JP6062906B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。より詳しくは、排気中に尿素水溶液を噴射し、この尿素水溶液を加水分解することによって生成したNHを用いることによって排気中のNOxを浄化する内燃機関の排気浄化装置に関する。
排気中のNOxを浄化する排気浄化装置の1つとして、NHにより排気中のNOxを選択的に還元する選択還元触媒(以下、「SCR触媒」という)を排気通路に設けるものが提案されている。中でも尿素添加式のものは、SCR触媒の上流側の排気中にNHの前駆体である尿素水溶液をインジェクタによって噴射し、その加水分解によってNHを生成し、これをSCR触媒に供給する。排気中に供給する尿素水溶液は、タンクに貯留されたものが用いられる場合が多い。
ところで尿素水溶液は約氷点下11℃以下になると凍結するため、タンクには凍結した尿素水溶液を解凍するためのヒータが設けられる。特許文献1には、尿素水溶液が凍結しているときには、ヒータを用いてタンク内の尿素水溶液を解凍し、同時にある程度の量の尿素水溶液が解凍されるまでインジェクタからの尿素水溶液の噴射を制限する技術が開示されている。より具体的には、タンク内で解凍された尿素水溶液の量が少ない場合には多い場合よりも尿素水溶液の噴射開始時期を遅らせている。これにより、タンク内の尿素水溶液の完全解凍を待たずにできるだけ早期に尿素水溶液の噴射を開始することができるので、内燃機関の始動時におけるSCR触媒の浄化率を向上できる。
特開2013−147982号公報
しかしながら特許文献1では、尿素水溶液の噴射量については具体的に検討されていない。このため、尿素水溶液の噴射を開始した直後であって未だ完全解凍に至っていない状態で要求通りの量の尿素水溶液を噴射し続けた場合、解凍量が不足してしまい、再び噴射可能となるまで尿素水溶液が解凍されるのを待たねばならなくなるおそれがある。このように一旦尿素水溶液の噴射を停止すると、SCR触媒におけるNOx浄化が大きく低下するおそれがある。また、ヒータによる加熱を継続している状態で、解凍した尿素水溶液を使い切ってしまうと、解凍済みの尿素水溶液と未解凍の尿素水溶液との間に空洞ができてしまい、ヒータによる解凍効率が低下してしまい、完全解凍に至るまでの時間が長くなってしまう場合がある。
本発明は、完全解凍を待たずに尿素水溶液の供給を開始するものであって、一旦尿素水溶液の供給を開始した後は、再び供給停止の状態に陥ることなく常に0でない量の尿素水溶液を供給し続けることができる内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
(1)内燃機関(例えば、後述のエンジン1)の排気浄化装置(例えば、後述の排気浄化装置2)は、内燃機関の排気通路(例えば、後述の排気管11)に設けられ、NOxとNHを反応させてNOxを浄化するSCR触媒(例えば、後述のSCR触媒コンバータ34)と、前記NHの前駆体である尿素水溶液を貯蔵するタンク(例えば、後述の尿素水タンク321)と、前記タンク内の尿素水溶液を加熱する加熱手段(例えば、後述の尿素水ヒータ324)と、前記タンク内の尿素水溶液の凍結時に前記加熱手段を用いて前記タンク内の尿素水溶液を解凍する解凍制御手段(例えば、後述のECU4及び図2の解凍制御の実行に係る手段)と、前記排気通路内の前記SCR触媒の上流に前記タンク内の尿素水溶液を供給する尿素水溶液供給手段(例えば、後述の尿素水インジェクタ322)と、前記尿素水溶液供給手段からの尿素水溶液の供給量を所定の制御周期の下で制御する供給量制御手段(例えば、後述のECU4及び図2の制限噴射制御及び通常噴射制御の実行に係る手段)と、前記内燃機関の状態に応じた尿素水溶液の要求量を算出する要求量算出手段(例えば、後述のECU4及び要求量算出部46)と、前記加熱手段による加熱開始からの解凍量を算出する積算解凍量算出手段(例えば、後述のECU4及び解凍量算出部41)と、前記尿素水溶液供給手段による供給開始からの消費量を算出する積算消費量算出手段(例えば、後述のECU4及び積算消費量算出部42)と、前記解凍量から前記消費量を減算することで前記尿素水溶液の使用可能量を算出する使用可能量算出手段(例えば、後述のECU4及び使用可能量算出部43)と、前記使用可能量を前記制御周期よりも長くなるように設定された制限量算出時間で除算することによって前記尿素水溶液の供給量に対する制限量を算出する制限量算出手段(例えば、後述のECU4及び解凍時上限値算出部45)と、を備え、前記供給量制御手段は、前記要求量及び前記制限量に基づいて前記尿素水溶液の供給量を制御することを特徴とする。
(2)この場合、前記尿素水溶液の凍結時に、前記加熱手段による加熱開始から前記供給量制御手段による供給開始までの間の前記解凍量の増加分を供給許可量と定義し、前記制限量算出時間は、前記供給許可量を単位時間当たりに解凍される尿素水溶液の量で除算して得られる時間よりも長く設定されることが好ましい。
(3)この場合、前記排気浄化装置は、前記内燃機関の排気の温度を取得する排気温度取得手段(例えば、後述の排気温度センサ59及びECU4)と、前記取得された排気温度に基づいて、前記尿素水溶液供給手段から供給された尿素水溶液が前記排気通路内で析出するのを抑制するための前記供給量に対する析出抑制量を設定する析出抑制量算出手段(例えば、後述のECU4及び析出抑制量算出部47)と、前記制限量が前記析出抑制量より大きい場合には、小さい場合よりも前記加熱手段への電力を低減する加熱制御手段(例えば、後述のECU4及びヒータ電力決定部54)と、を備えることが好ましい。
(1)本発明では、加熱開始からの解凍量(積算値)から供給開始からの消費量(積算値)を減算することによって使用可能量を算出し、この使用可能量を所定の制限量算出時間で除算することによって尿素水溶液の供給量に対する制限量を算出する。ここで、使用可能量とは、これが算出された時点において確実に使用できる尿素水溶液の量に相当する。従ってこの使用可能量を制限量算出時間で除算して得られる制限量とは、タンク内で使用可能な尿素水溶液を枯渇することなく制限量算出時間にわたって確実に供給し続けることができる尿素水溶液の単位時間当たりの量に相当する。したがって本発明では、この制限量算出時間を制御周期よりも長くすることにより、仮に使用可能量を算出した時点から解凍量の増加が無い場合であっても、確実に枯渇しないように尿素水溶液の制限量を算出することができる。
本発明によれば、尿素水溶液の枯渇を確実に防止することにより、解凍済みの尿素水溶液と未解凍の尿素水溶液との間に大きな空洞ができるのを防止できるので、加熱手段による解凍効率が低下することもない。また、尿素水溶液の枯渇を確実に防止することにより、常に尿素水溶液をSCR触媒へ供給し続けることができる。SCR触媒には、所定量のNHを保持しておき、これをNOxの浄化に適宜消費する能力がある。また、SCR触媒のNOx浄化性能は、SCR触媒に保持されるNHの量が多い方が高くなる。本発明では、このようなNHストレージ能力を備えたSCR触媒に対し、常に尿素水溶液を供給し続けることにより、SCR触媒にはできるだけ多くの量のNHが保持された状態を維持し、ひいてはNOx浄化性能の高い状態を維持できる。また常に尿素水溶液を供給し続けることにより、SCR触媒のうち最も排気中のNOxと反応しやすい部分にNHを保持させることができるので、NOx浄化性能の高い状態を維持できる。
(2)一般的な尿素水溶液供給手段は、タンク内の尿素水溶液の一部が解凍されれば直ちに尿素水溶液を供給可能な状態になるとは限らない。例えば、タンク内に設けられたポンプを利用して尿素水溶液をインジェクタへ圧送する場合、タンク内である程度の量の尿素水溶液が解凍され、さらにポンプによってある程度昇圧されて初めてインジェクタから尿素水溶液を噴射することが可能となる。本発明では、加熱手段による加熱を開始してから実際に供給可能になるまでの待ち時間の間の解凍量の増加分を供給許可量と定義する。さらに本発明では、この供給許可量を単位時間当たりに解凍される尿素水溶液の量で除算して得られる時間を制限量算出時間の下限として定める。これにより、尿素水溶液の供給を開始した後は、タンク内には少なく見積もっても供給許可量の解凍済みの尿素水溶液が溜まった状態を確実に維持できる。
(3)上述のように尿素添加式の排気浄化装置では、尿素水溶液中の炭素が排気通路内で加熱される過程で生成されるNHを用いるが、この過程で生成される物質が排気通路内に固体状で残ってしまう場合があり、このような析出を防止するため尿素水溶液の供給量に制限が設けられる場合がある。とりわけ、タンク内の尿素水溶液が凍結するような低温時には析出が発生しやすく、結果として制限量が析出抑制量よりも大きくなってしまう場合がある。完全解凍を急ぐあまり加熱手段への電力を増加すればその分だけ制限量も増加する。しかしながら、尿素水溶液の供給量が析出抑制量によって制限されている状態では、制限量が析出抑制量を超えてしまうほど完全解凍を急いでもさほど利益はない。本発明では、制限量が析出抑制量より大きい場合には、小さい場合よりも加熱手段への電力を低減する。これにより、解凍速度を緩めて、車両全体での燃費を向上できる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの排気浄化装置の構成を示す図である。 尿素水溶液の解凍/噴射制御の手順を示すフローチャートである。 尿素水溶液の通常噴射量、解凍時上限値、及び制限噴射量を制御周期ごとに決定する演算手順を示す機能ブロック図である。 排気温度及び尿素水噴射量とミキサの温度及び析出物の有無との相関関係を調べた試験結果を示す図である。 ヒータへの供給電力を制御周期ごとに決定する演算手順を示す機能ブロック図である。 ヒータへの供給電力の補正係数を決定するマップの一例である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関(以下、「エンジン」という)1及びその排気浄化装置2の構成を示す模式図である。エンジン1は、リーンバーン運転方式のガソリンエンジン又はディーゼルエンジンである。排気浄化装置2は、エンジン1の排気管11の触媒浄化ユニット3と、エンジン1及び触媒浄化ユニット3を制御する電子制御ユニット(以下、「ECU」という)4と、を含んで構成される。
触媒浄化ユニット3は、上流触媒コンバータ31と、排気温度センサ59と、尿素水溶液供給システム32と、ミキサ33と、SCR触媒コンバータ34と、をこの順で直列に配置して構成される。
上流触媒コンバータ31は、フロースルー型のハニカム構造体を基材として、この基材に酸化触媒を担持して構成される。エンジンから排出された排気に含まれるHCやCOは、この上流触媒コンバータ31を通過する過程で酸化触媒の作用によって酸化される。また、排気に含まれるNOも、上流触媒コンバータ31を通過する過程でNOに酸化される。エンジン直下の排気に含まれるNOxのうちほぼ全てはNOでありNOはほとんど含まれていない(NO/NOx比がほぼ0)。このため、上流触媒コンバータ31でNOを酸化しNOを生成することにより、SCR触媒コンバータ34に流入する排気のNO/NOx比を、そのNOx浄化性能が最適化される約0.5まで上昇させることができる。
SCR触媒コンバータ34は、フロースルー型のハニカム構造体を基材として、この基材にSCR触媒を担持して構成される。このSCR触媒は、NOxとNHとを反応させて排気中のNOxを浄化する。具体的には、後述の尿素水溶液供給システム32から尿素水溶液を噴射することによって生成されたNHが供給されると、このNHによって、下記3種類の反応式に従って排気中のNOxを選択的に還元する。
NO+NO+2NH→2N+3H
4NO+4NH+O→4N+6H
6NO+8NH→7N+12H
また、このSCR触媒は、NHで排気中のNOxを還元する機能を有するとともに、NHを所定の量だけ貯蔵する機能も有する。以下では、SCR触媒に貯蔵されたNHの量をNHストレージ量といい、このNHストレージ量の限界を最大NHストレージ量という。SCR触媒のNHストレージ量が最大NHストレージ量を超えると、その下流へNHがスリップする。このようにしてSCR触媒に貯蔵されたNHは、尿素水溶液供給システム32から供給されたNHと合わせて排気中のNOxの還元に適宜消費される。なお、SCR触媒に多くのNHが存在すると、流入するNOxとの反応性が向上する。すなわち、SCR触媒のNOx浄化性能は、そのNHストレージ量が多くなるほど高くなる。したがって、SCR触媒のNHストレージ量は、NOx浄化性能を向上させる観点からすれば、最大NHストレージ量の近傍に設定された所定の目標値にできるだけ維持されるように、十分な量の尿素水溶液を噴射することが好ましい。
尿素水溶液供給システム32は、NHの前駆体である尿素水溶液を貯蔵する尿素水タンク321と、タンク321内の尿素水溶液を噴射する尿素水インジェクタ322と、タンク321内の尿素水溶液を供給管325を介してインジェクタ322に圧送する尿素水ポンプ323と、タンク321内の尿素水溶液を加熱する尿素水ヒータ324と、を備える。
尿素水ポンプ323は、電動式のポンプであり、尿素水タンク321内の底部近傍に設けられる。尿素水ポンプ323は、図示しないバッテリから駆動電流が供給されると回転し、タンク321の底部付近に溜まった尿素水溶液を吸い込み、供給管325を介してインジェクタ322に供給する。この尿素水ポンプ323を駆動することによって供給管325内の噴射圧が所定の噴射可能圧まで上昇すると、尿素水インジェクタ322から尿素水溶液が噴射可能な状態となる。ECUは、図示しないイグニッションスイッチがオンにされると、尿素水インジェクタ322から尿素水溶液の噴射が可能となるように尿素水ポンプ323の駆動を開始し、供給管325内の噴射圧を噴射可能圧まで上昇させる。なおこのポンプ制御の具体的な手順については詳細な説明を省略する。
尿素水インジェクタ322は、開閉式の電磁弁であり、SCR触媒コンバータ34の上流側に設けられる。尿素水インジェクタ322は、図示しないバッテリから駆動電流が供給されると開弁し、ポンプ323によって圧送された尿素水溶液をSCR触媒コンバータ34の上流に噴射する。尿素水インジェクタ322から排気管11内に噴射された尿素水溶液は、排気の流れに沿って後述のミキサ33を通過しSCR触媒コンバータ34に供給される過程でNHに加水分解される。これによって、SCR触媒コンバータ34にNOxを浄化するために必要なNHが供給される。
尿素水インジェクタ322の開弁時間、すなわちインジェクタ322から単位時間当たりに排気管11内に噴射される尿素水溶液の量[l/sec]は、インジェクタ322へ供給される駆動電流のデューティ比をECU4によって調整することによって制御される。この尿素水溶液の噴射制御の具体的な手順については、後に図2等を参照して説明する。
尿素水ヒータ324は、電流が流れると発電する電熱線で構成される。尿素水溶液は、約氷点下11℃まで低下すると凍結し始める。尿素水ヒータ324は、タンク321内の尿素水溶液が凍結した場合に用いられ、タンク321内で凍結した尿素水溶液を解凍する。また凍結時にはできるだけ速やかに尿素水溶液の噴射が可能な状態となるように、この尿素水ヒータ324は、尿素水タンク321の底部のうちポンプ323の近傍及び供給管325の近傍で密になるように設けられている。尿素水溶液の解凍時における尿素水ヒータ324への供給電力は、図示しないバッテリからヒータ324へ供給される駆動電流のデューティ比をECU4によって調整することによって制御される。この尿素水溶液の解凍制御の具体的な手順については、後に図2等を参照して説明する。
尿素水タンク321には、その内部の尿素水溶液の状態を把握するための各種センサ326,327が設けられている。
レベルセンサ326は、タンク321内の尿素水溶液の水位を検出し、検出値に略比例した信号をECU4に送信する。これによりECU4では、タンク321内に貯蔵されている尿素水溶液の量を取得することができる。以下では、「尿素水残量」とは、タンク321内に貯蔵されている尿素水溶液の量であり、このレベルセンサ326の検出信号に基づいて算出される量を示すものとする。
尿素水温度センサ327は、タンク321内の尿素水溶液の温度を検出し、検出値に略比例した信号をECU4に送信する。これによりECU4では、タンク321内に貯蔵されている尿素水溶液の温度を取得することができる。以下では、「尿素水温度」とは、タンク321内に貯蔵されている尿素水溶液の温度であり、この温度センサ327の検出信号に基づいて算出される温度を示すものとする。
ミキサ33は、金属製の旋回羽根331を備えており、これによって尿素水インジェクタ322から噴射された尿素水溶液と排気とを混合撹拌し、微粒子状となった尿素水溶液をSCR触媒コンバータ34の端面全体へ均一に供給する。このミキサ33は、尿素水インジェクタ322とSCR触媒コンバータ34の間のうち尿素水インジェクタ322から噴射された尿素水溶液が衝突する位置に設けられる。したがって、排気管11内では、ミキサ33に最も多くの量の尿素水溶液が衝突する。このため、排気管11の中ではミキサ33が最も析出物が発生しやすい部分となっている。またミキサ33で析出物が生じると、本来の撹拌機能が低下し排気管の圧損も増加するため、ミキサ33は極力析出を抑制したい部分でもある。後に詳述するように本発明の尿素水噴射制御では、排気管11内でミキサ33に着目し、ミキサ33で析出が抑制されるように尿素水溶液の噴射量を制限する。
排気温度センサ59は、排気管11内を流れる排気の温度を検出し、検出値に略比例した信号をECU4に送信する。この排気温度センサ59は、図1に示すように尿素水インジェクタ322と上流触媒コンバータ31との間でありかつ尿素水インジェクタ322から噴射された尿素水溶液が被水しない位置に設けられる。これにより、ECU4では、尿素水インジェクタ322から噴射された尿素水溶液の気化による影響を除いた正確な排気温度を取得することができる。なお以下では、「排気温度」とは、ミキサ33に流入する排気の温度であり、より具体的には、排気温度センサ59によって検出される排気の温度を示すものとする。
ECU4は、センサの検出信号をA/D変換するI/Oインターフェース、各種演算処理を実行するCPU、及び各種データやマップを記憶するRAMやROM等で構成されるマイクロコンピュータである。ECU4は、エンジン1の燃料噴射弁からの燃料噴射量を制御する燃料噴射制御(図示せず)、並びに図2を参照して以下で説明する尿素水溶液の噴射制御や解凍制御を実行する。
図2は、尿素水溶液の解凍/噴射制御の手順を示すフローチャートである。この解凍/噴射制御は、図示しないイグニッションスイッチがオンにされたことに応じて、ECUにおいて所定の制御周期(例えば、100[ms])ごとに繰り返し実行される。
S1では、ECUは、今回の起動が極低温起動であったか否かを判別する。ここで、極低温起動とは、尿素水タンク内に貯蔵された尿素水溶液の少なくとも一部が凍結した状態でイグニッションスイッチがオンにされることを意味する。S1では、ECUは、起動時における尿素水温度や外気温度に基づいて今回の起動が極低温起動であったか否かを判別する。S1の判別がNOである場合には、ECUは、タンク内の尿素水溶液は全て凍結しておらず使用可能であると判断し、S5に移る。S1の判別がYESである場合には、ECUは、タンク内の尿素水溶液の少なくとも一部が凍結しているおそれがあると判断し、S2に移る。
S2では、ECUは、尿素水タンク内の尿素水溶液が全て解凍された状態であることを示す解凍完了フラグが1であるか否かを判別する。この解凍完了フラグは、イグニッションスイッチがオンにされた直後は0に設定され、後述の図3に示す制限噴射制御においてタンク内の尿素水溶液が全て解凍されたと判定したことに応じて0から1に設定される。S2の判別がYESである場合には、ECUは、S5に移る。S2の判別がNOである場合には、ECUは、タンク内の尿素水溶液の少なくとも一部が凍結した状態であると判断し、S3に移る。
S3では、ECUは、ヒータを用いてタンク内の尿素水溶液を解凍する解凍制御を実行し、S4に移る。より具体的には、後に図5を参照して説明する手順に従ってヒータへの供給電力を決定し、この供給電力に応じて定められたデューティ比でバッテリからヒータに供給される駆動電流を制御する。
S4では、ECUは、後述の解凍時上限値の下で制限しながらインジェクタからの尿素水溶液の噴射量を制御する制限噴射制御を実行し、この処理を終了する。より具体的には、ECUは、解凍中の尿素水溶液が枯渇するのを防止するため、後に図3を参照して説明する手順に従ってタンク内の尿素水溶液の解凍量に応じて尿素水噴射量に対する解凍時上限値を設定するとともに、この解凍時上限値の下で噴射すべき尿素水の量(以下、「制限噴射量」という)を決定し、この制限噴射量に応じて定められたデューティ比でインジェクタの駆動電流を制御する。
S5では、ECUは、通常噴射制御を実行し、この処理を終了する。より具体的には、ECUは、後に図3を参照して説明する手順に従って通常噴射量を決定し、この通常噴射量に応じて定められたデューティ比でインジェクタの駆動電流を制御する。なおこの通常噴射量は、解凍量に応じた解凍時上限値によって制限されずに定められる点がS4における制限噴射量と異なる。
図3は、尿素水溶液の通常噴射量[l/sec]と、この通常噴射量に対する解凍時上限値[l/sec]と、この解凍時上限値の下で制限された制限噴射量[l/sec]と、をECUにおいて制御周期ごとに決定する演算手順を示す機能ブロック図である。以下、上述の通常噴射量等を決定するためにECUに構成された各ブロックの機能について順に説明する。
解凍量算出部41は、ヒータによる加熱開始からのタンク内の尿素水溶液の解凍量[l]を算出する。より具体的には、解凍量算出部41は、尿素水温度、尿素水残量、及び後述の図5に示す処理において定められるヒータ電力を用いて、前回の制御周期時に解凍された尿素水溶液の量を積算することによって解凍量を算出する。なお以下では、極低温起動時にはタンク内の尿素水溶液は全て凍結しているものと推定し、解凍量の初期値は0とする場合について説明する。
積算消費量算出部42は、極低温起動時における尿素水溶液の噴射開始からの消費量[l]を算出する。より具体的には、積算消費量算出部42は、前回の制御周期時における制限噴射量を積算することによって極低温起動時における尿素水溶液の消費量を算出する。使用可能量算出部43は、解凍量から消費量を減算することによって尿素水溶液の使用可能量[l]を算出する。この使用可能量は、この時点においてタンク内で解凍され使用可能な尿素水溶液の量に相当する。
解凍時上限値算出部45は、使用可能量を予め定められた最大噴射可能時間[sec]で除算することによって今回の制御周期時における尿素水溶液の噴射量に対する解凍時上限値[l/sec]を算出する。ここで、最大噴射可能時間は、解凍時上限値に相当する量の尿素水溶液を噴射し続けた場合に、現時点における使用可能量の尿素水溶液を使い切るまでにかかる時間に相当する。この最大噴射可能時間の具体的な値を設定する手順については、後に説明する。
要求量算出部46は、エンジンから排出されるNOxをSCR触媒によってできるだけ効率的に浄化するために要求される尿素水溶液の量(以下、「要求量」という)を、エンジンの運転状態及びSCR触媒の状態に基づいて既知のアルゴリズムを用いて算出する。以下、要求量を算出する手順の一例を説明する。
要求量算出部46は、エンジンの運転状態に基づいて単位時間当たりにSCR触媒に流入するNOx量[mg/sec](以下、「流入NOx量」という)を算出し、さらにこの流入NOx量のNOxを過不足なくSCR触媒で浄化するために必要な尿素水溶液の量を算出し、これを主要求量[l/sec]とする。なおこの流入NOx量は、エンジンの燃料噴射量及び吸入空気量等のエンジンの運転状態を示すパラメータに基づいて推定される。また、排気管内のNOxを検出するNOxセンサを備えるシステムでは、このNOxセンサの検出信号に基づいて流入NOx量を算出してもよい。
要求量算出部46は、SCR触媒におけるNHストレージ量を推定し、この推定値を所定の目標値に制御するために必要な尿素水溶液の量を算出し、これをストレージ補正量[l/sec]とする。そして要求量算出部46は、これら主要求量とストレージ補正量とを合算することによって要求量を算出する。これにより、SCR触媒のNOx浄化機能が最大限発揮されるように尿素水溶液の要求量を算出することができる。
なお極低温起動時である場合には、ある程度の量の尿素水溶液が解凍され使用可能とならなければポンプによってインジェクタの噴射圧を噴射可能圧まで昇圧することができず、インジェクタから尿素水溶液を噴射することができない。そこで本実施形態では、インジェクタの噴射圧を噴射可能圧まで昇圧するまでの待ち時間に相当する噴射許可量[l]を解凍量[l]に対して設定する。そして要求量算出部46は、解凍量が予め定めた噴射許可量に達するまでは、インジェクタからの尿素水溶液の噴射を禁止すべく要求量を0とし、解凍量が噴射許可量を超えた後は上述の手順に従ってエンジンの運転状態及びSCR触媒の状態に応じて要求量を算出する。なおこの噴射許可量は、予め実験を行い、ヒータによる加熱開始からインジェクタの噴射圧が所定値を超えて噴射可能となるまでの解凍量を測定することによって決定することが好ましい。
析出抑制量算出部47は、インジェクタから噴射された尿素水溶液がミキサ上で析出するのを抑制するための尿素水溶液の噴射量に対する析出抑制量[l/sec]を排気温度[℃]に基づいて算出する。
図4は、排気温度[℃]及び尿素水噴射量[l/sec]と、ミキサの温度及び析出物の有無との相関関係を調べた試験結果を示す図である。より具体的には、所定の排気温度(横軸)及び所定の尿素水噴射量(縦軸)の下で定常的に運転した場合におけるミキサの収束温度及び析出物の有無を測定した結果を示す図である。図4において太破線は、ミキサにおける析出物の発生の有無を分ける境界線となっている。
図4に示すように、排気温度が高くなるほど、ミキサと排気との間の熱交換が促進されることから、ミキサの収束温度は高くなる。また、尿素水噴射量を増やすほど、ミキサに衝突し、ミキサを冷却する尿素水溶液の量が増加することから、ミキサの収束温度は低くなる。図4を用いることにより、排気温度及び尿素水噴射量によって特定される運転ポイントからミキサの温度を推定できる。また、図4に示すように、ミキサにおける析出物の発生は、主にミキサの収束温度に依存することが明らかとなった。より具体的には、図4において太破線で示す温度を析出抑制温度と定義し、ミキサの温度が析出抑制温度より高くなるような状況下で継続的に運転された場合にはミキサにはほとんど析出物は発生しないが、ミキサの温度が析出抑制温度より低くなるような状況下で継続的に運転された場合にはミキサには目視できる程度に有意な量の析出物が発生する。すなわち、ミキサの収束温度が太破線で示される析出抑制温度より高くなるような運転領域が尿素水溶液を噴射しても析出物が発生しない噴射可能領域となり、それ以外の領域が尿素水溶液を噴射すると析出物が発生する可能性の高い噴射不可領域となる。
図3に戻って、析出抑制量算出部47は、図4に示すような試験結果によって得られるマップを用いることによって推定されるミキサの温度が、ミキサにおいて析出物が発生しない温度の下限として設定された析出抑制温度と等しくなる尿素水溶液の噴射量を析出抑制量とする。すなわち、図4に示す例では、排気温度に応じて太破線上で定められる尿素水噴射量が析出抑制量となる。
通常噴射量算出部48は、エンジンの運転状態等に応じて定められた要求量[l/sec]と、ミキサにおける析出を抑制するために定められた析出抑制量[l/sec]とを比較し、小さい方を通常噴射量[l/sec]として算出する。なお図2のS5における通常噴射制御では、この通常噴射量算出部48によって算出された通常噴射量が用いられる。
制限噴射量算出部49は、通常噴射量[l/sec]と解凍時上限値[l/sec]とを比較し、小さい方を制限噴射量[l/sec]として算出する。図2のS4における制限噴射制御では、この制限噴射量算出部49によって算出された制限噴射量が用いられる。
ここで、解凍時上限値算出部45における最大噴射可能時間の具体的な値を設定する手順について説明する。上述のように最大噴射可能時間は、解凍時上限値に相当する量の尿素水溶液を噴射し続けた場合に、現時点における使用可能量の尿素水溶液を使い切るまでにかかる時間に相当する。
したがって、解凍中の尿素水溶液が枯渇するのを確実に防止するためには、この最大噴射可能時間は、使用可能量を算出する制御周期より長く設定すればよい。これにより、今回の制御周期時から次回の制御周期時までの間の解凍量の増加が0であったとしても、使用可能量が0となることはない。
また極低温起動時は、上述のように解凍量が所定の噴射許可量を超えてから尿素水溶液の噴射を開始する。すなわち、上述の噴射許可量は、尿素水溶液の噴射開始時における使用許可量に相当する。したがって、タンク内に常に噴射許可量の尿素水溶液を使用可能な状態で残しておくためには、最大噴射可能時間は、噴射許可量を単位時間当たりに解凍される尿素水溶液の量で除算して得られる時間よりも長くすればよい。なお、単位時間当たりに解凍される尿素水溶液の量は、予め実験を行うことによって特定することができる。
本実施形態によれば、最大噴射可能時間を上述の2つの下限時間よりも長くすることにより、解凍中の尿素水溶液の枯渇を確実に防止しつつ、かつタンク内に常に噴射許可量の尿素水溶液を残しておくことができる。しかしながら、最大噴射可能時間をあまりにも長くすると、使用可能量は速やかに上昇するものの、解凍時上限値が小さくなってしまい、インジェクタからは十分な量の尿素水溶液が噴射されず、SCR触媒によるNOx浄化率が低下してしまうおそれがある。そこで、最大噴射可能時間は、上記2つの下限時間よりも長く、かつSCR触媒によるNOx浄化率が最適化されるような時間を予め実験を行うことによって決定することが好ましい。
解凍判定部50は、解凍量と尿素水残量とを比較し、解凍量が尿素水残量を超えた場合には、タンク内で凍結した尿素水溶液は全て解凍されたものと推定し、解凍完了フラグを0から1に設定する。極低温起動時は、この解凍判定部50によって解凍完了フラグが1に設定されたことに応じて制限噴射制御から通常噴射制御に移行する(図2参照)。
図5は、ヒータへの供給電力[W]を、ECUにおいて制御周期ごとに決定する演算手順を示す機能ブロック図である。以下、ヒータへの供給電力を決定するためにECUに構成された各ブロックの機能について順に説明する。
ベース電力設定部51は、尿素水温度及び尿素水残量を用いて予め定められたマップ(図示せず)を検索することによって、ベース電力[W]を算出する。
ヒータ電力決定部54は、ベース電力[W]に、後述の補正係数算出部53によって算出される補正係数[−]を乗算することにより、ヒータへの供給電力[W]を決定する。
偏差算出部52は、図3の解凍時上限値算出部45によって算出される解凍時上限値[l/sec]から析出抑制量算出部47によって算出される析出抑制量[l/sec]を減算することによって偏差[l/sec]を算出する。上述のように析出抑制量を超える量の尿素水溶液を噴射すると、ミキサで析出物が発生するおそれがあることから、制限噴射量はこの析出抑制量以下になるように定められる。したがって、析出抑制量より多くの尿素水溶液は噴射されないことから、解凍時上限値が析出抑制量よりも大きな状態(偏差が正の状態)とは、ヒータには余分な電力が供給された状態であるといえる。
補正係数算出部53は、偏差に基づいて図6に示すようなマップを検索することによって補正係数を算出する。図6に示すように、補正係数は、偏差が0である場合には1となり、偏差が0より大きい場合(解凍時上限値が析出抑制量よりも大きい場合)には偏差が大きくなるに従って小さくなり、偏差が0より小さい場合(解凍時上限値が析出抑制量よりも小さい場合)には偏差が小さくなるに従って大きくなるように定められる。このようにして補正係数を決定することにより、解凍時上限値が析出抑制量よりも大きい場合には、小さい場合よりもヒータへの供給電力が低減される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜変更してもよい。
例えば、上記実施形態では、極低温起動時には、ヒータによる加熱開始からの解凍量が予め定められた噴射許可量を超えたことに応じて要求量算出部46による要求量の演算を開始し、インジェクタからの尿素水溶液の噴射を開始したが、本発明はこれに限らない。上述のように、極低温起動時に解凍量が噴射許容量を超えるまでの時間は、インジェクタからの噴射圧が所定の噴射可能圧まで上昇するまでの待ち時間に相当する。したがって、極低温起動時には、インジェクタ322の供給管325内の噴射圧を圧力センサによって検出し、この噴射圧が所定の噴射可能圧を超えたことに応じてインジェクタからの尿素水溶液の噴射を開始してもよい。
また上記実施形態では、極低温起動であると判定した場合には、タンク内の尿素水溶液が全て凍結したものと推定し、解凍量の初期値を0とした場合について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、タンク内で一部の尿素水溶液のみが凍結していると推定される場合には、これに応じて解凍量の初期値を変更してもよい。
1…エンジン(内燃機関)
11…排気管(排気通路)
2…排気浄化装置
32…尿素水溶液供給システム
321…尿素水タンク(タンク)
322…尿素水インジェクタ(尿素水溶液供給手段)
324…尿素水ヒータ(加熱手段)
34…SCR触媒コンバータ(SCR触媒)
4…ECU(解凍制御手段、供給量制御手段、要求量算出手段、積算解凍量算出手段、積算消費量算出手段、使用可能量算出手段、制限量算出手段、排気温度取得手段、析出抑制量算出手段、加熱制御手段)
59…排気温度センサ(排気温度取得手段)

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、NOxとNHを反応させてNOxを浄化するSCR触媒と、
    前記NHの前駆体である尿素水溶液を貯蔵するタンクと、
    前記タンク内の尿素水溶液を加熱する加熱手段と、
    前記タンク内の尿素水溶液の凍結時に前記加熱手段を用いて前記タンク内の尿素水溶液を解凍する解凍制御手段と、
    前記排気通路内の前記SCR触媒の上流に前記タンク内の尿素水溶液を供給する尿素水溶液供給手段と、
    前記尿素水溶液供給手段からの尿素水溶液の供給量を所定の制御周期の下で制御する供給量制御手段と、を備えた内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記内燃機関の状態に応じた尿素水溶液の要求量を算出する要求量算出手段と、
    前記加熱手段による加熱開始からの解凍量を算出する積算解凍量算出手段と、
    前記尿素水溶液供給手段による供給開始からの消費量を算出する積算消費量算出手段と、
    前記解凍量から前記消費量を減算することで前記尿素水溶液の使用可能量を算出する使用可能量算出手段と、
    前記使用可能量を前記制御周期よりも長くなるように設定された制限量算出時間で除算することによって前記尿素水溶液の供給量に対する制限量を算出する制限量算出手段と、を備え、
    前記供給量制御手段は、前記要求量及び前記制限量に基づいて前記尿素水溶液の供給量を制御することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記尿素水溶液の凍結時に、前記加熱手段による加熱開始から前記供給量制御手段による供給開始までの間の前記解凍量の増加分を供給許可量と定義し、
    前記制限量算出時間は、前記供給許可量を単位時間当たりに解凍される尿素水溶液の量で除算して得られる時間よりも長く設定されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記内燃機関の排気の温度を取得する排気温度取得手段と、
    前記取得された排気温度に基づいて、前記尿素水溶液供給手段から供給された尿素水溶液が前記排気通路内で析出するのを抑制するための前記供給量に対する析出抑制量を設定する析出抑制量算出手段と、
    前記制限量が前記析出抑制量より大きい場合には、小さい場合よりも前記加熱手段への電力を低減する加熱制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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