JP2016037903A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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【課題】燃料カット中に尿素水溶液を噴射することでNOxの浄化率を向上させ、かつこの燃料カット中の尿素水溶液の噴射に伴う析出物の発生をできるだけ抑制できる内燃機関の排気浄化装置を提供すること。【解決手段】排気浄化装置は、SCR触媒と、排気中に尿素水溶液を噴射する尿素水インジェクタと、排気温度を取得する排気温度センサと、尿素水インジェクタからの尿素水溶液の噴射量を制御する噴射量制御手段と、尿素水インジェクタから尿素水溶液を噴射すると排気管内に有意な量の析出物が発生する状態であるか否かを、排気温度に基づいて判定する析出判定手段と、を備え、噴射量制御手段は、燃料カット運転中において、析出物が発生する状態であると判定されている場合には尿素水溶液の噴射を停止し、析出物が発生しないと判定されている場合には尿素水溶液の噴射を実行する。【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。より詳しくは、排気中に尿素水溶液を噴射し、この尿素水溶液を加水分解することによって生成したNHを用いることによって排気中のNOxを浄化する内燃機関の排気浄化装置に関する。
排気中のNOxを浄化する排気浄化装置の1つとして、NHにより排気中のNOxを選択的に還元する選択還元触媒(以下、「SCR触媒」という)を排気通路に設けるものが提案されている。中でも尿素添加式のものは、SCR触媒の上流側の排気中にNHの前駆体である尿素水溶液を噴射し、その加水分解によってNHを生成し、これをSCR触媒に供給する。
また、SCR触媒にはNHを所定の量だけ吸着するストレージ機能がある。特許文献1には、このSCR触媒のストレージ機能を生かした排気浄化装置が示されている。特許文献1の排気浄化装置では、SCR触媒のNHストレージ量が所定の目標量になるまで尿素水溶液を噴射し、さらに燃料噴射弁からの燃料噴射が中止される燃料カット中には、燃料噴射弁からの燃料噴射が行われている通常運転中よりも目標量を大きくする。燃料カット中は、排気通路内の温度が低下しSCR触媒の温度も低下するため、SCR触媒で吸着できるNHの量が増加する。したがって、NOxを効率的に浄化することに重点をおけば、特許文献1のように燃料カット中はNHのストレージ量に対する目標量を通常時よりも大きくする方が好ましいといえる。
特開2013−155644号公報
ところが特許文献1では、排気通路内における析出物の発生については十分に検討されていない。すなわち、尿素添加式の排気浄化装置では、尿素水溶液中の尿素が排気中で加熱される過程で生成されるNHを用いるが、この過程で生成される物質が排気通路内に固体状で残ってしまう場合がある。析出物が排気通路内に生じると、圧損が悪化したり、排気中における尿素水溶液のミキシング機能が悪化したりするおそれがある。また、例えばフィルタ再生等によって排気通路内が高温環境下にさらされると、排気通路内の析出物が一気に分解されるため、意図しないタイミングで多量のNHが発生する場合がある。
燃料カット中は上述のように排気通路内の温度が低下するため、SCR触媒で吸着できるNHの量が増加するものの、この間に排気中に供給された尿素が十分に分解されず排気通路内に析出物が発生しやすくなってしまう。
本発明は、燃料カット中に尿素水溶液を噴射することでNOxの浄化率を向上させ、かつこの燃料カット中の尿素水溶液の噴射に伴う析出物の発生をできるだけ抑制できる内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
(1)内燃機関(例えば、後述のエンジン1)の排気浄化装置(例えば、後述の排気浄化装置2)は、前記内燃機関の排気通路(例えば、後述の排気管11)に設けられ、NHとの反応によって排気中のNOxを浄化するSCR触媒(例えば、後述のSCR触媒コンバータ34)と、前記SCR触媒の上流側に設けられ、排気中に尿素水溶液を噴射するインジェクタ(例えば、後述の尿素水インジェクタ32)と、前記排気通路内の排気温度を取得する排気温度取得手段(例えば、後述の排気温度センサ51)と、前記インジェクタからの尿素水溶液の噴射量を制御する噴射量制御手段(例えば、後述の図2の尿素水噴射制御の実行に係る手段、及びECU4等)と、前記内燃機関における燃料噴射が停止される燃料カット運転中であるか否かを判定する燃料カット判定手段(例えば、後述の図2のS7の処理の実行に係る手段、及びECU4等)と、前記インジェクタから尿素水溶液を噴射すると前記排気通路内に有意な量の析出物が発生する状態であるか否かを、前記排気温度に基づいて判定する析出判定手段(例えば、後述の図2のS6及びS8の処理の実行に係る手段、及びECU4等)と、を備え、前記噴射量制御手段は、前記燃料カット運転中において、析出物が発生する状態であると判定されている場合には尿素水溶液の噴射を停止し、析出物が発生しないと判定されている場合には尿素水溶液の噴射を実行することを特徴とする。
(2)この場合、前記排気浄化装置は、前記SCR触媒の状態に基づいて尿素水溶液の噴射量に対する目標である目標噴射量を算出する目標噴射量算出手段(例えば、後述の図2のS10の処理の実行に係る手段、及びECU4等)と、前記排気通路内で析出物が発生しない尿素水溶液の噴射量の上限である上限噴射量を前記排気温度に基づいて算出する上限噴射量算出手段(例えば、後述の図2のS11の処理の実行に係る手段、及びECU4)と、を備え、前記噴射量制御手段は、前記目標噴射量が前記上限噴射量以上である場合には上限噴射量の噴射を実行することが好ましい。
(3)この場合、前記インジェクタと前記SCR触媒が設けられた触媒コンバータ(例えば、後述のSCR触媒コンバータ34)との間のうち当該インジェクタから噴射された尿素水溶液が衝突する位置には、当該尿素水溶液と排気を混合撹拌し、これを前記触媒コンバータの端面へ均一に供給するミキサ(例えば、後述のミキサ33)が設けられ、前記上限噴射量算出手段は、前記噴射された尿素水溶液が衝突することによる冷却及び排気との熱交換を考慮して定められる前記ミキサの温度が、当該ミキサにおいて析出物が発生しない温度の下限として予め定められた下限温度(例えば、後述の図4の析出抑制温度)と等しくなる尿素水溶液の噴射量を上限噴射量とすることが好ましい。
(4)この場合、前記排気温度取得手段は、前記インジェクタの上流側でありかつ当該インジェクタから噴射された尿素水溶液が被水しない位置に設けられた温度センサ(例えば、後述の排気温度センサ51)であることが好ましい。
(5)この場合、前記析出判定手段は、前記燃料カット運転中は、前記排気温度が所定温度以下であるか又は前記内燃機関の回転数が所定回転数以下である場合には前記有意な量の析出物が発生する状態であると判定し、前記排気温度が前記所定温度より高くかつ前記回転数が前記所定回転数より大きい場合には前記有意な量の析出物が発生しない状態であると判定することが好ましい。
(1)本発明では、燃料カット運転中にインジェクタから尿素水溶液を噴射すると排気通路内に有意な量の析出物が発生する状態であるか否かを判定し、この判定結果に応じて尿素水溶液の噴射を停止又は実行する。これにより、できるだけ多くの機会で尿素水溶液を噴射できるので、SCR触媒によるNOx浄化率を高く維持しながら、燃料カット中の尿素水溶液の噴射による析出物の発生を回避できる。
ここで内燃機関からNOxが排出されない燃料カット運転中に尿素水溶液を噴射することの利点について説明する。第1に、燃料カット運転は車両の減速時に行われる場合が多いので、燃料カット運転後はNOxが多く排出される加速運転に転ずる可能性が高い。本発明では、燃料カット運転中でも尿素水溶液を噴射することにより、燃料カット運転中に多くのNHをSCR触媒に吸着させることができるので、その後の加速運転時にはNHが多く吸着されたSCR触媒を用いて効率的にNOxを浄化できる。第2に、通常運転時にはSCR触媒へ連続的にNOxが流入するので、尿素水溶液から生成されたNHは、SCR触媒の排気上流側の部分で吸着されるかNOxの還元に消費される。このため、SCR触媒の排気下流側の部分にはNHが吸着されにくい。これに対し本発明では、NOxが排出されない燃料カット中に尿素水溶液を噴射することにより、SCR触媒の排気下流側の部分にもNHを吸着させることができるので、SCR触媒全体でのNOx浄化性能を高くできる。
(2)本発明では、SCR触媒の状態に基づいて、排気浄化装置によるNOx浄化率ができるだけ高く維持されるような尿素水溶液の目標噴射量を算出し、同時に排気温度に基づいて析出物が発生しない尿素水溶液の噴射量の上限である上限噴射量を算出する。そして、目標噴射量が上限噴射量以上である場合には、上限噴射量の噴射を実行する。燃料カット運転中は排気の温度が低いため、インジェクタから多くの量の尿素水溶液を噴射すると、その気化によって排気通路内の温度が低下し、排気通路内に析出物が発生しやすくなる。本発明では、燃料カット運転中に尿素水溶液を噴射する場合であっても、その噴射量を上限噴射量以下に制限することにより、排気通路内を析出物が生じにくい状態に維持できる。
(3)ミキサは、インジェクタから噴射された尿素水溶液が衝突する位置に設けられ、尿素水溶液と排気とを混合撹拌する機能を有するため、排気通路の中で最も尿素水溶液の噴射に伴う温度低下が大きく、析出物が発生しやすい部分である。またミキサで析出物が生じると、本来の撹拌機能が低下し排気通路の圧損も増加するため、ミキサは極力析出を抑制したい部分でもある。本発明では、噴射された尿素水溶液が衝突することによる冷却及び排気との熱交換を考慮して定められるミキサの温度が、析出物が発生しない温度の下限として定められた下限温度と等しくなる尿素水溶液の噴射量を上限噴射量とする。そして上述のように燃料カット運転中は、尿素水溶液の噴射量をこの上限噴射量以下に制限する。これにより、できるだけ多くの機会で多くの量の尿素水溶液を噴射しながら、ミキサにおける析出を確実に防止できる。
(4)本発明では、インジェクタの上流側でありかつインジェクタから噴射された尿素水溶液が被水しない位置に温度センサを設け、この温度センサを用いて排気温度を取得する。これにより、尿素水溶液の気化による影響を除いた正確な排気温度を取得できる。
(5)排気温度が低いと、尿素水溶液の噴射に伴う排気通路内の温度の低下が著しく、析出物が発生しやすい。また内燃機関の回転数が小さいと、噴射された尿素水溶液が気化されにくく排気通路内に析出物として残りやすい。本発明では、燃料カット運転中は、排気温度が所定温度より高くかつ内燃機関の回転数が所定回転数より大きい場合にのみ、排気通路内に有意な量の析出物が発生しない状態であると判定し、尿素水溶液の噴射を実行し、それ以外の場合には尿素水溶液の噴射を停止する。これにより、できるだけ析出物が発生するのを抑制できる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの排気浄化装置の構成を示す図である。 インジェクタからの尿素水溶液の噴射量を決定する尿素水噴射制御の具体的な手順を示すフローチャートである。 尿素水溶液の目標噴射量を算出する具体的な手順を示すフローチャートである。 排気温度及び尿素水噴射量と、ミキサの温度及び析出物の有無との相関関係を調べた試験結果を示す図である。 所定のモード走行の下で本発明の尿素水噴射制御を行った場合における排気温度、車速、尿素水噴射量、及び燃料噴射量の変化を示す図である。 所定のモード走行下における尿素水噴射量の積算値を本発明と比較例とで比較した図である。 所定のモード走行下でSCR触媒の下流側へ排出されたNOx量の積算値を本発明と比較例とで比較した図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関(以下、「エンジン」という)1及びその排気浄化装置2の構成を示す模式図である。エンジン1は、リーンバーン運転方式のガソリンエンジン又はディーゼルエンジンである。排気浄化装置2は、エンジン1の排気管11の触媒浄化ユニット3と、エンジン1及び触媒浄化ユニット3を制御する電子制御ユニット(以下、「ECU」という)4と、を含んで構成される。
触媒浄化ユニット3は、上流触媒コンバータ31と、排気温度センサ51と、尿素水インジェクタ32と、ミキサ33と、SCR触媒コンバータ34と、をこの順で直列に配置して構成される。
上流触媒コンバータ31は、フロースルー型のハニカム構造体を基材として、この基材に酸化触媒を担持して構成される。エンジンから排出された排気に含まれるHCやCOは、この上流触媒コンバータ31を通過する過程で酸化触媒の作用によって酸化される。また、排気に含まれるNOも、上流触媒コンバータ31を通過する過程でNOに酸化される。エンジン直下の排気に含まれるNOxのうちほぼ全てはNOでありNOはほとんど含まれていない(NO/NOx比がほぼ0)。このため、上流触媒コンバータ31でNOを酸化しNOを生成することにより、SCR触媒コンバータ34に流入する排気のNO/NOx比を、そのNOx浄化性能が最適化される約0.5まで上昇させることができる。
SCR触媒コンバータ34は、フロースルー型のハニカム構造体を基材として、この基材にSCR触媒を担持して構成される。このSCR触媒は、NH3の存在する雰囲気下で、排気中のNOxを選択的に還元する。具体的には、後述の尿素水インジェクタ32から尿素水溶液を噴射することによって生成されたNHが供給されると、このNH3によって、下記3種類の反応式に従って排気中のNOxを選択的に還元する。
NO+NO+2NH→2N+3H
4NO+4NH+O→4N+6H
6NO+8NH→7N+12H
また、このSCR触媒は、NH3で排気中のNOxを還元する機能を有するとともに、NHを所定の量だけ貯蔵する機能も有する。以下では、SCR触媒に貯蔵されたNHの量をNHストレージ量といい、このNH3ストレージ量の限界を最大NHストレージ量という。SCR触媒のNH3ストレージ量が最大NH3ストレージ量を超えると、その下流へNHがスリップする。このようにしてSCR触媒に貯蔵されたNHは、尿素水インジェクタ32から供給されたNHと合わせて排気中のNOxの還元に適宜消費される。なお、SCR触媒に多くのNHが存在すると、流入するNOxとの反応性が向上する。すなわち、SCR触媒のNOx浄化性能は、そのNHストレージ量が多くなるほど高くなる。したがって、SCR触媒のNHストレージ量は、NOx浄化性能を向上させる観点からすれば、最大NHストレージ量の近傍に設定された所定の目標値にできるだけ維持されるように、十分な量の尿素水溶液を噴射することが好ましい。
尿素水インジェクタ32は、SCR触媒コンバータ34の上流側に設けられ、図示しないタンクに貯蔵されている尿素水溶液を排気中に噴射する。尿素水インジェクタ32から排気管11内に噴射された尿素水溶液は、排気の流れに沿って後述のミキサ33を通過しSCR触媒コンバータ34に供給される過程でNHに加水分解される。これによって、SCR触媒コンバータ34にNOxを浄化するために必要なNHが供給される。
尿素水インジェクタ32の開弁時間、すなわちインジェクタ32から単位時間当たりに排気管11内に噴射される尿素水溶液の量[mg/sec]は、図示しないバッテリからインジェクタ32に供給される駆動電流のデューティ比をECU4によって調整することによって制御される。ECU4は、後述の図2に示す尿素水噴射制御によってインジェクタ32からの尿素水噴射量を算出し、これに応じた量の尿素水溶液が噴射されるようにインジェクタ32の駆動電流のデューティ比を決定する。
ミキサ33は、金属製の旋回羽根331を備えており、これによってインジェクタ32から噴射された尿素水溶液と排気とを混合撹拌し、微粒子状となった尿素水溶液をSCR触媒コンバータ34の端面全体へ均一に供給する。このミキサ33は、尿素水インジェクタ32とSCR触媒コンバータ34の間のうち尿素水インジェクタ32から噴射された尿素水溶液が衝突する位置に設けられる。したがって、排気管11内では、ミキサ33に最も多くの量の尿素水溶液が衝突する。このため、排気管11の中ではミキサ33が最も析出物が発生しやすい部分となっている。またミキサ33で析出物が生じると、本来の撹拌機能が低下し排気管の圧損も増加するため、ミキサ33は極力析出を抑制したい部分でもある。後に詳述するように本発明の尿素水噴射制御では、排気管11内でミキサ33に着目し、ミキサ33で析出が抑制されるように尿素水溶液の噴射量を制限する。
排気温度センサ51は、排気管11内を流れる排気の温度を検出し、検出値に略比例した信号をECU4に送信する。この排気温度センサ51は、図1に示すように尿素水インジェクタ32と上流触媒コンバータ31との間でありかつ尿素水インジェクタ32から噴射された尿素水溶液が被水しない位置に設けられる。これにより、ECU4では、尿素水インジェクタ32から噴射された尿素水溶液の気化による影響を除いた正確な排気温度を取得することができる。なお以下では、「排気温度」とは、ミキサ33に流入する排気の温度であり、より具体的には、排気温度センサ51によって検出される排気の温度を示すものとする。
ECU4は、センサの検出信号をA/D変換するI/Oインターフェース、各種演算処理を実行するCPU、及び各種データやマップを記憶するRAMやROM等で構成されるマイクロコンピュータである。ECU4は、エンジン1の燃料噴射弁からの燃料噴射量を制御する燃料噴射制御(図示せず)と、尿素水インジェクタ32からの尿素水噴射量を制御する尿素水噴射制御とを実行する。
図2は、尿素水インジェクタからの尿素水溶液の噴射量を決定する尿素水噴射制御の具体的な手順を示すフローチャートである。この尿素水噴射制御は、イグニッションスイッチがオンにされたことに応じて、ECUにおいて所定の制御周期で繰り返し実行される。
始めにECUは、尿素水噴射制御を行うために必要な装置に故障がないか否かを判定する。より具体的には、ECUは、インジェクタ及びポンプ等で構成される尿素水噴射装置に故障が無いか否か(S1参照)、SCR触媒に異常が無いか否か(S2参照)、タンク内の尿素水溶液残量は十分であるか否か(S3参照)、NHセンサ及び排気温度センサ等の各種センサに故障が無いか否か(S4参照)、等を判定する。ECUは、これらS1〜S4の全ての判定がYESである場合にはS6に移る。一方、これらS1〜S4のうち何れか1つ以上の判定がNOである場合には、S9に移り、尿素水溶液の噴射を停止すべく噴射量を強制的に0とし、この処理を終了する。
S6では、ECUは、インジェクタから尿素水溶液を噴射すると排気管内(特に、ミキサ)において有意な量の析出物が発生する状態であるか否かを、排気温度に基づいて判定する。より具体的には、ECUは排気温度が、後述の析出抑制温度(例えば、180℃)より高いか否かを判定する。ECUは、S6の判定がYESである場合には、より詳細に尿素水溶液の噴射の可否を判定すべく、S7に移る。一方、S6の判定がNOである場合(すなわち、排気温度が析出抑制温度以下である場合)には、S9に移り、尿素水溶液の噴射を停止すべく噴射量を強制的に0とし、この処理を終了する。
S7では、ECUは、エンジンの燃料噴射が一時的に停止される燃料カット運転中であるか否かを判定する。ECUは、S7の判定がYESである場合(すなわち、燃料噴射中である場合)には、S10に移り、尿素水噴射量を設定する。一方、S7の判定がNOである場合(すなわち、燃料カット運転中である場合)には、S8に移り、さらに詳細に尿素水溶液の噴射の可否を判定する。
S8では、ECUは、インジェクタから尿素水溶液を噴射すると排気管内において有意な量の析出物が発生する状態であるか否かを、エンジンの回転数に基づいて判定する。より具体的には、ECUはエンジン回転数が、所定の析出抑制回転数(例えば、アイドル回転数)より大きいか否かを判定する。エンジン回転数が小さい状態では、排気管内には十分な量の排気が流れていないため、尿素水溶液と排気が排気管内で十分に混合撹拌されず、析出物が発生するおそれがある。ECUは、S8の判定がNOである場合には、排気管内を十分な量の排気が流れていないと判断し、S9に移り、尿素水溶液の噴射量を強制的に0とし、この処理を終了する。一方、S8の判定がYESである場合には、S10に移り、尿素水噴射量を設定する。
S10では、ECUは、尿素水溶液の噴射量に対する目標である目標噴射量を算出する。この目標噴射量は、SCR触媒のNOx浄化機能が最大限発揮されるように、析出物の発生とは無関係にSCR触媒の状態及びエンジンの運転状態に基づいて定められる尿素水溶液の噴射量であり、既知のアルゴリズムを用いて算出される。図3を参照して目標噴射量を算出する具体的な手順について説明する。
S21では、ECUは、エンジンの運転状態に基づいて単位時間当りにSCR触媒に流入するNOx量[mg/sec](以下、「流入NOx量」という)を算出し、S22に移る。この流入NOx量は、エンジンの燃料噴射量及び吸入空気量等のエンジンの運転状態を示すパラメータに基づいて推定される。また、SCR触媒の上流側にNOxセンサを備えたシステムでは、このNOxセンサの出力に基づいて流入NOx量を検出してもよい。
S22では、ECUは、尿素水溶液から最終的に生成されるNHを用いて流入NOx量のNOxを過不足無くSCR触媒で還元するために必要な尿素水溶液量を主噴射量として算出し、S23に移る。
S23では、ECUは、上記主噴射量に加算されるストレージ補正量を算出する。より具体的には、SCR触媒のNHストレージ量を推定し、この推定値を所定の目標値に制御するために必要な尿素水溶液の量を図示しないフィードバックコントローラによって算出し、これをストレージ補正量とする。
S24では、ECUは、主噴射量とストレージ補正量とを合算することによって目標噴射量を算出し、この処理を終了する。
図2に戻って、S11では、ECUは、上記目標噴射量に対する上限となる上限噴射量を算出する。この上限噴射量は、排気管内、特にミキサにおいて析出物が発生しない尿素水溶液の噴射量の上限であり、排気温度に基づいて設定される。
図4は、排気温度及び尿素水噴射量と、ミキサの温度及び析出物の有無との相関関係を調べた試験結果を示す図である。より具体的には、所定の排気温度(横軸)及び所定の尿素水噴射量(縦軸)の下で定常的に運転した場合におけるミキサの収束温度及び析出物の有無を測定した結果を示す図である。図4において太破線は、ミキサにおける析出物の発生の有無を分ける境界線となっている。
図4に示すように、排気温度が高くなるほど、ミキサと排気との間の熱交換が促進されることから、ミキサの収束温度は高くなる。また、尿素水噴射量を増やすほど、ミキサに衝突し、ミキサを冷却する尿素水溶液の量が増加することから、ミキサの収束温度は低くなる。図4を用いることにより、排気温度及び尿素水噴射量によって特定される運転ポイントからミキサの温度を推定できる。また、図4に示すように、ミキサにおける析出物の発生は、主にミキサの収束温度に依存することが明らかとなった。より具体的には、図4において太破線で示す温度を析出抑制温度(例えば、180℃)と定義し、ミキサの温度が析出抑制温度より高くなるような状況下で継続的に運転された場合にはミキサにはほとんど析出物は発生しないが、ミキサの温度が析出抑制温度より低くなるような状況下で継続的に運転された場合にはミキサには目視できる程度に有意な量の析出物が発生する。すなわち、ミキサの収束温度が太破線で示される析出抑制温度より高くなるような運転領域が尿素水溶液を噴射しても析出物が発生しない噴射可能領域となり、それ以外の領域が尿素水溶液を噴射すると析出物が発生する可能性の高い噴射不可領域となる。
図2に戻って、S11では、ECUは、図4に示すような試験結果によって得られるマップを用いることによって推定されるミキサの温度が、ミキサにおいて析出物が発生しない温度の下限として設定された析出抑制温度と等しくなる尿素水溶液の噴射量を上限噴射量とする。すなわち、図4に示す例では、排気温度に応じて太破線上で定められる尿素水噴射量が上限噴射量となる。
S12では、ECUは、以上のようにNOx浄化の観点から定められた目標噴射量と析出の観点から定められた上限噴射量とを比較する。そして、目標噴射量が上限噴射量以上である場合には上限噴射量を尿素水噴射量として決定し(S13)、目標噴射量が上限噴射量より小さい場合には目標噴射量を尿素水噴射量として決定し(S14)、この処理を終了する。
次に、図5〜図7を参照して、本発明の尿素水噴射制御(図2参照)の効果について説明する。
図5は、所定のモード走行の下で本発明の尿素水噴射制御を行った場合における排気温度、車速、尿素水噴射量、及び燃料噴射量の変化を示す図である。図5には、同じモード走行の下で比較例の尿素水噴射制御を行った場合における尿素水噴射量の変化を一点鎖線で示す。ここで比較例の尿素水噴射制御とは、燃料カット中は尿素水溶液の噴射を停止する点のみ本発明の尿素水噴射制御と異なる。すなわち、燃料カットを行っていない間には、上限噴射量を設定するとともに尿素水噴射量を制限する点については、本発明と比較例とで同じである。
図5に示すように比較例の尿素水噴射制御を行うと、燃料カット中は尿素水溶液の噴射は完全に停止される。これに対し本発明の尿素水噴射制御では、燃料カット中であっても排気温度が析出抑制温度より高くかつ十分な量の排気が流れている場合には、析出物が発生しないように制限された量の尿素水溶液を噴射する。
図6は、図5と同じモード走行下における尿素水噴射量の積算値を本発明と比較例とで比較した図である。図7は、図5と同じモード走行下でSCR触媒の下流側へ排出されたNOx量の積算値を本発明と比較例とで比較した図である。図6及び図7では、それぞれ比較例の尿素水噴射量の積算値及びNOx量の積算値を100とした場合を示す。
図5を参照して説明したように、本発明の尿素水噴射制御では、尿素水溶液の噴射量を析出物が発生しないような量に制限するが、燃料カット中も尿素水溶液を噴射する。このため、尿素水溶液を噴射する機会は比較例の尿素水噴射制御よりも多く、結果として噴射量の積算値は図6に示すように比較例の尿素水噴射制御を行った場合よりも増加する。より具体的には、所定のモード走行の下では、尿素水噴射量の積算値を約1.18倍増量できることが検証された。また、このように尿素水溶液を噴射する機会を多く確保することによって、SCR触媒はNHが十分に貯蔵された状態が維持されるため、図7に示すようにNOx排出量も削減することができる。より具体的には、所定のモード走行の下では、NOx浄化性能を約13%向上できることが検証された。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜変更してもよい。
1…エンジン(内燃機関)
11…排気管(排気通路)
2…排気浄化装置
32…尿素水インジェクタ(インジェクタ)
33…ミキサ
34…SCR触媒コンバータ(SCR触媒)
4…ECU(噴射量制御手段、燃料カット判定手段、析出判定手段、目標噴射量算出手段、上限噴射量算出手段)
51…排気温度センサ(排気温度取得手段、温度センサ)

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、NHとの反応によって排気中のNOxを浄化するSCR触媒と、
    前記SCR触媒の上流側に設けられ、排気中に尿素水溶液を噴射するインジェクタと、
    前記排気通路内の排気温度を取得する排気温度取得手段と、
    前記インジェクタからの尿素水溶液の噴射量を制御する噴射量制御手段と、を備えた内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記内燃機関における燃料噴射が停止される燃料カット運転中であるか否かを判定する燃料カット判定手段と、
    前記インジェクタから尿素水溶液を噴射すると前記排気通路内に有意な量の析出物が発生する状態であるか否かを、前記排気温度に基づいて判定する析出判定手段と、を備え、
    前記噴射量制御手段は、前記燃料カット運転中において、析出物が発生する状態であると判定されている場合には尿素水溶液の噴射を停止し、析出物が発生しないと判定されている場合には尿素水溶液の噴射を実行することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記SCR触媒の状態に基づいて尿素水溶液の噴射量に対する目標である目標噴射量を算出する目標噴射量算出手段と、
    前記排気通路内で析出物が発生しない尿素水溶液の噴射量の上限である上限噴射量を前記排気温度に基づいて算出する上限噴射量算出手段と、を備え、
    前記噴射量制御手段は、前記目標噴射量が前記上限噴射量以上である場合には上限噴射量の噴射を実行することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記インジェクタと前記SCR触媒が設けられた触媒コンバータとの間のうち当該インジェクタから噴射された尿素水溶液が衝突する位置には、当該尿素水溶液と排気を混合撹拌し、これを前記触媒コンバータの端面へ均一に供給するミキサが設けられ、
    前記上限噴射量算出手段は、前記噴射された尿素水溶液が衝突することによる冷却及び排気との熱交換を考慮して定められる前記ミキサの温度が、当該ミキサにおいて析出物が発生しない温度の下限として予め定められた下限温度と等しくなる尿素水溶液の噴射量を上限噴射量とすることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記排気温度取得手段は、前記インジェクタの上流側でありかつ当該インジェクタから噴射された尿素水溶液が被水しない位置に設けられた温度センサであることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記析出判定手段は、前記燃料カット運転中は、前記排気温度が所定温度以下であるか又は前記内燃機関の回転数が所定回転数以下である場合には前記有意な量の析出物が発生する状態であると判定し、前記排気温度が前記所定温度より高くかつ前記回転数が前記所定回転数より大きい場合には前記有意な量の析出物が発生しない状態であると判定することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
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