップ」
この収納確認ステップは、移動先の小束収納部12(b)の小束紙幣Tの収納状況を確認するステップである。移動先ロック解除ステップの後、今回の小束収納部間移動処理の移動内容に含まれる移動先の識別データが示す一の小束収納部12(b)の現金管理装置本体11からの引き出しが開始されると、この一の小束収納部12(b)用の判別部94を構成する全閉検知センサ96、ロータリエンコーダ88および全開検知センサ97の開閉位相データからこの一の小束収納部12(b)の開閉位置を検出することになり、これらの開閉位相データからこの一の小束収納部12(b)が後端位置から前端位置まで正常に移動したか否かを判断する。小束収納部12(b)を前端位置まで移動させた状態で、操作者は小束紙幣Tの入庫を行うことになる。
この一の小束収納部12(b)が後端位置から前端位置まで正常に移動したと判断した後、ロータリエンコーダ88が検知ディスク87の回転の検知を開始し且つ全開検知センサ97が検知片95を検知しない状態となることで、この一の小束収納部12(b)の閉方向の移動開始を検出すると、制御部25は、この一の小束収納部12(b)に対して設けられた判別部94を構成する小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の組の左右二組について、これらを駆動して、閉庫時の貨幣検出反射データの取り込みを開始させる。そして、ロータリエンコーダ88が検知ディスク87の回転の検知を停止し且つ全閉検知センサ96が検知片95を検知する状態となることで、この一の小束収納部12(b)が後端位置に正常に閉庫されたことが検出されると、制御部25は、貨幣検出反射データの取り込みを終了させる。なお、この一の小束収納部12(b)は、後端位置に正常に閉庫されると、対応するロック機構22により現金管理装置本体11に自動的にロックされる。
このように一の小束収納部12(b)が前端位置から後端位置に正常に閉庫されると、制御部25は、この一の小束収納部12(b)の表示灯23を消灯し、この一の小束収納部12(b)に対して設けられた判別部94のセンサ66〜70の左右二組についての閉庫時の貨幣検出反射データから、上記のようにして、この一の小束収納部12(b)の各束収納凹部49に収納された小束紙幣Tの数量検出データを取得する。
制御部25は、今回取得した数量検出データと、記憶部26に記憶されている直前のこの一の小束収納部12(b)の数量検出データとから、この一の小束収納部12(b)における増分となる、今回の一の入庫取引での、実移動の数量である束金種別の数量実移動データを割り出す。そして、制御部25は、この束金種別の数量実移動データを、入力受付ステップで入力された移動内容に含まれる移動数量入力データと照合し、差異が存在したか否かを判定する。つまり、制御部25は、入力受付ステップにおいて入力された移動先の小束収納部12(b)へ収納されるべき小束紙幣Tの内容と、収納確認ステップにおいて確認した当該移動先の小束収納部12(b)に実際に収納された小束紙幣Tの内容との一致を判定する。
よって、補充作業用の収納部間移動モードにおいては、制御部25が、移動先の全束金種収納部である小束収納部12(b)−1の小束紙幣Tの収納状況を確認することになり、入力受付ステップにおいて入力された小束収納部12(b)−1へ収納されるべき小束紙幣Tの内容と、収納確認ステップにおいて確認した小束収納部12(b)−1に実際に収納された小束紙幣の内容との一致を判定する。
差異が存在しなければ、制御部25は、今回の収納確認ステップで割り出した束金種別の数量実移動データと、今回の収納確認ステップで取得した束金種別の数量検出データとを、今回の小束収納部間移動処理の処理識別データと関連付けて記憶部26に記憶し、収納確認ステップが終了したと判断して、今回の小束収納部間移動処理を終了する。他方、差異が存在した場合には、制御部25は、移動先である一の小束収納部12(b)の対応するロック機構22のロックを解除して開作動可能とするとともに対応する表示灯23を点滅させて、表示部17に移動先の小束収納部12(b)への入庫にミスがあった旨とミスの内容(入庫不足であるか入庫超過であるかとその数)の表示を行わせるとともに、音声発生部20にエラー音を発生させる。
以上により、制御部25は、一の小束収納部間移動処理が終了すると、その処理識別データに、今回の小束収納部間移動処理に関する、日時情報、操作者識別データ、移動元の小束収納部12(b)の識別データ、移動先の小束収納部12(b)の識別データ、移動金種入力データおよび移動数量入力データを含む移動内容と、今回の小束収納部間移動処理に関する、取出確認ステップで割り出した束金種別の数量実移動データおよび束金種別の数量検出データと、収納確認ステップで割り出した束金種別の数量実移動データおよび束金種別の数量検出データとを、関連付けてログデータとして記憶部26に記憶させる。このログデータはプリンタ16に印字可能である。
つまり、制御部25は、複数の小束収納部12(b)間での小束紙幣Tの移動を可能とする小束収納部間移動モードを実行可能であり、この小束収納部間移動モードの実行開始に当たって操作部19に入力された移動内容にしたがって移動元の小束収納部12(b)の小束紙幣Tの取り出しおよび移動先の小束収納部12(b)への小束紙幣Tの収納を可能とするとともに移動元の小束収納部12(b)から移動先の小束収納部12(b)への小束紙幣Tの移動状況を管理することになる。補充作業用の収納部間移動モードにおいて、制御部25は、実行開始に当たって操作部19に入力された移動内容にしたがって移動元の小束収納部12(b)−2〜12(b)−7の少なくともいずれか一つからの小束紙幣Tの取り出しおよび移動先の全束金種収納部である小束収納部12(b)−1への小束紙幣Tの収納を可能とするとともに移動元の小束収納部12(b)−2〜12(b)−7の少なくともいずれか一つから移動先の小束収納部12(b)−1への小束紙幣Tの移動状況を管理することになる。また、制御部25は小束紙幣Tの移動内容を記憶部26に記憶させる。
なお、一の小束収納部間移動処理が完了すると、そのジャーナル印字として、制御部25は、例えば、図15に示すように、小束収納部間移動処理であることを示す「機内現金移動」の表示と、日時情報を示す「XX年03月11日 15:40」の表示と、操作者名を示す「○○太郎」の表示と、処理識別データを示す「No.001」の表示と、移動元を示す「3段目」の表示と、移動先を示す「2段目」の表示と、移動現金の状態を示す「小束」の表示と、移動金種を示す「万」の表示と、移動数量を示す「10束」および「10,000,000」の表示と、移動の合計金額を示す「10,000,000」の表示とをプリンタ16により用紙Pに印字する。
「小束収納部内移動モード」
まず、一の小束収納部内移動処理の開始にあたって、表示部17に表示された選択画面にしたがって小束収納部内移動モードが操作部19への入力で選択され、カードリーダ18にIDカードが走査され操作部19に操作者識別データが入力されると、制御部25は、カードリーダ18で読み取ったカード識別データおよび操作部19に入力された操作者識別データを、記憶部26に予め記憶されたマスタデータと比較する承認処理を行う。カード識別データおよび操作者識別データの両方がマスタデータにあると、制御部25は、小束収納部内移動モードを実行する。
小束収納部内移動モードを実行する場合、実行開始にあたって、制御部25は、操作部19に一の小束収納部12(b)の指定を受け付ける。一の小束収納部12(b)が指定入力されると、制御部25は、今回の小束収納部内移動処理の処理識別データに、日時情報、操作者識別データ、指定された小束収納部12(b)の識別データを関連付けて記憶部26に記憶する。
制御部25は、今回の小束収納部内移動処理で指定された一の小束収納部12(b)について、対応するロック機構22のロックを解除して開作動可能とするとともに対応する表示灯23を点滅させる。その後、制御部25は、この一の小束収納部12(b)用の判別部94を構成する全閉検知センサ96、ロータリエンコーダ88および全開検知センサ97の開閉位相データからこの一の小束収納部12(b)の開閉位置を検出することになり、これらの開閉位相データからこの一の小束収納部12(b)が後端位置から前端位置まで正常に移動したか否かを判断する。小束収納部12(b)を前端位置まで移動させた状態で、操作者は小束紙幣Tの小束収納部内移動を行うことになる。
この一の小束収納部12(b)が後端位置から前端位置まで正常に移動したと判断した後、ロータリエンコーダ88が検知ディスク87の回転の検知を開始し且つ全開検知センサ97が検知片95を検知しない状態となることで、この一の小束収納部12(b)の閉方向の移動開始を検出すると、制御部25は、この一の小束収納部12(b)に対して設けられた判別部94のセンサ66〜70を駆動して、閉庫時の貨幣検出反射データの取り込みを開始させる。そして、ロータリエンコーダ88が検知ディスク87の回転の検知を停止し且つ全閉検知センサ96が検知片95を検知する状態となることで、この一の小束収納部12(b)が後端位置に正常に閉庫されたことが検出されると、制御部25は、貨幣検出反射データの取り込みを終了させる。なお、この一の小束収納部12(b)は、後端位置に正常に閉庫されると、対応するロック機構22により現金管理装置本体11に自動的にロックされる。
このように一の小束収納部12(b)が前端位置から後端位置に正常に閉庫されると、制御部25は、この一の小束収納部12(b)の表示灯23を消灯し、この一の小束収納部12(b)に対して設けられた判別部94のセンサ66〜70についての閉庫時の貨幣検出反射データから、上記のようにして、この一の小束収納部12(b)に収納された小束紙幣Tの数量検出データを取得する。制御部25は、今回取得した数量検出データと、記憶部26に記憶されている直前のこの一の小束収納部12(b)の数量検出データとを照合し、差異が存在したか否かを判定する。
差異が存在しなければ、制御部25は、今回の小束収納部内移動処理を終了する。差異が存在した場合には、制御部25は、今回の小束収納部内移動処理の対象である一の小束収納部12(b)の対応するロック機構22のロックを解除して開作動可能とするとともに対応する表示灯23を点滅させて、表示部17に移動のミスがあった旨とミスの内容(移動後不足であるか移動後超過であるかとその数)の表示を行わせるとともに、音声発生部20にエラー音を発生させる。
以上に述べた本実施形態に係る現金管理装置10によれば、小束収納部12(b)−1が、一つにすべての束金種の小束紙幣Tを収納可能な全束金種収納部であり、制御部25が、小束収納部12(b)−1のすべての束金種の小束紙幣Tの入出庫を管理可能であるため、小束収納部12(b)−1に対し、束金種のあらゆる組み合わせを一度に入出庫することができる。したがって、複数の束金種の小束紙幣Tの入出庫を容易かつ短時間で行うことができる。
また、制御部25は、一つにすべての束金種の小束紙幣を収納可能な全束金種収納部である小束収納部12(b)−1に収納されている少なくとも一の束金種の小束紙幣Tの量が所定量以下になると通知を行うため、小束収納部12(b)−1に収納されている少なくとも一の金種の小束紙幣の量が減って、小束収納部12(b)−1の開閉だけでは出庫に対応できなくなる可能性が高くなると、通知を行って、所定量以下となった少なくとも一の金種の小束紙幣Tの他の小束収納部12(b)−2〜12(b)−7から小束収納部12(b)−1への補充作業を操作者に行わせることができる。よって、補充後は、小束収納部12(b)−1の開閉だけで出庫に対応できることになり、出庫の作業効率の低下を抑制することが可能となる。なお、全束金種収納部は少なくとも一つあれば良い。
また、制御部25は、通信部24を介して管理者用のパーソナルコンピュータ21に通知を行うため、全束金種収納部である小束収納部12(b)−1に収納されている少なくとも一の束金種の小束紙幣Tの量が減って、小束収納部12(b)−1の開閉だけでは出庫に対応できなくなる可能性が高いことを管理者に通知することができる。なお、パーソナルコンピュータ21にかえて、または加えて、管理者用の携帯端末装置に店舗内無線LANを介して通知するようにしても良い。
また、制御部25が、操作部19への入力により、通知の可否を設定可能であるため、通知が必要な運用および不要な運用のいずれにも対応可能となる。
また、小束収納部12(b)−1には、収納しているすべての小束紙幣の束金種と数量とを判別する判別部94が設けられているため、小束収納部12(b)−1に収納している小束紙幣の束金種および数量を管理することができる。
また、一度開状態とされた小束収納部12(b)−1が閉状態とされる際に判別部94によって小束収納部12(b)−1内のすべての小束紙幣の束金種と数量とを判別させることになるため、判別部94を移動させることなく、小束収納部12(b)−1内の小束紙幣Tの束金種および数量を把握することができる。
また、小束収納部12(b)−1に対して一の小束出庫モードを実行する際に、当該一の小束出庫モードの実行開始に当たって操作部19に入力された取出内容に含まれる全束金種の小束紙幣Tが、当該一の小束出庫モードの一度のみの開状態で小束収納部12(b)−1から取り出し可能であるため、束金種の小束紙幣のあらゆる組み合わせを一度に出庫することができる。したがって、複数の束金種の小束紙幣Tからの出庫を容易かつ短時間で行うことが確実にできる。
また、小束収納部12(b)−1に対して一の小束入庫モードを実行する際に、当該一の小束入庫モードの実行開始に当たって操作部19に入力された収納内容に含まれる全束金種の小束紙幣が、当該一の小束入庫モードの一度のみの開状態で小束収納部12(b)−1に収納可能であるため、束金種の小束紙幣のあらゆる組み合わせを一度に入庫することができる。したがって、複数の束金種の小束紙幣Tへの入庫を容易かつ短時間で行うことが確実にできる。
また、小束紙幣Tの入出庫の内容を記憶部26に記憶させるため、小束紙幣Tの入出庫の内容を後で確認することができる。したがって、入出庫のミスや不正行為を防止することができる。
また、制御部25が、全束金種収納部である小束収納部12(b)−1に他の小束収納部12(b)−2〜12(b)−7からの小束紙幣Tの移動を可能とする補充作業用の小束収納部間移動モードを実行可能であり、この補充作業用の小束収納部間移動モードの実行開始に当たって操作部19に入力された移動内容にしたがって、移動元となる小束収納部12(b)−2〜12(b)−7の少なくとも一つからの小束紙幣Tの取り出しおよび移動先となる小束収納部12(b)−1への小束紙幣Tの収納を可能とするとともに、移動元となる小束収納部12(b)−2〜12(b)−7の少なくとも一つから移動先となる小束収納部12(b)−1への小束紙幣Tの移動状況を管理するため、小束紙幣Tの移動処理を行う際に必要な操作数を減らすことが可能となる。したがって、小束紙幣Tの補充のための移動処理を容易かつ正確に短時間で行うことが可能となる。
また、補充作業用の小束収納部間移動モードでは、入力受付ステップにおいて、操作部19に移動内容の入力を受け付けることになり、移動元ロック解除ステップにおいて、入力された移動内容にしたがって移動元となる小束収納部12(b)−2〜12(b)−7のうちの少なくとも一つのロックを解除して引き出し可能な状態とすることになる。これにより操作者が、移動元となる小束収納部12(b)−2〜12(b)−7のうちの少なくとも一つを引き出して小束紙幣Tを取り出すことになる。また、移動先ロック解除ステップでは、移動先となる小束収納部12(b)−1のロックを解除しこの小束収納部12(b)−1を引き出し可能な状態とすることになる。これにより操作者が、移動先となる小束収納部12(b)−1を引き出して、上記のように移動元の小束収納部12(b)−2〜12(b)−7のうちの少なくとも一つから取り出した小束紙幣Tを収納することになる。また、取出確認ステップでは、移動元となる小束収納部12(b)−2〜12(b)−7のうちの少なくとも一つの小束紙幣Tの取り出し状況を確認することになり、収納確認ステップでは、移動先となる小束収納部12(b)−1の小束紙幣Tの収納状況を確認することになる。よって、小束紙幣Tの補充作業を行う際に必要な操作数を確実に減らすことができる。したがって、小束紙幣Tの補充のための移動処理を容易かつ正確に短時間で行うことが確実にできる。
また、補充作業用の小束収納部間移動モードでは、制御部25が、入力受付ステップにおいて、移動元の操作部19への指定入力時には、小束収納部12(b)−1の収納量が所定量以下となった少なくとも一の束金種の小束紙幣Tを収納し移動元となり得る小束収納部12(b)−2〜12(b)−7のうちのいずれか一つのみを選択入力可能とするため、移動元の選択ミスを減らすことができる。したがって、小束紙幣Tの補充のための移動処理を容易かつ正確に短時間で行うことが一層確実にできる。
また、補充作業用の小束収納部間移動モードでは、制御部25が、移動先を小束収納部12(b)−1に設定するため、移動先の選択ミスを生じることがなくなる。したがって、小束紙幣Tの補充のための移動処理を容易かつ正確に短時間で行うことが一層確実にできる。
また、制御部25が、入力受付ステップにおいて、移動元の小束収納部12(b)および移動先の小束収納部12(b)の現在の在高を表示部17に表示可能であるため、これらを表示させることで、移動元および移動先の選択ミスをさらに減らすことができる。したがって、小束紙幣Tの補充のための移動処理を容易かつ正確に短時間で行うことが一層確実にできる。
また、移動元ロック解除ステップの実行後に移動元の小束収納部12(b)が閉状態から開状態となり再び閉状態になると、制御部25が、移動先ロック解除ステップを自動的に実行することになるため、さらに操作数を減らすことができる。したがって、小束紙幣Tの補充のための移動処理を容易かつ正確に短時間で行うことが一層確実にできる。
また、補充作業用の小束収納部間移動モードでは、制御部25が、入力受付ステップにおいて入力された移動元となる小束収納部12(b)−2〜12(b)−7のうちの少なくとも一つから取り出されるべき小束紙幣Tの内容と、取出確認ステップにおいて確認した当該移動元の小束収納部12(b)から実際に取り出された小束紙幣Tの内容との一致を判定するため、例えば不一致の場合にアラームを発生させることにより、移動元の小束収納部12(b)からの取り出しミスや不正行為を防止することができる。
また、補充作業用の小束収納部間移動モードでは、制御部25が、入力受付ステップにおいて入力された移動先の小束収納部12(b)−1へ収納されるべき小束紙幣Tの内容と、収納確認ステップにおいて確認した当該移動先の小束収納部12(b)−1に実際に収納された小束紙幣Tの内容との一致を判定するため、例えば不一致の場合にアラームを発生させることにより、移動先の小束収納部12(b)への収納ミスや不正行為を防止することができる。
また、制御部25が、小束収納部内移動モードを実行することで、一つの小束収納部12(b)内での小束紙幣Tの移動が可能となり、一つの小束収納部12(b)内での小束紙幣Tの整理を行うことができる。
また、制御部25が、小束紙幣Tの移動内容を記憶部26に記憶させるため、小束紙幣Tの移動内容を後で確認することができる。したがって、移動のミスや不正行為を防止することができる。
なお、上記実施形態においては、小束紙幣Tを入出庫可能に収納する小束収納部12(b)を設け、棒金を入出庫可能に収納する棒金収納部を設けない場合を例にとり説明したが、小束収納部および棒金収納部の両方を有する現金管理装置としても良い。
10 現金管理装置
11 現金管理装置本体
12(b) 小束収納部
12(b)−1 小束収納部(全束金種収納部)
17 表示部(通知手段,表示手段)
19 操作部(操作手段,設定手段)
21 パーソナルコンピュータ(通信端末装置)
25 制御部(制御手段,通知手段,設定手段)
26 記憶部(ログ記憶手段)
94 判別部(判別手段)
T 小束紙幣

Claims (17)

  1. 現金管理装置本体と、
    該現金管理装置本体に対してスライド開閉可能に設けられ引き出された開状態で小束紙幣が入出庫可能となる複数の小束収納部と、
    束収納部の小束紙幣の入出庫を管理する制御手段とを有する現金管理装置であって、
    少なくとも一つの小束収納部が、一つにすべての束金種の小束紙幣を収納可能な全束金種収納部であり、
    前記制御手段は、
    前記全束金種収納部に他の小束収納部からの小束紙幣の移動を可能とする補充作業用の小束収納部間移動モードを実行可能であり、
    前記全束金種収納部のすべての束金種の小束紙幣の入出庫を管理可能であことを特徴とする現金管理装置。
  2. 前記制御手段は、前記全束金種収納部に収納されている少なくとも一の束金種の小束紙幣の量が所定量以下になると通知手段により通知を行うことを特徴とする請求項1記載の現金管理装置。
  3. 前記通知手段は、管理者用の通信端末装置に通知を行うことを特徴とする請求項記載の現金管理装置。
  4. 前記通知手段による通知の可否を設定可能な設定手段を有することを特徴とする請求項2又は3記載の現金管理装置。
  5. 前記全束金種収納部に収納されているすべての小束紙幣の束金種と数量とを判別する判別手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載の現金管理装置。
  6. 前記制御手段は、一度開状態とされた前記全束金種収納部が閉状態とされる際に前記判別手段によって前記全束金種収納部内のすべての小束紙幣の束金種と数量とを判別させることを特徴とする請求項記載の現金管理装置。
  7. 前記制御手段は、前記小束収納部からの小束紙幣の取り出しを可能とする小束出庫モードの実行が可能であり、前記全束金種収納部に対して一の前記小束出庫モードを実行する際に、当該一の小束出庫モードの実行開始に当たって操作手段に入力された取出内容に含まれる全束金種の小束紙幣が、当該一の小束出庫モードの一度のみの前記開状態で前記全束金種収納部から取り出し可能であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載の現金管理装置。
  8. 前記制御手段は、前記小束収納部への小束紙幣の収納を可能とする小束入庫モードの実行が可能であり、前記全束金種収納部に対して一の前記小束入庫モードを実行する際に、当該一の小束入庫モードの実行開始に当たって操作手段に入力された収納内容に含まれる全束金種の小束紙幣が、当該一の小束入庫モードの一度のみの前記開状態で前記全束金種収納部に収納可能であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載の現金管理装置。
  9. 前記制御手段は、前記小束収納部間移動モードの実行開始に当たって操作手段に入力された移動内容にしたがって移動元の小束収納部からの小束紙幣の取り出しおよび前記全束金種収納部への小束紙幣の収納を可能とするとともに移動元の小束収納部から前記全束金種収納部への小束紙幣の移動状況を管理することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項記載の現金管理装置。
  10. 前記小束収納部間移動モードは、
    前記操作手段に前記移動内容の入力を受け付ける入力受付ステップと、
    入力された前記移動内容にしたがって移動元の小束収納部のロックを解除し該移動元の小束収納部を引き出し可能な状態とする移動元ロック解除ステップと、
    前記全束金種収納部のロックを解除し該全束金種収納部を引き出し可能な状態とする移動先ロック解除ステップと、
    前記移動元の小束収納部の小束紙幣の取り出し状況を確認する取出確認ステップと、
    前記全束金種収納部の小束紙幣の収納状況を確認する収納確認ステップと、を有することを特徴とする請求項9記載の現金管理装置。
  11. 前記制御手段は、前記入力受付ステップにおいて、前記操作手段への移動元の小束収納部の指定入力時には、前記少なくとも一の束金種の小束紙幣を収納し移動元となり得る小束収納部のみを選択入力可能とすることを特徴とする請求項10記載の現金管理装置。
  12. 前記制御手段は、前記入力受付ステップにおいて、移動元の小束収納部および前記全束金種収納部の現在の在高を表示手段に表示可能であることを特徴とする請求項10または11記載の現金管理装置。
  13. 前記制御手段は、前記移動元ロック解除ステップの実行後に移動元の小束収納部が閉状態から開状態となり再び閉状態になると、前記移動先ロック解除ステップを実行することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一項記載の現金管理装置。
  14. 前記制御手段は、前記入力受付ステップにおいて入力された移動元の小束収納部から取り出されるべき小束紙幣の内容と、前記取出確認ステップにおいて確認した当該移動元の小束収納部から実際に取り出された小束紙幣の内容との一致を判定することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか一項記載の現金管理装置。
  15. 前記制御手段は、前記入力受付ステップにおいて入力された前記全束金種収納部へ収納されるべき小束紙幣の内容と、前記収納確認ステップにおいて確認した当該全束金種収納部に実際に収納された小束紙幣の内容との一致を判定することを特徴とする請求項10乃至14のいずれか一項記載の現金管理装置。
  16. 前記制御手段は、一つの小束収納部内での小束紙幣の移動を可能とする小束収納部内移動モードを実行可能であることを特徴とする請求項9乃至15のいずれか一項記載の現金管理装置。
  17. 前記制御手段は、小束紙幣の移動内容をログ記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項乃至16のいずれか一項記載の現金管理装置。
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