JP6061601B2 - 眼内レンズ - Google Patents

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本発明は、白内障等の手術において、眼球における嚢内の水晶体を摘出・除去した後に、水晶体に代替するレンズとして眼内に挿入され嚢内に配置される眼内レンズに関する。
白内障とは、加齢とともに現れる老化現象の一つで、水晶体が白く濁って視力が低下する病気である。治療法としては水晶体を摘出、除去した後に、水晶体に代替するレンズ、すなわち眼内レンズを挿入する方法がとられることが通例である。眼内レンズを挿入する際には、眼球における角膜(鞏膜)や水晶体前嚢部分などの眼組織に切開創を設け、この切開創を介して、嚢内の水晶体を摘出、除去し、その後に、水晶体に代替するレンズとして、眼内レンズを切開創より眼内に挿入して嚢内に配置させる。
一般に、白内障手術は次のような工程で行われる。(1)瞳孔の耳側または上方における角膜または強角膜を切開する。(2)ヒアルロン酸などの粘弾性物質を注入し、眼球内の器官を保護する。(3)上述の切開創から器具を挿入して水晶体前嚢に円形の穴をあけ、その穴から水晶体を摘出する。(4)眼内レンズを専用の挿入器具を用いて前述の切開創から挿入する。(5)乱視軸を調整する。(6)粘弾性物質を取り除く。
上記のように眼内レンズは水晶体に替わるレンズであるため、水晶体が担っていた光学性能を代替しさらに補うことが望ましい。眼内レンズが補うべき光学性能としては、光学パワー、多焦点性、乱視などが考えられる。
なお、眼内レンズを眼球内に挿入する際には、レンズの光学仕様だけでなく患者の生体情報についても考慮する必要がある。この例としては、眼内レンズを収納する水晶体嚢の大きさが患者毎に異なることが挙げられる。この場合、眼内レンズの全長に対して水晶体嚢が大きな患者においては眼内レンズの安定性が悪くなってしまう。逆に、眼内レンズの全長に対して水晶体嚢が小さな患者においては眼内レンズの支持部が水晶体嚢に食い込んで、水晶体嚢を傷つけてしまう虞がある。
また、考慮すべき生体情報の他の例として乱視軸が患者毎に異なることが挙げられる。すなわち、角膜乱視を有する症例ではトーリック眼内レンズと呼ばれる乱視矯正用眼内レンズを用いるが、この眼内レンズを挿入する際には角膜の乱視軸の方向と眼内レンズのトーリック軸の方向とを合わせる必要がある。これに関し、(4)の工程において、一般に眼内レンズは挿入器具に対する向きが決まっており、眼球内に挿入された時には一定の方向を向くようになっている。従って、角膜の乱視軸の方向と眼内レンズのトーリック軸の方向とを合わせるためには、眼球内に眼内レンズを挿入した後に眼内レンズを回転させてトーリック軸の方向を調整しなければならない。この場合、眼内レンズの支持部形状は時計回りに回るようになっているため、170度以上回転させなければならない場合があった。
また、眼内レンズの挿入の際には、挿入時点で角膜の乱視軸と眼内レンズのトーリック軸とを合わせるだけでなく、手術終了後に水晶体嚢内で眼内レンズが回転して双方の軸がずれないようにする必要がある。特に、眼内レンズの眼球への挿入後、水晶体嚢の収縮が完了するまでは眼内レンズが水晶体嚢により充分に固定されていないため、軸がずれ易い状態になる。実際に、白内障手術は日帰り手術で行われることが多いため、歩行などの通常生活を行うことによって眼内レンズに重力がかかり、眼内レンズの位置がずれてしまう場合があった。
上記のような生体情報の患者毎のばらつきのうち、水晶体嚢の大きさが患者毎に異なるという点については、現状では、眼内レンズのラインナップとして、様々な全長のタイプを揃える方法がとられているが、この方法は、在庫の増加や管理工数の増大を招くことから望ましくない。
また、乱視軸の方向が患者毎に異なる点については、眼球内での軸調整のために眼内レンズを回転させる角度を小さくするため、患者の角膜形状を測定した後、その測定結果に合わせて眼内レンズのトーリック軸の方向を決定し、常に同じ向きに挿入できるように眼内レンズをオーダーメイドする対応がある。しかしながら、この対応では製品コストが高くなるとともに在庫管理が煩雑になる不都合があった。さらに、眼内レンズの挿入後の不用意な回転を抑制するために、眼内レンズの支持部の先端をノコギリ状にして、水晶体嚢内での眼内レンズの回転に対する抵抗を増加させることも考えられている。しかしながらこのような方法では、ノコギリ状の支持部により水晶体嚢自体が損傷を受ける危険性があった。
なお上記に加えて、眼内レンズに関する問題として、上記の(3)の工程において、水晶体嚢に形成した穴が大きすぎると手術後に眼内レンズが脱嚢してしまう点が挙げられる。これについては、眼内レンズの光学部の径を大きくする対応が考えられるが、そうすると挿入の際に大きな創口が必要となるので、惹起乱視の原因になる虞があった。
特開2012−130526号公報 特開2009−6021号公報 国際公開第2009/137491号
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、
水晶体に代替するレンズとして眼球内に挿入され嚢内に配置される眼内レンズが、より確実または効率的に、様々な患者の生体的特徴に対応することが可能となる技術を提供することである。
上記の技術的課題を解決するための本発明は、眼内レンズの光学部に4本以上の支持部を一体的に形成することとし、そのうちの一部の支持部を残して支持部を切断することにより、患者の生体情報に応じた眼内レンズを、容易且つ効率的に準備可能としたことを最大の特徴とする。
より詳しくは、眼球内の水晶体に代替可能な光学性能を有する光学部と、
前記光学部の外周側に延設される形で前記光学部と一体に成形され前記光学部を眼球内で支持する複数の支持部と、を有し、
眼球に形成された切開創から挿入器具によって眼球内に挿入される眼内レンズであって、
4本以上の前記支持部を有し、
前記挿入器具によって眼球内に挿入される前に、前記支持部のうち一部の支持部を残して他を切断することで、前記支持部を選択可能としたことを特徴とする。
これにより、術者(医者)が眼内レンズを眼球内へ挿入する時点で、患者に合わせた最適な支持部の位置、形状などを適宜選択することが可能となる。その結果、様々なラインアップの眼内レンズを揃えるなどの非効率な対応することなく、各患者に最適な眼内レンズを提供することが可能となる。
また、本発明においては、前記光学部の外周において約180°間隔で設けられた一対の支持部の組である支持部組が複数組設けられ、
前記挿入器具によって眼球内に挿入される際には、一組の前記支持部組のみが残され、残りの支持部は切断されるようにしてもよい。
一般に、眼内レンズには、光学部の外周において約180°間隔で設けられた一組の支持部が設けられ、この支持部によって光学部が眼球内で支持されるようにする場合が多い。従って本発明では、眼内レンズを眼球内に挿入する前に、余分な支持部を切断して最適な方向に設けられた一組の支持部組を残すこととした。これによれば、眼内レンズの挿入方向や、重力の方向を考慮して最も安定する方向の支持部組または、挿入後の眼内レンズの位置調整が最も容易な方向の支持部組を残すことができ、眼内レンズの挿入作業の信頼性や効率を向上させることができる。
また、本発明においては、前記光学部は乱視矯正用のトーリック面を有し、
前記眼内レンズの眼球内への挿入後に前記トーリック面のトーリック軸の方向を患者の乱視軸の方向と合わせた場合に、前記複数組の支持部組のうち、前記支持部組を構成する2つの支持部と前記光学部との結合部を結んだ支持線が垂直または水平に最も近くなる支持部組が残されるようにしてもよい。
ここで、眼内レンズが乱視矯正用のトーリックレンズである場合、眼内レンズを眼球内に挿入した後に、患者の乱視軸の方向に眼内レンズのトーリック軸の方向を合わせる作業が必要になる。従って、眼内レンズのトーリック軸の方向を患者の乱視軸の方向と合わせた場合に、残した支持部組を構成する2つの支持部と光学部との結合部を結んだ線(支持線)が垂直に近くなるような支持部を選択することで、トーリック軸の調整後の眼内レンズを重力に抗して安定させることができる。
また、一般の眼内レンズの挿入器具においては、眼内レンズの挿入方向と支持線とが平行になる場合が多い。従って、眼内レンズのトーリック軸の方向を患者の乱視軸の方向と合わせた場合に、残した支持部組を構成する2つの支持部と光学部との結合部を結んだ線(支持線)が水平に近くなるような支持部を選択することで、逆に言うと、水平方向から眼内レンズの挿入器具で眼内レンズを挿入した時点で、トーリック軸の方向を患者の乱視軸の方向に可及的に近づけることが可能となる。その結果、眼内レンズの挿入作業及びその後のトーリック軸の調整作業を効率的に行うことが可能となる。
また、本発明においては、前記光学部の外周において180°未満の角度により均等な間隔で設けられた一組の支持部で形成された支持部組が複数組設けられ、
前記挿入器具によって眼球内に挿入される際には、一組の前記支持部組のみが残され、残りの支持部は切断されるようにしてもよい。
眼内レンズは、必ずしも2本の支持部で支持される必要はなく、例えば、眼内レンズの外周に均等な間隔で設けられた3本以上の支持部によって支持されてもよい。そうすることで、眼球内における眼内レンズの位置をより安定させることが可能である。本発明においては、光学部の外周において180°未満の角度により均等な間隔で設けられた支持部で形成された支持部組を複数組設け、眼球内に眼内レンズが挿入される際には、一組の支持部組のみが残され、残りの支持部は切断されるようにしてもよい。例えば、120°の
均等な間隔で設けられた3本の支持部から形成される支持部組を2組設けておき(この状態では支持部は60°間隔で6本形成されている)、眼球内に挿入される際に、患者に応じて、いずれか1組の支持部組を切断する。このことによっても、患者に合わせた最適な支持部の位置、形状などを適宜選択することが可能となる。その他の支持部組の例としては、90°の均等な間隔で設けられた4本の支持部から形成される支持部組、72°の均等な間隔で設けられた5本の支持部から形成される支持部組などを挙げることができる。
また、本発明においては、前記支持部組を構成する支持部先端の前記光学部中心からの距離が、支持部組毎に異なり、
前記眼球内において眼内レンズを収納する水晶体嚢の大きさに相応する支持部組が残されるようにしてもよい。
すなわち、光学部の外周に、支持部先端の光学部中心からの距離が異なる複数種類の支持部組を形成しておく。そして、眼内レンズの挿入時には、挿入する眼球内の水晶体嚢の大きさに相応した寸法(光学部中心から支持部先端までの距離)の支持部組を残して他の支持部組を切断する。そうすれば、眼内レンズの支持部の寸法を容易に患者の水晶体嚢の大きさに適合させることができる。その結果、眼内レンズの全長に対して水晶体嚢が大きく眼内レンズの安定性が悪くなってしまうことや、眼内レンズの全長に対して水晶体嚢が小さく眼内レンズの支持部が水晶体嚢に食い込んで水晶体嚢を傷つけてしまうことを抑制することが可能となる。
また、本発明においては、前記眼球内に挿入される際には前記眼球内の水晶体嚢に形成された穴から該水晶体嚢に挿入され、
前記支持部が切断される際には、前記水晶体嚢への挿入後に前記穴から脱嚢することを抑制する所定長さの突起を残して前記支持部が切断されるようにしてもよい。
この発明においては、支持部を切断した後の眼内レンズの光学部には、選択された支持部の他、挿入された水晶体嚢から脱嚢することを防止するための所定長さの突起が形成されることになる。そうすると、眼内レンズが水晶体嚢に設けられた挿入用の穴から水晶体嚢の外へ脱落しそうになると、前記の突起が穴の周囲に引っ掛かることにより、脱落(脱嚢)することを抑制できる。その結果、挿入作業の終了後における眼内レンズの位置をより安定化させることが可能となる。なお、この発明において所定長さとは、この長さの突起を眼内レンズの外周に形成しておけば、水晶体嚢への挿入後に脱嚢する危険性が少ないと思われる長さであり、患者の水晶体嚢に形成された穴の大きさとの関係で、理論的または実験的に予め一定値に定めておいてもよい。
また、本発明においては、前記眼球内に挿入される際には前記眼球内の水晶体嚢に形成された穴から該水晶体嚢に挿入され、
前記支持部が切断される際には、前記光学部の後面の外周側において断面が略直角または鋭角になるように形成されたエッジを残して前記支持部が切断されるようにしてもよい。
通常、眼内レンズの水晶体嚢内への挿入作業が終了した後には、水晶体嚢が収縮を開始し、所定時間後には、水晶体嚢の壁面が眼内レンズに密着する。その際、眼内レンズの光学部の後面の外周部に鋭利なエッジを形成しておくことで、外周側から水晶体嚢の壁面と眼内レンズの後面との間に眼内組織が入り込むことを抑制できることが分かっている。眼内レンズの光学部の後面の外周部にエッジがない場合には、エッジによる堰き止め効果が無いために、外周側から水晶体嚢の壁面と眼内レンズの後面との間に眼内組織が入り込んでしまい、その部分に後発的な白内障が発生する虞があるのである。
本発明においては、眼内レンズの挿入前に支持部を切断する際には、光学部の後面の外周側のエッジを残して切断することとしたので、上述した後発的な白内障の抑制効果が期待できる。
なお、本発明は、眼球内の水晶体に代替可能な光学性能を有する光学部と、前記光学部の外周側に延設される形で前記光学部と一体に成形され前記光学部を眼球内で支持する複数の支持部とを有し、眼球に形成された切開創から眼球内に挿入する眼内レンズの形状調整方法であって、
前記眼内レンズは形状調整前に4本以上の前記支持部を有しており、
眼球内に挿入する前に、前記支持部のうち一部の支持部を切断することを特徴とする内レンズの形状調整方法であってもよい。
その場合、調整前の前記眼内レンズには、前記光学部の外周において約180°間隔で設けられた一対の支持部の組である支持部組が複数組設けられ、
眼球内に挿入する前に、一組の前記支持部組のみを残して残りの支持部を切断する眼内レンズの形状調整方法としてもよい。
また、前記光学部は乱視矯正用のトーリック面を有し、
前記眼内レンズの眼球内への挿入後に前記トーリック面のトーリック軸の方向を患者の乱視軸の方向と合わせた場合に、前記複数組の支持部組のうち、前記支持部組を構成する2つの支持部と前記光学部との結合部を結んだ支持線が垂直または水平に最も近くなる支持部組を残す眼内レンズの形状調整方法としてもよい。
また、調整前の前記眼内レンズには、前記光学部の外周において180°未満の角度により均等な間隔で設けられた一組の支持部で形成された支持部組が複数組設けられ、
眼球内に挿入する前に、一組の前記支持部組のみが残して残りの支持部を切断することを特徴とする眼内レンズの形状調整方法であってもよい。
また、調整前の前記眼内レンズにおける前記支持部組を構成する支持部先端の前記光学部中心からの距離が、支持部組毎に異なり、
前記眼球内において眼内レンズを収納する水晶体嚢の大きさに相応する支持部組を残す眼内レンズの形状調整方法としてもよい。
また、前記眼内レンズの挿入時には前記眼球内において水晶体嚢に形成された穴から前記眼内レンズが該水晶体嚢に挿入され、
前記支持部を切断する際には、前記水晶体嚢への挿入後に前記穴から脱嚢することを抑制する所定長さの突起を残して前記支持部を切断する眼内レンズの形状調整方法としてもよい。
また、前記眼内レンズの挿入時には前記眼球内において水晶体嚢に形成された穴から前記眼内レンズが該水晶体嚢に挿入され、
前記支持部を切断する際には、前記光学部の後面の外周側において断面が略直角または鋭角になるように形成されたエッジを残して前記支持部を切断する眼内レンズの形状調整方法としてもよい。
なお、上記した本発明の課題を解決する手段については、可能なかぎり組み合わせて用いることができる。
本発明によれば、水晶体に代替するレンズとして眼球内に挿入され嚢内に配置される眼
内レンズを、より確実または効率的に、様々な患者の生体的特徴に対応させることができる。
従来の眼内レンズの外観を示す図である。 円板型のバルク眼内レンズ及び、バルク眼内レンズに示された眼内レンズ外形について説明するための図である。 2組4本の支持部が形成された眼内レンズ外形を示す図である。 2組4本の支持部が形成された眼内レンズの支持部の切断態様の例について示す図である。 4組8本の支持部が形成された眼内レンズ及び、その支持部の切断態様の例について示す図である。 3組6本の支持部が形成された眼内レンズ及び、その支持部の切断態様の例について示す図である。 長さが異なる2組4本の支持部が形成された眼内レンズの外形を示す図である。 2組4本の支持部が形成された眼内レンズの1組の支持部を、一部を残して切断した態様について示す図である。 眼内レンズの水晶体嚢内における収納状態及び、支持部の切断態様について説明するための図である。 支持部の切断態様による、眼内レンズの水晶体嚢内における収納状態の違いについて説明するための図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
<実施例1>
図1には、従来の眼内レンズ1の外観を示す。図1(a)は眼内レンズ1の平面図、図1(b)は側面図である。図1に示されるように、従来の眼内レンズ1は、眼球内で水晶体の代わりとして機能する光学部1aと、この光学部1aを眼球内で支持するために光学部1aの外周部に形成された2本の支持部1bと有する。この光学部1aと2本の支持部1bとは一体に形成されている。
なお、眼内レンズ1の材質は特に限定されない。理論的には例えばスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、芳香族ポリカーボネート樹脂、非晶質ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂及びポリアリーレンスルフィト樹脂等の熱可塑性樹脂、またはフェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ケイ素樹脂、ポリイミド樹脂等の非熱可塑性樹脂の合成樹脂や、ガラス、シリコーン等の無機非晶質物質も使用可能であり、可撓性を有する軟性材料により形成されることが望ましい。今後の説明では眼内レンズ1は可撓性を有する軟性材料により形成されていることを前提とする。
このような、光学部1aと支持部1bとが一体に形成されている眼内レンズ1の場合、眼内レンズ1の最終形状をそのまま成形しようとすると、支持部1bの幅が狭く複雑な形状を有するために問題を生ずることがあった。すなわち、成形時に支持部1bに充分に材料が充填されない、あるいは成形後の離型の際に支持部1bが損傷し易いなどの問題である。従って、眼内レンズ1を軟性材料で成形する場合には、図2(a)に示すように、まずは略円板型の形状を有するバルク眼内レンズ1eを成形する。ここでバルク眼内レンズ1eは光学部1aの基となる中心部の前光学部1gと、支持部1bの基となる外周部の前
支持部1hとを備えている。
そして、このバルク眼内レンズ1eから、図1に示す眼内レンズ1を切り出すべく、図2(b)に破線で示す眼内レンズ外形1fに合わせて機械加工することが多い。実際に眼内レンズ外形1fを機械加工する方法としては、ミーリングなどの手段により眼内レンズ外形1fに沿って切削加工を行う方法や、バルク眼内レンズ1eの成形後に、専用刃型を用いて、眼内レンズ外形1fを打抜き加工によって形成する方法を例示することができる。
上記のような眼内レンズ1を、角膜乱視を有する患者に適用する際には、光学部1aとしてトーリックレンズと呼ばれる乱視矯正用レンズを用いる場合がある。そして、この場合の眼内レンズ1を角膜乱視を有する患者の眼球内に挿入する際には、患者の角膜の乱視軸の方向と眼内レンズ1のトーリック軸の方向とを合わせる必要がある。
これに関し、眼内レンズ1を眼球内に挿入する作業において、一般に眼内レンズ1は挿入作業に用いる挿入器具(不図示)に装着できる向きが決まっている関係上(通常は、2つの支持部の並び方向が挿入時の眼内レンズの移動方向に一致するように装着する)、眼球内に挿入された時に支持部1bの方向は眼球に対しても一定の方向を向くようになっている。従って、角膜の乱視軸の方向と眼内レンズ1aのトーリック軸の方向とを合わせるためには、眼内レンズ1を眼球内に挿入した状態から、眼内レンズ1を回転させてトーリック軸の方向を調整しなければならない。そして、図1に示したような支持部1bの形状の場合は、眼内レンズは時計回りのみに回り易い状態になっているため、場合によっては眼内レンズ1を170度以上回転させてトーリック軸の方向を調整する必要があった。
これに対し、本実施例においては、図3に示すように予め2組4本の支持部を形成しておき、患者の乱視軸の方向に合わせて、いずれか一方の組の支持部を残し、他方の組の支持部を切断することとした。すなわち、挿入器具を用いて眼内レンズ1を眼球内に挿入した際に、調整角度(回転すべき)が小さくなる方の組の支持部を残し、他の組の支持部を切断することとした。なお、図3のバルク眼内レンズ2eに形成された眼内レンズ外形2fから分かるように、本実施例における眼内レンズ2では、光学部2aに支持部2bと、支持部2cとが90°間隔で設けられている。
ここで、乱視患者の大多数は直乱視または倒乱視であり、乱視軸の方向は直立時における垂直方向または水平方向を向いている。このような症例の場合は眼内レンズ2のトーリック軸は挿入時点で乱視軸に合わせて垂直方向もしくは水平方向となるのが望ましい。そこで、例えば直乱視の患者に対し、眼球の耳側に切開創を形成し、当該切開創から眼内レンズ2を挿入する場合は、図4(a)に示すように支持部2cを残して支持部2bを切断するとよい。そうすれば、挿入器具を使って耳側の切開創から眼内レンズ2を挿入後に殆ど眼内レンズ2を回転させなくても、弱主経線(マーク2kどうしを結んだ方向)は上下方向にあることになる。それにより眼内レンズ2の挿入後に容易に軸の調整を行うことが可能となる。
また、例えば、直乱視の患者に対し、支持部を水晶体嚢の内部において上下方向に配置し、手術後に重力の影響で眼内レンズ2の位置がずれることを極力抑えたい場合には、眼球の上側に切開創を形成し、図4(b)のように支持部2bを残して支持部2cを切断するとよい。そうすれば、挿入後に殆ど眼内レンズ2を回転させなくても挿入時に支持部2bが上下にあり、弱主経線(マーク2kのある方向)も上下方向にあることになる。それにより眼内レンズの挿入後に容易に軸の調整を行うことが可能となるとともに、手術後にも眼内レンズ2の位置を安定させることが可能である。
なお、この場合、眼内レンズの挿入器具を、眼内レンズを支持部の方向が挿入方向と直角方向にした状態で装着可能なものにすれば、直乱視の患者に対し、支持部を水晶体嚢の内部において上下方向に配置し、手術後に重力の影響で眼内レンズ2の位置がずれることを極力抑えたい場合であっても、切開創を眼球の耳側に形成して耳側から図4(b)に示すような眼内レンズ2を挿入するようにしてもよい。
なお、上記で説明した支持部の切断方法は、眼内レンズの眼球内への挿入後に前記トーリック面のトーリック軸の方向を患者の乱視軸の方向と合わせた場合に、前記複数組の支持部組のうち、前記支持部組を構成する2つの支持部と前記光学部との結合部を結んだ支持線が垂直または水平に最も近くなる支持部組を残すことに相当する。また、上記の実施例において、2本の支持部2bの組、支持部2cの組は支持部組に相当する。また、2本の支持部2bと光学部2aの結合部を結んだ線及び、2本の支持部2cと光学部2aの結合部を結んだ線は、本実施例において支持線に相当する。
<実施例2>
次に、本発明の実施例2について説明する。実施例1では、直乱視または倒乱視の患者、すなわち、乱視軸が垂直な場合と水平な場合について着目した。これに対し、乱視の中には割合は少ないが斜乱視と呼ばれる症例がある。この場合は、患者は傾いた乱視軸を有している。このような斜乱視に対応するために、図5(a)に示すように、光学部3aに対して、4組8本の支持部3b、3c、3d及び3eが形成された眼内レンズ3を準備する。そして、弱主経線(マーク3kを結んだ方向)に対して傾斜した、例えば支持部3eのみを残して、残りの3組6本の支持部3b、3c、3dを切断する。
そして、例えば、眼球の上側に形成した切開創から眼内レンズ3を眼球内に挿入する。そうすると、その時点で、支持部3eは上下方向に来るように眼内レンズ3が配置される。その際、弱主経線(マーク3kを結んだ方向)は垂直方向に対して反時計回りにθ(図5(b)の場合はθ=45°)傾いた状態となる。患者の乱視軸が反時計回りに45°からずれている場合には、眼内レンズ3の角度を微調整すればよい。
本実施例によれば。上述のように、患者が斜乱視による傾いた乱視軸を有する場合においても、眼内レンズの挿入後の調整角を可能な限り小さくして作業を効率化することが可能である。また、斜乱視を有する患者に対して眼内レンズが重力方向に安定な状態とすることができる。なお、本実施例において、2本の支持部3bの組、支持部3cの組、支持部3dの組、支持部3eの組は支持部組に相当する。
<実施例3>
次に、本発明の実施例3について説明する。上記の実施例においては、複数の組の支持部のうち、2本の支持部を残して他の支持部を切断することとした。これに対し、本実施例では、3本の支持部を残す例について説明する。
図6には本実施例に係る眼内レンズ4を示す。眼内レンズ4は図6(a)に示すように、3組6本の支持部4b、4c、4dを有している。本実施例では眼内レンズ4を眼球に挿入する際には、図6(b)に示すように、支持部4b、4c、4dのうち各1本ずつ合計3本の支持部を残すこととした。これによれば、眼球内に挿入後、眼内レンズ4が、光学部4aの外周に各々120°間隔で設けられた3本の支持部4b、4c、4dにより支持される。その結果、よりバランス良く光学部4aを水晶体嚢内に支持することが可能となり、弱主経線(マーク4kを結んだ方向)の方向を調整した後にも、眼内レンズ4の姿勢をより安定化させることが可能となる。なお、本実施例においては、切断されずに残った支持部4b、4c、4dのうち各1本ずつ合計3本の支持部により、支持部組が形成されていると考えてもよい。この場合は、180°未満(120°)の角度により均等な間
隔で設けられた支持部4b、4c、4dで形成された支持部組が切断前には2組設けられており、そのうちの1組が残されたことになる。
<実施例4>
次に、本発明の実施例4について説明する。本実施例においては、複数組の支持部を有し、支持部の長さを組毎に変更した例について説明する。
本実施例に係る眼内レンズ5の平面図を図7に示す。図から分かるように、本実施例においては、2組4本の支持部5b、5cを有するが、支持部5bと支持部5cの長さ(支持部先端と光学部5aの中心との距離)が異なるように形成されている。そして、本実施例においては、水晶体嚢の大きさの異なる患者に対して、患者の水晶体嚢の大きさに相応する支持部を残して他の支持部を切断する。
すなわち、水晶体嚢が大きい患者に対しては短い支持部5bを切断し、長い支持部5cを用いることで眼内レンズ5を水晶体嚢内に安定して配置することができる。また、水晶体嚢の小さい患者に対しては長い支持部5cを切断し、短い支持部5bを用いることで水晶体嚢に著しい緊張をもたらすことなく眼内レンズ5を配置することができる。こうすることにより、支持部の長さの異なる眼内レンズを何種類も準備する必要がなく、一種類の眼内レンズのうち、患者の水晶体嚢の大きさに相応する支持部を選ぶだけでよく、トータルとしての製品コスト、管理コストを低減することができる。
本実施例では、眼内レンズにおいて長さが異なる支持部の組が2組形成された例について説明したが、この支持部の組の数を3組、4組と増やし、選択可能な支持部の長さの種類を増加させてもよいことは当然である。なお、本実施例において、2本の支持部5bの組、支持部5cの組は支持部組に相当する。
<実施例5>
次に、本発明の実施例5について説明する。本実施例においては、不要な支持部を切断する際に、切断される支持部の一部を残すことで、眼内レンズの水晶体嚢からの脱嚢を抑制するための突起を生成する例について説明する。
図8には、本実施例において支持部の一部を残して切断した眼内レンズの例を示す。図8(a)は、2組4本の支持部6b、6cのうち、支持部6cを切断する例である。図8(a)では、支持部6cを切断する際に、支持部6cの付け根を斜めに切断することで、光学部6a(直径6mm)に対してハッチングで示すような突起6dを形成することができる。図8(a)に示すように1組2個の突起6dを形成することで、前嚢に開けた穴から眼内レンズ6が脱嚢することを抑制できる。
また、図8(b)は、2組4本の支持部7b、7cのうち、支持部7cを切断する例である。図8(a)で示した例との相違点は、図8(b)では、支持部7cを切断する場合に、支持部7cの付け根を、付け根における接線方向に平行に切断している点である。このことで、先端が突起6dと比較して平坦な先端を有する突起7dを形成することができる。なお、図8(a)及び図8(b)では、少なくとも直線状の切口で支持部を切断することとしたが、これを、一定の突起形状を転写したカッターで切断することで、適切な形状の突起を形成するようにしてもよい。なお、本実施例において、2本の支持部6bの組、支持部6cの組は支持部組に相当する。
<実施例6>
次に、本発明の実施例6について説明する。本実施例においては、不要な支持部を切断する際に、光学部の後面外周のエッジを残して切断することで、手術後に光学部の後面と
水晶体嚢の壁面との間に眼内組織が入り込み後発白内障の原因になることを抑制する例について説明する。
図9は、本実施例における眼内レンズ8の機能について説明するための図である。図9(a)には、支持部8bを切断せずに眼球の水晶体嚢9内に眼内レンズ8を挿入した状態を示す。この状態においては、手術の後に水晶体嚢9が収縮した後には、光学部8aの後面8cの外周のエッジ部8dが水晶体嚢9に食い込むような状態となっており、この状態においては、光学部8aの後面8cの外周側から後面8cの中心側へと眼内組織が流入することをエッジ部8dが堰き止める形となる。これにより、後面8cの中心に眼内組織が入り込み後発的な白内障が発生することを抑制している。
本実施例においては、眼内レンズ8のエッジ部8dの上記のような機能を維持すべく、支持部8bを切断する際には、図9(b)の破線に示すようにエッジ部8dと削除してしまうのではなく、太実線に示すようにエッジ部8dを残して切断することとした。
図10には、エッジ部8dを残した場合と残さない場合で、手術後の水晶体嚢9の収縮後の状態がどのように異なるかを示した。図10(a)はエッジ部8dを残さない場合、図10(b)はエッジ部8dを残した場合について示す。図10(a)に示すように、エッジ部8dを残さずに支持部を切断した場合には、光学部8aの後面8cと水晶体嚢9との間を鋭く仕切る部分が存在しない。従って、外周側から矢印に示すように眼内組織が後面8cと水晶体嚢9との間に入り込む虞がある。その結果、手術後に新たに白内障が発生する虞がある。
それに対し図10(b)においては、エッジ部8dが残っているため、エッジ部8dが光学部8aの後面8cと水晶体嚢9との間を鋭く仕切り、外周側から眼内組織が面8cと水晶体嚢9との間に入り込むことを抑制し、後面8cと水晶体嚢9とを密着させる。その結果、手術後に新たに白内障が発生することを抑制することが可能である。
なお、上記の実施例において、支持部の切断及び支持部の作成に用いる装置に限定はない。例えば眼内レンズのケースに切断部を設けることもできる。そのケースは切断部がレンズの中心で回転することができ、任意の位置で切断することが可能である。その切断用の刃を眼内レンズ形状とすれば、ディスク状のバルク眼内レンズに対して任意の向きで支持部を形成することができる。
また、上記の実施例では光学部と支持部が一体に成形された眼内レンズを例にとって説明したが、本発明は、光学部と支持部が別体で形成され、接着や圧入などの方法で結合させたスリーピース型の眼内レンズにも適用可能である。また、上記の実施例において支持部を切断する方法は、本発明の眼内レンズの形状調整方法に相当する。
1、2、3、4、5、6、7、8・・・眼内レンズ
1a、2a、3a、4a、5a、6a、7a、8a・・・光学部
1b・・・支持部
1e・・・バルク眼内レンズ
2b、2c・・・支持部
3b、3c、3d、3e・・・支持部
4b、4c、4d・・・支持部
5b、5c・・・支持部
6b、6c・・・支持部
7b、7c・・・支持部
8b・・・支持部
8c・・・後面
8d・・・エッジ部
9・・・水晶体嚢

Claims (7)

  1. 眼球内の水晶体に代替可能な光学性能を有する光学部と、
    前記光学部の外周側に延設される形で前記光学部と一体に成形され前記光学部を眼球内で支持する複数の支持部と、を有し、
    眼球に形成された切開創から挿入器具によって眼球内に挿入される眼内レンズであって、
    4本以上の前記支持部を有し、
    前記挿入器具によって眼球内に挿入される前に、前記支持部のうち一部の支持部を残して他を切断することで、前記支持部を選択可能としたことを特徴とする眼内レンズ。
  2. 前記光学部の外周において約180°間隔で設けられた一対の支持部の組である支持部組が複数組設けられ、
    前記挿入器具によって眼球内に挿入される際には、一組の前記支持部組のみが残され、残りの支持部は切断された状態とすることが可能である請求項1に記載の眼内レンズ。
  3. 前記光学部は乱視矯正用のトーリック面を有し、
    前記眼内レンズの眼球内への挿入後に前記トーリック面のトーリック軸の方向を患者の乱視軸の方向と合わせた場合に、前記複数組の支持部組のうち、前記支持部組を構成する2つの支持部と前記光学部との結合部を結んだ支持線が垂直または水平に最も近くなる支持部組が残された状態とすることが可能である請求項2に記載の眼内レンズ。
  4. 前記光学部の外周において180°未満の角度により均等な間隔で設けられた一組の支持部で形成された支持部組が複数組設けられ、
    前記挿入器具によって眼球内に挿入される際には、一組の前記支持部組のみが残され、残りの支持部は切断された状態とすることが可能である請求項1に記載の眼内レンズ。
  5. 前記支持部組を構成する支持部先端の前記光学部中心からの距離が、支持部組毎に異なり、
    前記眼球内において眼内レンズを収納する水晶体嚢の大きさに相応する支持部組が残された状態とすることが可能である請求項2または4に記載の眼内レンズ。
  6. 前記眼球内に挿入される際には前記眼球内の水晶体嚢に形成された穴から該水晶体嚢に挿入され、
    前記支持部は、前記支持部が切断される際には、前記水晶体嚢への挿入後に前記穴から脱嚢することを抑制する所定長さの突起を残して前記支持部が切断されることが可能な形状とされている請求項1から5のいずれか一項に記載の眼内レンズ。
  7. 前記眼球内に挿入される際には前記眼球内の水晶体嚢に形成された穴から該水晶体嚢に挿入され、
    前記支持部は、前記支持部が切断される際には、前記光学部の後面の外周側において断面が略直角または鋭角になるように形成されたエッジを残して前記支持部が切断されることが可能な形状とされている請求項1から6のいずれか一項に記載の眼内レンズ。
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