JP6063351B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一方の側にアノード電極が、前記電解質膜の他方の側にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、一対のセパレータによって挟持されることにより単位セルを構成している。この燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして、燃料電池電気自動車等に搭載されている。
燃料電池では、アノード電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路が設けられるアノード側セパレータと、カソード電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路が設けられるカソード側セパレータとが用いられている。そして、互いに隣接するアノード側セパレータとカソード側セパレータとの間には、冷却媒体を流すための冷却媒体流路が形成されている。
また、複数の単位セル毎に冷却媒体流路を形成する、所謂、間引き冷却型燃料電池が採用されている。この間引き冷却型燃料電池では、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータの他に、一方の面内に酸化剤ガス流路が設けられ且つ他方の面内に燃料ガス流路が設けられた中間セパレータが用いられている。
このため、燃料電池スタックを組み付ける際に、作業性の向上を図るため、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータ、さらに中間セパレータを容易に識別することが望まれている。そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池が知られている。
この燃料電池では、セパレータの外周縁部には、シール部材により周回される識別領域が設けられるとともに、前記識別領域には、前記セパレータの識別マークが配置されている。このように、識別マークがシール部材により周回されるため、この識別マークが設けられた識別領域への被水や塵埃等の進入を確実に阻止することができる。従って、識別マークの腐食や汚れを抑制することが可能になり、簡単な構成で、前記識別マークの視認性を良好に確保することができる、としている。
特開2011−3348号公報
本発明は、この種の燃料電池に関連してなされたものであり、簡単な構成で、識別マーク同士による電気的な短絡の発生を可及的に阻止することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池に関するものである。この燃料電池では、セパレータの外周縁部には、線状シール部材により周回される識別領域が設けられるとともに、前記識別領域には、導電性の金属素材が露出し識別マークが設けられるマーク領域と該マーク領域以外の全面を覆う絶縁領域とが形成されている。そして、互いに隣接するセパレータは、積層方向に互いに対向するマーク領域同士が、前記積層方向から見て重なり部位を有することなく配置されている。
また、この燃料電池では、互いに隣接するセパレータ間に、識別領域が一体に構成されるとともに、前記識別領域には、各セパレータの各マーク領域が、積層方向から見て重なり部位を有することなく配置されることが好ましい。
さらに、この燃料電池では、絶縁領域は、線状シール部材に一体に設けられ、セパレータ面に沿って平面状を有する平面シール部材により構成されることが好ましい。
さらにまた、この燃料電池では、識別領域には、換気用孔部が形成されることが好ましい。
また、この燃料電池では、前記電解質・電極構造体と前記セパレータとは水平方向に積層され、識別領域は、セパレータの上方に設けられるとともに、換気用孔部は、前記識別領域のマーク領域より下方に配置されることが好ましい。
本発明によれば、互いに隣接するセパレータは、積層方向に互いに対向する導電性のマーク領域同士が、前記積層方向に重なり部位を有していない。すなわち、互いに対向するマーク領域同士は、積層方向に対して互いにオフセットしている。さらに、識別領域は、マーク領域以外の全面が絶縁領域により覆われている。
このため、互いに対向するマーク領域間では、沿面距離を有効に長尺化することができる。これにより、簡単な構成で、マーク領域同士による電気的な短絡の発生を可及的に阻止することが可能になる。
本発明の実施形態に係る燃料電池を構成する発電ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記燃料電池の、図1中、III−III線断面説明図である。 前記発電ユニットを構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 前記発電ユニットを構成する第2金属セパレータの正面説明図である。 前記第1金属セパレータの要部拡大説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係る燃料電池10は、発電ユニット12を備える。複数の発電ユニット12は、水平方向(矢印A方向)又は鉛直方向(矢印C方向)に沿って互いに積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックを構成する。
発電ユニット12は、第1金属セパレータ14、第1電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)(MEA)16a、第2金属セパレータ18、第2電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)(MEA)16b及び第3金属セパレータ20を設ける。
第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20は、図2及び図3に示すように、縦長形状の薄板状の金属板14P、18P及び20Pにより構成される。金属板14P、18P及び20Pは、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施して構成される。
第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20は、平面が矩形状を有する。金属板14P、18P及び20Pは、波形状にプレス加工されることにより、断面凹凸形状に成形される。なお、第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20に代えて、例えば、カーボンセパレータを用いてもよい。
第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bは、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜22と、前記固体高分子電解質膜22を挟持するアノード電極24及びカソード電極26とを備える。アノード電極24は、カソード電極26よりも小さな平面寸法を有する、所謂、段差型MEAを構成している。なお、アノード電極24は、カソード電極26よりも大きな平面寸法を有していてもよい。
アノード電極24及びカソード電極26は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、例えば、固体高分子電解質膜22の両面に形成される。
図1に示すように、発電ユニット12の長辺方向(矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向(水平方向)に互いに連通して、酸化剤ガス入口連通孔30aと燃料ガス入口連通孔32aとが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔30aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する一方、燃料ガス入口連通孔32aは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給する。
発電ユニット12の長辺方向(矢印C方向)の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔30bが設けられる。
発電ユニット12の短辺方向(矢印A方向に交差する矢印B方向)の両端縁部上方には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための一対の冷却媒体入口連通孔34aが設けられる。発電ユニット12の短辺方向の両端縁部下方には、冷却媒体を排出するための一対の冷却媒体出口連通孔34bが設けられる。
図1及び図4に示すように、第1金属セパレータ14の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第1燃料ガス流路36が形成される。第1燃料ガス流路36は、矢印C方向に延在する複数の直線状(又は波状)の流路溝部36aを有する。第1燃料ガス流路36の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部38及び出口バッファ部40が設けられる。
第1金属セパレータ14の面14bには、冷却媒体入口連通孔34aと冷却媒体出口連通孔34bとを連通する冷却媒体流路44の一部が形成される。面14bには、第1燃料ガス流路36を構成する複数の直線状(又は波状)の流路溝部36aの裏面形状である複数の直線状(又は波状)の流路溝部44aが形成される。
図5に示すように、第2金属セパレータ18の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面18aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第1酸化剤ガス流路46が形成される。第1酸化剤ガス流路46は、矢印C方向に延在する複数の直線状(又は波状)の流路溝部46aを有する。第1酸化剤ガス流路46の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部48及び出口バッファ部50が設けられる。
図1に示すように、第2金属セパレータ18の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面18bには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第2燃料ガス流路52が形成される。第2燃料ガス流路52は、矢印C方向に延在する複数の直線状(又は波状)の流路溝部52aを有するとともに、前記第2燃料ガス流路52の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部54及び出口バッファ部56が設けられる。第2燃料ガス流路52は、第1酸化剤ガス流路46の裏面形状である一方、入口バッファ部54及び出口バッファ部56は、入口バッファ部48及び出口バッファ部50の裏面形状である。
第3金属セパレータ20の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面20aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第2酸化剤ガス流路58が形成される。第2酸化剤ガス流路58は、矢印C方向に延在する複数の直線状(又は波状)の流路溝部58aを有する。第2酸化剤ガス流路58の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部60及び出口バッファ部62が設けられる。
第3金属セパレータ20の面20bには、冷却媒体流路44の一部が形成される。面20bには、第2酸化剤ガス流路58を構成する流路溝部58aの裏面形状である複数の直線状(又は波状)の流路溝部44bが形成される。
図1及び図2に示すように、第1金属セパレータ14の面14a、14bには、この第1金属セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材64が一体成形される。第1シール部材64は、第1金属セパレータ14の面方向に沿って平面状に形成される平面シール64fを有するとともに、この平面シール64fから凸状シール64aが厚さ方向に突出形成される。凸状シール64aは、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体を気密(液密)にシールする。
第2金属セパレータ18の面18a、18bには、この第2金属セパレータ18の外周端縁部を周回して第2シール部材66が一体成形される。第2シール部材66は、第2金属セパレータ18の面方向に沿って平面状に形成される平面シール66fを有するとともに、この平面シール66fから凸状シール66aが厚さ方向に突出形成される。凸状シール66aは、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体を気密(液密)にシールする。
第3金属セパレータ20の面20a、20bには、この第3金属セパレータ20の外周端縁部を周回して第3シール部材68が一体成形される。第3シール部材68は、第3金属セパレータ20の面方向に沿って平面状に形成される平面シール68fを有するとともに、この平面シール68fから凸状シール68aが厚さ方向に突出形成される。凸状シール68aは、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体を気密(液密)にシールする。
図1及び図4に示すように、第1金属セパレータ14は、燃料ガス入口連通孔32aと第1燃料ガス流路36とを連通する複数の供給連結路70aと、燃料ガス出口連通孔32bと前記第1燃料ガス流路36とを連通する複数の排出連結路70bとを有する。第2金属セパレータ18は、図1に示すように、燃料ガス入口連通孔32aと第2燃料ガス流路52とを連通する複数の供給連結路72aと、燃料ガス出口連通孔32bと前記第2燃料ガス流路52とを連通する複数の排出連結路72bとを有する。
供給連結路70a及び排出連結路70bには、ブリッジ部として蓋体74a、74bが配置される。供給連結路72a及び排出連結路72bには、ブリッジ部として蓋体76a、76bが配置される。
発電ユニット12同士が互いに積層されることにより、一方の発電ユニット12を構成する第1金属セパレータ14と、他方の発電ユニット12を構成する第3金属セパレータ20との間には、冷却媒体流路44が形成される。
図1及び図4に示すように、第1金属セパレータ14の面14aには、前記第1金属セパレータ14の外周縁部、例えば、酸化剤ガス入口連通孔30aの外方に位置して線状シール部材64sに周回される識別領域80が設けられる。図3に示すように、線状シール部材64sは、隣接する第2金属セパレータ18の平面シール66fに当接することにより、周回する識別領域80を形成する。線状シール部材64sは、第1シール部材64と一体に形成されているが、この第1シール部材64とは個別に形成してもよい。
識別領域80には、第1金属セパレータ14の導電性の金属素材(金属板14P)が露出し識別マーク82を有するマーク領域82aが設けられる。図6に示すように、識別マーク82は、例えば、ロットナンバー、製造日、セパレータ種別及び製造条件(付加情報)等を記載する。識別領域80には、最下位に位置して発電ユニット12の積層方向に貫通する換気用孔部(開口部)84が形成される。マーク領域82aは、換気用孔部84の上方に配置される。
図3に示すように、第1金属セパレータ14の面14aでは、第1シール部材64を部分的に切り欠くことにより金属板14Pが外部に露呈している。外部に露呈する金属板14Pの部分には、直接刻印により又は金属部材を介してマーク領域82aが形成される。マーク領域82aは、例えば、マトリックス型2次元コードでもよい。識別領域80には、マーク領域82aと該マーク領域82a以外の全面を覆う絶縁領域(第1シール部材64の平面シール64fの一部)86とが形成される。なお、絶縁領域86は、別体の電気絶縁性のシートを貼り付けてもよい。
図3及び図5に示すように、第2金属セパレータ18の面18aには、識別領域80に対応して前記第2金属セパレータ18の導電性のマーク領域82bが設けられる。マーク領域82bは、図示しないが、上記のマーク領域82aと同様に、例えば、ロットナンバー、製造日、セパレータ種別及び製造条件(付加情報)等の識別マークを記載する。
図3に示すように、互いに隣接する第1金属セパレータ14と第2金属セパレータ18との間には、同一の識別領域80が一体に設けられる。単一の識別領域80には、積層方向(矢印A方向)に互いに対向するマーク領域82aとマーク領域82bとが設けられる。マーク領域82aとマーク領域82bとは、積層方向から見て互いに重なり部位を有することなく(すなわち、オフセットして)配置される。
図1に示すように、第2金属セパレータ18の面18bには、前記第2金属セパレータ18の外周縁部、例えば、酸化剤ガス入口連通孔30aの外方に位置して線状シール部材66sに周回される識別領域88が設けられる。図3に示すように、線状シール部材66sは、隣接する第3金属セパレータ20の平面シール68fに当接することにより、周回する識別領域88を形成する。
第3金属セパレータ20の面20aには、識別領域88に対応して前記第3金属セパレータ20の導電性のマーク領域82cが設けられる。マーク領域82cは、上記のマーク領域82a、82bと同様に、例えば、ロットナンバー、製造日、セパレータ種別及び製造条件(付加情報)等の識別マークを記載する。
マーク領域82cは、積層方向に沿って隣接するマーク領域82bに対し、積層方向から見て重なり部位を有することなく配置されている。第3金属セパレータ20の面20bには、必要に応じて線状シール部材68sが設けられる。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔32aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、一対の冷却媒体入口連通孔34aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2金属セパレータ18の第1酸化剤ガス流路46及び第3金属セパレータ20の第2酸化剤ガス流路58に導入される。この酸化剤ガスは、第1酸化剤ガス流路46に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのカソード電極26に供給される。残余の酸化剤ガスは、第2酸化剤ガス流路58に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのカソード電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔32aから供給連結路70aを通って第1金属セパレータ14の第1燃料ガス流路36に供給される。このため、燃料ガスは、第1燃料ガス流路36に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのアノード電極24に供給される。
また、燃料ガスは、供給連結路72aを通って第2金属セパレータ18の第2燃料ガス流路52に供給される。燃料ガスは、第2燃料ガス流路52に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード電極24に供給される。
従って、第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bでは、カソード電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード電極24に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bの各カソード電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。
第1電解質膜・電極構造体16aのアノード電極24に供給されて消費された燃料ガスは、排出連結路70bを通って燃料ガス出口連通孔32bに排出される。同様に、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード電極24に供給されて消費された燃料ガスは、排出連結路72bを通って燃料ガス出口連通孔32bに排出される。
一方、左右一対の冷却媒体入口連通孔34aに供給された冷却媒体は、一方の発電ユニット12を構成する第1金属セパレータ14と、他方の発電ユニット12を構成する第3金属セパレータ20との間に形成された冷却媒体流路44に導入される。
このため、各冷却媒体入口連通孔34a、34aから冷却媒体流路44に供給される冷却媒体は、矢印B方向に且つ互いに近接する方向に供給される。そして、互いに近接する冷却媒体は、冷却媒体流路44の矢印B方向中央部側で衝突し、矢印C方向下方に移動した後、発電ユニット12の下部側両側部に振り分けて設けられた各冷却媒体出口連通孔34b、34bに排出される。
この場合、本実施形態では、図1及び図3に示すように、互いに隣接する第1金属セパレータ14と第2金属セパレータ18とは、積層方向に互いに対向するマーク領域82aとマーク領域82bとを有している。マーク領域82aとマーク領域82bとは、同一の識別領域80に設けられるとともに、積層方向(矢印A方向)に重なり合っていない。すなわち、マーク領域82aとマーク領域82bとは、積層方向に対して互いにオフセットしている(図3及び図6参照)。さらに、識別領域80は、マーク領域82a、82b以外の全面が絶縁領域86により覆われている。
このため、図3に示すように、互いに対向するマーク領域82a、82b間では、沿面距離L1(又はL2)を良好に長尺化することができる。これにより、簡単な構成で、マーク領域82a、82b同士による電気的な短絡の発生を可及的に阻止することが可能になるという効果が得られる。
さらに、マーク領域82a、82bは、線状シール部材64sに周回された識別領域80に配置されている。従って、マーク領域82a、82bは、被水や塵埃等の進入を確実に阻止することができる。このため、金属表面が露呈するマーク領域82a、82bは、腐食や汚れの発生を有効に抑制することが可能になる。
しかも、各識別領域80、88には、最下位に位置して発電ユニット12の積層方向に貫通する換気用孔部84が形成されている。これにより、燃料電池10の組み立て時に積層された複数の発電ユニット12を圧縮する際や、発電時に温度が上昇する際に、線状シール部材64s、66s及び68sにより閉塞された空間の圧力が上昇した状態で保持されることがない。従って、線状シール部材64s、66s及び68sは、過度な荷重が加わってシール構造の破損や変形が惹起することを良好に抑制することが可能になる。
なお、本実施形態では、第1金属セパレータ14、第1電解質膜・電極構造体16a、第2金属セパレータ18、第2電解質膜・電極構造体16b及び第3金属セパレータ20を備える発電ユニット12を用いて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、1枚の電解質膜・電極構造体を一対の金属セパレータで挟持する発電ユニットを用いるとともに、隣り合う前記発電ユニット間に冷却媒体流路が形成されていてもよい。
また、本実施形態では、発電ユニット12の上端縁部に、酸化剤ガス入口連通孔30a及び燃料ガス入口連通孔32aが設けられるとともに、前記発電ユニット12の下端縁部に、酸化剤ガス出口連通孔30b及び燃料ガス出口連通孔32bが設けられている。これとは逆に、発電ユニット12の上端縁部に酸化剤ガス出口連通孔30b及び燃料ガス出口連通孔32bを設け、下端縁部に酸化剤ガス入口連通孔30a及び燃料ガス入口連通孔32aを設けてもよい。
さらに、発電ユニット12の短辺方向の両端縁部上方に一対の冷却媒体入口連通孔34aが設けられるとともに、前記発電ユニット12の短辺方向の両端縁部下方に一対の冷却媒体出口連通孔34bが設けられている。これとは逆に、発電ユニット12の両端縁部上方に一対の冷却媒体出口連通孔34bを設け、両端縁部下方に一対の冷却媒体入口連通孔34aを設けてもよい。
また、本実施形態では、識別領域80、88は、酸化剤ガス入口連通孔30aの近傍に設けられているが、これに限定されるものではない。識別領域80、88は、例えば、燃料ガス入口連通孔32aの近傍に設けられてもよく、さらに、セパレータ外周領域であれば、どの位置であってもよい。
10…燃料電池 12…発電ユニット
14、18、20…金属セパレータ 14P、18P、20P…金属板
16a、16b…電解質膜・電極構造体
22…固体高分子電解質膜 24…アノード電極
26…カソード電極 36、52…燃料ガス流路
44…冷却媒体流路 46、58…酸化剤ガス流路
64、66、68…シール部材 64f、66f、68f…平面シール
64s、66s、68s…線状シール部材
80、88…識別領域 82…識別マーク
82a〜82c…マーク領域 86…絶縁領域

Claims (5)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池であって、
    前記セパレータの外周縁部には、線状シール部材により周回される識別領域が設けられるとともに、
    前記識別領域には、導電性の金属素材が露出し識別マークが設けられるマーク領域と該マーク領域以外の全面を覆う絶縁領域とが形成され、
    互いに隣接する前記セパレータは、積層方向に互いに対向する前記マーク領域同士が、前記積層方向から見て重なり部位を有することなく配置されることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、互いに隣接する前記セパレータ間に、前記識別領域が一体に構成されるとともに、
    前記識別領域には、各セパレータの各マーク領域が、前記積層方向から見て前記重なり部位を有することなく配置されることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記絶縁領域は、前記線状シール部材に一体に設けられ、セパレータ面に沿って平面状を有する平面シール部材により構成されることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記識別領域には、換気用孔部が形成されることを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項4記載の燃料電池において、前記電解質・電極構造体と前記セパレータとは水平方向に積層され、前記識別領域は、前記セパレータの上方に設けられるとともに、
    前記換気用孔部は、前記識別領域の前記マーク領域より下方に配置されることを特徴とする燃料電池。
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