JP6062883B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フロントピラーから車体前方に向けてアッパメンバが延出され、アッパメンバに衝撃荷重が入力するように構成された車体前部構造に関する。
車体前部構造のなかには、フロントピラーのインナパネルが車幅方向内側に折り曲げられ、折り曲げられた部位がカウルに沿って車幅方向内側に延出され、延出された部位の全域がカウルに複数のスポット溶接で接合されたものが知られている。
延出された部位の全域がカウルに複数のスポット溶接で接合されることにより、延出された部位とカウルとの接合部の接合強度が確保されている。
さらに、この車体前部構造は、折り曲げられた部位に車体前方からアッパメンバのインナパネルが接合されている。よって、アッパメンバに車体前方から衝撃荷重が入力した場合に、入力した衝撃荷重がアッパメンバのインナパネルを経て接合部に伝えられる。
接合部は、延出された部位とカウルとの接合強度が確保されている。よって、伝えられた衝撃荷重で接合部が破損(損傷)することを防止できる(例えば、特許文献1参照。)。
特許第4508026号公報
しかし、特許文献1の車体前部構造は、衝撃荷重による接合部の損傷を防止するために、延出された部位の全域をカウルに複数のスポット溶接で接合することが要求される。このため、スポット溶接の打点(すなわち、溶接箇所)を増す必要があり、この観点から改良の余地が残されていた。
本発明は、溶接箇所を増すことなく、衝撃荷重による接合部の損傷を防止できる車体前部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、フロントピラーから車体前方に向けてアッパメンバが延出された車体前部構造において、前記アッパメンバは、後端部の少なくとも一部を形成し、かつ、前記フロントピラー側にく字形状部を有し、前記く字形状部は、前記フロントピラー側に配置される後傾斜部と、前記後傾斜部の前端に連結された前傾斜部と、を有し、前記前傾斜部および前記後傾斜部で前記く字形状部が略く字状に形成され、前記後傾斜部のうち前記前傾斜部に対峙する内側面に前記フロントピラーのピラー張出部が接合され、前記アッパメンバは、車外側に設けられたアウタパネルと、前記アウタパネルの車幅方向に内側に設けられたインナパネルと、前記インナパネルの後上側に設けられ、前記く字形状部およびフロントガラスを支持する支持面を有する後上パネルと、前記後上パネルおよび前記アウタパネル間に介在され、車体前後方向に延びる連結部材と、を備え、前記アウタパネルおよび前記インナパネルで前記アッパメンバの前端部側が閉断面に形成され、前記アウタパネル、前記インナパネル、前記後上パネルおよび前記連結部材で前記アッパメンバの後端部側が閉断面に形成され、かつ、前記後上パネルの支持面が前記フロントピラーに形成された前記フロントガラスの支持面に連結されることを特徴とする。
請求項は、前記フロントピラーは、車外側に設けられたピラーアウタパネルと、前記ピラーアウタパネルの車幅方向に内側に設けられ、前記ピラーアウタパネルの前縁から車体前方に張り出された前記ピラー張出部を有するピラーインナパネルと、を備え、前記ピラーアウタパネルに前記アウタパネルの後端部が車外側から接合され、前記ピラー張出部および前記アウタパネル間に前記インナパネルが挟み込まれた状態で前記ピラー張出部および前記アウタパネルに接合されることを特徴とする。
請求項は、前記後上パネルは、前記ピラー張出部側に位置し、前記く字形状部を有する後折曲辺と、前記後折曲辺の上端から車体前方に向けて下り勾配に延び、前記支持面が形成された上フランジを有する上折曲辺と、前記上折曲辺の下端および前記後折曲辺の下端に連結され、前記インナパネルに接合可能な下フランジを有する下折曲辺と、を有し、前記後折曲辺、前記上折曲辺および前記下折曲辺で前記後上パネルが側面視で三角形状に形成されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、フロントピラーから車体前方に向けてアッパメンバが延出された車体前部構造において、前記アッパメンバは、後端部の少なくとも一部を形成し、かつ、前記フロントピラー側にく字形状部を有し、前記く字形状部は、前記フロントピラー側に配置される後傾斜部と、前記後傾斜部の前端に連結された前傾斜部と、を有し、前記前傾斜部および前記後傾斜部で前記く字形状部が略く字状に形成され、前記後傾斜部のうち前記前傾斜部に対峙する内側面に前記フロントピラーのピラー張出部が接合され、前記く字形状部が複数連続されることを特徴とする。
請求項は、前記後上パネルおよび前記インナパネル間に、カウルの内部に連通する排水口が設けられたことを特徴とする。
請求項1および請求項4に係る発明では、アッパメンバのうち、後端部の少なくとも一部をく字形状部に形成した。よって、アッパメンバの前端部に車体前方から衝撃荷重が入力した場合に、入力した衝撃荷重がく字形状部に伝えられる。伝えられた衝撃荷重でく字形状部が圧縮され、前傾斜部の前端が後傾斜部の後端に向けて移動する。
さらに、く字形状部の後傾斜部のうち、前傾斜部に対峙する内側面にフロントピラーのピラー張出部を接合した。よって、前傾斜部の前端が後傾斜部の後端に向けて移動することにより、前傾斜部の内側面がピラー張出部に当接し、ピラー張出部が前傾斜部および後傾斜部間に挟み込まれた状態に支持(挟持)される。
これにより、溶接箇所を増すことなく、ピラー張出部および後傾斜部の結合力(具体的には、ピラー張出部および後傾斜部が接合された接合部の結合力)を高めることができる。
したがって、溶接箇所を増すことなく、衝撃荷重による接合部の破損(損傷)を防止でき、アッパメンバに入力した衝撃荷重を接合部を経てフロントピラーに伝え、フロントピラーで支えることができる。
このように、衝撃荷重をフロントピラーで支えることにより、アッパメンバの湾曲する部位を車体後方に折り曲げて衝撃荷重を吸収できる。
また、伝えられた衝撃荷重でく字形状部を圧縮することにより、衝撃荷重の一部をく字形状部で吸収することができる。
また、請求項に係る発明では、後上パネルおよびアウタパネル間に連結部材を介在した。さらに、アウタパネル、インナパネル、後上パネルおよび連結部材でアッパメンバの後端部側を閉断面に形成した。この連結部材で閉断面の頂部が形成される。
よって、後上パネルを車幅方向外側に折り曲げ、折り曲げた部位で閉断面の頂部を形成する必要がない。これにより、後上パネルを車幅方向内側に折り曲げて、後上パネルにフロントガラスの支持面を形成できる。
ここで、後上パネルにく字形状部が形成されている。したがって、く字形状部をフロントピラーのピラー張出部に接合するとともに、フロントピラーに備えたフロントガラスの支持面に後上パネルの支持面を容易に接合できる。
さらに、閉断面を形成する後上パネルをインナパネルと別部材で備えた。よって、後上パネルのく字形状部をピラー張出部に接合する際に、後上パネルの支持面を、フロントピラーの支持面に容易に位置決めできる。
これにより、後上パネルの支持面をフロントピラーの支持面に一層容易に接合できる。
請求項に係る発明では、ピラーアウタパネルにアウタパネルの後端部を車外側から接合した。よって、ピラーアウタパネルにアウタパネルの後端部をミグ溶接で容易に接合することができる。
さらに、ピラー張出部およびアウタパネル間にインナパネルを挟み込み、挟み込んだインナパネルをピラー張出部およびアウタパネルに接合した。よって、アウタパネル、インナパネルおよびピラー張出部の3部材を重ね合わせた状態にスポット溶接で容易に接合でき、3部材の接合強度を高めることができる。
これにより、フロントピラーにアッパメンバを容易に接合でき、かつ、フロントピラーおよびアッパメンバの接合強度を高めることができる。
請求項に係る発明では、後折曲辺にく字形状部を有し、上折曲辺に上フランジを有し、下折曲辺に下フランジを有する。よって、後上パネルを後折曲辺、上折曲辺および下折曲辺で補強することができ、後上パネルの剛性を高めることができる。
また、後折曲辺のく字形状部をピラー張出部に接合し、下折曲辺の下フランジをインナパネルに接合した。さらに、上折曲辺の支持面をフロントピラーの支持面に接合することにより、上折曲辺の支持面にフロントガラスを支持可能とした。
これにより、剛性の高い後上パネルでフロントガラスを好適に支持することができる。
また、請求項に係る発明では、く字形状部を複数連続させた。よって、複数のく字形状部に衝撃荷重が伝えられた場合、複数のく字形状部を衝撃荷重で圧縮することができる。これにより、複数のく字形状部で衝撃荷重を一層良好に吸収することができる。
請求項に係る発明では、後上パネルおよびインナパネル間に排水口を設け、排水口をカウルの内部に連通させた。カウルの内部は、エアコンデショナの吸気通路やエアコンデショナの排水通路に用いられる。
よって、エアコンデショナから排水通路に導かれた水を、排水通路を経て排水口から外部に排水することができる。これにより、エアコンデショナの適用に好適な車体前部構造を得ることができる。


本発明に係る実施例1の車体前部構造を示す斜視図である。 図1の右フロントピラーおよび右アッパメンバを示す斜視図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の右アッパメンバの後側を示す分解斜視図である。 図1の右アッパメンバからアウタパネルの一部を外した状態を示す斜視図である。 図1の右フロントピラーおよび右アッパメンバをエンジンルーム側から見た状態を示す斜視図である。 図4の7部拡大図である。 図1の8−8線で破断した状態を斜め上方から見た断面図である。 図8の9部拡大図である。 図1の10−10線で破断した状態を斜め前方から見た断面図である。 図7の後上パネルおよび連結部材を示す分解斜視図である。 図11の後上パネルを示す斜視図である。 図3の13部拡大図である。 図6の構成部材からサポートパネルを外した状態を示す斜視図である。 本発明に係る右アッパメンバに入力した衝撃荷重の一部がく字形状部に伝えられる例を説明する図である。 本発明に係る接合部の損傷を防止して右アッパメンバに入力した衝撃荷重を吸収する例を説明する図である。 本発明に係る実施例2の車体前部構造を示す断面図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例1に係る車体前部構造10について説明する。
なお、車体前部構造10は略左右対称に形成された構造体であり、以下左右側部材に同一符号を付し、左側部材の説明を省略する。
図1に示すように、車体前部構造10は、左右のサイドシル12(左サイドシルは図示せず)の前端部12aに架け渡されたクロスメンバ13と、クロスメンバ13から車体前方へ向けて延ばされた左右のフロントサイドフレーム14と、左右のフロントサイドフレーム14の前端部14aに設けられたフロントバルクヘッド15とを含む。
さらに、車体前部構造10は、左右のサイドシル12の前端部12aから上方に立ち上げられた左右のフロントピラー17と、左右のフロントピラー17間に介在されたダッシュロアパネル18と、ダッシュロアパネル18の上端部18a(図3参照)に設けられたカウル21と、カウル21の左右側に設けられた左右のアッパメンバ23とを含む。
右アッパメンバ23の前端部23aが右膨出部25を介して右フロントサイドフレーム14の前端部14aに連結されている。同様に、左アッパメンバ23の前端部(図示せず)が左膨出部25を介して左フロントサイドフレーム14の前端部14aに連結されている。
また、右アッパメンバ23に右連結バー26を介してフロントバルクヘッド15の右上端部15aが連結されている。さらに、左アッパメンバ23に左連結バー26を介してフロントバルクヘッド15の左上端部15bが連結されている。
図2、図3に示すように、右フロントピラー17は、上端部にピラーレール31(図1も参照)を有する。ピラーレール31は、右アッパメンバ23の後端部23bからルーフレール(図示せず)の前端部に向けて車体後方に上り勾配で延出されている。
この右フロントピラー17は、車外27側に設けられたピラーアウタパネル32と、ピラーアウタパネル32の車幅方向に内側(車室28)に設けられたピラーインナパネル33と、ピラーアウタパネル32およびピラーインナパネル33間に設けられたピラースティフナ34とを備える。
図4、図5に示すように、ピラーインナパネル33は、ピラーアウタパネル32の前縁32aから車体前方に張り出されたピラー張出部36と、ピラー張出部36の上端部に形成された支持面(以下、ピラー支持面という)39を有する。
ピラー張出部36は、ピラーアウタパネル32の前縁32aから車体前方に張り出されたエクステンションである。このピラー張出部36は、上部36aに形成された折曲片37と、下部36bに形成されたダッシュ接合片38を有する。
折曲片37は、正面視略鉛直状に立ち上げられ、車幅方向内側に向けて傾斜状に折り曲げられている(図3も参照)。ダッシュ接合片38は、正面視略鉛直状に立ち上げられ、ダッシュロアパネル18の右接合片18b(図9も参照)に接合されている。
ピラー支持面39は、フロントガラス41の右側下部41aを上方から載置可能に、ピラー張出部36の上端部が車幅方向内側に略水平に折り曲げられている。フロントガラス41の右側下部41aがピラー支持面39に載置された状態で右側下部41aがピラー支持面39に支持される。
図1、図3に示すように、右フロントピラー17のピラーインナパネル33と、左フロントピラー17のピラーインナパネル33との間にダッシュロアパネル18が介在されている。ダッシュロアパネル18は、車室28およびエンジンルーム29を仕切る仕切壁である。
ダッシュロアパネル18の右接合片18bが右側のピラーインナパネル33のダッシュ接合片38に接合され、ダッシュロアパネル18の左接合片(図示せず)が左側のピラーインナパネル33のダッシュ接合片(図示せず)に接合されている。
ここで、図5に示すように、ピラー張出部36は、ピラーアウタパネル32の前縁32aから車体前方に張り出されている。よって、ダッシュロアパネル18をピラーアウタパネル32より車体前方側に設けることができる。これにより、ダッシュロアパネル18で形成される車室28の室内空間を大きく確保できる。
図1、図6に示すように、ダッシュロアパネル18の上端部18aにカウル21が設けられている。
カウル21は、ダッシュロアパネル18の上端部18aに設けられたダッシュアッパパネル43と、ダッシュアッパパネル43の左右端部から上方に立ち上げられた左右のカウルサイドパネル44と、左右のカウルサイドパネル44の上端部44aに架け渡されたサポートパネル45とを備えている。
左右のカウルサイドパネル44は、左右のアッパメンバ23の後上パネルと兼用する部材であり、以下、左右のカウルサイドパネル44を後上パネル44として説明する。
カウル21の内部22で、エアコンデショナ(図示せず)の吸気通路や排水通路が形成される。
ダッシュアッパパネル43は、右端部43aが右アッパメンバ23や右側のピラーインナパネル33に接合され、左端部43bが左アッパメンバ23や左側のピラーインナパネル33に接合されている。ダッシュアッパパネル43の右端部43aに前後の排水部47,48(図4参照)が設けられている。前後の排水部47,48がカウル21の内部22に連通されている。
サポートパネル45は、右端部45aが右側の後上パネル44や右側のピラーインナパネル33に接合され、左端部45bが左側の後上パネル44や左側のピラーインナパネル33に接合されている。すなわち、サポートパネル45が左右のフロントピラー17や左右のアッパメンバ23に設けられている。このサポートパネル45でフロントガラス41の下端部41bが支持される。
カウル21の右側に右アッパメンバ23が設けられている。
図2に示すように、右アッパメンバ23は、右フロントピラー17から車体前方に向けて延出された状態で閉断面51に形成されている。
この右アッパメンバ23は、車外27側に設けられたアウタパネル55と、アウタパネル55の車幅方向に内側に設けられたインナパネル56と、インナパネル56の後上側に設けられた後上パネル44(図7も参照)と、後上パネル44およびアウタパネル55間に介在された連結部材57とを備える。
アウタパネル55は、後端部55aが車外27側からピラーアウタパネル32に接合され、後端部55aから前端部55bに向けて下方へ湾曲するように延出されている。このアウタパネル55は、右アッパメンバ23の前部(前端部23a側)23cにおいて、断面略ハット状に形成され、上フランジ55cおよび下フランジ55dを有する。
図5、図7に示すように、インナパネル56は、後端部56aがピラー張出部36の中央部36cに接合され、後端部56aから前端部56bに向けてアウタパネル55に沿って下方へ湾曲するように延出されている。
このインナパネル56は、右アッパメンバ23の前部23cにおいて、断面略ハット状に形成され、上フランジ56cおよび下フランジ56dを有する。さらに、インナパネル56は、後上部に後接合片56e(図2参照)が車幅方向外側に向けて折り曲げられている。
図4に示すように、右アッパメンバ23は、後端部23b(図2参照)が右フロントピラー17に車外27側から接合されている。具体的には、アウタパネル55の後端部55aが車外27側からピラーアウタパネル32に接合されている。
よって、ピラーアウタパネル32に後端部55aの後縁55e(図2も参照)をミグ溶接で容易に接合することができる。
図8、図9に示すように、ピラー張出部36のダッシュ接合片38およびアウタパネル55の下フランジ55d間にインナパネル56の下フランジ56dが挟み込まれている。この状態において、ダッシュ接合片38および下フランジ55dに下フランジ56dが接合されている。
よって、下フランジ55d、下フランジ56dおよびダッシュ接合片38を重ね合わせた状態にスポット溶接で容易に接合でき、アウタパネル55、インナパネル56およびピラー張出部36の3部材の接合強度を高めることができる。
このように、ピラーアウタパネル32にアウタパネル55の後端部55aをミグ溶接で接合し(図2参照)、かつ、3部材55d,56d,38を重ね合わせた状態にスポット溶接で接合できる。これにより、右フロントピラー17に右アッパメンバ23を容易に接合でき、かつ、右フロントピラーおよび右アッパメンバ23の接合強度を高めることができる。
図1に示すように、右アッパメンバ23は、後端部23bから前端部23aに向けて下方へ湾曲するように延出されている。よって、右アッパメンバ23の略中央に、上前方に向けて凸状に湾曲された部位(以下、湾曲部という)24が形成される。
また、右アッパメンバ23の前端部23aが右フロントピラー17のピラーレール31から車体前方に延びた延長線59上に設けられている。
よって、右アッパメンバ23の前端部23aに車体前方から衝撃荷重F1が入力した場合に、入力した衝撃荷重F1を右フロントピラー17(特に、ピラーレール31)に効率よく伝えることができる。
図2、図10に示すように、右アッパメンバ23は、前端部23aおよび後端部23b間の全域において閉断面51に形成される。具体的には、右アッパメンバ23の前部(前端部23a側)23cにおいて、アウタパネル55の上フランジ55cおよびインナパネル56の上フランジ56cがスポット溶接で接合されている。さらに、アウタパネル55の下フランジ55dおよびインナパネル56の下フランジ56dがスポット溶接で接合されている。
これにより、右アッパメンバ23の前部23cが、アウタパネル55およびインナパネル56で略矩形状の前閉断面(閉断面)52に形成される。
また、右アッパメンバ23の後部(後端部23b側)23dにおいて、アウタパネル55、インナパネル56、後上パネル44および連結部材57が接合されている。これにより、右アッパメンバ23の後部23dが、アウタパネル55、インナパネル56、後上パネル44および連結部材57で略矩形状の後閉断面(閉断面)53に形成される。
後閉断面53については後で詳しく説明する。
ここで、右アッパメンバ23の前部23cが前端部23aおよび湾曲部24で形成されている。また、右アッパメンバ23の後部23dが湾曲部24の後端24aおよび後端部23b間の部位で形成されている。
右アッパメンバ23は、後部23dの上部23eが湾曲部24の後端24aから後端部23bに向けて上方へ徐々に高くなるように形成されている。よって、後部23dの後閉断面53が前部23cの前閉断面52より高さ寸法H1だけ上方に拡大されている。後閉断面53が上方に拡大されることにより、拡大された上部位で後閉断面53に上拡大部53aが形成されている。
図7、図10に示すように、連結部材57は、後上パネル44およびアウタパネル55間に介在された状態で車体前後方向に延出されている。具体的には、インナパネル56の上フランジ56cのうち後端部56fから折曲片37の上端37aまで上フランジ56cの延長線61上に沿って連結部材57が上り勾配に延出されている。
この連結部材57は、帯状に延出される頂部63と、頂部63の外辺から上方に折り曲げられた外接合片64と、頂部63の内辺から下方に折り曲げられた内接合片65とを有する。外接合片64がアウタパネル55の上端部55fに接合され、内接合片65が後上パネル44の上端部寄りの部位44bに接合される。
よって、アウタパネル55の上端部55fおよび後上パネル44の上端部寄りの部位44b間に連結部材57が介在される。
これにより、アウタパネル55、インナパネル56、後上パネル44および連結部材57で右アッパメンバ23の後部23dが後閉断面53に形成される。後閉断面53の頂部が連結部材57で形成される。
後閉断面53の頂部を連結部材57で形成することにより、後上パネル44の上辺を車幅方向外側に折り曲げてアウタパネル55の上端部55fに接合させる必要がない。すなわち、後上パネル44の上辺を車幅方向外側に折り曲げ、折り曲げた部位で後閉断面の頂部を形成する必要がない。
よって、後上パネル44の上辺を車幅方向内側に折り曲げて、後上パネル44に支持面67を形成できる。支持面67はフロントガラス41を支持する面である。さらに、後上パネル44のうち、右フロントピラー17側(すなわち、車体後方側)の部位にく字形状部68が形成されている。く字形状部68は、後述するように、略く字状に折り曲げられた部位である。
このように、後上パネル44に支持面67およびく字形状部68が一体に形成されている。これにより、く字形状部68を右フロントピラー17(ピラー張出部36)の折曲片37に接合するとともに、右フロントピラー17のピラー支持面39に後上パネル44の支持面67を容易に接合できる。
さらに、後閉断面53を形成する後上パネル44をインナパネル56と別部材で備えた。よって、後上パネル44のく字形状部68をピラー張出部36の折曲片37に接合する際に、後上パネル44の支持面67をピラー支持面39に容易に位置決めできる。
これにより、後上パネル44の支持面67をピラー支持面39に一層容易に接合できる。
図11、図12に示すように、後上パネル44は、インナパネル56の後接合片56e(図10参照)やダッシュアッパパネル43の右端部43aの上方に配置されている。後上パネル44は、後折曲辺71、上折曲辺72および下折曲辺73を有する。後折曲辺71、上折曲辺72および下折曲辺73で後上パネル44が側面視で三角形状に形成されている。
後折曲辺71は、ピラー張出部36の折曲片37側に位置し、後折曲辺71に沿って延びるく字形状部68を有する。く字形状部68は、右アッパメンバ23の後端部23b(図3参照)の少なくとも一部を形成し、かつ、右フロントピラー17側に設けられている。
図13、図14に示すように、く字形状部68は、右フロントピラー17側に配置される後傾斜部75と、後傾斜部75の前端75aに連結された前傾斜部76とを有する。前傾斜部76および後傾斜部75でく字形状部68が略く字状に形成されることにより、後傾斜部75の内側面75bが前傾斜部76に傾斜状に対峙されている。
後傾斜部75の内側面75bにピラー張出部36の折曲片37が前傾斜部76側(すなわち、車体前方側)からスポット溶接で接合部78が接合されている。折曲片37は、ピラー張出部36の上部が車幅方向内側に傾斜状に折り曲げられるだけで、後傾斜部75の内側面75bに接合可能に形成されている。
これにより、後傾斜部75の内側面75bに接合できる折曲片37をピラー張出部(すなわち、右フロントピラー17)に簡単に形成でき、製造の容易化が図れる。
また、く字形状部68(後傾斜部75)の内側面75bにピラー張出部36の折曲片37が接合されている。よって、例えば、オフセット衝突により右アッパメンバ23の前端部23aに車体前方から比較的大きな衝撃荷重F1(図1参照)が入力した場合に、入力した衝撃荷重F1の一部が荷重F2としてく字形状部68に伝えられる。伝えられた荷重F2でく字形状部68が圧縮され、折曲片37が前傾斜部76および後傾斜部75間に挟み込まれた状態に支持(挟持)される。
これにより、接合部78(すなわち、溶接箇所)を増すことなく、折曲片37および後傾斜部75の結合力(具体的には、折曲片37および後傾斜部75が接合された接合部78の結合力)が高められる。
折曲片37および後傾斜部75の結合力が高められることにより、接合部78の損傷が防止され、荷重F2が右フロントピラー17に伝えられる。
よって、図1に示すように、右アッパメンバ23の後端部23bが右フロントピラー17で支えられ、右アッパメンバ23の湾曲部24が車体後方に折り曲げられる。これにより、右アッパメンバ23の前端部23aに入力した比較的大きな衝撃荷重F1が右アッパメンバ23で吸収される。
また、く字形状部68は上拡大部53a(図2参照)に形成されている。図2に示すように、上拡大部53aは、右アッパメンバ23の後閉断面53のうち、前閉断面52より上方に拡大された断面である。
図13、図14に戻って、く字形状部68にピラー張出部36の折曲片37が接合されている。よって、く字形状部68および右フロントピラー17(折曲片37)の接合部78が、右アッパメンバ23の前端部23aから湾曲部24に延びる延長線59上に隣接して設けられる。この延長線59は、右フロントピラー17のピラーレール31(図1参照)から車体前方に延びた延長線59と同じであることが好ましいが、多少ずれてもよい。
接合部78が延長線59上に隣接して設けられることにより、右アッパメンバ23の前端部23aに入力した衝撃荷重F1(図1参照)の一部を接合部78を経て右フロントピラー17に伝え、右フロントピラー17で効率よく支えることができる。このように、衝撃荷重F1の一部を右フロントピラー17で支えることにより、右アッパメンバ23の湾曲部24を車体後方に折り曲げて衝撃荷重F1を良好に吸収できる。
図2に示すように、右アッパメンバ23の後部23dの後閉断面53を前部23cの前閉断面52より上方に拡大することにより、右アッパメンバ23の後端部23bを右フロントピラー17で強固に支持できる。
これにより、衝撃荷重F1(図1参照)を右フロントピラー17で一層好適に支えることが可能になり、右アッパメンバ23の湾曲部24をさらに良好に車体後方に折り曲げて衝撃荷重F1を良好に吸収できる。
ここで、図1に示すように、右アッパメンバ23の前端部23aが右フロントピラー17のピラーレール31から車体前方に延びた延長線59上に設けられている。よって、右アッパメンバ23の前端部23aに車体前方から衝撃荷重F1が入力した場合に、入力した衝撃荷重F1をく字形状部68(図1参照)を経て右フロントピラー17(特に、ピラーレール31)に効率よく伝えることができる。
これにより、右アッパメンバ23の前端部23aに入力した衝撃荷重F1を右フロントピラー17で好適に支えることができるので、右アッパメンバ23の湾曲部24を車体後方に一層良好に折り曲げて衝撃荷重F1を良好に吸収できる。
また、図13に示すように、後傾斜部75の外側面75cにサポートパネル45の右端部45aが車体後方側から接合されている。すなわち、く字形状部68の後傾斜部75が右端部45aで支持されている。これにより、後傾斜部75をサポートパネル45で補強することができるので、接合部78の損傷を一層良好に防止できる。
さらに、サポートパネル45でく字形状部68の後傾斜部75を支持することにより、右アッパメンバ23の前端部23aに入力した衝撃荷重F1(図1参照)を右フロントピラー17に伝達するとともに、サポートパネル45に伝達することができる。
このように、右アッパメンバ23に入力した衝撃荷重F1を右フロントピラー17およびサポートパネル45に分散させることにより、入力した衝撃荷重F1を一層良好に支えることができる。
図7、図11に戻って、上折曲辺72は、後折曲辺71の上端71aから車体前方に向けて下り勾配に延び、車幅方向内側に折り曲げられた上フランジ72aを有する。上フランジ72aには、フロントガラス41を支持する支持面67が形成されている。
この支持面67の後端部がピラーインナパネル33(具体的には、ピラー張出部36)のピラー支持面39に接合されている。
すなわち、支持面67およびピラー支持面39が車体前後方向へ向けて傾斜状に連結されている。支持面67およびピラー支持面39にフロントガラス41の右側下部41aが上方から載置されている。
下折曲辺73は、上折曲辺72の下端72bおよび後折曲辺71の下端71bに連結され、車幅方向内側に折り曲げられた下フランジ73aを有する。下フランジ73aは、ダッシュアッパパネル43の右端部43aを介してインナパネル56の後接合片56e(図10参照)に接合可能に形成されている。
よって、インナパネル56の後上側にダッシュアッパパネル43の右端部43aを介して後上パネル44が設けられている。
ダッシュアッパパネル43の右端部43aにおいて、車体前方側に前排水部47が形成され、車体後方側に後排水部48が形成されている。前排水部47および後排水部48は、それぞれ下方に凹状に形成され、車幅方向に延出されている。
前排水部47の内端部がカウル21の内部22に配置され、かつ、後排水部48の内端部がカウル21の内部22に配置されている。
後上パネル44の下フランジ73aがダッシュアッパパネル43の右端部43aを介して後接合片56e(図10参照)に接合されている。よって、後上パネル44およびインナパネル56間において、下折曲辺73および前排水部47で前排水口81が形成され、下折曲辺73および後排水部48で後排水口82が形成されている。
前排水口81および後排水口82がカウル21の内部22に連通されている。
ここで、カウル21の内部22は、エアコンデショナ(図示せず)の吸気通路やエアコンデショナの排水通路に用いられる。
よって、エアコンデショナから排水通路(カウル21の内部22)に導かれた水を、カウル21の内部22を経て前後の排水口81,82から外部(すなわち、車外27側)に排水することができる。これにより、エアコンデショナの適用に好適な車体前部構造10を得ることができる。
さらに、後上パネル44は、後折曲辺71にく字形状部68が形成され、上折曲辺72に上フランジ72aが形成され、下折曲辺73に下フランジ73aが形成されている。よって、後上パネル44が後折曲辺71、上折曲辺72および下折曲辺73で補強され、後上パネル44の剛性が高められている。
また、後折曲辺71のく字形状部68がピラー張出部36の折曲片37に接合されている。さらに、下折曲辺73の下フランジ73aがダッシュアッパパネル43の右端部43aを介してインナパネル56の後接合片56e(図10参照)に接合されている。加えて、上折曲辺72の支持面67がピラー支持面39に接合され、上折曲辺72の支持面67にフロントガラス41の右側下部41aが支持される。
これにより、剛性の高い後上パネル44でフロントガラス41を好適に支持することができる。
つぎに、車体前部構造10の右側前部10aにオフセット衝突した場合に、右アッパメンバ23に入力する衝撃荷重F3を吸収する例を図15、図16に基づいて説明する。
図15(a)に示すように、車体前部構造10の右側前部10aに対向車両(図示せず)が車体前方からオフセット衝突することにより、右側前部10aに比較的大きな衝撃荷重F3が入力する。よって、衝撃荷重F3の一部が右アッパメンバ23の前端部23aに衝撃荷重F4として入力する。
右アッパメンバ23の前端部23aから湾曲部24に延びる延長線59上にく字形状部68(図15(b)参照)が設けられている。よって、右アッパメンバ23の前端部23aに入力した衝撃荷重F4の一部がく字形状部68に効率よく伝えられる。
図15(b)に示すように、く字形状部68に衝撃荷重F4(図15(a)参照)の一部が荷重F5として伝えられる。伝えられた荷重F5でく字形状部68が圧縮される。く字形状部68が圧縮されることにより、前傾斜部76の前端76aが後傾斜部75の後端75dに向けて矢印Aの如く移動する。
ここで、後傾斜部75の内側面75bにピラー張出部36の折曲片37が接合部78で接合されている。よって、前傾斜部76の前端76aが後傾斜部75の後端75dに向けて移動することにより、前傾斜部76が折曲片37に向けて移動する。
図16(a)に示すように、前傾斜部76が折曲片37に向けて移動することにより、前傾斜部76の内側面76bが折曲片37に当接する。よって、折曲片37が前傾斜部76および後傾斜部75間に挟み込まれた状態に支持(挟持)される。
これにより、接合部78(すなわち、溶接箇所)を増すことなく、折曲片37および後傾斜部75の結合力を高めることができる。したがって、溶接箇所を増すことなく、比較的大きな衝撃荷重F3(図15(a)参照)による接合部78の損傷を防止できる。
また、伝えられた荷重F5でく字形状部68を圧縮することにより、荷重F5の一部をく字形状部68で吸収することができる。
図16(b)に示すように、荷重F5による接合部78(図16(a)参照)の損傷を防止することにより、右アッパメンバ23に入力した衝撃荷重F4が接合部78などを経て右フロントピラー17に良好に伝えられる。よって、右アッパメンバ23の前端部23aに入力した衝撃荷重F4が右フロントピラー17で支えられる。
このように、衝撃荷重F4を右フロントピラー17で支えることにより、右アッパメンバ23の後端部23bを右フロントピラー17で良好に支えることができる。これにより、右アッパメンバ23の湾曲部24を衝撃荷重F4で車体後方に矢印Bの如く折り曲げて、オフセット衝突により発生した比較的大きな衝撃荷重F4を良好に吸収できる。
つぎに、実施例2に係る車体前部構造90に基づいて説明する。
図17に示すように、実施例2の車体前部構造90は、実施例1の後上パネル44を後上パネル92に代えたもので、その他の構成は実施例1の車体前部構造10と同様である。
後上パネル92は、後折曲辺71に複数のく字形状部68,94が車体前後方向に連続して形成されたもので、その他の形状は実施例1の後上パネル44と同様である。
具体的には、後上パネル92の後折曲辺71に、実施例1と同様にく字形状部68(以下、後く字形状部68という)が形成されている。さらに、後く字形状部68の前傾斜部76の前端76aに、く字形状部94(以下、前く字形状部94という)が形成されている。
前く字形状部94は、後く字形状部68と同様に、前傾斜部76および後傾斜部75で略く字状に形成されている。すなわち、後上パネル92の後折曲辺71が、複数のく字形状部68,94で車体前後方向に連続する断面波状に形成されている。
後上パネル92に複数のく字形状部68,94が形成されることにより、複数のく字形状部68,94に荷重F6が伝達される。よって、伝達された荷重F6で複数のく字形状部68,94をそれぞれ圧縮することができる。
これにより、複数のく字形状部68,94で荷重F6を一層良好に吸収することができる。
なお、本発明に係る車体前部構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例1および実施例2で示した車体前部構造、左右のフロントピラー、ダッシュロアパネル、カウル、左右のアッパメンバ、ピラーアウタパネル、ピラーインナパネル、ピラー張出部、折曲片、ダッシュ接合片、ピラー支持面、フロントガラス、後上パネル、サポートパネル、アッパメンバの閉断面、前閉断面、後閉断面、上拡大部、アウタパネル、インナパネル、連結部材、後上パネルの支持面、く字形状部および前後の排水口などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明の車体前部構造は、フロントピラーから車体前方に向けてアッパメンバが延出され、アッパメンバに衝撃荷重が入力するように構成された自動車への適用に好適である。
10,90 車体前部構造
17 左右のフロントピラー(フロントピラー)
18 ダッシュロアパネル
21 カウル
22 カウルの内部
23 左右のアッパメンバ(アッパメンバ)
23a アッパメンバの前端部
23b アッパメンバの後端部
27 車外
28 車室
32 ピラーアウタパネル
32a ピラーアウタパネルの前縁
33 ピラーインナパネル
36 ピラー張出部
37 折曲片
38 ダッシュ接合片
39 ピラー支持面
41 フロントガラス
44,92 後上パネル
45 サポートパネル
51 アッパメンバの閉断面
52 前閉断面(前端部側の閉断面)
53 後閉断面(後端部側の閉断面)
53a 上拡大部(拡大された上部位)
55 アウタパネル
55a アウタパネルの後端部
56 インナパネル
57 連結部材
59 延長線
67 後上パネルの支持面
68,94 く字形状部
71 後折曲辺
71a 後折曲辺の上端
71b 後折曲辺の下端
72 上折曲辺
72a 上フランジ
72b 上折曲辺の下端
73 下折曲辺
73a 下フランジ
75 後傾斜部
75a 後傾斜部の前端
75b 後傾斜部のうち前傾斜部に対峙する内側面
76 前傾斜部
81 前排水口(排水口)
82 後排水口(排水口)

Claims (5)

  1. フロントピラーから車体前方に向けてアッパメンバが延出された車体前部構造において、
    前記アッパメンバは、
    後端部の少なくとも一部を形成し、かつ、前記フロントピラー側にく字形状部を有し、
    前記く字形状部は、
    前記フロントピラー側に配置される後傾斜部と、
    前記後傾斜部の前端に連結された前傾斜部と、を有し、
    前記前傾斜部および前記後傾斜部で前記く字形状部が略く字状に形成され、前記後傾斜部のうち前記前傾斜部に対峙する内側面に前記フロントピラーのピラー張出部が接合され
    前記アッパメンバは、
    車外側に設けられたアウタパネルと、
    前記アウタパネルの車幅方向に内側に設けられたインナパネルと、
    前記インナパネルの後上側に設けられ、前記く字形状部およびフロントガラスを支持する支持面を有する後上パネルと、
    前記後上パネルおよび前記アウタパネル間に介在され、車体前後方向に延びる連結部材と、を備え、
    前記アウタパネルおよび前記インナパネルで前記アッパメンバの前端部側が閉断面に形成され、
    前記アウタパネル、前記インナパネル、前記後上パネルおよび前記連結部材で前記アッパメンバの後端部側が閉断面に形成され、かつ、前記後上パネルの支持面が前記フロントピラーに形成された前記フロントガラスの支持面に連結されることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記フロントピラーは、
    車外側に設けられたピラーアウタパネルと、
    前記ピラーアウタパネルの車幅方向に内側に設けられ、前記ピラーアウタパネルの前縁から車体前方に張り出された前記ピラー張出部を有するピラーインナパネルと、を備え、
    前記ピラーアウタパネルに前記アウタパネルの後端部が車外側から接合され、
    前記ピラー張出部および前記アウタパネル間に前記インナパネルが挟み込まれた状態で前記ピラー張出部および前記アウタパネルに接合されることを特徴とする請求項記載の車体前部構造。
  3. 前記後上パネルは、
    前記ピラー張出部側に位置し、前記く字形状部を有する後折曲辺と、
    前記後折曲辺の上端から車体前方に向けて下り勾配に延び、前記支持面が形成された上フランジを有する上折曲辺と、
    前記上折曲辺の下端および前記後折曲辺の下端に連結され、前記インナパネルに接合可能な下フランジを有する下折曲辺と、を有し、
    前記後折曲辺、前記上折曲辺および前記下折曲辺で前記後上パネルが側面視で三角形状に形成されることを特徴とする請求項または請求項記載の車体前部構造。
  4. フロントピラーから車体前方に向けてアッパメンバが延出された車体前部構造において、
    前記アッパメンバは、
    後端部の少なくとも一部を形成し、かつ、前記フロントピラー側にく字形状部を有し、
    前記く字形状部は、
    前記フロントピラー側に配置される後傾斜部と、
    前記後傾斜部の前端に連結された前傾斜部と、を有し、
    前記前傾斜部および前記後傾斜部で前記く字形状部が略く字状に形成され、前記後傾斜部のうち前記前傾斜部に対峙する内側面に前記フロントピラーのピラー張出部が接合され、
    前記く字形状部が複数連続されることを特徴とする車体前部構造。
  5. 前記後上パネルおよび前記インナパネル間に、カウルの内部に連通する排水口が設けられたことを特徴とする請求項のいずれか1項記載の車体前部構造。
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