以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。
図1〜図12は本発明をパチンコ機1に採用した第1の実施形態を例示する。パチンコ機1は、図1に示すように、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に装着された前枠3とを備えている。前枠3は左右一端側が上下一対の前枠3用のヒンジ4により外枠2に縦軸廻りに開閉自在に枢支されている。
前枠3は、図3に示すように、上部側に矩形枠状の遊技盤装着部5を備え、その下側に支持板6が設けられている。遊技盤装着部5には遊技盤7が着脱自在に装着され、その遊技盤7の前側にガラス扉(開閉扉)8が、また、ガラス扉8の下側で支持板6の前側に前面扉9が夫々配置されている。
ガラス扉8、前面扉9は、図1に示すように、ヒンジ4と同一軸心を有するヒンジ10により前枠3に開閉自在に枢着されている。ガラス扉8の上部には中央寄りの左右両側に一対のスピーカ11が配置され、左右一側に送風演出手段12が配置されている。
スピーカ11は遊技中等の必要時に効果音を発生して効果音演出を行うためのものである。送風演出手段12はガラス扉8の前側上部の左右一側から遊技者の顔面側へと送風して、特別利益状態の発生を送風により予告演出する等の各種の送風演出を行うためのものである。なお、スピーカ11を外側に、送風演出手段12をその内側に夫々配置してもよい。
前面扉9の前側には、図1に示すように、発射用の遊技球を貯留する球供給皿14と、余剰球を貯留する球受け皿15とが上下に配置され、その側方に遊技球を発射する発射手段16の発射ハンドル17が設けられている。発射手段16は前面扉9の裏側で前枠3の下部に配置された支持板6の前面に配置されている。球供給皿14の前側にはチャンスボタン18、回転発光手段19等が設けられている。
なお、ガラス扉8、前面扉9を上下に一体化して、一つの開閉扉を構成するようにしても良い。また、外枠2、前枠3、ガラス扉8、前面扉9等により遊技機本体が構成されている。
遊技盤7の前面には、図1に示すように、ガイドレール21と前飾り部材22とが略円形状の遊技領域23を取り囲むように配置されている。ガイドレール21は発射手段16から発射された遊技球を遊技領域23の上部側へと案内するようになっている。前飾り部材22は遊技領域23の外周側で遊技盤7の前面に装着されており、ヒンジ4,10と反対側の前面部分から上下両側、又は遊技領域23の外周の略全周に跨がって配置されている。
遊技領域23には画像表示手段24、普通図柄始動手段25、特別図柄始動手段26、可変入賞手段20、普通入賞手段27、普通図柄表示手段28、特別図柄表示手段29等の各種の遊技部品が配置されている。
画像表示手段24は遊技領域23の左右方向の略中央の上部に配置され、また、特別図柄始動手段26、可変入賞手段20は画像表示手段24の下側に上下に配置されている。普通図柄始動手段25は画像表示手段24とガイドレール21との間に配置されている。特別図柄始動手段26は非開閉式入賞口26aと開閉式入賞口26bとを有する。普通入賞手段27は可変入賞手段20の左右両側に設けられている。
画像表示手段24は液晶式等の画像表示部30と、画像表示部30に対応する表示窓31を有し且つ遊技盤7の前面に装着された前飾り枠32とを備えている。前飾り枠32の上部側の前面に普通図柄表示手段28と特別図柄表示手段29とが装着されている。
普通図柄表示手段28は普通図柄を変動表示するためのもので、複数種類の普通図柄(例えば二種類の「○」「×」)に対応する複数個の発光素子により構成されており、普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件に2個の発光素子が交互に点灯するように所定時間点滅して、普通図柄始動手段25の遊技球の検出時に抽選した乱数値が予め定められた特定遊技判定値と一致した場合に特定態様の「○」側の発光素子が点灯し、それ以外の場合に非特定態様の「×」側の発光素子が点灯して停止する。
特別図柄表示手段29は発光部位の変化等で特別図柄を変動表示可能なセグメント式等により構成されており、特別図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に、特別図柄が所定時間変動して、特別図柄始動手段26の遊技球の検出時に抽選された乱数値が予め定められた特別遊技判定値と一致した場合に所定の特別遊技態様で、それ以外の場合に非特別遊技態様で停止するようになっている。
特別図柄始動手段26の開閉式入賞口26bは、普通図柄表示手段28の変動後の停止図柄が特定態様となったときに所定時間(短時間)だけ開放するようになっている。可変入賞手段20は可変入賞口20aを開閉する開閉板20bを有し、特別図柄表示手段29の変動後の特別図柄が特別遊技態様となって特別遊技状態が発生したときに開閉板20bが前側に開放して、上方から落下する遊技球を入賞させるようになっている。
特別遊技状態中は開閉板20bの開放から所定時間(例えば30秒程度)が経過するか、その間に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板20bを閉じる動作を1ラウンドとし、この動作を所定回数(例えば16ラウンド)継続するようになっている。
画像表示部30は待機中にデモ画像を表示し、遊技中に特別図柄表示手段29の特別図柄に対応する演出図柄34a〜34cを変動表示する等、必要に応じて適宜タイミングで各種の演出画像を随時表示して画像演出を行うためのものである。即ち、特別図柄表示手段29の特別図柄の変動に際しては、その特別図柄の変動に同期して1個又は複数個、例えば3個の演出図柄34a〜34cが画像表示部30に変動表示される。このとき演出図柄34a〜34cは特別図柄始動手段26の遊技球の検出を条件に、抽選により決定された所定の演出図柄変動パターンを経て所定時間変動した後、特別図柄の変動終了に同期して所定の順序(例えば左、右、中等の順序)で順次停止する。
演出図柄34a〜34cの変動後の停止図柄は、特別図柄が特別遊技態様で停止する場合には全てが揃う特別演出態様となり、特別図柄が非特別遊技態様で停止する場合には少なくとも一部が異なる非特別演出態様となる。
例えば、演出図柄34a〜34cには0〜9までの数字図柄が使用されており、特別図柄が特別遊技態様で停止する場合には演出図柄34a〜34cは「7・7・7」等の特別演出態様で停止し、特別図柄が非特別遊技態様で停止する場合には演出図柄34a〜34cは「2・3・4」等の非特別演出態様で停止する。
画像表示手段24は変動後の特別図柄が特別遊技態様となる信頼度の高い演出図柄変動パターンを抽選したとき等、遊技者に対して期待感を抱かせる所定の遊技状態、例えば1個の演出図柄34bを除く2個の演出図柄34a,34cが同じとなるリーチとなった場合に、画像表示部30の所定箇所にチャンスボタン18の操作を指示する操作指示画像35を表示する。
そして、例えば特別図柄始動手段26が遊技球を検出したときに特別遊技を抽選する等、変動後の特別図柄が特別遊技態様となった後に特別遊技状態が発生する信頼度が高い場合には、その操作指示画像35に従って図柄変動中に適宜タイミングでチャンスボタン18を操作すれば、チャンスボタン18が明滅発光し、送風演出手段12が遊技者の顔面側へと風を送風して、変動後の特別図柄が特別遊技態様となって特別遊技状態が発生する信頼度が高いことを予告するようになっている。
ガラス扉8は図2、図3に示すように、遊技盤7の遊技領域23に対応する表示窓31を有する扉主体37と、この扉主体37の裏側に固定具38を介して着脱自在に装着されたガラス板ユニット39と、扉主体37の前面に装着された化粧カバー40とを備え、表示窓31内のガラス板ユニット39を介して遊技領域23を前面から透視するようになっている。
扉主体37には合成樹脂製であって、外周に前後両側又は前側に突出する外周縁41を有する。この扉主体37は裏面側の左右両側部に上下方向に配置された補強部材42a,42bと、裏面側の下部に左右方向に配置された補強部材43とを備えている。また、扉主体37には、図2に示すように、上部側の前面にスピーカ11用の取り付け部44と送風演出手段12用の取り付け部45とが設けられ、その各取り付け部44,45にスピーカ11、送風演出手段12が夫々取り付けられている。スピーカ11、送風演出手段12は扉主体37の上部裏側に装着された裏カバー33により裏側から覆われている。
ガラス板ユニット39は、図2、図3に示すように、所定の間隔を置いて配置された前後2枚のガラス板46と、この両ガラス板46を外周側で保持する保持部材47とを備え、下側の補強部材43上で係合手段48を介して補強部材43に係合し、且つ左右一対の固定具38により扉主体37の裏側に着脱自在に装着されている。
下部の補強部材43はガラス板ユニット39を受ける受け部49を有し、また、係合手段48は補強部材43に形成された係合部48aと、保持部材47から下側に突出して係合部48aに上側から係脱自在に係合する係合突部48bとを有する。保持部材47の上部側の左右両側には固定突部50があり、この固定突部50に対応して扉主体37の裏側に固定具38が回動自在に枢支されており、その固定具38により固定突部50を扉主体37側に締結するようになっている。
化粧カバー40は光透過性を有する合成樹脂製であって、前面側に適宜デザインの凹凸状に形成された装飾部を有し、その装飾部の裏側に、発光ダイオード等の発光体が設けられた発光基板(図示省略)が必要箇所に配置されている。化粧カバー40の上部には、スピーカ11に対応して音出し口51が設けられると共に、送風演出手段12の前部側が突出する開口52が設けられている。
送風演出手段12は遊技者の顔面側へと送風して送風演出を行うためのものであり、図4〜図9に示すように、送風手段53と、送風手段53からの風を遊技者側に送風する送風経路54と、送風経路54の送風方向に対して略直交する方向(略交差する方向)に出退して送風経路54を開閉する常閉式の開閉手段55と、これらを支持する支持体56とを備え、遊技者の顔面側へと送風すべくガラス扉8の扉主体37に内側斜め下向きに配置されている。
送風手段53は、図5〜図7に示すように、例えばシロッコファン等の遠心型ファン57により構成されており、ファンケース58と、このファンケース58内に横軸心廻りに回転自在に配置された羽根車59と、ファンケース58内に固定され且つ羽根車59を横軸心廻りに回転駆動する駆動モータ(駆動源)60とを有し、羽根車59の回転により、その内周側の吸い込み口61からファンケース58内に外気を吸い込んで、遠心力によりファンケース58の前面側の排出口62へと排出するようになっている。
なお、ファンケース58は一側に吸い込み口61が設けられ、前面側に排出口62が設けられている。遠心型ファン57はシロッコファン以外のターボファンでもよい。
支持体56は正面視円環状であって、図5、図6に示すように、環状の外周支持部63と、外周支持部63の前側に胴部64を介して設けられた支持壁65とを有する。外周支持部63の裏側にはファンケース58を左右、上下から取り囲む保護壁67,68がネジ等により固定され、ファンケース58はこの保護壁67,68内で排出口62側が支持壁65の裏側に当接するようにネジ等で固定されている。なお、保護壁67,68は左右に二つ割になっており、その各保護壁67,68が支持体56に別々に固定されている。
支持体56は外周支持部63及び/又は保護壁67,68から後方に突出する複数個の取り付けボス69を介して、扉主体37の取り付け部45にネジ等により着脱自在に固定されている。また、支持壁65にはファンケース58の排出口62に連通する連通口65aが略中心部に設けられている。
開閉手段55は通常閉状態にある常閉式であって、図5〜図9に示すように、支持体56の支持壁65の前側に所定の間隔をおいて配置された前カバー70と、支持壁65と前カバー70との間に上下動自在に配置された板状のフラッパー式の開閉部材71と、ファンケース58の一側で支持体56に直接又は保護壁67を介して固定された駆動源、例えばソレノイド72と、このソレノイド72と開閉部材71とを連動させる連動機構73とを備えている。
前カバー70は支持壁65の連通口65aと前後に対応する接続口70aを有し、ネジ等の固定具により支持壁65の前面に装着されている。開閉部材71は連通口65aよりも若干大きい形状の開閉部71aを有し、この開閉部71aから送風経路54の外側に離れた端部側で前後方向の枢軸75により揺動自在に枢支され、連通口65aを閉じる閉位置Aと、この閉位置Aよりも上側に上昇して連通口65aを開ける開位置Bとの間で上下方向に昇降自在である。
なお、枢軸75は開閉部71aの閉位置Aと開位置Bとの略中央の側方に送風経路54と略平行に配置されており、通常時には開閉部材71がその自重によって閉位置Aに位置するようになっている。
支持壁65、前カバー70は開閉部材71を開閉自在に支持案内する案内手段を構成しており、その支持壁65、前カバー70には連通口65a、接続口70aの上側に枢軸75廻りの円弧状の案内突条65b,70bが1本又は複数本形成され、この案内突条65b,70bを介して開閉部材71を開閉方向に案内するようになっている。
ソレノイド72、連動機構73は送風手段53の一側で保護壁67の保持ケース74内に組み込まれている。ソレノイド72は保持ケース74内の上部に収容し固定され、連動機構73はソレノイド72の下側で保持ケース74内に前後方向に配置された連動アーム76を有する。
連動アーム76は後端側が横方向の枢軸77により上下揺動自在に枢支され、中間部にソレノイド72のプランジャー78が下側から係合されている。連動アーム76は前端に凹入状の係合部76aを有し、この係合部76aに開閉部材71の係合突起79が係合している。係合突起79は枢軸75よりも開閉部71a側で開閉部材71に一体に形成されており、支持壁65を貫通して後方に突出している。
なお、係合突起79、係合部76aは係合手段を構成し、連動アーム76、開閉部材71は係合手段を介して連動するようになっている。連動アーム76に係合突起79を、開閉部材71に係合部76aを夫々設けてもよい。
連動アーム76は左右方向に広幅状であって、この連動アーム76を枢支する枢軸77は、保護壁67及び保持ケース74により両持ち状に支持されている。プランジャー78は連動アーム76の中間孔に上下方向に遊嵌状に挿通され、下端の係合部78aが連動アーム76に下側から係合している。
従って、ソレノイド72が励磁したときには、プランジャー78が連動アーム76を引き上げて開閉部材71を枢軸75廻りに開位置Bへと駆動し、ソレノイド72が消磁したときには、プランジャー78、連動アーム76が下降して開閉部材71が自重によって閉位置Aへと下降するようになっている。
支持体56の前側には、図5、図6、図8に示すように、円筒状の第1送風ダクト80を有する内カバー81と、円筒状の第2送風ダクト89を有し内カバー81の前側に配置された遮光体87と、遮光体87の外周に配置された装飾体88と、内カバー81、遮光体87及び装飾体88を外側から覆う外カバー82と、外カバー82の外周に環状に設けられ且つ内カバー81及び外カバー82を押えて支持体56に固定された環状カバー83とが設けられており、その内部に第1発光手段84と第2発光手段85とが略内外同心状に組み込まれている。第1送風ダクト80の後端部は前カバー70の接続口70aに挿入されている。
内カバー81、外カバー82、装飾体88は光透過性を有する合成樹脂製である。内カバー81は前端側内周の発光壁86と、この発光壁86を介して中心部に設けられた前後方向の第1送風ダクト80を有し、発光壁86の前側に遮光性を有する遮光体87と、発光壁86との間で遮光体87を保持する装飾体88とが設けられている。
遮光体87は周方向に複数個の光透過孔87aを有し、また中心部には第1送風ダクト80に接続して前側に突出する第2送風ダクト89が設けられている。装飾体88は第2送風ダクト89の外周に套嵌されており、遮光体87の光透過孔87aを経て後側から照射された光により発光する発光部88aを備えている。なお、第1送風ダクト80と第2送風ダクト89は一体でもよい。
送風経路54は、図6に示すように、送風手段53の吸い込み口61から第2送風ダクト89の先端の送風口89aとに跨がってファンケース58、第1送風ダクト80、第2送風ダクト89等により形成されており、その送風経路54中に配置された遠心型ファン57の出口である排出口62側に開閉手段55が設けられている。
外カバー82は光透過性を有し、内カバー81、装飾体88等を覆うようになっている。環状カバー83は、図5、図6及び図8に示すように、外カバー82の外周に套嵌された遮光カバー90と、この遮光カバー90の裏側に組み込まれた発光カバー91とを備え、内カバー81、外カバー82の後端側を支持体56の外周支持部63に前側から固定するようになっている。遮光カバー90は周方向に複数個の光透過孔90aを有し、その光透過孔90aに発光カバー91の一部が入っている。
第1発光手段84は、図5、図6及び図8に示すように、発光壁86の後側で第1送風ダクト80の外周に配置されたリング状の発光基板84aと、この発光基板84aの前面に装着された発光ダイオード等の発光体84bを有し、第1送風ダクト80の外周で発光壁86、装飾体88に後側から光を照射して発光させるようになっている。
第2発光手段85は、図5、図6及び図9に示すように、発光カバー91の後側で胴部64の外周に配置されたリング状の発光基板85aと、この発光基板85aの前面に装着された発光ダイオード等の発光体85bを有し、発光カバー91に後側から光を照射して発光させるようになっている。
開閉手段55のソレノイド72、連動アーム76とは反対側の保護壁68には、図6に示すように、ファンケース58の吸い込み口61側に対応して網目状の通気孔68aが形成されており、また、この保護壁68の外側に、保持ケース93内に装着された制御基板94が所定の間隔をおいて配置されている。保持ケース93は支持体56の外周支持部63から後方に突出する突出部95に裏側からネジ等により固定されている。送風手段53の駆動モータ60、開閉手段55のソレノイド72、発光手段84,85の発光基板84a,85aに接続されたハーネスは、支持壁65、胴部64に形成された切り欠き部96から外周支持部63の内周を経て制御基板94に接続されている。
図10は演出制御系を例示する。演出制御系は演出制御手段100、予告演出抽選手段101等を備えている。予告演出抽選手段101は予告演出抽選機能を有し、また、演出制御手段100は画像表示手段24、スピーカ11、発光手段84,85等による通常の各種演出を制御する通常演出制御機能と、予告演出抽選手段101が予告演出を抽選した場合に、その予告演出の抽選結果に基づいて、画像表示手段24と送風演出手段12とを組み合わせた予告演出を制御する予告演出制御機能とを有する。
予告演出抽選手段101は特別図柄始動手段26の遊技球の検出に基づいて予告演出の有無、種類等を抽選し決定するようになっている。予告演出には特別図柄表示手段29の変動後の特別図柄が特別遊技態様となる信頼度の大小等の各種の遊技条件に応じて複数種類の予告演出パターンがあり、予告演出抽選手段101は予告演出の実行を抽選したときには、その予告演出パターンの種類も併せて決定するようになっている。
演出制御手段100は、画像表示手段24の演出図柄34a〜34c、背景図柄、操作指示画像35等による画像を制御する画像演出制御部102、スピーカ11の効果音による効果音演出を制御する効果音演出制御部103、送風演出手段12の送風による送風演出を制御する送風演出制御部104、発光手段84,85の発光による発光演出を制御する発光演出制御部105と、画像演出制御部102、送風演出制御部103を介して画像表示手段24、送風演出手段12による予告演出を制御する予告演出制御部106とを有する。
予告演出制御部106は予告演出抽選手段101から所定の予告演出パターンでの予告演出指令があった場合に、その予告演出指令と同時又はその後の所定のタイミングでチャンスボタン18を操作可能とし、その予告演出指令、チャンスボタン18の操作に従って画像演出制御部102を介して画像表示手段24を制御し、送風演出制御部104を介して送風演出手段12を制御するためのものである。
画像演出制御部102は予告演出抽選手段101からの所定種類の予告演出指令があった場合に、画像表示手段24に表示される操作指示画像35を制御するようになっている。この操作指示画像35はチャンスボタン18を有効に操作可能な期間を示すものであり、その有効操作期間TA中は画像表示手段24に表示されている。
なお、チャンスボタン18は操作指示画像35の表示中に複数回操作するようにしてもよいし、1回操作するようにしてもよい。1回操作の場合には、チャンスボタン18の操作後に操作指示画像35の表示を終了するようにしてもよい。
送風演出制御部104は予告演出抽選手段101からの所定種類の予告演出指令があった場合に、少なくともチャンスボタン18を操作可能な時間中は送風手段53を運転(作動)させる運転制御機能(作動制御機能)と、送風手段53の運転(作動)中にチャンスボタン18の操作があった場合等、所定の送風演出条件が成立した場合に、その送風演出条件の成立を契機に、演出パターン毎に定められた時間だけ開閉部材71が送風経路54を開放するように開閉手段55の開閉を制御する開閉制御機能とを有する。
なお、開閉部材71の開放による送風演出は、演出パターンが1種類の場合には、チャンスボタン18の操作から有効操作期間TAの終了まで、又はチャンスボタン18の操作から有効操作期間TA内の所定時間(例えば一定時間)までとしてもよいし、演出パターンが複数種類の場合には、開閉手段55の開放時間の長短、開閉回数等を適宜組み合わせて各演出パターンを構成してもよい。
更にチャンスボタン18の有効操作期間TA中にチャンスボタン18の操作があった場合には、必ず開閉手段55が開放して所定時間Tの送風を実行するようにしてもよい。この場合には、チャンスボタン18の有効操作時間の終了に関係なく、そのチャンスボタン18の操作から少なくとも所定時間Tは送風手段53が運転を継続し、その所定時間Tの経過後に開閉手段55が閉じ送風手段53が停止して送風を終了すればよい。また、送風演出を終了する際には、先ず開閉手段55が閉じて送風手段53が停止するか、開閉手段55の閉鎖と送風手段53の停止とを略同時にしてもよい。
このパチンコ機1では、図11、図12に示すような手順で送風演出による予告演出処理が実行される。先ず特別図柄始動手段26の遊技球の検出に基づいて予告演出抽選手段101により予告演出抽選が実行される(図11のS1)。この予告演出抽選において何等かの予告演出の実行が決定した場合には、その予告演出指令が演出制御手段100の予告演出制御部106に送られる。そして、この予告演出制御部106で予告演出当選の有無等が判定され(図11のS2)、予告演出に当選した場合には、予告演出制御部106の制御により、特別図柄表示手段29の特別図柄、画像表示手段24の演出図柄34a〜34cの変動開始と同時又はその後の所定のタイミングでチャンスボタン18が操作可能となる。
そして、チャンスボタン18が操作可能になれば、画像演出制御部102の制御により、そのチャンスボタン18の有効操作期間TA中、画像表示手段24の適当箇所に操作指示画像35が表示される(図11のS3)。一方、送風演出制御部104の制御により、図12(a)〜(d)に示すようにチャンスボタン18の有効操作期間TA中、送風手段53の遠心型ファン57が運転して送風可能な待機状態となる(図11のS4)。
そして、操作指示画像35の表示期間中に遊技者がチャンスボタン18を1回又は所定回数操作すれば(図11のS5、S6)、図12(c)(e)に示すようにチャンスボタン18の操作に同期して開閉手段55が所定の演出パターンで開放して(11図のS7)、送風演出手段12の送風による送風演出が実行される(図11のS8)。従って、この送風演出により、特別図柄表示手段29の特別図柄の変動後の遊技状態に期待感を抱かせる等、その後の遊技状態に対する遊技者の興趣を喚起することができる。
なお、開閉手段55はチャンスボタン18の操作から時間T1遅れて開放することが望ましい。この時間T1は遠心型ファン57が送風可能な運転状態となるための時間であり、これによって送風演出の安定化を図ることができる。
送風演出手段12では、通常、送風手段53は停止し、開閉手段55が送風経路54を閉鎖している。そこで、予告演出抽選において送風演出を含む予告演出に当選すると、予告演出制御部106から送風演出制御部104を経て送風演出手段12の送風手段53に運転指令が入る。そして、遠心型ファン57が運転し、羽根車59が図5のX1方向に回転する。
しかし、この時点では開閉手段55が送風経路54を閉鎖しているため、遠心型ファン57は羽根車59がX1方向に回転する空転状態にある。従って、送風手段53が運転状態となるものの、遊技者に対して風が送風されることはない。
その後、操作指示画像35の表示期間中に遊技者がチャンスボタン18を操作すれば、送風演出制御部104の制御により、開閉手段55のソレノイド72が励磁してプランジャー78を介して連動アーム76を枢軸77廻りに上昇方向(図7のX2方向)に引き上げる。そして、この連動アーム76の回動に連動して、開閉部材71が枢軸75廻りに閉位置Aから開位置Bへと図9のX3方向に上昇し、開閉部材71が送風経路54を開放する。
この開閉部材71による送風経路54の開放と同時に、遠心型ファン57が羽根車59の回転により、吸い込み口61から外気をX4方向に吸い込んだ後、送風ダクト80,89から排出口62を経て遊技者側へと送る送風動作を開始する。このため遊技者の顔面側に急激に風が送風されることになり、遊技者はその急激な送風によって送風演出を容易且つ確実に把握することができる。
また、所定の送風演出時間が経過すると、開閉手段55のソレノイド72が消磁し連動アーム76が下降し、開閉部材71が開位置Bから閉位置Aへと下降して送風経路54を閉鎖する。そのため送風手段53が運転中であっても羽根車59が空転状態になり、開閉部材71による送風経路54の閉鎖により急激に送風が終了することになる。そして、その後、送風手段53が停止する。
従って、開閉部材71による送風経路54の開閉により、送風演出手段12による送風の開始、終了がメリハリのあるものとなり、遊技者は送風演出の開始、終了を容易且つ確実に把握することができる。
また、開閉部材71の開閉により送風の開始、停止にメリハリが出るため、遊技者は少ない風量でもその事実を容易に把握することができる。そのため大風量の風を送風する場合には、季節等によっては遊技者に対して不快感を与えるような惧れもあるが、そのような問題もない。
更に送風経路54を開閉する開閉手段55を設けているので、送風手段53として動圧の低い遠心型ファン57を採用することができる。例えば、送風手段53に軸流型ファンを採用すれば、送風時の騒音が大きいことに併せて動圧が高くなるため、遊技者が送風時に違和感又は不快感を感じることがある。しかし、遠心型ファン57は送風時の動圧が低いので、そのような違和感又は不快感を防止できる。
また、遠心型ファン57を採用しただけでは送風時の動圧が低いため、遊技者が送風を把握し難くなるが、開閉手段55を設けることにより、送風開始・終了の変化を明瞭にでき、それによって遊技者が送風を容易且つ確実に把握することができる。
しかも、開閉手段55は板状の開閉部材71を送風経路54の送風方向に対して略直角方向に出退させる構造であるため、開閉手段55の送風経路54の送風方向の寸法を小さくでき、送風演出手段12の小型化を図ることが可能である。
画像演出制御部102は予告演出パターン以外の所定の演出パターンに従って画像表示手段24に表示される演出図柄34a〜34c、その他の演出画像を制御し、効果音演出制御部103は所定の演出パターンに従ってスピーカ11から発生する効果音を制御し、また、発光演出制御部105は所定の演出パターンに従って発光手段84,85の発光体84b,85bの発光を制御する。
第1発光手段84の発光体84bが発光した場合には、その光によって発光壁86がリング状に発光し、また、発光壁86の前側の装飾体88を後側から照明する。また、第2発光手段85の発光体85bが発光した場合には、外カバー82に形成された周方向の複数箇所の光透過孔82bで内カバー81が発光する。
なお、この実施形態では、画像表示手段24に操作指示画像35の表示中にチャンスボタン18を操作したときに送風演出手段12が送風する送風演出により予告演出を行うようにしているが、チャンスボタン18の操作に関係なく予告演出をするようにしてもよい。
また、予告演出の場合、送風演出手段12による単独の送風演出で予告するようにしてもよいし、画像表示手段24に予告画像を表示する画像演出、スピーカ11が特定の予告音を発する効果音演出、特定部位の発光体が発光する発光演出、発光演出手段による発光演出等、他の演出手段の何れかによる演出と組み合わせて採用してもよい。
更に、送風演出手段12は予告演出以外の遊技に関連する演出に利用してもよい。送風演出手段12による送風は、演出時間に十分な余裕がある場合には、1回の連続送風でもよいし、複数回の間欠送風でもよい。複数回の間欠送風による送風演出では、所定回数毎(1回又は複数回毎に)に送風時間及び/又は送風停止時間を変えて送風するようにしてもよい。
図13は本発明の第2の実施形態を例示する。この実施形態では、ガラス扉8の上部に、羽根車59の軸心が前後方向となるように、送風手段53を構成する遠心型ファン57が扉主体37の前面側に横向きに配置されている。
遠心型ファン57は扉主体37の前面と略平行であり、排出口62が横向きになっており、その排出口62に第1送風ダクト80、第2送風ダクト89が接続されている。第1送風ダクト80は前向きに屈曲し、第2送風ダクト89の先端側が化粧カバー40の開口52を経て遊技者側に向いている。そして、第1送風ダクト80と第2送風ダクト89との間には、開閉部材71を有する開閉手段55が設けられ、その開閉部材71により送風経路54の途中を開閉するようになっている。他の構成は第1の実施形態と同様である。
送風手段53に遠心型ファン57を使用する場合には、送風時の動圧が低く静圧が高いので、この実施形態に例示するように遠心型ファン57を扉主体37と平行に横向きに配置して、第1、第2送風ダクト80,89を屈曲状に構成しても十分に送風が可能である。これによって送風演出手段12の前後方向の寸法を小さくすることができ、前後方向の寸法に十分な余裕がないような場所でも、送風演出手段12をコンパクトに配置することができる。
図14は本発明の第3の実施形態を例示する。この実施形態では、チャンスボタン18の有効操作期間TA中にチャンスボタン18の操作があった場合には、必ず開閉手段55が開放して所定時間Tの送風を実行するように構成されている。
例えば、送風演出制御部104は、有効操作期間TA内にチャンスボタン18の操作があった場合には、その操作に同期して所定時間Tだけ開閉手段55を開状態に制御する開閉制御機能と、チャンスボタン18の操作からチャンスボタン18の有効操作期間TAの終了までの時間T2を所定時間Tと比べて時間T2が所定時間T未満の場合に、チャンスボタン18の操作から少なくとも時間T3、望ましくは所定時間Tよりも若干長い時間T3だけ送風手段53の運転を継続する運転継続機能とを有する。他の構成は第1の実施形態と同様である。
この実施形態の場合には、図14(a)〜(c)に示すように、有効操作期間TAの終了の直前にチャンスボタン18を操作した場合でも、図14(d)に示すように、通常の有効操作期間TAの終了後も送風手段53が運転を継続するので、有効操作期間TA内にチャンスボタン18を操作すれば、図14(e)に示すように、有効操作期間TAの残り時間の長短に拘わらず、常に所定時間Tの送風を確保することができる。
図15、図16は本発明の第4の実施形態を例示する。この実施形態では、バタフライ弁式の開閉手段55が採用されている。第1送風ダクト80は遠心型ファン57のファンケース58の排出口62側に装着された第1ダクト80aと、この第1ダクト80aの下流側に接続された第2ダクト80bとを有し、開閉手段55は第1ダクト80a内に組み込まれている。開閉手段55は第1ダクト80a内に開閉軸71bにより開閉自在に配置された開閉部材71と、この開閉部材71を開閉軸71b廻りに駆動する駆動源、例えばソレノイド72とを有する。
開閉部材71は第1ダクト80aの通路形状に対応する形状を有し、第1ダクト80aの略中心を通る略直交方向に挿通された開閉軸71bに固定されており、この開閉軸71b廻りに閉位置Aと開位置Bとの間で略90度回動して送風経路54を開閉するようになっている。開閉軸71bには第1ダクト80aの外側に連動アーム76が固定され、この連動アーム76がソレノイド72のプランジャー78に連結されている。他の構成は各実施形態と同様である。
このように開閉手段55はバタフライ弁式のものでもよい。なお、バタフライ弁式の開閉手段55の場合には、送風経路54の経路方向の寸法が長くなるが、開状態のときに開閉部材71の一部がファンケース58の排出口62側に入るようにすれば、送風演出手段12の全体の大型化を極力防止することも可能である。
図17、図18は本発明の第5の実施形態を例示する。この実施形態では、送風手段53として軸流型ファン110を備え、その入口側である吸い込み口61側に送風経路54を開閉する開閉手段55を備えたものである。
軸流型ファン110は円筒状のファンケース111と、このファンケース111内に回転自在に配置されたプロペラ式の回転翼112と、この回転翼112を駆動する駆動モータ113とを備えている。ファンケース111は後側に吸い込み口61を、前側に排出口62を夫々備え、吸い込み口61が扉主体37の通気孔114と対向するように扉主体37の前面に着脱自在に装着されている。回転翼112はハブ115の外周に周方向に複数枚あり、ハブ115を介して駆動モータ113の前後方向の駆動軸116に固定されている。
駆動モータ113はファンケース111内の中央部に取り付け台117を介して固定され、また、取り付け台117は放射状の支持片118を介してファンケース111に固定されている。ファンケース111の前側には送風カバー119が装着され、その送風カバー119の前端の送風口119aから遊技者側へと送風するようになっている。
送風経路54はファンケース111の吸い込み口61から送風カバー119の送風口119aに跨がって形成されている。開閉手段55はファンケース111の吸い込み口61側に設けられた支持案内部120に沿って上下方向、その他の開閉方向に移動自在な開閉部材71と、この開閉部材71を閉位置Aと開位置Bとの間で送風経路54に対して出退自在に駆動する駆動源、例えばソレノイド72とを有し、開閉部材71により軸流型ファン110の吸い込み口61側で送風経路54を開閉するようになっている。
開閉部材71は枢軸75により扉主体37等の固定部材に枢支されている。ソレノイド72は扉主体37等の固定部材に取り付けられており、プランジャー78が開閉部材71に連結されている。なお、プランジャー78と開閉部材71との間に連動機構73を設けてもよい。
このように送風手段53としてプロペラ式の軸流型ファン110を採用する場合には、その軸流型ファン110の吸い込み口61側に開閉手段55を設けることにより、第1の実施形態と同様に送風の開始と終了とを明瞭にできる。
即ち、軸流型ファン110では開閉手段55より吸い込み口61側を閉じた状態で回転翼112を回転させても、単に回転翼112が空転するだけであって、送風はしない。そして、吸い込み口61側を開放したときに、急激に送風を開始する。従って、軸流型ファン110を運転した状態で開閉手段55により送風経路54を開閉することにより、送風の開始、終了を明確に変化させることができる。このため送風演出手段12用の送風手段53として軸流型ファン110を採用することも十分に可能である。
また、プロペラ式の軸流型ファン110は遠心型ファン57に比較して送風時の動圧、騒音が大になる傾向にあるが、そのような問題は回転翼112の回転数を小さくすることにより容易に解消することができる。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこの各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、各実施形態では、遊技機として弾球遊技機の一つであるパチンコ機1について例示しているが、パチンコ機1以外のアレンジボール機等の弾球遊技機は勿論のこと、スロットマシンを含む各種の遊技機においても同様に実施可能であることは云うまでもない。
また、実施形態では、予告演出用の送風演出手段12について例示しているが、予告演出以外の各種の送風演出に利用可能である。更に送風演出手段12はガラス扉8の上部右側等、遊技機本体の前面側の上部に配置して、遊技者の顔面の近傍に風を送風するようにしているが、遊技者に対する送風位置は顔面以外でもよいし、送風演出手段12の配置箇所は、遊技者に対する風の送風部位との関係で任意に変更することが可能である。
例えば、遊技者が遊技機の操作部位を操作する際に、その手に対して風を送風することも可能であり、その場合には手に対して最も効率的に送風できるように操作部位の周辺又はその近傍に送風演出手段12を設けてもよい。従って、遊技機本体の前面側の上部は送風演出手段12の配置箇所の単なる一例に過ぎない。
送風演出手段12に使用する送風手段53は、シロッコファン、ターボファン等の遠心型ファン57でもよいし、プロペラ式の軸流型ファン110、斜流型ファン、横流型ファン等でもよい。送風手段53が2遠心型ファン57の場合に、その入口側に開閉手段55を配置してもよい。また送風手段53は軸流型ファン110の場合に、その出口側に開閉手段55を配置してもよい。
また、送風時の風量は、開閉手段55による送風経路54の開閉による変化を遊技者が容易に把握できる程度であれば十分である。送風経路54の先端側に、送風口を有する口部材を角度変更可能に備え、遊技者が送風方向を任意に変更できるようにしてもよい。
送風経路54は略真っ直ぐでもよいし、屈曲状に構成してもよい。送風経路54は送風手段53の種類、配置箇所の周辺状況等を考慮して適宜決定すればよい。開閉手段55は板状の開閉部材71を備え、その開閉部材71を閉位置Aと開位置Bとの間で送風経路54に対して略直角方向(交差方向)に出退させるのが最も望ましいが、送風経路54を開閉できる開閉手段55であれば、その形式、構造、開閉方向等は何れでもよい。また開閉部材71は送風経路54に対して横方向、斜め方向に摺動させて出退させるようにしてもよい。
また実施形態では、常閉式の開閉手段55を採用して、送風手段53の送風中に開閉手段55が開閉することにより、送風演出の開始時及び終了時のメリハリをよくしているが、送風演出の開始時、終了時の何れか一方のメリハリがよくなるように開閉手段55を開閉させてもよい。
例えば、常閉式の開閉手段55の場合、送風手段53の作動開始後に開閉手段55が開放して、送風手段53の停止後又は停止と同時に開閉手段55が閉じるようにすれば、送風演出の開始時点のメリハリが向上する。また常開式の開閉手段55を採用して、送風手段53の送風中に開閉手段55が閉じて送風を終了させるようにすれば、送風演出の終了時点にメリハリを持たせることができる。
従って、開閉手段55の開動作、閉動作の内、少なく一方の動作を送風手段53の送風中に行うようにすれば、その少なく一方の動作によって送風演出のメリハリを確保することができる。
また開閉手段55には送風通路を全開する全開位置と全閉する全閉位置との他に半開位置を設けてもよい。更に開閉手段55の全開状態、全閉状態、半開状態を組み合わせて、脈流的に送風するようにしてもよい。
送風演出手段12による送風演出は、喫煙中の遊技者、又はその周辺の遊技者が不快に感じたりする等、トラブル原因になる惧れもあるので、音声、画像、ランプ等による適宜報知手段により、演出開始前に送風演出を行う旨を報知するようにしてもよい。更に遊技機本体の前面等の適当箇所に選択操作手段を設けて、「送風演出・報知なし」と「送風演出・報知あり」と「送風演出なし」との何れかを遊技者が事前に選択できるようにしてもよい。